民進党の蓮舫代表は1日、東京都議選(2日投開票)最後の訴えをJR八王子駅前(八王子市)で行った。
加計(かけ)学園問題などを取り上げて安倍晋三首相の政権運営を批判し、「総理やお友だちのための政治を行う政党ではない。
都民、国民のためにしっかりと政治を行う民進党だ」と強調した。
都政では、小池百合子都知事が2020年東京五輪・パラリンピックの費用負担を明らかにしていないと指摘した上で「議論する力のある人を議会に送ってほしい」と支援を呼びかけた。
詳報は次の通り。

民進党の蓮舫です。
最後の訴えとなる、この八王子の地で、候補者をなんとしても、なんとしても皆さんの声をしっかり代弁する人として、明日の夜、都議会議員として誕生してほしい。
まずもって、このことを強く強くお願いしたい。よろしくお願いします

長い長い選挙戦だった。時には大きなマイクの音、街宣カーの声、皆さんに大変な不快な思いをさせた。
それでも私たちは訴える場所が、路上や車からでしか、残念ながらなかった。

加計学園、森友学園、皆さんが疑問に思っていることを、おかしいと思っていることを、ゆがめられていない行政であれば、堂々と国会で議論してもらいたいと、その声を受けて私たちは何度も「国会を開いてください。臨時国会やろうじゃないですか。総理と議論をさせてください」と何度も言いましたが、自民党、公明党は国会を開きませんでした。
だからこうして、都議会という選挙の機会を活用して私たちは皆さまに訴えてきました。

最後の訴えとなる。国政の問題、共謀罪で(通常)国会は強制終了された。
言論の府で、議論は強行採決で私たちの質問権はすべて権力、力によって封じられた。
国会が閉じた後は、次から次へと加計学園をめぐる、さまざまな行政がゆがめられたとしか思えないような文書が明らかになった。
それでもまったく説明しない。
この議会のあり方が政治不信につながらないこと心の底から私は願っているが、後から、後から自民党さんの議員が、同じ議員として恥ずかしいと思えるような行動も明らかになった。

どうか皆さん、それでも政治をあきらめないでください。
私たちは総理や総理夫人や、そのお友だちのための政治を行う政党ではない。
われわれは八王子の皆さん、都民の皆さん、国民の皆さんのためにしっかりと政治を行う民進党だとあえて強く言わせていただきたい。

国政の問題は引き続き国会で蓮舫が、しっかりとしっかりと皆さんの声を代弁していく。
じゃあ都政はこれからの4年間は皆さんの思いは皆さんの声は誰が代弁していくのか。
今回の都議会議員選挙、東京五輪・パラリンピック、大切な問題だ。築地から豊洲の問題、これも大事な問題だ。
でもどうか皆さん、立ち止まって考えてください。夢のある政治を語ることは簡単だ。
でも、そぐそこにある不都合な真実に向き合う政治を行うのも私たちの責任だ。

今われわれはどんな時代を歩いているのか、どんな時代を共に生きているのか、どんな日本に私たちは立たされているのか、先進諸国がどこも経験したことのない、ものすごいスピードで人口減少という時代を私たちはともに生きている。
超高齢化、超少子化、現役世代の人口さえもいよいよ減少する時代になった。
東京以外の土地では、もう目の前に見える景色が過疎化、高齢化、若者の流出、当たり前の景色が広がっている中、東京だけが唯一、若い人口も増えて、五輪も行っていく。
でもその後はどうなんだろうか。五輪の後も皆さんの生活は続く。八王子の皆さんの暮らしは続いていく。
どんな未来が待っているのか。

いま、12歳の子供が成人になるとき、わずか8年後、2025年、近未来、その時確かに生きるであろう私たち、この東京は人口のピークを迎える。
そこから人口が減っていくという見通しが明らかになっている。人口構成は団塊の世代が全員が75歳以上になる。

産経ニュース 2017.07.1 21:07
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※続きます