ダイヤ「有紗と過ごした一週間」
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それは、突然現れた
ダイヤ「な…なんですの…」
有紗「…」
一日目
ダイヤ「うーん…」
ダイヤ「家の前で人が倒れていたから助けたのはいいものの…これをどうすればいいのでしょうか…?病院に運ぶのも手ですが…」
有紗「…ん…」
ダイヤ「あ、目が覚めましたの?」
有紗「ここは…?何故…ダイヤが…?」
ダイヤ「私の家ですの。貴方、倒れていたんですよ。って…そもそも何故、私の名前を?」
有紗「…分からない」
ダイヤ「困ったものですわね…お家に送りますので住所を教えてください」
有紗「…」
ダイヤ(記憶喪失…?でしょうか…?)
ダイヤ「…いいですわ。一先ずは…」
ルビィ「お姉ちゃん!ただいま!」
ダイヤ「ルビィ!?一旦押入れに!」
有紗「え!?う…うん…」
有紗(どうしよう…何でダイヤが私の目の前に…?そもそもここは…アニメの世界!?) ダイヤ「ルビィとの話は終わりました。…家もわからないみたいですし、一先ずは押入れの中に隠れていてください」
有紗「うん…ありがとう…」
キュル
有紗「あ…」
ダイヤ「しょうがないですわね…食べ物を持ってきますから貴方はそこで待っていてください。プリンがあったはずですわ。分けて食べましょう」
有紗「ありがとう…」
ダイヤ「犬や猫ならまだしも人を置くことになるなんて…どうなることやら…」 ダイヤ「持ってきましたわよ」
有紗「ありがとう…ダイヤ…」
ダイヤ「なんか…私と声がそっくりですわね。貴方」
有紗「え!?そ…そんなことないよ…?」
ダイヤ「なら、いいのですが…」
有紗(危ない危ない…)
二日目
ダイヤ「ただいまですの。今日はこっそりですがパンを買ってきましたわ」
有紗「ごめんね…?なんか…」
ダイヤ「構いませんわ。私がやりたくてやっているんですもの」
有紗「そっか…」
有紗(ここにいるとダイヤに負担がかかるし一刻も早く前いた場所に戻る方法を考えないと…) 三日目
ダイヤ「今日はルビィは善子さんと遊びに行くみたいです。押入れの中ばかりだと寂しいでしょうし、一緒にどこかお出かけに行きませんか?」
有紗「あ、行きたい」
ダイヤ「では、行きましょう」
有紗(スマホは見たけどマネージャーとも他の子とも一切連絡が取れない…本当にアニメの世界なんだ…ここ…)
ダイヤ「難しい顔をして、どうしたんですの?」
有紗「いや?なんでもないよ?」
ダイヤ「…困ったことがあれば、いつでも相談してください。私がお相手になりますわ」
有紗「ありがとう、ダイヤ」
有紗(自分が演じていたのもなんだけど…優しい子なんだなやっぱり…) ダイヤ「ここのお花はとても綺麗なんですよ」
有紗「本当…綺麗…」
有紗(ただの絵と思っていたけど…実際に見ると凄く綺麗…)
ダイヤ「貴方に一本買ってあげますわ」
有紗「いいの?」
ダイヤ「旅の記念に!ですわ!」
有紗「…ありがとう!ダイヤ!」
ダイヤ「ふふっ」
有紗(せっかくだし…)
有紗「ダイヤ、せっかくだし行ってみたいところがあるんだけど、いいかな?」
ダイヤ「なんですの?」
有紗「ここ!」
ダイヤ「ゲーム…センター…?」
有紗「一回でいい…ここで、ダイヤとツーショットすることが夢だった」
ダイヤ「変わっていますわね…いいですわよ。これぐらい別に」
有紗「やった!」
筐体「写真を撮るよ?3 2 1」
有紗「はいっ!チーズ!」
ダイヤ「チーズ…?」
パシャッ!
有紗「後はありしゃ…ダイヤ…っと」
ダイヤ「ちゃんと落書きまでするのですね…」
筐体「写真が出てくるよ!受け取ってね!」
有紗(夢みたい…)
有紗「ありがとう!これ…一生大事にするね!」
ダイヤ「一生とは大げさな…でもまぁ、私も大切にしますわ」
有紗「ありがとう!ダイヤ!」 四日目
有紗「…」
ダイヤ「ただいまですわ。顔色が優れていませんが…大丈夫ですか?」
有紗「…ダイヤ…そろそろ…本当のこと、話してもいい?言われたら傷つくかもしれないけど…とても…大事な話なの」
ダイヤ「本当の…こと…?」
有紗「これ見て」
ダイヤ「…」
ダイヤ「…つまり私は貴方たちの世界ではアニメという扱いで私の声を演じていたのが貴方だった…という解釈でよろしいでしょうか?」
有紗「そういうこと…つまり…ダイヤは本当は作られた存在、現実にはどこにもいないの…」
ダイヤ「そんな…私は…ただの見せ物…ルビィも…千歌さんも…Aqoursも…何もかも全部…」
有紗「うん…残念だけど…そういうことになっちゃう…」
ダイヤ「っ!」
有紗「ダイヤ!?どこ行くの!?」
ダイヤ「ついてこないでくださいます!」
有紗(追おう!) ダイヤ「はぁ…はぁ…ここまで来れば…」
ダイヤ(ただの砂浜…Aqoursの名前がちゃんと決まったきっかけの場所…)
ダイヤ(最初は私が軽い気持ちで書いたはずなのに…千歌さんはちゃんと見ていてくれて私をもう一度、スクールアイドルの道へと誘ってくれた…)
ダイヤ(でも…それも全部…作り物…)
ダイヤ「…ぶっぶーですわー!」
ダイヤ(否定する時によく使っているこの台詞…海に向かんで叫んだって誰かの心に響く訳でもない)
ダイヤ(こんなたわいのない台詞まで…誰かが…)
有紗「ダイヤ!」
ダイヤ「…何ですか?本当の私」
有紗「本当の…?」
ダイヤ「貴方はいいですね…」
有紗「ちょっとま…」
ダイヤ「極普通に生きて!ご飯を食べて!友達ができて!普通に仕事ができて!それは作られてない当たり前の存在!」
ダイヤ「そう生きてきてちょっと楽しもう的な心で私やAqoursを生んだ…そうでしょう!」
有紗「ちが…」
ダイヤ「違わなくないですわ!」 それは突然現れたってなんか
1期1話の千歌ちゃんのセリフっぽい ダイヤ「もうどっか行ってください!私は…ここで消えます!」
有紗「待って!」
ダイヤ「離してください!ここで落ちて…私は…」
???「待った」
ダイヤ「誰…ですの…?」
有紗「貴方は…もしかして…!?」
穂乃果「覚えているかな?私のこと?」
二人「こ、高坂穂乃果!?」
穂乃果「ごめんね…私、最初から知ってたんだ。私たちが…この世界が…本当は誰かに作られていた存在だったってこと」
穂乃果「でも…私は誰にも言わなかったし悔しくもなかったよ」
ダイヤ「何故ですの…?」
穂乃果「それは…私達のことを大切に思ってくれていてずっと忘れない人達が私達を応援しているからだよっ!」
二人「!?」 おいおいプリンが盗まれてないだと?
これはルビィちゃんも怪しくなってきた 穂乃果「ダイヤちゃんはただの見せ物じゃない。千歌ちゃんが言っていた人に輝きを与えるスクールアイドル、だから…ただの見せ物とか思わないで。覚えている限り…スクールアイドルはいるんだから!」
ダイヤ「た…確かに穂乃果さんの言う通りですね…私は間違っていました…私が見せ物だとしても…誰かの支えになっているってことが…」
有紗「…そう。それはきっと素敵なことだと思うよ。ダイヤはダイヤ、私が演じていたのもあるけど可愛い一人の女の子!」
ダイヤ「いきなりそういうこと言わないでください!て…照れちゃうじゃないですか!」
穂乃果「あはは…じゃあ、穂乃果はもう行くねっ!ダイヤちゃん!有紗ちゃん!これからも…ずっと輝いていてねっ!」
ダイヤ「勿論ですわ!」
有紗「うん!」
穂乃果「…」
真姫「もういいの?穂乃果、千歌ちゃんとかに会わなくて」
穂乃果「…いいかな。私は…スクールアイドルがただの見せ物じゃないって一人だけでも伝えられたらそれでいいって思って有紗ちゃんをここに連れてきたんだから」
真姫「相変わらず行動が謎ね…まっ、それも穂乃果のいいところだわ」
穂乃果「えへへ…後、二日日間…二人には楽しんでほしいなっ!」
真姫「そうね…」
真姫「私も…忘れないわよ…穂乃果」 五日目
ダイヤ「生きますわよ!有紗!動物園!」
有紗「そんな遊園地は逃げないって」
ダイヤ「ふふ、貴方とこうして遊びにくるのもなんだか楽しいですね」
有紗「私も。なんかモヤモヤが晴れたような気がするし」
ダイヤ「じゃあ…見ますわよ!動物!」
数分後
ダイヤ「なんだったんですの!あのとら!迫力ありましたわ…」
有紗「私的にはウサギが可愛かったかな」
ダイヤ「次は〜」
そして
最後の日 ダイヤ「動物園に水族館に映画館にゲームセンターにバッティングセンターに…」
有紗「こ…この二日間で結構色々行ったね…」
ダイヤ「まだ時間ありますし、遊園地に行きませんか?」
有紗「いいね。行きたい行きたい」
ダイヤ「レッツゴーですわ!」
遊園地
有紗「何乗る?」
ダイヤ「えっとぉ…」
有紗(昨日からずっとはしゃぐダイヤ…可愛い…)
ダイヤ「ジェットコースターに乗りますわよ!」
有紗「え!?う…うん!」
係員「それでは、シートベルトをおしめください」
ダイヤ「緊張しますわね…」
有紗「大丈夫…なはず」
ダイヤ「うぅ…あ、そんなにスピード高くないですわね。よかった」
有紗「待って!これから降り…」
ダイヤ「ピギィィィィィィィィィ!」
有紗「ピギャャャャャャャャャ!」
二人「ぶっぶーですわー!」
有紗「う…うぅ…」
ダイヤ「た…大したことなかったですわね」
有紗「次…もっと平和なの行こ…」
ダイヤ「えぇ…」 メリーゴーランド
有紗「ダイヤの隣の馬に座ろ」
ダイヤ「なんだか…有紗を助ける白馬の王子様になった気分ですわ!」
有紗「本当に助けられたからね…ダイヤには…」
ダイヤ「私だって、有紗に助けられましたよ?」
有紗「私の方が」
ダイヤ「私の方が」
係員「動きます」
有紗「うわっ!」
ダイヤ「なんかスピード丁度良くて風になった気分ですわ!」
有紗(ち…近い…)
有紗「そうだね」
ダイヤ「あ、終わりましたわ」
有紗「なんかあっけない…」
係員「間も無く…」
有紗「あ…もう終わっちゃう…」
ダイヤ「えぇ…」
有紗「最後に行きたいアトラクションあるんだけど…いいかな?」
ダイヤ「いいですわよ!」 観覧車
ダイヤ「おぉ…景色が小さく見えますわ…」
有紗「本当…」
有紗「あ…言い忘れていたんだけどね…私…実はダイヤのことが…」
ダイヤ「有紗!か…体が…!?」
有紗「あれ!?透けてる!?」
ダイヤ「もしかして…」
有紗「もう帰る時間なのかな…?」
ダイヤ「…有紗、私…有紗と一緒にいれて…」
ダイヤ「本当に楽しかったですわ!」
有紗「私も…楽しかったよ!」
ダイヤ「有紗、最後に言わせてください」
有紗「何?」
ダイヤ「貴方は私の声を続けて、多くの人々に千歌さんが言う輝きを与えてください!誰かの支えになり覚えている限り、スクールアイドルは永遠にいるのですから!」
有紗「ダイヤ…!」
ダイヤ「これは、私からの授け物ですわ!」
有紗「何これ…?時計…?」
ダイヤ「よく分かりませんが、きっとそれは将来大きな夢を抱える青年に託すべき物だと思います。有紗がこれをその人に渡して…輝きを与えてください!」
有紗「…分かった!これもそうだし、これからもずっとダイヤの声を演じ続けて人々に輝きを与えるよ!」
ダイヤ「さようなら…有紗…!」
有紗「じゃあね…ダイヤ…!」 現実
有紗「う…うーん…」
梨香子「あれ?なんかあった?w」
有紗「なんでもないよ?」
愛佳「練習しよ」
有紗「うん…そうだね…」
有紗「ダイヤ…」
有紗「輝こう!」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています