穂乃果「かまいたちのような夜」
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天候は快晴。雲一つない青空だ。
ゲレンデの真っ白な雪が太陽光を反射してキラキラ輝いてる。顔をしかめるくらい眩しい。
まさに絶好のスキー日和。こんな日に上手く滑走出来たら、きっと気持ちいいんだろうな。
穂乃果「痛たたたた…」
どうやら私にはまだ早いみたいだけど。 真姫ちゃんがμ'sの皆を別荘に招待してくれたのが数週間前。
もちろん皆二つ返事で了承して、今に至る。
私はスキーに挑戦しているんだけど……
さっきから同じところで転んでは立ち、転んでは立ちの繰り返し。前に進んでる感じが全然しない。 ことり「穂乃果ちゃん、大丈夫?」
ストックとスキー板を器用に使って、ことりちゃんが近づいてきた。
何だか動き一つ取っても私とは大違い。少しへこんじゃうなぁ。
穂乃果「うん、へーきへーき。失敗は成功の元ってね」
立ち上がってお尻についた雪を払い落とす。 ことり「でももうずいぶん長い間滑ってるんじゃない? ちょっと休憩した方がいいと思うよ」
そうだったかな? 夢中で雪と格闘してたからどれくらい滑ってたのか分からないや。
ことり「一緒に真姫ちゃんの別荘に戻る?」
ことりちゃんの言うことも最もだし、そろそろ休憩を入れようかな?
>>8
1.「そうだね、一緒に戻ろう」
2.「ううん、もうちょっと滑っていくよ」 穂乃果「そうだね、一緒に戻ろう」
経験も少ないのに長時間滑り続けていたので、身体の色々な所に疲れが溜まってきていた。
丁度良いからこのままことりちゃんと別荘に戻ることにしよう。
ことり「じゃあ行こうか穂乃果ちゃん」 穂乃果「うん。……あっ」
前に進もうとしたら頭から雪に突っ込んでしまった。視界が真っ白に染まる。
ことり「あ、あはは。手繋いで行こっか」
ことりちゃんがどんな顔をしてるか見なくても分かった。
うん、私スキーは向いてないみたい。 別荘に着く頃には日も沈んで、辺りは暗くなり始めていた。
ことり「皆もう戻ってるみたいだね」
ことりちゃんが入り口の所に置かれたスキーやスノーボードを見て言った。
スノーボードとか絶対乗れる気がしないなぁ……
穂乃果「うん。それにしても改めて見ても凄い所だよね」
荷物を置きに一度来たけれど、何度見ても、目の前に悠然と佇む別荘は圧巻の一言だ。 両開きの大きな扉、絵本の中でみたような形の窓、まるで洋風のお屋敷みたい。
ことり「じゃあ入ろうか」
穂乃果「うん」
私達を招き入れるように、扉がゆっくりと開いていく。
この時私はまだ分かっていなかった。
この別荘の中で、あんなに恐ろしいことが起こるだなんて。 別荘の中は明るくて、暖かかった。
入ってすぐの玄関を抜けると、ソファとテーブルが幾つか並んだ談話室に着く。
他のメンバーはやっぱり全員揃っていた。
それぞれが和やかな雰囲気の中、会話を楽しんでいるみたいだ。 真姫「遅かったじゃない」
真姫ちゃんが白い湯気の立つホットミルクを渡してくれた。
穂乃果「あはは、ちょっと頑張り過ぎちゃった」
一口飲むと、体の芯からじんわりと体温が上がっていく感覚が広がる。
真姫「はしゃぎすぎ。来たばっかりなんだからケガなんてしないようにね?」 穂乃果「うん、ありがとう」
やっぱり真姫ちゃんは優しい。
真姫「夕食までまだ時間あるみたいだから、ここでくつろいでいいわよ」
真姫「疲れたなら部屋で休んでてもいいけど」
うーん、どうしようかな。
>>19
1.ここでくつろいでいこう
2.何だか眠気が……部屋で休もう
3.屋敷の中を探検しよう 穂乃果「真姫ちゃん、屋敷の中を見てもいいかな?」
このお屋敷、外見から凄いインパクトがあったもんね。きっと中も凄いことになってるはず。
真姫「え?……まぁいいけど。疲れてないの?」
穂乃果「うん。まだまだ元気だよ! 私、来てすぐに滑りに行っちゃったから、中がどうなってるのか全然分からないし」
真姫「そう。分かったわ」 さてと、どこに行こうかな>>22
1.食堂
2.二階へ
3.大浴場
4.トイレ 談話室からみて東側の通路を歩いて行くと、突き当たりに扉を見つけた。扉の上に長方形のプレートが付けてあって、何か文字が刻印されている。
ローマ字、かな? かろうじて最初の文字がBに見えたので、多分、バスルームかな?
扉を少し開いてみると、予想通り、脱衣場だった。
穂乃果「うわー、広い。銭湯の脱衣場みたい…」
着替えを置くスペースもたっぷり数十人分くらいある。お金持ちって凄い…これで別荘なんだよね? 乃果「脱衣場だけでうちのお風呂と同じくらいあるよ…」
脱いだ服を入れる籠や、化粧水や乳液等が完備されている洗面台もある。
穂乃果「これが至れり尽くせりってやつだね」
しみじみ思っていると、脱衣場から浴場へ続くのであろう、透明な扉が目に入った。
まだ入る訳じゃないけど、先に見るだけなら別にいいよね? 穂乃果「失礼しまーす…」
何となく声を潜めて、浴場へ続く扉を開けた。白い湯気に一瞬視界を奪われたけれど、すぐに浴場の様子が目に写る。
穂乃果「おぉ!! こ、これは凄い…!」
視界一杯に広がったのは、なんと、富士山。
浴場の壁面一杯に見事な富士山の絵が描かれていた。昔お父さんと一緒に行った銭湯を思い出す。
穂乃果「いやはや、これは見事だなぁ」
幼い頃の記憶を思い出しつつ、私は>>26
1.お風呂に入ろうと思った
2.違和感を感じた 落ちたのになんでまた立ててんの?
つまらないから落ちたんだよ? 穂乃果「?」
私は富士山を見ながら、首を捻らせた。
これは、おかしい。
私は建築とか全然詳しくないけれど、この屋敷の外観は、どう見ても西洋風の建築だった。
なのに、浴場は何でこんなにも日本風に作ってあるんだろう?
この中だけ、まるで銭湯に来たように感じるのは、私の気のせいではないと思う。
ここは、何だかちぐはぐだ。
物思いに耽りながら壁の富士山を眺めているともう一つ気になったことがあった。
富士山だけじゃない。
何か書いてある。
湯気で視界が悪くて、よく見えない。 目を細めてみても、まだ分からない。
浴場が広いということは、それだけ湯船に張ってあるお湯の量も多いということで、湯気がいつまでも視界を邪魔する。
湯気を取り払わないことには富士山の絵も満足に見えそうになかった。
穂乃果「窓は……」
私は浴場の両側に備え付けてある窓に目をやった。窓の位置は高い。私の身長だと多分届かない。
そう思うと同時に、浴室用の椅子が視界の端に写った。
穂乃果「うーん……」
どうしよう。
正直何となく感じた違和感だけで、窓を開けたりしていいものかどうか。
外は凄く寒いだろうし、窓を開ければ浴室の温度が一気に下がってしまう。
私は>>33
1.浴室を後にした
2.窓を開けることにした
3.壁に近づいてみることにした 穂乃果「あ、そうだ」
私の頭に名案が浮かぶ。
窓を開けなくても、壁にギリギリまで近づいてみれば、見えるかもしれない。
穂乃果「ちょっと濡れるかもだけど」
靴下を脱いで、ズボンの裾をめくり上げる。
私は富士山の絵が描かれている壁際にギリギリまで近づいてみた。
しかし、ぼんやりとしたシミのようなものが見えるだけで、何の絵なのかは分からない。
富士山の中央に当たる部分にも、シミのようなものがうっすら見える。しかし富士山の端から端まで湯船に接しているので、ここからではこれ以上近づけない。 穂乃果「うー、ここまで来ると気になるー」
私は湯船のへりの部分に足を乗せてみる。もちろんたっぷりと水滴がついているので、足元は心もとない。それでも出来るだけ身を乗り出して、顔が富士山の中央部に近づくようにする。
その時だった。
背中に衝撃を感じたかと思うと、私の視界は湯船の中にあった。 落ちたんだ。
そう気づいて必死に体を動かそうとするが、指先一つぴくりとも動かない。
鼻と口から大量のお湯が入ってくるのを感じる。
目の奥に針で突き刺されたような鋭い痛みが連続して生じた。
視界が徐々に暗くなっていく。
意識が消える最期に私の目に写ったのは、ぼんやりとした人影だった……
終
END No4『浴室で人影に…』 どこからやり直しますか?
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>>40 >>7から選択肢2
穂乃果「ううん、もうちょっと滑ってから戻るよ」
今日はここでスキーを始めてから一度も上手く滑れてない。このままだとさすがに悔しい。
ことり「そう? じゃあ、一緒に滑ろっか」
ことりちゃんがにっこりと笑いかけてくれた。
穂乃果「え? 悪いよー」
私の滑りをあんまり間近で見られるのもちょっと恥ずかしい。
ことり「いいからいいから。ことりがコツを教えてあげるっ」
穂乃果「ことりちゃん…」
胸の奥がじーんと熱くなる。
やっぱり持つべきものは親友だね! ビュォォォォォ、と風の音がする。
森が内緒話でもしているみたいに、ざわざわと騒いでいる。
ことり「……」
穂乃果「……」
私とことりちゃんは顔を見合わせる。
私達は完全に迷子になってしまっていた。 ことり「ご、ごめん穂乃果ちゃん…ごめんね…ことりがもっとしっかりしてれば…」
ことりちゃんが目に涙を浮かべてしゃくりあげる。
穂乃果「こ、ことりちゃんのせいじゃないよ! 私がもっと滑るなんて言わないであそこでやめとけば…」
お互いにスキーの練習に熱中するあまり、どんどんコースを外れ、気づけば誰もいない森の中に二人だけだった。
日のあるうちはあれだけ天気が良かったのに、今は雲が厚く空を覆い隠して、風の勢いもどんどんつよくなっている。
地面が一面雪で覆われているので、周辺の視野だけはよく利くけれど、昼間には見えたはずのリフトや別荘は影も形もない。 びゅぅ、と風の音が鼓膜を震わせる。
小さな雪の粒が混じっている。このまま時間が経つと吹雪になるかもしれない。
穂乃果「ことりちゃん、大丈夫! 穂乃果がついてるよ!」
ことりちゃんを元気づけようと、その手を固く握りしめる。
正直私が撒いた種のようなものなので、どの口が言うんだって感じだけれども。
ことり「う、うん!」
ことりちゃんが笑顔で握り返してくれる。
よし! 絶対に別荘に帰還するぞー! 穂乃果「あ、そうだ! スマホで助けを呼べばいいんじゃん!」
焦って一番確実な方法を忘れちゃってた。これで解決だ!
ことり「穂乃果ちゃん、スマホ持ってるの?」
穂乃果「……あ」
そうだった。
スキーを始める前に一度真姫ちゃんの別荘に寄って、着替えとかの荷物はそこに置いてきたんだった。
スマホもそこに置いてある。 穂乃果「てことは、ことりちゃんも?」
ことり「う、うん」
ことりちゃんが申し訳なさそうに頷いた。
これは……参ったな。
このままここにいても風はどんどん強くなるだろうし。
少しずつ、確実に体温は奪われていってる。
こうなったら……
穂乃果「進むしかないね!」
ことり「え?」
穂乃果「じっとしてても仕方ないよ! そんなに離れてはいないはずだし、別荘に向かって進もう!」
ことり「う……うん!」 よし、行こう!
……どっちに進もうかな?
>>50
1.右
2.左
3.まっすぐ ゴゥッ!と風が頬を叩く。
まっすぐに歩いていくうち、天候は完全に吹雪に変わっていた。
穂乃果「くぅぅっ…!」
ことり「ぅぅ……」
ことりちゃんの元気がなくなってきてる……。
時計がないから今の時間は分からないけど、もうかれこれ三、四十分は歩いたような気がする。
別荘はまだ見えない……。
私は>>52
1.更に一歩を踏み出した
2.引き返そうと思った 今さら引き返しても、無駄に体力を使うだけだよね。
よし、この道を信じて進もう!
それから十分くらいまっすぐ歩いていると、少しずつ風の勢いが弱まってきたような気がした。
穂乃果「良かった。この調子なら止むかも」
思わず胸を撫で下ろす。 ことり「あっ、穂乃果ちゃん、見て!」
穂乃果「! 森が開けてる……! あの建物は!」
ことり「うん! 真姫ちゃんの別荘だよ!」
穂乃果「や、やった…! やったー!」
ことり「うぅ、穂乃果ちゃーん!」
ことりちゃんと抱き合って喜ぶ。
吹雪はすっかり収まっていた。 真姫ちゃんの別荘は昼間に来た時とは全く違う印象を受けた。
扉も、窓も、屋根も、優雅な感じがしたはずなのに。佇まいは全く変わっていないはずなのに。
今は何でこんなにも不気味に見えるんだろう。
暗さのせいではないと思う。
ただ見えづらいというだけで、こんなにも不気味な感じはしないはずだ。
私は原因を考えて、はたと思い当たった。風が止んでいたお陰で、よりはっきりと分かったのだ。 静かすぎる。
きっと皆、私とことりちゃんが戻ってこないと分かり、大騒ぎになったはず。
今が何時なのかは分からないけれど、多分皆は私達が戻ってくるまでは起きてくれていると思う。
もしかすると、外で待っていてくれるかもしれないとも思った。
それなのに、扉の前には誰もいないどころか、中に人がいる気配すら感じないとは、どういうことだろう?
ことりちゃんと顔を見合わせる。
ことりちゃんの顔は強張っていた。寒さのせいではないのは、目を見れば分かった。私も同じなのかもしれない。
二人で、別荘の扉を静かに押した。 屋敷の中は、昼間来た時と変わりはなかった。ただ、そこにいるべき人達が一人もいないことを除いて。
談話室はついさっきまで使っていたような形跡があり、照明も点いたままだった。暖炉にくべてある薪はまだ残っている。
でも、ここには誰もいない。
柱時計の刻む規則正しい音が、より静寂を際立たせる。
おかしい。絶対におかしい。
大声を出して皆の名前を呼びたいけれど、歯の根が合わず、カタカタという音だけが頭に響く。
私もことりちゃんも、静けさに耐えられなくなったように動き出した。
ことりちゃんは談話室の東側へ向かう。
ことりちゃんに続いて歩きだそうとしたところで、私は足を止めた。
談話室の西側の通路奥から、明かりが漏れている。 私は明かりに吸い寄せられるように歩き出した。
頭の中に警告音が響き渡る。
足ががくがく震えて、上手く歩けない。
這いずるような足取りで、明かりの元に辿り着いた。
花陽ちゃんが、そこにいた。 そこは食堂だった。
長いテーブルの上には白いクロスが掛けてあり、中心には花瓶に小さな花が活けてある。
花陽ちゃんはテーブルの前に整然と並べられた椅子の一つに、私と向かい合わせになる場所に座っていた。
俯いているので、表情は分からない。
私はゆっくりと近づいていく。
花陽ちゃんの前には綺麗に盛りつけられた料理が置かれている。
ただ、一口も食べることはなかったらしい。
ナイフとフォークは皿の横に並んだままだ。 穂乃果「花陽ちゃん……?」
乾き切った口から、呟き声のような音が漏れた。
花陽ちゃんはぴくりとも動かない。
理由はすぐに分かった。
花陽ちゃんの首から、短剣の柄が突き出ている。 息が、苦しい
過呼吸になったような荒い息が漏れる
すぐにこの場から逃げ出したい
それでも私の目は床に広がる血溜まりを捉え、私の足はその原因へ私を導いていく。
食堂から奥まった所に、厨房があった。
そこに、誰かが背を預けるようにして座り込んでいる。
お腹には包丁が突き立っていた。
流れ出た血の量は既に絶命していることを雄弁に示している。
この人はーー その時、屋敷全体をを震わせる程の絶叫が響いた。
ことりちゃん……
親友から発せられたとは思えない、恐ろしく不吉な響きの叫び声が、私を恐怖の底へ陥れた……
終 END No6『誰もいない別荘』 即死ルートかと思ったらなんとか別荘にたどり着いたと思ったらやっぱり死んでた… (^8^) 面白いちゅん!
(゜ 8゜ ;) ドキドキするのう! >>63
遭難したら100%全滅ルートだし、わかってたやろ どこからやり直しますか?
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>>68 27
お風呂シーンによる読者サービスが求められていると思う 今日はここまでです。
本家も色々なルートがあるので、色々やれたらいいなと思います。 分岐ルートもそれぞれ全部書いてるんだったらすごいな。ぜひとも完結させてほしい >>71
ゲームなぞるだけだし、細かい単語入れ替えるだけの簡単な作業だから余裕よ そうやって言うのは簡単だわな
かまいたち懐かしいから嬉しいわ 雪の迷路編クッソトラウマ
とりあえず花陽は犯人じゃないのな >>73>>76
お前二度と書き込まなくて良いよコロコロカスオヤジ
お前はお前の親も含めて誰も求めてないから 普通、風呂に突き落とされてもそれだけじゃ溺死しないよね
ホットミルクになにか盛られてたか >>79
ゲームのまんまパクりでグダって人に建て直しさせるSSごときに沸いてくんなってw ちなみに>>52とか、絶対死ぬパターンの安価とってるのもわしやでw
あとIDかわるのはWi-Fi表記ではすごくいいこちゃんでお前らと他スレで仲良くやってる隣人やからやでww
取り敢えずこのSSは進行させんよ ヘタレ負けコロ助、大成功の名作に嫉妬も無駄w
お前の負け生そのものだわなw 人いないし不人気だからきて!と自演か
負けコロ助らしい醜さだわ >>27から選択肢1
私はお風呂に入ろうと思った。
目の前にこんなに立派な富士山がそびえ立っているのだ。例え一人抜け駆けすることになろうとも、この素晴らしいお風呂を堪能しないなんて嘘だ。
私は脱衣場に戻り、着替えを入れる籠の前に立つ。 真姫ちゃんの許可を取る時間すらもどかしく、着ている服を脱ぎ始めた。
セーターを脱ぎ、シャツに手をかけたところで、自分が凄く汗をかいていたことに気づいた。
穂乃果「うわー、スキーやってる間は気づかなかったなぁ」
気温が低かったからか、こんなに汗をかいていたなんて全然分からなかった。
シャツを脱ぐと、ブラジャーで覆われた豊満なバストがあらわになる。効果音をつけるとすれば、どたぷ〜んって感じだ。希ちゃんが横に並んでいても見劣りしないだろう。
……なんてことは全然なく、いつも通りの平凡な大きさの胸がそこにあった。 穂乃果「もうちょっと大きくならないかなー」
自分の胸を両手で寄せてみる。
雪穂がやってたバストアップ体操、私もやってみようかなー、なんてことを考えつつ、デニムのジーンズを脱ぎ、下着姿になる。
穂乃果「よーし、一番風呂頂いちゃうよー!」
心の中で皆に謝罪しつつ、最後の布もはぎとり、生まれたままの姿で浴室に入った。 穂乃果「はぁぁぁぁぁ…」
壁面に描かれた富士山をバックに、手足をめいっぱい伸ばす。
まるで体がお湯の中に溶けていくようだ。
天国があるのならきっとこんな心地だと思う。
こういう時は歌いたくなるのが人の性だ。
穂乃果「すれちがっても〜分からな〜いくら〜い」
曲のチョイスを間違えた。しんみりした曲じゃなくてもっと弾けた曲にしよう。
穂乃果「わ〜おわ〜お、夢ならば〜、ねねね、わ〜おわ〜お、覚めないで〜」
うん、しっくりくる。
私はいい気分になってきて、大音量でぷわぷわーおを熱唱した。 穂乃果「はー、良い湯だった」
火照った体を脱衣場にあった清潔なタオルで拭う。
正直自分の家のお風呂よりよっぽど居心地が良かった。でも、あまり長く入っていると夕食が出来上がってしまうかもしれない。名残惜しかったけれど早めに上がることにした。
穂乃果「さーて、ささっと着替えて戻ろうっと」
私は籠の中に手を伸ばした。
しかし、途中であることに気がつき、手を止める。 穂乃果「な……」
私は自分の目を疑った。
信じられない。
こんなことが起こるなんて……
いったい誰が、何のために……
穂乃果「下着が……ない……」
お風呂上がりなのに、私は背筋に冷たい汗が流れたのを感じた。 談話室には重い空気が流れていた。
柱時計はコチコチと一定のリズムで時を刻み、時おり暖炉の薪がぱちっとはぜる。
絵里「……つまり、お風呂に入ってる間に下着がなくなったってことね」
絵里ちゃんが腕組みをしてうーんと唸った。 私はこくりと頷く。
私はお風呂から上がると、すぐに皆に事情を説明した。
皆は最初冗談だと思ったようだったけど、私が真剣な表情で話すと、間違いなく事実であることを認識したようだ。
凛「ていうか穂乃果ちゃんずるいにゃ! 一人だけ先にお風呂入っちゃうなんて!」
凛ちゃんがぶーぶーと口を尖らせる。
花陽「まぁまぁ凛ちゃん。今はそのことより、穂乃果ちゃんの下着のことの方が大事だよ」
花陽ちゃんが凛ちゃんをなだめる。二人の様子におかしなところはない。 ことり「そんなことが……」
ことりちゃんは青ざめた顔で口元をおさえている。ひどく怯えているようだ。
海未「許せません……」
海未ちゃんは顔を赤くして拳を震わせている。私のために怒ってくれているようだ。
にこ「……」
にこちゃんは黙っている。何か考え事をしているみたいだ。
希「神隠し、か」
希ちゃんは何を言っているんだろう。 ……あれ?
穂乃果「真姫ちゃんは?」
私は事情を説明するのにいっぱいいっぱいで、真姫ちゃんが談話室にいないことに今さら気がついた。
花陽「あ、さっき二階に上がっていったよ」
私と入れ違いになったらしい。自分の部屋で休んでいるんだろうか。
絵里「それにしても、これは由々しき問題ね」
絵里ちゃんが顔をしかめる。
絵里「今この屋敷にいるのは、私達と真姫の家のお手伝いさんだけ。つまり……」
絵里ちゃんはその先の言葉を飲み込んだ。 つまり……その中の誰かが、私の下着を盗んだのだ。
そして、割合的にμ'sの中の誰かである確率はかなり高い。
私は恐ろしくなった。
この屋敷の中に、私の下着を盗んだド変態がいるのだ。
今もノーブラノーパンの私を思って、興奮しているのかもしれない。
絵里「ちなみになんだけど、穂乃果。盗まれたのはどんな下着なの?」
それは…>>102
1.セクシーダイナマイト!黒
2.童心忘れるべからず!クマさん
3.王道をゆく!薄いピンク 今日はここまでです。
次は21日の2100頃更新予定です。 原作好きとしてはたまらん題材
もうこれは本編からズレたのかな 穂乃果「……く」
絵里「く?」
穂乃果「……」
言えない。
言える訳がない。
16歳にもなってまだクマさんパンツを履いているだなんて。
しかし、私はクマさんパンツが好きなのだ。
股間にクマさんがいるという安心感は他のへなちょこパンツでは得ることは出来ない。
私はクマさんパンツがなければ安心して眠ることはできないだろう。 絵里「そうよね。同性しかいないとはいえ、ちょっと言いづらいわよね」
ちょっとどころではない。
絵里「でも穂乃果、言わないと探しようがないわ」
確かにその通りだ。
このままパンツが見つからなければ今日私は眠れない。
花陽「うん、穂乃果ちゃん。恥ずかしがることないよ。私なんて子供っぽい下着ばっかりだもん」
絵里「そうよ。下着を知ったからってどうこうするつもりもないし」
凛「そうそう、パンツの柄なんて誰も気にしないにゃ」
……パンツの柄? 絵里「穂乃果?」
黙ってしまった私を不思議に思ったのか絵里ちゃんが首を傾げる。
他の皆も同じ様子だ。
穂乃果「クマさんパンツだよ」
私は真剣な表情で宣言した。
絵里「え……」
穂乃果「私が履いていたパンツはクマさんパンツだよ」
皆が呆気にとられた。
そして、凛ちゃんの口元がわずかに歪んだ。
そうか、やっぱり凛ちゃんなんだね。 穂乃果「中心にクマさんの顔が描いてあるパンツだよ。私はね、あのパンツじゃないと満足できないんだ。
あれはもはや芸術。一枚の布から描き出された美の象徴なんだよ」
私はクマさんパンツへの愛を垂れ流した。全部本心なのですらすら台詞が出た。
そして思ったとおりの効果が表れた。凛ちゃんが体を震わせ始める。
凛「ぶふっ! く、くっ……あははははは!」
凛ちゃんがお腹を抱えて笑い出した。
凛「く、苦しい……! ぷくくくく…!」
花陽「り、凛ちゃん?」
凛「あはは、もっと引っ張ってから言おうと思ってたのに……まさか穂乃果ちゃんがあんなパンツ履いてるなんて…」 パンツの柄なんて気にしないという言い方はパンツの柄を実際に知らないと出てこない言い回しだ。
あとは私がクマさんパンツへの愛を示せば、勝手に凛ちゃんはおかしくてたまらないだろう。
凛「ごめんね。せっかく皆でお泊まりだし、ちょっと事件が起こった方が面白いかなー、なんて思って」
絵里「り、凛…あなたねぇ……」
大方ちょっとした悪戯のつもりだったんだろう。
でもね凛ちゃん。
私のクマさんパンツを笑った罪は重いよ? 私はゆっくりと凛ちゃんの前に移動する。
そしてーー
穂乃果「おりゃああああ!!」
猫のようにしなやかな動きで凛ちゃんのズボンを引きずりおろす。
目の前にネコさんが現れた。
凛「にゃああああああ!」
真っ赤になった凛ちゃんが慌ててバランスを崩す。
倒れる直前に近くにいた絵里ちゃんのズボンに手がかる。
絵里ちゃんのキツネさんパンツが顔を出した。 絵里「はらしょおおおおおお!」
絵里ちゃんが倒れる。
花陽ちゃんのシカさんパンツがこんにちわ。
花陽「ぴゃああああああああ!」
ことり「いやあああああああ!」
パンツが連鎖していく。
クマ、ネコ、キツネ、シカ、ヒツジ、タヌキ、ウサギ、パンダ……
みんな違って、みんないい。
下着泥棒編・終 END No11『クマさんパンツはハチミツの味』 どこからやり直しますか?
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>>124 今日はここまでです。
次は24日2100の予定です よし、行こう!
……どっちに進もうかな?
>>131
1.右
2.左 私たちは右へ進んだ。
風はどんどん強まり、視界はもはやほとんど効かなくなってきた。
このまま進み続けて大丈夫なんだろうか?
頭の中に一抹の不安がよぎる。
ことり「ふぅ……ふぅ……」
ことりちゃんの息が上がっている。私も同じようなものだ。
せめて、少しでも体を休められれば……
祈るような気持ちで足を進め続けた。 穂乃果「……! ことりちゃん、あれ見て!」
私は前方を指さした。
ことり「あれ?……!!」
祈りが通じたのか、前方に小さな光が見えた。
吹雪で見えづらいが、どうやら小さなペンションのようだ。
私たちは救われたと思い、そこへ向かって足を早めた。 小林「災難だったね。この辺の天気は変わりやすいからなぁ」
小林さんが同情した様子でうんうんと頷く。
ペンションの扉を叩くと人の良さそうなおじさんが出てきてくれた。それがこのペンションのオーナーの小林さんだった。
ことり「ありがとうございました。ここに着かなかったらどうなっていたことか…」
ことりちゃんが怯えた様子で言う。
まったくその通りだ。
小林さんが助けてくれなければ、今頃は氷漬けになっていたことだろう。
小林「なに、当然のことをしたまでだよ。それより君達は何でこんな時間に外を歩いていたんだい? あまり誉められたことではないね?」
少し怒った調子で小林さんが言う。 私たちは素直に事情を説明した。
スキーの練習に夢中になっていたら迷子になったこと。何とか友達と連絡を取ろうとしたけれど、スマホを持っていなかったことなど。
話を聞き終わると小林さんは笑い出した。
小林「はっはっは、そうかい。スキーをしていたら迷子になった、ね。若い時ってのは周りが見えないものだからねぇ」
くっくっ、と小林さんが体をふるわせていた。
隣にいることりちゃんが顔を赤くしている。
穂乃果「もう、そんなに笑わなくてもいいじゃないですか。本当に大変だったんですから」 今日子「そうですよ、あなた。笑い事ではありません」
小林さんの奥さんの今日子さんがお盆を持ってやってきた。上には湯気の立つスープが乗っている。
小林「いや、すまないね。何だか自分の若い頃を思い出すようで……ん? き、今日子。そのスープは…」
今日子「? 私が作ったものですけど…」
小林「下げなさい、すぐに」
小林さんがきっぱりと言う。
穂乃果・ことり「??」
今日子さんはしぶしぶお盆を下げて、スープの代わりに暖かいココアを出してくれた。 小林「さて、今日はお客さんもいないし、遠慮なく泊まっていいきなさい。朝になれば吹雪も止んでいるだろうから」
穂乃果「すいません、ありがとうございます」
本当にこのペンションにたどり着けてよかった。
今日子「それじゃあ私はベッドの用意をしますね」
ことり「あ、私、手伝います」
今日子「いいのいいの。それよりお友達も心配しているでしょうから、連絡してあげなさい」
小林「うん、そうだな。そこの電話を使いなさい」
小林さんが談話室の隅にある電話機を指さした。今時珍しいダイヤル式の電話機だ。
そうだ。きっと今頃大騒ぎになっているに違いない。 穂乃果「すいません。お言葉に甘えて、使わせていただきます」
私は海未ちゃんの携帯番号を頭に浮かべて電話機を回した。耳にコール音が響く。二回、三回、四回……コール音だけが続くが、海未ちゃんの声は聞こえない。
ことり「穂乃果ちゃん? どうしたの?」
穂乃果「うーん、なんでだろ? 海未ちゃん出ないや」
すると、コール音が途絶え、電話が繋がった。
穂乃果「あ、海未ちゃん? 私」
電話の向こうは無音だった。でも、誰かが聞いている気配がする。 穂乃果「海未ちゃん? おーい、私だよ、穂乃果! ことりちゃんも私も無事だよー!」
『……』
海未ちゃん、なんで何も言わないんだろう?
そう思っていると、不意に電話が切れた。ツー、ツー、という音だけが耳に響く。
小林「どうしたんだい?」
穂乃果「電話、繋がったんですけど……海未ちゃん、何も言ってくれなくて」
小林「? そんな妙なことがあるはずが……」
小林さんは何かを察したようにはっと口をつぐんだ。 小林「……別荘に泊まる予定だったと言っていたね。もしかして、それは凄く大きなお屋敷じゃないかい? こう……洋風な、海外ドラマとかに出てくるような」
穂乃果「? そうですけど…それが何か?」
小林さんが複雑な表情を浮かべ、「…まさか……そんな……」と独り言を言い始めた。明らかに様子がおかしい。
ことり「あの、真姫ちゃんの別荘が何か…?」
小林「あ、ああ。いや、その……」
言うか言わまいか迷っているようだった。でも、私とことりちゃんが詰め寄ると小林さんはしぶしぶ口を開いた。
小林「そのお屋敷はね、この辺じゃ少し名の知れたお屋敷なんだ」 穂乃果「名の知れた? 確かに凄く立派なお屋敷でしたけど」
あれだけ立派なお屋敷なら地元の人の間で話題になってもおかしくはないと思う。
小林さんはゆるゆると首を振った。
小林「そうじゃないんだ。名が知れているのは、その……あまりいい意味でじゃない」
ことり「いい意味でじゃない…?」
小林「そうだ」
小林「あのお屋敷はね、呪われているんだよ」
小林さんは声を潜めて言った。
>>142
1.「どういうことですか?」私は小林さんの言葉の真意を計りかねた。
2.「冗談はやめてください!」私は小林さんの言葉に憤った。 文章もうまいし 読んでて楽しい&ドキドキだわ
かまいたちシリーズ大好きだし嬉しい >>134
ここの小林さんのセリフ、きゃんで再生してしまった 当たり前だろかまいたちなんだし
メインキャラだぞ小林さん夫婦
原作知らないのか 一度別の光と間違えてから安価慎重になってやんのw
冒頭の丸パクりが原因で粘着されてるのをもう忘れる頭と小林定期ネタに反応できない新参っぷりww
ネ実に逃げ帰る早さだけは素晴らしい SIMが1人だけと思ってるヘタレ>>152
そのヘタレぶりは相変わらずのゴキブリっぷりww なんかちょいちょいコロ助コロ助言うSIMは何かあったの? ゴミSSに引っ張ろうとして失敗したダメ作者コロ逃げヘタレ光、発狂 穂乃果「どういうことですか?」
私は小林さんの言葉の真意を計りかねた。
小林さんは『呪われている』と言った。それと今の電話と、いったい何の関係があるんだろう。
小林「うちのペンションは観光客のお客様が来ることが多いけれど、時々地元の方もやって来てね。この辺の土地のことを話してくれることがあるんだ」
小林さんはコーヒーを一口飲み、それから口を開いた。 小林「少し長い話になるけれど……聞くかい?」
私とことりちゃんは顔を見合わせてから、こくりと頷いた。
真姫ちゃんの別荘が呪われている?
詳しく話を聞かない限り、絶対に納得できない。
小林さんは記憶を辿るように天井を仰ぐと、ぽつぽつと語り出した。 あのお屋敷、古い建物には見えないだろう?
ところがね、出来上がってから少なくとも30年は経っているそうなんだ。少なくとも、というのは、これはここいらに住むお爺さんが教えてくれたことでね。
そのお爺さんは30半ばでこっちに越してきたそうなんだ。その時、既に屋敷はあった。お爺さんはもう定年だから、屋敷は出来上がって最低でも30年くらいは経っているってことだね。
当時、あのお屋敷はあんなに大きくはなかったそうだ。もっとこじんまりとした、普通の大きさの家のようだったと。 今の大きさになったのには理由があってね。
屋敷が出来てから、後から後からどんどん増築されていったんだそうだ。
何故そんなことをしたのか、正確なことは誰も知らない。噂では後ろめたい理由のある金を隠すためだとか、秘密裏に違法な植物を栽培するためだとか、根拠のない憶測が色々流れていたらしい。
そのお爺さんは金持ちの道楽だろうと言っていたけどね。 屋敷の持ち主はめったに姿を現さなかったそうだ。名字は何といったかな……そうそう、西木野だったかな。
君達の友達と同じ名字だろう? つまりあのお屋敷はその子の祖父に当たる人物が所有していたんだよ。
話を戻そう。
屋敷は増築を重ね、どんどん大きくなっていった。常に金槌の音が聞こえ、見る度に姿が変わっていたそうだ。
当然そんなことをしていれば人の目を引く。当時の屋敷はちょっとした観光地のような扱いを受けていて、県外から見に来る人もいたそうだ。
ただ、ある事件が起こってから状況が変わり始める。
屋敷の召使いがバラバラの死体で発見されてからね。 発見したのは屋敷の増築に携わっていた大工の一人だった。
休憩中に何げなく屋敷の脇の林に足を踏み入れて、腰を抜かしたそうだ。
召使いは何も身につけず、仰向けに横たわっていた。
体は十個のパーツに分解され、流れ出た血で地面が黒く染まっていたらしい。
そのお屋敷には何人か召使いがいたそうだが、その召使いは一番の古株だった。もっとも、事件が起きてから召使いは残らず辞めていったそうだが。 当然大騒ぎになった。
地元の新聞にも一面で取りざたされ、マスコミが屋敷を取り囲んだ。
増築を重ねる豪華なお屋敷。そこで発見されたバラバラ死体。話題性は十分だろうからね。
警察が疑ったのは屋敷の持ち主である男、西木野某。……すまないね、どうしても名前が思い出せなくて。
屋敷に出入りしていたのは西木野氏と召使い数人。それから増築に携わっていた大工くらいのものだった。
その中でも西木野氏は外出をほとんどせず、必要なものは召使いに運ばせていたようだからね。
疑われるのも当然の話だ。 人のSS荒らすなんてゴミ作者の極まりやなー
ついでに保守。感謝せーよ 人のSS荒らすなんてゴミ作者の極まりやなー
ついでに保守。感謝せーよ すまん、オウム返ししかできないまでに追い詰められてたか
悪かったよ >>173
どんまいw
残った連中で好きに続けてくれたまへ
私はあちらで楽しくやってるよ 逃げるか
まっスレ潰そうとして自演失敗なんざここにいられないわな
しかも
83 名前:名無しで叶える物語(光) [sage] :2020/01/19(日) 08:39:48.20 ID:/Wi/gT5W
ちなみに>>52とか、絶対死ぬパターンの安価とってるのもわしやでw
あとIDかわるのはWi-Fi表記ではすごくいいこちゃんでお前らと他スレで仲良くやってる隣人やからやでww
取り敢えずこのSSは進行させんよ
とか抜かして平然と進行してるし
お前のクソssなんざ相手ではないってことだ >>175
キミがなんの関係もない他SSで発狂レスしてるのをここに張らないでやってる優しさに感謝することね
まぁ他に見てる人にはどっちが可哀想なのかは一目瞭然ですがっ w 涙目でワロタ
ここにお前のゴミSS貼るのもこのスレに負けてて人もいないから嫉妬だろ
見に行く気にもならんよ
お前風情が書いたゴミなど しかし徹底的な捜査が行われたにも関わらず、逮捕に至る証拠は何も見つからなかった。西木野氏は何のお咎めもなく、犯人は謎のまま。
その後も屋敷の増築は続き、表面上、事件は幕を閉じた。
そして、事件が起きてから妙な噂が立つようになる。 屋敷で怪奇現象が起こるという、荒唐無稽な噂だ。
噂の出所は屋敷の大工や、事件が起こってからますます増えた野次馬達だった。
誰もいないはずの屋敷の窓に人影が写る。
夜遅く、人魂が浮かび上がっているのを見た。
携帯に、使われていない番号から電話がかかってくる。
身の毛もよだつような恐ろしいうめき声が屋敷の地下から聞こえる。
様々な噂が流れた。 殺された召使いの怨念が怪奇現象を引き起こしているに違いないと人々は言い、屋敷にはより多くの人が集まるようになった。オカルト雑誌の記者まで来ることがあったそうだよ。
しかし、やがてもう一つの事件が起きて、あのお屋敷には誰も近づかなくなった。
今度は屋敷の主である西木野氏が、変死体で発見されたんだ。 風が窓をがたがたと揺らしている。
まだ吹雪はやまないようだ。
机の上のココアはすっかり冷め切ってしまっていた。
穂乃果「……じゃあ、小林さんはさっきの電話が悪霊に繋がったとでも言いたいんですか」
小林「もちろん、そんなことを言うつもりはないよ。ただ、探しているであろう友人から電話がかかってきて無言のまま切るだなんて、おかしいとは思う」
ことり「……」 小林「噂が全て真実であると思っている訳でもない。しかし、あのお屋敷には何かあるのは間違いないと思う」
何か。
それはいったい何なのだろう。
バラバラにされた召使いの怨念か。
はたまた真姫ちゃんのお爺さんの……。
小林「とにかく、触らぬ神に祟りなし、だ。友達の別荘とはいえ、明日戻り次第すぐに帰ることを薦めるよ」
小林「さて、そろそろ休んだ方がいい。寝室はあっちだよ」
小林さんは席を立った。 木造で、暖かみが感じられるいい部屋だった。
でも、今の私たちにそんなことを感じる余裕はない。
ことりちゃんと二人、ベッドに腰掛けて向かい合った。
穂乃果「ことりちゃん、さっきの話、どう思う?」
ことり「どうって言われても……分からないよ。そんなことがあったなら、真姫ちゃんが知らないはずがないし、私たちにそれを話さないなんてこともないと思う」
穂乃果「そうだよね、真姫ちゃんがわざわざそんな事件があった別荘に招待するなんて……」 私は考えた。
真姫ちゃんのこと。
真姫ちゃんのお爺さんのこと。
亡くなった召使いの人のこと。
そして、皆のこと……。
小林さんの言ったことを信じたわけじゃないけれど、もし本当にあの別荘に何かがあるのなら……。 私は考えた。
真姫ちゃんのこと。
真姫ちゃんのお爺さんのこと。
亡くなった召使いの人のこと。
そして、皆のこと……。
小林さんの言ったことを信じたわけじゃないけれど、もし本当にあの別荘に何かがあるのなら……。 ことり「穂乃果ちゃん……私、なんだか嫌な予感がするの」
ことりちゃんが潤んだ瞳で私を見た。
ことり「なんだか、もう皆に会えないような気がする……」
穂乃果「ことりちゃん……」
私は>>189
1、「大丈夫、穂乃果が一緒だよ」ことりちゃんを抱き締めた
2、「大丈夫、穂乃果が一緒だよ」ことりちゃんの頭を撫でた 穂乃果「大丈夫、穂乃果が一緒だよ」
私はことりちゃんを抱きしめた。
甘い香りが鼻の奥に広がる。頭の中にしびれたような感覚が走り、目の前が白く光る。
ことりちゃんは小さく震えていた。
ぎゅっ、と抱きしめる腕に力を込める。 ことり「穂乃果ちゃん…」
ことりちゃんが切ない表情を浮かべ、抱きしめ返してくる。
吹雪の中を二人、一緒に乗り越えた時からだろうか。
それとも、私は以前からずっとこうしたかったのか。
分からない。
分からないけれど、それでも私の体はことりちゃんをベッドの上に押し倒していた。 ことりちゃんは驚いたような表情を浮かべた後に、ゆっくりと目を閉じた。
私は胸の奥が熱くなり、心臓が早鐘を打つのを感じる。
熱に浮かされたような、ふわふわした感覚が体を覆い尽くした。
本能のままに、ことりちゃんの唇に自分のそれを押しつける。
ことりちゃんの体がびくりと波打った。
私は自分の鼓動がますます高鳴るのを感じる。 頭のどこかで声が鳴り響く。
こんなことをしてはいけないと。
私は聞こえない振りをして、ことりちゃんの衣服を取り払っていった。 頭のどこかの声はまだ鳴り止まない。
それでも、今私の耳に聞こえるのはことりちゃんの嬌声だけだ。
私が体を触る度に、ことりちゃんは聞いたことのない声を上げる。
その響きが私をますます興奮させ、指先に熱がこもる。
私は、目の前のことを考えたくなかったのかもしれない。
けれど今はただ、この快楽を貪っていたかった。
終 End.No31『あなたと共に』 どこからやり直しますか?
レス番
18、21、32、49、51、100、142、187
から選択
>>201 >>49から選択肢2
私たちは左に進んだ。
風の音はどんどん強くなる。
ことり「さ、寒い…」
ことりちゃんはガクガク震えている。
私も、指先から感覚が消え、体温がどんどん下がっていくのを感じる。 穂乃果「はぁ…はぁ…」
口から出る息は白いはずだけど、すぐに吹雪と混ざって分からなくなる。
どれくらい歩いたか分からなくなり、時間の感覚が消えていく。
その時、急に視界が開けた。
私たちは、自分の目を疑った。
もうもうと湯気が立ちこめる温泉がそこにあったのだ。 穂乃果「こ、ことりちゃん!」
ことり「うん! 行こう穂乃果ちゃん!」
私たちはすっぽんぽんになると、そのまま温泉へダイブした。
体の芯がじーんと痺れて、一気に体温が戻ってくる。
穂乃果「くぅ〜!! 超気持ちいい!」
ことり「なんもいえねぇ……!」
感動のあまり涙を流し、私たちは笑い合った。
桃源郷は、ここにあったのだ。 ビュオオオオオオオオオオ…
穂乃果「」
ことり「」
終 EndNo.30『遭難』 どこからやり直しますか?
レス番
18、21、32、51、100、142、187
から選択
>>207 >>187から選択肢2
穂乃果「大丈夫、穂乃果が一緒だよ」
私はことりちゃんの頭をなでた。
ことり「穂乃果ちゃん…」
穂乃果「海未ちゃんだってきっと、何か事情があっただけだって! えーと、ほら、凛ちゃんと一緒になって、ドッキリでしたー!…みたいな?」
自分で言ってて相当苦しいのが分かった。 それでも、私はことりちゃんを少しでも励ましてあげたかった。
ことり「……うん」
ことりちゃんは弱々しい笑顔を浮かべた。
見せかけだけでも元気が出たようだった。
穂乃果「じゃあ、もう寝ちゃおう? 明日は朝一で別荘に戻らないとだし」 ことり「うん。分かったよ」
部屋の電気を落として、目を閉じた。
雪中行軍の疲れが出たのか、不安はまだ心の底に残っていたけれど、やがてブレーカーが落ちるかのように、私たちは眠りの底に落ちていった。 穂乃果「……ん?」
まだ朝にはなっていない。
それでも目が覚めたのは、部屋の中が明るかったからだ。
電気がついているわけではなかった。
かといって、これは月明かりでもない。
なんだろう?
部屋の中は柔らかいオレンジ色に染まっていた。 夕日? いや、そんなことはありえない。
今はたぶん明け方前くらいのはず…
見ると、ことりちゃんは既に起き出して、窓の近くに佇んでいる。
穂乃果「ことりちゃん…?」
ことりちゃんは彫像のように固まっているようだった。
表情から感情が消えている。
私は胸の内に生じた嫌な予感に引っ張られ、窓の近くに駆け寄った。 吹雪は止んでいた。
外は、夕日が照らしているように明るい。
原因はすぐに分かった。
穂乃果「……そんな……」
窓の外からオレンジ色の光が差し込む。
遠目に見てもよく分かる。
燃えているのは、真姫ちゃんの別荘に間違いなかった。 小林さんの言葉が頭の中にこだまする。
『あのお屋敷には何かあるのは間違いない』
何か。
それを知る機会は、永遠に失われてしまった。
炎に呑み込まれ、形を失っていく屋敷を見て、私たちは、ただ呆然と立ち尽くす事しか出来なかった。
終 End No.28『燃えゆく秘密』 どこからやり直しますか?
レス番
18、21、32、51、100、142
から選択
>>216 穂乃果「うん、ありがとう」
やっぱり真姫ちゃんは優しい。
真姫「夕食までまだ時間あるみたいだから、ここでくつろいでいいわよ」
真姫「疲れたなら部屋で休んでてもいいけど」
うーん、どうしようかな。
>>218
1.ここでくつろいでいこう
2.何だか眠気が……部屋で休もう 穂乃果「一回部屋に行ってもいいかな?」
慣れないスキーを頑張りすぎたせいか、私は何だか眠気を感じていた。
真姫「あら、そう? 大丈夫?」
穂乃果「うん。ちょっとだけ眠ろうかなーって」
夕食がどれくらいで出来るのかは分からないけれど、30、40分くらいは眠れるだろう。 真姫「分かった。寝過ごさないようにね」
穂乃果「もー、分かってる分かってる」
私は談話室を後にして、二階へ向かった。 穂乃果「ふぁ〜、やっぱり広い…」
午前中に荷物だけ置かせてもらい、すぐに滑りに行ったのでよく見ていなかったけれど、部屋の中は屋敷の外観に負けず劣らず、圧巻だった。
三人くらいは余裕で横になれそうなベッド。
壁に掛けられた高そうな絵。
綺麗に磨き上げられた黒塗りのテーブルとイス。 さらにバスルームに、クローゼットもついている。
これで一人一部屋ずつなのだから恐ろしい。
穂乃果「お金持ちって凄いなぁ…」
私はテーブルに手を添えて呟いた。 穂乃果「ん……」
まぶたが重い。
本格的に眠気がおそってきたようだ。
私はベッドに倒れ込んだ。
穂乃果「ふぉぉぉ……こ、これは…」
まるで希ちゃんの胸に四方から顔を挟まれているかのような……なんてバカなことが頭に浮かんだかと思うと、私はあっという間に眠りに落ちた。 穂乃果「……ん」
ノックの音がする。
しまったと思った。
真姫ちゃんに言われてたのに、どうやら眠りすぎてしまったみたいだ。
私は>>226
1、もちろんすぐに扉を開けた
2、「誰だ!」と声を掛けた
3、扉に鍵を掛けて眠り込んだ 穂乃果「うー…」
せっかく気持ちよく寝ていたのに、これじゃあ台無しだ。
私は扉に鍵を掛けて、眠り込んだ。
ノックの音は相変わらず続いているが、知ったことではない。
私は夢の世界へと再び舞い戻ることにした。
しかし、意識が落ちる直前に扉が開かれ、誰かが部屋に入ってきた。 おかしいな。扉には確かに鍵を掛けておいたはずなのに……
和木「すいません、お嬢様から返事がなかったら鍵を開けるように言われていましたので」
私は寝ぼけた頭で部屋に入ってきた人を見た。
真っ白なエプロンが目を引く、格好からして家政婦さんだろう。
穂乃果「えーと……」
起きたばかりなので頭が上手く回らない。
屋敷に着いた時に一度だけ顔を見たような気がする。 和木「和木と申します。西木野家で家政婦をさせていただいております」
そうだ、思い出した。真姫ちゃん家の家政婦さんだった。
和木「お疲れのようですが、夕食はぜひ食べて頂きたいですね。腕をふるいましたので」
和木さんはにっこりと微笑んだ。
手には鍵の束がある。
そりゃそうか。屋敷のマスターキーくらいあって当然だ。
和木「皆さんはもう食堂に集まっていますよ。さぁ、行きましょう。料理が冷めてしまいます」 そう言われて、私は急に空腹を感じた。
昼間使った分のエネルギーを体が求め始めているらしい。
穂乃果「すいません、お手数お掛けしました」
私はベッドから降り、和木さんと連れだって食堂へ向かった。 食堂には既に皆が集まって、着席していた。
海未「よく眠れましたか、穂乃果?」
海未ちゃんが満面の笑みで私を見る。経験上、この笑顔は怒っている時の笑顔だ。
穂乃果「あ、あはは。ぐ、ぐっすりでした…」
海未「いくら遊びに来ているとはいえ、夕食の時間まで寝過ごして、あげく家政婦の方の手を煩わせるなど…」
海未ちゃんの口からくどくどとお説教の言葉が飛んでくる。まずい、これは経験上長いやつだ。 ことり「まぁまぁ海未ちゃん。その辺にしよう?」
海未「む、ですが」
ことり「ごはんの席だし……ね?」
海未「むぅ…分かりました」
ことりちゃんが助け船を出してくれたおかげで助かった。
私は胸を撫で下ろし、着席することにする。
私は>>235
1.手前の席に腰かけた
2.奥の席に腰かけた 私は手前の席に腰かけた。
手前側の席には、海未ちゃんとことりちゃん、凛ちゃんと花陽ちゃんがそれぞれ座っている。奥側に三年生組と真姫ちゃんという配置だ。
海未「まったく、ことりは穂乃果に甘いです」
ことり「そうかなぁ?」
花陽「穂乃果ちゃん、スキー頑張ってたもんね。仕方ないよ」
凛「あはは、穂乃果ちゃん怒られたにゃー」
穂乃果「むぅ…ちょっと凛ちゃん?」 真姫「さて、それじゃあ全員揃ったことだし、夕食にしましょうか。和木さん、よろしくね」
真姫ちゃんが和木さんに目配せすると、和木さんは一礼して食堂の奥に向かった。多分奥は厨房になっていて、そこから料理を運んでくるのだろう。
穂乃果「それにしても、凄い食堂だねぇ〜」
私はまじまじと食堂の中を見回した。
九人が集まっても、まだ充分な広さがある。絨毯はふかふかで、埃一つない。テーブルの上も清潔そのものだ。
部屋の中も凄かったけれど、食堂もまた凄い。
凛「合宿の時とかに行ったとこも凄かったけど、今回はまた一段と凄いにゃー」
穂乃果「そうだよねえ〜」 海未「それより真姫。本当に私達は何も手伝わなくて良いのですか?」
真姫「いいのよ。今回は合宿とかじゃなくて、単純に私が皆を招待したんだから」
絵里「そうは言うけど、やっぱり配膳くらいは手伝った方がいいんじゃないかしら?」
真姫「いいのよ。皆に手伝わせたら、私が和木さんに怒られちゃうわ」
にこ「料理作る時も手出させてくれなかったもんね」
希「その道のプロのこだわりってやつなんかもなぁ」 下手くそが書いているゴミのクソ神より随分名作だわな
待つだけの価値がある 必死に書いてるのに勝手にはるな
細々書かせろ荒らしが 死神みたいに読者があーだこーだ話してくれないゴミssとオマケのSIM ダニ神とか言う読者があーだこーだ話すしかなく作者も他で宣伝しないといけない薄っぺらいゴミss 和木「そういうわけではありませんよ。ただ、お嬢様のお友達の手を煩わせるようなことがあれば、家政婦失格ですから」
和木さんがステンレス製のワゴンを押して食堂に戻ってきた。
ワゴンの上には、綺麗に盛りつけられた色とりどりの料理が載っている。私はお腹の虫が騒ぐのを感じた。 和木「こちらがスープと前菜です。もし、おかわりされるようでしたら、遠慮なく申しつけください」
和木さんが慣れた手つきでテーブルの上に皿を並べ始めた。
絵里「すいません、ありがとうございます」
真姫「エリー、謝るのもお礼言うのもなし、ね? 皆はお客さんなんだから」
和木「ええ。どうぞごゆっくりとくつろいで下さい」
和木さんが私たちに笑顔を向ける。
私たちは最初こそ遠慮していたものの、出てきた料理のあまりの美味しさに驚いて、次第にゆったりとした自然体で会話するようになった。
料理を食べ終える頃には、皆の顔には笑顔が溢れていた。 穂乃果「ふぅ〜、美味しかったー」
私は談話室にあるソファに腰掛け、伸びをした。
満腹感が体を満たし、先ほど一眠りしたというのに、もう眠気が体を包み込んでいる。ソファのふかふか具合もそれを後押ししているようだ。
ことり「ホントに。びっくりしちゃった」
隣のソファに座っていることりちゃんが言った。
夕食が終わり、今はメンバーそれぞれが思い思いに時間を過ごしている。
私は>>257
1、ガラスが割れるような音を聞いた
2、テレビを見ることにした
3、本を読むことにした
4、お風呂に入ることにした 私はガラスが割れるような音を聞いた。
穂乃果「! ことりちゃん、今の聞こえた?」
隣にいることりちゃんを見る。
ことり「うん。ガラスが割れるような音だったよね……」
ことりちゃんが少し不安そうな表情を浮かべた。
音は二階から聞こえたような気がする。
穂乃果「私、見に行ってみる」
ことり「え、でも……」 海未「穂乃果、私も行きますよ」
絵里「私も行くわ、三人もいれば何かあっても平気でしょう」
談話室にいた海未ちゃんと絵里ちゃんが立ち上がった。この二人がいれば心強い。
穂乃果「ありがとう。……よし、行こうか!」
私は胸の内に生まれた嫌な予感を振り払おうと、勇んで立ち上がった。
海未「音がしたのは、あっちの方ですよね」
穂乃果「うん……そう、だよね?」
絵里「ええ、多分だけど……」
三人ともに頼りない記憶を頼りに、歩を進めた。
どうやら記憶は正しかったらしく、徐々に風の音が吹き込むような音が大きくなってくる。
海未「……やっぱりガラスが割れたようですね」
わき上がってくる疑念が歩調を遅くする。
それでも、その部屋の前に私たちはたどり着いた。 >>260訂正
三人で談話室から続く階段を上り始める。
吹き抜けの階段からは不安そうな表情をしたことりちゃんの顔がよく見えた。
階段を上がりきり、手すりを触る。
音が聞こえたのは……
海未「音がしたのは、あっちの方ですよね」
穂乃果「うん……そう、だよね?」
絵里「ええ、多分だけど……」
三人ともに頼りない記憶を頼りに、歩を進めた。
どうやら記憶は正しかったらしく、徐々に風の音が吹き込むような音が大きくなってくる。
海未「……やっぱりガラスが割れたようですね」
わき上がってくる疑念が歩調を遅くする。
それでも、その部屋の前に私たちはたどり着いた。 絵里「ここ……真姫の部屋じゃない」
私たちは顔を見合わせた。
そして、意を決して扉を勢いよく開く。
扉を開けると同時に、風の音が一気に強くなった。
外は凄い吹雪らしい。
やはり、窓ガラスが割れている。歪な形に変わった窓の間から、雪と風が容赦なく部屋の中に吹き込んできていた。
白いレースのカーテンが狂ったようにはためいている。 絵里「真姫!」
絵里ちゃんが風の音に負けないくらいの声を張り上げた。
三人で部屋の中に踏み込み、辺りを見回したけれど、真姫ちゃんの姿はない。
部屋の構造は、私の部屋とそれほど変わりはない。
ベッド、絵、テーブル、イス、バスルーム、クローゼット……
私は窓の近くに寄ってみようと思い、そちらへ足を踏み出した。
そして、足を止めた。 ベッドと窓との間に、箱のような物が置いてあった。30センチ四方程度の小さな箱だ。
その中に、何かが詰め込んである。
何か、とは、まさに私が一目見た時の感想だ。最初は、それは人形のように見えた。
穂乃果「……なに、これ……」
血が凍り付いていくような感覚が広がる。
動きを止めた私を怪訝に思ったのか、私の隣に来た二人も、絶句した。
それは間違いなく人間の死体だった。
バラバラに分解されて小さな箱に押し込まれた、生気のない真っ白な肌の死体。 死神とかまいたち……どこで差がついてしまったのかな 死神はクソ
かまいたちは神
作者のレベルに差がありすぎだわな >>266、267
今日も保守ありがとうございます >>268
作者は保守の礼もしないゴミだが君に免じて下がっておこう 死神の作者(お前)はゴミ
分かっているな
身の程も知った様だしそのまま大人しくしているといい 効いてる効いてるヘタレコロジジイ
269 名前:名無しで叶える物語(光) [sage] :2020/02/06(木) 22:27:03.28 ID:6kvveoJx
>>268
作者は保守の礼もしないゴミだが君に免じて下がっておこう
下がっておこう
下がっておこう
嘘つきヘタレコロジジイまたも完全敗北 伸びてると思ってもSSついては何も語られないかまいたち可哀想 それをSIM以外で聞けたらよかったね
死神は今日も盛り上がっていきますよ 相変わらず死神はクソだわな
周りにサクラしてもらないとダメな下等駄文
こことは大違いだ 談話室は重苦しい沈黙に支配されていた。
真姫ちゃん以外の全員が集まって、誰かが口火を切るのを待っている。
絵里「……状況を整理しましょう」
沈黙を破ったのは絵里ちゃんだった。
絵里「真姫が部屋から消えた。さらに部屋の窓のガラスが割られていた。そして……」
絵里ちゃんはそこから先の言葉を飲み込んだ。 あの部屋にあったバラバラ死体を見つけたのは、私と海未ちゃんと絵里ちゃんの三人だけだ。
他の皆はガラスが割れた音を聞いて部屋に集まってきたようだが、ひとまず私たちは全員を談話室に集めることにした。
あれは全員に見せるべきではない。
私の頭の中にはまだ、生々しい死体の映像がこびりついている。
にこ「ねぇ、いい加減ちゃんと話してよ。ガラスが割られてる以外何があったってのよ?」
にこちゃんが苛立たしげに言う。きっと真姫ちゃんがいなくなったと聞いて、一番心配しているのはにこちゃんだろう。 私と海未ちゃんと絵里ちゃんは顔を見合わせた。話すべきか、話さずにいるべきか……
和木「教えて下さい。部屋には何があったんですか」
和木さんが真剣な表情でこちらを見た。その目には、有無を言わせない強い光が宿っている。
三人で頷きあい、口を開いた。
海未「死体です。バラバラに切断された死体が箱に詰められていました」
花陽ちゃんが「ひっ」と小さな悲鳴を上げた。
他の皆も、血の気の引いた顔で息をのんでいる。 凛「み、見間違いじゃないの? 人形とか……」
凛ちゃんが無理に笑顔を作って言った。口元がひきつっている。
穂乃果「……いくら何でも、本物の死体と人形を見間違えたりしないよ」
私はグロテスクな腕の断面を思いだし身震いした。
ことり「そんな……そんなことが……」
和木「……それは誰の死体ですか」
穂乃果「分かりません。頭は……なかったので」
死体は胴体と手足だけしかなかった。あれが誰なのか、私たちには判断出来なかった。 希「ちょっといいかな?」
それまで黙っていた希ちゃんが口を開いた。
希「……今の件に関係あるのかは分からない。けど、ウチの部屋にこんなカードが落ちてたんよ」
希ちゃんはテーブルの上に一枚のメッセージカードを置いた。どこの百貨店でも手に入るであろう、白い無地のものだ。
そこには、赤い文字でこう書いてあった。
『こんや 12じ だれかが しぬ』 穂乃果「今夜、12時、誰かが…………死ぬ……」
私が独り言のように呟いた言葉に反応する者は誰もいない。
ただ全員が呆然と、テーブルの上のカードを見つめていた。
談話室の柱時計の音が一際大きくなったように感じる。
部屋から消えた真姫ちゃん、箱に詰められたバラバラ死体、悪戯にしてはあまりに悪質なメッセージカード……
私は>>285
1、さらに頭を働かせた
2、もう一度真姫ちゃんの部屋に行くことにした
3、ガラスが割れた時の全員の状況を確認することにした ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています