千歌「あっ!!!待って待っその髪は切らn」美容師「え?」ジョキンッ
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千歌「」ブクブクブク ビクッビクッ
美容師「!?!!?おおお客様!?!?お客様っ!?!?」 千歌「……このこと…Aqoursのみんなには…」
曜「言ってないよ、知ってるのは私と梨子ちゃんだけ」
千歌「…じゃあ…3人だけの秘密にして欲しいんだけど…」
梨子「やっぱり…みんなには言わないの?」
千歌「…うん、言わないでいて欲しい、かな」 曜「…わかった、今まで通り言わないでおくよ」
梨子「でも…せめて何か今までよりアホ毛を守れる方法ってないの?」
曜「…そうだね、もういっそアホ毛を分散させて他の髪に紛らせて今のアホ毛みたいに束にならないようにするとか?」
梨子「髪の毛一本でも何かあるとすごく痛いみたいだけど、今日みたいに一気に被害を受けるよりはマシ…かも」
千歌「………ごめん、せっかくだけど…このままじゃダメかな?」
梨子「……理由を聞いてもいい?」 千歌「……私ね、普通なの、普通どころか中身なんて何にもない、空っぽだったの」
千歌「あ、今はちょっとずつ自分のことが好きになれてきたかも、みんなのおかげだね。でも…それまでは自分のこと、嫌いだった」
千歌「この髪の毛も、何本か抜けちゃった時にお父さんもお母さんもすっごく心配そうで不安そうで、迷惑かけるばっかで何かに使えるわけでもないし、抜けても傷ついてもすっごく痛いし」
千歌「こんなの生えてなきゃ良かったのにって思ってた」 千歌「でも、これ以外で自分の特徴っていうか、人より優れてることとか自分にしかないものとか、自分じゃ見つけられなくて」
千歌「うまく言えないけど、自分が自分じゃなきゃいけない理由…みたいなのがわかんなくなっちゃったの」
千歌「私がいなくなっても、他の人が私の場所にいたとしても、別にいいのかもって、そんなこと考えてたら全部どーでもよくなっちゃったりして」 千歌「でもね、鏡を見るとこのアホ毛があって、例え見た目だけだとしても他の人が持ってないものが確かにそこにあって、ちょっと安心できたんだ」
千歌「だから、出来ればこれはこのままがいいかなって」
千歌「長々と語っちゃってごめんね、要するにこれは私のトレードマークみたいなものだからってだけなんだけどね、えへへ」 曜「…そうだね、私もアホ毛あった方が可愛くていいと思う!」
千歌「あはは、もー照れちゃうなー」
梨子「……」
梨子「ごめんね、私はやっぱり心配かな」 梨子「というか傘に挟まる以外は今までよく何もなかったね」
千歌「まぁ…みんなで言う指みたいなものだよ、普通に生活してたら抜けたり千切れたりしないでしょ?」
千歌「それに、何か当たったりしそうになって危ないって思ったら動かせるところは動かして避けるじゃん?そんな感じ」
梨子「な…納得できるような………できないような………でも今日普通に生活してて避けられずに切られちゃった訳だし…」
千歌「うっ、あ、あれはがっつり掴まれちゃってたから…事故だよ事故、指だって普通に生活しててもなくなる時は無くなるし」
梨子「えぇぇ…最初と言ってることが…」 曜「…そういえば、これもいつのまにか気にしなくなっちゃってて聞いたことなかったけど、千歌ちゃんのお母さんのあれはどうなの?」
梨子「あ!そういえば!え、まさか」
千歌「あ、ううん、あれはただの癖っ毛だよ」
曜 梨子「「……そうなんだ…(解せない…)」」 曜「……」ジー...
千歌「?曜ちゃんどうかした?」
曜「いや……アホ毛伸びてない?」
梨子「………確かに…」
千歌「え、うそ!?うそうそ!?どんくらい!?」サワサワ
曜「さっき、いつもの半分とちょっと短いって言ったよね、いつもの4割ぐらいって言えばいいかな、今多分5.5割くらい…」
千歌「!?結構伸びてないそれ!?」 梨子「…ちょっとつまんでもいい?」
千歌「えっ い、いいけど…優しくね?」
梨子「うん、わかってる(先端をつまんで、っと)」
ムニッ
梨子「……」
梨子「……」
梨子「……」
ッニュッ!
梨子「!!!!!」
曜「わっ!!!」
千歌「え!?なになに!?!?」 梨子「…これって本当に神経が通ってるだけの髪の毛?」
曜「これはちょっと…エロいやつは前髪伸びるの早いとかそう言う次元のスピードじゃないよ…」
千歌「エエエロくないし!?!?/// え何の話??」 梨子「もしかして、これが髪の毛っていう認識が間違ってたのかも」
曜「動く髪の毛じゃなく、そもそも髪の毛とは別の器官ってこと?」
千歌「えっ髪じゃないの?」
曜「でもこの再生速度…何の器官なんだろ?」
梨子「というかこんな速さで再生する体を持ってる生き物なんて聞いたことないわ」
曜「一般的な生物に当てはめない方がいいのかな?」
千歌「…そんな宇宙人みたいな…」
梨子「宇宙人…あり得るわね」
千歌「ええ!?私宇宙人だったの!?」 曜「……普通の生物じゃないとなると、常識じゃ考えられないことができるかもってことか…」
千歌「……よ、曜ちゃん?なんかさせようとしてない?」
曜「千歌ちゃん、ちょっと試してほしいことがあるんだけど」
千歌「な…何…?」
曜「そのアホ毛…伸びろーって念じて伸ばせないかな?」
千歌「いや無理だよっ!!!」 梨子「千歌ちゃん、」
曜「やめる?」
千歌「………あ…あの…」
曜「可能性は無限大!!物は試しだよ!!」
千歌「あーもーわかったよ!!何も起きなくても文句言わないでね!?」
曜「うん!いつでもいいよ!」 千歌「…ん……んんん…ふぬ……ぅんんん……」
ッニュッ
曜 梨子「「!!!!!」」
ニュニュニュニュッ
曜 梨子「「!?!!?!」」
ニュニュニュニュシュルルルルッッ
曜「ちょ、千歌ちゃ!!!ストップストッープッッ!!!」
千歌「え?……うわ!?!!?!なにこれぇ!?!!?え!?どうしよ!??!どうすんの?!??」 梨子「お、落ち着いて千歌ちゃん!…それ…動かせる?」
千歌「え?え?こうかな?」
シュルルッギュンックルクルッ
曜「お、おお…すごい……!!」
梨子「……」
梨子「……」 梨子「千歌ちゃん、それ、私の腰に巻きつけられる?」
千歌「え?…んと…えいっ」
シュルルルッ
梨子「うん、上手ね、じゃあそのまま持ち上げられる?」
千歌「え?できるかな?…んんん…」
グググ...
曜「!!浮いた!!!」
梨子「うん、その調子!じゃあ今度は全身に絡めるように」
千歌「待って…えーとっ…」
曜「ん?……あっちょっ!??」
千歌「えいっ」
梨子「あ♡」
曜「千歌ちゃんやんなくていいから!!!!」 梨子「…その…つい出来心で…反省してます…」
曜「まったく…まぁそんなことより…」
千歌「どうしよ!?!?めっちゃ伸びたまんまなんだけど!?」
千歌「今まで伸びなかったし切らなくてよかったのに…もしかして切らなきゃダメかな…」シュン
シュルルルッシュルックルクルッシュンッ
曜「……(めっちゃ動いてる)」 梨子「…今度は逆に縮めーって念じるのは?」
千歌「あ!それだ!あっと…えと…縮め〜縮め〜」
曜「一本集中ー!」
梨子「できるよー!」
千歌「んんん…」
ズズズ...
ズズズズ....
曜「!!!」
ズズズズ.....
梨子「もう少し…!」
ズズズズ スコンッ
曜 梨子「「!?!!?」」 千歌「……」サワ...サワサワ...サワ...
千歌「…ん…?…ん??…あれ…???」スカッスカッ
千歌「無くなってない!?!?!」
曜「……無くても…可愛いよ…」メソラシ
梨子「うん…可愛い…よ…」メソラシ
千歌「ちょっと!?!?」 千歌「どーすんのさ!?あああ私のアイデンティティがぁあ…!!」
梨子「お落ち着いて!…そうよ!無くなったならまた生やせばいいのよ!!」
曜「そ、そうだよ!頑張って千歌ちゃん!!」
千歌「また生やせば…よ、よし…」
千歌「……んんん……はぁっ!!」
ッピョコッ!
曜「…やった…!」
梨子「生えた…!」 千歌「お…おお……おおお!!!」サワサワサワ
千歌「生えてる!戻ったぁ…!!!」フリフリフリッ
曜「うん!うん!やっぱりあったほうがいいよ!」
千歌「やっったぁーー!!」フリフリフリッ
梨子「はぁー……これでやっと元に…」
フリフリフリッ♪
梨子「元…に…」
フリフリフリッ♪ 梨子「…千歌ちゃん、嬉しいのはわかるけど、少し落ち着いて?」
千歌「あ、ごめんごめん」
フリフリフリッ
梨子「…千歌ちゃん?だから落ち着いて?」
千歌「?大分落ち着いたよ?」
フリフリフビュンビュンビュンッ
曜「…一旦アホ毛止められる?」
千歌「え?動かしてないよ?」
ビュンビュンビュンビュンビュンッッ 草
一体なにがどういうことなんだよw
てかお前!桜内ィ! らんま1/2で主人公の乱馬が呪いかなんかで束ねてない時むちゃくちゃ髪伸びる設定なの思い出した 恐らく自責の念で死にそうな顔してる美渡姉を早く安心させて差し上げろ アホ毛は千歌ちゃんのチャームポイント(あんちゃん談)だゾ! >>64
なるほど…よく考えると怖い系の…
…んなわけあるかっ! おつおつ、シュールな笑いで面白かった
家族会議の前に美渡ねえ涙目で後悔してそう…… >>55 >>56 >>57
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