>>523
「植物は無機物である」という命題について、無機物でない植物を検証できなければ、偽である、つまり「植物は無機物でない」と判断するのが帰納法
他方で演繹法を用いるなら植物の定義を探してそこに無機物が含まれるかどうかを調べればいい
「植物は有機物である」という定義であれば「植物は無機物でない」と判断するのが演繹法
「植物が無機物かどうか」はこれで定まる

「ある人が植物を無機物だと思っていいかどうか」は元の命題のすり替えであり、元の命題について[「植物は無機物である」は偽である] ということを妨げない
単に《ある人が[「植物は無機物である」は偽である]という事実を誤認していいかどうか》という話になるだけで
「植物は無機物である」という事実と「ある人がどう思うか」は関係ない