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 自民党総裁選は20日、投開票される。安倍晋三首相が国会議員の8割超を固めるなか、党員・党友からなる「地方票」の行方が最大の焦点だ。政界では、首相の勝利を前提に、石破茂・元幹事長が合計で200票を得られるかどうかが注目されている。

 19日昼、東京都内のホテルに集まった石破陣営の議員らの表情は明るかった。石破氏は「地方(遊説)に出て、本当に反応がいいと思った」と記者団に語り、閣僚経験者の一人は「地方票が伸びれば、国会議員の投票にも影響を与えるはずだ」と期待を寄せた。

 総裁選は国会議員票405票、党員・党友約104万人による地方票405票の計810票で争われる。地方票は各都道府県連で集計され、得票数の合計をドント式で配分する。国会議員に対する朝日新聞の取材では、首相が340票近くをまとめた一方、石破氏は50票にとどまった。

 石破陣営は、この50票に加え、地方票の約4割にあたる150票を上乗せした200票が「敗れても存在感を示せる」(幹部)数字と分析。来年の統一地方選や参院選をにらみ、「ポスト安倍」候補としての芽が残るとみる。陣営幹部は「地方で4割取れば、次期首相としてのバトンを握ることができる」と話す。