https://news.yahoo.co.jp/articles/aa4a499522c56eeb3f8d781f846168129ec57973
ブリンケン米国務長官の訪韓(17、18日)を控えて文在寅(ムン・ジェイン)政権に「吃音」と毒舌を吐いた北朝鮮が、韓国政府の韓日関係改善の動きを「物乞い」と蔑んだ。

北朝鮮の宣伝メディアの統一新報は20日付4面に「傲慢無礼な日本に関係改善を物乞い」と題した記事を載せた。

統一新報は「最近、南朝鮮当局が日本との関係改善のために頭を悩ませているようだ」とし「日本との過去の問題と関係改善問題を分離して対応するとして、『日本通』で呼ばれる人(姜昌一)を駐日大使に任命し、島国(日本)に色目を使う」と主張した。過去の問題と関係正常化を分離して対応する韓国政府の「ツートラック基調」に対する批判だ。

統一新報は鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官の電話会談要請を日本政府が拒否し、新任大使と会わないことに言及しながら、日本を傲慢無礼だと主張した。続いて「関係改善といえば互いの不足したところや問題点を正すという意味」とし「(日本は)血生臭い過去の罪悪に対して毛先ほどの謝罪も賠償もしない破廉恥、経済力優位で他の民族を蔑視する『経済動物』の傲慢、歴史に対する低質で卑劣な歪曲ねつ造を続ける厚顔無恥」と強調した。統一新報は「こうした者と関係改善を云々するというのが妥当なのか」と韓国政府を批判した。

昨年下半期から沈黙を守りながら対内結束に注力してきた北朝鮮が最近、他国への批判を再開したのは、米国の対北朝鮮政策決定に影響を行使し、ブリンケン長官の訪韓をきっかけに推進されている韓日米の協力強化に対する牽制と解釈される。元政府当局者は「北は米国のバイデン政権発足以降、しばらく傍観する姿勢を見せた」とし「現在最終段階にある米国の対北政策に影響力を行使し、韓日米協力体制を揺さぶろうという意図があるようだ」と分析した。
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