遥「私もバイトしよう」
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代行ありがとうございます。
ゆっくり投下していきます ──近江家・22:15
彼方「ただいま〜」
遥「お姉ちゃんおかえり、今日もお疲れ様!」
彼方「うん、流石に今日はくたくたになったよ〜……」ゲッソリ
遥「凄いやつれてるけど、どうしたの? もしかして、バイト先で何かあったの?」
彼方「遥ちゃんにはわかっちゃうか〜……実はねぇ、来る予定だったはずの子が突然『彼女と喧嘩して辛いんで休みます』って言っててねぇ……」
遥「酷い! 喧嘩の真っ最中ならともかく、した後なら仕事と関係ないはずなのに!」 彼方「う〜ん……そうなんだけどねー、彼女いる子が喧嘩した後の落ち込みぶりは同好会で何度も見て来ただけに彼方ちゃんも中々不満が言えなくてね〜……」オヨヨ
遥「えっ、同好会って彼女持ちな人いるの? スクールアイドルなのに?」
彼方「まぁ、同好会内でだしね……それに、ウチは東雲と違ってラブライブみたいな公式大会にも出ないから、特に問題はないよ。まぁ、喧嘩しちゃった時は凄い大変なことになってるけど」
遥「そうなんだ。流石仲間でライバル、ライバルで仲間……」
彼方「とまぁ、そんなこんなで彼女がいる子の悩みもわかる彼方ちゃんはくたくたなのです……」フラフラ
遥「わぁぁ……ごめんお姉ちゃん、今すぐご飯温めるから!」
彼方「申し訳ないけど明日食べることにするよ〜……今日は、もう……すやぁ……」
遥「ろ、廊下で寝ちゃダメだよお姉ちゃん! それに制服も脱がないと……んしょ、んしょ……」
彼方「すぴー……」
遥「お、お姉ちゃん! ちゃんと脱いで〜……!」
彼方「へんじ が ない。ただ の すやぴ ちゅう の ようだ 」
遥「どんな寝言〜!?」 翌日──
遥「ん〜……」
彼方「おや遥ちゃん、そんな眉毛を八の字にしてどうしたの?」
遥「私も、アルバイトしようかな、って思って。家事は分担するようになっても、まだまだお姉ちゃんの方が多くやってるし……なら、せめてお姉ちゃんがバイトのシフトをもっと減らせるようにならないかな」
彼方「ん〜……それは、嬉しいことだけど、まだ遥ちゃんにバイトはさせられないかなぁ。遥ちゃんはラブライブに出て、優勝目指すんだよね? ならそんな暇は……」
遥「お姉ちゃんはスクールアイドルやりながらバイトも勉強も家事も頑張ってるよね。お姉ちゃんに出来るなら、私にだって出来ない道理はないよ」
彼方「出来る、出来ないの問題じゃないんだよ。私はね、遥ちゃんにもっと自由にいて欲しいんだ。それが、私にとってのお願い」
遥「……なら、私がバイトすることは自由じゃないの?」
彼方「……やめよっか、この話。また喧嘩になっちゃう」
遥「……うん。わかった、じゃあ……来年! 来年になったら、また話してみてもいいかな」
彼方「そうだね。このお話は来年に持ち越すことにしようっか」 遥(……やっぱり、お姉ちゃんの許可は貰えないよね。なら……こっそりやるしかない!)
遥「……と言っても、どんなバイトすればいいんだろう。お姉ちゃんにバレないようにってなると、近くの飲食店とか接客業はダメかもだし……うーん」ムムム
遥「それに、特段力持ちでもないし免許も持ってないし、うーん……」トボトボ
ドンッ
遥「わぁっ、ご、ごめんなさい!」
「あいちち……ごめん、こっちこそ前見てなくて……って、あれ? 遥ちゃん?」
遥「え、あ……侑さん!」
侑「どうしたの? こんなところでとぼとぼ歩いてて……家と真逆だよね、こっち」
遥「あはは、実は……」 ────
侑「へぇ、彼方さんに黙ってバイトを……それ、私に話していいの?」
遥「黙ってても、自分一人じゃどうにもなりそうにないので……」
侑「私が彼方さんに告げ口しちゃうかもしれないのに?」
遥「その時は、言い訳も出来るように考えてますから」ドヤッ
侑「そうなんだ……まぁ、よっぽど変なバイトでもないならチクるような真似はしないけどね」ヘヘ
遥「それはありがとうございます……それで、侑さんは何していたんですか? スマホ片手に早歩きでしたけど」
侑「あぁ、私はバイトで待ち合わせ場所に急いでたんだ。それがここ」
遥「バイト? 侑さんもバイトしてたんですか? ……っていうか、待ち合わせ場所って?」
侑「あぁ、私のバイトね……『レンタル彼女』っていうんだ」
遥「れ、レンタルカノジョ?」 >>10
どうでもいいけど書き込んだ時間凄いっすね 侑「うん。特にシフトに縛られることもなくって、内容も簡単でさ……『1日誰かの彼女になってあげる』ってだけなんだ」
遥「そ、それでどれくらい稼げるんですか?」
侑「私の場合は大体、時給2000円くらいかな。それが3時間くらいだから、平日だと日給6000円ちょいだね。休日なら2件3件ある場合もあるから、もっと増える場合もあるよ」
遥「そ、そんなに稼げるんですか!?」
侑「まぁ、同好会の活動とかも合わせて結構疲れたりはするけどね……けど、結構楽しいし、お金貰えて楽しいって考えれば一石二鳥だよ」
遥「でも、なんだか体を売ってるみたいな、気が……」
侑「これも社会奉仕の一環って奴だよ。基本はえっちなこともしないし、そんな売春って程でもないよ」
遥「そうなんですか……あのっ、そのっ、そのレンタル彼女、ってバイト……私にも出来ますか?」
侑「うん、やりたいって気持ちがあれば出来るよ。それに遥ちゃん可愛いし」
遥「ほ、ホントですか……? やったっ!」ピョンッ
侑「ははっ、可愛い」 遥(これなら、沢山稼いだお金でお姉ちゃんにいいもの買ってあげられる……)ホワホワホワ
遥『お姉ちゃん、いつもお仕事お疲れ様! はいっ、疲れが取れるマッサージチェアだよ!』
彼方『うわぁ〜、すごーい! これ、遥ちゃんが買ったの〜?』
遥『うん。バイトしたんだ〜』
彼方『きゃーっ、遥ちゃんがいつの間にか凄い成長してる〜! お姉ちゃん嬉し〜! 大好き〜! 抱いて〜!』ムギューッ
遥『ふふっ、今夜は寝かさないよ。このマッサージチェアの効果も試して貰うからね……』ニッ
彼方『きゃ〜、彼方ちゃん壊れちゃうよ〜!』
キャッキャウフフキャッキャ
遥「えへへへへ……」ホワホワ
侑(なんか急に笑い出した……こわっ) >>10
ᶘイ^⇁^ナ川イナ!イナ!イナ!なな!? ⎛(cV„ÒᴗÓV⎞ 研修の場合は1300~1500くらいのお店もあるよ。そして2000円は下積み時代の話だから、長く勤務してるとこの倍くらい稼げたりもするよ! 彼方ちゃんがバイト代注ぎ込んで結局雇い主の取り分だけ損しそう 侑「え、えーと……お店の方の電話番号は……っと。はい、これ。ここに電話すれば面接受けられるよ」
遥「ありがとうございます! それじゃあ、早速行ってきます!」ダッ
侑「わ、行っちゃった……頑張れー、遥ちゃん……」フリフリ
「あ、遅れてごめんなさいっすー! 待ったっすかー!?」
侑「あ、ううん、私も今来たところだよ〜!」
「今日もよろしくっすー、侑さん!」
侑「よろしくね〜、今日もトキメくお話、いっぱい聞かせてね!」
「はいっす〜!」 ────
遥「あのっ、こっ、ここここで働きたくて、め、めめめ……面接を……!」
「おや、君みたいな若い子が来るとはねぇ。いいよ、暇だし今からしよっか。履歴書とかある?」
遥「あ……はい、あります!」スッ
遥(ちゃんと持ち歩いててよかった……)
「ふむふむ、近江遥さん……東雲か、いい学校の子じゃん。そんな子がなんでこんな店に? バイトしたいなら、もっとクリーンなとこ行けばいいじゃん」
遥(お金が欲しいから、なんて皆バイトする上では一緒だよね……なら、もっと印象よく思われるように言った方がいいかな……) 遥「えっと、その……私、人の喜ぶ顔が好きなんです。私が何かして、相手が笑顔になってくれたりするのを見るのが、とっても大好きで……それに、ここを紹介してくれた人には『社会奉仕の一環』とも教えて貰ってて、それでやってみたいなって思って……」
「はぇ〜……随分しっかりした志望動機だね。ウチにくる子なんて大体『お金が欲しいんです』みたいな動機の子ばっかだもん」
遥(私と同じだ……)
「じゃいいや、うん。君可愛いし採用でいいかな……人手なんてなんぼあってもいいからね」
遥「ホントですか!?」
「うん。じゃあ、出勤できる日を先に教えてくれるかな? それで、指名が入ったら電話かけて呼ぶから。その時ちゃんとオシャレな服とか着て来てね」
遥「わかりました! えっと、出勤出来るのは……」カキカキ
(にしてもこの子……どっかで見たことある気がすんなー……東雲か……高咲ならなんか知ってっかな……まぁいっか、犯罪者とかでもないなら無問題ってとこだろ) 数日後
遥(まだかな……まだかな……)ワクワク
『Butterfly♪ 羽広げたら♪ ハルカカナタ♪ 高く飛ぼう♪』
遥「あっ、来た……!」ピッ
遥「はい、近江です!」
『あー、遥ちゃん。おまたせ。初出勤だよ、指名が入った。事前に渡したマニュアルを参考によろしくね、待ち合わせ場所はメールで送っとくから、んじゃ』ピッ
遥「ついに初出勤……頑張らなくっちゃ……!」タタッ、テクテク 生徒A「近江さん、なんか使命感に燃えたような感じでどっか行ったね」
生徒B「今日は部活もお休みみたいだけど、どしたんかな」
生徒A「さぁ〜……でもなんだか、悪い感じはしなさそうだね」
生徒B「だね〜……もしかして、彼女でも出来たりして」
生徒A「ありえるかも、近江さん凄くモテるし」
生徒B「じゃ、そんな近江さんに彼女が出来た記念に今日はファミレスで豪遊だ〜」
生徒A「いつものことじゃ〜ん」
2人「あっはっはっはっは〜」 遥「ここであってるよね……ここで待ってればいいみたい……」
「おっ、いたいた〜!」
遥「あっ、初めまして! 近江遥です、今日は一日よろしくお願いします!」
「よろしくぅ〜……あれ、ところで君どっかで見たよーな……」
遥「あはは、気のせいだと思います〜……」
「そっかぁ。じゃまぁいいや。私は〜……薫。そう、薫お姉さん」
遥(えぇと、私が担当するのは【妹系】……だから……相手を、お姉ちゃんだと思って──)
遥「よろしくね、薫お姉ちゃん」キュルン
薫「かぁ〜……可愛い〜……! ウチの妹もこれくらい素直になってくれればいいのに〜……」
遥「えへへ、ありがとう」ニコッ
薫「あ〜、それじゃ行こっか、なんか食べたいものある? お姉さんが奢ったげるよ」
遥「えぇっと、それじゃあ……」 ここから始まる突然の安価タイム
遥ちゃんが提案するお店安価↓2
ζ(*^ᴗ^*)ζ 奢りって言われてるもんね……それじゃあ…… ────バトルロイヤルホスト
https://imgur.com/a/zU7GWBg
薫「意外と安いとこお願いするんだね〜」
遥「そうですか? こういうところも、結構お値段すると思うんですけど……」
薫「……そっか。うん、よし、なんでも好きな物頼みなさい。ほら、値段のとこ見ないで」
遥「えぇっと、じゃあ……」
遥(今日は部活お休みだったけど、お昼忘れた部長にお弁当あげちゃったからお腹ペコペコだったからなぁ……じゃあ──)
遥ちゃんが頼んだ品数 安価↓3 >>42
それは5の階乗なのか5品ってことでいいのか まぁ流石に120品だとお話回らない気がするから5品にしますね
遥ちゃんが頼んだメニュー 安価↓5まで お持ち帰りで200g アンガスサーロインステーキごはん2,980円 遥「じゃあ、えぇと……ドリンクバーと、ライスと……」
遥(お土産持って帰ったら、お姉ちゃん喜ぶかな……)
遥「お持ち帰りで、アンガスサーロインステーキごはんを」
薫「あ、私の分まで頼んでくれたの? ってか、お持ち帰りって……お土産持って帰りたいなら、もっといいもん買ってあげるよ。だからここで食べなよ」
遥「い、いいのかな……私、そんなにいい思いして……」
薫「良いに決まってんじゃん、遥ちゃんは私の彼女なんだよ? ほら、お姉さんにバーンと任せて奢らせなさい」
遥「……じゃ、じゃあ……お願い、お姉ちゃん」キュルン
薫「かしこまり〜……あ、私は小ライスとドリンクバーとハンバーグにしよっかな」
遥(こんなに高いもの頼んじゃった……奢ってくれるって言っても、どうしても引けちゃうなぁ……)
薫「すみませーん」ピーンポーン 遥「はぁ〜っ……美味しかったー……」サスサス
薫「夢中で食べ飲みしてたねぇ」ニヤニヤ
遥「うぅ、だって美味しかったんだもん……」
薫「ま、美味しそうに食べてる子見るの、お姉さん的には幸せだからね。じゃ、次は何しよっかな〜」
遥「お、お姉ちゃんの好きなこととか……」
薫「私? 私かぁ……んーじゃあ」
薫の提案安価↓2 薫「二人でバイク、乗ろっか」チャラッ
遥「ば、バイク?」
薫「そ。私ね、ツーリング趣味なんだ。だから……よっ、あった」
遥「停めてたんだ……」
薫「まぁね、職場通うのにもコレ使ってるし」
遥(それ、大丈夫なのかな……)
薫「はい、ヘルメット。被ってからここ座んなよ」ポンポン
遥「は、はい……」カチッ、スッ
薫「よし、じゃあ私の腰に手ぇ回しててね。危ないかもだから」
遥「こ、こう、かな?」
薫「よしよし。じゃ、行くよー、いざ鎌倉!」
遥「え」
薫「ひゃっほー!」ブーン
遥「ひゃーっ!?」ビューンッ 薫「とうちゃ〜く……ふぅ、どうだった? 気持ち良かった?」
遥(しがみつくのに必死でわかんなかった……でも、ちゃんとご機嫌は取らないと……!)
遥「と、とってもスリリングだった〜……」フラフラ
薫「ありゃ、ちょっと刺激が強すぎたか……まいいや、さ、せっかく鎌倉来たんだし鳩サブレ買って帰ろっか」ガシッ
遥「ぉ〜……」フラフラ
────
ピピピピピピピピピピピピピピ……
遥「あ、もう時間……」
薫「ありゃ、もうかぁ。ごめんね、豊洲まで送ってあげたいけど……これ以上はちょっとマズいか。んじゃ、はいっ」
遥「あ、ありがとうございます。え、えぇと……あれ? ちょっと多い?」
薫「あ〜気にしないで、ただのチップ。それと電車賃、これだけあればちゃんと家帰れるよね」
遥「……えっと、あの……」
薫「気にしないで。また今度指名させて貰うよ、その時はもっと楽しいことしよっか……よっと」
遥「は、はい……ま、またのご利用お待ちしてます!」
薫「おっけー……じゃ、またね」ブゥーン 遥「……」テクテク
遥「……流石に、疲れたなぁ」ハァ
遥「えぇと、この後はお店戻って報告だっけ……」テクテク
遥「あの人、どこかで見た覚えあったけど……誰だったんだろう。声も聞いたことがあるし、どこかで見たことあるような気がしたんだけど……」ウーン
────
「うい、報告ご苦労様。どうだった、初出勤は」
遥「疲れました……けど、楽しかったです!」ニコ
「そっかぁ。続けてくれそうで何よりだ、これから頑張ってね」
遥「はい!」キリリ
「……ところで、その大荷物は何? 引っ越しでもすんの?」
遥「あ、鎌倉名物沢山貰っちゃって……良かったら一つ食べますか?」
「いきなり凄いの引き当てたね君……ありがと」サクサク 彼方「ただいま〜……うぅ、今日も疲れたよ〜」フラフラ
彼方「……遥ちゃんも寝ちゃってるかぁ……ん?」チラ
『お姉ちゃんへ
いつもお仕事お疲れ様! 貰いものだけど、お土産だよ。良かったら同好会の皆さんとも食べてね 遥より』
彼方「これは……鳩サブレ、バウムクーヘン、ラスク、クッキー……乾燥もの多いな……うん、取り敢えずお水を飲んで落ちつこ……」ガチャ
ズラーーーーーーッ(大量の鎌倉サイダーの瓶)
彼方「うわぁっ、凄い量……! ナニコレ……遥ちゃん、一体今日何があったの……?」ブルブル
彼方「まぁ、でも……いいか」スッ、キュポンッ、グビグビ
彼方「かぁ〜っ、この爽やかでパチパチする感じぃ……! タダで味わうのに背徳的だぁ……彼方ちゃん癒されちゃうよ〜……」
遥「ん……むにゃ……おねえちゃぁ……いつもおつかれぇ……」 一週間後────
遥「う〜ん……あれ以来、全く指名が入らない……なんでなのかなぁ」トボトボ
侑「あ、遥ちゃん。最近どう? 順調?」
遥「あ、侑さん……実は……」
侑「そっか……でも、焦る必要はないよ。私も最初はそうだったし、こういうのは地道にやってくのが大事だから。それに、遥ちゃん可愛いから直ぐお客さん捕まえられるよ」
遥「そうは言っても……お姉ちゃんのためにも、なるべくすぐ稼ぎたいんです」
侑「そっか……ん−……年下の子にあんまり勧めるような事じゃないんだけど」
遥「何か方法があるんですか!?」 侑「うん。私だけじゃなくて、私の先輩とかもやってるんだけど……覚悟いるよ」
遥「お姉ちゃんのためなら、出来る限りのことは……!」
侑「ん。じゃああんまり他言しないようにね」ゴニョゴニョ
遥「へ……はへぇ……!? そ、そんなことしちゃうんですか!? 私たち女子高生なのに!?」
侑「まぁ双方の同意を得た上でやってるし、お巡りさんに直接言ったりしなきゃ問題ないからね。それに、お巡りさん側も黙認することあるし」
遥「この国の法律って結構ゆるゆるなんですね……履き古したパンツみたい」
侑「まぁ、おかげで私みたいな大して可愛くないのでも、気軽に稼げるんだけどね」
遥(どの口が言うんだろう) 侑「ま、ともかく大切なのは宣伝だよ。遥ちゃんのプロフィールページ、更新してみるといいかもね」
遥「……わかりました。私、やってみます!」
遥(そうだ……お姉ちゃんのためなら、えっちなことのちょっとやそっと……それに、私もう高校生だもん!)フンスッ
侑(行き過ぎないといいけど、どうかなー……ま、遥ちゃんだって引き際とかはわかってるよね)
──近江家
遥「えぇと……取り敢えず、『なんでもオッケー』ってアピールするような内容にして……乗せてる私服の写真も……ちょっぴり、色気を出して……と」パシャ、スマスマ
遥「出来た! なんだかちょっといかがわしい感じだけど……侑さんもきっとこれくらいやってるよね、うんうん……!」
彼方(遥ちゃん、なんだか楽しそうだなぁ……何してるかはわからないけど、スクールアイドル部に関する何かかな?) 翌日────
『遥ちゃん、久々の指名だ。プロフィール欄が変わったこのタイミング……つまり、十中八九”そういうこと”目当ての相手だと思うから慎重にね』
遥「はい! わかりました!」タタッ
生徒A「近江さん、なんか凄い張り切った感じだね」
生徒B「んー、次のラブライブ予選のセンターも任されたって聞いてたけど」
生徒A「秘密の特訓とかしてたりして」
生徒B「秘密の特訓ね〜……アッチの方とか?」
生徒A「真昼間からなんてこと言うのよ」ベシッ
生徒B「えへへ、アッチの方特訓してんのは私たちの方か」
2人「あっはっはっはっは」 ────秋葉原
遥(確か、待ち合わせ場所はここの……)キョロキョロ
「あら、あなたが遥さんかしら」スッ
遥「あ、はい」
「初めまして。私はさくらう…………ぁ」
遥「さくら、う?」
「桜……桜リリーよ。今日は一日よろしくお願いね」ニコ
遥「はい、よろしくお願いします、リリーさん!」
リリー「……」 リリー「それじゃあ、遥ちゃん。早速だけどお腹空いてないかしら」
遥「はい、ちょっとここまで走ったのでお腹減っちゃって……あはは」
リリー「そう。なら、いいお店があるから連れて行ってあげるわ、私も気に入ってる喫茶店なの」スッ
遥「ありがとうございます!」
遥(自然にエスコートしてくれてる……きっと、こういうのに慣れた人なんだなぁ……)
リリー「……ふふっ」ニヤニヤ
遥(よく笑ってる……)
遥「……素敵な笑顔ですね、何かいいことあったんですか?」
リリー「んー、これから起こる、かしら?」フフッ
遥「???」
リリー「すぐにわかるわよ」^。^ ──喫茶店
カランコロン
店員「いらっしゃいませェ〜ッ」
リリー「2名で」スッ
店員「それではあちらのお席どうぞォ〜ッ」
リリー「ありがとう」ツカツカ
遥(こなれてるんだ……)スタスタ
リリー「はい、これメニュー。私は覚えてるから見なくて大丈夫よ」
遥「あ、ありがとうございます。ええっと……わぁ……」
リリー「値段は気にしないで大丈夫よ。マ……バ、バイトで稼いでるから」
遥(私とあんまり変わらなさそうなのに凄い……)
遥「えへへ……それじゃあ、お言葉に甘えて……」
リリー「……」パチクリ
店員「……」グッ 店員「お待たせいたしました、こちらカフェオレとピンクフルーツジュースです」コト、コト
遥「わぁ、いい匂い……!」
リリー「美味しそうだから飲みたい、というのはわかるけれど……せっかくだから、パンケーキと一緒に味わうまで待つのをオススメするわ」ニコ
遥「そうなんですね……確かに熱そうだし、ちょっと待ってみます」ニコニコ
リリー「……流石に、パンケーキは味わわせてあげたいものね」ボソ
遥「ん? なんか言いました?」
リリー「うぅん、なにも。あ、そろそろ来るみたいね」
店員「お待たせしました、こちらパンケーキとたまごサンドです」
遥「わぁ、分厚くててらてら……」
リリー「ここのパンケーキとたまごサンドはとっても美味しいのよ。疲れた体には、よく染みるの」ニコ
遥「そうなんですねぇ〜」ムッシャムッシャ
リリー「食べるの早いわね……」
遥「はっ、あ……その、待ち遠しくって、やっと来たって思って……つい……」テレテレ
リリー「……可愛い……シタィ」ボソッ
遥「はぇ? なんか言いました?」
リリー「ウゥンナニモッ、あ、ほら、カフェオレも飲んで、ね……」
遥「あ、いただきま〜す……」ゴク
リリー「……」ムシャ 遥「ふぅ……」
リリー「どうだったかしら?」
遥「とっても美味しかったです。ふわふわで、甘くって……バターやシロップを絡めるとまた別の味になって……お姉ちゃんの作ってくれたホットケーキよりずっと美味しかったぁ……」トロン
リリー「そう。ならよかったわ、でも……お楽しみはこれからよ」
遥「ん……? はい、そうですね……」クラクラ
遥「ん、あれ……なん、れ……?」フワフワ
遥(なんだか……急に、眠くなってきた……?)
リリー「……やっと、眠ったわね」
リリー「やっぱり、女の子は眠らせてからに限るわね」メノ^ノ。^リ リリー「いつもの地下室、空いてるわね」
店員「えぇ、勿論です。にしても……今回はレンタル彼女、ですか。いつものママ活じゃないんですねぇ」
リリー「あら、たまには未成熟なお肉も味わってみたいものじゃない」
店員「はぁ〜……ま、ウチは別に構わないんですがね。桜内さんの家にゃ大変恩がありましたし、桜内さんが作曲してくれた曲のおかげで、ここもそれなりに儲かってますし」
リリー「ふふ。私もホテル代やらなんやらが浮いて助かってるわ」ニコ
店員(はぁ……こういう一途じゃないレズの考えることはわからんな)
遥「……」zzzzz >>82
なんでもする、なんてプロフにした遥ちゃんが悪いんですよ
だからりk……リリーはそれに則って行動してるだけなのです お姉ちゃんの作ってくれたホットケーキよりずっと美味しかったぁ…←悲しい ちょっと私用でショックなことあったんで今日はここまでです
続きは明日か明後日に投下します そういう仕事って
リスクが非常に高いから高給取りなんだよね……
安易に踏み込む娘多すぎ これ侑ちゃんは彼方ちゃんにぶっ殺されても文句言えないだろ… 外からなので回線変わりますが移動中に書いたやつチラホラ投下します リリー「はぁっ……んっ」ペロ、ピチュッ
リリー「んん……」チュパッ、チュパッ、ピチュゥッ
遥「んっ……」ピクンッ
リリー「あら、寝てても感じるのね。可愛い子」ツンツン
リリー「ふふっ、サイズは微妙でも形はきれいなおっぱい……」モミモミ、コリコリ
遥「んっ、ふ、ぁぁっ、んぅ……」ピクピク
リリー「はぁっ……生の女子高生相手……最高……シャイニー……とか言うところかしら」モミモミ、プニプニ、ペロペロ
遥「んんっ……んっ」ビクッ、ポコ
リリー「あら?」
遥「んん……?」パチ
遥「ん……え、っ、ええっ!?」
リリー「あら、お目覚めね」ニコ
遥「リリーさん!? 何してるんですか!?」
リリー「暴れちゃダメよ」チュッ、れろピチャ
遥「っ、ぃゃ……」
リリー「プロフィールに『何でもオッケー、楽しみます』って書いてたじゃない。何でもする、って」
遥「で、でもこんなのまずいですよ! お店になんて……」
リリー「いいじゃない……もう」トントントントン
遥(手、しばられてる……! これじゃ逃げられない……)
リリー「ほら、これ。吸いなさい」グッ
遥「へ、ぁっ、ん、んもぉ……ん、ぐ……」
遥(なん、か……すごく、えっちな気分に……)キュンキュン
リリー「いいでしょ、コレ。高くついた媚薬なのよ」フフン
遥「んぅ……」トロン
リリー「さ、これからたっぷり楽しみましょ」ガバッ ────
「ほら、さっきの勢いは!?」
「おっ、あ、あっ、あぁっ、も、やめっ、へ……!」ビクンビクン
「こんなに濡らして……私と大して変わらないのに淫乱すぎです!」グチュグチュ
「こんな初めての相手に負かされるようなくせに、よくあんな済ました顔出来ますね!」グチュグチュ
「ああっ、ごっ、ごめんにゃひゃひっ、もっ、リリーのよわよわおまんこっ、いじめなひでっ、ちょーしっ、のってたぁっ、わたしがわるかったですぅぅぅぅ!」ビクンビクン、プシャーッ
「このっ、このっ……許してなんかあげません!」クリクリ、グチュグチュ
「お゛っ、お゛っ、お゛ち゛る゛、一個下の子にっ、負けの、記憶っ、刻まれるっ! イキリメノノリクソザコピアニッシモしちゃう〜っ!」ビクンビクン、ブッシャーッ
「無様にイき散らかしちゃえ!」クリッ、グチュッ
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛────っ!!!」(汚い高音) リリー「負けちゃいましたぁ……クソザコ都落ちレズの桜内梨子はここに敗北宣言しましゅ……」チョロロロロロ
遥「……あ、丁度時間」ピピピピピ
リリー改梨子「今日は凄くいい1日だったわ、また今度よろしくね。あ、これチップ」スッ
遥「はいっ、またのご利用お待ちしてます!」ニッコリ
遥(チップ含めて凄い稼いじゃった……ふふっ、えっちなことって受け攻めどっちでも楽しいし……明日からワクワクが止まらないなぁ……!)ルンルン
「凄い稼いだね。一人からよくこんな取れたもんだ」
遥「ちょっと、えっちなこともしちゃったので……」
「したんだ」
遥「はい……」
「楽しかった?」
遥「はい、とっても!」
「まぁ、楽しめたらいいけど、あんまハマりすぎないようにね?」
遥「はい、気をつけますっ!」ピシッ
(心配になるなぁ……) 三日後
────秋葉原
「ふふっ、今日はよろしくなぁ?」
遥「よろしくお願いします!」ニコー
「じゃ、ウチ今日は神社巡りたいねんけど、長々歩いても大丈夫?」
遥「はい。ちゃんと動きやすい靴なので!」
「良かったぁ。それじゃあレッツゴーや」テクテク
遥「おー!」テクテク
───原宿
遥「よろしくお願いします!」ペコー
「本日は一日よろしくお願いします。今日は、私の家でゲームをしようと思うのですが、よろしいですか?」
遥「はい! 私、ゲーム大好きです!」
「ふふっ。良かったです、家には沢山ゲームがあるので楽しんでくださいね」テクテク
遥「もしかして、最新のゲームとかも置いてあったり……?」
「はい。もちろんです! RS5でもスイッチでもなんでもあります!」ニコ ───品川
遥「よろしくお願いします!」ペコー
「よろしく。今日は私のとっておきのドールを見せてあげる」
遥「ドール……お人形ですか?」
「まぁ、そう……童話の世界の面白さを、語り合いたい。布教したいものも、あるから……」
遥「童話……小さい頃に読んだきりだから、改めて読んでみると面白そうですね!」ニコ
「……フフ。なら、楽しんで」
────お台場
遥「よろしくお願いします!」ペコー
「今日はよろしく。レンタル彼女……演技の参考にさせてもらうよ」
遥「演技の、ですか?」
「うん。私、演劇部やっててね……演技のためには、色々な経験をすることが大切だからね。今日はレンタル彼女を借りる役として入ってみようと思うんだ」
遥「そうなんですか……じゃあ、未来の女優さんと一日デートしたんだって自慢話にさせてもらいますね!」ニコ
「ありがとう。それじゃあ、早速なんだけど──」 ζ(*^ᴗ^*)ζ「誰が誰だかわからないけど、全員と寝ました」 東雲学院の制服可愛いな。
歩夢に着せたい。
んで濃厚イチャラブSEXナマ中出し ────
「いやぁ遥ちゃん、入ってまだ全然なのに凄い稼ぐねぇ。高咲と同じくらいの逸材だよ君」
遥「ふふっ、ありがとうございます!」
「で、あ、そうだ。はい、今月の給料。初給料だね」
遥「あ、ありがとうございます!」
「いやぁ……遥ちゃんのおかげで、他の子の指名も増えたからね。ホント助かった。君が来てくれて良かったよ」
遥「……」カサ
遥「あのぅ……」
「ん、どしたの」
遥「なんか、多くないですか? これ……」
「あー、それね」
「私からの指名料」 遥「え」
「なんでもする、って言ってたし……指名した人たちと沢山寝てると来た。なら、私とも寝てくれるよね」
遥「……はい」
「それじゃ、奥の部屋行こっか」
遥(……仕方、ないよね。誰だって、指名する権利だってあるし……私が、えっちなことでもなんでもオッケーって言ったんだから……)
「はっ……ぁ〜……高校生舐めてた……マジやっべ……君マジ天才だよ……思い出しただけでイキそ……」ピクピク
遥(存外大したことなかった……)フー
「あ〜、こんな気持ちよくなれたの三ヶ月ぶりくらいだわ。もう一万追加で持ってっていいよ、ほら」
遥「えええ、いいんですか?」
「いーのいーの、元は君が稼いできた金の中抜きなんだから」
遥「そうかもしれないですけど……」
「ま、私別にこの事業潰れても問題ないくらい稼いでるしさ、気にしない気にしない」
遥「は、はぁ……」
遥(でも、いっぱい稼げたもんね……これだけ稼げば、きっとお姉ちゃんも喜んでくれるよね……問題は、どうやって誤魔化すかだけど) 「はぁ……辛いよぉ……遥ちゃんは帰ったら寝てるし、お喋りの頻度も少ないし……バイトはどんどん私に仕事が降りかかるし……」
「もう……何のために働いてるかわからないよぉ……」
ふらり、ふらりと。疲れた体を引きずり、家までの道を必死に歩く。歩くだけでもう疲れてるのに。
大切な家、大切な家族、大切な居場所……色んなものを守るために働いているけれど、自分のやりたいこととやらなきゃいけないことの両立は大変だ。
……大金でも、降って来ないかなぁ。
「なんて、いい話があるわけ──わっぷ、っ、もう……何さ……」
邪なことを考えていたら、どこからか吹いた風のいたずらが来た。
謎のチラシが彼方ちゃんの顔面に直撃して、張り付いたので……何とか剥がす。
「ん?」
せっかくだからチラシの内容を見てやろう……と思って凝視していると、それは。
『レンタル彼女! あなたの心・癒します』
「……レンタル彼女、かぁ」
チラシに写っているのは、果林ちゃんにも負けないくらいのべっぴんさんだ。
鞄の中に入っている給料の袋のことを思って、彼方ちゃんははーっ、と息を吐いた。
……一回くらい、いいかな。 彼方(同好会、サボってまでこんなとこ来ちゃった……けど、もうボロボロな彼方ちゃんにはこれしかないよね……)
彼方「あのぅ……」
「はいらっしゃい」
彼方「ここって、女の子をレンタル出来るところですよね」カサッ
「あぁ、チラシ見てきてくださったんですか。どの子にします? ウチは可愛い子勢ぞろいですよぉ」
彼方「……それじゃあ、おすすめの子……お願いします。癒してくれるような子を……」
「オススメね。オススメコースですと料金安くなりますけど、うちはチェンジとかないんでお気をつけて」ピピピ
(オススメか。なら高咲に……いや、この子よく見るとニジガクの制服着てるから、高咲以外にするか……)プルルル
『あーもしもし? ご指名入った、出勤お願い。待ち合わせ場所は店の前、直接来てくれたから。うん、はい、オッケ、来てね』ピ
彼方「……それにしても、随分可愛い子たちが揃ってるんですねぇ……スクールアイドル級の子ばっかりだぁ」
「えぇ、まぁ。従業員が新しい女の子連れてきたら、ボーナスあげたりとか色々してますからねぇ」
彼方「へー……」
彼方(この子、SIFで見たような気が……うーん、気のせいかな……? 藤黄にいたような……遥ちゃんに聞けば、わかるかなぁ?)
「あ、おはようございまーす!」ガチャッ
「お、来た来た」
彼方「ん……」クル
「えっ」
彼方「え」
「なん、で……こんなとこにいる、の?」
彼方「それは……こっちの台詞だよ」
彼方「遥ちゃん」
(……あれ? これヤバくね?) 遥「お、お姉ちゃん……あ、実は、私……れ、レンタル彼女にハマってて……あ、お、お小遣いの範囲内でやりくりしてるから、だいじょ──」
彼方「ダウト」ドォン
遥「っ──!」
彼方「遥ちゃん、さっき『おはようございます』って言ってたよね? 今昼で、そろそろ夕方だよ? なんで『おはようございます』なの? バイトしてる人でもなかったら、言わないよ?」ギロ
遥「ぇ、ぁ……そ、それは……」
彼方「……バイトしてるんだよね、ここで」
遥「っ、ぁ……」
彼方「そうなんですよね」ニッコリ
「……あー、はい、そです……近江遥ちゃんはウチのありがたーい従業員です、ハイ……」
(こっわ何この子)
彼方「アルバイトの話……来年だって言ったよね」
遥「い、言った……うん」
彼方「どうして約束守ってくれなかったの? 遥ちゃん、今まで彼方ちゃんとの約束破ったりしなかったよね? 彼方ちゃんが頼りなかった? ダメなお姉ちゃんに見えた? どうしようもない残念なお姉ちゃんだった? 不満があったの? 彼方ちゃんじゃ遥ちゃんの役に立てなかった?」
遥「……ぃゃ」
彼方「教えてよ……どうしてこんなバイト始めちゃったの? ラブライブ優勝目指してるんだよね? なんで自分をボロボロにするような真似をするの? ねぇ、答えてよ……!」ポロポロ
遥「お姉、ちゃん……!」ポロ
彼方「遥ちゃんが、自立できるようになるのは嬉しいよ……でも、でも……! もう少しの間だけでも、彼方ちゃんを信じて頼って欲しかったなぁ……!」グスグス
遥「……っ、うぅ……!」 遥「だって……!」グスッ
彼方「……」
遥「だって! 大好きなお姉ちゃんにこれ以上無理して欲しくなったんだもん!」
彼方「遥ちゃ──」
遥「私だって、お姉ちゃんのこと大好きなんだもん! お姉ちゃんはわからなかったの!? 姉妹のことを大切にして、大好きだって思うのは自分だけじゃないって!」
彼方「……!」
遥「だから、だから……お姉ちゃんの苦労を、少しでも背負いたかった! 辛いことは半分こして、楽しいことは2倍にしたかったんだよ!」
彼方「っ、ぁぁ……遥ちゃん……!」
遥「私、お姉ちゃんにずーっと憧れてた……勉強も、家事も、スクールアイドルも、バイトも、全部頑張ってこなすお姉ちゃんが凄いんだって」
彼方「それは、遥ちゃんを想ってたから頑張れただけで──」
遥「私も、同じだよ……お姉ちゃんの笑顔が見たくて、お姉ちゃんの苦労を減らしたいと思ったから、私も今同じことを頑張れてるんだよ……!」
彼方「あ、あああああ……遥ちゃん……!」ギュッ、グスッ
遥「私はお姉ちゃんを信じて、お姉ちゃんに憧れて、お姉ちゃんに満足して、お姉ちゃんが私を立派にしてくれたから、お姉ちゃんみたいになりたかったんだよ……! お姉ちゃんは、ダメでも役立たずでもなんでもないよ!」ギューッ
(……なんだか、感動的だな)ホロリ
彼方「遥ちゃん……ごめん。私、ずーっと遥ちゃんに苦労させないようにって思ってたけど……全然違ったね。ホントは、ただ遥ちゃんを閉じ込めてただけなんだね」
遥「うぅん……でも、お姉ちゃんの気持ち、わかったよ。このバイトを始めて、働いてお金を稼ぐのってとっても大変なんだって思ったよ……好きでもない人と、寝たりしたから……」
彼方「は?」ブチッ
(あっやっべ) 彼方「──お前か? お前が清純で純粋で可愛い可愛い遥ちゃんを穢したのか?」ニブニブニブニブニブニブニブニブ
「え、あ、いや、その、か、関わったけど、その、あの、えっと……」
遥「ち、違うのお姉ちゃん! 私がえっちなこと覚えたのは、ただプロフィールに『なんでもします』ってアピールしたからで、店長さんは悪くないよ! 私を指名して、寝てボーナスだってくれたし……!」
彼方「十分アウトだよぉぉぉ!」ブンッ
「ひぃぃぃ! ちょ、ちょちょちょ待って! 待って! 助けて! お願いします!」
彼方「永遠にすやぴさせてやるぅぅぅ!」ガッ、ブンッ
「ちょ、ま、それパイプ椅子──! ひっ、あ……ギャアアアアア────!!!」
彼方「ふーっ、ふーっ、ふーっ……!」フシューッ
遥「だ、だから、待ってお姉ちゃん……! えっちなことを最初にしてきたのはプロフィールを変えてから初めてのお客さんだし、そもそも誰かに強要されたワケじゃなくて、ただ侑さんに貰ったアドバイスを基に──」
彼方「侑ちゃんが?」ピシッ
遥「あ……」
彼方「その話、くわーしく聞かせてくれるかなぁ、遥ちゃん……」
彼方「でないと……彼方ちゃん、怒り狂って血管切れちゃいそうだなぁ……!」ピキピキピキピキ
遥「え、と……その……」
彼方「ふぅん、そうなんだぁ……へー……」パキポキ
彼方「……生きて、同好会の部室に足を踏み入れられると思うなよ……高咲侑……!」フシューッ、ゴゴゴゴゴ
遥「ぁ……ぁぁ……」
遥『侑さん 出来るだけ早く 逃げてください なるべく遠くに』
侑『ごめんね。今侑ちゃんは私と一緒にいるんだ』
遥「……」スーッ、フーッ
遥「侑さん、生まれ変わったらまた会いましょうね……」ガッショー
彼方「さて、どこにいるのかなぁ……!」ツカツカツカツカ 彼方「まずは学園内かなぁ、まだ部活中だもんねぇ……!」ツカツカツカツカ
遥「……」テクテク
彼方「…………」ツカツカツカツカ
遥「……」テクテク
彼方「…………………」ツカツカツカツカ
遥「……」テクテク
彼方「……ね、遥ちゃん」
遥「な、なに?」
彼方「やっぱ、やめよっか」ポイッ、カラーン
遥「え?」
彼方「いやぁ、ちょっと歩いてたら段々怒りが冷めてきて……その、さっきは、ごめんね?」ペコ
遥「きゅ、急にどうしたの……?」
彼方「確かに侑ちゃんがきっかけを与えて、遥ちゃんがそういうことをし出しちゃったのは事実だし、そこは怒るところだとは思ったんだ……でもね」
遥「でも……?」
彼方「遥ちゃんだって、そういうことくらいしてたっておかしくないもんね。冷静に考えたら、かすみちゃんやしずくちゃんだってそういうことしてるんだもん」
遥「そう、なんだ……」
彼方「だから、やっぱり侑ちゃんを引っぱたきに行くのはやめるよ」 遥「そ、そっか……良かった。じゃ、じゃあ……お姉ちゃん、ちょっと遊びに行こ!」
彼方「え?」
遥「私ね、給料入ったんだ。だから、この初給料でお母さんへのプレゼントと、お姉ちゃんへのプレゼントを買いたいの! それと……お姉ちゃんと、目いっぱい遊ぶ!」ギュッ
彼方「遥ちゃん……!」
遥「それと、レンタル彼女はもう今日でやめることにするよ」
彼方「え、いいの?」
遥「確かに楽しいバイトだし、お金も沢山入ったバイトだったけど……今度は、もっとちゃんとしたバイトにしてみようと思うんだ。それに、もう昏睡レ〇プされるのは嫌だし……」
彼方「ちょっと待て最後」
遥「大丈夫、逆に相手のことけちょんけちょんに負かしたから! ひーひー泣かせてやっつけたもん」
彼方「そ、そうなの? 遥ちゃん、そんなに上手なんだぁ……」
遥「うん。じゃあ、お姉ちゃんも試してみる?」ワキワキ
彼方「ええっ!? え、あ、じゃあ、お願いするよ。遥ちゃんの技、彼方ちゃんに見せてくれるかな」
遥「……」 遥「えっ」(自分で言っておいて今更気付いた)
遥「あ、あははー、じょ、じょーだんだよ、お姉ちゃ」
彼方「彼方ちゃんは真面目だよ」スンッ
遥「お、お姉ちゃん?」
彼方「……日頃の疲れ、お互いに分け合おっか。遥ちゃん」ギュッ
遥「お、お姉ちゃーん!?」
彼方「さぁ、いざ愛のホテルへ! レッツゴーだよ〜」ダッ
遥「あ、あはは……ホントに行っちゃうんだ……」タタッ
でも。これでよかったのです。
大好きなお姉ちゃんと一緒になって、裸で、ベッドに寝て。
大好き、って囁き合って、まるで恋人みたいに体を重ねて。
今までシてきた人たちの誰よりも気持ち良くて、楽しくて。
思いっきり羽ばたくような、最高の時間を過ごせて。
遥「大好きだよ、お姉ちゃん」ギュッ
彼方「私もだよ、遥ちゃん」ギュッ
「だぁいすき」
回り道はしちゃったけど、気持ちを伝え合えて、姉妹中も深まって、願いが叶って。
とーっても、良かった良かった。
おしまい おまけ
歩夢「ねぇ、侑ちゃん」ニコニコ
侑「……はい」セイザーッ
歩夢「ちゃぁんとお話してくれるまで、ここから出さないよ?」ニーッコニコ 侑「あの、あのですね……これは、同好会のためを思って、身を削って頑張ったというか、なんというか……」
歩夢「……結論から言ってくれるかな?」パキポキ
侑「アッハイ」
侑「その……一気に、お金を稼いで……作曲のために必要な物とか、同好会活動で役立つものとか、色々揃えて……スクールアイドルの視察とかに必要なものも集めて、その……同好会のために、役に立ちたくて……」
歩夢「……もう。そんなことしなくたって、侑ちゃんは同好会にとってすっごいありがたい存在だよ。なのに、自分の体なんか売らなくたって……」
侑「か、体を売るなんてとんでもない! えっちなことさせるって言っても、私が揉んであげるサービスとか、ストリップするくらいだよ? 襲われそうになった時のためにスタンガンとかはちゃんと持ってたし……」
歩夢「……そうなの? ハジメテとか、まだ誰にもあげてないの?」
侑「あげないよ! あげるわけないよ! 歩夢のためだけに取っておいたんだから! それに、この貯めたお金で最初に作曲するのは、歩夢のための曲だって決めてたんだから!」
歩夢「侑ちゃん……」キュンッ 侑「レンタルされて、一日誰かのものになったとしても、私は……! 私は、上原歩夢のこと、世界で一番愛してるんだからーっ!!!」
侑「ぜぇ、ぜぇ……はぁっ……この気持ちだけは、嘘じゃないよ。歩夢」キッ
歩夢「侑、ちゃん……! ううっ、私も、私も侑ちゃんのこと大好きっ!」ダッ、ガバッ
侑「歩夢っ!」ドサッ
歩夢「ね、侑ちゃん……イイ、かな?」
侑「……うん。いいよ、歩夢……歩夢に、あげたかった初めて……ここであげるね」ギュッ
おしまい
jΣミイ˶º ᴗº˶リ 二人は幸せなキスをしておしまい……こんな物語も、あるかもしれませんね。
jΣミイ^ノ。^ リ またいつか、お会いしましょう💙 歩夢チョロくて草
もし遥ちゃんがもっと危ない目に遭ってたら侑ちゃんの命も危なかったな この結果束縛が強くなって例の新曲が生まれたんですね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています