<社説>内閣支持率続落 国民の声を聞き流すな:東京新聞
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2022年10月12日 07時56分

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岸田内閣の支持率下落が止まらない=グラフ。

国民を分断する形で実施された安倍晋三元首相の国葬や、旧統一教会(世界平和統一家庭連合)と政治家との関係を巡る説明を聞く限り、岸田文雄首相には国民の声が届いていない、と思わざるを得ない。

 共同通信の最新世論調査で、内閣支持率は35%と過去最低に。国葬を「評価しない」は「どちらかといえば」を合わせて61・9%、党所属議員と教団との関係を調査した自民党の対応は「十分ではない」が83・2%に上った。

 首相は三日の所信表明演説で、国民の厳しい声に「真摯(しんし)に謙虚に丁寧に」向き合うと強調した。

 首相は代表質問への答弁で、国葬について政府として検証し、一定のルールづくりを目指すと表明したものの、国民の胸に響かず、国葬への評価を反転させることはできなかった。

 旧統一教会との関係を巡り、首相は教団と安倍氏との関係や、教団名称変更への政治家関与の有無に関する徹底調査に否定的見解を繰り返した。

 教団との深い関係を認めた山際大志郎経済再生担当相について、世論調査では62・7%が辞任を求めているが、首相は「自らの責任で丁寧に説明を尽くす必要がある」と繰り返すだけ。任命責任が問われる事態に至っているとの自覚は感じられない。

 国民は、政権与党が旧統一教会との関係を断ち、これまでの政策の立案、決定にどこまで教団の影響力があったのか、徹底解明を望んでいるにもかかわらず、首相は聞き入れようとしない。
 政権に厳しい目が注がれている最中に、長男を政務秘書官に起用した人事も、国民の声が聞こえていないからとしか思えない。

(略)

※省略していますので全文はソース元を参照して下さい。