都民ファーストの会の新役員人事が決定した。共同通信(https://this.kiji.is/257453939417400824)によれば、幹事長:増子博樹都議(3期)、政調会長:山内晃都議(2期)、総務会長:荒木千陽都議(1期)という体制が発表されている。3日に代表を辞任した小池都知事は役員会から外れ、引き続き特別顧問を務めるとしている。この役員人事からおぼろげながらも見えてくるものがある。

新役員3名の概略等について

増子都議(元民進党)は2013年の選挙では落選したが、連合文京地区協議会議長の要職にあり、UAゼンセン東京の推薦を得ている。UAゼンセンは民間の労組として国内最大規模をほこる。今回の都議選で連合は、民進党ではなく都民ファーストの会を支援した。

あくまでも推測だが、労組に影響力をもつ増子都議の意向が、連合の推薦に大きく影響を及ぼしたのではないだろうか。影響を及ぼすというよりは、推薦を引っ張ってきたと形容したほうがわかりやすいかもしれない。だとすれば、功労者である、増子都議が幹事長に起用されることは理解できる。

これが事実であれば、従来、連合と蜜月関係にあった民進党には大きな打撃となる。さらに今後、都議選で都民ファーストの会を支持したことで、国政との間でねじれ現象が発生する。民進党と連合との関係はどうなるのだろうか。連合は民進党に対して、憲法改正議論をはじめるように促していたが如何に。今後の対応が注目される。

山内都議(元自民党)は、品川区議を3期務めたのち、都議に転進し自民党副幹事長などを歴任している。今年の2月に離党し都民ファーストの会に合流。東京都上・下水道事業政策研究会事務局長などを経歴しており、政策面での期待がされているのだろう。キャリアを考えれば、政調会長という要職も無難にこなすと思われる。

荒木都議は初当選になる。2011年から小池都知事の秘書として活動をしているが信頼が厚いのだろう。初当選での総務会長就任は、いわゆる抜擢人事になる。総務会は党の運営に関する重要事項を決定する機関であり、総務会の決定が党の決定と同等の権限をもつ。荒木都議の就任で小池都知事の意向が、より反映されやすくなるのだろう。

つづきはこちら

https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170713-00010009-agora-pol