財務省が19日発表した8月の貿易統計速報(通関ベース)によると、輸出額から輸入額を差し引いた貿易収支は4446億円の赤字となった。原油高などで輸入額が前年同月比15.4%増と大幅に増えたのが主因で、赤字は2カ月連続。また、米国に対する貿易黒字額は、自動車輸出が減ったことなどから2カ月連続で縮小した。

 輸出総額は、半導体製造装置や自動車の伸びで6.6%増の6兆6916億円と増加。輸入総額は、原粗油や液化天然ガスなど資源価格の高騰で15.4%増の7兆1362億円とそれ以上に伸び、差し引きの貿易赤字幅は前月(2319億円)の2倍近くに拡大した。
 国別にみると、対米貿易黒字は14.5%減の4558億円と2カ月連続で減少。輸出額は医薬品などの伸びで5.3%増とプラス、輸入額は航空機類などの伸びで21.5%増と大幅に増えた。また対中国の貿易収支は1810億円の赤字だった。

時事通信社
2018年09月19日10時39分
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