自民党の二階俊博幹事長は9日の記者会見で、東京五輪・パラリンピックでボランティアの辞退が相次いでいることに関する自身の8日の発言について「特別深い意味はない」と述べた。

 二階氏は、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の失言以降、ボランティアの辞退が相次いでことについて、8日の会見で「落ち着いて静かになったら、その人たちの考えもまた変わる」などと発言し、批判が出ている。
 これに対し、二階氏は発言について「お互い冷静に考えたら、また、それぞれ落ち着いたお考えになっていくんじゃないかということ。特別深い意味はない」と語った。
 また、二階氏は「我々は男女平等で、ずっと子どもの頃から一貫して教育を受けてきた。女性だから、男性だからってありません。女性を心から尊敬をしております」と話した。
 一方、森氏の発言が不適切だったかどうかについては「内閣総理大臣をお務めになった党の総裁であられた方のことを、現職の幹事長があれこれ申し上げることは適当ではありません」と発言。
 橋本聖子五輪相が9日の衆院予算委員会で、二階氏の発言が「不適切だった」との認識を示したことについても、「大臣が大臣のお考えでおっしゃったんでしょうから、大臣の発言にいちいち幹事長が論評を加える必要はありません」と述べた。

東京新聞
2021年2月9日 12時11分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/84905/