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花陽「7月22日は」にこ「米騒動!?」
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0001名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (5級) (ガラプー KKff-srwo [05004017452212_ex])
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2018/07/22(日) 00:07:36.52ID:z8tOcyzJK
【五月】

凛「かよちんのおにぎり、今日も大きいにゃ」

花陽「そ、そうかなぁ?」

凛「そんなに食べて大丈夫なのー?」

花陽「凛ちゃんに比べたら痩せてはいないけど…摂取してるカロリーの割には、私あんまり太らないし…」

凛「確かにそうだね…ものすごい量だから、普通の人の何十倍も食べてるはずなんだけどにゃ?」

花陽(あらためて言われると…確かに、ちょっと不思議。高卒でプロ入りしたばかりの野球選手が体重を増やすために無理してたくさん食べるって聞くけど…)

凛「そうだ!こういうことは専門家に聞けばいいんだよねー?」

花陽「専門家って…管理栄養士とか?」

凛「人の体のことならお医者さんが詳しいでしょ?」

花陽「え。でも私、別に病気ってわけじゃ…」

【一年教室】

凛「…というわけなんだけど」

真姫「ふーん。…まあいいけど」

花陽(西木野さんの病院で検査してもらうことになったよ)

真姫「どう?」

真姫ママ「小泉さん、過食症でもないみたいだし…数値的には何も異状は無かったわ。…ただ」

真姫「何かあるの?」

真姫ママ「過剰摂取したカロリーがどうなっているか…何もなければ説明がつかないのはわかるわよね?」

真姫「原因不明ってこと?」

真姫ママ「ここから先は、あまりにも荒唐無稽というか…私たちの手に余る話になるんだけど」

真姫「それって…」

真姫ママ「たとえば小泉さんは実は宇宙人でした♪とか」

真姫「ヴェぇ…冗談でしょ?」

真姫ママ「まあ…それくらい今の医学では解明できないような何らかの要因で、小泉さんは特別な運動もしないでアスリート並のカロリーを消費している…としか言いようがないわ」

真姫「…異状なし。小泉さんは健康そのもの」

花陽「よかったぁ…ありがと、西木野さん」

真姫(ただ…“異常”であることは明らか。小泉さんには何か、とんでもない秘密がありそうね)
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0002名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (ガラプー KK2b-srwo [05004017452212_ex])
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2018/07/22(日) 00:11:27.18ID:z8tOcyzJK
【翌朝・神田明神】

希「珍しいお客さんやな?」

真姫「ちょっと訊きたいことがあって…私より副会長のほうが専門だと思うから」

希「どういう話?」

真姫「医者がお手上げで神社へ持ち込むような話です」

希「それはまた…深刻な話?」

真姫「いや、本人はいたって健康なんですけどね」

希「なるほどなぁ…」

真姫「どう思います?」

希「別腹ってやつやない?」

真姫「べつばら?」

希「小泉さんはごはんが大好きだから、たくさん食べられる…ってことやろ?」

真姫「いや、でも限度ってものがあるでしょ?」

希「西木野さんは、それだけやないと思ってるん?」

真姫「検査した母が言ってるのよ。何かなければ説明がつかないって…」

希「んー。スピリチュアルな何かやったらウチにもわかるかな?」

真姫「そう思って頼みに来たんです」

希「わかったよ。今度ちゃんと調べてみる」

真姫「できるだけ早めにお願いします」

希「はいはい。じゃあ今日でいいかな」

【音ノ木坂・アルパカ小屋】

花陽「おはよう♪」

白アルパカ「メ゙ェ♪」
茶アルパカ「フガッ」

希(んー。お花や動物が好きで、優しい…普通の子やんな)

花陽「…?」

花陽(誰か、いたような…気のせいかな?)
0003名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (ガラプー KK2b-srwo [05004017452212_ex])
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2018/07/22(日) 00:13:46.13ID:z8tOcyzJK
キーンコーンカーン…

花陽「えーと…?」

希「ウチは東條希。生徒会の副会長や。生徒会長の次に偉いんよ」ドヤァ

花陽「は、はあ。小泉、花陽…です」

希「ふむふむ。近くで見るとなかなか…」

花陽「え!?」

希「じゃあ早速、調べさせてもらおうかな♪」ムフフ

花陽「あ、あの…?」ヒヤアセ

希「そんなに警戒しないで。初めての子にはやさしく」チョップ

希「いたっ><」

真姫「どこを調べようとしてるの!?…まったく」

花陽「西木野さん…」

希「いたた…冗談や、冗談。小泉さん、手を出してくれる?」

花陽「は、はい」

希「じゃあ、ちょっと失礼…」ギュ

ザァ…

希(スピリチュアル…いや、風を感じる?ここじゃない場所の…今とは違う季節のような)

花陽「副会長さん…?」

真姫「副会長?…何か見えたの?」

希「う、うん。稲穂が見えた気がするよ」

真姫「…稲穂?」キョトン

希(触れただけで、風を感じた…西木野さんの言う通り、小泉さんには何かありそうやな)

真姫「結局わからなかったんですか?」

希「小泉さんに特別な力がありそうな感じはするよ。摂取したカロリーを何らかの形で消費してるはず…ただ、それが何なのかはわからない」パラララ

真姫「…それで?」

希「カードにきいてみることにする」シュタタタ

真姫「占いでわかるとは思えないけど…」

希「まあ、まあ…」スッ

パタ

希「お…?」
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2018/07/22(日) 00:17:08.89ID:z8tOcyzJK
真姫「どうしたんですか?…そのカードは?」

希「小アルカナ、ワンドの5…逆位置や。喧嘩、口論、論争、抗争、対立といった暗示やな」

真姫「どういうこと?小泉さんを占ってるんですよね?」

希「そうなんだけど…何やろ?小泉さんは誰かと争うようなタイプには見えないし…」

【小泉家】

花陽(凛ちゃんが西木野さんに、西木野さんは副会長さんに頼んで私のことを調べようとしたんだ)

花陽(そんなに変なのかなあ。私の食欲…)モグモグ

花陽ママ「花陽?…ごはん、もういいの?」

花陽「あ、おかわり」

花陽ママ「ふふふ。はい、どうぞ♪」

花陽(エヘヘ。気になることがあっても、やっぱりごはんは美味しいよね♪)

穂乃果「私はコシヒカリ!穂乃果だよっ」

花陽「コシヒカリ大好き♪」ギュ

穂乃果「えへへ。いつも食べてくれてありがと♪」

海未「私は“ひとめぼれ”です」

穂乃果「どうして海未ちゃんが“ひとめぼれ”なの?」

海未「そ、それは…ハート…」

花陽「ハート?」

海未「みんなのハートを撃ち抜くから…です///」

『ばぁん!』

穂乃果「そっか。音ノ木坂の女の子たちが海未ちゃんにひとめぼれしちゃうんだね!」

花陽「“ひとめぼれ”も美味しいから大好き♪」ギュー

海未「ありがとうございます///」

にこ「…」

花陽「あ、あなたは…?」

にこ「“にこまる”よ」

花陽「にこまる…九州や四国とか、西のほうでよく作られてるお米だね」

にこ「あんた、最近私を全然食べてないでしょ?」

花陽「う、うん。東京ではちょっと珍しいっていうか、売ってるところも少ないし…」
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2018/07/22(日) 00:19:22.57ID:z8tOcyzJK
にこ「ひとめぼれやコシヒカリばっかり贔屓して…それで本当にお米好きって言えるの?」

花陽「そ、そんなことないよ。はえぬきやあきたこまち、つや姫やミルキークィーン、ゆめぴりかとか食べるし…」

にこ「あんたがよく食べるお米ってそれくらいでしょ。日本のお米への冒涜!恥よ!」

穂乃果「そこまで!?」

海未「でも東日本にも美味しいお米はたくさんあるのですから、わざわざ西から買わなくても…」

にこ「うるさいうるさい!私はあんたたちなんか認めないんだから!」

花陽「うーん…お米が…おこなの…」

凛「ねえ、かよちん!起きてよー!><」

花陽「凛ちゃん?…あ、あれ?…学校?」

凛「凛、英語の宿題やってきてないの!お願い、かよちん><」

花陽「アハハ…自分でやらなきゃダメだよぉ?」

花陽(でも授業が始まる前に起こしてくれてよかった。学校で居眠りしちゃうなんて…いねむり?)

花陽「稲…無理!?」

凛「?…なに言ってるの?かよちん」

花陽(そういえば…なんか変な夢を見てた気がするなぁ。μ'sの先輩たちがお米で…あれ、ほかにも誰かいたような?)

サラサラ…

花陽「How can I select the best rice? Given my druthers, I'd eat…」

教師「ん?…そこは日本語の発音でいいのよ。日本のお米の品種名だから」

花陽「I'd eat…コシヒカリ…」

『日本のお米への冒涜!恥よ!』

教師「はい、ありがとう。じゃあ次…」

花陽(…確かにコシヒカリは美味しいし、一番売れていて…でも、ほかのお米が劣ってるわけじゃないのに…)

キーンコーンカーン…
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2018/07/22(日) 00:26:08.94ID:z8tOcyzJK
【廊下】

真姫「…」スタスタ

花陽(西木野さん、行っちゃった…あれ?何か落ちてる)

パラパラ…

花陽「えっ」

ザバー

花陽「ピャァ!?…こ、これ…玄米!?」

花陽(いったいどこから…ああっ、お米で埋まっちゃう…西木野さんの物かもしれないのに)

ドバー

花陽「お、お米が…止まらない…品種は何だろう?」クンクン

花陽(って、それどころじゃないよぉ!このままじゃ生き埋めに…お米は好きだけど、ごはんが食べられないのは嫌><)

花陽「…だ」

\ダレカタスケテー!/

にこりん「チョットマッテテー」

花陽「えっ。…あ、あなたは…」

にこ「何やってんのよ。玄米風呂?…食べ物を粗末にするんじゃないわよ」

花陽「好きで埋まってるわけじゃ…いえ、お米は好きですけど…」

にこ「ほら、捕まって」

花陽「は、はい」ギュ

にこ「んしょ…っとと、ふんぬっ!」グイ

花陽「ピャァ!?」
にこ「わっ><」

ドサ

花陽「え」
にこ「あ」

花陽(引っ張り上げてくれたけど…先輩の体重が軽すぎて、私が押し倒すかっこうになっちゃった)

花陽「あ、あの…」

にこ「…なによ?」

花陽(かわいい///)ドキドキ

花陽(廊下がお米で埋め尽くされて…夢だよね?)
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2018/07/22(日) 00:28:34.52ID:z8tOcyzJK
花陽(夢の中なら…ちょっとくらい)ドキドキ

にこ「ちょっ…あんた、何…っ」チュ

花陽(柔らかい…華奢で小さくて、それに何だか…いい匂い///)ドキドキ

にこ(…な、なんで!?///)

花陽(見渡すかぎり、玄米の海…たくさんのお米に囲まれて…ああっ、幸せ♪)

にこ「…バカ」

花陽「あ…わ、私…その」

にこ「責任、取りなさいよ?」

花陽「え!?」

にこ「名前は?」

花陽「小泉、花陽…です」

にこ「はなよ?…私は、にこよ。矢澤にこ」

花陽「やざわ、にこ先輩?」

にこ「矢澤にこ…小泉にこ…わにこ、ミニコ」

花陽「はい?」

にこ「今より可愛いわね。悪くないじゃない」

花陽「はあ」

にこ「…けど、これ無くてあんたは平気なの?」カチャ

花陽「あっ、メガネ…私の」

にこ「知ってるわよ。さっき外れるまでかけてたじゃない」

花陽(そっか、引っ張り上げてもらって転んだときに落ちたんだ)

花陽「これくらい近くなら大丈夫です。顔がわからないほどじゃ…授業とか勉強のときは無いと困るけど」

にこ「ふーん。そ」

花陽「ヤザワ先輩は…」
にこ「にこよ」

花陽「にこ先輩は、その…メガネかけてる女の子って」

にこ「あんたは似合ってるし、いいんじゃない?…私は気にしないわよ。あっても無くても」

花陽(だけど…夢の中だからってメガネが無くても変わらないなんてことはなく、メガネをかけたときと外したときでは世界が違って見えて)

花陽(まるで…現実、みたいな?)カチャ
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2018/07/22(日) 00:33:37.48ID:z8tOcyzJK
(((┗─y(`A´)y-~ケッ!!
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2018/07/22(日) 00:35:15.22ID:z8tOcyzJK
(((┗─y(`A´)y-~ケッ!!
0010名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (ガラプー KK2b-srwo [05004017452212_ex])
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2018/07/22(日) 00:35:47.57ID:z8tOcyzJK
にこ「こんなにあるんだし…ちょっと貰っておこうかしら」ガサ

花陽「この玄米、品種は何でしょうね?」

にこ「わかんないわよ。けど玄米ってことは、まだ新しいお米なんじゃないの?」

花陽「見た目…匂いも、そんな感じがしますけど」

にこ「炊飯に時間かかるのが難儀だけど、栄養とか考えたら玄米のほうがいいわよね」

花陽「そう…ですね」

にこ「持てるだけ詰めるわよ!」ザー

花陽「…ふふっ」

にこ「何よ。笑ってないで、あんたも手伝いなさい!」

花陽「は、はい」

花陽(変なの…夢なのに匂いも感触も、ちゃんとある…)

にこ「お、重い…」ズッシリ

花陽「私が持ちますよ」

にこ「じゃあ手伝って。二人で運ぶわよ!」

花陽(でも校舎に大量のお米が溢れ出したら、もうちょっと騒ぎになりそうだけど…やっぱり夢なのかな)

花陽「あっ…忘れてた!」

にこ「なに?」

花陽「西木野さんの落とし物…かもしれない物が、お米の下に埋まってて…私、それを拾おうとして」

にこ「ニシキノ?…誰か知らないけど、もしかして…これ?」

花陽「あ。それです!たぶん…」

にこ「ん。…で、どーすんの?」

花陽「落とし物なら…届けてあげたほうがいいかなって」

にこ「仲いいの?その子と…」

花陽「い、いえ。お世話にはなったけど、まだそんなには…」

にこ「ふーん…」

花陽「にこ先輩?」

にこ(変に独占欲とか見せたらウザがられる?…けど、はなよって優しそうだし)
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2018/07/22(日) 00:42:22.02ID:z8tOcyzJK
にこ「はなよ、って…どういう字?」

花陽「花火の花に、太陽の陽です」

にこ「えらく熱い例えね…花陽、か。綺麗な名前」

花陽「そ、そうですか?…にこ先輩は?」

にこ「ひらがなで“にこ”よ」

花陽「そうなんだ…」

にこ「…変?」

花陽「そんなことないですよ。可愛くて…にこ先輩に似合ってると思います」

にこ「当然よ。宇宙一可愛い私に相応しい名前でしょ」ドヤァ

花陽「そうですね…ふふふ」

にこ「ねえ、花陽。…もう一回」

花陽「はい?」

にこ「…してくれる?」

花陽「!…は、はい」

花陽(見渡すかぎり玄米でいっぱい…人は、いないよね?)

花陽「にこ先輩…」ギュ

にこ「…花陽///」ドキドキ

希「大胆やなあ」

絵里「覗き見なんて悪趣味よ」

希「のぞみだけに覗き見!」

絵里「…くだらない」

希「けど廊下の真ん中で堂々としてるわけやし」

絵里「それはそうだけど///」

希「音ノ木坂の生徒会長さんとしては、どない?」

絵里「あの二人のことより、問題はこれでしょう?」ガサ

希「まあね。大量のお米…それも玄米なんて、誰が持ってきたんやろな?」

絵里「早く片付けないと、明日の授業に差し支えるわ」

希「けど…これって」

絵里「なに?」

希(こんな状況で、あの子たち冷静すぎやんな?…もしかして小泉さんが…?)
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2018/07/22(日) 00:45:01.22ID:z8tOcyzJK
(((┗─y(`A´)y-~ケッ!!
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2018/07/22(日) 00:45:46.81ID:z8tOcyzJK
花陽「い、行かないよ」

にこ「本当に?」

花陽「うん。落とし物は…明日学校でも渡せるし。とりあえず連絡だけ」

にこ「そ」

花陽「ふー。何とか校舎からは脱出できましたね…」

にこ「あんまり騒ぎになったりしてないみたいだけど、周りに誰もいなかったのかしらね?」

花陽「さあ…?でも明日まであのままだと、遅かれ早かれ…」

にこ「そーね。…ところで、花陽?」

花陽「はい?」

にこ「いつもお昼はどうしてるの?」

花陽「お弁当です。母が作ってくれて、私も手伝ったり…」

にこ「料理、得意なの?」

花陽「えーと…簡単な物はだいたいできるけど…お弁当を全部自分で作るほどじゃない、かな。にこ先輩は?」

にこ「私は自分で作るわよ。何だったら花陽の分も作りましょうか?」

花陽「え。…にこ先輩の手作り!?」

にこ「私のじゃ不満?」

花陽「そんなことないです!…食べてみたいな♪」

にこ「じゃあ明日作ってあげる。お米も手に入ったことだし」ズッシリ

花陽(うーん。…まあ、たまには玄米もいいかな?)

花陽(けど、袋とか無いから品種や産地がわからない…精米してあれば炊いて食べたらある程度は違いがわかるんだけど、玄米じゃ自信ないなあ)

花陽「あ、西木野さん?…生徒手帳、廊下に落ちてたから…うん。持ってる」

にこ「…」ギュ

花陽「わ」

『わ?』

花陽「な、なんでもないよ。えーと、じゃあ明日、学校で渡s」チュ

花陽「んっ…も、もう。にこ先輩///」

『は?…誰かいるの?』

花陽「と、とにかく明日ね!…じゃあ」
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2018/07/22(日) 00:48:48.40ID:z8tOcyzJK
花陽「にこ先輩。やめてよぉ…」

にこ「花陽が悪いのよ。私は花陽と電話したことないのに」

花陽「だって今日知り合ったんだし…目の前にいるんだから」

にこ「ちゃんと私のも登録しといて」

花陽「あ、そうですね…じゃあ」

花陽(にこ先輩、わりと甘えてきたりするんだね…かわいいなぁ///)

【神田】

にこ「ふー。重いわね…ちょっと休んでいかない?」

花陽「そうですね…えーと、どこがいいかな?」

にこ「そこのお店に入りましょ」

花陽「え?…あれって、穂むら…」

ガララ

穂乃果「いらっしゃいませー♪」

花陽「あ」

穂乃果「ん?…ああ!花陽ちゃん…と」

にこ「…あんた」

『いま私たちがここにいる…この想いを!』

穂乃果「えーと?…先輩ですよね」

にこ(花陽も、こいつらのライブを見に来てた…そういえば)

『なに?これ』
『さ、さあ?』

にこ(すっかり忘れてたけど、あの時点で花陽もμ'sとかに興味があったんだ)

穂乃果「ゆーきほー!お茶ー!」

雪穂「はいはい…」パタパタ

穂乃果「さ、上がって上がって♪」

花陽「お邪魔します…」

にこ「よく来るの?」

花陽「いえ、全然…にこ先輩も知り合いなんですか?」

にこ「違うわよ」
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2018/07/22(日) 00:54:40.28ID:z8tOcyzJK
『あの人たちって芸能人とかなんですか?』
『学校で結成されたアイドル。聞いたことないの?』

にこ(話したことはあるけど、向こうは私だって気づいてないみたいだし)

花陽「ここかな…?」スーッ

海未「らーんららーんららん♪ららららーん♪」

花陽「」

にこ(もう一人いたのか…)

パラパラ…

花陽「あ、あれ?…閉まらない」

海未「!?」

にこ「いや、閉めてどーすんのよ。ここでしょ?」

海未「あ、あなたたちは…」

花陽「わ、私…何も見てません!」

にこ「…見たけど」

海未「忘れてください!///」

にこ「ふー。重かった…」ドサ

海未「うう…埋まりたい…///」カァァ

花陽「埋まる…って」ザー

うみにこぱな「!?」

花陽「ま、またお米が…」

海未「これは…何事です!?」

にこ「私の荷物からこぼれて…るわけじゃないみたいね」

花陽「でも、どうして…学校じゃないのに」

にこ「誰かの仕業だとしたら、学校のときと同じ奴がここにいるんじゃない?」

花陽「にこ先輩…じゃないですよね?」

にこ「当たり前よ。無駄にばらまくくらいなら持って帰らないっての」

サラサラ…

海未「このままでは穂乃果の部屋が玄米で埋まってしまいます!」

にこ「とりあえず外に出ましょ。あんたは高坂を呼んできて」

海未「そ、そうですね。穂乃果の安全が第一です」

ドタバタ
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2018/07/22(日) 00:58:10.32ID:z8tOcyzJK
ことり「えーと…?」

穂乃果「なんか玄米でいっぱいになっちゃって…部屋に入れないから場所変える?」

海未(しかし…あの先輩が気になることを言っていましたね)

『誰かの仕業だとしたら、学校のときと同じ奴がここにいるんじゃない?』

海未(学校でも同じ事が?…なら、こんなことができそうな人は…)チラ

ことり「…なに?海未ちゃん」

海未「ことり…最近“玄米を毎日食べたい”とか考えませんでした?」

ことり「私は何もしてないよ。今回は…」

穂乃果「今回?」

ことり「な、なんでもないのよ。なんでも…」

【小泉家】

花陽(μ'sの先輩たちに会えたけど、お米騒ぎでスクールアイドルの話どころじゃなかったね…)

花陽(お米騒ぎ…米騒動!?)

花陽ママ「米騒動って、お米の価格が高騰して困った人たちが起こした暴動…だったかしら?」

花陽「うん。1918年だからちょうど百年前だね…7月22日の夜から23日にかけて最初の動きがあったとか」

花陽(音ノ木坂や穂むらで玄米が大量発生したのは、お米はタダで手に入るし、いわゆる米騒動とは逆だけど…)

花陽(でもホントに誰がどうやって玄米を…?)モグモグ

【翌日・一年教室】

花陽「いったい何d」

クスクス

花陽(廊下を埋めつくした大量の玄米は、きれいに無くなってた。誰かが片付けたのかな?…それとも、やっぱりあれは夢?)

サラサラ…

モブ一年「わぁ!?…なにこれ?」

花陽「え」

ザワザワ…

凛「お米…?」

真姫「玄米ね」

パラパラ

モブ一年「な、なんで米が降ってくるのよ?」
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2018/07/22(日) 01:00:26.73ID:z8tOcyzJK
教師「何してるんですか?授業中ですよ」

モブ一年「私は何もしてません。急に玄米が降ってきて…」

教師「上には誰もいませんよ。天井に穴でもあいてたかしら?」

花陽(やっぱり夢じゃなかったんだ。今度は授業中の教室で、みんな見てるし…)

教師「片付けるのは後でいいから、授業に集中してくださいね」

モブ一年「はい…」

花陽(お米…止まったみたい。今回は埋まるほどの量じゃなかったね)

キーンコーンカーン…

花陽「…っていうことがあったんだけど」

真姫「さっきも急に玄米が降ってきたわね」

凛「凛も見てたよ。昨日もあったのー?」

花陽「うん。昨日は廊下を埋めつくすほどの量で…私も玄米に埋まって大変だったの」

真姫「やっぱりスピリチュアル…?」

花陽「え?…何?」

真姫「いや、何でもないわ。私ちょっと用事があるから…生徒手帳ありがと」

花陽「あ、うん」

スタスタ

凛「かよちんはμ'sの先輩のとこ行くんだよねー?」

花陽「えーと…私も別の用事があるっていうか」
にこ「花陽!」タタッ

花陽「にこ先輩」

にこ「お弁当持ってきたわよ。食べましょ」ギュ

花陽「はい。ありがとうございます♪」

凛(もしかして…凛ってお邪魔!?><)

真姫「星井さん」

凛「星空にゃ」

凛(結局、凛も西木野さんについて行くことにしたよ)

凛「生徒会室に何しに行くのー?」

真姫「副会長に話があるの。あの玄米のことも何かわかるかもしれないし」
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2018/07/22(日) 01:06:39.28ID:z8tOcyzJK
【生徒会室】

希「や。今日はウチらとお昼ご一緒してくれるん?」

真姫「私が、ただお昼食べに生徒会室まで来ると思います?」

絵里「もしかして昨日の…大量の玄米の件?」

凛「生徒会の人たちも知ってるんですかー?」

希「まあ昨日、ウチらは直接この目で見たからね」

真姫「変な気配とかは感じなかったんですか?」

希「全く無いってこともないけど…お米自体は普通の玄米やったよ。悪いものでもないみたいやし…不思議だけどね」

絵里「でも誰の仕業かわからないし…やっぱり人の力では無理なのかしら」

希「んー。けどホンマ、お米以外の何かを感じ取れないんよ。強いて言うなら、お米の意思としか…」

凛「お米の石?…異物混入にゃ」

真姫「ああ、米以外の異物混入率が高いお米は品質の等級が下がるのよね」

希「いや、石ころの石やなくてね…」

凛「AよりA′のほうが下なんてまぎらわしいにゃ。米マイナーリーグではAよりA+(アドバンスドA)が上だもん」

真姫「確かに…しかも標準値がA′なのよね。“普通”って無印が一般的じゃない?」

絵里「っていうより、どうしてAとBだけで五段階あるの?…普通にCやDって呼べばいいのに」

凛「それならマイナーリーグは3AからA-(ショートシーズンA)まで、Aだけで五段階あるにゃ」

希「お米もマイナーリーグもわかりにくいね…誰が決めたんやろな?」

【中庭】

花陽「すっごく美味しい!カジキの竜田揚げ…ですよね?」

にこ「そうよ。メカジキ…いわゆるソードフィッシュ」

花陽「ソード…騒動…米騒動!?」

にこ「は?」

花陽「な、なんでもないです…エヘヘ」

にこ「つーか、敬語じゃなくてもいいわよ。私、花陽の…彼女、でしょ?」

花陽「そう…だね。じゃあ、にこ…ちゃん?」

にこ「ん。…そういえば聞きそびれたけど…苦手な物やアレルギーとかある?」

花陽「アレルギーは無いよ。基本的に何でも食べられるし…ごはんと、ごはんに合う物は何でも好き♪」

にこ「作り甲斐があるわね。…ふふ」

花陽(ごはんの量が、いつもより少なめ…だけど、これくらいのほうが体にいいのかな?)
0020名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (ガラプー KK2b-srwo [05004017452212_ex])
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2018/07/22(日) 01:09:43.93ID:z8tOcyzJK
にこ「花陽…あんた、μ'sに興味あるの?」

花陽「えっ。…う、うん。まあ、好き…だけど」

にこ「単純にファンとして応援してるってこと?」

花陽「そう…かな?」

『かよちんは、アイドルになりたいんだよねー?』

にこ「本当にそれだけ?」

花陽「え?…アハハ。浮気なんてしないよ。にこちゃんがいるし」

にこ「そうじゃなくて。花陽がアイドルになりたいんじゃないかってこと」

花陽「そ、それは…だって、私じゃ無理だし…」

にこ「なれるわよ。スクールアイドルなら」

キーンコーンカーン…

花陽「あっ…お昼休み終わっちゃうね。じゃあまた…」

にこ「今日も一緒に帰れる?」

花陽「うん」

にこ「そ。じゃあ待ってるから。先に帰らないでよ?」

花陽「もちろんだよ。一緒に帰ろう」

【放課後】

パラパラ…

花陽「あ(…また玄米!?)」

花陽(あれ?…なんだか今までとは違う…お米はほんのちょっとずつで、しかも落ちてくる位置がだんだん離れていく)

花陽(これって…もしかして、呼んで…る?)

パラパラ パラパラ

花陽(どこかへ向かってる?…追いかけたら何かわかるかも)

【本校舎最上階】

パラパラ カツン

花陽(屋上に出られるドアにお米が当たって…ここまで、かな?)

ガチャ ギィ…

ことり「?」

海未「誰か来たようですね」

穂乃果「花陽ちゃん!」
0021名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (ガラプー KK2b-srwo [05004017452212_ex])
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2018/07/22(日) 01:11:48.60ID:z8tOcyzJK
花陽「あ…すみません。あの…お米が」

ことり「お米?」

花陽(やっぱりμ'sの誰かが?…ううん、そんなことより)

『なれるわよ。スクールアイドルなら』

花陽「あ、あの…私、μ's…」

穂乃果「え?」

真姫「はっきり言っちゃいなさいよ。ここまで来たんだから」

凛「あと一歩だよ。かよちん♪」

ドン

花陽「ピャァ!?」
穂乃果「わぁ!?」

ドサドサッ

花陽「いたた…もう、凛ちゃん。急に…あっ、先輩!?」

穂乃果「」

ことり「穂乃果ちゃん!」
海未「穂乃果!?」

凛「一発KOにゃ」

真姫「意外とたくましいのね」

花陽「二人が押したからでしょ!?…先輩、高坂先輩!><」

花陽(やっぱりごはんの量は減らして正解かも…)トホホ

【正門】

にこ「…で、どうだったのよ?」

花陽「う、うん。三人で高坂先輩をKOしちゃったけど…三人とも入部すれば許してくれるって」

にこ「そんなんでμ'sに入っちゃったわけ?…三人とも?」

花陽「アハハ…きっと二人とも本当は興味があったんじゃないかなぁ」

にこ(花陽がいつまでも迷ってるようなら私が…と思ったけど、必要なかったわね)

花陽「…でも、これから毎日練習で…一緒にいられる時間が減っちゃうね」

にこ「じゃあやめる?」

花陽「や、やめない…」
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2018/07/22(日) 01:18:54.23ID:z8tOcyzJK
(((┗─y(`A´)y-~ケッ!!
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2018/07/22(日) 01:19:55.84ID:z8tOcyzJK
(((┗─y(`A´)y-~ケッ!!
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2018/07/22(日) 01:20:27.06ID:z8tOcyzJK
にこ「ま、頑張んなさいよ。たまにサボってデートするくらい平気でしょ?」

花陽「入ったばかりで、もうサボること考えてていいのかなぁ…」

にこ「いいのよ。ただサボりたくてサボるんじゃなくて、私のためにサボるんだから」

花陽「にこちゃんっていうか、私のためでもあるっていうか…」

にこ「二人のため、ね」

花陽「…うん」ギュ

にこ(いつも何かにビビってるような雰囲気だけど、肝心なとこはしっかりしてる。案外いい線いくかもね)

花陽「そういえば…にこちゃんは部活やってないの?」

にこ「あー、うん。あるような、ないような…」

花陽「え?」キョトン

にこ「…そのうちね」

花陽「はあ」

花陽(にこちゃんは三年生だから、私より二年長く音ノ木坂にいるんだよね。…私、にこちゃんのことまだ全然知らないな…)

花陽(三年生…そっか、私が音ノ木坂でにこちゃんと一緒にいられるのは残り一年もないんだ。ただでさえ少ない時間を…早まったかなぁ)

【翌朝・神田明神】

にこ「…」ジーッ

花陽「えーと…何してるの?…にこちゃん」

にこ「…よくわかったわね。メガネ外してて…」

花陽「あ、うん。今日はコンタクトなの」

にこ「練習だから?」

花陽「うん。メガネ、邪魔になるかなって…」

にこ「ふーん…」

花陽「心配して見に来てくれたの?」

にこ「まあ…ね。たぶん花陽が一番どんくさい感じだし」

花陽「えぇ…ひどいなぁ」

にこ「冗談よ。…ちょっとでも一緒にいたいと思っただけ」

花陽「にこちゃん…えっと、終わったら一緒に行く?」

にこ「そーね。見ててあげるから、しっかりやんなさいよ」
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2018/07/22(日) 01:24:17.31ID:z8tOcyzJK
(((┗─y(`A´)y-~ケッ!!
0026名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (ガラプー KK2b-srwo [05004017452212_ex])
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2018/07/22(日) 01:24:57.34ID:z8tOcyzJK
真姫「…あなたから声かけてよ」

凛「いやいや、ここは西木野さんから…」

真姫「嫌よ。神田明神って馬いるじゃない」

凛「凛だって蹴られたくないにゃー」

【六月・神田明神】

にこ「」サッ

ことり「んー?」

にこ(花陽はまだ来てないみたいね…つーか、南だけ?…全員ここに集まるわけじゃないのかしら?)

穂乃果「ささささっ」

パラパラ…

穂乃果「あれっ、誰もいないや…お米?」

にこ(またあの玄米…おかげで高坂たちをごまかせたけど。相変わらず謎ね)

【音ノ木坂】

ザァァァ…

穂乃果「どしゃ降りー」

ことり「梅雨入りしたって言ってたもんね」

花陽「ん?…あ、あれ?」

ガチャ

真姫「なんで開ける…って、この音…まさか」

凛「玄米が降ってるにゃ!」

穂乃果「えーと…雨じゃないから練習できる!?」

海未「やめておいた方が…玄米は雨水と違ってその場に積もりますから」

ことり「足元が不安定で、しかも高くなったら危ないよ」

真姫「それに、もともと雨の予報でしょ。雨まで降りだしたら最悪よ」

花陽(お米が私たちの邪魔をしてる?…でも、いったいどうして…?)
0027名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (ガラプー KK2b-srwo [05004017452212_ex])
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2018/07/22(日) 01:27:16.71ID:z8tOcyzJK
【都内某ファーストフード店】

にこ「」サッ

花陽「?(…今のは)」

ヴヴヴ

花陽「ピャァ!?」

ことり「?…どうしたの?」

花陽「な、なんでもないです(…にこちゃんだ)」

『もしかして今、近くにいる?』

『いるわよ。練習は中止でしょ?こっそり抜け出しなさい!』

『いいのかな…デート?』

『何でもいいの。花陽と一緒に居られれば』

花陽(…にこちゃん///)

『わかったよ。隙をみて出るから』

『ん。先に出て待ってる』

穂乃果「明神さまでいいじゃん」

海未「でも雨が降ったら濡れてしまいますよ」

穂乃果「60%でしょ?今降ってないよ」

真姫「60%ならだいたい一日のどこかで降るわよ。予報によると午後からって話だし」

花陽(今なら…)ソローリ

凛「かよちん、どこ行k」ムギュ
ことり「しーっ。ダメだよ」

花陽(ことり先輩ありがとう…ごめんね凛ちゃん)ダッ

ことり(頑張って。かよちゃん♪)

凛(柔らかいにゃー///)ドキドキ

【外】

花陽「にこちゃん」

にこ「来たわね。…さ、行きましょ♪」ギュ

花陽「お天気いまいちだけど…」

にこ「降りだす前にどこか行っとく?」

花陽「えーと…じゃあ、どっちかの家とか?」

にこ「え」
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2018/07/22(日) 01:30:05.57ID:z8tOcyzJK
花陽「…ダメ?」

にこ「あー、そうね…じゃあ花陽の家でいい?」

花陽「うん」

にこ(花陽は毎日練習だったから、なんだかんだでまだお互いの家に行ったことないのよね)

パラ パラ…

にこぱな「えっ」

ザー

花陽「玄米キター!」

にこ「ちょっ…なんで今なのよ。空気読みなさい!」

花陽「お米だけに…食う気?」

にこ「バカ言ってないで走るわよ!」

花陽「う、うん」

ドタバタ サラサラ…

花陽「なんか追いかけてくるよ!?私たちの上だけお米が降ってるみたい…」

にこ「どうなってんのよコレ…もしかして、廊下に積もった玄米を持って帰って食べたせい?」

花陽「そういえば…お弁当に入ってたから私も食べたけど」

にこ「でも、じゃあ最初の玄米はなんで降ったのよ?あれが一番多かったじゃない」

花陽「うーん。なんだろ…お米に呪われるようなことをした覚えは…」

【小泉家】

花陽「ただいま」

にこ「お邪魔します…」ドキドキ

花陽「お母さん、今日はまだ帰ってないみたい」

にこ「あ、そう…」ガクッ

パラパラ…

にこ「え」

花陽「服とか靴の中にお米が入っちゃってたみたい」

にこ「まぎらわしい…私もだけど」

花陽(…思い出した。にこちゃんと知り合う前に、夢の中で…)

『それで本当にお米好きって言えるの?』
0029名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (ガラプー KK2b-srwo [05004017452212_ex])
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2018/07/22(日) 01:36:50.48ID:z8tOcyzJK
にこ「…夢?」

花陽「うん。まだほとんど話したことなかったから、そのときは気づかなかったんだけど…」

にこ「何、まさか夢に出てきたから私を意識するようになった的な?」

花陽「ううん。夢は関係なくて、にこちゃんが可愛かったから…それと」

にこ「?」

花陽「お米が降るなんて現実ではあり得ないと思ってたし…きっとまだ夢の中なんだって…それで、その…」

にこ「花陽…」

花陽「ご、ごめんね。でも誰でもよかったわけじゃなくて…たぶん、にこちゃんだから」

にこ「まったく…結果的に私だったからいいけど」

花陽「う、うん。今はにこちゃんがいるし、夢の中でも無茶はしないよ」

にこ「当たり前よ。…夢とかじゃなくて、ちゃんと起きてる時に…」

花陽「にこちゃんだけ…だよ」ギュ

にこ「…ん」チュ

ドサ

にこ「わ」

花陽「あ…そうだ。もうひとつ」

にこ「なに?」

花陽「私のはμ'sのプロフィールに載せてるけど…にこちゃんの誕生日、聞いてなかったなって」

にこ「あー。…7月22日よ」

花陽「来月なんだね。間に合ってよかった…」

にこ「まあ、いろいろ慌ただしかったからね。この一ヶ月…」

花陽「にこちゃんと仲良くなれたのは…お米のおかげ、かなぁ?」

にこ「そーね。それだけは、あの変な玄米に感謝してもいいかも」

花陽「お米自体は普通の玄米でしょ?」

にこ「急に降ってこなければ、ね。…結局あれ品種は何なのかしら?」

花陽「精米してみないとわからないけど…もしかしたら」
0030名無しで叶える物語(神都グランドカナン) (ワッチョイ 4ba7-wk8S [121.113.168.17])
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2018/07/22(日) 01:38:07.56ID:lkdhcGFd0
支援
0031名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (ガラプー KK2b-srwo [05004017452212_ex])
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2018/07/22(日) 01:39:02.82ID:z8tOcyzJK
【翌日・音ノ木坂】

ことり「あ、うん。調べておいたよ」

花陽「やっぱり!」

真姫「わざわざそんなこと…」

穂乃果「さすが、ことりちゃん♪」

ことり「えへへ。…はい、これだよ」ペラ

花陽「え。こんなに…もしかして、全部…?」

海未「毎回サンプルを採取して調べたのですか!?」

凛「すごいにゃ!」

花陽「音ノ木坂本校舎廊下、一年教室、屋上、穂むら、神田明神、ファーストフード店付近…全部品種が違う!」

ことり「そうだけど…ごめんね。お米には詳しくないから、品種まで特定はできなくて」

花陽「えーと…たとえば、なんですけど。南魚沼産コシヒカリの玄米が降ってきたとして、調べればわかりますか?」

ことり「それならわかるよ。手に入りやすい有名なお米はだいたいデータを取ってあるから」

花陽「ということは…」

ことり「降ってくる玄米は今のところ全部、それ以外のお米。しかも多分、複数品種の混合なし」

花陽(手に入りにくい、マイナーな品種!…それって)

『それで本当にお米好きって言えるの?』

花陽(やっぱり…ただの夢じゃなかったんだ)フルフル

花陽(各道府県ローカル、比較的広域でも作付下位か東京から遠い。あとは海外と…加工など用途別の品種)

花陽「真姫ちゃん!」

真姫「な、なに?」

花陽「イタリアのお米を使ってるでしょ?」

真姫「ええ。リゾット用のカルナローリくらいなら家にあるけど…」

花陽「ことり先輩にサンプルをあげて。あと、穂乃果先輩!」

穂乃果「え、私も?」

花陽「お店で使う米粉って、お米の品種までわかりますか!?」

穂乃果「ああ、そういえばお父さんがこだわってるようなこと言ってたっけ。家に帰ればわかると思うよ」

花陽「品種がわかったら少し分けてもらえますか!?」

穂乃果「ことりちゃんにあげればいいの?」

花陽「はい。お願いします!」
0032名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (ガラプー KK2b-srwo [05004017452212_ex])
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2018/07/22(日) 01:43:39.31ID:z8tOcyzJK
海未「それより、部の申請に行かなくていいのですか?」

穂乃果「あ、そうだった…」

花陽「申請?」

穂乃果「うん。昨日話してたんだ。もう五人いるじゃん!って…私、申請するのすっかり忘れてて。エヘヘ」

『いいえ。部活は同好会でも最低五人は必要なの』
『あと二人やね』

【生徒会室】

絵里「ほのか224という北海道固有の品種が存在します」

穂乃果「ほ、穂乃果?」

花陽「お米…ですよね?」

絵里「ええ。あなたたちの申請を受けるわけにはいきません」

海未「意味がわかりません…」

花陽「ほのか224…あるかも」

ことり「降ってきた玄米のこと?」

花陽「はい。穂むらのが、もしかしたら…」

希「なるほどなあ。誰かの仕業やったらそこに意図的に関連性をもたせた可能性もある」

花陽「北海道では有名でも全国的に見ればマイナーだし、ことり先輩のデータにも…」

ことり「うん。別の“ほのか”って名前のお米は知ってたんだけど…」

【アイドル研究部・部室】

にこ「…来ないわね」

【廊下】

ザバー

穂乃果「わぁー!?」

真姫「ヴェぇ…また玄米!?」

凛「量が半端ないって!お米ハンパないって><」

海未「とにかく埋まる前に逃げましょう!」

ことり「でもお米の勢いがすごくて…流されちゃうよ!?」

花陽「最初のより…ああっ」

\ダレカタスケテー!/

のぞにこ「チョットマッテテー」

ドバババ
0033名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (ガラプー KK2b-srwo [05004017452212_ex])
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2018/07/22(日) 01:46:32.42ID:z8tOcyzJK
ことり「あっ、ここはお米に埋まってないみたい…」

真姫「止まった?…いや、流れから外れたのね」

海未「ひとまずそこの教室に…それとも物置でしょうか?」

凛「アイドル研究部…って書いてあるにゃ」

花陽「アイドル?」

穂乃果「ごめんください。誰かいますかー?」コンコン

にこ「やっと来たわね…入っていいわよ」

穂乃果「はあ。失礼します…」ガチャ

凛「やっぱり物置?」

にこ「うっさい。部室よ、部室。外に書いてあったでしょ」

花陽「にこちゃん!?」

穂乃果「にこちゃん?」

にこ「先輩よ!」

穂乃果「ご、ごめんなさい。先輩…」

花陽「にこちゃんが、どうしてここに…?」

にこ「言ったでしょ。そのうちって…どうせ希あたりが喋ると思ってたけど」

海未「副会長ですか?…何も聞いていませんが」

にこ「はぁ?…じゃあ、なんであんたたち来たのよ?」

凛「大量のお米に流されてきただけにゃ」

花陽「う、うん。偶然っていうか…ここ、もしかして…にこちゃんの部室?」

にこ「そうよ。アイドル研究部」

海未「ことり、知ってました?」

ことり「ううん。私が調べたのは目立った実績がある部活動だけだし…」

『といっても、あんまり目立つようなのは無かったんだー』

にこ「悪かったわね。目立たなくて…」

真姫「っていうか、何する部活なんですか?…ほかの部員は?」

にこ「いないわよ。今はね…活動も縮小して、文字通りアイドルの研究だけ」

花陽「教えてくれたらよかったのに…」
0034名無しで叶える物語(王都図書館司書室) (ガラプー KK2b-srwo [05004017452212_ex])
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2018/07/22(日) 01:49:11.72ID:z8tOcyzJK
にこ「いや、だって花陽が入った時点でμ'sは六人でしょ。申請すれば部活動として…」

穂乃果「それが、なんだかよくわからないうちに却下されちゃって…」

にこ「…絢瀬ね?」

『だったら…たとえ五人集めてきても、認めるわけにはいかないわね』

花陽「うん…だから、まだ私たち正規の部活動じゃないの」

にこ「ったく…しょうがないわねー。だったら条件つきで部室使わせてあげてもいいけど」

穂乃果「ホントですか!?」

海未「助かります…けど」

真姫「何なんですか。条件って」

にこ「練習の休養日を作りなさい。梅雨の間はいいけど、過ぎたら猛暑でしょ。疲れも溜まるし」

海未「確かに…現状、練習場所は屋外だけですし、日中の屋上などは特に…」

真姫「35℃を超えると命にかかわる危険レベルね」

花陽「もしかして、にこちゃんも…?」

にこ「…なによ?」

花陽「練習とか…経験あるのかなって。スクールアイドル…」

ことほのうみりんまき「えっ」

にこ「…さあね。それより、どうなの?…この条件」

海未「では雨天などによる中止が無かった週は、必ず一日休養日を設けます」

にこ「週一休みか。いいわ。…じゃ、全員これに名前書いて」ペラ

穂乃果「…これって」

花陽「アイドル研究部…」

にこ「そうよ。部外者が部室使ってたら、また絢瀬に何言われるかわかんないでしょ」

海未「なるほど…全員アイドル研究部の部員なら、部室は自由に使える…と」

にこ「ん。私が卒業した後は晴れてあんたたちの物になるしね」

花陽「にこちゃん…」ウルウル

にこ「…じゃ、これ持って生徒会室!」

ドバババ

穂乃果「うぐっ…まだお米が止まってなかった…」ガクッ

凛「これじゃ通れないよー!><」

真姫「どうするの?…生徒会室どころか、ここで寝泊まりする羽目になるわよ」
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2018/07/22(日) 01:57:53.30ID:z8tOcyzJK
にこ「ぐぬぬぬぬ…こうなったら奥の手よ!」

ことり「奥の手?」

ガラッ

にこ「あんたたちも続きなさい!」

凛「大丈夫にゃ!」ピョーン

海未「窓からなんて…お行儀が悪いです」

にこ「緊急避難よ!災害みたいなもんでしょ」

花陽「アハハ…普通に食べられる玄米だけど…美味しいし」

真姫「サンプルは?」

ことり「採取済だよ♪」

穂乃果「ブレないなあ…よいしょ」スタッ

ピシャ

【生徒会室】

希「ほい、承認っと」ポン

絵里「まさか矢澤さんが…一緒にやるつもりなの?」

にこ「は?」

穂乃果「ん?」

希「にこっちもμ'sに入ったんやないの?」

にこ「いや、違うけど」

ことり「え?…でも」

花陽「そうだよ!一緒にやろうよ、にこちゃん!」

にこ「な、なによ。珍しく大きな声出して…」

花陽「だって、にこちゃんがμ'sに入ってくれたら…いつも一緒にいられるよ!?」

真姫「…惚気なの?」

凛「バカップルにゃ」

にこ「いや、でも…そんなの花陽と私だけで決めらんないでしょ?」

ことり「私は賛成♪」

真姫「まあ、アルパカに蹴られるのも嫌だし…」

凛「アルパカさんも馬みたいに蹴るのー?><」

花陽「後ろから近づいたりしなければ大丈夫だと思うけど…」
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2018/07/22(日) 02:02:08.61ID:z8tOcyzJK
穂乃果「私も賛成!六人より七人のほうが、なんかカッコいいよね♪」

ことり「海未ちゃんは?」

海未「そうですね…入ってくださるのでしたら…」

希「エリちはどう思う?」

絵里「え?…いや、私は関係ないでしょう?」

花陽「生徒会長さん…」ジーッ

絵里「私が答えて何になるのよ…別に、いいんじゃない?」

希「ウチも賛成♪…好きな子がそばにいたほうが、きっとお互いプラスになるんやないかな?」

凛「凛は、かよちん!」

にこ「はぁ?」

真姫「イミワカンナイ」

花陽「えっと…私がしたいようにするのがいいってこと…かな?」

にこ「何そのシェゾ。ほとんど言ってないじゃない」

凛「かよちんが言ったので合ってるにゃ」

絵里「えぇ…」

花陽「エヘヘ」

希「行間を読む、どん語ってやつやな!?」

真姫「どんご?」

希「そう(十年以上も一緒に過ごして親しく)なれば、そうなる(言葉が足りなくても言いたいことは伝わる)やろ。…みたいなの」

穂乃果「そ、そうなんだ…ことりちゃん!」

ことり「なに?穂乃果ちゃん」

穂乃果「お米よかったね♪」

海未「何がよかったんです?」

ことり「え、えーと…大量の玄米が押し寄せて大変だったけど、みんな無事でよかったね…かな?」

穂乃果「それもそうだけど、違うよー。今のは、大量のお米に流されたおかげで部室にたどり着いて、μ'sのメンバーも増えたし正規の部活動になってよかったね♪だよ」

ことり「確かにそうだけど…難しすぎるよー><」

希「ああ、あの玄米があって結果的によかったからお米よかったね♪なんやな」

にこ「まだ入るとは言ってないんだけど…まあいいか。やるからには部長の私に従ってもらうわよ!」

真姫「…何をさせるつもり?」

にこ「それは、もちろん──」
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2018/07/22(日) 02:04:48.56ID:z8tOcyzJK
【翌日・屋上】

にこ「にっこにっこにー♪…はい」

花陽「にっこにっこにー♪」
ことほのうみりんまき「にっこにっこにー…」

真姫「私、無理…」

凛「これやって何か意味あるのー?><」

にこ「あるわよ。アイドルは一に笑顔、二に笑顔!」

にこ(花陽がいるだけで幸せ…だけど、もうちょっと欲張ってもいいわよね?…部活の思い出も、笑顔に変えられるように)

【後日】

希「…」

にこ「…希?」

希「んー?」

にこ「花陽を撮ってるの?…どうせなら私を撮りなさいよ」

希「そういうとこは相変わらずやなあ」

真姫「…何か見えた?」

希「いや、何も…けど、だいたいわかってきたかな」

ことり「かよちゃんの能力…のこと?」

希「能力と言っていいのか…たぶん本人は自覚してないと思うよ。…ただ、過剰摂取したカロリーが玄米として放出されてるみたいやね」

真姫「つまり今までの玄米も全部、花陽が降らせた…?」

希「お米はお米の意思で降る場所やタイミング、量を決めてるんやないかな。その意思に花陽ちゃんが無意識に力を貸してる…とウチは考えてるよ」

ことり「だから、食べても食べても太らない?」

希「今のところは…でもお米も理由もなく降ったりしないはずやから…」

真姫「もし玄米が降る理由がなくなったら、食べ過ぎたら太る可能性もある?」

希「たぶんね」

絵里「信じ難い話ね…」

希「花陽ちゃんの近くで過ごせばエリちにもわかるんやない?」

絵里「そう言われても…」

真姫「会長もμ'sに入れば?」

ことり「あ、それいいかも♪」

絵里「なに言ってるの。私がそんなこと…するわけないでしょう?」
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2018/07/22(日) 02:07:41.84ID:z8tOcyzJK
希「米騒動の真相、気にならない?」

絵里「気になるけど…私が知ったところで意味があるとは思えないから」

真姫「トラブルの原因を把握して未然に防ぐのも生徒会の役目じゃないんですか?」

絵里「それは…」

【また後日】

花陽「ラブライブです!」

理事長「赤点があれば認めませんよ」

凛(しばらく練習は休み…期末テストまで毎日、苦手な英語の勉強をさせられることになっちゃった><)

凛「あーっ!白いお米にゃ!」

真姫「引っかかると思」
パラパラ…

花陽「ホントに降ってきた!?」

真姫「今までは玄米だったのに、今回は白米なの?」

花陽「そうみたい…ほら」

真姫「何か理由があって変わった…?」

凛「きっと凛の英語のテストみたいに真っ白ってことにゃ」

真姫「そうならないように努力しなさい」チョップ

凛「いたっ><」

【七月】

希「九人や。ウチを入れて」

\ダイスキ♪/

ことり(米騒動の件が気になってた生徒会長さんも、ずっと調べてる副会長さんと一緒にμ'sに入ってくれたよ♪)

ジリジリ…

にこ「っていうかバカじゃないの!?この暑さの中で練習とか」

穂乃果「海だよ!」

花陽(夏休みに真姫ちゃんちの別荘で合宿することになったんだけど…)
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2018/07/22(日) 02:12:21.66ID:z8tOcyzJK
【アウト・スタック島】

にこ「いや、どこよここ…」

真姫「英国領シェトランド諸島。その最北端に位置する無人島のひとつ」

花陽「米といえば、ユニオンジャック!?」

絵里「ああ、確かにユニオンジャックと漢字の“米”って似てるわね…」

海未「でもシェトランド諸島の旗はスカンディナヴィア十字ですけど…」

穂乃果「東海大のマークに似てるね」

希「ここなら涼しいし、練習しやすい環境やね」

ことり「涼しいっていうか…」

凛「ちょっと寒くないかにゃー!?><」

真姫「シェトランド諸島は海洋性亜寒帯気候で、7〜8月の最高気温は14℃…まあ、最北端のこの島ではそこまで上がらないわ」

絵里「冬はオーロラも見られるんですって。ロマンティックね。ハラショー♪」

にこ「海で泳ごうと思って水着とか持ってきたのに…」ガクッ

海未「東京の猛暑に比べたら、これくらいの寒さなど気合いで乗り切れます!…さあ、海へ行きますよ!」

真姫「…正気?」ヒヤアセ

にこ「よ、よーし。突撃よ!」

ほのりん「おーっ!」

バシャバシャ

花陽「日本では見られない珍しい海鳥とか、いろいろいるみたい」

ことり「でも、風が強くて寒いよぉ…」

花陽(あ…そうだ。明日は…)

【別荘】

にこ「さ、寒い…」ガクブル

凛「やっぱり無謀だったにゃ><」フルフル

穂乃果「もう!誰が海行こうなんて言ったの!?」

真姫「あなたでしょ」チョップ

穂乃果「はうっ><」

花陽「あの…にこちゃん」

にこ「なに?」
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2018/07/22(日) 02:16:29.30ID:z8tOcyzJK
(((┗─y(`A´)y-~ケッ!!
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2018/07/22(日) 02:17:10.05ID:z8tOcyzJK
花陽「これ…明日まで待とうかと思ったけど、今あげるね」

にこ「明日って…私の誕生日」

花陽「お誕生日おめでとう。にこちゃん♪」

にこ「ありがと…セーターか。この涼しさならちょうどいいわね」

花陽「シェトランド諸島にはヒツジがたくさんいるの。手編みじゃないけど、よかったら着てね」

にこ「つーか、いつの間に買ってたの?無人島だから店とか無さそうだし…」

花陽「エヘヘ。秘密♪」

希(うーん。やっぱり花陽ちゃんにはまだウチにもわからない秘密があるんかな?)

にこ「あったかいわよ。ほら♪」ギュー

花陽「にこちゃん///」

絵里「にこの誕生日か…どうしようかしら?」

穂乃果「明日だっけ?今から何か考えなきゃ!」

凛「シェトランド諸島にしかいない珍しい鳥のタマゴとか!?」

海未「野鳥の卵を勝手に取ったりしてはいけませんよ」

真姫「落ちてる羽根くらいだったら持って帰ってもいいんじゃない?」

ことり「羽根かぁ…何かの材料に使えるかなぁ?」

にこ(海外で誕生日を迎えるなんて初めてだけど…花陽と一緒で、仲間…もいるし)

希「じゃあウチからは無限わしわし券を」
にこ「いらないわよっ!」

花陽(にこちゃんにとっては高校生活最後の夏休みだし、今年の夏は…ううん。夏が終わっても、ずっと)

花陽「えいっ」ギュー

にこ「わ…花陽///」

花陽(ずっと…にこちゃんを離したくないな♪)
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2018/07/22(日) 02:20:00.43ID:z8tOcyzJK
(((┗─y(`A´)y-~ケッ!!
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2018/07/22(日) 02:20:22.86ID:z8tOcyzJK
ことり「練習メニューはいいけど、食事のメニューはどうしようか?」

穂乃果「そっか、お米がないからごはん以外で考える必要があるんだよね」

花陽「お米が…ない!?」ガーン

にこ「そんなことじゃないかと思って…持ってきたわよ!」ドーン

真姫「それって…音ノ木坂に降った玄米?」

花陽「あ、ありがと…にこちゃん!」ウルウル

にこ「玄米炊くのは白米の三倍くらい時間かかるから食事も遅くなるのが難点だけどね…」

花陽(白米じゃなくても、やっぱりごはんが食べられるって幸せなことだよね…)

【十一月】

にこ(いつの間にか、米が降ることもなくなって)

真姫(“特異体質”でなくなった花陽は…)

海未「糖質制限ダイエットです!白米は禁止!」

花陽「そんなぁ!?」ガーン

花陽(うぅ…今こそお米が降ってきてほしい)シクシク

パラパラ…



おわり
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2018/07/23(月) 01:06:04.68ID:YGgIUZXiK
>>52の続き等(去年の)にこ誕
http://rio2016.2ch.net/test/read.cgi/battery/1456519399/18-19
http://mao.2ch.net/test/read.cgi/parksports/1456171500/22-25
http://mao.2ch.net/test/read.cgi/equestrian/1458036946/15-16
http://mao.2ch.net/test/read.cgi/parksports/1457285062/18-19
http://mao.2ch.net/test/read.cgi/rsports/1458036911/18-20
http://lavender.2ch.net/test/read.cgi/africa/1454704922/29-30
http://egg.2ch.net/test/read.cgi/netidol/1454704839/25-26
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