閉会中審査 天下り報告の文科省限定は「官房副長官が指示」と前川氏
http://www.iza.ne.jp/kiji/politics/news/170710/plt17071020050032-n1.html
2017.7.10 20:05

前川喜平氏は10日の参院閉会中審査で、杉田和博官房副長官から昨年12月、文科省天下り問題を調査していた内閣府の再就職等監視委員会へ提出する資料について、文科省が斡旋(あっせん)した他府省職員の再就職に関するものを除くよう指示されたと説明した。

 政府は今年1月に全府省庁の天下り調査を指示したが、この時点では文科省に限定し、問題の拡大を避けようとした可能性がある。

 文科省が今年3月に公表した最終報告書は、平成27年に当時の人事課長が外務省職員と旧経済企画庁OBの情報を大学側へ伝えたとしている。この2件は、2月の文科省中間報告や、監視委が1月に公表した調査報告書には記載がなかった。

 前川氏は、監視委への提出資料について「文科省は、他府省に関わるものも含めて提出するしかないと考えていたが、副長官から『他府省に関わるものは出すな』と指示があった」と述べた。前川氏は、天下り問題をめぐり早期辞任を拒否したと主張する菅義偉(よしひで)官房長官に反発する形で杉田副長官の指示を明らかにした。

 民進党の蓮舫氏の質問に答えた。