16日から始まった確定申告にあわせ、国税庁の前では抗議デモが行われた。理由は森友問題をめぐる国税庁トップの過去の発言だった。

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16日、東京・国税庁前では、佐川国税庁長官の罷免などを求めるデモが行われた。

デモ参加者「納税者の怒りを思い知れ!」

社民党・福島議員「佐川長官、出てこい、出てこい、出てこい!」

16日から始まった確定申告。納税者は書類を提出するほか、その後も領収書を5年から7年保管することが求められる。しかし、求める側のトップは…。

―去年2月・衆院予算委

財務省・佐川理財局長(当時)「廃棄をしているということだと思いますので、記録は残ってございません」

森友問題をめぐり「交渉記録は廃棄した」と答弁してきた。

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確定申告が始まる前から国税庁には苦情が寄せられたというが、16日も…。

―国の書類管理について?

確定申告を終えた人「そんなのだったら(税金を)払いたくはないなというのはあります」「イヤですよね。税金、誰だって払いたくないんですよ。そのへんを思いやって明らかにしてもらいたい」

その佐川氏は、国税庁長官に就任以来、会見も開かず、沈黙を続けている。

―16日午前・衆院財政金融委

野党は、佐川氏が国税庁のトップのままでは確定申告に支障が生じると主張。

立憲民主党・高木議員「佐川長官をこの(確定申告の)タイミングで罷免することが必要な措置だと思いますが」

麻生財務相「(佐川長官の)経験等々を見ましても、私どもとしては、極めて適切な人物だと思っておりますので、更迭するという意思はございません」

野党側は引き続き、佐川氏の証人喚問などを求め追及を続ける方針。

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