ルビィ「善子ちゃん、起きて」善子「んぅ……?」
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善子「なに……なんなのよ…」パチ
ルビィ「あっ、起きた」
善子「…ぁ……ルビィ……?」
ルビィ「うん、そうだよ」
善子「……あぁ、そう……」
善子「…………って」
善子「なんであんたがここにいるのよ!!?」バッ ルビィ「…そろそろ帰る時間ってことかな」
善子「!」
ルビィ「よかった、上手くいって……これで善子ちゃんも」
善子「……」
善子「……待ってよ」ギュッ ルビィ「善子ちゃん……?」
善子「私……私っ…まだルビィに言いたいことたくさんあるのに!!」
善子「これからのことだって! 私はどうすればいいの!? ルビィがいなくちゃ……何もっ……!」
善子「…嫌……別れ、たくない……!!」ポロポロ
ルビィ「……」 いま読み始めたけどまだ終わってなかった!
結末気になる…でも終わってほしくない もうそろそろ終わりと見せかけてここから何スレ使っても付いていくから悲しい涙を流さなくて良い結末に辿り着いて欲しいわ…… ルビィ「……ありがとう善子ちゃん」
善子「……え……」
ルビィ「ルビィ、善子ちゃんに何もしてあげられなかったのに……それでも」
ルビィ「ルビィのこと、こんなに想ってくれて…ありがとう」
善子「…っ…なら一緒にいてよ!! 私に何かしてあげたいって思ってるなら…!」
善子「さよならなんて……言わないでよっ……ねえ!」 善子「ルビィ…!」
ルビィ「……大丈夫」スッ
─チュ
善子「───!」
ルビィ「大丈夫だよ……どんなに遠く離れていても…ルビィの気持ちは…心は」
ルビィ「いつでも善子ちゃんの傍にあるから……ずっと」ニコッ
ルビィ「だから、安心して」トンッ 善子「! そんなっ……! 待って! 待ってよ!!」スゥー
ルビィ「……バイバイ善子ちゃん、ルビィは本当に…幸せだったよ!」ポロポロ
善子「─!! ……何よそれ……ズルいわよ……」
善子「そんな……そんなの…卑怯よ……!」
善子「だって…だって!! 本当は……私もっ……!」
善子「……幸せに…………」フッ
ルビィ「…………」
ルビィ「…ありがとう」 ───
──
─
「…………」
善子「………ん……」パチ
「!!?」 善子「…………ここは……」
花丸「……ぁ……ああぁ……っ……!」
曜「……嘘……っ…よしこちゃ……」
善子「……花丸、曜さん……?」
花丸・曜「っ…善子ちゃああああああああああん!!」ダキッ 花丸「やっと……やっと……ぇぐっ……! 善子ちゃんっ…!」
曜「良かった…! 本当にっ…! 私っ……もう……!!」
善子「……二人、とも…………なんで…」
善子「……あぁ………そぅか…………私」
善子「帰って、きたのね……っ……」
善子「…うぅっ……くっ……ああああああああああああ!!!」ボロボロ
……
… ─それから、数日後
善子「…………」
ガチャ
善子母「調子はどう?」
善子「ママ……大丈夫、平気」
善子母「そう……これ学校のみんなから、フルーツゼリーですって」
善子「……うん」
善子母「食べられる?」
善子「…………うん」 善子母「はい」
善子「……」パクッ
善子「……美味しい」
善子母「そう…良かったわね」
善子「うん……」 善子「……あの、さ」
善子母「なに?」
善子「…………退院」
善子母「え?」
善子「もう少しで出来るって」
善子母「ええ、先生から聞いたわ……本当に良かった」ギュ
善子母「本当に…………」ポロポロ
善子「ママ……」 善子「……あの、それで…」
善子母「……?」グスッ
善子「退院したら、すぐに行きたいところがあるんだけど……」
善子母「……“あそこ”ね」
善子「うん……あの子に…早く元気になったって、そう伝えなくちゃ」
善子「私……葬儀には出られなかったから」 善子母「善子……分かったわ、必ず連れていくから」
善子母「でも、今はゆっくり休んで……ね?」
善子「……ありがとう、ママ」
善子「……」パクッ
善子「……おいしい」 ─そして……
善子「やっと着いたわね…」
善子「…………お待たせ…ごめんなさい、遅くなって」スッ
善子「…………」
善子「……ふぅ」
善子「立派なお墓ね……それに、綺麗に磨かれてて…きっとダイヤさんかしら」
善子「…本当に幸せ者ね、ルビィは……」
善子「……」 善子「…あの事故の後、黒澤家は道路交通安全に積極的に取り組んでいるそうよ……特にダイヤさんが」
善子「もうルビィのような犠牲者を出さない為にって…鞠莉さんも協力してるみたい」
善子「他のみんなも必死にライブの練習に励んでいるわ……」
善子「今を一生懸命に、必死に……輝きを残すために」
善子「…本当に、強い人たちばかりよ……」 善子「…ああ、それと─このブレスレット」
善子「見覚えあるでしょ……貴女の部屋から見つかったものよ」
善子「前から私にプレゼントしようと、してたんだってね」
善子「……」
善子「ありがとう…こっちでも、ちゃんと大事にするから…」
善子「…あと…………最後に、なるけど」 善子「……ルビィ、私ね…決めたことがあるの」
善子「私…スクールアイドルを続けるわ……三年生が卒業しても、Aqoursが解散しても、浦の星が…廃校になっても」
善子「私は絶対にやめない、貴女が愛したスクールアイドルを、私は絶対に…最後までやり遂げてみせるから」
善子「私と、ルビィで……だから……見守っていてね」
善子「…今日はそれだけ言いに来たの」
善子「……じゃあね、また会いに行くから」クルッ 善子「……」スタスタ
─善子ちゃん、ありがとう。
善子「─!!」
─ルビィね……善子ちゃんのこと、大好きだよ。
善子「……」
善子「…………馬鹿ね」 善子「そんなこと…知ってるわよ……」
善子「……ちゃんと…っ……知ってるから……!……」ポロポロ
善子「私、だって……! 私だって!! 貴女のこと…!」
『大丈夫だよ……どんなに遠く離れていても…ルビィの気持ちは…心は』
『いつでも善子ちゃんの傍にあるから……ずっと』
─ずっと……一緒に。
善子「ルビィ…うぅっ……! あああっ…!! うわああああああああああ!!!」 ─私は……ああ、駄目ね…上手く言葉が出てこない
難しいのね、こういうのって…
……ええ、ありがとう…もう大丈夫、続けるわ
…ルビィ、私は正直に言うと…ずっと貴女が羨ましかった
本当よ? ルビィは自分のこと、何にもないって思ってそうだけど
最近になって分かったことがあるの、貴女は人が思ってるよりずっと、ずっと……強いんだって どんなに辛いことがあっても、悲しいことがあってもそれを全部受け止めて、前に進んで
何より、好きなものに一生懸命で……私はね、そんなルビィを見て…救われたの
私もいつまでも落ち込んでちゃ駄目だって、頑張ろうって……そう思えたのよ だからね、誰よりも先に
私が頑張っている姿をルビィに見て欲しいの
……あーっ……えっと…つまり…
今から頑張るってことよ
フフッ……じゃあ、聞いてくれる? ……
…
ルビィ、私ね
貴女が、あなたのことが──
大好き。 終わりです。長い間保守していただき本当にありがとうございました 文脈でうるっときた、乙です
ストーリー自体はよくある系統だったけどそれでもよかった お疲れ様でした
読んでいてとても引き込まれました
しかしこの遣り場のない気持ちをどうしたらいいか… 最近よしルビ熱が高まって来てるたからこんなん読んだら涙腺崩壊してまうやないか…
お疲れでした 悲しいなあ
でも無事に完結して良かった。何か思いついたらよしルビまた書いてほしい 乙でした
切ない終わり方ですが、善子ちゃんが
未来に向かって走りだせたのが救いですね ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています