安倍総理「審議拒否」するな! ――どうなる日米密約、2000万円貯金、年金カット、消費税!?

参議院選挙が近づいています。
そして、衆参ダブル選挙になるのでは、という憶測が飛び交っています。

なぜ急ぐのか。政府は何かを隠しているのではないか。そんな懸念も広がっているのです。

ひとつは、アメリカのトランプ大統領との「密約」。

5月に異例の「3泊4日・過剰接待」を受けたトランプ大統領が、農産品の関税について「TPPに縛られない」「合意の数字が出るのは7月選挙の後」と明らかにしました。

農家の怒りが広がっては選挙を戦えない、と安倍総理が泣きつき、トランプ大統領に足元を見られて、合意時期とひきかえに大幅妥協をしたのでは? 

権力維持のために、まさに「国益」を損なう密約をしたという疑いが晴れません。

もうひとつは、年金の危機です。

金融庁が出した「人生100年時代」に向けた報告書案では、

「年金収入だけの無職高齢者夫婦(平均収入約21万円・支出約26万円)は毎月約5万円の不足。20〜30年の人生で約2000万円のたくわえが必要。そのために投資して金融資産を自分で増やさねば」

と、政府がまるで投資会社の回し者のような報告書を出したのです。

年金は「100年安心」と言ったのは、安倍総理ら自民党ではないですか。

不安をあおって投資や貯蓄を増やせという一方、消費税を増税すれば、経済成長がストップし兼ねません。

それに、年金支給月額19万円をモデルにしていますが、国民年金の受給者はひと月平均5万5千円しか年金をもらえません。

貯金のない人が31%もいる中で、病気になったらどうすればよいのでしょう。

自分たちで投資をして2000万円を貯蓄しなさいというのは、政治の責任放棄ではないでしょうか。

そもそも2000万円以上の金融資産をもっているのが「平均」といいますが、あまりにも現状とかけ離れていると私は思います。

賃金が上がらず、子育てや介護の負担などで貯蓄すらできない人たちの将来不安をあおり、対策も示さずに、元本保証のない投資に誘導する。

2につづく

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辻元清美
2019年06月06日 17:49
https://blogos.com/article/382566/