0052名無しで叶える物語(らっかせい)
2021/04/15(木) 21:21:01.29ID:yf9Gbt+6>璃奈:彼方さん?
――もういい
我慢できなくなって、スマホをベッドの端に放り投げる
あれだけ言ったのに
わかっているはずなのに
それなのに私と遥ちゃんの邪魔をしようなんて煩わしい
彼方「遥ちゃんのところにいこっと」
同好会のみんななんて知らない
分かってくれないなら、ただのお邪魔虫
私のために、慣れない料理をしてくれてる優しい遥ちゃん
――遥ちゃんが欲しい。は、伝わらなかったけど
彼方「……体調は問題ないから、怒られないよね〜?」
枕もとで臥せっているスマホが何度か通知を受けて震える
でももう、私には関係ない
勝手に言っててくれていいし、来たらカギを開けない
彼方「遥ちゃ〜ん」
今は――遥ちゃんが欲しい