海未「エマと山と私と」エマ「登山だねぇ〜!」
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海未(今日はエマと登山に来ています)ザッザツ
エマ「気持ちいいねぇ」ザッザツ
海未「ええ、本当に」ザッザツ
エマ「〜♪」
海未(エマは山の緑衣に幼い少女のように目を煌めかせていて)
海未(本来なら私もこの大自然を楽しむはずだったのですが――)
エマ「懐かしい気分だよ、海未ちゃん」ザッザツ
海未「えっ、ええ! エマは山育ちですから、そうですよね」
エマ「〜♪」ぽよん ぽよん
海未(おっぱいが揺れてるんですよッ!!!!!!!)ジーーーッ 「海未ちゃんっ」
階段を駆け上って、開きっぱなしの塔屋から身を躍らせる。視界に飛び込んでくるのは──。
「海未ちゃんッ!!」
地面を転がる海未と、息を切らしながら海未を見下すランジュ。
「エマ・ヴェルデ……どうしてここに」
「海未ちゃん、海未ちゃんっ!」
ランジュの言葉は耳に入らないようで、エマは海未へと駆け寄る。
海未はひゅうひゅうと細く息をしながら、僅かに目を開いた。
「あ……え、ま……」
「海未ちゃん、どうして……どうして!?」
エマが海未を抱え起こすと、力なく、それでもエマに視線を合わせる。
「……え、ま、が……」
「わたし……? わたしなの……? わたしのせい……?」
私のせいで、海未ちゃんがこんなに怪我をしてる……?
だったら……。だったら! 「ランジュちゃん……もう、もう止めて! 海未ちゃんを傷つけないで!」
「え、ま……だめ、で──」
「エマ、貴女もアタシの邪魔をするの? だったら──」
海未を抱き抱えたまま、エマはランジュに懇願する。
それでもランジュは止まらない。海未とランジュの闘いは、どちらかが負けを認めるまで続く。
「エマ、アナタも!!」
白い風。踏み込んだランジュが、海未とエマに一気に距離を詰める。
「!」
エマはぎゅうと海未を抱きかかえ、強く目を閉じる。
海未だけはもう傷つけさせはしない。同好会の為に、エマの為に傷ついた海未を、もう離しはしない。
「エマさんっ!」
「な──!?」
来るべきに衝撃に備え、エマが全身に力を込めた瞬間。
ランジュの動揺と自身を呼ぶ声に、エマはわずかに目を開いた。 声。それも聞き覚えのある、耳に馴染みのある声。
そしていつまでも届かない衝撃に、エマは体を起こし、目を開ける。
「あ……は、な?」
淡い桃色の花。幾重にも重なる花弁たち。花の名はガーベラ。
大きなガーベラの花が、エマと海未をランジュとの間に割り込んでいた。
「で、きた……?」
後方。塔屋。エマは視線を巡らせる。
「あゆむ、ちゃん……!?」
「上原歩夢!? アナタも……アナタも、固有結界を!?」
エマとランジュの声に、ガーベラを咲かせた少女が大きな声で叫ぶ。
「エマさん! あの子の方を見て! 私達が今日歌ったステージ!」
ランジュがガーベラの花に自身の結界を乗せて拳を振るう。ガーベラの花に衝撃が走るたび、歩夢は身を震わせる。
「ステージ……あ、部長……?」
エマがさらに視線を巡らせると、ステージの上にはギターを担いだ部長が立っていた。
「エマさん! ランジュちゃんを止めよう!」
「で、でも……止めるって言っても……!」
「固有結界だよ! スクールアイドルだけが持つ、自分の心のカタチ! それを表現するの!」
「でも、私は、私は……!」
「歌って! エマさん! エマさんの歌で、皆を救うの!」 「歌……」
「エマさん! エマさんはどんなスクールアイドルになりたくて日本に来たの!?」
「私は……」
優しい気持ちを伝えて。伝わる気持ちをどんどん広げて、世界中を優しさで溢れさせる。そんなスクールアイドルになりたい。
「歌って! エマさんなら、歌える! 私がギターで一緒に歌うから!」
「エマさん……っ! 歌って……!」
部長と歩夢の叫びに、エマはぎゅっと目を閉じて、ゆっくりと開く。
「海未ちゃん……私、海未ちゃんを護るよ」
「え、ま……」
刹那。窓ガラスが割れるような破砕音の後、ガーベラの花が散った。
ランジュの拳が歩夢の固有結界を打ち破り、今にもエマたちに噛みつこうとしている。
「歩夢ちゃん! 音楽お願い!」
「うんっ!」
ステージに飛び乗る歩夢は、そのまま舞台袖へと突っ走る。 「みんな、皆纏めて、打ち破ってあげるから!!」
怒号に似たランジュの声に、けれどエマはもう視線を外さない。海未を優しく寝かせると、すっと立ち上がる。
すぅ、と大きく息を吸う。心の内側。自分のスクールアイドルとしての、あり方を。
「エマさん、曲の題名は──」
わかるよ。曲名が、歌詞が、もう、心の中につたわってくるから。
「未来ハーモニー」
鐘の音が、鳴り響いた。 エマに眠る心象風景。ランジュの世界に、たった一つ、侵食する小さな点。
──Brand New Brand New World……
──Brand New Brand New World……!
「っ!? どうして!? ランジュの結界に、孔が!?」
──つい うつむきたくなるような 景色まだ続いてるけど
──縮こまってちゃらしくない 瞳を開ければ 見えてくる
エマの足元から生まれていく光に、まず海未の体が包まれていった。
──新しい予感がするの ドキドキして 眠れないよ
──ずっと 寂しかったけど もう 一人じゃないよ
輝く草原色の光が、確実に世界を彩っていく。
そして歩夢もエマに沿うように、コーラスを重ねていく。
──It's alright, will be alright
──ヒカリを目指して……
「だったら、だったら! エマ! アナタをここで──!」
激昂するランジュ。歩夢も部長も、海未も視界になど入らない。穿たれた穴、これがひどくランジュのプライドを傷つけた。
一気にエマへと距離を詰めるランジュ。それでもエマは、歌うことを止めない。
──出発! Ready go! ランジュの拳。伸びていくその先には、エマの鳩尾だった。
「!」
けれど、拳はエマに届くことは無い。
──歩いていこう ギュッとずっと 虹が待ってるよ
──夢見る度 色が増えていく
「──エマだけは、傷つけさせはしません」
ランジュの拳には。
「な、に……!?」
海未の手がしっかりと喰らいついていた。
──やっと来れたね きっともっと
──奇跡を信じていくよ
「死にぞこないがぁあああ!!」
「──っ!」
掴んだ手が乱暴に振り払われる。ほぼ同時に海未も立ち上がった。
流れていた血は止まっている。折れた腕の痛みも、抉られた胴の吐き気もない。エマの歌が海未を守り続けている。
ランジュの拳を弾き、側頭部まで跳ね上がってくる脚を振り払い、海未は一歩詰める。
──響く ハーモニー 空へ届け
──そう心のまま
見える。もうランジュの結界に囚われる海未ではなかった。エマの世界。エマの心象風景。
彼女のそれに背中を押され、海未はランジュの殺意をいなし続ける。
「く、ぅうう!!」
「う、おおおぉおおおおお!!!」
渾身の力を込めて、海未もまた固有結界を展開する。エマのそれと同調するように。ランジュを圧し返す。
──楽しみだね ミライ描こう 「ランジュを、ランジュを舐めるな……舐めるなぁあああああ!!」
「!」
「きゃっ──」
「わっ──」
「歩夢、部長──!!」
圧し返されたランジュもまた、呼応するように腹の底から絶叫する。
今までにないほどの結界の圧に、歩夢と部長は大きく仰け反る。
「く、それでも──!」
──Brand New Brand New World……
──Brand New Brand New World……!
エマは苦悶の表情を浮かべつつも歌い続けている。新しい世界を呼び続けている。
エマが歌う事を止めないのなら、海未は立ち続けることができる。
「その歌を、止めろ──!」
「止まるものか──!!」
踏み込んでくるランジュに、海未は備える。エマの苦悶の表情に並んで、ランジュの結界に穿った孔が少しずつ萎んでいく。
一瞬四肢が重くなり、海未が背筋を凍らせたその瞬間。 ──いつか願った瞬間が
──始まる…!って感じたんだ
──こんな出会いもあるんだね
エマの声でもない。歩夢のコーラスでもない。それでも聞き覚えのある、三つの歌声。
「彼方ちゃん……せつ菜ちゃんも……!?」
「璃奈……!」
歩夢を支える彼方。部長を支えるせつ菜。そして海未の隣まで駆け付けた璃奈が、そこに居た。
海未に璃奈は大きく頷くと、ぐっとランジュの方を見る。
──踏み出してね ほんと良かった!
海未も一歩を踏み出す。ランジュの肘を躱すと、一歩を踏み込む。
身体が急接近し、仰け反るランジュ。けれど海未は拳を振るわない。
海未を追随するかのように輝く草原色の光に、ライトピンク、すみれ、深紅、純白の光が付随し始める。 ──新しい音が聞こえる
太陽のようなオレンジ色が。
──ワクワクして 止まらないよ
無敵色のパステルイエローが。
──まだ知らない明日へと
蒼穹に似た水色の光が。
──風はもう輝いてる
海のように真っ青な青い光が。
海未を包んでいく。
「栞子ちゃん! 歌って!! 私と一緒に!」
エマの声。ステージの傍でたたずんでいた栞子は、弾かれたようにステージへ上る。そしてエマと共に声を合わせて。 ──It's alright, will be alright!
翡翠色の、決意を秘めた強い光。
──扉を開いて… 出発!
──Ready go!
海未がまた、一歩を踏み込んだ。
拳を躱し、膝を受け止め、脚を上体を反らして躱し、それでも尚歩みを止めることは無い。
「なんで、なんでっ!」
「これが彼女たちの想いです! 彼女たちが目指す未来なんです!!」
──みんなでいこう そうさもっと
──ミライ奏でるよ Oh Brand New World
──目覚める度 夢が咲いていく 広がっていく
「彼女たちはライバルですが、互いを高めあっていく仲間で──」
「っ!」
「それぞれに目指すべきスクールアイドルとしてのカタチがある!!」
──もう迷わないよ ずっとずっと
──奇跡を叶えていこう
──Wish wish, wish wish!!
──繋ぐハーモニー 空へ届け どこまでも遠く
「そのカタチが紡ぐ想いは、貴女にも負けはしない!!!」
海未はもう拳は振るわない。ただ彼女たちの歌を聴き、ランジュを食い止め続ける為に体を投げ出す。 「それでも、それでもランジュはぁああああ!!」
「認めろぉおおおおおお!!」
──気づけば涙
──あふれちゃう時もある
──そんな時は今日をね
──想い出せばいいんだ!
猛烈な虹色の光に、ランジュの目がくらむ。
「きゃああああああ!」
「今だ──!!」
ランジュがよろめいた瞬間──彼女のラブカスターが海未には見えた。
もう一度、渾身の力で海未は弓を創り出す。ブルーアモールの白き弓。
──Brand New Brand New World...
──Brand New Brand New World...!
「みんな! 海未ちゃんに、海未ちゃんに力を!!」
エマの声。海未は頷いて矢を持たずに弓を番えた。 ──歩いていこう ギュッとずっと
──虹が待ってるよ 夢見る度
──色が増えていく 広がっていく
──やっと来れたね きっともっと
十色の虹。番えた弓に、矢として光が収束していく。
──奇跡を信じていくよ 響く ハーモニー 空へ届け
──そう心のまま 楽しみだね ミライ描こう
九つの自分を呼ぶ声が、海未を包む。
「師匠!」
隣で叫ぶ璃奈の声。
「海未ちゃん!」
強く自身を押す、エマの声。
十一の光が、海未を包む。 「一射入魂」
一瞬の静寂。見据える先には、ランジュのラブカスター。己の存在すべてを賭けて。
「正射、必中」
心を込めて。正しい想いで射られた矢は、必ず。
──Brand New World…!!
中る。 かすみ「あた、った……?」
せつ菜「ランジュさんの、ラブカスターが……砕けた……!」
歩夢「すごい……あんな小さいものに……」
部長「中てられるんだね……」
璃奈「師匠! 師匠、やった!!」
海未「……終わった……。これで、やっと……」ドサッ
璃奈「師匠……師匠!?」
エマ「海未ちゃん!!」
彼方「あ、あれ……? 海未ちゃん、倒れて──」
果林「海未……!? みんな行きましょう!!」 エマ「海未ちゃん、海未ちゃん!!」
海未「……信じていました……。貴女達の力なら、きっとどんな困難にも打ち勝てると……」
エマ「海未ちゃん! どうして、こんなになるまで……!」
海未「……どうせ、もう私は長く、持ちません……ならば……本当の事を……」
璃奈「海未さん……そんな……」
海未「エマ……ほんとうは私、ただの下心だったんです」
エマ「……した、ごころ……?」
海未「エマのおっぱいが大きいなあという、邪な感情だったんです」
璃奈「……」
璃奈「えっ?」
エマ「知ってたよ……海未ちゃん見てくるなぁって……」
璃奈(えぇ……?) エマ「でも、そんなことで、そんなことで、こんな……」
海未「……エマのおっぱいに、勝るものはありません……それは希よりも、絵里よりも、鞠莉よりも、果林よりも」
海未「大きくて、美しく、えっちでした……」
璃奈(えぇ……?)
海未「だから私は、決めたのです。こんな素晴らしいものを持っているエマを悲しませた問題は」
海未「必ず命に代えても解決すると」
璃奈(えぇ……?)
エマ「いやだよ……海未ちゃん、死なないで……!」ギュッ
璃奈(人が死のうとしているのに微妙に悲しくならないのは何……!?)
海未「ああ……抱きしめられるとおっぱいに中って……興奮します……」
璃奈(……海未さん……)
エマ「いやだよ……海未ちゃん、海未ちゃん……!!」
海未「エマ……どうか、どうか幸せに……」
璃奈(勢いあまって海未さんの隣に来てなければ……こんなこと知らずに看取れたのかなぁ……) しずく「海未さんしっかり!」
栞子「海未さん! 今、今救急車を呼びましたから!! 海未さんっ!!」
果林「海未! 海未、しっかりしなさい! 海未っ!!」
彼方「海未……ちゃん……!」
せつ菜「息が……脈も……!」
エマ「……」
璃奈(……どうすればいいのかな私)
愛「りなりー……大丈夫、海未っちが死ぬわけないよ」ギュ
璃奈(……愛さんのおっぱいも観てたんかな……観てたんだろうな……)ギュ
歩夢「海未さん……そんな、死なないで……! どうしよう! 海未ちゃんが……あなたは何か思いつかない!?」 部長「どうしよう……はやく、救急車を……!」
ヨーコソアズナランドヘー
部長「こんな時に電話!? 絵里さんから!?」ピッ
絵里『あ、もしもし? どう? 海未は? 元気に頑張ってる?』
部長「え、絵里さん! 海未さんが、海未さんが死んじゃいます!! もう、脈も息も!!」
絵里『えーまた? あー、ちょっとエマちゃんに代わってもらえる?』
部長「えっ、あ、はい……エマさん、絵里さんが……」
エマ「……もしもし」
絵里『あー、海未が死にかけてるのよね』
エマ「……うん……」
絵里『じゃあ耳元でこうささやいてあげて──』
エマ「!? え、ええっ!?」
絵里『海未にご褒美だと思って、ね? それできっと大丈夫だから。じゃ! あとはよろしく〜!』プッ
エマ「え、ええ!?」 果林「エマ、絵里はなんて?」
エマ「……みんな、ちょっとあっち向いてて……」
一同((……?))クルッ
璃奈(あ、なんとなく察した……) エマ「う、海未ちゃん……」
海未「……」
エマ「おっぱい、揉ませてあげる……よ///」
一同(!?!?!?!?)
海未「……」
海未「……」
エマ「う、海未ちゃん……?///」 海未「マジですか?」ムクッ
一同「「「「えええええええええええええええええっ!?」」」」クルッ
璃奈「……璃奈ちゃんボード『やれやれ』」スッ
ランジュ(……アタシ、こんなヤツに負けたのかぁ……あーあ……でも……)
ランジュ(……なんか、良いなぁ……同好会のやり方も……) 後日 虹ヶ咲学園
璃奈「師匠、身体はもう大丈夫なの?」
海未「はい、エマのおっぱいを──もがっ」
璃奈「海未さんの性的嗜好が周知の事実になったからと言って、公言しないで変態」
海未「変態とは失礼ですね。貴女も愛のおっぱいに惹かれたクチでしょう? わかりますよぉギャルのおっぱいいいですよね!」
璃奈「次言ったら本気で引っ叩く」
海未「ひぇっ」
その後のお話になるけれど、実際にあの後海未さんは雄たけびを上げながら、実に優しい手つきでエマさんのおっぱいを揉んでいた。
いやまあ実際命を賭けて頑張ってくれたのだから、エマさんがいいならそれでいいかなとも思うのだけれど。
私の中のカッコイイ海未さん像が結構崩れたのも事実だ。
果林さんなんかは結構ノリノリで海未さんを誘惑しているけれど、その内襲われたらあの腕力では抵抗できないんじゃないかと思う。 エマさんはというと……。
エマ「あっ……うみ、ちゃん///」
海未「エマ! 今日も立派ですね!! 大きくて素晴らしいです!!!」
海未さんを見るたびに赤らめている。
海未さんもセクハラを隠さなくなって、そろそろ本格的に誰かが殴らないといけないんじゃないかとも思う。
っていうか声の大きさがせつ菜さん並みで本当にうるさい。
璃奈「海未さん、本当に止めた方がいいよそれ」
エマ「そうだよ! わ、私だけにしてくれるなら……いい、けど……///」
海未「私も決めたんです。エマ以外のおっぱいは見ないと!」
エマ「海未ちゃん……!」
海未「エマ……」
ぎゅっ
海未「でっか!!!!!」
璃奈「……なんでこんな人を師匠と呼んでしまったのだろう……」
昔の私をぶん殴ってやりたい。 果林「どうしてあなたがまたここにきてるの!?」
栞子「す、すみません果林さん!!」
せつ菜「いやー部室に向かう時に会いまして」ペカー
ランジュ「同好会のやり方を学びに来たのよ!」
かすみ「帰ってください!! 虹ヶ咲学園が部を認めても、かすみんたちはやられたことは忘れませんから!!」
歩夢「せつ菜ちゃんも一緒に来る辺りすごい溶け込んでるよね……」
せつ菜「ランジュさんとのスクールアイドル談義はとても為になりますよ!」
しずく「せつ菜さんはポジティブというかなんというか……」 ガラッ
??「ランジュ! いい加減にしなよ!!」
ランジュ「ミア!! ミアもここで勉強していきなさいよ! 未来ハーモニー、べた褒めだったじゃない!!」
ミア「!? ちょ、ちょっと何言ってんの!?」
部長「え! ほんと! ミアちゃんちょっと私とお話ししようよ!!」
ミア「止めろ! シャラップ! あっ、こら! 私を膝に乗せるな!」
歩夢「……どうして……?」スン
愛「あ、歩夢……?」ビクッ
彼方「みんな〜お菓子持ってきたよ〜」 ワイワイ ガヤガヤ
海未「……騒がしい部室ですね」
璃奈「海未さんも相当騒がしい」
海未「……まあ、これがみんなで勝ち取った未来ですから」
エマ「海未ちゃんも、だよ?」ニコ
海未「私は……ええ、そうですね。私も、力を尽くしました」
璃奈「……糖度が強すぎる……コーヒー淹れてくる」スッ
海未「? 璃奈は何を怒っているんでしょう?」
エマ「うふふ、きっと喜んでるんだよ。海未ちゃんが元気で!」
海未「そうでしょうか? ……それにしてもエマ、なんというか……その」
エマ「?」 海未「エマが、また元気に笑ってくれて、嬉しいです」
エマ「……うん。果林ちゃんや、みんなでまた、スクールアイドル活動が出来て、とっても嬉しいの」
海未「私もですね、その、おっぱいとかそういうの関係なく、エマが笑ってくれて……とても嬉しいです」
エマ「海未ちゃん……! 海未ちゃん……えっとね。覚えてるかな、病院での事……」
海未「……あ、確か……伝えたい事があるって──」
エマ「うん……海未ちゃん。私ね、海未ちゃんに伝えたい事があったの」
海未「えっ!? そ、それは一体!?」 璃奈「コーヒー淹れて──愛さんも呑む?」
愛「んー、愛さんはいいや。……でもまあ、これで一件落着だね」
璃奈「うん……みんな元に戻ってよかった。愛さんとも、愛さんとも、また一緒に活動できて、嬉しい」
愛「りなりー……うん。やっぱりアタシも、りなりーと一緒じゃないと、嫌だなって思ったよ」
璃奈「愛さん……!!」
愛「へへっ、りなりー、愛さんは愛してるよ、りなりーのこと!」
璃奈「愛さんだけに……!」 海未「あの、伝えたい事とは……」
エマ「うん、あのね。海未ちゃん、私──海未ちゃんの、海未ちゃんのことが──」
璃奈「エマさん海未さん、コーヒー淹れて──」ドンッ
かすみ「あっ、ごめんりな子!」
璃奈「あっ」
ドテッ
海未「あっ」
エマ「あっ」
ビシャッ
海未「!!!!」ジュッ
エマ「海未ちゃん!?」
「あっちいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!」
果林「か、彼方!! 何か拭くもの! 水!!」
彼方「あいあいさ〜」
愛「う〜ん二人とも熱々だねぇ」
璃奈「あ、あつあつのコーヒーだけに……熱々……ハハ……」
海未「うああああああああエマ、おっぱい揉ませてくださいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」
海未「エマと山と私と」エマ「登山だねぇ〜!」 完 園田は最後まで園田だったw
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