もうひとつはコストと供給先

1kwhの電池のコストはざっと12k円。テスラ並みに100kWhの電池積めば一部の高級車にしか使えない。しかも設備の減価償却が高いから5年先でも大して価格が下がらない。HVなら電池は1/100で済む。

ところが中国は設備の9割を国が補助する。近代共産主義は国の将来の飯の種を積極的に育てる訳だ。この手でLEDも太陽電池も液晶パネルも皆行かれた。半導体も風前の灯、車載電池も手中に収めつつある。

そこに噛み付いたのがトランプ。そんな事は資本主義国家では出来ないから不公平。突然3割もの関税を課してきた。

まあトヨタからすれば何がくるかは読めない。CO2の話だって将来各国が原発容認に動けば一変する。現に中国は現在50 機も原発を建設中だ。インドも英国も原発建設に走っている。EVは準備はするけど燃料電池やHV、さらなる内燃機関の熱効率アップ、どれもやっておこうというスタンスだ。

ひとつだけ確実なのはEVが最も進んだ技術ではない。将来は皆EVに移行するというのは可能性はあるが、おそらくむしろそうはならないだろう。