http://blogos.com/article/231711/

金子恵美議員が、公用車を私用に使っていた、ということが報じられています。
「「金子恵美」代議士に公用車の私的使用疑惑 また“魔の2回生”」(デイリー新潮2017年7月6日号)
「国会閉会翌日の6月19日、黒塗りの車が、衆議院第二議員会館の駐車スペースに停車した。後部座席から降りた金子代議士は、小さな男児を車から降ろし、一瞬、屋内に姿を消す。再び戻ってきた際に男児の姿はなく、金子氏は再び車に乗り、霞が関へと向かった。」

 国会閉会中ですから、登院のためではないにしもて、その公用車の使用自体は公用だったのでしょう。問題にされているのは、その途中で保育所によって子どもを預けた行為です。
 これが何故、問題にされるのかという点ですが、総務省によると親族を乗せてはいけないということのようです。
 金子議員のお子さんですから、あの騒動のときからですから1歳半くらいでしょうか。託児所に預けなければ議員としての活動は難しいでしょう。もしかすると議員辞職した無職の行くところのない宮崎謙介氏が家にいるのかもしれませんが、保育所に預けること自体は1つの選択だとは思います。宮崎氏がどの程度、役に立つのかということだと思います。
 さて、公用車で子どもを保育所に届けることが私用であり、許されないということにはいささか違和感があります。
 例えば、登院する際、国会に託児所があれば公費で賄うということになりますが、その際は公用車は不可で、独自の足で登院せよということになるのでしょうか。
 比較すれば、この金子議員の母親が駅までに行くのにも便乗したということですが、これはアウトだということについては私も異論はありません。
 この違いは、その同乗した主体が独自の利益があるかどうかでしょう。母親は本来、自分で駅に行けということですが、幼児は連れられていくだけであって、そこでは利益は得ていません。
 もっと極論すれば、金子議員がこの幼児を預ける先がなく、背負って議員活動をしていた場合、公用車の使用は不可なのでしょうか。

 デイリー新潮の論旨は、ここにつながるのでしょうか。
「「入園すらさせられずに困っているママたちから、公私混同も甚だしいとのお叱りを受けかねません」(国会関係者)」

これは社会問題だ


 これはいくら何でも批判の向け方が違うでしょう。国会議員が保育所に「優先」的に入れてもらったのかどうかという問題で公用車の「私用」の問題ではありません。
 仮に優先度があったとしても、議員としての職責を果たすためであれば、それ自体、否定されるべきものでもありません。
 これは、夫の宮崎謙介氏が議員でありながら「育休」を取るなどと言って議員活動をサボろうとしていたこととは全く意味が違います。
「男性の育児休暇が人として当たり前と言われると違和感しかない すべての国民が育児休暇を取れるようにしますか」

 母親が便乗していたことについては当然、やめるべきだろうし、その反省の弁も述べるべきですが、子どもを保育所に送っていたこと自体は、批判されるようなこととは思えません。