開口一番、今の日本の平和教育は間違っていると言う田原さん。
それは日本が「“一国平和主義”で世界の平和のために日本がどう貢献するかという委細はない」からだと言います。
さらには、「日本だけ平和だったらいい、他の国のことはどうでもいいというのが日本の平和主義」だとも。

1991年の湾岸戦争では、クウェートに侵攻したイラクのフセイン大統領(当時)を追い出そうと、
冷戦後のアメリカとソ連は安保理決議で意見が一致し、NATO(北大西洋条約機構)もみな参加。

田原さん曰く、当初日本も国連の決議だから参加すべきだとしていたものの結局参加せず、
約130億ドルのお金だけ出したことを世界からバカにされたのだとか。
これを受けて、それまで参加していなかったPKO(国連平和維持活動)に参加することになったのだと田原さんは話します。

そして、アフガン戦争が起きたときに現地で戦っているNATOやアメリカの軍隊のために、
日本は初めて海上自衛隊の自衛官が出動して給油活動などをしました。さらに2014年7月には、
安倍晋三内閣が一定の条件のもとで集団的自衛権の行使は認められるという憲法解釈の変更を閣議決定。
憲法学者などから反対の声が多くあがるなか、

田原さんは「日本はやっぱり平和国家であるべき」だと思っているそうで、見習うべきはドイツだと主張。

約10年ほど前にドイツの軍隊を取材したという田原さん。ドイツはNATOとしての集団的自衛権しかしない、
個別的自衛権は一切認めず「しっかりと一本の筋が通っている」と田原さんは言います。
さらには、「日本は個別的自衛権は平気だと……こんなインチキはないんだよね」とバッサリ。

http://www.excite.co.jp/News/column_g/20171105/TokyoFm_RBtPdyNIdO.html?_p=2
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