【鬱猫系SS】凛「笑顔なんて、誰でもできるにゃああああ!!」
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〜一年の教室〜
真姫「で、ここはこの公式を使って……」
花陽「わぁっ!真姫ちゃんすごい!」お手々パチパチ
花陽「私、この問題がどうしても解けなかったのに!」
真姫「と……当然デッショー?」
真姫「私に解けない問題なんて、ないんだから!」髪かき上げ
凛「ねぇ〜〜!かよちん、見てみてぇ〜〜!」
凛「凛ねぇ、やっと虹ブローチ5凸できたんだよぉ〜〜!」廃人
花陽「ちょっと待っててね、凛ちゃん」
花陽「今、宿題で分からなかった所を、真姫ちゃんに聞いてるから……」
凛「宿……題?」
真姫「忘れたの?数学の宿題が出てるの」
凛「」 / \
/ / \
/ / . イ ト、 ヽ
/ / / | l| \ ヘ ヽ
. / / / | :l l| \ ヘ l ',
/ ン'^⌒` | :l j '^´ ̄` \ i | ,
. ' l l/ | l / Vi | l
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ヽl ', lハ `ー'⌒ ‐-‐' / __ イ //
. \い个:.、 / , / //
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`ヽ ー≧ュ.. __.. ‐ ´ |/ ´ '′
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/:::::/∧{ /∧ /:::::::::::\ 真姫「あ〜〜、はいはい……」察し
真姫「現実逃避してないで、早くやっちゃいなさいよ」
花陽「凛ちゃんも、真姫ちゃんに宿題を聞いたら?」
凛「う……うん……」
凛(最近のかよちん……)
凛(なんか、やけに真姫ちゃんと仲がいいな……)
凛(…………)
凛(……ひょっとしたら)
凛(このままかよちんは、真姫ちゃんのモノになっちゃうんじゃ……)危惧 __
'´ 、`ヽ
i 人ヽリ)
イw(´ヮ`ハ それから?
と) 芥)つ
く/_i_i_>
し'ノ 〜星空家・凛の自室〜
凛「はぁ……」憂え顔
ベットに寝転び……
凛「かよちん……やっぱ凛なんかより、真姫ちゃんの方がいいのかなぁ」
凛「なんたって真姫ちゃんは
凛よりも頭が良くて 从廿 _ 廿从
口げんかも強くて 从廿 ᴗ 廿从
作曲もできて 从廿▽<从
家がお金持ちで……」
凛「凛が真姫ちゃんに勝てる要素なんて、運動神経ぐらいしかないにゃ……」
凛「どうやったら、パーフェクトヒューマンな真姫ちゃんに勝てるんだろう……」 長女「凛ちゃ〜〜ん!」
凛「!!」
長女「もうすぐドラマが始まるわよ〜〜!」
凛「い、今いくよ〜〜!!」 〜星空家・居間〜
(長女に作ってもらった眠気覚ましのココアをすすりながら、いま話題のテレビドラマを食い入るように見る凛––––)
卯月『私……がんばろうと思って……』
卯月『みんなみたいに、キラキラした物を見つけたくって……』
卯月『だから、がんばったんです!』
卯月『私、レッスン大好きだし……』
卯月『がんばって、もっともっとレッスンしたら……』
凛「卯月ちゃん……」不安
凛「なんだか、さっきから様子が変だにゃ……」 (その様子を、遠巻きに眺める長女と次女––––)
長女「もう、あんなに夢中になっちゃって……」
長女「あんまりのめり込みすぎて、悪い影響が出なければいいんだけど……」煎餅バリボリ
次女「いいじゃねぇか!姉貴」スーパードライぐび飲み
次女「うちの大学でも、このドラマで話題沸騰中なんだぜ」
次女「『精神疾患の人間を、的確に描いてる』って」
長女「……これ、アイドルのドラマよね?」眉ひそめ 卯月『……でも』
卯月『ちっともわからなくって……』
卯月『私の中のキラキラする物が、何だかわからなくて……』
卯月『このままだったらどうしよう……』
卯月『…………』
卯月『……怖いよぉ』
卯月『私だけ、何も見つからなかったら……』
卯月『怖いよぉ……』
凛「わかるよ……わかるよ、卯月ちゃん」ウンウン
凛「真姫ちゃんみたいなハイスペックが側にいたら、なんて自分は無力なんだって、絶望する時があるよ……」 卯月『プロデューサーさんは、私のいい所は笑顔だって……』
卯月『……だけど』
卯月『だけど……』
卯月『……』
凛「…………!?」
卯月『笑顔なんて……』
卯月『笑うなんて誰でもできるも〜〜ん!!!!』
凛「!!!!????」
卯月『…………』
卯月『何にもない……』
卯月『私には、何にも……』
卯月『うわあああああああああん……』
凛「ああああああああああああああ」
凛「卯月ちゃんが壊れちゃったぁぁぁぁ」 長女「……なんか、すごい展開になったわね」
次女「アイドルドラマの主人公が鬱病だなんて、斬新な展開だなぁ」他人事
長女「凛ちゃん、あんましテレビの言うことを真に受けちゃダメよ」戒め
凛「うあああああああああん!!」号泣
次女「ダメだ……完全にしまむーへ感情移入してるよ、コイツ」 〜その後・凛の自室〜
凛「卯月ちゃん、可哀想だったなぁ……」
凛「……でも、いいよなぁ」
凛「卯月ちゃんには、心配してくれる仲間が側にいてくれて……」
凛「…………」
凛「……もしも」
凛「凛も、卯月ちゃんみたいに壊れちゃったら……」 ☆☆☆凛の妄想☆☆☆
凛「笑顔なんて……」
凛「笑うなんて誰でもできるにゃああああ!!」
凛「うあああああああん!!」大号泣
花陽「り……凛ちゃん……」
(凛の悲痛な姿に心を動かされたかよちんは、凛の手を取って––––こう言うんだ)
花陽「大丈夫だよ、凛ちゃん!」
花陽「凛ちゃんには、私がついてるから!!」
凛「ああああああああああん!!」
真姫「ちょっと花陽!!私にもかまってよ……」
花陽「あ、真姫ちゃんはちょっと席を外してよ」
真姫「ヴエエエェェェ……」
☆☆☆妄想おわり☆☆☆ 凛「グフフフフフフフ……」
凛「これはいい……実にいいプランだにゃ……」
凛「真姫ちゃんを出し抜いて、かよちんを独り占めできるにゃ……」ニタニタ .
/从*´ ヮ`ル それから?
,O゙゙)=⊂二 )
/ ノ(( ̄_ノニニフ
'=-=、\>>_ノ/,.=-\
( ◎)゙ー――'( ◎) ≡3 ≡3 〜早朝・神田明神〜
穂乃果「へぇ〜〜、絵里ちゃんと昨日、山へハイキングへ?」
海未「ええ」
絵里「私たちだけじゃなくて、Aqoursや虹ヶ咲の子達と一緒にね」
穂乃果「なんで穂乃果も誘ってくれなかったのぉ〜?」不満顔
ことり「いいなぁ〜、楽しそうで……」
海未「いえいえ」首振り
海未「どっこい物事は、上手くいかないモノで……」
海未「なにせ絵里は、物音にびっくりしてあらぬ方向へ逃げ出すし……」
絵里「ちょっ!!ちょっと海未!!」アセアセ
海未「善子は勝手に単独行動を取るし……」
海未「そして、極めつけは……」 ☆☆☆海未の回想☆☆☆
花丸「あっ!」
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花丸「きれいなキノコが生えてるずらぁ〜〜!」
キノコを採取
花丸「秋の味覚も堪能できるなんて、ハイキング様々ずら〜!」
善子「やめなさいよ、そんな見るからに危ないキノコ……」怪訝
海未「!!」ギョッ 花丸「いっただっきま〜〜……」大口あ〜〜ん
海未「いけませんっ!!花丸!!」
花丸「ずらっ!?」ビクッ
善子「……う、海未?」
海未「その禍々しい色合いは、間違いなく笑いダケです!!」
海未「そんな物を食べたら、笑いっぱなしの生ける屍になりますよ!!」
花丸「え…………」青ざめ
善子「あ〜〜あ、怒られてやんの」プフッ
花丸「危うく善子ちゃんのスベり芸にも、笑ってしまう体質になる所だったずら」ジト目
善子「減らず口いうなぁ!!あとヨ(ry」
☆☆☆回想おわり☆☆☆ 海未「と、万事こんな調子だったのですよ」
ことり「た、大変だったんだねぇ……」
穂乃果「あ、笑いと言えばさぁ……」
穂乃果「昨日のデレマス、見た?」
ことり「見た見た!!」
にこ「私なんか、S-VHSビデオに標準録画して2回も見たわよ」
花陽「卯月ちゃん、あの後どうなっちゃうんだろうね……」
希「しっかし、よく地上波でアレを流したもんやね」
絵里「ウチなんか、あのシーンで亜里沙が凍り付いちゃったわよ」 真姫「凛なんか卯月ちゃんに感化されて、ものまねをやり始めるかもね」
穂乃果「うわぁ……絶対やりそうなヤツだよ、それ」
にこ「『笑顔なんて、誰でもできるにゃああああ!!』って?」
アハハハハハハハハ……
(そこへ、1人遅れて凛がやって来た……)
花陽「おはよう!凛……」
花陽「……ちゃん」
凛「………………」うつむき
穂乃果「ど、どうしたの?」
凛「……あのね」
凛「凛ね……」
凛「なんだか、急に元気が湧かなくなっちゃって……」
穂乃果「へ?」 真姫「ほらほら……」花陽に耳打ち
真姫「噂をすれば、なんとやらよ」
花陽「えぇ……」
にこ「へ、へぇ〜〜!そうなのぉ」ワザとらしく
にこ「ちなみに、いつ頃から?」
凛「昨日の夜9時54分ごろから……」
にこ(ククッ…………)笑い噛み殺し
にこ(ちょうど、デレマスの放送が終わった頃じゃない……)
凛「なんだか……」
凛「凛、スクールアイドルになるの、早かったみたい……」 絵里「あのねぇ、凛……」呆れ顔
お尻つねり!!
絵里「イタッ!!」∬cV◎ _☆v
にこ「もうちょっとだけ、続けさせましょうよ……絵里
」耳打ち
希「いつまであの調子が続くか、見物やん?」耳打ち
絵里「ええっ……」
海未「これで全員、揃いましたね!」
海未「では、これより朝練を始めます!」
海未「まずは2人一組で柔軟から……」 真姫「見てよ、花陽」体グググッ
花陽「えっ?」体グググッ
真姫「ひとりあぶれた凛を……」
凛「ハァ……ハァ……」ステップの練習
真姫「1人だけで、ああやってステップの練習をしてるわよ……」
真姫「まるで、昨日の卯月ちゃんみたいに……」
花陽「り……凛ちゃん……」困惑
凛「ハァ……ハァ……」
凛(こうやって、ひとりだけ孤独にトレーニングを続ければ……)
凛(卯月ちゃんみたいに、精神的に参っちゃうハズだにゃ……) 海未「朝から精が出てますね、凛」
凛「凛、もっと自分を追い込みたいんだにゃ!」ハァハァ
海未「では、凛には特別に練習メニューを増やしてあげますから、頑張って下さい!」
凛「星空凛、がんばるにゃあ!!」
海未「まずは腕立て1000回!!」
凛「ウオオオオオオオオオ!!!!」
海未「次は腹筋1000回!!」
凛「ヌオオオオオオオオオ!!!!」
海未「仕上げに階段50往復!!」
凛「デリャアアアアアアアアア!!!!」 〜そして……〜
凛「ゼェ……ハァ……」汗だく
海未「よくぞ特別メニューに耐え抜きましたね!凛」
(;>ω<)
_, ‐'´ \ / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/
凛(お、おかしい……)
凛(卯月ちゃんみたいに、壊れたかったのに……)
凛(思いに反して、体が健康に満ちあふれてるにゃ……) 海未「短時間で見違えましたね!凛」
凛「そ……そうかにゃ……」ゼェハァ
三森「やっぱ心の悩みは、体を動かすのが一番の解決策だよね!!」
希「今日も海未ちゃん、絶好調やね……」
にこ「ちょっと今、中の人が透けて見えたわよ……」
凛(ち……ちがうんだにゃあああああ!!)
凛(凛は壊れて、かよちんに心配されたいんだにゃああああああああ!!!!) ,ハiヽ、从*´ ヮ`ル それから
ノ"・,,'' ミ '、 と ) どうしたの?
(。,,/ヽ ヽミ-u'"゙゙´⌒ヾミ、
ノ ゝ )゙ミ三彡
( 、 ..)___彡( ,,.ノ
//( ノ ノ.ノ (
// \Yフ /´ .い ┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨┣¨
.(ノ ´ くノ //
くノ ┏━━━┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓ ┏┓
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凛「…………笑いたければ笑えば」ヤケクソ
にこ「何をトチ狂って、卯月ちゃんの真似を始めたと思ったら……」
にこ「花陽の気を引きたくって?……アハハ」
凛「ねぇ〜〜、にこちゃん!!」真剣な顔
凛「凛は一体どうしたらいいの!?」
凛「このままじゃかよちんは、真姫ちゃんにエヌティーアールされちゃうよぉ〜〜!!」
にこ「エ……、エヌ……?」
にこ「…………ああ、NTRの事ね」 凛「何でもいいから、ぜひお知恵を……」
にこ「そうは言ってもねぇ〜」
にこ「あんた、卯月ちゃんみたいな病みキャラとは、真逆の存在だからねぇ……」
凛「そんなぁ〜〜」
にこ「とりあえず、その締まらない面構えを何とかしたら?」
凛「面構え?」
にこ「もっとこう、暗く淀んだ表情は出来ないもんなの?」
凛「暗く、淀んだ……」
「…………」 (>ω<)/
(´ ω `)/
(´ _ `)/
凛「こ、こう?」
にこ「お、らしくなってきたわね……」
にこ「でもまだ、ギリで予選落ちね」
凛「ええっ?」
にこ「もう少し、感情を押し殺してみなさい」
凛「感情を……押し殺す……」
凛「……」
( ◉ _ ◉ )/ にこ「う……」
凛「どう?陰気くさい顔になった?」
にこ「そ、そうね……」
にこ「ちょっと、近寄りがたい表情ね……」
にこ「そういう表情が、いま、お台場方面で流行ってるって言うし……」
凛「じゃあ凛は今、流行の最先端にいるんだね」 にこ「午後の授業は、常にその表情でいなさい」
凛「わかったにゃ」
にこ「それと、人に何かを聞かれても、無反応に徹する事ね」
凛「かよちんでも?」
にこ「相手が誰であろうとよ」
にこ「見ざる・言わざる・聞かざるで押し通しなさい」 〜1年の教室〜
真姫「ねぇ、凛」
真姫「この間貸した300円、いつになったら返してくれるの?」
( ◉ _ ◉ )/
真姫「ちょっと!!人の話を聞いてるの!?」
( ◉ _ ◉ )/
真姫「??」
( ◉ _ ◉ )/
真姫「り、凛?」
肩掴み…… 真姫「まさか、目を開けたまま寝てるとか?」
ユッサユッサ……
( ◉ _ ◉ )/
真姫「き、気味が悪いわね……」怖気
花陽「どうしたの?2人とも」
真姫「あ、花陽」
真姫「なんか、凛がまったく応答しなくて……」
花陽「凛ちゃんが?」
( ◉ _ ◉ )/
真姫「さっきからずっと、この表情でウンともスンとも……」
花陽「ど、どうしたの?凛ちゃん」 キ〜〜ン コ〜〜ン カ〜〜ン コ〜〜ン
真姫「あ、予鈴だわ」
( ◉ _ ◉ ) ガタッ
/ ヾ
_| __|__
\ \
2人「!!??」ビクッ
スタスタスタ……
真姫「…………な、何よアレ」
花陽「無言で、教室を出て行っちゃった……」
真姫「多分、行き先は音楽室じゃない?」
真姫「つぎは、音楽の授業だし」
花陽「一応、意識はあるみたいだね……」 〜音楽室〜
ピアノポロロンポロロン……
♪「夕焼〜け 小焼け〜の〜 赤とんぼ〜」
先生「ストップスト〜〜ップ!!」ピアノバーン!!
( ◉ _ ◉ )/
先生「ちょっと、星空さん!!」
先生「あなた、1人だけ全く歌ってないけど、どういうつもりかしら!?」
花陽「先生、凛ちゃんはさっきからずっとこうなんです」
真姫「私たちが何を尋ねても、無言の行なんです」
先生「えぇ……」
( ◉ _ ◉ )/ 花陽「ねぇ凛ちゃん、一緒に歌おう?」実況テンプレ
真姫「あんまし、無理強いしない方がいいかもね」
( ◉ _ ◉ )/
真姫「ねぇ、凛……」
真姫「歌うのが嫌なら、せめて曲に合わせてコレを振りなさい」
マラカス差し出し
真姫「先生、今のところをもう一度お願いします」
先生「わ、わかったわ……」 ピアノポロロンポロロン……
♪「夕焼〜け 小焼け〜の〜 赤とんぼ〜」
( ◉ _ ◉ )/マラカス持ったまま棒立ち
先生「星空さんっ!!!!」ピアノバーン!!
真姫「お、おかしいわね……」
真姫「凛といえばマラカス、マラカスといえば凛なのに……」
花陽「り、凛ちゃん……」オドオド
花陽「一体、どうしちゃったの?」涙目
( ◉ _ ◉ )/ 从*´ ヮ`ル それから?
/ ヽ::::::
/ ヽ / /:::::
/ /へ ヘ/ /::::
/ \ ヾミ /|::::
(__/| \___ノ/:::::::
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/ y ):::
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( く::::::::
| \ ヽ:::::
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\ | /:::: ヽ 〈::
\ | i:::::: (__ノ:
__ノ )::::: 〜屋上〜
穂乃果「ねぇ〜〜、凛ちゃ〜〜ん」
穂乃果「一言だけでもいいから、何か言ってよぉ〜〜」
( ◉ _ ◉ )/
ことり「凛ちゃん……」
ことり「なんだか、マネキンさんみたいだね」
海未「いったい何が、凛を変えてしまったのでしょうか……」
海未「朝練の時は、あんなにはりきっていたのに……」
希「まさか、朝の卯月ちゃんのマネは、本当に……」
絵里「そっ、そんなぁ……!!」 ( ◉ _ ◉ )/
花陽「凛ちゃん……」
花陽「何か困った事があるんだったら、私に言ってよぉ……」
花陽「…………グスッ」
真姫「凛……」弱りきった顔
真姫「私たちにも、打ち明けられない事でもあるの?」
にこ(…………)
にこ(ここらでもう、潮時かしらね) にこ「…………凛」
にこ「もういいわよ」
にこ「花陽も、こんなにあんたを心配してるし……」
にこ「あんたの願いは、十分叶ったでしょ」
( ◉ _ ◉ )/
凛「…………そうだね」
7人「!!!!????」
凛「ねぇ、かよちん……」
凛「凛とかよちんは、友達なんだよね?」
花陽「なっ!!??」激しく混乱
花陽「今更なに言ってるの!?凛ちゃん!!」 にこ「花陽……」
にこ「凛はね、あんたの気を引きたくって、ワザと鬱病のフリをしてたのよ」
花陽「えっ!?」
真姫「それじゃあ何?にこちゃんの入れ知恵だったワケ?」
にこ「わっ!!私はあんた達のことを思んばかって……」弁解
( ◉ _ ◉ )/
凛「……だって」
凛「かよちんったら、最近は真姫ちゃんとイチャイチャしてる事が多いし……」
花陽「えっ!?」
真姫「バッ……バカねぇ!!」
真姫「そんな事で悩んでたワケ!?」 凛「……でもさぁ」
凛「凛と真姫ちゃんとじゃ、月とすっぽんだし……」
凛「もうかよちんには、凛は必要ないのかなって……」
花陽「そ、そんな事ないよ!!」
凛「!?」
花陽「凛ちゃんは……、凛ちゃんは……!!」
(言葉に詰まった花陽は、無言で凛の両手を強く握りしめ––––)
花陽「凛ちゃんは私の、ナンバー1でオンリー1の友達だよっ!!」
花陽「凛ちゃんの代わりになれる人なんて、誰もいないんだから!!」
凛「か……かよちん!!!!」胸ジーン…… 花陽「だから、いつまでもそんな顔してないで、また笑ってよ!!凛ちゃん!!」
花陽「凛ちゃんの笑顔は、誰にも真似できないんだから!!」
凛「うん……うん……」感激
真姫「はぁ……」溜め息
真姫(ホント、めんどくさいんだから……)
真姫(大体、幼なじみのあなたとじゃ、最初から勝負にならないわよ……) にこ「さ、無事によりを戻したんだから……」
にこ「早くその顔はやめて、元に戻りなさい」
凛「わかったにゃ!」
( ◉ _ ◉ )/
凛「…………」
花陽「??」
花陽「…………凛ちゃん?」 凛「ずっと……」
凛「この表情をしてたから……」
凛「元の表情が、わかんなくなっちゃった……」
花陽「」
凛「凛、前はどうやって笑ってたんだろう……」
8人「ええええええええええええ!!!!????」 凛「ど、どうしよう……」
凛「笑いたいのに……笑えないよう……」
凛「かよちんを心配させちゃったから、罰が当たったのかなぁ……」
花陽「そ!!そんなぁ!!」絶望
にこ「笑顔のない凛なんて、笑顔しかない卯月ちゃん以下の存在じゃない!!」
穂乃果「真姫ちゃん!!何とかならないの!?」
真姫「そんなの、私が聞きたいわよ……」
穂乃果「またまたぁ〜〜」
穂乃果「真姫ちゃんの家の病院には、人を笑わす薬とかあるんじゃないの?」
真姫「あるワケないでしょ!!そんなアブナイ薬!!」 ことり「薬がダメなら、整形とかはどうかなぁ?」
真姫「論外ね」バッサリ
真姫「これは心の問題だから、顔をいじっても無駄な努力よ」
絵里「困った事になったわね……」
希「どうしたら、凛ちゃんに元の笑顔を取り戻せるんやろ……」
海未「…………」
海未「笑わ……せる」
(きれいなキノコが生えてるずらぁ〜〜!)
海未「!!」ピーン!! 海未「あ……あります!!」
海未「凛に、笑顔を取り戻す方法が!!」
ことり「う、海未ちゃん!?」
海未「凛!!」
海未「ちょっとの間、待ってて下さい!!」
(と、海未が言うやいなや––––)
ヒュバッ!!
穂乃果「あっ!!海未ちゃん!!」
ことり「海未ちゃんが……消えちゃった……」
絵里「ハッ!!」
絵里「ま、まさか山へ……!!」 〜園田流・超高速移動の術〜
― ― ゴォォォォォォォ……
― ― ― ― ―
― ― ― ― ― ― ―
― ― /cVσ _VσV ― ― ―
― ― ― ― ― ― ―
― ― ― ― ― ―
海未「昨日、花丸が見つけた笑いダケ……」
海未「あれがあれば、凛は助かる……!!」 〜紅葉色づく秋の山〜
野鳥チチチ……
人気声優「あ、逢田さん、ひとりで紅葉狩りに山へ来たしw」
人気声優「今度は、GWと間違えなかったしw」
人気声優「あ……w」
人気声優「木の根元に、綺麗なキノコが生えてるしw」
ヒュバッ!!
人気声優「!?w」 海未「あ……ありました」ゼェゼェ
キノコを採取
海未「あとはこれを、凛に食べさせれば……」ゼェゼェ
ヒュバッ!!
人気逢田「……い、今の何だったしw」 〜再び、屋上〜
ヒュバッ!!
穂乃果「あ、海未ちゃん!!」
にこ「いったいどこへ行ってたのよ……」
絵里「!!」
絵里「そのキノコ……!!」
海未「さ!!凛!!」
海未「このキノコを食べるのです!!」
_,,,,,、----,―――--、_
.,,,―''"^ ,,/::::::::::::::::::::::::::::::`゙'''ー-,,
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l, /
\ _,,/
`'''''――――'''` 凛「……え?」
真姫「う、海未……」
真姫「そ……それってまさか……」
凛「や、やだよぉ……」
凛「そんな、あからさまに毒が入ってそうな……」
海未「もう!!何を躊躇っているのですか!!」
凛の口に、無理矢理キノコをインサート!!
凛「うぐぅ!!??」 海未「ほらっ!!しっかり咀嚼するのです!!」
凛「ぐ……うぐぅ……」
モグモグ……
…………ごっくん
凛「………………」
花陽「…………凛ちゃん」
凛「………………………………あは」
凛「あはははは…………」
8人「!?」 _人人人人人人人人人人人人人人人人人_
> アハハハハハハハハハハ!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
( ^ ▽ ^ )/
希「り、凛ちゃんの顔が……」
絵里「瞬く間に、笑顔が蘇ったわ!」
海未「やっと、本来の自分を取り戻しましたね。凛」
にこ「やっぱあんたは、病みキャラよりも躁キャラが似合ってるわよ」
ことり「よかったね!凛ちゃん!」
凛「あはははははははははあ〜〜〜〜はははははは」 真姫「やれやれ……」カミノケクルクル
真姫「今日の所は、海未に礼を言わなきゃね」
花陽「ありがとう!!海未ちゃん!!」
穂乃果「みんな!!今日のMVPの海未ちゃんを、胴上げするよ!!」
7人「おーーっ!!」
/cV^ _V^V
/⌒ /
/(_/\_ノ
(_ノ |||
ワッショイ! ワッショイ!
リ`^ヮ^)J(*’ヮ’*)๑^ᴗ^๑ )*╮
`\ ∧ /ヽ /
/ |/ |/ |
(_ノ_)_ノL_(_ノヽ_) 凛「ね、ねぇ、みんなあはははははははははは」
凛「笑うのはもういいのに、止まらなははははははははははははは」
凛「胴上げなんかしてないでうふふふふふふふふふ」
凛「今度は、笑いを止める方法をあはははははははははははははははははははははははは」
〜おわり〜
凛「ちょっと!!いい話風におわらせないでいひひひひひひひひひひひひひひひひひひ」 >>69
自分で調べろカス
なんのためのスマホだと思ってんだ?ゲロくせえんだよ しまむーとりんがべーどうして差がついたのか
慢心環境の違い 毎回クオリティ高いな
この作風以外で書いた作品があるのなら教えて欲しいな デレマス好きだからこの題材で面白いSS読めてうれしい
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