北海道東部・オホーツク地方の小清水町で、久保弘志町長ら町幹部を含む職員25人が感染してクラスター(感染者集団)となり、町の通常業務に支障が出る「非常事態」になっている。

 同町の本庁舎には職員80人が勤務するが、クラスター発生を受け、25日現在で20人しか出勤できていない。窓口業務の受け付けは庁舎ロビーで行われ、9課では電話対応のみという状況だ。

 同町の役場では19日に最初の感染者が確認され、その後、久保町長、加藤友幸教育長らの感染も確認された。25日現在で25人のクラスターとなっている。感染者はいずれも無症状か軽症という。

 町によると、現在本庁舎に出勤できているのは、濃厚接触者と見なされずPCR検査で陰性となった職員のみだ。検査で陰性でもその後に発症したケースもあるため、新たな感染を防ぐため登庁する職員を限界まで減らしている。電話対応をする職員を各課で最低1人出勤させ、残りは自宅待機させるローテーションを組んだ。

 町保健福祉課の斉藤高広課長は「町長からはオンラインで細かい指示が毎日出ている。この態勢が当面は続く」と話している。(神村正史)

朝日新聞
1/25(火) 17:30
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