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テニスの王女様
レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。
0001名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:21:27.73ID:kEBy2rSm
何番煎じかわからないテニス×ラブライブSS

注意
テニプリパロ主体
>>1はテニプリと他のテニス漫画くらいの知識
特定のキャラの上げ下げはある
0002名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:22:18.59ID:kEBy2rSm
音ノ木坂学院

ことり「ねえ、海未ちゃん、聞いた?」

海未「何をですか?」

ことり「一年生の子でテニス上手いのにうちのテニス部に入ってない子がいるって」

海未「初耳ですね、まあそういう子もいるのでは……」

ことり「それでね、なんかすごい可愛いんだけど生意気なんだって」

海未「それは……、あの子が興味持ちそうな話ですね……」
0003名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:23:02.98ID:kEBy2rSm
テニスコート

テニスコートではいつもはテニス部の練習が行われていますが、その日テニスコートは何やらざわついています

「な、なんなの、この一年……」

真姫「そんなもの?やっぱり学校のテニス部なんてこんなものね」

テニスコートには数人のテニス部員が倒されています

真姫「それじゃ、私行くから」

「ま、待ちなさいよ!」

真姫「なに?まだテニス教えて欲しいの?」

「う……」

真姫の睨みにたじろぐテニス部員、その部員の肩がそっと背後から叩かれ部員は後ろに立つ人物を確認します

「ほ、穂乃果……」

穂乃果「なになに?何してんのー?」
0004名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:23:48.87ID:kEBy2rSm
「こ、この子が……」

真姫「ちょっと、私のせいにしないでよね?」

真姫「あなたたちがテニス部に入らないかってしつこく勧誘してきたんでしょ?」

「そしたらこの子が……」

真姫「教えてもらうことはないけど、なんならテニスを教えてあげるって言ったのよ」

穂乃果「……」

穂乃果は突然うつむきます

「穂乃果?」

穂乃果「面白そう!私にもテニス教えてよ!!」

「す、すごい笑顔……」

真姫「……いいけど、1ゲームだけにしてよ、早く帰りたいんだから」

穂乃果「いいよ!じゃああなたがサーブで私はあっちのコートもらうね!」

穂乃果はすぐにコートの反対側に移動しました

真姫「変な人……」
0005名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:24:40.54ID:kEBy2rSm
「サービス、えーと西木野さん」

真姫「さっさと終わらせるわよ」

真姫がサーブを打つと回転したボールがバウンドし、穂乃果に向かって飛んでいきます

穂乃果「わわっ」

穂乃果は驚きながらボールを避けます

凛「かよちん!やっぱり同学年の西木野さんと穂乃果ちゃんにゃ」

花陽「な、なんであの二人が試合を……」

真姫「まだまだね」

真姫「ほら、次行くわよ」

穂乃果「ツイストサーブ、珍しいね」ボソッ

真姫(この人もサーブでおしまいっと)

真姫は余裕の表情で構えると続いてサーブを打ちます

真姫「え」

気付くとボールは相手のコートになく後方からボールが跳ねた音がします

「あ、アウト」

審判のコールに真姫は自身のボールが返されていることに気付きます

真姫「そんな、私のサーブが2回目で……」

穂乃果「西木野さんだったよね」

真姫が穂乃果の方を向くと心から楽しそうに笑う穂乃果が立っています

穂乃果「次は返すよっ」
0006名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:26:29.69ID:kEBy2rSm
真姫はその表情に震えます

真姫「っ、面白いじゃないっ!」

次のサーブを真姫が打ちます

穂乃果「そこっ!」

穂乃果はボールの跳ね際を叩きます

真姫(ライジングっ)

「ふぃ、15-30……」

真姫「やるじゃない、ちょっと本気で行こうかしらっ」

真姫「Daring」

真姫の目が輝きます

穂乃果「……面白いっ!」

穂乃果が本気の目になると急に空から雲が無くなりました

花陽「こ、これって……」

凛「穂乃果ちゃんの本気が見れるにゃ……」

真姫(な、なに、急に……)

穂乃果「さあ、来いっ!」

絵里「そこまでよ」

突然外野からの声に試合が止められます
0007名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:27:07.09ID:kEBy2rSm
絵里「全く、遊びならともかく、本気の試合を許した覚えはないわよ、穂乃果」

希「まあまあ、そんな怒らんでも」

穂乃果「えー……」

そこに海未とことりが走ってきます

海未「す、すみません、油断して目を離してました」

穂乃果「ちょっと!私は放し飼いのペットじゃないんだから!」

真姫「なんなのよ、もう……」

絵里「そこの子も、もしこれ以上やりたいなら入部してもらえるかしら」

真姫「……その人よりも強い人がいるの?」

絵里「少なくとも、弱くはないわよ、レギュラー陣はね?」

穂乃果「えーっと、西木野さん、下の名前なんだっけ」

真姫「真姫よ」

穂乃果「真姫ちゃん!一緒に部活をやって、ラブオープンを目指そうよ!」
0008名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:27:39.27ID:kEBy2rSm
真姫「ラブオープン……」

絵里「入部なら歓迎するわよ?」

希「ちょっとちょっと、勝手に決めてええの?」

海未「そうですよ、部長にもちゃんと話を」

真姫「あなたが部長じゃないの?」

絵里「私?違うわよ、部長は……」

にこ「全く騒がしいわね」

コートの入り口からレギュラージャージを着た少女が歩いてきます

にこ「あんたが噂の一年ね、入部ならまずは入部届を」

真姫「……この小さい子が部長なの?」

にこ「ぬわぁんですって!?」

こうして音ノ木坂学院のラブオープンへの道が始まりました

リ`・ヮ・)ラブオープン
0009名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:28:20.47ID:kEBy2rSm
ラブオープン、女子高校テニスの最高峰の大会

各大会でポイントを稼いだ上位4校のみが出場できる大会であり、インターハイよりも高校女子テニスプレーヤーにとっては高みのステージ

真姫「なるほど、つまり4校とも東京ってこともあり得るわけね」

海未「はい、そういうことです」

ことり「わざわざ東京の学校も地方の大会に出てポイント稼ぐ人もいるからね」

真姫「なるほどね、それでレギュラーってもう決まってるの?」

海未「部内でのランキング戦もあるので、変動はしますよ」

ことり「にこちゃんと絵里ちゃんは1年の時からずっとレギュラーらしいよ?」

真姫「な、なんでちゃん付けなの、先輩なんじゃ……」

穂乃果「絵里ちゃんがね、レギュラー陣同士は先輩禁止って言ったんだよねー」

海未「穂乃果、もう試合は終わったのですか?」

凛「本気じゃない穂乃果ちゃんに負けたにゃー……」

海未「いくら凛がダブルスメインとは言え、一応レギュラーなのに穂乃果絶好調みたいですね……」

真姫「え!?あなたレギュラーなの!?」

凛「そうにゃ、凛とかよちんはゴールデンペアにゃ」

真姫「でも、一年同士じゃ……」

ことり「二人は中等部の時からの実績があるからね」

海未「実際ダブルスではうちの部では一番連携出来ていますからね」
0010名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:29:03.03ID:kEBy2rSm
海未「え?何故ですか?」

真姫「だって団体戦の人数って」

ことり「ラブオープンはね、9人でやるんだよ?」

真姫「9人!?」

海未「はい、シングルス5試合、ダブルス2試合で4勝先取です」

穂乃果「結構有名だよね?真姫ちゃん知らないの?」

真姫「私、ずっと海外にいて」

花陽「あ、だから、こんなに強いのに私が知らないんだ……」

いつの間にか試合を終えた花陽も加わっています

穂乃果「そっちも終わったの?」

希「うん、うちが勝ったよ」

真姫「もしかして、音ノ木って結構強豪なの……?」

花陽「し、知らずに入学したんですか!?」
0011名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:29:53.48ID:kEBy2rSm
花陽「音ノ木坂はテニスの名門校ですよ!」

真姫「そ、そうなのね、じゃあ私がいなくてもレギュラーメンバーくらい……」

希「それがね、ちょうどレギュラーだった子が転校しちゃってね」

真姫「転校?」

海未「ま、まあそれはいいじゃないですか」

真姫「あと素朴な疑問なんだけど、うちの部って誰が一番強いの?」

凛「真姫ちゃん、そういうのなんか漫画読みすぎにゃ」

真姫「な、なによっ!」

穂乃果「えー誰だろ」

希「難しいなー、相性もあるしね」

海未「ここは無難に部長としておきましょうか」

真姫「え、本当に強いの?」

希「一応部長やし」

にこ「聞こえてるわよ」

絵里「まあまあ、でも実際にこは強いわよー」

真姫「じゃあ試合してもらいたいんだけど」

にこ「……あ、私、今は試合しちゃいけない病で」

にこは突然お腹を押さえるとそそくさとコートの外に出ていきます

真姫「は……?」
0012名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:30:29.86ID:kEBy2rSm
海未「実は私たちもにこに関してはよくわからないんです」ヒソヒソ

ことり「試合してるところも見たことなくて……」ヒソヒソ

真姫「あ、あなたたちよくそれでついて行ってるわね!?」

絵里「ほ、本当にすごいのよ?にこは」

ことり「穂乃果ちゃんは試合したことあるんだよね、にこちゃんと」

穂乃果「あるよ?」

真姫「どう、だったの?」

穂乃果「んー、なんかすごかった!」

海未「はぁ……」

真姫「すごい気になるからやっぱり試合してみたいんだけど……」

希「んー、うちはにこっちには一度も勝ててないんやけど……」

絵里「あれ?そうだった?」

希「真姫ちゃん、うちと試合してみる?」

真姫「いいの?」

希「まあ物は試しに、ね?」
0013名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:31:12.48ID:kEBy2rSm
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「ゲーム西木野、2−0」

希「なるほど、確かに強いなー」

真姫「……このままだと私が勝つけど?」

希「流石にそれはちょっと気が早いんやない?」

真姫「それはどうかしら、っ!」

真姫がそう言いながらサーブを打ちます

希「んー、ここ!」

希の打ったボールは綺麗に真姫の逆をつきました

「0−15」

真姫「……っ」

希は次もサーブを返しますが、真姫もしっかりと追いつきます

真姫「そこ!」

完璧なコースを描くボールを真姫が打ちますが、希が待っていたかのように安定した姿勢でボールを返球します

希「クロスの予感、98%や」
0014名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:31:41.52ID:kEBy2rSm
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真姫(なんで、さっきから、コースがバレてるような)

希「スマッシュの予感、93%」

真姫の渾身のスマッシュが綺麗に返されます

「ゲーム東条、5−4」

真姫「はぁはぁ……なんで……」

凛「す、すごいにゃ、希ちゃん……」

海未「あれが希のスピリチュアルテニスです」

花陽「データテニスでもなく、相手の打ち方をしばらく見ることでその後のコースの予感がするとかいう……」

真姫「い、意味わかんないわよ!」

希「なんとなくわかるんや、次相手が何を打ちたいのか、打とうとしてるのか、カードが教えてくれるんや」

絵里(カード関係ないような気もするけど……)

真姫「なるほどね、それなら……」

真姫の目が赤く輝きます

真姫「やるわよ……Daring!」
0015名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:32:15.08ID:kEBy2rSm
穂乃果「この前ちゃんと見れなかったやつだ!」

希「……面白そうやん!」

希が高くボールをあげてサーブを打つ態勢に入ります

ことり「希ちゃんの高速サーブ!」

希の渾身のサーブを真姫が綺麗に返します

海未「完璧にライジングで返しましたか」

希「その予感は70%!」

真姫「じゃあこれは!」

希「次はクロスが80%」

希は真姫とは逆の方向に走り出しますが

真姫「っ!」

ボールは希の逆方向へまっすぐ返されます

絵里「希が逆に走らされた……」

海未「しかし、無茶な体勢でのストレートです、アウトになってもおかしくは……」

希「……なるほどDaringか」
0016名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:32:45.73ID:kEBy2rSm
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希「くっ!」

希と真姫は激しいラリーを続けます

穂乃果「すごーい!!」

希「まずいっ!」

希のボールはミスショットになり緩いボールが真姫に返されます

希(強いクロスの予感60%、ストレートが38%……)

希はベースライン際まで下がります

真姫の目は完全に希の予感通りのボールを狙ってましたが本能で真姫は手首を捻り

海未「ドロップショット!?」

ボールは勢いをなくし、ネット側で急速に落ちていきます

希「その予感は的中できんかったわ……」
0017名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:33:25.44ID:kEBy2rSm
穂乃果「ううん、多分それだけじゃないよ」

絵里「え?」

穂乃果「さっき、私のライジングリターンも使ったよね」

真姫「え、えっと……実はあの状態だと無意識なのよね」

真姫は恥ずかしいのか髪を指でクルクルといじります

絵里「無意識に経験した相手の技まで使うと」

花陽「それってあんまり真姫ちゃんに技を見せない方がいいんじゃ……」

にこ「合格ね」

絵里「にこ、あなたどこにいたのよ」

にこ「真姫もレギュラー決定よ」

凛「今までレギュラー扱いじゃなかったんだ……」

リ`・ヮ・)ラブオープン
0018名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:33:50.92ID:kEBy2rSm
にこ「というわけで、レギュラー陣は以上のメンバー9人でラブオープンを目指すわよ」

穂乃果「せっかくなら優勝目指そうよ!」

にこ「優勝……」

海未「全員あまり口に出さないようにしてたんですけどね」

絵里「穂乃果、言ったからには……」

穂乃果「やるったらやる!」

絵里「ってなるわよね、あなたの場合は」

にこ「優勝、ラブオープンで優勝……」

凛「にこちゃんが遠い目してるにゃ……」

真姫「素朴な疑問なんだけど、実際どうなの?可能性として」

希「んーそうやね……強豪校はいくつもあるけど」

花陽「やはり本命は綺羅ツバサさんのUTX、でしょうね」

絵里「確かに東京では有名だけど、全国だからわからないわよ?」

花陽「あとは神奈川の青藍やYG国際……東京だと東雲、藤黄」

希「静岡の浦の星も危険やね、にこっち?」

にこ「な、なんのことかしら」

ことり「……?」
0019名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:34:17.35ID:kEBy2rSm
海未「そして、虹ヶ咲……」

花陽「え?虹ヶ咲は確かに全国区の優木せつ菜さんがいますが、他には……」

希「最近急速に力をつけてきたんよ、しかも他校から編入生を入れたりして」

海未「穂乃果も虹ヶ咲は気になってるのでしょう?」

穂乃果「うーん、なんとなくね」

ことり「穂乃果ちゃんのなんとなくは当たるから……」

にこ「とりあえずまずは大会に出てポイントを稼ぐわよ、希、いい感じの大会選んどいてね!」

希「うん、任せといてー」

音ノ木坂テニス部はラブオープンに向けて気合を入れました

各校との熾烈な争いはこれからです

リ`・ヮ・)ラブ、え、誰?
从c*・ヮ・§ラブオープン
0020名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:34:27.98ID:kEBy2rSm
一旦ここまで
0021名無しで叶える物語(きりたんぽ)
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2020/12/23(水) 20:35:07.64ID:eEYLOrG8
ロンドン行くよ?
0022名無しで叶える物語(たこやき)
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2020/12/23(水) 20:41:51.00ID:dX4x5lx8
侑ちゃんと対戦すると五感失いそう
0023名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 20:42:58.20ID:kEBy2rSm
>>22
完全にそこから広げたネタだから言わないで
0025名無しで叶える物語(はんぺん)
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2020/12/23(水) 20:51:51.19ID:dwZxkj3Y
これは時間かかりそうですね
0026名無しで叶える物語(SB-Android)
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2020/12/23(水) 20:55:25.91ID:0nPDBAO3
転校したのは桜内か
0027名無しで叶える物語(たまごやき)
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2020/12/23(水) 21:01:37.52ID:stT4Bir2
あ、しずくの
0028名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:13:48.38ID:kEBy2rSm
浦の星女学院

ダイヤ「いいですか!皆さん!今年はラブオープンに出場する最大のチャンスですわ!」

ダイヤ「諦めかけていた夢でしたが、今年はついに目指せるだけのメンバーがそろいました!」

砂浜で大きな声が響き渡ります 

花丸「かなり無理矢理勧誘されたずら……」

ダイヤ「そして最後のチャンス!皆さん気合を入れて……」

善子「だけど、なんで海で練習なのよ……テニスはあの四角い結界の中でこそ磨き磨かれていく天界と魔族の遊戯っ」

ルビィ「えっと、海での練習は浦女の伝統というか……」

果南「砂浜で自由に動ければ普通のコートだと三倍速く動けるよ」

ダイヤ「その通りですわ!」

花丸「それは一部の化け物プレイヤーだけだと思うずら……」
0029名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:14:13.72ID:kEBy2rSm
曜「あれ?ダイヤさーん、何人かいないみたいだよー?」

ダイヤ「梨子さんは独自調整中です」

善子「えー、いくら転校生だからってずーるいー!」

果南「んーまあ、梨子は仕方ないよ」

花丸「あとの2人は?」

ダイヤ「あの2人がまともな団体行動が出来るとでも……?」

善子「それもっとずーるーいー!」

曜「んー、梨子ちゃんの邪魔してないといいけど……」

从c*・ヮ・§ラブオープン
0030名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:14:51.30ID:kEBy2rSm
テニスコート

梨子「あ、あの、私まだコートには」

梨子は無理矢理手を引かれてテニスコートに連れてこられています

千歌「えー、テニスなんだから試合しようよー!」

梨子「で、でも……」

千歌「1人で調整ってつまらなくない?テニスは1人でするものじゃないんだし」

梨子「私、シングルス専門……」

千歌「そういう意味じゃないのー!もう、ほらやろうよ、梨子ちゃん」

梨子「……どうしてもやるの?」

千歌「うん、だって転入してから一度試合してないでしょ?」

梨子「……同じ部の人とはあんまりやりたくなくて」

千歌「なんで?」

梨子「……ううん、なんでもないそれじゃ少しだけ」
0031名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:15:20.78ID:kEBy2rSm
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「ゲーム千歌、4-0」

梨子「はあはあ……」

連続でゲームをとられて梨子は息を切らしています

千歌「梨子ちゃん、本気でやって」

梨子「え?」

千歌「今の梨子ちゃん、全然輝いてないもん」

梨子「輝く?れ、練習なんだから、そんな本気でなんて……」

千歌「私が試合で圧勝するなんてほとんどないことなんだよね、もしこのまま圧勝するようなら」

千歌「梨子ちゃんは浦女のレギュラーから外れる、それでいいよね?鞠莉ちゃん」

千歌はコートの近くで試合を眺めてる鞠莉に向かって確認します

鞠莉「んー、別に私はレギュラー決める権限あるわけじゃないけど」

鞠莉「口が軽いからみんなにトーキングしちゃうかもね?」

鞠莉はニヤニヤと笑っています

梨子はそんなやり取りを俯きながら聞き

梨子「……レギュラーになれないで試合出来ないのは困るかな……」

千歌「ならさ」

梨子「……テニス、嫌いにならないでね?」
0032名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:16:12.58ID:kEBy2rSm
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コートに横たわる千歌と佇む梨子

「げ、ゲーム梨子、5-4」

鞠莉(5ゲーム連取どころかポイントを千歌っちに与えず、か)

梨子「もう、やめよ?千歌ちゃんじゃ私には……」

千歌はゆっくりと起き上がり

千歌「絶体絶命……、最高っ」

笑顔で梨子をしっかりと見ます

梨子「なんで、笑ってられるの……?」
0033名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:16:53.02ID:kEBy2rSm
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「ゲーム千歌、6オール……タイブレーク」

梨子「そ、そんな、タイブレーク……」

千歌「さあ、ここからだよっ」

梨子(本気を出してるのにあそこから苦戦するなんて……)

鞠莉「梨子ー、フルパワーなんだろうけど隠し球持ってると負けちゃうよー?」

梨子「……みたい、ですね」

梨子は仕切り直すように千歌を見ます

梨子「strawberry trapper……」

すでにラリーは始まり千歌は果敢に攻めています

千歌「っ、らぁ!」

梨子「……」

梨子が明らかなミスショットで千歌の頭上をフラフラとボールがあがります

千歌「チャンス!」

千歌は意気揚々とそれをスマッシュし

鞠莉「ダメよ、千歌っち、梨子にスマッシュは……」

梨子「Trap in Night」

梨子が身体を翻すようにボールをいなすとボールは弧を描き千歌の後ろに落ちます
0034名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:17:44.11ID:kEBy2rSm
ダイヤ「あれが梨子さんのトラップの一つですか」

鞠莉「あら?ダイヤ来たの?」

ダイヤ「あまりに遅いからです、わざと相手にチャンスを与えるようなミスショットを打ってカウンター、strawberry trapper」

曜「うわー、初めて見たけど怖いなー……」

鞠莉「転校してきてくれてラッキーよね、すごい戦力」

ダイヤ「ええ、同時に原石みたいな子が輝こうとしてますね」

千歌「っー!!悔しいー!」

曜「千歌ちゃーん!やめるー!?」

千歌「やめないっ!!」

千歌はキッパリ言い切りサーブを受ける体勢に入ります

梨子「な、なんでまだ諦めないの……?」

ダイヤ「無駄ですわよ、千歌さんを戦意喪失させるならプロ10人が束でかかるくらいじゃないと」

曜「折れやすいけど一瞬で復活するメンタルだからなー、千歌ちゃんは」

鞠莉「形状記憶メンタルね☆」

千歌「さあ、こいっ!」
0035名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:18:17.80ID:kEBy2rSm
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「7-4、ウォンバイ梨子」

千歌「あー……」

ダイヤ「あの演出なら勝ってください!恥ずかしい思いをしました!」

鞠莉「あれ?ダイヤは千歌に賭けてたの?」

ダイヤ「そういうことではありません!」

果南「あ、全員こんなところでサボってる」

善子「なんで私たちだけ真面目に練習させられてるのよ……」

ルビィ「善子ちゃんは真面目じゃなかったような……」

花丸「千歌ちゃんと梨子ちゃんの試合!?見たかったずらー……」

果南が一年生3人を引き連れて校内のコートへ戻ってきました
0036名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:18:37.58ID:kEBy2rSm
千歌「こ、これが、サボってるように見える……?」

千歌は息を切らしてコートに横になってます

梨子「本当に……疲れた……」

梨子もコートに座り込んでいます

鞠莉「千歌っちの諦めの悪さは全国区だもの」

果南「そうそう、試合平均時間多分最長」

千歌「それ褒めてるー?貶してるー?」

曜「どっちもかな」

千歌「もう!」

ダイヤ「ですが、梨子さんの試合が見れたのは良かったですわ、話に聞いてただけではなかなか……」

梨子「そういえば私のこと鞠莉さんもよく知ってたみたいなんですけど、なんで……?」

果南「結局言っちゃうの?黙ってたのに」

梨子「……?」

ダイヤ「仕方ありませんわ、他の説明も交えてお話ししましょう」

从c*・ヮ・§ラブオープン
0037名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:19:09.80ID:kEBy2rSm
部室のホワイトボードにラブオープンの説明が書かれ、その傍でダイヤが説明をしています

ダイヤ「ラブオープンの概要はこのあたりでしょうか」

千歌「なるほどー」

ダイヤ「なんであなたが一番初耳みたいな顔してるのですか!?」
 
千歌「え?」

曜「千歌ちゃんが、ラブオープンを見て出たいって言い始めて」

花丸「マルたちを強引に勧誘して……」

果南「私たちを焚き付けて」

ダイヤ「諦めかけてたラブオープンに目指させたのはあなたのはずです!」

千歌「い、いやー、詳しいルールまでは知らなくて……」

全員に責められて千歌は笑いながら頭をかきます

善子「私、やっぱり騙されて入ったんじゃ……」

ルビィ「だ、大丈夫だよ!善子ちゃんテニス上手いんだから勿体ないし……」

花丸「でも、道は険しいずら……、浦の星は古豪って言われてるだけで最近の実績はほぼないし……」

果南「め、面目ない……」

鞠莉「グサグサくるわね」
0038名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:19:49.38ID:kEBy2rSm
曜「やっぱり強いところと練習試合とかもしたいけど、んー……」

ルビィ「音ノ木坂とは試合出来ないの?お姉ちゃん」

ダイヤ「そ、それは……」

鞠莉「出来なくないけどー、ライバルに新戦力の手の内晒すのもねー」

千歌「ん?音ノ木坂って梨子ちゃんが前にいた東京の学校だよね?有名なの?」

ダイヤ「は、はぁー?!」

花丸「お、音ノ木坂を知らないなんて……」

ルビィ「音ノ木坂学院、国立のテニス名門校、ここ最近こそラブオープン出場を逃しているけど、部長の矢澤にこを筆頭に絢瀬絵里、南ことり、未知数の怪物高坂穂乃果など選手層を厚くしていて、今年は中等部から有名だったゴールデンペア星空小泉を入部させているラブオープン有力候補……」

善子「急にとんでもないセリフ量ね……」

ダイヤ「ルビィのテニスのデータ量を甘くみてはいけませんわ」

千歌「へー、梨子ちゃんすごいところから来たんだね」

梨子「う、うん、でもすぐに転校になっちゃったのと、向こうでもあんまり試合とかはしてなかったから詳しくはよく知らないんだけど……」

果南「それで、梨子をうちに呼んだってこと」
0039名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:20:32.31ID:kEBy2rSm
梨子「呼んだ……?あの、結局それって……」

鞠莉「おかしいとは思わない?統廃合が決まってるのに統合先の静真じゃなくてうちに来るなんて」

梨子「え、あの、受け入れ先の問題とかって……、違うんですか!?」

果南「ダイヤがね、音ノ木坂の当時の生徒会長の絵里から打診を受けたんだよ、うちからそっちに行く子を受け入れて欲しいって」

ダイヤ「テニスはおそらく上手いはずというあやふやな情報でしたが、ラブオープンの可能性で言えば静真に行くよりうちの方が遥かに高いということで」

鞠莉「理事長の私が即OKしちゃった☆」

花丸「改めて聞くとうちの学校めちゃくちゃずら」

曜「職権濫用はしてるよねー、それが面白いんだけど」

ダイヤ「つまり梨子さん、あなたの才能は多くの人が認めて支えているのですから、もっとぶつけてください、私たちに」

千歌「そうだよー、もっとたくさん試合しよう!」

梨子「……うん」

梨子「でも千歌ちゃんとはしばらくやりたくない……」

千歌「なんでさー!!」
0040名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:20:58.41ID:kEBy2rSm
果南「じゃあ私とやろうよ」

花丸「果南ちゃんとやったら大会前に負傷するからやめた方がいいずら」

果南「ほう、それじゃあ試しに花丸ちゃんに相手してもらおうかな」

花丸「嫌ずらー!!」

花丸は果南にズルズルと引きずられていきました

曜「はーい、ダイヤさーん、質問!」

ダイヤ「なんでしょう?」

曜「本気でラブオープン目指すなら県内の大会だけじゃ厳しいと思うんだけど、遠征とか行くの?」

ダイヤ「いい質問ですわ、すでにピックアップしております」

千歌「私、東京行きたい!」

善子「私も!都会で堕天使グッズ買いたい!」

ルビィ「東京は激戦区だからあえて行くのは……」

ダイヤ「その通りです!観光に行くわけじゃありませんのよ?」

梨子「それじゃあ、どこへ?」

ダイヤ「県内の大会を制覇後、私たちは北海道に向かいますわ!」

千歌「ほ、北海道っ……!」

从c*・ヮ・§ダレナノダ?
@cメ˶ˆ ᴗ ˆ˵リラブオープン
0041名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:35:49.88ID:kEBy2rSm
これだけレスすれば即落ちはしないんだっけ
0042名無しで叶える物語(たまごやき)
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2020/12/23(水) 21:37:32.13ID:stT4Bir2
ラ板の即死基準は25レス以下だよ
0043名無しで叶える物語(SB-Android)
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2020/12/23(水) 21:38:31.36ID:JoNHx2q/
大丈夫やで
果南ちゃんのパワーに対抗出来るサンドバッグ枠はいるのだろうか
0044名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 21:41:48.70ID:kEBy2rSm
とりあえず書けたら虹の序章まで今日中に書きたい
0046名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 22:02:13.11ID:kEBy2rSm
>>45
全部読んでるんだけど新テニ要素を入れると大変なことになりかねないので
なるべく無印で
※やらないとは言ってない
0047名無しで叶える物語(はんぺん)
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2020/12/23(水) 22:03:28.43ID:dwZxkj3Y
昔はそれなりの理屈用意しないと必殺技に説得力無かったけど今は何でもありだから良いよね
せつ奈スカーレットストーム相手はしぬでも問題ない
0049名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 22:56:44.44ID:kEBy2rSm
虹ヶ咲学園

広大な敷地を誇る虹ヶ咲学園の部室棟、その一角にあるテニス同好会の部室

かすみ「みなさーん、それでは虹ヶ咲学園すく、じゃなかった、テニス同好会のミーティングを始めまーす!」

愛「わー、いよいよだね!」

せつ菜「ここまでいろいろありましたがようやく全員揃いますね」

愛「凄かったよね!せつ菜と侑のコート外ラリーとか!」

せつ菜「お願いします、それは忘れてください……」

しずく「編入していきなり同好会がなくなった時はどうしようかと……」

せつ菜「う、ぅ、本当にご迷惑を!!」

エマ「まあまあ、とりあえずこうしてラブオープン目指せるメンバーが揃ったんだから良しとしようよ」
0050名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 22:57:15.44ID:kEBy2rSm
璃奈「侑さんがいない」

歩夢「侑ちゃんならもうすぐ来ると思うよ」

果林「素朴な疑問なんだけど、同好会でラブオープンって目指せるの?」

かすみ「そこは問題ありません!同一の学校に所属していれば部としての形式がなくても出場可能です!」

会話が盛り上がる中、同好会のドアが開きます

侑「ごめん、遅くなっちゃった」

ジャージの上着を肩に羽織った侑が部室に入ってきました

歩夢「侑ちゃん」

愛「お疲れ様でーす、部長!」

侑「部長はちょっと恥ずかしいな……」
0051名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 22:57:45.57ID:kEBy2rSm
しずく「彼方さん、そろそろ起きてください」

彼方「う、うーん……」

しずくの膝枕で今まで寝ていた彼方をしずくが揺すって起こします

果林「でも他校からの有望な選手を集めたり、荒廃したテニス同好会を再建したんだから部長でいいんじゃない?」

せつ菜「荒廃……」

璃奈「大変せつ菜さんのHPがゼロに近い」

侑「大丈夫だよ、私はせつ菜ちゃんに出会ったからテニスが大好きに、ラブオープンを目指したいって思ったんだから」

せつ菜「侑さん……」

歩夢「……」
0052名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 22:58:16.65ID:kEBy2rSm
エマ「それで、今日のミーティングは何を話すの?」

かすみ「もちろん同好会での序列をはっきりさせるために、つまりかすみんが一番ということをはっきりさせるための試合を」

侑「ラブオープンに向けてどの大会に出るかを決めようと思って」

果林「出れる大会全部ってわけにはいかないものね」

しずく「東京の大会はどこもレベルが高いですからね」

璃奈「効率よくポイントを取りに行くなら地方遠征」

愛「えー!せっかくだからさ、強いところとやろうよ!どうせ優勝狙うならいつか当たるんだからさ!」

侑「私もそのつもりで考えてるよ、なるべく東京の大会に絞る」

歩夢「でもシードもないからいきなり音ノ木坂やUTXと当たるんじゃ……」

せつ菜「私はいいですよ!相手が強いほど燃えます!!」

かすみ「それより!試合しましょうよー!!かすみんの話を聞いてください!」

かすみは話を遮りホワイトボードを叩きます
0053名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 22:58:45.41ID:kEBy2rSm
彼方「ここで試合しても、意味あるのかなー?」

かすみ「かすみん達は同じ同好会とは言えライバルですよ?どっちが強いかははっきりさせた方がいいですよ」

果林「確かに一理あるわね」

愛「愛さんも試合したい!愛だけに!」

侑「んー、困ったなー」

歩夢「み、みんな、侑ちゃんが困ってるから」

かすみ「じゃあ歩夢先輩、かすみんと試合しましょうよ!」

歩夢「私と?」

急に空気が重たくなります

全員が歩夢の方に視線を向けていて

侑「あ、いいこと思いついた!」

侑「今やりたいって言ったのかすみちゃん、愛さん、果林さん、せつ菜ちゃんだよね?」

エマ「んー、……あー!」

かすみ「もしかして、かすみん余計なこと言いました?」

@cメ˶ˆ ᴗ ˆ˵リラブオープン
0054名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 22:59:47.53ID:kEBy2rSm
屋内テニスコート

コートには果林とせつ菜、反対側にはかすみと愛が立っています

果林「まさかこうなるとはね……」

せつ菜「いいじゃないですか、楽しそうです」

かすみ「わ、私は愛先輩と」

愛「よろしくね、かすみん!」

しずく「侑さん、これダブルス試したかっただけですよね」

侑「うん、いろんな可能性があると思って」

彼方「みんな頑張れー」
0055名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 23:00:15.45ID:kEBy2rSm
「宮下中須ペア、朝香優木ペア、ザベストオブワンセットマッチ、サービス朝香」

せつ菜「果林さん、すごいのお願いします!!」

果林「あんまり簡単に言わないで欲しいんだけど、っ!」

果林はボールをトスすると身体を綺麗に弓形に反ってサーブを打ちます

愛「かすみん!来るよ!」

かすみ「へ?」

かすみが気付いた時にはボールはコートの後ろの壁に当たって跳ね返る音がしてました

かすみ「は、速っ!?」

侑「うぅ、流石っー!」

エマ「身体をバネのように使ってその反動で打つ必殺の高速サーブ、身体の柔らかい果林ちゃんだからできる技だね」

愛「初めて間近で見るとすごいねー!」

果林「次いくわよ!」
0056名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 23:01:39.89ID:kEBy2rSm
−−−−−
−−−


「ゲーム朝香優木、1-0」

愛「ダメだ、速いっ」

せつ菜「ナイスサーブです、果林さん!」

果林「初見の子に返されるわけにはいかないからね」

愛「かすみん!サーブだよ!頑張って!」

かすみ「ま、任せといてくださいっ」

侑「すごい楽しい試合になってきた!」

というのはここまでその後の展開は……
0057名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 23:02:11.90ID:kEBy2rSm
かすみ「チャンスボー……」

かすみがボールに追いつきスイングの姿勢を取ると

愛「だああああ!!」

愛が駆け抜けてボールを掻っ攫います

かすみ「えっ!?」

せつ菜「っ!」

せつ菜はその打球をガラ空きの反対コートへ叩き込みます

愛「あちゃー」

かすみ「愛先輩!あれはかすみんのボールですよー!」

愛「ごめんごめん追いついちゃうからさ」

しずく「う、うーん……」

歩夢「お互いが、積極的過ぎるというか……」

璃奈「あれに追いついちゃう愛さんが問題」
璃奈ちゃんボード[ガックリ]

ボールの取り合いになるかすみ、愛ペア
0058名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 23:02:33.37ID:kEBy2rSm
果林「っと」

せつ菜「あっ」

お互いの間にボールが来ると譲り合ってしまいボールが二人の間をすり抜けます

果林「ごめんなさい、あれは私だったかしら」

せつ菜「いえ、あそこまで行ったら私が打つべきでした」

侑「うーん……」

ボールの譲り合いになる果林せつ菜ペア

両ペアとも持ち味を出すことなく

「6-4、ウォンバイ朝香優木ペア」

かすみ「そ、そんなー……」

愛「えー、もう終わり?」

せつ菜「勝つには勝ちましたが……」

果林「勝った気しないわね……」

不完全燃焼という表情でコートに佇む4人
0059名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 23:03:08.22ID:kEBy2rSm
侑「みんなどうだった?」

エマ「彼方ちゃんが退屈で寝ちゃってるよー」

しずく「いつも、寝てるような……」

侑「んー……」

侑(あまりに個性が強すぎてダブルスに向いてなさすぎる……)

果林「やっぱりダメね、ダブルスは」

かすみ「次はシングルスがいいですー」

歩夢「み、みんな、それは……」

侑「次、彼方さんとエマさん、しずくちゃんとかすみちゃん」

しずく「え?」

侑「それが終わったら果林さんとエマさん、愛ちゃんとせつ菜ちゃん、同時にしずくちゃんと彼方さん、かすみちゃんと璃奈ちゃん」

せつ菜「え、あ、はいっ!!」

果林「ま、まだダブルスやるの?」

かすみ「……ゆ、侑先輩、かすみんなんか三試合連続で入ってませんか……?」

侑「とりあえず18通り考えたら全部試すよ」

璃奈「お、鬼コーチ」
璃奈ちゃんボード[ガクブル]

彼方「徹底的だねー、エマちゃん、行くよー」

エマ「う、うん」

しずく「かすみさん、頑張ろ」

かすみ「うぅ……」
0060名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 23:03:37.51ID:kEBy2rSm
ーーーーー
ーーー


歩夢「ねえ、侑ちゃん、私はやらなくていいの?」

侑「歩夢は……、うん、歩夢は個人練習」

歩夢「……わかった」

歩夢は立ち上がるとどこかへ向かいます

せつ菜「いいのですか?侑さん」

侑「歩夢には、もっとやらないといけないことがあるからね」

せつ菜「……」

@cメ*◉ _ ◉リ ラブオープン
0061名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 23:03:54.75ID:kEBy2rSm
学外のテニスコート

歩夢はナイト設備のあるコートで一人で壁打ちをしています

歩夢「……」

歩夢(私も侑ちゃんの役に立ちたいのに……)

歩夢「……」

苛立ち思い切りスイングしたショットが跳ね返ってしずくの後ろに逸れてしまう

歩夢「あっ」

穂乃果「おっとっ」

歩夢「あ、すみません……」

穂乃果が逸れたボールをキャッチして歩夢に渡します

穂乃果「ううん、ねえ、一人で練習してるの?」

歩夢「えっと、は、はい」

穂乃果「良かったら一緒にテニスしようよ!私も暇でさー」
0062名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 23:04:23.95ID:kEBy2rSm
ーーーーー
ーーー


海未「穂乃果は見つかりましたか!?」

絵里「どこ行ったのかしら……」

にこ「だから視察に穂乃果を連れてきたくなかったのよ!!」

4人は虹ヶ咲学園の最寄り駅で慌てふためいています

ーーーーー
ーーー


歩夢「いいですけど、私、少しイライラしてて……」

歩夢「怪我させたらごめんなさい」

歩夢はいつもの穏やかな目から暗い感情のない目になります

穂乃果「大丈夫、私、多分勝つからっ!」

二人はコートへと向かいます
0063名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 23:04:41.80ID:kEBy2rSm
ーーーーー
ーーー


せつ菜が何か悪いものを見たような顔で走ってきます

せつ菜「侑さん!歩夢さんがいました!」

侑「どこ?」

せつ菜「あ、あの、とりあえず来て下さいっ!!」

侑はせつ菜に手を引かれて歩夢と穂乃果が試合をしているテニスコートに向かいます

その様子をにこたちは離れたところで見ていて

にこ「あれって優木せつ菜よね?」

海未「とても嫌な予感がしますが……」

絵里「とにかく行ってみましょう」

にこたち3人も侑たちの後を追うようにテニスコートへ向かいます
0064名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 23:05:04.60ID:kEBy2rSm
ーーーーー
ーーー


歩夢(な、なんで、どこに打っても返されるイメージしか湧かない……)

歩夢のサーブですが、歩夢は震えてしまって打つことができません

穂乃果「どうしたの?早く打ってよ」

穂乃果はラケットを構えますが、膝からは血が流れています

歩夢(なんで、私が優勢で、勝ってるのに、なんで、……なんで)

歩夢(なんであんなに楽しそうに笑ってるの……?)

そこに侑たち、にこたちが駆けつけます

せつ菜「あ、歩夢さん!」

侑「せつ菜ちゃん、待って」

海未「穂乃果……、まさか……」

絵里「あれを使ってるわね……」

穂乃果「さあ、打ってきてよ、絶対に返すからっ」

穂乃果は笑いながらラケットを構えています
0065名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 23:05:39.83ID:kEBy2rSm
歩夢「あ……あ……、き、棄権、します……」

歩夢が膝をついて崩れ落ちます

侑「歩夢」

歩夢「ゆ、侑ちゃん、ち、違うの、これは……」

にこ「ちょっとあんたたち!!」

にこが侑と歩夢に向かって怒鳴りつけます

穂乃果は海未に支えられています

にこ「虹ヶ咲よね、うちの選手に何してくれてんのよ!」

絵里「……」

歩夢は顔を逸らし、侑がにこに近付き、深く頭を下げます

侑「ごめんなさい、厳重注意しておきます、そちらの方もすぐに病院に」

穂乃果「え?大丈夫だよ、ちょっと擦りむいただけだし」

海未「念のため行きましょう、歩き方をみていると問題なさそうですが」

絵里「海未、先に行ってて」

穂乃果「大丈夫だってばー!歩夢ちゃーん!またやろうねー!」

穂乃果は海未に連れて行かれました
0066名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 23:06:03.83ID:kEBy2rSm
絵里「さてと、穂乃果はああ言ってるけど、一歩間違えれば大怪我、それはわかってるわよね?」

歩夢「あ……、あの……」

侑「はい、対外試合禁止されてもおかしくないです」

歩夢「っ、ま、待って、私が勝手に」

せつ菜「歩夢さん、そんな言い訳は通用しませんよ」

歩夢「……」

にこ「そこまでは求めてないわ、何より穂乃果がまたやりたがってるみたいだし」

侑「……」

にこ「ただ、試合で当たったら全力で行くわよ」

絵里「それでにこがいいなら、行きましょうか」

にこ「ええ」

侑は二人が見えなくなるまで頭を下げ続けました
0067名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 23:06:22.32ID:kEBy2rSm
歩夢「あ、あの、侑ちゃん……」

侑「歩夢」

歩夢「……」

侑「歩夢はテニスが好きなの?」

歩夢「……」

歩夢は答えれずに俯いています

@cメ*◉ _ ◉リ ゴメンネ?
リ`・ヮ・)ダイジョウブ
0068名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/23(水) 23:06:54.65ID:kEBy2rSm
ここまで3校の序章終了
0069名無しで叶える物語(かぶらずし)
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2020/12/24(木) 03:54:39.66ID:u5uIOSff
楽しみになるものを見つけた
0070名無しで叶える物語(SB-Android)
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2020/12/24(木) 09:15:53.00ID:0y/MwY2q
期待
0071名無しで叶える物語(茸)
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2020/12/24(木) 10:30:05.36ID:gahgtleT
>>1です
試合に関して、おそらく公式にはシングルス1とシングルス2では1の方が先に試合になりますが、テニプリ準拠でこの場合は2を先にします
メンバーの直前変更等、実際のルールとは異なること多々ありますが、それは気にせずに
0073名無しで叶える物語(茸)
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2020/12/24(木) 12:16:54.52ID:kWviZGXF
模した展開やキャラはニヤリとするけどもっと独自性出しても平気そうね
なんというか、テニヌと揶揄される程度には度量あるパワフルな原作だしw
どう料理するか楽しみよー
0074名無しで叶える物語(茸)
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2020/12/24(木) 17:09:19.65ID:gahgtleT
メンバー全員の顔文字ってどなたかここに貼れます?
通常の表情のやつ
リ`・ヮ・)穂乃果
0075名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:30:46.78ID:cqZRdmAH
テニスの試合会場へと向かう早朝のバスの中

穂乃果「うおおおー試合だーー!!」

にこ「うるさいわよ!静かにしなさい!」

穂乃果「大丈夫だよ、私たち以外乗ってないし」

凛「今運転手さんがビクッとしてたにゃ」

にこ「というか、なんであんた試合に出れると思ってるのよ」

穂乃果「え、出れるでしょ?」

花陽「この大会はダブルス二試合、シングルス三試合の団体戦なので……」

絵里「7人になるわね」

穂乃果「いち、に、さん……」

穂乃果がバスに乗ってるメンバーを数えながら

穂乃果「9人いるじゃん!」

海未「もう恥ずかしいから静かにしてくださいっ」
0076名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:31:41.75ID:cqZRdmAH
希「それで?今日のメンバーは決めてるの?」

にこ「最終的には今日のコンディションでギリギリまで考えるけど」

希「あー、うちは真姫ちゃんに無様に負けたからダメなんやろなー」

希がわざとらしく真姫の方を見ながら言います

真姫「っ、や、やめてよ、そういう言い方」

絵里「あんまり希の言うことを聞かない方がいいわよ?」

にこ「とりあえず穂乃果は今回外れること」

穂乃果「な、なんでー!?」

にこ「あのね、この前のこと忘れてないわよね?」

にこが穂乃果に顔を近づけ小さな声で喋ります

穂乃果「え、えーと……」

にこ「あんた、あれ使ってたでしょ」

穂乃果「さ、さすがにやらないとまずいなーって……」

にこ「今回は罰として休みよ」

穂乃果「にこちゃんの鬼ー!」

にこは席にしっかりと座り直して

にこ「まあ今回の大会はそこまでレベルの高い学校もいないだろうし、私が外れてもいいわねー」

凛「また試合しない気にゃ……」

にこ「秘密兵器は温存するものなのよ」

真姫「ねえ、にこちゃんって本当に、というかそもそもテニス出来るのよね?」

ことり「……多分」

花陽(多分……?)

リ`・ヮ・)ラブオープン
0077名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:32:32.32ID:cqZRdmAH
テニス試合会場

花陽「さすが聖地……、テニスコートがたくさん……」

海未「かなりの数の学校が出場しますからね、それなりに……」

凛「大変にゃ!み、みんな集合!!」

穂乃果「どうしたの?朝ごはん忘れちゃった?」

穂乃果は試合に出れないショックでトボトボ歩いています

凛「ち、違う!ほら早く来て!」
0078名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:33:10.27ID:cqZRdmAH
−−−−−
−−−


大会の組み合わせ表が掲示され、その前に多くの選手が群がっています

ある者は歓喜し、ある者は絶望して崩れ落ちています

海未「な、なんですか、これは」

ことり「組み合わせ表……?あっ!」

にこ「な、な、な、なっ!?」

にこ「なんでUTXがこの大会に出てるのよ!?」

希「これは、予想外やね」

花陽「わざわざ秋葉原から離れたところの大会を選んだのに……」

真姫「別にいいじゃない、そのうち当たる相手でしょ?」

にこ「私たちはこの大会で優勝しないといけないのよ!」

真姫「それは向こうも同じなんじゃ」

花陽「いえ、UTXは春の全国大会ですでに優勝してるのでポイント的にはもう余裕なんです……」

絵里「なんでわざわざこの大会に……」

急に周囲がざわつき始め、ほぼ全員の視線が集められます

穂乃果「UTXだ……」
0079名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:33:40.86ID:cqZRdmAH
そこには部長綺羅ツバサを先頭にしたUTXテニス部の部員の姿があります

にこ「ほ、本当に来た……」

ことり「すごいオーラ……」

ツバサ「お久しぶり、音ノ木坂の皆さん」

穂乃果「ツバサさんだー、ツバサさーん」

はしゃぐ穂乃果を海未が引きずり、にこが前に出ます

にこ「なんで、わざわざこの大会に出てるのよ、嫌がらせ?」

ツバサ「そういうわけじゃないけど、いろいろ事情があって……」

ツバサ「せっかくだからあなたと試合出来たらなってね」

あんじゅ「ついでに優勝もしちゃおうって」

凛「あれ、なんかにこちゃんがライバル視されてる気がするにゃ」

絵里「にこはすごいのよ、言ってるでしょ?」

ツバサ「組み合わせ的には決勝、楽しみにしてるわ」

ツバサ達はそう言って会場の奥へと進んでいきました
0080名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:34:04.15ID:cqZRdmAH
真姫「なんだか凄そうね」

海未「凄そうではなくて、実際凄いです、綺羅ツバサは」

希「こんな早くUTXと試合かー、どうするにこっち?」

にこ「作戦変更よ!私も出るわ!綺羅ツバサとは私がやる!」

穂乃果「えー!私がやりたいー!」

真姫「私もやりたいんだけど」

にこ「確実に勝てる布陣で行きたいのよ!」

絵里「まあ、そうなると確かに綺羅ツバサの相手はにこか……」

凛「かよちん、なんかにこちゃんなら勝てるみたいな空気が出てるにゃ……」ヒソヒソ

花陽「凛ちゃん、そろそろ怒られるよ……」ヒソヒソ

希「でも組み合わせは運次第やからなー」

海未「そうですよ、それにまずは決勝まで行かないと」

リ`・ヮ・)出番が少ない
0081名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:34:56.81ID:cqZRdmAH
大会は順調に進んでいき、準決勝

「シングルス2、6-0ウォンバイ園田」

海未「ふぅ……」

絵里「さすが海未ね」

希「これで決勝進出やね」

真姫「……あ、あれで海未ってにこちゃんよりも下なの?」

凛「すごいよねー海未ちゃんの試合は」

花陽「相変わらず綺麗です……」

海未がコートからメンバーの元へと歩いてきます

絵里「お疲れ様」

海未「なんとか問題なく……」

にこ「問題ないのはいいけど、あんたたちダブルス落としすぎじゃない!?」

絵里「それは、まあ……」

ことり「ダブルス難しくて……」

にこ「全勝してるのって花陽と凛のペアだけって……」

希「ほらほらー、やっぱりうちがいた方が良かったんやない?」

穂乃果「私も私も」

にこ「希はともかく、穂乃果はどの口が言うのよ!」

絵里「まあとにかく決勝なんだし、ね?」
0082名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:35:41.73ID:cqZRdmAH
真姫「それでオーダーは?」

にこ「それはもう決めてあるわ、決勝はこうよ!」

ダブルス2 海未真姫
ダブルス1 花陽凛
シングルス3 ことり
シングルス2 絵里
シングルス1 にこ

ことり「あ、やっとシングルスだー」

真姫「な、なんでダブルス!?」

にこ「試しよ、もしかしたら出来るかもしれないでしょ?」

真姫「……」

海未「ま、まあ頑張りましょう」

にこ「おそらくシングルスの3連戦で主力投入してくるはずよ、ダブルス1勝利はほぼ間違いないからあと 
はシングルスどっちか勝ってラストは私が華麗に決めるわ」

にこが胸を張りながら説明しています

真姫「完全に綺羅ツバサに勝てる前提みたいだけど……強いんでしょ?あの人?」

花陽「強いどころか、プロになるって噂ですよ!」

海未「すでに話も来ているみたいですから、間違いなくプロ入りでしょうね」

真姫「その人になぜか勝てる気満々のにこちゃんは?」

絵里「にこは、その……実績が……」

にこ「……わ、私はこれからなのよ、これから世界ナンバーワンテニスプレイヤーになるの!」

穂乃果「んー、でもなんでそんなツバサさんが、この大会に……」

にこ「とにかく乗り込むわよ!!」
0083名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:37:25.43ID:cqZRdmAH
−−−−−
−−−


にこ「え」

真姫「え」

海未「え」

ことり「えええええ!?」

穂乃果「ツバサさんが、シングルス3……?」

凛「か、か、かよちん、ダブルス1が……」

花陽「優木統堂ペア……?」

希「いやー、私の予感を超えることしてくるなー」

にこ「ちょ、ちょっと!UTX!!」

にこはちょうどタイミング良く通りかかったツバサ達に怒鳴ります

ツバサ「えーと、違うのよ、ほら、私がシングルス1とかだと、3勝先取だから試合出来ないかなーって」

あんじゅ「私達も同じく」

にこ「……な、なるほど、それじゃあうちがさっさと3敗すると考えてた……と」

にこはツバサの言葉に拳を震わせます

ツバサ「まあ、そうね」

にこ「ことりっ!!絶対勝ちなさい!!」
0084名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:38:06.37ID:cqZRdmAH
ことり「ぴぃぃ!?む、無理だよぉ……」

ツバサ「私も出来れば矢澤にこさんとやりたかったけど……」

真姫「ねえ、なんかにこちゃんって強い人達からの評価高すぎない?」

ツバサ「南ことりさん……、ふふ、十分楽しそう、楽しみにしてるわね」

ことり「そ、そんな……」

ツバサが笑みを浮かべてその場を立ち去るとことり がへたり込みます

穂乃果「ことりちゃんいいなー」

ことり「うぅ……」

にこ「大丈夫よ!ことり!あんたはシングルスなら!」

絵里「仮に負けても私とにこでなんとかするわ」

花陽「あ、あのー、それってダブルスは私たちが勝つこと前提な気が……」

絵里「ええ、大丈夫よ♪」

凛「うぅ、凛たちのプレッシャーが……」

真姫「私と海未が勝つ想定は誰もしてないの?!」

希「しょうがない、覚悟決めよ」

海未「頑張ってください、ことり」

ことり「うん……」

リ`・ヮ・)ことりちゃんいいなー
0085名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:38:42.15ID:cqZRdmAH
大会決勝戦、UTXと音ノ木坂の試合は進んでいき

希「うーん、惜しい……」

絵里「7-5、序盤で連続して失ったのが痛かったわね……」

真姫「っ、ごめんなさい……」

海未「いえ、急なペアにしては健闘ですよ、せめて何度か練習してれば勝ててました」

真姫「にこちゃんが急に言うから……」

にこ(びっくりしたわー、まさかこんなに出来るとは……、まあかなりの割合で海未のおかげだろうけど)

花陽「はぁ……やっぱり私たちが勝たないと……」

凛「プレッシャーにゃ……」

二人は不安そうにベンチに座っています

ことり「っ、だ、大丈夫だよ、私、絶対にツバサさんに勝つからっ!」

花陽「ことりちゃん……」

ことり「だから安心して試合してきてよ!」

凛「……行こうかよちん!ゴールデンペアの意地見せるにゃ!」

花陽「う、うん!」

勢いよく二人はコートへと走っていきます

ことり「うぅ、勢いで言っちゃったよー……」

絵里「偉いわよ、ことり」

絵里がことりの頭を撫でます

絵里「私たちは信じて試合に向けてアップしましょう」

ことり「うん……」
0086名無しで叶える物語(茸)
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2020/12/24(木) 21:39:14.16ID:gahgtleT
−−−−−
−−−


「これより、UTX対音ノ木坂のダブルス1の試合を始めます」

英玲奈「よろしく」

あんじゅ「よろしくね」

花陽「よ、よ、よろしくお願いしましゅ!」

凛「かよちん噛んでるにゃ」

海未「優木あんじゅ、統堂英玲奈、とんでもないダブルスで来ますね」

真姫「あの二人は、さっきのダブルス2とは全く違うってことよね?」

希「別格やね、基本的に今のUTXはあの2人と綺羅ツバサのチームって考えていいと思うよ」

にこ「ただ、本来あの二人もシングルスプレイヤー、どうなるかしらね」
0087名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:39:55.91ID:cqZRdmAH
「ザベストオブワンセットマッチ、統堂サービス、プレイ」

英玲奈「……」

英玲奈は無言でサーブの構えを取り

凛「かよちん、警戒!」

英玲奈の無言のサーブを花陽がなんとか追いつき相手コートに返す

あんじゅ「残念っ」

待っていたようにあんじゅがそれをボレーで対応、コートの空いてるスペースを狙うも

凛「甘いにゃ!」

凛がそのボールに飛び込みボレーで返す

「0-15」

あんじゅ「さすが噂通りよく飛ぶのね?」

凛「ボレー対決なら負けないにゃ」

英玲奈「あんじゅ、もっと真剣に」

あんじゅ「様子見よ、様子見」

凛「さーて、次も取ってブレ」

凛が意気込んでいるとサーブが凛の足元へ叩き込まれる

英玲奈「ブレークさせると思うか?」
0088名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:40:51.27ID:cqZRdmAH
−−−−−
−−−


凛「っ、届いてっ!」

英玲奈「無理だ、ボール2個分足りない」

凛がボールへ飛び込むも無常にも届かずにボールが叩き込まれる

「ゲーム優木藤堂ペア、0-2」

真姫「ブレークされた……」

海未「流石ですね」

希「統堂英玲奈、精密な機械のように狙った場所に打ち続ける、テニスサイボーグ……」

穂乃果「て、テニスサイボーグ……」

あんじゅ「英玲奈、私そろそろスマッシュ打ちたいなー」

英玲奈「わかった」

英玲奈が両手のバックハンドで思いっきり凛にボールを放つ

凛「え、え!?」

凛は辛うじてボールを返すとラケットに当たっただけのボールはフラフラと相手コートに返り

あんじゅ「いただき」

あんじゅがスマッシュを叩きつける

「15-0」
0089名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:41:53.40ID:cqZRdmAH
英玲奈「どんなにスピードが速くても取れない球を打てば問題ない」

凛「……確かに取れない球ならどうしようもないにゃ」

あんじゅ(自虐するようなタイプには見えないけど)

考えながらあんじゅが放ったボールはバックコートへ

ツバサ「あんじゅ!油断しすぎ!」

あんじゅ「え?」

カラカラとラケットがコートを擦れる音が響く

花陽「ムーンボレー」

花陽のボールは三日月のような弧を描きあんじゅと英玲奈の頭上を超えてベースラインギリギリに落ちていく

凛「取れない球ならどうしようもないよね?」

英玲奈「なっ……」

穂乃果「花陽ちゃんすごーい!」

絵里「流石ね、全体をよく見て空いてる隙に綺麗に決めた」

ツバサ「あれがゴールデンペア、小泉花陽……」
0090名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:43:06.81ID:cqZRdmAH
−−−−−
−−−


英玲奈「ちっ!」

凛「よ、っ!と!」

英玲奈は凛とボレー勝負を挑む

あんじゅ「英玲奈、猫ちゃんだけに集中しないで!」

英玲奈「っ、わかっている」

英玲奈(後衛は……どこだ?)

凛「任せた!」

凛が英玲奈からのボールを避けるとすぐ後ろに花陽が待ち構える

英玲奈「な、なんでそこに」

花陽は英玲奈の反対方向にショートクロスを叩き込む

「ゲーム小泉星空、2-2」

花陽「ふぅ……」

英玲奈「完全に見えなかった」

あんじゅ「私も途中でなぜか見失ってたわ」

希「あれが花陽ちゃんがダブルス専門の理由」

ツバサ「控えめな天使……」
0091名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:43:42.63ID:cqZRdmAH
あんじゅ「え?」

ツバサ「あの子のプレイスタイルよ」

ツバサ「前衛を際立たせて完全なサポートに徹する」

あんじゅ「そんなの普通のことじゃ」

ツバサ「あの子はそれをさらに昇華させている、前衛に隠れて音も気配も消して、まるでプレイしている方からは完全に消えたように見えるわ」

英玲奈「なっ、そんな……」

にこ「そして、必要な時に現れてムーンボレーを始めとした必殺ショットで決める」

希「花陽ちゃんと組んだ子達が何があっても守護天使が守ってくれてると言うことから、ついたのが控えめな天使」

真姫「あれがゴールデンペア……」

−−−−−
−−−


その後も互いのサービスゲームをキープし合い

「ゲーム小泉星空、4-4」
0092名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:44:14.85ID:cqZRdmAH
花陽「凛ちゃん、ナイス」

凛「次こそ、ブレークするにゃ!」

あんじゅ「……」

英玲奈「あんじゅ、そろそろか?」

あんじゅ「ええ、完っ全にフルハウス♡」

あんじゅが恍惚な笑みを浮かべ出す

リ`・ヮ・)完全にお腹空いた
0093名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:44:42.92ID:cqZRdmAH
凛「っ、花陽ちん!」

花陽「うん、ムーンボレー」

花陽のショットが弧を描こうとする

あんじゅ「残念っ」

あんじゅがボールが落下する前に飛んでスマッシュで返す

「40-0」

花陽「明らかに動きが違う……」

ツバサ「あの子の悪い癖ね、試合の盛り上がりに応じて動き、ショットのキレに影響が出る」

あんじゅ「試合が面白くなればなるほど、私は強くなる、今は完全にフルハウスよ」

穂乃果「ねえ、どういう意味かな?」

真姫「さっきも言ってたわね」

希「二人とも決め台詞に意味とか考えるのはあかんって」
0094名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:45:13.20ID:cqZRdmAH
あんじゅ「あと、そろそろ疲れてきたんじゃない?」

花陽「え?」

凛「っ……」

凛は明らかに他の3人よりも汗をかいていてフラフラしています

ツバサ「精密な英玲奈と違ってあんじゅの打球は小刻みにブレてるブレ球、普通はなんともないけど、目のいい子には辛いわよね」

凛「はあはあ……」

英玲奈「動きが悪いな」

英玲奈のショットが綺麗に決まる

「ゲーム統堂優木ペア、5-4」
0095名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:45:33.34ID:cqZRdmAH
真姫「あと1ゲーム……」

花陽「凛ちゃん……」

凛「大丈夫、大丈夫だよ、かよちん」

花陽「……うん」

英玲奈「どう見ても限界だと思うが?」

あんじゅ「そうよね」

凛「……自分が疲れた時、どうすればいいか知ってる?」

英玲奈「なに?」

凛「相手も疲れさせればいいにゃ……」

凛が不敵に笑います
0096名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:46:10.77ID:cqZRdmAH
−−−−−
−−−


あんじゅ「っ、はぁはぁ!」

息の上がるあんじゅ、ボールを返しても何度もあんじゅに返ってきます

英玲奈「あんじゅ一旦避けろ」

あんじゅ「それが、っ、打たされてる……」

先ほどからコート上は凛とあんじゅの1対1になっている

凛「逃がさないにゃ!」

ツバサ「疲れてる中でわざわざ持久戦を選ぶ、か」

海未「どこに打っても凛が執拗に追って逃がさない……」

真姫「打ち返さなければいいのに、なんで?」

希「あの状態になると打ち返させられてるんよ、絶妙に初心者でも打ち返せるくらいのちょうどいいボールを打ち続けることでね」

あんじゅ「なんなのよ……!もう!」

凛「全開にゃー!!」
0097名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/24(木) 21:46:47.72ID:cqZRdmAH
英玲奈「なんてラリーの応酬……」

あんじゅ「くっ……」

しばらく続くラリーだが、ついにあんじゅが崩れる

英玲奈「ちっ」

英玲奈がようやくボールを返す

凛「あとは任せたにゃ、かよちん……」

凛も膝から崩れ落ち、そしてその背後には

英玲奈「しまった、控えめな天使っ」

花陽「……」

英玲奈(だがあの構えはムーンボレー、下がれば取れる)

カラカラとラケットの音が鳴り、花陽がスイングをする

花陽「フルムーンボレー……」

英玲奈「なっ」

花陽の打ったボールは高い舞い上がり上空で円を描き急速落下して相手コートに落ちます
0098名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:47:41.01ID:cqZRdmAH
英玲奈「馬鹿な……」

ツバサ「彼女のポテンシャルからあの技はあり得ないはず……、まさか……」

花陽「孤独なheaven……」

希「ダブルスのパートナーが動けずに一人になった時に花陽ちゃんは限界以上の力が引き出せる」

にこ「まったく、最強のダブルスプレイヤーね」

花陽「もう、負けません……」

英玲奈「まさか、これでは一時的にとは言えツバサ以上の……」

ツバサ「流石に本来はシングルスプレイヤーを組ませただけで勝てるほど甘くなかったわね……」

花陽「凛ちゃんが頑張ったからこそ、だから、行きます!」
0099名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/24(木) 21:48:52.55ID:cqZRdmAH
−−−−−
−−−


英玲奈「っく、どこに落ちるっ!」

ボールの軌道を英玲奈は見極めますが、そのボールは無常にも英玲奈の後方に弧を描き

花陽「それは、ただのムーンボレーです」

ベースライン上へ落ちていきます

「ゲームセット、ウォンバイ小泉星空ペア、7-5」

穂乃果「勝ったーー!!」

凛「すごいにゃ……かよちん……」

花陽「はは……私も限界」

凛と花陽はコートに倒れ込みます

英玲奈「やられた……」

あんじゅ「まさか負けるなんて……」

ツバサ(個々で見ればうちの2人の方が明らかに上、でもダブルスだからこそ限界以上の力を引き出した……)

ツバサ「見事よ、ゴールデンペア……」
0100名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/24(木) 21:49:14.45ID:cqZRdmAH
にこ「よくやったわ!二人とも!」

凛「あとでラーメン奢ってにゃ……」

にこ「奢るわよ!真姫が!」

真姫「なんで私が!ま、まあいいけど……」

ツバサ「さてと、こんな展開で試合になるなんてね……」

ことり「ゆっくり休んでね、花陽ちゃん、凛ちゃん……」

コートにツバサとことりがゆっくりと歩いてきます

海未「どうやら、うちの爆弾に火をつけたみたいですね」

ことり「勝ちに行きますっ」

(・8・)ドカーン
0101名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/24(木) 21:50:18.24ID:cqZRdmAH
とりあえずここまで、顔文字ないっすかねー
0102名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/12/24(木) 22:05:36.29ID:KKp8zjmn
リ`・ヮ・) 高坂穂乃果
/cVσ_VσV 園田海未
(・8・) 南ことり
从廿_廿从 西木野真姫
(´╹◡╹`) 小泉花陽
>ω</ 星空凛
∬cVσ_σv 絢瀬絵里
J(*‘ヮ‘*)し 矢澤にこ
╭*(๑˘ᴗ˘๑)*╮ 東條希


Aqoursの顔文字
https://dic.pixiv.net/a/ノξソ%3Eω%3Cハ6
0103名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/12/24(木) 22:06:33.41ID:KKp8zjmn
Aqoursの顔文字

高海千歌 从c*・ヮ・§
桜内梨子 メイ⋇σ_σリ / メノ^ノ。^リ
松浦果南 ∬(_c||^ヮ^||
黒澤ダイヤ |c||^.- ^||
渡辺曜 (*>ᴗ・*)ゞ
津島善子 `¶cリ˘ヮ˚)|
国木田花丸 ノcノ,,・o・,,ノレ
小原鞠莉 ノξソ>ω<ハ6
黒澤ルビィ ⌒°(・ω・)°⌒
0104名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2020/12/24(木) 22:06:51.56ID:KKp8zjmn
探してみた
0105名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/24(木) 22:07:40.48ID:cqZRdmAH
ありがとう
0106名無しで叶える物語(とばーがー)
垢版 |
2020/12/24(木) 22:46:53.62ID:pUEmImT+
ぽむ @cメ*˶ˆ ᴗ ˆ˵リ
せつ菜  ⁄/*イ^ワ^リ
かすかす 从cι˘σ ᴗ σ˘*
かりん (ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ
エマ ╰*(..•ヮ•.. ) *╯
りなりー 从[>ᴗ<]从
しず子 Σjミイ˶º ᴗº˶リ
愛さん ζ㎗òヮóリ
彼方ちゃん ノレcイ´=ω=)
侑ちゃん |/cV ˶╹ᴗ╹V\| か(/(cソò ᴗ óV\)
だっけ?
0108名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/24(木) 22:57:04.97ID:cqZRdmAH
顔文字助かる
探してもこれで合ってるのかがわからなくて
0109名無しで叶える物語(とばーがー)
垢版 |
2020/12/24(木) 23:02:13.31ID:pUEmImT+
虹の場合
侑はまだ定着してないからさらに別のに変わる恐れあるも
他は何回か使われた形跡がある
ぽむとせつ菜はよく見かける
0110名無しで叶える物語(かぶらずし)
垢版 |
2020/12/24(木) 23:29:48.41ID:u5uIOSff
テニヌ感出始めて面白い
続き楽しみ
0111名無しで叶える物語(SIM)
垢版 |
2020/12/25(金) 01:05:01.79ID:Kz7oT74X
しずくはこっちだわ

ノミdイ˶σᴗσ˵V ふふっ

上に挙がってるのは常時ビックリしてるみたいで違和感ある
0112名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/25(金) 18:44:04.23ID:d2kcHtdV
あー息抜きにエロ書きたい
0114名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/25(金) 21:14:29.53ID:d2kcHtdV
「ザベストオブワンセットマッチ、南サービスプレイ」

真姫「ことりは、ずっとダブルスだったわよね、この大会」

希「せやね、まあダブルスの選択肢がうちは限られててね」

にこ「ラブオープンまでにその辺りはなんとかするわよ」

ツバサ「さてと……」

ツバサがサーブを受ける構えを取り、ことりがゆっくりとトスをあげサーブを打つ

ツバサ「狙うわよ」

ツバサは綺麗なフォームでサーブを打ち返します

あんじゅ「相変わらず綺麗ね」

ボールがことりのコートを抜けると思われた瞬間

あんじゅ「え」

ことりが追いつきボールを返す

ツバサ「そう来なくちゃ!」

ツバサは嬉しそうに打ち返し、また抜けると思われた瞬間

ことり「えいっ!」

ことりが現れて打ち返し、ツバサも反応するもポイントを許す
0115名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/25(金) 21:15:03.10ID:d2kcHtdV
「15ー0」

ツバサ「なるほど……」

真姫「ことりってあんなにフットワーク良かったの……?」

穂乃果「ことりちゃんいきなり出してきたね」

海未「久々ですよ、ことりの本気は」

再びラリーが続く、ツバサは完璧なフォームでことりの逆をつくも

ことり「……」

ことりは身体を伸ばして食らいつく

真姫「体勢を崩された」

海未「いえ、あれでいいんです」

ことり「んー、えいっ!」

ことりはバランスを崩すことなくボールをコントロールしてツバサのいないスペースに叩き込む

「30-0」
0116名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:15:45.27ID:d2kcHtdV
英玲奈「なぜあの体勢で、しかもあんなに綺麗に打ち返せる……?」

ツバサ「もう少し試そうかしら!」

ツバサはドロップショットを決めるもことりは体勢を低くして拾うどころか綺麗に打ち返す

あんじゅ「ち、ちょっとそんな低姿勢でどうやって」

ツバサ「まったくっ!」

ツバサは動揺することなく打ち返し、ことりは軽くジャンプしてボールを打ち返そうとする

ツバサ(あの体勢ならクロス……)

ツバサは相手をよく見て予測出来る方向へとステップを踏む

ことり「……!」

ボールはクロスではなく真っ直ぐに先ほどまでツバサがいた位置に叩き込まれる
0117名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:16:16.24ID:d2kcHtdV
「ふぉ、40-0……」

海未「完璧です」

真姫「な、な、なによあれ、綺羅ツバサが動き出してから打球を変えた……」

ツバサ「対空時間も長い、南ことりさん、素晴らしいボディバランスね」

希「ことりちゃんの身体の柔らかさだからこそ出来るプレイスタイル、普通なら怪我するような動きでもことりちゃんだから出来るんよ」

海未「どんなに姿勢を崩されても追いつけば完璧に返せる、そして相手の動きを見てからコースを変えられる」

ツバサ「噂には聞いたけど、確かにこれを相手にした選手が怯えるって理由はわかるわ、まるで悪夢ね」

海未「ことりとプレイした相手が恐怖することからついた名前が、乙女座の畏怖(スピカテリブル)」

(・8・)ことりは乙女座だからね
リ`・ヮ・)穂乃果は獅子座
0118名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:16:47.74ID:d2kcHtdV
あんじゅ「あ、あんな化け物がいたの?音ノ木坂に……」

英玲奈「ツバサがラブゲーム……」

「ゲーム南、1-0」

真姫「ことりとは私も練習試合したけど、あんな感じじゃ……」

海未「ことりは怖がれるの嫌であまり使わないんですよ」

にこ「今回のことをきっかけに少し変わってくれるといいんだけどね」

ことり(後輩の子達があんなに全力を出し切ってるのに、私が全力出さないなんて、笑われちゃうよ!)

「0-30」

あんじゅ「嘘でしょ、ツバサがこんな圧倒的に……」

ツバサ「ふぅ……」

ツバサ「これだから、テニスはたまらないっ!」

その時、ツバサに電流なようなものが走る
0120名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:17:20.96ID:d2kcHtdV
ボールは再びことりがスイングの体勢に

ことり(ツバサさんは、動かない、それならこっち!)

ことりはツバサとは逆方向に強い打球を打つ

英玲奈「ツバサ、もうそれを使うのか」

ツバサはボールがコートに着く前に回り込む

希「速いっ!?」

ことりはすぐに反応しようとするもツバサの打球は低く真っ直ぐにコーナーを狙いポイントが入る

ことり「……そんな、直前まで完全に動いてなかったのに」

にこ「あれがツバサのShocking Party」

ことりが何度もツバサの動きを見てからボールを打ってもツバサに確実に回り込まれる

海未「そんな、今完全にステップを踏んでから反対方向に打球を打ったはず……」

ことり「な、なんで……」
0121名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:17:53.88ID:d2kcHtdV
ツバサ「あなたが私の動きを見てから打つ方向を決めてるように、私も見てから動いてるからよ」

海未「あり得ません!打球の方向を見てから、反対方向にあれほどのスピードで……」

あんじゅ「そうあり得ないわ、普通は視覚情報は脳に行き、脳が身体に命令を送る」

英玲奈「しかし、ツバサのあの状態は視覚の電気信号が直接手足へ伝わっている、だからこその反射スピード」

ツバサ「私のフットワークが良くなったわけじゃないわ、ただ、ちょっと反応が良くなっただけ」

真姫「打球も鋭くなってない?」

ツバサ「なんかこの状態でビリビリしてると良く言われるのよね」

希「直接電気信号が腕に届くせいかな、脳がセーブする役目を果たしてないんやと思う」

にこ「簡単に言えば普通の人間が無意識にかけてるリミッターがぶっ壊れ状態ってことよ」

真姫「人間じゃないわよ、それ……」

ことり「っ、でも負けないっ!」
0122名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:18:29.94ID:d2kcHtdV
−−−−−
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ことりは果敢に攻めるもツバサがリードを広げる

「ゲーム綺羅、1-4」

穂乃果「ことりちゃん……」

ことり「はあはあ……」

ツバサ「さすがよ、南ことりさん、でも私はこれだけじゃない」

ツバサのサーブ、ボールをかなりの高さまでトスであげる

穂乃果「すごい高いっ、ミス?」

にこ「あれが綺羅ツバサの本来のサーブ」

ツバサはボールの位置まで高く飛び上がり、ボールの最高到達位置でスイングして相手コートに叩きつける

ことり「えっ」

ことりが気付いたのは激しい打球音が自身のコートに叩きつけられた後

「15-0」

にこ「あれが綺羅ツバサの虎砲」

ツバサ「どーん、なんてね?」

(・8・)さすがに虎にはおやつにされちゃう
0123名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:19:23.36ID:d2kcHtdV
ツバサのサーブ、虎砲は凄まじく、ことりが反応するにもラケットが弾かれる

海未「威力もすごいですね……」

にこ「あれは厄介よ、何で今まで温存してたのかわからないけど」

「ゲーム綺羅、5-1」

真姫「こんな大差になるなんて……」

ツバサ「ふぅ……」

ツバサはベンチ戻り給水をし、そこに後ろから英玲奈が声をかけます

英玲奈「ツバサ、ここまでその状態にいるなんて聞いてない、このままだと……」

ツバサ「でも、ShockingPartyを解いたら一気にやられるわよ」

ツバサはそう言うとコートに戻っていきます

ツバサ(さあ、あなたはここで終わり?それともまだ何かある?)

ことり「……」

ことりは緩やかなサーブを打つ

ツバサ「もう力尽きたかしら?」

ことりのサーブは難なく返されるもことりもしっかりと対応する

ツバサ(さあ、どこに)

ことりはツバサのいる位置にボールを返す

穂乃果「ことりちゃん、なんでっ!?」

ツバサ(諦めた?)
0124名無しで叶える物語(茸)
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2020/12/25(金) 21:20:51.25ID:yQSy7vwS
もちろんツバサはそれを打ち返し、ことりもしっかり追いついてボールを返す

ツバサ(一体何のつもり……?えっ?)

ツバサは徐々に違和感に気付き始める

ラリーが数回続いた後、ギャラリーにもそれは明らかになる

あんじゅ「ね、ねえ、打球がどんどん、強くなってない?」

ツバサ「っ!」

ことり「えいっ!」

ラリーが続くにつれて打球は鋭さを増しツバサはラケットを弾かれる

ツバサ「なっ……」

英玲奈「馬鹿な、どこにそんなパワーが……」

ことり「私はパワーなんて全然ないよ、でもツバサさんがここまで拾ってくれたからこれだけの回転がついただけ……」

ことり「これが、私のWonderful Rush」

ことりは息を切らしながらサーブの構えを取る
0125名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:23:09.69ID:d2kcHtdV
にこ「回転……」

ツバサ「なるほど……徐々に強くなってるとは思ったけどっ!」

再びゆっくりとしたラリーが始まる 

真姫「……すごい、ラリーの度に回転がどんどん増してる」

希「ことりちゃんは相手の返球されたボールの回転を利用してるだけってことやね」

穂乃果「どういうこと?」

海未「ことりはわざと相手にボールを打たせてその回転を利用してより強いボールを返してるんです」

希「ラリーが続けば続くほど回転のかかった強い打球が返ってくる……」

にこ「中途半端に回転をかけるのをやめたりすればボールは相手のコートに返らないわね、回転を完全に無効化したり出来るなら別でしょうけど」

ツバサ(それはちょっと私には無理ねっ!)

ツバサはShoking Partyで応戦して、ことりが届かない場所へと打ち返す

ことり「あっ」

「30-30」

海未「これは長いラリーになりますね」

ツバサ「まったく、向こうは私が簡単に取れる位置に打てば良くて、私は絶対取れない位置狙い続けるって不公平じゃないかしら……!」

ことり「ツバサさんに対抗するにはこれしかないから!」

Wonderful RushとShocking Partyの打ち合い、ことりはさらにツバサの打つ球をスピカテリブルで確実に拾う
0126名無しで叶える物語(茸)
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2020/12/25(金) 21:24:19.51ID:yQSy7vwS
そして何度目かのデュースの後

「アドバンテージ南」

ツバサ(これは、まずいわね……)

ことり「っ、はぁっ!」

ツバサ「……こう、ねっ!」

再び続くラリーによりボールへの回転が増すが、ツバサは明らかに先ほどとは違う打ち方をする

ツバサ「もっと、回転を、殺せ!!」

ツバサは逆の回転をボールにかける

にこ「もう対応する気なの!?」

ツバサ「Private WARS」

ボールは回転を失いことりのコートへと戻る

ことり「っ!」

英玲奈「攻略した!」

しかし、ボールはネットの上にあたり弾かれ、ツバサのコートへと落ちる
0127名無しで叶える物語(茸)
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2020/12/25(金) 21:25:24.48ID:yQSy7vwS
「ゲーム南、2-5」

海未「な、なんとか取りましたが……」

ツバサ「次からは返せる……!」

希「しかも相手のサーブ、虎砲が……」

ことり「はあはあ……っ……」

ことり(これでも、勝てない……、それなら、あれを……っ)

ことりが構えますが、あんじゅと英玲奈が審判の元に向かい試合が中断します

真姫「どうしたのかしら」

二人はツバサの元へと行きます

英玲奈「……限界だ」

ツバサ「まだ、出来るわ、あと1ゲーム」

あんじゅ「これ以上あなたのわがままはダメよ?この先のステージがあるんだもの」

ツバサ「……わかったわ」

英玲奈「すまない、この試合、ツバサは棄権する」
0128名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:26:27.39ID:d2kcHtdV
にこ「棄権っ!?」

周囲がざわつきます

ツバサはことりに近寄ります

ツバサ「ごめんなさい、こんな形で、ちゃんと最後までやりたかったわ」

ことり「え、え……」

「綺羅ツバサ選手棄権により、ウォンバイ南」

ことりの勝利が告げられました

穂乃果「もしかして、怪我?」

海未「おそらく、ですが……」
0129名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:27:34.59ID:d2kcHtdV
にこはUTXベンチへと向かいます

にこ「どういうことよ」

ツバサ「春の大会からおかしくて、あんまり無茶出来ないのよ」

にこ「でも、あそこまで進んでるのに!」

英玲奈「ツバサはプロになる、ツバサの勝手で無理はできない、わかって欲しい」

ツバサ「わがままが言えるうちに、あなたと本当はやりたかったわ」

にこ「……あのままいっても、ことりの勝ちよ」 

にこは震えながら呟きます

ツバサ「……」

にこ「どれだけあんたが全力でやっても、ことりの勝ちよ!私が出るでもないわ!!」

にこはそれだけ言って戻っていきます

あんじゅ「……だから言ったじゃない、中途半端なわがままは誰も幸せにならないって」

ツバサ「悪かったわ……、これからは大人しくすることにする」
0130名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:28:40.25ID:d2kcHtdV
−−−−−
−−−


ことりがゆっくり音ノ木坂全員の元に戻ります

ことり「……あ、あはは……運が良くて勝っちゃった」

ことりは顔で笑顔を作って報告します

海未「ことり……」

ことり「私じゃ勝てるわけないのに、……よかったよ、これであと一勝……」

ことりが俯くと穂乃果と海未がことりを抱きしめます

ことり「っ……悔しいよぉ……!!」

穂乃果「うん、……うん……」

海未「よく、頑張りました……」

ことりは二人に抱きしめられて涙を流します
0131名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:31:57.91ID:d2kcHtdV
絵里「アップから帰ってみれば……」

絵里がことりの頭を撫でてコートへと向かいます

絵里「どうして、私の可愛い後輩が泣いてるのかしら……」

絵里は落ち着きながらも怒りに満ちた顔でUTXのシングルス2の相手を見ます

絵里「悪いけど、本気で叩き潰すわ」

∬cVσ_σv カッチーン
0132名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:34:08.11ID:d2kcHtdV
「げ、ゲームセット絢瀬、6-0」

英玲奈「まさか……」

あんじゅ「ぱ、パーフェクトゲーム……」

絵里の相手選手は絶望して崩れ落ちています

凛「め、目が覚めたらすごいことになってるにゃ……」

真姫「ね、ねえ、本当に絵里よりにこちゃんの方がすごいの……?」

絵里「ちょっとやり過ぎちゃったわ」

苦笑いしながら絵里が戻ってきます
0133名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:35:50.75ID:d2kcHtdV
「音ノ木坂学院とUTX学園の試合は3-1で音ノ木坂学院の勝利、優勝となります」

希「結果、いろいろあったけど優勝だね」

花陽「よ、喜んでいいんですよね?」

絵里「もちろんよ」

ツバサ「南ことりさん」

ことり「……ツバサさん」

ツバサ「いずれ、必ず再戦を」

ことり「……それまでにもっと強くなっています」

ツバサとことりは握手するとツバサは振り返りUTXの面々と去ろうとします

ツバサ「今度は高坂穂乃果さん、あなたともまたやりたいわ、またね」

穂乃果「……はい」

真姫「穂乃果ってツバサと試合したことあるの?」

海未「非公式ですが、一度」

真姫「どっちが勝ったの?」

穂乃果「……内緒だよー」

こうして音ノ木坂はUTXを破り優勝したことでラブオープンに向けて大きく前進しました

真姫「あ、にこちゃん結局試合してないじゃない!!」

リ`・ヮ・)ラブオープン
从c*・ヮ・§次は私たち!
0134名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:37:23.68ID:d2kcHtdV
今日はここまで
連投連投言われて面倒だった
ちょっと息抜きしたい
0135名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 21:39:31.29ID:d2kcHtdV
从c*・ヮ・§詫びろ詫びろ詫びろ詫びるのだ
0137名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/25(金) 22:54:13.36ID:d2kcHtdV
なんとかエタらないように頑張る
0138名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 16:06:27.53ID:khtkmeVJ
各地で様々な大会が繰り広げられる中、Aqoursのメンバーは北の地、北海道へと到着します

千歌「北海道だー!」

善子「なんでわざわざ北海道まで……、もっと近場の大会があったんじゃ……」

ルビィ「ここの大会はダブルス一戦、シングルス二戦のルールなんだよ」

曜「だから、この人数?」

ダイヤ「そういうことですわ、AqoursをAチームとBチームに分けました、Aチームは別のところで大会に出ています」

善子「私たちBチームなのね」

千歌「ん?でもAチームって4人ギリギリだけどいいの?」

ダイヤ「まあ、梨子さんと鞠莉さんがいますから、シングルスで落とすことはないかと」

曜「ってことは果南ちゃんと花丸ちゃんダブルスかー……」

善子「そういえば悲壮感溢れる顔してたわね、ズラ丸」

ダイヤ「鞠莉さんと果南さんのダブルスもいけますし、あの4人なら上手くやりますわ」

ルビィ「うちは念のために5人ってだけだもんね」

千歌「誰か心配されちゃってる人がいるのかなー」

曜「多分、千歌ちゃんだと思うよ……」

千歌「えっ!?」

ダイヤ「あなたのプレイスタイルは綱渡り過ぎて怖いのです、まあ、勝率高いので信じてはいますが……」

善子「とにかく早くいきましょうよ、コートの感じも見ていきたいわ」

曜「お、熱心だね善子ちゃん」

善子「ヨハネ!堕天使たるもの、下界の偵察は使命の一つ」

ダイヤ「馬鹿なこと言ってないでいきますわよ」

Aqoursの面々はテニスバッグを持ってバスに乗り込みます

从c*・ヮ・§じゃがバター食べたいのだ
0139名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 16:22:15.46ID:khtkmeVJ
>>138
これ修正前だった、投稿し直す
0140名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 16:27:31.45ID:khtkmeVJ
各地で様々な大会が繰り広げられる中、浦の星のメンバーは北の地、北海道へと到着します

千歌「北海道だー!」

善子「なんでわざわざ北海道まで……、もっと近場の大会があったんじゃ……」

ルビィ「ここの大会はダブルス一戦、シングルス二戦のルールなんだよ」

曜「だから、この人数?」

ダイヤ「そういうことですわ、私たちレギュラーメンバーをAチームとBチームに分けました、Aチームは別のところで大会に出ています」

善子「私たちBチームなのね」

千歌「ん?でもAチームって4人ギリギリだけどいいの?」

ダイヤ「まあ、梨子さんと鞠莉さんがいますから、シングルスで落とすことはないかと」

曜「ってことは果南ちゃんと花丸ちゃんダブルスかー……」

善子「そういえば悲壮感溢れる顔してたわね、ズラ丸」

ダイヤ「鞠莉さんと果南さんのダブルスもいけますし、あの4人なら上手くやりますわ」

ルビィ「うちは念のために5人ってだけだもんね」

千歌「誰か心配されちゃってる人がいるのかなー」

曜「多分、千歌ちゃんだと思うよ……」

千歌「えっ!?」

ダイヤ「あなたのプレイスタイルは綱渡り過ぎて怖いのです、まあ、勝率高いので信じてはいますが……」

善子「とにかく早くいきましょうよ、コートの感じも見ていきたいわ」

曜「お、熱心だね善子ちゃん」

善子「ヨハネ!堕天使たるもの、下界の偵察は使命の一つ」

ダイヤ「馬鹿なこと言ってないでいきますわよ」

浦女の面々はテニスバッグを持ってバスに乗り込みます

从c*・ヮ・§じゃがバター食べたいのだ
0141名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 16:28:17.84ID:khtkmeVJ
テニス大会会場

ダイヤ「ここが会場ですか」

ルビィ「すごい広いね」

善子「風も適度に吹いてて、くっくっく、この私の堕天使テニスに対するフォローウィンド」

5人がコートを眺めていると急に声がかけられます

聖良「大会は明日ですよ」

テニスバッグを持った二人が千歌たちに声をかけます

千歌「私たちも、明日の大会に出るんで下見に」

曜「初めての場所だからね」

理亞「確かに見たことない……」

聖良「失礼ですが、どちらの高校ですか?」

ダイヤ「失礼しました、私たちは静岡県の浦の星女学院のテニス部ですわ」

理亞「浦の星……?」

聖良「もしかして、……黒澤ダイヤさん、それに妹のルビィさんですか?」

ルビィ「は、はい……」

ダイヤの背後に隠れているルビィを理亞がじっと見ています

千歌「ダイヤさんのこと知ってるの?」

聖良「黒澤姉妹といえば、全国区ですから、最近はあまり聞かなかったんですが」

ダイヤ「……」

聖良「失礼、私たちは函館聖泉の鹿角聖良です、こちらは妹の理亞」

理亞「どうも」

ルビィ「姉妹……」
0142名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 16:28:44.38ID:khtkmeVJ
聖良「わざわざ北海道まで遠征とは、ラブオープンを狙っているのですね」

千歌「そうなんです!地方大会でたくさんポイントを稼いで、ラブオープンに出場しようと」

理亞「……姉様」

聖良「……なるほど、確かに東京や神奈川の大会よりも北海道の方が楽に優勝できるだろうと」

曜「え、いや、そういう意味ではなくて」

理亞「北海道以外の人達に優勝なんてさせない」

理亞が千歌たちを睨みつけます

ダイヤ「それでも私たちはこの大会で優勝しなくてはいけません」

聖良「北海道代表として、あなたたちに簡単に優勝させる気はありませんので」

そう言い残し、聖良たちは去っていきます

善子「もう、わざわざ怒らせるようなこと言わなくても」

曜「そ、そうだよ、地方でなるべくレベルアップになりそうだから北海道を選んだのに」

ダイヤ「言い訳しても仕方ありませんわ、東京を避けているのはその通りなのですから」

千歌「も、もしかして私、余計なことを……」

ダイヤ「いいえ、仲良くする必要はありません、何より……」

ダイヤ「私を過去の人扱いしたこと後悔させてあげますわ……!!」

ルビィ「お姉ちゃんも負けず嫌いだから……」

善子「もう、曜さん、ちょっとコートの感じ掴みたいから、少し付き合って」

曜「お、真面目だねー、善子ちゃんは」

善子「ヨハネ!」
0143名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 16:29:09.73ID:khtkmeVJ
聖良たちと険悪なムードのまま、千歌たちの大会前日が過ぎます、一方その頃

果南「ドカーン」

「ゲームセット、6−2ウォンバイ松浦」

果南「ふぅ、勝った勝った」

梨子「相手の子、大丈夫かな……」

花丸「しばらく痺れてそうずら……」

果南「ちょっとー、なんで相手の子の心配?おめでとうは?」

梨子「つ、つい」

花丸「ラケット二本破壊する人の心配は流石に出来ないずら……」

鞠莉「さあ、いよいよ決勝よ、負けたらダイヤに相当嫌味を言われるから必ずウィナーにならないとね」

梨子「はい!」

果南「それじゃあ次は梨子とダブルスやろうかなー」

梨子「え、私とっ!?」

鞠莉「ちょっとちょっと、決勝でそんなトリッキーなことしないでよ」

メイ⋇σ_σリ本気ですか?
∬(_c||^ヮ^||うんっ
0144名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 18:27:13.87ID:khtkmeVJ
北海道大会当日

千歌たちが会場に入ると参加選手からジロジロと見られています

善子「な、なんかすごい見られてない?」

曜「気のせいじゃ、ないね」

ダイヤ「もちろん好意的な目ではありませんわね」

周りは品定めするような、睨むような目で千歌たちを見ています

ルビィ「他県の大会に出ると、確かにこういうことは多いけど……」

曜「んー、昨日の話が広まっているっぽいね」

善子「悪いことしてるわけじゃないのに、なんでこうなるのよ!」

ダイヤ「仕方ありませんわ、それに」

ダイヤ「逆境で燃える子がうちにはいますから」

千歌「……」

千歌は一人、ウキウキしたように笑っています
0145名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 18:27:37.76ID:khtkmeVJ
曜「あ、組み合わせ出てるよ」

ダイヤ「……」

聖良「おはようございます、皆さん」

曜「聖良さん」

聖良「うちと浦の星が当たるのは決勝ですね」

理亞「その前に負けたら関係ないけどね」

善子「馬鹿にして……」

千歌「私たち、聖良さんたちと試合してみたいです!」

聖良「そうですか、それなら」

千歌「だからちゃんと決勝まで負けないでくださいね!!」

理亞「なっ……」

聖良「……ええ、必ず」

聖良たちは1回戦のコートへと向かいます

ダイヤ「全く、あなたはナチュラルに煽りますわね」

千歌「へ?」

曜「自覚ないんだ……」

善子「ちょっと、今ので、余計に周りが……」

ルビィ「ひ、ひぃ……」

ダイヤ「仕方ありません、全部蹴散らしますわ!」
0146名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 18:28:00.55ID:khtkmeVJ
ーーーーー
ーーー


善子「ダークネス、ショット!ダークネス、ボレー!」

善子が普通のフラットショット、普通のボレーでポイントしていきます

ダイヤ「あれは、なんとかなりませんか……」

ルビィ「ダメみたい……」

曜「ダークネスとか言ってるけど基本に忠実なんだよね、全部」

「ゲームセット、ウォンバイ津島、6−2」

善子「堕天使テニスを見せるまでもなかったわ」

ダイヤ「とりあえず特に大技でもないのですから、技名を言うのはやめてください!恥ずかしいですわ!」

善子「調子出ないの!言わないと!」

曜「ま、まあまあ」
0147名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 18:28:19.88ID:khtkmeVJ
ーーーーー
ーーー


千歌「んー、よっと」

千歌のボールがラインギリギリに落ちてポイントを決める

「ゲームセット、ウォンバイ高海、6−4」

千歌「勝った勝った」

千歌の相手は悪夢でも見たかのような顔をしています

善子「あれは文句言わないの?」

ダイヤ「ま、まあ、あれが千歌さんですから……」

曜「千歌ちゃんがラブゲームなんてしたら事件だよ」

ルビィ「善子ちゃん、次、私とダブルスだよ」

善子「データは?」

ルビィ「さっきちょっと見てきたから大丈夫、だと、思う……」

善子「そこは自信持ってよ……」
0148名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 18:28:51.69ID:khtkmeVJ
ーーーーー
ーーー


浦の星Bチームは順調に勝ち進み、決勝まで駒を進めました

曜「ふぅ、勝ったね」

ダイヤ「危なげない勝利、見事ですわ」

曜「あはは、1ゲーム取られちゃったけどね」

千歌「曜ちゃんの方が煽ってるよね」ヒソヒソ

善子「あれも天然でやってるわよね」ヒソヒソ

そこへ聖良たち函館聖泉のメンバーがやってきます

聖良「おめでとうございます、決勝まで約束通り来ましたね」

理亞「あれだけのことを言って負けたら恥ずかしいもの」

千歌「いよいよ聖良さんと試合だね!」

聖良「高海千歌さん、試合を少し見ましたが面白いプレイですね」

千歌「いやー、それほどでも」

曜「多分褒めてないかもだよ」
0149名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 18:29:21.21ID:khtkmeVJ
聖良「でも、私は理亞とダブルスで出ます」

千歌「えっ」

ダイヤ「なるほど……受けて立ちますわ」

ダイヤと聖良の視線がぶつかります

理亞「黒澤ルビィ……」

ルビィ「ひっ、は、はいっ」

理亞「覚悟することね」

ルビィ「わ、私、何も言ってないような……」

善子「話の通じない子ね」

曜「善子ちゃんがそれ言う?」

从c*・ヮ・§あれ?決勝出番ある?
0152名無しで叶える物語(SB-Android)
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2020/12/26(土) 20:42:47.85ID:wHGVFqcD

個人的には天才枠っぽい曜ちゃんの試合が気になる
0153名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 21:20:04.70ID:khtkmeVJ
そして、浦の星と函館聖泉の試合が始まります

「これより浦の星女学院と函館聖泉の試合を開始します」

試合には他校のギャラリーも多く、ほぼ全員が函館聖泉を応援しています

善子「す、すごいアウェイ……」

曜「これは仕方ないよ」

ダイヤ「いきますわよ、ルビィ」

ルビィ「……残りは試合中に判断……データは十分……」

ルビィはダイヤの声が聞こえないようにブツブツと呟いています

ダイヤ「ちゃんと試合モードになってますわね」

聖良「よろしくお願いします」

「黒澤ダイヤ、黒澤ルビィペアと鹿角聖良、鹿角理亞ペアの試合を始めます」

善子「姉妹対決」

曜「これは面白そうだね」

千歌「ねー、なんで私ベンチなのー?」

曜「ダイヤさんが千歌さんは聖良さん以外と試合しても燃えそうにありませんわ、ってさ」

千歌「もうー」
0154名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 21:20:44.90ID:khtkmeVJ
ーーーーー
ーーー


「ゲーム黒澤ペア、1−1」

お互いがサービスゲームをキープしつつ、静かに試合は動きます

理亞「どう?姉様」

聖良「まだ仕掛けてこないようですね」

ダイヤ「ルビィ、そろそろよろしいですか?」

ルビィ「……もう少し、かな」

ダイヤ「では、私から攻めますか」

理亞がサーブを打ち、次のゲームが始まる

ルビィ「っと」

聖良「そろそろ攻めなくていいんですか?」

ダイヤ「そのつもりですわ!」

ダイヤが今までとは違う構えを取る

理亞「姉様、何かくる!」

聖良「理亞下がって」

聖良たちが後ろに下がり構えるも、ボールは二人の間をすり抜ける

聖良「なっ」

ダイヤは居合抜きを終えたような姿勢で反対コートに立つ

ダイヤ「疾きこと、風の如く……」
0155名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 21:21:12.81ID:khtkmeVJ
理亞「姉様、これが……」

聖良「黒澤ダイヤの風林火山……」

続くラリーもボールがダイヤの方向に飛ぶ度に聖良たちは構えるも

ダイヤ「疾きこと、風の如く……」

凄まじいスピードのスイングで放たれるボールを捕らえることはできない

「ゲーム黒澤ペア1−2」

聖良「まさかここまでとは……」

曜「ダイヤさん、さすがだね」

善子「上手くボールを回してるルビィもだけど、あの二人とやりたくないわ……」

千歌「浦女最強、ううん、全国最強のダブルスだもん」

善子「そ、それは言い過ぎじゃ」

曜「あれ?善子ちゃん知らないの?」

善子「え?」
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2020/12/26(土) 21:21:50.33ID:khtkmeVJ
試合のラリーは進んでいき

聖良「なんとかここをブレーク仕返します!」

理亞「とにかくボールをルビィの方に」

ルビィ「集中させる、ってあなたは言うよね……」

理亞「え?」

ルビィ「ドロップボレーの確率99%」

ルビィは理亞が意表を突こうとしたドロップボレーを読み切りネット近くまで上がりドロップで返す

聖良「データが集まってしまいましたか……」

理亞「そんなっ、こんな短時間に……」

ダイヤ「素晴らしいですわ、ルビィ」

ルビィ「うん」

聖良「理亞、動揺せずに」

理亞「そんな、嘘よ、こんなすぐにっ!」

理亞は渾身のショットをコーナーへと打つ

ルビィ「お姉ちゃん、もう3歩左」

ダイヤ「心得ましたわ、疾きこと」

理亞が打ったコースを待ち構えるようにダイヤが移動し

理亞「そんなっ」

ダイヤ「風の如く」

ボールはダイヤの風で跳ね返される
0157名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 21:22:23.53ID:khtkmeVJ
曜「あの二人は中学時代、最強のダブルスって言われてたんだよ」

善子「さ、最強?」

曜「ダイヤさんの風林火山、ルビィちゃんのデータテニス」

千歌「手がつけられないって有名だったよね、ただ」

善子「ただ?」

曜「三年生と一年生だから、一年間限定の幻のダブルスなんだよ」

善子「なるほど……」

千歌「その一年間はダブルス界では災害が来たと思って耐えるしかなかったとか」

曜「そして、今年はちょうど、その再来」

善子「あの二人、化け物ね……」

|c||^.- ^||化け物とは酷いですわ
0158名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 21:22:55.49ID:khtkmeVJ
試合は進んでいき

「ゲーム、黒澤ペア1−4」

会場にも落胆の空気が流れている

理亞「そんな、手も足も出ないなんて……」

聖良「……」

ルビィ「ふぅ……」

ダイヤ「ルビィ、完璧ですわ」

ルビィ「うん、でも……」

ダイヤ「ええ、油断は禁物ですわね」

聖良(もう少し油断して欲しいものですけど、仕方ありませんね)

善子「よしよし、これなら楽勝!」

千歌「んー」

善子「どうしたの?」

千歌「聖良さん、まだ何かあるような……」

善子「そんなこと言っておどr」

「0−15」

善子「えっ?」
0159名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/26(土) 21:23:45.47ID:khtkmeVJ
ダイヤ「今のは……」

理亞「DROPOUT」

善子「今、一体何が?」

曜「……」

曜の顔が真剣になり、強張っています

理亞「姉様!」

理亞がルビィのボールを返球すると、ダイヤは居合の構えを取る

ダイヤ(もう一度……)

ダイヤが居合いの如くスイングするもボールはネットにかかる

「0−30」

千歌「同じミスをダイヤさんがするなんて思えない」

ルビィ「お姉ちゃん、もしかして」

ダイヤ「ええ、手元で沈んでますね、野球のツーシームみたいですわ」

聖良(ダイヤさんの風はスイングのスピードもですが、正確無比なコントロールができないと意味がない)

聖良(DROPOUTなら手元で微妙に変化して、風を防げる、ただ……)

ルビィ「お姉ちゃん、風はやめておこう、他で」

ダイヤ「ええ」

聖良(そうなると、意味がありませんっ)
0160名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 21:24:28.21ID:khtkmeVJ
ダイヤ「静かなること、林の如く」

理亞「っ!」

曜「どんな回転も受け流す、林」

聖良「それは私がっ!」

聖良がネット近くまであがりラケットを両手で待つ

ルビィ「これは、データにない……」

聖良はそのまま片足でジャンプして両手でボールを思い切り叩く

ダイヤ「ジャックナイフですか!?」

聖良「CRASH MIND」

「0−40」

ルビィ「あれはお姉ちゃんの風じゃないと……」

ダイヤ「ええ、ですが風の構えをしていてDROPOUTが来ることもあり得る」

ルビィ「……多分だけど、あの技」

聖良「そうです、隠しても仕方ありませんが、今の技、両方とも私たち姉妹は使えます」

ダイヤ「そう言うこと、ですわね」

善子「まずいじゃない、風も林も封じられたわよ!?」

曜「……」

千歌「……」

善子「な、何か言ってよー!」

曜「ダイヤさん一人じゃ、最強のダブルスとは呼ばれないよ」

善子「え?」
0161名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 21:25:04.83ID:khtkmeVJ
ーーーーー
ーーー


「ゲーム鹿角ペア4−2」

聖良「理亞サーブを」

理亞「ええ、このまま攻めるっ!」

理亞はサーブをルビィに対して打ち込む

ルビィ「Charming Lolipop」

ルビィが打った打球はポップしてしまい打ち上がった状態で相手のコートに返る

理亞「ミスね、助かった」

聖良「……理亞!」

ボールはそのままアウトになる軌道だったが急激に落ちベースライン上へ落ちる

理亞「え?」

「ら、0−15」

ダイヤ「私を抑えても、ルビィがいますわ」

ルビィ「……」

⌒°(・ω・)°⌒ロリが打つポップって覚えてね
0162名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 21:26:07.45ID:khtkmeVJ
聖良「また、あれが来ます」

打球がルビィに向かうと聖良と理亞はベースラインまで下がる

ルビィ「せいっ」

ボールはまたしてもポップするも今度はネットを少し越えたところで落下し、そのままボールは転がる

理亞「フェイントもあるなんて……」

聖良「厄介ですね……」

理亞「姉様、私が前に出る!」

聖良「っ、ま、待ちなさい!理亞!」

理亞「CRASH MIND!」

理亞が片足でジャンプしてジャックナイフを打ち込む

理亞(これはルビィには取れない……はっ)

打球の先にはダイヤが待ち構えており

ダイヤ「疾きこと、風の如く」

ボールはダイヤに打ち返されて聖良たちのコートへ放たれる

聖良「SELF CONTROL解除!!」

聖良は目を見開くとボールを見切り返球する
0163名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 21:27:13.62ID:khtkmeVJ
ルビィ「!?」

ルビィは咄嗟に追いつきボールを返球するも体勢が崩される

ダイヤ「ルビィ!」

聖良「はああっ!!」

聖良はすでにボールに追いつきネット際まで上がる

ダイヤ「速いっ!?」

聖良は緩く上がったボールをスマッシュで返す

ダイヤ「侵略すること、火の如く!」

ダイヤはすぐに反応し、応戦して強打

聖良「っ!!」

聖良はそれにも対抗してボールを返球する

ダイヤ(返された!?)

ルビィ「お姉ちゃん!」

ルビィはダイヤを庇うように前に出てボールを受けるも弾かれてしまう

ダイヤ「ルビィ!」

しかしボールはかろうじて返球され、ネットに上に触れてしまい

曜「コードボール!!」

ダイヤ(これが入らないと、まずいっ)

ボールはゆっくりと聖良たちのコートへ落ち

聖良「はあああああ!!」
0164名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 21:28:15.42ID:khtkmeVJ
善子「嘘でしょ!?」

聖良はそれを読んでたようにボールに向かって飛び込む

聖良「届いてっ!!」

ラケットはボールに届いて跳ね上がるもネットを越えられずに落ちてしまう

「げ、ゲームセット、ウォンバイ黒澤ペア、6−2」

善子「か、勝ったけど、最後の何よ、あれ……」

場内は聖良たちが負けたことよりもざわついています

理亞「姉様、やっぱり、私が……足を引っ張って……」

聖良「いいえ、違いますよ、ダブルスを決めたのは私ですから」

ダイヤ「……」

ルビィ「お姉ちゃん、聖良さんがやったのって……」

ダイヤ「……シングルスで、やってみたいですわね」

ダイヤは聖良を見つめて笑っています

ルビィはそれを見て怯えてしまっています

|c||^.- ^||怖くありませんわよ
0165名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 21:28:58.49ID:khtkmeVJ
今日はここまで
0166名無しで叶える物語(SB-Android)
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2020/12/26(土) 21:30:52.14ID:06NKd5cK

ダイヤ=真田
ルビィ=柳
0167名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 21:33:31.20ID:khtkmeVJ
>>166
一応ベースは、程度に
0168名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/26(土) 21:52:48.91ID:khtkmeVJ
もう一つ書いてるのが適度な息抜きになってる
0169名無しで叶える物語(かぶらずし)
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2020/12/27(日) 02:13:02.34ID:kQjdY685
続き楽しみやわ

もう一つが息抜きてことはこっちは負担になるんかな?
書いてる人の苦労を知らんからよくわからんけどやっぱ大変なんか
0171名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 10:36:49.37ID:ZPhjCe0u
>>169
書いてるのつらいというか、頭使わないといけなくて疲れるってだけ
あとエロが書きたくなるというだけ
0176名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:05:24.30ID:ZPhjCe0u
「ゲームセット、ウォンバイ渡辺6−1」

曜「よし」

曜は小さくガッツポーズをします

函館聖泉のシングルス2の選手はうなだれて泣いています

善子「くっくっく、さすがは我がリトルデーモン、素晴らしい働き」

ダイヤ「あなた、出番なくてホッとしてませんか?」

善子「そ、そんなことないわよ!」

千歌「とにかくこれで、優勝!」

ルビィ「花丸ちゃんから連絡があって、向こうも優勝したって!」

ダイヤ「これでだいぶラブオープンに近づきましたわ」
0177名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/27(日) 22:05:53.65ID:ZPhjCe0u
ーーーーー
ーーー


「優勝は浦の星女学院です」

選手たちは一同に礼をして大会が終了します

ダイヤ「お疲れ様でした、鞠莉さんからはもう一泊していいと言うのですが」

善子「やったわ!せっかくだから美味しいもの食べて帰りたい!」

曜「そうだねー、北海道だし、やっぱりお寿司とか……」

ルビィ「お寿司は沼津でも食べれるよ?」

曜「千歌ちゃんは、どう……あれ?」

曜が千歌の方に振り向くも千歌がいません

ルビィ「千歌ちゃん、どこに……」

ダイヤ「……まさか……」
0178名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:06:16.84ID:ZPhjCe0u
ーーーーーー
ーーー


千歌「あ、あの!聖良さん!!」

千歌は帰ろうとしている函館聖泉のメンバーの走って追いつき声をかけます

聖良「あなたは、浦の星の……」

千歌「その、お願いがあります」

聖良「なんでしょうか」

千歌「私と、試合してくれませんか」

聖良「試合……?」

理亞「ちょっと、何言ってるの?あなたたちは勝ったんだからそれでいいんでしょ、姉様がなんでわざわざ」

聖良「理亞。なぜ、私と試合を?」

千歌「私たちは確かにラブオープンのためにポイントを取るためにこの大会に来ました、でも、それ以上に」

千歌「私はもっと強い人とテニスがしたい」

聖良「……」

千歌「今よりももっと、強くなりたいんです!だからお願いします!」

千歌は深く頭を下げます
0179名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:06:37.22ID:ZPhjCe0u
理亞「勝手なことを……それにあなたじゃ姉様とのシングルスは相手にならないわ、あの黒澤ダイヤならともかく……」

聖良「……どんな結果でも私と試合がしたいですか?」

千歌「勝ちます、絶対に」

千歌はまっすぐ聖良を見ます

聖良「……わかりました」

理亞「姉様!」

聖良「ただし、後悔しないでくださいね、全力で捻じ伏せます」

聖良がラケットを手に取り千歌に向かって笑みを浮かべます

从c*・ヮ・§出番なのだ
0180名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:06:59.76ID:ZPhjCe0u
聖良「完全に暗くなる前に、さっさとやりましょう」

千歌「はい!」

聖良からのサーブで試合が始まります

そこにダイヤたちも駆けつけました

曜「やっぱり、試合してるっ!」

ダイヤ「ま、まったくあの子は……、申し訳ございません、うちの部員が」

ダイヤは函館聖泉の他の部員に頭を下げます

他の部員は聖良が決めたことだからと苦笑しています

ダイヤ「……ですが、感謝します、これは千歌さんの経験になる……」

聖良は危なげなく千歌のボールに対応してポイントを重ねる

聖良(そこまでのボールは来ない、正直シングルスの理亞よりも弱い……)

聖良(ですが、なんでしょう、この得体の知れなさは……)

千歌「おっとっ!」

聖良「甘いです」

千歌のロブにも即座に対応して聖良はスマッシュで打ち返す

聖良「これで1−0ですね」

千歌「まだまだっ」
0181名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:07:33.19ID:ZPhjCe0u
ーーーーー
ーーー


試合は順調に進んでいき

聖良「3−0」

千歌「……」

理亞「あれだけ豪語して、全然じゃない」

善子「そろそろ、よね?」

曜「うん」

聖良「……」

聖良(おかしいですね、私が圧倒してるのに……なんですか、あの顔は……)

千歌「このゲームも落としたら、夕飯抜き……夕飯抜き……」

千歌はブツブツと呟き始める

そして千歌は渾身のサーブをライン上サービスラインギリギリへ落としていく

聖良「速いっ!?」

聖良はなんとか拾うも千歌は一気にネットまで詰めてポーチでポイントする

千歌「よし!」

聖良「動きのキレが……」

理亞「たまたまよ、姉様」

聖良「……」

千歌「次行きます!」
0182名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:08:19.95ID:ZPhjCe0u
ダイヤ「さすがに3ゲーム落としで来ましたわね」

曜「エンジンかかりやすくなって来たかなー」

ラリーが続き、またも千歌は何か呟く

千歌「決める、決めれなかったら、ミカン1週間抜き……」

千歌はフラットショットを叩き込む

聖良(これは、アウト……、いやっ)

ボールはベースラインギリギリに落ちる

聖良「……入ってますか」

理亞も確認するがボールはライン上にかかっている

聖良「……まさか狙って」

千歌「さあ、ギリギリのラインを攻めてみる?」

楽しそうな笑みを千歌は浮かべる

从c*・ヮ・§ミカン1週間抜きはきついのだ
0183名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:09:24.42ID:ZPhjCe0u
千歌「よし、追いついた!」

ダイヤ「3−3ですか」

善子「絶好調ね、決め球全部ライン上」

聖良「……なるほど、プレッシャーを武器にするとは」

ダイヤ「あえて自分にプレッシャーをかけ、ギリギリを攻めることで100%以上の能力を引き出す」

曜「負け始めないとエンジンかからないのが難点だけどねー」

聖良「それでは本気で行きます……SELF CONTROL解除」

ダイヤ「終盤のあれですか」

理亞「ダブルスでは本来使えない……、姉様が周りも見ずに本気でやるときだけに使う」

千歌「っ、面白い!」

聖良「高海千歌さん、あなたには私の全力をみせます!!」

千歌「はいっ!」

理亞「いつまで、笑っていられるかしら」

聖良のボールは明らかに鋭さを増していき、千歌になかなか触れさせない

千歌「速いっ、くぅぅぅ!!」

千歌はそれでも果敢に挑みボールをライン上を狙い打ち返す

千歌「っ、りゃ!!」

聖良はそれでもボールへ追いつく

ダイヤ「先ほどまでの身体能力ではない……」

曜「パワーもフットワークも上がってる」

聖良「Dazzing White Town……」

聖良はボールを打ち返し、千歌は再度それを拾おうとするもボールは千歌の手元で消えてしまう

千歌「え……?」

ボールは千歌の後方へと転がっている

善子「空振り……?」

ダイヤ「……今一体何が」

聖良「……真っ白な街を彷徨うようにあなたを惑わします」

|c||^.- ^||……つまりどういう?
0184名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:10:10.45ID:ZPhjCe0u
聖良「Dazzing White Town」

聖良のボールを千歌はしっかりと正面で見てラケットをスイングするも

千歌「ま、また消えて」

ボールはラケットに当たらずに消えてしまう

千歌「な、なんで……」

理亞「5−3ね」

善子「な、何してるのよ、さっきから空振りばっかり」

ダイヤ「……おそらく千歌さんの目には先ほどからボールが消えて見えてるはず……」

善子「えっ!?さっきのDROPOUTみたいに落ちてるとか」

曜「ううん、それとはまた違う」

ダイヤ「おそらく目の錯覚」

聖良「さすがですね、ええ、私のボールは千歌さんからは突然消えるように見せています」

ルビィ「ボールの回転を使って、多分ボールが浮き上がるように見えてる……」

曜「浮き上がる?」

ルビィ「実際にはボールはそんな動きはしないで、少し沈みながら落ちてるけど……」

ダイヤ「千歌さんにはまっすぐ見えてしまっていて、打つ直前に消えて見えると」
0185名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:11:52.13ID:ZPhjCe0u
理亞(あの技はシングルスでないと意味がない、事前に相手に自分のボールを見せて目を慣れさせる準備が必要)

理亞(ダブルスで別の相手の球を見せると意味がないから、さっきは使えなかった……)

千歌「どう見ても消えてるよー!!」

ダイヤ「ですから!千歌さんには確かにそう見えるはずです!」

千歌「やっぱ消えてんじゃん!!」

聖良(なぜ、まだあんなに明るく振る舞えているの……?)

千歌「なんとなくわかった、次は打つ!」

ーーーーー
ーーー


聖良のDazzling White Townを攻略できない千歌はまたも空振りをする

聖良「これで、マッチポイントですね」
0186名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:13:01.77ID:ZPhjCe0u
千歌「ううーん、なんか掴めそうなのに!」

理亞「掴めるも何も、もう終わりじゃない……」

曜「マッチポイントからが、千歌ちゃんの!」

ルビィ「本領発揮!」

理亞「え?」

聖良(……何かわかりませんが、油断せずに)

善子「また打たれる!」

聖良のボールはまた不自然な回転で千歌へと向かう

千歌「……ここ!」

千歌はそのボールを打ち返し、尚且つライン上へ落とす

聖良「え……?」

理亞「そんな、姉様の技が……」

その後も千歌はしっかりとボールを返し

千歌「これで、デュース」

理亞「なんで、どうやって……」

聖良「まさか、……そんなとんでもないことを……」

千歌「Never giving up!」
0187名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:14:08.32ID:ZPhjCe0u
聖良「千歌さん、あなた目を瞑って打ち返してますね……」

理亞「え!?」

千歌「あ、バレましたか?」

ダイヤ「滅茶苦茶ですわ……」

ダイヤは呆れ返って頭を抱えています

曜「攻略する方法いろいろあるのに、一番難易度高いことしてるよね……」

理亞「い、いくら打つ直前とはいえ、それであんなに完璧な返球を」

聖良「高海千歌さん、あなたの練習量がよくわかります、身体で完全に覚えてるみたいですね」

千歌「えへへ……」

聖良「そして、負けるというギリギリでこそ、あなたは強くなるようですね」

千歌「ダイヤさんからは常に出来るようになれって言われるんですけどね」

聖良「……困りましたね、これは……」
0188名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:15:27.18ID:ZPhjCe0u
その後も千歌は目を瞑ることで聖良の技を対処する

しかし、聖良もSELF CONTROL解除により千歌に簡単にはポイントを許さない

善子「これで、今何回目?」

ルビィ「デュース6回目……」

曜「千歌ちゃんらしいけど……」

ダイヤ「ここまでとは……」

聖良(さすがにこちらも体力が……)

千歌のボールに聖良が追いつけない

理亞「アドバンテージ……」

聖良「はぁはぁ……」

千歌「よし、このまま!」

聖良「あなたのその逆境の強さ、本当に素晴らしいです」

千歌「ありがとうございます!」

聖良「ですが……」

千歌「え?」

聖良「私もあなたと似たようなタイプですから……Believe again」

从c*・ヮ・§それは聞いてないのだ
0189名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:17:38.42ID:ZPhjCe0u
理亞「げ、ゲームセット、ウォンバイ姉様、7−5」

千歌「はぁはぁ、負けたー……」

聖良「はぁはぁ……」

聖良と千歌はお互いコートに横になります

理亞「姉様!」

聖良「久しぶりです、試合をしてここまで疲れるのは……」

ダイヤ「千歌さんと試合をするといつもこうですわ」

聖良「ダイヤさん、彼女は強くなりますよ……」

ダイヤ「ええ、わかっています」

ダイヤは曜と善子に運ばれてる千歌を見て笑います
0190名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:19:58.03ID:ZPhjCe0u
翌日

聖良「昨日は楽しかったです、浦の星の皆さん、頑張ってください」

千歌「はい、ありがとうございます!」

聖良と千歌は握手をしています

理亞「ルビィも頑張りなさいよね、私たち姉妹ダブルスに勝ったんだから」

ルビィ「うんっ!ありがとう!」

ダイヤ「見送りまでしてもらって、ありがとうございます」

聖良「いえ、決勝であなたたちと戦えて良かった、ラブオープン必ず出て、優勝してください」

千歌「はい!必ず!」

善子「また気軽に……」

曜「でも、千歌ちゃんに最大のプレッシャーかかったね」

千歌たちは聖良たちに見送られて北海道を後にします

从c*・ヮ・§北海道から沼津へ
@cメ*◉ _ ◉リ ……次はお台場です
0191名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/27(日) 22:22:01.12ID:ZPhjCe0u
今日はここまで
0194名無しで叶える物語(SB-Android)
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2020/12/28(月) 01:03:16.86ID:4bUl1EHx

ダイジェスト渡辺
0197名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2020/12/28(月) 01:50:24.82ID:aJ9UoQFj
おつおつ、気長に待ってるから〜
要素Mixさせてるから展開読めなくて楽しい
0198名無しで叶える物語(かぶらずし)
垢版 |
2020/12/28(月) 03:31:48.80ID:76TOrXWH
わざわざ文句言いに来て他人を不快にさせる暇人て可哀想で悲しくなるわ

続き楽しみよ〜
0199名無しで叶える物語(かぶらずし)
垢版 |
2020/12/28(月) 03:33:30.73ID:76TOrXWH
>>196
読む気ないなら来んなや
0203名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/28(月) 20:24:36.96ID:E4LzaGgl
ちょっと今日仕事納めで疲れた
更新できそうもないですー
0206名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/29(火) 15:32:43.89ID:UyxIeC8g
虹ヶ咲学園 テニス同好会部室

愛「ここまで三戦三勝順調だねー!」

せつ菜「ここまで音ノ木坂にも、UTXにも大会にあたってませんからね」

璃奈「この前の音ノ木坂とUTXの試合以来、UTXはどこの大会も出てない」

果林「UTXはともかく、音ノ木坂もあまり出場してる大会少ないわよね?」

侑「うん、でも主要な大会でキッチリ優勝してるよ」

かすみ「よそは、よそです!とにかくうちは着実にポイントを稼ぎましょう!」

しずく「そうですね、……歩夢さん?またUTXと音ノ木坂のスコア見てるんですか?」

歩夢「……ちょっと気になっちゃって」

エマ「一年生ダブルスもすごいけど……」

せつ菜「南ことりさん、あの綺羅ツバサさんに勝つなんて……、確かに噂には聞いてましたがここまでの方とは!」

彼方「んー、でも、これ、棄権だよねー?相手のアクシデントじゃないかなー?」

果林「可能性はあるけど、試合時間の長さと2ゲーム取れてる時点で十分すごい気はするわよ?」

彼方「確かにー……」

歩夢「……あの人は出てない……」

侑「……」
0207名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2020/12/29(火) 15:33:39.69ID:UyxIeC8g
かすみ「もう!今の私たちは次の大会の対策あるのみですよ!」

しずく「それもそうですね」

エマ「侑ちゃん、次はどの大会に出るの?」

侑「えっと……、東京湾岸大会かな」

せつ菜「ちょうど私たちの学校もエリアに含まれてますね」

かすみ「それだけじゃないですよ!この大会の会場は……ラブオープンの本会場と同じです!」

璃奈「有明テニスの森は、聖地」

愛「いいねー!事前にコートの感じ掴める!」

せつ菜「確かにかなりプラスではありますね、しかし、かなり激戦大会ですよ?」

侑「どちらにせよ、いずれはやるんだもん、多分東雲が来るはず」

エマ「東雲って、彼方ちゃんの……」

彼方「大丈夫だよー、手を抜いたりなんてしないからさー」

彼方は突っ伏していた頭を起こしてヒラヒラと手を振ります

侑「それじゃあ大会に向けて今日も頑張ろう!」

侑の声に全員がコートへと向かいます

歩夢「あ、あの、侑ちゃん、いいかな……?」

侑「……うん」
0208名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/29(火) 15:34:14.34ID:UyxIeC8g
−−−−−
−−−


歩夢「次の大会、私も出たい……」

侑「……歩夢はこの前出たから今回はベンチから外れてもらおうと思ってるよ」

歩夢「なんで!私、もっと侑ちゃんの役に立ちたい!」

侑「だからだよ」

歩夢「え?」

侑「今の歩夢の気持ちのまま、本当に強い選手と相手をしたら、負けると思う」

歩夢「……そ、そんなことない、私は……」

侑「歩夢は今回ベンチ外、よくみんなの試合を見てること」

歩夢「……」

歩夢は一人取り残され、侑はコートに向かいます

せつ菜「侑さん」

せつ菜が声をかけます

侑「聞いてたの?」
0209名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/29(火) 15:34:35.40ID:UyxIeC8g
せつ菜「はい、良いのですか?このままで」

侑「……」

せつ菜「歩夢さんの力はラブオープンには必要です、このままだと」

侑「わかってるよ、今やってるのは私のわがまま」

せつ菜「わがまま……?」

侑「歩夢をテニスと向き合わせるためにやってる、私のわがままだから」

せつ菜「……」

侑「大丈夫、歩夢が間に合わなければ、……私が出る」

(/(cソò ᴗ óV\)出るったら出る
0210名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/29(火) 15:35:11.03ID:UyxIeC8g
大会当日

かすみ「はぅぅ、有明テニスの森、最高です!」

しずく「本当、綺麗な場所……」

歩夢「学校の近所なんだけどね?」

せつ菜「コロシアムは今回の大会では使わないらしいので入れないのが残念ですね」

璃奈「外のコートだけでも十分」
璃奈ちゃんボード『ウキウキ』

虹ヶ咲のメンバーはテニス会場を見学しながら奥へと進んでいきます

かさね「彼方さん、お久しぶりです」

彼方「ん?あ、かさねちゃーん」

彼方の方へ駆け寄ってくる人物に声をかけられます

エマ「彼方ちゃん、この人って……」

彼方「東雲の支倉かさねちゃんだよー」

かさね「初めまして、今日はよろしくお願いします」

果林「まだ、当たるかはわからないけどね」
0211名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/29(火) 15:36:11.68ID:UyxIeC8g
彼方「かさねちゃん、遥ちゃんや他のみんなは?」

かさね「えっと、いますが、会わない方が……」

かさねは罰が悪そうな顔をします

彼方「……?」

かさね「その、他の子達は彼方さんのこと、ちょっと誤解してる子もいたりで……」

かすみ「誤解?」

彼方「私が、東雲を裏切ったってこと、だよね?」

歩夢「え、そ、それは……」

かさね「……はい」

彼方「んー、仕方ないねー……」

侑「彼方さんは、裏切ったとかそういうことじゃ……!」

かさね「わかってます、環境を変えてもっと自分を高めたい、でもそう思わない子達もいるってことです」

かさね「ただ、遥は純粋に彼方さんを越えたいって気持ちで頑張ってますよ」

彼方「ん、そっか、もう行った方がいいよ、多分見られるのあんまり良くないよね?」

かさね「……すみません、失礼します」

かさねは虹ヶ咲の面々に頭を下げると駆け足で戻っていきます

果林「勝手に恨まれるのも迷惑ね」
0212名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/29(火) 15:37:16.16ID:UyxIeC8g
彼方「気持ちはわかるよー、東雲だって強い学校だし、私はそこで続けるよりも虹ヶ咲で新しいテニスをやりたかった、私のわがままだもん」

しずく「私も同じようなものですから」

彼方「どうして東雲でラブオープンを目指してくれなかったのって思われても仕方ないよー……」

侑「彼方さん……」

せつ菜「やめましょう!試合前にそんなことを言うのは!」

彼方「せつ菜ちゃん……」

せつ菜「私たちは全力で自分達のテニスをやるだけです!」

歩夢「自分たちのテニス……」

エマ「そうだよ、もっとテニスが上手くなるために彼方ちゃんが選んだ道だもん」

彼方「うん……」

彼方はトボトボと歩いていきます

果林「彼方は、東雲と試合することになったら外した方がいいのかしら」

かすみ「えー、逆に燃えるんじゃないですかー?」

しずく「かすみさんは、そういうタイプだけど……」

せつ菜「彼方さんの癖などがバレてる可能性も考えないといけませんね!」

璃奈「でも彼方さん、虹ヶ咲に来てからかなり変わったって自分で言ってた」

侑「んー……」

(/(cソò ᴗ óV\)意見も多種多彩
0213名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/29(火) 20:37:10.28ID:UyxIeC8g
大会は順調に進んでいく

かすみ「んー、ここです!」

かすみのボールが綺麗に相手コートに決まる

愛「いいねー!かすかすタイム!」

しずく「かすみんワールドじゃなかったでしたっけ?」

果林「可愛いゾーンとかじゃなかった?」

かすみ「it'sかすみんタイムです!ちゃんと覚えてくださいよ!」

かすみは試合中にギャラリーにツッコミを入れる

相手も意地になってフラットショットを打つも

かすみ「あ、そんな強く打つとアウトでーす」

かすみの宣言通りボールはアウトになる

かすみ「ダメですよー、かすみんのボールは優しく打ち返してくれないと」

せつ菜「相変わらず凶悪ですね、かすかす時間……」

かすみ「かすみんタイムですっ!」
0214名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/29(火) 20:37:42.69ID:UyxIeC8g
−−−−−
−−−


侑「これで次は準決勝だね」

愛「順調だねー、準決勝だけに!」

しずく「でも次は、東雲……」

せつ菜「侑さん、オーダーどうします?」

侑「いろいろ考えたけど……」

彼方「彼方ちゃん、準備はOKだぜー」

エマ「次お昼寝するんだもんね」

彼方「あ、バレた?でも、そうだなー、遥ちゃんともやってみたいなー」

侑「……よし!決めた!」
0215名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/29(火) 20:38:06.81ID:UyxIeC8g
−−−−−
−−−


遥「次は虹ヶ咲……」

彼方の妹の遥はドロー表を見つめています

理華「気合入ってるみたいだね」

東雲の他の部員もやってきました

遥「理華さん、あの、私お姉ちゃんと!」

理華「わかってるよ、あの技を試したいんだね」

遥「はいっ!教えてもらったショットを試す時なんです!」

理華「シングルス3と予想するから、準備しといてね」

遥「はい!」

遥は元気よく返事をするとアップのために走り始めます

クリスティーナ「本当の予想は?」

理華「シングルス2、私がやるしかないね」

クリスティーナ「勝てる?」

理華「データは全部取れてるよ」
0216名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/29(火) 20:38:34.77ID:UyxIeC8g
−−−−−
−−−


コートから離れたベンチで歩夢は一人座って溜息をついています

歩夢「はあ……」

エマ「歩夢ちゃん、どうしたの?」

歩夢「エマさん……」

エマ「私も次は応援役だよー」

歩夢「エマさんはテニス、好きですか?」

エマ「うん、大好きだよー、自分のテニスも、みんなのテニスも」

歩夢「みんなの……」

エマ「歩夢ちゃんはテニス好きじゃないの?」

歩夢「……わからないんです、何のためにテニスをしてるのか」

エマ「そんなに難しく考えないで、結局はテニスを楽しむかどうか、じゃないかなー」

歩夢「テニスを楽しむ……」

エマ「何のためかって言われちゃうと今は私は虹ヶ咲のみんなとラブオープンに出て優勝したい、そのためになっちゃうかもしれないけど」

歩夢「……」

エマ「そろそろ皆のところ行こう?」

歩夢「はい」

@cメ*> _ <リ うーん……
0217名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/29(火) 20:38:57.53ID:UyxIeC8g
準決勝直前、虹ヶ咲のメンバーはコート付近で集合しています

侑「それじゃあ、メンバー発表するね」

しずく「なんだか毎回緊張しますね」

果林「固定されてないものね」

ダブルス2 果林・愛
ダブルス1 しずく・かすみ
シングルス3 璃奈
シングルス2 彼方
シングルス1 せつ菜

愛「おー、ダブルスだー!」

果林「またかなりオーダーいじったわね?」

璃奈「シングルス3、かなり大事な位置だけどいいの?」

かすみ「りな子ー!それはダブルス両方とも落とす可能性考えてない!?」

璃奈「確率的には40%くらい」

しずく「り、リアルな数字……」

侑「大事な試合なのはわかってるけど、試せることはやってみたいなって」

彼方「勝負師だよねー」

侑「みんな、とにかく気を抜かずに頑張ろう!」

−−−−−
−−−


遥「シングルス2……」

かさね(理華ちゃんの言った通りになってる……)

从[>ᴗ<]从次回は私の出番
0218名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/29(火) 20:46:37.00ID:UyxIeC8g
今日はここまで
0220名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/30(水) 21:01:35.73ID:DciZg2j0
しずく「かすみさん!かすみんワールドやめて!」

かすみ「そ、そんなこと言ってもー!」

侑「う、うーん……」

しずくとかすみのダブルスは終始ドタバタして進んでいく

かすみ「もう!あ、しず子が私になればいいんだよ!」

しずく「って思ったんだけど、かすみんワールド良くわかってない!」

かすみ「あー!もう、この前教えたじゃんー!というか、かすみんタイム!」

せつ菜「い、いいんですか、このダブルス……」

侑「予想以上にドタバタしてるなー……」
0221名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/30(水) 21:02:19.14ID:DciZg2j0
「ゲームセット、ウォンバイ支倉結城ペア」

しずく「あ」

かすみ「あ」

エマ「残念……」

しずく「す、すみません……」

かすみ「かすみんダブルス向いてないかもです……」

侑「いや、まあ改善点たくさんあるけど、相手が強かったよ、結城さんが特に」

せつ菜「思わぬ伏兵でしたね」

果林「せっかく私たちが勝てたのに」

しずく「う……」

璃奈「大丈夫、同じ一年生の私が取り戻すから」

かすみ「ぐぬぬ……、しず子!クールダウンしながら反省会!!」

しずく「はいっ!」

かすみとしずくは全力疾走で走りに行きました

せつ菜「お二人とも!クールダウンですよ!クールダウン!」

果林「あの二人は慰めるより煽った方がいいわよ」

璃奈「うん、負けず嫌い」

歩夢「あ、あんまりやりすぎるのもどうかと……」

侑(残念だけど多分あの二人のダブルスは強くなる、それと果林さんと愛ちゃんのダブルスがハマったのは収穫)
0222名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/30(水) 21:02:42.23ID:DciZg2j0
璃奈「……それじゃあ行ってきます」

愛「頑張れーりなりー!」

侑「璃奈ちゃんの武器、必ず活かせるよ!」

璃奈「うん、頑張る」
璃奈ちゃんボード『キリッ』

遥「よろしくお願いします」

璃奈「お願いします」

エマ「一年生対決だね」

愛「大丈夫、りなりーは強いから」

侑「うん、私はシングルスは基本的に全勝できると思ってるよ」

果林(侑のダブルスへの信頼のなさが辛いわね……)

せつ菜(ダブルスももっと頑張らないと……!!)
0223名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/30(水) 21:03:18.51ID:DciZg2j0
「ザベストワンセットマッチ、サービス近江」

遥(どんな人かはわからないけど、同じ一年生……、こんなところで負けるようじゃお姉ちゃんには!)

遥は構えてサーブを打つ

璃奈「……」

璃奈は動くことなくサーブを見逃す

「15-0」

侑「速い……」

せつ菜「予想以上ですね」

遥(うん、今日はかなりいい、だけど相手の子、全然動揺してない……)

璃奈(びっくり……、全然動けなかった……、あんな決められたら取れない……)

遥(大丈夫、落ち着いて……)

続いてのサーブも璃奈は見逃してポイントを許す

遥「……よし」

璃奈「……」

遥(な、なんで、そんな冷静なの……?)

愛「うーん、りなりー、かなり焦ってるね」

かすみ「全然わかりません……」

しずく「さすがに試合中に璃奈ちゃんボードは持ち込めないもんね」

侑「大丈夫、それで良いんだよ」

遥「っ!」

続いてのサーブ、遥は動揺したのかフォルトになる

遥(落ち着け、落ち着け……)
0224名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/30(水) 21:04:01.52ID:DciZg2j0
璃奈(侑さんに言われた通り、これは私の武器……)

侑『璃奈ちゃんの個性はテニスで最強の武器だよ!』

璃奈『武器?』

侑『表情を読ませないのは本当に強い、だから自身を持って』

愛『確かに!侑の言う通りだ!侑だけに!』

璃奈『う、うん』
璃奈ちゃんボード『テレテレ』

しずく『かすみさんも見習わないとね』

かすみ『それどういう意味!?』

璃奈(私が嫌だったところを、武器って言ってくれた、受け入れてくれた)

璃奈(侑さんや皆んなのために勝ちたい、でもそれ以上に……)

璃奈「こんな私を活かせるテニスを極めたい……」

続くサーブ、璃奈はしっかりと返球する

遥「っ!」

遥は追いつけずにポイントを許す

璃奈「……やった」
0225名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/30(水) 21:05:09.48ID:DciZg2j0
−−−−−
−−−


試合はお互いサービスゲームをキープしながら進み

「2-1」

愛「んー、もう少しでブレークだったのに!」

せつ菜「大丈夫です!サーブにもかなり合ってきました!」

遥(じわじわと追い込まれる……、仕掛けるなら早いうちがいいっ)

続くラリーで遥は特殊な構えを見せます

璃奈(何……?)

遥「ツイストスピンショット!!」

遥が見慣れない体勢で放ったショットはバウンドすると跳ね上がってしまい璃奈は取ることが出来ない

璃奈「……」

璃奈(はわわ……)

歩夢「な、なに、今の……」

エマ「ボールが跳ね上がった……」

せつ菜「今のショットは……、彼方さん?」

全員が驚きの声をあげていると彼方がいつの間にか起きて試合をじっと見ている

彼方「……」

遥「このショットで勝たせてもらいます!」

璃奈「これは……」

遥「さあ、どんどんいきますよ!」

遥はツイストスピンショットを要所で使い確実にポイントを重ねていく
0226名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/30(水) 21:06:21.43ID:DciZg2j0
「ゲーム近江、3-1」

璃奈「……」

遥「このショットには流石に対応できないみたいですね」

璃奈「……」

果林「すごいショットを持ってたわね」

侑「ツイストサーブやキックサーブみたいな回転をショットで……」

愛「でも、りなりーなら大丈夫!」

遥(このサービスゲームも必ずキープ!)

遥はまたしてもツイストスピンショットの体勢を取る

璃奈「……無理な姿勢から縦回転を加えることでのショット、跳ね上がると取るのは難しい……対策としては……」

ツイストスピンショットが放たれ、璃奈のコートにバウンドする

璃奈「跳ね上がりを捉えるライジング」

璃奈はボールが跳ね上がる前にボールを叩き相手コートに返す

遥「えっ……」

璃奈「角度、スピード、……計算できた」

遥はボールに反応出来ずにポイントを許す

「0-15」
0227名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/30(水) 21:08:01.44ID:DciZg2j0
歩夢「もう対応してる……」

かすみ「りな子のショット分析力はチートレベルですからね、もちろん分析してすべて取れるわけではないですけど」

果林「あのショットなら対応策はいくつかあるみたいね」

遥「そんな……」

璃奈「遥さん」

遥「……?」

璃奈「そのショット、あまり打たない方がいい」

遥「どういうこと?」

璃奈「……まだ打つようなら、打たせないようにする」

遥(打たせないようにする?そんなこと出来るわけ……)

しかし、続くラリー、遥はツイストスピンショットが打てずにいる

遥「っ!」

理華「……まあ、そうなるか」

侑「なるほど、スライスで……」

璃奈が返球するボールは低く地面を滑るような軌道を描き遥はツイストスピンショットを打つことが出来ない

愛「あれなら構えてあの強力なショットは打てないね」

せつ菜「ええ、ただ……」

遥「これだと、あなたも決めれないはず!」
0228名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/30(水) 21:10:09.40ID:DciZg2j0
璃奈「……ドキドキニャンニャン」

璃奈は同じスイングで強烈なトップスピンショットを打つ

遥は動くことが出来ない

遥「は、速い……っ」

理華(遅いスライスに目を慣らせてから、見事なタイミングでトップスピン、ベテラン選手みたいなプレイを……)

璃奈「ドキドキした?」

遥「なっ」

侑「うー!ドキドキだよー!璃奈ちゃーん!!」

歩夢「ゆ、侑ちゃん……」

遥「今度はそうはさせない!」

遥(油断せずにトップスピンが急に来ても対応できるように……)

遥は考えながらサーブを打ち込む

璃奈「……」

遥「まずいっ」

遥は璃奈の構えを見て焦って飛び出すも

璃奈「ドキドキニャンニャン」

璃奈はリターンからドロップショットを打ちネットを越えると転々と転がる

璃奈「これでも、さっきのショットは打てない……」

从[>ᴗ<]从不意をつければ全部ドキドキニャンニャン
0229名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/30(水) 21:12:45.16ID:DciZg2j0
その後も遥は璃奈に翻弄されてしまい、ツイストスピンショットもなかなか打つことが出来ない

遥「っ、……そんな……」

ついに璃奈のマッチポイント

璃奈「……」

遥「こんなんじゃ……お姉ちゃんに……」

璃奈「ツイストスピンショットはあなたに合ってない、もっと自分のテニスを大事にして」

遥「自分の……」

歩夢「テニス……」

璃奈は遥のボールを普通にリターンする

遥「っ」

遥(今打てたのに……!次で必ず……)

璃奈「妙技……」

璃奈はボールを打つとボールはネットに当たりそのままネットの上を転がる

遥「え……」

ボールはゆっくりと相手のコートへと落ちていく

璃奈「綱渡り」

遥「そ、そんなの取れない……」

璃奈「天才的?」
0230名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/30(水) 21:14:48.73ID:DciZg2j0
「ゲームセット、ウォンバイ天王寺、6-3」

璃奈(初めてやってみたけど、上手くいって良かった……)

愛「りなりー!いいよー!」

しずく「最後の、あれ、すごい……」

かすみ「返す時は……ネット前で落ちる前に拾うしか……」

しずく「それよりも打たせないようにした方が……」

果林「早速ライバル対策ね」

璃奈が虹ヶ咲のメンバーの元へと戻ってきます

璃奈「なんとか勝てた」

侑「ありがとう、璃奈ちゃん!」

璃奈「……彼方さん、あのショット……」

彼方「うん、わかってる、ありがとう、遥ちゃんのために打たせないでくれて」

侑(あのショットは遥ちゃんに打たせるようなショットじゃない、あの身体で無理な打ち方を続けたら必ずどこか痛める……)

彼方はラケットを持ち、コートへと進んでいく

理華「……久しぶり」

彼方「……私が東雲を離れてる間に遥ちゃんがあんなショットを覚えてるなんて」

彼方「彼方ちゃん、よもやよもやだよー……姉として情けない……」

彼方「穴があったら、入って寝たい」

(/(cソò ᴗ óV\)それは……彼方さんの台詞じゃないような……
0231名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/30(水) 21:16:57.07ID:DciZg2j0
今日はここまでで
0232名無しで叶える物語(SB-Android)
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2020/12/30(水) 22:57:23.80ID:7p1HRX7U
煉獄彼方
0234名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/31(木) 15:38:53.24ID:SOmpYssS
次の試合、一方的な展開になった

「マッチポイント、神谷」

遥「お姉ちゃんがポイントを取れない……?」

侑「……」

理華「っ……」

歩夢「マッチポイントなのは向こうなのに……」

せつ菜「すごい汗の量……」

理華(……データ間違ってないはず、でも、こんな展開になるわけが……)

彼方「……もうすぐ勝てちゃうね?」

理華「……なんでこんな……」

彼方「危ないなー、頑張らないとなー」

かすみ「か、彼方先輩怖いです……」

理華(マッチポイントには変わりない、ミスしてしまえば……)

彼方「さてと……とりあえずサーブはもう取らせないよー」

理華「え」

彼方はボールを指で回転を加えさせて落下させるとそのままアンダーサーブを打つ

理華「こんなサーブ打ったことは……いや、でも単なるアンダーサーブ……」

彼方「そのボール消えるんだぜー?」

ボールは理華が打とうとすると突然消えてしまい、ラケットは空振りする

理華「なっ……」

彼方「消えた?」
0235名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2020/12/31(木) 15:39:18.47ID:SOmpYssS
−−−−−
−−−


理華「まさかそんな……」

遥「あの後、完封なんて……」

果林「彼方は怒らせるべきじゃないわね……」

「ゲームセット、ウォンバイ近江、7-5」

理華「そんな、東雲にいた時はこんな打ち方じゃ……」

彼方「いつまでも同じままじゃわざわざ編入した意味がないよ」

理華「……」

彼方「遥ちゃんが世話になったね」

彼方はそう告げると虹ヶ咲のメンバーの元へと戻っていきます

エマ「彼方ちゃんお疲れ様」

彼方「ちょっとやり過ぎちゃったよー」

かすみ「彼方先輩は怒らせないようにします……」

その後、虹ヶ咲はこの大会を順当に勝ち優勝をしました

侑(順調に行き過ぎていて私たちは油断していた)

侑(腕試しに出た地方の大会、そこでついに当たってしまった……)

侑「……浦の星……?」

从c*・ヮ・§ついに出番なのだ
(/(cソò ᴗ óV\)噂だと、ないみたいだよ
0237名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/01(金) 14:19:31.58ID:7rMdBWa3
浦の星女学院 部室

千歌「静岡の県大会に?」

ダイヤ「はい、皆さん順当にポイントを稼いだので、この県大会に優勝できれば、ラブオープンはかなり確実かと」

ルビィ「この前の北海道大会がかなりのポイントになったみたい」

鞠莉「そこで、地元の一番大きな大会で華々しく優勝して静岡代表として堂々とラブオープンに乗り込もうというわけね☆」

千歌「楽しみー!!」

果南「はい、楽しみしてる高海選手に残念なお知らせがあります」

千歌「へ?」

ダイヤ「この大会もシングルス二戦、ダブルス一戦、そのため……」

鞠莉「千歌っちは正レギュラーから外す!」

千歌「がーん!!」

梨子「これ、何かのネタ……?」

花丸「なんかテニス漫画のネタらしいずら」

善子「厳密に言うとその漫画のゲームね」

鞠莉「パーフェクト!一度やってみたかったんだよね」

果南「ネタ振りにされた……」
0238名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/01(金) 14:19:54.88ID:7rMdBWa3
千歌「え、実際私は?」

鞠莉「お留守番でーす」

千歌「そんなぁ……」

ダイヤ「まあただの留守番では、レベルアップになりませんので、留守番組には……」

千歌「?」

从c*・ヮ・§地獄の訓練なのだ?
0239名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/01(金) 14:20:21.30ID:7rMdBWa3
音ノ木坂学院

千歌「よ、よろしくお願いします!」

ダイヤ「よろしくお願いしますわ」

にこ「ほ、本当に来るのね」

千歌たちは音ノ木坂のテニス部の面々の前で挨拶をしています

ーーーーー
ーーー


数日前

千歌「お、音ノ木坂との合同練習!?」

ダイヤ「はい、手配しましたわ」

曜「そ、そんなこと出来るって一体……」

鞠莉「これで貸し借りゼロってことね」

花丸「貸しって梨子ちゃんを受け入れたこと?」ヒソヒソ

善子「それってむしろうちにプラスなんじゃ」ヒソヒソ

ダイヤ「向こうが認めたから良いのです!」
0240名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/01(金) 14:21:03.07ID:7rMdBWa3
果南「音ノ木坂も練習相手欲しいみたいだからね」

梨子「でも、音ノ木坂ってラブオープンに出るの最有力だから、試合前に手の内バラすのは……」

鞠莉「あー、えっとー」

果南「正直言うと以前に音ノ木とは何度か試合してて、三年生同士はなんとなくわかってるんだよねー」

曜「あ、やっぱりそうなんだ……」

ダイヤ「もちろん、あれからお互い成長してるの思いますが」

ルビィ「でも、手の内って言うなら、向こうの戦力もわかるよね……」

千歌「なるほど!偵察!」

鞠莉「んー、まあそれはそうだけど……」

ダイヤ「あの部長のことですわ、上手いこと隠しながらやるに決まってます!」

花丸「は、はあ……」

鞠莉「メンバーはこちらもなるべく隠しながらやりたいから」

ダイヤ「私と、果南さん、偵察要員としてルビィさん、それから千歌さん」
0241名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/01(金) 14:21:36.68ID:7rMdBWa3
千歌「待った!なんで私もー!?三年生の鞠莉ちゃんは!?」

果南「鞠莉は調子に乗って隠してるのも全部バラしちゃいそうだから却下で」

ダイヤ「千歌さんの場合、バレるバレないでどうにかなるタイプではありませんので」

曜「確かに」

ダイヤ「それと……、なるべく千歌さんにはたくさんの強い相手に触れて欲しいというのもあります」

千歌「へ?なんで?」

果南「まあ自覚ないならそれでも良いんだけど……」

ダイヤ「とりあえず、これは決定事項ですわ!」

ーーーーー
ーーー


千歌(最初は複雑だったけど、この人達とテニス出来るんだー……)

にこ「ま、まあ、こっちも練習相手がいてちょうど良いんだけど」

穂乃果「早速試合しよー!!」

にこ「ちょっと待ったー!!」

穂乃果はにこに引っ張られて、隅へと行きます
0242名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/01(金) 14:23:02.83ID:7rMdBWa3
穂乃果「にこちゃん、何さー」

にこ「だから!手の内バレるからあんたはダメって言ったでしょ!」

穂乃果「えー!試合したいよー!」

にこ「ダメったらダメ!3割くらいの力でテニスするっていう器用なことが出来るなら良いけど?」

穂乃果「む、むぅ……」

隅で言い争っている穂乃果とにこを横目に絵里が頭を抱えます

絵里「ごめんなさいね、ドタバタして」

果南「あー、うちも似たようなもんだったから」

千歌「ダイヤさん、試合、私、したい」

ダイヤ「なんでカタコトになるのですか」

希「良ければうちがやろうか?」

ダイヤ「そうやってデータを取る気ですわね?」

希「いやいや、まさか」

海未「これ、練習になるのでしょうか……」

真姫「お互い牽制しすぎね」

絵里「と、とにかく、試合は置いておいて、とりあえず浦の星の人達には私たちの練習に付き合う感じで、ね?」

ダイヤ「それで問題ありませんわ」
0243名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/01(金) 14:24:27.20ID:7rMdBWa3
ーーーーー
ーーー


千歌「な、なんでテニス部の人達ってどこも走らせるの好きなのっ!」

千歌は音ノ木坂のテニス部の面々と一緒にグラウンドを走っています

ルビィ「どのスポーツも基本というか……」

千歌「果南ちゃんは相変わらず余裕そうだし……」

果南はすでに走り終えて汗を拭いています

海未「全然余裕そうですね……」

凛「速かったにゃ……」

果南「ん?まあこれくらいなら」

絵里「ふぅ、終わりっと」

ルビィ(果南さんとランニングが同じくらいに終わる人が何人もいる……)

穂乃果「もう走るの嫌だー!」

ルビィ(千歌ちゃんみたいなこと言ってる人もいる……)
0244名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/01(金) 14:25:28.12ID:7rMdBWa3
ーーーーー
ーーー


にこ「それじゃあ試合形式の練習をするけど、1ゲームずつで交代ね」

穂乃果&千歌「えー!」

にこ「そこうるさい!」

ダイヤ(たくさんの方と打ち合えるのはこちらとしては幸いですわね)

にこの合図でそれぞれが1ゲームごとに交代で試合をしていく

千歌「おおおっ!すごいサーブが跳ね上がった!」

真姫「なんかこの流れ嫌な予感が……」

千歌は真姫のサーブに初球全く反応できないものの興奮しています

ダイヤ「千歌さん!このゲーム取られたら負けるくらい取られてる気持ちで!」

ダイヤは絵里と打ち合いながら千歌に声をかけます

千歌「あ、そっか、えーっと」

真姫(精神論?それでどうにかなるもんじゃないわよ!)

真姫がツイストサーブを打つと千歌は半歩後ろにステップで下がり打ち返す

千歌「これで取られたら東京のお土産なしっ!」

真姫「っ、簡単に返さないでよ!」

真姫と千歌は激しいラリーへと入る

千歌「ギリギリなラインを攻めてみる?」

千歌はライン上を狙って打ち返す
0245名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/01(金) 14:26:45.44ID:7rMdBWa3
真姫「なっ」

真姫は反応できずにポイントを取られてしまう

真姫「やるわね……」

千歌「やっぱり楽しいっ!」

希「すごいね、プレッシャーを逆に力に変えるなんて」

にこ「真姫!わかってるわね!」

真姫(そんな大きな声で言わなくても奥の手は出さないけど、やれることはやりたい!)

千歌「んー、ここ!」

千歌の大きなスイングに真姫はネット際に飛び込むようにダッシュする

ダイヤ「一体何を……」

真姫「ドライブ♯」

真姫は滑り込むように前に出るとジャンプしてボールを思い切り叩く

ルビィ「ドライブボレー!?」

ダイヤ「ですが、あれではアウトに……」

ボールは完全にアウトになる高い軌道を描くが、急激に落下して千歌のコートへ落ちる

千歌「ええっ!?」

真姫「こんなもんね」

ダイヤ「あの軌道はすごいですわね……」

千歌「くぅぅ!次はとる!」

にこ「もうそこ交代!交代!」

にこが怒鳴って二人を止めているが、端のコートでは静かに勝負が始まっていた
0246名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/01(金) 14:27:57.42ID:7rMdBWa3
「あ、あの、交代しないと、怒られるんじゃ……」

果南「ここで交代は出来ないよねー?」

海未「……ですね」

果南と海未、スコア2−2

/cVσ_VσVいよいよ出番ですか
0247名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/01(金) 20:06:36.31ID:7rMdBWa3
海未と果南だけでも今日書きたいけど無理かも
0248名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/02(土) 16:05:22.84ID:l9+S9qtr
果南「海未ちゃんだっけ、いいのー?部長が怒っちゃうよ?」

海未「では、私の勝ちということでも良いですか?」

果南「うーん、それもちょっとねぇ」

それだけ会話をすると果南がサーブを打ち始める

海未「っ!」

海未(徐々にサーブが重くなってますね……)

果南「お、これも返すかー」

果南は嬉しそうにボールを返す

海未「まだこれくらいのパワーなら返せますっ!」

果南「ダイヤに怒られるかもしれないけど……ちょっと見せてあげよっか」

果南はラケットを両手で持ち変える

海未(ここで両手持ちに?)

果南「さてと、何両目までいけるかなっ!」

果南はボールを思い切り叩く両手でのフラットショットを打つ

海未「……っ!」

海未(重いですが、返せますね)

果南「続いて!2!」

果南は再び両手でのフラットショットを打つ

海未「これは返せっ……っ!!」

海未(さっきより重いっ)

海未は咄嗟に両手で打ち返す

果南「やるー!じゃあ3両目!」

海未の返したボールはゆっくりと果南の元へ返りそれを両手で打ち返す

海未「っ!」

海未はラケットをスイングするもラケットが弾かれる

海未「ボールがどんどん重く……」

果南「HAPPY PARTY TRAIN」

∬(_c||^ヮ^||私の列車は108両まである
0249名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/02(土) 16:06:12.31ID:l9+S9qtr
端のコートの異常に他のメンバーも気付き始めて練習を中断して集まり出します

ダイヤ「……果南さん、何をしてるのですか」

にこ「海未も何を熱くなって……」

希「両手のフラットショット、打つたびにボールのパワーが増してる……」

千歌「で、でも……」

海未「っ、このっ!!」

海未は両手打ちで果南にひたすら対抗する

ルビィ「す、すごい6両目まで返してる……」

ことり「海未ちゃんも負けず嫌いだから……」

絵里「海未ー、怪我はダメよー」

しかし、次のボールにはやはり海未は返すことができない

「ゲーム松浦、3−2」

海未「やはりパワー勝負では無理ですね」

海未は冷静な口調で言いながら手首を回す

果南「じゃあどうする?」

海未「……にこ、相手も技を見せてくれたので私も打ちますよ」

にこ「ダメって言っても聞かないでしょ、まあ海未のは問題ないわ、好きにしなさい」

海未「では、お言葉に甘えて」

果南(さてと、一体何が来るか……まあ私はこれを打つしかないけどっ)

果南が再びHAPPY PARTY TRAINを打ち始める

海未(最初であれば私でも片手で打ち返せます、ここで断ち切る)

海未は左手で狙いをつけるような構えを取る

真姫「出るわね……」

果南「さあ、何を……」

果南が構えを取るもボールは真っ直ぐ果南を横切って通り過ぎる

「え、あ、15ー0」

果南「は、速っ……」

海未は弓矢の残心のような姿勢でコートに立ち

海未「ラブアローシュート」

/cVσ_VσVコートを打ち抜きます
0250名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/02(土) 16:07:18.52ID:l9+S9qtr
ゲームはそのまま海未優勢で進んでいく

ダイヤ「またラブアローシュートが……」

海未「そこです」

果南「っ!」

果南もなんとか追いつこうとするもボールを取ることができない

果南「参ったなぁ……」

果南はラケットで自分の頭をポンポンと叩く

ルビィ「超高速のショット……低く真っ直ぐ、最短で狙ってくる……」

にこ「海未のあれは見られてどうこう対策出来るというボールじゃないわ」

果南(もっと下がって取るしかないかな……)

千歌「す、すごーい……」

海未「ふぅ……」

果南(……あー、どうしよう、本気でやりたいけど)

果南はダイヤの方をチラッと見る

ダイヤ「……」

果南(やっぱダメだよねー、仕方ない……)

果南「ここまでにしよっか、私の負け」

海未「……」

果南がラケットを下ろすと海未もラケットを下ろす

果南「今度はお互い出し惜しみせずに本番でね」

海未「はい」

二人はネットを挟んで握手をします
0251名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/02(土) 16:07:52.69ID:l9+S9qtr
ダイヤ(果南さんも海未さんもどちらも見られても対処の難しい技のみ、良い組み合わせで試合ができましたね)

千歌「……」

ダイヤ(一番いい刺激になっている子がここにいるのには音ノ木の方々は気付いてないでしょうけど)

穂乃果「うーん!次!私やる!」

にこ「だーかーらー!」

ルビィ「……あれ、善子ちゃんから電話だ」

ダイヤ「どうしましたか?」

ルビィ「もしもし?え?それどういう……」

ダイヤ「今はちょうど試合中では……」

ルビィ「……決勝で苦戦してるって……」

果南「ちょっとちょっと、静岡県大会でそんなに苦戦するような相手って……」

千歌「ん?どうしたの?」

ルビィ「それが相手は県内の高校じゃないって……」

ダイヤ「どこですか?」

ルビィ「……東京の虹ヶ咲」

リ`・ヮ・)あれ?穂乃果の出番なし?
0252名無しで叶える物語(茸)
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2021/01/02(土) 17:21:52.97ID:P0Dvev1T
待ち望んでいたss
感謝しかない
0255名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/02(土) 19:29:07.48ID:l9+S9qtr
年末年始出掛けたりしてたのでちょっと書く時間少なめで申し訳ない
明日はゆっくりするから駅伝見ながらたくさん書きたい
0257名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:32:11.53ID:/yEXU9El
静岡県大会会場

鞠莉「さあ、みんな県の大会で華々しく優勝してラブオープンへのウイニングロードとするわよ!」

梨子「み、みんな聞いてますから!」

曜「鞠莉ちゃん、声が大きい!」

鞠莉「えー、こういうのは堂々と言ったほうがいいわよ」

花丸「……ただでさえ目立ってるのにやめてほしいずら……」

すでに他校の選手から浦の星の面々は注目を浴びています

善子「はいはーい、オーダーはどうするの?」

曜「えっと、ダイヤさんからダブルスを色々試すように言われているんだけど」

梨子「わ、私もダブルス?」

鞠莉「もうこの際全通り試すわよ!」

善子「えー」

騒がしく話しながら浦の星の面々は会場の奥へと進んでいきます
0258名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:32:51.58ID:/yEXU9El
せつ菜「騒がしい方々でしたね」

侑「んー、あの人達なんか見たことあるような……」

愛「知り合いだったりして?」

侑「えっと、そういうんじゃなくてー、うーん……」

しずく「エントリー済ませてきました!」

しずくが会場の奥から虹ヶ咲のメンバーの元に走ってきます

歩夢「ありがとう、しずくちゃん」

愛「でも、珍しいメンバーだよねー、ゆうゆ、なんでこのメンバー?」

侑「えっ、えっと……」

侑(いまいち二年生同士が連携出来てないってはっきり言うのもなぁ……)

しずく「二年生の中に私だけ一年はなんだか珍しいというか……」

侑「あ、ああ、しずくちゃんはなるべく色んな選手を見た方がいいと思って」

せつ菜「腕試しで初の地方大会参戦!!楽しみです!」

愛「静岡だけにしずくは必要だよねー!」

歩夢「今日は私も出ていいんだよね、頑張らないと……」

侑(んー、やっぱりバラバラ……)
0259名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:33:24.85ID:/yEXU9El
しずく「あ、それはそうと先程浦の星の方々いましたね」

侑「浦の星……?」

侑は何か思い出すように考え込みます

歩夢「有名な人たち?」

しずく「璃奈さんから聞いたんですけど、地方大会を次々に制してるとか……」

侑「あー!!あの黒澤ダイヤさん率いる浦の星女学院!!」

愛「お、スイッチ入った」

侑「激戦の北海道大会をまさかの静岡県の学校が優勝するっていう大波乱を巻き起こしてた、あの!!」

しずく「……勝ち続ければどこかで当たるかもしれませんね」

せつ菜「そうですね、北海道大会を優勝できるチームであれば静岡県大会も順当に勝ち進むかと!!」

歩夢「せ、せつ菜ちゃん、声、大きいっ!」
0260名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:34:03.37ID:/yEXU9El
侑「うん、いい感じだね、みんな」

せつ菜「決勝まで来れましたが、決勝は話していた浦の星ですね」

侑「やっぱり力あるよ、メンバーはうちと同じく全員が来てるわけじゃないみたいだけど」

愛「向こうも一つも落とさずにここまで来てるね」

侑「うん、さっき少し見に行ったけど、強い、多分今まで当たったどの学校よりも」

愛「燃えてくるー!」

侑「……でもオーダーは決めたよ」

歩夢「……」

ーーーーー
ーーー


鞠莉「決勝の相手は東京の虹ヶ咲……」

善子「聞いたことは、なかったわよね?」

花丸「虹ヶ咲……どこかで聞いたような……」

曜「とにかく私たちは全力でやるしかないよ、ね、梨子ちゃん」

梨子「うん、相手の情報に惑わされて自滅しちゃうってよくあることだし」

鞠莉「んー……それもそうね」

花丸「次はマルと、鞠莉ちゃんでダブルスずら?」

鞠莉「イェース!先手必勝よ!」

善子「私ベンチ……」

曜「まあまあ、試合を見るのも勉強だからさ」

善子「わかってるわよ、安心なさい、ヨハネの魔眼であなた達を見守っ」

花丸「あ、虹ヶ咲の人たち」

善子「聞きなさいよ!」
0261名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:34:32.63ID:/yEXU9El
愛「向こうも気合入ってそうー!」

せつ菜「本当にいいんですね、侑さん」

侑「もちろん、歩夢を頼んだよ」

せつ菜「ダブルス初戦、本来は落としていい試合では……」

侑「わかってる、でもやるなら今しかない」

歩夢「……」

せつ菜「歩夢さん、行きますよ」

歩夢「……う、うん……」

それぞれのダブルス出場者がコートへと進んでいく

「それではこれより、浦の星女学院と虹ヶ咲学園との決勝戦を行います」

「ダブルス、小原、国木田ペア、優木、上原ペア」

せつ菜「よろしくお願いします!」

花丸「……そうだ、全国区の優木せつ菜さん」

鞠莉「優木せつ菜、……なるほど」

歩夢「よろしくお願いします」
0262名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:35:34.07ID:/yEXU9El
「ザベストオブワンセットマッチ、優木サービスプレイ」

鞠莉「さて、見せてもらうわよ……」

せつ菜はゆっくりとトスをあげてサーブを打つ

鞠莉「OK!」

鞠莉はそれを難なく返す

せつ菜「歩夢さん!」

歩夢「う、うん」

歩夢はボールをしっかりと返す

鞠莉(この子もそこまでじゃない)

花丸「っと」

花丸はしっかりとポーチに出てポイントを奪う

「0−15」

善子「普通、よね?」

曜「まだ様子見かもしれない」

鞠莉(ってことは、攻めちゃった方がいい!)

花丸(了解!)

続いてのラリー、後衛の花丸へとボールが飛ぶ

花丸「いい位置きた!」

鞠莉「さあ、決めちゃいなさい」

せつ菜「歩夢さん!何か来ます!」

歩夢「え?」

花丸はボールを追いかけながらラケットを一気に振り抜く

せつ菜「っ、まさか」

ボールはネットへと飛ばずにポールの横を曲がるような軌道をとり相手のコートへと入る

「ら、0−30」

侑「まさか、ポール回し……」

花丸「未体験HORIZON」

ノcノ,,・o・,,ノレつまりはブーメランスネイク
0263名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:36:04.24ID:/yEXU9El
その後も花丸の未体験HORIZONを警戒するあまりあっさりとブレークされしまう

せつ菜「後ろに下がりすぎましたか……」

歩夢「あんな綺麗なポール回しを打つなんて……」

善子「流石に驚いてみたいね」

曜「名前の通り水平線を走るみたいに低い完璧なポール回しだもんね」

梨子「あれは初見では返せないはず」

愛「びっくりー!あんなの打つんだ!」

侑「やっぱり他の学校とは比べものにならないくらい強い」

鞠莉「このままガンガン攻めましょ」

花丸「うん!」

しかし、その後もせつ菜歩夢ペアは調子が上がらない

歩夢「っ!」

せつ菜「歩夢さん!」

歩夢はボールを取ることができずに転んでしまう

歩夢「……負けちゃう……」

せつ菜(そろそろですか……)
0264名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:36:49.53ID:/yEXU9El
せつ菜「このままだと侑さんに私たち失望されてしまいますね」

歩夢「……」

せつ菜「……まあ、私は仕方ないと思って諦めますが」

歩夢「嫌、そんなの嫌っ!!」

鞠莉「どうしたのかしら」

花丸「……なんか怖いずら」

歩夢「侑ちゃんのために勝つんだ、侑ちゃんのために!」

歩夢はせつ菜が取ろうしてるボールに対し前に出て打ち返す

せつ菜「……」

鞠莉「な、何!」

鞠莉は突然のことにミスをして浅いロブをあげてしまう

歩夢「Dream with YOU」

歩夢は花丸に向けて思いっきりスマッシュを打つ

花丸「え」

鞠莉「まずいっ!」

歩夢「だああああ!!」

ボールが花丸の膝へとまっすぐ飛ぶ

花丸「ひっ!」
0265名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:37:48.60ID:/yEXU9El
花丸は目を閉じ身構えたが当たった感触がない

花丸「ま、鞠莉ちゃんっ」

鞠莉が花丸の前に飛び出しボールは鞠莉の身体にあたってコートに落ちている

鞠莉「ふぅ、危なかったわね」

花丸「あ、危ないよ、鞠莉ちゃん……」

鞠莉「大丈夫、膝よりもマシよ」

善子「ちょっと!虹ヶ咲!何ラフプレーしてんのよ!!膝狙ったわよね!!」

侑「……」

曜「善子ちゃん、落ち着いて」

歩夢「……もう一回……」

しずく「侑さん、なんでわざわざ歩夢さんとせつ菜さんを……」

侑「……必要なことだから、それに、あの人たちならなんとか出来るはず」

せつ菜「……歩夢さん、任せますよ」

歩夢「うん、大丈夫だよ、次は必ず……」

愛「あの状態だと、見境なく攻撃的になるんだっけ?」

侑「うん……」
0266名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:39:02.79ID:/yEXU9El
ーーーーー
ーーー


1時間前

侑「決勝は多分浦の星、あの人たちなら歩夢のあの状態でもなんとか大丈夫かも」

せつ菜「じゃあ……」

侑「うん、せつ菜ちゃんと歩夢でダブルス」

せつ菜「……どこかで煽ればいいんですね?」

侑「お願い、歩夢を暴れさせて」

せつ菜「いいんですか、下手をすると歩夢さん、もうテニスを……」

侑「これは賭け、だから」

せつ菜「……はい」
0267名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:40:11.33ID:/yEXU9El
ーーーーー
ーーー


歩夢はその後も徹底的に花丸を狙おうとするもボールがすぐに決められてしまい、攻められない

歩夢「なんでっ!」

鞠莉(さっきから、せつ菜って子のボール……)

花丸(絶好のチャンスボールばかりで……)

歩夢「せつ菜ちゃん!何してるの!?」

せつ菜「任せていいんですよね?」

歩夢「っ!」

歩夢(嫌だ、嫌だ、負けたくない、侑ちゃんに失望されたくない、嫌だっ……!)

せつ菜(気付いてください、歩夢さん、それでは絶対に本当に強い方には勝てない)

侑(勝つなら乗り越えるしかない)

歩夢「このっ!」

歩夢は無理やりボールを奪うと花丸へとボールを向ける

鞠莉「いい加減に、しなさいっ!!」

鞠莉は再び前に出るとボールを歩夢に向ける

歩夢「あ」

ボールは歩夢の顔へと向かっていく

歩夢「っ」

せつ菜「くっ!!」

せつ菜は歩夢にボールが当たる前にラケットに無理やり当てボールはネットに叩きつけられる
0268名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:42:42.76ID:/yEXU9El
歩夢「……なんで、なんで勝てないの……」

歩夢はコートに両膝をついてへたり込む

せつ菜「……歩夢さんは侑さんのためにテニスをするんですか?」

歩夢「そうだよ……私は侑ちゃんのために」

せつ菜「そんなテニスでは歩夢さんは誰にもテニスでは勝てません」

歩夢「……いつも勝ってるよ」

せつ菜「歩夢さんが今やってるのは単なる暴力です、テニスじゃない」

歩夢「っ……」

せつ菜「すでに0−5、もう負けてしまいます」

歩夢「負ける……」

せつ菜「そうです、負けます」

歩夢「負けたくない、負けたくないよ……」

せつ菜「なぜですか?」

歩夢「……侑ちゃん……」

侑「……」

せつ菜「侑さんは負けても歩夢さんを見捨てたりはしませんよ、それでいいんじゃないですか?」

歩夢「……違う、こんなテニスをしてまで負けるなんて、私はもうテニスをする資格がなくなる……」

せつ菜「……歩夢さん、侑さんが前に聞きましたよね」

せつ菜「テニスは好きですか?」

歩夢「……好き、大好き……、侑ちゃんのためじゃない、侑ちゃんがいなくても私はテニスが好き」

歩夢「みんなと一緒にテニスをして、みんなが頑張っている姿を見て、私も強くなりたいって思った、もっともっと……」

歩夢はゆっくりと立ち上がります

侑「そうだよ、歩夢、それでいいんだよ」

歩夢「せつ菜ちゃん……、私ともテニスをしてくれる?」

せつ菜「当たり前じゃないですか!!」

せつ菜と歩夢はしっかりと握手をする
0269名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:44:56.56ID:/yEXU9El
侑「っ、ぐすっ、歩夢ぅ……」

愛「はい、よしよし、頑張ったね」

侑は愛に抱きついて我慢できずに泣いてしまう

鞠莉「え、えーっと、もういいかしら?」

せつ菜「すみません、失礼しました!」

善子「な、なんなのよ、あれ……」

梨子「んー、わからないけど……」

曜「多分、強くなった……」

鞠莉(油断しない方が良さそうね)

鞠莉がボールを打つと歩夢はネット近くまで飛び出す

せつ菜「歩夢さんっ!?」

鞠莉「え、ちょっと!」

歩夢はラケットを振ることなく、ボールに当たる

歩夢「っ……たぁ……」

鞠莉「ソーリー!というかなんで!?」

歩夢「ごめんなさいっ……さっきの分です……」

鞠莉「え、あ……」

歩夢「こうしないと……、本気でできないと思って……」

鞠莉「……マル?これでいいかな?」

花丸「え!?ま、マルは別に当たってないし……大丈夫……」

鞠莉「オーケー!」

鞠莉はラケットを歩夢に向けます

鞠莉「これで揉め事ゼロ、本気で来ないと、マリー怒っちゃうよ?そっちのせつ菜もね?」

せつ菜「バレてましたか……はい!」

歩夢「……よろしくお願いします!」
0270名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:47:53.30ID:/yEXU9El
せつ菜(ですが、サーブは向こう、状況は厳しいことには変わりありません……)

歩夢(追いつくには……今までのテニスをしちゃダメ、今の私にできる全力で!)

鞠莉(さ、何をしてくるのかしら……)

歩夢「Awekening Promise……」

鞠莉のサーブを歩夢は読んでいたかのようにしっかりとした体勢で打ち返す

鞠莉「ワオ!?」

ボールはまっすぐに相手のコートへと返りポイントを奪う

歩夢「ここから、私のテニスをするよ!」

@cメ*◉ _ ◉リ ここから……
@cメ˶ˆ ᴗ ˆ˵リこう!!
0271名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:49:45.22ID:/yEXU9El
花丸「っ!」

花丸は未体験HORIZONを打つが歩夢が綺麗に回り込む

歩夢「いける!」

歩夢はボールを返すもネット側に鞠莉が飛び込む

鞠莉「それは対策済みデース!」

鞠莉がボレーで返そうとするも

せつ菜「CHASE!」

鞠莉「っ、また!?」

すかさずせつ菜はボレーで打ち返す

「ゲーム優木上原ペア2−5」

鞠莉「ちょっと!しつこすぎない!?」

せつ菜「あなたのことは徹底的に追いかけます!」

善子「相手が急にフットワークが良くなってる……」

梨子「上原歩夢さんは全体的にプレイが良くなって、なんというか……」

曜「うん、先を読んでるね攻めたいところがわかってる感じ」

梨子「そして優木せつ菜さんのCHASE……」

曜「フットワークというか、あれだね」

梨子「片足のスプリットステップ……」

侑「本来両足のステップを片足で行うことで守備範囲を広く、ネットにも速く詰められる」

しずく「テニスセンスはせつ菜さんは抜群ですからね」
0272名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:50:53.79ID:/yEXU9El
せつ菜「歩夢さん!勝ちましょう!ここから!」

歩夢「うんっ!」

鞠莉(そんなにキラキラさせて……)

鞠莉(これ以上追い上げられたら……まずいよね)

せつ菜「よしっ!」

せつ菜は鞠莉の打ったボールを打ち返そうとするもボールが手元で急激に曲がりラケットを避けるように動く

せつ菜「えっ!?」

鞠莉「New winding road、んー、シャイニー!」

ボールをせつ菜は空振りしてしまい、鞠莉はポーズを決める

ノξソ>ω<ハ6私も活躍しないとね
0273名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:52:55.75ID:/yEXU9El
歩夢とせつ菜は鞠莉のショットを攻略できず、そのままゲームを落としてしまい

「ゲームセット、ウォンバイ小原国木田ペア、6−2」

せつ菜「そろそろ掴めそうだったのに……」

歩夢「……っ」

鞠莉(危ない……、やっぱりあそこで攻めて正解……)

曜「お疲れ様!」

善子「終わってみれば圧勝ね!」

花丸「……ん、んー……」

鞠莉「歩夢って子の覚醒があと1ゲーム早かったらちょっと危なかった、かな」

鞠莉と花丸が曜たちと話していると、歩夢とせつ菜も侑たちの元へと戻る

歩夢「ごめん……私が……」

せつ菜「歩夢さんだけのせいでは……」

歩夢「……っ、侑ちゃん、みんな、今までごめんなさいっ……」

歩夢は頭を下げながら涙を流す

歩夢「……もうあんな試合絶対にしない、だから、だから……」

歩夢「みんなと……テニスをさせてくださいっ、私もラブオープンを目指したいっ!」

侑「もちろんだよ、歩夢」

愛「愛さんも歩夢と一緒に歩みたい!なんちゃって!」

しずく「歩夢さん、頑張りましょう!」

歩夢「うんっ、……うんっ……」
0274名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/03(日) 21:54:43.82ID:/yEXU9El
「続いて、シングルス2の試合を始めます、選手の方はコートへ」

梨子「行ってくるね」

曜「がんばれー!」

善子「決めてきてよー!」

コートへと梨子が進む

しずく「ここで負けたら、終わり、ですね」

愛「……負けられないね」

侑「私のわがままでダブルスは潰しちゃったから、責任は取ってくるね」

歩夢「侑ちゃん……」

侑「大丈夫、長引かせないようにするから」

侑がコートへ進みます

シングルス2 桜内梨子VS高咲侑

「ザベストワンセットマッチ、桜内サービスプレイ」

(/(cソò ᴗ óV\)ここで出番だよ
0275名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/03(日) 21:55:18.65ID:/yEXU9El
ここまでで
0278名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/03(日) 23:11:04.94ID:ZFhy/mo/
歩夢ちゃんどんなプレースタイルかと思ってたら悪魔化か
0279名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/04(月) 05:57:41.66ID:0S4mabt9
虹は立海要素多めだな
0280名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/04(月) 22:34:42.85ID:3oNjlBGF
しずく「私、侑さんの試合って初めて見るんですけど……」

歩夢「侑ちゃんは、……別格に強い」

歩夢「ただ……」

せつ菜「怪我ですよね」

歩夢「うん……、怪我が治りきってないから時間をかけると……」

梨子「……っ!」

梨子と侑は打ち合いに入っている

梨子(ここまでは特に普通、身体の小ささからは妥当なテニス……)

梨子(でもさっきの試合みたいに攻めるなら早い方がいい)

梨子はボールを受けるとラケットを傾けてドロップショットを打つ

せつ菜「あれなら拾えます!」

侑はすぐにネット際にダッシュしてボールを拾うが、すでに梨子はラケットを構え

梨子「Trap in Dice」

梨子はボールを高く打ち上げる

歩夢「ロブ……、じゃない!」

侑はすぐに後ろに下がるもそれよりも早くボールは上空で異常な回転をして急速に落下する

侑「っく!」

侑は腕を伸ばすもボールはすでにバウンドしてポイントが入る

鞠莉「簡単なドロップショットを拾わせてからの、あの急激に落ちるロブ」

しずく「あんなボール、返せない……」
0281名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/04(月) 22:35:16.20ID:3oNjlBGF
侑(対策はあるけど、それでどうなるか……)

梨子はまたしても簡単なドロップショットを打つ

侑(やるしかないよね!)

侑はドロップショットを拾うとすぐに後ろへと戻る

梨子「……」

梨子は同じ構えを見せる

しずく「あれだけ早めに動けば……」

歩夢「……あれは、違う……」

ボールはラケットに当たると高く上がることはなく、先ほどよりも完璧なドロップでネットを軽く超えると数回バウンドする

侑「ドロップ……」

鞠莉「あの技が恐ろしいのはまったく同じフォームでロブもフェイントのドロップも打てること、怖いわね、梨子のトラップは」

花丸「梨子ちゃんは相手の動きを見てから判断できるから、完全に有利」

侑「なるほど……、ときめいちゃうな……」

侑は焦ることなく目を輝かせる
0282名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/04(月) 22:42:03.38ID:3oNjlBGF
−−−−−
−−−


「ゲーム桜内、1-0」

善子「いいわよー!そのままいっちゃえー!」

曜「ここまでは、順調だね」

鞠莉「早めに攻めてる、相手がどれくらいかわからないけど逃げりきあるのみデース」

梨子(大丈夫、攻めれてる、でもなんだろう……)

梨子(まるで千歌ちゃんと試合してる時の感覚、油断できない……)

侑「んー、やっぱり試合は面白いなー!でもゆっくりは出来ないし……」

侑「やろうかっ……!」

梨子「……」

侑「いくよ、桜内梨子さんっ!」

梨子(大丈夫やるべきことをやるだけ!)

梨子はまたしてもドロップショットを打つ

愛「またさっきのだ!」

侑はボールを拾い上げ、梨子が待ち構える

梨子(動かない、なら……)

梨子はボールを高く打ち上げる

善子「よし、決まった!」

梨子(今の感じ何か……)
0283名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/04(月) 22:42:36.46ID:3oNjlBGF
ボールは先ほどと違い急激に落ちることはなく山なりに落ちていく

侑「これなら、間に合うよ!」

花丸「梨子ちゃんがミス!?」

侑はボールの落下地点へ行くとボールをスマッシュする

善子「スマッシュなら!」

梨子「Trap in Night」

梨子はスマッシュされたボールを身体を反転させてラケットで返そうとするも

梨子(っ、なんでこんな重いのっ!?)

梨子はボールを返すことは出来ずに弾かれたボールは梨子のコートに落ちてしまう

梨子「……っ」

善子「嘘、な、なんで……さっきのはともかくNightの方は初見でしょ!?」

歩夢「……1ゲームで掴んだんだ……あれが侑ちゃんの……」

侑「NEO SKY,NEO MAPってね」

(/(cソò ᴗ óV\)まあ私は歌ってないけどね?
0284名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/04(月) 22:43:16.59ID:3oNjlBGF
その後も梨子の技がなかなか決まらずにゲームが進んでいく

梨子(そんな、さっきから全部返される……っ)

梨子「……Trap in Heart」

梨子はラケットの面を使ってボールに回転を加えて放つも

梨子「っ……!」

ボールは梨子の思ったとおりにいかずにただボールが相手コートに返るだけになる

侑「よ、っと」

侑はそれを簡単に処理してポイントが入る

梨子「そんな……、私のボールが……っ……」

「ゲーム高咲、5-1」

鞠莉「梨子の技が完全に封じられてる……」

善子「何よ、一体何したのよ……」

曜「……ボールの回転がおかしい……」

曜は侑が打つボールを集中して見ながら呟く

侑「やっぱり気付く人は気付くか」

梨子「……まさかとは思ってた……でも、そんなこと出来ないと……」
0285名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/04(月) 22:44:16.21ID:3oNjlBGF
愛「歩夢ー、結局どういうこと?」

歩夢「侑ちゃんは、相手とのラリーの中でどれくらいの実力かがわかっちゃうの」

しずく「実力?」

歩夢「侑ちゃんの感覚的にはどれくらいときめくか、みたいなことらしいんだけど……」

しずく「と、ときめく……?」

歩夢「つ、つまりね、侑ちゃんが言うには……」

侑『どんな相手がどんな技を使ってもその人に操れる限界がある、だからその人にはどうにも出来ない回転をかけちゃえばいいんだよ』

歩夢「そうすれば、相手は何も出来ない、やってもそらは不完全だったりミスしたりする……」

せつ菜「か、可能なんですか、そんなことが……」

歩夢「侑ちゃんには……出来るの、相手に出来ないボールを打ち返す、それがNEO SKY,NEO MAP」

愛「ゆうゆ、反則でしょ、それ……」

花丸「こんなすごい選手が無名って……おかしいずら……」

侑「怪我がなければね、今も本当はちょっとダメなんだけど」

歩夢「侑ちゃん!もうあんまり長くは!」

侑「わかってるって!」
0286名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/04(月) 22:45:38.08ID:3oNjlBGF
梨子「っ……」

梨子(嘘、そんな終わり方……、私の実力をこんな簡単に見破られて、私には扱えないボールを打つ……?)

梨子「勝てない……」

梨子の身体が止まってしまう

「0-40」

せつ菜(確かに、あんなテニスをされたら絶望してしまう……)

歩夢(侑ちゃん相手に最後まで試合が出来たのはすごい……)

鞠莉「梨子……」

曜「っ、梨子ちゃーん!!」

善子「諦めないで!諦めるんじゃないわよ!!」

梨子(無理、もう……私には……)

梨子は呆然としながらサーブ位置に立つもまともに打つことは出来ない

「フォルト」

梨子(……勝てない、絶対……)

『やめないっ!!』

梨子「……千歌、ちゃん……?」
0287名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/04(月) 22:46:42.40ID:3oNjlBGF
侑「え……?」

梨子「……やめない……」

梨子はボールを軽くトスするとすぐにサーブを打つ

侑「えっ!?」

侑は不意を突かれて打ち返すことが出来ない

歩夢「クイックサーブ!?ここで!?」

善子「クイックサーブなんて、打ったことあった……?」

花丸「見たことないずら……」

鞠莉「梨子、まさか……」

梨子「まだやめない、諦めない……」

侑「っ……最高っ!」

梨子は先程とは違い普通にトスを上げてサーブを打つ

侑「っ、重いっ!」

侑はそれをなんとか返すも梨子がすでにネット際へと出てくる

せつ菜「プレイスタイルが変わってます……!」

花丸「梨子ちゃんがガンガン前に出てる……」

曜「すごい……」

激しいラリーの打ち合いになり侑も決め切ることが出来ない

侑(ボールがさっきと全然違う、もうこれ別人だよー!)

侑は苦戦しながらも楽しそうにボールを返す
0288名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/04(月) 22:47:53.77ID:3oNjlBGF
梨子「出来ることは全部やる!」

梨子の打つボールが山なりに打ち上がる

鞠莉「Nightをやる気なの?」

善子「でもそれは……」

侑は応えるようにスマッシュを打つが梨子は前と飛び出す

曜「え!?前に!?」

梨子「っ!」

梨子は侑のスマッシュに対して、スマッシュで打ち返す

愛「スマッシュにスマッシュ!?」

侑「やばっ」

梨子のボールは侑のコートへと叩きつけられる

善子「すごい……」

梨子「……負けました……」

ボールの跡がラインよりもわずかに外に残っている

「あ、アウト!ゲームセット、ウォンバイ高咲、6-1」
0289名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/04(月) 22:50:23.46ID:3oNjlBGF
侑「……ギリギリアウト」

侑(あれが決まって続いてたらちょっとまずかった……、運が良かったかな)

侑「歩夢、時間は?」

歩夢「一応範囲内だけど……、まだ無理しちゃダメだよ!」

侑「わかってるって」

侑「久々の試合でときめき回収出来たからねー」

梨子がフラフラと浦の星のメンバーの元へと戻ります

鞠莉「梨子……」

梨子「負けちゃった……、でも、もっと強くなれる……きっと……」

鞠莉「オフコース!梨子はきっと誰よりも強くなれるよ」

鞠莉は梨子を抱きしめながら言います

鞠莉(梨子が負けたのは残念だけど、この経験はきっと梨子を強くする……)

梨子「でも、やっぱり悔しい……です……」

花丸「梨子ちゃん……」

曜「すぅ……、全速前進ヨーソロー!!」

梨子「よ、曜ちゃん?」

曜「敵討ち!してくるよ!」

曜は笑顔を見せてコートへと向かう

愛「さてと、……愛さん、かなり燃えてきたよー!」

侑「愛ちゃん、頑張って」

愛「同じ二年生のみんながここまで熱い試合してるんだもん、愛さん、負けなあい!なんちゃって!」

(*>ᴗ・*)ゞヨーソロー!
0290名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/04(月) 22:56:35.69ID:3oNjlBGF
ここまでで
0291名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/04(月) 23:07:21.52ID:HH9QwW+Y
侑ちゃん幸村ポジションか
強いな
0293名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/05(火) 01:08:59.02ID:UveOu6lI
愛さんには身体能力だけでテニスしてほしい
金ちゃんみたいな豪快なテニスを
それかジャッカルみたいな超持久力テニスか
0294名無しで叶える物語(八つ橋)
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2021/01/05(火) 09:03:41.28ID:mPS/5SBu
侑の技いいな
手塚ゾーンの簡易版的な感じか
0295名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/05(火) 09:18:50.69ID:SRHADUAI
優木VS虹
0296名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/05(火) 23:04:55.55ID:tgY/zhef
>>295
ベストソニー声優キャラたちが凛を猫駆除するんやな
0297名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/06(水) 00:27:34.54ID:3UKjgo3y
今日キリがいいところまで書けなかった
0298名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/06(水) 20:29:16.65ID:3UKjgo3y
善子「ルビィに苦戦してるって電話してきたわ」

花丸「でも次は曜ちゃんだし、大丈夫だよ」

鞠莉「普通の相手ならまず負けないけどね」

せつ菜「愛さんとは正直私も試合したくないです……」

歩夢「それは、……確かに」

「ザベストオブワンセットマッチ、渡辺サービスプレイ」

曜「さてと、いっくよー!」

曜は小柄ながら強烈なサーブを打つ

愛「いいねぇー!」

それに動じることなく愛も打ち返す

曜はしっかりと左右に打ち分けてボールを返していくも

曜「速い……っ」

愛はどんなに角度がついたボールでも追いつきボールを返す

梨子「あれだけ左右に振ってるのに……」

愛「ほらほらー、愛さんまだ余裕だよー!」

愛は何度も左右に走らされても余裕の表情を浮かべる
0299名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/06(水) 20:30:26.16ID:3UKjgo3y
鞠莉「曜が甘い球を打ってるわけじゃないのにね」

しずく「あ、あの……」

歩夢「どうしたの?」

しずく「愛さんも角度をつけて返してるのに、……なんで決まらないんでしょうか」

せつ菜「……確かに」

愛(ちょっとちょっと!さっきからあれ何!?)

愛は左右に振られながらもボールをコート奥へ返し、その後前方に角度をつけたクロスを返す

曜「よっ!」

しかし、コート奥にいた曜は一瞬で前方に移動してボールを返す

愛「瞬間移動してない!?」

曜「そう見えるかな!」

侑「……あれは、縮地法じゃ」

せつ菜「古武術の動きのですか!?」

侑「た、多分……」

歩夢「え、縮地?」

せつ菜「はい!元々は相手に悟られずに距離を詰めるという技です!初動が見えないので実際には動き始めていてもそれがわからない、なので一瞬で前に来てるように見えるという技です!」

歩夢「詳しいね……」

せつ菜「漫画やゲームによく出るんですよ!!」

しずく「見えるだけ……?でも、あの人のは明らかに……」

侑「あれは……」

曜は前と進む瞬間に思いっきり地面を蹴って移動をし一気にネット際へと詰める
0300名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/06(水) 20:30:55.17ID:3UKjgo3y
花丸「いつ見てもすごいずら……」

鞠莉「曜は古武術の動きを使いながらも自分でアレンジして前方への瞬間的なスピードを手に入れてる」

善子「元々フットワークはすごいけど、あの動きは……」

鞠莉「イェース、果南考案の砂浜トレーニングのおかげ、砂浜で鍛えた脚を使ってコートを思いっきり蹴ることで前方への移動が桁違いに速い」

梨子「曜ちゃんの、全速前進……」

曜「ヨーソロー!!」

愛「そんなのアリー!?」

曜「そっちもそろそろ疲れないのかな!?」

長いラリーは愛がボールをネットにかけてしまい終了する

「15-0」

歩夢「や、やっと最初のポイント……」

せつ菜「どうなるんですか、この試合……」

愛「さてと、準備運動、終わりっ!」

ζ㎗òヮóリ なるほど、曜だけにヨーソロー!
0301名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/06(水) 20:31:48.09ID:3UKjgo3y
試合はすでに30分を超えるもお互いなかなかポイントを許さず

「ゲーム宮下、3-3」

善子「な、なんて長い試合してんのよ……」

花丸「向こうの人、全然疲れてなそう……」

愛「んー!楽しいーー!」

しずく「愛さん、まだまだ余裕ですね」

侑「身体能力がずば抜けてるけど、体力は特にすごいからね」

せつ菜「強靭な心肺機能、愛さんの素晴らしい武器です!」

愛「サイコーハートって言ってよ!せっつー!」

歩夢「でも……、相手も疲れてない……」

曜「せーの!」

曜は返ってきたボールに対してラケットを逆手に持つ

愛「え、え!?」

ラケットを後ろに構えボールをギリギリまで引き寄せ一気に振り抜く

曜「えーーい!」

ボールは思いっきり打ち上げられるも急激なカーブを描き相手コートへと入る

曜「私も体力には自信あるんだ、諦めの悪い子といつも試合してたからね!」

愛「いや、あのー、そっちよりも今のに驚いてるんだけど!?」
0302名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/06(水) 20:32:43.75ID:3UKjgo3y
しずく「ら、ラケットを逆手に……」

鞠莉「あれが出始めると、もう止まらないわね」

善子「ここからメチャクチャ過ぎて参考にならないのよね……」

梨子「曜ちゃんしか出来ないテニスだから……」

曜はラケットを順手、逆手と自由に持ち替えて愛を翻弄させる

愛「っ!」

愛(あれじゃ、予想できなくてギリギリ追いつけない!)

曜は再びボールを引きつけてボールを高く打ち上げる

花丸「また決まっ」

愛「届けええええ!!」

愛はボールに対して思いっきり飛び上がる

善子「ええええ!?」

しっかりと飛び上がった愛は長い滞空時間を使いながらコートへ思いっきりボールを叩きつける

曜「なっ」

ボールは激しい音を立ててコートへと沈む

愛「ドーン!」

歩夢「愛ちゃんのダンクスマッシュ!」

善子「と、飛んだわよ!今!」

鞠莉「と、飛んだわね……」

侑「とんでもない組み合わせにしちゃったかな……」
0303名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/06(水) 20:35:12.27ID:3UKjgo3y
−−−−−
−−−


愛「もっかい!!」

愛は再び高く飛び上がりダンクスマッシュを打つ

曜「ここっ!」

曜はなんとかボールをとらえて愛のコートへ返す

愛「お、返したねー、でも痺れてるでしょ!」

曜「うん、だからこっちで!」

曜はラケットを左に持ち替えてボールを返す

愛「そんなのも出来るの!?」

曜「ほらほら行くよー!」

曜の打ったボールはネット際に出ていた愛の利き手の逆をつく

愛「っ、この!」

愛は身体を回転させて後ろを向きながらボレーで打ち返す

曜「やるー!」

しずく「あ、あの二人今の一瞬でお互いとんでもないことしてませんか……?」

歩夢「す、すごい……」

善子「……あれは堕天使でも無理」

梨子「あ、あはは…….」
0304名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/06(水) 20:36:25.57ID:3UKjgo3y
「6ゲームズ、オール!タイブレーク!」

せつ菜「ついにタイブレークですか……」

鞠莉「お互い体力は……少し曜の方が疲れてるかな……」

曜(さてと、試合が伸びちゃうと向こうが有利だよね、やっぱ)

曜(でも……奥の手はラブオープンまで取っておきたいよね)

−−−−−
−−−


タイブレークはお互いのサービスをキープしつつ進んでいく

愛「ほらほら、いくよー!」

愛は攻めの手を緩めることなく守りを固めた上で徐々に前に出てくる

愛「愛さん式!ジャックナイフ!」

愛は前に飛び出しながら両手バックハンドで思いっきりボールを打つ

曜「っ、重いっ!」

曜はボールを返そうとするもパワー負けしてしまい、ボールを打ち上げてしまう

愛「チャーンス!ダンクスマーッシュ!!」

愛は高く飛び上がりスマッシュを打つ

曜「梨子ちゃん!借りる!」

梨子「え?」
0305名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/06(水) 20:38:07.68ID:3UKjgo3y
曜は身体を反転させながら愛のスマッシュを掬い上げるように打ち返す

愛「えっ!?」

梨子「Trap in Night……」

花丸「いつの間に……」

曜の返したボールは相手コートへと綺麗に返っていく

曜「見ててなんとなく出来るかなーって」

曜「まあでも……」

ボールは愛のコートをわずかに外れて落下しバウンド

曜「流石に見様見真似はダメだね」

「アウト!7-5」

「ゲームセット、ウォンバイ宮下、7-6」
0306名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/06(水) 20:39:43.69ID:3UKjgo3y
愛「あ、あれ?勝った?」

せつ菜「最後は愛さんのパワー勝ちですね!」

侑「うん、でも……」

愛「まだなんか隠してるよねー、しかし、決められたら終わりの場面で新しいことするなんて、愛さんビックリだよ」

侑「……甘かったなー」

歩夢「侑ちゃん?」

侑「ラブオープンで戦うならもっと頑張らないと……」

せつ菜「私も負けっぱなしじゃ悔しいです!」

歩夢「私も……次は勝ちたい!」

しずく「それじゃあ、帰ったら特訓ですね」

愛「よし!帰ろう!歩夢が怖くなくなったってみんなに教えないと!」

歩夢「も、もう愛ちゃん!怖いって言い過ぎじゃ……」

せつ菜「いえ、怖かったですよ?」

歩夢「せつ菜ちゃんまでー!?」

侑「歩夢デビルモードから歩夢エンジェルモードに変わったってことで」

歩夢「で、デビル……」

しずく「み、皆さん、あんまり虐めるとまたデビルモードに……あっ」

歩夢「しずくちゃんまでー!」
0307名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/06(水) 20:41:57.05ID:3UKjgo3y
鞠莉「ちょっとー、盛り上がってるけどちゃんと優勝したんだからセレモニーは出てよ?」

侑「あ、そうだった……」

曜「ごめん、負けちゃった」

鞠莉「相手がストロングだったってことね、それに奥の手は隠したみたいだし?」

梨子「隠すために土壇場で私の技を使ったみたいだけど」

曜「あ、あはは……、いやー、なんとなく打てるかなって」

梨子「なんとなくでほぼ完璧に打たなくてもー……」

花丸「梨子ちゃん、負けた時より落ち込んでる気がするずら」

曜「ごめんってばー!」

鞠莉(確かにあとボール3個分でコートに入ってた……、スマッシュがあまりに強力だったせいだと思うけど……)

善子「……ズラ丸、帰ったら新技の練習協力して」

花丸「あれ?練習嫌いの善子ちゃんが珍しいね?」

善子「……今のままで本番で足を引っ張りたくないだけ!」

花丸「はいはい、わかったずらー」

善子「何ニヤニヤしてるのよー!」

花丸「してないってー」

浦の星、虹ヶ咲の面々はそれぞれの想いを胸に帰路へと着きました

メイ⋇σ_σリわたしの技……
0308名無しで叶える物語(茸)
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2021/01/06(水) 20:54:10.29ID:fBjWQQsP
>>1です
規制されたのでここまでで
0309名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/06(水) 22:35:13.12ID:H4ounTaB
熱いな、熱い
0311名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/07(木) 22:07:05.40ID:Ubp6OsbP
河川敷コート

誰も立ち寄らないような河川敷のコートに綺羅ツバサが一人立っています

ツバサ「……」

そこにもう一人コートへと近づく人影

ツバサ「良かった、来てくれたのね」

ツバサ「高坂穂乃果さん」

穂乃果「ツバサさん、あの、私何が何だかわからずに来てるんですけど……」

ツバサ「あなたと、もう一度試合をしたいの」

穂乃果「試合……、でもそれはラブオープンで!」

ツバサ「ごめんなさい、私はラブオープンに出れない」

穂乃果「えっ、な、なんで……」

ツバサ「これ以上、プロになる前に無理な試合をさせられない、対外試合は禁止って言われてしまってね」

穂乃果「そんな……」

ツバサ「だからあなたと最後に試合がしたい、また公式試合じゃなくて残念だけど」

ツバサは穂乃果をまっすぐと見つめます

ツバサ「あなたと試合が出来ればラブオープンを諦められる……」

穂乃果「なんで、私と……」

ツバサ「わかってるでしょ?今度こそ、決着つけましょう?」

穂乃果「ま、前は、私が棄権というか……、止められたというか……」

ツバサ「そうね、あの時は中断して正解、あれ以上やったら確実に怪我をしていた」

ツバサ「でも、今は違うでしょ?」

穂乃果「……うん」

ツバサ「3-2、私がまだリードしてる状態で終わったはず」

穂乃果「私の30-0から、だよね」

ツバサ「やっぱり覚えてたのね」

穂乃果「私もずっと心残りだったから」

ツバサ「決着をつけましょう」
0312名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/07(木) 22:07:42.92ID:Ubp6OsbP
今日はちょっと予告的なもののみで
0314名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/08(金) 22:38:42.06ID:TzzYYhqx
ツバサと穂乃果はそれぞれコートへと移動し構え始める

穂乃果「……にこちゃんも試合したがってたのに、なんか悪いなあ……」

ツバサ「誘ったけど断られたわ」

穂乃果「えっ!?」

ツバサ「プロになるまで待ってなさいってはっきり言われちゃったわ」

穂乃果「あー……にこちゃんらしい」

ツバサ「さて、始めましょう穂乃果さん」

穂乃果「うん!私も最初から飛ばすよ!」

穂乃果はトスをあげてサーブを打つと空が急に明るくなる

ツバサ「ええ……Shocking Party」

ツバサは目を輝かせ、電流が流れるように動きサーブを返す

穂乃果「えいっ!」

穂乃果は思い切りラケットを振りボールを返す

打ったボールはスピードを上げて完全にアウトコース

ツバサ(どう見てもアウト、でもこの子のボールは必ず入るっ!)
0315名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/08(金) 22:39:40.38ID:TzzYYhqx
ボールは急激に曲がりコートのギリギリ落ちていく

ツバサ「っ!」

ツバサは走りながらボールに追いついて返球する

穂乃果「はぁっ!」

穂乃果は返ってきたボールをボレーで返す

ツバサ「これも!」

ボールは場外へと飛ぶ軌道を取るもツバサはそれを追いかける

ツバサ「間に合え!」

ツバサは必死に追いかけて腕を伸ばすもボールはあり得ない軌道でコート内に落ちてポイントが入る

ツバサ「相変わらず無茶苦茶ね、その状態は……」

穂乃果「……前もきっとこうなってたと思う」

穂乃果がラケットを下ろすと差し込んでいた光が雲に隠れていく

ツバサ「どうして続けないの?」

穂乃果「この状態はやっぱりリスクが高くてまだまだ扱い切れなくて、流石にツバサさんとやるのに最後まで続けられないと思います」

穂乃果「でも、私もあの時より成長した、もっとテニスを好きになってるから、出来ることが増えた……」

ツバサ「楽しませてくれるのよね?」

穂乃果「もちろんっ!」
0316名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/08(金) 22:40:50.25ID:TzzYYhqx
穂乃果は言い終えるとサーブを打つ

ツバサ「それなら、許すわ!」

ツバサは少し甘くなったサーブを見逃さずにライジングで打ち返す

穂乃果(やっぱりツバサさんのライジングは格好いい、私の目標!)

穂乃果はツバサの打ったボールに届き相手コートにボールを返す

ツバサ(間に合った?いえ、少し甘かった?)

ツバサは考えながらもShocking Partyにより直感的に打ち返す

ツバサ(また、甘く……!?)

ボールの方向には穂乃果がすでにラケットを構えている

ツバサ「っ!」

穂乃果はツバサとは逆サイドに強烈なショットを打ちポイントを取る

穂乃果「これで、3ゲームオール!」

ツバサ「……穂乃果さん、あなたは何を……」

−−−−−
−−−


次のゲームもツバサはサーブでポイントを取るもラリーになると苦戦をする
0317名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/08(金) 22:41:34.99ID:TzzYYhqx
ツバサ「違うっ!そっちじゃ!」

ボールはツバサの想定とは違うコースを取りやはり穂乃果の近くへと飛んでいく

穂乃果「チャンス!」

穂乃果は見逃さずにドロップショットでポイントする

ツバサ「流石に届かないか……」

ベースラインより後方にいたツバサはShocking Partyでも追いつくことが出来ない

ツバサ(さっきから思った通りに打てない、直感で打ってるはずなのに自然にコースが限定されて……)

ツバサ「……まさか」

何かに気付いたツバサはShocking Partyを解き返球する

ツバサ「っ!これは……!」

ツバサはラケットがボールに当たる際の違和感を感じ、無理矢理返球しようとするもネットに当たってしまう

ツバサ「なるほど……、打たされてたわけね」

穂乃果「あー、もうバレちゃった……」

ツバサ「ボールを独特の回転をさせることでコースを限定させてる」

ツバサ「無理に狙おうとするとアウトやネットになるように……、直感で打つと知らないうちに打たされてたってこと、やるわね」

穂乃果「えへへ、本当はボールを引き寄せたりとかしたいですけどね」

ツバサ「あなたまでそんなことされちゃ困るわ……、成程ね、私のShocking Party対策ってことかしら」

穂乃果「最初はそのつもりで、今はかなり応用出来てるんです!」

ツバサ(確かにここまで自由に回転を操れるのはかなりのもの……、無理矢理崩すにしても難しいわね……)

穂乃果「これが私の技、穂乃果☆オンステージ!」

ツバサ「これは、厄介ね……!」
0318名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/08(金) 22:42:07.74ID:TzzYYhqx
穂乃果は打ったボールに毎回回転をかけてツバサを翻弄する

ツバサ(これも負担がゼロじゃないはずなのに、仕方ない、ちょっと早いけどやるしかないわね!)

ツバサは穂乃果の打ったボールに対しラケットを使い回転をかける

ツバサ「さあ言うことを聞きなさい!!」

穂乃果「あれは、ことりちゃんに最後に使った……」

ツバサ「Private WARS!」

ツバサの打ったボールは穂乃果がいる方向とは逆へと軌道を描き飛んでいく

穂乃果「そんなっ!」

穂乃果は不意をつかれてポイントを許す

穂乃果「も、もう破られちゃうの!?」

ツバサ「これが私の奥の手よ」

ツバサ「相手の打ったボールの回転をすべて殺す」

ツバサ「Private WARS」

穂乃果「す、すごい……」

ツバサ「私もShocking Partyはこれをやるときは出来ないけど……、さあ穂乃果さん、普通のテニスをしましょうか」

穂乃果「……はい!」

リ`・ヮ・)まるで普通のテニスを今までしてなかったみたいなことを
0319名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/08(金) 22:43:37.80ID:TzzYYhqx
穂乃果「くっ!りゃあ!」

ツバサ「甘いわよ!」

穂乃果とツバサのラリーは一見変哲もないラリーに見える

しかし、穂乃果は穂乃果☆オンステージで常に回転をかけて攻める

対してツバサもPrivate WARSを使わざるを得ない

穂乃果(きついけど……、やめたら一気にやられちゃう……)

ツバサ(実際に打つまであれをやめたかどうかわからないから、常に回転を殺し続けないと……)

ツバサ(まさかこんな試合をあなたとするなんてね……)

穂乃果「はあはあ……、負けない!」

穂乃果は必死で食らいつくもツバサのサーブでは虎砲により有利にされてしまう

穂乃果(サーブをなんとかしないと、ここでツバサさんに楽をさせちゃう!)

ツバサがボールを高くあげ、ツバサが高くジャンプをする

ツバサ「いくわよ!」

ジャンプの勢いでボールを勢いよく叩きつけるサーブを打つ

穂乃果(反応して!反応!)

先ほどから捉えきれなかったボールを穂乃果はしっかりと目で捉えて反応する

穂乃果「そこだ!」

反応スピードをあげたリターンはツバサも追いつくことが出来ずにポイントが入る

ツバサ「今のは……」

穂乃果「まだまだ……」

ツバサ(まさか……、私のShocking Partyに近い状態じゃ……)

ツバサ「ここに来て進化させちゃったかしら……っ」
0320名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/08(金) 22:44:15.34ID:TzzYYhqx
−−−−−
−−−


ゲームはお互い譲ることなく進んでいき

ツバサ「……タイブレークね」

穂乃果「です、ね……」

ツバサ「どうする?出し惜しみをまだする?」

穂乃果「ううん……、もう全力で!」

穂乃果が目を輝かせると再び雲の隙間から光が覗く

ツバサ「……私もやったことないことをやるしかないわね」

ツバサ(本能と、理性を、一緒に……!)

ツバサのサーブでタイブレークが始まり、穂乃果はリターンを返す

明らかにアウト気味なボールだがツバサはダッシュして取りに行く

ツバサ「これを!返す!」

ツバサはジャンプしながらボールを打ち込む

穂乃果もそれに対応してボールを返すも今度はアウトになってしまう

穂乃果「あ、あれ?」

ツバサ「上手くいったわね」
0321名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/08(金) 22:45:41.05ID:TzzYYhqx
穂乃果(ツバサさんのあの反応はShocking Partyのはず、でも……)

ツバサ「あなたのとんでもない軌道のボールは相手の回転も利用しないといけない、でも」

ツバサ「回転を殺して返せば上手くいかないはずよね」

穂乃果「でも、ツバサさんは今……」

ツバサ「そうよ、初めてやるわよ、Shocking PartyとPrivate WARSの併用」

穂乃果「で、出来るの!?」

ツバサ「やらないと負けるじゃない、嫌よ、何も試さず負けるのは」

穂乃果「は、はあ……」

ツバサ(本能に任せたまま動いて、回転をしっかり殺して理性的に返す、あー、無茶して怒られそう……)

ツバサ「ま、最高に楽しいからいいわよね!」

穂乃果「っ……はい!!」

2人は全力を出し切りながらボールを打つ

穂乃果が攻めて、ツバサが守る、2人の打ち合いは長時間に及んだ
0322名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/08(金) 22:46:14.39ID:TzzYYhqx
−−−−−
−−−


ツバサ「はあはあ……、これ、勝ったわよね、私……」

穂乃果「も、もうわかんないです……」

ツバサ「確かに……」

穂乃果とツバサはコートに倒れる

ツバサ「50-49くらいまでは覚えてたんだけどね……」

穂乃果「私、41-41でわかんなくなってます……」

ツバサ「もうー!これじゃ、決着ついてないじゃない!」

穂乃果「ツバサさん……」

ツバサ「何?」

穂乃果「私、ラブオープンに優勝して、ツバサさんのステージまでいつか行きます、だからその時に……」

ツバサ「……そうね」

ツバサ「……私の分まで暴れてきてよ、ラブオープンで」

穂乃果「……はい!」

二人はコートに横になりながら、ようやく笑い合っています
0323名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/08(金) 22:47:36.85ID:TzzYYhqx
にこ「……何してんのよ、あの二人は……」

その様子を遠くで見ながらあきれた様子でにこが呟きます

にこ「はあ……まあ燃えてきたけど……」

にこ「さてと……、……あ、もしもし?あんたのところの部長がぶっ倒れてるわよ、私は一人担ぐのが精一杯だから任せるわよ」

にこはどこかに電話をし終えると二人がいるコートへと向かいます

その後二人はそれぞれかなり怒られたようです

リ`・ヮ・)にこちゃんハードルあげすぎだよね
0324名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/08(金) 22:49:13.05ID:TzzYYhqx
ここまでです
0325名無しで叶える物語(茸)
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2021/01/09(土) 00:37:12.48ID:2ix1y+yf
ヘタな勘繰り予想で支障きたさないよう注意しないとだけど、矢澤お前どんだけの大物なんだ...
プレイスタイルすら想像できぬ
0326名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/09(土) 00:57:11.86ID:CbrUXX6A
キター!
朝香とか絢瀬とかもそうだけど、ネタにされがちな3年がしっかりカッコ良く描かれてるのめっちゃ好き
0327名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/09(土) 21:11:01.65ID:NxBsikkO
音ノ木坂学院

テニスコートに音ノ木坂のテニス部が全員集まり、にこが前に立っています

にこ「それじゃあラブオープンまでもう少しだから、練習頑張るわよ」

凛「なんかにこちゃん、元気ない気がする」ヒソヒソ

花陽「確かに……、もうすぐラブオープンなのに」ヒソヒソ

穂乃果(やっぱりツバサさんが出ないの残念がってるなー……)

希「あ、そういえば」

絵里「どうしたの?」

希「んー、練習終わりでいいかな」

にこ「ほら、喋ってないで練習を……」

璃奈「……」

にこ「……ん?」

かすみ「……」

にこ「えーと……レギュラメンバーはコートに……」

果林「……」

にこ「……誰よ!あんた達!!」
0328名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/09(土) 21:11:50.38ID:NxBsikkO
果林「あら、やっぱりバレちゃったわね」

かすみ「ほ、ほらー!だからバレるって言ったじゃないですかー!」

璃奈「残念」

穂乃果「ん?おぉ、よく見たら全然知らない人たちっ!」

果林「ほら、一部騙せてたわよ?」

海未「てっきり、にこが許可してるものかと……」

にこ「してないわよ!どこの回し者よ!」

果林「ほら、かすみちゃん、自己紹介」

かすみ「……皆さーん、初めましてテニス界で一番可愛いかすみんでーす♪」

花陽「……」

真姫「……」

かすみ「……」

凛「お、終わり!?」

海未「ここまで何も伝わらない自己紹介とは……」

ことり「で、でも名前はわかったよ、かすみんって」

希「うちも負けてられないね、にこっち!」

にこ「……にっこにこにー!あなたのハートににこにこにー、笑顔を届ける矢澤にこにこー、青空もーにこっ!」

果林「……良かったわね、かすみちゃんといいお友達になれそうよ」

かすみ「ぐぬぬ、やりますね……」
0329名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/09(土) 21:12:36.73ID:NxBsikkO
真姫「もうお笑い要員はうちの部はいらないんだけど……」

にこ「誰がお笑い要員よ!」

絵里「えーっと、結局どちら様?」

璃奈「虹ヶ咲学園、テニス同好会」

果林「今日は、ちょっと偵察にね」

ことり「虹ヶ咲……ラブオープンの出場有力校の……」

果林「あら?あなた達聞いてないの?ラブオープン出場校は今日決まったわよ?」

穂乃果「え?」

にこ「え?」

希「あー、それをさっき言いかけたんやけどね」

にこ「早く言いなさいよ!そういうことは!」

凛「かよちんも知らないなんて珍しいにゃ」

花陽「今日携帯忘れちゃって……」

絵里「つまり、あなた達がここに来たのって……」

かすみ「同じラブオープン出場校として偵察に来たってわけです!」

果林「おかしいわね、生徒会通じて連絡したはずだけど」
0330名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/09(土) 21:12:59.36ID:NxBsikkO
海未「生徒会……」

海未が穂乃果をじろっと見ます

穂乃果「え、あ、あー、そういえば中川さんって人から連絡をお昼にもらったような、もらってないような……」

海未「あなたはいつもいつも!どうせ早くお昼ごはん食べたくて適当に聞いてたんでしょ!?」

穂乃果「うわぁーん、海未ちゃんごめーん!!」

果林「あの子が生徒会長なのね」

かすみ「うちとはかなり違いますね……」

真姫「というか、私たちラブオープン出場ってことよね?」

穂乃果「あー!そういうこと!?」

璃奈「どうしよう、話が進まない」

果林「困ったわね」
0331名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/09(土) 21:13:53.39ID:NxBsikkO
にこ「こういう出場決まった発表ってもう少し格好良くやるんじゃないの!?」

絵里「ま、まあ、こういうのもありなんじゃないかしら」

希「特に広げられなかったんだよ、多分」

花陽「でもラブオープン出場なんですね!」

凛「テンション上がるにゃー!」

真姫「他の二校はどこなのかしら」

海未「こちらも偵察などした方がいいんでしょうか」

ことり「でもあとはUTXと、浦の星なんじゃ……」

穂乃果「それなら偵察は別にいいんじゃないかなー」

かすみ「私たち抜きで盛り上がらないでくださいー!」

絵里「ごめんなさい、それでわざわざ偵察と」

果林「ええ、本当はコートの外から見てるつもりだったんだけど」

璃奈「この人が早く並びなさいっていうから」

璃奈は真姫を指差します

真姫「てっきり新しく入部した子かなって……」

凛「真姫ちゃんにしては珍しいポンコツ具合にゃー」

真姫「う、うるさいわね!」
0332名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/09(土) 21:15:09.22ID:NxBsikkO
絵里「うーん、ここで追い返すのもなんか悪いわね……、どうする?」

にこ「まあいいわ、好きにさせれば……見てるだけなら、まあ……」

穂乃果「誰か試合やろー!」

にこ「こらー!!」

海未「ほら、穂乃果、毎回のパターンなのですから学んでください」

穂乃果「お約束だからやらなきゃなーって」

希「とりあえず見学なら好きにしていいみたいやから」

果林「ありがとう、助かるわ」

ーーーーー
ーーー


音ノ木坂の部員が各自練習をしてる様子を外からカメラで撮影する璃奈

璃奈「案外普通の練習」

かすみ「やっぱり部員が多いところはいいなー……、あー、ボール拾いとかやってくれてる……」

果林「贅沢はダメよ、かすみちゃん」

かすみ「……まあそう、……ですけどー」
0333名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/09(土) 21:17:13.50ID:NxBsikkO
果林「どう?レギュラーメンバーの感じは」

璃奈「これまでの試合結果からなんとなく予想がつく、ただ、未知数な人が何人かいる」

果林「それは?」

璃奈「矢澤にこ、一回も試合に出てない」

かすみ「それって補欠なんじゃ……」

璃奈「部長」

かすみ「えっ!?」

果林「うちの部長も似たようなものだもの、事情があるのかは別として」

璃奈「あとは絢瀬絵里」

果林「彼女ね……」

璃奈「UTXの試合に出た時に、パーフェクトゲームをしてる」

かすみ「UTXにパーフェクトゲーム!?」

果林「ただ、UTXって」

璃奈「以前までの怖さはない、怖いのは綺羅ツバサ、優木あんじゅ、統堂英玲奈」

果林「その三人とやったわけじゃないんでしょ?」

璃奈「うん」

かすみ「で、でもすごいですよ……」
0334名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/09(土) 21:17:45.74ID:NxBsikkO
璃奈「もう一人は、高坂穂乃果」

果林「えーっと、あー、あの生徒会長さん」

かすみ「侑先輩も気にしてましたねー」

璃奈「この三人がよく分からない」

果林「なるほどね……」

三人は練習を見ながら真剣に調査をしています

真姫「なんか意外とちゃんと偵察されてるけど……」

海未「無心です、こういう時は無心で練習あるのみです」

真姫「でも、本気出しちゃダメなんでしょ?」

ことり「どっちにしろ、そのうちバレちゃうと思うんだけど……」

花陽「私たちも偵察とかした方がいいんでしょうか……」

希「せやねー、するとしたら虹ヶ咲だけど、あれ?にこっちや、えりちって、偵察行ってなかった?」

絵里「あの時は、ちょっと色々あって……」

かすみ「あのー!!」

かすみがコートにいるレギュラーメンバーに向かって声をかける
0335名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/09(土) 21:18:29.99ID:NxBsikkO
凛「どうしたのー!?」

かすみ「そちらも偵察ご希望なら良ければ試合しませんかー!」

希「おっと、やっぱり言ってきたね」

海未「また私がやりましょうか?」

穂乃果「私やr」

ことり「穂乃果ちゃん、また怒られるからっ!」

かすみ「できればー!そちらの部長さんと!」

絵里「えっ」

海未「にこは……」

にこ「そういう気分じゃないから嫌よ」

真姫「だと思ったわ……」

凛「にこちゃん、いつになったら試合するにゃ……」

かすみ「あっさり却下されました……」

璃奈「残念」

果林「それじゃ、誰か私と試合したい人はいる?」

かすみ「えっ!?」
0336名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/09(土) 21:19:30.95ID:NxBsikkO
凛「なんか大物感ある人が持ちかけてきたにゃ」

海未「どうしますか?にこ」

にこ「わかったわよ、こっちもいい機会だし、ただし、穂乃果以外」

穂乃果「えええええ!!」

真姫「それじゃあ、この真姫ちゃんの出番」

絵里「私がやろうかしら」

真姫「ちょっと!」

海未「ほ、本気ですか、絵里」

希「珍しいやん、どうしたの?」

絵里「あの人、なんか気になるのよね」

璃奈「当たり引いた」璃奈ちゃんボード『作戦通りシメシメ』

かすみ「で、でも、本当にやる、んですか?」

果林「ええ、その方が、都合いいでしょ?」

かすみ「ま、まあ……」

にこ「花陽、ちょっと相手のこと調べられる?部室のパソコン使っていいから」

花陽「え?う、うん!」

花陽は部室へと駆け出します

希「にこっちもなんか気になるの?」

にこ「ちょっとね」

∬cVσ_σv 気になるチカ
0337名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/09(土) 21:19:48.43ID:NxBsikkO
キリがいいのでここまで
0338名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/09(土) 21:21:41.44ID:ljS299nW
えりかり楽しみだな
0339名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 05:34:25.50ID:rZw8IkPC
えりちのプレイスタイルはなんとなく想像できたけど
果林さんどんなプレイスタイルなんだろう
ポンコツ同士の試合楽しみ
0342名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:37:40.34ID:UgyB26at
「それでは絢瀬先輩と、えーっと……」

果林「朝香果林よ」

「朝香さんの試合を始めます」

「ザベストオブワンセットマッチ、サービス朝香」

穂乃果「絵里ちゃんいいなー」

花陽「し、調べてきましたー!」

にこ「ご苦労様、それで?どういう選手?」

花陽「朝香果林さん、現役モデル兼テニスプレーヤーで、得意なのが……」

果林「せーのっ!」

果林はトスをあげると身体を弓形に反らして思いっきりラケットを振り抜く

絵里「なっ」

ボールはかなりのスピードで絵里のコートへと飛び、絵里はラケットにかすらせるもポイントを許す

花陽「超高速サーブ……」

ことり「は、速い……」

にこ「希より速いわね」

絵里「見た目に似合わず、強烈なサーブね……」

果林「あら?そうかしら?」

絵里(でも返せないサーブではないわね、目を慣らせば……)
0343名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:38:10.22ID:UgyB26at
かすみ「だ、大丈夫かな……」

璃奈「大丈夫」璃奈ちゃんボード『ファイト』

果林「さ、続けていくわよ」

果林は再度高速サーブを打ち、絵里は今度は返そうとせずにボールをしっかりと見る

絵里「……なるほどね」

続くサーブ、絵里はしっかりと反応をしてボールを返す

かすみ「もう返すの!?」

果林「返しただけって感じね」

果林は返ってきたボールを冷静に対処してポイントを奪う

「40−0」

絵里「ま、そうよね」

果林「……次は、返されるわね」
0344名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:38:43.10ID:UgyB26at
果林の予想通り次のサーブを絵里は完璧に返す

果林「っ!」

果林も負けずにそれに反応してボールを返球する

絵里「そこっ!」

絵里は相手の隙を見逃さすにコーナーへとボールを入れていく

「15−40」

真姫「あのサーブにもう対応するなんて……」

ことり「やっぱり絵里ちゃんはすごいね」

絵里(これだけの選手とは思えないけど……)

果林「……」

絵里は次もサーブに動揺することなく綺麗にリターンする

絵里「よしっ!」

絵里はそのままネット際へとダッシュする

かすみ「リターンダッシュ!」

果林の打ったボールに対して絵里はボレーで攻める

花陽「上手い!」

果林「確かに上手いけどっ!」

果林もそれに反応して強いショットを返すもアウトになってしまう

果林「なんか違うわね……」

果林はラケットを見ながらブツブツと呟いてる

絵里「……?」

サーブの体勢に入ると果林は先ほどよりも身体を反らしてサーブを放つ

果林「……こう、かしら!」

絵里「えっ」

サーブはよりスピードを上げてコートに入り絵里も反応ができない

「ゲーム朝香、1−0」
0345名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:39:14.02ID:UgyB26at
絵里「サーブのスピードが上がった……」

真姫「力を抜いてたってこと?舐められてるのかしら……」

ことり「それにしては試行錯誤してるような」

絵里「ちょっと不気味だけど、私のテニスをするだけね」

果林「楽しみだわ」

絵里のサービスゲーム、サーブは果林よりもスピードはなく難なく果林は反応する

璃奈「速いは速いけど」

かすみ「果林先輩ほどじゃないですね!」

絵里「あれと比べられても、ね!」

絵里のボールに対して果林は強烈なショットを打つ

絵里(さっきもだけど、このショットあまりに攻めすぎてる)

果林「ついてこられるかしら?」

果林は左右へと強いショットを打ち分けて、絵里を走らせる
0346名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:40:17.36ID:UgyB26at
穂乃果「すごい攻め方……」

海未「攻めるタイミングが早いですね」

にこ「海外ではあんなもんよ」

真姫「海外?」

にこ「ええ、普通は少しラリーをしてから攻め時を見つけて、得意なショットで決めるけど」

にこ「攻めに転じるところが海外は早い、様子見なんてしないのよ」

璃奈「果林さんは徹底的な攻撃スタイル」

かすみ「守りなんて言葉はありませんよー!」

絵里「なるほどね!」

果林のショットに負けることなく完璧に返球する絵里

果林「また厳しいところに……」
0347名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:41:08.75ID:UgyB26at
海未「絵里は本当に綺麗なテニスをしますね」

花陽「理想的な動きと打ち方……」

希「バレエをやってたおかげやね、体幹がしっかりしてるし、何よりバランス感覚が抜群」

果林「くっ!」

かすみ「押され始めてる……?」

果林(さっきから、返ってくるボールにミスがなさすぎる!)

絵里は果林の少しのミスも見逃さずにポイントを重ねていく

「ゲーム絢瀬、1−1」

果林「本当……強いわね……」

絵里「あなたも、まだ何隠してるでしょ?」

果林「お互い様よ」
0348名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:42:03.89ID:UgyB26at
その後もお互いのサービスゲームをキープし続ける

「ゲーム絢瀬、3−3」

穂乃果「いい感じだけど……」

海未「あのサーブが厄介ですね」

ことり「あれ……絵里ちゃんの立ち位置……」

絵里はリターンの構えをかなり中央寄りにして構える

果林「……っ」

果林はサーブを外へと打つも外れてしまう

「フォルト」

璃奈「……まずい」

「ダブルフォルト、0−15」

希「なるほどね」

果林「嫌なことするわね」

絵里「単純な対策よ?」

穂乃果「どういうこと?」

花陽「速いサーブを得意にする選手はセンターに打つことが多いので、ああやってセンターに構えるのが対策なんです」

凛「へー……、でもそれじゃ外に打たれるだけじゃ」

にこ「あれだけのスピードだとコントロールが悪いのよ、だから苦手コースは外しやすい」
0349名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:42:49.17ID:UgyB26at
果林「それならそれで……」

果林は続くサーブをセンターへと打つ

絵里「そうくるのね!」

センターに構えてた絵里はサーブを返しラリーへと突入する

果林「さあ、攻めるわ!」

果林は再度絵里を左右へと走らせる

絵里(いい攻めね、そしておそらくこの人、目がすごいいい……)

絵里(私の動きの僅かな動きも見逃さずに攻めてくる……)

真姫「なんか、絵里が取りづらくなってる……」

穂乃果「……絵里ちゃん、あれ、使うよね」

凛「あれ?」

海未「一年の子達は知らないかもしれませんね、よく見るといいですよ」

絵里は果林のボールをスライスで返して流れを変える

果林(そんなことしても、私は攻めるのみ!)

果林はボールを返すも絵里はその間にコート中央へと進んでいる
0350名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:43:22.43ID:UgyB26at
絵里「……」

絵里は通常のショットを同じスイングでドロップショットを打つ

果林「まずいわねっ」

かすみ「でもそこなら拾えます!」

果林はネット際へとダッシュする

しかし、絵里の打ったボールはネットを超えるとバウンドすることなくコートへと落ち静止する

果林「嘘でしょ……」

希「あれがえりちの必殺ショット、バウンドせずにそのまま止まるドロップショット」

にこ「静かな湖に白鳥が降り立つように音も立てない様子から」

絵里「ホワイト・スワン」

∬cVσ_σv 白鳥の湖ね
0351名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:44:22.54ID:UgyB26at
その後も果林は攻める姿勢を変えないが、絵里のホワイトスワンを警戒してしまう

果林(あのボールはコートに着く前に拾うしかない、でもそれだとベースライン上で攻められない!)

かすみ「警戒しすぎちゃってる……」

璃奈「挙動があまりに同じだから対策が取れない」

絵里「そんなに前にいていいのかしら?」

絵里は果林が前寄りになるのを見逃さずに綺麗なロブを打つ

穂乃果「うわー……綺麗なロブ……」

海未「絵里は強さはあの綺麗さですね、とにかくミスがない」

ことり「そこに絵里ちゃんは必殺ショットがあるから……」

真姫「ねえ、本当ににこちゃんって絵里より強いのよね!?」

にこ「疑いすぎよ!強いわよ!強いの!!」

凛「もしかして、にこちゃんずっと試合せずに終わるんじゃ……」

花陽「そ、それは流石に……」

海未「あまりに試合をしないからこういうことを言われるんですよ」

にこ「う……」

絵里「ちょっと、私の試合なんだからそこで盛り上がらないでよね?」
0352名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:45:22.58ID:UgyB26at
気付くとすでに絵里はマッチポイントを迎えている

果林「また、ホワイトスワン……」

果林の視線の先には絵里が打ったボールがネット際に落ちて静止している

果林(……出来るか、わからないけどやってみるしかないわね)

絵里(さあ、まだ何かあるわよね?)

果林のサーブ、絵里は同じくセンターに構えるもサーブも絵里の方へと飛んでいく

絵里「それはもう取れる!」

絵里がリターンを返すも、すでに果林は待ち構える

絵里(さあ、また攻めてくるなら……)

果林(……見えた)

果林はショットを打つも先ほどとは違い絵里の近くへとボールを飛ばす

絵里(攻め方を変えた?でも、これは……)

真姫「決まったわね」

凛「絵里ちゃん決めるにゃー!」

絵里「……っ」

絵里はボールを返せずに止まってしまう
0353名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:46:36.52ID:UgyB26at
「15−40」

穂乃果「えっ!?」

希「動きが止まった……?」

果林「……よし」

かすみ「わ、わ、ついにあそこまで……」

璃奈「やっぱりすごい……」

絵里は戸惑うも息を整えてリターンの構えを取る

絵里(考えてもわからないなら、今はいい、まだマッチポイント……)

続いても果林は狙いをつけるようにボールを打つ

絵里「これは……取れるっ!」

絵里は拾いづらそうにするもなんとかボールを返す

果林「やっぱり範囲が狭いわねっ!」

果林も負けずに狙いをつけてボールを返す

絵里「……これも取りづらいけど!」

絵里はラケットを振るとボールは緩やかな軌道を描く

果林「……無理ね……」

果林は取ることを諦めてしまい、ボールは静かにコートへ落ちる
0354名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:47:44.74ID:UgyB26at
「ゲームセット、ウォンバイ絢瀬、6−3」

絵里「ふぅ……」

果林「やっぱり強いわね」

果林と絵里はネットを挟んで握手をする

絵里「あなたも、その身長であのサーブはすごいわ」

果林「……ありがとう」

真姫「最後は怖ったけど、勝ったわね」

凛「さすが絵里ちゃん!」

穂乃果「うーん……」

海未「どうしましたか、穂乃果?」

穂乃果「なんか変だよねー、やっぱり」

ことり「……?」
0355名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:49:11.09ID:UgyB26at
ーーーーー
ーーー


試合を終えるとかすみと璃奈もメンバーと軽く打つなど練習に参加しました

かすみ「それでは今日はありがとうございましたー!」

穂乃果「また来てねー」

真姫「それはなんか違うんじゃ……」

かすみ達は帰っていきます

絵里「久々に楽しかったわ」

花陽「うーん……」

凛「どうしたの?かよちん」

花陽「私の見間違えかな、あの果林さんって人、プロフィールだと170cm近いはずなんだけど……」

凛「え?」

にこ「どういうつもりなのかしらね、本当」

絵里「さあ?まあ今度は本物とやりたいわね」

海未「本物……?」
0356名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:50:19.24ID:UgyB26at
ーーーーー
ーーー


果林「ふぅ、やっぱり体格を生かしたプレーまでは厳しいわね」

璃奈「でもかなりいいところまでいってた、果林さんが出来ればうちのメンバーはコンプリート」

果林「そうね、でも限界があるってわかったわ」

かすみ「いい加減、それやめてよー、なんか緊張するから……」

そう言われ、ウィッグを取りメイクを軽く落とします

しずく「ごめんごめん、つい」

かすみ「果林先輩の奥の手までやろうとして……」

しずく「だって、果林さんならやるでしょ?」

かすみ「しず子の理屈はよくわかんないよ……」

璃奈「理想のヒロイン、いい練習になった」

ノミdイ˶σᴗσ˵V今回の果林さんはずっと私でした♪
0357名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/10(日) 21:51:44.79ID:UgyB26at
ここまでにします
0358名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/10(日) 22:25:21.51ID:ted6DQHu
まさか大女優(ペテン)?
中学生最強はしずくですな
0359名無しで叶える物語(茸)
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2021/01/10(日) 22:31:02.50ID:3LXzTYlz
果林は氷の世界か
0360名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/11(月) 00:42:00.43ID:7p2huI09
城西湘南のサーブええな。懐かしい
0362名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/11(月) 02:47:50.11ID:Hr+mlOEp
しずくはイリュージョン使うと思ってたけど
まさか果林さんになっていたとは....
漫画と同じ驚き方をしたよ
0363名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/11(月) 20:46:19.91ID:kG9oZc/K
浦の星女学院

浦の星テニス部の部室で全員が集まっています

ダイヤ「それでは、すでに皆さんご承知かと思いますが……」

全員が黙ってダイヤを見つめています

ダイヤ「ラブオープン出場が決まりましたわ!!」

千歌「やったああああ!!」

曜「ヨーソロー!」

鞠莉「シャイニー!」

善子「堕天使ー!」

梨子「え、堕天使ってその並びで使うものなの?」

一同大喜びしています

果南「ついに来たんだね、念願のラブオープン」

鞠莉「うん……、長かったけど、ようやく……」

ダイヤ「感傷に浸るのは後ですよ、お二人とも」

千歌「浦の星の輝きを最後に残そう!もちろん優勝で!」

花丸「優勝……」

ルビィ「うんっ、出来る!きっと出来る!」
0364名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/11(月) 20:46:56.13ID:kG9oZc/K
梨子「あの、他の三校は……」

ダイヤ「おそらく予想通りです、UTX、音ノ木坂、そして虹ヶ咲」

曜「虹ヶ咲……」

果南「梨子が負けるくらいだもんね、かなり警戒が必要だね」

善子「でも一番はUTXなんじゃないの?」

ルビィ「それが……」

ダイヤ「UTXですが、綺羅ツバサさんが棄権するという噂です」

千歌「誰?」

梨子「千歌ちゃん……」

果南「千歌のテニス界隈の知識のなさはすごいからなぁ……」

鞠莉「UTXはそうでなくても今年はそこまで強いメンバーではないから、やっぱり脅威なのは……」

曜「普通に考えれば音ノ木坂かー……」

ダイヤ「ラブオープンはフルメンバーですから、ある程度戦略を考えないといけません」

千歌「7戦して、4勝すればいいんだよね?」

ルビィ「ダブルス2戦、シングルス5戦だね」

善子「ダブルスはとりあえず姉妹ダブルスじゃないの?」

梨子「もちろん妥当だけど、なかなか難しいかも」

善子「なんでよ」

花丸「ダブルスで確実に取れても、シングルスが5戦もあるから……」

千歌「なるほどー、シングルス重視」

鞠莉「もちろん、ダブルスを確実に取れるならかなり楽にはなるよ?」

ダイヤ「問題は、矢澤にこの相手ですわ」

从c*・ヮ・§あの小さい子?
0365名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/11(月) 20:47:30.45ID:kG9oZc/K
虹ヶ咲学園

同じくして、虹ヶ咲テニス同好会部室

侑「それじゃ、作戦会議始めようか」

かすみ「はーい!進行はかすみんがやりまーす」

彼方「うーん、眠い……」

しずく「ダメですよ、今日はちゃんと起きててください」

かすみ「えーと、まず出場校の分析ですが、りな子!」

璃奈「分析した結果、UTXが綺羅ツバサがいないからかなり落ちる」

侑「UTXと言ったら常勝軍団だったのに、わからないもんだねー……」

璃奈「そこで、二校の分析として……」

璃奈「やっぱり怖いのは音ノ木坂、これはラブオープンがシングルス重視だから」

璃奈「ダブルスなら浦の星が強い、ほとんどの人がダブルスを組める強みがある」

果林「うちと大違いね」

エマ「確かにー」

かすみ「確かにー、じゃないんですよ!うちはオーダー決めるのが大変なんですよ!?」
0366名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/11(月) 20:47:46.91ID:kG9oZc/K
歩夢「うーん、オーダーかー……、でも当日発表だし変更って出来ないんだよね?」

しずく「控え1人と途中交代は一応可能みたいですよ」

せつ菜「ですが他の二校はその枠は使う感じではないですよね?」

璃奈「うん、レギュラー9人固定」

愛「じゃあその枠使うのはうちくらい?」

彼方「うーん、彼方ちゃん控えでもいいよー?」

エマ「彼方ちゃんはだーめ」

歩夢「やっぱり侑ちゃんが控えになるのかな」

侑「んー、怪我もほぼ問題ないけど」

せつ菜「ただそれでも無理はさせられません、秘密兵器として控えにいてもらった方が良いのではないでしょうか!」

侑「おー!格好いい!!」

果林「格好いいかは置いておいて、まあそうね、異論なしよ」

かすみ「とりあえず問題としては、誰が高坂穂乃果さんとやるかです!」

(/(cソò ᴗ óV\)うちだけ10人
0367名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/11(月) 21:42:26.50ID:kG9oZc/K
浦の星女学院

千歌「私やりたい!」

曜「そう言うとは思ったけど……」

ダイヤ「正直それもありと言えばありです」

千歌「あれ、採用された」

果南「ただ、本当に強いというか、理不尽というか……」

梨子「私もよくは知らないけど、確か綺羅ツバサさんと公式戦でタイブレークまで争ったことがあるとは聞いたことが……」

ルビィ「そ、それ凄すぎるんじゃ……」

善子「わ、私はパスよ、そんな怪物みたいな人と……」

千歌「小さくて、面白い人だったけどね?」

ダイヤ「見た目に誤魔化されてはいけませんよ、彼女は実力で部長になっていますから」

鞠莉「せっかくだから梨子やってみる?」

梨子「わ、私!?なんかこの前の試合からすごい人ばっかりに当たるような……」

善子「あれは相手が化け物だっただけよ!」

ダイヤ「そんなに凄かったんですか?虹ヶ咲の高咲侑さんという方は」

鞠莉「梨子の技が完全に無効化されちゃってたわ」

果南「それは……ちょっとまずいね」
0368名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/11(月) 21:42:52.79ID:kG9oZc/K
花丸「んー、質問ずらー」

ダイヤ「はい、花丸さん」

花丸「オーダーって同時に提出するから誰が誰とやるって対策できないんじゃ?」

曜「確かに」

ダイヤ「矢澤にこは確実にシングルス1に決まってますわ!」

鞠莉「ん、んー、まあそうかな」

ダイヤ「最後に大物ぶって出てくる、それがあの方です!」

善子「な、なんか燃えてるわね……」

花丸「それだけ強いってことずらね」

千歌「じゃあ、せっかくだからダイヤさんがシングルス1っていうのは?」

ダイヤ「それは、まあ考えてはいますが……」

梨子「怖いのはシングルス1までに4勝されちゃうこと……」

果南「つまり鍵になるのは、シングルス3、ここだね」

果南がホワイトボードに書かれたシングルス3を指差します

千歌「なるほどー……」

曜「そこは必ず取りたいなー」

ルビィ「音ノ木坂はダブルスゴールデンペア以外は誰が来てもおかしくないから……」

鞠莉「んー、スーパー一年生もいるんでしょ?」

千歌「私!またあの子とやりたい!」

ダイヤ「千歌さん、そればかりですわよ……」

花丸「ゴールデンペアはダブルス1だから、後半だとして……」

善子「ねー、いっそうちが全開でいって先に4勝しちゃえば?」

急に部室内が静まります

善子「な、なに?どうしたの?」

果南「……ありだね」

`¶cリ˘ヮ˚)|言ってみるものね
0369名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/11(月) 21:43:29.04ID:kG9oZc/K
虹ヶ咲学園

果林「部長とか、しずくちゃんが試合した絢瀬絵里さんとかじゃなくて?」

かすみ「私も、その部長はよくわからないですけど、絢瀬さんの方がまずい気もするんですが……」

侑「そこは歩夢が」

歩夢「そ、その、実は高坂穂乃果さんと一度試合というか……打ち合ったことがあって」

エマ「そうなの?」

歩夢「……その時の感じが、侑ちゃんと同じ感じがしたの」

彼方「なるほどー、それで危険だと」

侑「なんかその言い方だと私が危険人物みたいだけど……」

璃奈「未知数だし、かなり危険だとは思う」

愛「楽しそうじゃん!」

せつ菜「私もやってみたいです!」

璃奈「ただ、問題が」

エマ「問題って?」

璃奈「どこに配置されるか、全く読めない、ダブルスではないってことくらい」

しずく「ラブオープンの形式が特殊すぎて、参考になるオーダーもないですし……」
0370名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/11(月) 21:43:48.62ID:kG9oZc/K
侑「うーん、困ったねー、でも、みんなやりたがってる目してるよね」

彼方「え?そうかなー」

エマ「私は……やってみたいな」

しずく「エマさんは、確かにありですよね」

侑「まあうちはシングルスに関しては前にも言ったけど誰が出ても心配してないよ」

かすみ「課題のダブルスだってー!だいぶ良くなったんですから!」

せつ菜「そうですよ!私はまた歩夢さんとダブルスやってみたいです!」

歩夢「リベンジ、したいよね」

歩夢とせつ菜が顔を見合わせて笑います

果林「ダブルスといえば、浦の星はダブルスがかなり強いって聞いたけど」

璃奈「そう、そこも問題」

しずく「璃奈さんの調べだと、黒澤姉妹ですよね、一番の課題は」

璃奈「うん、でも出てこない可能性がある」

せつ菜「なぜですか?」

璃奈「そんな最強ダブルスをうちで使う必要がないと思ってるかも」

彼方「冷静な分析はズシリとくるねー……」

侑「特に黒澤ダイヤさんはシングルスでも全国区だから、そう考えると……」

愛「でも、そこは隙として狙えるよね、りなりー」

璃奈「……うん」

从[>ᴗ<]从分析頑張った
0372名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/12(火) 00:04:56.80ID:oyHFcfVD
みた感じここまでかな?
次も楽しみにしてる
0374名無しで叶える物語(みかん)
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2021/01/12(火) 20:51:20.17ID:TuLG2dv0
楽しみに待ってる
0375名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/12(火) 21:01:31.98ID:wC/Y9yX/
最後のラブオープンのオーダー決めに難航してるので、ちょっと今日は更新できないかも
0376名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/12(火) 22:12:56.27ID:uIGrA8+l
了解、待ってる
0377名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/12(火) 23:12:52.28ID:wC/Y9yX/
音ノ木坂学院

テニスコートでレギュラーメンバー含めて部員がグラウンドを走っています

真姫「ねえ、ラブオープンのオーダーって聞いてる?」

凛「全然わかんないにゃ」

花陽「私は調べた結果をにこちゃんに提出したけど」

凛「にこちゃんと希ちゃんが部室で今決めてるんだよね?」

真姫「こういうのって、一応対策会議みたいのやらないの?」

海未「誰とやるかは結局本番までわかりませんから、あまり気にしすぎない方がいいですよ」

真姫「そうかもしれないけど……」

穂乃果「私は誰とやるのかなー、楽しみだなー!」

海未「あれくらいでちょうど良かったりしますよ」

後ろをのんびりと走る穂乃果を見ながら海未が言います

真姫「まあそうだけど……」

ことり「穂乃果ちゃん以外は全員ダブルスの可能性もあるとは言ってたよね?」

絵里「そうね、それは常に考えておいて欲しいわね」

花陽「そういえば、私もシングルス、考えておいてって言われたかも……」

凛「え!?そうなの!?」

海未「十分あり得ます」

花陽「そ、そっかぁ……」

凛「凛もシングルスやるのかなー……」

ことり「凛ちゃんはシングルスでも問題ないんじゃ?」

凛「でもみんなと比べられると不安にゃ……」

絵里「大丈夫よ、最終的には相性もあるんだから」
0378名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/12(火) 23:13:44.27ID:wC/Y9yX/
にこ「集合よ!」

にこがコートへといつの間にかやってきて声をかけます

それに応じて全員がコートへと集まります

にこ「それじゃあ今日の練習だけど……」

真姫「オーダーは決まったの?」

希「それなんやけどー……」

希がにこをチラッと見ます

にこ「その時のノリで決めるわ」

花陽「……」

ことり「……」

海未「……はい?」

にこ「だーかーらー、ノリよノリ!」

真姫「な……意味わかんない!何それ!」

にこ「予想なんて出来るわけないでしょ!誰がどう当たっても勝てばいいの!勝てば!」

絵里「希……」

希「いやー、最初は予想してオーダー考えて、ダブルスも考えたんだけど」

にこ「浦の星みたいに誰がダブルスに来るかわからないところや、虹ヶ咲みたいにどんどん成長してるところの予想が立つと思う!?」

希「って結論」

絵里「もう……言いたいことはわかるけど」

穂乃果「私!シングルスやりたーい!」

にこ「ダブルスやらせるわけないでしょ!」

ことり「んー、海未ちゃん、一応ダブルスの練習しておこうか「

海未「ですね……」

花陽「私、シングルスの練習します……」

真姫「付き合うわ……」

それぞれが練習へと向かいます

にこ「とにかく勝つ!勝つのよ!UTXが優勝候補から外れたなら勝つのは音ノ木!」

穂乃果「勝つのは音ノ木!」

凛「……不安にゃ……」
0379名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/12(火) 23:14:39.01ID:wC/Y9yX/
各々の学校がラブオープンに向けて動き始めていきます

そして、いよいよラブオープン前日を迎えます

リ`・ヮ・)もうちょっと待ってね
0382名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/13(水) 21:51:27.93ID:l2u7ik+d
音ノ木坂学院の校門を抜けた先で穂乃果達が歩いています

穂乃果「いよいよ、明日だねー」

穂乃果、ことり、海未は3人で帰り道を歩いています

ことり「なんか緊張してきたよぉ……」

海未「ことりなら大丈夫ですよ」

穂乃果「そうだよ!ことりちゃんはすごいもん!」

ことり「う、うん……」

海未「私こそ、明日は足を引っ張らないようにしなくては……」

ことり「足を引っ張るなんて……」

海未「いえ、わかってるんです、この中でなら私が一番テニスのセンスはないですから」

穂乃果「……海未ちゃん、私が無理矢理テニスに誘ったの嫌だった?」

海未「最初は困りましたよ、急にテニスと言われて」

穂乃果「ご、ごめん……」

海未「でも後悔はしてません、このメンバーでテニスが出来て良かったです」

ことり「海未ちゃん……」

海未「ですから穂乃果、ことり、ラブオープン優勝、必ずしましょう」

ことり「優勝……うん!頑張ろう!」

穂乃果「うん!頑張っちゃうよ!」
0383名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/13(水) 21:52:28.45ID:l2u7ik+d
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凛「真姫ちゃん!次はどのお店行く?」

真姫「本当にいいの?試合前にこんなにのんびり食べ歩いて」

凛「いいの!かよちんだって美味しそうに食べてるし」

花陽「つ、つい……」

真姫「前日にこれでいいのかしら……」

凛「リラックスするのが一番にゃ!」

凛はそう言いながら先行して歩いていきます

花陽「凛ちゃん、ああ言いながら緊張してるんだよ」

真姫「そうなの?」

花陽「うん、紛らわせるために大事な試合前はいつもあんな感じで……」

真姫「さすがゴールデンペアね、よくわかってる」

花陽「その言い方恥ずかしいんだけど……、でも、真姫ちゃんのこともかなりわかってきたよ?」

凛「真姫ちゃんも結構緊張してるから、凛たちに付き合ってるだよねー?」

花陽「ふふっ」

真姫「な、なっ、というか凛まで何よ、もうっ!!///」
0384名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/13(水) 21:53:02.99ID:l2u7ik+d
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誰もいないコートでボールの音が聞こえてきます

絵里「この音……、やっぱりにこじゃない」

音のする方に絵里と希がやってきます

にこ「何よ、まだ帰ってなかったの?」

希「にこっちこそ、こんな遅くまで残っていいの?」

にこ「今日は特別だからいいのよ」

絵里「にこの居残り練習なんて珍しいものを見たわ」

にこ「ここまで偉そうにしててあっさり負けたら笑い者よ、せっかくだから暴れてやるわよ」

にこ「今年は優勝出来るメンバーだと思ってるだから、私は確実に一勝して……」

希「そういう真面目なこと言い出すと明日雨になる気するなー」

にこ「っ、あんたねぇ!」

希「そんなに気負わなくて大丈夫じゃない?みんな部長はあてにならないからしっかりしなきゃって言っとるよ?」

にこ「どいつもこいつも……」

絵里「さて、じゃあそんな部長さんのために少し付き合おうかしら」

にこ「何よ、急に」

絵里「練習相手としては不足かしら?」

にこ「……前日に大負けして調子崩さないでよね!」

希「よーし、うちもやるよー」

リ`・ヮ・)ラブオープン
0385名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/13(水) 21:53:29.06ID:l2u7ik+d
東京へと移動する電車の中でダイヤは黙々と資料を読み漁ってます

果南「ダイヤー、あんまり根詰めると明日に支障出るよー」

ダイヤ「まだですわ、今ある情報でも徹底的に分析を」

鞠莉「そういうのはルビィの方が向いてるんじゃないの?」

ダイヤ「それはそうですけども……、私達が何かしないと……」

果南「気持ちはわかるけどね」

ダイヤ「本来は諦めた夢でした、でも……」

鞠莉「千歌っちに乗せられたんだもんね」

果南「急にラブオープンに出よう!だもんねー」

ダイヤ「そこできっぱり断ることも出来たはずです、でも、私達は諦めきれなかった、だからここにいるはずです」

果南「……うん、そうだね」

鞠莉「だったら私たちがするプレゼントは一つデース」

ダイヤ「……プレゼント?」

鞠莉「きっちり一勝して、みんなを楽させてあげよ?私たちが三勝すれば残り一勝だもの」

果南「まあ、確かに」

ダイヤ「そうですわね……、少なくとも全敗はしないようにしませんと」

鞠莉「そういう怖いこと言うと本当になっちゃうよ?」

果南「嫌なこと言わないでよ……」
0386名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/13(水) 21:53:55.62ID:l2u7ik+d
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東京につき宿へと浦の星メンバーは到着しました

善子「あれ?これだけ?」

ルビィ「お姉ちゃん達は試合会場の下見で」

花丸「千歌ちゃんたちは遊びに行ったずら」

善子「元気ねー……」

花丸「堕天使は元気じゃないの?」

善子「堕天使にとって現世では力が発揮できないのです、永久の闇が世界を……」

花丸「ルビィちゃんは何見てるずら?」

善子「ちょっとー!」

ルビィ「ルビィノートだよ、選手の全データをわかる範囲でまとめたんだ」

善子「よくやるわね……」

ルビィ「半分くらいは趣味でもあるから……善子ちゃん、さっきからなんで部屋をウロウロ回ってるの?」

善子「えっ、こ、これは……」

花丸「善子ちゃん、緊張してるずら」

善子「ち、違……、まあそりゃ明日は大事な日だから……」

ルビィ「善子ちゃんってそこまでラブオープン目指してたっけ?」

善子「わ、私は、……ヨハネの目的であるリトルデーモン達との契約は済みました、しかし、リトルデーモンの願いを叶えるのも堕天使の使命」

花丸「友達出来て満足だけど、友達のために頑張りたいと」

善子「っ、ち、違うわよっ!///」

花丸「はいはい、善子ちゃんは良い子ずらー」

ルビィ「私もがんばルビィ!」
0387名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/13(水) 21:55:06.64ID:l2u7ik+d
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千歌たちは宿から近い神社でお参りをしています

千歌「これで、良しっと!」

曜「ここって勝負事の御利益あるのかなー?」

千歌「神様だもん、なんでも大丈夫でしょ?」

梨子「神様もそんなにハードルあげられると……」

千歌「いよいよ、明日だね」

曜「ここまで来ちゃったね、本当に」

梨子「そういえば、なんでラブオープンに出たいって思ったの?」

千歌「テレビでね!試合見て!すっごい輝いてたの!」

梨子「そ、それだけ?」

曜「それだけで始めて、ここまで来ちゃうのが千歌ちゃんなんだよね」

千歌「最初はラブオープンがこんなにすごい大会なんて全然知らなくて……、でもここまで走り続けちゃった」

千歌「私、勝ちたい、優勝したい……」

梨子「私もここまで連れてきてもらえたから、頑張るよ、私も勝ちたい」

曜「それじゃあ優勝に向けて全速前進、ヨーソロー!」

从c*・ヮ・§ラブオープン
0388名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/13(水) 21:56:17.98ID:l2u7ik+d
虹ヶ咲学園テニス同好会部室

かすみ「というわけで、これがかすみんの最終プランです!……あれ?」

しずく「みんなもう帰っちゃったよ?」

かすみ「えぇー!?」

璃奈「かすみちゃん、夢中で話してるから」

かすみ「わかりましたよー……、かすみん達も帰りましょ……」

璃奈「明日……、勝てるかな」璃奈ちゃんボード『ブルブル』

しずく「璃奈さん……」

かすみ「んー、それじゃ約束!」

璃奈「約束?」

かすみ「この中で誰かが負けたら、代わりに誰かが勝つ!」

しずく「……それは、責任重大だね」

かすみ「私も怖いけど……、負けてもしず子と、りな子がいると思えば頑張れるから……」

しずく「ふふ、それじゃ、指切りしましょうか」

かすみ「えっ、う、うん」

しずく「さ、璃奈さんも」

璃奈「う、うん」

しずく「指切りげんまん、嘘ついたら……、どうしましょう?」

璃奈「パンケーキ……、パンケーキ奢り」

かすみ「……パンケーキおーごり!」

璃奈しずくかすみ「指切った!」
0389名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/13(水) 21:58:33.84ID:l2u7ik+d
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虹ヶ咲学園テニスコートに果林達三年生がいます

果林「どうしたの?彼方とエマが揃って練習なんて珍しいじゃない」

彼方「彼方ちゃんもそろそろ本気出す時が来たってことだよー」

エマ「私もがんばらないと……」

果林「そんなに気負わなくてもいいんじゃない?」

エマ「私たちはラブオープンのために前の学校からこっちに来たようなものだから……」

彼方「あんまり役に立たないようじゃ、ちょっとねー」

果林「それは気にしすぎじゃないかしら?」

彼方「もちろんそうかもしれないけどー……」

エマ「それだけじゃなくて、ただ勝ちたい、大好きなテニスで勝ちたいなって」

彼方「テニスが大好きだからねー、やっぱり勝ちたいよねー」

果林「結局はそこでしょ?」

エマ「果林ちゃんは?」

果林「私?私は……、自分のためよ、ここまで本気になったんだもの、結果は残したい」

彼方「なんかこの感じが私たちなのかもねー」

エマ「まとまってるようでまとまってない、というか……」

果林「いいんじゃない?私達はそれで、自分のテニスを追求すれば」

エマ「うん、自分のテニスを……」
0390名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/13(水) 21:59:38.51ID:l2u7ik+d
−−−−−
−−−


お台場付近で侑たちは買い物をしています

せつ菜「みなさん!あちらですよ!!急ぎましょう!!」

愛「なんでせっつーあんなに興奮してるの?」

歩夢「テニス漫画とコラボしたテニスグッズが売られてるらしくて」

侑「せっかくだからみんなで行こうって」

せつ菜「どうしましたか!行きましょう!!」

愛「せっつー、走ると危ないよー!」

買い物を済ませて四人はのんびりと歩いています

せつ菜「たくさん買えて満足です!」

侑「せつ菜ちゃんが満足そうで良かったよ」

歩夢「ふふ、……そういえば、なんかこのメンバーって珍しいよね?」

侑「あんまり二年生同士だけでどっか行くってなかったね」

愛「だってさー、歩夢が侑にばっかりベッタリだったからだよー?」

せつ菜「あ、愛さんっ!」

歩夢「う……、うん、そうだったかも……その、ごめんね」

愛「よーし、許そう!愛さんももっと歩夢とあそびたいんだからね?」

せつ菜「私もです!歩夢さんとも、愛さんとも、侑さんとも!」

愛「せっつーは欲張りなんだからー」

歩夢「ずっと侑ちゃんに甘えてたけど、ようやく自分のやりたいことに本当に向き合えて」

侑「うぅ、歩夢こんなに大きくなって……」

歩夢「ゆ、侑ちゃん!真面目に言ってるんだからからかわないでよ!」

せつ菜「そういえば、侑さん腕はもう問題ないんですか?」

侑「うん、怪我は大丈夫、不安がゼロじゃないけど……、何かあってもみんながいる、一人じゃない」

歩夢「侑ちゃん……、うん、任せて」

せつ菜「任せてください!」

愛「侑だけに優勝目指そう!」

@cメ˶ˆ ᴗ ˆ˵リラブオープン
0391名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/13(水) 22:04:00.01ID:l2u7ik+d
とりあえずここまで
0392名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/14(木) 21:44:30.07ID:3xtp6j9c
ラブオープン試合会場

虹ヶ咲テニス部のメンバーが一足先に集合して並んでいます

侑「うぅ、緊張してきた……」

せつ菜「今ですか!?」

果林「あんなにいつも余裕そうなのに……」

侑「本番直前とかはどうしても……」

かすみ「急に不安にさせないでくださいよー……」

歩夢「だ、大丈夫、いつも始まれば元に戻るから」

エマ「じゃあ落ち着くまでこうしてあげるね」

侑を後ろからエマが抱き締めます

侑「はぅ……」

彼方「こうして見ると侑ちゃん小さくて可愛いんだけどねー」

愛「試合の時とは別人だよねー」

しずく「あ、浦の星が来たみたいですよ」
0393名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/14(木) 21:44:58.32ID:3xtp6j9c
浦の星のメンバーが静かに歩いてきます

ダイヤ「……」

果南「……」

せつ菜「すごい気合いを感じますね!!」

エマ「私たちのんびりしすぎかなー?」

千歌「わー!すごーい!広いよ!綺麗だよ!こんなコート初めてみたー!」

千歌が飛び出してきて騒ぎます

ダイヤ「千歌さん!せっかく雰囲気出して入場しようとしましたのに!」

鞠莉「んー、千歌っちがいる限り無理な気がするけど」

花丸「黙ってて緊張したずら……」

善子「え?もう終わりなの?」

璃奈「……エマさん、大丈夫みたい」

エマ「だねー、良かったよー、怖い人たちじゃなくてー」

花丸「た、大変、向こうに外国の人がいるずら……」ヒソヒソ

ルビィ「えーと、エマヴェルデさんだね」

善子「うちと違ってエセ外国人じゃないわよ……」ヒソヒソ

鞠莉「善子ー?誰のこと言ってるのかなー?」

善子「ひぃぃぃ」

梨子「もう、恥ずかしいから……」

曜「うちに静かにするのは無理というか……」

果南「ダイヤー、騒いでないで並ぶよー」

ダイヤ「なんで私が騒いでることになるのですか!」

彼方「あれが、黒澤ダイヤさんだねー」

かすみ「なんだかうちにはいないタイプですね……」
0394名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/14(木) 21:45:45.28ID:3xtp6j9c
二校が並び終えると周囲からざわつく声が聞こえます

果林「何かしら?」

彼方「んー?声援?」

オトノキ オトノキ オトノキ オトノキ

果南「これは、あれか……」

梨子「あれ?」

オトノキ!オトノキ!オトノキ!

声援を浴びながら音ノ木坂のメンバーが歩いてきます

千歌「うわぁ……」

真姫「ね、ねえ、これ恥ずかしいんだけど……」

海未「我慢してください……、大きな大会ではこうなるんです……私も恥ずかしいです……」

絵里「完全に、にこの趣味だけど……」

にこ「何してんのよ、もっと堂々としなさい」

花陽「これが噂の音ノ木コール……、うぅ、自分が当事者だと恥ずかしい……」

花丸「お祭りずら……」

侑「あれが噂の音ノ木コール!!」

かすみ「生で見るとすごいですー!」

せつ菜「素晴らしいですね!」

璃奈「侑さんを止めないとうちでもやるとか言い出しそう」

歩夢「侑ちゃん!ダメだよ!?ダメだからね!?」

凛「いつもはこんなに応援なんていないのに……」

希「大きな大会だけは部外の生徒も応援に来るから……、主ににこっちが動員かけてるんやけど」

ことり「は、早く並ぼうよ……」

穂乃果「おとのき!おとのき!」

海未「あなたはコールしなくて良いですから!」
0395名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/14(木) 21:46:14.71ID:3xtp6j9c
梨子「千歌ちゃん、やめてよ?」

千歌「し、しないよ!」

曜「やったらダイヤさんにすっごい怒られるよ?」

千歌「しないってば!」

ルビィ(うずうずしてたけど……黙ってよう……)

愛「ねえねえ、うちも生徒数ならかなりの数なのにあんまり応援が音ノ木坂より少なくない?」

しずく「同好会がまさかこんな大きな大会に出るとは誰も思ってなかったみたいで……」

かすみ「仲のいい部の関係者の人達しか信じてくれませんでした……」

せつ菜「すみません、私が生徒会長として動員すべきでした……」

声援に押されながら音ノ木坂のメンバーも会場に並びました

にこ「最後に入ろうと思ったのにUTXがいないのね」

ダイヤ「遅いですわね」
0396名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/14(木) 21:46:45.40ID:3xtp6j9c
すると、大会関係者が前に出てきます

「皆様にお知らせします、出場予定のUTX学園ですが、出場辞退とのことです」

ルビィ「え!?」

侑「辞退!?生ツバサさんは!?」

果林「その人は元々出場予定なかったじゃない」

穂乃果「辞退……」

「つきましては、メッセージが届いております」

前方のモニターに綺羅ツバサが映し出される

ツバサ「皆さん、突然のことでごめんなさい、今回の大会、私が出場しないことはすでに知っているかと思います」

ツバサ「私抜きでUTX学園は調整を進めていましたが、総合力として他の三校と並ぶレベルに達していないと判断しました」

ツバサ「もっと早く辞退して出場校の枠を増やせという批判もあると思いますが、私達としてはUTXを超えるポイントを獲得する学校がもう一つ出ることも期待しました」

ツバサ「そのため、急な辞退の発表になり申し訳ありません、個人的には興味のある選手の方々と試合をしたかった想いがあります」

ツバサ「それはプロに行ってから対戦することを期待しています、音ノ木坂、浦の星、虹ヶ咲の健闘を祈ります」 
0397名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/14(木) 21:47:58.99ID:3xtp6j9c
「以上となります」

ことり「これって……」

エマ「つまりは……」

にこ「大して大会も出てないUTXに及ばないような学校におこぼれで出場させる気なんかない」

ダイヤ「私と試合したいならプロに来い、と」

彼方「謝ってるのか、挑発してるのかわからないコメントだねー」

真姫「たいがいツバサって人もあれよね……」

善子「ん?なんか燃えてるような……」

せつ菜「燃えてきました!!」

「急な辞退のため、今大会につきましては三つ巴で試合をしていただくことになりました」

「大会スケジュールに関しては影響を限りなく少なくし、不公平が生じないよう、当初の日程だった三日間で試合を行います」

希「そうなると、1日1試合」

果南「このメインコロシアムを使える……」

かすみ「それはそれで最高ですが……、あれ?かすみん達今日試合なくなりましたね」

しずく「あ、そういえばUTXの予定……」

愛「せっつー、燃えるのストーップ」

せつ菜「そ、そんなぁ……」

璃奈「じっくり、試合が見れる」

「それでは各自オーダーの提出をお願いします、1時間後にこのコロシアムで試合を開始します」
0398名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/14(木) 21:49:15.75ID:3xtp6j9c
−−−−−
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開会式が終了し各自が準備に入る中

歩夢「あ、あの、高坂、穂乃果さん……」

穂乃果「ん?あ!あの時の!」

歩夢「その……、以前はすみませんでした!」

歩夢が穂乃果に近付くと頭を下げます

穂乃果「え?えーと……」

歩夢「私、人を傷つけるテニスをしていて……、本当にごめんなさい……」

歩夢「でも、あれから色々とあって……、今度は違う私のテニスを見せれると思います」

歩夢「だから、もし試合で当たったら……」

歩夢が頭を上げながら穂乃果を見ます

歩夢「お互い全力で!」

穂乃果「うん!もちろんだよ!!えーと」

歩夢「歩夢、上原歩夢です」

穂乃果「歩夢ちゃん!よろしくね!」

歩夢「うん!穂乃果ちゃん!」

歩夢はそう言うと虹ヶ咲のメンバーの元へと戻っていきます

侑「今の謝罪?宣戦布告?」

歩夢「え、ええー!?」
0399名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/14(木) 21:50:28.98ID:3xtp6j9c
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花陽「緊張してきました……」

希「出番まだだから落ち着いて」

真姫「え?オーダーは?」

にこ「出してきたわよ」

凛「聞いてないにゃ!」

にこ「今から言うわよ、ほらちゃんと聞きなさい」

海未「普通は逆では……」

ダイヤ「こちらのオーダーは先ほどの通りです」

花丸「かなり攻めたオーダーずら……」

鞠莉「堅物のダイヤにしては頑張ったよね」

梨子「……私大丈夫かな……」

「お待たせしました、これより第一試合、音ノ木坂学院と浦の星女学院の試合を開始します」

会場が真っ暗になりコートのみに照明が当たる

エマ「すごい演出……」

果林「あのモニターで発表されるの?」

「試合はシングルス5、シングルス4、ダブルス2、シングルス3、ダブルス1、シングルス2、シングルス1の順番で行います」

「それではシングルス5のオーダーを発表いたします、液晶モニターをご覧ください」
0400名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/14(木) 21:51:47.07ID:3xtp6j9c
シングルス5の組み合わせがモニターに映し出されます

侑「おぉー!!」

璃奈「これは……意外」

かすみ「いきなりこれは……」

シングルス5 矢澤にこVS黒澤ダイヤ

絵里「あらあら……」

善子「嘘でしょ!?」

「それでは両選手コートへ」

|c||^.- ^||……あら?
0401名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/14(木) 21:53:49.51ID:3xtp6j9c
ここまでです
ようやく本番まで来ました
0402名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/14(木) 21:57:08.87ID:HI7MBN5O

ついに矢澤がベールを脱ぐのか
0405名無しで叶える物語(かぶらずし)
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2021/01/15(金) 08:31:47.63ID:xi9QqkeR
ヤザワ ザワザワ
0406名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/15(金) 21:34:14.32ID:GRhiPxKc
ダイヤ「行ってきますわ」

曜「序盤で勝っちゃおう作戦だったのに……」

花丸「完全にやられたずら……」

花陽「まさか、黒澤ダイヤさんがシングルスで来るなんて……」

真姫「姉妹ダブルスなんでしょ?シングルスはどうなの?」

絵里「かなりのものよ、これはにこの采配勝ちね」

ダイヤがコートへと先に向かうと、ゆっくりとにこが歩いてきます

「オトノキ!オトノキ!オトノキ!オトノキ!」

歩夢「す、すごい声援……」

「勝つのは音ノ木!勝つのは矢澤!」

侑「お、おぉ……!」

「勝つのは矢澤!負けるのダイヤ!」

「勝つのは音ノ木!負けるのダイヤ!勝つのは!」

にこ「私!にっこにこにー!」

にこがポーズを取ると会場が大盛り上がります

ダイヤ「満足ですか?」

にこ「もちろんよ」
0407名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/15(金) 21:35:22.00ID:GRhiPxKc
希「今回もよく仕込んだね……にこっち……」

穂乃果「仕込む?」

希「あー、あれの練習にこっち主導でやっとるんよ」

海未「そんな暇があるならテニスの練習をして欲しいです……」

凛「ねぇ、にこちゃんって、本当に強いんだよね?」

絵里「まあ見てればわかるわよ」

ダイヤ「まさかシングルス5で来るとは思いませんでしたわ」

にこ「後輩がうるさいから早めに私の実力を見せようと思ってね、そっちこそ、ダブルスじゃないのね?」

ダイヤ「勝つための布陣ですわ」

「ザベストオブワンセットマッチ、サービス黒澤」

ダイヤ(まったく、予想では最悪でも絢瀬絵里さんかと思いましたが……)

ダイヤ「っ!」

ダイヤがサーブを打つと、にこは苦も無く返球

ダイヤ「疾きこと……」

すかさずダイヤは居合い抜きのような構えを見せる

曜「いきなり風林火山……」

ダイヤ「風の如く!」

ダイヤはボールをギリギリまで引きつけるとラケットを振りボールは高速で相手コートを襲う

にこ「ちっ!」

にこはラケットにボールを当ててバックハンドで返すもボールはネットに当たってしまう

「15-0」

善子「えっ、えー!?いきなり当てるの!?」

穂乃果「速っ!でもにこちゃんすごーい!」

絵里「まあこれくらいはやってもらわないとね」
0408名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/15(金) 21:36:00.96ID:GRhiPxKc
続いてのラリー、にこが仕掛ける

にこ「にっこにこにー」

にこのボールはコードボールとなりダイヤがネット際にダッシュして拾う 

ダイヤ「これは無理ですわね……」

にこはすかさず返ってきたボールを強いボレーで返してポイントを奪う

「15-15」

海未「狙ってコードボールを打ち、しっかりとボレーで返すと、完璧な連続技です」

真姫「に、にこちゃん普通にすごいけど!」

絵里「だから言ったでしょ?にこはすごいって」

花陽「な、なんであんなに試合を嫌がって……」

希「ああ、それは、沢山の人に人に見られてないから」

真姫「は?」

絵里「にこは、観客が多くないと本気になれないのよ、見られることで強くなる」

希「だからと言って試合しなすぎやけどね、特に今年は」

花丸「な、なんか向こうでとんでもない解説してるずら……」

果南「つまり、千歌と似た感じかな、プレッシャーと歓声で少し違うかもしれないけど」

ルビィ「大舞台であればあるほど自分を鼓舞して実力を発揮できる選手は確かにいるけど……」
 
梨子「で、デタラメすぎる……」
0409名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/15(金) 21:36:53.33ID:GRhiPxKc
ダイヤ(次はこれならいかがですか!)

ダイヤ「侵略すること……」

ダイヤは少し上にあがったボールを見逃さずにスマッシュの構えを取る

ダイヤ「火の如く!」

強烈なグランドスマッシュをにこのコートへと叩きこむ

にこ「っ、の!!」

にこは慌てることなく両手でそのボールを返す

ダイヤ「やはり返しますか!」

激しいラリーを繰り返し、にこがドライブボレーで攻める

ことり「上手い!いいドライブボレー」

ダイヤ「動かざること山の如く」

しかし、ダイヤも負けずにボールを返していく

千歌「あれは、風林火山の山?」

鞠莉「イェース、鉄壁のディフェンス!」

にこ「あー、面倒くさいわね!」

にこは返ってきたボールに対してジャックナイフで返すとそのボールがダイヤのグリップ部分を狙う

ダイヤ「くっ」

グリップにあたり跳ねたボールをにこはスマッシュで返してポイントを奪う

にこ「にこの技はどうにこー?」

にこは得意げにポーズを取りダイヤを煽る

ダイヤ「やりますわね……!」
0410名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/15(金) 21:37:48.76ID:GRhiPxKc
ルビィ「お姉ちゃんの風林火山が……」

しずく「すごい試合ですね……」

侑「矢澤にこさんと、黒澤ダイヤさん、両校のエース対決だもん!ときめくー!」

璃奈「でも風林火山がここまで効かないのは想定外」

善子「う、打つ手なしってこと!?」

果南「これで、終わらないから黒澤ダイヤはすごいんだよ」

善子「え?」

−−−−−
−−−


ダイヤのサービスゲームをにこにブレークされ、続いてにこのサービスゲーム

にこ「さて、ここはしっかりキープね……ん?」

ダイヤはラケットを真っ直ぐ前に突き出し腰を落とすことなく立っている

にこ「どういうつもり……?」

ルビィ「あれは……」

にこがサーブを打つとダイヤは反転させるような動きでボールを返す

にこ「っ!」

予想外の動きに困惑しているとダイヤは舞うようにラケットを動かす

にこ(この角度なら右っ)

にこは右へと動き出すもダイヤはボールをロブで返す

にこ「なんでよ!?」

不意をつかれたにこは間に合わずポイントを許す
0411名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/15(金) 21:38:18.36ID:GRhiPxKc
海未「あの動きは……、まさか神楽舞……」

穂乃果「獅子舞みたいなやつ?」

海未「違います!神社などで巫女が神様に捧げる舞のことです」

凛「踊りながらテニスをしてるってこと?」

ことり「そんなことが……」

ルビィ「お姉ちゃんならそれが可能、むしろそれが自然な動きになってる」

曜「あれなら、動きが読めないし、翻弄できるけど……、なんでダブルスでは使わなかったの?」

ルビィ「私が動きに合わせられなくて……」

鞠莉「ダイヤのシングルス限定の動き、さあ反撃開始だよ」

にこ(踊りながらって、嘘でしょ!?)

ダイヤの舞うような動きににこは翻弄されて出だしが一歩遅れてしまう

にこ「何なのよ!この動きは!……っ」

にこが動きを見極めようとしてると自然な舞の流れで風林火山の風をダイヤが放つ

果南「そして、一番の強みは神楽の動きの中で自然に風林火山を使える、構えでバレることもない」

千歌「ダイヤさんすごい……」

ダイヤ「どうしました?私はまだまだ舞えますわよ?」
0412名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/15(金) 21:39:43.38ID:GRhiPxKc
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ダイヤの動きに徐々ににこもついていくも途中風林火山を使われ、ポイントを奪われていく 

にこ「あー!もう!」

何気ない動きから急に反転してグランドスマッシュを打ち出す

にこ「今度は火!?」

咄嗟の対応もラケットを弾かれてしまい、ポイントを奪われる

「ゲーム黒澤、3-1」

真姫「にこちゃんもすごいのに、相手がすごすぎる……」

花陽「動きが読めなくて、あれじゃ……」

かすみ「わ、私達の誰かがあの2人とあたるかもしれないんですよね……?」

愛「あれは参るねー、舞だけに」

ダイヤ「どうしましたか?まだ何か隠してるなら早くしないと負けますわよ?」

にこ「言ってくれるわね……!」

続いてのゲームとダイヤは舞をやめることなく動くもなかなかポイントが決まらない

絵里「にこ、もうやるのね」

ダイヤ(おかしいですわ、これは……)

凛「気のせいかな……、にこちゃん、さっきからセンター位置から動いてないにゃ……」

ことり「え?」

梨子「ま、まさか……」

ダイヤの打つボールは先程から自然ににこの届く範囲に集まり、にこはその場を動くことなくボールを返す

ツバサ『あなたまでそんなことされちゃ』

穂乃果「あーー!!そういうこと!?」

希「あれが綺羅ツバサを追い詰めたにこっちの」

絵里「PSYCHIC FIRE」

J(*‘ヮ‘*)し超能力的なやつよ
0413名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/15(金) 21:45:45.24ID:GRhiPxKc
とりあえずここで
手作りゾーンを考えたテニプリ作者はやっぱすごい
0414名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/15(金) 22:36:50.53ID:i135HXQ8
ダイヤレイプテニス!
0417名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/16(土) 21:18:26.91ID:4qhM5JJL
ダイヤ「っ、これもダメですか!」

ダイヤは果敢に風林火山で攻めるもそれすらもにこの元へと引き寄せられる

にこ「無駄よ!」

にこの返球に対してダイヤはすぐに反応できずにポイントを許す

ダイヤ(高速の風も引き寄せられてしまっては意味がない……)



千歌「なんでボールが引き寄せられるの……?」

梨子「た、多分、打つたびに回転かけて相手が打ち返すと自分の元に返ってくるようにするんだと思うけど……」

曜「普通、無理だよね、それ……」

ダイヤ(技術だけじゃない、果てしない努力の上にある結果ですわね……)

ことり「にこちゃんがすごいのは知ってたけど……」

海未「まさかここまでとは……」

穂乃果「にこちゃん、私とやった時はそんなの使わなかったのにー!ずるいよー!」

彼方「彼方ちゃんも流石に目が覚めたよー……」

せつ菜「……」

果林「攻略方法見つかった?」

せつ菜「考えつくことは出来ます……でもあまりにも難しい方法しか見つかりません」



ダイヤ「普通に返しても難しそうですわね!」

にこ「当たり前よ、そういう技だもの!」

なんとか打開しようとダイヤは返球し続け、火のグランドスマッシュを打つ

にこ「それはちょっときついけど!」

引き寄せられたボールをにこは両手で返球する

ダイヤ「くっ……」

「ゲーム矢澤、4-3」
0418名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/16(土) 21:19:54.51ID:4qhM5JJL
ダイヤ「どう足掻いても引き寄せますのね」

にこ「そうよ、でもそろそろ何かしてくるでしょ?」

ダイヤ「……もう少し油断していただけるとありがたいのですが」

にこ「黒澤ダイヤを正しく評価したら油断なんて出来ないわよ」

花丸「このままダイヤさんが終わるわけないずら!」

善子「当たり前よ!」

ダイヤ「後輩の子達も期待してくれてるようですし……見せますわ」

にこ(何が来ようとこっちに返って来れば返せる!)

にこは待ち構えるもダイヤは普通に返すのみで仕掛ける様子がない

にこ「まさか、ハッタリじゃないでしょうね!」

ダイヤ「まさか、ですわ!」

不意に返ってきたボールをにこが返そうとするもにこは驚いた様子で空振りポイントが入る

希「にこっち……?」

にこ「今のは……何?」

ダイヤ「さあ、捕らえられますか?」
0419名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/16(土) 21:20:42.26ID:4qhM5JJL
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にこのPSYCHIC FIREは破られることなく効果を発揮するも、ダイヤのボールをにこは何度も空振りしてポイントを連続で許してしまう

花陽「どうしたんだろう、さっきから……」

凛「全然難しそうなボールじゃないのに……」

絵里「にこが空振り……、これは……」

鞠莉「果南、あれってなんだかわかる?」

果南「んー、わかんないな……」

千歌「聖良さんの時と同じような?」

ルビィ「でも、ボールに変化がついてるわけでもなさそう……、私も初めて見る……」

にこ(周りの反応から察するに……)

にこはコートチェンジのために動きながら自分たちのベンチを見て

にこ「希!あんたの目から私はさっきから何してる!?」

希「え?……ボールとは関係ないところを空振りしとるよー!」

にこ「……なるほどね」

理解したようにコートを移動してリターンの構えを取る

穂乃果「どうしたんだろ、にこちゃん」

ダイヤ(もう気付きますか)

再びラリーが始まると引き寄せられていくボールをにこがラケットを振らずにただ突き出して構えている

真姫「ちょっと!何してるの!?」

にこ「……」

しかし、ボールは突き出されたラケットとは違うコースをたどりバウンドしてポイントが入る
0420名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/16(土) 21:21:33.13ID:4qhM5JJL
真姫「え?」

にこ「やっぱり……、私にはラケットのある位置にボールが来てるように見えてた……」

ダイヤ「……」

ことり「どういうことだろ……」

凛「ま、まさか、視覚を奪うとかそういうことが!」

にこ「なわけないでしょ!ただ、私にはそう見える、このコースで予測してしまってる」

ダイヤ「正解ですわ、さすがですわね」



侑「なるほど!」

歩夢「え?侑ちゃんわかったの?」

侑「あれは、矢澤にこさん程のプレイヤーだからこそ、効く技だね」

かすみ「どういうことですか?」

侑「相手のボールを返す時って何も考えずに動く?ボールだけを見る?」

かすみ「え?いえ、相手の動きとか、目線とか、ラケットの動きとか……」

侑「そ、いろいろと見てコースを予測して動くよね」

せつ菜「なるほど、あれは予測したコースとは違うボールを直前で変えて打ってる……!」

かすみ「そ、それで空振りまでしちゃうものですか!?」

侑「トッププレイヤーなら、そうかもしれない、コースを予測して、ボールを追う、多分矢澤にこさんには幻のボールが見えてるはずだよ」
0421名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/16(土) 21:22:13.44ID:4qhM5JJL
にこ「参ったわね、これは……」

ダイヤ「あなただからこそ通用する技ですわ、いくらボールが引き寄せられると言ってもコースが定まってるわけではありませんものね」

にこ「そうね、近くには来るけどコースまでは相手を見ないとわからないし、緩いボールだと尚更……」

鞠莉「だからさっきから決め球がラケットに当てただけみたいな緩いボール……」

千歌「ねー、どういうことかわからないよー」

梨子「つまり……すごい高度なフェイント」

鞠莉「パーフェクトな説明ね!」

千歌「高度なフェイント……」

絵里「あの神楽舞のせいで打った瞬間が余計にわかりにくくなってるのも原因ね」

海未「しかし、幻まで見えるほどとは……」

希「格上の選手であればあるほど効果のある技、それにこれが本当なら……打ち破るのが……」

ダイヤ「そういうことですわ、いっそ目を瞑って適当に打つしかありませんわね」

ダイヤ「私のGALAXY HidE and SeeKは簡単には攻略できませんわ」

花陽「すごい技です……」

にこ「ふぅ……確かにすごいわね……」

ダイヤ(まだ諦めたりはしませんのね、どう対応するか見せてもらいますわ!)
0422名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/16(土) 21:22:45.30ID:4qhM5JJL
にこはダイヤのサーブを返すと再びPSYCHIC FIREを使う

ダイヤ「それでは一緒ですわよ!」

ダイヤは舞いながらボールを返す、しかし、にこはそれを返そうとはせずにじっと立っている

ダイヤ「諦めた?」

穂乃果「ボールが……引き寄せられてない……」

ボールはコート内に落ちることはなくアウトとなる

ダイヤ「な……」

鞠莉「ミス!?」

ルビィ「お姉ちゃんがあんなミスするわけない!」

にこ「もうボールがコートに入ることはないわよ」

ダイヤ「何を……」

穂乃果「……絵里ちゃん、にこちゃんを止めないと……」

絵里「え?」
0423名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/16(土) 21:23:28.78ID:4qhM5JJL
次もダイヤはボールを返すもにこのコートに入ることなくアウトになってしまう

ダイヤ「なぜですの……?」

凛「なんかわからないけどすごいにゃ!」

花陽「これなら勝てる!」

絵里「穂乃果、さっきのどういうこと?」

穂乃果「にこちゃんがボールを必ず引き寄せられるなら、必ずアウトにも出来るんじゃ……」

絵里「可能かもしれないけど、そんなの負担が……」

穂乃果「……」

絵里はにこの様子を見ると、明らかににこの汗の量が多くなっている

絵里「にこ!」

にこ「うるさいわよ!勝ってから文句は聞くわ」

曜「ボールを全部アウトになんて……」

善子「ちょっと反則すぎない!?」

鞠莉「でも腕への負担がそれだけすごいはず……」

ダイヤ(すべてアウトに……、どれだけの回転をかけて……にこさん、あなたという人は……)

にこ「いいから全力で来なさいよね、このまま負けるつもり?」

ダイヤ「まさかですわ!」
0424名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/16(土) 21:24:04.49ID:4qhM5JJL
−−−−−
−−−


二人のラリーが続いていく、ダイヤのボールはアウトになるも徐々にラインに近付いていく

ダイヤ「もう少しですわね」

にこ「っ……」

ことり「やっぱりそんなに連続して出来ることじゃ……」

希「ううん、疲れもあるけど、あれは多分……」

ダイヤ「静かなること、林の如く」

果南「風林火山の林で対抗してる」

ルビィ「でも、回転を受け流すことが出来るだけで、回転を殺す技じゃ……」

曜「でも疲れと合わさって徐々に返り始めてる」

にこ(あと少しなんだから持ちなさないよ……)

穂乃果「ダメだよ!にこちゃん!私の時は怪我にうるさいのに!」

にこ「いいから!黙ってなさい!」
0425名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/16(土) 21:25:23.70ID:4qhM5JJL
にこはPSYCHIC FIREをやめることなく打ち続けボールをアウトにしていく

打つ度ににこの表情が険しくなる

真姫「ね、ねえ、止めないと……」

海未「止められますか、今のにこを」

にこ(負けられない!絶対に!)

ダイヤ「いい加減入りなさい!!」

ダイヤのボールがついににこのコート内へと入り始める、それを見たにこも動いてボールを返し始める

にこ(部長の私が確実に一勝しないと!!)

ダイヤ(三年生がいきなり負けるわけにはいきません!)

にこがボールを引き寄せ始めるとダイヤは火のグランドスマッシュで対抗する

にこ「にっこにこにー!」 

にこもそのボールを負けずにスマッシュで対抗し始める

ダイヤ「っ!させませんわ!」

ダイヤが前に出てきていたにこに対してロブを打つ

ダイヤ(今の感触は……)

ボールはコートの外へとゆっくりと落ちていく

ダイヤ「まさか、まだ打てるとは……参りましたわ」

にこ「負けたらうるさいのよ、後輩がね……」

「アウト!ゲームセット、ウォンバイ矢澤、7-5」
0426名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/16(土) 21:27:52.11ID:4qhM5JJL
ことり「か、勝った……」

希「花陽ちゃん、すぐにアイシングの準備しよ」

花陽「は、はいっ……!」

にこがベンチへと戻ってきます

絵里「まったく、無茶して……」

にこ「初戦で私が出て、負けたら恥ずかしいでしょ……」

にこ「真姫、これで私の強さはわかったかしら?」

真姫「っ、わかった、わかったわよ!もう!」

真姫は真っ赤な目を擦ってにこに言います

ダイヤ「申し訳ありませんわ……」

鞠莉「ううん、相手が凄すぎたよ」

ダイヤ「私が出て負けては……!」

千歌「ダイヤさん!」

ダイヤ「……千歌さん」

千歌「ダイヤさんの試合でみんな燃えたから大丈夫だよ!」

果南「みんな、私たちが思うよりずっと強いよ」

ダイヤ「……そうですわね、任せますわ」



愛「いやーいきなりとんでもない試合見たー!」

エマ「ラブオープン、こんなにレベルが高いなんて……」

璃奈「あれはちょっと特殊」

せつ菜「両校のエースプレイヤーですからね、先に見れてラッキーですよ」

しずく「すごい勉強になりました」
0427名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/16(土) 21:28:55.30ID:4qhM5JJL
「続いて、シングルス4のオーダーを発表します」

液晶モニターが点灯します

にこ「とりあえず次は任せたわよ」

ダイヤ「任せますわ」

シングルス4 高坂穂乃果VS渡辺曜

穂乃果「任せて!」

曜「ヨーソロー!」

穂乃果と曜がコートへと進みます

(*>ᴗ・*)ゞヨーソロー
0428名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/16(土) 21:30:10.50ID:4qhM5JJL
ここまでです
どれだけ長くなるのか考えて気持ち悪くなってきた
0429名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/16(土) 21:46:17.42ID:wKy/iDYv

にこファントム強すぎる
穂乃果vs曜は予想外だな
0432名無しで叶える物語(光)
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2021/01/16(土) 22:14:12.24ID:EDXxppw7
メタ読みだけどここで穂乃果が負けそうな気はしてる
というかシングルス1は誰だろ?
0433名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/16(土) 22:20:22.59ID:YEViuvy8
どっちも全開でいって先に4勝しようとするオーダーなんだろ
Aqoursはそう明言してるし
だから強い奴から出てくる
シングルス1があるとすれば実力下位のプレイヤーが出てくるだろうな
0434名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/16(土) 23:50:04.68ID:C3xJKRKZ
果南が相手を観客席まで吹っ飛ばすのはまだですか
0436名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/17(日) 04:05:04.92ID:6sziAuRd
チーム内であまり上位に位置付けられてないプレイヤーが自分より前の出番の先輩やエースの試合を観て刺激されてからシングルス1で覚醒する展開好き
0437名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 22:40:59.03ID:VhB6nOJb
ダイヤ「ここで未知数の穂乃果さんですか」

果南「完全にうちと作戦被ってない?」

鞠莉「思考が似てるのかしら」

千歌「曜ちゃーん!がんばれー!」

にこ「海未、穂乃果には……」

海未「一応、最後の手段にするようには伝えてます、一応ですが」

にこ「一応、ね」


愛「お、曜だ!」

璃奈「愛さんは一度試合してるんだよね」

果林「そして、あれが例の高坂穂乃果」

かすみ「見た目そんなに凄そうに見えませんねー」

せつ菜「侑さんを見てください!全然凄そうに見えませんがすごいです!」

かすみ「確かに」

侑「私、ほめられてる?けなされてる?」
0438名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 22:41:38.35ID:VhB6nOJb
「ザベストオブワンセットマッチ、高坂サービスプレイ」

穂乃果「さーて!いっくよー!」

曜「来いっ!」

穂乃果のサーブを曜が返すと穂乃果はすかさずネット際まで走り強烈なボレーを打つ

曜もそれを見て一瞬でネット際まで移動して打ち返す

打ち返してきたボールを穂乃果はロブで返すも曜は後方へと一気に移動しながら後ろ向きにボールを返す

穂乃果は反応に遅れるもボールはネットの上にあたりコードボールとなって曜のコートへと入る

曜「あー、残念」

穂乃果「ラッキー!」

希「とんでもないフィジカルやね、二人とも……」

海未「穂乃果にしては上手いロブだったのにあれに追いつきますか……」

穂乃果「ねえ!なんかすごい速いね!瞬間移動してない!?」

曜「全速前進ヨーソロー!だよ!」

穂乃果「えー!なにそれー!」

花丸「なんかキャッキャしてるずら……」

梨子「まあ、あれが曜ちゃんらしいけど……」

絵里「あの動きすごいわね、前後に一瞬で移動される」

凛「凛もあれくらい速く動きたいにゃ……」
0439名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 22:42:23.18ID:VhB6nOJb
曜(要注意って言われてるし、とにかく攻めよう!)

曜はラケットを逆手に持ち替え後ろに引くとボールをギリギリまで引きつけて打ち上げるようにラケットを振る

穂乃果「よっと!」

穂乃果はそのボールにも反応してジャンプしながら打ち返す

曜「嘘っ!?」

曜は反応出来ずにポイントを許す

「30-0」

善子「あれに初見で反応するの!?」

梨子「でも今のはコースが正面だったから……」

ことり「穂乃果ちゃん、いきなり使ってるね」

海未「ええ、穂乃果オンステージ、って言ってましたっけ」

曜(おかしいなー……、もうちょっと厳しいコース狙うつもりだったのに)

曜(んー、今度はしっかり狙ってみよ)

続くラリーでも曜はラケットを逆手に持ち替えて同じようにボールを打つが今度はアウトになってしまう

曜「打ちづらい……、というより今度はアウト、んー?なんだろなー……」

曜は納得いかないようにラケットを素振りする

千歌「また引き寄せたりアウトにするやつ!?」

鞠莉「それとはちょっと違うような……」
0440名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/17(日) 22:42:50.06ID:VhB6nOJb
曜「これはどうかな!」

曜が意表をついてドロップショットを打つと慌てた様子で穂乃果がダッシュをする

曜(引き寄せられてるわけじゃなさそう、でもなんでか取られやすいところになってる気がする……)

返ってきたボールを曜がコーナーギリギリを狙う

曜「……やっぱり、打ちづらいっ!」

曜のボールはすぐにアウトコースになってしまう

「ゲーム高坂、1-0」

曜「なるほどなるほど……、コースを限定させるように打たされるってことだね」

穂乃果「え!?も、もうわかったの!?」

曜「当たりだった?」

にこ「バレるの早いわね」

絵里「簡単に言ってしまえば、コースを限定させるボール」

ことり「元はツバサさん対策のつもりだったんだよね」

海未「ですが、案外応用の効く技になりましたね、ある程度コースを限定させる、大きく外せば打ちづらくミスしやすくなる」

希「あれを使うよりも腕の負担も少ないしね」
0441名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/17(日) 22:43:17.34ID:VhB6nOJb
曜(さてと、わかったところでって感じだなー、んー、んー)

希「相手は色々考えてるね」

真姫「テニスって普通そうでしょ」

曜は様子を見ながらサーブを打つも穂乃果は見逃さずにライジングで速いリターンを打つ

曜「やばっ」

不意をつかれた曜は間に合わずにポイントを許してしまう

曜「あちゃー……、こういうのも打てるんだ」

果南「技ありショットも打つねー」

ダイヤ「完璧なライジングですわね」

曜(危ない危ない、甘いサーブは打てないや……)
0442名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 22:44:05.11ID:VhB6nOJb
曜はその後も試行錯誤するも打開策がなくポイントを奪われ続ける

「ゲーム高坂、2−0」

曜(んー、困ったなぁ……)

千歌「曜ちゃん良さが活かせてないよー……」

梨子「考えすぎちゃってる……」

ダイヤ「なんでも一人で解決するところがありますからね」

穂乃果「さあ、次もブレークするよ!」

曜「ねえ!打った時にどの辺りにボールくるってわかってるのかな?」

穂乃果「そうだよー!そういうふうに打ってるもん!」

曜「……なるほどね」

穂乃果と曜のやりとりを聞いて頭を抱える音ノ木メンバー

花陽「あの、今のってもしかしてヒントになってるんじゃ……」

海未「言わないでください、頭が痛いです……」

ことり「ま、まあ、穂乃果ちゃんらしいから……」
0443名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 22:44:59.81ID:VhB6nOJb
曜(つまりは、こうすればいける気がする!)

曜はラリーを続けながら途中でラケットを左手に持ち替える

穂乃果「え!?」

曜の打ったボールは穂乃果の想定とは違う軌道を描きポイントが入る

曜「よしっ」

果南「なるほど、逆で打てば相手が限定したコースとは逆になる」

千歌「それならいけるね!」


侑「ああやって攻略するみたいだよ」

かすみ「無理ですよー!そんなのー!」

彼方「攻略法が特殊すぎて参考にならないねー……」

歩夢「右で打とうした瞬間に左手に持ち替えないと意味ないんだよね……?」

せつ菜「そうですね、早い段階で持ち替えればバレてしまいますし」

果林「いくら両方利き手であっても出来ないわよ、普通」
0444名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 22:45:31.55ID:VhB6nOJb
ーーーーー
ーーー


攻略法を掴んだ曜は先程とは逆に穂乃果を翻弄する

穂乃果(次は、左!?それとも右!?)

穂乃果も打つ瞬間まで相手を見て判断するも反応は遅れてしまう

曜「せーの!」

強烈なトップスピンをかけたボールが穂乃果のコートへと入ってしまう

「ゲーム渡辺3−2」

善子「よし!逆転!」

千歌「いけー!曜ちゃん!」

にこ「あれじゃ普通にテニスしてる方がマシね」

海未「しかし、相手の動きを見る限りそれでも一気に攻められますね」

穂乃果「んー、困った……」
0445名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 22:46:14.82ID:VhB6nOJb
穂乃果はリターンゲームでなんとかライジングを使い対抗するもラリーになると曜に攻められていく

「30−15」

穂乃果「なんかどんどんボールのスピードが速くなってるような……」

曜「さあ!どんどんいくよ!」

曜はラケットの持ち手を変えつつ、逆手打ちも使いながら鋭いボールを連発する

穂乃果「っ!」

穂乃果は追いつくまでの時間が徐々に遅くなっていく

曜「ここで、いける!」

曜の打ったのボールはネットの上スレスレを移動し、低い弾道だがスピードを上げながら穂乃果のコートへと入っていく

穂乃果「えっ!?」

「40−15」

曜「Beginner's Sailingで決まりであります!」

ボールが決まると曜は敬礼のポーズをする

(*>ᴗ・*)ゞこれだよ!
0446名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 22:48:06.13ID:VhB6nOJb
真姫「今のってスライスよね?」

希「多分、それにしてはやけに速いけど……」

海未「技術的に、あのスピードをあの低い弾道で打てるのもすごいですが……」

にこ「速すぎるわね、さっきから徐々にボールが速くなってるのは気になったけど」

穂乃果「なんかわからないけど、とにかく返す!」

ダイヤ「ただ速いだけのボールだと思っていては、攻略出来ませんわよ」

穂乃果は切り替えて攻めていくも左右の切り替えに未だに翻弄させる

穂乃果「っ!」

曜「……ここで、こう!」

曜は思いっきりボールを高く打ち上げる

凛「あれはアウトにゃ!」

真姫「確かに場外ホームランだけど……」

穂乃果もそれを見送るもボールはアウトになることなく穂乃果のコートに戻るように落下する

穂乃果「えええっ!」

「ゲーム渡辺、4−2」
0447名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 22:49:13.86ID:VhB6nOJb
真姫「そんなっ」

ことり「……まさか風?」

穂乃果「風……?」

曜「屋根付きっていうから不安だったけど、開いてて良かったよ」

海未「風を利用したというんですか?」

ことり「さっきからそうとしか……」

絵里「出来なくはない、追い風を利用してスライスボールを速くしたり、向かい風を利用してアウト気味のボールを戻したり……」

花陽「で、でも、そんな風を上手く読まないと、あんなに綺麗に利用は……」

善子「それが出来るのが!」

花丸「うちの曜ちゃんずら!」

ダイヤ「なぜあなたたちが得意げに言うのですか」



かすみ「またとんでもないことやり出しましたよ……」

璃奈「風使い」

愛「愛さんの時は隠してたなー!」

歩夢「出来るの、そんなことが……」
0448名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 22:50:23.90ID:VhB6nOJb
千歌「曜ちゃんは天才だから」

千歌「やっぱりすごい、曜ちゃんは……」

梨子「千歌ちゃん?」

千歌「大丈夫だよ、あれは曜ちゃんのテニス、私には私のテニスがあるって今はわかってるから」

曜「さあ、いい風が来てるから、どんどんいくよ!」

穂乃果「風を……、そんなこと出来るんだ……」

曜「どうしたのー!」

穂乃果「ふぅ……、にこちゃん!やっぱりやるしかないよ!」

穂乃果はサーブを打ちながらにこに声をかける

にこ「……仕方ないわね、やるなら一気にやりなさいよ!」

穂乃果「うんっ!」

曜(何する気だろ、でもあと2ゲーム、そのままいく!)

穂乃果が思いっきり叩いたボールはまっすぐにアウトコースへ飛んでいく

曜「えっ!」

しかし、ボールはライン際で急速に落下してコート内に入る

「15−0」

穂乃果「あんまり長く出来ないから一気にいくよ」

曜「そんな、今のは風とかじゃなく、ありえない……」
0449名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 22:54:29.81ID:VhB6nOJb
ーーーーー
ーーー


穂乃果のボールは常に全開の力でアウトコースを辿るも、必ずコート内へと入る

曜「っ!」

曜も機動力を活かして拾おうとするも拾える限界があり次々にポイントを許してしまう

曜(な、なんだこれ……、打つたびにすごい回転がかかってるのはわかるけど……)

果南「待って待って、あれが全部入るのはダメでしょ……」

鞠莉「なんなの、あれは……」

ダイヤ「……凄まじいですが、向こうのベンチはどうも緊張してますわね」

にこ「時間は?」

海未「もうすぐ10分です」

にこ「20分以上かかったら止めるからね」

絵里「にこも人のこと言えないけど?」

真姫「ね、ねえ、あれって……」

海未「そうです、真姫と試合をしたときには止めましたが……」

ことり「穂乃果ちゃんのHappy maker……」

希「理屈としては、どんなに大振りして場外に行きそうなボールでも必ず落ちて入るっていうことなんやけど」

真姫「そんなこと出来るの!?」

にこ「出来るわよ、ただ私の比じゃないくらい負担がかかるけどね」

絵里「あれは穂乃果の天性的な才能でね、相手のボールの回転も利用しつつ打つことで出来るんだけど」

希「腕の負担がありすぎて基本的に禁止したんよ」

海未「現部長も、次期部長候補も、無茶な技を使いすぎです」

曜(いやいやいや!無茶すぎる!)

曜は穂乃果のボールについて行くことができずについに逆転されてしまう
0450名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 22:57:12.52ID:VhB6nOJb
「ゲーム高坂、5−4」

曜「はぁはぁ……!」

千歌「曜ちゃん……」

曜「嫌だ、負けたくない……負けたくない……!」

曜(風も読めてる、まだ足も動く、あとはどうすればいいんだろ……)

「0−15」

曜(左右に持ち替えてもダメっ……)

「0−30」

曜(なら、ボールを回転させずに返せば、私にそんな技術はないけど、出来ることが……)

曜はボールを打つがネットにかかってしまう

「0−40」

曜「……違う、もう少し……」

穂乃果「……まさか」

続いても曜は微妙なコントロールを試すようにボールを打つ

曜(少し高いっ!)

曜は切り替えてボールを拾うと再び狙いをつけるように返球する

穂乃果「これはっ」

ボールはネットの上部にあたりコードボールになって穂乃果のコートへ落ちる

穂乃果「っ!」

穂乃果はそれを拾うもただ拾ったのみで曜はネット際へと一瞬で移動してボレーで返す

「15−40」
0451名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/17(日) 22:59:49.36ID:VhB6nOJb
曜「よしっ!」

ダイヤ「なるほど、コードボールによる単なる落下したボールなら……」

鞠莉「あれは使えない」

善子「で、でもそれを狙い続けるの!?」

曜は再びネットを狙う

海未「もうすぐ20分です」

にこ「どちらにせよ、このゲームで決まらないなら穂乃果の負けね」

絵里「止めるの?」

にこ「当たり前でしょ」

ボールは再度コードボールになって穂乃果のコートへ落ちる

「30−40」
0452名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/17(日) 23:02:10.40ID:VhB6nOJb
穂乃果「連続で……」

曜「いける、いけるっ!」

千歌「いけー!曜ちゃん!!」

梨子「頑張って!頑張れ!」

曜「さあ、行くよ!!」

曜のサーブに対して穂乃果は大振りのスイングで返す

アウトコースのボールに対しても曜は躊躇わずに追いかけて返球する

曜(これはまだ打てないっ)

返しただけのボールを穂乃果が拾うと今度は角度をつけてボールを打つ

曜「っ、動けっ!」

曜は斜めに縮地法を使ってダッシュし追いつく

梨子「追いついた!」

ネットへとボールを打つ、またもやコードボールとなり軽く浮き上がるボール

穂乃果が必死にダッシュする

ボールは曜のコートへと落ちてしまう

「ゲームセット、ウォンバイ高坂、6−4」
0453名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 23:03:29.55ID:VhB6nOJb
穂乃果「か、勝てた……」

曜「っ……」

曜はコートに膝をついてしまう

にこ「コードボールは運みたいなもんだけど……」

希「運が悪かったら負けてたね」

海未「少し時間はオーバーですね」

穂乃果「な、なんとか勝ったー……」

ことり「お疲れ様、穂乃果ちゃん」

にこ「やっぱりリスク高すぎる割にはって感じね」

穂乃果「うん……、まだちょっと試したいことがあるんだけど、今回はやってる余裕がなくて」

にこ「せっかく一勝してあげたんだから、試せば良かったのに」

穂乃果「いやー、にこちゃんの試合見たら燃えちゃって」

海未「いいから、穂乃果も腕を冷やしなさい、全く勝ってるのにボロボロではありませんか!」

にこ「う……」

穂乃果「ごめんなさい……」
0454名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 23:05:13.97ID:VhB6nOJb
曜がゆっくりと浦の星のベンチへ戻っていきます

曜「……ごめん、負けちゃった」

ルビィ「仕方ないよ、相手が……」

曜「でも、勝てる方法は思いついた、それなのに……」

曜が俯いて悔しそうに震えます

ダイヤ「曜さん、あなたは誰よりもセンスがあるのですから、これからもっと強くなりますわ」

曜「でも、ここで負けたらっ」

千歌「大丈夫だよ!まだ2敗!4敗しない限り大丈夫!」

曜「千歌ちゃん……」

千歌「私の憧れの曜ちゃんはすごいんだもん、だから泣かないで」

曜「え……」

曜は気づかぬうちに目から涙が溢れていました



せつ菜「高坂穂乃果さんはもちろん凄かったですが……」

果林「曜って子、すごいわね、あれが決まったら勢いで勝ったかも」

しずく「うーん……」

璃奈「どうしたの?」

しずく「両利きも演じることで出来るかなって」

璃奈「……貪欲」
0455名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/17(日) 23:06:49.16ID:VhB6nOJb
「続きまして、ダブルス2のオーダーを発表します」

液晶モニターに組み合わせが表示されます

ダイヤ「……私、采配の才能がないのでしょうか」

鞠莉「ま、まあまあ……」

真姫「暴れてきてよ、このままリーチかけてきて!」

ダブルス2 小泉花陽・星空凛VS松浦果南・桜内梨子

凛「かよちん、出陣にゃ!」

花陽「うん!」

果南「よーし、いくよ」

梨子「はい!」

∬(_c||^ヮ^||さて、壊すか
0456名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2021/01/17(日) 23:09:00.51ID:s3sHI2Q/
曜ちゃんこれで2連敗か
そしてりんぱなの命が心配
0457名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/17(日) 23:09:16.65ID:VhB6nOJb
いろいろ予想してくれるのは嬉しい
一応ラストまで組み合わせと勝敗は決めててブレることはないので色々書いてもらって問題ないです
0459名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/17(日) 23:15:06.89ID:s3sHI2Q/
展開の邪魔になるかなって思ってたけどいいのか
なら果南の波動球でりんぱなのどちらかが腕を痛めて棄権かな
どちらもパワータイプではないし
0460名無しで叶える物語(光)
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2021/01/17(日) 23:35:12.09ID:BO0bZvj1
これニジガクは10人いるからいいけど他のグループで怪我人が出て以降の試合に出れない場合って人数足りない事で棄権扱いにでもなるんかね?
0462名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/18(月) 02:41:34.14ID:fbRap88h
デストロイヤー果南...デュークかな?
0463名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/18(月) 21:14:03.72ID:LReMWlA/
今日はちょっと投稿できそうにないので休みで
0464名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/19(火) 03:24:28.54ID:hC2iRdm6
楽しみにしてます!
0465名無しで叶える物語(たこやき)
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2021/01/19(火) 03:47:01.74ID:Xi3jkt0M
しずく「誰の演技にケチつけてるんですか?」
0467名無しで叶える物語(茸)
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2021/01/19(火) 23:25:56.49ID:MYFRh7nZ
ダブルス2出場の4人がコートへと並ぶ

海未「あの果南が相手ですか……」

にこ「とりあえず対抗策はあるし、ダブルスならそこまで活かせないはずよ」

穂乃果「大丈夫だよ!ゴールデンペアだもん!」

ルビィ「ダブルス2であの二人……」

鞠莉「ここまで裏目だと逆にすごいよね」

ダイヤ「……からかわないでください」

「ザベストオブワンセットマッチ、サービス松浦」

果南「さてと、それじゃいくよ!」

果南が思い切りサーブを放つ

花陽「っ!」

花陽は両手でリターンを返す

花陽(わかってたけど、すごい重いっ!)

勢いのないボールは梨子が綺麗にネット際でポーチに出てポイントが入る

凛「上手い……」

花陽「凛ちゃん、わかってたけどやっぱりサーブが重い」

凛「うん、厳しいけど、ここは……」
0468名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/19(火) 23:26:46.55ID:NNuVcXWD
このゲームは花陽と凛もサーブを無理に返そうとせず様子を見るようにしてゲームを落とす

果南「こんなに楽させてもらっていいのー?」

梨子「果南さん、ナイスサーブ」

果南「一年生なのに随分冷静なダブルスだね、私のサービスゲームは割り切られちゃってる」

梨子「私の動きもしっかり見られてて……」

果南「長引かせるよりも一気にやっちゃおうか」

梨子「でもダブルスだと……」

果南「ま、3両目までくらいで十分でしょ」

花陽(切り替えて……、攻めます!)

花陽のサーブを果南が難なく返すと凛がネット際でボールを返す

梨子「果南さん!」

果南「任せて!」

果南が両手でのショットを打つ

凛「来た来た!」

凛はボールを取ろうとせずに後衛の花陽に任せる

花陽(ダイレクトに取らずに、バウンドさせる、それなら私でもまだコントロールして返せる)

花陽はボールを拾うと相手コートを確認して梨子の方向へと返す

梨子「くっ」

梨子はそれを返すも凛が待ち構えてたように鋭いボレーで打ち返しポイントが入る

「15-0」
0469名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/19(火) 23:27:44.69ID:NNuVcXWD
果南「やっぱりそう来るかー」

海未「彼女のHAPPY PARTY TRAINはラリーの中で徐々に威力が上がっていく技のはず」

ことり「ダブルスなら続けて打たせないようにすればなんとかなるんだね」

果南「ま、それならそれで使うのやーめた」

花陽「え?」

凛「え?」

鞠莉「果南のあれはシングルスで力のあるプレイヤーに対しての技だし、……あとはノリで使った技だから


花陽(ノリ……?)

果南にボールが向かうと果南は片手のフォアハンドから思い切りラケットを振り抜く

果南「りゃっ!」

凛「いっ!?っ!!」

ダイレクトに前衛でボールを受けた凛はラケットを弾かれてしまう

果南「まあこれでいいんだけどさ」

果南は満足そうに笑う

ダイヤ「そもそもとして果南さんに余計な技みたいなものは不要ですわ、パワー、フットワークが突出してますので」

鞠莉「まあ、私たちがいろいろショットあるのにつまらないっていう子供っぽい理由で作ったのがHAPPY PARTY TRAINだから」

ルビィ「え……」

ダイヤ「もちろん意味はありますのよ?果南さんと同格以上のパワーを持つ相手にはシングルスにおいて大変有効です」

曜「聞けば聞くほど使う場面がなさそう……」
0470名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/19(火) 23:28:25.51ID:NNuVcXWD
花陽「凛ちゃん!とりあえず対策その2は使えそうだからそっちで!」

凛「わ、わかったにゃ!」

花陽と凛は果南にフォアで取らせないようにボールを集める

果南「そうそう、でもさ、あんまり私にばっかり集中してると」

梨子がボールをカットするが、緩やかなチャンスボールが花陽の元へ行き、花陽はそれを思い切り打ち返す

梨子「Trap in Heart」

梨子は花陽のトップスピンをかけたボールに対してラケット面を使いスライス回転をかけて打ち返す

花陽「えっ!?」

ボールはコート手前に沈むとそのまま弾むことなくコート面をスピードをあげて転がっていく

果南「ほらね」

花陽「注意するの忘れてた……」

凛「ドンマイにゃ!でも……聞いてた以上なような……」

絵里「ほとんど浮き上がらなくなってるわね、あのボール……」

希「うーん、やっぱり浦の星でだいぶ成長したね」

にこ「元々すごかったわよ、穂乃果やことりがいたから目立たなかったのと、本人もあまり試合したがらなかったけど」

絵里「良かったわね、浦の星に行って」
0471名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/19(火) 23:29:01.31ID:NNuVcXWD
凛「もう!それよりも凛たちを応援してよー!」

絵里「あ、ごめんなさい、つい」

千歌「順調だね!」

ルビィ「ううん、油断すると……」

花陽「そこですっ」

花陽がラケットをコートにカラカラと音を立てて擦らせる

梨子「あれは……果南さん!」

果南「ムーンボレーだね!下がるよ!」

果南と梨子はムーンボレーを予測して後方へと下がる

花陽はラケットを振り上げるとボールは高く上がるも鋭くカーブを描き相手コート前方へと落ちる

花陽「クレセントムーンボレー」

にこ「応援なくてもなんとかしちゃうでしょ、あんたたち二人なら」
0472名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/19(火) 23:30:09.46ID:NNuVcXWD
−−−−−
−−−


凛「星空バズーカー!!」

凛が叫びながらボールに飛び込みジャンプとダッシュの威力を乗せたボールを相手コートに叩き込む

果南「っと!」

梨子も果南も予想外のスピードのボールに追いつくことが出来ない

果南「んー、あれはちょっと無理かな」

梨子「あの角度ならNightでも返せたかも……」

それぞれサービスゲームもキープしながら試合は終盤に差し掛かる

「ゲーム小泉星空ペア、4-4」

果南「攻めきれないね」

梨子「ダブルスのコンビネーションが厄介すぎる……」

果南「前衛が動き回って、急に後衛が現れてボレーで決められる」

梨子「……もう終盤……」

果南「ま、私のサービスは確実にキープしちゃおうか」

凛「ここで攻めないと」

花陽「ダメだね」

凛と花陽は顔を見合わせるとラケットを重ね合わせてそれぞれ位置につく
0473名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/19(火) 23:31:42.74ID:NNuVcXWD
果南「さてーと!」

勢いよく果南がサーブを打つと花陽がブレないように両手で返す

梨子「返せてるけど勢いがない」

梨子がボールを返球しようと構える

凛「よーい……ドンッ!」

凛が駆け出すようなポーズを取ると前衛で凛が高速で移動する

梨子「えっ!?」

梨子はボールを返そうとするも凛が前衛をすべてカバーするように動く

梨子(ど、どっちに……)

梨子はなるべく角度をつけてボールを返すも凛は追いついてより角度をつけたボールを返しポイントを奪う

凛「ふぅ……」

果南「いやいや、それ分身しちゃってない……?」

梨子「気のせいです!た、多分残像とかそういう……」



歩夢「残像出来るほど速く人間って動けるんだっけ……?」

侑「ま、まあ、ここからだとそうは見えないけど実際にコートで対面してるとそう見えるのかも……?」

愛「私も出来るかなー!」

璃奈「愛さんは身長も高いから難しいかも」
0474名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/19(火) 23:33:47.69ID:NNuVcXWD
曜「ちょっとあれは……」

花丸「速すぎ……」

ダイヤ「確かに速いですが、ずっとあのスピードなど出来るはずがありませんわ」

凛(……それは正解)

花陽(一時的に横への反復移動が速くなるけど、持続は出来ないし、動き出しまでに少し時間がかかる……)

凛「でもやるしかないにゃ!」

凛は再び前衛に出ると身体を低くして構える

凛(さん、にー、いち……)

凛が前衛すべてをカバーするように左右へと動く

果南「やっぱり分身してるってー!」

穂乃果「おー!恋のシグナルRin rin rin!」

海未「……なんですか?それは?」

穂乃果「凛ちゃんがね、あれの名前悩んでたから一緒に決めたの」

海未「ちょっと恥ずかしくないですか……?」

希(ラブアローシュートはええんかな……)
0475名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/19(火) 23:52:11.13ID:NNuVcXWD
果南(なんだろうがここは落とせない!!)

果南「梨子ちゃん!私が!」

梨子は果南の声に反応するとボールを取るのをやめる

果南「分身してても蹴散らす!」

果南はフォアハンドでラケットを振り抜く

凛「にゃ!」

勢いよく凛に向かってボールが飛ぶが凛はすでにそこにはおらずボールは後衛に向かう

果南「やばっ」

コートにバウンドして勢いが弱まったボールを花陽が拾い上げる

梨子「見失ってたっ!」

果南と梨子が認識出来ていなかった花陽は二人の隙を狙うようにムーンボレーでポイントを奪う

凛「かよちんナイス!」

花陽「これでブレークポイントっ」

果南「……」

梨子「果南さん?」

果南「ダメだ、私が足を引っ張ってる」

梨子「そんなこと!」

果南「パワー勝負してもあの二人のスピードとテクニックにやられちゃう」

梨子「……じゃあ」

果南「パワー捨てる、私は勝たなきゃいけないっ」

∬(_c||^ヮ^||果南−パワー=
0476名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/19(火) 23:53:09.08ID:NNuVcXWD
花陽(ブレークポイント、ここを決めれば……)

果南のサーブ、花陽はしっかりと身構えるもボールはパワーはなく正確にラインギリギリを狙う

花陽「えっ!?」

花陽は慌ててボールを拾うもボールが浮いてしまいチャンスボールになる

凛「スマッシュ来るにゃ!」

花陽「凛ちゃん下がろう!」

果南がダッシュをしてジャンプするスマッシュを打つ体勢から凛と花陽の位置を見る

果南(そんなに下がっていいのかなん?)

果南は空中で体勢を変えてボールを掬い上げるように優しく浮かす

凛「ドロップ!?」

気付いた時にはボールはコートに落ち、転々と転がる

ことり「フェイント……」

絵里「身体のバランスが良くないとあんな動きは……」

ダイヤ「まったく、果南さんを単なるパワープレーヤーと思ってるからこうなるんですわ」

花丸「違うずら!?」

善子「違うの!?」

ダイヤ「あなた方は後で果南さんに怒られなさい……」
0477名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/19(火) 23:54:51.20ID:NNuVcXWD
鞠莉「そりゃパワーはすごいけど、フットワークもテクニックも基本的には万能選手だよ」

千歌「果南ちゃんは昔はああいうテニスだったよ」

梨子「果南さん、任せます!」

果南「オッケー!」

果南がボールをフォアで打つ構えを取る

凛「来るっ!」

凛はボールを避けて後衛の花陽に任せようとする

果南「せーの!」

果南は思い切りラケットを振り抜くもボールに当たるタイミングでブレーキをかける

花陽「またフェイント!」

花陽が慌てて前に出てボールを拾うとすぐに凛と花陽の間を勢いのあるボールがすり抜ける

凛「っ!?」

相手コートを見ると果南がラケットを振り抜いた姿勢で立っている

にこ「フェイントとの違いが打つ瞬間までまったくわからないか……」

絵里「緩急の使い方も上手いわね」
0478名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/19(火) 23:55:28.55ID:NNuVcXWD
凛と花陽は果南の緩急に翻弄され始める

花陽「攻めるタイミングが……」

果南「梨子ちゃん、合わせてねー」

梨子「は、はいっ」

梨子も果南のリズムに合わせるように緩急を使い分ける

凛(攻めるタイミングが……)

花陽(ここは私が先に……!)

花陽がムーンボレーを仕掛けるも果南に見透かされてしまいスマッシュで返される

果南「先手で攻めるタイプじゃないのに無理しちゃダメだよ?」

「ゲーム松浦桜内ペア、5-4」

ダイヤ「あれが果南さんの夏色メロディーですわ」

曜「果南ちゃんの独特のリズムだよね」

千歌「私や曜ちゃんはなんとなくわかるからいつ攻めてくるかわかっちゃうけどね」

善子「そういえばあの二人ダブルスの練習って言ってずっと音楽聴きながら練習してたけど」

花丸「このために?」

果南「梨子ちゃんがリズム感良くて助かったよ」

梨子「まさかあの練習が役に立つなんて……」

凛「このままだと流される……」

花陽「……凛ちゃん、次キープしたら、賭けに出よう」

凛「賭け?」
0479名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/19(火) 23:56:25.08ID:NNuVcXWD
−−−−−
−−−


続くゲームは花陽と凛がなんとかキープする

「ゲーム小泉星空ペア、5-5」

花陽「よし……」

凛「じゃあ作戦いくにゃ!」

果南「何かしてくるよ」

梨子「私も攻める!」

梨子がサーブを打ち花陽がリターンを返すと梨子と果南は目を疑う

果南「っ、飛ばしすぎじゃない!?」

凛が高速で移動してコート前面を駆け回っている

梨子「そんなに長くは使えないはずっ!」

果南「うん、ゆっくり攻めよう!」

果南と梨子は焦ることなくボールを返すも凛はどの方向にボールが飛んでも素早く返球する

果南(いつまで動けるの!?)

梨子(こっちがリズムを狂わされる……)

最後は凛が強烈なボレーでポイントを奪う

凛「やっと取れたにゃ……」

果南「ちょっとちょっと……、ラリー中ずっとそれじゃバテちゃうんじゃないの?」

凛「……」

凛は果南の言葉に不敵に笑みを浮かべる

果南「生意気ぃ……」

梨子「か、果南さん、落ち着いて」

果南(大丈夫、必ずバテるはず……)

果南の考えは裏切られこのゲーム中、凛はずっとシグナル状態を維持してボールを後ろに行かせることなく守り続ける

梨子「っ!」

我慢できずに梨子がロブを上げるも凛は飛び上がってボールを拾う

果南「そんな体力どこにあるの!?」

「ゲーム小泉星空ペア、5-6」
0480名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/19(火) 23:58:10.91ID:NNuVcXWD
希「ここでブレーク出来た!」

ことり「でも、凛ちゃんが……」

凛は明らかに身体がふらつき脚を抑えている

梨子(あれだけ無茶な動きだもの、そうなるはず……)

果南(サーブは打てるだろうけどあれじゃ……)

花陽「凛ちゃん、あとは任せて」

凛がサーブの体勢に入ると花陽はコート中央に構えて姿勢を低くする

果南「まさか……」

梨子「一人で……」

凛はサーブだけ打つとその場に止まり動かない

全方位をカバーするように花陽がボールを拾う

果南「ここに来て無茶苦茶なダブルスを!」

花陽は果南の強烈なフォアハンドにも負けることなくボールを返す

梨子「それも返すならっ!」

花陽のボールを梨子が拾い逆回転をかける

梨子「Trap in Heart」

梨子がショットを打つと花陽は即座にネット際にダッシュしてボールがコートに落ちる前に拾う

果南「そんなに機敏だったっけ!?」

果南も梨子も花陽の動きに戸惑い始める
0481名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/19(火) 23:59:24.51ID:NNuVcXWD
ことり「孤独はheavenだよね……?」

希「パートナーな動かない時に実力以上を発揮するけど……」

にこ「このゲームすべて一人で行く気ね……」

花陽(このゲーム取れば勝ち、取られたら私も凛ちゃんももう動けないっ)

花陽がラケットを振り上げる

梨子「ムーンボレーっ」

果南「いや、あれは……」

ボールは高く円を描いて上がると急速に回転がかかり落下する

花陽「フルムーンボレー」

「15-0」

果南「それでこのまま行けるの……?」

梨子「こんなのダブルスじゃ……」

花陽「さっきのゲームは凛ちゃんが一人で、だから今回は私が一人で、これが私たちの新しいダブルスです……!」
0482名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/20(水) 00:00:47.45ID:Mh3wuCoo
花陽は二人を相手にボールを返し、ムーンボレーを使い分けてポイントを重ねる

梨子「そんな……2対1なのに……」

果南「ううん、その考えはダメなんだよ、きっと」

果南(これもダブルス、相手が一人って考えたら負ける……)

二人を相手にするように果南はフェイントを入れながら攻めるも花陽は前衛後衛に動きながら対応する

梨子(打てる場所が……!)

梨子も厳しいコースに打つもことごとく返される

果南「そろそろ限界でしょ!」

果南がラケットを両手で持つ

海未「HAPPY PARTY TRAINっ!」

果南「1両目!」

ラケットを思い切り振り抜くと花陽は後ろに下がりラケットを下に構える

花陽(ラリーを続けたら負ける、ここで……)

花陽「決めますっ!」

花陽がラケットを振り上げる

果南「フルムーンの方だよ!しっかり見て!」

梨子「はい!」

二人がボールの行方を追い上を向く

ボールは高く舞い上がり落下するも突然ボールが消える

果南「太陽でボールが……」

花陽「ニュームーンボレー!」

太陽に重なり消えたボールを果南と梨子は見失いボールはその間にコートへと落ちる

「ゲームセット、ウォンバイ小泉星空ペア、7-5」
0483名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/20(水) 00:02:11.62ID:Mh3wuCoo
コールされると花陽は体力が切れたようにその場にしゃがみ込む

穂乃果「勝ったー!」

にこと絵里がコートへと向かいます

真姫「す、すごい、太陽を上手く使うなんて……、太陽の位置まで考慮できるの……?」

希「花陽ちゃんの視野の広さ、完璧やね」

にこ「まったくあんたたちのダブルス、勝つけど体力空になるわね!毎回!」

にこが凛を肩に担ぎながら戻り、絵里が花陽を抱えてます

凛「め、面目ないにゃ……」

花陽「ま、毎回相手が強すぎて……」

ことり「でもこれでリーチ!」

絵里「この一勝は大きいわよ」

梨子「……果南さん」

果南「……」

果南は悔しそうに俯きコートから動こうとしません

千歌「果南ちゃん……」

果南(判断が遅かった、一人になった時点で切り替えてパワー勝負にすれば……!!)


エマ「bravo……」

璃奈「あのダブルス、やっぱり強い」

彼方「お互いが信頼できてないと一人に任せるなんて普通出来ないけどねー」
0484名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/20(水) 00:04:39.15ID:Mh3wuCoo
梨子「……果南さん、戻らないと」

果南「……」

梨子の声にも果南は動こうとしません

ダイヤ「まったく……」

鞠莉「えーい!」

後ろから鞠莉が抱きつき果南の胸を鷲掴みにします

果南「わぁっ!?」

鞠莉「もう果南、いつまでそこにいるの?」

果南「鞠莉……」

鞠莉「ここからはマリーのステージなんだから、ほらさっさとゲットアウトー!」

「続いてシングルス3のオーダーを発表します」

果南「そうだね……」

鞠莉「大丈夫だよ、果南」

シングルス3 東條希VS小原鞠莉

鞠莉「浦の星はここであっさり終わらせないから」

ノξソ>ω<ハ6絶対絶命☆
0485名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/20(水) 00:06:43.03ID:Mh3wuCoo
遅くなりましたがここまで
0486名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/20(水) 00:11:00.25ID:JUa7aKXs
さすがにりんぱなが観客席に吹っ飛ばされたり骨折したら次人数足りんくなるしな
0487名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2021/01/20(水) 00:22:14.15ID:H8GnlIP2
まさかの3勝展開
0491名無しで叶える物語(茸)
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2021/01/20(水) 11:11:25.59ID:5lRotgJ+
μ'sメンバーは結構この試合で消耗してるから、虹ヶ咲有利な気がしてきている
0492名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/20(水) 11:14:01.26ID:06fH0jQd
3チームになったことで連戦するチームが圧倒的に不利になった
0493名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/20(水) 22:06:00.88ID:Mh3wuCoo
希「勝てば、決まりやね」

絵里「そんなに気張らなくても大丈夫、後ろに控えてるから」

希「勝った方が楽できるやん?」

希は笑いながら言うとコートへと向かいます

果南「ごめんね、崖っぷちになっちゃった」

ダイヤ「あとは鞠莉さんに任せましょう」

鞠莉(確か……、コースが読めるんだっけ?スピリチュアルとかで……)

希「よろしくね」

鞠莉「ええ、よろしく」

「ザベストオブワンセットマッチ、サービス東條」

希「とりあえず挨拶……」

希はボールをコートに数回バウンドさせてからトスをあげる

希「よっ!」

希の高速サーブが放たれると鞠莉は動けずに見送ってしまう

鞠莉「速い……」

希「さ、どんどん行くよー」
0494名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/20(水) 22:06:30.96ID:Mh3wuCoo
希は調子良くサーブを決めていくと鞠莉は一度もサーブを相手コートに返せることなくゲームを奪われる

果南「あれは……」

ダイヤ「ダメな時の鞠莉さん……」

明らかに鞠莉の表情には余裕がなく、険しい顔をしている

善子「で、でもいつになく真面目というか!」

ダイヤ「それがダメなのですわ!鞠莉さんはふざけてるくらいが一番強いのです」

花丸「……なるほど」

希「ストレートの予感97%!」

続くゲームも希は鞠莉の打つコースがわかるように先回りして返し続ける

鞠莉「っ!」

鞠莉は嫌がりロブを上げるが、希はジャンプしてスマッシュで返す

希「ロブの予感100%、全部お見通しよ?」

「ゲーム東條、0-2」
0495名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/20(水) 22:07:10.83ID:Mh3wuCoo
穂乃果「すごーい、全部言った通り!」

花丸「ルビィちゃん以上にコースを当ててる……」

梨子「多分、あれはルビィちゃんみたいなデータによるものじゃない……」

希「スピリチュアルパワーだよー」

希が浦の星のベンチに聞こえるように大きな声で言う

ダイヤ「何がスピリチュアルパワーですか……」

千歌「データとかじゃなくて、じゃあ一体……」

真姫「え?勘なの?」

絵里「えーと、そう言うと語弊があるけど」

にこ「つまり、相手の表情や思考、そう言うのを読むのが上手いのよ」

絵里「なんとなーく、ここに打ちそうとか、そろそろ打ちたがってるとか、ね」

真姫「勘じゃない」

海未「あながち笑えないのですよ、テニスは駆け引き勝負みたいなところがありますから」

ことり「海未ちゃん、顔に出やすいから希ちゃんとやるの苦手だよね」

海未「っ、そ、それは今言う必要がないです!」

希(聞いてたよりもかなり表情に出ていて、読みやすい、これはいけるっ)
0496名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/20(水) 22:09:56.51ID:Mh3wuCoo
果南「鞠莉ー!!」

鞠莉「果南……」

果南「シャイニーはどうしたー!!」



しずく「シャイニーってなんでしょうか……」

せつ菜「そう言えば以前試合をした時にシャイニー!と言っていました!!」

歩夢「何かの合言葉……?」

エマ「んー、英語かなー?」

愛「あ、持ちギャグとか!」

果林「かすみちゃんのやっほーみたいな?」

かすみ「誰が持ちギャグですか!」
0497名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/20(水) 22:15:58.26ID:Mh3wuCoo
果南「シャイニーだよ!シャイニー!」

ダイヤ「なんですか、その応援は……」

果南「あんな顔してテニスする鞠莉なんて見たくない!」

ダイヤ「私たちが負けて、三年生として責任を感じてしまってるのでしょう……」

鞠莉(ここで勝たないと、絶対っ)

鞠莉(三年生が一勝もしないなんてっ!)

善子「もー!辛気臭い!!」

花丸「そうだよ!浦の星のテニス部はこんなんじゃないずら!」

ルビィ「う、うん!」

善子「頼りになりそうだけど、抜けてる上級生がいて!」

花丸「無茶苦茶なことばっかり言うだけ言う上級生がいて!」

ルビィ「え、えっと、急にシリアスモードになって周り巻き込む上級生がいて……」

善子「そこまで頼りきりにはしてないから!」

花丸「勝手にプレッシャー感じないで欲しいずら!」

ルビィ「やめルビィ!」
0498名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/20(水) 22:17:06.84ID:Mh3wuCoo
梨子「言葉が痛い……」

曜「ダイヤさんと果南ちゃんは特にダメージ受けてる……」

ダイヤ「何も言い返せませんわ……」

果南「今回ばかりは正論……」

千歌「ってことみたいだよー!鞠莉ちゃーん!!」

千歌が鞠莉に向けって叫ぶ

鞠莉「あーもう!わかった!わかりましたー!」

鞠莉が叫び返して希のボールを適当に打つ

希「わわっ」

希が不意を突かれてポイントを許してしまう

鞠莉「もう好きにテニスしちゃうからね!」

鞠莉「負けてもマリーは知らないんだから!」

花丸「先に負けた四人のせいでいいずらー!」

曜「うっ」

梨子「ごめんなさい……」
0499名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/20(水) 22:18:52.80ID:Mh3wuCoo
鞠莉(まったく、もうっ、ここまで一年生に気を遣わせて何してるの、私はっ!)

鞠莉「シャイニー☆ここからがマリーのテニスのスタート!」

希「何か変わるのかなっ!」

希がショットを打つと鞠莉が反応する

鞠莉「んー、全部かな!」

希(ストレートの予感が90%、だけどなんだろう、読みづらくなった……)

希の予感通りに鞠莉はストレートにボールを返し、希が待ち構える

鞠莉「New winding road」

希がラケットを振るとボールは希のラケットを避けるように直前で蛇行する

希「えっ!?」

鞠莉「あれー?これはスピリチュアルで読めなかったのかな?」

鞠莉が煽るように希を見ながら言う

鞠莉「ここからマリーのターンデース!」

ノξソ>ω<ハ6煽り運転はノーだよ☆
0500名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/20(水) 22:20:51.86ID:Mh3wuCoo
後半は明日
0502名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/21(木) 22:22:08.08ID:XqNkvspy
希は徐々に鞠莉のコースが読みづらくなり、更に鞠莉の曲がるショットに翻弄されてしまう

ことり「手元であんな曲がり方をするなんて……」

絵里「複雑な回転をかけてバウンド後に曲がってるから、多分バウンドする前になんとか返せば……」

穂乃果「バウンド前に曲がっちゃったら?」

鞠莉(鋭いけど、それ無理っ、出来ても試合中で一回だけ!)

希(癖、表情なんでもいいからあるはず、それを見極めるっ!)

鞠莉「右に打つよー!」

希「っ」

鞠莉はそう言いながら左へのクロスを打つ

希「適当なこと言っても予感は左っ!」

希はそれでも一瞬動揺して反応が遅れる

鞠莉「チャーンス!」

鞠莉が少し浮いたボールを見逃さずに鞠莉がスマッシュを打つ

鞠莉「シャイニー☆」
0503名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/21(木) 22:23:21.00ID:XqNkvspy
希「っ……」

希(吹っ切れたせいか、流れが良くない……)

希(今は3ゲームオール、流れはここで断ち切る……)

希のサーブに鞠莉はすでに対応し、難なく返していく

鞠莉「最初はびっくりだけど、果南のサーブよりはイージーね!」

希「言ってくれるやん!」

鞠莉「何かする気でしょ?」

希「え」

鞠莉「攻めるのちょっとスローリーかもよ!」

鞠莉はボールをコートに叩きつけるように打ち下ろす

希(これは、何を……)

鞠莉「トリックオアトリック」

希は困惑しながら待ち構えるもバウンドしたボールは視界から消え、しばらくすると背後でボールが落ちる音がする

希「えっ」

鞠莉「何かするにもボールに触れられないと意味ないよね?」

千歌「またボール消してる!」

ダイヤ「またとはなんですか、またとは」

曜「ダイヤさんのは消えたわけじゃないからね」

穂乃果「あれは実際消えてる……」

海未「ボールは消えません、何かあるはずです」

希「さっきのはもう打たないのかな?」

鞠莉「それはー、マリーの気分次第かな?」

希(本当、最初とはえらい違い……読みづらい)

希(まずは攻略しないと……ここで負けても、問題はないけど、やっぱり勝って楽をさせないと)
0504名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/21(木) 22:24:07.64ID:XqNkvspy
−−−−−
−−−


その後も鞠莉は希に攻めるチャンスを与えさせずにボールを消して翻弄する

希「やっぱり見えない……」

鞠莉「あれあれー?このままじゃマリーの勝ちだよ?」

希「どうやって消してるのか教えてくれると助かるんだけどなー」

鞠莉「んー?そうだなー、マリーのマジカルパワーデース」

花丸「煽りまくってるずら……」

善子「何もそこまでしろとは……」

ルビィ「シャイニーパワーとかじゃないんだ……」

絵里「希なら大丈夫だと思うけど、真姫やにこだと逆上して空回りしそうね」

真姫「し、しないわよ!一緒にしないで!」

にこ「どういう意味よ!」

凛(絶対ムキになって空回りするにゃ……)

希「んー、うちのスピリチュアルパワーとどっちがすごいかなー」

希は気にしてない様子でサーブを打つために移動する

希(まあどっちでもいいけど、とにかく攻略はしないと……)

希(消えるってことはない、ボールは気付いたら真後ろに来てるから……)

希は考えながらサーブを打ち、鞠莉が打ち返してくる

鞠莉「攻めないと負けちゃうよ?」

希「まずはそのボール攻略してから!」
0505名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/21(木) 22:25:20.00ID:XqNkvspy
希(沈んだり転がったりしてるわけじゃない……)

希「あるとすれば……」

鞠莉の叩きつけるボールに対して希がバウンドした瞬間にラケットを上にあげてジャンプすると

希「あ!」

鞠莉「あ」

ラケットの上部にボールが当たる、ポイントは入ってしまうが希は理解したように笑みを浮かべ

希「なるほど、上に勢いよくポップしたわけか……」

希「凄まじい回転を与えながらボールを叩きつけ、バウンド後に高速で上空へポップすることで消えたと錯覚させる……」



侑「これだけ離れてるとわかるけど、近くだと確かに消えたように見えるかもね」

果林「でもわかったとしてもあのスピードでポップするのはなかなか取りづらいはずよ?」

しずく「そうですね、しかも正確に捉えて打ち返すとなると……」
0506名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/21(木) 22:25:55.17ID:XqNkvspy
鞠莉「原理はわかっても取れないと意味がないかもよ?」

希「そんなんはええんよ、とりあえずマジカルパワー破れたりや!」

鞠莉「えっ」

海未「そこですかっ!?」

希「うちのスピリチュアルパワーの勝ちやね」

鞠莉「そ、そういうのは勝ってから言うものじゃない!?」

千歌「相手の人も面白いねー」

曜「なんか波長が似てる気がする……」

希(どのあたりに軌道が来るか大体わかった、あとはこれで決める!)

鞠莉「さあ!どうするのかしら!」

再び鞠莉がトリック・オア・トリックを打つ

希「どう動くかがわかれば!」

希はラケットの先端を持つとクルクルとラケットを乱回転させる

梨子「一体何を……!」

鞠莉「……!?」

バウンドするであろう位置に回転させたラケットを合わせるとボールがラケットの面に当たり、希はラケットで掬い上げるようにボールを回転を加えさせながらそのまま打ち上げる

希「Dancing stars on me!」

回転が加わったボールは予測できない曲がり方をして相手のコート内に入るとバウンド後もおかしな方向に跳ねていく
0507名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/21(木) 22:26:58.38ID:XqNkvspy
鞠莉「え、えー……」

希「それ、うちもどこに飛ぶかわかんないんやけどね?」

善子「あれってファウルじゃないの?!」

梨子「う、うーん、二度打ちしてるわけでもないし……」

ルビィ「多分グレーゾーン……、そもそもあんな打ち方を誰もしたことない……」

希「これがうちの秘策だよ」

真姫「あまりにめちゃくちゃ過ぎるわよ、あのショットは……」

絵里「あー、まあ元々にこに対して使う用だからね?」

真姫「え?」

にこ「あの乱雑な回転だと私のPSYCHIC FIREが乱されるからね、そのために希が作ったのよ」

絵里「希の目標はにこに勝つこと、ああ見えて案外野心家よ?」

鞠莉「アメージングなショットだけど、マリーのショットを完全に捉えきれたわけじゃないよね?」

希「でもうちのショットの方が捉えきれないでしょ?」

鞠莉(ああいえば……)

希(こう言う……)

ことり「んー、負けず嫌いなんだね、二人とも……」
0508名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/21(木) 22:28:10.65ID:XqNkvspy
お互いが必殺のショットを連発し、ポイントを分け合いながら試合が進む

鞠莉「それは曲がるよ!」

鞠莉の打ったボールは曲がることなくバウンドして消えていく

希「っ、嘘つき!」

希は諦めることなく高くジャンプするもボールに触れるのみでポイントを許してしまう

「40−30」

千歌「よし!マッチポイント!」

曜「いける!いけるよ!」

鞠莉「……よしっ」

ダイヤ「……」

希「このままじゃ終わらせないよ!」

希のリターンに対して鞠莉は構えを取る

希(あれは、曲がる方やね!)

鞠莉「これが奥の手!」

鞠莉の放ったショットはバウンドする前に曲がりくねりながら希のコートへと入ってくる

希「えっ!?」

鞠莉(これを打つとしばらく握力なくなるけど、最後の最後の必殺技!)
0509名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/21(木) 22:30:08.43ID:XqNkvspy
希は動揺するもラケットを乱回転させる

希「ここっ!!」

希は直感でラケットを振るとボールがラケット面に収まり回転を加えて打ち上げる

鞠莉「そんなっ……」

鞠莉(今の握力の状態じゃ打ち返せない、そもそもどう落ちるのかも……)

鞠莉が諦めかけてしまった時、涙を浮かべた視界の端に浦の星のメンバーが映る

鞠莉(……何してるのっ、泣くなんて後でいつでも出来るじゃない!)

鞠莉「負けないっ!!」

鞠莉はラケットを左手に持つとボールに必死に食らいつく

希「左っ!?」

ボールは鞠莉の後方へと曲がるがバウンドする前になんとか左で打ち返す

鞠莉「入ってっ!」

果南「打ち返した!」

利き手とは逆で打ったボールはふわっとネットを超える

そのボールに希はネット際へとダッシュする

希「勝負やから、手加減なしっ!」

希はドロップショットを打ちボールがネット際へと落ちる

善子「間に合わな……えっ!」

鞠莉「りゃああああっ!!」

鞠莉は叫びながらネット際へと飛び込み全身をコートに擦りながらもボールを拾い上げる

鞠莉「入れええええ!!」

ボールはネットに引っかかるとゆっくりと落下する

「ゲームセット、ウォンバイ小原6−4」
0510名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/21(木) 22:31:29.11ID:XqNkvspy
鞠莉「か、勝った……?」

希「うん、うちの負け」

希は倒れてる鞠莉に手を差し出して立たせます

千歌「鞠莉ちゃーん!やった!やったよー!」

千歌が抱きつこうとすると果南が先に鞠莉に飛び込み抱きしめます

果南「もう、ボロボロのドロドロじゃん……」

鞠莉「泥も滴るいい女って、言うよね?」

果南「言わないよ、もう!」

鞠莉と果南がお互いの顔見て笑い合います

ダイヤ「まったく、優勝したみたいな喜び方をして……」

ルビィ「お姉ちゃんも飛び出そうとしてたような……」

ダイヤ「あの二人には絶対言わないようにっ!」

希「ごめん、負けちゃった」

穂乃果「大丈夫!まだうちのリードだし!」

真姫「これから試合するのは私たちなのに、穂乃果が大丈夫って言うの?」

穂乃果「だって大丈夫でしょ?」

真姫「あ、当たり前よ!」



侑「最後はメンタルというか気持ちの差だね」

せつ菜「絶対に負けられないという気持ちがいい方向に向いてましたね!とっても熱かったです!!」

彼方「せつ菜ちゃんの好きそうな展開だよねー」

せつ菜「はい!ああいう気迫の方とテニスをして勝ちたいです!」
0511名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/21(木) 22:39:15.39ID:XqNkvspy
鞠莉「先輩たちが不甲斐なかったけど、なんとか繋いだから任せるよ」

希「次のダブルス、暴れてきて」

「続いて、ダブルス1のオーダーを発表します」

ダブルス1 園田海未・南ことりVS国木田花丸・黒澤ルビィ

ルビィ「うんっ、がんばルビィ!」

花丸「出陣ずら!」

海未「行きましょう、ことり」

ことり「うん!」

(・8・)ことりのおやつにしちゃうチュン
0512名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/21(木) 22:48:48.70ID:XqNkvspy
ここまで
0513名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/21(木) 23:18:07.74ID:qsvQy8qv

鞠莉は熱い女
0514名無しで叶える物語(ささかまぼこ)
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2021/01/21(木) 23:30:46.34ID:ErmjxYsL
面白い
0515名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/22(金) 21:58:27.97ID:j/+i6cfe
海未「ことり、わかってると思いますが……」

ことり「うん、最初から全力!」

ことりは身体を伸ばす運動をしながらしっかりと海未を見る

海未「いきましょう!」

花丸「海未さんって人は高速のショット、ことりさんは確か……」

ルビィ「花丸ちゃん、大丈夫、どんな強くてもこれはダブルスだから」

花丸「う、うんっ」

「ザベストオブワンセットマッチ、国木田サービスプレイ」

花丸「せーの!」

花丸のサーブから試合が始まるとすぐにことりが動き出す

リターン後の返球に対してことりが無茶な姿勢からでもボールを次々と返していく

花丸「わわっ!?」

ルビィ「花丸ちゃん!落ち着いて返していって!」

ダイヤ「あれが南ことりですか……、確かに才能は素晴らしいですね」

鞠莉「あの姿勢から返せるのはちょっと反則というか……」

ことり「そこっ!」

ことりが飛びながら空いてるスペースを見つけてボレーを打つ

ルビィ「っ」

「0-15」
0516名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/22(金) 21:58:58.60ID:j/+i6cfe
真姫「絶好調ね」

希「あの二人のダブルスは強いよ、相性もいいし」

花丸「ルビィちゃん」
 
ルビィ「大丈夫、とりあえず海未さんに早く打たせたいかな……」

花丸「それなら、お任せずら!」

続くラリーもことりは前衛に出て次々とボールを拾ってくる

ルビィ「……この角度なら!」

ルビィがクロスボールを打つとことりが空いているコーナーへとストレートにボールを返す

花丸「きた!」 

花丸はボールにダッシュしながら腕を振り抜く

花丸「未体験HORIZON!」

ボールが水平にポールの横を通り相手のコートへと曲がっていく

ことり「海未ちゃん!」

海未「守備範囲です!」

海未はボールに追いつくと弓を打つような姿勢を取る

海未が放ったボールは速いスピードで真っ直ぐ相手のコートに入る

「0-30」
0517名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/22(金) 22:00:03.55ID:j/+i6cfe
ルビィ「ラブアローシュート、実際見るとすごい速い……」

ことり「海未ちゃん、ありがとう!」

海未「いえ、……打たされたというところでしょうか」

ルビィ「……あの姿勢……取れれば必ず打ってくる、あとは数回ラリーをして……」

花丸「ルビィちゃん、あれも打つ?」

ルビィ「ううん、次は私がやってみる」

花丸のサーブを海未がリターンし、ルビィが構えを取る

ルビィ「Charming Lollipop」

ボールがことりの方向へと飛ぶもポップして上にあがる

海未「あれは……」

ことり「これは落ちるっ!」

ことりが咄嗟に後ろに上体を反らしながらジャンプしてボールが上がりきる前にスマッシュで返す

「0-40」
0518名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/22(金) 22:00:24.24ID:j/+i6cfe
ルビィ「……すごい反応」

花丸「それじゃ、次は……未体験HORIZONサーブ版っ!」

ことり「えっ!?」

花丸の打ったサーブは大きく曲がるとバウンド後にほとんど跳ねることなくコート外へと逃げていく

ことり「す、すごいスライスサーブ……」

海未「あんなサーブを打てるのですか……」

花丸「もう一本!」

再び花丸がサーブを打つ

海未「まったく跳ねないわけではないなら、ここですっ!」

海未は狙い澄ましたようにバウンド直前のボールをラブアローシュートで返す

花丸「もう打たれちゃうの!?」

「ゲーム園田南ペア、0−1」

海未「このまま行きましょう」

ことり「うんっ!」
0519名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/22(金) 22:00:51.53ID:j/+i6cfe
続く海未のサービスゲームも順調にポイントを重ねていきキープをする

「ゲーム園田南ペア、2−0」

穂乃果「うんっ!いい感じだよ!」

絵里「……」

穂乃果「どうしたの?」

にこ「ここからね」

凛「え?相手はほとんど何もできてないよ?」

にこ「出来てないんじゃなくて、してないのよ」

花丸「どう?ルビィちゃん」

ルビィ「うん、大丈夫そう」

花丸「それじゃ、反撃返しずら!」

ルビィが短い時間で花丸に何やら説明して指示をしている

梨子「ルビィちゃん、準備できたみたい……」

善子「早いわね、相変わらず」
0520名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/22(金) 22:01:29.84ID:j/+i6cfe
ことり「海未ちゃん、多分だけど……」

海未「ええ、データを集められたみたいですね」

海未とことりも相手の様子を見て身構える

ことり(データがあっても、私の動きは見極められないはず!)

ことりが変則的な態勢からショットを打つ

ルビィ「クロスの確率88%」

花丸「ここずら!」

ルビィの指示通りに花丸が動きボールを返す

ことり「そんなっ!」

ことりはすぐに反転してボールを追いかける

ルビィ「普通は逆のクロスしか返せないけど、花丸ちゃん、ストレートくるよ!」

花丸「了解!」

ことりはルビィの言った通りストレートにボールを返して花丸がしっかりと打ち返す

「15−0」
0521名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/22(金) 22:02:12.41ID:j/+i6cfe
ことり「読まれてる……」

海未「ことりの動きまで読んだ上で……」

ルビィ「うん、いけるっ」

海未(……データテニス、希のとはまた違う嫌な感じがしますね)

続くラリーでもデータ通りに進んでいく

ことり「っ!」

花丸「よっと!」

花丸のボールがことりの不意をつく

ことり「海未ちゃんっ!」

ルビィ「ラブアローシュートくるよ、コースは必ず正面!」

花丸「下がるね!」

ルビィと花丸は警戒してコート後方へと下がる

海未「どんなにコースが読めても、返せないからこその!」

ルビィ「……必殺技です、って言いますよね」
0522名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/22(金) 22:02:49.41ID:j/+i6cfe
海未「必殺技です!えっ」

海未はラブアローシュートを打つが、それをルビィが完璧なタイミングで打ち返す

ルビィ「花丸ちゃん、逆サイドっ」

ことり「えっ!?」

ことりはすぐにフォローに入ってボールを返球したがその方向にはルビィの指示に従った花丸が待ち構える

花丸「残念ずら!」

花丸は未体験HORIZONを打ちポイントが入る

海未「な……」

ことり「そんな……」

ルビィ「これが私のデータテニスだよ」

/cVσ_VσV撃ち抜けませんでした……
0523名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/22(金) 23:17:55.55ID:Cz4OKaU/
ルビィちゃんとかいうダブルスの名手
0524名無しで叶える物語(かぶらずし)
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2021/01/23(土) 16:24:42.39ID:4nD2Uue2
果南ホームランはなかったか
0527名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/23(土) 19:22:44.92ID:R38iqnyH
にこならともかく花陽や凛を観客席にホームランは人道にもとる
0528名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/23(土) 22:57:47.34ID:ew3jVy6Y
せつ菜「あの高速のショットを予測し打ち返しただけでなく……」

エマ「その後のフォローまで考えてパートナーを動かしたね」

かすみ「データだけであそこまで出来ますか!?」

璃奈「高速のショットは到達までにどれくらい時間がかかるのかがわかれば確かに返せる」

侑「普通はそこで満足しちゃうものだけどね」



海未「まさかここまでやられるとは……」

ことり「私が追いつくところまで読み切るなんて……」

ルビィ「個人の能力は多分二人の方がすごいです、でも、これはダブルスだから」

ダイヤ「音ノ木に天性のダブルスプレーヤーである小泉花陽さんがいるように、うちにはルビィがいますわ」

善子「ずら丸のフットワークも考慮してちゃんと指示してるものね」

ダイヤ「ええ、パートナーの能力すらもきちんと理解して指示を出す、それに応える花丸さんも素晴らしいですわ」

海未「とにかく黒澤ルビィを抑えなければいけませんね」

ことり「なんとか私がやってみるよ」

海未「任せます」

ことり(私が抑えれば、攻めるのは海未ちゃんに任せられる)

ルビィ「……」
0529名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/23(土) 22:59:22.23ID:ew3jVy6Y
ーーーーー
ーーー


その後もルビィによるデータテニスによりポイントを奪われていく海未とことり

「ゲーム国木田黒澤ペア、4−2」

海未「これ以上差を広げられては……」

ことり「……」

花丸「ルビィちゃん、順調ずら!」

ルビィ「うん、でも……」

花丸「わかってるよ、多分ここから……」

ルビィ「花丸ちゃん」

花丸「……うん」

ルビィと花丸は理解し合ったように頷く

ことり「……よしっ」

ことりはサーブを打つとすぐにネット際にダッシュして前衛に出る

ルビィ「ポーチに出る確率90%」

ルビィは動揺することなくボールを返す

ことり「じゃあこれも読めるかな!」

ことりはルビィの足元を狙うようにしてボールを返す

ルビィ「っ!」

ルビィは予想してボールを返すも違和感を感じる
0530名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/23(土) 23:00:02.08ID:ew3jVy6Y
ルビィ(これは……)

ことりは尚もボールをルビィに集中させる

ボールは常にルビィを自由にさせないように足元を狙い、ルビィがその場に釘付けになる

ことり「海未ちゃんよろしく!」

ルビィが返したボールをことりが避けると海未が後方で待ち構えたようにラブアローシュートを打つ

ルビィ「花丸ちゃんっ!」

ルビィは理解しつつも指示が遅れ、動くことも出来ずにポイントを許してしまう

ことり「もう自由にはさせないよ」

ルビィ「行動が制限されてる……なんで……」

海未「ことりのバード・ジェイル」

凛「出たにゃ……凛の苦手なやつ……」

にこ「そういえばあれに完封されかけてたわね」

希「執拗に足元を狙い動きを制限、そして、その攻めに意識しすぎた相手の行動、判断力を低下させてる」

絵里「あれでルビィはもう自由に動けないし、指示も遅れるはず」

ルビィがどの位置にいようともことりはルビィを狙い続ける
0531名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/23(土) 23:01:13.38ID:ew3jVy6Y
花丸「ルビィちゃん……」

花丸はフォローに入りたいが、後衛で構える海未が自分が動けば確実に空いたスペースを狙うとわかり動けない

ルビィ「っ、じゃあこれで!」

ルビィがボールをポップさせるように打ち上げるも本来の軌道よりも低くなってしまう

ことり「それも上手く打てないよねっ!」

ことりは難なくボールをスマッシュして返す

曜「相手の得意ショットまで制限できるのかー……」

梨子「絶妙に打ちづらいところを狙われてる」

千歌「それじゃデータテニスも得意ショットも打てないの!?」

果南「ってことになるけど……」
0532名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/23(土) 23:01:58.97ID:ew3jVy6Y
「ゲーム園田南ペア、3−4」

海未「このまま行きましょう、抑え続ければ勝てるはずです」

ことり「……」

海未「どうしましたか?」

ことり「この展開をデータテニスで読めなかったのかなって」

海未「読めたとしても、実際に対処できるかは別ですよ」

ことり「そ、そうだよね」

海未(ここでまだ何か不安要素が……?)

ルビィがサーブを打つために移動する

ルビィ「……花丸ちゃん、どう?」

花丸「……ここはまだ取られる」

ルビィ「……うん、わかった」

海未「……?」

ルビィのサーブを海未がリターン、花丸がボールを返すもことりが拾い再びルビィを攻める

花丸「……そこで、海未さんにボールが回って打たれる……」

ことりはしばらくラリーを続け、海未にボールを回し、ラブアローシュートを打たせる

「0−15」
0533名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/23(土) 23:04:46.33ID:ew3jVy6Y
ルビィ「次は、どうかな?」

花丸「……反撃!」

ルビィ「うんっ!」

鞠莉「あの二人何を……」

ダイヤ「……まさか」

ルビィ「ショートクロスの確率93%」

ことりのショートクロスにルビィが対応する

依然ルビィは自由に動けていないが花丸は後ろから様子を冷静に伺う

花丸「……その後、ことりさんが少し下がって、それで……」

海未(一体何をしてるのでしょう……)

ほとんど動かずに試合の流れを見ている花丸を海未が不審に思う

花丸「ルビィちゃん、4手目ずら!」

ルビィ「わかった!」

ことりがボールを拾い、ルビィが簡単なドロップショットを打つ

海未「対応します!」

海未がそれを拾いにダッシュすると花丸がロブをあげてポイントを奪う

「15−15」
0534名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/23(土) 23:05:59.64ID:ew3jVy6Y
ことり「ごめん、少し甘くなって……海未ちゃん?」

海未「4手目……」

ルビィ「花丸ちゃん、次は?」

花丸「11手目でアウト」

ルビィ「わかった」

海未(11手目でアウト……?どういう……)

ルビィのサーブから始まったラリーが続く

海未(お互いの打った手で換算するなら、私のこれが9手目!)

ラブアローシュートを海未が花丸に向けて打つ

花丸「これは打ち返せる!」

花丸が海未のボールを打ち返し、ボールが少し上にあがる

ことり「任せて!」

ことりが飛び込みながらボールを打とうとするとルビィと花丸が二人でネット際へと移動する

ことり「っ!」

ことりの打ったボールはバックコートを狙おうとしてアウトになってしまう

「アウト、30−15」
0535名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/23(土) 23:07:19.66ID:ew3jVy6Y
ことり「……狙いすぎた……」

海未「11手目で、アウト……、そんな、まさか……」

ダイヤ「ルビィ、花丸さん、あなたたちはここまで……」

にこ「相当の相性の良さだったわね、あのダブルス……」

花陽「スキルがSPスキルになってる……」

花陽が真剣な目でルビィと花丸を見る



侑「すっごーい、すごいよ!まさか学生でSPスキルが出来ちゃうダブルスが見れるなんて!!」

侑が興奮した様子でぴょんぴょん跳ねている

歩夢「侑ちゃん、落ち着いて、静かにしないとっ」

愛「ねえ、SPスキルってなんなの?」

せつ菜「……相性のいいダブルスが稀に起きる特殊な能力です」

侑「しかも今の状態はボルテージが最高潮に上がってる!SPスキルがすごい持続してるよ!」

かすみ「さっぱりわかりません……」

せつ菜「えーと、簡単に言えばですね、相性のいいダブルスなので実力以上の力が出ているということです」

しずく「それはちょっと簡単にしすぎなんじゃ……」
0536名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/23(土) 23:07:52.06ID:ew3jVy6Y
にこ「息の合うだけでなくお互いの能力の相性がいいときに起きる状態」

花陽「プロのダブルスでも滅多に見られない状態です……」

果南「ここまで見越して組ませたの?」

ダイヤ「まさか……、おそらく奇跡です、練習では起きたことなどないのですから」

千歌「ねえ、結局今あの二人って……」

梨子「多分、実力以上の力が、特に花丸ちゃんに起きてる」

花丸(ルビィちゃんのくれたデータが全部入ってくる……、先の先まで展開がわかる……)

花丸(どう打てばいいか、どう動けばいいか、全部見える……)

ルビィ(花丸ちゃんなら出来ると思ったけど、上手くいった!)

ダイヤ「ルビィのデータテニスを花丸さんが全て吸収し、花丸さんのSPスキルが発動しているのでしょうね」

ルビィ(あとは花丸ちゃんが全て読み切ってくれる!花丸ちゃんのSPスキル……)

花丸「描いていたミライ」
0537名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/23(土) 23:08:57.74ID:ew3jVy6Y
ーーーーー
ーーー


花丸「……次は5手目で決まるよ」

海未「っ、そんなバカなっ!」

海未は花丸の予言のような言葉に抗おうとするもそれが返ってミスにつながり5手目でネットに当たってしまう

ことり「そんな……これじゃ先が読めてるんじゃなくて、未来を操ってるような……」

凛「そんなこと出来るわけないにゃ……」

にこ「誰でもミスをする可能性っていうのはゼロじゃないのよ、それを可能な限り少なくすることはできるけど」

絵里「あれは多分、少しずつ相手のミスの確率を広げていき、決まるまでどれくらいかかるかを予測してるのね」

にこ「もちろん無敵じゃない、ルビィのデータを遥かに上回るプレイをして、予測を変えれば……」

真姫「それって、出来るの……?」

にこ「……」

花丸「次は……苦戦するよ、24手目」

ルビィ「うんっ」

ことり「裏をかいて打ってるつもりなのに、これも全部予測されてるの……?」

海未「……っ」

海未(このままでは何も出来ずにただ負けてしまう……)
0538名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/23(土) 23:10:22.81ID:ew3jVy6Y
ラリーは予測通り長く続き、21手目

海未「……ここも打ち返されるというのですか……」

海未がラブアローシュートを構える

海未(……抗いたい、思い通りになりたくないです)

海未は慣れた打ち方ではなく何かに抗うようにボールを強く無理やりに叩く

花丸「えっ」

ボールは花丸もルビィも目で追えないスピードが出るも大きくアウトになる

「あ、アウト!」

花丸「あれは一体……」

ルビィ「データに全くない……」

海未「今のボールは……」

ルビィ「花丸ちゃん、まだ予測はできる?」

花丸「……ミライが見えなくなったずら……」

ルビィ(やっぱりデータ以上のことが起きてる……)

ことり「海未ちゃん!すごい!今のって!」

海未「……試したいですが、もうマッチポイントですね」

ことり「……やってみよう、海未ちゃん」

海未「ですが、ここで試すのは……」

ことり「やれることは全部やり切ろうよ!」

海未「……にこにあとで一緒に謝ってくださいよ?」
0539名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/23(土) 23:11:48.37ID:ew3jVy6Y
ことりは積極的に海未にボールを回していく

海未「っ!」

海未がボールを打つも先程のボールとはスピードが違う

海未(あれは通常のラブアローシュート、あの時はもっと……)

ルビィ「この場面で試すなんて……」

花丸「もう5回目ずら……」

海未(ラブアローシュートに回転を加えるように……)

海未「……ここですっ!」

海未の放ったボールはジャイロ回転をしながら真っ直ぐに飛んでいく

花丸「は、速いっ」

ルビィ「花丸ちゃん!アウト!」

花丸は思わずラケットを振ってしまうもボールに触れることなく空振りする

海未「……必ず次に繋げます」

「アウト、ゲームセット、ウォンバイ国木田黒澤ペア、6−3」
0540名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/23(土) 23:14:44.74ID:ew3jVy6Y
花丸「一応勝てたけど……」

ルビィ「データ以上のことを土壇場でやるなんて……」

海未「……すみません、最後は自滅です」

にこ「まあ仕方ないわ、どっちにしろ手がつけられなかったわ」

ことり「……」

絵里「ことりもそんな顔しないで、ベンチに何故かあなた以上に悔しそうな顔してる子がいるから」

ことり「え?」

花陽「……パートナーの実力をあそこまで引き出すなんて……私ももっと凛ちゃんを……」

花陽がぶつぶつと悔しそうに独り言を言っています

凛「ずっとこの調子にゃ」

花丸「なんか勝てたずらー」

千歌「すごいよ!花丸ちゃん!あんなこと出来るなんて!」

曜「これは次もダブルスは決まりかな?」

花丸「つ、次も出来るとは……」

ルビィ「私もびっくりしてる、先の展開を読めるくらいかと思ったら、まさかあそこまで……」

ダイヤ「あれを自由に出来てしまったら、あなたたち二人はトッププロのダブルスになってしまいますわ」

花丸「そ、そんなっ、マルには無理ずらぁ……」

鞠莉「ミラクルでもなんでも勝ったんだからオールオッケー!」

梨子「次は……」
0541名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/23(土) 23:15:48.90ID:ew3jVy6Y
「続いてシングルス2のオーダーを発表します」

シングルス2 西木野真姫VS津島善子

真姫「ここで決めてきてあげるわ」

曜「あ、あれ?善子ちゃん、どこ!?」

花丸「善子ちゃん……?」

`¶cリ˘ヮ˚)|……
0542名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/23(土) 23:39:38.69ID:KOunckP+
シンクロをスクスタ要素に繋げてきたか
主人公の真姫ちゃんは展開的にシングルス1で千歌ちゃんと戦うと思ってたからここで出てきたのは予想外
0544名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/24(日) 18:01:57.83ID:IYiUyyw9
ここで新テニ要素出てきたな
共鳴に近いものを感じる
0545名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/24(日) 21:26:11.55ID:OSyebWl9
会場内の通路の奥にルビィと花丸が走って善子を探しています

花丸「どこに行ったずら……」

ルビィ「あ、いたよ!……善子ちゃん!試合始まっちゃうよ!」

善子が一人通路にしゃがみ込んでいます

善子「わ、わかってるわよ……」

善子は明らかに顔色が悪く震えています

ルビィ「善子ちゃん……、だ、大丈夫だよ、勝て」

花丸がルビィの言葉を遮ります

花丸「あれー、善子ちゃん緊張してるずらー?」

善子「っ、そ、そんなわけないでしょ!」

花丸「嘘ずらー、足も震えてるし緊張してるずらー」

善子「う、うるさいわね!あんな……、あんな試合見せられたら……」

善子「ルビィがすごいのはそりゃわかってたけど、あんたまで、花丸にまであんなっ!」

善子は震えながら俯きます

花丸「あんなプレイは出来なくて勝てるか不安?」

善子「そ、そうよ!悪い!?まさかこんな大事な場面で回るなんて……」

花丸「大丈夫ずら、善子ちゃんにそこまで誰も期待してないずら」

ルビィ「は、花丸ちゃんっ!?」
0546名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/24(日) 21:26:44.55ID:OSyebWl9
善子「な、なによそれ!!」

花丸「本来は三勝はしてシングルス2に回る予定だったから、勝つ見込みは誰もしてないずら」

善子「っ……っ……!」

花丸「だからそんなに気負わなくてもいいし、負けても誰も気にしないずらー」

ルビィ「ち、ちょっと花丸ちゃんっ……」

ルビィが花丸と善子の間でオロオロしています

善子「……ふ、ふふふ、ふふふふふ!」

ルビィ「善子ちゃん……?」

善子「善子じゃないわ、私はヨハネっ!地上の人間たちに天界のテニスを伝えるために地上に降り立った堕天使っ!」

善子「堕天使テニスは愚かな人間には予測不可能っ、ここでラグナロクを起こして平伏させてみせるわ!」

花丸「それじゃ、そのテニスを見せてくれるの?」

花丸が善子のラケットを手に取り差し出します

善子「リトルデーモンの頼みなら仕方ありません、この力見せてあげましょう!」

善子は大げさにポーズを取りラケットを受け取ります

善子「……ありがとね」

花丸「どういたしまして」

二人はすれ違う際に言葉を交わし、善子はコートへと走っていきます

花丸「さ、マルたちも行くずら」

ルビィ「え、う、うん……」
0547名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/24(日) 21:27:15.12ID:OSyebWl9
−−−−−
−−−


真姫「まだ来ないの?」

コートではすでに真姫がイライラして待っている

千歌「もうすぐ!もうすぐ来るからー!」

千歌が真姫に向かって声をかける

ダイヤ「ちゃんと来るのですよね……?」

曜「花丸ちゃんが必ず呼んでくるって言ってたから多分……」

ことり「来ないね……」

絵里「もしかして、相手を待たせてイライラさせる作戦……」

海未「巌流島ですか!」

希(多分違うと思うけど……)

善子「待たせたわね!」

真姫「やっと来た……」

善子「堕天使ヨハネ、地上に降り立つのに少し時間がかかってしまったわ」

真姫「最初からベンチにいたでしょ?」

善子「この天界から授かったテニスをお見せするわ!」

真姫「いいから!速くコートに来なさいよ!」

鞠莉「あの二人……」

果南「何かあるの?」

鞠莉「いい感じのボケとツッコミね」

果南「……」
0548名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/24(日) 21:27:42.42ID:OSyebWl9
「ザベストオブワンセットマッチ、西木野サービスプレイ」

真姫「まったくなんなのよ……、これで静かにさせるわ!」

真姫がサーブを打つ

千歌「ツイストサーブ気をつけて!」

善子「この私にかかれば……ひゃあっ!?」

真姫の打ったツイストサーブがバウンドすると善子の顔面に飛び思わず転んでしまう

善子「あ、危ないじゃない!」

真姫「そういうサーブだから」

ダイヤ「大丈夫でしょうか……」

曜「いつも通りいつも通り」

善子「この……っ!」

真姫(私のサーブ、あそこまではっきり相手に当たりそうになるのも珍しいんだけど……)

真姫が再びサーブを打つと善子は顔に向かってくるボールを下がって打ち返す

善子「また危ない!」

真姫「って、打ち返してるじゃない!」

真姫はすぐにネット際に飛び出してボールを処理する

善子「っ」

「30-0」

穂乃果「二回目でツイストサーブ打ち返してる……」

海未「多少データはあったとは思いますが……」

善子「んー、速いわね……」

善子は納得出来ないようにラケットを数回素振りする
0549名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/24(日) 21:28:06.54ID:OSyebWl9
その後も善子はサーブを返すもゲームを落としてしまう

善子「むー…….」

真姫「よし……」

真姫(だけど、どんどんリターンが厳しくなってる、というか跳ねてくる場所がわかってるような……)

絵里「ライジングじゃないのにツイストサーブにかなり対応出来てるわね」

希「んー、データなのかな?」

凛「そういうタイプには見えないにゃ」

善子「それじゃあ行くわよ、私のダークネスサーブ!」

善子がサーブを構える

真姫「ダークネスサーブ……」

穂乃果「な、なんか凄そう……」

ダイヤ「……」


愛「ダークネスサーブだって!なんだろ!」

せつ菜「格好いいネーミングからして、消えるサーブでしょうか!」

侑「もしかしたら弾まないすごいサーブかも!」
0550名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/24(日) 21:28:39.34ID:OSyebWl9
善子「さあ受けてみなさい!」

善子はトスを上げた瞬間にラケットを振りサーブを打つ

真姫「え」

真姫は不意を突かれてしまいポイントを許す

真姫「……ただのクイックサーブじゃない!!」

海未「ダークネス要素はどこにあるんですか!?」

ことり「でも綺麗に決まったクイックサーブだねー」

梨子「こっちが恥ずかしい……」

ダイヤ「だからあのネーミングなんとか……」

花丸「あれだけは譲れないらしいずら」



せつ菜「ダークネスサーブ、消えませんでした……」

歩夢「そ、そんなにガッカリしなくても……」

エマ「きっとそういう不意打ちを狙う作戦なんだよー」

果林「違うと思うけど……」
0551名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/24(日) 21:29:15.20ID:OSyebWl9
善子「さあ、また打つわよ、ダークネスサーブを!」

真姫「クイックサーブでしょ!?」

善子がサーブを打つと今度はゆっくりと曲がる軌道を描く

真姫「っ、今度は普通のスライスサーブ!」

真姫がテンポを崩されながらリターンを打つと善子はすでにネット際に構えている

善子「ダークネスドロップ!」

善子が普通のドロップショットでポイントを奪う

善子「どう!私のダークネスドロップは!」

真姫「だからただのドロップショット!」

にこ「何なのよ、この試合……」

从廿_廿从イミワカンナイ
0552名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/24(日) 21:29:46.83ID:OSyebWl9
ちょっと短いですが、ここまで
0553名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/25(月) 00:41:00.10ID:9PX1xKJ2
善子の実力はいかに
0554名無しで叶える物語(茸)
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2021/01/25(月) 22:14:54.15ID:V5YqIdhl
善子「ダークネスショット!ダークネスロブ!」

ごく普通のトップスピンショット、ごく普通のロブを善子は打っていく

真姫「だから!どこが!ダークネスなのよ!」

希「真姫ちゃーん、全部ツッコんでると疲れるよー」

真姫「わかってるわよ!」

絵里「ネーミングはともかくとして、かなり基本に忠実なしっかりしたテニスをするわね」

海未「すべて堅実に派手なこともしてないですね……」

にこ「ただ、まったく攻めてないわね、ライン狙ったりもしないし……」

ことり「あと気になるのが……」

真姫の少しアウト気味のボールを打っても善子は追いかけて拾っていく

真姫(あれを追う!?確かにギリギリライン上だけど)

善子「深淵なる闇の力をくらいなさい!」

真姫「今あなたは何も打ってないでしょ!?」

真姫がツッコミながらボールを打つとボールがネットに触れる

穂乃果「コードボール!」

そのボールに善子はすぐに反応し、ボールを拾いに行く

善子「間に合いなさいっ!」

なんとかボールに追いつきポイントが善子に入る
0555名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2021/01/25(月) 22:15:34.89ID:V5YqIdhl
善子「これぞ、闇の波動を感知した私の反応」

真姫(ネットに触れた瞬間ダッシュしてた……、まるで自分のとこに必ず入るってわかってたように……)

花丸「ふっふっふ、善子ちゃんの試合でコードボールが相手側に落ちるなんてありえないずら」

ルビィ「確実に善子ちゃんのところへ落ちるってわかるから反応が速いんだよね」

花丸「これぞ、善子ちゃんのアンラッキーテニスずら!!」

果南「ま、まあ、実際すごいよね、アウトっぽいボールも全部インするし」

曜「でもそこまで運が悪いから逆手に取れる」

鞠莉「さっきのツイストサーブも自分の顔に当たる軌道ってわかってるからこそ反応できてる」

ダイヤ「非常識ですが、それが上手くいってますからね……」

にこ「まあ確かに堅実だけど、それだけで真姫には勝てないわよ」

真姫「ドライブ♯」

真姫が滑り込むようにダッシュしボールをジャンプしながら強く叩き込む

善子「なっ」

ボールは勢いよくアウトコースを辿るも急激に落ちてコート内へと落ちる

善子「聞いてたやつ……、すご……」

真姫「せっかくだからとっておきも見せてあげるわ」

善子「もう十分なんだけど……」

真姫「遠慮しなくていいわよ!」

善子が打った軽く上にあがったボールを真姫がスマッシュする

ボールはツイストサーブのような回転をしながら左右に蛇行するように曲がりながらコートに入る

善子「えっ!?ええっ!?」

ボールがバウンドすると善子に向かって回転しながら跳ねていく

善子「ひぃぃ!」

善子は思わず後ろにのけぞって倒れてしまう

真姫「これが真姫ちゃんのローズカーニバルよ!」

海未「ここでそれを出す必要もないでしょうに……」

にこ「あれは梨子のトラップ対策だったんだけど」

千歌「なんかいろいろ派手だねー」

梨子「あのスマッシュは確かに打ち返すのは難しそう……」

ダイヤ「……厳しいですが耐え切るしか……」
0556名無しで叶える物語(茸)
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2021/01/25(月) 22:15:59.11ID:V5YqIdhl
−−−−−
−−−


「ゲーム西木野、5-1」

善子「はぁはぁ……」

真姫「あと1ゲームね」

鞠莉「やっぱり決めきれない……」

千歌「善子ちゃーん!頑張ってー!」

善子(それでなんとかなるなら頑張るけど……、でもまだできることが……!)



しずく「流石に厳しそうですね」

かすみ「あれは決まりですかねー」

彼方「うーん……?」

エマ「どうしたの?彼方ちゃん」

彼方「なんかさー、さっきからあの子、変な打ち方し始めてない?」
0557名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2021/01/25(月) 22:16:32.08ID:V5YqIdhl
善子「ダークネスショット!ダークネスショット!」

真姫「もういい加減慣れたきたわよ!」

善子がトップスピンとスライスのショットを交互に打つ

穂乃果「……あれ、まずいかも」

凛「え?」

善子「きたわ!高まる闇の力!」

真姫「だからいちいち……、っ、え!?」

真姫が打ち返そうとすると手に力が入らなくなりボールはラケットに当たっただけでその場に落ちてしまう

真姫「な、なにこれ……」

真姫が不思議そうに腕を見ている

希「あれは……まさか……」

真姫はすぐにラケットを握り直して素振りをする

真姫(別になんともない……)

再度ラリーが続く

真姫「ここで攻めるわよ!」

善子「遅い!高まる闇の力!」

真姫は再びラケットを持つ腕が痺れてしまい今度はラケットを落としてしまう

真姫「な……、なにこれ……」
0558名無しで叶える物語(茸)
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2021/01/25(月) 22:17:21.20ID:V5YqIdhl
ことり「もしかして、怪我!?」

希「違う、あれは多分……スポット」

にこ「スポットって、あそこまで痺れるもの?」

希「普通はそんなことないけど……」

凛「スポットって?」

花陽「確か、トップスピンとスライスを交互に打つことで一瞬筋肉が萎縮する現象だったはずだけど……」

絵里「あれは完全一瞬麻痺しちゃってるわね」

曜「普通はあんなことにはならないけど、善子ちゃんはトップスピンとスライスを同回転で打てるからね」

ルビィ「器用だよね、なんか……」

花丸「ずっとこれを狙ってさっきから打ち続けてたから、あとは善子ちゃんの回転のかけ次第で自由自在ずら!」

真姫「まさかずっとこれを……」

善子「さあ!闇の力を見せてあげるわ!」

善子のスポット現象、もとい闇の力で真姫はポイントを連続で落としていく

「ゲーム津島、3-5」
0559名無しで叶える物語(茸)
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2021/01/25(月) 22:18:24.76ID:V5YqIdhl
善子「よしっ!」

果南「このまま攻めろー!」

真姫「厄介ね、これ……」

海未「スポットに苦戦してますね」

にこ「自由にあそこまでやられるとね、ただ対策は出来るはずよ」

真姫「……」

善子「このまま闇の力に堕ちるといいわ!」

真姫「ドライブ♭」

真姫が強烈なドライブボレーを善子のラケットに当ててラケットを弾く

善子「ひゃぁっ!」

真姫「確かに厄介だけど、ラリーを続ける前に決めればいいだけよね」

千歌「た、確かに……」

梨子「千歌ちゃん……」

善子「っ……!」

真姫は善子がトップスピンとスライスを交互に打つ前にドライブ♭とドライブ♯を使ってポイントを重ねていく

「40-0」

花丸「マッチポイント……」

ダイヤ「ここまで、でしょうか……」

善子「嫌だ……負けたくない……」

真姫「さあ!決めるわよ!」

真姫がツイストサーブを打つ

善子(やっぱり無理なの……?ここまでみんなで繋いだのに……)

千歌「善子ちゃーん!諦めるなー!!」

善子「っ!」

善子はサーブが跳ね上がる直前に打ち返す

真姫「え」

「15-40」
0560名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2021/01/25(月) 22:19:32.53ID:V5YqIdhl
善子「……」

ことり「ここに来てライジング……?しかも、穂乃果ちゃん並みの……」

曜「あんなの、善子ちゃん、打てたっけ……?」

真姫「な、なによ……」

真姫は再びツイストサーブを打つもまたしても善子の完璧なライジングリターンを打たれる

真姫「くっ!」

「30-40」

梨子「善子ちゃん、もしかして……」

善子(なんだろ、これ、どう打てばいいかがわかる……)

善子は真姫のツイストサーブをすべて完璧なタイミングで返していく

「ゲーム津島、4-5」

真姫「そんな、急に……なんのまぐれよ……」

にこ「真姫ー!まぐれとか思ってると一気に負けるわよ!」

穂乃果「にこちゃん、あれって……」

にこ「多分、ゾーンに入ってる、しかもかなりの状態よ」

ダイヤ「動きが遅く見えたり、何が起きるのかわかるような状態、個人が出せる100%の力を引き出せるという、いわゆるゾーン」

鞠莉「善子が今その状態ってこと?」

ダイヤ「おそらくですが……、先ほどの花丸さんの予測もゾーンに近いと言えば近い状態」

希「真姫ちゃんもDaringって似たようなの使えるけど……」

絵里「それよりも完璧に近いゾーン状態ね」

海未「長くは続かないとは思いますが……」
0561名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2021/01/25(月) 22:20:49.91ID:V5YqIdhl
真姫「そっちがそうなら、やるしかないじゃない!Daring!!」

真姫の目が輝き、動きが速くなる

真姫「そこよ!」

真姫が弓矢を引くような構えを取る

海未「ラブアローシュート……」

ラケットを振ると高速でボールが善子のコートを襲う

善子「……!」

善子はボールに追いつき空いているスペースに返す

真姫「な……」



侑「おぉーー!!すごーい!ゾーン状態に!あっちの子は多分無我だ!」

果林「無我って確か……」

璃奈「自分が体験した経験を無意識に反応して使える状態」

かすみ「それって、ゾーンとどっちがすごいんですか!」

侑「んー!難しいけど、真姫ちゃんの段階だとー」
0562名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2021/01/25(月) 22:21:51.03ID:V5YqIdhl
「ゲーム津島、6-5」

真姫「っ、これでもダメなの……?」

ことり「あんなにたくさんの技を使っても勝てないなんて……」

穂乃果「すごい……」

ダイヤ「相手の方も確かにすごいですが、あれは単に経験した技を使ってるに過ぎません、完璧なゾーン状態に対抗するにはあれより一歩踏み込む必要があります」

千歌「あれよりも一歩……」

ルビィ「ただ、もしかすると……」

花丸「善子ちゃんの運の悪さ的には……」

善子「このまま……このままヨハネが!大逆転を!」

真姫「っ、この!」

真姫のショットが簡単に入ってしまう

善子「あれ?」

「0-15」

鞠莉「切れたわね、ゾーン状態」

善子「な、な……、も、もう一度、Daydream Warriorに……」

花丸「なんか、技名をつけ始めたずら……」

梨子「いつもの善子ちゃん……」
0563名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2021/01/25(月) 22:24:00.57ID:V5YqIdhl
真姫「どうやら、ゾーンも終わったみたいね」

善子「っ、み、見てなさい!もう一度!」

花丸「善子ちゃーん!ゾーンは諦めるずらー!多分まぐれずらー!普通にテニスしてー!」

善子「ぐ……」

果南「ありがとね、言ってくれて」 

花丸「世話が焼けるずら……」

善子「……なんかいつの間にかこんな展開……、勝つ、絶対に!」

善子「ダークネスサーブ!」

善子がクイックサーブを打つ

真姫「っ!忘れた頃に!」

真姫の反応が多少遅れてしまう

希「真姫ちゃんも時間切れかー……」

絵里「ここからはお互いの意地のぶつかり合い……」

善子が浮いたボールを思い切りスマッシュする

「15-15」

善子「よしっ!」

善子(勝つんだ、絶対に!最後に繋ぐ!)

善子(私の仲間のためにっ!)
0564名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2021/01/25(月) 22:26:19.99ID:V5YqIdhl
善子は真姫の攻めになんとか食らいつきながらゲームが進む

善子「っ!らぁ!」

「アドバンテージ津島」

ルビィ「マッチポイント!」

花丸「いけー!善子ちゃーん!」

善子「はあはあ……!」

善子が打ったボールが軽くホップする

真姫「決めさせない!ドライブ♯」

浮いたボールを見逃さずに真姫がドライブボレーを打つ

善子「っ、この!」

善子は後ろへと一気にダッシュする

曜「それ、縮地だよ!?」

善子がボールに追いつくと後ろを向いたままラケットを振りボールを返す

真姫「っ!」

真姫は驚きながらもボールを返す

善子「負けない……!負けないっ!」

ワイドに逃げていくボールを善子がダッシュして追いかける

善子「あっ!」

花丸「善子ちゃん!」

善子は足を滑らせて転びそうになる

ルビィ「危ないっ!」

善子「当たれーー!!」

善子は足を滑らせながら夢中でラケットを勢いに任せて振る

ボールはネットのポール横を抜けて急激に曲がり真姫のコート内へ入る

真姫「な……」

ルビィ「ポール回し……」

花丸「善子ちゃんっ……」

「ゲームセット、ウォンバイ津島、7-5」

善子が涙を流しながら普段見せないようなガッツポーズをする
0565名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2021/01/25(月) 22:28:55.15ID:V5YqIdhl
ここまでにします
0566名無しで叶える物語(庭)
垢版 |
2021/01/25(月) 22:30:52.66ID:GuJ/g8px
おつ
おもしろいよ〜
0567名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2021/01/25(月) 22:42:16.91ID:unKkhxcZ
乙!
3-2で主人公ポジの真姫ちゃんどうするかなと思ったら普通に負けたか
アンラッキー津島やりおるな
先に追い詰められたAqoursが気持ちの強さで勝利をもぎ取っている
0570名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/26(火) 21:18:26.18ID:WjvoFF05
ちょっと風邪引いたみたいなので今日は更新なしで
0571名無しで叶える物語(おにぎり)
垢版 |
2021/01/26(火) 23:26:49.72ID:vqsOCuYo
お大事に!(^-^)/
ギリギリまで追い上げてやっぱ音の木が勝つんかなーと思ってるけど、下剋上もありか…?
0572名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/27(水) 22:10:49.48ID:CHDJk1rF
ルビィ「善子ちゃん!すごい!すごいよ!」

花丸「善子ちゃーん……」

ルビィは喜びながら、花丸は泣きながら善子に抱きつきます

善子「ヨハネに任せれば当然よ!ズラ丸!鼻水!鼻水つくから!」

曜「最後は執念だったね」

ダイヤ「ええ、今回一年生に救われてばかりです……」

梨子「なんとかシングルス1まできた……」

真姫「……ごめんなさい、負けちゃったわ……」

凛「お疲れ様にゃ!」

花陽「大丈夫だよ、これは団体戦だから」

絵里「あとは任せて」

真姫「相手は……強いというより得体の知れない感じだから……、気をつけて」

絵里「わかってる、厳しい試合になりそう」

「それでは、シングルス1のオーダーを発表します」

液晶モニターが点灯する

千歌「3勝3敗、ここで勝つか負けるか決まるじゃん!」

果南「そもそも、そうじゃなきゃ回ってこないから」

千歌「プレッシャーかかるなー」

シングルス1 絢瀬絵里VS高海千歌
0573名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/27(水) 22:11:13.03ID:CHDJk1rF
絵里と千歌がコートへと向かう

ダイヤ「頼みましたわよ、千歌さん」

鞠莉「でも相手が……」

ダイヤ「お互いシングルス1にとっておきを残しておいたということですわ」



しずく「絢瀬絵里さん……」

エマ「しずくちゃんは試合したんだっけ?」

果林「私に化けてしたのよねー?」

しずく「あ、あれは、えーっと……」

彼方「しずくちゃんというか、果林ちゃんでも勝てなかったってことかー」

璃奈「といってもあれは60%くらいの果林さん」
0574名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/27(水) 22:11:46.90ID:CHDJk1rF
絵里「よろしくね」

千歌「はい!よろしくお願いします!」

「ザベストオブワンセットマッチ、高海サービスプレイ」

千歌「よーし」

絵里「……」

千歌のサーブを絵里が難なく拾うも千歌はすでにネット際へとダッシュしている

絵里「いいダッシュね」

千歌が果敢にポーチに出てボールを打つ

絵里はそのボールを拾うとロブで打ち上げる

千歌「っ!」

高くあがったボールを千歌はジャンプして拾おうとするも届かずにポイントが入る

「0-15」

梨子「上手い……、高さも完璧」

ダイヤ「……」

千歌はサービスゲームにも関わらず有利な状態にすることが出来ずに攻められる

絵里「あなたには油断するとまずい気がするから、一気に攻めるわ」

千歌「えっ」

絵里が通常のショットと変わることなくドロップショットを打つ

千歌「ドロップ!?」

慌てて千歌はダッシュするもボールは静かにコートに着地し、そのまま静止する

千歌「えええっ!」

「ゲーム絢瀬、1-0」
0575名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/27(水) 22:13:35.29ID:CHDJk1rF
ことり「ホワイト・スワン……」

海未「あれをもう打ちますか……」

善子「と、止まったわよ、あのドロップショット……」

ルビィ「噂には聞いてたけど、あれがホワイト・スワンなんだ……」




果林「あれが、私に化けたしずくちゃんを打ち負かしたドロップショットね」

しずく「果林さーん……」

彼方「静かなドロップショットだねー、しかもモーションほぼ一緒、あれは難しいねー」

歩夢「わかっててもあれじゃ返せない……」
0576名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/27(水) 22:14:03.23ID:CHDJk1rF
−−−−−
−−−


千歌の攻めたいタイミングで絵里はホワイトスワンを打っていきポイントを連取する

「ゲーム絢瀬、3-0」

絵里「攻めさせないわ」

千歌「っ……」

希「いいタイミングで打っていくねー」

真姫「絵里が味方で良かったわ」

花陽「ただでさえ、完璧に近いテニスをして隙がないのにあれじゃ……」

千歌「くぅーー!!絶対次は取る!!」

花陽「え……」

凛「やる気が出てる……」

果南「うちの千歌はこれくらいで心折れたりしないよ」

ダイヤ「大舞台、シングルス1、相手は格上、千歌さんにとっては最高の舞台ですわ」

絵里(なるほど、こういう子ね……)

絵里「なら、そのやる気削ってあげる!」

絵里はトスを高くあげると身体を反らし綺麗なフォームでセンターにサーブを叩き込む

千歌「え」

「15-0」
0577名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/27(水) 22:16:11.04ID:CHDJk1rF
善子「は、速いっ!?」

花丸「サーブもあんなに速いなんて……」

穂乃果「絵里ちゃんってサーブあんな打ち方してたっけ」

希「んー、まあ負けず嫌いだからね、えりちも」



果林「あれって、私のサーブに似てない?」

かすみ「誰かさんが散々サーブ見せてましたからねー」

しずく「あ、あの……その……」

璃奈「盗まれてる」

果林「まあいいけどね、あれくらいなら」
0578名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/27(水) 22:17:11.87ID:CHDJk1rF
絵里「試してみたけど案外なんとかなるわね」

絵里は再び同じようにサーブを打つ

千歌「そこっ!」

サーブがセンターに叩き込まれてると千歌はしっかりと見極めてボールを返す

絵里「はっ!」

絵里は冷静にフォアバンドの強いボールを打ち返す

千歌「ここで決められなかったら、今日の晩ごはん抜き!」

千歌の返すボールはストレートにコーナーギリギリを狙う

絵里「くっ!」

絵里は追いつくことが出来ずにポイントを許す

「15-15」

千歌「よしっ!」

絵里(すごいところ狙うわね……、というより)

にこ「明らかに動きが違うわね」

海未「プレッシャーに強いということですが、あんなに変わるものですか……?」

千歌「さあ、ギリギリなラインを攻めてみる?」

千歌は絵里が攻めるよりも速いタイミングでラインを狙うショットを打っていく

絵里「これは、まずいわね!」

絵里はバックコートに釘付けにされてしまい前に出ることが出来ない

千歌「せりゃ!」

千歌が四連続でライン上にボールを落としポイントを
連取する

「15-30」

絵里(全部入ってるわね……)

絵里がボールが落ちたところを確認する
0579名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/27(水) 22:18:46.24ID:CHDJk1rF
千歌「よーし!」

曜「千歌ちゃん、調子がすごいいい!」

梨子「あとは、あのホワイト・スワンをどうするか……」

絵里(流れを断ち切る!)

絵里が普通のスライスサーブを打つと前へとダッシュする

千歌「あれが来るっ!」

千歌はリターンを返すと即座にネット際へとダッシュする

絵里「ふふ、残念」

絵里はドロップではなくボールを高くあげる

千歌「えっ!?」

絵里「警戒されててわざわざ打たないわよ?」

「30-30」

千歌「意地悪っ!」

絵里「えっ、ご、ごめんなさい」

希「いや、謝らんでも」

鞠莉「ああいうわかりやすいところは課題ねー、千歌っちの良いところだけど」
0580名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/27(水) 22:19:46.66ID:CHDJk1rF
千歌「んー、あんまり前に出たらだめかー……」

絵里(これで前にはしばらく出れないはずね)

続いて絵里がサーブを打つと再び前に出る

絵里(反応がさすがに遅れて……えっ!?)

千歌「おおおっ!」

千歌は迷うことなく前にダッシュする

絵里「っ!」

絵里はそのままホワイト・スワンを打つも千歌はボールが落ち切る前にボールを拾い上げる

千歌「間に合ったー!」

千歌の返したボールに絵里は反応出来ずにポイントを許す

「30-40」

絵里「な……、同じようにロブ打たれるとか少しは警戒しないの!?」

千歌「え?んー、そのショットを打ち返すって決めてたんで!」

絵里「そ、そう……」

千歌「よーし、次も返すぞー!」
0581名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/27(水) 22:21:51.05ID:CHDJk1rF
このゲームを千歌がブレークして、千歌のサービスゲーム

絵里「さっきまでのサーブ、とは考えない方がいいわよね……」

千歌がコートにボールを何度もバウンドさせて準備をする

千歌「……せーのっ!」

千歌がボールを高くトスすると千歌もジャンプしてサーブを打つ

絵里「くっ!!」

千歌のサーブはワイドに先ほどの絵里サーブと同じくらいのスピードで打たれ絵里は触れることが出来ない 

「ふ、フォルト……」

絵里「……いえ、入ってます」

「えっ?」

絵里の言葉に審判が確認しにいく

「……失礼しました、15-0」

凛「わざわざ言わなくても……」

にこ「チャレンジされたら一緒だし、仮にしなくても黙ってる方が後に響いたりするのよ」

ことり「それより、すごいところ狙ってくるサーブ……」
0582名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/27(水) 22:23:54.12ID:CHDJk1rF
千歌はミスを恐れずにギリギリの位置をサーブで狙っていく

「だ、ダブルフォルト、15-30」

千歌「あー、ダメかー」

絵里(そう何度も連続であんなサーブ入れられても困るけど、きついわねこれは……)

千歌はこのゲームをキープし、その後それぞれサービスゲームをキープし合い、後半戦へと突入する

「ゲーム高海、4-5」

真姫「ここをキープすれば勝ちだけど……」

希「すんなりキープ、……させてはくれないやろね」

千歌「ここを取られたら負け、……よしっ!」

大きな声を出して千歌が気合を入れ直す

絵里「追いつかれたら、勢いで取られかねない……」

絵里「……Angelic Angel使うしかないわね」

千歌「え?」

∬cVσ_σv 声に出しちゃったわ
0583名無しで叶える物語(庭)
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2021/01/28(木) 00:23:37.43ID:hlJ9N/cJ
保守しとくから2・3日安静に休んだ方が良いんじゃないかな
0584名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/28(木) 00:31:44.95ID:YzhsJOVo

千歌ちゃん今のところ能力使ってないな
0585名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/28(木) 20:22:27.49ID:XsSqsI4H
絵里のサーブに対して千歌は益々厳しい角度の狙ってくるリターンを返していく

絵里「っ」

絵里(ここに来てこのボールを打ってくるなんて……)

絵里「全部ギリギリっていうなら、全部に追いつく!」

千歌が打ったボールは絵里の位置とは反対のコーナーへと向かう

千歌「よし!入る!」

そのボールに対して絵里は軽く跳ねると足の最小限の面積だけをコートにつけて飛ぶように移動する

絵里「入らないわよ!」

千歌「なんでそこに!?」

絵里はボールに追いつくとしっかりとした体勢でボールを返す

千歌「あっ!」

「15-0」

完璧に返されたボールを千歌は追うことも出来ずにポイントを許してしまう

絵里「んー、ハラショー!」
0586名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/28(木) 20:22:53.02ID:XsSqsI4H
凛「は、速いっ……」

穂乃果「あれって、ステップ?」

にこ「そうよ、普通な怪我しそうなステップ、ダンスだかバレエの応用って絵里は言ってたけど」

希「えりちはバレエやっとるからね」

真姫「だからって瞬間移動してるくらい速かったけど……」

梨子「曜ちゃんの横移動バージョン……」

曜「なんかショックだなー……」

果南「縮地法よりリスクもあるし、前後の移動なら縮地の方が速いと思うよ」

ダイヤ「しかし、それでも基礎能力が高いせいであのステップが入るだけで驚異的なカバーリングですわ、あれでは……」



愛「すっごーい!愛さんとどっちが速いかな!?」

璃奈「愛さんは単純にフットワークだから比べられない」

エマ「愛ちゃんはそれよりもスタミナがすごいもんね」

侑「でもこれは、決まったかな……」
0587名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/28(木) 20:23:24.63ID:XsSqsI4H
絵里「これで確実に決める!」

絵里のステップであるAngelic Angelと必殺のホワイト・スワン、ほぼ全員がこのまま絵里の勝ちを確信してる表情を見せる中

千歌(すっごい、綺麗ー!!ダイヤさんとは違うけど、踊ってるみたい……)

千歌(よーし!)

千歌は一人でキラキラした顔で笑っている

絵里(……なんで笑ってられるの?)

絵里が返したボールに対して千歌が飛び込む

千歌「初挑戦いくよ!」

絵里「えっ」

飛び込み返したボールを絵里が追いかける

絵里(もうすぐマッチポイントの状態で、初挑戦……?)

善子「気のせいよね、初挑戦って何かやる気じゃ……」

曜「いや、やる気、かも……」

果南「……そういえば、千歌がバク転やり方聞きに来たことあったけど……まさか……」

ダイヤ「果南さん、まさかあれを教えたんじゃ……」
0588名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/28(木) 20:26:21.44ID:XsSqsI4H
絵里は疑問に思いながらもボールを返す

千歌「せーの!」

千歌がボールに向かってロンダードで近づくとバク転をし始める

絵里「えええっ!?」

バク転の勢いを使い千歌がボールを打つと上下に小刻みに波打つような軌道で相手コートに向かう

絵里(なんなの、この軌道は……)

絵里は戸惑いながらもボールを打ち返すためラケットを振る

絵里「っ、振動が……!」

打ち返そうとしたラケットが弾かれて絵里はポイントを許す

「30-15」

穂乃果「す、すごい……」

ことり「バク転……」

花丸「い、いったい今のは……」

ルビィ「あれって、まさか浦の星のウェーブショットじゃ……」

ダイヤ「ええ、浦女テニス部に代々伝わるウェーブショット、小刻みに上下にブレて打ちづらいショットですわ」

善子「いやいやいや!完全に上下に揺れてたし、ラケット弾いてわよ!?」

ダイヤ「ええ、千歌さんか今打ったのはそのウェーブショットを2年前に改良させようとした無謀な子達が作り出したショットですわ」
0589名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/28(木) 20:28:55.16ID:XsSqsI4H
梨子「それって……」

果南「は、はーい」

鞠莉「マリーも少しからんでるけど……」

曜「じゃあ果南ちゃんも打てるの!?」

果南「考案はしたんだけど実際にボールを打つのが難しすぎるのと、怪我の危険性が高すぎて封印したんだよね」

鞠莉「ハイリスクの割にリターンがあんまり、だったけど……、決まるとあんなことになるのね……」

梨子「大きく揺れて捉えるのが難しいのに加えてボールの振動がすごいから的確にスイートスポットで打ち返さないとラケットが弾かれる……」

果南「私の考え方は良かったんだなーって……、ダイヤ怒ってる?」

ダイヤ「あんな危険な技を、なぜ千歌さんに教えたのですか……」

果南「私は単にバク転の仕方教えただけだよ!?」

鞠莉「ウェーブショット自体はマリーが教えたけど……」

ダイヤ「では、まさか千歌さんは独自で?」

千歌「これが千歌ミラクルスペシャルだよ!」

絵里「ち、千歌ミラクルスペシャル……」

善子「とんでもない技名にしようとしてるわ」

果南「バカ千歌ー!そんなダサい名前じゃないからー!!」

千歌「ええ!?私のオリジナルだよ!?」

果南「結果的にそうだけど!違うんだってばー!」

梨子「結局あのショットは……」

ダイヤ「奇跡を起こすという願いを込めて」

鞠莉「MIRACLE WAVE」


侑「うわぁー!わーー!!」

歩夢「侑ちゃん、ステイ!ステイだよ!」

彼方「興奮してるねー、彼方ちゃんもあれにはびっくり」

かすみ「そもそもあれってバク転の意味は……」

せつ菜「素晴らしいです!あのボール!返してみたいです!!!」
0590名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/28(木) 20:30:02.88ID:XsSqsI4H
絵里「確かにすごいショットだけど、連発出来るショットじゃないはず……」

千歌「それは正解、でもしばらくまともに打てないよね」

絵里「……それも正解」

絵里(手が痺れちゃって力が出ない……、まさかあんなショットだなんて……)

絵里は痺れた手でこのゲームを落としてしまい、千歌に並ばれる

そしてお互いのサービスゲームをキープし合う形になり

「ゲーム絢瀬、6-6、タイブレーク」

にこ「まさかタイブレークになるなんてね……」

希「こうなると、わからなくなってきたかも……」

曜「タイブレークなら!」

花丸「千歌ちゃんの得意分野ずら!」

千歌「……よし!」

絵里「負けられないわ……」

試合はタイブレークに突入する

从c*・ヮ・§バク転する意味は正直よくわかってないのだ
0591名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/28(木) 20:41:01.11ID:XsSqsI4H
短いですが、ここまで
0592名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/28(木) 22:05:04.77ID:SIIViND1
意味のない行動はテニプリでもあるからな
0593名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/28(木) 22:25:42.84ID:cGSVTrkx
熱いぜ
0594名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/29(金) 01:26:55.12ID:e5vNrsCS
えりち勝って欲しいなー
はやく虹ヶ咲の試合が見たい
0595名無しで叶える物語(光)
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2021/01/29(金) 21:50:08.57ID:vUUi16YT
千歌勝って
0596名無しで叶える物語(光)
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2021/01/29(金) 21:52:18.43ID:vUUi16YT
風邪はもう平気?
0597名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/29(金) 22:24:14.58ID:598QLRo5
絵里(なるべく早く終わらせないと……)

千歌のサーブを絵里が構えながら待つ

千歌「……せーのっ!」

サーブを打つと同時に千歌がネット際へとダッシュする

絵里(ここに来てサーブ&ボレー……)

千歌は疲れを見せることなくネット付近に詰めると絵里のリターンをボレーで返す

絵里(ちょっとこれまでそんなに綺麗なボレー打ってなかったわよね!?)

千歌の角度のついたボレーをAngelic Angelで追いかけるもすでに千歌も待ち構え

千歌「これで入らなかったら帰りは徒歩!」

千歌のショットが逆サイドのライン上に入りポイントを先取する

「1-0、高海」

絵里「取られた……」

海未「ここであの位置を狙いますか……」

ことり「プレッシャー感じないのかな……」

穂乃果「というか……、プレッシャーを自分でかけてるような?」

ダイヤ「……」

果南「なんか物足りなそうな顔してるね」

ダイヤ「あと少し、あと少しなんです……」
0598名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/29(金) 22:25:05.83ID:598QLRo5
千歌「うりゃ!うりゃ!」

右へ左へと千歌は絵里を振り回すように打ち分ける

絵里「そんなに気持ち良さそうに打っちゃって!」

絵里は厳しい角度でも飛ぶように動いてボールを拾う

凛「速いけど、防戦一方にゃ……」

希「まあそう見えるかな」

千歌「っ」

千歌(あ、あれ、なんか腕が重くなって……)

絵里「そろそろ効いてきたかしら?」

希「Angelic Angelは単にステップだけやないよ、打ったボールが重くなる」 

希「打ち返す時は羽を打ったように軽く感じる、でも徐々に重いボールは腕に負担をかけていく」

にこ「気付いた時には腕に相当負担がかかっていて、今は本来の重さを感じてるはずよ」

千歌「重いっ!」

千歌のショットも徐々にミスが目立ち始める

絵里「……おっと」

「アウト、3-1、絢瀬」

千歌「あー……」

梨子「千歌ちゃんのサーブで取られたのは痛い……」

千歌「……なんかこうやって……」

千歌がラケットの握り方を確認する

絵里「……?」

千歌「んー……」

千歌がトスをあげサーブを打つ

絵里「え!?」

バウンドしたボールが高く跳ねて絵里が少し困惑しリターンが遅れる

千歌「えいっ!」

軽く浮いたボールを千歌が見逃さずにスマッシュで返す

「3-2、絢瀬」
0599名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/29(金) 22:27:16.32ID:598QLRo5
絵里「今のは……」

凛「普通より高く跳ねたよね?」

真姫「……ツイストサーブ?でも未完成というか……」

絵里(惑わされずに私のテニスをしないと……)

絵里のサーブを千歌がリターンする、絵里が打ち返そうとすると千歌の構えを見て一瞬身体が固まる

絵里「なっ!?」

千歌は刀を抜くような構えで絵里の返球を待つ

鞠莉「あれは……」

絵里がボールを打つと千歌はギリギリまでボールを待ちラケットを振り抜く

絵里「速っ……!?」

高速で返るボールに絵里はラケットに当てることは出来てもネットにかかってしまう

「3-3」

千歌は体勢が崩れてよろけながらもポイントを取りガッツポーズをする

絵里「これはダイヤの……」

千歌「速いこと風の如きーって」

海未「あれは風林火山……」

花陽「もしかして、真姫ちゃんと同じようなことを……?」

にこ「あれは、違うわね」

ダイヤ「経験したものを無意識に打つのが無我、しかしあれは……しっかりと考えて自分のものとして使っている……」

曜「えーと、前に私が梨子ちゃんの技を使ったみたいな?」

ダイヤ「そうです、そして、もしかしたらそれだけでは終わらないかも……」

梨子「それってどういう?」

ダイヤ「千歌さんっ、それよりも!疾きこと風の如くですわ!台詞まで真似るならしっかり真似てください!」

梨子「ダイヤさんっ、そこじゃなくて続きを!」

千歌「んー、ダイヤさんみたいに速くならないなー……」

絵里(まだ取れるレベルだけど……、厄介ね)

千歌「試したい……、まだまだ、やりたいプレイがたくさんある……」
0600名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/01/29(金) 22:28:24.48ID:598QLRo5
−−−−−
−−−


千歌「せいやぁ!」

絵里「今度はジャックナイフ!?」

ネット際に出た千歌がジャンプしながらジャックナイフを打つ

ルビィ「あの打ち方って、聖良さんの……」

千歌「えーい!」

千歌の打ったボールは絵里も不意を突かれて後ろに逸らしてしまうがそのままボールはアウトになる

千歌「あああっ!」

「9-8、絢瀬」

絵里(いろいろしてくるけど、まだまだ未完成、完成させる前に終わらせないと……)

ことり「マッチポイントだけど、全然安心できない……」

希「何してくるかもうわからんからね……」

絵里「これで終わらせるわよ!」

千歌「まだまだ!」

激しいラリーの打ち合いの中で絵里は少しずつ前に出る

絵里(この後、ホワイト・スワンで決めるっ)

千歌「あれもやってみよっ」

千歌が不意を突くようにドロップショットを打つ

真姫「まさか、ホワイト・スワン!?」

絵里(あれは、弾むっ)

絵里はドロップショットがバウンドしたところを拾い上げる

絵里(そんな簡単に出来るものじゃ……)
0601名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/29(金) 22:29:07.49ID:598QLRo5
梨子「あれは……」

千歌「千歌トラップ!」

千歌は絵里が拾ったボールを高く舞い上げる

梨子「私のTrap in Dice……?」

ボールは弧を描いて相手のコートのライン上へと落ちる

花陽「私のムーンボレー?」 

千歌「入ったっ!」

「9-9」

果南「いろんな技を組み合わせ始めた……」

にこ「とんでもないのをシングルス1に残してたわね……」

絵里「あの軌道とスピードなら追いついたっ……、攻めも先に打てば勝てた……っ」

絵里が悔しそうにラケットで自分の足を叩く

凛「あんな絵里ちゃん見たことない……」
0602名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/29(金) 22:29:59.69ID:598QLRo5
絵里(もうどんなボールを打っても驚かない、返すことだけに集中するっ)

絵里は自分を落ち着かせながらサーブを打つ

千歌「せやっ!」

リターンから千歌のボールはライン上を狙ってくる

絵里「はっ!」

絵里の返球したボールに対して千歌がロンダードで近付く

曜「ここであれを打つの!?」

真姫「このポイントなら無理に打ち返す必要ないわ!」

希「いや、えりちは返すよ」

千歌「せりゃあっ!!」

千歌が叫びながらバク転からMIRACL WAVEを打つ

絵里(打ち返してみろって感じね、やってあげるわよ!)

上下に波打つボールを絵里が構える

絵里(少しでもポイントがずれたら弾かれるっ)

慎重に狙いをつけて絵里がラケットを振る

絵里「っ!そこっ!!」

ラケットは弾かれることなくボールを打ち返す

千歌「嘘っ!?」

千歌は打った後で反応できずにポイントを奪われる

「10-9、絢瀬」
0603名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/29(金) 22:35:09.99ID:598QLRo5
穂乃果「返したっ!」

ことり「すごい……」

千歌「くぅぅ……!!」

絵里「はあはあ……」

絵里は打ち返すも腕が痺れた様子でラケットに力が入らない

絵里(返したけどほんの少しずれた……、それでこれって……)

絵里(まずいわね……)

にこ「……負けず嫌いにもほどがあるでしょ」

希「これは無理かな……」

ダイヤ「腕が痺れてるようですわね」

善子「それじゃ、勝てるっ!?」

鞠莉「打てても大した力で打ち返せないはずね」
0604名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/29(金) 22:35:36.01ID:598QLRo5
千歌「また追いつくっ!」

千歌のサーブが打たれ、絵里はボールを打つもボールは力なく返る

千歌「これって……いける!」

千歌も絵里の様子がおかしい事に気付き思い切りボールを打つ

花陽「追いつけるけど、打つのが……」

絵里はボールに追いつきラケットを引く

絵里「Force on me」

絵里の打ったボールは千歌のボールの倍の速さで返球され

千歌「へ……?」

「11-9、絢瀬!ウォンバイ絢瀬、7-6」

千歌「えええええっ!?」
0605名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/29(金) 22:37:10.21ID:598QLRo5
梨子「今いったい何が……」

花丸「千歌ちゃんと同じようなコースにとんでもない威力のボールが……」

ダイヤ「……やられましたわ」

穂乃果「にこちゃん、今の絵里ちゃんの腕に……」

にこ「あれが絵里のとっておきよ」

絵里「なんとか、勝てた……」

絵里は力の入らない腕で握ったラケットを高く上にあげる

「音ノ木坂学院と浦の星女学院の試合は4-3で音ノ木坂学院の勝利です」

会場にコールされて歓声が会場中に歓声が響き渡ります
0606名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/29(金) 22:37:39.19ID:598QLRo5
穂乃果「勝ったーー!!」

海未「最後はギリギリになりましたが……」

凛「勝ちは勝ちにゃー!」

にこ「ありがと、絵里」

絵里「どういたしまして」

千歌「ごめん……負けちゃった……」

俯きながら千歌が戻ってきます

ダイヤ「顔を上げてください、千歌さんは素晴らしかったですわ」

果南「そもそも私やダイヤが不甲斐なかったというか、作戦ミスというか……」

ダイヤ「っ……否定はできません……」

花丸「そ、そんな、二人のせいじゃないずら!」

鞠莉「私はちゃんと勝ったよー?」

ルビィ「こ、ここで煽らなくてもっ……!」

ダイヤ「とにかく!千歌さんは本当に素晴らしかったですわ、ただ……満足しましたか?」

千歌「……まだ……まだ、満足出来てないっ!」

ダイヤ「それなら安心ですわ」
0607名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/29(金) 22:38:02.46ID:598QLRo5
エマ「最後はすごかったねー」

彼方「どっちとも試合するの怖いねー」

果林「それにしては声が呑気ね……」

せつ菜「最後の絢瀬さんのあれは……」

侑「うんっ、すごいっ、すごいよ!両校とも!これはオーダー再度組み替えないと!!」

歩夢「えっ!?まさか全部変える気じゃ……」

かすみ「か、かすみんは外さないでくださいよー!?」

「明日の試合は音ノ木坂学院と虹ヶ咲学園です、各自オーダーは明日の朝までに提出してください」

梨子「連戦じゃなくて助かった……」

曜「そこはラッキーだったよね、善子ちゃんがいる割には」

善子「どういう意味!?」

希「明日のオーダーって……」

にこ「……変えるわ、あまりに予定外なことが起きすぎ」

こうしてラブオープン第一試合が終了し、各校とも解散します

リ`・ヮ・)次は
@cメ˶ˆ ᴗ ˆ˵リ私たちの試合
0608名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/01/29(金) 22:39:04.77ID:598QLRo5
ここまで
やっと虹ヶ咲の試合ですが、少し幕間があるのと明日か明後日ちょっと更新休みます
0610名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/01/30(土) 00:44:58.42ID:V4EjMAri

出来れば千歌ちゃんに勝って欲しかったがここで負けるのも浦の星らしいっちゃらしい
0611名無しで叶える物語(かぶらずし)
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2021/01/30(土) 01:50:30.95ID:toI7amw4
エリチが勝ってほっとしたが休息日無しが痛手になりそうね
0613名無しで叶える物語(しうまい)
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2021/01/30(土) 04:27:24.38ID:n6bg+HvD
あついぜ〜
0619名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/01(月) 06:00:16.04ID:ICR3eaBk
音ノ木に関してはハードな試合してたし虹ヶ咲との試合に響きそうな予感
0620名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/01(月) 07:18:28.20ID:3rOWgwuR
巴戦。昔の相撲で観たことある。勝ち残りで2連勝した者が現れない限り延々続くやつ。
0621名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/01(月) 21:53:39.92ID:2nbNB4QV
その日の夜

浦の星の面々が泊まる宿の近く

千歌「……」

曜「千歌ちゃん、お疲れ様」

千歌「もうちょっとだったのになー……」

曜「まだ終わったわけじゃないよ、明日の結果次第ではまだ」

千歌「うん……あれ?いつも反省会ですわって言うのに今日は言われないね」

ダイヤ「誰の真似ですか、それは」

千歌「あ、ダイヤさんと梨子ちゃん?」

梨子「はあはあ……」

曜「なんで梨子ちゃんボロボロなの!?」

ダイヤ「私と打ちたいと言うので少し相手を」

梨子「ダイヤさん、やっぱり強い……」

千歌「試合やった後にそんな無茶したの!?」

ダイヤ「それだけ悔しかったのですわ、梨子さんも、私も」
0622名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/01(月) 21:54:00.99ID:2nbNB4QV
果南「ダイヤー、集めてきたよー」

善子「今日ヘトヘトなんだけど……」

花丸「ルビィちゃん、半分寝てるずらー」

ルビィ「……ぅ、すぅ……」

鞠莉「反省会はやらないんじゃなかった?」

ダイヤ「反省会ではありませんわ、今日は皆さん頑張ったのでせっかくですからスイーツパーティでもと思いましたが、疲れてるようならやめ……」

善子「疲れとれたー!」

ルビィ「プリンどこー!?」

花丸「起きたずら……」

梨子「い、いいのかな、次の試合の対策とか……」

曜「ま、それは明日ゆっくり見れるから!今日は食べる事に全速前進ヨーソロー!」

千歌「みかんのケーキあるかなー!」

鞠莉「あれ?ダイヤ、もしかして勝っても負けてもホテルでパーティって今日のことだった?」

ダイヤ「え?」

鞠莉「……」

果南「どうすんのさ、これ……」

花丸「東京のお菓子楽しみずら……」

ルビィ「ルビィもー!」

善子「堕天使の宴の会場へといざ!」

千歌「いざ!」

曜「いざ!」
0623名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/01(月) 21:54:35.45ID:2nbNB4QV
音ノ木坂学院の宿泊ホテル

穂乃果「あーベッドふかふかー……」

花陽「東京の私たちも泊まれるなんて……」

凛「贅沢にゃー……」

にこ「疲れてるだろうけど、ちょっとだけ明日の話するわよ」

海未「ほら、穂乃果起きてください」

希「明日のオーダー、含めてだよね?」

にこ「そうよ、今日は勝てたけどボロボロなのがいるから挙手」

にこが言い終わると手を挙げ、穂乃果もことりと海未に促され手を挙げます

真姫「自分であげるの!?」

にこ「ダイヤ相手はきつかったのよ!」

穂乃果「私も、んー、寝れば大丈夫だと思うけど……」

希「花陽ちゃんと凛ちゃんは?」

凛「凛たちは……」

花陽「スタミナ切れをしただけなので、そこまでは……」

ことり「私は大丈夫だから任せて!」

海未「ことり……、私も全力でいけます!」

にこ「あんたたち2人はシングルスにするから、そのつもりでね、二勝頼んだわよ」

ことり「うんっ!」
0624名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/01(月) 21:54:59.43ID:2nbNB4QV
希「えりちは、どう?」

絵里「大丈夫よ、疲れてるどころか、身体の調子がすごいいいの」

真姫「あの試合で疲れてるわけないと思うけど……」

花陽「多分、アドレナリンがまだ出ちゃってるんだと思う……」

にこ「まあそうは言っても相手の虹ヶ咲、楽な試合はなさそうなのよね、あの梨子にシングルスで圧勝してるのもいるくらいだし」

凛「と、とんでもなく強かったけど、ダブルスだからなんとか……」

絵里「その相手は?」

花陽「高咲侑さん……二年生で部長の人ですけど、ほとんど試合してなくて……」

真姫「部長って試合しない人のこと言うの?」

花陽「あ、その、こちらの方は遡ってもほとんどデータが……、小学生の時に優勝した大会の記録あっただけで、内容は不明……」

穂乃果「私!私やってみたい!」

海未「またそう言うことを……」

ことり「これって虹ヶ咲の試合記録?」

花陽「うん、とりあえず公式試合はこれで全部で……」

ことり「……ダブルスが毎回バラバラ……」
0625名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/01(月) 21:55:52.65ID:2nbNB4QV
虹ヶ咲学園内宿泊施設

かすみ「納得いきませんー!なんでかすみんたちはホテルじゃなくて学校なんですかー!」

しずく「場所がホテルより会場に近いから……」

歩夢「ほ、ほら、合宿みたいで楽しい……、かな?」

果林「文句言っても仕方ないでしょ、その代わり食事は大会側が出してくれるって言うんだから、ほら彼方なんてデリバリーメニューに釘付けよ」

彼方「こ、これ、こんな高いの頼んでいいのかな……、ピザが4000円っ!?」

エマ「美味しそうー」

かすみ「先輩方は満足してるみたいですけどー……」

愛「愛さんも別にいいよー!みんなで同じ部屋に泊まるの楽しいし!」

侑「みんなお待たせー」

せつ菜「璃奈さんが試合分析してくれましたよ!」

璃奈「最速でやりました」
璃奈ちゃんボード[えっへん]

かすみ「かすみん出ますよ!試合!」

侑「もちろんだよ、むしろ私がね」

歩夢「あ……」

せつ菜「ラブオープン、やはり楽に勝てる試合はありません、侑さんは明日か明後日、どちらか1試合になりそうです」

彼方「まあ仕方ないかー」

エマ「大丈夫だよ、そのために10人いるんだもん」

侑「苦労をかけるね」

果林「侑は最終兵器として……どうする?今日のオーダー見る限りいきなり全力で来るかもよ?」
0626名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/01(月) 21:57:10.50ID:2nbNB4QV
かすみ「りな子予想は?」

璃奈「……あくまで予想だけど」

璃奈がスケッチブックに予想オーダーを書く

シングルス5 高坂穂乃果
シングルス4 園田海未
ダブルス2  絢瀬絵里東條希
シングルス3 南ことり
ダブルス1  小泉花陽星空凛
シングルス2 西木野真姫
シングルス1 矢澤にこ

歩夢「シングルス5に高坂穂乃果さん……?今日あんなに消耗してたけど」

侑「だからこそ、不意をついてくるかもって予想だね」

愛「このダブルス2熱いねー!愛さんやってみたいなー!」

璃奈「あくまで予想」

歩夢「……この予想通りだと、侑ちゃんシングルス5やろうとか思ってるでしょ」

侑「えっ!?いやー、別にー……」

歩夢「シングルス5は、私がやりたい」

侑「歩夢……」

せつ菜「それも楽しみな組み合わせですね!」

しずく「私はどこにしましょうか……」

璃奈「あの、だから予想であって」

果林「無理ね、もう盛り上がってる」

彼方「あ、彼方ちゃん、ダブルスでもいいよー」

それぞれの夜が騒がしく更けていきます
0627名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/01(月) 21:58:13.02ID:2nbNB4QV
ラブオープン2日目

試合会場

千歌「うわー、昨日は夢中だったけどすごい人だねー」

梨子「スポンサー企業の人達や、大学の関係者の人もいるもんね」

千歌「企業?大学?なんで?」

花丸「えっ!?」

善子「ちょっと嘘でしょ……」

ルビィ「ラブオープンは国内の高校女子、最大の大会だから、スポンサーがつけばそのままプロだし、場合によっては大学の推薦ももらえるから……」

千歌「そ、そうなの!?え!?私、もう大学行けちゃうの!?」

果南「千歌はまだ二年生でしょ……」

曜「事前に大学から声がかかることもあるけどねー」

ダイヤ「千歌さんは一体何を思ってラブオープンを……」

曜「多分輝いてたからってことかな?」

鞠莉「まあ、千歌っちらしいと言えばらしいけど、あれだけエンタメ性あると声かかっちゃうかもよ?」

ダイヤ「それは……確かに」

梨子「ま、まあとにかくそれは置いておいて、今日はしっかり試合を見ておかないとね」

果南「明日は虹ヶ咲とだもんね」

善子「ちなみに、今日音ノ木が勝ったらどうなるの?」

ルビィ「多分……二位決定戦……」

花丸「そ、それはちょっと……」

千歌「とりあえず応援しようよ、もう始まるよー」

曜「応援するべきなのかな……、あ、虹ヶ咲応援すればいいのかな?」

鞠莉「あ、来たわよ」
0628名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/01(月) 21:59:19.21ID:2nbNB4QV
音ノ木坂と虹ヶ咲のメンバーが入場してきました

にこ「オーダー、本当にいいのね?」

絵里「私は大丈夫よ」

穂乃果「私も!」

にこ「まああんた達二人がいいならあれで出すわ」

海未「向こうはどう出るでしょうか……」

せつ菜「いよいよ私たちのラブオープンが始まりますね!!」

かすみ「そ、それ煽ってるみたいだから大きな声で言わないでくださいよー!」

果林「いいじゃない、これから戦う相手だもの」

侑「オーダー出してきたよー」

愛「ゆうゆありがとー!さあやるぞー!!」

「それではただいまより、第二試合音ノ木坂学院と虹ヶ咲学園の試合を開始します」

会場の明かりが消えて液晶モニターだけが光ります

「シングルス5のオーダーを発表します」
0629名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/01(月) 22:01:07.04ID:2nbNB4QV
にこ「頼んだわよ!」

侑「初戦はやっぱり任せるよ」

シングルス5 西木野真姫VS上原歩夢

歩夢「穂乃果さんじゃなかった……」

真姫「任せて」

@cメ*> _ <リ あ、今のはがっかりしたとかじゃなくて!
0630名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/01(月) 22:04:03.67ID:2nbNB4QV
土日休んで申し訳ない
0632名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/02(火) 00:23:56.14ID:Lw4v6qFy

また予想外の組み合わせ
0633名無しで叶える物語(かぶらずし)
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2021/02/02(火) 01:52:51.69ID:P0EAbasU
きたか
楽しみや
極み使うのあと2人出てくるかな
0634名無しで叶える物語(たこやき)
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2021/02/02(火) 02:58:49.27ID:SkYFXeGm
才気煥発は花丸がやってるけど天衣無縫は穂乃果とか侑がやりそう
0636名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/02(火) 21:27:02.47ID:dM5/WACb
歩夢と真姫がコートに残り、他のメンバーがコートからベンチへと向かう

絵里「彼女、シングルス5で来たのね」

ことり「どういう試合になるか読めない……」

穂乃果「多分だけど、私と試合した時とはまったく別だと思うよ」

彼方「穂乃果ちゃんじゃなかったみたいだねー」

璃奈「だからあくまで予想」

侑「でも今の歩夢なら誰だろうといい試合すると思うよ」

歩夢「よろしくお願いします」

真姫「……よろしく」

「ザベストオブワンセットマッチ、サービス西木野」
0637名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/02(火) 21:27:24.10ID:dM5/WACb
歩夢(サーブはツイストサーブ……、跳ね上がりを狙うか、跳ねる前に打てば大丈夫……)

真姫がトスをあげてサーブを打つ

歩夢「えっ……」

真姫のサーブはバウンド後に高く跳ね上がることはなく低く速い弾道でポイントを奪う

「15-0」

真姫「ツイストサーブ来るって構えてる相手にいちいち打たないけど?」

歩夢「む……」

凛「真姫ちゃんの相手に関わらず煽るのさすがにゃー」

花陽「流石なの……?」
0638名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/02(火) 21:27:55.54ID:dM5/WACb
続けて真姫のサーブは今度はバウンド後に大きく跳ね上がる

かすみ「今度はツイストサーブ!」

歩夢「……!」

歩夢は後ろに下がり跳ね上がりをしっかりと叩いてボールを返す

真姫「ドライブ♯」

真姫はすかさずネット際に滑るように走りジャンプしつつドライブボレーを打つ

歩夢「っ、届かない……」

歩夢が手を伸ばして追いかけるもボールに届かない

「30-0」

エマ「相手の子、飛ばしてるね」

侑「最近の歩夢は逆にスロースターターなところがあるからなー」

果林「前まであんなに攻め立てるスタイルだったのに、変わりすぎよね」

歩夢(相手のサービスゲーム、無理しなくても大丈夫)

真姫(って思ってると手遅れになってもしらないから!)

再び真姫がネット際に出てボレーを打つ

真姫「ドライブ♭」

ドライブボレーは歩夢を狙うように勢いよく向かい、歩夢のラケットのフレームに当たってしまう

歩夢「くっ……」

「40-0」
0639名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/02(火) 21:28:31.14ID:dM5/WACb
愛「危なっ」

せつ菜「あれは避けてアウトにするしかないでしょうね」

真姫「ちゃんと避けないと顔とかに当たるわよ?」

歩夢「……」

絵里「……にこ、真姫に穂乃果とあの子の試合のこと言ったでしょ」

にこ「さ、さ、さあ?なんのことかわからないにこー」

海未「煽ってどうするんですか……、本人同士は話ついてるというのに……」

にこ「ちゃんとそれも言ったわよ!そこからの判断は真姫次第でしょー」

かすみ「あ、歩夢先輩また悪魔化しませんか……?」

しずく「でもその方が強くなるかも」

侑「あ、いや、歩夢は別にキレやすいわけじゃないからね……?」
0640名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/02(火) 21:29:02.89ID:dM5/WACb
歩夢「うぅ……」

歩夢が涙目になりながらボールを打つ

真姫「ち、ちょっと、泣かれると私がいじめてるみたいじゃない!」

凛「いや、いじめてるにゃ」

花陽「う、うん……いじめてる」

歩夢「ご、ごめんなさい、つい……」

真姫「もう……!」

真姫(聞いてた感じとなんか違うんだけど……、意味わかんない!)

「ゲーム西木野、1-0」

歩夢(私のサービスゲームは出来ればキープしたいけど…….)
0641名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/02(火) 21:30:28.66ID:dM5/WACb
歩夢の最初のサービスゲーム、真姫はサーブに対してライジングリターンを打ちポイントを重ねる

真姫「そこっ!」

歩夢「っ!」

「0-40」

穂乃果「真姫ちゃん、いつの間にか素の状態でライジングリターン打てるようになってる」

にこ「速攻型の真姫にはちょうどいい武器ね」

歩夢「うーん……速い……」

真姫「ブレーク出来そうだし、ここはさっさとブレークするわよ!」

歩夢(ここはまだ大丈夫だけど、あっさり取られるのはあんまり良くないかな……)

歩夢がボールの握り方を変えてトスをあげる

穂乃果「あれは……あの時の……?」

特殊な回転を加えられたサーブか打たれる

歩夢「そのサーブ、どこに飛ぶかわからないよ」

真姫「な!?」

バウンドしたボールは真姫から逃げるように鋭く弾んでしまい真姫はボールに触れることが出来ない

歩夢「私以外はね」

「15-40」
0642名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/02(火) 21:32:04.91ID:dM5/WACb
穂乃果「あの時のサーブだけど、そっか……、そういう使い方が……」

愛「あれって、ナックルサーブ?」

侑「うん、元々歩夢が相手の膝を狙うように使ってたサーブだけど、ああやって相手の狙う位置と逆に曲げることで効果的なサーブになったんだよ」

璃奈「前半の説明が怖い」

侑「ただ、連発出来なくはなったみたいだけどね」

歩夢(試合中に数本打てればそれだけで警戒する、それで十分!)

このゲーム、歩夢はブレークされるも真姫もナックルサーブを警戒してライジングリターンをなかなか打てなくなる

果林「ブレークされたけど、悪い繋がりじゃないわね」

エマ「いい終わり方だよね」

せつ菜「歩夢さんは最近試合の組み立て方が上手くなってますからね、いつ攻めればいいかがわかってるみたいです」

真姫(結局さっきのサーブはあれだけなのに、警戒しすぎたわね……)

真姫(また逆転はやめて欲しいわね……)
0643名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/02(火) 21:33:15.71ID:dM5/WACb
続くゲームも真姫が攻めるも今度は歩夢も粘り始める

真姫「ドライブ♯」

歩夢「これは届くっ!」

歩夢が真姫のドライブボレーに追いつき返球する

真姫「まずいっ!」

歩夢「えいっ!」

真姫「もうっ!」

ラリーの中で真姫がボールを打ち返そうとするとボールが重く思うように打ち返せない

真姫「お、重いっ……!?」

ふらふらと飛んだボールを歩夢がきっちりと処理してポイントを取る

「0-15」

歩夢「ふぅ……」

真姫「急にあんな重いボールを……」

真姫(それなら思い切り叩くしかないわね)

真姫はサーブを打つとすぐにネット際へと向かう

歩夢「えいっ!」

歩夢のボールに対して真姫は下に潜り込んでジャンプする

凛「またドライブ♯にゃー!」

真姫「っ、軽い!?」

真姫の打ったボールは勢いがつき過ぎてしまい大きくアウトになってしまう

「0-30」

真姫「打ち方に変化なんてなかったのに、今度はあんなに軽いボールを……」

歩夢「そろそろ攻めるよ……、さあ、宴が始まるよ」

从廿_廿从宴って……あんまり使わないわよね
0645名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/02(火) 23:00:06.07ID:RmaBpBTQ
よくそんなの覚えてるなw
感心するわ
0647名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/03(水) 22:50:00.72ID:Eszv6joV
真姫「っ!このっ!」

ことり「真姫ちゃん苦戦してる……」

希「重い球と軽い球をまったく同じフォームで打ち分けられるのはちょっと信じられないけど……」

しずく「歩夢さんのあれは攻めるタイプにはかなり効果的ですね」

彼方「相手のミスを誘う典型的なカウンター型だもんねー、歩夢ちゃんはこの一年で何もかも変わった感じだねー」

侑「しかも歩夢にはAwakeingPromiseがある、あれで歩夢は試合の流れを読める」

真姫「っ、打ちづらい……!」

攻めようとするタイミングで歩夢にボールの重さを変えられ真姫はミスが多くポイントを与えてしまう

真姫(打ちたいタイミングがバレてるみたいなっ!)

歩夢「……」

歩夢(あのリズムなら次は速攻でドライブボレーを打ちたがるはず……)

真姫の表情、感情を読み取り歩夢は軽いボールを打つ

真姫「っ、またっ!?」

そのボールに真姫は強打するドライブボレーを打ってしまいボールがアウトになる

歩夢(これでまた攻めが遅くなるはず、その間に私は速攻すれば連続でポイント出来るはず)



ルビィ「いろいろ考えながらプレイしてる……」

善子「データとかじゃないのよね?」

鞠莉「あれは相手のプレイ一つ一つというより、ゲームの流れを読んでる感じね、試合の組み立てがうまいというか……」

ダイヤ「取られても構わないようなところでわざとポイントを取らせるようなこともしてますわね、大人なテニスと言いますか……」

千歌「大人なテニス……」
0648名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/03(水) 22:50:54.39ID:Eszv6joV
歩夢の予想した通り真姫は攻めが遅くなり歩夢はその隙にポイントを連取する

「ゲーム上原、3-2」

歩夢(上手くいってる、私の読んだ流れの通り……)

歩夢「ふふ……」

エマ「歩夢ちゃん楽しそうだねー」

かすみ「デビルモードも怖いんですけどー、あのエンジェルモードもなんか怖いというか……」

果林「歩夢天使ご満悦という感じね」

侑「あとは歩夢の流れに逆らうくらいの猛攻にどう耐えられるかだね」

真姫「このまま好きにさせないわ……」

真姫は目を輝かせる

海未「ここで使いますか、Darlingを」

歩夢(それしかないよね、ここから攻めのバリエーションが増えるけど、攻め時を見極めればミスをしてくれるはず)

真姫「……」

歩夢のサーブに対して真姫は明らかに返しやすいボールを打つ

歩夢「……え?」

ラリーが続くも真姫は一向に攻める気配がない

歩夢(おかしい……、もう攻めようとしてくるはずなのに……)

歩夢が疑問に思いながらボールを打とうとすると、腕が痺れて力が入らずボールを打ち返せない

歩夢「これは……」

善子「私の、高まる闇の力ー!!」

真姫「攻めてたわよ?気付かなかったの?」

歩夢「む、む……」
0649名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/03(水) 22:51:22.14ID:Eszv6joV
歩夢はラケットを握り直す

歩夢(一瞬痺れた程度でなんとか大丈夫そうだけど……、本当に他の人の技使えちゃうんだ……)

歩夢(このまま調子に乗らせないようにするには、ここでナックルサーブをっ!)

ボールを強く握りトスをあげ歩夢がサーブを打つ

歩夢(取れない位置に跳んで!)

サーブはバウンドしてまたしても真姫と反対の方向へとバウンドするも真姫はそのボールを見逃すことなく食らいつく

真姫「入ってっ!」

リターンしたボールはギリギリライン上に入りポイントを奪う

歩夢「あれが入っちゃうの……?」


梨子「さっきのスポット、あのギリギリを狙うショット……、善子ちゃんと千歌ちゃんの技の模倣」

千歌「私ってあんな無茶なショットしてる?」

ダイヤ「そこは自覚ないのですか……」

鞠莉「パーフェクトな形じゃないけど、あれだけいろんなことされると相手は嫌よね」
0650名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/03(水) 22:51:53.66ID:Eszv6joV
歩夢(今のリターンで攻めてくることはわかってたけどあんなボール返されたらどうしようもない……)

歩夢「切り替えないと……」

歩夢はその場で軽く跳んで気持ちを落ち着かせサーブを打つ

歩夢「えいっ!」

歩夢は重くスピンのかかったボールで真姫を前に出させないようにする

歩夢(さあ次は何を……!)

歩夢は真姫の攻める時を狙い軽いボールを打ちミスを誘う

真姫「……っ!」

軽いボールに対して真姫は力を調整するようにショットを打ち歩夢の空いているコートへと打ち込む

歩夢「そんなっ……」

せつ菜「完璧に返すなんて……」

愛「予測したのかな?」

侑「ううん、打つ瞬間までわかってなかったみたいだけど、瞬間で判断したような……」

歩夢(一体どうして……)
0651名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/03(水) 22:52:29.12ID:Eszv6joV
真姫「っ……、ちょっと私にはきつい……っ」

真姫の腕に電流のようなものが走ると真姫が腕を痛がる仕草をする

にこ「あれは……」

ことり「ツバサさんの、Shocking Party!?」

穂乃果「真姫ちゃんは見ただけだよ!?」

にこ「あー、もう!真姫!!無意識なんだろうけど、それ禁止っ!」

真姫「……」

希「確かにあれならラケットにボールが当たる瞬間に判断して力を勝手に調整出来るんだろうけど……」

絵里「続けて打ったら怪我コースね、本来出来るレベルを超えてるもの」

穂乃果「真姫ちゃーん!禁止だよー!禁止ー!」

真姫「あー、もうわかったわよっ!」

真姫は輝いてた目が通常の状態に戻る

歩夢「……もうそれはおしまい?」

真姫「無意識で出るから止められないし、やると周りがうるさいし……、ただ、使わなくても勝つわ」

歩夢「……させないよ」
0652名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/03(水) 22:53:56.54ID:Eszv6joV
−−−−−
−−−


真姫がDaring!!でつけたリードを歩夢は少しずつ埋めていく

真姫「っ!」

歩夢「よしっ!」

「ゲーム上原、4-5」

真姫「本当、そのボール嫌い……」

歩夢「もうすぐ追いつくよ」

真姫「させないわよ!」

真姫(私は絶対負けない……、初戦の一勝はそれだけ大きい……)

歩夢(大事な初戦は私も一緒、私のテニスで、必ず……)

しずく「なんとか、ここで追いつければ……」

かすみ「大丈夫だよ、どのショットも慣れればそこまで怖くないはず」

果林「確かに、消えたり、必ずアウトになったり、ボールが弾まなかったり、対処が困難なショットではないわね」

璃奈「無我を使わないなら確かに勝てる可能性大」

歩夢(大丈夫、落ち着いて、落ち着いて攻めれば……)
0653名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/03(水) 22:55:05.84ID:Eszv6joV
歩夢と真姫のラリーが続き、真姫が前に出ようと動き出す

歩夢(それは読めたっ、軽いボールだから得意のドライブボレーは全部アウトになるはず!)

凛「真姫ちゃん気をつけて!」

花陽「真姫ちゃん!」

真姫(わかってるからっ、そんな心配しないでよ!この天才の真姫ちゃんに対してっ!!)

真姫は滑り込むように前に出てジャンプをするとボールをドライブボレーで叩き込む

歩夢「ドライブ♯ならアウトに!」

真姫「ドライブ、カンタービレ……」

真姫の打ったドライブボレーはアウトコースになるも途中で失速するとボールが逆回転して急激なブレーキがかかる

歩夢「嘘っ!?」

ボールは失速するとアウトにならずにそのままゆっくりと落ちる

真姫「このボール、私もどう動くか良くわからないんだけど、上手くいったわね」

歩夢「そ、そんなめちゃくちゃな……」
0654名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/03(水) 22:56:38.44ID:Eszv6joV
真姫「こうでもしないと、霞んじゃうのよ、うちは化け物みたいなメンバーばかりだからね」

絵里「とんでもないショットね……」

穂乃果「真姫ちゃんめちゃくちゃだよー!」

凛「凛から見るとみんなめちゃくちゃにゃ……」

歩夢「っ……、そんな……」

真姫(みんなとテニスをしなかったら私はここまで成長しなかった、そもそもまだ上を目指せるなんて思いもしなかった)

真姫「私は更に上を目指すっ!」

動揺した歩夢が打ち上げてしまったボールを真姫がスマッシュで返す

真姫「ローズカーニバル!!」

スマッシュはスピン回転をしながら不規則な軌道を描き歩夢のコートへと入る

歩夢「……っ、今の私じゃまだ……」

「ゲームセット、ウォンバイ西木野、6-4」

真姫「……勝ったけど?」
0655名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/03(水) 23:01:33.60ID:Eszv6joV
穂乃果「あ、お、おーー!」

遅れて音ノ木坂のベンチから歓声が上がり客席からも歓声があがります

凛「真姫ちゃんすごいにゃー!」

花陽「すごいよー!」

凛と花陽が真姫に抱きつきます

真姫「わかった、わかったからっ!」

にこ「うちで一番成長したのが真姫ね、かなりやりづらい相手に勝てたのは大きいわ」

絵里「攻めきったって感じね」
0656名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/03(水) 23:04:40.70ID:Eszv6joV
歩夢もベンチへとゆっくりと戻っていきます

歩夢「……負けちゃった」

愛「お疲れ様!」

歩夢「……」

せつ菜「歩夢さん?」

歩夢「悔しいっ!もうー!なんかすごい煽られるし!落ち着けば流れは読めたんだから勝てたのにー!」

しずく「あ、歩夢さん……?」

かすみ「歩夢先輩が壊れました……」

侑「はーい、よしよし」

侑が歩夢の頭を撫でて落ち着かせます

侑「久々だね、歩夢が負けてそんなに悔しいって思うのは」

璃奈「意外な一面」

侑「大丈夫、歩夢はまだ強くなれるよ」

歩夢「次は……負けない……」

彼方「歩夢ちゃんがそこまで悔しがると彼方ちゃんも燃えてきたよー」

エマ「今から燃えちゃうと出番の時疲れちゃうよ?」

侑「そうそう、彼方さんの前に次はうちのエースだからね」



果南「最後は力技で一気に攻めたねー」

花丸「善子ちゃん、良く勝てたよね」

善子「私もそれは思うわ……」

ダイヤ「しかし、負けたとはいえ上原歩夢さん、なかなか脅威ですわね」

梨子「前に試合で見た時とプレイスタイルが変わってて、それもまだ確立されてない感じ……」
0657名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/03(水) 23:14:52.36ID:Eszv6joV
「続きましてシングルス4のオーダーを発表いたします」

真姫「ここも取れるとかなり有利よね」

にこ「だってよ?」

海未「任せてください」

シングルス4 園田海未VS中須かすみ

かすみ「こ、ここは予想ドンピシャなんですかー!?」

璃奈「ファイト」

果林「エースらしいからしっかりね」

かすみ「うぅ……」

从cι˘σ ᴗ σ˘*次回はかすみんの独壇場ですよー
0658名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/03(水) 23:17:18.44ID:Eszv6joV
ここまで、12月に始めて2月になるとは思いませんでした
桜が散る前に終わるかな
0659名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/03(水) 23:20:53.94ID:R/IKJ7nL

面白そうな組み合わせばかり
0662名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/04(木) 21:56:28.28ID:F3D5dJyG
海未とかすみがコートへと向かいます

海未「……」

かすみ「っ、世界一可愛いアイドルテニスプレイヤー、かすみんの出番ですよー!みなさーん、かすみんの可愛いところたくさん見てくださいねー!」

かすみが客席に向けてアピールするも海未は真剣な表情で手を差し出し

海未「よろしくお願いします」

かすみ「よ、よろしくです……」

かすみ(うぅ、怖いよー……、ツッコミも入れてくれないし……)

かすみ(音ノ木坂で一番真面目っぽい人だし……、なんですかこの雰囲気は……)

海未(にこみたいなタイプかもしれません、こういう態度に油断すると痛い目をみますね)

愛「大変だよ、かすみんが盛大にスベってる」

しずく「それは大変なんでしょうか……」

璃奈「掴みは大事」

希「うちに来た時は実力よくわからなかったけど」

ことり「どういうテニスをするんだろう」
0663名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/04(木) 21:57:06.26ID:F3D5dJyG
「ザベストオブワンセットマッチ、中須サービスプレイ」

かすみ「せーのっ!」

かすみがトスを上げてサーブを打つとセンターに鋭いボールを打つ

海未「……!」

意表を突いたサーブに海未は反応できずにポイントを許してしまう

「15-0」

海未(似合わず鋭いサーブを……)

かすみ「それではもう一本っ!」

絵里「コンパクトな腕の振りでいいサーブね」

続くサーブは海未はしっかりとリターンするもかすみも対応してラリーが続く

海未「……」

海未(パワーがないわけでもフットワークも悪くないですね)

侑「誤解されがちだけど、かすみちゃんは普通にテニス上手いからね」

せつ菜「もちろんです!テニスを大好きな気持ちはうちの部でも一番ですから!」

果林「そして、常にうちの部で一番になろうとしてる」

かすみ(世界一可愛くて強いテニスプレイヤーなのに、みんなとんでもないサーブや、ショットとか、ずるいっ!)

彼方「練習試合の数、かすみちゃんだけすごいからねー」

歩夢「勝つまで続けようとするし……」

かすみ(いつも必死なんですよー!もうー!)
0664名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/04(木) 21:57:51.34ID:F3D5dJyG
かすみのショットに海未が押され始める

海未「……これは温存して勝てる相手ではありませんね」

かすみ「どんどんいきますよー!」

かすみが勢いづこうとすると、高速のパッシングショットがかすみの横を通り抜けてポイントが入る

かすみ「へ……?」

かすみが前を見ると海未が弓を射った後のようなポーズで立っている

「15-15」

璃奈「……ラブアローシュート」

エマ「近くで見ると本当に速いね」

せつ菜「対策は見極めるか、打たせないかのどちらかですが」

しずく「かすみさんなら、後者ですね」

かすみ(は、速っ……)

かすみ「も、もうー!もっと優しいボール打ってくださいよー!」

海未「これが私の武器ですから、それはちょっと……」

かすみ「ダメですよー!かすみんには優しいボールを打たないと……」

かすみ「負けちゃいますよー?」

海未「……!?」
0665名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/04(木) 21:58:23.29ID:F3D5dJyG
花陽「どういう意味なんだろう……」

真姫「ハッタリでしょ?」

海未(何かするつもりでしょうが……、その前にラブアローで……)

海未はかすみのショットに警戒しつつも速攻でラブアローシュートを打とうと走り出す

海未「ここです!」

かすみ「ほらー、ダメですよー、そんな強いショットは」

海未の打ったショットはコートに入らずにアウトになる

かすみ「アウトになっちゃいますよー?」

「30-15」

海未「そんな……」

ことり「海未ちゃんがラブアローシュートをミス……?」

穂乃果「ありえないよ!」

海未「今のはいったい……」
0666名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/04(木) 21:58:48.72ID:F3D5dJyG
ミスをした原因がはっきりしないまま海未はかすみが打つボールの異変に気付く

海未(ボールがあまりにゆっくりで弱々しい……、もっと強いショットを打てるはずですが……)

かすみのボールをフォアハンドから強打する

海未「っ……!?」

海未のボールは再びアウトになってしまう

「40-15」

かすみ「だから言ってるじゃないですかー、かすみんには優しいボールを打ってくれないと」

海未「今の感覚は……」

凛「も、もしかしてにこちゃんと同じやつ!?」

にこ「違うわね、そんな負担がかかるような打ち方をしてるとは思えない」

海未「……試してみますか……」

続くラリー、海未は強打することなくかすみに合わせるように緩いボールを打ち返す

海未(これだと普通に返せるということは……)

かすみ「そうそう、それでいいんですよー」

海未のボールにかすみが満足そうに笑うとドロップショットを打つ

海未「っ!」

海未はドロップショットを拾うも、そのボールを狙われてボレーでポイントを許してしまう

「ゲーム中須、1-0」
0667名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/04(木) 22:00:05.14ID:F3D5dJyG
絵里「あれはいったい……」

凛「なんでラブアローシュート打たないんだろ……」

ことり「打たないんじゃなくて、打てない……?」

海未(なるほど、だいたいわかりましたが……)

海未は力強いサーブを打つもかすみになんとか拾われてしまう

かすみ「っ……、こ、これくらいならかすみんだって返せますけど!」

海未「ダメですか……っ!」

海未はかすみのリターンに対してネット際へダッシュしてボレーで返そうとするもサイドを狙わずに取りやすいセンターに強打する

真姫「なんでそんなところを……」

海未(これは流石に入りますか)

かすみ「あー!もうー!」

かすみはボールを拾うも緩いボールは絶好のチャンスボールになる

海未(打っていいものでしょうか……)

海未はそのボールをジャンプしてスマッシュするも狙い通りの場所へは落ちずに大きくアウトになる

海未「っ……、やはりダメですか……」
0668名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/04(木) 22:01:29.35ID:F3D5dJyG
真姫「一体どうしたのよ、さっきから……」

希「……多分強いボールは全部ミスショットになるように打ってるね」

海未「ボールを強打すればアウトやミスショットに、緩いボールで返すしかない、不可解ですがそういう打ち方をしていますね」

かすみ「ピンポーン、正解でーす」

海未「簡単なコースを狙えば流石にアウトにはならなそうですが、コースが限定されるのでこちらの不利には変わりない」

かすみ「それも正解でーす」

海未「サーブで狙うか、緩いスライス系でも必殺のショット、ドロップなどで対抗するしかないようですね……」

かすみ(う……、それも正解……)

かすみ「どうですかー?これがかすみんの、it'sかすみんタイムですよー?」

/cVσ_VσV理屈はよくわからないので省きます
0669名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/04(木) 22:03:02.60ID:F3D5dJyG
ちょっと短めですがここまで
0670名無しで叶える物語(たこやき)
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2021/02/04(木) 22:33:29.36ID:Bbjwhuhu
おつです。テニスの王子様は序盤くらいしか読んでなくてちょっとしか知らないから逆に新鮮に楽しめてる
0671名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/04(木) 22:43:22.09ID:Wu4STYrF
かすみんつえー
0672名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/04(木) 22:43:57.28ID:Wu4STYrF
かすみんの技誰の技だったか分からん…
0673名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/04(木) 23:08:30.74ID:F3D5dJyG
テニプリ原作の技をそのまま使ったり参考にするのもあるけど、かすみのは一応オリジナルだとは思う
0674名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/04(木) 23:15:56.07ID:R2qaBPOB
あ、オリジナルなのか
どうりで記憶にないわけだ
0677名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:04:30.41ID:vRNdSIgO
果林「本当かなりの嫌な技よね、あれ」

彼方「彼方ちゃんは別に関係ないけどねー」

しずく「相手によってはあれだけで完封できますからね」

璃奈「今回は相手としては理想的」

侑「絢瀬絵里さんとかに当たったら困ったけどオーダーの予想勝ちだね」

花陽「トップスピンとかはもう打てないってこと……?」

希「それどころかスライスでも強く打てばダメかな」

にこ「超高速のショットが主体の海未にとって相性最悪ね」

凛「じ、じゃあ、ドロップとかロブで上手く攻めないと……」

かすみ(無敵じゃないのはわかってる、コートど真ん中狙われたらそれは仕方ないけど……)

かすみ(それくらいならかすみんだって取ってみせます!)

しずく「結果的に長引く試合にはなりますが、かすみさんはスタミナもしっかりありますから」

璃奈「心配なし」

真姫「とにかく海未は攻め方を変えないと……、ラブアローシュートをセンター狙いで打つとか、ドロップとか使って……」

穂乃果「へ?なんで?」

真姫「なんでって、あのままじゃ!」
0678名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:05:30.30ID:vRNdSIgO
かすみ「さあ、どう攻めますかー!?」

かすみが海未の攻めに対応しようとコートのセンターに陣取っているとその横をボールが高速で通り抜ける

かすみ「え……?」

「あ、アウト」

ことり「海未ちゃんがやるのは真っ向勝負」

穂乃果「ただ、それだけ!」

海未「そのコースでもアウトになりますか……」

かすみ「そ、そうですよー!」

海未「なるほど……では」

かすみ(やっとわかったみたいですね……)

続くラリー、海未は途中こそ緩いボールで対応するも

海未「いきますっ」

かすみ「えっ、えっ!?」

海未はラケットを引き走りながら力強いショットを打つ

かすみ「ええっ!?」

ラブアローシュートを打つもアウトになってしまう

「アウト、ゲーム中須、2-0」

かすみ「な、何をしてるんですかー!おバカなんですか!?アウトになるって言いましたよね!?」

海未「それはわかりましたが、打ち破ってみようかと」

かすみ「えぇ……」

絵里「あれが海未よね」

花陽「海未ちゃんってラブアローシュート以外は……」

穂乃果「基本的なプレーはできるけど、海未ちゃんの武器はラブアローシュートだけだよ?」

ことり「ラブアローシュートだけを磨いて磨き続けた、それが海未ちゃんのテニス」
0679名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:06:20.59ID:vRNdSIgO
−−−−−
−−−


「アウト、0-40」

ゲームが進むも海未はひたすらにラブアローシュートを打ち続けアウトになる

かすみ「も、もう4ゲーム取っちゃいますけど……?」

海未「……」

愛「すっごいわくわくすることしてるねー!」

エマ「こだわるのはわかるけど……」

しずく「あのままなら、自爆して……」

果林「……」

彼方「果林ちゃんどうしたのー?」

果林「……気付いてない?少しずつボールのバウンド位置がコートに近付いてる」

侑「海未さん、私もやってみたいなぁ……」

かすみ「い、いい加減諦めてくださいよー!」

海未(穂乃果やことりのようにテニスの才能が大してない私がここまで来れたのは……)

海未「これは、私の唯一誇れる武器です、これで勝ちます」

かすみ「っ……」

かすみ(大丈夫、破られるわけが……)
0680名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:07:01.86ID:vRNdSIgO
何度目かわからないラブアローシュートを海未が打つ

かすみ「これもアウトに……」

「15-40」

かすみ「えっ!?」

穂乃果「入った!?」

かすみ「ち、チャレンジを要求します!」

かすみの宣言に審判がラインを確認し、映像を確認する

希「凛ちゃん、見えた?」

凛「角度的にあんまり……、でも入ってもラインに重なってるかどうか……」

かすみ(入ってないはず……)

液晶モニターにボールの軌道が映し出されると、ボールはわずかにラインから外れている

「訂正します、ゲーム中須、4-0」

かすみ「ふぅ……」

海未「……」

璃奈「良かった、アウト」

歩夢「……かすみちゃん、今のままだとどこかで一気に……」
0681名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:07:52.79ID:vRNdSIgO
かすみ「行きますよー!」

かすみのサーブから始まった5ゲーム目、かすみは同じようにラリーを続ける

かすみ「it'sかすみんタイムは破られませんっ!」

海未「ラブアロー……シュート!」

海未は確信を持ったようにラケットを振る

かすみ「……え」

海未の打ったラブアローシュートはかすみのコートをとらえる

「0-15」

かすみ「そんな……」

穂乃果「入ったー!」

にこ「よしっ!」

せつ菜「かすみさん自身の焦りや疲労などもあるとは思いますが……」

侑「海未さんが与えるプレッシャー、そして何よりかすみちゃんの技をラブアローシュートが上回った」

かすみ「そ、そんな……かすみんタイムが……」

海未「同じ速度、球威で何度も打ってどう打てば入るかを見極めました、苦戦したのですが、とらえましたよ」

真姫「す、すごい執念……」

海未「そして、もう一つ試させてもらいます!」

かすみ「もう一つ……?」
0682名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:08:55.07ID:vRNdSIgO
かすみは動揺しながらもit'sかすみんタイムを使いながら抵抗する

「アウト、アドバンテージ中須」

かすみ「あ、危ない……」

海未「やはり、まだ100%上手くはいきませんね」

かすみ(時間をかけると本当にかすみんタイムが完全攻略されそう……、その前にこのゲームを取れば……)

かすみがボールを打つと海未は再びラブアローシュートの構えを取る

かすみ「っ、アウトにさせますよー!」

海未「そこです!」

「デュース」

かすみ「へ……?」

審判のコールでかすみはボールがすでに打たれポイントを奪われたことに気付く

かすみ「め、目で追えない……?」

果林「かすみちゃん、足元よ」

かすみ「……?」

かすみが足元を見るとボールが当たった跡がついている

かすみ「そ、そんな……」

海未「成功、しましたね」



ルビィ「あれは……、あの時の……」

花丸「ジャイロ回転してたラブアローシュート!」

鞠莉「あの時は未完成だったはずだけど……」

果南「一日で完成させた?」
0683名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:10:33.56ID:vRNdSIgO
かすみ「いつの間に練習したんですかー!?」

海未「練習なんてしてませんよ、昨日以来です」

かすみ「な……」

海未「このボールならコート中央でも取られない、そう思ったので」

かすみ「思ったって……それをこの場面で……?」

穂乃果「海未ちゃんの武器はラブアローシュートだけかもしれないけど」

ことり「海未ちゃんの一番の強さの源は」

穂乃果&ことり「勇気!」

愛「おー!なんか熱いねー!」

せつ菜「勇気!素晴らしい言葉です!!」

彼方「今のが取られたら5ゲーム取られて絶対絶命、新しいことをするのは確かにすごい勇気だけど……」

歩夢「普通そんな勇気は……」
0684名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:11:39.08ID:vRNdSIgO
かすみ「なんで……、なんでそんなこと出来るんですかー!!」

海未(臆病だった私がこんなに大胆なことができるのは、穂乃果とことり、あなたたちがいたからです、弱かった私を二人が強くしてくれた)

海未「それが私の勇気のReasonです」

−−−−−
−−−


かすみ「ま、またっ!?」

海未はジャイロ回転のラブアローシュートと、通常のラブアローシュートを使い分けて差を縮めていく

かすみ「はあはあ……」

海未「だいぶ入るようになりましたっ!」

かすみ「ひぃぃ!」

海未のラブアローシュートがコートをしっかりとらえ

「ゲーム園田、4-4」
0685名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:12:25.05ID:vRNdSIgO
侑「追いつかれた……」

璃奈「かすみんタイム、攻略されてる」

しずく「このままじゃ……」

かすみ「……負け……」

かすみが諦めかけてサーブを構えるも視界に海未が目に入る

かすみ(格好いい……強くて、あんなに勇気もあって……)

かすみ(私もあんなテニスプレーヤーに……)

かすみ「かすみんは……」

かすみ「かすみんは世界一のテニスプレーヤーになるんです!」

かすみが強くサーブを打ち海未がボールを返す

かすみ「っ!」

かすみは先ほどまでの緩いボールではなく強く回転を加えたボールが打つ

海未「これは…….」

海未はそれをラブアローシュートで打つも明らかに違和感を感じる

「0-15」
0686名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:13:45.50ID:vRNdSIgO
海未「……ここに来て、あなたも何かを変えようと」

かすみ「……もっと、回転を……」

「0-30」

「0-40」

かすみは試行錯誤しようとするもポイントをどんどん奪われていく

しずく「かすみさん……」

エマ「戦ってる、かすみちゃんが……」

かすみ「もっと回転をっ!」

海未「っ!」

海未はかすみのボールに異変を感じジャイロ回転のラブアローシュートで早々にこのゲームを終わらせる

「ゲーム園田、5-4」
0687名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:14:52.89ID:vRNdSIgO
かすみ(やりたいことはあるのに、全然足りない……、あとは何が……)

海未「……」

海未はかすみをこれまで以上に警戒しサーブを打つ

かすみ「せやぁ!」

海未「これはかすみんタイムですかっ」

海未はラブアローシュートを打たずに緩いボールで返す

かすみ「ここで……」

ボールがかすみのラケットに当たるとかすみはラケットの面を最大限使って逆回転をかけてボールを返す

海未「……ラブアローシュート!」

海未のショットはかすみのコートに入るもボールがわずかにネットをかすめる

かすみ「……これだ……」

海未「……」

かすみは何かを掴むも海未はラブアローシュートで次々にポイントを奪い、マッチポイントを迎える
0688名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:16:54.47ID:vRNdSIgO
かすみ「まだ、ダメ……」

海未(ここでなんとかしないとまずい気が……)

璃奈「いつもの余裕がない」

愛「かすかすー!」

かすみ「……」

果林「ツッコミも来ないわね……」

侑「かすみちゃーん!」

かすみ「……」

侑「世界一可愛いテニスプレーヤーなら笑ってー!楽しくテニスをしてー!」

かすみ「……!」

かすみ(楽しく……、そうだ、私は、かすみんは楽しいテニスを……)

海未「次で決めますっ」

海未の返したボールをかすみはラケットの面を使い逆回転をかけ

かすみ「もっとです!」

かすみはラケットの反対の面も使い回転を加える

海未「なっ」

回転を加えられたボールがゆっくりと海未のコートに向かう

海未(大したスピードではないですが……これは……)

海未がボールを打つとそのボールは急激に失速してネットにかかる

海未「そんな……」

「40-15」
0689名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:18:28.54ID:vRNdSIgO
かすみ「か、完成です……」

かすみは満足そうに笑うと緊張が切れたように膝から崩れ落ちる

しずく「かすみさん!?」

侑「かすみちゃん!」

しずくと侑がかすみのもとへと向かう

かすみ「……かすみん、やりましたよ……」

かすみは意識がはっきりしない様子で呟く

侑「……」

しずく「侑さん、これは……」

侑「……軽い脱水症状かな……」

侑「……棄権するしか……」

海未「お二人とも、そこを退いてください、試合中です」

しずく「え?」

侑「海未さん……?」

海未「早く、退いてください」

海未はサーブを構えながら二人に言う

侑としずくは言われるがままにコートの外へと向かう

海未「……この試合を途中棄権で終わらせるべきではありません」

海未は全力のサーブをかすみのコートへと叩き込む

「げ、ゲームセット、ウォンバイ園田、6-4」
0690名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:19:34.69ID:vRNdSIgO
審判のコールが終わると歓声が響き渡ります

かすみ「……あ、あれ、私……」

海未「最後は私のサービスエースです、いい試合でした」

海未はかすみに手を伸ばす

かすみ「え、あ……、かすみん負けたんですね……」

かすみは海未の手を軽く握ると俯いて涙を流す

かすみ「次は……負けませんよ……」

海未「はい、次もあなたとやるのが楽しみです、かすみ」

かすみ「っ、……か、かすみんですっ……!」

かすみは海未の手を離すとベンチへと戻ろうとする

かすみ「っ……あ、あれ、侑先輩としずくなんでコートに出てきてるんですか……?」

侑「え、えーと……」

しずく「かすみさんがすごい技作ったから興奮しちゃって」

かすみ「あ、う……、負けちゃったけど……」

侑「でも、すごい武器手に入れた!」

かすみ「っ、は、はい、明日は必ず勝ちますからね!」

せつ菜「本当に惜しかったです、多分あれなら……」

果林「今はそれを言っても仕方ないわよ、ただ、本当いい試合だったわ」
0691名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:21:07.24ID:vRNdSIgO
海未もベンチへと戻っていきます

穂乃果「海未ちゃん!すごかったよ!」

海未「なんとか、勝つことが出来ました」

真姫「かなり心臓に悪かったけどね」

絵里「でも、最後は危なかったわね」

海未「ええ、勝ったと言ってもあのまま続いたら私は負けてました」

にこ「いいのよ、あそこまで消耗させたのはあんたの実力」

海未「……はい」

凛「にこちゃんが部長っぽいこと言ってるにゃ」

にこ「部長よっ!」


曜「明日、もしかしてあれが完成した状態で私たち戦うの……?」

ダイヤ「相手をあそこまで強くして……、どこまで私たちを苦しめるのですか……音ノ木……!」

千歌「えっ、音ノ木が悪いの!?」

梨子「お互い様な気もするけど……、ジャイロ回転のラブアローシュートもそもそもうちとの試合で覚えたような……」

鞠莉「どちらにせよ、明日は手強い相手になりそうね」
0692名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/05(金) 22:22:13.30ID:vRNdSIgO
「続きましてダブルス2のオーダーを発表します」

希「ここで勝てば一気に王手やね」

にこ「大事な場面だけどあんたたちなら任せられるわ」

エマ「二人とも頑張って!」

侑「うちで唯一の理想のダブルス、大丈夫、勝てるよ」

ダブルス2 小泉花陽・星空凛VS宮下愛・天王寺璃奈

凛「出陣にゃ!」

花陽「うんっ!」

愛「よーし、行くよー!りなりー!」

璃奈「うん」
璃奈ちゃんボード[むんっ]

从[>ᴗ<]从試合中はボードないよ
0695名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/05(金) 23:24:05.08ID:hKJttkgO
かすみんクソ強くなってそう
りなあいのダブルスも楽しみだな
0697名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/06(土) 21:49:11.89ID:92kCl6Fz
四人がコートに並び顔を見合わせる

愛「前衛が速くて後衛がテクニック系、うちとは真逆だねー!」

璃奈「愛さん、せっかく情報ないのにバラさなくても」

花陽「よ、よろしくお願いします」

凛「よろしくにゃー!」

「ザベストオブワンセットマッチ、小泉サービスプレイ」

花陽(言ってる通りなら多分後衛がどんどん走って拾うタイプ……)

花陽(ムーンボレーをなるべく厳しい位置に打たないと……)

花陽が考えながらサーブを打ち、愛がリターンをする

凛「速攻いくにゃー!」

凛はそのボールに飛び込み鋭いボレーを返す

璃奈「愛さんお願い」

愛「はいよー!」

璃奈はボールを目で追うのみで追いかける素振りもなく愛はダッシュで駆け抜ける

愛「いいボレーだね!惚れボレーするよ!なんちゃって!」

愛は速いボレーにも余裕で追いつきボールを返す

凛「えっ!か、かよちん!」

花陽「任せて!」

愛の返球に花陽が対応し、愛の真逆の位置を狙ってムーンボレーを打つ

璃奈「愛さんのスピードなら追いつくよ」

愛「了解っ!」

璃奈の言葉に応えるように愛はコートの端へとダッシュしてそのまま走り抜けるようにボールを返す

凛「っ、追いつくの!?」

打球に対して凛が対応するも璃奈はそのボールを待っていたかのようにラケットを振る

璃奈「妙技、綱渡り」

璃奈の打った打球がネットの上を転がるとそのまま相手のコートへと落ちる

「0-15」
0698名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/06(土) 21:49:57.91ID:92kCl6Fz
凛「そ、そんな……」

花陽(あのボールもすごいけど、守備範囲が広すぎる……)

彼方「あの二人のダブルス間に合って良かったねー」

せつ菜「ええ、現時点でうちの理想的ダブルスです」

真姫「だ、大丈夫よね、あの二人なら……」

希「ちょっとあれは……」

にこ「……どっちが怖いと思う?」

絵里「……二人とも、って答えになりそうだけど」

愛「よーし、どんどん行くよー」

凛(なんでもかんでも拾われるっ)

凛が前衛でボレーで攻めるも璃奈は動くことなく愛が後衛を駆け回りボールを拾う

凛「それならっ!」

返ってきたボールに対して凛はラケットを動かしドロップボレーを打つ

穂乃果「凛ちゃんがドロップ!?」

海未「いいタイミングです!」

凛(これは流石に……)

璃奈「……愛さん」

愛「あいよー!」

ネット近く落ちるドロップにも後衛の愛がダッシュしてボールを拾う

凛「えええっ!?」

花陽「凛ちゃん、任せてっ!」

即座に花陽が対応するもそのボールは璃奈の方向へと飛び

璃奈「……」

璃奈は先ほどとは違い鋭いショットで凛と花陽の間を通す

凛「っ、速い」

璃奈「ドキドキニャンニャン」
0699名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/06(土) 21:50:24.56ID:92kCl6Fz
愛「りなりー、ナイスー」

花陽「ま、まさか、あれを後衛が取るなんて……」

凛「ち、ちょっと動かなすぎにゃ!」

璃奈「愛さんが拾う方が効率的だから」

愛「身体もあったまって来たし、どんどん拾うよー!」


ルビィ「なんて徹底したダブルス……」

ダイヤ「後衛は全方向を守り、前衛がチャンスボールをすべて決める……」

果南「なるほど、ああいう戦い方もあるんだね」

千歌「あの愛さんって人、体力曜ちゃん並なんだっけ?」

曜「ううん、多分私以上」

善子「もうそれ人間超えてない……?」
0700名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/06(土) 21:51:22.53ID:92kCl6Fz
凛「かよちん、どう攻める……?」

花陽「……あそこまで徹底するならとにかく走らせて隙をつくしかないよ」

凛「うんっ」

愛「さあ、どんどん来いっ!」

凛「いっくにゃー!」

凛がひたすらにボレーで前後左右に愛を走らせる

愛「りなりー!ちょっとは拾ってもいいんだけど!?」

璃奈「がんばれ愛さん」

愛「もう仕方ないなー!」

凛「星空バズーカー!」

凛の飛び込みながらのスマッシュ気味のボレーも愛は追いついて拾う

愛「っ、これは強烈っ!」

愛がボールを返すのに少し遅れると凛は見逃さずに角度をつけたショートクロスを打つ

凛(これは、どっちが……)

愛「本気ダッシュ!」

愛が前方へと走ってくる

凛「う、嘘っ!?」
0701名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/06(土) 21:51:59.23ID:92kCl6Fz
愛「追いついたー!」

愛がなんとかボールに追いつき返球する

璃奈「……愛さん、後衛が消えてる」

愛「えっ?」

花陽「そこです」

気配を消していた花陽は隙を見つけるとムーンボレーを打つ

璃奈(これが控えめな天使……、本当に突然現れる……)

璃奈がボールをしっかりと確認する

愛「っ!」

璃奈「最高到達点だと愛さんでも届かない、スピード計算して落下し始めたら飛んで」

愛「簡単に言うなー、こんなところかな?」

愛が下がりながら思い切りジャンプをする

凛「高っ!?」

愛「んー!ここっ!」

ラケットがボールに届くと凛と花陽の空いているスペースを狙ってボールを落とす

花陽「っ!」

凛「届かないっ!」

花陽と凛が二人でボールを追うも届かずにポイントを許す
0702名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/06(土) 21:53:40.70ID:92kCl6Fz
侑「うん、完璧っ!」

歩夢「やっぱりあの二人のダブルスはすごい……」

ことり「凛ちゃんの攻め方も花陽ちゃんの狙いも完璧のはずなのに……」

海未「それすら上回りますか……」

にこ「なんてダブルス作り上げたのよ、虹ヶ咲は……」

花陽(あれでもポイント出来ないなんて……)

凛(後衛相手にしたらダメならっ)
0703名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/06(土) 21:54:40.11ID:92kCl6Fz
凛は続いてのラリーが始まると璃奈に向けてボールを打ち返す

凛「こうするだけにゃ!」

璃奈「危ない……」

璃奈は凛の厳しいボールを取らずに避ける

愛「ちょっとちょっと!避けるの!?」

璃奈「あれは難しい」

愛「てやっ!」

凛のボールを愛が追いかけて拾うと花陽が待ち構えて対応する

花陽「いきます!」

花陽はムーンボレーと同じようにボールを高く上げる

愛「おっ、来るかー!」

璃奈「……あれは、違う」
0704名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/06(土) 21:55:21.38ID:92kCl6Fz
高く上がったボールは急激に角度をつけて相手コート前方に落ちる

花陽「クレセントムーンボレー!」

璃奈「これは……愛さんでも追いつけなそう」

凛(どこに打ち返しても拾うにゃ)

璃奈がボールと凛を見比べるとボールをコートの外に出るような角度で打ち返す

凛「えっ!?」

花陽「あれじゃアウトに……」

打ったボールはコートの外に出る前にネットのポールに当たり弾かれて相手コートへと入る

凛「……え」

璃奈「妙技、鉄柱当て」

花陽「そんな……」

愛「りなりー、いいよー!」

璃奈「うん、頑張った」

「ゲーム宮下天王寺ペア、1-0」

花陽「……勝てない……」

ζ㎗òヮóリ 愛さん使いが荒いよー
0706名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/06(土) 23:35:21.98ID:7eXcXwxw
天才的な璃奈ちゃん
0708名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/06(土) 23:59:44.58ID:92kCl6Fz
書いてると学校を超えた組み合わせをしたくて新テニス始めたテニプリ作者の気持ちがわかってきた
0710名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/07(日) 19:24:08.51ID:tnPE+mNh
今日は更新休みです!
0712名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:12:37.49ID:4ZyktdY0
にこ「まさかあの二人がここまで……」

絵里「ありえない……」

試合は愛と璃奈の完全な役割分担のダブルスによる圧倒的な展開になる

花陽「っ、これもダメ……」

愛「いいボールだけど拾っちゃうんだよねー!」

凛「っ、拾うにゃ!」

璃奈「そのボールはこの角度しか打てない」

愛が徹底的に拾い、璃奈が確実に決めるというパターンを繰り返される

「ゲーム宮下天王寺ペア、5−0」

花陽「……っ」

凛「そんな……」

果林「心が折れたわね」

歩夢「でもここまで圧倒するなんて、侑ちゃん予想できた?」

侑「これは私も予想外かな、あの二人のダブルス、完璧だよ」
0713名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:13:15.52ID:4ZyktdY0
花陽(私たちがやってきたことが、全部通じないなんて……)

凛(何もできずにこのまま負ける……?)

璃奈「愛さん、まだ大丈夫?」

愛「全然大丈夫、サイコーハートだもん、まだまだ走れるよ!」


花丸「ちょっとこれは見てられないずら……」

善子「情けないわね、あの二人を見なさいよ」

ルビィ「……」

ダイヤ「……」

果南(あのゴールデンペアでも勝てないならうちで希望を持てるのはダイヤルビィくらい)

鞠莉(いっそのこと、ダブルスを捨てるのも出来るけど……)

果南(そんなの許すダイヤじゃないか)

鞠莉(むしろ真っ向勝負ね)
0714名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:13:53.24ID:4ZyktdY0
愛「このままストレートで勝つよ、りなりー」

璃奈「うん」

海未「……なんと声をかけるべきなのでしょうか」

ことり「……頑張れなんて言えないよ……」

真姫「っ……!」

真姫「花陽!凛!頑張りなさいよ!!」

花陽「真姫ちゃん……」

真姫「ゴールデンペアでしょ!ずっとダブルスで二人で勝ってきたんでしょ!そんな急に出てきたダブルスに負けないでよ!」

凛「……真姫ちゃん」

璃奈「組んだ長さで、強さが決まるわけじゃないと思う」

真姫「いいから!勝ちなさいよ!!それか二度とやりたくないって思わせるほど粘ってから負けなさいよ!」

凛「……無茶苦茶言うにゃ……」

花陽「でも……、うん、凛ちゃん、全部出し切ろう……」

凛「了解にゃ!」
0715名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:14:20.08ID:4ZyktdY0
璃奈(……目の色が変わった)

璃奈「愛さん」

愛「わかってるよ、この感じ震えるっ!いっくぞー!!」

花陽「っ!」

愛の打ったサーブを花陽がリターンするとそのまま花陽が前に凛が後衛に下がる

璃奈(奇策?そんなことじゃ……)

花陽「……凛ちゃん、右に!」

凛「了解にゃ!」

愛「おっと、バレてる?」

花陽は愛がボールを返す前に凛に指示を出す

凛「よ、っと!」

凛のボールを璃奈は取る様子もなく、愛に任せる

花陽「凛ちゃん、左」

愛(指示が早過ぎない?それならストレートに)

花陽「ストレートは私が対応するから」

愛のストレートのボールに対して花陽がドロップショットを決める

愛「っと、それは追いつけないや」

「0−15」
0716名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:17:53.49ID:4ZyktdY0
かすみ「新しいことをやりだしたけど、りな子にボールが行けば素早い前衛じゃないと対応できないはず!」

エマ「あのフォーメーション、ただ前衛と後衛を入れ替えただけなのかな……?」

花陽「大丈夫、指示もできる、凛ちゃん、そろそろ攻めようか」

凛「準備OKにゃ!」

愛「何する気かしらないけどっ!」

愛がボールを返そうとするも相手コートの凛を見て顔を引きつらせる

愛「そ、それかっー!」

璃奈「分身……」

凛は後衛で左右に動き回り愛と璃奈からは分身したように見える

凛「取ったにゃ!」

ボールを凛が返すと愛は予想外の返球に動きだしが遅れてポイントを許してしまう

愛「そこいるんだ……」

璃奈「反応が遅れる……」

凛「絶好調にゃ!」

海未「今の反応の遅れは……」

にこ「相手だって闇雲に打って走ってるわけじゃないわ、相手の位置とそこからの返球を予測するけど、凛の動きで判断が出来なくなる」

絵里「後衛をすべてカバーされてることで返球に迷いが生じてるわね」

璃奈「……」

愛「あんまり気にしない方がいいかな、あれは……」

璃奈「あの動きは持続できないはず、だから返していけば大丈夫」

愛「……うん」
0717名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:19:53.03ID:4ZyktdY0
璃奈の予想通り、凛は常時左右に動き回ることはなくラリーが続く

愛(これならいけるね、あれが来る前に攻めたいなー)

花陽「……そこですっ!」

ラリー中に花陽が前衛でボレーでボールを奪う

愛「おっと!でも間に合うよ!」

愛がボールに追いつきより角度をつけた返球をしようと構えた時

花陽「凛ちゃん、今!」

凛「せーのっ!」

花陽の合図で凛が左右に動き回る

愛「っ!」

その動きを見て愛は一瞬戸惑うもクロスにボールを打つ

愛(拾われるだろうけど、対応すれば)

愛が凛に拾われることを予測して動き出す

花陽「そこです」

花陽はその動きを予測してように割り込むようにボールを返して先ほどまで愛がいた位置にボールを返す

愛「な……」

璃奈「……やっぱり危険なのは、こっちだった」

璃奈の視線の先には花陽がラケットを振り抜いている
0718名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:31:00.48ID:4ZyktdY0
せつ菜「あのフォーメーション、後衛をカバーさせて守備的に見えましたが……」

彼方「真逆だねー、あれは超攻撃的フォーメーション……」

絵里「なるほどね、前衛に花陽を置くことでコート全体を把握して凛に的確な指示を出す」

穂乃果「恋のシグナルRin rin rinのタイミングもばっちりだもんね!」

希「あの動きは闇雲にできないけど、花陽ちゃんが相手の攻めたいタイミングを見極めてる」

歩夢「すごい、フォーメーションが違うだけで愛ちゃんの動きを狂わせてる」

果林「それだけじゃないわよ」

歩夢「え?」

果林「気付かない?あのフォーメーションにしてから璃奈にボールを全く回してない」

侑「璃奈ちゃんも動きながら機会を待ってるけど……」

璃奈(後衛の凛さん、指示に従ってるだけじゃなくて、ずっと私の位置をマークしてる……)

凛「……逃がさないにゃ」

花陽(この5ゲーム、凛ちゃんもずっと前衛で見てきたから、天王寺さんの動きは私以上に把握してる)

凛(凛はそこだけに集中すればいい、絶対にいい位置でボールを渡さない)

絵里「超攻撃的フォーメーション、穂乃果、名前どうする?」

穂乃果「うーん、花陽ちゃんのテリトリー!」

花陽(な、なんかすごい名前つけられてる……)
0719名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:32:39.70ID:4ZyktdY0
ーーーーー
ーーー


その後も花陽のテリトリーによるフォーメーションで愛の動きを崩し、璃奈には一切ボールを回さずに花陽たちはゲームを連取する

「ゲーム、小泉星空ペア、3−5」

穂乃果「追いついてきた!」

真姫「このまま大逆転!」

璃奈「……愛さん、やっぱりこのスタイルを貫くだけじゃ無理」

愛「……だね、甘すぎた」

璃奈「いい加減私も動く、愛さんも好きに動いて」

愛「……それなら、好きにしちゃうよ?」

花陽がサーブを打ち、愛がリターンすると遂に愛が前衛に出てくる

愛「行くぞー!!」

花陽「っ、凛ちゃん、警戒」

凛「う、うんっ」

愛「愛さん式ジャックナイフ!」

愛が前衛の飛び出しながらジャックナイフを打つ

花陽「凛ちゃん、まっすぐ来る!」

凛「っ、まっすぐっ!?」

凛が慌てて戻るも間に合わずにポイントが入る
0720名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:34:45.36ID:4ZyktdY0
花陽「……指示が間に合わない……」

璃奈「……愛さん、決めるの速い」

愛「好きに動いていいんでしょ?」

璃奈「まあそうだけど」

花陽「っ!」

愛「せや!」

愛は再びリターン後にネット際へ飛び出していく

花陽「凛ちゃん、ロブ!」

凛「う、うんっ!」

凛が慌ててロブを打つと璃奈がボールを追う

愛「りなりー、行けるよね?」

璃奈「……うん」

ロブがバウンドして跳ね上がったところを璃奈がスマッシュで返す

凛「かよちん、任せてっ!」

花陽「待って!凛ちゃん前にっ!」

璃奈のスマッシュはネット上部に引っ掛かりそのままネット際にバウンドして落ちる

璃奈「……天才的?」

愛「りなりーナイスー!」

「0−30」
0721名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:35:14.20ID:4ZyktdY0
侑「ここにきて、二人のダブルスが進化してる……!!」

侑は目を輝かせてる

しずく「そもそも、愛さんが徹底守備で璃奈さんに攻撃だけってスタイルは侑さんが教えたんですよね?」

侑「うんっ!テニス漫画の最強ダブルスがやってて、あの二人なら出来ると思ったの!」

しずく「ま、漫画……?」

せつ菜「そうなんですよ!!大好きな漫画なんですが、実現できると思ってもなかったので!!興奮しました!!」

歩夢「せつ菜ちゃんが教えたんだ……」

果林「最初から普通にダブルスやらせても良かったんじゃないのかしら……」

璃奈(でも最初のやり方があったからこそ、ダブルスとしての息が合うようになった)

愛(お互いの信頼関係はあのフォーメーション学べた、でもここからは……)

璃奈&愛(二人でダブルスを作りあげる)

真姫「せっかく攻略しかけたのに!!」

希「今度はお互いの個人の能力を徹底的に活かそうとしてる……」

花陽(なんとか動きやボールの予測は出来る、でも指示と動きが間に合わない……)

凛(動けるのは凛なのに、どうしても動き出しが遅れる……)

愛「スマッシュ、しまっしゅ!」

愛の強烈なダンクスマッシュが決まる

「0−40」
0722名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:35:40.87ID:4ZyktdY0
愛「決まったー!」

璃奈「……これで、マッチポイント」

花陽「こ、ここまで……」

凛「なのかな……」

花陽と凛が諦めかけると二人が同時にお互いを見る

花陽「……」

凛「……」

花陽「……まだ」

凛「……まだ」

花陽&凛「……続けたい」

花陽がサーブを打つと二人はコート中央に並ぶように陣形を組む

愛(また変えた?でも、もうそんな小細工に!)

愛はまたしてもジャックナイフを叩き込む

二人はそのボールを見逃すとアウトになる

愛「っと、勢いつきすぎた」

璃奈(……同時に、同じ動きを……?)

にこ「……あれはまさか……」
0723名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:38:26.22ID:4ZyktdY0
続くラリーで璃奈がボールを拾う

璃奈「妙技、鉄柱当て」

璃奈のボールがポールへと当たり跳ね返ると花陽がそれを拾い上げる

璃奈「拾われた……」

愛「任せて!」

フォローに回るように浮いたボールを愛がスマッシュで返すと凛が愛を見ることなく走り始める

愛「えっ!?」

愛の打ったスマッシュのコースに凛が追いつくとボールを返してポイントを奪う

璃奈(愛さんの動きを見てたのは花陽さん、凛さんに指示も出してないのに動き出した……?)

凛と花陽が一切声もサインを出さずにお互いの情報を共有するように試合を進める

愛「ちょっとちょっと、何それー!?」

侑「……っ、これがゴールデンペアっ」

歩夢「侑ちゃん、あれって……」

侑「……同調(シンクロ)」


ダイヤ「まさか、同調の領域までいきますか……!」

千歌「し、シンクロって……?」

ルビィ「……息の合ったダブルスが起こす奇跡、お互いの情報や思考が共有出来て、合図も必要なくお互いの動きを把握して動ける」

果南「それは、プロのダブルスがやることじゃ……」

ダイヤ「私とルビィですら、同調など起こしたことはありません……」
0724名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:39:47.20ID:4ZyktdY0
彼方「あれで一年生って、参ったねー……」

侑「中学からゴールデンペアって言われてただけあって、経験は単なる一年生とは大違いだよ」

絵里「話だけは聞いたことあるけど、まさか、見られるなんて……」

にこ「……最強のダブルス、完成ね」

璃奈(同調なんて、そんなことできるダブルス……)

愛「……りー!」

璃奈(……どうやっても勝てない……)

愛「りなりー!」

璃奈「あ、愛さん……」

愛「心折れないで、私たちも目指すんだよ、最強ダブルスを」

璃奈「……うん」
0725名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:43:21.07ID:4ZyktdY0
ーーーーー
ーーー


同調を発動した花陽と凛は愛と璃奈の多彩な技をコンビネーションで対応してポイントを重ねていく

愛「りなりーの妙技も拾われるとはね」

璃奈「マークされてるのもあるけど、対応の仕方が上手い……」

璃奈(花陽さんが判断して凛さんが動く、二人の相性が良すぎる)

愛「こういうのって時間制限あるもんじゃないのかなっ!」

璃奈「限界はあるはずだけど、私にもわからない」

愛「期待しちゃダメかっ」

愛は鋭い打球を返していくも花陽と凛が交互に返すことで負担を軽減して返していく

愛(ここは私が無理やり崩すしかないよね!)

愛が無理に攻めようとするも花陽はそれを見逃さずにボレーを打ち上げる

璃奈「愛さん、ムーンボレー」

愛「わかってるっ」

花陽が打ち上げたボールは空中で一回転すると急激に落下してポイントを奪う

璃奈「フルムーン……」

愛「それは一人の時にしか打てないんじゃなかったっけ!?」

璃奈「……多分、今は二人で一人みたいなもの」

愛「もうなんでもありじゃん……でも、うん、燃えるっ!!」
0726名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:48:40.03ID:4ZyktdY0
璃奈(なんとか私が愛さんのサポートをしないと……、同調が出来なくてもなんとか……)

璃奈「愛さんと、なんとか、繋がれば……」

愛(なんとかスマッシュを打てればパワーで、でもタイミングが……)

璃奈(……スマッシュ、そのタイミング……)

愛が強烈なフォアハンドで花陽の体勢を崩す

璃奈(打つなら今)

花陽が返したボールを璃奈が低い弾道のスライスショットで返す

そのボールを凛が返すもボールが浮いてしまう

愛「いいタイミングっ!!」

愛はそのボールをジャンプしてダンクスマッシュを花陽と凛の間に叩き込む

愛「よしっ!」

せつ菜「かなりいいタイミングで璃奈さんがサポートしましたね!」

歩夢「まるで愛ちゃんのやりたいことを璃奈ちゃんが理解してたような……」

璃奈(わかる、今なら愛さんの思考も動きも全部、愛さんと繋がれた)

璃奈「……ツナガルコネクト」
0727名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:51:17.81ID:4ZyktdY0
最初とは逆に愛のサポートに徹するように璃奈は愛の求めるボールが来るようにボールを打つ

愛(さっきからやりたいことが出来てる、なんかすごーい!)

かすみ「あれって二人も同調をっ!?」

侑「あれは違うね、璃奈ちゃんは愛ちゃんと同調と近い状態だけど、一方通行って感じかな」

果林「一方通行でも経験値がなくてそれが出来るって……」

侑「うん、多分璃奈ちゃんも天性のダブルスプレイヤー」

愛「っ、やばっ」

愛がミスショットをしても璃奈がそれがわかっていたように察知して前衛で守備に当たる

璃奈「させない」

凛も璃奈の妙技に即座に対応してボールを拾う

璃奈はそのボールを打とうとラケットを引く

その瞬間に花陽と凛が動き出すのを璃奈がしっかりと確認して

璃奈「……愛さん」

愛「ガッテン!」

璃奈はボールを打つことなく避けると背後からすでに追いついた愛が鋭いボレーを打つ

凛がそのボールにも飛び込もうと動き出す

愛「それも取るのっ!?」

しかし、花陽が凛を制止するようにラケットを伸ばすと凛は飛び込むのをやめる

にこ「同調はお互いの限界もわかる、ここが限界ってことね」

希「昨日の疲れもあるもんね、お疲れ様、二人とも」
0728名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:54:21.57ID:4ZyktdY0
「ゲームセット、ウォンバイ宮下天王寺ペア、6−4」

愛「……勝ったの?」

璃奈「うん……多分」

花陽「っ、はぁはぁ……」

凛「はぁはぁ……」

呆然とする愛と璃奈、同調が解けて急激に汗が吹き出し、息も荒くなる花陽と凛

海未とことりが花陽と凛を支えながらベンチに戻ります

海未「本当に毎回限界で終わりますね、二人の試合は……」

花陽「あの、今回は本当になんだか覚えてないというか……」

凛「凛たち、なんであんな追い上げてるの……?」

真姫「後で教えてあげるわよ……」

凛「なんで真姫ちゃん泣いてるにゃ?」

真姫「泣いてなっ……もうっ!」
0729名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 22:59:26.72ID:4ZyktdY0
愛と璃奈もベンチへと戻ります

愛「……」

璃奈「……」

かすみ「ど、どうしたんですか、二人とも!勝ったんですよ!」

愛「……歩夢は試合の流れわかるよね、正直、どう思う?」

歩夢「……え、えっと……あの二人の同調が1ゲーム早ければ、負けてた」

かすみ「あ、歩夢先輩……」

愛「……だよね」

璃奈「……勝った気がしない」

侑「それなら明日はもっとすごい試合見せて、二人なら超えられるよ、ゴールデンペアも」

璃奈「でも、愛さんはシングルスの方が絶対向いてて」

愛「りなりー」

璃奈「……」

愛「二人でダブルス極めようよ、きっと二人なら出来るよ」

璃奈「……愛さん……」

璃奈「うんっ」
璃奈ちゃんボード[メラメラ]
0730名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/08(月) 23:04:17.88ID:4ZyktdY0
梨子「ただでさえ厄介だったダブルスがより強く……」

果南「あれは、ちょっとダイヤとルビィじゃないと相手出来ないような……」

鞠莉「ダブルス1と2、明日はどっちに……」

ダイヤ「ルビィ、いいですわね?」

ルビィ「……うん」

善子「どうしたの?二人とも?」

ダイヤ「愛さん、璃奈さん!!」

愛「えっ、え?あ、そっちか」

璃奈「な、何?」

ダイヤ「私とルビィは明日、ダブルス1でお待ちしますわ、いいですわね!」

花丸「せ、宣戦布告ずら……」

善子「それ、ありなの……?」

愛「っ、もちろん!!あ、いいよね?ゆうゆ?」

侑「え、じゃ、じゃあ明日のダブルス1は決まりで」

果林「わざわざ真っ向勝負しなくてもいいのに」

侑「でも実際、あの二人がダブルスで来るなら愛ちゃんと璃奈ちゃんじゃないと対抗できないだろうし」

エマ「うん、私は見てみたいなー、その対決」

ダイヤ「ルビィ、徹底的に対策を考えますわよ」

ルビィ「うん、データはしっかり取ったよ」

穂乃果「なんか向こう盛り上がってるねー」

にこ「同調まで出来たのに、こっちに注目しなさいよー!」

花陽「わ、私たち本当に同調を……はぅ……」

凛「か、かよちん!気をしっかり!」

希「なんだか嫌な流れが出来そう……断ち切らないとね」
0731名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/08(月) 23:07:34.59ID:4ZyktdY0
「続きまして、シングルス3のオーダーを発表します」

液晶モニターにオーダーが発表されます

しずく「これは……」

かすみ「すごい組み合わせに……」

シングルス3 絢瀬絵里VS優木せつ菜

絵里「いい選手をぶつけてきたわね」

せつ菜「燃えてきました!!」

⁄/*イ^ワ^リ氷と炎と対決です!
0732名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/08(月) 23:11:03.77ID:4ZyktdY0
ここまで、予想以上に長くなった
0733名無しで叶える物語(光)
垢版 |
2021/02/08(月) 23:13:44.82ID:Sb1PV3ni
面白いよ!量多くて読みごたえもある
0734名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/08(月) 23:20:03.23ID:4+c35cYJ
1試合1試合面白いから長くても良い
0736名無しで叶える物語(もなむす)
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2021/02/09(火) 00:54:40.35ID:5BGDm1RK
原作だとシンクロ対シンクロは普通に元が強い方が強いみたいな感じだった気がするなぁ
テニプリなんて何が起こるかわからんからあれだけど

続き楽しみにしてる
0740名無しで叶える物語(うろん)
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2021/02/09(火) 12:19:58.18ID:wtYrizTO
連戦きついかなって思ってたけど成長しきる前に倒し切れるからむしろ有利な気がしてきた
0741名無しで叶える物語(かぶらずし)
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2021/02/09(火) 12:58:29.52ID:svZ9UNGu
エリチ頑張って
ここで勝てば全勝や(フラグ
0743名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/09(火) 21:27:51.31ID:lyqDSCq+
せつ菜「よろしくお願いします!!」

絵里「よろしくね」

にこ「あれが全国区の優木せつ菜ね、今まで個人戦の大会しか出てないけどついに団体戦に来ちゃったわね」

真姫「よくわからないんだけど、全国区って言われるのはすごいことなの?」

花陽「す、すごいなんてものじゃないよ!全国に名を轟かせるテニスプレーヤー、実力も話題性もあってなかなか言われることがないんだから!」

真姫「元気ね、花陽……」

海未「そもそもあなた方ゴールデンペアも全国区ですよね」

凛「い、いやー、照れるにゃ……」

花陽「でも負けちゃったけど……」

凛「……うぅ」

真姫「元気になったり照れたり落ち込んだりしっかりしなさいよ!」

ことり「と、とりあえず、すごい選手なのは間違いないよ、私も名前を聞いたことが何度もあるくらいで」
0744名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/09(火) 21:30:43.37ID:lyqDSCq+
絵里(身長はないけど確か動きが速いとは聞いたことある、今回もきつい試合になりそうね)

せつ菜「昨日の試合を見て、試合してみたいと思ってたんです!だから……」

せつ菜「最初から全力で行きますよ!!」

絵里「……」

「ザベストオブワンセットマッチ、優木サービスプレイ」

せつ菜「はぁっ!」

せつ菜が声を上げながらサーブを打つ

絵里「……っ」

絵里(かなり強烈ねっ)

絵里はせつ菜のサーブをリターンしようとするもネットにかけてしまう

絵里「初球は仕方ないわね、切り替えましょう」

調整するように絵里がラケットを素振りする
0745名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/09(火) 21:31:13.07ID:lyqDSCq+
せつ菜「まだまだいきますよ!!」

絵里「っ、さっきよりも重いっ」

絵里がなんとかせつ菜のサーブを返すもすでにネット際に詰めてるせつ菜にポイントを奪われる

絵里「……まだ重くなりそうね……、ただそれよりも」

海未「回転がかかったいいサーブですね、ただ……」

にこ「全国区っていうだけのことはあるは、ただ……」

せつ菜「せいやああああ!!」

果林「全力で飛ばしてるけど……」

かすみ「相変わらずの強烈サーブです!ただ……」

せつ菜「はああああっ!」

「「「うるさいっ!」」」

真姫「そりゃ声出すのはわかるけどうるさすぎじゃない!?」

希「ま、まあ、海外のプロとかでもあんな感じの選手多いし……」

歩夢「ほ、本調子のせつ菜ちゃんって感じだよね」

エマ「あれがないと始まらないよー」

絵里(とりあえずこういう子ならあんまり気にしちゃダメね……)

「ゲーム優木、1-0」
0747名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/09(火) 21:34:35.73ID:lyqDSCq+
せつ菜「やりましたっ!!」

絵里「小さな身体であのパワー、すごいわね……負けてられないわ」

せつ菜「さあ、打ち返します!!」

せつ菜が気合を入れて待ち構える

絵里「……」

絵里は静かにトスをあげるとサーブも静かに速く放たれせつ菜が触れることなくポイントを奪う

「15-0」

せつ菜「……速いっ」

彼方「静かなサーブ、なんだか対象的だねー」

穂乃果「なんか絵里ちゃんって黙ってると……」

凛「賢そうにゃ」

海未「あなた達怒られますよ?」
0748名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/09(火) 21:35:07.63ID:lyqDSCq+
せつ菜(高い打点からのサーブ、羨ましいです、でも取ってみせます!)

せつ菜は構えをより低く取り絵里のサーブが跳ね上がる瞬間を狙い打ち返す

せつ菜「リターンダッシュです!」

絵里は前に出てくるせつ菜に構わずに後方からコーナーへと鋭いボールを打ち返しポイントを奪う

せつ菜「っ!」

侑「無駄のない動き、本当綺麗なテニス……」

「ゲーム絢瀬、1-1」

愛「お互いここまでポイント奪われずにキープだね」

璃奈「でもあれは完全に様子見」

絵里「最初から全力じゃなかったのかしら?」

せつ菜「ではそちらも全力でお願いします!!」

絵里「……Angelic Angel」

せつ菜「CHACEです!!」
0749名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/09(火) 21:38:44.03ID:lyqDSCq+
希「えりちのダンスステップと、あれは、片足スプリットステップ……!」

絵里とせつ菜がお互いの得意なステップを使い、コート内すべてをカバーするようにボールを拾っていく

穂乃果「絵里ちゃんのはわかるけど、片足スプリットステップってあんなに速いっけ?」

ことり「踏み込みが強くて普通に使うよりも速く動けてるみたい……、あれじゃ読み間違えたらリカバリー出来ないけど」

しずく「せつ菜さんの勘というよりセンスで単なるステップが強力な武器になってますよね」

侑「うん、でも絢瀬さんのステップも驚異的だから、ここで大きな差は出ないはず」

絵里(なるほど、厳しいコースも拾ってくるわね、それに一球一球が重いっ)

せつ菜「はあっ!!」

絵里「っと、甘いわよ!」

せつ菜(あれも届きますかっ!素晴らしいです!)
0750名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/09(火) 21:42:01.37ID:lyqDSCq+
絵里(ストロークが互角なら、差をつけるなら……)

せつ菜が少し後ろに引くのを絵里が見逃さずにドロップショットを打つ

せつ菜「ホワイトスワンですか!!」

ドロップショットに即座にせつ菜が反応してネット際に出る

しかし、バウンドしないドロップショットにせつ菜は一歩届かずポイントを奪われる

せつ菜「っ、惜しいっ!」

絵里 (普通のドロップなら完全に拾われた……、すごい反応ね)


千歌「やっぱりあのドロップショット凄すぎるよー!」

ダイヤ「互角の打ち合いでしたが、やはり一撃必殺があるのは有利ですわね」

鞠莉「あの子はどう乗り越えるのかしら」
0751名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/09(火) 21:47:10.86ID:lyqDSCq+
せつ菜「やはりそのホワイトスワンをなんとかしないといけませんね」

絵里「出来るかしら?」

せつ菜「やってませますっ!」

せつ菜「ですが、その前に……」

せつ菜が軽く浮いたボールを見逃さずにグランドスマッシュで返す

絵里「っ!」

絵里は慌ててそのボールを返すもせつ菜はそのボールもスマッシュで返す

絵里「連続スマッシュ!?」

せつ菜のスマッシュはコートに強くバウンドすると届かない位置まで飛んでしまいポイントを奪う

せつ菜「私に隙を見せたらこうなりますよっ!」

せつ菜は勝ち誇ったような笑みを絵里に向ける

⁄/*イ^ワ^リスマッシュは必殺技ですから好きです!!
0754名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/10(水) 21:30:36.88ID:bCGEDA9F
今日短めでも投稿するか、明日まとめたほうがいいか…
0756名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/10(水) 21:34:55.55ID:2sihzGgD
絵里は千歌戦で見せた奥の手もあるしせつ菜もまだ何かありそう
0757名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/10(水) 22:13:46.33ID:bCGEDA9F
せつ菜「そこですっ!」

絵里がコート奥を狙うトップスピンのボールもせつ菜は叩きつけるようなスマッシュで返す

絵里「っ、あれもスマッシュで……」

エマ「せつ菜ちゃんのスマッシュはやっぱりすごいねー」

歩夢「少しのチャンスボールも見逃さず、少しでもボールが浮いたらスマッシュする、せつ菜ちゃんの得意技」

せつ菜「DIVE!です!!」

絵里(少しでも浮いたらスマッシュ、あの重いボールを浮かさず返せってことね)

穂乃果「なんでもスマッシュにして返しちゃうんだ……」

海未「ロブはもちろん、トップスピンのボールでもなんでもお構いなしですか……」

ことり「弾道の低いボールばかりだと攻撃が単調になっちゃうし……」
0758名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/10(水) 22:14:08.41ID:bCGEDA9F
絵里(スマッシュが得意でも、これならっ)

絵里はネット近くに出てるせつ菜に対し高く打ち上げるロブを打つ

希「あの高さは流石に届かないはず、後ろに戻れるだけのスピードも……」

せつ菜「使わせていただきます!!」

審判に向かってせつ菜が言うと審判台を踏み台にジャンプをする

凛「えええええっ!?」

せつ菜「DIVE!!」

ボールに届いたせつ菜が絵里の足元に叩きつけるスマッシュを打つ

絵里「っ!」

絵里もそれを返そうとするがラケットが弾かれてしまう

「げ、ゲーム優木、2-1」

絵里「それはちょっとずるいわよ……」
0759名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/10(水) 22:17:24.89ID:bCGEDA9F
愛「せっつー、滅茶苦茶するなー!」

かすみ「普段は真面目なのに、テニスになると周り見えないというか……、まあ試合のことは見えてるんですけどー……」

侑「生徒会長の時のとのギャップがまたいいよねぇ!」

歩夢「侑ちゃん……」



千歌「ダイヤさん、あれは反則じゃないの?」

ダイヤ「誰も普通あんなことしないのでグレーゾーンですが、単純にマナー違反ですわ」

千歌「そっか、じゃあやってもいいんだ!」

ダイヤ「浦の星がああいうプレーをするのは私が許しません!」

梨子「……」

善子「どうしたの、黙って……、ひ、ひぃ!」

梨子「あの連続スマッシュ……返してみたい……」

梨子は普段見せたことのない笑みを浮かべてせつ菜を見る
0760名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/10(水) 22:18:17.38ID:bCGEDA9F
せつ菜「ふぅ……、はっ!す、すみません!つい!!」

「優木選手、反則ではありませんが注意ですよ」

せつ菜「すみませんっ!すみませんっ!」

我に返ったせつ菜が主審に平謝りをする



絵里(あれも返されちゃうと、困るわね……)

絵里(ただ……)

絵里のドロップショットが静かにコートへ落ちる

せつ菜「くっ……」

絵里(これが決まっているうちは問題ないはず)

しずく「ホワイト・スワン、やはり攻略は難しいですね……」

侑「前後への移動が、それこそ浦の星の渡辺曜さんくらいの速さなら取れちゃうと思うけどね」

せつ菜(どのタイミングでも打てるのもそうですが、打った瞬間までわからないのが脅威ですね……)

せつ菜「それに……」

せつ菜が右腕を回すように動かす

せつ菜(Angelic Angelで徐々に腕が重くなってきてますか)

せつ菜「やっぱり面白いですっ!絢瀬絵里さん!」

絵里「え?そ、そう?」

果林「せつ菜楽しそうね、でもあの笑い方は……」

璃奈「バーサーカー」

侑「バーサーカーせつ菜……、っ、くっ、あははははっ!」

エマ「試合中に大笑いすると怒られるよー、侑ちゃん」
0761名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/10(水) 22:18:43.53ID:bCGEDA9F
−−−−−
−−−


お互いサービスゲームをキープし合う展開が続いていく

しかし、絵里の低い弾道のボールが徐々にネットにかかるなどミスが出始める

「ネット、0-30」

絵里「くっ……」

絵里(ボールが重い、私のボールも効いてるはずだけど……)

せつ菜(低めを狙う分、絢瀬さんの方が厳しいはずです、このまま攻めますっ!)

にこ「このままだと絵里が不利ね……」

ことり「ホワイト・スワンでなんとか出来ないかな?」

希「あの感じやと、連発しすぎはそのうち拾ってくる嫌な予感がするかな……」
0762名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/10(水) 22:21:54.13ID:bCGEDA9F
絵里「断ち切るっ!」

絵里が流れを嫌がるようにドロップショットを打つ

せつ菜「来ると思ってました!!」

せつ菜は予測したように先に飛び出す準備をしており打った瞬間にネット際に飛び出す

絵里「まずいっ」

せつ菜「そこですっ!」

ドロップショットがバウンドする前にせつ菜がラケットで拾い上げる

かすみ「返しました!」

歩夢「まだ、あれだと打ち返される!」

絵里(これは低めは無理……、それなら……)

絵里「っ!!」

絵里が返されたボールをせつ菜のコートへと叩き込む

せつ菜「DIVE!行きますっ!!」

トップスピンのボールをせつ菜がスマッシュで返すと絵里がそのボールを待ち構えており

絵里「……Force on me」

せつ菜「もう一度スマッシュで!」

絵里の返したボールをせつ菜が返そうとするもあまりの威力のボールにラケットが弾かれる

せつ菜「これは……昨日の試合で最後にみせた……」

せつ菜が絵里を見ると絵里の腕を見て目を輝かせる

せつ菜「それがとっておきですねっ……!」

絵里「負けるわけにはいかないの」

せつ菜「それなら私も超必殺技を使わせていただきます!!」

∬cVσ_σv 超って……
0763名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/10(水) 22:29:20.70ID:bCGEDA9F
短いですが
0766名無しで叶える物語(かぶらずし)
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2021/02/11(木) 03:12:13.57ID:9PXj6uDR
エリチがんばって!
絵里推しとしては絵里に勝って欲しいが負けフラグが…

切り札は先に見せるな!
見せるならさらに奥の手を持て
0767名無しで叶える物語(うろん)
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2021/02/11(木) 09:19:17.99ID:mQTPKbwc
せつ菜がスマッシュ厨ということでスマッシュに突っ込んでスマッシュで返す不二の新必殺技を期待したが無かったか
0768名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/11(木) 09:45:39.46ID:stn4bMiN
それはAqours戦で見れそう
梨子が闘志を燃やしてるし
0769名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/11(木) 21:14:49.02ID:BHO0kDRW
今日ちょっと投稿なしで
0772名無しで叶える物語(茸)
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2021/02/12(金) 23:13:18.61ID:7MsXe+Fh
彼方「気のせいかなー、今腕のあたりにオーラみたいの見えた気がするんだけどなー」

かすみ「何言ってるんですか、彼方先輩そんなわけ」

侑「うんっ、出てたね!」

かすみ「えええっ!?」

歩夢「あれって、もしかして……SPスキル……?」

侑「うん、これはでもシングルスで見られるなんて……、属性2つ持ってるんだね!」

歩夢「属性……?」

花陽「SPスキルは本来は二人の属性が相性が良くボルテージが高まった時に発動するんです」

穂乃果「全然わからない……」

希「つまりお互いの力を合わせて発動するんだけど、えりちの場合は一人でそれが出来るってことなんやけど、順を追って説明した方がいいかな」

にこ「基本的に一人で属性を極めた時に出来るのが無我、真姫のDaringね」

真姫「そ、そうなの!?」

希「普通は極めてもそこが限界、もう一つ別の属性っていうのは普通は無理」

凛(そもそも属性って何って聞きたい……、けど凛は大人だから我慢するにゃ)



花丸「ま、マルは無我なんて出来ないずらよ!?」

ルビィ「だからこそSPスキルはダブルスによる奇跡なの、本来そこまで辿り着いてなくても異なる属性の二人が共鳴することでSPスキルに辿り着く、それがダブルスの奇跡」

ダイヤ「花丸さんがやったのは、その中で才気煥発と言われるものに分類されるものですわ、花丸さんとルビィの属性の相性が上手くマッチした」

曜「それを絵里さんはひとりで……」

梨子「それってもう無敵じゃ……」

ダイヤ「SPスキルと強さは別物、ですわ」

千歌「……?」
0773名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/12(金) 23:14:41.32ID:hi38LjIs
にこ「無我もSPスキルも使えるから必ず勝てるわけじゃないってことよ」

穂乃果「そうなの?」

にこ「あんたも使おうと思えば無我は出来るでしょ、ただやらないだけ」

穂乃果「んー、まあ、そうだね……」

真姫「そ、そうなの!?」

穂乃果「ちょっとあれ苦手というか……」

にこ「穂乃果も私もそれよりも自分のテニスをした方が良いの」

真姫「じゃあにこちゃんも絵里みたいに出来るの!?」

にこ「え……?ま、まあそれは置いておいて」

凛「置いた!?」

にこ「あれが特にリスクもなく使えるなら絵里だってさっさと使ってるはずよ」

せつ菜「やはり昨日のは見間違いではありませんでしたね!」

絵里「そんなに驚いてないのね」

せつ菜「はい!!そして……」

せつ菜は絵里を左右に走らせるようにボールを振り分ける

絵里「……っ」

せつ菜「それは腕にだけすべての力を入れるため、フットワークなどを犠牲にしますから走りながら打つことは出来ませんっ!!」

せつ菜「ただ打ち返すだけなので狙いも甘くなる、打つ場面は相当限られるということです!」
0774名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/12(金) 23:23:20.83ID:hi38LjIs
絵里「随分と詳しいわねっ!」

せつ菜「もちろんです!私も……」

絵里が返したボールをせつ菜が待ち構えると腕に力を集中させる

絵里「まさか……」

せつ菜がラケットを振るとボールが倍の威力で絵里のコートに入る

せつ菜「私も使えますから!!」

絵里「これがあなたの超必殺技ってことね……」

せつ菜「はい!!名付けてせつ菜☆スカーレットストームです!!」

愛「えええー!せっつー今まで隠してたの!?」

侑「やっぱりせつ菜ちゃん、あそこまでの領域に……」

エマ「多分出来るけどやる場面が少ないんだろうね、せつ菜ちゃんが自分で説明してたけど」

しずく「確かに使い勝手はそこまでよくない感じはありますね……」

果林「でも、それなら相手が使ったところにカウンターで使って温存すればいいのに、なんでいきなりバラしちゃうのかしら」

歩夢「多分、それがせつ菜ちゃんだから……」

璃奈「納得」

絵里「まさか、あなたも使えるとはね……」

せつ菜「無我の先にある領域、才気煥発、百錬自得、そして天衣無縫、大きく三つに分かれますがどれも使いこなすのが難しく自爆することもある諸刃の剣と私は考えています」

絵里「……随分詳しいのね」

せつ菜「はい、国会図書館まで行ってたくさん調べましたから!18歳未満なのでちょっと苦労しましたが……」

かすみ「国会図書館にそんな資料が……」

せつ菜「まだまだ研究途中ですからこれから新たなことがわかるかもしれませんね、属性も以前は三つにしか分類されませんでしたが、最近の研究では六つにあることが判明してまして!!」

「あ、あの、試合を中断しているのでそのあたりで……」

せつ菜「あっ、す、すみませんっ!つ、つい!!」

絵里「あなたも使えるなら、私は先手で使うのが難しくなったわけだけど……、わざわざこの場面で使えるって言う必要あった?」

せつ菜「私は正々堂々真っ向勝負のテニスが大好きなんです!」

絵里「そ、それだけ……?」

かすみ「相変わらずですね、せつ菜先輩は……」

侑「だからこそ、あそこまで踏み込めたんだよね、せつ菜ちゃんは」
0775名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/12(金) 23:23:45.46ID:hi38LjIs
お互いが切り札を晒すことでどちらも抑止になり使うことが出来ないまま試合は進んでいく

にこ「わかったでしょ?SPスキル使えるから必ず勝てるとかそういうもんじゃないって」

ことり「腕にすべて集中させるから、そもそも打てるタイミングが限定されちゃうんだね……」

海未「しかもかなり負担も……、ん?あの、にこ」

にこ「なに?」

海未「ふと思ったのですが、百錬自得ってにこのPSYCHIC FIREとかなり相性いいのでは?」

穂乃果「なんで?」

花陽「んー、あ、多分、百錬自得は打つことだけに集中して追いかけたりが出来ないけど、にこちゃんの技ならボールが寄ってくるから」

凛「打つだけでOKにゃ!にこちゃん、これ最強コンボにゃ!」

にこ「そ、そうね……、まあ出来たら私は最強ねぇ……」

希「出来ないんや?」

にこ「う……」

真姫「なんだ……」

凛「期待して損したにゃ……」

にこ「あんなもんなくても強いのよ!私は!」

絵里(さっきから試合外で盛り上がりすぎじゃないかしら!?)
0776名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/12(金) 23:25:05.91ID:hi38LjIs
せつ菜「集中しないと一気にいきますよ!」

絵里「それは、こっちのセリフよ」

絵里のホワイト・スワンを綺麗に放つ

せつ菜「っ……、まだ遅いですか……」

せつ菜も反応するもラケットが届く前にボールがコートに落ちてしまう

「ゲーム絢瀬、5-5」

せつ菜(ミスも最小限、かなり疲れてるはずですが……)

せつ菜(そのためにも崩すべきはやはり……)

せつ菜の強烈なサーブを打つと絵里が腕に力を集中させる

絵里「Force on me……!」

先に仕掛けた絵里に対してせつ菜もボールを追うも倍の威力で返されたショットにせつ菜はラケットを弾かれる

せつ菜「っ、先に仕掛けますか……」

絵里(ここは絶対キープさせない)

せつ菜「……面白いです!!せつ菜スカーレットストーム!!」

せつ菜も腕にオーラを纏う

絵里「そう、やっぱりあなたはそう来るのね……」

かすみ「あ、あの、侑先輩、倍の威力で返ってくるならせつ菜先輩はスライスサーブとか打てばいいんじゃ」

侑「そうだね、確かにそれで絢瀬さんの百錬自得は効果的じゃなくなるけど、それはせつ菜ちゃんらしくはないでしょ」

かすみ「まあそうなんですけどー……」
0777名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/12(金) 23:25:38.86ID:hi38LjIs
せつ菜「いきますっ!!」

せつ菜が百錬自得を纏ったサーブを打つ

絵里(本来相手のボールに対して使うものだからそこまでの威力はないはず、ただ……)

絵里「っ!」

絵里が普通にボールを返そうとするも威力に押されてボールが軽く浮いてしまう

せつ菜「DIVE!!」

せつ菜はそれを見逃さずにスマッシュを叩き込む

絵里(まあこうなるわよね……)

「15-15」

せつ菜「……」

絵里「やるしかないか……」

せつ菜「はあああっ!!」

絵里「っ!!」

オーラを纏ったサーブに対して絵里も百錬自得を使い強烈なリターンを打つ

「15-30」
0778名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/12(金) 23:30:39.30ID:hi38LjIs
絵里(あなたの狙いは……)

続くサーブも同じように絵里がリターンで返してポイントを奪う、そして次のサーブ

せつ菜「……はあああっ!!」

せつ菜のサーブに絵里がリターンを返そうとする

絵里「っ……」

絵里はラケットを振り抜くことが出来ずにラケットを落としてしまう

せつ菜「やはり限界が来ましたね」

絵里「……ここまでか…….」

せつ菜「なんとか間に合いました……」

しずく「これは……」

侑「百錬自得は見ればわかるけど腕への負担が凄まじい、絢瀬さんは昨日の試合もあったしせつ菜ちゃんのボールでダメージを受けてたから先に限界が来たってことだよ」

璃奈「これがせつ菜さんの作戦」

果林「相手も気付いた上で乗ったみたいね」

絵里「ここ取れたら、このまま勝てたと思うけど、仕方ないわね」

せつ菜「勝負を避けたことも出来ましたよね?」

絵里「……私、どうも負けず嫌いみたいなのよね」

せつ菜「真っ向勝負、受けてくれて感謝しますっ!」

絵里「最後にもう一球打ってきて」

せつ菜「え?」

絵里「いいから」
0779名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/12(金) 23:33:23.02ID:hi38LjIs
せつ菜は言われた通りにゆっくりとしたサーブを打つ

絵里「このままだとちょっとモヤモヤするでしょ?」

数回ゆっくりとしたラリーを続けると絵里が厳しいコースへ急にボールを打つ

せつ菜「っ!」

絵里「せめて、これを返してから勝ちなさいっ!」

せつ菜がボールを返すと絵里がドロップショットを打つ

せつ菜「ホワイト・スワンっ!!」

ドロップショットに気付いたせつ菜はネットに向かってダッシュする、

せつ菜「届いてっ!届けーー!!」

せつ菜が叫びながらダッシュをし、そのままネットに向かって飛び込む

絵里「……これで私も納得できるわ」

飛び込んだせつ菜のラケットにボールが当たるとボールは静かにネットを越えて絵里のコートへと落ちる

せつ菜「届きました……!」

絵里「……審判、棄権します」

「げ、ゲームセット、ウォンバイ絢瀬」
0780名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2021/02/12(金) 23:40:14.56ID:zMJIKTeB
ん?勝ったのはせつ菜ではないのか?
0781名無しで叶える物語(光)
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2021/02/12(金) 23:52:29.93ID:RtMuC38+
俺の読み間違いかと思ったぜ
0782名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/12(金) 23:59:34.23ID:hi38LjIs
誤字です……直す
0783名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/13(土) 00:04:36.12ID:3rrJVEui
せつ菜は言われた通りにゆっくりとしたサーブを打つ

絵里「このままだとちょっとモヤモヤするでしょ?」

数回ゆっくりとしたラリーを続けると絵里が厳しいコースへ急にボールを打つ

せつ菜「っ!」

絵里「せめて、これを返してから勝ちなさいっ!」

せつ菜がボールを返すと絵里がドロップショットを打つ

せつ菜「ホワイト・スワンっ!!」

ドロップショットに気付いたせつ菜はネットに向かってダッシュする、

せつ菜「届いてっ!届けーー!!」

せつ菜が叫びながらダッシュをし、そのままネットに向かって飛び込む

絵里「……これで私も納得できるわ」

飛び込んだせつ菜のラケットにボールが当たるとボールは静かにネットを越えて絵里のコートへと落ちる

せつ菜「届きました……!」

絵里「……審判、棄権します」

「絢瀬選手が棄権を宣言しましたので、ウォンバイ優木」
0784名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/13(土) 01:12:26.12ID:3rrJVEui
せつ菜「……」

せつ菜(まだこれなら明日も戦えますね)

エマ「せつ菜ちゃんすごかったよー」

せつ菜「ありがとうございます!」

侑「絢瀬さんに勝てたのは大きいよ!せつ菜ちゃん!」

歩夢「せつ菜ちゃん、その腕は……」

せつ菜「これくらいならまだ大丈夫です!ですが、スカーレットストームはあまり使うものではないですね……」

彼方「SPスキル、確かに諸刃だねー」

侑「使いこなすのが一番難しいって言われてるのが百錬自得だから仕方ないよ」

かすみ「でもー、かすみんもSPスキル使ってみたいですー」

果林「私はパスね、自分のテニスを崩しそうで」

せつ菜「これはあくまで武器の一つです、自分のテニスを貫くことが一番大事ですよ!」

侑(確かにそう、でも天衣無縫の領域にさえ到達すれば……)
0785名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/13(土) 01:12:46.09ID:3rrJVEui
絵里「ごめんなさい、変な負け方しちゃったわ」

にこ「まったく……これが3敗した状態だったら最悪だったわよ」

絵里「あとは任せていいでしょ?」

にこ「……まあ、そうだけど」

海未「絵里が公式戦で負けるのは初めて見ました……」

穂乃果「せつ菜ちゃん、試合してみたいなー!」

真姫「もうこの大会では無理よ?」

穂乃果「あ、そっか」

ことり「これで2勝2敗、この場面でダブルス1……」

希「ここは山場やね」


ダイヤ「まさか負けるとは……」

鞠莉「なんかどんどん明日の試合が怖くなるわね」

果南「そう言うわりにワクワクしてない?」

鞠莉「果南こそ」

千歌「んー、ダブルス1ってどうなるんだろ?」

ルビィ「データだと、ダブルス組みそうなのは希さんとことりさんだけど……」

曜「どうやら、違うみたいだよ」
0786名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/13(土) 01:13:25.79ID:3rrJVEui
「続きましてダブルス1のオーダーを発表します」

液晶モニターにオーダーが発表される

侑「こうきたか……」

にこ「あんたたち!声援忘れてるわよ!!」

にこが静かな観客席に檄を飛ばす

オトノキ……オトノキ、オトノキ

「勝つのは音ノ木!勝つのは音ノ木!」

にこ「出来るじゃないの」

希「いこっか、にこっち」

ダブルス1 矢澤にこ・東條希VS朝香果林・エマヴェルデ

果林「この会場を黙らせるわよ、エマ」

エマ「うんっ、果林ちゃん」

J(*‘ヮ‘*)し負けるの虹ヶ咲!語呂が悪いわね……
0790名無しで叶える物語(かぶらずし)
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2021/02/14(日) 11:18:25.20ID:lbAUT8NX
エリチ負けちゃった…
ありふれた悲しみ、ありふれた痛みと〜
0791名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/14(日) 20:45:22.23ID:jCyehHqi
「音ノ木!音ノ木!」

会場に音ノ木コールが鳴り響く中、コートに四人が集まります

果林「……」

エマ「……」

希「……」

凛が四人を見比べて最後ににこを見る

にこ「……」

凛「にこちゃん、負けにゃ……」

にこ「どこ見て言ってんのよっ!!」

希「ほらほら、挨拶しないと」

にこ「あ、ああ、よろしく」

エマ「よろしくー」

果林「よろしく、一応初めましてなんだけど、わかってるわよね?」

にこ「偽物はうちに来たけどね」

果林「ごめんなさいね、私は本物だから安心して」

希「こう見ると身長とかだいぶ違うからわかるけど……」

にこ「まあ、別にいいわ、どういうプレイスタイルかわかってこっちはラッキーだったもの」

にこはそう言いながらサーブを受けるために後ろへと移動します

エマ「ラッキーだって、果林ちゃん」

果林「どうラッキーか、教えてもらおうかしらね」

「ザベストオブワンセットマッチ、サービス朝香」
0792名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/14(日) 20:46:01.12ID:jCyehHqi
果林がサーブを打つためにボールを数回手元でバウンドさせる

にこ(サーブの打ち方、スピードはわかってる、あれより速いって気持ちで打てば問題なし)

トスがあがると果林が上体を反らしてサーブを打つ

果林「っ!」

にこ「え」

果林が打ったサーブににこは全く反応できずボールは後方の壁にすでにぶつかっている

にこ「な……」

希「は、速すぎる上に……ほとんどバウンドが……」

果林「ほら、次打つけど?」

希(……それなら)

希はコートの中央寄りに構えを取る

穂乃果「前に絵里ちゃんがやったやつだ!」

花陽「ミスを誘うかコースを限定するやり方だね」

果林「……ふふ、一般的な対策ね」

果林がトスをあげてサーブを打つ

エマ「果林ちゃんにそれは通じないよ?」

ボールはワイドを狙うように真っ直ぐな軌道を描きバウンド後滑るように通り抜けていく

希「綺麗に決められた……」

果林「どこにでも打てるから必殺サーブなのよ?」

かすみ「やっぱり本物はすごいなー」

しずく「……超高速サーブに加えて、あの滑るような軌道、再現は私では身長が……」

璃奈「ほぼ一撃必殺のサーブ」

エマ「Fire Bird」
0793名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/14(日) 20:46:32.11ID:jCyehHqi
果林のFire Birdの前ににこと希はボールに触れることができずにゲームを落としてしまう

「ゲーム朝香ヴェルデペア、1−0」

にこ「あれはもう別物と考えた方がいいわね……」

希「コースが読めても打てるかどうか……」

にこ「とりあえず任せたわよ」

希「うん」

にこ(最悪あのサーブは捨てるのもあり、他の3ゲームで取れば勝てる)

サーブを打ちながらにこが考えているも果林の強烈なリターンが返ってくる

希「このコースは89%」

希がボールのコースを読み切ってボレーで返す

果林「なるほど」

希「にこっち、多分そっち行くよ

にこ「了解よ」
0794名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/14(日) 20:47:01.29ID:jCyehHqi
希の予想通り果林はコーナー奥深くを狙うボールを打つ

にこ「そこよ!」

にこがエマと果林の間を狙うようにショットを打つ

エマ「果林ちゃん、私が!」

エマがボールを取るとにこが飛び出すように前に出てドライブボレーを決める

にこ「にっこにこにー!」

「15−0」

希「ナイスにこっち」

にこ「当然にこー」

果林「軽くスーパープレイ決めてくれるわね……」

エマ「やっぱり読まれてるね」

果林「攻めのリズムはしずくちゃんがしっかりコピーしてくれちゃったみたいね」

果林がベンチにいるしずくを横目に見る

しずく「ひゃっ……」

愛「あー、あれはちょっと怒ってるね果林」

侑「果林さんの場合、それでもなんとかするだろうし、今はエマさんもいるからなー」
0795名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/14(日) 20:49:49.30ID:jCyehHqi
果林「とりあえず、早いところあれを引き出すしかないわね」

エマ「うん」

にこ「果林の方は予感を信じて良さそうね」

希「今のところ問題なさそう」

にこ「ってなると、問題は……」

希「うん、エマちゃんの方はやね」

にこ「うちや浦の星のエセ外国人と違ってパワーもありそうね」

絵里「ちょっと!」

鞠莉「誰がエセよ!」

にこと希はエマを警戒しつつゲームを組み立てていき、このゲームをキープする

真姫「とりあえずお互いキープね」

ことり「ここまでは順調だけど……」
0796名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/14(日) 20:50:31.37ID:jCyehHqi
エマ「それじゃいくよー」

海未「彼女のサーブはどうでしょうか」

エマ「……はっ!」

声を出してエマが打ったサーブをにこが拾う

にこ(パワーはあるけど、返せないボールじゃないわねっ)

果林「エマ、任せていい?」

エマ「うん、いいよー」

エマがにこと希の間を狙うショットを打つ

希「これは……」

前衛の希がボールを拾うと、エマが前に飛び出しながらのドライブボレーを打つ

エマ「やった」

希「にこっち、今のは……」

にこ「……まだ判断するには早いわ」
0797名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/14(日) 20:51:10.14ID:jCyehHqi
ーーーーー
ーーー


希「クロスの予感、90%」

エマ「あれ?」

サービスをキープし合う展開も徐々に希がエマに対してもコースを読み始めていく

果林(これがスピリチュアルテニス、もうエマの動きも読めるなんてね)

希「っ、重いっ!!」

希がエマのボールを両手でしっかりと返していく

希(やっぱりパワーがすごい、その割にパワーだけに頼るテニスじゃないというか……)

果林「させないわよ」

希の打ったボールを果林がしっかりとカバーして返球する

希「にこっち、トップスピンのストレート88%」

にこ「流石ね」

果林「コースが読めても届くかしら!」

果林の強烈なトップスピンに対してにこがボールを追いかけてなんとかラケットに当たる

エマ「チャンス!」

エマがボールを空いたスペースに返すもボールが急激に曲がりにこの元へと向かっていく

エマ「あっ」

果林「来たわね、PSYCHIC FIRE」
0798名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/14(日) 20:51:50.02ID:jCyehHqi
ボールがにこの元へと流れていくとにこはその場から動かずにボールを返す

エマ「本当に戻るんだっ」

エマが果敢にボールを打つもボールは必ずにこの元へと戻っていく

にこ「そこよ」

山なりの軌道を描くトップスピンのショットでにこがポイントを決める

希「それ使われちゃうと、うちが手を出せないんやけど」

にこ「いいでしょ、あれ使わないと返せないっぽかったし」

エマ「……」

果林「エマ、いいわよ、ダブルスだからって気を遣わなくて」

エマ「え?」

果林「私はサポートでもいいってこと、暴れたいでしょ?」

エマ「果林ちゃん……」

エマ(スコアは3−2、うん、そうだよね)
0799名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/14(日) 20:52:25.72ID:jCyehHqi
にこのサーブをエマが返すとボールがにこの元へと流れていく

希「にこっち、使いすぎは」

にこ「こっちは大丈夫よ、それにここで全力出さないと後悔する」

にこが自身の元へときたボールを打ち返す

エマ「私も、そう思うよ?」

にこが打ったボールは急激のコースを変えてエマの元へと向かう

にこ「嘘でしょ!?」

希「まさか……」

エマがボールを打ち返すとボールはにこに引き寄せられるが、再び返したボールもエマに返っていく

果林「これだと、どうなるのかしらね?」

希「そんな、にこっちのPSYCHIC FIREが……」

にこ「くっ!」

穂乃果「ええええ、同じことができるの!?」

絵里「まさか……あれはにこが死に物狂いで完成させた技で……」
0800名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/14(日) 20:53:37.50ID:jCyehHqi
ラリーがしばらく続くもエマのパワーに負けてにこがラケットを弾かれてしまう

にこ「っ……」

希(同じことが出来るとなると、相手の方がパワーとスタミナで有利……)

エマ「ふぅ……」

果林「ナイスよ、エマ」

にこ「……まさか、私と同じことが出来るなんてね……」

希「次はうちが流れを変えるよ」

にこ「……待って、嫌な予感が……」

希(ここでにこっち対策が役に立つ!)

エマのショットに対して希がラケットの先端を持ち乱回転させる

エマ「……」

希「Dancing stars on me!」

ボールをラケットで掬い上げるようにめちゃくちゃな回転を加えさせてボールを打ち上げる
0801名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/14(日) 20:54:39.00ID:jCyehHqi
エマ「ブラーボ!」

希の打ち方を目を輝かせながら観察したエマが感嘆の声をあげるとエマもラケットの先端を持ち乱回転させる

希「え!?」

エマ「んー、こうかな!」

希と全く同じ打ち方でボールを返す

にこ「ちょっと嘘でしょっ」

ボールがにこの元へと向かうとバウンドしたボールは予測できない方向へと跳ねてしまいにこも対応できない

希「う、うちの技まで……」

にこ(無我……?ううん、それとは明らかに違う……)

果林「驚いたかしら、これがエマのEver green」

エマ「二人ともすごいショットでびっくりだよー、覚えるの楽しいなー」

にこ「覚える……ってまさか」

果林「そう、二人の技を見てたった今エマが覚えた、完璧なコピーよ」

╰*(..•ヮ•.. ) *╯果林ちゃんが全部言うの?
0802名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/14(日) 20:56:12.19ID:jCyehHqi
ここまで

最近投稿できない日がちらほら出て申し訳ない
0803名無しで叶える物語(鮒寿司)
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2021/02/14(日) 21:16:52.45ID:O1xmhdw+
技のコピーなんてチート過ぎない?
0805名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/14(日) 21:21:14.31ID:bQYLju4K
原作ではコピーよりイリュージョンの方が明らかに強いからなぁ
イリュージョン使いが虹ヶ咲にいますけど
0806名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/14(日) 21:21:26.84ID:OYLKM1Ld
コピー能力者2人持ちかよ
0809名無しで叶える物語(しうまい)
垢版 |
2021/02/14(日) 23:45:15.23ID:LApw7c21
残りはしずくと彼方(と侑)か
多分虹ヶ咲勝つんだろうけどダブルスとことりシングルスはどっちが勝つんだろうね
多分前試合勝ってる穂乃果は負けそう
0811名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/15(月) 09:24:44.17ID:UYVJjXjC
それこそ全チーム一勝一敗で3チーム優勝って展開になりそう
テニプリだと勝敗が決まらなかった時は補欠の対決って要素あったけど虹ヶ咲以外補欠いないし
0812名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/15(月) 22:01:10.58ID:r/BNcZLW
侑「エマさんのコピー、不安だったけど大丈夫だったね」

せつ菜「PSYCHIC FIREは少し時間がかかったみたいですが問題ないようですね」

彼方「見たものを正確に覚えちゃうエマちゃんのコピー、やっぱり強いねー」

愛「試合終わると忘れちゃうみたいだけどねー、ただ自分と戦うみたいなもんだからなー」

にこ「なるほど、こういうことが出来るわけね……」

希(さすがにこっち、冷静な……)

にこ「ちょっと!卑怯すぎない!?」

希(でもなかった)

エマ「え、あ、ごめんなさい……」

果林「ちょっと、いじめないでくれる?」

にこ「ぐぬぬ……」

希「ま、まあまあ、なんとかやりようはあるし……」


千歌「コピーってすごいねー」

善子「だ、だめでしょ、あれは……」

ダイヤ「……これくらいで簡単に負けるような相手ではありませんわ」
0813名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/15(月) 22:01:50.09ID:r/BNcZLW
にこ「仕方ないわね、あっちを使うしかないわね!」

希「まだゲーム中盤でそれは……」

にこ「出し惜しみしてる場合じゃないでしょ、それに果林のサーブはまだ私たち返せてないんだから」

希「……わかった」

果林「エマ、多分あの全部アウトにするのが来るわよ」

にこ「せーの」

にこが勢いよく打ったサーブは曲がった軌道を描く

エマ「スライスサーブ?」

エマが意表をつかれてサーブを打とうするとにこと希が二人ともネット際に詰める

果林「ダブルポーチ……」

エマ「そこ!」

エマは二人を嫌がりロブを上げると希が予測したようにジャンプしてスマッシュで返す

希「ロブの確率100%」

「ゲーム矢澤東條ペア、3-3」

果林「そこはアウトになるのを使う流れじゃないの?」

にこ「あからさまに打ちますって言ってその通りに打つなんて、うちじゃ絵里と海未くらいよ!」

絵里「あれは馬鹿にされてるのかしら」

海未「おそらくですが」

果林「まったく……」

果林(とは言ったものの、次のエマのサービスゲームでおそらく全力でブレークしに来るはず)

にこ(ブレークチャンスがあるとすればここ、逆にここをキープされるとかなり面倒っ……)

希(って二人とも思ってるよねー、あとはにこっちの技がどこまでコピーされるか……)

エマ(テニス楽しいなー、あのクルクルするやつまた打ってみたいなー)
0814名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/15(月) 22:02:53.71ID:r/BNcZLW
続くゲーム、エマはにこと希の動きを真似るようにショットを打つ

希「ここまで同じに打てるなんて……」

にこ「動きを真似てるだけよ、これは上手く対応すればどうにかなるわ!」

にこ「……さて、コピー出来るものならしてみなさいっ!」

果林「エマ、気をつけて!」

エマ「……」

エマがボールを打つとそのボールはにこを避けるようにアウトになる

にこ「あんまりモタモタしてると私たちが勝つわよ」

エマ「……んー……」

エマがにこの動きを真似ようとラケットを振る

にこ(これまで簡単にコピーされちゃ敵わないんだけど……)

エマは何度も挑戦するもにこが打つボールがアウトになることはなく、逆にボールをアウトにされてしまう

果林「なるほど……厄介ね、これは……」

エマ「……」

エマが納得いかない様子でラケットを振る

果林(流石のエマも苦戦してるわね、仕方ないけど……)

エマ「んー、こうかな?」

にこ「……っ」

にこのボールはアウトにはならずに果林がボールを打ち返す

果林「これも……」

ボールはコート外に弾き出されるようにアウトになる

「ゲーム矢澤東條ペア、4-3」
0815名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/15(月) 22:03:22.92ID:r/BNcZLW
穂乃果「ブレークした!」

海未「ここをブレークは大きいですね」

にこ「ふぅ……」

希「大事なところはブレーク出来たから、もうあれ打つのは……」

にこ「まだよ、この次をキープ出来ないと」

希「……」

希(これ以上打たせないためには、サーブでなんとか……!)

希は渾身のサーブを打つも果林がしっかりと打ち返す

果林「私のサーブくらいスピードが出ないなら返せるわよ?」

希「っ」

にこ「任せなさい!」

にこが前に出てボールを返し、そのボールをエマが打ち返す

にこ「PSYCHIC FIRE」

ボールがゆっくりとアウト方向に流れていく

「15-0」

にこ「よしっ」

果林「やっぱりアウトにされる……、エマ難しいようならボールを打たせないように……エマ?」

エマ「果林ちゃん、しばらく休んでていいよ」

エマが楽しそうに笑いながらにこを見る

果林「……任せたわよ」
0816名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/15(月) 22:03:41.41ID:r/BNcZLW
エマ「いくよー!」

にこ「ボールは全部弾き出すわ!」

エマ「あはっ」

エマが打ったボールはアウトにならずにまっすぐにこの元へと戻る

にこ「なっ!?」

にこは慌ててボールを返すとボールがコートが弾き出されてしまう

希「ま、まさか……」

にこ「これは……」

エマ「ダメだよ、PSYCHIC FIREで返さないと相殺できないよ?」

エマがニコニコと笑ってにこを見る
0817名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/15(月) 22:04:43.68ID:r/BNcZLW
−−−−−
−−−


にこ「っ!」

エマ「えいっ!」

にことエマのラリーの応酬、単なるストレートのボールの打ち合いに見える

真姫「あ、あれって、PSYCHIC FIREを打ち合ってるのよね……?」

絵里「……ええ、アウトになるような回転をかけたボールを同じくアウトになる回転を加えることで相殺してる、どちらかが使うのをやめたらアウトになるはずよ」

凛「で、でも、あれじゃ、にこちゃんの腕が……」

璃奈「あの打ち合いならエマさんが有利」

彼方「同じ打ち方でもエマちゃんの方が体格に恵まれてるからねー」

歩夢「相手もそれはわかるはずだし、諦めると思うんだけど……」

侑「それは、ないよ」

歩夢「え?」

侑「……わかるよ、矢澤にこさん、元々の身体能力の差を乗り越えたいんだよね、だったら諦めるわけがない」
0818名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/15(月) 22:06:17.34ID:r/BNcZLW
にこ「くっ!」

にこ(このゲームを諦めたら次は果林のサーブ、それは絶対まずいっ!)
 
エマ「まだまだ出来るよ!」

にこ「っ、いい加減にしなさいよ!」

希「……っ!」

二人のラリーに希が間に飛び込む

にこ「ちょっと何をっ!」

希「これはダブルスなんだからっ!!」

希がDancing stars on meを使ってエマのボールを打つ

エマ「……多分、それはアウトかな」

希の予測できない回転を加えたボールも打ち上がるもゆっくりとコート外に落ちてしまう

希「ダメ、か……」

エマ「ボールを引き寄せるよりもすごい回転を使うから、そのショットじゃアウトになるのは対抗出来ないよ」

希「にこっち対策のとっておきなんやけどな……」

「ゲーム朝香ヴェルデペア、4-4」

にこ「ちょっと希っ、何して」

希「このままじゃ、怪我するでしょ!?」

にこ「……ま、まだ大丈夫よ、これくらい」

希「うちは……、私はここで負けるよりもにこっちが怪我する方が後悔するっ」

にこ「希……」
0819名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/15(月) 22:07:47.29ID:r/BNcZLW
果林「ねえ、そろそろ打っていいかしら」

にこ「ほら、希、位置につくわよ」

希「……」

果林(ごめんなさいね、あなたたちを完全に負けさせることが私たちの仕事なの)

果林(ここで矢澤にこが完全に負けるというのが、この後のシングルスに影響が必ず出る)

果林「だから叩き潰す!」

果林のfire birdににこも希も触れることができずに連続してポイントを許す

にこ「っ……」

果林「さあどんどん行くわよっ」

希「ゲームを決めるためにうちの正面を狙う予感100%」

希が果林のサーブを打ち返しポイントを奪う

果林「な……」

にこ「ギリギリ間に合ったみたいね……」

希「二人のテニス、全部お見通しよ」

╭*(๑˘ᴗ˘๑)*╮簡単には終わらんよ
0820名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/16(火) 00:29:23.61ID:sCsj7Fta

さてどっちが勝つか
0822名無しで叶える物語(茸)
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2021/02/16(火) 18:23:09.54ID:FCl7kgjm
見るの我慢して貯めてたのに追い付いちゃった、続き楽しみにしてる!
やはり個性豊かなキャラ同士が組み合わせ次第で表情や結末まで変わるからワクワクするね
0823名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/16(火) 21:52:22.67ID:+xPCpUs+
果林(以前のイメージと違うサーブだからもっと戸惑うと思ったのに試合中に返せるまでに……)

希「今言った通り対応すれば返せると思うよ」

にこ「わかったわ、やってみる」

果林「それだけで返せるほど甘くないわよ!」

果林がサーブを打つとにこがジャストのタイミングでラケットを振る

にこ「なるほどねっ!」

果林「そんなっ!……なんてね」

にこのラケットがボールをとらえる

にこ「っ」

希「えっ」

ボールは打ち返されることなくにこの前に勢いなく軽く浮いて落ちてしまう

「ゲーム朝香ヴェルデペア、5-4」
0824名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/16(火) 21:53:00.64ID:+xPCpUs+
穂乃果「にこちゃん……?」

ことり「打ち損じ……じゃないよね」

絵里「タイミング、ラケットの角度、完璧だったわ、原因は……」

果林「あなたの腕、限界よね?」

にこ「……っ」

果林(アウトにするPSYCHIC FIREは基本的に一回打てば終わり、ラリーで打ち続けるなんて想定した技じゃない)

果林「エマと違って、あなたの身体であれを何度も打ち続けるのは不可能のはずよ」

希「にこっち……、もう棄権を……」

にこ「……ふふ、あははは!」

希「ち、ちょっと何を?」

にこ「まったく、私の演技に騙されすぎよ」

希「演技……?」

にこ「まあ、見てなさい」

エマ「演技なの……?」

果林「そんなわけないわよ、単なる強がり、まともにサーブも打てないはずよ」
0825名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/16(火) 21:53:29.14ID:+xPCpUs+
にこがサーブを打つためにゆっくりと移動する

希「……」

にこ「そんな心配そうな目で見ないでよ、ね!」

にこがトスをあげサーブを打つ

果林「えっ」

ボールはセンターに突き刺さるようなスピードでバウンドし、果林は不意をつかれたように反応できない

「15-0」

にこ「よしっ」

エマ「今日打った中で最速!?」

果林「まさか、なんでその状態で打てるのよ……」

にこ「だから演技だって言ってるでしょ」

希「……まったく、そういうことはうちに事前に言わないと作戦にならんやん」

にこ「敵を騙すにはまず味方からってね、ほら次いくわよ」

希「仕方ないなー、にこっちは」
0826名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/16(火) 21:54:02.81ID:+xPCpUs+
にこは位置につくと同じようなスピードでサーブを打つ

エマ「!」

エマが打ち返すも希がフォローする

希「このコースの予感90%」

果林「エマ、任せて」

果林がボールに追いつきにこに向けてボールを打つも希がボールを無理矢理カットする

希「っ!」

「アウト、15-15」

にこ「それは、私のボールでしょ、まったく……」

希「ごめんごめん、予感でわかったから打ちたくなって」

真姫「……ねえ」

ことり「……」

真姫「ねえったら……」

花陽「……」
0827名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/16(火) 21:54:29.79ID:+xPCpUs+
にこ「っ!」

にこがサーブを打つ

果林「もう油断しないっ!」

果林が空いたスペースに狙ったボールがにこの元に引き寄せられる

にこ「残念っ」

果林「PSYCHIC FIRE……」

エマ「私が打つよ!」

真姫「誰か……止めてよ……!!」

海未「……黙って見ましょう、あれはにこはまだ打てます」

真姫「そんなわけないじゃないっ!止めてよ!」

絵里「止めたいわよっ!私だって!」

真姫「……」

絵里「でも、止まらない、止められない」
0828名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/16(火) 21:55:39.98ID:+xPCpUs+
にこ「っ!」

希「任せて!」

にこの様子をみて希が間に入りボールを打ち返す

果林「それは私が打ち返すわ!」

希のボールを果林が無理矢理スマッシュでコートに叩きつける

「15-30」

希「ダメか…….」

エマ「果林ちゃん、そんな無理に打ち込まなくても……」

果林「この試合、どうやっても私たちが勝つ」

エマ「……」

果林「あとはどれだけ心を折れるかになってきてるのよ」

エマ「じゃあやっぱり」

果林「ええ、もうあの子の腕は限界を超えてる」

果林がにこを睨むように鋭い視線を向ける
0829名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/16(火) 21:56:57.26ID:+xPCpUs+
にこ「何言ってるのよ!これだけ打てるわよ!」

ラケットをしっかりと振り、にこがサーブを打つ

にこ(痛ーーーーっ!!限界どころじゃないわよ!!もうっ!!)

エマ「……!これは……!」

エマがリターンするとボールがコートに弾き出されるようにしてアウトになる

「30-30」

果林「どういうことよ……」

会場に歓声が響き渡る

「音ノ木!音ノ木!音ノ木!」

にこ「さあ、盛り上がってきたわよ!!」

希「せやね、ここから!!」

エマ「……勝てるよね、私たち?」

果林「あ、当たり前よ、負けるなんてことあるわけないっ!」

果林(なんでまだ試合を続けるのよ……もう無理だってわかってるはずなのに!)
0830名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/16(火) 21:58:08.57ID:+xPCpUs+
にこ「にっこにこにー!」

にこのサーブを果林が無理矢理強く叩きリターンする

ボールがにこの元へ向かうも希が打ち返してネットにかかってしまう

希「っと、ミスった」

「30-40」

にこ「……まったく、仕方ないわね」

希「んー、完全にうちが足引っ張ってるなー」

希がわざとらしくラケットで自分の頭を軽く叩く

絵里「……二人がそう決めたなら、それでいいのね?」

絵里が泣きながら試合を見続ける

にこ「これはダブルスだから、仕方ないわねっ!」

にこがトスをあげる

希(こんなことしか出来なくてごめん、うちに出来るのは音ノ木坂テニス部長を負けさせないことっ!)

歯を食いしばってにこがサーブを打つ

果林「エマ!にこを狙って!!」

エマ「っ……!」

エマが一瞬躊躇するのを果林が見逃さずに指示を出す

リターンされたボールは真っ直ぐに、にこを狙う

希「そのコース!100%や!」

希はボールに飛び込み無理矢理ボールを返す

希(まずい、ネットにかからないっ)

果林「……そこよ!」

打ち返されたボールを果林がにこを狙ったボレーで打ち返す

にこ「っ」

にこが打ち返そうとラケットを引く

希「それもっ!100%!!」

希がボールに飛び込みボールを打ち返す

エマ「……ブラビッシモ」

ボールは一直線にアウトになる

「ゲームセット、ウォンバイ朝香ヴェルデペア、6-4」
0831名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/16(火) 22:00:38.76ID:+xPCpUs+
果林「っ……!」

エマ「果林ちゃん……」

果林(違う、これじゃ意味が……)

希「あー、最後もミスったー!」

にこ「……」

希「うちがいなければ勝ってたのに、ごめんね?」

にこ「……いいのよ、ダブルスだもの」

観客席は虹ヶ咲と音ノ木坂、両方を讃える歓声で盛り上がる

にこと希はお互いのラケットを軽く合わせて納得したように頷きベンチへと戻る

絵里「……二人が戻ったら即にこを医務室に運ぶわよ」

真姫「わかってるっ、もう速く戻ってきてよっ!」

穂乃果「あれがにこちゃんの部長としての仕事なんだよ……」

にこは歓声に応えるように手を振りながらベンチへとゆっくりと戻っていく
0832名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/16(火) 22:02:38.82ID:+xPCpUs+
果林とエマもベンチに戻る

せつ菜「これでリーチ、お疲れ様です」

果林「こんな展開で終わる予定じゃなかったわ、せっかくエマがコピーに成功したのに……」

エマ「真似するのに時間かかっちゃったせいだよ、あの技すごい難しい……」

彼方「二人がどうよりも、相手の二人に上手く負けられちゃったねー」

歩夢「希さんが最後はわざとミスをする……、あくまで部長のにこさんは負けてないとアピールするために……」

愛「二戦連続で棄権しない、部長を負けさせない、この二つをしっかり達成させられちゃったね」

かすみ「これが団体戦なんですね……」


鞠莉「流れはどっちになるかこれはわからないねー」

梨子「会場の雰囲気、どっちがリードしてるかわからないくらいの声援……」

ダイヤ「あれが部長としての覚悟ですか……やはりすごいですわ」

果南「ダイヤは似合わないからやめてよねー、ああいうことするのは」

ダイヤ「私はしませんっ、そもそもあそこまで負担がかかる技は使いませんわ」

ダイヤ(ああいうことをするのは、どちらかと言えばあなたですわよ、果南さん)
0833名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/16(火) 22:04:40.55ID:+xPCpUs+
凛「ほらにこちゃん!さっさと医務室いくにゃ!」

にこ「わかった!わかったから!……次の試合任せたわよ!」

ことり「……心配しないで、必ず勝つよ」

ことりが発表を待たずにラケットを持ちコートに向かう

「続きまして、シングルス2のオーダーを発表します」

璃奈「……次って」

侑「それじゃ、行ってくるよ」

シングルス2 南ことりVS高咲侑
0834名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/16(火) 22:07:08.93ID:+xPCpUs+
顔文字ないけどここまでです
0835名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/16(火) 22:22:56.99ID:W5WYM/G6
最後そういうことか…
さすが希ちゃんだな

ことりvs侑も予想外だな…
0836名無しで叶える物語(光)
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2021/02/16(火) 22:34:31.94ID:IohK9x8h
メタ的には1敗してることりが勝つんだろうけど侑ちゃんもこの1試合しか出れないって言ってるしどっちが勝つかわからんな
楽しみだわ
0838名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/16(火) 22:39:43.50ID:+H0aw9fN
>>836
希2連敗してるぞ
0841名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/17(水) 21:29:54.16ID:ObBOpqSI
海未「虹ヶ咲の部長の高咲侑ですか……」

絵里「データはほとんどないってことだけど、花陽の話だと梨子に圧勝したとか」

海未「ここで決める気ですね……」

かすみ「これでいいんですよねー……?」

歩夢「まあ……侑ちゃんが決めたことだから」

しずく「ええ、大丈夫ですよ、侑さんは負けませんよ」

侑「よろしくね、南ことりさん」

ことり「は、はい」

「ザベストオブワンセットマッチ、サービス南」
0842名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/17(水) 21:30:13.62ID:ObBOpqSI
ことり「はっ!」

ことりのサーブから試合が始まると侑のリターンにことりが即座に反応する

ことり「それじゃチャンスボールだよ」

無理な姿勢でボールをとらえると侑の動き出しを見極めてボールを打つ

侑「……!」

「15-0」

侑「すごいボディバランス、あれじゃダメかー……」

璃奈「無茶な姿勢なのに確実に打ち返してくる」

彼方「あれはコピー出来る?」

エマ「んー、実際に打たないとわかんないなー」

ことりのスピカテリブルは侑の予想を上回りポイントを連続して奪っていく

ことり「それも届くっ!」

侑の死角から飛び出すようにことりが現れると滞空時間を十分に使い空いたスペースを狙ってボールを打つ

「ゲーム南、1-0」
0843名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/17(水) 21:30:36.53ID:ObBOpqSI
侑「その動き方ときめくなぁ……!」

しずく「ふふ、侑さんはいつもときめいてますね」

歩夢「そ、そうだね……」

侑「でも、うん、なんとなくわかったかな」

ことり(わかった……?)

侑「サーブ、サーブっと」

ことり(身体の大きさからそんなに速いサーブは打てないはず……)

ことりの予想通りのスピードでサーブが打たれると難なくことりはボールを返す

侑「それを、ここっ!」

侑がトップスピンをかけたロブを打つ

ことり「っ、これは……」

ことりがボールに飛び込み腕を伸ばすもボール一個分届かずポイントを許す

穂乃果「惜しい……!」

海未「あと少しの距離ですね……」

ことり(今のは惜しいの……?それとも……)
0844名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/17(水) 21:31:01.89ID:ObBOpqSI
侑「それじゃ次いこっか」

ことり(ずっと同じ攻め方は危ないかもしれない……)

ことりはボールを侑の足元に集め始める

侑「おっと」

穂乃果「バード・ジェイル?ここで?」

海未「何か考えがあるのかと」

侑「んー、これは……」

侑が足元に気を取られる間に不意をつき、ことりがジャンプショットを空いたスペースに打つ

「15-15」

侑「違う違う……んー、難しいなー……」

侑が納得出来ない様子で頭を掻く

侑「こうすればいいかなっ!」

ことり「えっ!?」

侑のボールの回転が増し、ことりがラケットで受けるも上手くコントロールが出来ない

ことり「っ!」

侑「残念!」

侑がことりのミスショットをしっかりとスマッシュで返してポイントを奪う

「30-15」
0845名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/17(水) 21:33:19.55ID:ObBOpqSI
ことり「……私のテニスがさせてもらえない」

海未「嫌なテニスをしますね……」

穂乃果「でも、ことりちゃんならなんとかなるよ!」


ダイヤ「あれが梨子さんを苦しめたという、NEO MAP,NEO SKYですか」

鞠莉「相手の実力を判断して対応できないコースやボールを打つ、悪夢のようなテニスね」

千歌「梨子ちゃん?どうかしたの?」

梨子「え、えっと……」

梨子「……私が対戦した時はもっと怖かったような……」

果南「第三者的に見てるとそんなもんじゃない?」

梨子「そ、そっか……」
0846名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/17(水) 21:34:42.59ID:ObBOpqSI
ことり「……それなら……!」

ことりが侑にとりやすいようなボールを打つ

侑「……?」

不思議そうに侑がボールを返し、ラリーがしばらく続く

ことり「いくよ!」

侑「っ!どんどんボールが重く……!」

ことり「えいっ!!」

侑「それなら、ここに!」

侑がドロップショットで対応する

せつ菜「そこは届かない、ということですか……?」

しずく「あれは、届きますね」

ことり「よしっ!」

ことりは体勢を低くしてボールを拾い上げるとカウンターのようにドロップで返す

侑「あ、あれ……?」

ことり「私のWonderful Rushで逆にボールを操りきれなかったみたいだね」

海未「なるほど、相手に対しての意趣返しですね」

絵里「相手がことりの上をいくプレイをするにも限界があるってことね」

侑「あんなにボールが強烈になったら難しいかー……」

ことりはスピカテリブル、バード・ジェイル、Wonderful Rushを駆使してポイントを奪っていく

「ゲーム南、2-0」
0847名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/17(水) 21:36:17.11ID:ObBOpqSI
穂乃果「よし!連取!」

かすみ「あー……ブレーク……」

歩夢「ゆ、侑ちゃん……」

せつ菜「なかなか厳しいみたいですね」



梨子「違う……」

善子「どうしたのよ、さっきから」

梨子「あの時は初見の技を使ってもミスをするように打たされてた……、あんな簡単にブレークされるなんて……」

千歌「……ん?あ、あれ、今ことりちゃんの相手って名前なんだっけ?」

花丸「だから、高咲侑さんずら、虹ヶ咲の部長で……」

ルビィ「……あ、あれ!?」
0848名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/17(水) 21:37:22.38ID:ObBOpqSI
希「戻ったよー」

真姫「にこちゃんは今治療中だけどね」

穂乃果「あ、希ちゃんに真姫ちゃん」

希「順調みたいやね、まあことりちゃんもまた一年の子には負けられないか」

海未「一年?確か二年生のはずでは」

真姫「何言ってるのよ、一年でしょ、あの子は」

穂乃果「え……?」

侑「やっぱり格上すぎる人は難しいなー……」

侑がラケットを使っていたラケットを変える

ことり「え、あれ……」

侑「ときめきって難しくて……、んー」しずく「私にはちょっと無理ですね」

ことり「……!」

ことりが液晶モニターを再度確認するように見る

シングルス2 南ことりVS桜坂しずく

しずく「それでは次はどんな理想のヒロインになりましょうか」

ノミdイ˶σᴗσ˵V 残念しずくちゃんでしたー、なんて
0849名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/17(水) 21:38:23.25ID:ObBOpqSI
ここまで
展開としてはバレバレだったかも
0851名無しで叶える物語(光)
垢版 |
2021/02/17(水) 21:45:57.17ID:b/EvHLoj
新の方だと制約のあるコピーよりなりきり(イリュージョン)の方が強いよね
0853名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2021/02/17(水) 22:29:37.17ID:EjLbh1xL
イリュージョンは日本高校生最強キャラにすらなれるからな
同じ中学生では相手にならん
0855名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2021/02/17(水) 23:17:07.06ID:4u7sJhzb
3年時しず子とか絶対強い
0856名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/17(水) 23:23:19.51ID:rTglFeHm
途中でしゃべってるしずくのセリフは誰の発言?
0857名無しで叶える物語(たこやき)
垢版 |
2021/02/18(木) 07:59:20.77ID:WPAqA0jQ
会話じゃないからコート上の独り言なのか、能力で見えてると思ってたけど実はいないとかなのかな
0859名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/18(木) 14:11:43.30ID:SGtCo4vP
しずくの変装した侑ちゃんかな
新テニだと仁王がイリュージョン使わないで試合に出てると思ったら実は変装した跡部だったからこのSSとは逆だね
0862名無しで叶える物語(たこやき)
垢版 |
2021/02/19(金) 00:25:51.18ID:0gOO2wk4
元ネタ知らないけど、替え玉というわけじゃなくて能力で周囲に誤認させてるだけでエントリーとかはちゃんとしずくちゃんになってるのかな
0863名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/19(金) 01:01:44.11ID:aF4u5lLj
穂乃果「液晶モニター、最初からああなってたっけ!?」

しずく「直前変更です、ルール上許されてますし、審判もコールの時に高咲とは言ってませんよ?」

穂乃果「そ、そうだっけ」

海未「それよりも今まで勘違いしてた……?特に変装してたような感じでも……」

絵里「それより、ベンチにいるのは……」

歩夢「侑ちゃん、もういいんじゃないかな……?」

ベンチにいるしずくがウィッグを取り侑が髪をツインテールに結び直す

侑「せっかくしずくちゃんごっこ楽しかったのに」

かすみ「気になって仕方なかったですよー……」

璃奈「愛さんが笑いそうになって一言も喋らなかった」

愛「だってさー!なんか口調わざとらしいし、微妙に声も真似ようとするし!」
0864名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/19(金) 01:02:09.44ID:aF4u5lLj
ことり「それより……ずっとその姿だった……?」

しずく「はい、ラケットだけ変えてましたけどね?」

エマ「今のしずくちゃんの完璧な演技はそのままの姿で周りに本物と思わせるレベルなんだよー」

彼方「侑ちゃんの演技は完璧だったけど、流石にプレースタイルが難しすぎたかー」

ことり「今までは偽物……」

しずく「これが私のテニスですから」


千歌「そ、そんなことできるの!?」

曜「普通は無理だと思うけど……観客席の私たちまで騙されるなんて……」

ダイヤ「プレースタイルの模倣というのは誰もが一度は試すことはあるとは思いますが……」

果南「それより問題はどこまで真似出来るのか……」
0865名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/19(金) 01:02:53.25ID:aF4u5lLj
ことり(落ち着かないと……、とにかく勝ってはいるんだから……)

「そうですよ、ことり、しっかりしてください」

ことり「海未ちゃ……」

しずく「どうしましたか?さあ、ことり、サーブを打ってください?」

海未「わ、私にも……」

ことり「っ……」

ことりがサーブを打つとしずくが海未と同じフォームで返してくる

しずく「どうしましたか?少しサーブがブレてますよ?」

穂乃果「海未ちゃんがいる……」

海未「わ、私はここですよ!」

希「これは……ちょっと……」

ことりは動揺を抑えてボールを打つ

しずく「そこは私の範囲内です、いきますっ!」

ことり「まさか……」

しずくが打ったパッシングショットが高速でことりのコートへと入り、ことりは反応が遅れたこともありボールを取ることが出来ない

しずく「ラブアローシュートです」
0866名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/19(金) 01:03:37.22ID:aF4u5lLj
絵里「海未と試合もしたことないはずなのに、見ただけでまさか打てるの……?」

しずく「私の試合の映像、記録をとにかく見る、またプロフィールを璃奈に調べてもらって好みの食べ物から、色、家族構成、すべてを真似ました」

海未「ひ、ひぃ……」

穂乃果「あ、思い出した!あの子、うちのお饅頭買いに来てた!」

しずく「好きな食べ物が穂乃果の家のまんじゅうというので少々困りました……」

果林「しずくちゃんの怖いところはあれを音ノ木坂、浦の星全員分やってることよね」

璃奈「昨日の試合映像もずっと見てた」

侑「しずくちゃんのことを単なる演技が上手い子って思ってると、負けちゃうよ?」

しずく「ことり、それよりも次を打ってください」

ことり(とにかくそういうことなら……海未ちゃんと思って試合するだけ!)

ことりはしずくに対してバード・ジェイルを使い足元を狙うように打っていく

しずく「っ」

海未「ことりは私と何度も試合をしてますからラブアロー対策は心得ています」

しずく(ことりさんは海未さんのプレースタイルを苦手とすると思ったけど……、苦にしてないか……)

しずく「撃ち抜きますっ!」

しずくが隙を見てラブアローシュートを打つ
0867名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/19(金) 01:04:03.20ID:aF4u5lLj
海未「ラブアローシュートの練習に付き合ってくれたのはことりです、打てないわけがありません」

しずく「なるほど、さすがことりです」

ことり「うぅ、海未ちゃんが二人いる……」

しずくはラブアローシュートを完璧に打つもことりの前に歯が立たずこのゲームを落としてしまう

「ゲーム南、3-0」

しずく(作戦ミス……、でも……)

しずくがラケットを再び変えてコートへと戻る

しずく「私の力で追いつくであります!」

ことり「浦の星の……」


千歌「曜ちゃんだっ!」

梨子「どうしよう、本当に曜ちゃんに見える……」

曜「ここだよ!?ここにいるからね!?」

しずく「全速前進ヨーソロー!」

曜「な、なんか恥ずかしい……」

ダイヤ「しかし、曜さんになってもフィジカル面を真似することは不可能なはず……」
0868名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/19(金) 01:04:52.11ID:aF4u5lLj
しずく「いっくよー!」

しずくのサーブにことりが反応するも出遅れしまう

ことり(さっきよりも速いっ……、これは……)

しずく「そこっ!」

しずくが甘くなったボールを見逃すにボールを打つ

ことり「させないっ!」

ことりがなんとか追いつき狙いを定めてショットを打つ

しずく「せーのっ!」

しずくは後方のボールに一瞬で追いつき打ち返す

ことり「えっ!?」

「15-0」

ことり(動きが完全に別人……)

絵里「穂乃果、昨日試合してた相手として感想は?」

穂乃果「前後の速さとか動き方、あと打ち方も一緒だよ……あんなこと出来ちゃうの!?」

希「多分自分への暗示にも近いのかも……、演じてるというよりも相手にそのままなってるというか……」

しずく「ほらほら、そのコースじゃ届いちゃうよ?」

ことり「は、速いっ」

ことりの厳しいコースにもしずくは対応して返していく

しずく「ここから追いつくよー!」
0869名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/19(金) 01:06:01.21ID:aF4u5lLj
−−−−−
−−−


ことり「右に……そこっ!」

しずくが右に動き出すのを見てからことりが左へとボールを打つ

しずく「おっと、させないよー!」

しずくはすぐに左へ動くとラケットを左に持ち替えてボールに追いつき打ち返す

ことり「っ……」

「ゲーム桜坂、2-3」

しずく「危ない危ない」

ことり「なんて身体能力……、それにセンスがすごい……」

しずく「さて……いい風も吹いてきたね」

ことり(風……、もしかしてあれも使えるの……?)

ことりはしずくの動きを止めようと足元近くを狙い始める

しずく「っと、えいっ!」

足元のボールにも掬い取るように対応してことりのバード・ジェイルを無効化していく

しずく「それじゃ私は止めらないよ!」

しずくがラケットを逆手に持ってボールをギリギリまで引きつけて振り抜く

ことり「いけないっ、届いて!」

強烈なショットにことりは難しい体勢で返すとすでにしずくが前でボールを待つ

しずく「この風ならっ」

しずくが狙ったようにスライスショットを打つ

ことり(このコースはアウトだと思うけどっ)

ことりは慌てて追いかけていくも風に乗ったボールはスピードを速め、アウトになるギリギリで風が止みボールはコート内に入る
0870名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/19(金) 01:06:50.85ID:aF4u5lLj
曜「Beginner's Sailingまで使えちゃうか……、参ったな……」

ことり「なんとかしないとこのままやられる……」

侑「うん、順調だねー」

愛「でもさー、なるべく守備範囲広げるなら愛さんになってもよかったのに」

歩夢「最初の侑ちゃんはともかくとして、なるべく私たちのテニスを見せたくないんだと思う、浦の星もいるから」

果林「あら?それなら私になって音ノ木坂に偵察なんていかないと思うけど?」

璃奈「確かに」

かすみ「しず子は単純にいろいろな選手になるのが楽しくなってるだけじゃ……」

ことり(スピカテリブルでも追いつかれる、バード・ジェイルも効果的じゃないなら……)

ことり「これで!」

しずく「これは……Wonderful Rush……」

しずく(こちらの回転を利用していく……ラリーを続けるのはまずい……)

しずくは低く速いスライスショットを風を読みながら打つもことりに拾われていく
0871名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/19(金) 01:07:50.53ID:aF4u5lLj
ことり「そろそろきついと思うよっ!」

しずく「確かに……きついかなっ!」

Wonderful Rushによって回転が強くなるボールの
ラリーが続く

しずく「それっ!」

Wonderful Rushに対抗できずにゲームを落とす

ことり「あ、あれ……?」

ことりはいつの間にかラケットを弾かれてしまっている

「ゲーム桜坂、3-3」

しずく「やったっ!」

しずくが可愛くガッツポーズを取る

ことり「……わ、私?」

真姫「いつの間にかことりになってる……」

しずく「ことりの技をことりが返すなんて、予想してなかったよね?」

ことり「やられた……」

しずく「さてと……」

しずくがラケットを再び取り替える

しずく「……追いついたことだし、ここからは突き放すわよ、ことり」

ことり「ここで……絵里ちゃん……」

しずく「さあ、楽しみましょう?」

(・8・)コロコロ変わってずるい
0873名無しで叶える物語(光)
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2021/02/19(金) 07:30:46.45ID:U+3f+bXl
かのん星定期
0874名無しで叶える物語(光)
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2021/02/19(金) 07:45:15.26ID:GGBvgBPJ
お前の役ジェニファー定期
0875名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/19(金) 09:02:01.46ID:ADeA5a5I
園田海未も案外使えんぜよ
0880名無しで叶える物語(茸)
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2021/02/20(土) 20:33:59.87ID:OO2hwc0h
旅行行ってて今日もちょっと更新できない
申し訳ない
0884名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/21(日) 22:56:34.97ID:RX672S6T
しずく「ことりを相手にするならやっぱりこのステップがないとね?」

ことり「どこも取られるっ!」

左右にことりがボールを散らすも絵里になったしずくはAngelic Angelを使いボールを拾っていく

穂乃果「完全に絵里ちゃんの動きだ……」

真姫「ねえ、もしかしてことりって絵里のこと苦手だったりする?」

海未「……そうですね」

絵里「えっ!?私、ことりに何か言ったりしたかしら……」

希「そういう意味やないって、なんでここで天然出すかな」

海未「絵里はことりの動きに対応出来る、それに加えて……あれです」

ことり「っ!そこっ!」

しずく「残念、攻めるのが遅いわよ?」

しずくは余裕の笑みを浮かべると通常のショットと同じ動きでドロップショットを打つ

ことり「……!」

ボールはコートに落ちバウンドせずに静止する

ことり「ホワイト・スワン……」

「ゲーム桜坂、5-3」
0885名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/21(日) 22:57:08.64ID:RX672S6T
しずく「どうしたの?このままじゃ、私が勝つわよ?」

果林「一度直接試合してることもあって再現度がすごいわね」

せつ菜「しずくさんにさっき私が試合した感想も伝えましたから、更に増してますね!」

侑「さっきの試合……、あー……大丈夫かな……」

せつ菜「?」

ことり「絵里ちゃんは確かに私は苦手……」

ことり「でも、あなたは絵里ちゃんじゃない……!」

しずく「……そうかしら?それは私に勝ってから言うことね!」

ことりの動きにしずくは対応してついていく

しずく(大丈夫、この動きなら問題ないっ)

ことり「えいっ!」

ことりがボールに飛びつくようにジャンプする

しずく(打ってからでも追いつける……)

しずくがボールの方向を極めようとするもことりは浮いたままボールをなかなか打たない

しずく(ま、まだ……)

ことり「そこ!」

しずく「っ!」

しずくが油断したところをことりがボールを叩きつけるようにしてポイントを奪う

しずく「そんな……」

ことり「もう負けない……!」
0886名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/21(日) 22:57:40.41ID:RX672S6T
絵里になったしずくに対してことりは徐々に動きを速めたスピカテリブルにより翻弄していく

しずく「動きが速い……、それにショットのコースがどんどん厳しく……」

穂乃果「ことりちゃんはツバサさんに負けてから、シングルスなら絶対に相手に取らせないって気持ちで練習してたから」

海未「ツバサのShocking Partyくらいの反応速度でなければそう簡単に追いつけないでしょうね」

しずく(だからってここまで動きが出来るわけが……!)

しずくがコートからことりを見失う

しずく「どこに……」

姿勢を低くしていたことりが突然飛び上がり現れる

しずく「ひゃっ!」

海未「あの動きに相手が恐れるからこそ、スピカテリブルです」

しずく(い、一瞬演技を忘れかけた……、でもまだ……!)

しずく「Force on me」

しずくの右腕にオーラが纏う
0887名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/21(日) 22:58:02.19ID:RX672S6T
真姫「嘘でしょ!?百錬自得も出来ちゃうの!?」

しずく「絢瀬絵里だもの、当たり前でしょ?」

ことり「確かにそれはすごいけど、ボール、当たるかな?」

しずく「えっ」

侑「しずくちゃんの理想のヒロインは確かにかなりのレベルになったけど、ちょっとやりすぎかな……」

かすみ「え、えーとつまり……」

侑「変に百錬自得見せたし教えたから出来るは出来るんだろうけど、あれは……」

せつ菜「使う場面は限定されますからね、南ことりさんのプレースタイルに対しては、多分最悪かと……」

しずくがボールに触れることができずにポイントを奪われていく

絵里「私でさえ、あれを使いながらことりと試合なんて無理」
0888名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/21(日) 22:58:25.82ID:RX672S6T
しずく(や、やりすぎちゃった……、だ、誰か他の人に……)

ことり「本物の絵里ちゃんの方がもっと強い!」

ことりのボールにしずくはすでに絵里ではなくしずくとしてボールを受けてしまう

しずく「ボールの回転が……!」

ことり「Wonderful Rush!」

数回続くラリーもしずくがラケットを弾かれてしまう

海未「自分のテニスを磨きあげ続けたことりの勝ちですね」

「ゲームセット、ウォンバイ南、7-5」

しずく「そんな……」

ことり「確かにどんな相手にもなれるのはすごいけど、あなた自身のテニスも見てみたかったな」

しずく「私自身のテニス……」

ことりはそう言うとベンチへと戻っていく
0889名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/21(日) 22:59:05.25ID:RX672S6T
穂乃果「ことりちゃん勝ったー!」

真姫「これで追いついたわね」

絵里「ごめんなさいね、三年生が不甲斐なくて」

ことり「そんなことないよ、絵里ちゃんの強さを知ってるから今の試合も勝てたんだから」

絵里「ことり……」

にこ「いいわよ、変に気を遣わなくても」

ことり「にこちゃん!大丈夫なの!?」

凛「検査結果骨にも異常なしにゃ!」

花陽「しばらくテニス禁止って言われたけど……」

希「良かった……」

にこ「ことりは勝つって信じてたから最後の試合には間に合って良かったわ」

ことり「に、にこちゃん……」

ことりが顔を真っ赤にします

にこ「最後は任せたわよ」

穂乃果「うんっ!ここで勝てば優勝!」
0890名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/21(日) 22:59:46.54ID:RX672S6T
しずく「すみません、やり過ぎました……」

かすみ「まあこれは完全に」

璃奈「調子に乗った」

しずく「うぅ……」

果林とエマがしずくに軽くデコピンします

しずく「はぅ」

果林「はい、これで罰ゲーム終わり」

エマ「終わりー」

侑(負けはしたけど、そのうちしずくちゃん誰にでも完璧に演じそうだなー……)

愛「さてと、いつの間にやらシングルス1かー」

歩夢「出てくるのは高坂穂乃果さん……」

果林「底が見えない感じが怖いわよね」

侑「とにかく負けたらこの時点で音ノ木坂優勝、それはさ、ときめかないよね」

「お待たせしました、シングルス1のオーダーを発表します」
0891名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/21(日) 23:00:22.53ID:RX672S6T
シングルス1 高坂穂乃果VS近江彼方

しずく「あれ?そういえば彼方さんは?」

エマ「静かだから寝て……あれ?」

せつ菜「はぁはぁ……」

せつ菜が息を切らしてベンチに戻ってきます

歩夢「せつ菜ちゃん!?」

せつ菜「ち、ちょっと、彼方さんのアップに付き合ってたら……」

彼方「せつ菜ちゃん、ありがとー、おかげで目も完全に覚めたよー」

せつ菜「い、いえ……」

侑「最初から覚醒してる彼方さん……!」

彼方「明日になんとしても繋げちゃうよー」

ノレcイ´=ω=) 試合終わるまですやぴはお預けだよー
0892名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/22(月) 01:04:41.65ID:0nMcljk3
調子に乗りすぎたなしずく
シングルス1は侑ではなく彼方できたか
つまり必然的にAqours戦の方で侑が出るわけだな
0894名無しで叶える物語(えびふりゃー)
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2021/02/22(月) 02:03:45.44ID:eRd3YVWf
面白いな
0895名無しで叶える物語(あら)
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2021/02/22(月) 07:04:23.86ID:bgIJEA6+
ぶっちゃけ彼方ちゃんが勝つことがわかってるし消化試合感が半端ないな
侑ちゃんと当たるAqoursのメンバー誰になるんだろ?
0897名無しで叶える物語(もなむす)
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2021/02/22(月) 12:25:39.44ID:Ll1jUqas
新テニの方に彼方ちゃんに合いそうなプレイスタイルの人いるよね
とりあえずシングルス1楽しみだわ
0898名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/22(月) 20:43:07.32ID:Q08QBcWh
今日、日が良すぎて仕事忙しかったのでちょっとお休み
0900名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/23(火) 22:05:57.05ID:l8fcZTOa
ダイヤ「シングルス1、穂乃果さんはわかりますが、お相手の近江彼方さんというのは?」

ルビィ「戦歴としてはそこまで圧倒した試合はないけど……」

梨子「でもシングルス1を任せるくらいの選手だから」

鞠莉「とにかくここで虹ヶ咲の選手を全員見れるのはチャンスっ!」

善子「ここで負けられちゃうと明日消化試合だけどねー……」

花丸「なんでそういうこと言うずら!」

曜「だからといって虹ヶ咲を応援するのもなんか違うよねー」



歩夢「せつ菜ちゃん大丈夫?」

せつ菜「は、はい……、覚醒した彼方さん相手だったので……」

エマ「彼方ちゃんは調子のムラがなければすごいんだけどねー」

しずく「でも今日は全開みたいですから、おそらく……」

侑「うん、負けない、相性もかなりいいと思う」
0901名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/23(火) 22:06:38.57ID:l8fcZTOa
彼方「よろしくねー」

穂乃果「よろしくお願いします!」

穂乃果(なんかフワフワした人だなー、どういうテニスするんだろ)

「ザベストオブワンセットマッチ、近江サービスプレイ」

彼方「せっかくだから見せちゃうよー」

彼方はボールを下に向けたまま指で回転を加えて落としボールを打つ

穂乃果「アンダーサーブ!?」

穂乃果は不意を突かれるもスピードのないサーブにラケットを合わせようとする

彼方「そのサーブ消えちゃうよ?」

穂乃果「え」

ボールに合わせたはずのラケットが空振りしてしまい穂乃果はポイントを取られる

穂乃果「消えた……」
0902名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/23(火) 22:07:08.06ID:l8fcZTOa
愛「いきなりあのサーブ打つかー、飛ばすねー」

しずく「珍しく試合前から覚醒状態ですからね」

彼方「さ、どんどん打つよー」

彼方の消えるアンダーサーブに穂乃果は対応しようとするもボールにラケットが当たらない

「40-0」

穂乃果「もー!消えるー!!」

希「んー、手元で急激に変化してるから消えるように見えるんだろうけど……」

海未「でもどこにどう回転を……」

ことり「あるとすればボールを落とすときに回転をかけて……あと、風?」

真姫「……それだけであそこまで変化するのは反則ね」

穂乃果(落ちてる位置があの辺りだから、おかしいけど真横あたりで待てば打てるはず……)

穂乃果は構える位置を極端にサービスラインの真横に取る

彼方「おー、考えたねー」

彼方が感心しながらサーブを打つ

穂乃果「よーし!」

ボールはバウンドすると消えることなく穂乃果の後ろを通り過ぎる

穂乃果「……あれ?」

彼方「それは消えないよー」
0903名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/23(火) 22:07:39.59ID:l8fcZTOa
にこ「あんなあからさまに狙ってるのに打つわけないでしょーが!」

海未「穂乃果のあれはいつになれば直るのでしょうか……」

「ゲーム近江、1-0」

穂乃果「だ、大丈夫だって!これから!これから!」

彼方「それはどうかなー?」

穂乃果「えいっ!」

彼方「おっとー、いいサーブだねー」

彼方が穂乃果のサーブを難なく打つとネット際へとダッシュする

花陽「リターンダッシュ!?そんなアクティブな……」

穂乃果「っと!」

彼方の動きを見て穂乃果が彼方の足元を狙うようにボールを打つ

彼方「そこはダメだよー」

足元へのボールを彼方がラケットを上手く使って打ち返すと緩く浮いたボールがネット際へと落ちる

穂乃果「そ、そこっ!?」

彼方の位置からかなり離れた場所にボールが飛び穂乃果も対応出来ない
0904名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/23(火) 22:13:22.47ID:l8fcZTOa
穂乃果「あの位置からあんなところにボレーを落とすなんて……」

彼方「ちなみに彼方ちゃんはどこから、どこへでもボレーを打てて落とせちゃうんだぜー?」

穂乃果「嘘っ!?」

彼方「それじゃ試してみるー?」

穂乃果「よ、よーし!」

穂乃果のサーブを返すと彼方が前に出る

穂乃果「そこだ!」

今度は足元でなくコートサイドを狙ってボールを打つも彼方が追いついて無理な体勢でボールを返す

穂乃果「それはさすがに……」

しかし、ラケットを離れたボールはまたしてもフワリと浮いてネット際へ落ちていく

彼方「彼方ちゃんの必殺butterflyだよー」

穂乃果「そ、それも……」

彼方「手首を上手く使ってこれくらいのボールなら当たれば自由に狙えちゃうよー?」

果林「気のせいかしら、彼方いきなり自分のショットバラしてない?」

璃奈「悲しいけど、気のせいじゃない」
璃奈ちゃんボード[頭痛い]

かすみ「彼方先輩ー!何してるんですかー!」

侑「ま、まあ彼方さんらしいよ……」
0905名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/23(火) 22:14:59.66ID:l8fcZTOa
穂乃果「どこにいても打てる……んー……え、じゃあどうすれば?」

彼方「おすすめは彼方ちゃんに取らせないようなショットとか、ロブとかだよー」

穂乃果「なるほど!」

歩夢「攻略法を教えてる……」


ダイヤ「なんですの、あの試合は……」

梨子「よ、余裕を見せて相手を油断させてるのかも……」

善子「絶対違うでしょ、あれは」

果南「でも、あのボレーすごいよ、本当に予測不可能なところに飛んでいってる」

曜「でも、相手が……」
0906名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/23(火) 22:17:22.26ID:l8fcZTOa
穂乃果「いけないいけない……ここは遊んでられないんだよね!」

彼方「私も遊んではないよー?」

穂乃果「多分これでなんとかなるはず!穂乃果オンステージ!」

穂乃果のショットに対して彼方がボレーを打とうとするも彼方が違和感を感じる

彼方「なるほど、これかー」

ボールは予測不可能な位置ではなく穂乃果のいる方向に飛んでしまい穂乃果がしっかりと対応する

「15-30」

穂乃果「よし!」

凛「さすが穂乃果ちゃんにゃ!」

にこ「ちゃんとあのボレーにも効くわね」

海未「ええ、上手くコースを限定させて、ミスも誘えますから、予測不可能な場所に落ちることはあれでなくなりましたね」

彼方「打とうとしたら確かに打ちづらさがあった……、無理したらネットかアウト、なるほどねー」

穂乃果「butterfly攻略しちゃったよ!」

彼方「うん、でも、ここまでは想定内だよー」

穂乃果「え?」
0907名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/23(火) 22:18:42.73ID:l8fcZTOa
歩夢「……彼方さんのあれが見れる」

せつ菜「楽しみです!」

穂乃果(よくわかんないけどっ、浦の星の曜ちゃんみたいなことされない限り大丈夫なはず!)

穂乃果のサーブを彼方が今度はボールを返すとネット際へにはダッシュせずにボールを待ち構える

穂乃果「っと!」

穂乃果が思い切りボールを返すと彼方は穂乃果がいる位置とは反対の方向へとボールを打つ

穂乃果「え、あれ!?」

彼方の打ったボールはコートギリギリに入りポイントが入る

彼方「穂乃果オンステージ破れたりー」

真姫「な、なんで!?」

絵里「穂乃果が回転をかけなかったわけでもなさそうだけど……」

穂乃果「も、もう一回っ!」

彼方「一緒だよー?」

彼方は穂乃果のショットを何度も穂乃果とは反対方向へと返していく

穂乃果「っ!」

彼方「そんなに後ろにいていいのかなー?」

穂乃果「しまったっ!」

彼方のボールは緩く浮いてネット際へと落ちていく

彼方「butterflyも絶好調ー」
0908名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/23(火) 22:20:11.41ID:l8fcZTOa
希「穂乃果オンステージ、完全に無効化されてる……?」

穂乃果「っ、それならっ!」

コートに陽の光が差し込み始める

にこ「ちょっと!何こんな序盤に使おうとしてんのよ!」

穂乃果「えいっ!」

彼方「Happy maker、だっけ?」

穂乃果「これで!」

穂乃果の力任せにボールを打つも

穂乃果「あ、あれ!?」

打った瞬間に違和感を感じ取り、ボールはコート内に入ることなくアウトになる

彼方「ダメだよー?ちゃんとコートを狙わないと」

絵里「ま、まさか、Happy makerが効かないっ!?」

にこ「ど、どういうことよ、いったい……」

穂乃果「ボールの回転が……」

エマ「フットワークで攻めてくるタイプじゃなくて良かったよねー」

しずく「ええ、あのHappy makerも回転を使って打ったボールをすべてコート内に入れてくる技みたいですから」

侑「今の彼方さんはすべての回転を無効化出来る」

彼方「あんまりそれ打っても無意味だからやめたほうがいいよー?」

穂乃果「む、無意味……?」

彼方「彼方ちゃんが回転全部消しちゃうから、Märchen starで」
0909名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/23(火) 22:22:54.92ID:l8fcZTOa
にこ「回転を……消す?」

璃奈「覚醒してる彼方さんはボールの回転を瞬時に伝達して手首の動きで回転を無効化出来る」

侑「穂乃果さんの技はこれで全部無効化だね」

穂乃果「そんな……」

彼方「そのHappy makerも相手の回転を利用して打つってことだけど実際には相手に打たせる段階で回転させてるみたいだねー、それを無効化させてもらったよー」

凛「ね、ねえ、これって……」

海未「相性が最悪です……」

彼方「さあ、Märchen starで夢の世界へようこそ〜」

−−−−−
−−−


ことり「穂乃果ちゃんがまさかこんな……」

絵里「信じられない……」

穂乃果「……はあはあ……」

彼方「圧倒的になっちゃったねー」

「ゲーム近江、5-0」

リ`・ヮ・)……
0910名無しで叶える物語(茸)
垢版 |
2021/02/23(火) 22:29:27.85ID:ni17GgHj
ここまで
規制されたので携帯から
0911名無しで叶える物語(SB-Android)
垢版 |
2021/02/23(火) 22:31:26.15ID:0Oj4Q4lY
彼方ちゃん強すぎる
0913名無しで叶える物語(うろん)
垢版 |
2021/02/23(火) 22:47:01.81ID:Hqd4iFp5
種子島先輩のあれか
0914名無しで叶える物語(あら)
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2021/02/23(火) 22:47:06.55ID:GqRMrglS
あえてここで終わってもそれはそれで面白いかも
次の虹ヶ咲誰が補欠になるんかな?
0918名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/24(水) 23:03:09.87ID:R+X/cESG
ダイヤ「まさか、このような展開になるとは」

善子「虹ヶ咲で最強なんじゃ……」

果南「いや、そうとも限らないよ、多分曜や千歌なら勝てる」

曜「え?」

千歌「曜ちゃんはともかく私も?」

ルビィ「二人とも回転とか関係なくプレー出来るもんね、あ、千歌ちゃんの新技は打たない前提だけど」

鞠莉「要するにボールを取らせなければいいわけねー、私は苦手なタイプだけど」


真姫「フェイントをかけて、上手く翻弄とかすれば……」

にこ「もうやってるわよ、Happy makerもあの後数回しか使ってない」

絵里「相手のボールを瞬時に理解してるから、フェイントには引っかかってないわね」

花陽「でもそうなると……どうすれば……」
0919名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/24(水) 23:03:38.70ID:R+X/cESG
穂乃果(困ったなー……、打つ手が……)

彼方「このまま抵抗しないのかなー?」

穂乃果「ちょっとだけ……」

彼方のショットに対して穂乃果が半歩下がるとドロップショットを打つ

彼方「おっと……」

穂乃果「絵里ちゃんのやつ!」

ドロップショットはバウンドせずに静止する

「15-0」

彼方「無我だよね、そのショットは彼方ちゃん苦手だなー」

凛「そういえば穂乃果ちゃんも無我使えるって言ってたにゃ!」

穂乃果「っ、あ……」

にこ「苦手なのは相変わらずみたいね」

穂乃果「やっぱりこれだと疲れるだけ……」

彼方「あれー、やめちゃうのかなー?」
0920名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/24(水) 23:04:07.58ID:R+X/cESG
彼方(あ、危ない危ない……、ずっとあれやられちゃうと彼方ちゃん困っちゃうところだよー……)

穂乃果「やっぱり私は私で、自分のテニスをするっ!」

穂乃果が打ったボールを彼方がしっかりと目で確認する

彼方(特殊な回転はかかってないねー、これなら普通に返すだけ!)

彼方がボールを見極めてボールを返す

穂乃果「絶対負けない!」

彼方「それでも全部消しちゃうよー」

彼方は穂乃果のボールに独特の回転が加わったのを見逃さずにMärchen starで回転を無効化する

穂乃果「っ!」

彼方「ボールは穂乃果ちゃんの近くにはいかないよー!」

穂乃果「あっ!」

穂乃果のボールが浮いてしまうと彼方は見逃すにボールをスマッシュする

彼方「彼方ちゃんスマッシュー!」

「15-15」

穂乃果が悔しそうに俯いてしまう
0921名無しで叶える物語(もんじゃ)
垢版 |
2021/02/24(水) 23:04:56.20ID:R+X/cESG
侑「ここまで、だね」

愛「相性の悪さは仕方ないもんねー、ん?歩夢どうかしたの?」

歩夢「……まだ、何かある……そんな気が……」

歩夢が震えながら穂乃果を見る

侑「……まさか」

凛「穂乃果ちゃんはこんなあっさり負けないにゃ!」

海未「当たり前です、ここで何かしてくれる、それでこその穂乃果です」

ことり「うんっ、穂乃果ちゃんは簡単に負けたりしない!」

にこ「穂乃果!私たちはまだ諦めないわよ!あんたはどうするの!」

穂乃果「……そんなこと言われたら、やるしかないよね」

彼方「それでもここからひっくり返すのは無理だと思うよー?」

穂乃果「やるったらやる!」

穂乃果が目を輝かせる
0922名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/24(水) 23:05:43.65ID:R+X/cESG
彼方「彼方ちゃん、負けてあげないよー!」

彼方のボールを穂乃果がしっかりと見る

穂乃果(あれ、なんだろ、すごいボールがよく見える、どこに打っても入る気がする……!)

穂乃果が全力でラケットを振ってボールを返す

彼方「え!?」

彼方はボールを拾おうとするもボールのスピードに追いつけずに固まってしまう

「30-15」

彼方「今のスピードは……?」

彼方が不思議そうに穂乃果を見るとその様子に目を見開く

彼方「……それは何?」

穂乃果は全体にオーラを纏い眩しく光っているように見える

にこ「やったわね、穂乃果」

ダイヤ「到達しますか……その領域に」

侑「……天衣無縫」

穂乃果「さあ、テニスを楽しむよ!」
0923名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/24(水) 23:06:43.97ID:R+X/cESG
−−−−−
−−−


穂乃果「せーの!」

彼方「っ!」

穂乃果のサーブに彼方は触ることが出来ずにいる

「ゲーム高坂、1-5」

真姫「す、すごい……」

希「あれがSPスキル、天衣無縫?」

にこ「そうみたいね、私も見るのは初めてだけど」

しずく「あ、あの、あれはつまりどういう……」

侑「難しいことじゃないよ、テニスが楽しくて仕方ない、その状態になってるだけ」

かすみ「え、えーと……?」

せつ菜「何を打っても入る気がする、どんなボールでも打ち返せる、そんな気持ちを体現したのが天衣無縫なんです」

千歌「えーと、つまりー、ゾーンのもっとすごい版!」

ダイヤ「語彙力が低下してますが、それが一番わかりやすいかもしれませんわ」
0924名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/24(水) 23:08:17.45ID:R+X/cESG
穂乃果「全部返しちゃうよー!」

彼方「それは、困っちゃうなっ!」

彼方がアンダーサーブを打って牽制する

穂乃果「そこっ!」

穂乃果はボールが急激に曲がる瞬間を捉えてサーブを返す

彼方「なんかすごいけどこれは当たるよー!」

彼方は穂乃果のボールを無効化しようとするもラケットが弾かれてしまう

彼方「Märchen starが……」



彼方は何度も穂乃果のショットを無効化しようとするも回転を彼方が把握できずに徐々に追い詰められていく

彼方「彼方ちゃん、ちょっとつらいかな……」

楽しそうにプレーする穂乃果を見て彼方が苦笑いする

果林「彼方、心が折れかけてるわね……」

エマ「でも確かにあれじゃどうしようも……」

侑「大丈夫、無敵じゃない、まだ今なら勝てるっ!彼方さん!」

彼方(って言われても結構ピンチだよー……)

彼方(でも、ここで負けたら優勝の可能性が消えちゃう……それはさ、彼方ちゃん嫌なんだよね)
0925名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/24(水) 23:09:25.00ID:R+X/cESG
穂乃果「えいっ!」

穂乃果のショットを彼方は打ち返そうとはせずにじっと見つめて見逃す

彼方「……」

しずく「彼方さん……?」

彼方(ボールが見えないわけでも、大きくなったわけでもない、ただのテニスボール、私はこれを打ち返せばいいだけ……)

穂乃果「いっくよー!」

穂乃果がボールを打つと彼方はボールだけを見て、ただラケットを振る

彼方「打てるっ!」

彼方が打ったショットは穂乃果の横をすり抜けてライン上に綺麗に落ちる

穂乃果「えっ!?」

彼方「……私は、ここで負けるために虹ヶ咲に来たわけじゃないんだよ」

彼方が真剣な表情で穂乃果を見る

穂乃果「……っ!」

彼方「打つ!」

穂乃果「私も返すよ!」
0926名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/24(水) 23:11:33.29ID:R+X/cESG
激しいラリーが続くも彼方が仕掛ける

彼方「いくよー!」

穂乃果「まずいっ」

彼方「Märchen star!」

彼方が穂乃果のボールを無効化しようとする

にこ「天衣無縫も無効化する気!?」

絵里「そんなこと出来たら……」

彼方「彼方ちゃん、最強になっちゃうんだぜー!」

彼方が打ったボールは勢いをなくすもネットを越えずに落ちてしまう

彼方「っと、やりすぎたかなー」

侑「すごい……、すごいよ!彼方さん!」

果林「あの感じなら返せる……」

彼方「全部消しちゃうよー」

穂乃果「やってみてよっ!」

穂乃果は嬉しそうにボールを打とうとするも勢いがつきすぎたように空振りしてしまう

穂乃果「あ、あれ……?」


ダイヤ「どうやら、時間切れのようですわね」

曜「オーラが消えちゃってる……」

ダイヤ「SPスキルは扱うのが難しい、と言ったはずですわ」

にこ「天衣無縫の難しさは持続時間か……、やっぱりそんな上手くはいかないものね」

侑「使いこなせる前でうちとしては助かったね」

穂乃果「え、えーと……」

彼方「ふぅ……、これは彼方ちゃんの勝ちだねー」

穂乃果「あ、う……」
0927名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/24(水) 23:13:37.39ID:R+X/cESG
天衣無縫が切れてしまった穂乃果は彼方に連続してポイントを許してしまう

穂乃果「こ、これ、終わった後すごい疲れが……」

彼方「うーん、せっかく天衣無縫も無効化出来ると思ったんだけど残念」

穂乃果「あ、あのー……」

彼方「彼方ちゃんの完全版Märchen starいくよ?」

穂乃果「っ……!」

穂乃果は最後にHappy makerを打とうとするも彼方のラケットに触れたボールは勢いをなくして穂乃果の元にボールが辿り着かずコートに静かに落ちてしまう

穂乃果「……だ、ダメだ……」

彼方「久々の本気の試合、楽しかったよー」

「ゲームセット、ウォンバイ近江、6-2」

彼方「これくらいしないと、前の学校の皆にも怒られちゃうからね」

彼方はラケットを持った手を高く掲げる
0928名無しで叶える物語(SB-Android)
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2021/02/25(木) 00:16:19.14ID:NU8dhuy/
シュトルツシュトラール最初の会得者はやはり穂乃果か
穂乃果の場合は愛しさの輝きかな
0930名無しで叶える物語(あら)
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2021/02/25(木) 07:02:06.61ID:0k8q8WR9
多分次Aqoursが勝つだろうし一勝一敗で取ったセットの数で勝敗決めるなら穂乃果が戦犯になりそうだな
とはいえ虹ヶ咲と浦の星戦にも期待
0932名無しで叶える物語(茸)
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2021/02/25(木) 10:50:21.53ID:h2IsyuNC
もう書けるかな
0933名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/25(木) 20:48:58.51ID:WdXn2VXQ
あれ、まだ書けない?
0934名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/25(木) 20:49:42.15ID:WdXn2VXQ
「音ノ木坂学院と虹ヶ咲学園の試合は4-3で虹ヶ咲学園の勝利です」

侑「勝った!勝ったよー!!」

愛「彼方で勝ったー!」

璃奈「愛さん、それは無理矢理」

せつ菜「これで明日も勝って優勝です!!」

しずく「せ、せつ菜さん、だから声が……!」

梨子「これで明日がまだある……」

果南「虹ヶ咲に勝って一勝一敗で並ぶよー!」

ダイヤ「楽はさせませんわよ、虹ヶ咲」
0935名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/25(木) 20:50:41.60ID:WdXn2VXQ
穂乃果「ごめん……なんかすごいことできたのに負けちゃった……」

にこ「あれはもう仕方ないわよ、多分私でもボロ負けした可能性があるわ」

海未「オーダーはどうしようもありませんから……それより」

凛「これ、明日仮に並んだらどうなるの?」

真姫「まさかみんな仲良く優勝とかじゃないでしょうね?」

花陽「それはないかな、多分、勝敗は決めるはず、もしかすると試合も考えられる……」

ことり「それなら、まだ気が抜けないねっ」

ラブオープン二日目が終わると、各校足早に明日に向けて話し合うためそれぞれ宿泊場所へと戻っていきます
0936名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/25(木) 20:51:07.77ID:WdXn2VXQ
なんかあんまり長く書けないのでここから次スレに
0938名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/25(木) 21:00:10.90ID:WdXn2VXQ
余所でやってくださいになってしまうんだけど
0940名無しで叶える物語(もんじゃ)
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2021/02/25(木) 22:51:47.27ID:WdXn2VXQ
テニスの王女様♯2でどなたかスレ立てしてもらえると助かる
レス数が900を超えています。1000を超えると表示できなくなるよ。

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