【安価SS】私の死神
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ある日曜日の午後… ピンポーン ダイヤ「誰でしょうか。ルビィ、出てもらってもいい?」 ルビィ「はーい」テテテ… ルビィ「お待たせしましたー」ガチャ 死神「お休みの日にすみません、死神ですけど」 ルビィ「ピギャアアアアアアッ!!?」 ルビィ「おねいちゃん!おねいちゃん助けて!死神さんが来た!!」ドタドタドタ ダイヤ「は、はあ…!?なぜ今になって死神が来るのですか。お隣の細木さんの見間違いでは…」トコトコ 死神「あ、どうも」 ダイヤ「ほんとですわ!!」ンマーッ ルビィ「だからゆったじゃん!悪霊退散っ悪霊退散っ、あっち行けー!間違ってはなまるちゃんのお家まで行けー!」塩パッパッ ダイヤ「…今さら我が家になんの御用ですか?」 ルビィ「えっ」 死神「そう睨まず。今日来たのはあなたを訪ねてのことじゃないんですよ」 ダイヤ「まさか…」 死神「そっちのお嬢ちゃんに用があって来たんです」 カポーン… ※ししおどし ダイヤ「粗茶ですが」 死神「これは失敬。いや、またここのお茶を飲めるとは」ズ 死神「うまい。うますぎる」 ルビィ「それはおまんじゅうのときにゆう言葉じゃ…」 ルビィ「ってゆうかおねいちゃん!なんで死神さんお家に上げちゃうの!?お茶まで出して!」 ダイヤ「落ち着きなさい、ルビィ。いえ落ち着けというのは無理があるけれど…」 ダイヤ「来てしまったものは、仕方がないのですわ。家に入れようが入れまいが運命に変わりはないのだから」 死神「随分物分かりがよくなりましたね、あんなに泣いて騒いでいた少女と同じ方だとは思えないほどだ」 ダイヤ「おかげさまでね」 ルビィ「ねえ、おねいちゃん、なんだかさっきから…まるでこの死神さんのこと、」 ダイヤ「…知っているわよ。なぜなら前にわたくしはこの死神さんとお会いしているのだから」 ルビィ「えええっ!?」 ダイヤ「だからどんな話をしにきたのか、概ねの予想がついているの」 ルビィ「そんな…そんな……おねいちゃんが死神さんとお友だちだったなんて…」アワアワ ダイヤ「お友だちというような間柄ではありませんわ」 ルビィ「でも、でも…死神さんが会いにきたってことは、ルビィ……ルビィ………っ」プルプル ダイヤ「泣かないの。黒澤の娘でしょう」ギュ ダイヤ「それにね、まだ必ず『そう』と決まったわけではないのよ」 ルビィ「え…?」 ダイヤ「だってほら、考えてもごらんなさいな。わたくしは生きているでしょう」 ルビィ「ぁ…うん、そうだね…」グス ダイヤ「この方が来たことは決して喜ばしいことではないけれど、来たのがこの方であったことは少しだけ喜ばしいことよ」 ダイヤ「死神さん。お話を、聞かせていただけますか」 死神「はい」 死神「ほんとは本人にしか話しちゃいけないんですけど、あなたは関係者と言えなくもないから大目に見ましょう。すでに交わった仲ですしね」 死神「黒澤ルビィさん」 ルビィ「は、はい」 死神「端的に言うと、あなたは死にます」 ルビィ「は、はい………やっぱり死ぬ!!!」 死神「七日後、来週の日曜日の夕方くらいに死にます」 ルビィ「具体的に死んじゃう!!!」 死神「いえ、まだあまり具体的ではありません」 死神「決まっているのは大体の日時と死の直因だけ。死に方も死に場所も、まだ曖昧なままです」 ルビィ「えっと、それってどういう…ちょくいん…?」 死神「あなたがなぜ死ぬのか──もっと言えば、誰に殺されるのか、ということです」 ルビィ「!!」 ダイヤ「殺される…」 ルビィ「ルビィ、こ…殺されるんですか…?」 死神「殺されます」 死神「津島善子さんの手によって」 ダイヤ「…!」 ルビィ「よしこちゃん…!?」 ダイヤ「やはり、そうなのですか…」 死神「もちろん。私はそういう部署の者ですからね」 ルビィ「部署」 死神「殺人課、痴情のもつれ係所属です」 ルビィ「ちじょう…?」 死神「恋人のいざこざで起こる殺人死亡の担当ってことですよ」 ルビィ「部署があるくらい多いことなんだ…」 死神「では前置きはこのくらいにして、本題に入るとしましょう。 死神「私が来たのは、死を宣告するためでもあなたを殺すためでもありません。死の運命を変えるためです。 死神「これから七日間で、『黒澤ルビィが津島善子に殺される』──『津島善子が黒澤ルビィを殺す』という運命を変えましょう」 ルビィ「そんなことできるんですか…」 ルビィ「でも、どうやって…?」 死神「私の所属からもわかる通り、津島善子さんがあなたを殺すのは痴情のもつれからです。わかりやすく事実に即して言い直すなら、『好き過ぎて』殺すのです」 ルビィ「よしこちゃんがヤンデレだから!?」 死神「あっそうです、さすがですね」 ダイヤ「善子さんヤンデレなのね」 死神「七日後、あなたへの想いが強くなり過ぎてどうしようもなくなった津島善子さんは、とうとう殺すことであなたを手に入れようとします」 死神「そうなるのを防ぐのです、あなたと私で」 ルビィ「……………わかりました」 ダイヤ「! ルビィ、」 ルビィ「やります。やらなくちゃ、ルビィ死んじゃうんだもん」 ルビィ「死にたくないし、よしこちゃんに殺されたくなんかない。なによりも、よしこちゃんにそんなことさせたくない」 ルビィ「ルビィとよしこちゃんが好き同士になっちゃったことが『いけないこと』だったなんて、誰にもゆわせない」 ルビィ「死神さん」 死神「はい」 ルビィ「よろしくお願いします──」ペコッ 死神「努力をしましょう」 死神「じゃあ契約が成立したところで、私の力をルビィさんに貸す方法を教えますね」 ルビィ「力を貸す?」 死神「はい。このまま放っておくとヤンデレ殺人コースまっしぐらなのですが、要所要所で私の力を使って軌道修正し、運命を変えようというのが今回の主旨ですから」 ルビィ「へ〜」 死神「名付けて『ちからずく作戦』です」 ルビィ「ちからずく作戦!!」パァ ダイヤ「ちょっと楽しんでいませんか?」 死神「どうせやるなら仕事は楽しくやれと上から言われているので」 死神「これから七日間、『安価』を出します」 ルビィ「安価」 死神「行動の選択肢のようなものです」 死神「私が一瞬だけ時間を止めて運命分岐のための平行世界を選択肢としてあなたに提示するので、ルビィさんはこれと思う選択肢を選んでください。私が運命をその方向にねじ曲げます」 ルビィ「わかりました!」 ダイヤ「本当に?本当にわかりましたか!?結構とんでもないことを言われているのよ!?」 死神「妹さんの方が物分かりよさそう」 ダイヤ キッ 死神 サッ 死神「基本的な動きはこれだけです。どうですか」 ルビィ「どうもなにも、やるって決めましたから!絶対によしこちゃんを助けてみせます!」 死神「いや、助かるのはあなた…」 ダイヤ「そういう子なのですわ、わたくしの妹は」 死神「はあ…」 死神「あ、最後に一つだけ」 ルビィ「うゅ?」 死神「一度だけ、スーパー死神タイムを用意しています」 ルビィ「すーぱー死神たいむ!!?」 死神「あなたが『元々できること』の範囲内に限りますが、一度だけ、私の力でそれにかかる時間や労力を全て肩代わりします」 死神「これは本当に一度だけしかあげられないチャンスなので、上手に使ってください」 ルビィ「…はい」 ダイヤ「…ルビィ。これからの七日間で、あなたの──あなた達の大きな運命が決まりますわ。わたくしにできることは少ないけれど、どうか覚えていて」 ダイヤ「不思議な力などなくとも、わたくしはいつでもあなたのために全てを投げ出すと。そんな姉がいるのだと、決して忘れないでいて」 ダイヤ「そして必ず──乗り越えてみせて」 ルビィ「死神さん、今!今スーパー死神タイム使う!ルビィがプリン食べる間おねいちゃんを止めててください!」タタタタ ダイヤ「ああああァァァァ!!!??」 死神「えっと…」 ダイヤ「絶っっっ対にこんなところで消費しないでくださいな!!!」 死神「それを決める権利はあの子にしかないんですけど…」 ピンポーン ダイルビかみ「「「!」」」 ルビィ「またお客さん」 ダイヤ「せっかくの日曜日だというのに、随分と慌ただしいですわね…」 死神「じゃ私は一旦これで」 死神 スゥ… ルビィ「消えちゃった」 ダイヤ「あなたかなり肝が据わっているわね…っと、お客さんを待たせているのだったわ」 『ルビィ、いるんでしょー?来たわよあけてー』 ダイヤ「! この声は…」 ルビィ「よしこちゃんだ」 >>20 1.居留守するびぃ! 2.家にあげるびぃ! 3.おねいちゃんに「いない」ってゆってもらうびぃ! 4.家の外で遊ぶびぃ! 遅くなりましたが安価SS開始です スーパー死神タイムは使うときに指定してください、必要になるかは知りませんが ルビィ「どう、しよう…」 ダイヤ「…それはあなたがお決めなさいな。あなたが変えると決めた、あなた自身の運命でしょう」 ルビィ「ん、そうだよね」 ルビィ「恋人がお家に来てくれたんだから、お返事なんか決まってるもんね」テテテ ルビィ「お待たせ、よしこちゃん!お昼ごはんのお皿洗ってたら遅くなっちゃった」ガチャ 善子「………遅い。あなたが『いつでも家に来ていい』って言ったから、会いたくて沼津から来たのに。こんなに待たされるなんて思わなかった」 善子「ルビィは私のこと、もう好きじゃないんでしょ。だから待たせたんでしょ。ああなに、それとも遊びにきてた誰かを窓から逃げさせる時間でも稼いでた?そういうこと?」 善子「ずら丸かな。ずら丸でしょ、ちょっと待ってて、私ずら丸に話したいことができたから行ってくるわ」クルッ ルビィ「行っちゃだーめ」ギュ ルビィ「洗剤まみれの手で大好きなよしこちゃんにぎゅってするなんてできないから、ルビィ、きれいに手を洗ってたんだよ。そしたら遅くなっちゃったの」 ルビィ「ごめんね、待たせてさみしかったよね」 ルビィ「でも今からはなまるちゃんのとこに行っちゃったら、待ってくれた時間までむだになっちゃうよ。ね、ルビィとたくさんお話ししよ?」 善子「ルビィ…!」パァ 善子「うんっ、そうよね!そのために来たんだもの!」 ルビィ「えへへ、いらっしゃいよしこちゃん」 善子「おじゃましまーすっ!」ルン ダイヤ (…善子さんがヤンデレと化したのに、ルビィの責任はどのくらいあると言えるのかしら) ムムム… ルビィ「ルビィね、いつよしこちゃんが遊びにきてもいいようにお菓子いっぱい買ってるんだよ。チョコレートでしょー、クッキーでしょー、わたあめでしょー………って、あれ?」 善子「…」 ルビィ「よしこちゃん、どうかした?」 善子「この靴」 善子「ダイヤいるんだ」 ルビィ「うん、いるよ。呼ぶ?」 善子「ダイヤと二人きりだったのね。私が朝ごはん食べてるときも、ママと話してるときも、出かける準備してるときも、一人でバスに乗ってるときも、インターホンを鳴らして待ってるときも」 善子「ルビィはダイヤといたのね」 善子「ふぅん……」 ダイヤ (ひ──ひぃぃぃ………っ!!) ガタガタ ルビィ「それはそうだよぉ。だってここルビィとおねいちゃんの家だよ?よしこちゃんだってお家ではお母さんと二人だったんでしょ」プゥ ルビィ「ずるいなー、よしこちゃんのお母さん。でも今からはルビィがよしこちゃんのこと独り占めしちゃうもんねーっ」 善子「と、当然っ!私はルビィ以外の誰にもこの肉体の一片たりとも預ける気なんかないんだからね!」 善子「女子高生という身分を間借りしたのは間違いだったわね、この人間界では『保護者』がいないと生活できないんだもの。あーあ、早くこんな仮初めの姿を手放してあなたと二人だけの世界へ行きたいわ」 ルビィ「うふふ、ルビィも」ニコニコ ルビィ「ね、よしこちゃん。なにしよっか」 善子「そうねえ、私たくさん遊ぶもの持ってきたわよ。プレステとー、スイッチとー、3DSとー、Wiiとー」 ルビィ「こんなに持ってきたの!?やりすぎだよ、だからそんなに荷物おっきかったんだ〜」 善子「えへへ、だってルビィがやりたいって言ったもの持ってきてなかったら悔しくて悔しくて死にたくなるじゃない」 ルビィ「もーよしこちゃんってば〜、ルビィはよしこちゃんさえいてくれたらゲームなんか一つもなくていいのに」 善子「えへへ…えへへ、そう?」// イチャイチャ… ダイヤ (そうだった…そうだった。この雰囲気の隣にいるのがいたたまれなくて、ここ最近は私の方から席を外していたのだったわね…) 数時間後… 善子「ママからだわ。『何時に帰ってくるの?』だって」っスマホ ルビィ「明日も学校だもんね、そろそろ帰らなくちゃね」 善子「はあ。あなたはいつもそうね。帰る時間になってもちっとも寂しそうにしてくれないわ。帰らなくちゃねって、それくらい私だってわかってるのに。それでも一秒でも長くルビィといたいだけなのに」 善子「私が変なの?私が間違ってるの?」 ルビィ「…」 善子「なんとか言ってよ」 ルビィ「…ルビィ、さみしくなさそうに見える?」ウルッ 善子「!」ギョッ ルビィ「ルビィだってよしこちゃんのこと大好きなんだよ。よしこちゃんとおんなじくらい、ううん、ルビィの方が大好きだって言えるくらい」 ルビィ「よしこちゃんが帰っちゃうとき、ルビィがさみしくないって、全然へっちゃらだって、ほんとにそう思うの…?」グスン 善子「あっ、ああっ、ちが…違うの。そんなつもりはなかったの。わかってるわ、あなたが私のことを大好きだってこと、ちゃんとわかってる」アタフタ 善子「そうよね、でも帰る時間は守らなくちゃいけないし、心を鬼にして送り出してくれてるのよね。ごめんなさいごめんなさい、ルビィの気持ちを傷つけたかったわけじゃないの、本当にごめんなさい…」ポロポロ ルビィ「ううん…ルビィも、ちょっといじわるゆっちゃったね」グスン… ルビィ「謝らないで、よしこちゃん。明日だって会えるし、ラインも電話もできる。ルビィとよしこちゃんはいつでもずっと繋がっていられるんだよ。だからね、さみしくないって自分に言い聞かせてるの」 ルビィ「そうしないと、泣いちゃいそうに…なるから…っ」 善子「ルビィ…」 善子「いつか必ず、あなたと二人──この束縛だらけの世界から飛び出して、本物の自由を手に入れてみせるわ。他のことなんてなにも考えなくていい、二人だけの楽園を…!」ギュッ ルビィ「……………!!」ハッ ──死神『私の所属からもわかる通り、津島善子さんがあなたを殺すのは痴情のもつれからです。わかりやすく事実に即して言い直すなら、「好き過ぎて」殺すのです』 ルビィ (死神さんが言ってたこと…) ──死神『七日後、あなたへの想いが強くなり過ぎてどうしようもなくなった津島善子さんは、とうとう殺すことであなたを手に入れようとします』 ルビィ (もしかして、こういうこと…?) 善子 ギュッ… ルビィ (今まで通りに接してたら、ルビィ達の『運命』が迎えるのは──) ──死神『そうなるのを防ぐのです、あなたと私で』 ルビィ (…そっか。今まで通りにしてちゃ、だめなんだ) ルビィ「甘えてちゃ…だめだよね…」ボソッ 善子「え?なに?」 ルビィ「…ううん、なんでもないよ。よしこちゃんの匂いに包まれるの、幸せだなあって」エヘヘ 善子「なによもう、可愛いわね。私だって、あなたを腕の中におさめるこの感覚がなによりも幸せよ」 ルビィ「よしこちゃん…大好きだよ」 善子「私もよ、ルビィ」 ギュウ… ヤンデレエンドに 近づきました! ▼ to be continued... 続きはまた夜にでも。 一応ヒントを置いておくと、大前提として『死ぬ』運命の上にいることを忘れないでください。 ネタを出した時点ではこんなに壮大そうな話になるとは思わなかったわ 死んだらこの話は終わりなの? それともある地点からリセットされて生き抜くまで終わらないの? ループものではなく、死んだらそれはそれで終わりです 選択肢ごとに「ヤンデレエンドにどれくらい寄るか(あるいはハッピーエンドにどれくらい寄るか)」を決めて提示してます がそこまでがちがちには考えてないので、気楽にやってもらえたら… これルビィちゃん側もベクトル大きいから、分岐次第ではルビィちゃんがヤンデレ化して、返り討ちにあってたパターンもありえるのかw 死神が割と真っ当な死神してた(蝶を集めたり、魂を共鳴させたり、卍解したりとかはしなさそう) 月曜日 ルビィ「…」 ダイヤ「ルビィ、そろそろ起きなさい。毎朝同じことを言わせないで──」ガチャ ダイヤ「あら、起きていたのね」 ルビィ「おはよう、おねいちゃん」 ダイヤ「起きているのなら起きているで、早く支度をなさいな。たまには一緒に朝ごはんを食べ始めましょう」 ルビィ「うん、すぐ行くね」 ダイヤ「ええ」バタン ルビィ (月曜日) ルビィ (また始まる一週間。学校に行って、お勉強して、お友だちと話して、部活動に励んで、疲れて帰ってきて、お姉ちゃんたちと笑いながら晩ごはんを食べて、お風呂に入って、明日を楽しみに眠る) ルビィ (そんな日常が、あと一週間で──終わる) ルビィ (ルビィが迎えられる朝は、あと六回) ルビィ「──そうはさせないよ」 ルビィ「絶対に運命を変えて、まだまだ生きていくんだから。よしこちゃんと一緒に」 ルビィ「…よし」リボン キュ ルビィ「まずは朝ごはん食べないとね!」ガチャ タタタタ… … ダイヤ「では、わたくしは先に出るわね」 ルビィ「うん、いってらっしゃい!」 ダイヤ「いってきます」 ルビィ (靴をトントンと鳴らすお姉ちゃん) ルビィ (ここ最近は、善子ちゃんが毎朝わざわざうちに寄ってくれるから、お姉ちゃんとは別々に登校する) ルビィ (善子ちゃんが来るまであと十分くらいかな…) ルビィ「…」 >>46 1.よしこちゃんにおはようラインするびぃ! 2.おねいちゃんと一緒に登校するびぃ! 3.一人で登校するびぃ! ルビィ「…あっ、待っておねいちゃん!」 ダイヤ「へ?」 ルビィ「ルビィも一緒に行くから、待ってて。すぐカバン取ってくる!」タタタ ダイヤ「え、ええ」ポカン… テクテク… ダイヤ「善子さんを待たなくてよかったの?今日も迎えにきてくださるのでしょう?」 ルビィ「う、うん。今日はいいってゆうか、えっと、おねいちゃんと登校しようかなって思って」 ダイヤ「──」 ダイヤ「善子さんがバスを降りてしまう前に、一報入れておくのよ」 ルビィ「うん、ラインしとく」スマスマ ダイヤ (歩きながらケータイを触るのは……まあ、そう長いこと触るわけではないからよしとしましょうか) 『ルビィ:よしこちゃん』 『ルビィ:ごめんね、今日はお姉ちゃんと登校することにしたから、よしこちゃんはバスで先に行ってて』 『ルビィ:学校に着いたらたくさんお話ししようね♡』 「…!」 「なんで…」 ダイヤ「鞠莉さんが居眠りをしていると、必ずわたくしか果南さんが起こすようにお願いされるのよ。まったく、先生方はもっと堂々として頭の一つでも叩いてさしあげればよいものを──」 ルビィ「うふふ、そうなんだ。信頼されてるんだね、おねいちゃんも果南ちゃんも」 ルビィ「ねえ、覚えてる?ルビィが小学生のとき、授業中に居眠りしちゃって怒られてたら、おねいちゃんが職員室まで駆けつけてくれて謝ってくれたの。嬉しかったなあ」 ダイヤ「ええ、そんなことありましたか?む、昔のことで覚えていませんわ」ポリ… ルビィ「ふふふ」 ルビィ「おねいちゃんとおんなじクラスだったらどんなだったのかなあ──」 「ルビィ」 ルビィ「よしこちゃん」 ルビィ「あれ、バスで行ったんじゃ…」 ブゥゥゥゥン… 善子「あなたの後ろ姿を見つけたから、そこで降りてきたのよ。だめだった?」 ルビィ「ううん、だめなんかじゃないよ。でも『先に行ってて』ってラインしたのに──」 善子「どうして?」 善子「どうして私を無視して登校しようとしたの?」 ルビィ「む、無視なんかしてないよ!今日はその、ちょっとおねいちゃんと行こうかなって思って、だから…」 善子「ダイヤと、ねえ」ジッ ダイヤ「…っ」 >>53 1.ルビィが話を続ける 2.ダイヤが話に割り込む 3.どちらでもない ルビィ「あのね、ルビィがね──」 ダイヤ「わたくしが」 ダイヤ「今日は一緒に登校するからと、善子さんへ断りの連絡を入れるように言ったのです」ズイ 善子「! あなたが…?」 善子「どういうつもりよ。毎朝私がルビィを迎えにきてるって知ってるわよね。それを断らせるなんて何様なわけ?」 ルビィ「よしこちゃん、おねいちゃんにそういう言い方しないで…」 善子「あなたもあなたよ、ルビィ。私が毎朝どんな気持ちで迎えにきてるか知らない?わからないの?」 善子「学校に行けば授業だ部活だってあなたと満足に話をする時間も得られない、家に帰ればごはんにお風呂に宿題に、ずっとあなたと連絡を取り合っていられるわけでもない」 善子「そんな中で、二人きりでゆっくり話ができる大切な時間なの、この朝の登校中は!私は毎日楽しみにしてる、ルビィだって同じ気持ちだって──そう、思ってたのに…!」 ルビィ「る──」 ルビィ「ルビィだっておんなじだよ、もっとよしこちゃんとお話ししていたいもん!お迎えにきてくれるのを待ってる間はわくわくしてそわそわしちゃうし、一緒に登校してる間はとっても楽しい。 学校に着いて席に座らなくちゃいけないときは離れたくなくて胸がぎゅうってなるもん。だけど、だけど──っ」 善子「だったらどうしてダイヤの方を選んだりするのよ…っ!」 ダイヤ「善子さん!!」 ダイヤ「まだ挨拶をしていませんでしたわ。おはようございます」 善子「は?この状況で挨拶なんてどうだっていいでしょ。私はルビィと話してるんだから入ってこないで──」 ダイヤ「聞こえませんでしたか?」 ダイヤ「おはようございます、と言ったのよ」 善子「………っ、おはよう…」 ダイヤ「よろしい。ルビィは?」 ルビィ「あ、えっと、おはよう、よしこちゃん」 善子「ルビィも…おはよう」 ダイヤ「よいですか、ルビィがあなたよりわたくしと登校することを選んだのではありません。わたくしがそうしなさいと言ったの」 善子「…なんのために」 ダイヤ「もちろん、お説教のためよ」 ルビィ「!」 善子「説教…?」 ダイヤ「ええ。聞けば、先週小テストがあったようだけれど、あろうことかルビィはそれをわたくしに黙っていたのよ。結果が出たにもかかわらずね」 ルビィ「!!?」 善子「小テスト…ああ、化学の…」 ダイヤ「そう。わたくしは昨日花丸さんと部活の話をしていて、たまたま聞いて知ったのだけれどね」 ダイヤ「黙っていたということは『そういうこと』なのだろうと思って、この時間を使って問い詰めていたところなのよ」 善子「………ふうん」 善子「その割には」スッ ダイヤ「!」 ルビィ マッサオ… 善子「黙ってたのがばれてたって、今この瞬間に知ったような反応ね」 ダイヤ「…」 ルビィ「ぉ、おねぃちゃ、知ってたんだ…ね…」ハハハ… ダイヤ「こうなると面倒だから、自分から話すように誘導していたところなのよ。それを、善子さんが来たものだから言うしかなくなってしまったではありませんか」ハァ 善子「う…ごめんなさい…」タジ 善子「って、別に私が悪いんじゃないでしょ!黙ってたルビィが悪いんじゃないの!」 ダイヤ「そう、悪いのはルビィよ。善子さんと登校する機会をふいにしてしまったのも、そして──今からわたくしにお説教をされるのも、ね」ニコォ ルビィ「ぴっ…ピギャ!?」 善子「ばかねえ、隠し事なんかどうせばれるんだから、へたにすると逆効果よ」 ダイヤ「その通り。そもそも学校へ行けばわたくしは先週の週報に目を通すことができるのだから、時間の問題だということくらいわかっていたはずですわ」 ダイヤ「さあ善子さん、せっかく居合わせたのならば協力なさい。ルビィを押さえて」 善子「自業自得よ」ガシッ ルビィ「ピギャ!?よ、よしこちゃん!」 ダイヤ「あなたのこと、まだカバンに入っているのでしょう。検閲ですわ──!」ガサゴソ ルビィ「や…やめてぇーーーっ!」 無事に怒られました☆ エンドレベル 変更なし! ▼ to be continued... >>1 乙 ただ、ダイヤさんに投げると悪くはならないけど、良くもならなさそう にしても地雷の塊過ぎてヤバイ それにしてもルビィちゃんがぽむ化しててワロタ ...やっぱここのルビィちゃん愛が重いタイプなんじゃ 昼休み… ルビィ「やっと午前の授業終わった〜」ノビー 花丸「ふっふっふ、ということは」ソワソワ ルビまる「「お弁当たーいむ!!」」イエーイッ ルビィ「はなまるちゃん、今日はなに?」 花丸「おらは揚げ出し豆腐!」 ルビィ「えっそれお弁当箱に入れてきて平気なの…」 花丸「じいちゃんに作り方を教えてもらって昨日やってみたらとってもうまくできたんだよ。だから今朝も早起きして作ってきて…」カパッ <ぎぃやぁぁぁあああ〜〜〜〜……!! ルビィ「そ、そりゃそうだよぉ…」ゥュゥュ 善子「ルビィ」クイ ルビィ「あっよしこちゃん、今日はお弁当?それともパン?買いにいくならルビィもついていくからぱぱっと行っちゃおっか」 善子「…うん、パン」 ルビィ「そっか。はなまるちゃん、ルビィたち購買部に行ってくるから──…」 花丸 ゼツボウ… ルビィ「…」 ルビィ「その、机に飛んだお汁…拭いておいてね…」ソソクサ ルビィ「行こっか」 善子「うん」 ルビィ「はなまるちゃんにはびっくりだね、まさかお弁当箱に揚げ出し豆腐いれてきちゃうなんて」アハハ ルビィ「この前『たまごさんどずら!』って食パンと生たまご持ってきてたのもびっくりしたけど」ウフフ ルビィ「ね、ルビィまたよしこちゃんの作ってくれたカレー食べたいな。でも辛いのいやだからルビィのはちゃんと甘口にしてね」 ルビィ「そうだ、今度うちで一緒にお菓子作りしようよ。チョコレートたっぷり使ったケーキとか、色んな形のクッキーとか、アメもがんばればおうちで作れるんだって!ルビィいちごの味の作りたいな〜」 善子「ルビィ」グイ ルビィ「きゃ」 ルビィ「よしこちゃん…?」 善子「ルビィもパン好きよね?」 ルビィ「へ?うん、好きだけど」 善子「今日のお昼、パンじゃイヤ?あなたの分も一緒に買うから」 ルビィ「えっと、ルビィお弁当持ってきちゃったから…」 ルビィ「おそろいがよかったの?じゃ明日はおんなじのにしよっか、なにがいいかな。もしよかったらルビィ作ってこよっか!あんまり難しいのはできないけど、ごはんに桜でんぶで絵とか描いて…」 善子「パン買って屋上行きましょう。天気がいいから、こんな日は外でお昼食べたいじゃない」 ルビィ「えっ…」 善子「ね、決まり。そうしましょ。早く行かないと人気のやつ売り切れちゃうわね」トコトコ ルビィ「よしこちゃん、」 >>70 1.はなまるちゃんは…? 2.お弁当もったいないよ 3.賛成! 4.どれでもない 善子「購買のパン屋変わったじゃない?私、ジャムパンは前の店のやつが好きだったわ。なんかね、生地が好きだったの。今のやつ少しぱさぱさしてない?」トコトコ 善子「でも種類増えたのはいいわよね〜。なまじ味のあるパンって飽きちゃうもの。かといってそう頻繁にロールパンとか食パンとかばっかり食べたくもないし」トコトコ 善子「でも、そうね、ルビィがお弁当作ってくれるんだったら嬉しいわ。ママは忙しいから頼めないし、私はほら、朝苦手だから。貴重な昼休みの五分を買い物に使うのもなんだかもったいないしね」トコトコ 善子「ねえ、私がお願いしたらほんとに作ってくれる?」クルッ ルビィ「よしこちゃん…」 ルビィ「屋上で食べるのはいいけど、そしたら、はなまるちゃんはどうするの…?」 善子「────」 善子「ずら丸と一緒がいいわけ?」 ルビィ「ううん、一緒がいいとかそうゆうんじゃなくて、はなまるちゃん待ってるでしょ。なんにも言わずに二人で屋上行っちゃうのはよくないよ」 善子「私がラインしとくから。それでいい?」 ルビィ「それじゃはなまるちゃん一人でお昼食べることになっちゃうよ…」 善子「別に、あの子も私たちしか友達いないわけじゃないんだから。他のグループに混ぜてもらえば済むじゃない」 ルビィ「そしたら、ね、明日!明日は二人で屋上に行こ?さいしょからゆっとけばはなまるちゃんも他の子とお昼食べる準備できるし、今日はやっぱり教室で三人で──」 善子「………どうして…」 善子「どうしてずら丸のことばっかりそんなに気にするの…」 ルビィ「はなまるちゃんのことばっかりなんて、そんな、」 善子「だって私はルビィの恋人でしょ!?だったら二人きりの方がいいのは当たり前じゃない!それなのにずら丸のこと気にしてばっかりで、私と二人きりじゃイヤなの!?」 ルビィ「ちがうってば!ルビィだってよしこちゃんと二人でいたいよ。でも今日ははなまるちゃんとごはん食べる流れだったじゃん!どうしても今日なにがなんでも二人きりじゃなくちゃだめなの!? 明日ならいいって、ちゃんと朝からゆっとけばいいじゃんってゆってるのに、一日も我慢できないの!?」 善子「…っ、なによその言い方…!」 善子「私は今朝も結局二人で登校できなくて寂しくて寂しくて仕方なくて午前中だってずっと我慢してて、やっと誰の目も気にせず二人きりで過ごせる時間になったっていうのに。ルビィはずら丸といたいのね…」 ルビィ「だからそうゆうんじゃないってば!」 ルビィ「ルビィたちのことだけ考えて、他のお友だちとかのこと考えられなくなっちゃうのはよくないよ」 ルビィ「そんな風にしてたら、誰もわたしたちのこと応援してくれなくなる。支えてくれなくなっちゃうよ」 善子「私は」 善子「私は誰の理解もいらないわ。ルビィが隣にいてくれればいい、世界中のみんなが私たちのことを笑おうが悪く言おうが構わない。私たちがお互いの存在を信じ合えていればそれでいい」 善子「でも──ルビィは、そうじゃないのね」クルッ ルビィ「よしこちゃん、」 善子「今日は一人で食べるから。ここまででいいわ」スタスタ… ルビィ「よしこちゃん!!」 ルビィ ポツン… ルビィ (ルビィは) ルビィ (わたしは、誰の理解もいらないなんて、誰に笑われても悪口を言われてもいいなんて、そうは思わないの) ルビィ (わたしたちが一緒にいることをみんなに認めてほしいし、応援してほしい。ルビィは善子ちゃんと一緒にいるようになってからよくなったねって言われたい) ルビィ (誰にも胸を張っていられる関係でいたいんだよ) ルビィ (そうじゃないと、二人だけでは乗り越えられないようなことが起こったとき、誰にも助けてもらえない。現実的に、わたしたち二人だけで生きていくことなんてできないじゃん) ルビィ (善子ちゃんとずっと一緒にいたいからこそ──なにもかもを善子ちゃんだけに捧げるわけにはいかないんだよ) ルビィ (それを、わかってほしいのに……) 教室 ルビィ トコ… 花丸「あっお帰りなさいルビィちゃん、遅かったね。ちゃんとお汁は拭いたけど、中のお豆腐は形も崩れちゃってるしあんまり美味しくなさそうになっちゃったずら…」シュン 花丸「あれ、善子ちゃんは?」 ルビィ「…今日は一人で食べるって」 花丸「そう…」 ルビィ「待たせてごめんね、はなまるちゃん。食べよ」 花丸「うん。いただきます」人 ルビィ「いただきます」人 大好きなミートボールもポテトサラダも、なんだか美味しくなかった… 運命が 少し 変わりました! ▼ to be continued... >>1 乙 表を見るに2,4は何かしらの関係性の変化かな? そして逆方向に突っ切る3が怖いんだが... 推測だけど善子の好感度に関係するのは上下かな? ちなみにEDは4種類のみの予定ですか? >>79 今のところ、四パターンで考えてます あんまり多様化しても軸がぶれるだけになってしまいそうなので。 放課後… 花丸「終わったずら〜」 花丸「でも今の授業ちょっと難しかったな。ちゃんとまとめとかないとわかんなくなっちゃいそう」ンションショ 花丸「………」 花丸「よし!ここまで書いておけば家に帰ってから復習するときも迷わないよね!」 花丸「おまたせ、ルビィちゃん。善子ちゃん。部活に行くずら──」 よしルビ コツゼン… 花丸「……………あれ?」 善子 ツカツカツカ… ルビィ「よしこちゃん、そんなに急がなくても。こんなに早く行ったってどうせみんな揃うまで待つことになるだけだよ」トテトテトテ… 善子 ツカツカツカ… ルビィ「……さっきのこと、怒ってる…?」 善子 ………ピタッ 善子 クルッ 善子「ルビィ」ニコッ ルビィ「!」 お昼休み、ちょっと喧嘩別れみたいになってしまって、結局そのまま午後の授業に入ってしまった。 五時間目と六時間目の間の休み時間も善子ちゃんとの会話はなくて、しょんぼりしていたけれど。 放課後になった途端、まだノートをまとめてる花丸ちゃんをよそに善子ちゃんはルビィの手を取って教室を飛び出した。 呼びかけてもお返事してくれないままそんな風にして歩くこと数分、やっぱり怒ってるんだと思っていたけれど、やっと振り向いた善子ちゃんは満面の笑みを浮かべていて。 ルビィは── ルビィ「やっとお話ししてくれたぁ!」パァ 心の底からほっとした。 それは、たまにある光景。 さっきみたいな喧嘩になっちゃっても、少し間をあけたら善子ちゃんはいつも通りの優しい笑顔に戻る。 そして、 善子「ねえ、ルビィ。さっきはごめんね、私、お腹が減っていらいらしてたのかも。いやなこと言っちゃったわ。お昼すっぽかして、ずら丸にも後できちんと謝っておくわ」 善子「あなたが言いかけてくれたこと、真に受けちゃうわよ。一緒にお菓子作りしようって。大賛成、私もチョコレートのケーキ作りたいわ。ルビィとやったらきっと楽しいでしょうね」 善子「甘くて、甘くて、脳まで蕩かしてくれそうなチョコレート。やわらかくて、やわらかくて、どこまでも沈み込んでしまいそうなスポンジ。ね、とってもギルティね。楽しみだわ」 善子「ルビィも私も食べたことないくらい甘くてやわらかくてギルティなチョコレートケーキができるわ、間違いないわよ」ニコッ… そして、いつもよりもっともっと優しくしてくれるの。 >>78 でED2に向かい始めてはいるが、ベクトル自体は基本ヤンデレエンドなの? 善子「ルビィ。ごめんなさい」 善子「私、あなたが言ったこと、何回も繰り返して考えたわ」 善子「あなたは私たちのことを想って言ってくれたのよね、わかってたはずなのに」 善子「ねえ、ルビィ」 善子「今日はこのまま練習さぼっちゃわない?私、今、どうしてもあなたと二人きりでいたいの」ギュッ ルビィ「よしこ…ちゃん…♡」キュン… このときの善子ちゃんは、とってもとっても優しい。 もちろん普段から優しいけど、もっともっと優しくて、このときにしかしてくれないようなことをいっぱいいっぱいしてくれて、ルビィのことを優しく優しく可愛がってくれる。 ルビィはそれが大好きで、練習や授業をさぼるのはいけないことだってわかってても、どうしても──甘えたくなってしまうの。 いけないよね、いけないよね── >>88 1.ルビィも、よしこちゃんと一緒にいたい。 2.練習が終わるまで我慢する。 3.人が通る だめ──だめ、練習はちゃんと行かなくちゃ── ルビィ「………うん、このままさぼっちゃおっか」ギュ… 善子「…!」パァ 善子「嬉しい。私、今あなたのことが愛おしくて愛おしくてたまらないの。さ、そうと決まれば早くここから──」 … ルビィ「────?」 … トン ダイヤ「二人とも、こんなところでなにをしているの?」 善子「! だ、いや…」 ルビィ「おねいちゃん、いつからそこに…」 ダイヤ「いつからって、いえ、通りかかったところだけれど」 ルビィ「そ、そう…」 ダイヤ「というか、コホン」 ダイヤ「どういう経緯かは知りませんが、学校の…しかも廊下のど真ん中で抱き合うなどという行為は頂けないわね」 よしルビ「「あっ…」」/// よしルビ バッ ダイヤ「仲が良いのは──…」 ダイヤ「…」 ダイヤ「仲が良いのは結構なことですが、場を弁え、分別をつけなさいな」 ルビィ「あはは…はぁい」 ダイヤ「善子さんも、わかりましたか?」 善子「…うん。気を付けるわ」 ダイヤ「よろしい」 ダイヤ「花丸さんは?一緒ではなかったの?」 ルビィ「あ、うん、宿題のノートを提出してから行くってゆってたから、その」 ダイヤ「なに、そのくらい。待っておいてあげればいいでしょう。二人の仲は承知しているけれど、だからといって友人を蔑ろにしてはいけませんわよ」メッ ルビィ「はは、あはは…そ、そうだよね。一旦教室に戻ってくるはずだから、うん、やっぱり三人で部室に行くことにするよ!ね、よしこちゃん。教室に戻ろ」 善子「え、ええ」 ルビィ「じゃあおねいちゃん、また後でね!」タタタ 善子 タタタ ダイヤ「なんですか、あんなに慌てて」 ダイヤ「さて、わたくしも部室へ向かうとしましょうか…………………………」 ルビィ「びっくりしたね、まさかおねいちゃんが通りかかるなんて」 善子「さすがにこれでさぼるわけにはいかないわよね、ずら丸に変なこと言われたら二重で怒られかねないし」シュン… ルビィ「思いっきり歌って踊ってすっきりしよ。ね?」 善子「うん……」トボトボ… ルビィ「…」 ルビィ キョロキョロ ルビィ「よしこちゃん」 善子「なに?──」 チュ 善子「!!!」 ルビィ「がっかりしてるのはルビィも一緒だよ。でも、練習は好きでしょ?がんばろっ♡」 善子「〜〜〜〜っ……… がんばる…」// ルビィ「えへへ、赤くなってる〜〜」 善子「る、ルビィのせいでしょ!ここ学校よ!」 ルビィ「ハグしてきたよしこちゃんに言われたくないもーん♪」 善子「こら待てえーい!」 運命が 少し 変わりました! ▼ to be continued... 言葉にするのが難しいですが、死神が来なければ(安価が発生しなければ)運命はヤンデレエンドに向かう、と思ってもらうと舵取りしやすくなるかと。 今こんな感じです https://i.imgur.com/BMocNPF.jpg 死神が来ない場合、つまり>>20 のような選択肢を取り続けた場合ってことかな? 今回なら恐らく練習をサボった場合その方向に行きそう 善子の行動を肯定し過ぎるとそっちに行きそう...そしてその場合マジで逆方向に突っ切るED3が怖い 圧倒的でwwwwwwwwwwww感動的なwwwwwwwwwwww理想的越えてwwwwwwwwwwww 完璧なwwwwwwwwwwww運命的でwwwwwwwwwwww冒険的なwwwwwwwwwwww時に叙情的なwwwwwwwwwwww未来vs平均的でwwwwwwwwwwww 盲目的wwwwwwwwwwww半永久的でwwwwwwwwwwww安泰なwwwwwwwwwwww無痛無臭無害無安打無失点なwwwwwwwwwwww 未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwwwTokyowwwwwwwwwwwwからwwwwwwwwwwww Kyotowwwwwwwwwwwwへと繋がるwwwwwwwwwwwwパッションをwwwwwwwwwwww味わいなwwwwwwwwwwww aaaawwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwww イイイイイwwwwwwwwwwww今宵wwwwwwwwwwww僕たちはwwwwwwwwwwww友達の様にwwwwwwwwwwww 踊るだろうwwwwwwwwwwww 圧倒的でwwwwwwwwwwww感動的なwwwwwwwwwwww理想的越えてwwwwwwwwwwww 完璧なwwwwwwwwwwww運命的でwwwwwwwwwwww冒険的なwwwwwwwwwwww時に叙情的なwwwwwwwwwwww未来vs平均的でwwwwwwwwwwww 盲目的wwwwwwwwwwww半永久的でwwwwwwwwwwww安泰なwwwwwwwwwwww無痛無臭無害無安打無失点なwwwwwwwwwwww 未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwwwTokyowwwwwwwwwwwwからwwwwwwwwwwww Kyotowwwwwwwwwwwwへと繋がるwwwwwwwwwwwwパッションをwwwwwwwwwwww味わいなwwwwwwwwwwww aaaawwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwww イイイイイwwwwwwwwwwww今宵wwwwwwwwwwww僕たちはwwwwwwwwwwww友達の様にwwwwwwwwwwww 踊るだろうwwwwwwwwwwww 圧倒的でwwwwwwwwwwww 感動的なwwwwwwwwwwww理想的越えてwwwwwwwwwwww 完璧なwwwwwwwwwwww運命的でwwwwwwwwwwww 冒険的なwwwwwwwwwwww時に叙情的なwwwwwwwwwwww未来vs平均的でwwwwwwwwwwww 盲目的wwwwwwwwwwww半永久的でwwwwwwwwwwww安泰なwwwwwwwwwwww無痛無臭無害無安打無失点なwwwwwwwwwwww 未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwwwTokyowwwwwwwwwwww からwwwwwwwwwwww Kyotowwwwwwwwwwwwへと繋がるwwwwwwwwwwwwパッションをwwwwwwwwwwww味わいなwwwwwwwwwwww aaaawwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwww イイイイイwwwwwwwwwwww今宵wwwwwwwwwwww僕たちはwwwwwwwwwwww友達の様にwwwwwwwwwwww 踊るだろうwwwwwwwwwwww 圧倒的でwwwwwwwwwwww感動的なwwwwwwwwwwww理想的越えてwwwwwwwwwwww 完璧なwwwwwwwwwwww運命的でwwwwwwwwwwww冒険的なwwwwwwwwwwww時に叙情的なwwwwwwwwwwww未来vs平均的でwwwwwwwwwwww 盲目的wwwwwwwwwwww半永久的でwwwwwwwwwwww安泰なwwwwwwwwwwww無痛無臭無害無安打無失点なwwwwwwwwwwww 未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwww wTokyowwwwwwwwwwwwからwwwwwwwwwwww Kyotowwwwwwwwwwwwへと繋がるwwwwwwwwwwwwパッションをwwwwwwwwwwww味わいなwwwwwwwwwwww aaaawwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwww イイイイイwwwwwwwwwwww イイイイイwwwwwwwwwwww今宵wwwwwwwwwwww 僕たちはwwwwwwwwwwww友達の様にwwwwwwwwwwww 踊るだろうwwwwwwwwwwww 圧倒的でwwwwwwwwwwww感動的なwwwwwwwwwwww理想的越えてwwwwwwwwwwww 完璧なwwwwwwwwwwww運命的でwwwwwwwwwwww冒険的なwwwwwwwwwwww時に叙情的なwwwwwwwwwwww未来vs平均的でwwwwwwwwwwww 盲目的wwwwwwwwwwww半永久的でwwwwwwwwwwww安泰なwwwwwwwwwwww無痛無臭 無害無安打無失点なwwwwwwwwwwww 未来wwwwwwwwwwww 未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwwwTokyowwwwwwwwwwwwからwwwwwwwwwwww Kyotowwwwwwwwwwwwへと繋がるwwwwwwwwwwwwパッションをwwwwwwwwwwww 味わいなwwwwwwwwwwww aaaawwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwww イイイイイwwwwwwwwwwww今宵wwwwwwwwwwww僕たちはwwwwwwwwwwww友達の様にwwwwwwwwwwww 踊るだろうwwwwwwwwwwww 圧倒的でwwwwwwwwwwww感動的なwwwwwwwwwwww理想的越えてwwwwwwwwwwww 完璧なwwwwwwwwwwww運命的でwwwwwwwwwwww冒険的なwwwwwwwwwwww 時に叙情的なwwwwwwwwwwww未来vs平均的でwwwwwwwwwwww 盲目的wwwwwwwwwwww半永久的でwwwwwwwwwwww安泰なwwwwwwwwwwww無痛無臭無害無安打無失点なwwwwwwwwwwww 未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwwwTokyowwwwwwwwwwwwからwwwwwwwwwwww Kyotowwwwwwwwwwwwへと繋がるwwwwwwwwwwww パッションをwwwwwwwwwwww味わいなwwwwwwwwwwww aaaawwwwwwwwwww イイイイイwwwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwww イイイイイwwwwwwwwwwww今宵wwwwwwwwwwww僕たちはwwwwwwwwwwww友達の様にwwwwwwwwwwww 踊るだろうwwwwwwwwwwww 圧倒的でwwwwwwwwwwww感動的なwwwwwwwwwwww理想的越えてwwwwwwwwwwww 完璧なwwwwwwwwwwww運命的でwwwwwwwwwwww 冒険的なwwwwwwwwwwww時に叙情的なwwwwwwwwwwww未来vs平均的でwwwwwwwwwwww 盲目的wwwwwwwwwwww半永久的でwwwwwwwwwwww 安泰なwwwwwwwwwwww無痛無臭無害無安打無失点なwwwwwwwwwwww 未来wwwwwwwwwwww 未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwwwTokyowwwwwwwwwwwwからwwwwwwwwwwww Kyotowwwwwwwwwwwwへと繋がるwwwwwwwwwwww パッションをwwwwwwwwwwww味わいなwwwwwwwwwwww aaaawwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwww イイイイイwwwwwwwwwwww今宵wwwwwwwwwwww僕たちはwwwwwwwwwwww友達の様にwwwwwwwwwwww 踊るだろうwwwwwwwwwwww 圧倒的でwwwwwwwwwwww感動的なwwwwwwwwwwww理想的越えてwwwwwwwwwwww 完璧なwwwwwwwwwwww運命的でwwwwwwwwwwww冒険的なwwwwwwwwwwww時に叙情的なwwwwwwwwwwww未来vs平均的でwwwwwwwwwwww 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半永久的でwwwwwwwwwwww安泰なwwwwwwwwwwww無痛無臭無害無安打無失点なwwwwwwwwwwww 未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwwwTokyowwwwwwwwwwwwからwwwwwwwwwwww Kyotowwwwwwwwwwwwへと繋がるwwwwwwwwwwwwパッションをwwwwwwwwwwww味わいなwwwwwwwwwwww aaaawwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwww イイイイイwwwwwwwwwwww今宵wwwwwwwwwwww僕たちはwwwwwwwwwwww友達の様にwwwwwwwwwwww 踊るだろうwwwwwwwwwwww >>111 圧倒的でwwwwwwwwwwww感動的なwwwwwwwwwwww理想的越えてwwwwwwwwwwww 完璧なwwwwwwwwwwww運命的でwwwwwwwwwwww冒険的なwwwwwwwwwwww時に叙情的なwwwwwwwwwwww未来vs平均的でwwwwwwwwwwww 盲目的wwwwwwwwwwww半永久的でwwwwwwwwwwww 安泰なwwwwwwwwwwww無痛無臭無害無安打無失点なwwwwwwwwwwww 未来wwwwww wwwwww未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwwwTokyowwwwwwwwwwww からwwwwwwwwwwww Kyotowwwwwwwwwwwwへと繋がるwwwwwwwwwwwwパッションをwwwwwww wwwww味わいなwwwwwwwwwwww aaaawwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwww イイイイイwwwwwwwwwwww今宵wwwwwwwwwwww僕たちはwwwwwwwwwwww友達の様にwwwwwwwwwwww 踊るだろうwwwwwwwwwwww 今日遅くなっちゃって書けなさそうです 明日は頑張る 火曜日… ♪ ♪ ルビィ「んゅ…」モゾ ♪ ♪ ♪ ルビィ「んんん…」 ♪♪ ♪ ♪♪♪♪ ♪♪♪♪♪♪♪♪ ルビィ「ん!?」ガバッ っスマホ サッ 『新着メッセージ28件』 『よしこちゃん:おはようルビィ』 『よしこちゃん:まだ寝てるの?』 『よしこちゃん:おねぼうは罪よ!ギルティ!』 『よしこちゃん:今日夕方雨かもだって』 『よしこちゃん:髪がうまくまとまらないわ〜〜』 『よしこちゃん:見て見て、目玉焼ききれいに焼けたわ』 … ルビィ「よしこちゃん…」ニヤニヤ 『よしこちゃん:あ!おはよう!遅いわよ!』 ルビィ「!」 ルビィ「そっか、既読マークか」 ルビィ「おはよう、ねぼうじゃないもん…っと」スマスマ ♪ ルビィ スマスマ ♪ ルビィ スマスマ ♪ ルビィ スマスマ…… ♪ 『よしこちゃん:ところでルビィ』 ルビィ「ゅ?」 『よしこちゃん:私お昼用意せずに登校してるけど、本当に平気なの?』 ルビィ「…」 ルビィ「ぁ」 ──ルビィ『おそろいがよかったの?じゃ明日はおんなじのにしよっか、なにがいいかな。もしよかったらルビィ作ってこよっか!あんまり難しいのはできないけど、ごはんに桜でんぶで絵とか描いて…』 ──善子『でも、そうね、ルビィがお弁当作ってくれるんだったら嬉しいわ。ママは忙しいから頼めないし、私はほら、朝苦手だから。貴重な昼休みの五分を買い物に使うのもなんだかもったいないしね』 ルビィ バッ 『7:05』 ルビィ サー… ルビィ「ぅ」ドタ ルビィ「ゅ」バタ ルビィ「ゅ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!!」ドタバタドタバタ ダイヤ「こらルビィ、朝からはしたないですわよ!!」 ルビィ「あわわ、あばばば」ワタワタ ダイヤ「なにをそんなに慌てているの」 ルビィ「今日ルビィよしこちゃんのお弁当作っていくって、一時間早く起きるつもりだったのに、よしこちゃんがお昼抜きになっちゃう!」バタバタ ダイヤ「ほー…」 >>128 1.今からできる範囲でなんとかする 2.諦めてほんとのことゆう 3.なんとかなる ルビィ ムムムムム…… ダイヤ「…」モグモグ…(朝ごはん) ルビィ「…よし!」 ダイヤ (おっ) ルビィ「今からでもなにか作れるはずだよね!がんばるびぃ!」グッ ルビィ「おかあさん、お台所借りるね!」パタパタ 黒澤母「構いませんが遅刻はいけませんからね」モグモグ…(朝ごはん) ルビィ (善子ちゃんは甘い玉子焼きが好きだから砂糖多めに入れて) チャッチャッチャッ ルビィ (メインのおかずは今からじゃ作れないから冷凍のコロッケを今のうちにチンして) ポチ ルビィ (この時間なら…うん、できる。ポテトサラダ作ろう!) シュッシュッ ちゃっちゃかちゃっちゃか… ダイヤ「随分と手際がよくなりましたわね」 黒澤母「日頃から何事もあれくらいてきぱきと動いてくれたらよいのですけれどね」 ダイヤ「ではわたくしは先に出るわね」 ルビィ「ごはんもうさめたかな。うーん…大丈夫そう!」パッパッ ルビィ「……………できたぁ!」パァ ルビィ「これでなんとかよしこちゃんのお昼ごはんは確保できた」フゥ ダイヤ「それで、あなた自身のお昼ごはんはどうするつもりなの?」 ルビィ ハッ!!! ダイヤ「そんなことだろうと思ったわ…」 ダイヤ「仕方のない妹ですこと」ゴソゴソ ルビィ「!」 ──ダイヤ『こんなこともあろうかと、あなたの分のお弁当はわたくしが作っておきましたから』スッ ──ルビィ『おねいちゃん…!』ウルウル ダイヤ「はい」っ500円玉 ダイヤ「たっぷりパンをお買いなさいな」ニコッ ルビィ「おねいちゃんッッ!!」 ダイヤ「な、なんですか」ビクッ ルビィ「いやでもありがとうッッ!!」 ダイヤ「行ってきます」 ルビィ「いってらっしゃ〜い」ノシ ルビィ「…学校行く準備しなくちゃ!」 ルビィ (うふふ、よしこちゃん喜んでくれるかなあ) ワクワク ピンポーン ルビィ「!」 ルビィ「あわわ、よしこちゃん来ちゃった!ちょっと待ってて〜〜!」バタバタ ルビィ「おまたせ!」 善子「おはよう、ルビィ」 ルビィ「おはようよしこちゃん!」 善子「じゃ行きましょうか」ス… ルビィ「…あれ……?」 ルビィ「よしこちゃんが雨ってゆってくれてよかった〜。ほら、この前買ったおりたたみガサ持ってきたんだよ!かわいいやつ!」 善子「そう」 ルビィ「…っ」 ルビィ「その、よしこちゃん…なにか怒ってる…?」 善子「…どうして?」 ルビィ「だって、あんまりお話ししてくれないし…こっち見てくれないから…」 善子「そうじゃなくて」 善子「どうしてライン返してくれないの?」 ルビィ「え──?」 『新着メッセージ14件』 ルビィ「あっ…」 ルビィ (お弁当作るのに夢中になってたから…) 善子「起きて、少しラインしたら、もういいのね。ルビィにとって私は目覚まし時計の役割しかないのかしら」 ルビィ「ちが、そんなんじゃないよ」 善子「だったらどうして返してくれないのよ。朝からいっぱいラインして、あなたのこと好き、好きってなって、そして本物のあなたに会う瞬間がとっても幸せなのに」 善子「…なに、してたの?」 善子「またダイヤ?朝から大好きなお姉さんと一緒にいられて嬉しいわよね。でも私だって朝から大好きなルビィと時間を共有したかったわ」 善子「それともお母さん?お父さんかしら。揃ってルビィと朝ごはんを食べられるなんて羨ましい。私だって近くに、ううん一緒に住んでたら毎日毎食揃って食べられるのに」 善子「傍にいない者に権利はないのね。画面越しじゃ、触れられる距離にいる相手になんかどうしたって勝てっこないわよね。でも私だって好きで沼津に住んでるんじゃないもの」 善子「本当は四六時中あなたの傍にいたいって思ってるのに、」 ルビィ「よしこちゃん!」 ルビィ「これ、作ってたから」っお弁当 ルビィ「ほんとは早く起きたかったんだけど、よしこちゃんのラインで起きたから、あんまり時間なくって」 ルビィ「ばたばたで用意してたから、ライン返すひまなくって」 ルビィ「ごめんね、寂しい想いさせちゃったよね…でもね!よしこちゃんのことどうでもよかったとかそんなんじゃないんだよ!」 ルビィ「よしこちゃんに食べてほしいって、喜んでほしいって思いながら作ってたから、ルビィお弁当の用意してる間ずっとよしこちゃんのこと考えてた」 ルビィ「お話しできてなかったけど、ずっとよしこちゃんのことだけ考えてた」 ルビィ「ほんとは冷凍食品なんか使わないで全部自分で作りたかったし、ごはんにお絵かきもしたかったし、おそろいのお弁当食べたかったけど、それはどれもできなかったけど、でもね。よしこちゃん──」 善子「ルビィっ!」ハグッ 圧倒的でwwwwwwwwwwww感動的なwwwwwwwwwwww 理想的越えてwwwwwwwwwwww 完璧なwwwwwwwwwwww 運命的でwwwwwwwwwwww冒険的なwwwwwwwwwwww時に叙情的なwwwwwwwwwwww未来vs平均的でwwwwwwwwwwww 盲目的wwwwwwwwwwww半永久的でwwwwwwwwwwww安泰なwwwwwwwwwwww無痛無臭 無害無安打無失点なwwwwwwwwwwww 未来wwwwwwwwwwww 未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwwwTokyowwwwwwwwwwwwからwwwwwwwwwwww Kyotowwwwwwwwwwwwへと繋がるwwwwwwwwwwwwパッションをwwwwwwwwwwww 味わいなwwwwwwwwwwww aaaawwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwww イイイイイwwwwwwwwwwww今宵wwwwwwwwwwww僕たちはwwwwwwwwwwww友達の様にwwwwwwwwwwww 踊るだろうwwwwwwwwwwww 善子「そうよね。あなたが理由もなく私のこと放っておくはずなんかないわよね。わかってたのに、ごめんなさい、寂しくてついいやなこと言っちゃったわ」ギュ ルビィ「ううん、寂しい想いさせたルビィが悪いんだもん。ごめんね」ギュ ルビィ「今度はちゃんと早く起きて、もっともっと美味しいお弁当作るからね。今日はちょっぴり簡単なお弁当だけど、食べてくれる?」 善子「もちろんよ。食べる。誰にも一口だってあげないし、ごはんの一粒だって残さないから。あなたにだってあげないんだからね」 ルビィ「え〜、一口くらいちょうだいよぉ」 善子「だーめ。ルビィが私のために作ってくれたお弁当なんだから、全部私が食べるの!」 ルビィ「よしこちゃんのいじわる〜」 圧倒的でwwwwwwwwwwww感動的なwwwwwwwwwwww理想的越えてwwwwwwwwwwww 完璧なwwwwwwwwwwww運命的でwwwwwwwwwwww冒険的なwwwwwwwwwwww時に叙情的なwwwwwwwwwwww未来vs平均的でwwwwwwwwwwww 盲目的wwwwwwwwwwww半永久的でwwwwwwwwwwww安泰なwwwwwwwwwwww無痛無臭 無害無安打無失点なwwwwwwwwwwww 未来wwwwwwwwwwww 未来wwwwwwwwwwww未来wwwwwwwwwwwwTokyowwwwwwwwwwww からwwwwwwwwwwww Kyotowwwwwwwwwwwwへと繋がるwwwwwwwwwwwwパッションをwwwwwwwwwwww 味わいなwwwwwwwwwwww aaaawwwwwwwwwww イイイイイwwwwwwwwwwwwイイイイイwwwwwwwwwwww イイイイイwwwwwwwwwwww今宵wwwwwwwwwwww 僕たちはwwwwwwwwwwww友達の様にwwwwwwwwwwww 踊るだろうwwwwwwwwwwww 善子「帰りにチョコレート買ってあげるから我慢なさい!」 ルビィ「えっチョコレート!やったあ!」ピョンピョン ルビィ「えっとねー、ミルクのやつとー、この前出たいちごのやつとー、抹茶味のやつとー」 善子「ちょっと、なんでそんなにたくさんなのよ!一つよ、一つ!」 ルビィ「え〜」 ヤンデレエンドに 近づきました! ▼ to be continued... 画像を用意する余裕がありませんが、方眼二つ分直上して20レスと同じ位置になりました 乙 もうヤンデレエンドでも良いんじゃないかな...と思えてきた 授業中… 教師「〜このように、のぞにこえりの安定感の上に成り立つことほのうみを中心とし、まきりんぱなの眩しさを堪能する手法は作中でよく用いられ〜」 ルビィ「♪」カキカキ… ルビィ (よしこちゃんにハグしてもらった) ルビィ (お昼はルビィの手作りお弁当を食べてもらえる) ルビィ (代わりにルビィはパンだけど) ハハ… ルビィ (早くお昼にならないかなあ) ウキウキ ルビィ「…ん?」 廊下の方 ユラ… ルビィ (なんか、今いたような…気のせいかな…?) ルビィ ジッ 廊下の方 …………ユラ ルビィ「!」 ルビィ (やっぱり誰かいる。授業中なのに出歩くなんていけないんだー…) 死神 トコトコ ルビィ「!!!??」ブーーーッ ルビィ「せっ先生!あのあのあの、ちょっとどうしてもお腹が痛いのでお手洗いに行っていいですか!すぐに戻ります!」ガタッ 教師「え!?い、いいですけど…本当にお腹痛いですか…!?」 ルビィ「すぐに戻りますっ!」ビュン 教師「質問には答えましょうね」 教師「…えー、授業を続けましょうか…」 善子「…」 花丸「…」 廊下 ルビィ「死神さん!」 死神「ああ、黒澤ルビィさん。こんにちは」 ルビィ「こっこんにちはじゃないですよ!なんで学校にいるんですか、誰かに見られたらどうするんですか!」ヒソ 死神「平気ですよ、私はあなた以外には──」 死神「…あなたとあなたのお姉さん以外には姿も見えないし声も聞こえませんからね」 ルビィ「あ、そ、そうなんですか…」 死神「学校というのはいいですねえ、前に来たときにはお姉さんに学校へ来ないよう強く釘を刺されていましたからね」 ルビィ「だめってゆっていいならルビィも言いますけど…」 死神「私が来てなにか困ることがありますか?」 ルビィ「それは…ない、ですけど…」 死神「であればぜひ見逃してほしいものですね」 ルビィ「…」 死神「どうかしましたか?」 ルビィ「もしルビィが死神さんに『学校に来ないでください』って強くお願いしたら、」 死神「ええ」 ルビィ「死神さんは学校に来ないんですか?」 死神「来ませんよ。いやだとおっしゃるのならね」 ルビィ「だったら」 ルビィ「もしルビィが死神さんに、『運命の変え方を教えてください』って強くお願いしたら──」 ルビィ「死神さんは、教えてくれるんですか?」 死神「────」 ルビィ「学校に来てほしくないとは、ルビィは別に思いません。誰にも見えないし誰ともお話しできないなら、寂しいのは死神さん自身だから。それでも来たいのなら来たらいいって思います」 ルビィ「学校には自由に来てもらっていいし、他にも、えっと…思い付かないけど、したいことがあるのならみんなしてもらっていいって思います」 ルビィ「死神さんがしたいことにルビィがお手伝いできるなら、なんだってします。だから──だから──」 死神「だめですよ」 ルビィ ビクッ 死神「私はこれでも死神ですから」 っ大鎌 スッ… ルビィ「!!」 ルビィ「そ、それ…っ」 死神「ああ、安心してください。逆刃です」 ルビィ「鎌に限ってはそっちの方が危なくないですか!?」ガーンッ 死神「私はこれでも死神ですから、自らの手で運命を変えることだってできるんですよ」 死神「ルビィさんに『安価』など一つも出さずとも、その瞬間にあなたを包んだ『死の運命』だけをこの鎌で切り裂くこともできます」 ルビィ「!」 死神「反対に」 死神「悠長にその瞬間など待たずとも、今ここで、鎌をたったひと振りすることだってできます」 ルビィ「…!」 死神「あくまでも仕事として『死の管理』をするために、こうしてあなたの元へ現れ、曲がりなりにも力をお貸ししているんです」 死神「そうしなければ、お給料を貰い損ねて生活が困窮しますからね」 死神「これでも相当に『与えている』とは思いますが、さらにこれ以上を望むというのならば──」ニコッ ルビィ「ひっ…」 死神「ですから、くれぐれも私に仕事の範疇を超えた行動を求めないでください。その方が、あなたにとっても『まだ』マシだと思いますよ」 ルビィ「は、はい………」 死神「うん。物分かりがよくてひと安心です」 ルビィがコンビニで万引きして未来の滅亡した内浦に行ったSS書いてた人に似てるな 死神「そろそろ戻った方がいいのではありませんか?」 ルビィ「あ、はい、そうです…ね」 死神「私は理科室とやらを覗きにいきます。向こうで合ってますよね」 ルビィ「合ってます」 死神「ありがとうございます、それでは」トコ… ルビィ「あ、し、死神さん」 死神「はい?」 ルビィ「その、死神さん…内浦にいる間、普段どうしてるんですか?夜とか、寝るところとか…」 死神「心配してくださるんですか」 ルビィ「心配ってゆうか、その、一昨日は止めるひまもなく消えちゃったから…」 死神「ふふ、優しいのですね。大丈夫です、私はあなたたちのように夜は布団の中でたっぷり睡眠を取らなければならないということはありませんから」 ルビィ「そう、ですか。それならいいんですけど…」 死神「それに」 死神「私は、普段からちゃんとあなたたちの傍にはいますので」 to be continued... 一昨日用意できなかった画像です https://i.imgur.com/qZ7LOdQ.jpg 時間があれば今日のうちにまた更新するかもしれません それと、その万引きssの作者さんとは違う者です キーンコーンカーンコーン… 善子「クックック…」 善子「クックックック………」 善子「ついに!このときが!来た!」 善子「本日のメインイベント、お昼ごはんターーイムっ!」バッ 教師「津島さん、まだ終業の挨拶をしていませんよ。着席してください」 善子「すみません」ガタ ルビィ (ええ…) 〜終業の挨拶後〜 善子「ルビィ待ってて!手をきれいきれいしてくるわ!」 ルビィ「大丈夫?せっけんで洗ったらダメージ受けない??」 善子「堕天使をバイキンマンだとでも思ってるわね、さては」 善子「ルビィのお弁当を汚い手で頂くことなんかできないわ!いってきます!」ビュンッ ルビィ「机くっつけて待ってるね〜」 ルビィ チラッ ルビィ (ごめんねのポーズ) 花丸 (大丈夫わかってるよの微笑み) 善子「いざ」 善子 カパッ 善子「……………!」 ルビィ ドキドキ… 善子「…うまい!!」 ルビィ「まだ食べてないでしょ!」 善子「おっと。喜びのあまり未来からのメッセージを受信してしまったようね」 ルビィ「もうっ、早く食べてよぉ」 善子「だってもったいないんだもの」 ルビィ「じゃあルビィが全部食べちゃうもん」 善子「だーめーだーめーっ!」 イチャイチャ 花丸 (どっちみちあの空間に同席していられる精神力はなかったな) 善子「うんまああ〜〜〜〜〜っ」パァァァ ルビィ「も、もう、おおげさだよ」// 善子「そんなことないわよ!ああ、これまで口にしてきたものの中で最も美味しいと言っても過言ではないわ。うう、お箸が止まらない…無限に食べられる…」ヒョイパクヒョイパク ルビィ「ふ、ふーん。そんなに美味しいなら、うん、がんばるびぃしたかいがあったかな。ルビィもパン食べよっと」 ルビィ モグモグ 善子「んまひ…!これも、これも、こっちもんま過ぎるわ…」 ルビィ「ご、ごはん食べながらしゃべるのお行儀よくないよっ」// 花丸「あはは、そうずらよね〜」 花丸 (お腹いっぱいになってきたなー) 善子「…………ごちそーさまっ!」 ルビィ「おそまつさまでした」 善子「全っっっ然、そんなことない!最高級様だったわ!」 ルビィ「そんな言葉ないもんっ」// 善子「あるの、私が作ったの。ルビィの手料理を形容する言葉よ」 ルビィ「用途が狭いよぉ…」 善子「はー、満足した」 ルビィ「えへへ、そうゆってもらえると嬉しいな」 善子「ねえルビィ」 ルビィ「なあに?」 善子「お腹が痛いのはもう治ったの?」 ルビィ「えっ…」 ──ルビィ『せっ先生!あのあのあの、ちょっとどうしてもお腹が痛いのでお手洗いに行っていいですか!すぐに戻ります!』 ルビィ「あ、えっと、うん。もう治った、かな」 善子「そう。それならいいんだけど」 ルビィ「うん、心配してくれてありがとう…」 善子「ねえルビィ」 善子「本当にお腹痛かったの?」 ルビィ「…!」 >>178 1.痛かったよってゆう 2.適当にごまかしちゃう 3.ほんとのことゆう…? ルビィ「ほ、ほんとに、って…?」 善子「んー、別に。治るのも早かったみたいだし、よかったなって」 ルビィ「あ、ああ、うん。あのときは我慢できないくらい痛かったんだけど──」 善子「走って教室出ていくし、その割にはトイレと反対の方に向かったから気になったのよね」 ルビィ「っ!」 善子「ルビィ、なにか私に隠してることがあったりするんじゃないわよね──?」 善子「…」 ルビィ「…」 善子「……」 ルビィ「……」 善子「………」 ルビィ「………っ」 ルビィ「よしこちゃん、ほんとは──ほんとはね──」 『生徒会より生徒の呼び出しです。1年×組、黒澤ルビィさん。生徒会室まで来てください。繰り返します、1年×組、黒澤ルビィさん──』 よしルビ「「!」」 ルビィ「呼び出し、だって…」 善子「この学校にそんな制度あったのね。初めて聞いたわ」 善子「っていうか生徒会って」 ルビィ「おねいちゃん…?」 善子「だったらラインとかでいいのに。なんでこんな大々的に呼び出すのよ」 ルビィ「さあ…でも、呼ばれたから行かなくちゃ」 善子「ルビィ、なにか言いかけなかった?」 ルビィ「──」 ルビィ「…ううん。なんにもゆってないよ」 善子「…………そう」 ぽつり、ぽつり。 一人、生徒会室までの廊下を歩く。 あんなに大きな放送で呼び出されたルビィのことを、みんなが見てる。 恥ずかしいな、なんで呼ばれたんだろう。 ラインに通知はない、お姉ちゃんじゃないなら一体誰が。 呼び出される理由にも、呼び出す人にも、心当たりがない。 生徒会室で、誰がルビィを待ってるんだろう。 ルビィ「失礼します、1年×組の黒澤ルビィです──」 善子「──誰もいなかった?」 ルビィ「うん…」 善子「なによそれ、どういうこと?」 ルビィ「わかんないよ…」 花丸「でも確かに放送で生徒会からルビィちゃんが呼び出されてたよね。ほとんどの生徒が聞いてたはずずら」 ルビィ「生徒会室に着いても誰もいなくて、お昼休みが終わるぎりぎりまで待ってたけど誰も来なかったの」 善子「意味わかんないわ。イタズラだとしたら相当悪質だし、イタズラじゃないとしたらおかし過ぎるわよ」 花丸「ダイヤさんも来なかったの?」 ルビィ「うん」 花丸「今まで連絡もなし?」 ルビィ「うん…」 花丸「変だと思わない?」 善子「…そうね。呼び出しにダイヤが関わってないとしたら、気にかけてラインの一つや二つ寄越してきて当然のような気がするわ」 ルビィ「おねいちゃんまじめだから、学校にいる間はスマホの電源切ってるだけなんじゃないかな」 花丸「それならそれで、生徒会室に駆け付けるはずずら」 善子「なんのアクションもないってのは異常な感じがするわね」 ルビィ「まあまあ二人とも、六時間目が終わればおねいちゃんにも会えるんだし、なにか知ってるのかどうかそのときに聞いてみれば…」 ♪ 花丸「ん?」 善子「Aqoursのグループラインだわ」 ルビィ「なんだろ、果南ちゃんから…?」 『果南:ダイヤが高熱で早退するって』 『果南:今日の部活は自主練ね』 『果南:ルビィ、放課後ダイヤん家行くから校門で私と合流しよう』 ルビィ「──────え…?」 運命が 少し 変わりました! ▼ to be continued... >>1 乙 死神のことを話そうとしたら左に行ったか... ED4は死神の謎を追うルートなのか? 黒澤邸 ドタドタドタ… ルビィ「おねいちゃん!」 ダイヤ「お帰りなさい、ルビィ。そう慌ただしくするものではありません」 ルビィ「だっておねいちゃんが熱出したってゆうから、心配で…っ」 ダイヤ「よしよし。ご覧の通り大事ないわ」ナデ 果南「お邪魔します。思ったより元気そうでひと安心かなん」スッ ダイヤ「果南さん。わざわざありがとうございます」 果南「いえいえ」 ダイヤ「ルビィ、果南さんにお茶を出してくれる?」 ルビィ「うん!」テテテ 果南「お気遣いなく〜」 ダイヤ「座ってくださいな。そちらのクッションでよければお尻に敷いてよいので」 果南「そんじゃ失礼。お、やわらかい」 ダイヤ「よいでしょう。昨年の誕生日にルビィがくれたのよ」 果南「そんなものお尻に敷いちゃっていいのかね…」 ※ ダイヤさんは布団の上で上半身を起こしてる感じです 果南「さて」 ダイヤ「…」 果南「なにがあったのかな。ルビィが戻ってくる前に手短に聞かせてほしいんだけど」 ダイヤ「…なにが、と言われても」 ダイヤ「なにもなかった、としか」 果南「そんなわけないでしょ」 果南「保健室に行ったきり戻ってこなくて、挙げ句早退するような熱が出てるのに、私も鞠莉も気づかないなんてあるわけないじゃん」 果南「朝、それに昼休みに入る前くらいまではまったくもって体調が悪いようになんか見えなかったよ」 果南「それがお昼ごはん食べる手を途中で止めてまで保健室に行ったかと思えば、そのまま昼休みも終わらないうちに早退だなんて」 果南「…それで駆けつけてみたら」 ダイヤ「…」ケロッ 果南「まるで何事もないってカオしてる」 果南「こんなの邪推するなって方が無理あるでしょ」 ダイヤ「そう言われても、わたくしにも心当たりがないのですわ」 ダイヤ「果南さんのおっしゃるよう、お昼前頃まで体調に優れない点などなかったと自分でもそう認識しているわ」 ダイヤ「本当にあのとき、あの瞬間に、耐えがたいほどの急な吐き気に襲われたのです」 ダイヤ「お二人の肩を借りて保健室へ行きベッドへ横たわったあたりまでは記憶があるのですが、そこからは……」 ダイヤ「目が覚めたらここで横になっていてお母さまが枕元にいて、先生が送ってくださったのだと。恥ずかしながら早退したことをそこで初めて知ったのよ」 果南「なに、それ…」 ダイヤ「…」 果南「…」 ダイヤ「………」ハァ ダイヤ「お茶が冷める前に早くこちらへ持っていらっしゃい」 果南「!」 ルビィ「ぅゅ…」ソッ 果南「あちゃあ…」 ダイヤ「いずれにせよ、どうせわたくしから話していたことでしょうから。気にしなくてよいですわ」 ダイヤ「ルビィも座って」 ルビィ「うん…ぁ、お茶です」っ旦 果南「ありがと」 ダイヤ「お話は聞いていたわね」 ルビィ「うん」 ダイヤ「あなたにもわかると思うけれど、もうすっかり体調は快復したわ。先ほどの吐き気が嘘のように」 ルビィ「顔色、いつも通りだもんね…」 ダイヤ「ええ」 ダイヤ「ルビィに訊きたいのだけれど」 ルビィ「なに?」 ダイヤ「お昼休みに、なにかあった?」 >>201 1.死神さんが学校に来てた… 2.よしこちゃんと二人でごはん食べた… 3.なんにもなかった… ルビィ「…」 ダイヤ ジッ ルビィ チラ… 果南「!」 果南「私、席外した方がいい?」 ルビィ「ううん、えっと…」 ダイヤ「果南さんに聞いてほしくないことなの?」 ルビィ「ゆっていいのか、わかんないってゆうか…」 ダイヤ「…もしかして、あの関連なの?」ハッ ルビィ「うん…」 果南「なになに、そんな風に言われたら気になっちゃうじゃん。聞かせないなら聞かせないでもやもやさせないでよ」 ダイヤ「…………」 ダイヤ「いいわ、ルビィ。果南さんにも話してしまいましょう」 ルビィ「わかった…」 ルビィ「あのね、果南ちゃん──」 死神のことを話しました… 果南「ルビィのところに、死神が…」 ルビィ「信じられないかもしれないけどほんとうなんだよ。おねいちゃんもお話ししたし知ってることだから、嘘じゃないよ」 果南「いや、うん、その話を疑うってわけじゃないんだけどさ…」 果南「ルビィが死ぬ運命ってのが、ちょっとね…呑み込めないというか、呑み込みたくないというか…」 ダイヤ「…ですわね」 ルビィ「ぅゅ…」 ダイヤ「それで、あの方が学校に来ていらしたと」 ルビィ「うん。おねいちゃんにはだめだって言われてたから今回はだめってゆわないでほしいってゆわれた」 ダイヤ「それを覚えているのなら自粛してほしいものですが」 ルビィ「変わったことってゆったらそれくらいかな、あとはよしこちゃんとお昼ごはん食べて………あ」 果南「あ」 かなルビ「「呼び出し!」」 ダイヤ「へ?」 果南「そうだよ、ルビィが生徒会から呼び出し喰らったんだ」 ダイヤ「は、はあ?なぜ呼び出されることがあるのですか」 果南「知らないよ。あのときはダイヤのことでいっぱいいっぱいだったからあんまり意識してなかったけど」 ルビィ「それでね、生徒会室に行ったけど誰もいなかったし誰も来なかったんだよ。お昼休み終わるまで待ってたのに」 ダイヤ「なんですって…!?」 果南「そうだったんだ」 ルビィ「今日学校であったことってゆったらそれくらいかな…」 果南「私の方は別になにも。ダイヤが早退したこと以外はね」 ダイヤ「ふむ…」 ダイヤ「わたくしのことは一旦置いておくとして、生徒会のことは確認しておかなければなりませんわね。幸い、生徒会のことならばなにもかもを知る権利を持っていますから」 果南「明日学校行くつもり?」 ダイヤ「当然でしょう。行かない理由がどこにあるというのですか」 果南「高熱で早退した人が言うことじゃないんだよなあ」 ルビィ「………」 エンドレベル 変更なし! ▼ to be continued... 乙です やっぱりED4は死神の謎フラグっぽいかな? マルチバッドじゃないなら、1.殺されルート 2.殺すルート 3.生存(ハッピー)エンド 4.トゥルーor全滅 みたいな感じかなぁ とりあえず普通にいちゃらぶ選択肢選ぶと1一直線っぽい? 水曜日… ルビィ「おはよぉ」 善子「おはよ。ダイヤは本当に?」 ルビィ「うん。さっき出てっちゃったよ」 善子「どんな感覚してんのよ…高熱で早退とか、私だったらゴネにゴネて向こう一週間はそれ口実でさぼるわよ」 ルビィ「あはは…生徒会の人とお話ししたいのもあるんだろうけど、まあ、おねいちゃんだから」 善子「ホント、黒澤ダイヤしてるわね」 善子「生徒会ってのは昨日の呼び出しのこと?」 ルビィ「うん。『イタズラならば許しませんわ』ってかんかんだった」 善子「こわ。よりにもよってあの人に真っ正面から怒られそうなイタズラなんて私だってやんないわよ…」 善子「あと、あなたのダイヤの口真似結構似てて好き」 ルビィ「ありがと」 善子「すこ」 ルビィ「真顔かな?」 善子「はー、今日も黒澤邸は学校まで遠いわね。たまにはご近所でもいいのに」 ルビィ「どうゆうこと?」 善子「しかしあなたもダイヤも、よくこんな道のりを歩くものよね」 ルビィ「う〜ん、昔からあんまりバスに乗る習慣ってなかったし。これくらいの距離なら歩いちゃうよね」 善子「いや歩いちゃわないわよ。たらたら歩いたら一時間コースよ?」 ルビィ「たらたら歩かないからね」 善子「そう、見た目によらずルビィは歩くのが結構速い」 ルビィ「ずっとおねいちゃんの後ろ追っかけてたからね」 ルビィ「たまに果南ちゃんが走って帰ってるのは見てて引くよ」 善子「ああ、あれは私も引いてる。この前話したらマリーも引いてた」 ルビィ「梨子ちゃんは一周回って怖がってたよ」 善子「怪異といっても差し支えないものね…」 よしルビ トコトコ… よしルビ「「ねえ」」 ルビィ「あっなに?ゆって」 善子「ううん、ルビィが言って」 >>219 1.ゆう 2.よしこちゃんにゆわせる 3.なんでもない! ルビィ「いいよ〜、よしこちゃんからゆってってばぁ」 善子「やーだ、ルビィから言って!」 ルビィ「む〜、ルビィはなんでもないもん」 善子「なによ、言いなさいよー」 ルビィ「ゆーわないっ。なんでもないもーん」ツンッ 善子 ムゥ… ルビィ「ね、よしこちゃんはなんて言おうとしたの?」 善子「…言わない」 ルビィ「えー」 ルビィ「ルビィにはゆわせようとしたのに、よしこちゃんはゆってくれないの?」 善子「…それはあなただって同じでしょ」スン ルビィ (あ──) ルビィ「えと、よしこちゃん、ルビィはほんとにたいしたことじゃなかったからよしこちゃんからゆってほしくて、」アセ 善子「私もたいしたことじゃなかったから平気」 ルビィ「ぁぅ…」 善子「…」スタスタ… ルビィ「よしこちゃん、」 善子 ムス… ルビィ「ぅゅ…」シュン ルビィ (手つないで行こって、言いたかった…のに…) よしルビ トコトコ… 所変わって生徒会室… ダイヤ「知らない?」 副会長「私じゃないですし、他の人も違うと言ってましたよ。呼び出し相手が妹さんだったので、てっきり会長の指示だと思ってましたけど…」 ダイヤ「誰の声だったかはわからないのですか?」 副会長「はい…生徒会の面々ではありませんでしたね。だから放送部の人が代わりに呼び出したのかなって…」 ダイヤ「そう、でしたか」 ダイヤ (放送部の人間に聞いてみる…いや、それよりも…) 放送室… ダイヤ「おはようございます、少し失礼してもよいでしょうか」 放送部員「黒澤さん。おはようございます、どうしましたか?」 ダイヤ「放送室の利用申請履歴を見てもよいですか?」 放送部員「もちろんいいですよ。これです」っ冊子 ダイヤ「ありがとうございます」 ダイヤ ペラ… ダイヤ「…!」 一年生教室… 花丸「ルビィちゃん、善子ちゃん。おはよう」 ルビィ「はなまるちゃん、おはよう」 善子「おはよ」ス… 花丸 ポカン… 善子 スタスタ… ストン バタッ(机に突っ伏した) 花丸「ルビィちゃん、」 ルビィ「うん…」 ルビィ「今朝ね、登校中にルビィがちょっと失敗しちゃって…えへへ…」 花丸「それでまた不機嫌に?」 ルビィ「うん。だいじょうぶだよ、すねてるだけだからお昼休みにはきっと──」 花丸「あんまり言いたくないけど、善子ちゃん、最近そういうの多いよね」 ルビィ「えっ」 花丸「なんていうか、ちょっとしたことでルビィちゃんにあたったりして、そのたびにルビィちゃんばっかり我慢してるように見えるずら」 ルビィ「そんな、こと…」 花丸「一昨日のお昼ごはんのときだってそうだし、ちょっと最近の善子ちゃんはルビィちゃんに甘え過ぎてる感じがするな」プン ルビィ「はなまるちゃん、だいじょうぶだから…」 花丸「おらは二人が好き同士で、一緒にいて成長し合えるならこそ応援したいけど、このまま善子ちゃんがわがままになっていくばっかりなんだとしたら──」 ルビィ「やめてってば!!」 花丸「っ!」 善子「!?」 シン… 「どうしたの?」「ケンカ…?」「珍しいね、あの二人が…」 花丸「…っ」 善子「ちょっと、どうしたのよルビィ。ずら丸も…」 花丸「あ、善子ちゃん──」 ルビィ「なんでもないよ。はなまるちゃん、廊下行こ」グイ 花丸「あっわわわ、引っ張ったら危ないずらぁ」トトト… 善子「なによ…なんなのよ、もう…」 廊下… ルビィ「おっきな声出してごめんね」 花丸「ううん。おらこそ、無神経な物言いだったよね。ごめんなさい」 ルビィ「…」 花丸「…」 ルビィ「よしこちゃんのことはね、ルビィも──少し思ってるんだよ」 花丸「!」 ルビィ「よしこちゃんがルビィのこと好きって思ってくれてるのはわかるよ。それは前からずっと変わらないもん」 ルビィ「でも、前よりちょっぴり……すねることが多くなった。ふとしたときに、すねてお話ししてくれなくなることが多くなった」 ルビィ「だけどね、すねてる間もルビィのこといっぱい考えてくれてて、ルビィのことだけ一生懸命考えてくれてる。だから時間がたって自分の気持ちを整理できたら、いっぱい優しくしてくれる」 ルビィ「だから──だからね」 ルビィ「すねるのがどんどん多くなってきて、その時間がどんどん長くなってきてるのも、だいじょうぶなんだよね…?よしこちゃんとルビィが一緒にいるのは、よくないことなんかじゃないよね…?」 花丸「………っ、ルビィ…ちゃん…」 花丸「おらには──おらには、」 ♪ ルビまる「「!」」ハッ 花丸「らいん…?」 ルビィ「うん、おねいちゃんからだ…」スッ 『お姉ちゃん:話したいことがあります。昼休みに生徒会室で。』 ルビィ「昨日のこと、なにかわかったのかな」 花丸「ああ、呼び出しの…」 >>231 1.一人で行く 2.よしこちゃんと行く 3.はなまるちゃんと行く ルビィ (なにかわかったのなら、ラインで報告しないのはなんでだろう。直接話したいこと、直接話さなくちゃいけないこと、そういうことがあるってことかな…?) ルビィ「…はなまるちゃん、一緒に来てくれる?」 花丸「え?うん、おらはいいけど…ついていってもいいのかな」 ルビィ「いいと思う。一人で行った方がいいんだったらそうゆってくれるはずだもん」 花丸「それもそうだね。…善子ちゃんじゃなくてもいいずら?」 ルビィ「…うん。いい」 花丸「──」 花丸「わかったよ。お昼休みね」 ルビィ「ありがとう」 ………… …… 昼休み… 教師「それじゃここまで」 ガヤガヤ… 善子 スゥ…ハァ… 善子「ルビィ、お昼──」 ルビィ「ごめんよしこちゃん、ルビィおねいちゃんに呼ばれて生徒会室に行かなくちゃいけないの。ごはん食べてて」ガタ 善子「え、あ…そうなの…」 善子 チラッ 花丸「!」 花丸 ガタ… ススス… 善子「…ふんだ……」 生徒会室… ルビィ「失礼しまぁす」ガチャ… ダイヤ「お昼休みに悪いわね。ところで──」 花丸 ヒョコ ダイヤ「なるほど、花丸さんと来ましたか」 花丸「ま、まずかったずら…?」 ダイヤ「いいえ。お入りなさいな、二人とも」 ダイヤ「さて、さっそく本題に入るけれど」 ルビィ「昨日のこと、だよね?」 ダイヤ「ええ」 花丸「誰のイタズラだったかわかったの?」 ダイヤ「ええ」コク ダイヤ「これを見てもらうのが手っ取り早いと思ってわざわざ呼んだのよ」スッ ルビィ「放送室の利用申請簿…?」 花丸「そっか、昨日のお昼休みに放送室を使った人がわかればいいんだ!」 ダイヤ「そういうことです。最新のページ、昨日放送部の部員以外に放送室を使ったのは一日の中でこの人だけ」 『3年B組 山野春子』 花丸「…誰ずら?」 ルビィ「生徒会の人…?」 ダイヤ「いいえ」フル ダイヤ「山野春子という生徒は、我が浦の星女学院には在籍していない──つまり、偽名ですわ」 花丸「偽名!?」 ルビィ「そんなの、すぐにバレるんじゃ…」 ダイヤ「昨日、お昼休みの放送室の当番は二年生二人だったようなの。同学年ならばまだしも、他学年の生徒を全て網羅などしていようはずもないし、万が一気にかかっても在籍確認をするほどの重要事項ではないと判断するでしょう」 ルビィ「それは、そうだね…」 花丸「そこまでのプロ意識を持った生徒なんかいるわけないずらぁ…」 ダイヤ「話を聞くに、昨日生徒会の名でルビィを呼び出したという記録はありませんでした。そこに輪をかけて偽名と来れば、イタズラであることは疑いようがないわ」 花丸「それで、肝心の犯人は…?」 ルビィ「偽名じゃ誰なのかわからないよね」 花丸「そのための偽名だからね」 ダイヤ「…」 ルビィ「おねいちゃん…?」 花丸「ダイヤさん…?」 ダイヤ「これが怠慢なのか、無頓着なだけなのか。はたまた、恣意的に足跡を残して面白がっているのかはわからないけれど」 ダイヤ「わたくしにはこれだけで、誰なのかわかるのです」 ダイヤ「この偽名で生徒会を騙りルビィを呼び出す放送を行なったのが、死神であることがね──」 ルビィ「……!!」 花丸「しに、がみ…??」 ダイヤ「この一字一句たがわぬ偽名、そしてあまりにも特徴的な筆跡。間違いないでしょう」 ルビィ「死神さん…?なんで…」 花丸「?? ???」 ダイヤ「花丸さんにはお話ししていないのね」 ルビィ「うん、むやみに言いふらすことじゃないかなって思って…」 ダイヤ「そうね。ですがここでお話ししておくとしましょう」 ルビィ「う、うん…わかった」 ルビィ「あのねはなまるちゃん、驚かないで聞いてほしいんだけど──」 ダイヤ「………………」 死神のことを話しました… 花丸「ルビィちゃんが…死んじゃう…」 ダイヤ「そうならないように頑張っているところなのです。ショックなのはわかりますが、ここまで来たら花丸さんも腹を括り、どうかお力添えくださいな」 花丸「うう……」 ルビィ「ごめんね、びっくりさせてごめんね」ナデナデ… ルビィ「おねいちゃん、この話、まだ続く?」 ダイヤ「──」 ダイヤ「いえ、ここまでにしておきましょうか。花丸さんの負担になってしまうわね」 ルビィ「うん…」 ダイヤ (昨日果南さんとルビィから話を聞いた時点で、死神がやったことなのではないかという推測はできていた) ダイヤ (今朝はその裏付けが取れたに過ぎない) ダイヤ (問題は、なぜあの方がそんなことをしたのか──) ダイヤ (前回はそんなに積極的に干渉してくることなどなかったのに。今回とではなにかが違うのかしら…) 花丸「ううぅ…」 ルビィ ポン…ポン… ダイヤ (いずれにせよ、この場でこれ以上の話はできない) ダイヤ「ショックの強い話をしてしまったわね、申し訳ありません」 花丸「ううん、大丈夫…です。知らないままに比べたら、これくらい…」 ダイヤ「お昼休みもあと半分ほどですが、よければここで休んでいてくださいな。お水を買ってきますから」ガタ ダイヤ「花丸さんのこと、見ていてあげてね」 ルビィ「うん。あっちに座ろ、はなまるちゃん」 花丸「うん…ありがとうございます、ダイヤさんも」ヨロ… ダイヤ「いえ」ガチャ… ────バタン… 運命が 少し 変わりました! ▼ to be continued... 今こんな感じです https://i.imgur.com/A4oEBHs.jpg たいした秘密もありませんが、なにか開示してほしい情報などありますか? >>1 乙 EDの分岐条件は最終日が終わった時に1番近いものが適用される、って認識で良いのかな? あるいは特定のフラグを踏まないと行けないエンドはありますか? やっぱり一人で行くべきだったかなぁ 多分善子の好感度が下がる行動をしたから下に移動しただろうし ルビィ一人なら情報開示が進んでED4に近づいたと思うし ダイヤさんの”前回”も地味に気になる 痴情のもつれによる殺人を担当する死神さん にお世話になったことがあるダイヤさん 地味どころかめちゃくちゃ気になる エンド2〜4がどんな雰囲気なのかは気になる。ざっくりハッピー寄りかバッド寄りかくらいでいいので差し支えなければ教えて >>245 各ED、「後戻りできないところ」まで近付いたらそのままそのEDに進む、というイメージでいていただければいいと思います 必ずしも最終日までEDが不確定なまま進むわけではなく、「ここまで行ったらそのEDだと確定する」ようなポイントがそれぞれある感じです 特定のフラグを踏まなければ到達できないEDはたぶんないです が、EDまでの残り安価数などの兼ね合いで、もうここからじゃどう足掻いても到達できないEDというものが最終日近くになると出てくると思います 伝わるでしょうか >>248 ED2…ハッピーエンド ED3…ビターエンド ED4…バッドエンド なのではないかと思います、人によって受け取り方は違うかもしれませんが。 もし必要なら次回から状態図の各EDにそれぞれのエンディング名称を付記しますがどうでしょうか うわー、マジかED4は行っちゃいけない類か... 死神に干渉させる余地を作る方向性はダメってことか... ED3はおおよそ察した、多分そのルートはルビィが死ぬ可能性は無くなりそう >>178 で善子に本当のこと話そうとして(そして失敗して)左に行ってる でも>>200 で果南に話しても何もなかったあたり話すとまずいのは善子本人だけ? 花丸に至っては安価なしでバラしてる 今までで唯一右に動いてる>>70 がヒントになるのかなぁ ED名表記は個人的にはなくてもいいかな 迎えて初めてあぁ…ってなるのもそれはそれで楽しいし 右に寄せる肝は二人だけの世界を作らないことなのかな? >>251 ありがとう ほぼ1か4エリアにしか行ってない現状はあんまりいい選択肢取れてないってことか エンド表記は自分もいいや 毎回見やすい表上げてくれてありがとう >>253 ED4がED2の正反対に位置してるのもヒントかも 善子の好感度を調節しつつ、死神から距離を置かせるのがとりあえずの方針かな 善子がやっちゃうのはルビィだけとは限らないような気もするのは考えすぎかな ルビィ「なんとか五時間目が始まる前に教室に着けたね」 花丸「ごめんねルビィちゃん、おらがふらふらしてたせいで…」 ルビィ「ううん。もともとルビィたちが突然変なことゆったのがいけないんだもん。授業中も無理しないでね」 花丸「ありがとう」 ♪ ルビィ「ゅ?よしこちゃんからだ」 『よしこちゃん:もう五時間目始まるわよ』 『よしこちゃん:なにかあったの?』 ルビィ「心配させちゃったみたい」 花丸 ム… ルビィ「そんなかおしないで、はなまるちゃん。よしこちゃんはルビィのこと心配してくれてるだけで、」 花丸「そうだけど、死神さんとやらが言うには、だって…ルビィちゃんは……」 ルビィ「だいじょうぶだよ」 ルビィ「ルビィは絶対に死んだりなんかしない。よしこちゃんにそんなことさせたりもしない」 ルビィ「一緒に行こってゆったお買い物、まだ行ってないもん。生きて日曜日を乗り越えて、はなまるちゃんと御殿場のアウトレット行くんだもん」ニコッ 花丸「うう…ルビィちゃあん…」 ルビィ「ほらーもう、教室着いちゃうよ。泣いてたらみんなに変なのって思われるよ」ヨシヨシ… 善子「ったく、返事もしないで!なにやってるのよあの子ってば──」ダッ ルビィ「あ」 善子「あ!?ルビィ!?もう、五時間目始まる──から──」 花丸 ギュ… ルビィ「ごめんね、生徒会室でのんびりしすぎちゃってぎりぎりになっただけだよ。でもほら、ちゃんと間に合ったでしょ」 善子「ずら丸と一緒だったの」 ルビィ「え?あ、えっと、うん。おねいちゃんのところ行くのについてきてもらって」 善子「ダイヤがその子と一緒に来いって?」 ルビィ「ううん、そうゆうんじゃないけど」 善子「誰に頼まれもしないのに花丸と一緒に行ったわけ。私一人残して」 ルビィ「あのね、よしこちゃん、」 善子 ツカツカツカツカ 善子「花丸!」グイッ 花丸「きゃっ」 ルビィ「ちょ、ちょっとやめてよよしこちゃん!はなまるちゃんに乱暴しないで!」 善子「あんた何様よ!?私とルビィの仲を知ってていつもいつも割り込んできて、なんなの!?なにがしたいわけ!?」ガッ 花丸「うっ…」 ルビィ「よしこちゃん!やめてってば!」 ルビィ「そんなんじゃないじゃん、はなまるちゃんはお友だちでしょ!仲良くするのに理由なんかないよ!」 善子「あなたもあなたよ!私が一人でお昼を食べてるのわかってて、この子とダイヤと三人で仲良く食べるお昼ごはんはさぞ美味しかったことでしょうね!」 ルビィ「よしこちゃん──」 花丸「善子ちゃんっ!!」 善子「あァ!?なによ、会話に入ってくるんじゃ パチン!!! ルビィ「────!」 善子「──は…?」 花丸 キッ 花丸「見損なったよ、善子ちゃん」 善子「は?なに、叩いた…?私、あんた……なんッなのよ…!!」 花丸「見損なったよ!!」ドンッ 善子「わっ!?」ドテ ルビィ「よしこちゃん!はなまるちゃん!」オロ 花丸「ルビィちゃんの気持ちも考えないで、いつも自分の気分一つでわがままばっかり」 花丸「善子ちゃんなんか…ルビィちゃんの隣にいる資格ないずら!!」 花丸「善子ちゃんがそんなんだからルビィちゃんは苦しんで…自分だって怖くてつらいのに、一生懸命に前を向いていっぱい考えて」 花丸「一番近くにいるんだったら、ちゃんとルビィちゃんのこと見てよ!考えてよ!」 花丸「善子ちゃん自身がルビィちゃんを苦しめてたら世話ないずら!」 花丸 バッ ルビィ「はなまるちゃん!」 花丸 タタタタタ… ルビィ「あっ…!」 善子「なによ…なんなのよ…」 ルビィ「ああ…」オロ >>269 1.よしこちゃんの傍にいなくちゃ! 2.はなまるちゃんを追いかけなくちゃ! 3.どっちもほっとけないよ…! 善子「ったく、なんだってのよ…意味わかんないわよ…いたた、お尻打ったし…」 善子「ルビィ、手貸してくれない?」 ルビィ「うん。だいじょうぶ?」っ 善子「大丈夫よ、ありがと」 ルビィ「ごめんね。はなまるちゃんはルビィのことを想ってゆってくれただけだから、」 善子「はあ?んなわけないでしょ、八つ当たりよあんなもん。機嫌悪かったのかなんだか知らないけど私のこと突き飛ばして、なんか言いたいだけ言って走って逃げるとかふざけてるわ」 ルビィ「ぇ…」 善子「あんなの放っといて教室入りましょ。もう先生来るわよ」 善子 トコ… 善子「ルビィ?」 ルビィ「あんなのって、はなまるちゃんのこと?」 善子「へ…」 善子「ああうん、むかつくわ。後で会ったら私こそ一発叩いてやんないと気が済まない」 ルビィ「……させない…」 善子「え?」 ルビィ「そんなこと、させないよ」 善子「る、ルビィ…!?」ギョッ ルビィ「先にはなまるちゃんに乱暴なことしたのはよしこちゃんじゃん。それなのにゆってることおかしいよ」 善子「な、なによ。あいつの肩持つの?」 ルビィ「どっちの肩持つとかどっちの味方するとかそうゆうことじゃないでしょ。首のとこ持って引っ張るのはいいのにほっぺた叩くのはだめなの?はなまるちゃんが百パーセント悪いの?」 善子「ルビィ、えっと、」 ルビィ「五時間目は出ないから。先生にゆっといて」クルッ 善子「ちょ、ルビィ…!」 ルビィ タタタタタ… 屋上… ルビィ トコ… ルビィ「あ、はなまるちゃん見つけた〜」 花丸「!」ビクッ 花丸「る、ルビィちゃん…」 ルビィ「授業さぼってひなたぼっこなんて、いけないんだ〜」ヘヘヘ 花丸「だめだよ、こんなとこにいたらルビィちゃんまで怒られちゃうよ」 ルビィ「今さら戻ったっておんなじだもん。となり座っていい?」 花丸「う、うん」モゾ ルビィ「失礼しまーすっ」ストン 花丸「善子ちゃんと一緒にいなくていいの?その、また機嫌が…」 ルビィ「んー」 ──善子「花丸!」グイッ ──善子「あんなの放っといて教室入りましょ」 ルビィ「うん、いいの」 花丸「えっ…」 ルビィ「あっでも勘違いしないでね、よしこちゃんのことキライになったとかじゃないよ!?」アセ 花丸 ホッ… ルビィ「ルビィ、はなまるちゃんのゆったとおり、よしこちゃんのこと甘やかしすぎちゃってたのかなあって」 ルビィ「ちょっと変かもとか思っても、よしこちゃんがしたいならって気づかないふりして許してた。これって優しさじゃないよね」 ルビィ「それに、正しい愛情でもない」 ルビィ「はなまるちゃんが怒ってくれて嬉しかったよ。ありがとう」 花丸「ううん、そんな…あれはついカッとなっちゃっただけで、ルビィちゃんのためなんかじゃなかったし…」 ルビィ「あと、ごめんね」 花丸「え?」 ルビィ「さっきはなまるちゃんがゆってくれたことは、きっとルビィが自分でゆわなくちゃいけないことだったんだと思うの」 ルビィ「二人の関係をちゃんと考えてるつもりだったけど、やっぱり甘やかして──甘えちゃってたんだよね」エヘヘ… ルビィ「ルビィね、もう一回きちんとよしこちゃんとの関係について考えようと思うの。それで、どんな二人になりたいのか、どんな二人でいたいのか、ちゃんと答えを出したい」 花丸「…うん」 ルビィ「へっへっへー、それにね」 花丸「?」 ──花丸「ルビィちゃんが…死んじゃう…」 ──花丸「ううん、大丈夫…です。知らないままに比べたら、これくらい…」 ──花丸「うう…ルビィちゃあん…」ギュ… ルビィ「今はね、はなまるちゃんのとなりにいたいなって──」 ルビィ (ルビィがとなりにいなくちゃいけないなって) ルビィ「そう思うからっ♪」ムギューッ 花丸「わわっ!?抱きついたら苦しいずらぁ」ジタバタ ルビィ「おひさまもはなまるちゃんもあったか〜い」 花丸「おらはちょっと暑いよ〜!」 五時間目が終わるまで、屋上ではなまるちゃんとアルプスいちまんじゃくをして過ごしました… ──ルビィ「ルビィね、もう一回きちんとよしこちゃんとの関係について考えようと思うの。それで、どんな二人になりたいのか、どんな二人でいたいのか、ちゃんと答えを出したい」 そう、考えなくちゃいけないことなんだ。 そして正しく答えを出せたなら、そのときはよしこちゃんと正面から向き合わなくちゃいけない。 たとえばそれが、悲しい結末になっちゃうんだとしても──。 運命が 変わりました! ▼ to be continued... 乙です。 やっぱりED2の方向に行こうとすると、同時に3の方へ進んじゃうよなぁ 所々1に調整しつつ、2を目指す方向に出来たら良いが... 放課後… 果南「ワン ツー スリー フォ ファイ シックス セブン エイッ」パンパン ヒョコ… 果南「! みんな、一旦そこまで。ちょっと早いけど十分休憩ね」 果南 スタスタ 果南「よ」 ルビィ「果南ちゃん、遅くなってごめんね」 花丸「ごめんなさいずら」ペコ 果南「いや、思ってたより早かったくらいだよ。ま私は深く聞かないからさ、よっぽど聞きたそうな人にはちゃんと話してあげてよ。アップは終わったから二人で済ませてね」 ダイヤ「ルビィ!花丸さんも!」タタタ ←よっぽど聞きたそうな人 ルビィ「えへへ…怒られちゃった」 ダイヤ「二人揃って授業に出ないなど、何事ですか。っとこれは先生にたくさん言われたことだろうからわたくしからは最小限に留めますが、」 ダイヤ「やはりご気分が優れませんでしたか?」 花丸「ううん、そんなことないよ。五時間目をさぼっちゃったのは他の理由なんです」 ダイヤ「他の…?」 ルビィ「えっとー」チラ… 善子 チラッチラッ チラッ チラララジーーーーー ルビィ「まあそのちょっと、けんかってゆうか、なんてゆうか」 ダイヤ「喧嘩!?ルビィと花丸さんが!?」 花丸「ちちちち違うずら!ルビィちゃんとけんかする理由なんか一つもないもん!」アワワ ルビィ「はなまるちゃんがね、ルビィのことでよしこちゃんに怒ってくれたんだ。それで言い合いみたいになって…」 ダイヤ「そう、でしたか」 花丸「善子ちゃんと顔を合わせていられなくって、おらがその場から逃げちゃったんです。それをルビィちゃんが追いかけてきてくれて、そのまま…」 ダイヤ「そういうことでしたか…それはなんとも、」 ルビィ「だからねっおねいちゃん!はなまるちゃんは悪くないんだよ、ルビィのために怒ってくれただけなの!だからっ」ズイ 花丸「それを言うならルビィちゃんなんておらの勝手に巻き込まれただけずら!授業をさぼらせちゃったのもおらの責任で、だからっ」ズイ ダイヤ「おっおっちょちょちょちょ」 ルビまる「「はなまるちゃん/ルビィちゃんを怒らないで!!」」ズズズイ ダイヤ「だぁぁぁから!お小言を言うつもりはないと言ったでしょうが!」 ダイヤ「尋常ならざる事態の渦中にいるルビィのこと、それを聞かされたばかりの花丸さんのこと」 ダイヤ「加えて善子さんとも一悶着があったのだというならば、おとなしく現国や数学に精を出せと言う方が難しいでしょう」 ルビィ「おねいちゃん…」 ダイヤ「もちろん、こんなときだからこそ変わらぬ日常を送るべきだとも思うけれど、一度や二度足元がふらつくのはむしろ自然だと言えるわ」 ダイヤ「それで花丸さん、善子さんと仲直りはしたのですか?」 花丸「ううん、まだ…放課後はすぐ職員室に連れていかれたから、それから一言もお話ししてないずら…」モジモジ ダイヤ「そう。こういうのは時間を空けるほどお互い意固地になってしまうものと相場が決まっているから、できることならば早いうちに話し合った方がよいけれど…」 善子 ジーーーーー ダイヤ「向こうは向こうでとんでもなくこちらを気にしているし…」 花丸「仲直り、は…」 花丸「まだ、したくない…」 ダイヤ「!」 ルビィ「…!」 ダイヤ「花丸さんがここまで意地っ張りだとは思いませんでしたが」ポカン… ダイヤ「でも、だめよ。意地に身を委ねてしまえば関係はどんどん悪くなっていくばかり。いっときの感情で友人と疎遠になることほど悲しいことは──」 ルビィ「いいよ、はなまるちゃん。まだ仲直りしなくて」 花丸「!」 ダイヤ「ルビィ!?」 ルビィ「はなまるちゃんはまだ謝らなくていい。むりやりなあなあにしようとしなくていいよ」 ダイヤ「あなたまで煽るようなことを、」 ルビィ「なんにも解決しないままごめんねってゆってうんってやっても、きっとほんとうには解決しないままだと思うから」 ルビィ「はなまるちゃんはルビィの代わりによしこちゃんとけんかしてくれただけなんだもん。だから、ほんとうに話し合って仲直りしなくちゃいけないのはルビィとよしこちゃんなんだと思う」 ルビィ「それははなまるちゃんにさせちゃうことじゃない」 ダイヤ「ルビィ…」 ダイヤ「まったく」 ダイヤ「あなたの意地っ張りも、誰に似たのだか」 ダイヤ「わかりました。お二人と善子さんとの関係についてはわたくしから口出ししません──ただし」 ルビまる「「?」」 ダイヤ「再来週の日曜日、遊園地に行きますわよ」 ルビィ「再来週の日曜日…?」 花丸「再来週……」 ダイヤ「なんて表情をしているのですか」 ダイヤ「これは絶対に破ることを許さない、わたくしとの約束ですわ」 ダイヤ「わたくしと、ルビィと、花丸さんと、善子さん。必ずこの四人で仲良く楽しく遊園地に行きます。それさえ守るのならば、余計な口出しはしないと約束するわ」 ルビまる「「…!」」 ダイヤ「いいですわね?」 ルビまる「「はいっ!」」 ダイヤ「ん、結構」ニコッ ダイヤ「それではわたくしは練習に戻りますから、さっさとウォーミングアップを済ませてしまいなさいな」スタスタ… 練習後… 「疲れたね〜」「松月さん寄ってく??」「だめよ、またお夕飯入らなくて怒られるわよ」「あはは、私もバスなくなっちゃうから今からはちょっとな〜」「ぶ〜〜」 善子「ルビィ!」タタ ルビィ「よしこちゃん」 善子「ねえ、家まで送ってっていい?」 ルビィ「え?」 善子「私、あなたと話がしたいの。お昼のこともそうだし、その、それ以外に話さなくちゃいけないことがあるならちゃんと話したいし…っ」 ルビィ「…」 善子「ねえ、いいでしょ?お願い。そうだ、花丸も一緒で構わないから。三人でいいから歩いて帰りましょう──」 ルビィ「だめ」 善子「…っ!」 ルビィ「今からうちまで歩いたら、よしこちゃんもバスなくなっちゃうでしょ」 善子「へ、平気よ!なんとかする!」 ルビィ「なんともならないよ。沼津まで歩くなんてできないし、今日はおとうさんもいないから送ってあげられないよ?」 善子「いい、大丈夫!タクシーとか、えっと、あれだったらお母さん呼ぶし!だからっ」 ルビィ「だめ」 善子「ルビィ………」 ルビィ「一昨日ルビィがゆったこと、忘れちゃった?自分たちのことだけ考えて他のこと考えないような風には、ルビィはなりたくないんだよ」 善子「わ…っすれて、ない…けど…」 ルビィ「だったら、ね。帰ろ?曜ちゃんとお話しするのも好きでしょ?」ナデナデ 善子「…………わかった…」シュン それから… 黒澤邸、ルビィの部屋… ルビィ「はあ、おなかいっぱい」ポフ ルビィ「…」 ルビィ (善子ちゃんに冷たく言いすぎちゃったかな) ルビィ (でも歩いて帰ってたらほんとに沼津まで帰る手段なくなっちゃうもんね。うん、さっきの判断は正しかったはず…) ルビィ ゴロ…ゴロ… ルビィ スマホッ ルビィ (善子ちゃんから、連絡ないな…) >>304 1.連絡する 2.気を紛らわすためにお姉ちゃんと話す 3.どちらでもない 『よしこちゃん』 ルビィ (はあ、善子ちゃん…) ルビィ (ルビィだって、世界に二人っきりだったらこんなに悩まないのに) ルビィ (夜は手を繋いで眠って) ルビィ (朝起きたら善子ちゃんの寝顔があって) ルビィ (いっぱいぎゅーってしたら朝ごはん作って) ルビィ (善子ちゃんと一緒に善子ちゃんの好きなものたくさん食べて) ルビィ (ゲームして、ライブのBlu-ray観て、お昼寝して、お散歩して、一緒に晩ごはん作って、お風呂も入って) ルビィ (それだけ──それだけ考えて生きていけたら幸せだなって、ルビィだって…そう思うもん…) ルビィ (それが全部願い通りにはならないとしても、近づくことはできるのかな) ルビィ (友達とか学校とか大切にしながら、善子ちゃんとの時間も大切にする──そんな風にだったら、生きていけるのかな) ルビィ (それとも────) ルビィ ジワ… ──死神「七日後、あなたへの想いが強くなり過ぎてどうしようもなくなった津島善子さんは、とうとう殺すことであなたを手に入れようとします」 ルビィ ブンブンブンブンッ ルビィ (今はぼんやり時間をやり過ごしてる場合じゃない。連絡が来ないからってセンチメンタルになってる場合でもない) ルビィ (もう『七日後』までいっぱい時間はないんだから、連絡が来ないならルビィからしなくちゃ。話をしなくちゃ、なんでもいいから) ウュ! なにを連絡する? >>307 1.明日の朝のこと 2.花丸ちゃんのこと 3.大好きってこと ルビィ (なにを…話そっかな…) ルビィ スマスマ 『今日はごめんね。でもよしこちゃんもよくなかったよ、はなまるちゃん傷ついてたし、』 ルビィ「…」 ルビィ (これはちょっとくどいかな。それにこういうことは話すなら直接じゃないと意味ないのかも) ケシケシケシ ルビィ (今のルビィたちに必要なのは話し合うこと。でもそのためには、お互いに考える時間が必要だよね) 『明日の朝なんだけど、一人で行きたいから迎えには来なくていいよ。よしこちゃんも今日のこととか考えてみてほしい、』 ルビィ「…」 ルビィ (なんか、今までで一番冷たい感じする…) ルビィ (考える時間が必要とはいっても、朝のあの時間がなくなっちゃうのは寂しいな…やめやめ) ケシケシケシ 殺しにかかってるような3から戻そうとしてるような微妙なところ ルビィ ンー ルビィ ウーン ルビィ ムムム… ルビィ ュュュ… ルビィ「…」 ルビィ スマスマ… ルビィ ポチ ルビィ フー… ♪ ルビィ「!」バッ 『よしこちゃん:私も。』 ルビィ パァァァ 『よしこちゃん:もう話してくれないかと思った』 ルビィ「…!」 『よしこちゃん:寂しかった』 『よしこちゃん:泣きそうだった』 『よしこちゃん:ほんとは泣いてた』 ルビィ キュウ…ッ ルビィ スマスマ… 『ごめんね、さみしかったよね。でもわたしも色んなこと考えてたんだよ』 『これからのこととか、はなまるちゃんのこととか、色んなこと』 『でもね、みんなみんなよしこちゃんのこと好きだからだよ。大好きだからなんだよ』 『大好きだから、色んなこときちんとしたいって思う』 『よしこちゃんもわたしのこと ルビィ「…っ」/// 『よしこちゃんもわたしのこと好きでしょ』 『明日の朝、ちゃんとお話ししよ』 『よしこちゃん:わかった』 ルビィ フー… ♪ ルビィ「!」 『よしこちゃん:ルビィ』 『なあに?』 『よしこちゃん:大好きよ』 『よしこちゃん:愛してるから』 『わたしもだよ』 『だいすき💓』 運命が 少し 変わりました! ▼ to be continued... こんな感じになりました 安価数的には折り返しを越えたくらいだと思います、たぶん https://i.imgur.com/LCAQQtm.jpg >>1 乙 今のところはいい流れかな このまま行けば良いが... いい感じに見えるけど269とか見ると1回の安価で派手に動くこともあるみたいだし油断はできないな 今更だけど画像で進行状況出してくれるのわかりやすくて凄くいいわ、毎回乙です 木曜日… <ルビィ!起きなさいな! ルビィ「ぅゅゅ…」モゾモゾ <わたくしはもう出ますからね、早く起きて朝食をとるのよ! ルビィ「んん〜〜〜………………えっ出る!?」ガバッ ルビィ「…あれ、まだこんな時間だ。一時間くらい早いんじゃ…」 >>320 1.いってらっしゃいってゆう! 2.引き留めゅ…? 3.二度寝すゅ…zzz ルビィ (なんでこんな早くから学校行くんd スピー ルビィ スピー…スピー…… ルビィ zzz... ルビィ zzz... ルビィ zzz... ルビィ「………ぅゅ…?」 ルビィ スマホ… ルビィ「 」 <ピッギャぁぁぁぁああああ〜〜〜〜!!! ルビィ「やばいやばいやばいもうこんな時間!着替えて朝ごはん食べる間によしこちゃん来ちゃ ピンポーン 黒澤母「ルビィさん、津島さんがお迎えにいらっしゃいましたよ」 ルビィ「まだパジャマも脱いでないのに!!」ガーンッ ルビィ「おかあさあん!よしこちゃんには上がって待っててもらってえ!」エーンッ 三十分後… ルビィ「い、いってきまあす!」 善子「朝からお邪魔しましたっ」 ドタバタ 黒澤母「気をつけて行ってくるのですよ」 善子「さてルビィどうしましょうか」 ルビィ「どうするって!?」 善子「今から始業に間に合おうと思ったら、それはもう相当に死に物狂いで走らなくちゃいけないってことよ」 ルビィ「う、うう…」 ルビィ (遅刻なんかしたらお姉ちゃんに絶対怒られるよぉ…昨日任せてみたいなこと言ったばっかりなのに) ルビィ (でも善子ちゃんとしっかりお話しする時間も取りたい、もう無駄にできる時間なんかないはずだもん…) どうする? >>324 1.死に物狂いで走る 2.善子ちゃんと話す時間を優先する 3.思ったより余裕で間に合っちゃう ルビィ (善子ちゃんと話す時間は欲しい) ルビィ (でも、ここでそれを優先して遅刻しちゃうのは…) ルビィ (だけどもう木曜日なんだよ) ルビィ (走れば間に合うの?走っても間に合わなかったとしたら?) ルビィ (それだったら最初から間に合うのは諦めて善子ちゃんとのお話に集中した方がいい) ルビィ (でもゆっくり歩いてるのを先生とかに見られてたら) ルビィ (ルビィ一人で遅刻するのとは全然違う、善子ちゃんまで巻き込むことなんだからもっと真剣に考えないと) ルビィ (ばか、ルビィが二度寝なんかしたから、お姉ちゃんが起こしてくれたときにちゃんと起きとけばこんなことにならなかったのに) ルビィ (お姉ちゃん──ごめん──) じゃあ、間に合いましょうか。 ルビィ (────え?) 今、誰か、なにか、言った──? … ルビィ「────?」 … トン 花丸「おはよう、ルビィちゃん。…善子ちゃんも」 ルビィ「えっ?はなまるちゃん…」 善子「…おはよ」 ルビィ キョロキョロ ルビィ (教室──) 花丸「ルビィちゃん?どうかしたずら?」 ルビィ「えっと、ルビィたち、いつの間に登校したんだっけ…遅刻した…?」 花丸「へ?」 善子「なに言ってるのよ、いつもと同じくらいの時間に迎えにいったんだからいつもと同じくらいの時間に着いたに決まってるでしょ」 ルビィ「あれ…そう、だっけ…」 ルビィ (時刻は──八時過ぎ、ほんとだ…) ルビィ「………???」 花丸「一緒に登校してきたんじゃないの?」 善子「一緒に登校してきたわよ。いつも通りにね」 ルビィ「…そう…だよ、ね。うん」 ルビィ「!」ハッ ルビィ「それより、まだ時間あるよね。よしこちゃん、ちょっとお話ししよ」 善子「…うん」 ルビィ「はなまるちゃん、ルビィたちちょっとお話ししてくるから。また後でね」 花丸「わかった」ニコ… … ルビィ「はなまるちゃんに謝れる?」 善子「…わかったわよ」ムス ルビィ「まだ納得してないってかおしてる〜」プゥ 善子「納得はした!」 善子「ルビィの言うことはわかったもの、確かに昨日のことは私も悪かったわ。胸ぐら掴むなんて、友達にすることじゃなかった」 ルビィ「そうだよね」 善子「でもそれだけじゃないじゃない」 ルビィ「はなまるちゃんが叩いて押したこと?それはよしこちゃんから謝ればきっとはなまるちゃんだって、」 善子「そうじゃなくてさ」 善子「私がルビィを苦しめてる、って」 ルビィ「!」 善子「ルビィは苦しんでて、怖くてつらいのに頑張ってるって。もっとルビィのことよく見ろって」 ルビィ「それ、は…」 善子「ねえルビィ」ガシッ 善子「あなたやっぱり、なにか私に隠してることがあるんじゃないの?」 ルビィ「そんな、こと…」 善子「どうして?どうして私に話してくれないの?花丸には話したんでしょ、きっとダイヤだって知ってるのよね。それなのにどうして私には話してくれないの!?」 ルビィ「だって、だって…」 ──死神「七日後、あなたへの想いが強くなり過ぎてどうしようもなくなった津島善子さんは、とうとう殺すことであなたを手に入れようとします」 ルビィ (そんなこと、ルビィの口から善子ちゃんに言えるわけ…っ) グ… 善子「………っ」 善子「………そう…」スッ 善子「本当なのね」 善子「私が、ルビィのことを苦しめてるんだっていうのは」 ルビィ「! ちがっ、そんなんじゃないんだよ。ただね──」 善子「いいのよ。無理しないで」 善子「自覚はあるの。最近私、周りが見えなくなることがある。よくある」 善子「あなたの心が離れていかないように、いつでもあなたに一番に想っていてもらえるように、それだけを必死に考えてるつもりなんだけど──」 善子「ふと気づくとね、悲しそうな表情をしたルビィが目の前に立ってるの」 善子「あれ、今私なにかひどいこと言っちゃったんだっけ、って焦るけど遅くてさ。あなたが慌てて微笑んでくれて、『だいじょうぶだよ』って言ってくれるから」 善子「私、その言葉に甘えちゃうのよ」 善子「へへ…だめね」 ルビィ「ちがう──ちがうんだよ、よしこちゃん…そんなんじゃない……ルビィは…」 善子 スタ… ルビィ「よしこちゃんっ!」 善子「そんな声出さないで、教室に戻るだけよ。もうそろそろ始業時刻になるからね」 善子「ああ、昼休みまでには時間を見つけて私から花丸に謝るから。心配しないで」 ルビィ「うん、うん…ありがとう…ねえよしこちゃん、」 善子「ねえルビィ。これだけ信じてほしいの」 善子「私はね、ルビィのことが大好きなだけなの。いつだって、ただそれだけなのよ」 善子「先に戻ってるわね」スタスタ… ルビィ「ぁ、よしこちゃ…」ガクッ ルビィ「よしこ、ちゃん……」 運命が 少し 変わりました! ▼ to be continued... 動きが激しいですね https://i.imgur.com/KC0f96s.jpg >>335 答えた方がよいですか? 黙っておいた方がよいですか? 思ったよりガッツリ寄ったね… >>336 答えなくていいです。気にしていただきありがとうございます。 そもそもスーパーって使うって指定しないとダメってルールじゃなかったっけ? >>338 >>19 ほんとですね 早とちりかましてしまいました ED4に寄ったってことは、非現実的な出来事を起こすのはNGかな あとは善子に隠し事あるって察せられたのもきつそう ED4は善子に知られることがトリガーだろうし、ED3はまぁ皆察してるパターンだろうし... 少し前、生徒会室… ギッ ダイヤ フー… ダイヤ (目が覚めたのに任せるまま身支度を整えて家を出たら、とても早く着いてしまった) ダイヤ (最後に声をかけたときは返事がなかったけれど) ダイヤ「あの子はきちんと起きたのかしら」 ダイヤ スマホ… 待ち受け画面には、ぎこちなく口元を引きつらせている私と、そんな私に抱きついて嬉しそうに微笑むルビィ。 わずかばかりぎくしゃくした時期を乗り越えて共にスクールアイドルを始めることとなったときに、ルビィが撮ろうと言ってくれた写真だ。 ダイヤ (私の身勝手で、あの子には随分と窮屈な想いをさせてしまった) ダイヤ (それがやっと心から好きなことに打ち込める環境へ辿り着けたというのに、ともすれば日曜日には──) ダイヤ「ぅぅ…」グス… ダイヤ ズビ… ダイヤ ブンブンブンッ ダイヤ パチン!! ダイヤ「弱気になるのではありませんわ、黒澤ダイヤ」 ダイヤ (そんな運命を受け入れるものか) ダイヤ (ルビィが必死に足掻いているのに、なぜ私が諦められよう) ダイヤ (できることなどほとんどなにもない。それでもいざというときにあの子を守る盾となることくらいはできるはず。心も身体も弱らせるわけにはいかない) ダイヤ (それに、その運命を覆すためにあの方がわざわざ来てくださったというのだから。手放しで信頼するとまでは行かずとも、時に力を借り、時に力を貸し、なにがなんでも未来を変えてみせる──) ダイヤ「………」ハタ… ダイヤ (ルビィが善子さんに殺される、その運命を覆すためにあの方は来てくださった…?) ダイヤ (そう、そうよね。確かにそう言ったはずだ) ──死神「私が来たのは、死を宣告するためでもあなたを殺すためでもありません。死の運命を変えるためです」 ──死神「これから七日間で、『黒澤ルビィが津島善子に殺される』──『津島善子が黒澤ルビィを殺す』という運命を変えましょう」 ダイヤ (死を宣告するためでも、ルビィを殺すためでもない。死の運命を変えるために来た) ダイヤ (──死神、が…?) ダイヤ (あれ?待って。なんだろう、この違和感は) ダイヤ (落ち着け、落ち着け。私は今なにか重要なことに気づこうとはしていないか?) ダイヤ (よく考えろ。私があの方に会うのは二度目。情報は倍ある──) ダイヤ (前 回 も あ の 方 は 同 じ こ と を 言 っ た か ?) ──死神「初めまして。私、死神です」 ──死神「黒澤ダイヤさん、あなたは七日後に死にます──いえ、殺されます」 ──死神「私があなたの元へ現れたのは、死を宣告するためでもなければあなたを殺すためでもありません」 ──死神「私が来たのは、 ダイヤ「…っ!」ハッ ダイヤ「まさかあの方は──だとしたらわたくし達は、」ガタッ ダイヤ「────!?」 ダイヤ フラッ… ダイヤ (なっ、また…?これは一体…) ダイヤ (でも、なんとか、ルビィに──果南さんに──このことを、伝えなけ…れ…ば……) ヨロ… ヨロ…… ヨロ……… ────バタン… 一時間目が終わる頃… 教師「『真姫は人差し指を少しだけ毛先に触れさせたかと思うと、咳払いをしてコーヒーカップを口へ寄せた』、 この描写はカミノケクルクルをしようとしたものの思い留まったと解釈でき、真姫が精神的に大人になったことを表しているわけです。この表現方法は筆者の得意とするもので──」 キーン コーン カーン コーン… 教師「それじゃ今日はここまで。来週は最後まで進めるので予習しておくように」 ルビィ (善子ちゃん…) ハァ ルビィ (話したいけど、花丸ちゃんと仲直りするタイミングに割って入っちゃったらだめだし、今はやめた方がいいよね) モヤモヤ… ♪ ルビィ「? 果南ちゃんから──だ──」 『果南ちゃん:ダイヤがまた倒れた』 『果南ちゃん:保健室で休ませてる』 ルビィ「………っ!」 >>351 1.保健室に行く 2.三年生の教室に行く 3.善子ちゃんと話す ちょっ!?そこはソロで保健室に行くべきでは!? (ED4に向かってる選択枝を振り返りつつ) 善子 チラ…チラ… 花丸「…」 善子 (花丸は一人ね。周りに人はいない。ルビィは…スマホいじってる。ルビィとも話はしたいけど、まず優先すべきは花丸) 善子 (花丸、あのね、昨日のこと──) 善子 (いやいやいや花丸じゃなくてさ!ずら丸!いつも通りずら丸って呼ぶの!仲直りしないとルビィとだって話せやしないわ!) 善子 (ず、ずら、ずらま…ずら丸……昨日のこと、昨日のこと、私が…私が…) ルビィ「よしこちゃんっ!!!」ガタンッ 善子「はひぃぃぃっ!!?」ビックゥゥゥッ シン… ルビィ ハーッ…ハーッ…ハーッ… 善子「る、るびぃ…?違うの、ひよってたわけじゃなくて、今ね、まさに今ね、謝ろうと思ってたところで、ほんとよ、嘘じゃないんだから…」 ルビィ スタスタスタスタスタ 善子「だっだから違うんだってば!信じて!怒らないで!謝る、今すぐ謝るから私のこと──っ」 ルビィ「ちょっと来て」ガシッ 善子「へっ」 ルビィ スタスタスタスタスタ 善子「へ…?」ズルズル… 花丸「………」 廊下の片隅… ルビィ ドンッ 善子 (壁ドン!?) ルビィ「よしこちゃん。今からルビィがゆうこと、ちゃかさないで真剣に聞いてほしい」 善子「ルビィ…?」 ルビィ「お願い」キッ… 善子「…っ」 善子「なによ、なんなのよ…」 善子「当たり前じゃない。あなたが真剣に話すことなら私だって真剣に聞くわ。茶化さないって約束する」 善子「聞かせて」 ルビィ「ありがとう」 ルビィ「あのね、よしこちゃんがルビィのことをころ … ルビィ「────?」パク… … トン ダイヤ「それ、は…言わなくてよいこと…ですわ………」 ルビィ「お──おねいちゃん!!?」ギョッ 善子「ダイヤ、またあなた前触れもなく…」 ダイヤ フラ… 善子「ってダイヤ!?」 ルビィ「おねいちゃん!!」タタタッ ガシッ ダイヤ「ありが、とう…ルビィ。あなたに抱きかかえられる、日が、来るなんて…ね…」 善子「ちょ…ちょっとダイヤ、どうしたの!?顔色悪いってレベルじゃないわよ!」 ルビィ「おねいちゃん、なんでこんなところに!?保健室にいたんじゃ…!」 ダイヤ「よい、ですか…ルビィ。なにも言わずに…聞き、なさい…」ハァ…ハァ… ルビィ「な、なに?なにおねいちゃん?」 ダイヤ「善子、さん…は、あなたを殺したり…など、しません…」 善子「…!?」 ルビィ「え?え??それ、どうゆう…」 ダイヤ「全て、は」ゼェ…ゼェ… ダイヤ「死神の、ついた、嘘…ですわ」 ルビィ「…………え…!?」 ルビィ「死神さんの、ついた、うそ…?」 ルビィ「どうゆうことなの…?」 ダイヤ ハァ………ハァ……… 善子「ね、ねえ。なに?なんの話なの?私がルビィを殺さない?死神?ねえ…」 ドタバタ ドタバタ…… <ダイヤーーーーー!!どこにいるのーーーーー!? <ダイヤぁぁーーーーー!!! よしルビ「「!」」 ダイヤ「…!」 ダイヤ「ルビィ」 ダイヤ「今わたくしが、言ったこと…を、」 ダイヤ「果南…さん、に…」 ダイヤ「あなた、一人……で…」 ダイヤ「っ!」 ダイヤ ゴホゴホッ ゴホッ ルビィ「お、おねいちゃん!!」 善子「ダイヤ!ダイヤが!」 善子「果南!鞠莉!こっちよ、ダイヤはこっちにいるわ!!早く来て!!」 ダダダダダッ ルビィ「かなんちゃ…まりちゃ…っ、おねいちゃんが…!」 果南「ダイヤ!なんでこんなところに…!」 鞠莉「そんな状態で一人で歩くなんてふざけるのも大概にしてよ!」 善子「どうしたらいい!?保健の先生呼んでくる!?」 果南「大丈夫、救急車呼んでもらうようにお願いしてるから!このまま私らで校門まで運ぶよ!」 ダイヤ「ご迷惑を…おかけ、しますわ…」 鞠莉「ばかダイヤ!!こんなんでなにかあったら許さないんだからね!!」 果南「じゃまた後で、連絡するから!行くよダイヤ、落ちないでね!」 鞠莉「私が支える、意地でも落とさせやしないわ」サッ ダダダダダ……… ザワザワ… ルビィ「おねいちゃん…」 ルビィ「おねいちゃん、やだ…いなくなっちゃ、やだぁ…」ポロポロ… 善子「大丈夫よ」スッ 善子「大丈夫、きっと大丈夫だから。ね」 ルビィ「おねいちゃん……おねいちゃん…っ」グス…グス… 善子「………っ」ギュウ…ッ やまない喧騒の中、救急車のサイレンが遠くへ去っていくことだけが、いやにはっきりと伝わってきました… 運命が 変わりました! ▼ to be continued... >>279 以来の表記やね どの向きに動いてるんだ 死神が嘘つきならED1もそのまま善子によって死ぬエンドでは無いかもしれない まぁ>>1 の発言を考えるとルビィちゃんが死ぬこと自体は確実みたいだが 今回の選択枝はなぜ露骨に見えてた地雷を踏んだのか知りたい...ただ、今回の動きを見るに割とどのエンド行くかわからないな(流石にこれ以上地雷を狙って踏み抜かない限りは) 怖いもの見たさでBAD選択肢選ぶ人もいるんじゃないかな・・・ひええ あえて地雷を狙う人もいるから どのED目指すかスレ民の総意なんかないしねぇ 久々にゲーム式?推理式っぽいSSで楽しい 書いてくれてありがとう この後本格的に善子に事情知られたらバッド確定なのかな 次回の安価で隠せたら別ルートにギリ引き返せるのか 本当に死ぬ予定なのはダイヤ? 過去死神と取引をして、今死期が来ているのをルビィがどうにかすることで運命を変えられる? ルビィが善子に殺されるのは嘘、ならなぜルビィと善子の関係改善を図っているのか…わかんにゃい 放課後… 教師「それではまた明日」 ルビィ ガタンッ ルビィ 鞄と彡 バッ ルビィ タタッ… 善子「ルビィ!」 花丸「ルビィちゃん!」 ルビィ「今じゃなくちゃだめな話!?」 よしまる「「…っ」」タジ… >>378 1.ダイヤに会いにいく 2.果南に会いにいく 3.一旦家に帰る ※ 善子、花丸、片方または両方と一緒に行動することも可能。安価を取る際に併せて指定してください。 善子「ダイヤのところに行くんでしょ?だったら私も一緒に行くわ」 花丸「お、おらも。ダイヤさんのことが心配なのはルビィちゃんだけじゃないずら」 ルビィ「…」 ルビィ「………」 ルビィ「…ごめん。今日は一人で行かせて」 善子「!」 花丸「でもっ──」 善子「ずら丸」 善子「行きなさい、バスに乗り遅れたら次は三十分後よ」 花丸「善子ちゃん!」 ルビィ「ありがと。必ず後で連絡するからね」 ルビィ タタタタ… プシュ… バタン 『沼津駅行き、発車します…』 ブゥゥゥン… ルビィ「…」スマホッ 『果南ちゃん:ダイヤは市立病院に入院することになった』 ルビィ (お姉ちゃん…やっぱり、一昨日から体調よくなかったのかな) ルビィ (どれだけ元気なふりしようとしてたんだとしても、あのお姉ちゃんが倒れて入院しちゃうくらいの状態だったことに気づかないなんて──) ルビィ「ルビィ、妹失格だよ…っ」ギュ… ブゥゥゥン… 市立病院、18時過ぎ… ルビィ「おねいちゃん!」ガラッ 鞠莉「! ルビィ、来たのね」 ルビィ「あれ、鞠莉ちゃん…いたんだ」 鞠莉「ええ。果南と、さっきまでダイヤのお母様もいたのよ?どっちも一旦家に戻ったけど、その間は私がいるからって任せてもらったの」 ルビィ「え、お母さんも…?あほんとだ、ライン来てる…」 鞠莉「入れ違ったのね。こんなときだからこそスマホは確認しておかなくちゃ、病院にいるって連絡しておくのよ」 ルビィ「う、うん」スマスマ… ルビィ「おねいちゃんは?」 鞠莉「寝てるわ」 ダイヤ スゥ…スゥ… ルビィ「朝からずっと?」 鞠莉「何度か目は覚ましたけど、随分と頭がぼーっとしてるみたいでね。ろくに話もできないまま、また今は眠っちゃってる」 鞠莉「ホントに、なんなのよ…あんまり心配させないでよ…」ウル ルビィ「おねいちゃん、だいじょうぶだよね…?」ウル… 鞠莉「…っ、」グシグシ 鞠莉「モチロン、ダイジョーブよ」ポン ある日曜日の午後… ピンポーン ダイヤ「誰でしょうか。ルビィ、出てもらってもいい?」 ルビィ「はーい」テテテ… ルビィ「お待たせしましたー」ガチャ 死神「お休みの日にすみません、死神ですけど」 ルビィ「ピギャアアアアアアッ!!?」 ルビィ「おねいちゃん!おねいちゃん助けて!死神さんが来た!!」ドタドタドタ ダイヤ「は、はあ…!?なぜ今になって死神が来るのですか。お隣の細木さんの見間違いでは…」トコトコ 死神「あ、どうも」 ダイヤ「ほんとですわ!!」ンマーッ ルビィ「だからゆったじゃん!悪霊退散っ悪霊退散っ、あっち行けー!間違ってはなまるちゃんのお家まで行けー!」塩パッパッ ダイヤ「…今さら我が家になんの御用ですか?」 ルビィ「えっ」 死神「そう睨まず。今日来たのはあなたを訪ねてのことじゃないんですよ」 ダイヤ「まさか…」 死神「そっちのお嬢ちゃんに用があって来たんです」 カポーン… ※ししおどし ダイヤ「粗茶ですが」 死神「これは失敬。いや、またここのお茶を飲めるとは」ズ 死神「うまい。うますぎる」 ルビィ「それはおまんじゅうのときにゆう言葉じゃ…」 ルビィ「ってゆうかおねいちゃん!なんで死神さんお家に上げちゃうの!?お茶まで出して!」 ダイヤ「落ち着きなさい、ルビィ。いえ落ち着けというのは無理があるけれど…」 ダイヤ「来てしまったものは、仕方がないのですわ。家に入れようが入れまいが運命に変わりはないのだから」 死神「随分物分かりがよくなりましたね、あんなに泣いて騒いでいた少女と同じ方だとは思えないほどだ」 ダイヤ「おかげさまでね」 ルビィ「ねえ、おねいちゃん、なんだかさっきから…まるでこの死神さんのこと、」 ダイヤ「…知っているわよ。なぜなら前にわたくしはこの死神さんとお会いしているのだから」 ルビィ「えええっ!?」 ダイヤ「だからどんな話をしにきたのか、概ねの予想がついているの」 ルビィ「そんな…そんな……おねいちゃんが死神さんとお友だちだったなんて…」アワアワ ダイヤ「お友だちというような間柄ではありませんわ」 鞠莉「考えてもみなさい、あのダイヤよ?」 鞠莉「きっと疲れが溜まってるのよ。大事なルビィや、私や果南を残して…ダイヤがどこかへ行っちゃうはずないでしょ」 ルビィ「うん…」 鞠莉「頭カチカチの最強ダイヤちゃんなんだから、たとえ死神が迎えにきたって『まだその時ではありませんわ!』とか言って困らせたり──」 ルビィ「死神!?」バッ 鞠莉「きゃっ!?」 ルビィ「鞠莉ちゃん、死神さんのこと知ってるの!?」 鞠莉「エ、なに…?」オロ ルビィ「でも、でも…死神さんが会いにきたってことは、ルビィ……ルビィ………っ」プルプル ダイヤ「泣かないの。黒澤の娘でしょう」ギュ ダイヤ「それにね、まだ必ず『そう』と決まったわけではないのよ」 ルビィ「え…?」 ダイヤ「だってほら、考えてもごらんなさいな。わたくしは生きているでしょう」 ルビィ「ぁ…うん、そうだね…」グス ダイヤ「この方が来たことは決して喜ばしいことではないけれど、来たのがこの方であったことは少しだけ喜ばしいことよ」 ダイヤ「死神さん。お話を、聞かせていただけますか」 死神「はい」 死神「ほんとは本人にしか話しちゃいけないんですけど、あなたは関係者と言えなくもないから大目に見ましょう。すでに交わった仲ですしね」 死神「黒澤ルビィさん」 ルビィ「は、はい」 死神「端的に言うと、あなたは死にます」 ルビィ「は、はい………やっぱり死ぬ!!!」 死神「七日後、来週の日曜日の夕方くらいに死にます」 ルビィ「具体的に死んじゃう!!!」 死神「いえ、まだあまり具体的ではありません」 死神「決まっているのは大体の日時と死の直因だけ。死に方も死に場所も、まだ曖昧なままです」 ルビィ「えっと、それってどういう…ちょくいん…?」 死神「あなたがなぜ死ぬのか──もっと言えば、誰に殺されるのか、ということです」 ルビィ「!!」 ダイヤ「殺される…」 ルビィ「ルビィ、こ…殺されるんですか…?」 死神「殺されます」 死神「津島善子さんの手によって」 ダイヤ「…!」 ルビィ「よしこちゃん…!?」 ダイヤ「やはり、そうなのですか…」 死神「もちろん。私はそういう部署の者ですからね」 ルビィ「部署」 死神「殺人課、痴情のもつれ係所属です」 ルビィ「ちじょう…?」 死神「恋人のいざこざで起こる殺人死亡の担当ってことですよ」 ルビィ「部署があるくらい多いことなんだ…」 死神「では前置きはこのくらいにして、本題に入るとしましょう。 死神「私が来たのは、死を宣告するためでもあなたを殺すためでもありません。死の運命を変えるためです。 死神「これから七日間で、『黒澤ルビィが津島善子に殺される』──『津島善子が黒澤ルビィを殺す』という運命を変えましょう」 ルビィ「そんなことできるんですか…」 ルビィ「でも、どうやって…?」 死神「私の所属からもわかる通り、津島善子さんがあなたを殺すのは痴情のもつれからです。わかりやすく事実に即して言い直すなら、『好き過ぎて』殺すのです」 ルビィ「よしこちゃんがヤンデレだから!?」 死神「あっそうです、さすがですね」 ダイヤ「善子さんヤンデレなのね」 死神「七日後、あなたへの想いが強くなり過ぎてどうしようもなくなった津島善子さんは、とうとう殺すことであなたを手に入れようとします」 死神「そうなるのを防ぐのです、あなたと私で」 ルビィ「……………わかりました」 ダイヤ「! ルビィ、」 ルビィ「やります。やらなくちゃ、ルビィ死んじゃうんだもん」 ルビィ「死にたくないし、よしこちゃんに殺されたくなんかない。なによりも、よしこちゃんにそんなことさせたくない」 ルビィ「ルビィとよしこちゃんが好き同士になっちゃったことが『いけないこと』だったなんて、誰にもゆわせない」 ルビィ「死神さん」 死神「はい」 ルビィ「よろしくお願いします──」ペコッ 死神「努力をしましょう」 死神「じゃあ契約が成立したところで、私の力をルビィさんに貸す方法を教えますね」 ルビィ「力を貸す?」 死神「はい。このまま放っておくとヤンデレ殺人コースまっしぐらなのですが、要所要所で私の力を使って軌道修正し、運命を変えようというのが今回の主旨ですから」 ルビィ「へ〜」 死神「名付けて『ちからずく作戦』です」 ルビィ「ちからずく作戦!!」パァ ダイヤ「ちょっと楽しんでいませんか?」 死神「どうせやるなら仕事は楽しくやれと上から言われているので」 死神「これから七日間、『安価』を出します」 ルビィ「安価」 死神「行動の選択肢のようなものです」 死神「私が一瞬だけ時間を止めて運命分岐のための平行世界を選択肢としてあなたに提示するので、ルビィさんはこれと思う選択肢を選んでください。私が運命をその方向にねじ曲げます」 ルビィ「わかりました!」 ダイヤ「本当に?本当にわかりましたか!?結構とんでもないことを言われているのよ!?」 死神「妹さんの方が物分かりよさそう」 ダイヤ キッ 死神 サッ 死神「基本的な動きはこれだけです。どうですか」 ルビィ「どうもなにも、やるって決めましたから!絶対によしこちゃんを助けてみせます!」 死神「いや、助かるのはあなた…」 ダイヤ「そういう子なのですわ、わたくしの妹は」 死神「はあ…」 死神「あ、最後に一つだけ」 ルビィ「うゅ?」 死神「一度だけ、スーパー死神タイムを用意しています」 ルビィ「すーぱー死神たいむ!!?」 ルビィ「死神って、あの死神さんのこと!?」 鞠莉「ちょ、ちょっと待ってルビィ!what?私、死神に知り合いなんかいないわ!」 ルビィ「だって今鞠莉ちゃん『死神』って、」 鞠莉「それは言葉のアヤよ。不謹慎な言葉を使ったわね、ごめんなさい」ペコッ ルビィ「なんだ…そっか…」 鞠莉「…?」 鞠莉「死神って、なんのことなの…?」 ルビィ「………ううん、なんでもない。ルビィ、飲み物買ってくるね。鞠莉ちゃんコーヒーでいいよね」タッ 鞠莉「ちょっとルビィ!?」 鞠莉「…一体どうしちゃったのよ…」 死神「あなたが『元々できること』の範囲内に限りますが、一度だけ、私の力でそれにかかる時間や労力を全て肩代わりします」 死神「これは本当に一度だけしかあげられないチャンスなので、上手に使ってください」 ルビィ「…はい」 ダイヤ「…ルビィ。これからの七日間で、あなたの──あなた達の大きな運命が決まりますわ。わたくしにできることは少ないけれど、どうか覚えていて」 ダイヤ「不思議な力などなくとも、わたくしはいつでもあなたのために全てを投げ出すと。そんな姉がいるのだと、決して忘れないでいて」 ダイヤ「そして必ず──乗り越えてみせて」 ルビィ「死神さん、今!今スーパー死神タイム使う!ルビィがプリン食べる間おねいちゃんを止めててください!」タタタタ ダイヤ「ああああァァァァ!!!??」 死神「えっと…」 ダイヤ「絶っっっ対にこんなところで消費しないでくださいな!!!」 死神「それを決める権利はあの子にしかないんですけど…」 ピンポーン ダイルビかみ「「「!」」」 ルビィ「またお客さん」 ダイヤ「せっかくの日曜日だというのに、随分と慌ただしいですわね…」 死神「じゃ私は一旦これで」 死神 スゥ… ルビィ「消えちゃった」 ダイヤ「あなたかなり肝が据わっているわね…っと、お客さんを待たせているのだったわ」 『ルビィ、いるんでしょー?来たわよあけてー』 ダイヤ「! この声は…」 ルビィ「よしこちゃんだ」 >>402 1.居留守するびぃ! 2.家にあげるびぃ! 3.おねいちゃんに「いない」ってゆってもらうびぃ! 4.家の外で遊ぶびぃ! 遅くなりましたが安価SS開始です スーパー死神タイムは使うときに指定してください、必要になるかは知りませんが 鞠莉ちゃんと、眠るお姉ちゃんの横で少しだけお話ししながら過ごしました。 結局お姉ちゃんはルビィがいる間には目を覚ますことはなくて、着替えとかを持ってきたお母さんが夜は傍にいるってことで、お父さんと一緒に家に帰ることになりました。 ほんとうは一晩中でもお姉ちゃんの傍にいたかったけど、明日も学校は休んじゃいけないっていうし、頷くしかありませんでした… 途中で買ったごはんをお父さんと二人で食べたら、お風呂にも入る気になれなくて、そのまま部屋に戻って倒れるように眠ってしまいました… エンドレベル 変更なし! ▼ to be continued... 小節の区切りは付きましたが、時間があるのでこのまま更新を続けます 進行状況は366レスの画像から変わりません >>1 乙 うーん、手遅れだったかぁ こうなる前にダイヤとソロで話したかったけど、花丸と一緒だったり、善子にばらしかける(ED4に近づく)、をしちゃったからな... こうなると当初の予定通り、善子の意識改革と言う方針しか取れそうにないなぁ 金曜日… ルビィ パチ… ルビィ スマホ… ルビィ (いつもより早い) ルビィ (そっか、昨日お風呂にも入らないまま寝ちゃったんだっけ。学校行く前にシャワー浴びないと) モゾ ルビィ モタモタ… ルビィ (お姉ちゃんがいない日に限ってちゃんと起きるなんて、変なの) ルビィ (お姉ちゃんが起こしてくれるからって思って、甘えちゃってるのかな…) ♪ ルビィ「!」 『よしこちゃん:おはよう』 『よしこちゃん:今日って一緒に登校できるの?それとも休む?』 ルビィ「あ、そうだ。よしこちゃんとはなまるちゃんに連絡してなかったよ…」 ルビィ「『休んじゃだめって言われたから行くよ。いつもの時間でいいよ』っと」スマスマ ルビィ「シャワーと朝ごはん済ませなくちゃ」テテテ… 数十分後… ピンポーン ルビィ「あれ?ちょっと早いような…はーい」 花丸「おはようルビィちゃん」 ルビィ「はなまるちゃん!どうしたの?」 花丸「朝からごめんね、昨日連絡なかったから、どうしてもダイヤさんのことが気になっちゃって…来ちゃったずら」 ルビィ「そうだよね、連絡しなくてごめんね」 花丸「ううん、それどころじゃなかったっていうのはよくわかるからいいの」 ルビィ「もうすぐよしこちゃんも来ると思うから、上がって待ってて。三人で行こ」 花丸「うん。お邪魔します」 さらに数分後… ルビィ「お待たせ。行こっか」 花丸「おはよう、善子ちゃん」 善子「…」 ルビィ「二人とも、昨日は連絡するってゆったのにしなくてごめんね。病院から帰ったらそのまま寝ちゃって、起きたら朝でね…」 善子「ちょっと待ちなさいよ。なんでずら丸がいるわけ?」 ルビィ「よしこちゃん達、仲直りしたんじゃないの?まだはなまるちゃんのこと怒ってるの?」 善子「仲直りはしたわよ、でもそれとこれとは話が別でしょ!」 花丸「むぅ」 善子「私はこの登校時間だけはルビィと二人がいいの!なのになんで来ちゃうのよ!」 花丸「そんなこと言ったって、ダイヤさんのことが気になったんだから仕方ないずら!」 善子「学校に着いてから話せばいいじゃないの!」 花丸「ルビィちゃんが二度手間になるだけだもん!だったら善子ちゃんに話すときに居合わせた方が都合がいいはずだよ!」 善子「だからって〜〜〜………」グヌヌ… ルビィ「二人とも」 よしまる ハッ!! 善子「…ったく、わーかったわよ…ちぇっ」 花丸「ごめん、こんなときに言い争いなんてみっともなかったずら…」 ルビィ「うん。今はそうゆうのなしにしてほしいかな」 よしまる「「ごめんなさい…」」 ルビィ「昨日病院に行ったら鞠莉ちゃんがいてね、病院に運ばれてから何回か目は覚ましたけどあんまりお話はできなかったって。頭がぼーっとしてるみたいだって。 ルビィ「二時間くらい傍にいたんだけど、その間はおねいちゃんずっと眠ってた。 ルビィ「さっきお母さんとも連絡取ったけど、夜のうちに二回と、朝早くに一回目を覚ましたって。でもやっぱりお話はできなかったみたい。 ルビィ「なにか小さな声で繰り返してたけど聞き取れなかったし、会話になる感じじゃなかったって。 ルビィ「お医者さんは、『突然倒れたり昏睡状態になったりするようには見えない』ってゆってたらしいけど、今日もう一回精密検査するんだって」 ルビィ「…ルビィがわかるのは、これだけ」 善子「あのダイヤが、そんなに弱り切ってるなんて…」 花丸「信じられないね、つい一昨日は一緒に部活やったのに…」 ルビィ「…」 花丸「あっごめんルビィちゃん、こんな言い方…」 ルビィ「ううん」 ルビィ「おねいちゃんに、なにが起こったのかな。私、自分のことしか考えられてなかったけど、おねいちゃんもなにか悩んだり苦しんだりしてたのかな」 ルビィ「どうすれば、気づけたのかな……止められ、たのっ…かなあ…」ポロポロ… 善子「ルビィ…」ソッ ルビィ「ぅぅ…ぅっ、ぅっ……」 善子 ポン…ポン… 花丸「…」 花丸「ねえルビィちゃん」 花丸「ダイヤさんが体調を崩したことって、『あれ』に関係があるのかな──?」 ルビィ「!」 善子「…!」 花丸「どう考えたって変だよ、こんなに急に体調を崩すなんて…普通じゃない。もしかしたら、 ルビィ「はなまるちゃん…それは…っ」 >>413 1.遮る 2.話を続ける ルビィ「それは、言わないで」 花丸「どうして?だって…」 ルビィ「…っ」チラ… 善子「!」 善子「ねえ、なに?それなんなの?そうまでして私に聞かせたくないことってなんなのよ」 ルビィ「それ、は…」 善子「ダイヤがこんなことになって、それに関係してるかもしれないようなことなんでしょ?そんなに私に隠すのが重要なことなの?それともそんなことと比較して負けるくらいダイヤがどうなってもいいってわけ?」 花丸「よ、善子ちゃん」 ルビィ「っ、そんなんじゃないよ…!」 善子「だったらなんだってのよ!!」 ルビィ「…っ」 善子「この前から私だけ置き去りにしてこそこそ話して…」 善子「どう控えめに考えても私が関与してそうな話なのに!しかもダイヤが倒れたことにまで関係してるかもしれないってのに!」 花丸「善子ちゃん、ごめん、今のはおらが考えなしに言っちゃったことで…」 善子「その感じもムカつくってのよ!ずら丸も知ってるダイヤも知ってる、大切なことを私だけ知らない!隠されてる!どんな気持ちかわかる!?ええ!?」 花丸「ルビィちゃんは善子ちゃんを傷つけないようにしてるんだよ、言えば善子ちゃんがショックを受けちゃうから、 善子「今の状況の方がよっぽどショックよ!どんなことを聞かされたって、今より傷つくことなんかない!絶対ない!あなただって反対の立場だったら同じように思うに決まってる!それが ルビィ「よしこちゃんがルビィを殺すの!!!」 花丸「!! ルビィちゃん…」 善子「それが、それが──ッ……………は…?」 ルビィ ブルブル… 善子「今、なに…?あなた、なんて言ったの…?」 ルビィ「聞こえなかった?もっかいゆう…?」 善子「いや、いや…聞こえたわよ、聞こえたけど…なに言ってるのか、わかんないっていうか…」 ルビィ「だったらわかるようにちゃんとゆうよ。全部話す。だから聞いて──」 … ルビィ「────」パク… … ギリッ… ルビィ「邪魔しないで!!!」 ルビィ「わかってるんですよ、感じてた!たまにこうやって力を使ってたこと!」 ルビィ「それに助けてもらったこともあるんだと思います──でも、今はそんなことお願いしてません!勝手なことしないで!」 花丸「??」 善子「る、ルビィ…?」 ────チッ… ルビィ「…」 ルビィ「話すね、よしこちゃん。今まで隠しててごめんなさい」 善子「え、ええ…」 死神のことを話しました… 善子「冗談…じゃ、ない…のよね」 ルビィ「冗談じゃないよ」 善子「…さすがにわかるわ、それくらい。心配しないで、疑ったりしない」 花丸「善子ちゃんがルビィちゃんを殺すなんて、冗談でも笑えないし、善子ちゃんが傷つくと思ったから…」 善子「わかってる。ずら丸も苦しい立場だったのね、ごめんなさい」 花丸「ううん、おらなんか…なんにも…」 ルビィ「…」 花丸「…」 善子 ハァ… 善子「私がルビィを殺すかどうかってのは置いておくとして」 善子「つまり二人が言いたいのは、ダイヤが衰弱してるのは死神のせいなんじゃないかってこと?」 ルビィ「えっと…」 花丸「わかんないけど、そうでも考えないとあまりにも納得できないずら」 善子「そう、かもね…」 ルビィ「でも、わかんないよ。どうしておねいちゃんを弱らせるの?ルビィが死ぬよりそっちの方がいいの…?」 花丸「誰かの代わりに誰かが死ぬ方がいいなんて、そんなことあるわけないよ」 善子「仮にダイヤのことの原因が死神にあるんだとしても、私達にはそれを確認する方法もなければ止める方法もない。こんなの…」 花丸「………ねえ、ルビィちゃんって死神さんと話せるの?」 ルビィ「え?」 花丸「だってほら、さっき、なんとかかんとかって叫んでたのって死神さんに言ったこと…なんじゃ、ないの?」 ルビィ「そうだけど…」 善子「だったら物は試しよ、その死神とやらを呼んでみて!話が通じる相手かは知らないけど、少なくともなにかしら事が進むかも」 花丸「ルビィちゃん、やってみるずら!」 ルビィ「えっ、ええ……うん…」 ルビィ「し、死神さん。近くにいますか?も、もしよかったら、少しお話ししたい…ん、ですけど……」 シン… ルビィ「あの…」 善子「ちょっとぉ!聞こえてんでしょ!なんとか言いなさいよ、ルビィがお願いしてるんだから!」 花丸「よ、善子ちゃん!相手は死神なんだよ、そんな乱暴な態度を取ったらだめずら!」アワワ 善子「ふんっ、死神が怖くて堕天使やってられるかってのよ」フンス ルビィ「だめみたい、だね」 花丸「うーん…」 善子「誰か死神に詳しい人とかいないの?」 花丸「いるわけないずら…」 ルビィ「…あ」 善子「え!?」 花丸「いるの!?」 ルビィ「詳しいかどうかはわからないけど、もしかしたらなにか知ってるかも…」 善子「だっ誰!?」 花丸「誰ずら!?ルビィちゃん!」 誰と話をしますか? >>424 昼休み… 善子「やっっっと昼休み!果南のとこ行くわよ!」ガタッ 花丸「ルビィちゃん、ほら行くよ!」 ルビィ「ま、待って」ワタワタ 善子「わざわざ昼休みまで待つ必要あった!?すぐでも休み時間でも行けばよかったのに」ズンズンズン ルビィ「お話が長くなって変なとこで終わっちゃってもイヤだから…」トコトコトコ 善子「ま、今さらとやかく言わないけどさ。これでなにかわかることを祈るわ」 生徒会室… バンッ 善子「果南!」 ルビィ「果南ちゃん!」 花丸「果南ちゃん!」 果南「やっと来たね、閉めて閉めて。ここ、昼休みの間は使っといていいってさ」 果南「それで、三人揃って話ってなに?ダイヤのこと?」 ルビィ「──うん…!」 エンドレベル 変更なし! ▼ to be continued... 大筋はED4の上にいて、共通ルートと重なっているような状態です ED4の間際にいるもののまだ確定するところまではギリギリ至っていない、という感じです 言葉が拙くてすみません 進行状況は変わらず366と同じ位置です まだその気があればギリギリルート変更は可能って感じかな? どのエンドならいけるかまではよくわからんけど そろそろ切り時だし聞こうかな? スーパー死神タイムについてもう少し詳しい説明はできますか? 死神の説明だと、行動権を一回増やすような感じみたいですが あー、訂正 多分一度発動してたっぽいなぁ 死神との対話で無理矢理呼び出すとかしようと考えてたけど、権利既に使ってたぽいなぁ 個人的には答えて欲しいです あるのとないのとだと対策変わるし ただ、前レスの時は断ってる人がいたから個人の一存じゃ決められない... タイミングもタイミングなので答えちゃいます >死神「あなたが『元々できること』の範囲内に限りますが、一度だけ、私の力でそれにかかる時間や労力を全て肩代わりします」 ルビィができること、歩く、眠る、食べる、跳ぶ、走る、物を持つ、料理する、など。 それをするための時間と労力を一切無視して肩代わりさせる力です 内浦から沼津へ一瞬で行く、しかもルビィに疲労は全く残らない、あたりが一番わかりやすいと思います >ルビィ「死神さん、今!今スーパー死神タイム使う!ルビィがプリン食べる間おねいちゃんを止めててください!」タタタタ これも実際に可能な使い方です ダイヤが動こうとするのを必死に押さえつける、そのためにかかるはずの労力や時間がルビィには発生しないようにする、という感じです 時を越える、空を飛ぶ、生命を生み出す、直火に焼かれて耐える、など頑張る云々ではできないことはできない こんな説明でどうでしょう 見たい人だけに見せる方式はどうじゃろ?テキストを画像にしてhを抜いたURL貼り付けるとか おそらく326レスのことを指して『発動済』とおっしゃっていると思いますが、端的に言うとここでスーパー死神タイムの権利を消費はしていません まだ一回使えます もう一点、発動方法ですが、 『使いますか?』みたいな安価は一切出さないので、使いたいときは能動的にその旨をレスしていただく必要があります 制約はあるが、かなりチートな権利だな 理論上は青森から鹿児島まで一瞬でいくことも出来るのか ED4を回避するためにもどこでジョーカーを切るべきか... 例えばだけど、さっきのシチュエーションなら善子と花丸の話を同時に済ませることも出来たのかな? >さっきのシチュエーションなら善子と花丸の話を同時に済ませることも出来たのかな? 解釈が難しいですが、できると思います 会話をすっ飛ばすのは情報をロスすることになるので実際にはまあまあ有り得ないと思いますが、可不可でいえば恐らく可能です >>350 で見えてる地雷踏み抜きに行った人がいるあたり、4狙いの人がいそうなのも怖いな(勿論安価だから取った人絶対だけど) 会話をした記憶が残るんじゃなくて、会話をしたと言う事実だけが残るパターンか...確実に悪手だなぁ 今日は行かないからいるぞ なんなら今からでも良いよ(笑) 追いついた、読むだけだけど続きが楽しみだ どうでもいいけど字きれいですね 結論から言うと、先の安価は果南が正解でした ここからは果南との会話による情報収集パートになりますが、質問内容は選択肢で提示した方がよいですか?それとも自由記述式にしますか? 当然「果南の知識」と会話することになり、質問によっては空振り(時間だけ浪費する)という結果も有り得ます 考えなきゃならない局面だけど同時に目に見えた地雷も埋まってる、みたいな場合だとED4狙う人が圧倒的有利になるからどうしたものかなとは思う と言うかここが多分4を回避出来るかどうかの瀬戸際だよな... 自由安価やってみる? 取り敢えず、ダイヤさんの言うことに従うなら、まずは果南に死神がウソをついていた、と言う必要がありそうってことだな あとは果南は死神のことを知っている可能性が高い、おそらく”前回”についても何らかの知識があるかもしれない(こっちは推測の域を出ないけど) ではひとまず選択肢提示なしで進めましょうか 無理だと思ったら、おっしゃっていただければ途中からでも選択肢を提示します 昼休み、生徒会室… 果南「鞠莉と、ルビィのお母さんからも連絡貰って、ある程度は聞いたよ。ほとんど変わりないってね」 ルビィ「そう、みたい…」 果南「おばさんもスパルタだよね。ダイヤがあんな状態なのに学校は休むななんてさ」ハハ… ルビィ「ね…授業なんか全然頭に入ってこないのに…」 果南「…それで?こうやって話そうってのは、ダイヤのことでなにか変化でもあったの?」 質問または会話の切り口 >>453 ルビィ「おねいちゃんのことは、なんにも。おかあさんもなにかあったらすぐに連絡くれるってゆってたけど、朝に連絡取ったっきり…」 果南「そっか…当然だけど、私の方にも新しい情報は来てないよ」 善子「果南」 果南「なに?」 善子「ルビィ、いい?」 ルビィ コクン 善子「あなた、死神のこと──聞いてるのよね」 果南「…善子にも話したんだ」 ルビィ「うん…」 果南「聞いてるよ。ルビィが話してくれた」 善子「それって、どこまで知ってるの?」 果南「どこまで…?」 果南「どこまでって、ルビィが話してくれたところまで…だけど。まさか死神と話すことなんかできないし、聞いた以上のことは知らないよ」 花丸「ルビィちゃんが話したのって、」 ルビィ「さっきよしこちゃんに話したのとおんなじ分だよ。この間の日曜日に死神さんがうちに来て、『七日後によしこちゃんから殺されること』を聞かされたってこと」 果南「うん、私が聞いたのも概ねそんなところだね。それがどうかしたの?」 質問または会話の切り口 >>456 てっきり”前回”に絡んだのかと思ったら違うのか... あとは手がかりになりそうなのは>>359 を伝えることかなぁ 連取りになるので安価は一つ下で 多分、アニメ時空なら一年生のときのことがキーだと思うんだが質問する上でどこに焦点をおいたもんか分からん 鞠莉の転校話のときのダイヤの様子とかなのかなぁ? 選択肢待ちするか そうですね、無理があったかもしれません このパート中は気にせず連続安価していただいて構いません 再安価 >>460 1.ダイヤの言葉を伝える 2.死神についてもっと深く聞く 3.善子とルビィの関係を相談する うーん、2で 1も伝えたいけど、果南ちゃんまだ何か隠してそうだから一旦後回しかなぁ そういう選択肢かー全然分からんぞ 死神の嘘、バスのなかで聞こえた舌打ちとかから考えて善子がルビィを殺す、と伝えることで関係を拗れさせてルビィが善子を殺すように誘導していた? だとしたらよしルビの関係を関係がフラットで他人である果南から批評させるべき? しかしそれでどう好転するのか分からん、ダイヤの言葉を伝えるのが思考放棄で楽ではあるんだが… 死神について掘り下げるのは今までの傾向からしたら地雷だけど… ここにギャルゲーマーはいないんか 安価なら下 善子「そう…そうよね…」 果南「残念ながらね。そもそも今回の死神のことはさ、間違いなくルビィが一番知ってるはずなんだから。私に聞いてもそれ以上のことは出てこないよ」 善子「そりゃそうか…」 花丸 ポカン… 果南「ん、まる?どうかした?」 ルビィ「はなまるちゃん…?」 花丸「ううん、えっと…あれ、おらが変なのかな。気にし過ぎかな…」 善子「なに!?なにか気づいたなら言いなさい!」 ルビィ「そうだよはなまるちゃん、ちっちゃなことでもいいから!」 花丸「『今回の』って、どういうことなのかな…って…思ったんだけど…」 ルビィ「…!」 善子「ん?今回…?」 果南「え?ああ、そういうこと?」 善子「へ、なに?どういうこと?」 果南「ごめんごめん、てっきり今回の話かとばっかり思ってたけど──」 果南「聞きたいのって前回のこと?」 よしルビまる「「「!!!」」」 花丸「ぜ、前回!?前回があるずら!?」 果南「あるよ、二年前」 善子「二年前…!?」 ルビィ「果南ちゃん、前回の死神さんについても知ってたんだ…!」 よしまる「「!?」」 果南「んー、まあちょっとね。ダイヤから聞いた話だけで私は話したりしたことないけど」 善子「は…?ってかルビィ、死神に『前回』があること知ってたの?」 ルビィ「え、うん…知ってた…」 花丸「なんでそれを先に言わないの!!」 ルビィ「ぴ…ピギャ!?ごめんなさいっ、ゆうの忘れてたってゆうか、あんまり関係ない話かと思ってたってゆうか…」 善子「んなわけないでしょーーー!!!」 果南「どうどう、二人とも。そんなに責めちゃルビィが可哀想だよ」 善子「あなたもあなたでっ…普通『死神』なんてとんでもないものを切り分けて考えないでしょ!」 果南「いや、二年も前だから関係ないかなって…」 花丸「果南ちゃんもルビィちゃんももう少し物事を深く考えるようにした方がいいよ…」 果南「すごい言われようだ」 ルビィ「反省しなくちゃ…」 >>466 1.死神が来た理由は? 2.ダイヤは死神のことなんて言ってた? 3.死神の力について聞く 善子「ん、待って。そんとき死神は誰を訪ねてきたの?」 ルビィ「おねいちゃん…だと、思う」 花丸「だったらダイヤさんはどうして今も生きてるずら?」 ルビィ「それは…運命を変えるのに成功したから、かな…?」 善子「そもそも死神は今回と同じようにダイヤが死ぬのを防ぐために来たのかしら」 ルビィ「そうじゃないかな…」 果南「んー…?」 果南「そんなこと言ってたっけな…」 ルビィ「!」 ルビィ「前に来たときは目的が違ったの!?」 果南「えっいや、ごめん、はっきり聞いたんだか聞いてないんだかあれだけど」 果南「ダイヤが死ぬのを防ぐために来た…とは、言ってなかったような気がする」 善子「じゃあそのときはなんのために来たのよ!」 果南「し、知らないよ。でも今回ははっきりルビィが死ぬのを防ぐために来たって言ったんでしょ?だったら前回もそうだったんじゃない?」 花丸「曖昧ずらぁ〜…」 >>469 1.死神が来た理由をもっと深く聞く 2.ダイヤは死神のことなんて言ってた? 3.死神の力について聞く 4.話題を変える(併せて話題の指定可) 取り敢えず1以外かな 1は果南が倒れる気がする 安価下 一応2か4(ダイヤの伝言)で考えてる ただ、2と3はメタ情報以上のことがでない気もするから悩み中(1は今までの傾向から地雷臭がすごい) あ、ごめん安価忘れてた 4で、死神の来た時期とそのときのダイヤの様子を聞けたら >>473 採用で進めます 善子「これ以上は追及しても吐かなそうね」ケッ 果南「ちょっと、私がいじわるで隠してるような言い方しないでよ」 花丸「でも進まない話に時間を割いてる場合じゃないのも確かだよ」 ルビィ「それじゃ、えっと…前に死神さんが来たのっていつ頃のことなの?」 果南「二年前、正確には…私達が一年生の、夏…だったね。海からあがったらダイヤが深刻な表情で待ってて、その話を聞かされた記憶があるから間違いないはずだよ」 ルビィ「夏、か…」 花丸「その頃ダイヤさんはどんな様子だったか覚えてる?」 ルビィ「ううん…実は、そのくらいっておねいちゃんとあんまり会話がなかった頃だから…わかんない…」 花丸「夏っていうと、そっか」 果南「うん。私達だけでやってたAqoursがダメになったすぐぐらいだね」 善子「聞いた話じゃ、今の溺愛っぷりからは考えられないくらい距離があったそうだもんね」 花丸「善子ちゃん!なんて言い方するの!」 善子「うえっごめん、ちが、だから様子が変だったとしても気づきづらかったかなって言いたくて…」オロ ルビィ「死神さんの話をしにきたとき、おねいちゃんはどんな様子だったの?」 果南「そうだな…詳しく話し過ぎると私にも害が及ぶかもしれないって、ところどころをかいつまんで話してくれたんだけど──」 ──果南「死神…?」 ──ダイヤ「はい」 ──果南「ちょっw ダイヤ、会話のタネ探すのそんな下手くそだったっけ?いくらなんでもそんなの…」 ──ダイヤ「…」 ──果南「や、ねえ…まじなの…?」 ──ダイヤ「わたくしが死ぬだけで済む話ならば、それは一人でどうにかしますが…」 ──果南「…!」 果南「はっきり言わなかったけど、あれはダイヤの他に深く関与する人がいるって風だった」 ルビィ「深く関与する人が…」 善子「それって、今回で言う──」 花丸「──善子ちゃん…?」 果南「うん。言葉の端々から拾った感じ、ダイヤは『死ぬ』というより『殺される』危機に立ってたんだと思うよ」 善子「ルビィと同じ…」 ルビィ「果南ちゃん!」 ルビィ「その、おねいちゃんを『殺す』のが誰だったのか…」 果南「聞いてない。教えてくれなかった」 ルビィ「そう…だよね…」 果南「でも、鞠莉だと思うよ」 よしルビまる「「「!!」」」 果南「こんなこと言っちゃうのは鞠莉も、必死に隠そうとしてたダイヤの誇りにも関わることだからさ。いい気分じゃないけど」 ルビィ「どうして!?聞いてないのにどうしてわかるの!?」 果南「説明はできない。『わかった』としか言えない」 果南「でも、話す癖も隠し事の癖も私達はお互いになんだって知ってるからね。もちろん、気づいたことはダイヤにも鞠莉にも言ってない。言う意味はないと思ったから」 善子「鞠莉が、ダイヤを…」 花丸「そんなの想像できないずら…」 果南「…それを言うなら、善子だってそうじゃない?」 善子「えっ?」 果南「死神は善子がルビィを殺すって言ったらしいけどさ、私にはそう思えない」 果南「善子がルビィを殺しちゃうだなんて、これっぽっちも思えないんだよ」 善子「────!」 果南「人間、腹の中で考えてることなんか他の誰にもわかんないけどさ。あの頃鞠莉がダイヤを殺す可能性があったってことも、今の善子がルビィを殺す可能性があるってことも、私には全く現実味がない」 果南「だからかな、ダイヤやルビィが冗談で言うことじゃないって思うのに、どこか本気で向き合えずにいるんだよ。昔も、今も」 花丸「…それはね、おらも思ってた」 善子「!」 ルビィ「はなまるちゃん…」 花丸「確かに最近の善子ちゃんはどんどんエスカレートしてきて、わがまま過ぎるって感じることもあるけど、それがどうなればルビィちゃんを殺すなんてことになっちゃうのか、見当もつかないよ」 善子「そんなの…私自身だって…」 果南「死神は、ルビィになんて言ったんだっけ?」 ルビィ「…っ、よしこちゃんが、ルビィのこと好き過ぎて殺す…って。好きになり過ぎたから、殺して手に入れようとする、って」 果南「それ、嘘じゃない?」 ルビィ「!!」 ルビィ「う、嘘なんかゆってない…!」 果南「ああ、違う違う。ルビィが嘘ついてるって言ってるんじゃなくてさ」 果南「死神が。嘘ついてるんじゃないかなって」 ルビィ「…!」 善子「は…はあ!?そんなことある!?曲がりなりにも神よ!?」 果南「神だろうが死神だろうが、嘘つかないって根拠はないでしょ。目的のために必要な嘘なら誰だってついてもおかしくないよ」 花丸「そんなの…どんな宗教でも許されない反骨ずら…」 採用あざます もしかして、死神が“死神”っていうのが嘘って可能性ある? 当時、ダイヤと鞠莉の関係が(冒頭の死神の発言を信じるなら)恋人だったとして、今の関係は? 結果として二人は地球四半周分も離れたがどちらも死ななかった……、今回も前回も死神が魂を連れていくという仕事を放棄しようとする理由は? まさかだけど、死神の正体は別れさせ悪魔とかある? 直接か間接かはともかく呼んだのは前回が果南で今回は花丸で うーん飛躍しすぎてるか ルビィ「………………いや…」 ルビィ「…きっと……嘘、ついたんだ…」 花丸「ルビィちゃんまで…そんな疑い持っちゃだめずら!人の分をわきまえない傲りだよそれは!」 ルビィ「だって、おねいちゃんがゆったんだもん」 果南「! ダイヤが…?」 ルビィ「昨日倒れたとき、果南ちゃん達が駆けつけてくれる直前──『全ては死神のついた嘘だ』、って…」 善子「ど…どうしてそんなこと今まで言わずにいたのよ!」 ルビィ「おねいちゃんが、果南ちゃんと二人のときに伝えてって…ゆったから…」 果南「私と二人のときに…?」 ルビィ「うん…だから、この場で話していいのかわかんなくって、ゆえずにいたの…」 善子「そういうことなら、まあ…」 果南「でも話の流れで私が先に言っちゃったもんだから、今さらその言いつけを守る必要はないってところだね」 ルビィ「ぅゅ…」 花丸「おらはその意見には賛成できないよ」 善子「ずら丸!」 花丸「ダイヤさんが言ったとしても果南ちゃんが言ったとしても、それは所詮人が出した憶測に過ぎない」 花丸「神の言葉を疑うなんて、過ぎた行為以外の何物でもないよ」 果南「う〜ん、花丸ちゃんがそう主張する気持ちもわかるけど…」 ルビィ「神だって──死神だって──ルビィは知らない。関係ない」 ルビィ「そんなものより、おねいちゃんの言葉の方がルビィには何倍も信じられる…!」 花丸「むぅ…」 善子「ちょっとちょっと、こんな場面であなた達がいがみ合うなんてやめなさいよ。それどころじゃないでしょ」 果南 チラ… 果南「時間的に、話せてもあと少しだね」 善子「ぅ、そのようね…」 果南「なにか最後に話しておきたいことはある?」 >>487 1.ダイヤが倒れたのは死神のせいかな? 2.果南ちゃんには気になることはない? 3.ダイヤと鞠莉はどういう関係だった? 4.これからどうしたらいいと思う? ルビィ「…死神さんが嘘をついたってゆうのがほんとのことだったとしたら、 花丸「! だっダイヤさんと鞠莉ちゃんは恋人同士だったの!?」ズイ ルビィ「!」 善子「あんたっ…」 善子 (聞いておいて損はない情報かもしれないけどさあ…) 果南「うん。恋人だったよ」 花丸「!」 善子「やっぱりそうなのね…死神の言うことから考えれば、それしか有り得ないものね」 ルビィ「そう…なんだね」 善子「でも──『だった』ってことは」 果南「別れちゃったね。鞠莉が向こう行くときに」 果南「死神とやらが関係してたのかはわかんないけどね」 果南「険悪な関係で破談したってわけじゃない、きちんと話し合ってお互い納得の上で出した結論だったはずだよ。今の二人を見れば関係が悪くないことはわかるでしょ」 花丸「うん…」 ルビィ (お姉ちゃんには色々なことがあって──でも、ルビィはなにも知らないんだな…) 果南「さて、そろそろ行こうか。授業に遅れるわけにはいからないからね」ガタ… 果南「ああ、ルビィだけ。ちょっと」チョイチョイ ルビィ「なに?」トコ… 果南「こんな言い方、誰にも歓迎されるものじゃないってわかってはいるんだけどさ」 果南「ダイヤと鞠莉が別れて、そのまま鞠莉が日本を去っちゃったときね──私、正直『よかった』って思ったんだ」 ルビィ「え…?」 果南「だって──だってさ」 果南「鞠莉がダイヤを殺すかもしれなかったんだよ。二人の間にどんなことがあったのかわからないけど、そんな未来を迎えずに辿り着いたその結末をね、」 果南「私は喜ばずにはいられなかったんだ」 エンドルート 変更なし! ▼ to be continued... 今回は概ねどんな選択肢を辿ってもエンドルートの変更はない前提だったので、順当です テンポを悪くしてしまったようですみませんでした、情報が十全に手に入っていない状態では噛み合わせが悪かったですね 考察については、他の方がもしご迷惑に感じていらっしゃるようならば、私の意向は気にせず話し合ってください 死神(仮)の目的は鞠莉とダイヤを別れさせることだった? と言うことは今回の目的はルビィと善子を別れさせること? ただ、メタ情報としてED1で、ルビィちゃんは死の運命にいるらしいからなぁ そして、前回の果南と、今回の花丸は同じポジションと見て良いだろうな となると花丸の説得あたりが課題か? ほどほどにします 死神の嘘、がどこまでを指しているのかとダイヤの不調の原因はなにか これが分からんのだよなぁ 周回しない前提で作っておきながらこんなことを言うのも無責任なのですが、よっぽど上手く選択し続けない限り一周で全ての真実を見つけて思うままに舵取りするというのは不可能だと思います… だからといって私がなにをできるわけでもないのですが… 一回EDまで到達したら終了?その後に全部EDのネタバレとかあると嬉しいけど そうなのよハッピーエンドに必要のないポイントがいくつかあるっぽいのが怖いんだよねぇ 今はEND4に近いからか死神の詳細を探る流れだったけど多分2を目指すんなら必要なさそうだし まー安価スレだからどんな結末でもそれが運命よ しかし果南もマルも今回の出来事となんらかの関係があったとして無意識なんだよな 今が疎外感や孤独感・嫉妬が無意識下で発現した状態なのだとしたら3人で仲良くするのがハッピーエンドへの道標?(>>269 ) ただ善子にメールしても2に近付いてるから(>>307 )、恋人関係は破棄せずに花丸・善子・ルビィの仲を良くする必要がある…のか? 一発勝負なのかしらんけど、あーだこーだごちゃこちゃうるさい 作者もSS以外で喋りすぎ、黙って書いてろ 安価スレなんだから安価の影響とか方向性とか話すのは普通でしょ 安価で◯◯するぞ!みたいな行き当たりばったり系みたいならともかく、いわゆるノベルゲー形式なんだからそりゃ選択肢について相談したい ましてや今は佳境に差し掛かっていて、かつBADENDに1番近い状況だし >>498 ぶっちゃけ、恋人関係の破棄が3、ルビィにしろ善子にしろ血を見るパターンが1、おそらくそれとは別ベクトルでヤバイ4、だと思うんだよな だから4を避けようとしたら地雷起爆されて、死神に触れざるを得ない展開になってるわけで... 正直に言うと、今から頑張っても2に行けるかと言うと...(多分まだ全てのENDに行く余地自体はあると思うけど) >>502 まーどうなってもその結末を味わうのみよ 安価スレだしね 放課後… ルビィ フー… ルビィ (もう金曜日が終わっちゃった) ルビィ (一週間がこんなに長くて短くて、重くて苦しかったのは初めてだなあ) ルビィ (『七日後』まで、あと二日…か) ルビィ (明後日、ルビィはほんとに死ぬのかな。善子ちゃんに殺されるのかな。そんなの──) 善子「ルビィ」 ルビィ「よしこちゃん」 善子「一緒に帰りましょ。明日のことも話したい…から」 ルビィ「そっか、明日のこと…そうだよね…」 >>507 1.善子ちゃんと帰る 2.一人で帰る 3.花丸ちゃんと帰る 4.お姉ちゃんのお見舞いに行く ルビィ「えっと、」チラ 花丸 ムゥ… 善子「今は触れない方がいいわ。宗教とか持ってない私にはわかんないけど、たぶんあの子にとっては大切なことだったのよ。悪気がなかったとは言えそれを傷つけたんだもの」 ルビィ「だったら謝らなくちゃ」 善子 フルフル 善子「謝るわけにもいかないのよ。謝るのは『死神は嘘をついてない』ということを認めるってこと」 善子「果南が自発的にその考えに至ったこと、それに私自身の心境を盾に取っても、正直死神は嘘をついてる可能性が高いと思う」 善子「ずら丸を味方に呼び戻せば、代わりにその前提を破棄して動かざるを得なくなる。万が一咄嗟の事態にそれをあの子に呑ませる必要が出てきたら?その隙が命取りになる可能性だって考えなくちゃ」 ルビィ「それじゃあ、」 善子「残念だけど、ずら丸とは──ここまでよ」 帰り道… ルビィ シュン… 善子「そう落ち込まないでよ、ルビィ」 ルビィ「だって、こんな…はなまるちゃんとけんかしたみたいになったまま、もし…もし……」 善子「大丈夫だってば!!」 善子「なにが起こるのかはわかんない、想像もつかないけど、絶対あなたは生きてこの週末を乗り切る。そうでしょ?」 ルビィ「そうだけど…」 善子「そして乗り切ったら、その次は?」 ルビィ「次…?」 善子「再来週の日曜日!」 ルビィ「再来週の……ぁ、遊園地…」 善子「うん」コクッ 善子「なにがなんでも生きて週末を乗り切る。そんで四人で仲良く遊園地!ダイヤとの破っちゃいけない約束なんだから、そんなん死神なんかよりよっぽど怖いわよ」 善子「ね?だから、この二日間だけ──我慢しましょう」 ルビィ「よしこちゃん…」 ルビィ「うん、ありがと」ニコ… ルビィ「そういえば、お母さんから連絡ないな。おねいちゃん…」 善子「無理やり連れ出してごめんなさい、ダイヤのところ行きたかったわよね」 ルビィ「行きたかったけど…どうしてもだったら帰ってからお父さんに連れていってもらうから、だいじょうぶ」 善子「そ」 ルビィ「うん」 善子「…その、さ。ダイヤがあんな状態で、ルビィ自身もこんな状態のときに…なんだけど、その、明日の予定…どうする?」 ルビィ「そう、だね…」 善子「あ、あのねっ!ルビィさえよければ、私はやっぱり、来てほしい…かな…」 善子「ずっと楽しみにしてたし、なかなかないチャンスだし、それにー…ほら、うちの方が病院にも近いからすぐ行けるし!なんかあったときも一緒にいた方が対処しやすいと思うし!」 善子「ね、だから、もし…よかったら…」 ルビィ「………うん、やっぱり行こうかな」 善子「ルビィ…!」パァ 善子「でも大丈夫かしら、ルビィのお母さん達は許してくれるかな」 ルビィ「だいじょうぶだと思うよ、それこそ病院に近いからってゆえば納得してくれると思う」 善子「そっか…そっか、そうね!」 善子「ああ〜楽しみだわ。あのね、ルビィとやりたいなってまた新しいゲーム買ったのよ」 ルビィ「え〜?まだ前やってたやつクリアしてないじゃん」 善子「それでも!新しく買ったやつの方が絶対気に入るから!」 ルビィ「もう、そうやってどんどんゲーム増やしてく。今のうちだけだからね」プン 善子「わかってるってば!あとは、晩ごはんどうしようかしらね〜。ルビィと一緒に作るとなると、王道にカレー?いやオムライスなんかも捨てがたいし」ムムム… ルビィ「お手伝いってゆって変なことしないでね?」 善子「しないってば!」 善子「それから、それからね──」ハッ… ルビィ「…」 善子「…ねえ、そんなカオしないで」 善子「ダイヤのことが心配なのはわかるし、私だって同じよ。でも、二十四時間心配しっ放しじゃあなたの方が参っちゃうわ」 善子「無理やりにでもいいから、笑っていてほしいの」 ルビィ「そうだよね…ごめんね…」 ルビィ「…うん!せっかくなんだから楽しまないとだめだよね、おねいちゃんが起きたらたくさん楽しかったこと話してあげるんだもん!」 善子「そうよ、『わたくしもご一緒したかったですわ〜』って言わせてやらないと!」 ルビィ「えっ今のおねいちゃんの真似?似てな…」 善子「ちょっとー!」 アハハハ… 善子「っと、着いちゃったか。長い道のりなのに、ルビィと話しながらだとあっという間で驚いちゃう」 ルビィ「えへへ、ルビィも。ちょうどもうすぐバス通るね」 善子「それじゃ、また明日ね。後でラインするから。時間のこととかもそうだし、ダイヤのことでなにか動きがあったらすぐに教えて」 ルビィ「うん。帰り、気をつけてね」 善子「ええ。ルビィもゆっくり休んで」 ルビィ「楽しみだね──」 ルビィ「二人っきりでお泊まり♪」 ヤンデレエンドに 近づきました! ▼ to be continued... 取り敢えず3に近付いてる状態は改善できたかな あとは4から離れたいが... 黒澤邸… ルビィ「ただいまー」 シン… ルビィ「あれ、お父さんもいないみたい」 ルビィ「病院まで連れてってほしかったんだけどな…すぐ帰ってくるかなあ」 ルビィ ウーン… >>519 1.ちょっぴり寝ちゃう 2.シャワー浴びちゃう うーん、ダメだったら謝る 死神タイムを切って、ダイヤちゃんの病室まで飛びます ルビィ「ちょっぴり寝ちゃおっかな…」 ルビィ「や、でもお父さんが帰ってきたとき寝てたら一人で病院行っちゃったりするかな」 ルビィ「だったらシャワー浴びて待ってよっかな…」 ルビィ「そもそもお父さんすぐ帰ってくるのかなあ…」 ルビィ「…おねいちゃん…」 ルビィ「会いたいよ…お話ししたい…」 ルビィ「ねえ、ルビィどうしたらいいの?なにを最優先にして動いたらいいの?」 ルビィ「どうすればおねいちゃんのこと起こしてあげられる?どうすれば生きて月曜日を迎えられる?どうすれば…」 ルビィ「一番お話ししたいのに、どうして眠ってるの…おねいちゃん………」 ルビィ スマスマ ルビィ「『お父さん、おねいちゃんのところに行きたい。早く帰ってきて』………」 ルビィ「こんなの送ったって、今すぐに帰ってきてくれるわけじゃないよね。もしかしてお母さんと一緒にもう病院にいるのかな」 ルビィ「やだ、ルビィも…傍にいたいよ…」 ルビィ「おねいちゃん………」 ユラ… 「随分とお悩みですね」 ルビィ「…!」ハッ 死神「どうも。なんだかお久し振りのように感じてしまいます」 ルビィ「死神さん…!」 死神「はい。死神です」 ルビィ「なんで、ここに…」 死神「いやだな、言ったじゃないですか。私は普段あなた達の傍にいると」 ルビィ「だって──呼んだときにはお返事してくれなかったのに!」 死神「呼ばれるたびにはいはいと姿を現すなんて、便利アイテムじゃないんですから。それにその直前に怒鳴り付けられましたからね」 ──ルビィ「邪魔しないで!!!」 ──ルビィ「わかってるんですよ、感じてた!たまにこうやって力を使ってたこと!」 ──ルビィ「それに助けてもらったこともあるんだと思います──でも、今はそんなことお願いしてません!勝手なことしないで!」 ルビィ「あっ…」 ルビィ「その、ごめんなさい…」 死神「いえいえ。勝手なことをするなというお叱りはもっともですからね」 死神「ところで、随分とお悩みのようでしたね」 ルビィ「あ、はい…」 死神「私の力でよければお貸ししましょうか?」 ルビィ「え?いいんですか…?」 死神「…もちろん、そのためにあなたの元へ来たのですから」 スレが始まった時点では大体の読者は善子に殺されるのを防ぐ事しか想定してなくて、それ故に割と直感で選択肢を選んでたように見えるけど、中盤からそれ以外の要素が現れ始めたせいで参加する人(というか出来る人?)が少なくなっちゃったように感じる 安価来てたら下 死神「なにをお手伝いしましょうか」 ルビィ「えっと、うんと…」 ルビィ (お父さんを連れてきてもらう?ううん、お父さんのところまで連れてってもらう──いや、違うか) ルビィ「市立病院まで連れてってもらうことはできますか?」 死神「ええできますよ。スーパー死神タイムでよければ」 ルビィ「すーぱー…?」 ──死神「一度だけ、スーパー死神タイムを用意しています」 ──死神「あなたが『元々できること』の範囲内に限りますが、一度だけ、私の力でそれにかかる時間や労力を全て肩代わりします」 ルビィ「ああ!それ…!」 ルビィ「あっでも、確かそれって…」 ──死神「これは本当に一度だけしかあげられないチャンスなので、上手に使ってください」 ルビィ「一回しか…」 死神「そうですね。それなりの力を要することなので、そう何度も使うのはやり過ぎですし、きっと器が耐えられませんからね」 死神「ここでこそ使いたいというのならば、約束ですから、もちろん使いましょう」 ルビィ「…」 ルビィ (説明が難しくてよくわかんなかったけど、『できること』を『すごく簡単にできる』力…みたいな認識でいい、んだよね) ルビィ (明日、明後日。なにが起こるのかわからないから、いざってときに取っておいた方がいい…?) ルビィ「────」 ルビィ (でも) ルビィ (私は今、おねいちゃんに会いたい。どうしても会いたい) ルビィ (今すぐにおねいちゃんの傍に行って手を握りたい。だから) ルビィ「使います。今」 死神「…そうですか」ニコ… 死神「では、行きましょうか。市立病院へ」 死神「すぐに終わりますので、目を瞑っていてください」 ルビィ「…はい」ギュ… … ルビィ「────」 … あれ、この感覚って… トン 死神「着きましたよ」 ルビィ「!」パッ ルビィ キョロキョロ ルビィ (ここは──市立病院のトイレ。時刻は) ゴソ… ルビィ (家に着いてすぐ。ほんとに飛んだんだ) ルビィ「し、死神さん」ヒソ シン… ルビィ「またいなくなっちゃったのかな…」 ルビィ「…いいや、とにかくおねいちゃんのところに行こう。お母さん達いるのかな」ガチャ ルビィ タタタ… 『着信:お母さん』 ルビィ「! は、はいっルビィです」 黒澤母『ルビィさん!今どこにいますか!?』 ルビィ「え?あ、あのね、今ちょうど病院に着いたところだから、すぐおねいちゃんの病室に──」 黒澤母『ダイヤさんが──ダイヤさんが…っ!!』 『×××号室 黒澤ダイヤ 様』 ルビィ「おねいちゃん」トコ… 黒澤母「うっ…うっ………」 医師「妹さんですか」 ルビィ「はい、妹の…黒澤、ルビィ…です」 医師「こちらへ」 ルビィ「はい…」 ダイヤ …… ルビィ「おねいちゃん、は…?まだ目を覚まさないんですか…?」 黒澤母「ぅぅッぐ……ふっ、ぁぁあ………」ボロボロ ルビィ「お母さん…なんで、そんなに、泣いてるの…」 医師「黒澤ルビィさん」 医師「お姉さん、黒澤ダイヤさんは、たった今──息をお引き取りになりました」 お医者さんみたいな格好をした人が、そんなことを言いました。 お母さんはお姉ちゃんの手を握ってただただ泣いていて、 お姉ちゃんは瞳を閉じたまま、私の方を向いてくれません。 やがてお父さんが来て、 鞠莉ちゃんとか、果南ちゃん、みんな来て、 お姉ちゃんを囲んで、みんながただ──ただ──泣いていました。 私は言葉が出せなくて、代わりに涙も出なくて、呆然と色のないそんな様子を見つめていました。 ふと、背中に奇妙な気配を感じて振り向くと、 窓の外で死神さんが誇らしそうに微笑んでいて、 大切そうになにかを抱えて、 去り際、口を小さく動かしました。 「あ り が と う」 ED4 デッドエンド 【安価SS】私の死神 ── 終わり 以上です 三週間ほどですが、お付き合いいただきありがとうございました うーん、乙 善子と帰る、が最後の選択肢かな。寝ててもシャワー浴びてても結局ルートとしては動きようがないし >>1 は何ENDに行くかどの程度で想定してたんかな ...乙です 安価だから仕方ないが、あの地雷二連踏み抜きが致命的過ぎた... ぶっちゃけ、どこで詰んでましたか? あとは可能なら地雷踏まされる前まで戻りたい どの程度、解説なりネタバレなりしましょうか やり直したいとおっしゃってくださるのはとても嬉しいのですが、実は次に書くSSが控えているなどの事情もあり、ここから二周目を始めるというのは難しいです。すみません 2周目じゃなくて、コンティニューとかも無理な感じですか?(レス指定してそこからやり直す) 無理ならネタばらしと、おまけでGOODエンド になったifの描写が欲しいです 2周目やれないなら全部話していいでしょ 全てのEDがどういう内容なのかと分岐点はどこだったのか等 ちなみにもし戻るとしたら、どこからやり直したいイメージですか? 理想は>>319 か>>323 、最低でも>>350 、ですね この辺で4行きがほぼ固まっちゃったので 2週目も巻き戻しもやらないなら隠す意味もないので、全てのEDや背景の解説ほしいなぁ 乙 死神の力使うとダイヤに負担が行くのか… 器が耐えられないってダイヤのことだったのか >>545 あ、そう言うことか それはやらかしたわ...orz てっきり死神が仕掛けて容態が急変するから手遅れにならないようにジョーカーを切ったつもりが、鬼札を切ってたのか... 安価スレだから仕方ないけど、もうちょっとダイヤや果南の言うことに耳を傾けてたらなぁ >>548 わからんが前にルビィが学校にワープした時もダイヤが倒れたから関係はあるのかなと 謎が残りすぎていてスッキリしないから何かしらのアンサーは欲しいな やり直せるなら詰んだポイントからかなぁ。まぁそれがどこかは分からんが 死神タイムがデストラップだったとは思わんな リトライなしだからこそ、かもしれんがそれをしちゃうと作品が成立しない可能性が高くないか ここまで作り込んだ設定をぽいと捨てられる位剛毅な作者だったら分からんが バッドエンドでも納得できる場合はあるけど これに関しては本来想定されている流れから外れた結果の選んじゃいけない終わり方って感じが強くてなあ なんというか「俺はわかってる」風なレスをしまくって自分好みのルートに誘導しようとしてたもんじゃ自身が 回避しようとしてたルートのトリガー引いたことにこの世の理不尽さみたいなものを感じずにはいられないな 序盤の死神タイムの説明の直後にダイヤさんが「いつでもあなたのために全てを投げ出す」って発言してたのちょっと気になってたけどそういうことだったんだろうか 妹を思う姉の発言としては不自然ではないからスルーしてしまった あの時に与えられてた情報量じゃスルーしても仕方ないと思う と言うよりダイヤさんもそれに気づいたのは手遅れになる直前だったしなぁ やり直しが出来るなら、死神のことは話さない、非現実的な事象は起こさない、スーパー死神タイムはトラップ ってことは意識した方が良さそう 今見ると>>374 とかいい線いってたっぽいのかな 善子に死神の話をせず、かつ自然な流れになるように選んでいくのが正解だったか 運命を変えよう!から始まってこれはかなりの罠だなぁ してやられた感あって面白いけど真相も他エンドも気になるし周回してコンプしたいわ おはようございます 仕様が優しくなかったのは充分に自覚しているので、一回だけどこかからやり直してみましょう 必要なら先にある程度のネタバレをした上で再開するのでも構わないので、その点と戻る場所を決めていただけますか これはこれで安価スレとしては面白かったからネタバレとかだけでいい気もする やり直しはやり直しで楽しいけど安価次第で荒れそうだし>1もめんどくさそう もしやるならED4には進めないようにして欲しいかな。絶対荒れるし スレ主が戻すって言ったとたんに否定連発ってのもどうなのよ 個人的にはネタバレなしで319からやり直しかな ED4に行かないため死神タイム利用権放棄はできるのかな ぶっちゃけもんじゃが一人で進めてる感が凄いのがなー。自分が行きたいルート以外を否定してたところで嫌になった >>1 がこのスレの方針を明確にした方がいいかもな 光を擁護するわけではないが、あの時のやり取りでここはそういうスレ(考察をしながら進めていく形式)だから仕方ないって言ってたけど最初の方は特に考察も無しで安価をとれるスレだった訳で、そこら辺で参加者間の衝突起きてると思う 次のSSやるんならさっさといけばええのに、読者の反応顔色伺っててgdっとるな すみません、私の進め方に問題がありましたね 安価連取りなども途中容認したのは私なので、参加してくださった方に非はないと考えてください 二転三転して申し訳ありませんがやり直しはやめておきます ネタバレや解説、気になるシーンの部分的な描写などは可能な限りやりますので、どういう風に進めてほしいか教えていただけますか もんじゃに安価取られたくないなら自分が安価取ればいいんだぞ 個人的には各EDの結末と死神の目的等の謎は明らかにしてもらえばスッキリするかな 死神の真実、各EDがどんな結末になるのかとそのトリガー、ED4以外に進んでる時にスーパー死神タイムを使ったらどうなるかを知りたいかな 各EDの内容もそうだけど、どういう進め方をしてたらそこにたどり着けたのかも知りたいな 設定明かせるなら前回の死神について(ダイヤの認識と真相の差も含め)明かしてほしいな >>571 それな、やらかした俺が言うのもアレだが、2連続で地雷踏まれたから安価取らなきゃ不味いと思って狙い初めただけなんだよ... 取り敢えず>>1 が出来る限りのネタばらしと、各ENDの描写は欲しいですね。 できたら、そのあとに気になった点を質問出来たら助かります。 連続で安価取るのがそもそもマナー違反だってこと知らないんだな 一気に読ませてもらったけど 面白かったです 私の死神ってのは、ダイヤさんの死神ってことだったのかな? https://i.imgur.com/ecXRY8h.jpg 各エンディングの結末、条件 結末 ED1…ヤンデレエンド改めデッドエンド(ルビィ) ED2…ハッピーエンド ED3…ビターエンド(別れ) ED4…デッドエンド(ダイヤ) 補足 エンディングは上記の四つに大分類されるものの、途中の細々した選択で状況が細分化するため、上記四つの中でも状況に応じて大小変化する予定 条件 ED1…味方が少ない状態で日曜日を迎える。(パラメータがあまりED1方向へ寄っていなければ、そもそも土日のお泊まりが回避できやすくなる) ED2…日曜日を乗り切る。 ED3…死神が嘘をついていることが明らかにならないままED3方向にパラメータが到達する。 ED4…ED4方向にパラメータが到達する。 意識を失う直前──いや、あるいはもう失っていたのかもしれない。現実を手離したような解放感の中、私はずっとルビィのことを考えていた。 死神がルビィの元を訪れた。それがどれだけの絶望を私に与えたかわかるだろうか。 最愛の妹を失うかもしれない恐怖に、膝を抱えてうずくまりたくなってしまった。 だけどあの方は言った。 ルビィが死ぬ、その運命を変えようと。 私は冷静さを保てていたかわからない。けれどもうなんだってよかった。ルビィを守れるのならば、死神だろうがなんだろうが構わない。代わりに死ねと言われたら喜んで命を差し出してもよかった。 絶望している場合じゃない。 ルビィの運命を変える余地がわずかにでもあるというのならば、私は前を向く。この命がある限り矛となり、楯となり、あの子のために尽くすと誓おう。 『死の運命を変えるために来た』 私はその言葉を信じたのだ。愚かにも──額面通りに。 【ED1:ヤンデレエンド改めデッドエンド(ルビィ)】 日曜日… カーテンの隙間から射し込む光に顔をしかめる。見慣れないカーテン、部屋の雰囲気もピンと来なくて、どこか違和感の中に横たわっているような不思議な気持ち。 そんな感覚もやがてじわじわと消えていって思い出す。 あ、ここ善子ちゃん家だ。 善子ちゃんのお家に誰もいないから、って二人きりでお泊まりすることにしたんだっけ。 またすぐに閉じそうになるまぶたを頑張って震わせながら隣を見ると、善子ちゃんの寝顔。ああ、寝顔もとっても美人さんだな。 なんだかむにゃむにゃ言っているほっぺたをつついて、嬉しくなって微笑んでしまう。朝起きたら隣に好きな人がいるって、幸せなことだな。これ以上ないってくらい、本当に幸せ。 寝癖がついちゃってるのを、おさえて…放す。ぴょこ、と揺れる髪の毛が可愛い。 あごをこちょこちょすると、くすぐったいのか気持ちいいのか、首を横に振って抵抗してる。でもよけようとはしないから、やっぱり気持ちいいのかな。猫さんみたいだね。 寝てる間に随分動いたのか、布団から身体がはみ出しちゃってる。寒い季節じゃないけどお腹が出ちゃってるのはよくないよね。 きちんとお布団をかけてあげてから、ちょっぴり気だるい身体をなんとか引きずって起き上がる。 夕方には善子ちゃんのお母さんが帰ってきちゃうって言ってたから、二人きりでいられる時間はそんなに長く残ってない。昨日はゲームして、ライブのBlu-ray観て、お昼寝して、お散歩して、一緒に晩ごはん作って、お風呂にも入って。 一日じゅう善子ちゃんのことだけを考えていられて、涙が出そうなくらい楽しくて。 そんな時間ももうすぐ終わっちゃうんなら、できるだけ善子ちゃんになにかしたい。そうだ、朝ごはん作ろう。もうお昼だけどね。 散らかり放題のリビングを眺めて苦笑い。お昼ごはん食べ終えたら片付けしないと。 こんな風にこそこそ隠れるみたいにするんじゃなくて、いつか本当に一緒に住んで、毎日こうやって過ごしていたい。 善子ちゃんの好きなものを作って、今日はなにしよっかって話しながらごはんを食べて、私は洗い物をする。善子ちゃんには掃除機でもかけてもらって。全部終わったらおでかけするの。 二人の観たい映画が噛み合わなくって、お互いにプレゼンし合ってるうちに映画館に着いちゃって。でもどっちもさっき上映し始めたばっかりで、「間が悪いわね、私達」なんて善子ちゃんが笑うからそれだけでいいやって思っちゃう。 新しくできたカフェに入ってみたらすごく可愛いお店で大当たりだねって二人ではしゃいじゃうんだ。いつも頑張ってるからって善子ちゃんにケーキ奢ってあげたら、あなたこそ頑張ってるからって善子ちゃんが私のケーキを奢ってくれて。 これじゃ意味ないじゃんって、また笑う。 晩ごはんどうする?って聞いたら「ルビィのオムライス!」って、いっつもそればっかり。先週も食べたのに、「一番好きな食べ物だから」なんて言われたら嬉しくてつい頷いちゃう。他の料理だって食べてほしいのにな。 ごはん作ってる間にお風呂入りなよって毎日言ってるのに、絶対入らないの。熱心にお風呂掃除してくれて、終わったらお湯だけ溜めてふらふら台所に来るんだ。包丁使ってて危ないからだめって何回言っても、腰に腕を回してずっと後ろをついてくるの。 でも手際よくお皿出したりちょこちょこ動いてくれて、欲しいときに欲しいものを渡してくれて。だから晩ごはんの準備はすごくスムーズなんだよ。 お風呂狭いねって、もっと広いとこにすればよかったねって、いつも言ってる。一年間で五百回くらい言ってる。でもこの距離が居心地よくって、結局ずっと引っ越ししないままだったりして。 順番にお互いの髪をドライヤーで乾かすとき、絶対二人とも相手に話しかけるよね。聞こえないのわかっててわざと話しかけて、「なに!?」って返ってくるのが楽しくて。髪が乾く頃にはなに言おうとしてたかなんて少しも覚えてないんだよね。 布団は二組敷いてる。 なのに、片方に二人とも寄り添ってる。 真っ暗なお部屋でぽつりぽつり言葉を交わしてたら、なんだか少しだけ不安になるから。 声は聞こえるのに、あれ?ほんとにそこにいるのかな?って。 だから、気がついたらどっちからでもなく相手の布団に潜り込んじゃって、お互いの手を握ってる。 体温と、匂いと、息遣いと、かすかな脈。見えないのに目が合ってるんだってなぜかわかる。 一日の終わり、世界で二人きりになるその瞬間をずっと待ってた。朝から重ねてきた時間の全てが今このときのためにあって、やっと二人きりになれる。 一つになれる── ルビィ「えへへ…なんてね」 善子「ルービィっ」ギュ ルビィ「わっ!?」ビクッッッ ルビィ「よ、よしこちゃ……っ」 善子「もう、びっくりしたわよ。目が覚めたら隣にあなたがいないんだもの。私を置いてどこかに行っちゃったのかと思ったわ、そんなはずないのにね」 善子「私、あなたの夢を見てたのよ。二人で暮らしてる夢」 善子「朝こうして目を覚ますと、台所に立ってるあなたが言うのよ。『おはよう、朝ごはんもうできるよ』って。食卓には私の好きなものが並んでてさ、朝から張り切っちゃってって申し訳なくなるんだけど」 善子「一口食べたらやっぱりとっても美味しくて。そんな気持ちなんかすっかり忘れちゃって夢中で食べちゃうの。その間、あなたはどうしてると思う?にこにこ笑って私が食べるのをずーっと見てるのよ。嬉しそうに」 善子「そんなの気づいてるし照れ臭いんだけど、あなたのごはんを食べる手が止まらないの。おいしい、幸せ、ってそれしか考えられなくてさ」 善子「お昼は一緒に出かけるの。近くのショッピングモールとかに、ふらっと。別に目的もなくね」 善子「私はショッピングモールに行くってなったときから、胸に決めたことがあったの。それはね、普段たくさん頑張ってくれてるあなたになにかプレゼントを買おうってこと」 善子「でもね。ちょっとだけ自由行動にしましょうか、なんて提案すると、『せっかく二人でおでかけしてるのに』ってあなたが頬を膨らませるものだから、私はなにも言えなくなっちゃってさ」 善子「結局一緒にお店を見て回って、今度一人でこっそり買いにこようと思ってたら、あなたがね、『いつも頑張ってるからプレゼント』って!いつの間に買ったわけ?って頭ん中はハテナだらけよ」 善子「それでも嬉しいからなにかしたくって、傍のアイス屋さんでアイス買って並んで食べるの。もうそのときのあなたと言ったら、嬉しそうで、嬉しそうで」 善子「『はあ幸せぇ〜』なんて心の底から言うものだからおかしくなっちゃって、まだ帰りたくないって思っちゃってさ。晩ごはんの買い物に行こうって、なんとか捻り出したりするの」 善子「作ってくれるのはルビィなのにね」 善子「ずーっとね」 善子「観るわけでもないテレビ番組が、リビングでは流れてるわけよ。明日には忘れちゃいそうな下らない感じのバラエティとかが」 善子「ルビィは料理してるし、私はそんなあなたの背中を眺めてるの。小っちゃいのにテキパキ動いて、メインディッシュもサラダもスープも同時に進めちゃってるの」 善子「それが全部全部私のためにしてくれてることなんだって思うと、手伝わなくちゃって思うのに、ずっと眺めていたいって気持ちも同じくらいあって、動けずにいるのよ」 善子「でもね、やっぱり少しくらい手伝おうと思ってあなたの傍まで行くんだけど、それまでせわしなく動き回ってたのが嘘みたいにピタッと止まって、大きな瞳を私に向けて、あなたが言うの」 善子「『よしこちゃんは待ってて。よしこちゃんにごはんを作れる、ルビィの幸せを取っちゃわないで』って」 善子「もう、耐えられなくてさ。好き、好き、大好き──ってそれだけで頭がいっぱいになって、危ないからだめだって言われるのも無視して腰に手を回して、あなたの後ろをついて回っちゃうの」 善子「──ってところで目が覚めたのよ」 濃厚なよしルビありがとうございます …でもこれED1なんすよね… ルビィ「よし、こ、ちゃ…」フルフル… 善子「そしたら、どう?ほんとにルビィが台所でちょこちょこ動き回ってるものだから、へへへ、これはリアルの私もやるしかない!って思って、こっそり近づいて〜…ハグッしちゃったの」ギュ… 善子「ねえ、こんなに細い身体でいつだって一生懸命なあなたが大好きよ。絶対、なにがあったって一生離れないんだから──」 ルビィ「はなし、て……よしこ…ちゃん…」ガクガク… 善子「え…」 善子「なに、どうして。なんでそんなこと言うのよ。お…怒ってるの?危ないからだめだって言われたのにやったから?びっくりさせたから?ごめんなさい、そんなつもりじゃなかったの。お願い、そんなこと言わないで…」 ルビィ「はな、れ…てっ…!」ドンッ… 善子「な──」ヨロ… 善子「なによ、そんなに怒らなくたっていいじゃない!ただ私は──わた、し──」 ルビィ「ぅぅ…」ドテ… 善子「ルビィ…ルビィ…!?あなた、それっ…なんで──」 善子「──包丁が…!!」 ルビィ「ぅっ…く…」ガタガタ… (正直な所、このヤンデレエンド阻止だけを目的にして全体をやりたかった所はある) 善子「私が…?私が驚かせたから…滑って…!?」 善子「ルビィ!」ダッ ルビィ「え、へへへ…ルビィ、ドジしちゃった…よしこちゃんのせいじゃないよ、ルビィが…ちゃんと、握ってなかった…からっ…」 善子「ごめんなさい、ごめんなさいルビィ!大丈夫!?どう…私どうしたらいいの!?」 ルビィ「ぅぇげほっ!げほげほっ!」ゴポッ 善子「ルビィ!!!」 ルビィ「よしこちゃ、とりあえず…救急車、呼んで…ほしい……な…」 善子「!」 善子「そ、れは…」 ルビィ「おね、がい…」 善子「でも…でも、そしたら…」 善子「勝手にお泊まりしてたことが、お母さんに、ばれちゃう…」 ルビィ「…………そう、だね…」 ルビィ「おねいちゃんか、果南ちゃん…か、誰でもいいから……呼ぶ、のは…」 善子「だめ…だめよ…!みんな私達の関係を良くは思ってないんだもの…」 善子「嘘ついて勝手にお泊まりして、しかもルビィにケガさせたなんてことがばれたら、私達絶対別れさせられる…!イヤ、それだけは絶対にイヤ…!!」 ルビィ「…よしこ、ちゃん………」ハー…ハー… ルビィ「でも、ね…」ハァ… ルビィ「この、まま、だと」 ルビィ「ルビィ、死んじゃう、かも…」ヘヘ… 善子「それもイヤ!死なないで、死なないでルビィお願い!私を一人にしないで!」 ルビィ「よしこ…ちゃん……」 ルビィ「わたし、たち…一緒に、いて、よかったの…かな」 善子「ルビィ…?」 ルビィ「授業、さぼっ…ちゃっ、たり…嘘、ついたり……お友達も、減っ、ちゃった…」コヒュ… ルビィ「もっと、いい、二人…で、いたかっ…た、ね…」 善子「ルビィ…!イヤだイヤだ、ねえ、私いい子になるわ!授業もさぼらないし嘘もつかなくなる!ずら丸にも謝るしダイヤにひどいこと言ったのも謝る!だから──だから──っ!!」 ルビィ「よし、こ……ちゃん」 ルビィ「もし、次の、未来が…あるなら…」 ルビィ「次は、もっと………みんなから……………応援、される………よう、な、……ふたり………………に………」 ルビィ「 」クタ… 善子「ルビィ…?」 善子「ねえ、ルビィ。冗談でしょ?やめてよそういうの、面白くないわ」ユサユサ 善子「ルビィってば。起きてよ、ルビィ。まだごはん作るの途中でしょ?私の好きなもの作ってくれるんでしょ?」 善子「お母さん帰ってくるまで、まだっ…時間あるから………っヒグッ」 善子「ゲーム、続き…ック、ライブでもいい、花陽ちゃんグッの、好きな…とこ、もっと聞かせて………」 善子「ルビィってば、ねえ…」 善子「…………っ、」 いやぁぁぁぁぁあああああああああ………っ!! 私の悲鳴を聞いて隣人が駆けつけた。 目にした光景は他に解釈のしようなどなく、私は、 『津島善子を殺人の疑いで逮捕する』 恋人を殺めたとして逮捕された。 反論も弁解もする気力はなく、ただただそれが真実と受け取られるよう、簡潔に──簡潔に──私は否定と肯定だけを繰り返した。 殺人の罪は、死刑を貰えるのかしら。 色も音もなくなった世界で、私は膝を抱え、そのときだけを待っていた。 だって、ほら、 最愛の人は、そこにいるのだから。 ED1 デッドエンド 【安価SS】私の死神 ── 終わり 中でも相当悪い状態で迎えた場合のED1はこんな感じになったと思います 過程をすっ飛ばして書いたので説明っぽい部分はご容赦ください 善子と二人っきりの世界を作り過ぎたから周りから別れろばっかり言われたパターンか 多分今回の流れでED4を回避したとしてもお泊まりイベントで事故死する可能性があったということか その場合は救急車は呼ぶけど間に合わなかったと言うパターンになるのかな? 抱きつかれた衝撃で死ぬほど深く包丁刺さるってどんな持ち方してるんだ…と思ってしまった >>600 死神絡んでるし、ありえないことがおこったんやろ 真面目に考えるなら 包丁から手を滑らす→ルビィと台所の台の上に包丁が挟まる→ちょうどそのタイミングで善子のハグ+押し出しでグサッ ってところかな? うん、書いてておかしいこと言ってる自覚はある >>601 それでいきましょう 思ったより書くのに気力使ったのでちょっと休んでもいいですか それにしても、>>1 の誘導もあったとはいえ、好きすぎる=ヤンデレに結びつけるのが安直だったんだな と言うかed1は善子の行動全肯定するわけだから、そりゃ愛が重い二人ができるよな... ???「ふふっ、ねぇ覚えてる?」 【ED3:ビターエンド】 金曜日、放課後… ルビィ フー… ルビィ (もう金曜日が終わっちゃった) ルビィ (一週間がこんなに長くて短くて、重くて苦しかったのは初めてだなあ) ルビィ (『七日後』まで、あと二日…か) ルビィ (明後日、ルビィはほんとに死ぬのかな。善子ちゃんに殺されるのかな。そんなの──) 善子「ルビィ」 ルビィ「よしこちゃん」 善子「一緒に帰りましょ。明日のことも話したい…から」 ルビィ「そっか、明日のこと…そうだよね…」 帰り道… トコ…トコ… 善子「ぁ…明日、どうしましょっか。あのね、私またゲーム買ったのよ。今度はルビィが得意そうなやつ!パズルみたいな、頭使ってやるのって得意でしょ?逆に私ああいうの普段やらないから楽しいかなって思ったし」 善子「それと、晩ごはん!なに作りましょっか。いつだかルビィが作ってくれたあの、なんだっけ、なんとかいう料理!あれ美味しかったわよね、辛くしたらもっと美味しそう。あっでももちろんお皿に分けてから香辛料入れるからね」 ルビィ「…」 善子「…っ」 善子「それとも、うーん、明日は出かける?イシバシさんに行くのもいいわよね、内浦に住んでるとなかなか行く機会なさそうだし。なんなら晩ごはんも外で済ませてもいっか、体力温存しといて夜通しゲーム!」 善子「………とか、さ…」 ルビィ「…よしこちゃん」 善子「! う、うん!なに?なにがしたい?ルビィのやりたいことでいいわよ!」 ルビィ「明日ね、ルビィ、やっぱり行かないよ」 善子「え──」 善子 グ… 善子「な、なーんでそんなこと言うのよ!あれ?またダイヤになんか言われたりしたとか?大丈夫だってば、私達ももう高校生なんだから友達の家に泊まるくらいのことみんな普通にやってるし、」 ルビィ「じゃあ、お母さんにゆえる?」 善子「っ」 ルビィ「明日からルビィが泊まりにくるよって、よしこちゃん、お母さんにゆえる?」 善子「そ、れは…」 善子「親がいないときはだめだって、たぶん言われるし…」 ルビィ「そうだよね。だったらやっぱり行かないよ。また今度、お母さんに許可もらったときにしよ」 善子「ど…どうしてそうなるのよ!誰もいないからいいんじゃない、別に悪さしようってんじゃないんだし、それに一泊くらい黙ってればわからないって──」 ルビィ「そうゆうのをやめようってゆってるんじゃん!!」 善子「…!」 ルビィ「お母さんがだめってゆうならそれはだめだよ。黙ってればわかんないとかそうゆうことじゃないよ、それって嘘つくってことじゃん」 善子「嘘…っていうか、そうだけど…」 善子「る、ルビィは私といたくないの!?お泊まりしたいって思わない!?先週は賛成してくれてたじゃない!」 ルビィ「ルビィだってよしこちゃんと一緒にいたいよ。お泊まりだってしたい。一晩じゅうゲームしたりおしゃべりしたりしてたい」 ルビィ「でもお母さんに嘘ついてやるのは、やっぱりよくないことだもん」 善子「だって、そんなの…親が勝手に決めたルールでしょ?親がいないときにお泊まりすることのなにがいけないのよ、だめな理由なんかないじゃない」 ルビィ「だったら説得しよう?」 善子「説得…?」 ルビィ「うん。二人きりでお泊まりするののなにがだめなのかちゃんと聞いて、納得できなかったら頷いてもらえるように説得しようよ。もちろんルビィも一緒にお話しするし、それで許してもらえたら喜んで行くよ」 善子「それは、さ…」ゴニョ ルビィ「…」 ルビィ「ルビィ達はまだ高校生なんだから、お母さんお父さんが決めたルールは守らないと。だって守ってもらってるんだもん」 ルビィ「学校に行くのだって、授業をちゃんと受けるのだってそうだよ。ルビィ達が一緒にいるためには、それを許してもらえるようにしてなくちゃいけないんだよ」 ルビィ「ルビィはね、『よしこちゃんと一緒にいるようになって、よくなった』ってゆわれるようになりたいの。ルビィ達が一緒にいることを喜んでもらえるようになりたいの。じゃないと──」 善子「…ルビィは、私といたい気持ちより…そんな周りの人達からの評価が気になるのね」 ルビィ「………」 善子「私はルビィと一緒にいる時間が最優先で、他のことなんかどうだっていいし他の人達だってどうだっていいのに。私達、感情に随分な温度差があるみたいね」フッ… ルビィ「……………」 ルビィ「そっか…」 善子「そうよ」 善子「ルビィの『好き』はそういうごちゃごちゃしたことを気にし過ぎて固くなってる。私は『好き』をそのままあなたにぶつけてるだけなのに」 善子「だから、そうね、あなたの『好き』は私の『好き』より弱いってことよ──残念だわ。私と同じだけ好きでいてくれてると思ってたのに」フゥ… ルビィ「…そうだね。ルビィとよしこちゃんでは、気持ちに差があるみたい」 善子「やっとわかった?だから、 ルビィ「だから」 ルビィ「もう、さよならしよっか」 善子「────は…?」 善子「いや」 善子「いやいや、待ってよ。なんでそうなるわけ…?なによさよならって、どういう意味…?」 ルビィ「…」 善子「ねえ、なんとか言ってよ。冗談でしょ?私そういう話をしてたわけじゃないじゃない。ただもっと全力で私に『好き』を向けてほしいっていうか、 ルビィ「それは…できないことだよ。ううん、ルビィがしたいことじゃない」 善子「は?」 ルビィ「よしこちゃんが言う『「好き」を全力で向ける』ってゆうのは、他の大切なことをみんな置いてきぼりにして、それしか考えないってことでしょ。ルビィはね、そうはなりたくないの」 善子「なに?わかんないわよ。この頃ルビィは私の言うことを否定してばっかり!全然付き合ってくれない、『いい』か『よくない』かでしか判断してくれない!」 善子「もっと私のこと好きでいてよ!!」 ルビィ「好きだよ」 ルビィ「好きだから、もう一緒にいられないよ。これ以上一緒にいても、ルビィ達、きっと幸せにはなれないから」 ルビィ「何回もゆったよ。このままじゃよくないって。今の付き合い方は好きじゃないって。でも、よしこちゃん聞いてくれなかったよね。もうルビィ達、歩こうとしてる方向が全然ちがくなっちゃってるんだと思う」 善子「なんなの…わかんない、わかんないわよ…」ポロポロ… 善子「そんなこと、言わないでよ」 善子「私はルビィと一緒にいたい、悪いところがあるなら治すから。お願い…あと一回だけチャンスをちょうだい…!次こそちゃんとしてみせるから…!」ガシ… 善子「好き、好きよルビィ。愛してるの」 ルビィ「……っ、…!」 善子「やだ、離れたくない…まだあなたとやりたいことがたくさんあるの…!私変わるから、変わるから…!」ポロポロ ルビィ「………………っ…!」ギリ… ルビィ「…………だ、め」 ルビィ「もう、…だめ…だよ」 善子「…!!」 ルビィ (この一週間、たくさん注意してきた。なんとか変わってほしいって思って、ほんとの気持ちをずっとぶつけてきた) ルビィ (でも、善子ちゃんには伝わらなかったんだ…) ルビィ (このまま一緒にいたら、きっと善子ちゃんはまた同じになっちゃう。ルビィだっていつまでもいつまでも厳しくし続けることなんてできない。いつか負けちゃう) ルビィ (そしたら、もう止められないところまで二人で落ちていくだけだ──) ──死神「七日後、あなたへの想いが強くなり過ぎてどうしようもなくなった津島善子さんは、とうとう殺すことであなたを手に入れようとします」 ルビィ ゾッ… ルビィ (善子ちゃんの気持ちは、ここで──終わりにしなくちゃいけない) ルビィ「よしこちゃん」スッ 善子「ルビィ…ルビィ……」グズ ルビィ「…」 善子「わだしの、言葉、気持ぢ…っ」 善子「わかってぐれる、わよ…ね…?」ズビ ルビィ「………」 ──善子「ルビィ!今日からあなたは私の最上級リトルデーモンよ!」 ──善子「ルビィは私だけのものなんだからねっ、他の誰にも渡さないわ!」 ──善子「は〜〜〜ルビィぎゅってすると落ち着くわ〜」 ──善子「ルビィ」 ──善子「ルビィってば!」 ──善子「ねーっ、ルビィ」 ──善子「大好きよ。ルビィ」 ルビィ「────────」 ルビィ「よしこ、ちゃん」 善子「うん…うん……っ!」 ルビィ「今まで、ありがとう」 善子「ゃ、だ………」 ルビィ「楽しかった。嬉しかった。よしこちゃんの最上級リトルデーモンでいられて、ほんとに幸せだったよ」 善子「やだ、やだ……イヤよ…イヤよルビィ…」 ルビィ「ルビィ達、もっと大人にならなくちゃね。成長しなくちゃ。胸を張って二人でいられるくらい、立派にならなくっちゃね」 善子「それはっ…それは、一緒にいながら目指していきましょうよ…!二人ならできる、私達ならできるからっ…」 ルビィ フルフル… ルビィ「甘えてちゃいけないんだと思うの。ルビィも、よしこちゃんも」 ルビィ「立派な大人になったとき、まだ……」 ルビィ グッ… ルビィ「よしこちゃん」 ルビィ「さようなら」ニコ── 善子「ぁ…ぁぁあ………っ…」 善子「ルビィーーーーーーーーっ!!」 ED3 ビターエンド 【安価SS】私の死神 ── 終わり ED3はパラメータが振り切った時点で迎えることになるので、進行具合によって場所や時間帯などはどこでも有り得ました わかりやすいかと思って分岐する形で書きましたが、ここに至るまでの道筋が全く違ったのだと思ってください 正直善子のベクトルの大きさ考えたら、1も3も自殺しそう... 逆に4はお互いの依存度が増して1よりもヤバい状況になりそう ...それこそ好きすぎて無理心中すらしそうな位 前二つに比べれば良いエンドだよなぁ 善子を諭す選択続けるとこうなるのか 途中ですみませんが今日は寝ます また明日の夜に続きを行います、お休みなさい >>620 諭すだけだとこうなると思う 諭した上でルビィ側も好きだと伝えると状況は好転するっぽい(end2に大きく進んだ時を見つつ) 諭す上で善子がルビィを殺すっていう嘘を看過できていれば2の方に進めるはず 最悪看過できていなくても、二人の関係を維持するために回りに頼りながらでも改善する選択肢がとれていればどーにか >>624 と言うか嘘に気づくトリガーとかあるのかな? 下手に死神について聞くと4に近づくし、ダイヤさんが嘘に気づいたのも倒れる直前だし (おそらく死神が力を振るうと4に近づく) 多分、非現実的な事象を引き起こさないようにしつつ、善子の意識改革をはかる、が正規ルートだと思う 凄かった 一気読みしてしまった ここまで読んであれだけど ダイヤは死神に自分が死んでも良いからルビィを助けて欲しいと頼んだのでは?→4はダイヤの希望ルート 後ある程度badに寄るのは仕方なかったのかも ダイヤの瀕死は良くない傾向だけど片側に寄ることでの降り戻しも期待できるからね ヤンデレルートだとヨハネにさんざん厳しくした3方向→甘やかすと一気に1に走りそうだし だからある程度4に行ってからダイヤが倒れた時点ですぐに果南に行ってそこから死神の力を拒否して仲間増やして解決が1が望んだ正解な気がする(何周もできるなら別だけど、一周で終わらせるなら) 始めの方読んでた感じではヨハネ以外のaqours全員と話しをして結束して解決する話かと思ったけど 登場人物の偏りを考えると 序盤はヤンデレ回避で動くけどルビィの性格的にあまりきつくは出来ず1に寄る ダイヤの願いで二人の修羅場を回避するためにダイヤが力を使い調子が悪くなる(ただこの時のダイヤがまだ察してない感じがあるのは気になるけど単なる疲労が一気に来る位に考えてた?) その後ルビィはヨハネだけでなくダイヤや周りの皆も考えて動くがヨハネがそれでおかしくなってくる それを花丸が心配して死神の件をルビィが花丸に話す 更に悪化するヨハネを見かねて花丸がヨハネに暴露→ここで死神がダイヤにこのままでは…。となり、再度ダイヤが力を利用して倒れる そこから気付いたダイヤの話しをちゃんと聞いて果南からその日のうちに情報入手 以降死神は信じずにダイヤが死神の力を使っていたことをルビィが勘づいてスーパー死神タイムで今回の件であなたの力を使わないでと頼む(これは願いの範疇ではない?でも使うことを頼む事はルビィが出来ることだからそれを使わないように指示することも可能?) ダイヤの死神の力の件は話さずに花丸や果南、まりぃの話を通してヨハネに自分たち二人だけではなく周りのみんなと一緒にいる大切さを伝える 最終日ダイヤの病室で全員で行き一人だけ起きたルビィと死神が会話して死神が素直に退散 体調が戻ったダイヤが起きる ヨハネとルビィも皆との繋がりを大事にしながら末長くハッピーエンド って考えると安価は割と良い感じに進んでたとは思うんだよね。 少なくともダイヤが倒れなきゃルビィはヨハネとのヤンデレ回避に動くしかないから3のヨハネ発狂かもしくは降り戻しの1にしか行けないと思う ダイヤが倒れた時点で死神の力が自分の為というよりは自分を守りたい誰かが使ってるって事を勘づかないとハッピーエンドにはたどり着けなさそう その上で死神は嘘も言っていない(少なくともヨハネによってルビィが殺される展開だけは回避しなきゃ自分が減給されるみたいな。花丸が言ってることも間違ってはいなかった) って事も考えてヨハネと自分がこれからうまく歩める道を模索っていうのがしっくりくる だから下の3エンドはヨハネはその後自殺するんじゃない? 3と4は死神にとっては勝利(自分の護衛対象は守りつつ死神としての仕事を追加で行う) 1は死神にとっては避けなくちゃ行けない展開 2は追加報酬は貰えないけど最低限の仕事は出来た だから2は死神にとってもまあハッピーだしルビィ達にとっては大勝利 横からの考察ごめん よく考えたら ダイヤの意識不明がないとヨハネはルビィの話聞いてくれなさそう 始めからヨハネ懐柔ルートに動いて他のみんなを味方に着けてもヨハネは納得せずに最終的にヨハネはルビィを殺しちゃいそう 言い方は悪いけど周回が可能でもダイヤの意識不明必要な条件でそこからヨハネが会話可能になる感じだったのかな? 【ED2:ハッピーエンド】 ルビィ「あと一時間、だね」 善子「そうね」 ルビィ「二人っきりでお泊まりはできなかったけど、急ぐ必要ないよね。だって──」 そっと、隣に座る善子ちゃんにもたれる。 預けた分の体重が同じように返ってきて、くすぐったくて心地いい。 そんな、日曜日──『七日後』の夜。 このまま安心で眠っちゃいそうなくらいの穏やかな時間に、とうとう運命が動き始めた。 ダイヤ「ルビィ!この家から逃げなさい!善子さん──」 ダイヤ「必ずルビィを守って!!」 ──ダイヤ「この週末は我が家で過ごしなさいな」 ──よしルビ「「へ?」」 きっかけは、お姉ちゃんのそんな言葉だった。 長くて短くて重くて苦しい一週間を終えて、金曜日の放課後。 内緒で計画してたお泊まりをどうしようか善子ちゃんと話してるところにお姉ちゃんがやってきて、そんなことを言ったのだ。 ──ダイヤ「わたくしは善子さんがルビィを手にかけるなどとは、万が一にも思っていません。しかし『不慮の事故』がルビィに降りかかる懸念が絶対に拭えないのもまた事実」 ──ダイヤ「なにがなんでもこの週末を生きて越えるため、ルビィは家から出しません」 ──ダイヤ「といって軟禁しておくばかりなのもあんまりなので、善子さん。明日から我が家へ泊まりにおいでなさいな。この子の遊び相手をしてください。ああそう──」 ──ダイヤ「二人とも、拒否権はありませんので」 ──ルビィ「なんだか変なことになっちゃったねえ」 ──善子「ったく、せっかく二人きりでのお泊まりだと思ってたのに…」 ──ルビィ「でも、ね?きっとよしこちゃんのお母さんはだめってゆうんでしょ。嘘は…?」 ──善子「はいはい、わかってるってば。嘘はつかない約束、でしょ。ま、それだったら二人きりじゃなくてもダイヤ公認で堂々とお泊まりできる方がマシね」ハァ ──ルビィ「よしよしっ、素直でいい子♡」ナデナデ ──善子「子ども扱いするなあっ!」ンニャーッ そうして、お姉ちゃんの提案で逆に善子ちゃんがお泊まりしにくることになった。 ルビィ達のお母さんとお父さんには、週末おうちの事情で善子ちゃんが一人ぼっちになっちゃうことを逆手に取ってお姉ちゃんがうまく説明してくれた。 善子ちゃんのお母さんも『ルビィちゃん達のところにいるなら安心です』って笑ってた。一人だとカップラーメンとかばっかり食べちゃうから、って。 土曜日、善子ちゃんは朝早いバスで内浦まで来てくれて、それから二日間、三人で遊んで過ごした。 途中でお姉ちゃんはお稽古に抜けることもあったから、そのときは二人きりで──ちょっぴりだけ甘え合ったりした。 ──死神『七日後、来週の日曜日の夕方くらいに死にます』 そんなの忘れちゃうくらいになにも起こらないまま時間は過ぎていって、あっという間に、気がついたらもう日曜日も残り一時間くらいになっていた。 ──ダイヤ「もうこんな時間ですか。お母様達も寝てしまったし、そろそろわたくし達も寝る準備をしましょうか。明日も学校なのだし」 ──善子「え〜、まだこんな時間なのに?」 ──ルビィ「え〜、学校行くの〜?」 ──ダイヤ「当然でしょう。行かない理由がどこにあるというのですか」 ──ルビィ「今日死ぬかもしれないって人にゆうことじゃないと思う!」 ──善子「そーよそーよ!」 ──ダイヤ「不謹慎な言い訳をするのではありません…」 ──ダイヤ「あの方の言うことでは今日の夕方頃が運命の時だったようだけれど、肩透かしを受けたような気分ね」 ──善子「運命は変わった、ってことでいいのかしらね」 ──ダイヤ「だとよいのですが」 ──ルビィ「死神さんが来たときはどうしようかと思ったけど、よかった。よしこちゃんに殺されちゃうなんて絶対にいやだし、よしこちゃんが人殺しになっちゃうのだって絶対にいやだもん」 ──善子「当たり前でしょ。どうしてこんなに大大大好きなあなたを殺さなくちゃいけないってのよ」ギューッチュッチュッ ──ルビィ「きゃあもうよしこちゃんってばー♡」 ──ダイヤ「わたくしもいますが」 ──ダイヤ コホン… ──ダイヤ「ああおっしゃった以上、日が変われば緊張を解いてもよいでしょう。逆に言えばそれまでは気を抜かずにいなければね」 ──ルビィ「はーい」 ──善子「ダイヤ、ジュース飲んでいい?」 ──ダイヤ「もう遅いのでだめですわ」 ──善子「こんなの遅いうちに入らないもん!ダイヤのケチ!」 ──ダイヤ「ケチで結構!おとなしくお茶を飲んでいなさいな!」 ──善子「十一時なんて昨今小学生だって今から元気にドラマ観始める時間よ。特に私なんかこれから一時間は後にならないと生放送やらないし…」 カタン ──ルビィ「…?今、なにか音しなかった?」 ──善子「え、そう?私はなにも…」 ──ルビィ「気のせいかなあ」 ──ダイヤ「念のため確認しておきましょうか。どの辺りから聞こえたの?」 ──ルビィ「えっとね、上の方──」 ヒュンッ ──ダイヤ「!! ルビィ危ないっ!」バッ カシャァァァンッ ──ルビィ「おねいちゃん!」 ──善子「ダイヤ!大丈夫!?」 ──ダイヤ「っ…平気よ、少し足を切りましたが…」 ──ルビィ「きゅ、救急箱持ってくる!」タッ ──善子「時計が落ちてくるなんて…気をつけて、ガラスが散らばってるわ」 ──ダイヤ「ええ、善子さんも。…先週お父様がかけ直してくださったばかりなのに…」 ──ルビィ「わあああっ!」 ──ダイヤ「!?」 ──善子「ルビィ!?」 ──善子「どうしたのルビィ!」タタタッ ──ルビィ「よしこちゃんっ!」ダキッ ──ルビィ「救急箱、取ろうとしたら、扉がすごい勢いで閉まってっ」 ──ルビィ「もうちょっとで、腕思いっきり挟まれるとこだった…」 ──善子「…!」 ──ダイヤ「ルビィ!?善子さん!?どうしたというのですか!?」 ──善子「一旦ダイヤのとこに戻るわよ」 ──ルビィ「う、うん…」 ──ダイヤ「そんなことが…」 ──ルビィ「ごめんねおねいちゃん、救急箱取り出せなかった」 ──ダイヤ「そんなのは後でいいわ。それよりも、この異常な感じ…まさか…」 ──善子「………ねえ」 ──善子「あれだけ騒いだのに、あなた達のお母さんもお父さんも起きてこないのって変じゃない…?」 ──ダイヤ「…! となると、やはり…」 ──ルビィ「な、なに…?」 ──ダイヤ「ここに来て死神が、強行な手段に打って出てきたのでしょう…!」 ──よしルビ「「!!」」 カタカタ… カタカタカタカタ…… ──ダイよしルビ「「「…!」」」 ──ルビィ「ものが、揺れてる…」 ──善子「ねえ、これ、もしかして…」 ──ダイヤ「…まずいかもしれませんわね」 ──善子「死神がこの家を乗っ取ってる!?」 ──ダイヤ「っ、これだけ物に囲まれていてはどこからなにが飛んでくるかもわからない…!二人とも、家から出なさい!」 ──ルビィ「おねいちゃんは!?」 ──ダイヤ「わたくしはすぐに追いかけるから、まずはあなたの安全が第一よ!」 ──ルビィ「やだ、それでおねいちゃんになにかあったら…!」 ──ダイヤ「大丈夫。死神の狙いは恐らくあなたなのだから、取り残されたわたくしだけが危険に晒されるということはないはずよ」 ──ダイヤ「それよりも、足にケガをしたわたくしの傍にいては思うように動けないでしょう。大丈夫、すぐに応急手当をして追いかけるから」 ──ルビィ「でも…でも…!」 ──善子「…っ」 ──善子「ルビィ、行くわよ」ガシッ ──ルビィ「よしこちゃん!やだ!」 ──善子「聞き分けないこと言わないの!」 ──善子「死神が狙ってるのはあなたなんでしょ!?だったらあなたが近くにいることでダイヤにも巻き添えが行くのよ!現にそれでダイヤは足をケガしたんだから!」 ──善子「ダイヤのことを思うならまずは離れないと!」 ──ルビィ「ぅぅ…」ジワ… ──善子「ダイヤ。それでいいのよね」 ──ダイヤ「ありがとうございます」コク ──ダイヤ「さあ、早くお行きなさい!この家から逃げて!」 ──善子「行くわよっ」ダッ ──ルビィ「おねいちゃん…!」 ──ダイヤ「善子さん!どうか──どうか──」 ──ダイヤ「必ず、ルビィを守って…!!」 そして、今──… 善子「来てる、わね…」ハァハァ… ルビィ「来てるね…」ハァハァ… ユラユラユラ… 善子「死神って刀とか鎌とか持ってるんじゃないのね…」 ルビィ「ルビィがお話ししたときはあんなんじゃなかったんだけど…」 善子「ものすごい速さで来ないだけ、マシっちゃマシよね…」 ルビィ「あれがここにいるってことは、おねいちゃんは大丈夫だよね…?」 善子「だと、思うけど…」 善子「もう走れる?」 ルビィ「うん、だいじょうぶ…」 善子 タッタッタッタッ… ルビィ タッタッタッタッ… ルビィ (あと三十分。あと三十分で、明日になる。そしたら運命を乗り越えられたことになる) ルビィ (絶対に逃げ切らなくちゃ──) 善子 (このまま追い付かれなければ、なんとか。日が変わるまで──日が変わるまで──) タッタッタッ… ケンッ ルビィ「! ぁぅっ…」ガクッ 善子「ルビィ!」 ルビィ「いた…」 善子「ルビィ、大丈夫!?挫いた!?」タタッ ルビィ「う、うん…平気。そこまでじゃないみたいだから」 ルビィ「立てるよ。手、貸してくれる?」 善子「もちろん、ゆっくりでいいから」 ユラユラユラ… チカッ そのとき、視界の奥で死神さん(?)がふいに点滅するように見えた。 それと同時に ──ビュオオオオオオッ 善子「っ!?」 ものすごく強い風が吹いてきて、 バス停が 倒れてきた。 ルビィ「ぁ…」 タッタッタッ… ケンッ ルビィ「! ぁぅっ…」ガクッ 善子「ルビィ!」 慌ててルビィに駆け寄るその瞬間、私の視界で、二つのことが起こった。起こっていた。 一つ、奥からゆらゆらと近づいてくるものが点滅するような動きを見せたこと。 それが合図だったかのように強い突風が吹き付けて、私は思わず身を庇ってしまった。 その風がバス停をも煽って、ルビィに襲いかかるのを──だから私は、咄嗟にどうすることもできなかった。 アスファルトに座り込んで、茫然と近づくバス停を見上げるルビィ。 私は手を伸ばすのが間に合わなくて、 ──ゴッ… 「いっ、たぁ………」 私の視界で同時に起こっていた、もう一つ。 淡島の方から、激しい水飛沫を上げながら黒海を真っ直ぐに突き進んでくるものがあったこと。 それはぐんぐん近づいてきて、突風が吹き付けるよりほんのわずかに早く、ほとんど座礁みたいな形で海面から道路へと乗り上げてきた。 見慣れないマシンがめちゃくちゃな音を立てながら道路を転がっていき、 飛び出した影がバス停とルビィの間に割って入って、 ──ゴッ… 果南「いっ、たぁ…」 よしルビ「「か──果南/ちゃん!!」」 果南「つぅ…バス停って普段はなんもしないのに、結構パワーあるんだね…」 善子「ば…ばかなこと言ってるんじゃないわよ!重いに決まってんでしょ!」 ルビィ「果南ちゃん、なんで…ここに…」 果南「とり、あえ──ず…」ズ… ゴンッ 果南「ハァ………バス停戻すのは、明日でも…ハァいいよね……」 果南「善子!ルビィのこと、早く!」 善子「あっうん、ルビィ立って!」ギュ ルビィ「うん」ヨロ… ユラユラユラ… 果南「あれか。あれが…死神、なんだ…」ハァ 果南「よくもダイヤと──今度はルビィまで苦しめてくれたね…!」 善子「ちょっ、果南!?あなた変なこと考えないでよ、そんなんどうこうできる相手じゃないんだからね!」 ルビィ「果南ちゃん!」 果南「わかってるってば、そこまで無謀じゃないよ。ああいうのめちゃくちゃ怖いしね」 果南「ただ、やっと拝めたからさ──二度と来るなよって、ガンくらい飛ばしとかないと」 果南「善子、ルビィ!あっち!学校の方じゃなくて、山の方に逃げて!」 善子「山の…?」 果南「いいから、行くよ!」 ルビィ「う、うん」 果南「こっち!」ガサ 善子「ちょっ…なんで、こんな道…!こんなルートじゃないといけないわけ!?」ガサ 果南「わかんないけど、今は信じるしかないから!」 ルビィ「ぅゅ…」ガサ 善子「ルビィ、足元気をつけて」 ルビィ「ありがと、よしこちゃん。うぅ、暗くて怖い…」 善子「あと十分くらいの我慢よ。そしたら私達の勝ちなんだから」 ルビィ「うん…!」 果南「早く、こっちこっち!」 善子「あの人もケガしたはずなんだけど…」 ルビィ「さすがだね…」 ザンッ… 果南「ここ登るよ」 善子「は、え、嘘でしょ!?こんな階段…そんな体力ないわよ!」 果南「なくても登らないと。どんどん近づかれてるんだよ!」 善子「あんな山道走らせるからでしょ!」 ルビィ「…」 ルビィ「よしこちゃん、行こう。もうあと数分で運命が決まるんだから、できること全部やらないと!果南ちゃん信じよう!」 善子「〜〜〜〜〜っ、ったくもう!死ぬ気で登るわよ!」 かなルビ「「うん!」」 ザッ ザッ ザッ… ルビィ「はぁ………はあ…………っ」 ザッ ザッ ザッ… 善子「ふぅ………っ、ふう……」 ザッ ザッ ザッ… 果南「…………」ハァ… ザッ ザッ ザッ… ルビィ「ぁ、もうすぐ…一番うえ…!」ハァ 善子「っしゃ、もう、無理、ぉぇ…」フラ… 果南「最後まで気ぃ抜いちゃだめだよ、登り切るまで足止めないで──」 ゾクッ 果南「!」バッ ユラユラユラ… 果南「うっ──近っ…!?」ギョッ ルビィ「果南ちゃん?どうしたの…」 果南「二人とも!走って走って!出せる力みんな使って上まで登って!!」 善子「! うわ近っ…!」 ユラユラユラ… ユラユラユラ… 果南 (心なしか、さっきより小さくなってる…?) ユラ… … スーーーッ 果南「!」 果南「わ、私がここにいるじゃん!無視していくなよ!」バッ スゥッ 果南「…っ、善子!それ止めて!ルビィを直接狙ってる!!」 善子「!」ハッ 善子「こんの、くそっ…!」 ルビィ「よしこちゃん!果南ちゃん…!」 果南「ルビィはとにかく一番上まで!登って!善子!」 スーーーッ 善子「あんたなんかにっ、ルビィを奪われてたまるもんか!これからまだまだ!たくさんやりたいことがあんの!行きたいとこがあんのよ!」 善子「邪魔するなーっ!うりゃうりゃうりゃうりゃ!!」ブンブンブンッ スルッ… 善子「…!」 スーーーッ 善子「まずっ…ルビィ!」 ルビィ「はあっ…はあっ……はあっ………」ザッ ザッ ザッ… スーーーッ 果南「ルビィ!!」 ルビィ「っ… はぁあ……っ、はあ…………っ」ザッ ザッ ザッ ザッ… ルビィ「やった、てっぺん──」 ズキッ ルビィ「──っ!」ガク… 善子「ルビィ…!!」 スーーーッ ルビィ「はあ………… はあっ……………!」 果南「ダイヤーーーーーーーっ!!!」 ガシッ グイッ ルビィ「ぁぅ──」 ダイヤ ギュッ ダイヤ「もう、大丈夫ですわ」 ルビィ「おねい、ちゃん…」 スーーーッ 善子「でもまだ死神が…!」 「死神なんて歪なものは、うちのお寺に立ち入ることを禁じるずら」 スーーーッ… バシッ 善子「! 死神が、はじかれた…!?」 善子「ってか、あんた──」 花丸「うちには死魔様が既におわすんだよ。畏敬の対象は、一門に二つと必要ないずら」 スーーーッ バシッ バシッ ルビィ「入ってこれない、みたい…」 ダイヤ「そのようね」 バシッ バシッ バシッ バシッ バシッ バシッ バシッ ダイヤ「そして」 ダイヤ「零時よ」 ユラ… ルビィ「死神さんが、小さくなってく…」 ──う、 ──そ、 ──だ… スゥ… フッ ルビィ「いなく、なっちゃった…」 善子「ってことは、やっと…これで、やっと…?」 ダイヤ「ええ。死神がおっしゃった『七日後』、死ぬ予定の日を乗り越えたのです。ルビィの運命は──変わったのでしょう」ニコ… 善子「ぅ…」 善子「ぃやったーーーーーーーっ!!!」 果南「よかったぁ…なんとかなったね…」ヘニャ 花丸「ルビィちゃん!」ダキッ 花丸「よかった、ほんとによかったよ!」 ルビィ「はなまるちゃん…ありがとう…」エヘヘ… ルビィ「ぅ…」ジワ ルビィ「うぇぇぇ〜〜〜〜んっおねいちゃぁぁあん!怖かったよぉぉっ!」ビエエエッ ダイヤ「よしよし…それでも、よくぞ無事に生きていてくれたわね。本当にありがとう」ナデ… 果南「ダイヤ、ケガしたんじゃなかったの?平気?」 ダイヤ「ええ、なんとか。階段を登るのは堪えたけれどね。…というか果南さんの方が重症ではありませんか…?出血してません…?」 果南「ああ、ちょっとね。バス停で殴られたんだよ」ハハハ ダイヤ「なにを笑っているのですか!!」 善子「やったわ…やったのね、私達…」ヨロヨロ… 花丸「お疲れ様、善子ちゃん」 善子「ここ、あんたの家…?」 花丸「うん、裏口だよ。普段は表から遊びにきてるからわかんないよね」 善子「そうとわかってれば………ああもう無理」バタッ 花丸「うちだって教えてなかったの?」 果南「走るので精いっぱいだったからさ。あと絶対道間違わないように必死だったから」 花丸「なるほど…」 ルビィ グスン…スン… ルビィ「でも、果南ちゃんもはなまるちゃんも、どうして…」 かなまる「「ダイヤ/さんが連絡くれたから」」 ルビィ「おねいちゃんが…?」 ダイヤ「ええ」 ダイヤ「あなた達が家を出た後、なんとかスマートフォンを手に取ってね。ルビィが離れれば死神も後を追わざるを得ない、そうすれば我が家は死神の力から解放されるだろうと踏んでいたのだけれど…正解だったわ」 ダイヤ「二人に連絡して、すぐに応急手当をして、ここまでなんとかやってきたのよ」 ルビィ「そうだったんだ…」 ルビィ「ありがとう、おねいちゃん」ギュ ダイヤ「大切なあなたのためだもの。わたくしはどんな無茶だってやってのけますわ」ギュ ダイヤ「──善子さん」 善子「うん…」グタ… ダイヤ「ルビィのことを守り抜いてくださって、本当にありがとうございました。心から──心から御礼を申し上げます」ペコリ 善子「や、やめてよ…あなたに頼まれたから守ったわけじゃないわ。私が」 善子「私が守りたいからそうしたの。それだけのことなんだから」 ダイヤ「そう、ですわね」フフ 善子「それに、私なんかなにもしてないに等しいわ。ダイヤがいて果南が来てくれてずら丸が待っててくれなかったら、ルビィのこと一秒だって守ってあげられなかった。なんにもできなかった」 ルビィ「そんなことないよっ」 ルビィ ヨロ… ルビィ「よしこちゃん」 ルビィ「七日前、死神さんが来てゆったんだよ。『あなたは津島善子さんに殺される』って」 ルビィ「ルビィね、そんなの有り得ないって思った。でも、もしかしたらあるのかもしれないって、心のどこかで信じきれなかった」 ルビィ「でも──よしこちゃんがこの一週間、一生懸命にずっとルビィの傍にいてくれたから。ルビィのことを考えててくれたから」 ルビィ「やっぱり、絶対にそんなの有り得ないって、よしこちゃんのこと信じられた」 ルビィ「よしこちゃんがルビィのことを真剣に想っててくれなかったら、きっと途中で運命に負けちゃってたよ。挫けちゃってた」 ルビィ「だからね」 ルビィ「だから、ルビィのこと誰よりも守ってくれたのは──よしこちゃんだって、そう思ってるよ」 善子「…」 善子「当たり前じゃない」 善子「あなたと、笑い合ってる未来。そこにダイヤがいて、果南がいて、ずら丸がいて、みんないて」 善子「私達が一緒にいることを誰もが心から喜んで応援してくれる未来」 善子「それこそが、私達の願いでしょう?」 善子「一つだって失わないわよ。あなたと私の大切なもの」 善子「そんな当然のことを──言わせないでよね」ギラン… ルビィ「へへ…えへへ、そうだね」 ルビィ「起きて」ヨイショ 善子「めっちゃ脚痛いんだけど」ヨイショ… ルビィ「ルビィも」 ルビィ「よし。おねいちゃん、果南ちゃん、はなまるちゃん。よしこちゃん」 ルビィ「ほんとにありがとう。みんなのこと大好きだよ。みんながいて、ほんとによかったって思ってる」 ダイヤ ニコッ 果南「へへ」 花丸「お互い様だよ」 ルビィ「なので!みんなにお礼をしようと思うんですけど、四人は多いのでここは代表としてよしこちゃんに!」 ダイヤ「はい?」 果南「ん?」 花丸「なんずら?」 善子「んん…?」 ルビィ「みんな、ありがとう」 ルビィ「よしこちゃん。大好きっ」 チュッ♡ 善子「…………!!!??」//// ボンッ 果南「おおっ…」 花丸「わー…」 ダイヤ「んまァァーーーーーーーっっ!!!」 はぇ〜ハピエンは総力戦だったんだなぁ 本編中だと果南はともかく花丸がちょっと怪しかったか ダイヤ「はっ ははは、は…破廉恥ですわァァァァーーーーーっ!!!」 果南「まーまー、まーまーダイヤ。私達もハグしよ?」ハグッ ダイヤ「ごまかされません!ごまかされませんわよ!今わたくしの目の前であなた達っ高校生の身でありながらっ!ルビィの純情を奪いよってからに!!!」ムキーーッ 善子「わわわわ私が責められる流れか!?」ガーンッ 花丸「いいなあ、ルビィちゃんのちゅー。おらもしてほしいな〜」 ルビィ「え〜、どうしよっかな〜」 善子「どうしよっかなーじゃない!だめ!!だめに決まってんでしょ!!!」 花丸「じゃあハグ♡」ハグッ ルビィ「ハグ〜♡」ハグッ 果南「あっ私も」ハグッ 善子「んまァァーーーーーーーっ!!!」 ダイヤ ハグッ… 善子「いやあんたもやるんかーーーい!!じゃあ私だってやるわい!!」ハグッ >>658 ギリギリまでがんばって ギリギリまでふんばって ピンチの ピンチの ピンチの連続 そんな時 果南「ちょっと〜、善子はとっておき貰ったんだから遠慮しなよ」 花丸「そうずら、欲しがり過ぎだよ!」 善子「やかましいわーい!私だけ除け者でルビィがみんなとハグしてるなんて絶っっっ対に許さないんだからね!!」 ダイヤ「やれやれ…騒ぐのもいいですが、そろそろそれぞれのケガの処置をして寝ませんと。明日遅刻してしまいますわよ」ギューーー 果南「一番力強くハグしてる人がよく言うよ」 善子「ってか学校!?行くの!?本気!?」 ダイヤ「だから行かない理由がないと何度も言っているでしょうが」 花丸「ダイヤさんはもう少し世間ずれしてもいいと思うずらぁ…」 善子「んもーーーー、絶対起きるもんかーーーーっ!!」 ルビィ「えへへ…みんながいて、とって幸せだなあ♡」 ED2 ハッピーエンド 【安価SS】私の死神 ── 終わり それガイアでしょ。 以上で全エンディング描写となります。 書きながら考えてた部分もあるので細々気になる箇所もあるかもしれませんが、多目に見てください 死神の謎などについては明日またやろうと思います、寝ます… >>673 正義はなんだ ほんとの愛はなんだ の方でもいいな >>675 乙。いやいや、安価スレでこの文量にフラグ管理もしながらはすげーよ 楽しみにしてる お疲れさまです やっぱりハッピーエンドに行くのに一番重要なのは花丸の説得っぽいな 死神の本来の目的が何なのかも気になる 乙です よしルビが自分たちの関係について前向きに考えられるように動きつつみんなにもうまいこと協力を取り付けられたら良かったのかな 乙でした 正直途中からわけわからんくなって眺めるしかできなかったけど…この内容なら本編でED2に持って行きたかったなあ 理想的なハッピーエンドなのはわかるけど、相当な回数のやり直しがないとここにたどり着ける気がしないね 回りの協力を得つつ善子の視野を広げるの大変そう あの日、私は 『 神事通達 死神 殿 ××××付で 事故死課 への異動を命ずる。 神事部』 死神「は…?」 出世レースから転落した。 上司「ごめんよ、死神くん。今回のことはさすがの私にも庇ってやれなかった」 死神「そんな…そんな!たった一度のミスで異動なんてあんまりです!もう二度とあのようなミスはしません、ですからどうか神事部に掛け合ってください──」 上司「掛け合った」 上司「神事通達の直後に行って、三日後にも行ってもう来るなと言われて、その後にも二回行った」 上司「たった一度のミスと言うが、死神くん。あのミスは大き過ぎる。死神としては致命的だ」 上司「もう二度と、ではないんだよ。一度もやってはいけないミスだったんだ」ガタ… 死神「……………っ…」ギリ… 殺人課、痴情のもつれ係。 係はさておき殺人課というのは、死神の中でもハナガタ部署だ。 社会神になってからというもの、こつこつ頑張ってきて、とうとう殺人課へ異動が決まったときには喜んで小躍りをしたものだ。 同期と徹夜で呑み明かした。 私より先に殺人課へ行っていた者もいるし、まだの者、これから先も相当な時間がかかるであろう者、同期にも様々いるが、それはそれとしてみんなが祝ってくれた。 そこから私はいっそう仕事に精を出すようになり、堅実にキャリアを積み重ねていった。 同僚や上司からも信頼されていると感じられ、いよいよ昇進試験の話も出始めた頃だった──あの案件にあたったのは。 黒澤邸… 死神「初めまして。私、死神です」 なんてことのない、いつもの案件だと思った。 死神「黒澤ダイヤさん、あなたは七日後に死にます──いえ、殺されます」 俗に言う恋人同士の間に起こる殺人死。 それを担当する部署にいるのだから当然だ。 死神「私があなたの元へ現れたのは、死を宣告するためでもなければあなたを殺すためでもありません」 今日から七日間、この人間の傍に付き、運命の行く末を見守る。 死神「私が来たのは、『死の管理』をするためです」 ただ、それだけだ。 初め、黒澤ダイヤは取り乱した。しかしそんなのはいつものことで、たいして珍しい反応ではない。 ここから落胆に暮れ『運命』以上に悲惨な結末を迎えるか、自暴自棄になり『運命』以外の悲劇を巻き起こすか、稀に冷静な動きを見せて『運命』を乗り越える者もいる。 さて、この黒澤ダイヤはと言えば── ひとしきり取り乱した後、まっすぐに恋人の元へ向かい、長く話をしていた。 結論だけを言うならばその動きは『運命』にさしたる変化を与えない、愚直の一言に尽きる行動だった。 決意を秘めたような面持ちでの往路に反し、話の中であっさりと恋人にペースを奪われ、これまでずっとそうしてきたのであろう愚かな時間を過ごしただけだった。 それはそうだ。 『痴情のもつれによる殺人』が起こるなどというのは、もう概ね行き着くところまで行き着いた関係の中の出来事なのだから。 いくらか奮起して話し合いに臨む程度のことで防げる状態ならば、そもそも七日後にそんな『運命』を迎えることなどない。 私は管理記録に引いた短い線を、思わずそのままの角度で端まで伸ばしそうになってしまった。 その夜、黒澤ダイヤは自室でひたすらに考え込んでいるようだった。 自身の軽率な第一歩が正しくなかったことを悟ったのかもしれない。 考えて答えが出ればいいですね。そんなひやかしを言おうとも思ったがやめておいた。 どうせ七日後には『運命』が決しているのだから、私は淡々と職務をこなすだけ──そう、思っていたのに。 死神「…………!」 二日後、私は感心していた。 管理記録の線が、最初とほとんど正反対を向くようにして伸びていたからだ。 どうやらうんうんと考え込んでいたことはそれなりの実になったらしい。 これが進みたくて進んでいる方向なのかは知らないが、この動きを続けるのならば、予め決まっていた『大運命』とは違った結末を迎えることになるだろう。 ここまではっきり意思を持って行動しているのなら、もしや私に呼び掛けてくることがあるだろうか。 私は少し楽しみにしていた。 死神の力。 職務上使用することは許されているが、おいそれと使い放題で『運命』を好きにいじくっていいというわけではない。 身勝手に使えば私自身の存在を削ることにるが、管理対象(今回は黒澤ダイヤ)の求めに応じて、あるいは管理対象の意志・目的の助けとなることが明確な場合、力を使い手を貸すことをよしとされている。 もちろん私達も慈善事業でやってはいないし人間を超人に仕立てあげたいのでもない。 そうして力を使うたび、管理対象を最も強く想う者の生命力を頂くことになる。 自分の『運命』ばかりに気を取られて私達を頼りにし過ぎた挙げ句、全く想定していなかった形で『運命』の幕を下ろして絶望する者達だってたくさん見てきた。 さて、この黒澤ダイヤは── ダイヤ「わたくしに力を貸してください」 来た。 三日目の終わりに、とうとう。 どうしても恋人の元へ駆け付けたい状況にあったようで、相当に悩んだ末、苦虫を噛み潰したような面持ちで私へそう願った。 私は喜んで力を貸したし、そのおかげで刹那の希望は叶えられたようだったが── ダイヤ「果南さん!」 彼女の友人が力の肩代わりを受けて倒れた。 使った力もそう強くはなかったし、初回だったこともあって、数分立てない程度のことで済んだが。 ここから黒澤ダイヤが超能力に取り憑かれ私へ願えば願うたび、友人は衰弱していき、やがて何度目かには器がもたずに死を迎える。 今からもう四日後に迫る『運命』の時と、さて、どちらが早いだろうか──なんて、胸を躍らせていたのだが。 なんと、黒澤ダイヤは気づいたのだ。 私に力を使わせたことと友人が倒れたことの因果に、たった一回で、自分の思考だけで。 それから彼女の態度は目に見えて変わった。 たまに私が傍にいるのだろうと踏んで漏らしていたような弱音を一切吐かなくなり、頭の中の考えを全く口にしなくなった。 私には黒澤ダイヤの心中を知る術がなくなり、ただ客観的な事実によって伸びていく管理記録の線だけを眺めていた。 そして── ダイヤ「別れましょう。わたくし達」 黒澤ダイヤと恋人は、別れを選んだ。 管理記録の線が鋭角に折れたときから綿密に敷かれてきた布石の影響か、恋人は暴れることもなく逆上することもなく、静かに頷いた。 私には、その時点で、はっきりとわかっていた。 『運命』が完全に変わったことが。 これまで殺人課で仕事をしてきて初めてのことだった。 こんな結末もあるのだと、ミスしてしまったことを自覚していながらも私はどこか感心すらしていたように思う。 黒澤ダイヤの元を去るとき、数日ぶりに彼女は私に話しかけた。 こちらを向いてはいなかったが、きっと私に話しかけたのだろう。 ダイヤ「この胸は苦しいけれど、彼女をひどく傷つけてしまったけれど、これでよかったのですよね」 ダイヤ「わたくしは誰かの強い想いの犠牲になることを恐れはしませんが、必ずその経験は当人を最期の瞬間まで苦しめるでしょう」 ダイヤ「そんな地獄を歩くことだけは、どうしてもさけてほしかったから。いつかの再会を笑顔で迎えられるよう、この痛みを大切に抱えていきますわ」 ダイヤ「ねえ」 ダイヤ「彼女──鞠莉さんはね、明日、イタリアへと発ってしまうのですよ」 その言葉を最後に聞いて、私は自分の職場へと戻ったのだった。 死神「次の案件は、明後日からでしたっけ。明日はなにをしましょうかね…」 死神「────」 死神「『大運命』は何度も変わるのを見てきたけれど、『運命』が変わることもあるんですね。『黒澤ダイヤが恋人に殺される大運命』と、それに伴う── 『黒澤ダイヤの周りで誰か一人が死ぬ運命』 ははは…『死の管理』で行ったのに、まさか誰一人死なないとは。こんなミスは初めてですね」 死神「どのくらい怒られるのか、想像もつきませんね…怖い怖い…」 そんな風に悠長に笑っていられたのも束の間で、私は、今──── 上司「これ、死神くんの分ね」 ドサッ 上司「向こう三ヶ月分くらいあるから。他のみんなと調整するなりして、適当に片付けてね」 死神「…はい」 ペラ…ペラ… 死神 (同じような案件ばかり…) 事故死課の仕事は退屈だった。 『死の管理』、それそのものに変わりはないのに、なぜだろう。 上司も同僚もどこかやる気がなくて、ただただ回ってくる案件を事務的に片付ける日々。 何件こなそうが評価される気配は一向になく、私は完全に出世レースと無縁の畑に居着いてしまった。 死神「お疲れ様でしたー」ススス… 明日からまた下界して退屈な『死の管理』。 まじめに取り組もうがさぼって観光していようが変わらない、こんなのはもう「仕事」と呼べるものですらないはずだ。 ♪ 死神「ん?同期さんから、呑みのお誘いかな?明日下界だから早めに切り上げるならいいけど──」 死神「………!」 死神 タタタッ 死神「はぁっ…はぁっ……」 『 神事通達 同期 殿 ××××付で 殺人課 への異動を命ずる。 神事部』 死神 ハァ……ハァ…… 『同期さん:聞いてくれ!』 『同期さん:殺人課に異動になったんだ!』 『同期さん:今日呑みにいかないか!?』 死神 ギリリ… 『すみません、明日下界で早くて。殺人課への異動、おめでとうございます!戻ってきたら行きましょう』 それからしばらくして── 同僚「死神さん、なんか面白い案件持ってません?」ギッ 死神「同僚くん。持ってませんよ、いつもと変わらないような案件ばかりです」 同僚「見てもいっスか?」 死神「どうぞ。欲しいのがあったらいくらでもあげますよ」バサッ 同僚「オレのも見ていっスよ、なんかあったら交換しましょう!」ペラペラ… 死神 (欲しい案件なんか。事故死課の仕事の中にあるわけないでしょう) ペラ… 死神 (これも、これも、これも。前にやったやつとなにが違うのかわからないくらい在り来たりで。はあもう、いっそのこと辞めてしまってもいいくらいだ──) ペラ……… 死神「………っ!!」 『管理対象:黒澤ルビィ』 『直因:事故死』 死神「黒澤…ルビィ…!それにこの住所、家族構成にあるこの名前も……間違いない…!」 同僚「ん?あ、それはだめっスよ!オレ海の近く行くの初めてなんスから!それにもう出張申請出しちゃった案件ですし、あげまられせんよ」 死神「た──」 死神「頼む!これ譲ってくれ!」ガタッ 同僚「うわっ!?や、だから、これはあげないって…」 死神「頼むよ!これを譲ってくれるなら他のなんだってやる!どんなことも手伝う!だから──だから──っ!」 同僚「な…なんでそんなに…」タジ… 同僚「わ、わかりましたよ。上司さんに聞いてきますけど…出張申請やり直すの面倒くさいからイヤなんスよね〜」ハー <上司さん、いいですか?この案件なんですけど… <同僚くん、出張申請終わってるやつでしょ <や、なんか死神さんがどうしても譲れって…雰囲気やばくて… <はあ…? 遠巻きに交わされるそんなやり取りは耳に入らず、私はただ震えていた。 彼女の──黒澤ダイヤの傍に行ける──! 私をこんな窓際へ追いやったあの少女の傍に。最も近いところに。 今度こそ──今度こそ──…っ! 同僚「死神さん、案件交代していいですって。すぐ出張申請出すようにって」 死神「ああ…ありがとうございます」 同僚「こんな無茶言って、上司さんすげー不審がってましたよ。これでミスでもしてきたら大変なことになりますよ、気をつけてくださいね」 死神「ああ………絶対にしくじりませんよ…」ニタァ 同僚 (うっ…なんだこの雰囲気……こわ…) 死神「ふふふ…どうするのがベストでしょうか。どうすれば、彼女を──黒澤ダイヤを──………!」 こうして、私は二年越しにあの少女の元へと戻ることになった。 最も濃厚に『運命』の範囲内にいるあなたを、今度こそ取り逃しはしない。 これは私の──復讐ですよ── 本編 >>1 に続く… ってな感じで、せっかくなので冗談めかしてSS風にしてみましたが、要点は ・ダイヤを恨んでいた ・死神の力を使うことでダイヤの命を削り切りたかった の二点でした。 ひとまず能動的なネタバレや解説として考えたものはこれくらいですが、なにか質問などありますか? なるほど、1だと仕事を完遂、2だとクビ、3もクビ、4だとクビにはなるけど復讐は出来たのか まあ部署的に無さそうだけど、積極的に運命に介入してる時点で1パターンでもクビになりそうだが 死神が力を使うことに関しては何かルールとかありますか? このスレの場合だと、善子に死神のことを話そうとすると決まって口封じを仕掛けてきたけど、それ以外だと何故干渉しなかったのか(極論、強制介入を続ければそれでダイヤは◯せたはず) と言うか、死神のルールは本人の希望した場合のみなのに、無理やり使わせてる時点で理不尽も良いとかじゃねーかw ただダイヤが嘘に気付いてぶっ倒れたとき、ルビィはなにで力を使ってたんだろ? あとはED2の場合、死神がなりふり構わずルビィを狙ったけど、何故ダイヤの方にしなかったのか? 復讐<職、だったのかな?(笑) あとは、最後の分岐(シャワーor仮眠)からだと、どう言った流れにいくと各endに行きますか? お泊り会が予定されてることを考えると、死神の力を使わなかった場合は1濃厚? あとはダイヤが倒れないで死神が嘘をついたことに気づく手段はありますか? また、仮に死神の嘘に気づかずに、2ルートに行くことは可能ですか? >>707 >死神の力。 >職務上使用することは許されているが、おいそれと使い放題で『運命』を好きにいじくっていいというわけではない。 >身勝手に使えば私自身の存在を削ることにるが、 >>690 より、無理やりでもいいので『ルビィのため』という大義名分がなければ死神自身の存在が削られるためです >>709 >>349 のことをおっしゃっているのだとすれば、>>324 の安価で能動的な選択をしなかったために死神に関与する余地を与え、結果>>326 で使われた力の肩代わりを受けて倒れました。 わかりづらいですが、ほぼ同じタイミングの出来事です >>712 逆に言えば拡大解釈が可能な限りは好き勝手に力を使えるのか... あー、だからend4の条件の一つが、死神が介入する余地を作る、なんだ ってことはスーパー死神タイムを使いたいと宣言してのこのこ来た所にあなたの力は借りない、と言えればend4は基本回避出来たのか 死神が嘘をついていることをどうやったら花丸に認めさせられる? ゲーム中の感じだと全く聞く耳なさそうなんだけど >>710 「冷静じゃなかった」とだけ。 正直に言えば、私もここでダイヤを狙わないのは変だろうと思っていたのですが、ちょっとあんまりな展開になっちゃうのでやめました なりふり構っていられなくて元々の職務を全うすることにしか頭がいかなかった、的な感じで納得しておいてほしいです… ちなみにスーパー死神タイムはダイヤの生命力のどれくらいつかうはずでした? たちくらみがする程度か、熱が出て早退レベルか、意識不明にまで一発で向かわせるのか ...っていうかダイヤちゃん、その死神の力のコストのことは事前に話して欲しかったよ >>711 あそこの分岐は、 シャワー…帰宅したお父さんと病院に行く 仮眠…お父さんが帰宅するもルビィが寝てるので一人で病院に行っちゃう という流れになる予定でした 仮眠だとそのままお泊まりにいってED1方向に大きく寄っていたはずですが、かと言ってそこで死んでいたかは怪しいです というのも、パラメータがあまりにED3方向に近かったので… 何度か安価を出して、段階的にED1へ近づく or お泊まりは乗り切る、という展開になっていたと思います シャワー→病院、だとダイヤと話ができてアイテムを手に入れる予定でした そこから先の展開はまだあまり考えていませんでした >あとはダイヤが倒れないで死神が嘘をついたことに気づく手段はありますか? これは全体的な舵取りの話になりますが、そもそもED2方向に大きく寄っている状態であれば、死神の力(スーパー死神タイム含む)の影響はそこまで大きく出ません 今回はED2方向に行く機会が少なく、実質的なダイヤの体力がかつかつだったのが大きな敗因だと思います >仮に死神の嘘に気づかずに、2ルートに行くことは可能ですか? 書いてみないとなんともですが、可不可というよりはED2に近づく過程で当然に判明する(ダイヤの口から)んじゃないかと思います そもそも、実はダイヤが死神の嘘に気づいたのは時報的なイベントのつもりでした。たまたまぶっ倒れるタイミングと被ったのは運が悪かったとしか言えません… >>715 すごく無責任なことを言いますが、考えてませんでした 基本大筋しか考えてなくて細部は書きながら考えていたので、そのシーンになってみないとどんな会話で認めさせるのかわかりません ただあまりハードルを高くするつもりはなく、わかりやすい安価か、二回話せばオッケーくらいの感じでいくつもりでした >>717 使っても方眼四マス分の予定でした ED4方向に近ければ近いほど、また死神の力の発動回数が多ければ多いほど、負担の描写は大きくなりますが、必ず意識不明にまで陥るかというとそんな予定ではありませんでした ん?じゃあ果南との会話イベントは何が目的だったんですか? ただの情報整理、運良く正解に近づけば果南の説得が出来たってところですか? ちなみに...2年生がMORE! DEBAN!なのは仕様ですか?(笑) >>721 ルート変動イベントではないと伝えたような気はしますが(伝えましたっけ?)、本当にただの情報収集イベントでした 場合によってはあそこで前回の死神について(というよりは前回の死神時のダイヤの様子について)描写するつもりでした 「正解は果南だった」と言いましたが、最も適当に情報収集できる相手が果南だったということで、他の人でもなにがしかの展開があったかもしれません(ふわふわしててすみません) 二年生については仕様です 単純にあまりキャラクターを出し過ぎても上手くコントロールできる自信がなかっただけです 進行によっては出る場合もあったと思います 了解しました、>>1 乙です 死神が完全に敵だったなぁ いやまぁ、味方とは思ってなかったが いつかはリベンジがしたいですね 長いことお付き合いいただきありがとうございました ガバい部分も多かったと思いますが、書いてる方としては楽しかったです いつかまた似たようなものをやるときにはぜひお付き合いください 偽名を使った校内放送の呼び出しは本当に死神がやったことなの? もしそうなら、ルビィが望んでない介入に見えるけど、これは「死神の力の行使」に該当しない? >>727 あれはメタ的なジャミングのつもりで置いたのですが、 なんというか… やったのは本当に死神です ただ運命を直接ねじ曲げる形で力を使ったわけではなく、自分の姿を変えて放送室に乗り込んだだけなので、職務上使ったというよりは一人で勝手に遊んでただけ(と言い張る)…みたいなイメージでした すみません、あれが大きな混乱を招いていたとしたら、周回が効かない中で安易にやることではありませんでした ん?だとしたらあそこはなんでダイヤちゃんが早退したんだ?死神の力を使ってないならダイヤちゃんの生命力は奪われていないはず 狙って善子に死神のこと話す邪魔したようにも思えるけど... もんじゃは悪くないでしょ。どちらかというと初めから読み込んでる人以外がリタイアせざるを得なくなったSSの構成が問題だったんじゃないか?その結果残ったのがもんじゃだけだったって話で ちゃんと読んでいたし考察もしていたけど、責任逃れのチキンだから書き込みできませんでした 最終日は気付いたら終わってたww 考察が楽しかったから終わってから荒れてる方が残念 安価の件については途中からそんな単純なものじゃなくなっていったから仕方ないとは思うだからこそ色々と意表を突かれたわけだし ssの構成についての問題も安価の選択次第でどう転んでいくのか分からない面白さがあったから一概に駄目とは言えないのがね…そこは難しい気がする 何にせよ最後まで楽しめました、乙です 乙です 見てる分にはTRPGみたいで面白かったわよ、ヘタレなので安価には参加しなかったけど 安価だけに これまたすごい安価SS ED4を迎えるところゾクっとするね、こういう仕掛けがちゃんと考えられてる話好き 次があれば安価も参加してみたい ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
read.cgi ver 07.4.7 2024/03/31 Walang Kapalit ★ | Donguri System Team 5ちゃんねる