真姫「幼馴染と携帯電話」
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にっこにっこにー♪
皆のアイドル、矢澤にこでーす♡前回までのお話はー?
超スーパーアイドルのにこは学校で噂になっている霊能力者の1年生がどんな子なのか会いに行くことに
しかもその1年生は絵里と知り合いで、私はその子に間接的な恩を与えてるみたい、さすがにこね
それでその能力が本当かどうかも兼ねて、噂の廃病院に撮影ロケに向かったの
容姿もにこには勝てないけど、中々いい感じだったから最悪、心霊映像が撮れなくてもいい撮影ができるかと思ってたんだけど....
落ちてたカルトを取ったら耳元で変な声はするし、霊安室には行くことにはなるし
一緒にいた絵里が絵里じゃなかったり....もう!!お腹いっぱいよ!!
動画を投稿しようか悩んだけど、まじで危なそうかんじだから動画は泣く泣くお祓いしたわ
でも...心霊エピソードはできたわ!これで夏の心霊番組には出る時には困らないわね!
え?今回は出番がないって?ちょっと!聞いてないわよ!!! ♯7
凛「やぁ!!たぁ!!」ブン!ブン!!
「........」
凛「だりゃあ!!」ブン!!
「..........」
凛「ふぅ....」
「上達してますね、筋がいいですね凛は」
凛「えへへ...海未先輩の教え方が上手だからですよ」
海未「そんなことはないですよ」
凛「そんなことあるにゃー」 海未「それにしても、剣道部でもない貴方がここまで真面目に練習に参加するなんて」
凛「もしかして迷惑だったですか?」
海未「あ、いえ、そんなことは」
凛「そうですか...よかったぁ」
海未「しかしどうしてなんですか?」
凛「え?」
海未「何故、私に剣道を習おうと思ったんですか?」
凛「それは...」
海未「それは?」
凛「強くなりたいからです!」 海未「強くなりたい?」
凛「うん!!」
海未「成程...しかし、なんで強くなりたいんですか?」
凛「なんで凛が強くなりたいかですか?」
海未「そうです、まぁ...貴方の感じからして悪いことはしないとは思いますが、何故、強さを求めるんですか?」
凛「役に立ちたいんです」
海未「役に?誰のですか?」
凛「大切な友達の為にです!凛ができることはこれくらいだから」
海未「友達思いなんですね」
凛「大切な友達だから!」 凛「ふぅ...さすがに疲れたにゃ....」
海未「お疲れ様です」
凛「今日も練習に付き合ってくれてありがとうございます」
海未「いえいえ、凛は筋がいいのでいい練習相手になります」
凛「はぁ...それにしても海未先輩は強いにゃー...」
海未「まぁ、私は剣道部ですから」
凛「........」
海未「そういえば凛は何部でしたっけ?運動部ですか?」
凛「凛はオカルト研究部です」
海未「え」 海未「...また、随分と独特な部活に入ってるんですね、てっきり運動部かと思ってました」
凛「まぁ、友達が入ってなかったら入ってはいなかったと思いますけどね」
海未「好きなんですね、その友達が」
凛「うん!かよちんも真姫ちゃんも!希先輩も大事な仲間にゃ!」
海未「私も仲がいい幼馴染達がいます、気持ちはなんとなくわかります」
凛「へー、海未先輩にも幼馴染がいるんですね」
海未「”にも”という事は凛もいるんですね」
凛「うん!小さい頃からずっと一緒!」
海未「そうですか、大切にしてあげてくださいね」
凛「もちろん!言われなくても大切にしてるにゃ!」 キーンコーン♪カーンコーン♪
海未「おや、もうこんな時間ですか」
凛「今日もありがとうございました」
海未「こちらこそ、いい朝練になりました」
凛「また今度もよろしくお願いします」
海未「はい、いつでもお待ちしてます」
凛「はい!!」
凛「zzzzzzzz」
花陽「凛ちゃん!」コソコソ
真姫「.........」
真姫(凛ったらまた授業中に寝て.....)
凛「ちゃ...しゅーめーん....zzzz」 凛「んー...」ググッ
凛「凛ちゃんなんか今日寝不足なの?」
凛「え?」
真姫「いつものことでしょ、また赤点を取っても知らないからね」
凛「真姫ちゃん冷たいにゃ...」
花陽「大丈夫?凛ちゃん?」
真姫「花陽は優しいわね、あんまり甘やかしすぎちゃだめよ?」
凛「真姫ちゃんとは大違いにゃ」
真姫「は?」 希「.........」ジッー
絵里「ん?」
絵里(希が随分と真剣に机に向かってるわね....感心、感心...)
希「...........」
絵里(いや...希がそんなはずないわね)
希「....んー......」
絵里(多分、勉強とは関係ないことでしょうね...本当にあの子は) 絵里「難しい顔をしてどうしたの?勉強?」
希「あ、エリチ」
絵里「....って、なによこれ」
希「んー?」
絵里「真面目に勉強をしてるかと思ったら...学校の七不思議とか...もう!」
希「あー...ちょっと調べものをしててね」
絵里「貴方は相変わらずね、留年しても知らないわよ」
希「にこっちよりは確率低いから、大丈夫だよ」
絵里「そういう問題じゃないの!!」
希「おぉ...オコーチカや....」 国立病院医師が大麻所持 車内から1グラム(フジテレビ系(FNN)) - Yahoo!ニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20180416-00000816-fnn-soci
千葉県の国立病院機構下志津病院の医師・安武 正容疑者(29)は、4月13日夜、東京・渋谷区の路上に止めた車の中に、大麻およそ1グラムを隠し持っていたところを現行犯逮捕された。
安武容疑者が、巡回中のパトカーを見て逃げようとするそぶりを見せたため、警察官が不審に思い、職務質問したという。
調べに対し、安武容疑者は「大麻を所持していたことに間違いありません」と、所持を認めている。
安武容疑者は、リウマチ科に勤務する医師で、病院では「事実関係を確認中」としている。 絵里「全く....」
希「あはは...でも気になるやん?」
絵里「気になるって...あんまり変なことに首を突っ込んじゃだめよ?」
希「でもね、エリチ」
絵里「なによ」
希「この学校って七不思議があるって話なんだけど」
絵里「う、うん...で?それがどうしたの?」
希「六つしかないんよ、七つ目がないの」 絵里「ない?」
希「ないって言ったら違うかな?えっと...知らないんよ、誰も」
絵里「誰も知らないっていうのが七不思議ってやつなんじゃない?」
希「うーん...もしくは....」
絵里「なによ」
希「それを知ったら何かが起きるとか....」
絵里「何かって何よ」
希「呪いを受けるとか?」
絵里「希」
希「ん?なぁにエリチ?」
絵里「この話はおしまいにしましょう」 凛「よいしょっと」スッ
真姫「凛」
凛「なに?真姫ちゃん?部室行こうよ」
真姫「それはいいんだけど...なんで最近、竹刀を持ってるのよ」
凛「これ?」
花陽「剣道でも始めたの?」
凛「まぁ、ちょっとね」
真姫「なに?剣道部にでも入るつもり?」
凛「今のところその予定はないかな?」 希「お!来たね!皆」スッ
真姫「まーた、タロットカード?最近そればっかりね」
希「ふふふ...カードが、カードがうちに呼びかけるんよ」
真姫「はいはい」
凛「でも似合ってるよね」スッ
希「そう?ありがとう凛ちゃん」
真姫「また凛は余計なことを」
凛「えー、凛はそう思ったから言っただけなんだけどなぁ」
真姫「希は褒めると調子に乗るから」
希「おーい、真姫ちゃん?」
真姫「.......」 花陽「お茶をどうぞ」コトッ
希「ありがとう花陽ちゃん」
花陽「真姫ちゃん」コトッ
真姫「ありがとう花陽」
花陽「はい、凛ちゃん」コトッ
凛「ありがとにゃー!」
希「花陽ちゃんは優しくて気がきくなぁ....真姫ちゃんとは大違いやね」
真姫「...もうテストの時に泣きついても知らないから」
希「!ご、ごめんなさい!!冗談だよ!!」 真姫「そういえば話を戻すけど、なんで剣道部に通ってるのよ凛」
希「!!」
凛「最近、運動不足だったからちょっとね」
希「凛ちゃん!!」グッ
凛「!?な、なに、希先輩?」
希「まさか剣道部に転部するとかじゃ...ないよね?」グッ
凛「い、痛いにゃ...先輩」
希「!ご、ごめん...凛ちゃん」
凛「う、うん...」
花陽「.........」 真姫「凛は別に転部はしないわよ、落ち着きなさい希」
希「そ、そうなの?」
凛「うん、転部なんかしないよ」
希「そ、そう...よかった」
真姫「希慌てすぎ」
希「だ、だって...」
凛「勘違いさせちゃってごめんね?希先輩」
希「え、えっと!こっちこそ、痛くしちゃってごめんね」
凛「大丈夫ですよ、気にしないでください」
希「う、うん....」
真姫「.........」 希「はぁ.....」トボトボ
真姫「まだ気にしてるの?」
希「だって...」
真姫「凛だって気にしてないって言ってたじゃない」
希「でも....」
真姫「あーもう....」ガシッ
希「!!な、なに?」
真姫「ちゃんとこっちを見なさい!!」グイッ
希「は、はい!!」 真姫「.......」
希「え、えっと....真姫ちゃん?」
真姫「なによ」
希「いや、その...そんなに見つめられると恥ずかしいというか....」
真姫「誤魔化さないの、本当に貴方はめんどくさいと言うか...なんて言うか」
希「.......」
真姫「誰もいなくならないわよ、凛も花陽ももちろん私も」
希「真姫ちゃん....」
真姫「希はちょっと気にしすぎよ、それとも皆のことを信じられない?」 希「そ、そんなことはないけど...」
真姫「けど?」
希「..........」
真姫「何が不安なのかは知らないけど、言わなければずっと不安なままよ、きっと」
希「っ........」
真姫「立ち話もなんだから、ちょっと寄り道していきましょうか?」
希「え?」
真姫「あ、もしもし?うん、ちょっと遅くなるわ、ちょっと部活でね」
希「真姫ちゃん?」
真姫「わかってるわ、じゃあね...さてと」
真姫「パフェでも食べに行きましょうか?」 真姫「で?なんでそんな元気がないのよ」
希「そんなことは」
真姫「嘘、バレバレよ」
希「.........」
真姫「.........」モグモグ
希「あんなぁ...また、一人になるのが怖いんよ」
真姫「.........」
希「今は皆が一緒にいてくれて毎日が楽しくて」
希「今が夢みたい!...でも時々怖くなるんよ...また、一人ぼっちになっちゃうんじゃないかって」 真姫「なんだそんなこと...」
希「!!そんなことって!!」
真姫「........」グッ
希「むぐっ.....甘っ.....」
真姫「現実はたしかにこのパフェのように甘くはないけど、そんなことを気にしてたら生きてるのが辛くなるだけよ」
希「........」
真姫「いつも通り希はヘラヘラしていればいいのよ、その方が貴方らしいわ」
希「へ、ヘラヘラ?」
真姫「そ、それに...希にはわ、私が」
希「真姫ちゃん」
真姫「なに?希」
希「ちょっと何を言ってるかわからないんだけど」スンッ
真姫「張っ倒すわよ」 花陽「ねぇ、凛ちゃん」
凛「なぁに?かよちん?」
花陽「なんで剣道を始めたの?」
凛「最近ちょっと運動不足だったから」
花陽「運動不足?」
凛「うん、かよちんもちゃんと運動しないとだめだよ?」
花陽「う、うん....」
凛「〜♪」
花陽「......」
凛「よ〜し、じゃあ!あそこの角までダッシュにゃー!!」ダッ
花陽「え!?」
凛「かよちんおいていくよー?」
花陽「ま、待ってよぉ!!」 ガッ!
花陽「っ!?」グラッ
凛「!!」
花陽「うわっ!!危ねっ!!」
凛「だ、大丈夫!?かよちん!?」
花陽「う、うん....なにかに躓いちゃったみたい」
凛「なんだろ?石かな?」
花陽「携帯?」
凛「珍しい、スマホじゃない方の携帯だよ?」
花陽「落とし物かな?」 凛「でもこの携帯...ボロボロだよ?そもそも動くのかな?」
花陽「うーん...落としちゃってボロボロになっちゃったのかな?」
〜♪
花陽「!?」
凛「うわっ!!」
花陽「びっくりしたぁ....」
凛「この電話の着信音かな?これって」
花陽「そうみたい...でもこの着信音なんか怖いね」
凛「うん...でも凛なんか聞いたことがあるかも」
花陽「そういえば...私も....」
〜♪ 初めて読んだけど面白いね
シリーズの前のやつとか教えて欲しい 凛「鳴りやんだね...もしかしたら、この携帯を無くした人が探してるのかも」
花陽「じゃあ、交番に届けようか?」
凛「うん、かよちん行こう?」
「親切に届けていただきありがとうございました」
花陽「いえ、そんな...」
凛「当然のことにゃ!」
凛「さてと、交番にもちゃんと携帯を届けたし」
花陽「そろそろ帰ろうか?暗くなってきたし」
凛「そうだね」
花陽「........」
凛「かよちん?」
花陽「ううん、なんでもない帰ろう?」
凛「うん!」 希「ほっぺが痛い.....」ジンジン
真姫「希が悪いのよ、この真姫ちゃんが心配してあげてるっていうのに」
希「だって面白かったんだもん...」
真姫「まだ引っ張り足りないのかしら?」
希「お、お会計してきます!」ダッ
真姫「...はぁ、全く」
真姫「.........」 花陽「ふぅ...今日の復習はこれくらいでいいかな?」
花陽「............」
花陽「凛ちゃん.....」
花陽(多分、運動不足ってのは嘘だよね?花陽にはわかるよ、だって幼馴染なんだから、それくらいはわかるよ)
花陽(なんでそんな嘘をついたんだろう....)
花陽「はぁ....」
花陽(なんか寂しいなぁ....)
花陽「....そろそろ寝ようっと...」 花陽「zzzzzzzzz」
〜♪
花陽「んー....なぁに?もう、朝?」
花陽「....あれ?花陽の携帯のアラームじゃない?」
〜♪
花陽「.....この、音楽って....まさか....」
花陽「暗い、えっと...携帯...携帯....」
〜♪
花陽「.......」
花陽「....なんであの携帯がここにあるの?」 〜♪
花陽「なんでずっと鳴ってるの?怖いよぉ....」
花陽「っ...そうだ、出なければいいんだ...電源を切ろう」
花陽「.........」パカッ
〜♪
『非通知』
花陽「っ.........」グッ
フッ....
花陽「......はぁ...」
花陽「...明日、真姫ちゃんに相談してみよう」 真姫「で、それがこの携帯ってこと?」
希「折り畳み式のやつやね、ガラケー、なんか懐かしいなぁ」
花陽「うん....」
凛「でもこの携帯、昨日交番に届けたはずなのに」
真姫「.........」
希「真姫ちゃん、何か感じる?」
真姫「特には...感じないわね」
凛「え!?」
花陽「本当?真姫ちゃん!?」
真姫「えぇ、ちょっと開けてもいいかしら?」
花陽「え!?....別にはいいけど、危ないかもしれないよ」
真姫「いいから貸して」
花陽「う、うん....」 真姫「..........」パカッ
希「どう?真姫ちゃん?」
真姫「バッテリーもちゃんと入ってるのね」
凛「当たり前にゃ!電源が入るんだから」
真姫「そうね...でも、電池が結構残ってるのね」
花陽「それは花陽が怖くなって電源を落としてたからだと思う」
真姫「ふーん...でもたしかに着信履歴が非通知からばかりね...不気味ね」
希「どうするの?真姫ちゃん?」
真姫「とりあえず私が預かっておくわ、様子を見てみるわ」 花陽「預かるって...危ないかもしれないんだよ!?真姫ちゃん!」
真姫「そうかもしれないわね」
花陽「そうかもって...なら!!」
真姫「ならどうするの?このまま花陽に返すの?」
花陽「それは....」
真姫「それに貴方、今日ちゃんと寝れてないでしょ、授業中眠りかけてたし」
凛「かよちん...」
花陽「で、でも....」
真姫「.....希」
希「!なに?真姫ちゃん?」
真姫「お祓いできる神社を探して、これをお祓いしてもらいましょう」
希「....OK!まかせて!」 真姫「これなら安心できるでしょ?この携帯は念の為にお祓いをしてもらう」
希「これで花陽ちゃんも一安心できるよね」
花陽「あ、ありがとう....」
希「うん、そんなの遠くないところの神社がお祓いしてくれそうだから、そこに電話してみるね」
真姫「頼んだわ、希」
希「これから行っても大丈夫だって」
真姫「よかったわ、ならすぐに行きましょう」
凛「これで一安心だね」
花陽「う、うん....」
真姫「じゃあ、行きましょうか?」 >>36と>>38の間
〜♪
花陽「どうして....交番に届けたはずだよね?どうして」
花陽「.......ごくっ....」
〜♪
花陽「一体...なんで....」
花陽「それに今3時だよ?こんな時間に誰が」
〜♪
花陽「うぅ...怖いよぉ...この着信音...」
花陽「だ、誰か助けて.....」 「たしかにお預かりしました」
希「お願いします」
「.....はい」
真姫「...........」
花陽「はぁ.....」
凛「これでOKだね!」
真姫「...そうね」
凛「じゃあ、これからラーメンでも行かない?凛、お腹がすいちゃった!」
真姫「また?」
希「うちはOKだよー」
凛「かよちんも行くよね?」
花陽「う、うん!」
真姫「好きねぇ、本当に」 花陽「なんかほっとしたらお腹が空いちゃった」
凛「じゃあ、いっくにゃー!」
花陽「うん!」
希「よーし!今日は奢っちゃうよ、先輩が!」
凛「おぉ!!希先輩、太っ腹にゃ!!」
花陽「い、いいんですか?」
希「まぁ、たまにはね?」
花陽「あ、ありがとうございます!」
真姫「.......」
凛「真姫ちゃ〜ん!行くよー?」
真姫「えぇ、今行くわ」 凛「ふぅ、お腹いっぱいにゃ」
花陽「希先輩、ご馳走様です」
希「ええんよ、たまにはね?」
真姫「たまにはラーメンもいいわね」
希「もう暗いし、今日はここで解散やね」
真姫「そうね」
凛「じゃあ、皆また明日!かよちん帰ろう?」
花陽「うん...じゃあ、またね」
希「バイバーイ!」
真姫「........」 真姫「さてと....」
希「ま〜き〜ちゃ〜ん♪」ヌッ
真姫「!!」
希「どこに行くの?」
真姫「....どこって家に帰るだけよ」
希「んー?本当にそうかな?」
真姫「何が言いたいのよ」
希「真姫ちゃん隠し事は禁止だよ!」
真姫「...相変わらず他人のことには目ざといんだから」
希「そうかな?」
真姫「そうよ」 真姫「さっきのお寺に戻るだけよ」
希「戻るってことはやっぱり気になってたんだね」
真姫「...気づいていたの?」
希「うん、住職さんも真姫ちゃんも様子がおかしかったもん」
真姫「そうだったかしら?」
希「そうだよ」
真姫「わかったわ、お寺に着いたら説明するわ、どうせ着いてくるんでしょ?」
希「もちろん!」
真姫「はぁ...じゃあ、行くわよ」 希「え!?なくなった?」
「はい、たしかにここに保管をしておいたはずなんですが...」
真姫「........」
「嫌な感じは気配はしなかったので、ただの携帯だと思っていたんですが...」
真姫「そうですよね、私も感じませんでした」
「感じなかった?もしかして貴方も...霊感がおありで?」
真姫「はい、そんな大それたものではないですが」
「一体なにが起きたのかさっぱりです」
真姫「.........」
希「どうする?真姫ちゃん」
真姫「一旦、今日は帰りましょう、なにかあったら連絡してもいいですか?」
「もちろんです」
真姫「ありがとうございます」 希「どこにいっちゃったんだろ?携帯?まさか、また花陽ちゃんのとこに」
真姫「あの携帯にはSIMカードが入ってなかったわ」
希「あの携帯って、なくなった携帯?」
真姫「そうよ、なのに前日に着信履歴があった」
希「たしかに不思議な話だね」
真姫「そしてなくなった携帯」
希「どうする?真姫ちゃん?」
真姫「希、この後時間あるかしら?」
希「.....もちろん!」 >>30
真姫「オカルト先輩と見える私」
https://fate.5ch.net/test/read.cgi/lovelive/1496593340/
希「オカルト好きな私と見える後輩」
真姫「生徒会長と13階段」
希「真姫ちゃんともう一人の真姫ちゃん」
希「お泊り合宿と豆マキ」
真姫「アイドル先輩と撮影会」
の順番で続いてます 花陽「凛ちゃん大袈裟だよ」
凛「そんなことはないよー」
花陽「携帯はお寺に預けてきたんだよ?」
凛「でもかよちん、まだちょっと怖いんでしょ?」
花陽「!そ、それは...」
凛「大丈夫、大丈夫...凛がいるから、安心して」
花陽「凛ちゃん...」
凛「かよちんのことは凛がずっと守るから!だから今日は凛のお家でお泊りにゃ!」
花陽「ありがとう....」 凛「ん....zzzzzzz」
花陽「凛ちゃん、寝ちゃった....」
凛「かよ...ちん.....」
花陽「...........」
〜♪
花陽「!?」
花陽「え、き、気のせいだよね?....」
〜♪
花陽「なんで....」
花陽「なんであの音楽が聞こえるの?」 〜♪
花陽「そんな...どうして」
花陽「なんであの携帯がここにあるの?....」
花陽「......」
〜♪
花陽「っ......」
凛「...かよちん?」
花陽「凛ちゃん....」
凛「んー...あれ?なんか鳴ってる?」
花陽「!!」 凛「....!この音楽は....」
花陽「........」
凛「あの携帯がなんでここに?」
花陽「わからないよ、気が付いたらあったの、全く覚えがないのに....」
凛「お寺に預けたはずなのに」
花陽「ど、どうしよう、凛ちゃん...」
凛「........」
花陽「うぅ.....」
凛(かよちんが怖がってる...ここは凛が安心させてあげないと)
凛「大丈夫だよ、かよちんここは凛に任せて」 〜♪
『非通知』
花陽「また、非通知....」
凛「かよちん、ちょっと貸して」
花陽「え?う、うん....」
凛「..........」ピッ
凛「...もしもし」
花陽「り、凛ちゃん!?何を!?」
凛「頭にきたから文句言ってやるにゃ」
花陽「出ちゃだめだよ!!切って!」 『ザー........』
凛「一体誰!?これ以上は迷惑にゃ!!」
花陽「凛ちゃん!!」
凛「大丈夫!かよちんのことは凛が守るから!!」
『..........』
凛「もしもし、聞いてる?迷惑なんです!」
花陽「.......」
『........』
凛「悪戯電話なら、この電話の持ち主じゃないのでやめてもらえますか!?」
『........』
凛「うー......」 凛「ノイズ音しかしなくて意味がわからないにゃ」
花陽「本当?」
凛「うん、なんなのこれ?」
花陽「ちょっと貸してもらっていい?」
凛「え、だめだよ!かよちんは危ないんだから!」
花陽「それは凛ちゃんだって一緒にでしょ?」
凛「そ、それは....」
花陽「いいから貸して!!」バッ!
凛「!!」
花陽「........」 凛「かよちん!!」
『ザー......』
花陽「...たしかに何も聞こえないね」
凛「そうでしょ?もういいよ、切ろうよ」
花陽「うん.....」
『つ....ぎは.....と....う』
花陽「え?」
凛「どうしたのかよちん?」
花陽「いや...なんか今、なにか聞こえたような...」
凛「!?」 『次は東京...次は東京...終点です』
花陽「これって...電車?」
凛「か、貸して!!」バッ
『ツー....ツー....』
凛「切れてる....」
花陽「.......」
凛「かよちん大丈夫!?」
花陽「う、うん....」
凛「そうだ!真姫ちゃんに連絡しないと!」 凛「えっと.....」
ツーツー...
凛「話し中?なんでこんな時に限って」
ピロン!
花陽 凛「!?」
花陽「こ、今度はなに?」
凛「電話...じゃないみたい」
花陽「じゃあ、なに?」
凛「ちょっと見てみるね....」 凛「...これは...メール?」
花陽「メール?」
凛「なにこれ、送信者のところが文字化けしてるんだけど」
花陽「でも、件名と本文が白紙?」
凛「なんか添付されてるよ?」
花陽「これって...どうしよう凛ちゃん」
凛「多分見ない方がいいと思うにゃ」
花陽「う、うん.....」
ピッピッ
花陽「!!!」
凛「勝手に携帯が!!」 花陽「これって...駅の写真?だよね」
凛「見て、東京って書いてあるよ」
花陽「ってことは東京駅ってことだよね?....!」
凛「どうしたのかよちん?」
花陽「さっきの電話、まもなく東京駅ってアナウンスが流れてた気が」
凛「え!?」
花陽「これってもしかして....」
凛「か、考えすぎだよ!!」
花陽「で、でも.....」
凛「大丈夫ったら!大丈夫!!凛がいるから!」
花陽「凛ちゃん....」 凛「希先輩にもつながらない...」
花陽「まさか、二人になにかが!?」
凛「........」
花陽「凛ちゃん....」
凛(凛がかよちんを守らないと、でも凛には霊感がないし、どうしたら)
真姫「これは....ひどいわね」
希「これってあれだよね?お供えものだよね?」
真姫「えぇ...滅茶苦茶にされてるわ」
希「罰当たりだよ、こんなの」
真姫「強い怨念を感じるわ、でも本体そのものがないわ」
希「本体?」
真姫「成程ね」
希「え?」
真姫「急ぐわよ、希」
希「え!ちょ、ちょっと待ってよー!!」 〜♪
花陽「!!」
凛「無視!無視だよ!!かよちん!」
花陽「う、うん.....」
凛「そうだ!!バッテリーを抜いちゃえば鳴らないはず!えい!!」
〜♪
花陽「と、止まらないよ!!電池を抜いたのに!!」
凛「なら出なきゃいいだけにゃ!」
ガチャ!!
『ザー.......』
花陽「え、一体何が?」
凛「勝手に電話が出たにゃ....もう、滅茶苦茶...」
『ペタ....ペタ....』
花陽「な、なんの音?」 希「ちゃんと説明してよ!!真姫ちゃん!!」
真姫「見てわかったと思うけど、あそこで誰かが亡くなった」
希「それはわかったよ、道に花とか添えられてたし」
真姫「そして何者かがあそこを荒らした」
希「うん....」
真姫「そして何かが持ち去られた!」
希「持ち去られた?....それってもしかして」
真姫「おそらくね」
希「じゃあ、あの携帯ってもしかして....」
真姫「急ぐわよ!嫌な予感がするわ」 希「え?ここには帰ってきてない?」
真姫「凛の家に泊まりに行った?」
希「いえ、なんでも、ちょっと確認したいことがあっただけなんで」
真姫「夜分遅くに失礼しました」
希「電話には出ないよ、二人共」
真姫「凛の家に急ぎましょう!」
希「OK!」 凛「.........」ゴソゴソ
花陽「凛ちゃん、なにをしてるの?」
凛「備えあれば...えっと、嬉しいなだよ!!」
花陽「それって備えあれな憂いなしのこと?」
凛「そうそう」
花陽「一体何を....」
凛「それは....」
〜♪
花陽「!!」
ガチャ!
凛「しつこいよ!!!いい加減にして!!」
ガチャン!!
凛「ふぅ.....」 ピロン♪
花陽「ま、またメール?」
凛「...これは道路?」
花陽「これってあそこの道じゃ!」
凛「...もしかして近づいてきてる?これって....」
バチン!!
花陽「な、なに!?」
凛「て、停電!?」 凛「お母さんー?」
凛「お母さーん!!!」
シーン....
凛「あれ?....」
花陽「........」
ピロン♪
凛「!」
花陽「ねぇ、凛ちゃん、これって....」
凛「凛の家?」 〜♪
ガチャ
『ザー.........』
花陽「........」
凛「一体なにがしたいの!?凛達が何をしたっていうの!!」
『一体なにがしたいの!?凛達が何をしたっていうの!!』
花陽「電話から凛ちゃんの声が聞こえる?」
凛「...嘘...なんで....」
ガチャン!
凛「っ...お母さん?」
ガチャ!ガチャ!!
凛「お母さんだよね?」
ガチャ!!!ガチャ!!!! 凛「っ...かよちんこれを!」
花陽「これは靴?」
凛「窓から逃げよう!」
花陽「え!?でもここ2階だよ!!」
凛「大丈夫、凛にいい考えがあるんだ!」サッ
凛「オーライ...オーライ...」
花陽「ぐっ.....なんか映画みたい、カーテンでこんなことするなんて」
凛「あと、もう少しだよ!」
花陽「っ......はぁ....」スタッ
凛「脱出成功ー!」
花陽「怖かった....って、なんで凛ちゃんなんで竹刀を持ってるの?」
凛「それは後でいいから今は早く逃げよう!!」 希「それにしてもかわいそうだよね」
真姫「なにが?」
希「あそこのお供えされてた人」
真姫「そうね...でもお人よしも程々にね」
希「どういう意味?それって」
真姫「かわいそうとか情をかけるとその隙につけこまれるわよ」
真姫「憑かれても知らないわよ」
希「.......」
真姫「優しさだけじゃ、生きていけないのよ」 花陽「はぁ...はぁ....」
凛「かよちん大丈夫?」
花陽「う、うん....」
凛「さてと...真姫ちゃんのところに行かないと」
花陽「そうだね」
凛「ごめんね?かよちん、凛はこういうのは詳しくないから」
花陽「花陽だって詳しくないよ」
凛「役に立てなくてごめんね?」
花陽「そ、そんなことないよ!!凛ちゃんは花陽の為に頑張ってくれてるじゃない!」
凛「かよちん...」
花陽「だから気にしないで、凛ちゃんはとってもかっこいいから」 凛「へ...えへへ...なんか照れちゃうにゃ」
花陽「ふふふ....」
〜♪
花陽 凛「!?」
ペタ...ペタ....
バチ...バチバチ!!....
花陽「が、街灯が!」
凛「な、なにかくる!?」
花陽「凛ちゃん!!」
凛「うん、逃げよう!かよちん、行くよ!」 花陽「ねぇ、凛ちゃん」タッタッタッ
凛「なに?」タッタッタッ
花陽「なんで人に一人も会わないの?」
凛「わかんない!でもなんか嫌なかんじがするにゃ!」
花陽「そ、そうだよね!花陽も嫌なかんじが....!!」ガッ
花陽「うわぁ!!」
ズサッ!!
花陽「がっ......」
凛「かよちん!!大丈夫!?」
花陽「痛っ...だ、大丈夫、転んだだけだよ...」 凛「た、立てる?かよちん?」
花陽「う、うん...」スッ
花陽「っぐ......」グラッ
凛「かよちん?」
花陽「だ、大丈夫だよ...はぁ...はぁ...」
凛「どう見ても大丈夫に見えないよ!!」
花陽「あはは...足を少し捻っちゃったみたい」
凛「無理しないで!」
花陽「で、でも...早く逃げないと!」 ペタ...ペタ...
花陽 凛「!!」
花陽「凛ちゃん!!花陽を置いて逃げて!」
凛「な、何を言ってるの!!かよちん!」
花陽「それで真姫ちゃんを呼んできて、そうしないと二人共!!」
凛「嫌だ!!凛はかよちんを置いてくなんて絶対にできない!!」
花陽「でもこのままじゃ二人共!!」
凛「嫌だ!!かよちんが逃げないなら凛も逃げない!」
花陽「凛ちゃん!花陽の言うことを聞いて!!」
凛「......」スッ
花陽「竹刀でどうしようっていうの!凛ちゃん!」
凛「かよちんは....かよちんは凛が守る!!」 ペタ...ペタ....ピタ
凛「....あれが今回の首謀者だね」
花陽「凛ちゃん!」
凛「........」
「...........」ブツブツ
凛「おい!!そこの人!!なんなの!!」
「..........」
凛「かよちんが何をしたっていうの!!」
「.........」ブツブツ
凛「凛のかよちんに危害を加えるものには容赦しないよ!!」
「.........」 凛「やぁ!!」ブンッ!!
「..........」パシッ
凛「つ、掴まれた!?」
「...........」ブン!!
凛「うわぁ!!」ドサッ
花陽「凛ちゃん!」
凛「っぐ...やるじゃん、でも負けないよ!」
花陽「ど、どうしよう...このままじゃ...凛ちゃんが」
パシャ!!
「!?」
花陽「ま、眩しい!!」
凛「な、なに!?この光は!」 真姫「凛!!花陽!!!」
凛「真姫ちゃん!!」
希「間に合ったみたいだね」
花陽「希先輩!!」
凛「真姫ちゃん!!変な奴が!!あと、あの携帯が!!」
真姫「話は後!今は逃げるわよ!」
凛「でもかよちんが怪我をしてて!」
真姫「なんですって!」
花陽「足をちょっとくじいちゃっただけだよ?」
真姫「........」 真姫「希!!」
希「は、はい!!!」
真姫「花陽を運んで!」
希「あ、うん!わかった!」
凛「大丈夫だよ、かよちんは凛が....」
真姫「そんなボロボロの貴方が何を言ってるのよ!」
凛「っ....」
真姫「希!急いで!!!」
希「OK!ちょっと失礼するよ!」
花陽「!ひぃあ!!くすぐったいです!」
希「ちょ!暴れないで!」
凛「........」イラッ 凛「.........」
真姫「なんて顔をしてんのよ」
凛「別に...」
真姫「はぁ...さてと、あいつはどうしましょうか?」
「..........」ブツブツ
真姫「なんかお怒りな感じがするけど、何かした?凛?なんか竹刀を持ってるし、貴方」
凛「特に凛はなにもしてないよ、真姫ちゃんこそ!さっきカメラのフラッシュを当ててたじゃない!」
「............」ブツブツ
真姫「.......」
凛「..........」
「ぁ......ああああああああああ!!!」
真姫「とりあえず逃げましょう」
凛「そうだね」 真姫「凛!目をつぶって!」
凛「うん!」
真姫「なんかこのカメラを使うのも久々なかんじね...ストロボをつけて....」
パシャ!!
「!!!!!!!!」
真姫「よし!上手くいったわ!」
凛「今のうちに逃げよう!」
真姫「なんとか一旦撒けたみたいね」
凛「そうだね」
凛「あー...怖かった...」
希「つ、疲れた...運動不足みたいやね」 真姫「花陽の手当てもしたいから、この公園で一旦休憩をしましょう」
凛「かよちん、痛くない?大丈夫?」
花陽「うん、大丈夫...」
希「ハンカチくらいしかないけど、濡らしてきたから」
花陽「あ、ありがとうございます」
真姫「さて...今回の件なんだけど」
凛「一体、なんで凛達が狙われないといけないの?理由は?」
真姫「きっかけは私達には関係ないけど、その携帯が原因よ」
凛「でも、これは道で落ちてたやつだよ!なんで凛達なのさ!」
真姫「落ち着いて、順番に説明するから」
凛「!ごめん....」
真姫「ふぅ.....」 真姫「少し前にこの街で交通事故があったの」
凛「交通事故?」
真姫「それでその自己で亡くなった方への手向けが、事故現場にあったみたいなんだけど...」
希「それが誰かの仕業で滅茶苦茶にされちゃったみたいなんよ」
花陽「ひどい...」
凛「でもそれと凛達になんの関係が?」
真姫「直接的には関係はないけど、その携帯が原因ね」
希「その携帯はその亡くなった人の携帯だったんよ、事故の時になくなってそうなったのか、それとも供えられてたやつを悪戯で持ち出されたか」
花陽「この携帯が....」
凛「でも、そんなの!凛達には関係ないよ!!巻き込まれただけだよ!!」
真姫「そうね....」 希「凛ちゃん、実は...亡くなった人は友達に会いにこの街に来たんだって」
真姫「えぇ、気になって調べてみたら、田舎から引っ越した幼馴染に会いにここに来たそうよ」
希「しかも会う前に事故に巻き込まれて亡くなってしまった」
真姫「...同情をしろとは言わないわ、でも、未練が残ってしまった」
希「そして、親友や家族が作ってくれた手向けが滅茶苦茶にされてしまった」
真姫「これで怒るなっていう方が無理な話よね、まぁ、死んでるけど」
凛「.........」
真姫「きっと...凛と花陽が仲がようそうにしてるのがうらやましかったのね」
希「だから目をつけられてしまった」
凛「で、でも!!そ、そんなの勝手だよ!!」
真姫「えぇ、勝手よ」
凛「それでかよちんを怖がらせていいことにはならないよ!」 真姫「だから同情する必要はないわ」
希「真姫ちゃん...いくらなんでもその言い方は」
真姫「私は私が守りたいものを守る、それだけよ」
希「.......」
真姫「現に花陽が怪我をしてる訳だし」
花陽「これは私が勝手に転んだけで」
凛「かよちんは悪くないにゃ!悪いのはあの幽霊のせいにゃ!」
真姫「えぇ、だから鎮めましょう」
凛「しずめる?...埋めるの?」
真姫「何を言ってるの?落ち着かせるのよ」
凛「?....しずめるって?どうやって?」
真姫「簡単よ、その携帯を返してあげればいいだけよ」 真姫「ここよ」
花陽「ひどい....」
希「一応、真姫ちゃんが少しは綺麗にしてくれたんだけど、花はさすがにね?」
凛「....ここに置けばいいのかな?」
真姫「えぇ、そこでいいと思うわ」
凛「うん....」スッ
パー....
花陽「!?」
凛「携帯が光った?」
真姫「どうやらこれで機嫌は直してくれそうね」 真姫「落ち着いたみたいね、凛、花陽、もう安心していいわよ」
凛「ほ、本当!?」
真姫「えぇ...念のために明日にでもお寺の人にここに来てもらおうと思うわ」
花陽「じゃあ、ちゃんと成仏できるってこと?」
真姫「さぁね?それは本人次第ね」
花陽「........」
真姫「死んだ人間のことを気にする前に自分を気にしなさい!」
花陽「ご、ごめん....」
真姫「優しいのはいいけど、霊達は時によってその優しさにつけこんできたりするんだから」
花陽「う、うん....」
凛「い、いざって時は凛が守るから!!」
真姫「はいはい」
凛「真姫ちゃんリアクションが冷たいにゃー」 花陽「zzzzzzzz」
凛「うぅ...お母さんに怒られちゃったにゃ」
凛「カーテンを滅茶苦茶にして無断で夜間外出をすれば当然か....」
花陽「zzzzzzzz」
凛「でも、かよちんが無事でよかったにゃ....」
凛『い、いざって時は凛が守るから!!』
凛「全然守れてないじゃん.....」
凛「かよちん...ごめんね?」
凛「..........」 翌日
真姫「.........」ガサッガサッ
真姫「別に貴方に同情をした訳じゃないわ....ただ、見た目が悪いのは気に入らないだけよ」
真姫「私には幼馴染なんていないから貴方の気持ち.....いえ、なんでもないわ」
真姫「..........」スッ
真姫「後でお坊さんもくるから、ちゃんと成仏しなさいよね」
真姫「........」
希「ずいぶんとお花がいっぱいやね」
真姫「!?」
希「ふふふ」
真姫「希....」 希「うちが持ってきた分より多いやん」
真姫「はぁ...貴方ねぇ...昨日言ったことを忘れたの?」
希「真姫ちゃんだってやってるやん?」
真姫「これは今日は人がここに来るから形式的に綺麗にしておいたほうがいいと思って」
希「素直じゃないんだから」
真姫「.........」
希「まぁ、そんな真姫ちゃんがうちは好きだけどね?」
真姫「....はぁ?」
希「そ、そんな顔しなくてもええやん...」
真姫「ふふ、いつかのお返しよ」
希「もう!!」 真姫「幼馴染か....」
「お姉ちゃーん!!」
「真姫ちゃん、今日はなにして遊ぶ?」
「おままごとしたーい!」
「いいよー」
「わーい!」
真姫「........」
希「真姫ちゃん?」
真姫「!なんでも...ないわ」
希「?...そう?...」
真姫「えぇ、遅刻するからそろそろ行きましょう?」
希「うん!」
真姫「今日も...いい天気になりそうね」
おしまい これでおしまいです
最後までお付き合いいただきありがとうございました 追いついたら終わってた。
いつも楽しませてもらってます。
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