タイムラグ:26秒


彼方「ごめんね遥ちゃん……普通に、おかゆが食べたいかな」

遥「お姉ちゃんっ」

遥ちゃんが欲しい
そんな思いはぬくもり欲しさからだったのかな
すっぱりと消えていったその気分と入れ替わるように食欲を感じる。

遥ちゃんは私から離れるか迷って、
私の目を見て、それからまたぎゅっと……抱きしめてくれる

遥「冗談で……変なこと言わないでね」

遥「最悪、救急車呼ぶことも考えるから……」

遥「何かあったらすぐに呼んでね?」

遥「声が出せそうになかったりしたら、音を立ててくれたらとんでくるから」

遥ちゃんはとても心配そうに言って、離れる
早くも泣きはらしたような目元を無造作に袖で拭うと、着の身着のまま扉の方に向かう
出る直前に私を見て
出てから扉を閉めるまでに、もう一度私のことを見る

……すっごく、心配されてる