日刊ゲンダイが先週(18日付)報じたNHKの森友問題スクープ記者の“左遷人事”。来月8日付で「閑職」の考査室へ異動という内々示が出され、背景には安倍政権への“忖度”があるのではないか、というものだ。

「皆様のNHK」がどこを向いて放送しているのか、なのだが、早速、視聴者の「受信料支払い拒否」や「抗議」の動きが出てきた。

 森友問題を追及する弁護団の中心人物である阪口徳雄弁護士が、20日、ブログでこの人事を批判。こう書いている。

〈NHK記者の「不当配転」が真実なら受信料拒否宣言をしようと思う〉

〈受信料拒否する者にNHKが裁判するなら私自らは受けて立つし、他の者に裁判でもあれば法的な支援は惜しまない〉

 そして21日には、NHK大阪放送局の前で市民団体が抗議行動を展開。NHKの上田良一会長宛てに「森友問題の真実を取材させない不当な人事異動に抗議します」という抗議文を提出した。

 放送の目的について、放送法第1条では、「放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによって、放送による表現の自由を確保すること」とある。市民団体は「森友問題の取材を規制する行為は、マスメディアとしての自滅行為だ」としている。

日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/229560