国土交通省の有識者検討会は5日、公道を走るカートの安全対策をまとめた。

 事故で車外に放り出されるのを防ぐためのシートベルトの装備や、夜間でも周囲から見えやすくするテールランプの取り付けを義務付けるのが柱。同省は意見公募を経て、2017年度中に道路運送車両の保安基準を改正する。

 検討会は(1)車外放出防止など乗員保護(2)周りの車両からの視認性向上(3)カバーが付いていないタイヤへの対策―を論点に議論を進めてきた。今回示した対策では、タイヤの周囲に巻き込み防止カバーを取り付けることも盛り込んだ。

 公道カートは遊園地のゴーカートに似た車体で、方向指示器などがあり、一般道を走行できる。16年度に公道カートの運転者が負傷する事故が2件発生したため、安全対策の強化が課題となっていた。 

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171205-00000104-jij-pol