民進党の前原誠司代表は4日、京都市で記者団に、希望の党代表の小池百合子東京都知事と5日に都内で会談すると明らかにした。小池氏は衆院選に出馬するかどうかの最終的な判断を示すとみられる。前原氏はこれに先立ち産経新聞の単独インタビューに応じ、出馬を否定している小池氏について「今はそうおっしゃっても、高度な政治判断が行われると思う」と述べ、出馬に含みを持たせた。

前原氏は記者団に、5日の会談の目的について「希望の党の公認の確認だ」と説明した。産経新聞のインタビューでは、小池氏の出馬について「私と2人きりのときも一切話していない」とした上で、不出馬の場合は10日の公示日までに希望の党が首相指名候補を決める必要があると語った。

 民進、希望両党の合流の経緯に関しては、共産党との共闘について「政権選択選挙の衆院選で日米安全保障条約や消費税を否定する政党と組めば、内政や安保政策で齟齬(そご)をきたす」と強調した。小池氏とは現実的な安保政策などで共通認識があったとし「小池氏や代理人といわれる人と何度も話し合った」と振り返った。

希望の党の「排除」で民進党出身の希望者全員を公認せず、民進党内で「小池氏にだまされた」との批判が出ていることについては「信頼関係の中で話しており、全くだまされていない」と反論した。

 一方で、希望の党に合流せず、新党「立憲民主党」を立ち上げた枝野幸男元官房長官について「小池氏に警戒感を持っている人もいる。一緒にやれない人が出るのは当然ながらあり得ると思っていた」と語った。前原氏は「今後仲間を希望の党の比例候補としたり、無所属で当選できるよう頑張りたい」と強調した。

http://www.sankei.com/smp/politics/news/171005/plt1710050021-s1.html