<社説>韓国元徴用工判決 加害の歴史に向き合って

太平洋戦争中に三菱重工業に動員された韓国人元徴用工5人の遺族と元朝鮮女子勤労挺身(ていしん)隊員5人が損害賠償を求めた2件の裁判で、韓国最高裁は同社の上告を棄却した。10月の新日鉄住金に続き日本企業の敗訴が確定した。

日本政府は強く反発している。河野太郎外相は韓国政府に適切な措置を求め「国際裁判や対抗措置も含め、あらゆる選択肢を視野に入れ、毅然(きぜん)とした対応を講ずる考えだ」と述べた。
これに対し韓国政府も「日本政府が韓国の司法の判決に過度に反応していることは非常に遺憾で、自制を求める」と厳しくコメントした。両国関係は険悪になっている。

10月の判決の際も日本政府は駐日韓国大使を呼んで抗議した。政府として他国の裁判所の判決を批判することはあり得るだろう。
しかし、三権分立を取っている国の政府に対し、司法判断を理由として抗議することには違和感を覚える。
「日本だったら最高裁も思い通りになる」とでも言いたいのだろうか。

https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-841478.html


参考
琉球新報「韓国徴用工判決で日本の抗議に違和感覚える。日本は加害の歴史に向き合うべき」
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/news/1543531806/l50