タイムラグ:40秒


>璃奈:彼方さん?

――もういい

我慢できなくなって、スマホをベッドの端に放り投げる
あれだけ言ったのに
わかっているはずなのに

それなのに私と遥ちゃんの邪魔をしようなんて煩わしい

彼方「遥ちゃんのところにいこっと」

同好会のみんななんて知らない
分かってくれないなら、ただのお邪魔虫
私のために、慣れない料理をしてくれてる優しい遥ちゃん

――遥ちゃんが欲しい。は、伝わらなかったけど

彼方「……体調は問題ないから、怒られないよね〜?」

枕もとで臥せっているスマホが何度か通知を受けて震える
でももう、私には関係ない
勝手に言っててくれていいし、来たらカギを開けない

彼方「遥ちゃ〜ん」

今は――遥ちゃんが欲しい