安倍晋三首相は6月初旬に米国を訪問する方向で検討に入った。トランプ米大統領と会談し、北朝鮮をにらんだ情報共有を図りたい考えだ。複数の政府筋が26日、明らかにした。6月6、7日を軸に調整する。8、9日のカナダでの先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)に先立ち、米国を訪れる形になる。日本人拉致問題対応が焦点になりそうだ。

 トランプ氏を通じて拉致問題解決を北朝鮮に働き掛ける首相のシナリオは、6月12日の米朝首脳会談を中止するとしたトランプ氏の通告で大きく揺らいでいる。首相としては、トランプ氏の真意を見極めた上で拉致問題への対応方針を固めたい意向だ。

共同通信
2018/5/26 23:38
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