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希「七月十三日は」ツバサ「オカルト記念日!」
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0001名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (初段) (ガラプー KK96-Hmpx [05004017452212_ex])
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2018/07/13(金) 00:03:55.90ID:Q/mvpJnMK
【四月】

理事長「廃校」

絵里「あなたたちが気にすることじゃないわ」

ことり(入学希望者を増やすために、音ノ木坂のいいところを探すことにしたんだけど…)

穂乃果「これ何だろうね?女神像?」

海未「え?…変ですね。こんな像だったでしょうか…」

ことり「そういえば…前は違う人だったような?」

穂乃果「そうだっけ?…じゃあ、廃校になりそうだから前にあった像は売っちゃった…とか?」

海未「どうなんでしょう…ことり。理事長から何か聞いていませんか?」

ことり「ううん。私は何も…お母さんに聞いてみる?」

穂乃果「でも、この像ってなんか綺麗だし、不思議な感じがして私は好きだよ♪」

海未「そうですね…女神というか天使というか、神秘的な雰囲気があります」

ことり「誰が作った像なのかなぁ?」

穂乃果「ヒデコたちなら何か知ってるかも?」

【二年教室】

ヒデコ「校庭にある像?」

穂乃果「うん」

ミカ「あー、あれ。徳川家康でしょ?」

ヒデコ「ヴィクトル・スタルヒンだよ」

フミコ「源義家だったと思うけど…」
http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1499789306/7

穂乃果「なんか、みんなバラバラだね…」

海未「言われてみれば、スタルヒンだったような気もしますし…」

ことり「源義家って聞いたような気もするなぁ」

ミカ「でも音ノ木坂にあるんだから、音ノ木坂に関係ある人でしょ。東京といえば江戸、江戸といえば徳川家康だよ」

穂乃果「でも今ある像は全然違うよ。女神っていうか、天使?みたいな像だったもん」

ヒデコ「えー?…そんな像あったっけ?」

フミコ「うーん…?」

海未「学校のことなら生徒会が知ってるんじゃないですか?」

ことり「そうだね。生徒会長さんたちに訊いてみようか?」
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0002名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (ガラプー KK8b-Hmpx [05004017452212_ex])
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2018/07/13(金) 00:07:35.14ID:Q/mvpJnMK
【生徒会室】

絵里「…女神像?」

穂乃果「はい。天使の像かもしれないんですけど…」

希「キミたちは何か聞こえた?」

ことほのうみ「えっ」

ことり「聞こえた、って…」

海未「…何の話です?」

希「ほら、有名な歌にもあるやん?」

絵里「もしかして…あれのこと?」

穂乃果「大理石の♪台の上で♪」

絵里「天使の像♪ささやいた♪」

ことり「メトロポリタン美術館?」

希「そうそう。それや♪」

海未「歌は知っていますが…それと校庭の像と何か関係が?」

希「いや…天使の像を見たんやったら、天使の声が聞こえたりしたかなって」

絵里「それって歌の中の話でしょう?」

希「けど、音ノ木坂のあの像にも不思議な噂がいろいろあるやん?」

ことり「噂…ですか?」

絵里「ええ。あの像…いつの間にか別の像に変わっていたり、なくなっていることもあるらしいわ」

ことり「あ、やっぱりそうなんだ…前は天使の像とかじゃなかったですよね?」

穂乃果「あるときは徳川家康、またあるときはヴィクトル・スタルヒン…」

希「そうそう。あの場所に何の像があったかは幾らか記録にも残ってるけど、いつ誰が設置や撤去したかは不明なん」

海未「では生徒会でも把握していないと…」

絵里「まあね…像が置き換わったことに関して特段クレームがあるわけでもないし、誰の出資や寄贈だとか全くわからないから…」

穂乃果「もしかして…廃校の件にも関係あったりします?」

ことり「像を次々と買い替えた費用で学校の経営が赤字に…とか?」

絵里「絶対に無いと断言はできないけど…それなら像をわざわざ目立つところに置いたりしないんじゃないかしら?」
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2018/07/13(金) 00:09:24.14ID:Q/mvpJnMK
希「ウチは、あの像にはもっとスピリチュアルな何かを感じるよ」

海未「横綱・鶴竜の出身地ですね。モンゴルの…」

希「それはスフバートル」

ことり「ビヨンド・バーガーのパティの着色料にも使われてるっていう、カブに似た赤い野菜」

絵里「それはсвёкла(スビョークラ)」

穂乃果「ジョーズも有名だけど、やっぱりジュラシック・パークだよね♪」

希「それはスティーブン・スピルバーグ。ちなみにウチのお気に入りは“未知との遭遇”や」

穂乃果「恐竜や宇宙人じゃなくて天使の像ですよね?」

希「スピルバーグやなくて、スピリチュアル!霊的な何かを感じるってことや」

絵里「メトロポリタン美術館みたいに、天使の声が聞こえた…とでも?」

希「ううん。…でも、今にも聞こえてきそうな感じがするやろ?」

絵里「いや、人が作った彫像でしょう?特に古い物でもなさそうだし…」

穂乃果「でも、あの歌ちょっと怖いですよね…最後、絵の中に閉じ込められた主人公はどうなったの!?って思いません?」

海未「あの歌のせいで美術館にはちょっと怖いイメージがありましたね…」

ことり「吸い込まれそうなほど美しいとか、絵や美術館に夢中になることの比喩じゃないの?」

希「最初から怖そうな歌やなくて、タイムトラベルは楽し♪とか能天気に歌ってるのに最後が突然謎のバッドエンドで終わるのが余計怖いんだよね」

穂乃果「そうそう!なんで!?って思いますよね…」

絵里「作詞者の意図はわからないけど…主人公がどうしてそんな目に遭ったのかは、歌詞を読み解けば説明がつくんじゃないかしら?」

ことり「絵の中に閉じ込められた理由…ですか?」

絵里「ええ。ファラオが眠る棺らしき物があったでしょう。そこに主人公は頼まれもしないのに目覚まし時計をセットしておいた」

希「われらの ねむりを さまたげるものは だれだ…」

穂乃果「ひいぃ!?」

希「そして目覚まし時計が鳴り…五千年の眠りから目覚めたファラオの呪いによって、主人公は絵の中に閉じ込められたってわけやね」

海未「なるほど…そう考えれば、ただ理不尽な結末というわけでも無さそうですね」

穂乃果「理由がわかっても怖いものは怖いよ!結局それからどうなったのかわからないし…」

ことり「絵の一部になったとしたら、見た目は絵に主人公が描き足された状態…かなぁ?」
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2018/07/13(金) 00:12:36.37ID:Q/mvpJnMK
絵里「脱出どころか、絵だからもう動けないのかしら…怖いわね」ガクブル

希「いや、エリちが言い出した話やん?」

海未「ま、まあ…あくまで歌の中の話ですし。オカルトというか、ファンタジーですかね」

穂乃果「うっかり封印を解いて目覚めさせてしまった…とか、お約束の展開だよね」

ことり「ファラオと絵の話はともかく、あの像はどうなんだろう…」

絵里「天使の像は、歌の中では寒がって服を貸してと言ってくるだけだし、悪いものではなさそうだけど…」

希「音ノ木坂の天使の像はどうやろな?…見に行ってみる?」

【再び校庭】

絵里「天使の像…には見えないわね」

穂乃果「ああっ!?さっきと像が変わってる!?」

ことり「さっきは確かに女神か天使みたいな像だったのに…」

希「スピリチュアルやね」

海未「これは、もしや…菅原道真?」

穂乃果「ああ、遣唐使をやめちゃって左遷された人?」

希「年表を端折りすぎや。遣唐使の廃止と左遷は関係ないと思うよ。何年も経って天皇も交代してるんやから」

絵里「どうして音ノ木坂に菅原道真の像が?」

ことり「学問の神様っていわれてる人だよね?」

海未「ええ。菅原道真は五歳の頃から和歌を詠み“神童”と称されたそうです」

『おまんじゅう うぐいすだんご もうあきた!』

穂乃果「才能って、ある人にはあるんだなぁ…」

海未「それに菅原道真は弓の名手でもあったといわれているんです」

ことほのえり「へー」

ことり「海未ちゃんみたいだね♪」

穂乃果「弓道とポエムの人?」

希「ポエム?」

海未「な、なんでもありません!…とにかく、菅原道真は文武両道の象徴ということです」

絵里「なるほどね。それなら学校の守り神として相応しいのかも…」

希「でも菅原道真といえば…祟りでも有名だよね?」

穂乃果「たたり…またファラオの呪い!?」
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2018/07/13(金) 00:20:42.72ID:Q/mvpJnMK
海未「菅原道真が左遷されたまま亡くなった後、彼の左遷を仕組んだと思われる藤原氏の一族が次々と変死したという話ですね…」

絵里「そ、そうなの?」

ことり「実話だとしたら、メトロポリタンどころの話じゃないけど…」

希「まあ、昔の人はいろんな要因で急死なんてよくあったから…多分、こじつけみたいな話やと思うけどね」

海未「そうですね…その中に実際は生きた人間による暗殺が含まれるとしたら、祟りよりよっぽど悪質ですし」

穂乃果「スピリチュアルっていうより、サスペンス?」

絵里「それより、天使の像って本当にあったのよね?」

穂乃果「私たち確かに見ましたよ!…ね、ことりちゃん海未ちゃん」

海未「ええ。少なくとも、さっき私たち三人で見たのは菅原道真の像ではなかったはずです」

ことり「うん。全然違う像だったよね」

希「やっぱり現実はスピリチュアルやな!」

絵里「いったい誰が、どうやって…撤去された像はどこへ消えたのかしら?」

【高坂家】

穂乃果「ただいまー」ガララ

雪穂「お姉ちゃんおかえり…と、いらっしゃいませ?」

のぞえり「お邪魔します」

雪穂(ことりちゃんと海未ちゃん以外の人を連れてくるなんて珍しい…しかも先輩みたいだし)

穂乃果「雪穂。お茶!」

雪穂「はいはい」

希「お構いなくー」

『やっぱり音ノ木坂って昔からある学校やし、不思議なことも多いと思うんや』

『古いだけだったら、うちは三百年くらい前からありますけど…』

『えっ』

『三百年って…音ノ木坂より古い家があるの!?』

『そっか。キミは確か、穂むらちゃん…』

絵里(…というわけで、高坂さんの家が創業三百年という老舗和菓子屋だと聞いて見に来たわ)

絵里「思ったよりきれいね」

穂乃果「アハハ。もっとボロいと思いました?」

絵里「い、いえ。そういうわけじゃ…希は来たことあるの?」

希「うん。昔から好きなん。穂むらのおだんご」
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2018/07/13(金) 00:24:25.45ID:Q/mvpJnMK
絵里「そういえば時代劇とかに出てくるわね…江戸時代から変わらない団子なの?」

穂乃果「昔より作れる物は多いはずだから、バリエーションが増えたり結構変わってると思います。いいところは残しつつ進化…って感じですかね」

希「スピリチュアルな物もありそうでワクワクするね♪」

穂乃果「お店以外は普通の家ですよ?」

希「けど三百年前のご先祖様から代々受け継いできたお店やろ?いろんなものが残ってるはずや。形ある物だけとは限らないし」

絵里「な、何かいるの…?」ヒヤアセ

穂乃果「いるのは家族だけですって。たまに少しお客様が来るけど」

希「こういうときはカードにきいてみるのが一番──」カサ

絵里「あら?…希、それ何?」

希「ウチのやないよ。ここにあったん」ペラ

穂乃果「え?…何かのパンフレットかな?お店のじゃないし…ゆーてぃーえっくす?」

絵里「UTX…?」ピク

希「ああ、秋葉原のビルやな。確か学校…」

絵里「高坂さん…あなた、まさか…」

穂乃果「えっ。…な、何ですか?」

絵里「UTXのスパイだったの!?」

穂乃果「すっぱい?…うちは和菓子屋ですよ」

希「エリち。落ち着いて」

絵里「UTXは音ノ木坂にとって商売敵みたいなものよ。UTXの生徒が増えるたびに音ノ木坂の生徒は減っていって、廃校寸前にまで追い込まれたんだから…」

穂乃果「は、はあ。そのUTX?って何なんですか?」

絵里「秋葉原にある高校よ。知ってるんでしょ?ここに書いてあるんだから…」

穂乃果「そんなの初めて見ましたよ。生徒会長さんか副会長さんが持ってきたんじゃないんですか?」

絵里「私が持ってるわけないでしょう。こんなもの!」ベリッ

希「ちょっ…エリち。それはマズいんやない?」

雪穂「お茶…何事?」

穂乃果「えーと…よくわかんないや」

希「いい香りやね。高そ…美味しそうなお茶やな♪」

穂乃果「それが意外とお買い得なんですよ。でも美味しいのは保証します♪」

雪穂「お菓子もどうぞ。サービスです」

希「ありがと♪…ほら、エリちも」
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2018/07/13(金) 00:31:21.17ID:Q/mvpJnMK
絵里「…いただきます」

希(エリちが破いたパンフレットは隠しておこう…話がややこしくなりそうやし)

希「エリち、和菓子は好きやったっけ?」

絵里「あまり食べたことないけど…これは何?」

穂乃果「お饅頭です。小豆のあんこを薄力粉の薄い生地で包んだ物ですよ。こっちが蒸した饅頭で中身はつぶあん。これは焼き饅頭で中身はこしあんです」

のぞえり「へー」

穂乃果「どうですか?」

絵里「おいしい…けど」

穂乃果「はい?」

希「な、何か古い物ってある?三百年前の道具とか」

穂乃果「んー。どうだろ…今は使ってない物なら蔵にしまってあると思います」

絵里「くら?」

穂乃果「倉庫っていうか、物置です」

希「その蔵、ちょっと見せてもらってもいい?」

穂乃果「大した物はないと思いますけど…」

希「スピリチュアルな気配を感じる…お宝がいっぱいありそうやな♪」

絵里「あんまり勝手に触ったりしないでよ?」

希「ほら、この石とか…かなり古い物やない?」

穂乃果「それは漬物石ですね」
http://karma.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1483455736/3-4
絵里「つけもの?」

穂乃果「要するに重石です。樽のフタとかを石の重さで押さえておくんです」

希「ただの漬物石にしてはスピリチュアルな感じがするなあ…何か特別な力を秘めた石と見た!」

穂乃果「いや、石自体はただの石だと思いますけど…」

絵里「この棒は何?」

希「スピリチュアルな霊木を削って作った杖やな!?」

穂乃果「ああ、それはおそばを打つ麺棒です」

絵里「和菓子だけじゃなく、そばも自分で作るの?」

穂乃果「はい。おそばも、うどんも作りますよ♪」

希「霊木そば…きっと食べたら不思議な力が身についたり」

穂乃果「いや、古いだけで普通の麺棒ですよ」
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2018/07/13(金) 00:38:27.04ID:Q/mvpJnMK
絵里「このツボみたいなのは何かしら?」

希「キター!邪悪な何かを封じた禁断の壺や!」

穂乃果「あ、それはお母さんが漬けた梅干し」

絵里「…」

希「アハハ。エリちにとっては恐怖の象徴やな」

穂乃果「恐怖って…普通の梅干しですよ?おいしいけど」

トプン ザバー

ほのえり「ふー」

絵里「本当にUTXの事は何も知らないの?」

穂乃果「知りませんよ。音ノ木坂以外の学校には興味なかったし…」

絵里「そう…(あれは高坂さんの家族か友達が持ってきたのかしら?)」

穂乃果「でもUTXってそんなに生徒が多いんですか?」

絵里「実際に見てみればわかると思うわ。今の音ノ木坂とは比較にならないくらい差があるわね」

穂乃果「…って、どうして生徒会長さんがうちのお風呂に!?」

絵里「泊まって一緒に行ったほうが早いかと思って…迷惑なら帰るけど」

穂乃果「いえ、別にいいですけど…(お風呂まで一緒に入らなくても///)」

パタン

絵里「あ、亜里沙?ごめんね。遅くなって…高坂さんの家に泊まるわ」

『コーカサス?…お姉ちゃんのコビトさん?』

絵里「恋人じゃないわよ。音ノ木坂の後輩」

穂乃果「カノジョさんですか?」

絵里「妹の亜里沙よ」

穂乃果「そうですか。こんばんは!高坂穂乃果です」

『は、はい。ハマチシマアジで亜里沙です』

穂乃果「はまち…シマアジ?」

絵里「はじめまして、ね」

『Хорошо』
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2018/07/13(金) 00:40:52.90ID:Q/mvpJnMK
穂乃果「おだんごっていうのは、お米の粉で作るお菓子なの。柔らかくてモチモチして美味しいよ♪」

『食べてみたいです♪ドワンゴ?』

穂乃果「団子だよ。おだんご」

『ダンゴウ♪』

穂乃果「じゃあ、またね。おやすみなさい♪」

『Спокойной ночи♪』

穂乃果「ところどころ謎の言語が…」

絵里「亜里沙は去年までロシアにいたの」

穂乃果「じゃあ生徒会長さんもロシアの人…?」

絵里「祖母がロシア人なの。私は日本に来てからのほうが長いんだけどね」

穂乃果「へー」

絵里「さ、もう寝ましょう」

穂乃果「ちょっと狭いけど…いいですか?」

絵里「ベッドで一緒に寝るの?…別に、私は床でも」

穂乃果「まだ夜はちょっと肌寒いじゃないですか。だから、その…」

絵里「そうね…わかったわ」ギュ

穂乃果「えへへ♪」

穂乃果(生徒会長さんって…美人だよね///)ドキドキ

ほのえり「…」Zzz

チュン(・8・)チュン

絵里「高坂さん…起きて。高坂さん」ユサユサ

穂乃果「んぅ…スピリチュアルって何…イミワカンナイ」ムニャムニャ

雪穂「お姉ちゃん起こすんだったら、穂乃果って呼んだほうがいいと思いますよ」

絵里「そうなの?…じゃあ…起きなさい穂乃果!」ペチ

穂乃果「わぁ!?う、海未ちゃん…あれ?いない」

絵里「おはよう。高坂さん」ナデナデ

穂乃果「あ。生徒会長さん…(一緒に寝たんだった)」

絵里「ほら、着替えて。髪やってあげる」

穂乃果(生徒会長さんの前で着替えるの、ちょっと恥ずかしいけど…///)
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2018/07/13(金) 00:48:17.01ID:Q/mvpJnMK
絵里「じゃあ、先に下りてるから準備してきて」

穂乃果「ふぁーい…」

絵里「二度寝しないでよ?」プニッ

穂乃果「は、はい///」

ジュー

絵里「блиныでいい?」

穂乃果「投げると爆発するペンギンみたいな…」

雪穂「それはプリニー」

穂乃果「いい匂い…美味しそう!」

ほのえりゆき「いただきます」

【秋葉原】

穂乃果「おぉー!…す、すごい」ベター

絵里「スピリチュアルとは真逆の世界って感じね…」

『UTX高校へようこそ!』

穂乃果「中に入ってみましょう!」

絵里「え?…入ってどうするのよ?」

穂乃果「生徒がどれくらいたくさんいるのか、見てみればわかるって言ってたじゃないですか」

にこ「あんたたち、どこへ行くつもり?…生徒じゃないと奥へは行けないわよ」

絵里「あなた…」

にこ(絢瀬…なんでUTXにいるのよ)

穂乃果「UTXの人ですか?」

にこ「はぁ?違うわよ。私は」
絵里「…矢澤さん?」

にこ「ヤザワ?知らないわ。私は通りすがりの宇宙ナンバーワンアイドル」

穂乃果「アイドル?」

にこ「じゃなくて…宇宙人よ!」

絵里(髪形、背格好、何より声と口調…間違いなく矢澤さんね)

穂乃果「はあ。宇宙人さん…UTXに詳しいんですか?」

にこ「いや、詳しいってほどじゃ…UTXの生徒をつかまえて訊いたほうが早いわよ」

穂乃果「それもそうですね。じゃあ行きましょう!」ガシッ

凛「にゃ?」
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2018/07/13(金) 00:51:47.40ID:Q/mvpJnMK
穂乃果「生徒会長さん、早く早く!」グイグイ

凛「な、なんで凛なのー!?><」ズルズル

花陽「ああっ、凛ちゃん…どこ行くのぉ!?」

絵里「待って、高坂さん!」

ドタバタ

【UTX一階】

穂乃果「二階か地下か、このまま進むか…」

絵里「地下にUTXの生徒がいるの?」

にこ「いないわよ。行くなら上でしょ?」

穂乃果「いや、あえて地下へ行ってみましょう!」

花陽「だ、大丈夫かなぁ?」

凛「凛は置いてってほしいにゃ><」

タタタ…

穂乃果「あ、あれ?今、一階から下に降りたはず…だよね?」

花陽「でも、さっき入ってきた出入口がそこにあるし…」

凛「また一階に出たにゃ」

絵里「地下も1Fと同じ構造?そんなことって…」

穂乃果「えーと…今度こそ地下へ降りてみよう!」

ドタバタ

花陽「あ、あれぇ…?」

凛「また一階にゃ」

穂乃果「おかしいよね?…二回下りたのになんでまた同じ場所に出るの!?」

にこ「だから言ったでしょ。UTXの生徒じゃないと奥へは行けないのよ」

絵里「上か、そのまま進んでもダメなの?」

にこ「無駄よ。私たちが進もうとしてもループして同じ場所に戻されるわ」

穂乃果「そ、そんなことって…夢でも見てるのかな?」

絵里「このままじゃきりがないし…今日のところは帰って希に相談しましょう」

あんじゅ「フフフ…ごきげんよう」

にこぱな「!」
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2018/07/13(金) 00:54:39.86ID:Q/mvpJnMK
穂乃果「今のは…」

絵里「UTXの制服だったわね…」

凛「上の階へ行ったみたいにゃ」

花陽「あんじゅ…待って!」

にこ「お、落ち着きなさい。追いかけても無駄よ。私たちは上の階へ行けないって」

【音ノ木坂・二年教室】

穂乃果「ループだよ!ループ!」バサ

海未「水泳部ですか?」

穂乃果「それはプール」

ことり「虫眼鏡でしょ?」

穂乃果「それはルーペ」

海未「このままでは強い怨念によってご家族に不幸があるかもしれません。この写真は念のためお焚き上げ供養を」

穂乃果「って、これ心霊特集の雑誌じゃん!?間違えて持ってきちゃった…」

ことり「本当は何を見せようとしてたの?」

穂乃果「美術の雑誌だよ。トロンプ・ルイユってあるでしょ?」

ことり「トリックアートの一種だね」

海未「いわゆる“だまし絵”ですか。教科書にも少し載っていたと思いますが…」

穂乃果「今朝UTXへ行ってきたんだけど、トロンプ・ルイユみたいに同じところをぐるぐる回って校舎の奥へ行けなかったの!」

ことり「え?…でもああいうトロンプ・ルイユは平面だからできることだよね?」

海未「現実にはあり得ない構造を平面なら描くことができますからね…」

穂乃果「でもホントに何度もループしちゃったんだよ。生徒会長さんとか、私を含めて五人いて全員同じ体験をしたから間違いないよ!」

海未「そんなことで本当に生徒が集まると思いますか?」

穂乃果「へ?…あ、そういえばUTXには生徒がどれくらいたくさんいるのか見に行ったんだっけ…忘れてたけど」

海未「この雑誌に載っているような心霊写真は、プロと同じように供養し、除霊する必要があります!」

穂乃果「そうだけど…心霊写真は今は関係なくて、UTXの」
海未「穂乃果のように好奇心だけで撮っても、霊が写るはずないでしょう!?」

穂乃果「心霊写真なんて撮りたくないよ!」

海未「はっきり言います。オカルトは無しです!」

ことり「んー。心霊写真は極端だけど、穂乃果ちゃんの不思議な体験も一応オカルトの部類かなぁ?」

穂乃果「スピリチュアルとオカルトってどう違うの?」

海未「さあ…私にもわかりません」
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2018/07/13(金) 01:05:20.13ID:Q/mvpJnMK
【屋上】

穂乃果「ホントにループしたんだけどな…」

希「…」ジーッ

穂乃果「…?(背中に視線を感じる)」ヒヤアセ

\キットクル♪キットクル♪/

穂乃果「こ、この歌声…いったいどこから!?」

ギィ…

穂乃果「ひっ」

穂乃果(ドア閉め忘れたっけ?…勝手に開いたような)

穂乃果(怖いけど…誰が歌ってるのか気になる…)

【音楽室】

穂乃果「ここ…かな?」

ブーン

穂乃果「!」

穂乃果(な、なに?…こんな着信音、入れてないはず…しかも私の名前が出てる)

穂乃果(何も…いないよね?)ビクビク

「真夜中のシンパシー♪二人のプライバシー♪」

穂乃果(歌ってるのは…普通の女の子だ)ホッ

ガラ

「…誰?」

穂乃果「ご、ごめんね。邪魔しちゃって…ちょっと怖かったから」

「怖い?…何が?」

穂乃果「ううん。なんでもない…私、高坂穂乃果。あなたは?」

「…西木野真姫」

穂乃果「…ってことがあったんだけど」

真姫「夢でも見たんじゃないですか?」

穂乃果「でも生徒会長さんたちと五人で行ったんだよ。一年生も二人いたよ」

真姫「ふーん…」カミノケクルクル

穂乃果「西木野さんは、そういう不思議な体験って全然ない?」

真姫「そうですね…覚えてる限りでは今のところ、これといって無いけど」
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2018/07/13(金) 01:09:30.55ID:Q/mvpJnMK
穂乃果「そっかぁ…興味はない?」

真姫「先輩が言ってたような話?」

穂乃果「うん。実際にUTXへ行ってみれば本当かどうかわかるでしょ?」

真姫「行っても何かあるとは思えないけど…」

穂乃果「あ、そうだ!校庭にある菅原道真の像は知ってる?」

真姫「そんなのあるんですか?…UTXに?」

穂乃果「じゃなくて、それは音ノ木坂の話。見に行ってみようよ♪」

真姫「まあ…それくらいなら」

【校庭】

穂乃果「ん?…あ、あれ?…菅原道真…じゃない!?」

真姫「これ…エッシャーじゃない?」

穂乃果「えーと…星方武侠アウトロースター」

にこ「それはエイシャ」

穂乃果「オルドナ・ポセイダル?」

にこ「それはアッシャー」

穂乃果「テレビ東京の深夜のスポーツニュース」

凛「それはウォッチャー」

にこ「中畑清の像には見えないけど…」

真姫「ウォッチャーじゃなくてエッシャーよ。20世紀オランダの版画家、マウリッツ・コルネリス・エッシャー」

凛「聞いたことないにゃ。何した人?」

真姫「“視覚の魔術師”と呼ばれたエッシャーは数々のトロンプ・ルイユを遺したの」

ほのにこりん「へー」

真姫「晩年のエッシャーは1972年に73歳で亡くなるまで癌の手術を十回も受けたといわれてるわ」

穂乃果「十回!?」

真姫「ええ。だから医学的にも無視できない人物と言えるわね」

凛「すごい人だったんだにゃ」

にこ「そんなに癌があってよく長生きしたわね…」

穂乃果「トロンプ・ルイユは不思議だけど、スピリチュアルとは関係ないよね?」

真姫「でも音ノ木坂にエッシャーの像があるなんて…何か音ノ木坂と関係ある人なの?」

にこ「ここの像ってしょっちゅう入れ替わるのよ。前に見たときは違う像だったわ」
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2018/07/13(金) 01:12:03.56ID:Q/mvpJnMK
凛「スタルヒンの像だったよねー?」

穂乃果「私が見たのは菅原道真だったよ。その前は女神か天使みたいな像だったし…」

真姫「よくわからないわね…理事長の趣味?」

【弓道場】

ことり「海未ちゃーん!」タタタ

海未「ことり。理事長に例の件は聞けました?」

ことり「それが、理事長室にいないみたいで…」

海未「昨日、家で話さなかったのですか?」

ことり「話したけど、像のことは忘れてて…エヘヘ」

海未「ことり…」ガクッ

ことり「弓道場は、何か不思議なことがあったりする?」

海未「ないと思いますけど…」

ことり「そっか。昔からある古い弓道場だから、何かあってもおかしくないかなって気がするけど…」

海未「不思議な出来事というのは、人の精神状態によって起こったように見えるということもありますし…」

ことり「気の持ちよう…ってこと?」

海未「そうです。弓道では心を平静に保つことが不可欠ですから、そうした“不思議”が起こりにくいのかもしれません」

ことり「…?」

海未「ことり?…どうかしました?」

ことり「ううん。なんでもない…」

ことり(誰かの視線を感じたような…気のせいかな?)

「…」

【生徒会室】

絵里「…これは?」

穂乃果「心霊特集の雑誌です」

絵里「な、なんでそんな物を…持って帰って!」

希「Спокойной ночи…おやすみなさい」

絵里「え?」

希「これ、心霊特集やなくてロシア語会話の本や」

絵里「高坂さん…騙したのね」プルプル

穂乃果「ち、違いますよ。間違えたんです」
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2018/07/13(金) 01:16:12.71ID:Q/mvpJnMK
絵里「もしかして、亜里沙のためにロシア語を?」

穂乃果「はい。ちゃんと話せたらいいなって」

にこ「ふーん。あんたも怖いものがあるんだ?」

絵里「別に怖いなんて言ってないわ」

希「にこっちは怖くないの?」

にこ「怖くないわよ。心霊写真なんて、どうせ捏造でしょ」

凛「こっちが本物の雑誌にゃ」バサ

花陽「こ、怖い…」

にこ「フン…大したことないじゃない。こんな写真」

ことり「あ。その写真は、やめたほうが…」

えりにこ「えっ」

海未「その写真に写ってる人…全員亡くなったそうですよ」

絵里「!?」ビクッ

にこ「む、昔の写真ってオチでしょ?…50年以上前とか」

希「でも…その写真が送られてきてすぐ、除霊にあたった霊能者の人も亡くなったそうや」

絵里「…」プルプル

にこ「あ、あれでしょ?100歳くらいの霊能者で寿命だったのよ!」

真姫「まあ、今でもその写真を見た人は次々と変死してるみたいだけど」

絵里「」

にこ「希!お祓いして!今すぐ!」

希「冗談や。そんなことあるわけないやん?」

絵里「Ужас!Плохо!Лгун гадалка!」プンプン

希「ごめん、ごめん。エリちを怖がらせるつもりはなかったんよ」

にこ「ったく…たちの悪い冗談やめなさいよ。あんたたちまで便乗して…」

海未「すみません」
ことりん「ごめんなさい(にゃ)」
真姫「…悪かったわ」

穂乃果「それより、UTXのことを話しに来たんですけど…」

にこ「ああ、あれね…希は知らないんだっけ?」

希「UTXがどうかしたん?」
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2018/07/13(金) 01:18:35.11ID:Q/mvpJnMK
凛「一階から上や下へ行こうとしても、一階に戻ってきちゃうんです」

花陽「そのまま進んでも奥へは行けなくて、入口のところに戻ってくるみたいだし…」

希「えーと…ループしてるって話?」

絵里「そうよ。UTXの生徒なら奥へ行けるみたいだけど、私たちは何度地下へ降りようとしても一階から先へ進めなかったわ」

穂乃果「おかしいですよね!?トロンプ・ルイユみたいな建物が現実にあるなんて…」

にこ「ただおかしな造りってわけじゃなくUTXの生徒は普通に過ごしてるからね。部外者だけがループするのよ」

希「今度はみんながウチを騙そうとしてる…ってことでもないみたいやね?」

真姫「どっちかっていうと、あなたたちが何かに騙されてるんじゃない?」

海未「五人に同じ幻覚を見せることは…可能でしょうか?」

ことり「できなくはないけど…実際に見てみないと、どうやってるのかはわからないよ」

花陽「げ、幻覚…ですか?」

穂乃果「ことりちゃんなら…できそうな気もするなぁ」

にこ「けど、変な薬を盛られたわけじゃないのよ?」

凛「凛たち何も食べたり飲んだりしてないにゃ」

花陽「建物自体に仕掛けがあるんじゃないんですか?」

希「特殊な磁場や結界とかはあり得るかもね。入った瞬間に術にかかるような…」

絵里「UTXの生徒は平気なのに?」

ことり「それは、UTXの制服に何か秘密があるのかも…」

海未「あるいは音ノ木坂の制服を着ている人にだけ術を施しているとか…」

真姫「なんだかオカルトじみた話になってるけど…UTXって見るからに最新の設備って感じだし、単に私たちの知らない最先端の技術を使ってるんじゃない?」

希「じゃあ…実際に行って確かめてみようか?」

【秋葉原】

海未「ここがUTX…」

絵里「地下へは行けなかったし、今度は上へ行ってみない?」

凛「上がるにゃー!」

希「ウチはどっちでもいいけど」

真姫「そうですね」カミノケクルクル

ことり「ちょっとワクワクするね♪」

穂乃果「今度こそボスの部屋までたどり着かなくちゃ!」

にこ「ボスって何よ?A-RISEにでも会おうっての?」
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2018/07/13(金) 01:25:59.18ID:Q/mvpJnMK
花陽「あ、A-RISE…」ドキドキ

凛「最上階まで行くにゃ!」

穂乃果「そうだね。目指すは屋上!」

【UTX一階】

凛「みんなで上へ行くにゃー」

真姫「ちょっと待って!」

凛「にゃ?」

真姫「あなたたちの話を信じるわけじゃないけど…全員まとまって同じ方向へ行く必要はないんじゃない?」

絵里「そういえば…同時に別々の方向へっていうのは試してなかったわね」

穂乃果「えーと…じゃあ九人いるから、三人ずつに分かれて進もう!」

希「ウチは地下へ行こうかな。よりスピリチュアルな感じがするし」

凛「凛は最上階を目指すよ!」

にこ「無駄だと思うけど…じゃあ私は、このまま真っ直ぐ」

タタタ…

希「お。一階や」

凛「あっ、副会長さんたち!」

にこ「やっぱり、みんな同じところに戻ってきたわね…」

絵里「どう思う?希」

希「ウチのカードによると…」スッ

花陽「あ。運命の輪…」

希「そやね。大アルカナの10番、運命の輪」

穂乃果「輪ってことは、やっぱりループ!?」

希「正位置なら好転、進展、変化を示すカードになるん。…ただ」

絵里「逆位置なの?」

希「そう。逆位置の場合…誤算、望まない変化」

にこ「望むも望まないも、同じところをループしてるんだったら変化なんてないでしょ?」

ことり「輪に対して誤算ってことは、ループしない可能性があるとか…」

凛「きっとそうだよ♪もう一度行ってみるにゃ!」

海未「では、今度は三人の組み合わせを変えてみますか?」
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2018/07/13(金) 01:28:08.80ID:Q/mvpJnMK
花陽「じゃあ、今度は上かな…」

穂乃果「私も上にしよう。ことりちゃんは?」

ことり「じゃあ私も上かな♪」

凛「凛はまっすぐ!」

海未「私もそのまま進みます」

希「ウチも真っ直ぐや」

絵里「じゃあ、私たちは地下ね」

真姫「どっちでもいいけど」カミノケクルクル

にこ「ま、結果は同じでしょ?」

ドタバタ

穂乃果「ん?…あ、あれ?…小泉さん?」

雪穂「は?…小泉って誰よ?」

穂乃果「雪穂!?…ことりちゃんが雪穂になっちゃった!?」

雪穂「お姉ちゃん…寝ぼけてる?」

穂乃果(ここ私の家…だよね。あれ?…なんだろ、さっきまでどこか別の場所にいたような気がする…)

雪穂「で、小泉さんって誰よ?お姉ちゃんの友達?」

ほの母「幼稚園の先生じゃない?」

穂乃果「あー、和菓子が好きな小泉先生!」

雪穂「幼稚園の頃の夢でも見てたの?…十年以上も前だね」

穂乃果(ことりちゃんや海未ちゃんも一緒にいたような…でもそんな小さい頃の夢じゃなかったと思うんだけどな)

ほの母「せっかく起きたんだから、遅刻しないうちに学校行きなさい」

穂乃果(二年になって、私にも後輩ができるんだ。楽しみだなー♪)

『上がるにゃー!』

穂乃果(後輩…あれ?誰か忘れてるような…?)

【都内某所】

ことり(…おかしい)

海未「ことり?…どうかしました?」

ことり「それ…海未ちゃん、昨日も言ったよね?」

海未「え?…ことりに今と同じことを、ですか?」

ことり「うん」
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2018/07/13(金) 01:30:42.22ID:Q/mvpJnMK
海未「どうでしょう…あってもおかしくない会話ですけど…」

『ことり?…どうかしました?』
『ううん。なんでもない…』

ことり(何か気になることがあったんだ。何だったか思い出せない…けど、あれは学校だった)

穂乃果「ことりちゃん!海未ちゃん!」タタタ…

ことり「穂乃果ちゃん。おはよ」

海未「おはようございます穂乃果」

穂乃果「おはよう。ねえねえ、二人に訊きたいことがあるんだけど」

海未「何です?」

穂乃果「あのね、知り合いに雪穂以外でメガネかけた後輩がいたりする?」

海未「メガネですか?…中学のときならいたかも知れませんが」

ことり「その人がどうかしたの?」

穂乃果「たぶん夢…だと思うんだけど。メガネかけた子と、髪が短くて語尾に“にゃ”ってつけて喋る子がいたんだ」

海未「はあ。夢に後輩が出てきたんですか?」

ことり「誰だか思い出せないのに、どうして後輩ってわかったの?」

穂乃果「音ノ木坂の制服だったの。一年生ってリボンが青でしょ?三月までの私たちと同じ色」

海未「なら、三月までの同級生の夢なんじゃないですか?」

穂乃果「んー。でも、ことりちゃんと海未ちゃんもいたんだよ。先輩って呼ばれたような気もするし…」

ことり「穂乃果ちゃんも…」

穂乃果「え?」

ことり「私も夢っていうか、変な感じがしてるの。昨日と今日の間に、何か忘れてることがあるような…」

海未「昨日と今日の間って、眠っている間のことですか?」

ことり「そのはずなんだけど…なんか、寝てた気がしないっていうか…気がついたら朝だったみたいな」

穂乃果「あ…私もそう!家の階段を駆け上がって二階にいたの。いつ起きたんだかわからなくて…」

海未「はあ。階段…」

【音ノ木坂】

ことほのうみ「あ」

理事長「廃校」

穂乃果(あれ?初めて聞いた気がしない…)

海未(こうなることを知っていたような気がします…)

ことり(穂乃果ちゃんがショックを受けて倒れたような記憶がある…)
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2018/07/13(金) 01:38:52.68ID:Q/mvpJnMK
【中庭】

絵里「ちょっといい?」

穂乃果「あ。生徒会長さん…」

絵里「…高坂さん」

ほのえり「…?」

『…誰?』
『生徒会長ですよ』

穂乃果(生徒会長さん、だよね…でも私、最近まで知らなかったはずなんだけど)

絵里(変ね。理事長の娘の南さんはともかく、その友達の高坂さんと知り合いだった覚えは…)

穂乃果「えーと…穂むらのお客さん?」

絵里「和菓子を買ったことはないわよ」

穂乃果「でも生徒会長さん、うちに来たことありますよね?」

『昔から好きなん。穂むらのおだんご』
『どうして生徒会長さんがうちのお風呂に!?』
『ほら、着替えて。髪やってあげる』

絵里「確かに記憶はあるけど、いつ泊まったのかしら…」

穂乃果「校庭の像の話をして、副会長さんと私の家に来て…」

希「UTXにも行ったやろ?…みんなで」

海未「みんな…」

ことり「一年生もいたね。三人…」

穂乃果「でも、あの像を見に行ったのは…廃校を防ぐために音ノ木坂のいいところを探そうって」

絵里「UTXに行ったのも、高坂さんの家でパンフレットを見たからよ」

海未「廃校の件を聞いたのは今日が初めてのはずですが…」

ことり「でも初めてじゃなかったよね?今回は…」

希「スピリチュアルやな」

絵里「希!」

希「はいはい」スッ

希「小アルカナ、杯のカード…7の正位置。そして大アルカナの13番、死神のカード…逆位置」

穂乃果「し、死神!?」

『その写真に写ってる人…全員亡くなったそうですよ』
『写真を見た人は次々と変死してるみたいだけど』

希「死神のカードは逆位置になると意味が大きく変わるん。これは多分“再出発”の暗示やと思うよ」
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2018/07/13(金) 01:41:40.22ID:Q/mvpJnMK
絵里「じゃあ、杯のカードは?」

希「杯の7は混乱、幻想、空回り…といった意味や」

海未「混乱と再出発…」

ことり「UTXでループして…私たちがUTXへ行く前に戻っちゃったのかも」

穂乃果「そ、そんなのあり!?」

希「ただの幻覚にしては規模が大きすぎるし…みんなの記憶と現状から考えて、たぶんそれやな」

絵里「でも、いったい誰がどうやって…?」

【校庭】

にこ「やっぱり、あんたたちも来たわね」

希「にこっち。像を見に来たん?」

絵里「あなたたちも…」

花陽「は、はい」

ことり「見て。また像が変わってる…」

凛「これ、誰の像ですかー?」

真姫「多分だけど、ヴィヤーサ?」

にこ「カット、パーマ、スタイリングにカラーリング」

ことり「それは美容師」

穂乃果「テキサス州ヒューストン出身のシンガーソングライター。ルイジアナ・クレオールの血をひく…」

真姫「それはビヨンセ」

凛「ドジャースやメッツで活躍した捕手。通算427本塁打、WBCではイタリア代表」

希「それはピアーザ(ピアッツァ)」

絵里「キャッチャーには見えないけど…」

真姫「ピアーザじゃなくてヴィヤーサ!“マハーバーラタ”の著者…ということになっている人物よ」

穂乃果「ということになってる?」

海未「ヴィヤーサ自身がマハーバーラタの登場人物なのですよ。つまり彼が書いたという設定になっている…といったところです」

花陽「架空の人物…でいいのかな?」

真姫「たぶんね。…まあ、マハーバーラタ自体が世界的に有名だから、実在しなくても像が作られるくらいの有名人だと思うけど」

穂乃果「アンパンマンやピカチュウくらい?」

希「どっちかっていうと、シンデレラやピーター・パンくらいやない?」
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2018/07/13(金) 01:43:44.15ID:Q/mvpJnMK
凛「ピザ屋さんすごいにゃ!」

絵里「ひ、膝矢?」プルプル

真姫「ヴィヤーサ!」

穂乃果「でもマハラなんとかって日本のおはなしじゃないよね?…なんで音ノ木坂にその人の像があるの?」

にこ「知らないわよ。女神だか天使の像もあったくらいだし、実在の人物じゃなくてもいいんだったら何でもありでしょ?」

花陽「おにぎりの像ができたりするかなぁ?」

凛「凛はラーメンがいいにゃ♪」

キーンコーンカーン…

にこ「んで、今回はどうする?」

希「またループしてもきりがないし、UTXへは行かないほうが無難やろな」

絵里「そうね…校庭の像の謎もわからないままだし、私たちはUTXより音ノ木坂のことを考えましょう」

【高坂家】

穂乃果「ただいまー」ガララ

雪穂「お姉ちゃんおかえり。チョコいる?」

穂乃果「ありがと」パク

穂乃果「んぐっ!?…こ、これ…あんこ」

雪穂「そう…暗黒水入りのチョコだよ。フフフ…」

穂乃果「な、なんでそんなものが…うちに…」ガクッ

雪穂「お姉ちゃんが悪いんだよ…ループに気づいたりするから…」

穂乃果(ループ…そういえば前回はチョコなんて…食べなかった…な)

「…か。起きなさい、高坂!」ビシッ

穂乃果「いたっ><」

にこ「体は大丈夫?しびれたりしてない?」

穂乃果「いてて…おでこがヒリヒリするだけだよ」

にこ「それは私のデコピン…じゃあ薬が効いたのね。よかった」ホッ

穂乃果「薬?…って、あの暗黒水?」

にこ「あんたが暗黒水を盛られたみたいだから、アーシャがくれた解毒剤を飲ませたのよ」

穂乃果「あーしゃ?」
http://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1502272497/18

にこ「それより早く行きましょ。あんたの妹、放っとくわけにもいかないし」

穂乃果「行くってどこへ…雪穂どうしたの?」
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2018/07/13(金) 01:56:19.49ID:Q/mvpJnMK
海未「雪穂に何か妙なものが憑依しているようなのです」

穂乃果「ひょうい?」

ことり「普段の雪穂ちゃんなら、穂乃果ちゃんに毒を盛ったりしないでしょ?」

穂乃果「う、うん。そんなこと今までは無かったよ。当たり前だけど…」

希「というわけで、雪穂ちゃんに憑いた悪魔を封印しに行こか」

穂乃果「天使のロザリオで変身したりする?」

にこ「古すぎてわかりにくいわよ。いいからさっさと行く!」グイグイ

【秋葉原】

穂乃果「って、ここなの!?」

希「うん。あのUTXのパンフレット…たぶん雪穂ちゃんのやろ?」

絵里「またループしたら…どうなるのかしら?」

花陽「今回のことを覚えていれば対策もできそうですけど…」

にこ「ま、そうなったらそのときに考えましょ」

凛「突入するにゃ!」

花陽「だ、大丈夫かなぁ?」

【UTX一階】

ツバサ「ふふふ…やっと会えたわね」

にこぱな「えっ」

花陽「き、綺羅…」

にこ「ツバサ!?」

穂乃果「キラ?…じゃあ、あなたがラスボス!?」

希「ストライクフリーダム?」

凛「デスノートかもしれないにゃ」

ツバサ「残念ながらどちらでもないけど…私に勝たないと、ここから先へは進めないわよ♪」

にこ(…まずいわね。私以外はアイドルの経験なんて無さそうだし…)

にこ「仕方ないわねー。歌とダンスなら私が相手に」
ツバサ「料理で勝負よ!」

ことほのうみのぞえりにこまきりんぱな「えっ」

あんじゅ「ちょっと、ツバサ!どうして料理なのよ!?」

英玲奈「わざわざ勝ち目のない勝負を選んで、相手に勝ちを譲るつもりか?」

ツバサ「なに言ってるの。自信があるからに決まってるでしょ?」
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2018/07/13(金) 01:58:45.11ID:Q/mvpJnMK
あんじゅ「いやいや、ツバサってお料理全然できないじゃない!」

英玲奈「どうしても料理でいくならあんじゅか、せめて私が代わりに勝負したほうがいい」

ツバサ「大丈夫だって。私の実力を甘く見ないでよ!」

あんじゅ「もう!どうなっても知らないからね!」

英玲奈「では私たちは先に行くぞ」

スーッ

海未「消えた…」

真姫「後ろの二人は立体映像だったのかしら?」

ツバサ「さあ、そっちは誰が料理するの?自信がないなら棄権してもいいけど」

凛「今回は西木野さんに譲るにゃ」

真姫「私はやらないわよ。あなたに譲るわ」

花陽「この二人は論外として…どうします?」

海未「何を作っても構わないのですか?」

ツバサ「ええ。お互い一番自信のあるメニューで勝負しましょ」

希「勝敗はどうやって決めるん?」

ツバサ「審査員を呼んでおいたわ」

ヒデコ「私たちが」
フミコ「公平に」
ミカ「審査するよ!」

穂乃果「三人とも私の友達だけど…いいんですか?」

ツバサ「問題ないわ。多少の不利は実力で覆すから」

花陽(あんじゅと英玲奈の言葉を信じるなら、ツバサはお料理ダメっぽいけど…)

にこ(本人が妙に自信ありげなのが気になるわね…)

穂乃果「よ、よーし。ここは…ことりちゃん!」

ことり「え。…私?」

にこ「ぬぁんでよ!ここは私の見せ場でしょ!?」

ツバサ「別に両方でも構わないわよ。私が二人に勝てばいいんだから」

にこ「…南」ヒソヒソ

ことり「了解♪」

絵里「頼んだわよ。矢澤さん、南さん」

穂乃果(でも、ホントに雪穂がUTXにいるのかなぁ?)
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2018/07/13(金) 02:02:04.90ID:Q/mvpJnMK
穂乃果「あ、あのー」

ツバサ「ちょっと今話しかけないで!」

穂乃果「はあ。すみません…」

あんじゅ「なあに?」

穂乃果「あ(…まだいたんだ)えっと、高坂雪穂ってUTXに来てませんか?…私の妹で…髪が短くて、中学生なんですけど」

あんじゅ「そうね…ツバサがあなたたちに勝ったら教えてあげる♪」

穂乃果「え!?…ど、どうして私たちが勝ったらじゃないんですか?」

あんじゅ「だって、どう考えてもツバサが勝つとは思えないし」

穂乃果「はあ(そんなにひどいのかな。キラさんの料理…コンソメ味のワンセグ携帯とか?)」

ツバサ「できたわ!」

にこ「早い!?」

ツバサ「スペシャルハンバーグランチ!名付けて…イシイさんとサトウさんよ!」

希「イシイさん…のチキンハンバーグに」

花陽「サトウさんのごはん…だね」

穂乃果「えぇ…両方レトルトじゃん!」

ツバサ「電子レンジだけじゃなくハンバーグはお湯で温めたのよ。本格的でしょ?」

凛「本格的に手抜きにゃ」

ヒデコ「食べなくても味はわかるけど…」

あんじゅ「まあ…火を使っただけでもツバサにしては頑張ったほうね」

ツバサ「おかずはレトルト、略してオカルト!」

希「!…そうきたか…やるやん」

のぞツバ「フフフフ…」

穂乃果「おかず“も”だよね?」

ヒフミ「いただきます♪」

ヒデコ「…」ハフハフ

ミカ「おなじみの味だね」

フミコ「久しぶりに食べたなぁ…」

あんじゅ「採点は?」
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2018/07/13(金) 02:08:23.55ID:Q/mvpJnMK
ヒデコ「0.5点」
フミコ「0.5点」
ミカ「0.5点」

ヒフミ「合計1.5点です!」

あんじゅ「えぇ…何そのベルマークみたいな点数」

穂乃果「春のパン祭り?」

にこ「こっちもできたわ!」

凛「いい匂いがするにゃ」

穂乃果「すっごく美味しそう!」

にこ「ポテトグラタンよ」

ツバサ「私も食べたい!」

にこ「どうぞ。熱々だから気をつけて」

ツバサ「いただきます♪」

ことり「UTXって部外者は奥へ行けないんですよね?」

あんじゅ「学校のスペースは基本的には部外者お断りよ。それ以外はイベントとかで入れるけど」

ことり「じゃあ、雪穂ちゃんも今は入れないんじゃないですか?」

あんじゅ「さあ…どうかしら」

ツバサ「おいしい♪」モグモグ

ことり(ここは“この話題を続ける”で…)

にこ「居ないんだったら私たちもここに用はないわね」サッ

ツバサ「あっ、私のグラタン…」

ことり「雪穂ちゃん、どこへ行ったか知りません?」

ツバサ「あの子ならUTXにいるわよ。グラタン返して!><」

穂乃果「いるんだ…じゃあやっぱり屋上?」

ツバサ「グラタン…」

にこ「はいはい。わかったわよ…」コト

ツバサ「♪」モグモグ

にこ「…南」

ことり「私が作ったデザートもあるんですけど…いかがですか?」

あんじゅ「あら、美味しそう♪」

ツバサ「それ何?」
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2018/07/13(金) 02:10:02.53ID:Q/mvpJnMK
ことり「ほうれん草のムースです♪」

絵里「ポテトグラタンに、ほうれん草のムース…」

穂乃果「ネオアンジェリーク?」

ツバサ「これも美味しい♪」

あんじゅ「雪穂さん?あの子に憑いてる何かの力で姿を隠したりできるみたいなの」

ツバサ「UTXに来たのは知ってるけど、今どの辺りにいるかはわからないわよ」

希「よっしゃ、ウチの出番やな!」

絵里「えぇ…まさか、占いで雪穂さんの居場所がわかるっていうの?」

希「要するにタナトスの気配を察知すればいいんやろ?」

海未「すずかけの木ですね」

花陽「それはプラタナス」

ことり「福岡県のナス?」

にこ「それは博多ナス」

ツバサ「メキシコ料理でしょ。チーズをかけたトルティーヤ♪」

あんじゅ「それはナチョス」

絵里「タナトスって…人に憑いたりするアレ?」

穂乃果「副会長さんってオーブハンターなんですか!?」

希「フフフ…ウチにその能力があるとしたら、キミたちにもあるはずや」

真姫「いや、そんなのゲームの中だけの話でしょ?」

フミコ「それより、お料理の採点は…?」

ツバサ「ポテトグラタン100点!」

あんじゅ「ほうれん草のムースも100点♪」

ヒデコ「1.5対200で…」
ミカ「音ノ木坂チームの勝ち!」

凛「圧勝だったにゃ」

ツバサ「仕方ないわね。ここは通してあげるけど…」

あんじゅ「雪穂ちゃんのところへ無事にたどり着けるかしら?…フフフ」

スーッ

花陽「ああっ、消えた!?」

にこ「さっきまで普通にグラタンとか食べてたのに…」

海未「立体映像とすり変わっていたのですか?」
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2018/07/13(金) 02:11:58.98ID:Q/mvpJnMK
希「いや、スピリチュアルや!」

穂乃果「そういえば…ことりちゃんが前に言ってたような?」
http://karma.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1472336533/15

海未「A-RISEは実在する人間ではない…と?」

にこ「は、はぁ?…何よそれ」

ことり「たとえば五十年前には実在していて…そのときの姿や声をデータとして保存していたなら」

真姫「それを今、誰かが再生して…A-RISEが現在も存在しているように見せてる、ってこと?」

花陽「そ、そんなこと…できるんですか?」

にこ「いや、ありえないでしょ?立体映像がチキンハンバーグ温めたり、グラタン食べたりしないわよ!」

希「だからスピリチュアルやって」

絵里「とにかく今は先へ進みましょう。雪穂さんを探して一刻も早くタナトスを浄化しなくちゃ!」

凛「二階か地下か、このまま一階の奥か…どっちへ行ったらいいのー?><」

希「ウチに任せて」パラララ

海未「占いで決めるんですか…」

希「今の雪穂ちゃんを探すなら、憑依したタナトスの力を探り当てたほうが確実やろ?」シュタタタ

花陽「黄道十二宮のスプレッド…」

希「そう、ホロスコープや」

絵里「タナトスは宇宙から飛来した存在だから…?」

希「そんなところやな。…さ、カードは誰よりも雪穂ちゃんを想ってる人の手で引くべきや」

穂乃果「は、はい。じゃあ…」スッ

パタ

希「小アルカナ、ワンドのクィーン…正位置や」

花陽「ワンドは木のカードだから…」

凛「高いところ!やっぱり屋上!?」

希「いや、ワンドのクィーンには“深い愛情”って意味があるん」

ことり「それって、穂乃果ちゃんの雪穂ちゃんへの想い?」

穂乃果「そ、そうかなぁ?///」

希「そして、木で深いといえば?」

真姫「根…つまり地下?」

にこ「よし。今度こそ地下へ行くわよ!」

ドタバタ
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2018/07/13(金) 02:19:46.75ID:Q/mvpJnMK
【UTX地下】

穂乃果「一階じゃない…よね?」

凛「正面の入口がないにゃ」

海未「雪穂はどこでしょう…タナトスの気配は?」

希「地下に降りたらスピリチュアルな気が強くなったみたいや。たぶん近くにいるよ」

「お姉ちゃん!」

ほのえり「えっ」

絵里「あ、亜里沙!?…どうしてUTXにいるのよ?」

亜里沙「お姉ちゃんがUTXへ行っちゃう夢を見たの…」

『悪かったわね!』

亜里沙「お姉ちゃんが帰ってこないかもって思ったから…」フルフル

絵里「それって…」

穂乃果「亜里沙ちゃんも前回の記憶がある…のかな?」

絵里「大丈夫よ亜里沙。ちゃんと帰るから…」ナデナデ

亜里沙「お姉ちゃん…」ギュー

希「でもタナトスがいるから危険やない?」

穂乃果「そ、そうだね…ヒデコ。亜里沙ちゃんを外へ」
「フフフ…逃げられると思ってるの?」

ことほのうみのぞえりありにこまきりんぱなヒフミ「えっ」

ヒデコ「あ、開かない…」ガチャガチャ

ミカ「エレベーターも動かないよ!?」

亜里沙「ユキホ!」

穂乃果「な、なんか宙に浮いてるように見えるんだけど…」

雪穂「見えるっていうか、浮いてるの。これくらい今の私には造作もないことだよ。フフフ…」

穂乃果「パンツ見えちゃうよ?」

雪穂「大丈夫だよ。すぐに全員眠ってもらうから…」

にこ「また暗黒水?」

穂乃果「ダメだよ雪穂!タナトスに操られちゃ…私と一緒に帰ろう!?」

雪穂「タナトス?…いるわけないじゃん。そんなの」

真姫「じゃあ何の力だっていうのよ?…糸とか無いみたいだし…」

ことり「暗黒水なんて使うのは、錬金術…だよね」
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2018/07/13(金) 02:22:54.38ID:Q/mvpJnMK
海未「ことりの仕業…じゃないですよね?」

ことり「違うよ。私なら穂乃果ちゃんには暗黒水じゃなくて違うものを飲ませるもん」

穂乃果「さらっと危険な発言はやめよう!?」

雪穂「無駄話してていいの?」

スススッ

穂乃果「わあっ!?…な、なに?」

ガシャ

花陽「観葉植物の鉢が…」

凛「なんかいろいろ飛んでくるにゃ」

亜里沙「危ないよ。ユキホ!」

真姫「まるでポルターガイストね…」

絵里「やっぱり霊か何かが憑いてるの…?」

希「スピリチュアルな気配が強いし、間違いないと思うけど…」

ドカッ

真姫「椅子っ!?」

ガシャン

凛「テーブルも><」

ズドーン

花陽「冷蔵庫!?」

海未「や、やめなさい雪穂!どうして私たちを攻撃するのですか!?」

雪穂「UTX…」

穂乃果「え?」

ポテッ

穂乃果「わぷっ><…なにこれ」ムギュ

ことり「クマのぬいぐるみ…?」

希「それや!」

にこ「な、なによ?」

希「スピリチュアルな気配の源はそのクマや!穂むらちゃん、そのまま持ってて!」

穂乃果「はあ」
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2018/07/13(金) 02:25:35.74ID:Q/mvpJnMK
希「ぷしゅっ!」ドスッ

雪穂「」

穂乃果「あっ、雪穂!」ダッ

ドサ

穂乃果「ふぎゃ><」

ことり「なんとかセーフ♪」

「アウトだわぁ〜」フワフワ

凛「なんか出てきたよ!?」

ことり「雪穂ちゃんに憑いてた…」

絵里「タナトス!?」

「失礼ねぇー。タナトスじゃないわよ。こんなにキュートな幽霊でしょ〜?」クルクル

にこ「誰よ。あんた…」

「私はパメラ♪」フワフワ

希「幽霊…にしてはずいぶんくっきりと人の形を保ってるなぁ」

絵里「パメラって…あのパメラ?」

亜里沙「どうしてユキホに憑いてたの?」

パメラ「暗黒水をひと瓶、うっかり落っことしちゃって…回収に来たのよ〜」

穂乃果「なんでそれがチョコに入ってたの?」

パメラ「このままだと物に触れないから、たまたま近くにいた女の子に憑依してみたんだけど…うまく操れなくて、ついうっかり★」テヘペロ

にこ「ただのアホだったわけね…」

海未「なぜUTXに来て…しかも私たちを攻撃したのですか?」

パメラ「それはその子に訊いて。ほとんど制御できなかったから…じゃあね〜」スーッ

凛「消えちゃったにゃ」

花陽「イエニカエッチャッタノ!?」

穂乃果「あれっ、クマさんがない…」

雪穂「ぅ…ん」

穂乃果「あ…雪穂!大丈夫!?」

雪穂「お姉…ちゃん…ごめん」

穂乃果「えーと…幽霊さんに操られてたんだよね?」

雪穂「UTXにさ…私一人だけ来るんだなって思ったら」
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2018/07/13(金) 02:27:19.69ID:Q/mvpJnMK
ことり「音ノ木坂が廃校になったらってこと?」

雪穂「わかんない…廃校になれば亜里沙もUTXに来るかもしれないし」

海未「つまり廃校を阻止しようとした穂乃果を攻撃したのは雪穂の意思だったと…」

雪穂「そ、そんなつもりじゃなかったんだよ。でも急に何か得体の知れない力が私の中に入ってきて…夢を見てるのかと思って」

希「夢だから大丈夫やと思っていろいろしちゃったわけやね」

雪穂「ごめんなさい…」

穂乃果「もー!私をもっと信用してよ。一緒に音ノ木坂に通えるようにすればいいんでしょ?」

雪穂「そんなこと…できるの?」

絵里「できるわよ」

亜里沙「うん。きっと、お姉ちゃんがなんとかしてくれるわ♪」

雪穂「うーん。まあ、お姉ちゃんよりは頼りになりそうかな」

穂乃果「そんなぁ!?雪穂ー!」プンプン

雪穂「ふふ…冗談だよ。ごめんね…ありがと、お姉ちゃん」ギュ

にこ「絢瀬。あんた、さっきのアレと知り合いなの?」

絵里「知り合いっていうか、一方的に知ってるだけっていうか…」

花陽「とりあえず解決…かな?」

凛「よかったにゃ」

英玲奈「そうか。では後片付けは頼む」

穂乃果「うぐっ…そういえば」

雪穂「これ全部、私がやったの…?」ゲンナリ

亜里沙「私も手伝うよ。ユキホ♪」

ヒデコ「私たちも、ごはん食べただけで帰るのも悪いし…」

ミカ「ぱぱっと片付けちゃうよ♪」

フミコ「冷蔵庫の中身が心配だけどね…いや、中身も?」

真姫(思ったより被害も少なくて済んだし、あと問題は…)

海未「結局何なんでしょうね。私たちがUTXでループしていたのは…」

ことり「またA-RISEの人たちと食事会でもして聞き出すしかないかなぁ?」

にこ「ただ話してもはぐらかされそうだから、食べ物で釣るのが正解ね」
0042名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (ガラプー KK8b-Hmpx [05004017452212_ex])
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2018/07/13(金) 02:30:58.10ID:Q/mvpJnMK
凛「音ノ木坂の像が謎のままだよねー?」

亜里沙「オトノキにはアルパカだけじゃなくゾウさんもいるの?Хорошо!」

雪穂「そのゾウじゃなくて、石像や銅像とかの彫像でしょ?」

にこ「私たちの卒業までにはハッキリさせておきたいわね」

希「謎は謎のままのほうが夢があるやろ?」

雪穂「もう夢はいいかな…今は現実を見ていたい」

穂乃果「アハハ…そうだねぇ」

【七月】

穂乃果「μ'sに入ってください!」

希「九人や。ウチを入れて」

穂乃果「この学校だからこそ、この九人が──」

雪穂「…なんか多くない?」

亜里沙「十、十一、十二…もっといるね」

穂乃果「え?…あ、あれ?九人…じゃない!?」

花陽「だ、誰なのぉ!?」

にこ「像だけじゃなく人まで…!?」

希「スピリチュアルやね」

\ダイスキ♪/



おわり
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