侑「繚乱!仁慈我鎖鬼(にじがさき)!!」
仁慈我鎖鬼(にじがさき)学園
東京・お台場にある、自由な校風と専攻の多様さで人気の高校。
各分野で活躍する人材が全国から集まることで有名なこの学校にはひとつだけ……
─── 他の学校とは違う"ある文化"が存在する。 生徒「おらぁっっ!!」ブンッ!!👊
「いいぞー! その調子ー!!」
「良い一撃入ったよー!」
「そのままやっちゃえー!!」
生徒「ほらほら、さっきまでの威勢はどうしたの?」
生徒「そっちが先に吹っ掛けて来たんだよ?」
生徒「高咲侑さん?」
侑「………」
侑「」ニイッ
生徒「……っ!」
生徒「なに笑って……」
侑「ふっふっふ、私はこのときを待ってたんだよ……!」
生徒「こ、この時……?」 学力、成績、内申点。
普通の学校が生徒を評価する点に加えてあとひとつ。
この仁慈我鎖鬼学園が生徒を評価する分野。
それは……
侑「悪いけど、この繚乱の勝ちは貰ったよ!」
侑「いくよっ!!」
侑「私の必殺技……!!」
生徒「なっ!? まさか……イデアっ!!?」
侑「トキメキパーンチっ!!!」シュッシュッ!
─── 他の者を圧倒する"強さ"。 生徒「っっ!!」
生徒「……?」
生徒「え、痛くも何ともないけど、今殴った……?」
侑「ぇ……」
侑「と、ときめ…っ!」
ボカッ!👊
侑「ぎゃふっ!?」
「勝者! 普通科2年の○○ーー!!」
1VS1で勝負を行う決闘『繚乱(りょうらん)』。
己の力のみでぶつかり合う、純粋な勝負。
学校公認で行われる繚乱で勝ち抜き、強さを示す生徒は成績優秀な生徒として様々な優遇を受けることが出来る。これが仁慈我鎖鬼、特有の文化。
今日もニジ学では、拳の交わる音がどこからか聞こえてくる…… ・・・・・
── 生徒会室📎 ──
菜々「……また負けたのですか」
菜々「高咲侑さん」
侑「あはは……」ボロッ
栞子「座ってください、応急手当します」
侑「あ、栞子ちゃんいつもありがとうね」
栞子「いえ、これが私の務めですから」
菜々「……84。この数字が何か分かりますか?」
侑「うーん……? 菜々ちゃんのこの前のテストの点数とか?」
菜々「違います」ハァ…
栞子「会長は確か、満点でしたよね?」
侑「あ、そっか菜々ちゃんだもんね流石。頭良いもんね♪」ニコッ
菜々「……これは高咲さんがこの学園で行った繚乱の回数です」 侑「へーそんなに多かったんだ。よく覚えてるね?」
菜々「……私が生徒会長になるまでの1年間、誰が今の三船さんの様に生徒会保健役員としてあなたの手当を行っていましたか?」
侑「あはは……いつもお世話になっておりました」ペコリ
栞子「2年生前期の時点でその戦数は凄いです」🩹ペタペタ
菜々「戦数だけ見れば確かに素晴らしい数ですが……問題なのは高咲さんはこれまで全戦全敗という事です……」
侑「うーん今日こそは勝てると思ったんだけどなぁ……」アハハ
侑「ほら、私のイデアが覚醒してさっ!」シュッシュッ
栞子「高咲さんがイデアを扱えている所を見たことがありませんが……」
菜々「繚乱中に発現する特別な異能(イデア)、その力を扱えないようでは、いくら戦っても繚乱では勝てませんよ?」
侑「うっ……」
菜々「そもそも不戦で卒業する方や、適性がないと諦めて卒業する方は過去にいたらしいですが」
菜々「この数の繚乱を短期間で行い、全敗している方は過去にも無い例ですよ……」
侑「あ、あはは……」 栞子「……高咲さんは何故そこまでして繚乱を?」
侑「うーん、なんでだろうね?」
菜々「分からないのに繚乱を行っているのですか?」
栞子「それは、以外ですね……てっきり何か叶えたい夢などがあって繚乱を行っているものだと」
侑「あはは……私、夢中になれるものを探しててさ、この学校ならそれが見つかるかもって思ってたんだけど……」
侑「あ、菜々ちゃんはどうして生徒会長やってるの? 栞子ちゃんにも聞きたいな」
菜々「どうしてと言われましても……」
菜々「……好きなことでもあり、将来の為でもあるから、でしょうか」
栞子「私も同じです。生徒会のお仕事は大変ですがやりがいがあり、私の叶えたい夢にも近づけるので」
侑「そっかぁ……菜々ちゃんも栞子ちゃんも夢があって好きなことが見つけられて、ちょっと羨ましいなぁ……」
菜々「………」 菜々「でしたら、高咲さんも生徒会に入ってはどうですか?」
侑「えぇっ私がっ!? うーん……でも私強くないしなぁ……」
菜々「強さだけが生徒会のあり方ではありませんよ?」
菜々「そうですよね三船さん?」
栞子「はい。繚乱はともかく、物事に誠実な高咲さんなら適性があると思いますよ?」
栞子「それに今は、"裏繚乱"に加えて例の"怪物"の件でも人が足りていませんし……」
侑「うーん……生徒会かぁ……」🤔
侑(菜々ちゃんと栞子ちゃんにはいつもお世話になってるし……悪い提案では無い、かなぁ?)
栞子「はい、これで応急手当は完了です」ペタッ🩹
侑「ありがとう栞子ちゃんっ!」ニコッ
侑「よしっ! これで……いたたっ!?」
栞子「応急手当なので安静にしていてくださいね?」 栞子「……それに、高咲さんが生徒会に入れば上原さんも安心するのでは?」
侑「歩夢が? そうかなぁ……」
コンコン🚪
菜々「どうぞ」
歩夢「失礼します……侑ちゃん、またやったの?」
侑「あはは……」
歩夢「栞子ちゃん今日もありがとうね。いつも侑ちゃんの手当して貰っちゃって」ニコッ
栞子「い、いえこれも私の勤めですから……///」
菜々「良い事を考えました。上原さんも生徒会に入るというのはどうでしょうか?」
栞子「っ!!」ガタッ!
栞子「それは、とても、素晴らしいアイデアだと思いますっ!」コクコクコク
侑「え、歩夢が?」
歩夢「え、私もってことは……侑ちゃん、生徒会に入るのっ!?」
侑「いや、別に入るわけじゃ……」
歩夢「なんだ、誘われてるって話? うーん、生徒会にはお世話になってるし侑ちゃんが入るなら……」
栞子「っ!!」パァァァ 侑「えっと、悪いけど私は遠慮しておこうかな」
菜々「……そうですか」
侑「でも、菜々ちゃんと栞子ちゃんとお話するのはとっても楽しいから、生徒会室にはこれからもお邪魔したいなっ♪」ニコッ
菜々「っ! 程々に、してくださいね……///」
侑「うんっ!」ニコッ
歩夢「………」
栞子「……あ、上原さんはどうでしょうか?」
歩夢「うーん、せっかくのお誘いだけど私も侑ちゃんみたいに強くないから……」
栞子「そ、そうですか……」シュン ・・・・・
── 放課後🍃 ──
侑「うーんっ! 授業終わった〜」ノビーー
侑(さて、今日はもう繚乱をする気分じゃないし、駅前で買い食いでもして帰ろうかな……)
歩夢「侑ちゃーんっ!」フリフリ✋
侑「歩夢……?」
歩夢「あ、このまま帰りながら駅前で買い食いでもしようとしてる顔だね?」
侑「えっ!? なんで分かるのっ!?」
歩夢「ふふっ♪ 幼馴染だもんそれくらいわかるよ」
歩夢「帰っちゃうの? それならたまには園芸部に顔出さない?」
侑「うーん、今日はそんな気分じゃないんだよね」
歩夢「……せっかく侑ちゃんも一緒に入部したのに、全然顔出さないんだから」
侑「あはは、ごめん……」
歩夢「もう少しで、私の育ててるお花が咲くんだよ? 咲いたら侑ちゃんにも見て欲しいな……」
侑「お花……うん、その時は私も見に行くよ」
歩夢「本当っ!? よかったぁ〜」ニコニコ 侑「ふふっ歩夢は本当に昔からお花が好きだよね?」
侑「あーあ、私もお花みたいに歩夢が夢中になるくらい沢山お世話されたいな〜」ニヤニヤ
歩夢「えぇっ!?///」
歩夢「えっと……ゆ、侑ちゃんが望むなら……///」カァァ
侑「なーんちゃって♪」ニコッ
侑「夢中になるのも無理はないよね。お花屋さんになりたいって夢、歩夢にピッタリで素敵だなって本当に思う……」
歩夢「侑ちゃん……?」
侑「じゃあ、私はもう行くからっ!」
歩夢「え、侑ちゃんっ!?」
侑「また明日〜っ!」フリフリ✋
歩夢「今日はもうやんちゃしないでね〜っ!!」
侑「分かってるよ〜」アハハ ── 帰り道👣 ──
侑「………」トコトコ
侑「夢……かぁ……」
別に喧嘩するのが好きってわけじゃない。
強い人が戦う姿を見て私ももしかしたら、なんて考えちゃったけどそんなことは全然なくて……
きっとみんなは好きだったり叶えたい夢や願いがあって、その為に繚乱をしてて、それに対して私は……
侑「歩夢も、菜々ちゃんも、栞子ちゃんも、みんな大好きがあって……夢があっていいなぁ……」
ただ、どこかトキメク。
夢みたいな心をドキドキさせるモノ。
そんな何かがあれば……
侑「そんなこと考えながらふらふらしてたらもう2年生なんだけどねぇ……」アハハ
/ガヤガヤ/ガヤガヤ/
「あっちでゲリラライブやるみたいだよ!」
「行こう行こう!」
侑「……ん?」
侑「なんか、あっちの方が騒がしい……?」
侑「行ってみよっ!」ダッ! ── 帰り道👣 ──
侑「………」トコトコ
侑「夢……かぁ……」
別に喧嘩するのが好きってわけじゃない。
強い人が戦う姿を見て私ももしかしたら、なんて考えちゃったけどそんなことは全然なくて……
きっとみんなは好きだったり叶えたい夢や願いがあって、その為に繚乱をしてて、それに対して私は……
侑「歩夢も、菜々ちゃんも、栞子ちゃんも、みんな大好きがあって……夢があっていいなぁ……」
ただ、どこかトキメク。
夢みたいな心をドキドキさせるモノ。
そんな何かがあれば……
侑「そんなこと考えながらふらふらしてたらもう2年生なんだけどねぇ……」アハハ
/ガヤガヤ/ガヤガヤ/
「あっちでゲリラライブやるみたいだよ!」
「行こう行こう!」
侑「……ん?」
侑「なんか、あっちの方が騒がしい……?」
侑「行ってみよっ!」ダッ! ── 屋外ステージ🔦 ──
侑(うわぁ、すっごい人混み……一体ここで何が始まるのかな?)
キャーーワーーー!!!🙌✨
侑(すごい歓声……!)
?「みなさーーんっ!! 本日はゲリラライブに来てくれてありがとうございますっ!!」
せつ菜「正真正銘スクールアイドル! 優木せつ菜です!!」
侑「優木、せつ菜……?」
せつ菜「今日も皆さんに私の大好きを沢山届けます!!」
せつ菜「私の大好きを、聞いてくださいっ!」ペカッ!
彼女のビシッと決まったポーズと共に音楽が流れ出す。
リズムに合わせて皆が手拍子を入れる。
段々と高まるステージの熱気に呼応して、鼓動が早くなるのを感じた。
せつ菜「行くよーーーーーーーっ!!!!」
『Wow Woo Wow!
Woo Woo Yey Yey!!
Wow Woo Wow Woo…YEEEEE!!──』
『────
-`📢⋆LIKE IT!LOVE IT!
────』 侑(なに、これ……っ!!)
その歌声、動き、歌い出しからまだほんの数秒。
それなのにこの体がピリピリして、ワクワクするこの気持ちは……!!
── ドーンッ!!💥
侑「っ!? 何っ!? あれって、生徒会……?」
生徒会「優木せつ菜ですねっ! 無断のゲリラライブにスクールアイドル活動。即刻中止を言い渡しますっ!」
せつ菜「おや、見つかってしまいましたか!」ペカッ!
侑「ええっ!!? ライブ中にっ!!?」
侑「これってトラブルなんじゃ……」
生徒会「止めないのであれば、こちらもそれに応じた対処をさせて頂きますが?」
せつ菜「構いませんよ?」
せつ菜「私の大好きを……止められるなら?」ペカッ!
侑「っ!!」
せつ菜「みなさーん! 安心してください! ライブはまだまだこれからですよーーっ!!」
せつ菜「さあっ! サビに行きますよっ!!」
せつ菜「私の大好きを、全て響かせます!!」
『この目で確かめたいんだっ!
Here we go!!───』 🔥ボワッ!
侑「熱っ!? ステージ演出じゃない……よね? もしかして炎のイデア……?」
せつ菜「まだまだ行きますよーーっ!!」🔥🔥
生徒会「くっ……!」
圧巻。
その一言に相応しい彼女の姿。
ステージ中にも関わらず襲いかかる生徒会の攻撃をものともせず歌いながら返り討ち。
炎を操り纏うその圧倒的な強さは、戦う姿すらも美しいパフォーマンスのよう。
私の心、体、全てを魅了するように震わせた。
気づけば体は前に乗り出し周りの人と同じように、彼女に向かって腕を振る。
熱狂したステージはあっという間に終わりを迎えていた。
せつ菜「ふぅ、今日もまた世界を救ってしまいました♪」
生徒会「うぅ……」バタリ
せつ菜「あなたの攻撃も悪くありませんでしたよ!」ペカッ!
せつ菜「見てくださったファンの皆さんももありがとうございましたっ!」
せつ菜「また私の大好きを見に来てくださいっ!」ペカッ!
せつ菜「優木せつ菜でしたっ!!」 嵐のように過ぎ去った衝撃と静寂。
ライブが終わった後も暫く動けなかった。
周りが帰っていく中で、一人立ち尽くす。
……見つけた。
見つけたっっ!!!✨✨
侑「かんっぜんにときめいちゃったーーっ!!!!」✨✨✨
私の心にトキメク。
新しい何かが始まった瞬間だった─── 嵐のように過ぎ去った衝撃と静寂。
ライブが終わった後も暫く動けなかった。
周りが帰っていく中で、一人立ち尽くす。
……見つけた。
見つけたっっ!!!✨✨
侑「かんっぜんにときめいちゃったーーっ!!!!」✨✨✨
私の心にトキメク。
新しい何かが始まった瞬間だった─── ・・・・・
── 次の日☀ ──
侑「………」ソワソワ
歩夢「侑ちゃんおはよー今日は珍しく早かったね?」
侑「歩夢おはようっ!」ニコッ
歩夢「? なんか、元気だね?」
侑「うんっ! 歩夢にも見せたいものがあるんだっ!」
歩夢「見せたいもの?」
侑「うんうんっ!! とりあえずまずは学校に行こっ!」ガシッ!
歩夢「え、ちょっと侑ちゃんっ!?」
侑「早く行こうっ!」グイグイッ!
歩夢「待ってよそんなに引っ張らなくても〜っ!」 ── 生徒会室📎 ──
菜々「スクールアイドル……ですか」
栞子「………」
侑「そうそうっ! 昨日たまたまスクールアイドルのライブを見てねっ!!」✨
歩夢「ゼェ……ハァ……すくーる?」
侑「凄いんだよっ!! カッコイイのも勿論それだけじゃなくて、突然ライブ中に繚乱をしながら歌いながら相手をバンバン倒して色んなことが起こりすぎてもうもうっっ」✨
侑「もうかんっっぜんにときめいちゃって!!」✨
侑「もしかしたら、うちの学校にもあるんじゃないかなって……っ!」
菜々「我が校にスクールアイドルは存在しません」
侑「え? あ、そっか……」
侑「じゃあさじゃあさ、私が作ってもいいかなっ!」
歩夢「作る……? 侑ちゃんがっ!!?」
侑「スクールアイドル部!! 5人部員集めればまずは同好会として認められるんだよねっ!」
菜々「ダメです」
侑「え? ダメって……」
菜々「我が校、仁慈我鎖鬼学園では、スクールアイドルは禁止されているんです」
侑「……へ?」
侑「えええええええええぇぇぇぇぇっ!!!?」 ──── 己の強さが評価される仁慈我鎖鬼(にじがさき)学園。
そこでスクールアイドルにときめいた1人の少女。
ここから始まるこの物語は……
かすみ「……ハッ!! またやっちゃいまいました〜!?」
かすみ「でもでも〜そんなちょっとおちゃめなかすみんも〜♪ かわいいかわいいかすみんですよね〜♪」
「ねぇ、あの子って……」ヒソヒソ
「うん、相変わらず凄いね……」ヒソヒソ
かすみ「応援ありがとうございま〜す☆」キャピ
かすみ「………」
かすみ「……はぁ、やっぱりこんなの全然かわいくない」
──── 時に望まない才能に立ち向かう時もあり
生徒会「勝者! ど、ドキピポえーえぬつー?」
DPAN-ll「勝利のポーズ! いぇーい!」✌ガガガ
「くっ……なんで私がこんなロボットに負けるのっ!?」
璃奈「……うん、問題点特に無し」
璃奈「この力があれば、私もみんなと……」
──── 諦めきれない想いを追いかける時もあり
「……ウッ……グゥ……」バタリ
生徒会「勝負あり! 勝者2年の宮下愛!」
流しそうめん同好会部長「ありがとう愛ちゃん! 流石部室棟のヒーローだよ!」
愛「あははっこのくらい愛さんなら朝飯前ってね!」
愛「……でも」
愛「もうちょっと楽しめると思ったのになぁ」ボソッ
愛(やっぱり愛さんの相手はあの"怪物"しか……)
──── 強き好敵手に立ち向かう時もあり 「ね、ねぇあの2人って……」
「うん、間違いないよ……あのオーラ……!」
「「ニジガク3大罪の暴食と色欲っ……!」」
エマ「ボーノ〜♪」モグモグ
果林「エマ……食べ過ぎじゃない? さっきから周りの視線を感じるのだけど……」
エマ「果林ちゃんも食べる?♪」モグモグ
──── 強さ故に望まない結果を招く時もあり
「ぐっ! こいつっ……!!」ドサッ
「っ!? ま、まってっ!」
「え、うそ……うそでしょっ!?」
「何っ!? どうしたのっ!?」
「あの圧倒的なパワーにそのポニーテール……」
「も、もしかして……」
「ニジ学の……"怪物"っ!!」
?「………」
──── それぞれの想いがぶつかる時もあり 強さが支配するこの仁慈我鎖鬼学園。
そこでスクールアイドルにときめいた1人の少女と、それぞれの野望と想いと夢を抱いた生徒たち。
数多のトキメキが交差するこの学園で……
─── 彼女達のトキメク物語は、もう始まっている。 カカロットの息子こと久納靖くん
コメント全部消しちゃってるけどどうしたの?
56歳 童貞無職で声優ATMチギュフェで妄想癖と逃げ癖とリセット癖持ち
そんなことばかりしてるから
年下の女の子に搾取され続ける惨めで気の毒な人生なんだよ?
月曜日になったらママに手を握ってもらって
君と同じく奇形顔で声優ATMチギュフェな弟くんも一緒にハローワーク行きな?わかった? 前回の仁慈我鎖鬼! ドンッ!
侑「いくよっ!! 私の必殺技……!!」
菜々「……また負けたのですか」
侑「あはは……」
─トキメキを求めて繚乱に明け暮れてた私、高咲侑。
侑「夢……かぁ……」
─みんなが持ってる様な夢を私も見つけられたら……
─でも、そんな時……!!
せつ菜「私の大好きを、聞いてくださいっ!」ペカッ!
侑「かんっぜんにときめいちゃったーーっ!!!!」✨✨✨
─見つけたっ! 私の求めていたトキメキっ!!✨
─スクールアイドル、だけどこのニジガクでは……
菜々「我が校、仁慈我鎖鬼学園では、スクールアイドルは禁止しているんです」
侑「……へ?」
侑「えええええええええぇぇぇぇぇっ!!!?」
─そんな、トキメキを探す私たちの物語は、まだまだ始まったばかり! ── 学生食堂🥐 ──
侑「はぁ……」💨ドンヨリ
侑「まさかこの学校がスクールアイドル禁止だったなんて……」
歩夢「侑ちゃん元気だして?」
歩夢「はい、これ♪」🌷
侑「……チューリップ?」
歩夢「うん、元気が無い時はこの可愛いチューリップを見るとなんだか元気が出る気がしない?」
侑「……確かにピンク色で歩夢みたいに可愛いね! ちょっと元気でたよ」ニコッ
歩夢「ふふっよかったぁ〜♪ そのチューリップはサネって言って甘い香りが特徴なんだよ」
侑「へぇー……くんくん、確かにいい匂い♪ 歩夢みたいに優しい甘い匂いだね♪」ニコッ
歩夢「っ!/// も、もうっ……!///」ポムポム 歩夢「……それで、侑ちゃんはどうして急にスクールアイドル?を作りたいなんて言ったの?」
侑「それは……」
侑「私の心がときめいたからっ!」ニコッ
歩夢「ときめく……?」
侑「昨日のせつ菜ちゃんのライブを見て、もうもうトキメキがずっと止まんなくってっ!」
侑「昨日の夜なんてずっと他のスクールアイドルの動画みちゃってさ!」
侑「こんな気持ち、初めてなの……」
侑「ずっと、ずっと探してたの。私の心をときめかせる、そんな何かを……!」
侑「やっと見つけた……だから、もしかしたらきっとそんなときめくスクールアイドルに関われば、私の夢も見つかるんじゃないかって!」
歩夢「……そうなんだ」ニコッ
歩夢「えっとそれで侑ちゃんは、アイドルになりたいの?」
侑「うーん私はどっちかと言うとサポートする側になりたい、かなぁ……マネージャーとかそういうの?」
歩夢「へぇー確かに侑ちゃんには向いてるかも?」
歩夢「でも、侑ちゃんがアイドルしても絶対に似合うと思うけどなぁ……?」ジーー
侑「私? ないないない〜」アハハ 侑「それより歩夢、もしかしてスクールアイドルに興味あるっ!?」ズイッ!
歩夢「へっ!?」
侑「歩夢がスクールアイドルになったら絶対人気出るだろうなぁ……!」✨✨
歩夢「えぇっ……/// 私は別に……///」テレテレ
侑「だって歩夢可愛いし、1年生にも人気だしっ!」
歩夢「そ、そんなこと……///」
侑「そんなことあるよっ! 幼馴染の私が言うんだから間違いないっ!!」ガシッ!
歩夢「っ!!/// で、でも私には向いてないよ……///」
侑「大丈夫っ!! 歩夢には絶対に人気が出るあれがあるじゃんっ!」
歩夢「……あれ?」
侑「あゆぴょん」🐰ピョン
歩夢「っ!!??///」 侑「この前部屋で練習してたじゃん、あゆぴょん!」
歩夢「み、みみみみみ見てたのっっ!!?///」カァァァァァ
侑「歩夢の部屋から声だけちょっと聞こえてさ、『あゆぴょんはあなたの為に頑張るけど、臆病だから泣いちゃうぴょん〜……』だっけ?」
歩夢「ぁ…ぁぁぁ……///〜〜〜っ!!!///」ワナワナ
侑「姿が見れなかったのが残念だったけど、絶対可愛かっただろうなぁ〜♪」✨✨
歩夢「忘れて〜〜〜〜〜〜っっ!!!!///」ビューン!!
侑「あ、待ってよあゆぴょん〜っっ!!?」
歩夢「あ"ゆむっっっ!!///」ビューーン!!
侑「……行っちゃった、そんなに恥ずかしがることないのに」🐰ピョン ?「ぴょんっ♪」🐰ピョン
侑「へ?」
?「あ、すみません♪ かわいらしい会話が聞こえたのでつい♪」
しずく「申し遅れました。私は1年の桜坂しずくと言います♪」
侑「しずくちゃん……私は2年の高咲侑!」
侑「今のうさぴょんとっても可愛かったよ! ときめいちゃうっ!」
しずく「ときめ……? ふふっありがとうございます♪」
しずく「先程スクールアイドルの話が聞こえたので……」
侑「え、もしかしてしずくちゃんもスクールアイドルに興味あるのっ!!?」ズイッ!
しずく「え? えっと、私じゃなくて…」
侑「もう〜っ! それなら話は早いねっ!! 私もスクールアイドルにときめいちゃってさっ! それで部員募集しててっ! しずくちゃん可愛いから絶対スクールアイドルに…っ!✨✨」ズイズイッ!!
しずく「っ!/// ちょ、ちょっと近いです……///」 侑「あ、ごめん。つい……」アハハ
しずく「……ふふっ♪ 先輩、面白いですね♪」ニコッ
しずく「好きなんですね? スクールアイドル」
侑「うんっ!! と言っても、実はスクールアイドルを知ったのはつい昨日なんだけどね」アハハ
侑「それでうちの学校でもスクールアイドル部ないのかなって聞いたら、禁止って言われちゃって……」
しずく「なるほど、多方理解しました」
侑「え?」
しずく「残念ながら私はスクールアイドル志望ではありませんが」
しずく「私の知り合いにスクールアイドルが大好きな子がいるんです♪」 この歩夢は侑の手当てもしてないしそこまで侑に執着してないのか ── 中庭🌳 ──
?「うーん、もう少し角度変えた方がかわいく…」
しずく「♪」ソーー…
しずく「かすみさん♪」トンッ
かすみ「わひゃぁっ!!?」ビクッ
かすみ「し、しず子っ!? びっくりしたじゃんっ!!」プンプンッ!
しずく「ふふっ♪ ごめんごめん♪」テヘッ
かすみ「もう、また冷やかしに来たならさっさと帰ってっ!」
しずく「えー酷いなぁ、今日はかすみさんに人を紹介しに来たのに……」
かすみ「え?」
しずく「先輩、どうぞ♪」
侑「初めましてっ! 私、高咲侑!」
侑「私、スクールアイドルにときめいて、それでかすみちゃんがスクールアイドル目指してるって聞いて」
かすみ「っ!!」 かすみ「なるほど、そういう事でしたか……」コホン
かすみ「………」スーハー
侑「……?」
かすみ「やっほ〜☆ みなさんお待ちかね! みんなのスクールアイドル、プリティーキュートのかすみんです☆」キャピ~ン☆
かすみ「かすみん、誰よりもかわいいスクールアイドル目指してて〜」
かすみ「だから〜みんなのこと、キュンキュン♡ させちゃうようなかわいいをたっくさん届けるからっ! 応援よろしくねっ☆」キャピッ☆
しずく「……相変わらずすごいなぁ」アハハ
侑「………」ポカーン
しずく「まあ、そうなりますよn…」
侑「うわぁ〜〜〜〜っときめいちゃったっっ!!!」✨✨✨
しずく「え?」 侑「かすみちゃんっ! すっっごくかわいかったよ〜〜っ!!」ガシッ!👏✨✨
侑「私、スクールアイドルの自己紹介初めて生で見てっ!! もうもうなんかすっごくキラキラしててときめいちゃってっ!!」ズイズイッ!!✨✨✨
かすみ「ほぇっ!?///」ドキッ!
かすみ「えっへへ〜♪ そんなにかわいかったですか〜♪」ニコニコ
しずく「……やっぱり先輩も面白いなぁ♪」フフッ♪
かすみ「まあ、先輩もかすみんにはちょ〜っと劣りますけどかわいいですし〜?」
かすみ「同じスクールアイドルとして、ライバルくらいには…」
侑「あ、私はアイドル志望じゃないんだ」
かすみ「え? そうなんですか?」
侑「私はサポート役というかマネージャーみたいなことがしたくて」
かすみ「……という事は、かすみんの専属マネージャーになってくれるってことですかっ!」
侑「うーん、今のところはそうなるかな?」
侑「かすみちゃんの夢を、是非とも一緒に叶えさせて欲しいなっ!」ギュッ👏
かすみ「かすみんの……専属マネージャー……!!」パァァァ かすみ「もちろんですっ! かすみんと一緒に最高にかわいいスクールアイドルを目指しましょうっ!」ギュッ👏
かすみ「侑先輩には〜かすみんファン第一号の称号も与えちゃいますっ♡」
侑「えっ! 私がかすみちゃんのファン第一号っ!!? いいのっ!!?」
かすみ「もっちろんです♡ かすみん、ファンの事は大事にするので期待しててくださいね♡」
侑「やったー♪」
しずく「あれ? 私もかすみさんのファンだったはずなんだけどな〜?」
かすみ「しず子のファンはちょっと違う意味でしょ……」ジトー
しずく「ふふっ、まあそうかもね? じゃあ、私はそろそろ行くね?」✋ノシ
かすみ「あ、しず子っ!」
しずく「?」フリムキ
かすみ「あ、ありがとうね……/// 侑先輩を紹介してくれて……っ」
しずく「………」ニコッ
侑「私からもありがとうしずくちゃん! いつか絶対このお礼はするからね!」
しずく「ふふっ楽しみにしてますね先輩♪」
かすみ「あ、でもだからってもうかすみんはあんなことしないからねっ!!」
しずく「えぇ〜それは残念だなぁ……」✋フリフリ
侑「あんなこと?」
かすみ「……こっちの話です。侑先輩は気にしなくて大丈夫です」
かすみ「しず子はちょっとめんどくさい子なんですよ……」
侑「……?」 ── 中庭🌳 ──
歩夢「はぁ……さっきは咄嗟に逃げちゃったけど……」トコトコ
侑『───やっと見つけたの! 私の心をときめかせるもの!』ニコッ
歩夢(あんな侑ちゃん、久しぶりに見たもん……)
歩夢(言わなきゃ。スクールアイドルは恥ずかしいからまだやると決めたわけじゃないけど……///)
歩夢(私も侑ちゃんの応援がしたいって……!)
「──うわぁ〜〜っ!!!」✨✨
歩夢(っ! 侑ちゃんの声っ!)
トタトタッ!
歩夢「侑ちゃん、さっきはごめんねっ!」
歩夢「私も侑ちゃんのおう……え?」
かすみ「えへっ♪ それじゃあ、次はかすみんの悩キュンかわいいポーズをお見せしちゃいます♡」
侑「かすみちゃんはどんなポーズしてもかわいいYO〜♡」✨✨
歩夢「えぇ……?」ポカーン 歩夢「ゆ、侑ちゃん……?」
侑「あっ! 歩夢っ!」
侑「聞いてよっ! 私、とっってもときめくかわいいスクールアイドルを見つけてねっっ!」✨✨
侑「中須かすみちゃんっていうんだけどもうもうとってもかわいくて〜〜っ!」✨✨
かすみ「えへへ〜かわいいだなんて〜♪ それほどでもありますけど〜♪♪」デヘヘ~
歩夢「……へーー」ジトーー
かすみ「……ん? あゆむ……?」
かすみ「って!! よく見たら、2年生の上原歩夢先輩じゃないですかぁっ!?」
侑「かすみちゃん、歩夢のこと知ってるの?」
かすみ「知ってますよぉ! 上原歩夢と言えば、1年生の間で噂が耐えない人気者……!」
かすみ「このニジ学では珍しく争いを好まずに優しいその雰囲気から、園芸部の可憐な花だとかなんだかって呼ばれてるとか……」ジトーー
侑「へーー……やっぱり歩夢って人気者なんだね?」ジトーー
歩夢「えぇっ!?/// 私そんなの初耳なんだけど……///」カァァァ かすみ「そんな人気者の上原歩夢先輩がかすみん達に何の用ですかっ? というか、侑先輩とはどういう関係なんですかっ!?」
歩夢「えぇっ!? ど、どうって……」チラッ
侑「歩夢とは幼馴染なんだ」
かすみ「ふむふむ、幼馴染……ハッ! もしかして先輩もスクールアイドルに……?」
侑「それが歩夢も誘ったんだけどね〜」
歩夢「え、えっとそれなんだけど私……」
かすみ「なんだそうでしたか〜」ホッ
かすみ「……一応言っときますけどかすみんの方がかわいいんですからねっ!!」ビシッ!
歩夢「え、えぇ……?」
かすみ「そ、れ、に〜♪ 今のかすみんには専属のマネージャーだっているんですからっ♡」ギュッ♡
侑「わわっ、もうーかすみちゃんったら〜」アハハ
歩夢「専属……マネージャーっっ!?」
かすみ「はいっ♡ 侑先輩にはこれからかすみんとずーっと一緒に、最高にかわいいスクールアイドルを目指すんです♡」
歩夢「ずーっと、一緒にっ!!?」 かすみ「ずーっと一緒ですよ♡ 放課後の練習も〜朝からの練習も♡ あ、お昼のミーティングも一緒に♡」
かすみ「ですよね侑先輩♡」ギュッ
侑「え? うん、まあ…」
歩夢「──ダメぇっっ!!」
侑「え、歩夢……?」
歩夢「あ、えっと……」
かすみ「なんで先輩がそんなこと言うんですかっ! これはもう侑先輩とかすみんの決定事項なので部外者は黙っててくださいっ!」
歩夢「な、ぶ、部外者っ!?」
かすみ「だって〜そうじゃないですか♪ スクールアイドルでもない上原先輩はもうかすみんと侑先輩にとっては部外者……」
歩夢「……もん」
かすみ「え?」
歩夢「私もスクールアイドルやるもんっ……!!///」プクゥッ! 侑「えっ!! 歩夢もスクールアイドルするのっ!!?」✨✨
歩夢「それなら侑ちゃんは私のマネージャーにもなってくれるよね?」
侑「もちろんなるなるっ!」✨✨
かすみ「ずるいですよっ!! 侑先輩はかすみんの専属マネージャーなのにっ!」
歩夢「よろしくね、中須かすみちゃん♪」
歩夢「中須かすみだから……」
歩夢「"かすかす"だね?」ニコッ
かすみ「」ピクッ
「───"今、なんつった"……?」 歩夢「え? 中須かすみだからかすかすって……」
かすみ「………」ゴゴゴ
侑(な、何っ!? さっきまでのかわいいかすみちゃんの雰囲気がガラッと変わって……)
かすみ「かすかすじゃなくて……かすみんって言ってんだろうがァッ!!!」👊ッ!!
歩夢「えっ!?」
侑「かすみちゃんストップっ!!!」ガバッ!
かすみ「……っ!!」👊ッ!
侑(やばっ咄嗟に歩夢の前に出ちゃったけどこれ避けれない……っ!)ウッ
歩夢「侑ちゃん危ないっっ!!」ドンッ!
侑「うわぁっ!!?」ドサッ!
侑「……あはは、押してくれてありがとう歩夢」
侑(咄嗟に庇ったつもりが結局歩夢に助けられちゃった……)
かすみ「……ぁ」
侑「かすみちゃん……?」
かすみ「……ご、ごめんなさいっ!!」ダッ!!
侑「かすみちゃんっっ!!?」 ・・・
かすみ「ハァ……ハァ……」ゼェハァ
かすみ「うぅ〜〜あぁ〜〜っ!!」アタマカカエ
かすみ「またやっちゃった……」
かすみ「やっぱりあの呼び方をされるとついこうカッとなって……」
ザッ
かすみ「っ!! だ、誰っ!?」
菜々「こんにちは、中須かすみさん」
かすみ「……イジワル生徒会長」
菜々「見ていましたよ、禁止されているスクールアイドル活動」
かすみ「っ! まだ何もしてないじゃないですかっ!」
菜々「まだ、ということはこれからもする予定ですよね? 見過ごせません」
かすみ「あっ……! 騙したねっ!?」 菜々「……しかし"成績優秀"な中須さんです、未遂であればこれ以上こちらからはとやかく言うつもりはありません。なので今は警告だけにしておきます」
かすみ「………」
菜々「しかし理解出来ません。その才能を無駄にしてまでスクールアイドルに固執する理由が……」
かすみ「……かわいいから」
菜々「え?」
かすみ「誰よりも一番かわいい存在になりたい」
かすみ「それが、私の夢だからっ!!」
菜々「………」
かすみ「話はそれだけ? それじゃあ私は行くから……」トコトコ
菜々「……えぇ、また」
菜々「………」
菜々「その想いが、どうしてここでは無駄だと分からないのでしょうか……」 次の日に限って上がる
そう覚悟してしまったのか切られてあっちのバーターのほうがいい
一般NISAはなくして積立NISAだけの回だけだったけど今は数字取れなくなるわな
https://mi.5ch.net/test/read.cgi/news4vip/1712469405/ ふうゆとつろゆゆあろうれちにやわしくんふたちをちくつかてしみへうまあめうはゆくよふきにのあふやおかてる 分かってるだろうしって思ったわ
県民は普通はウケない
まあ実際良く乗り切ってるよな 亀頭炎程度で答えてる感じが見受けられますよ
自分の顔見せたら眉をひそめられるのもハズいわ
手を切っています。 ・・・・・
── 放課後🏫 ──
侑「あ、かすみちゃんっ!!」
かすみ「っ! 侑、先輩……」
侑「よかったぁ……見つかって……」ゼェハァ
かすみ「あのあの、さっきはごめんなさいっ!!」
侑「え? ううん、こっちこそごめんね。歩夢がなんか怒らせちゃったみたいで」
かすみ「いいえ! かすみんこそいきなりあんなことしちゃって、本当にごめんなさい……」
侑「あはは、私の方が謝りたかったのに」
かすみ「なんでですかっ!? 謝るべきなのはかすみんの方なのに……」
侑「別に私は怪我した訳でも無いし気にしてないよ?」キョトン
かすみ「……先輩ってお人好しというか、ちょっと変わってますね……」
侑「え、そうかなぁ……?」 侑「でも悪いのは歩夢もだと思うよ、かすみちゃんをすっごく怒らせたのは本当だし」
侑「それに歩夢ったらもうあんな子には関わっちゃダメだよって、一緒に謝ろうともしないんだよっ! 酷くない?」
かすみ「……いや、あんなことした人に対しては普通の反応だと思いますけど……」
侑「歩夢ったら普段はそうでも無いのにたまーに私が紹介する人に対して不機嫌になる時があるんだよねぇ……何でだろうね?」
かすみ「え、それってもしかして……」
侑「?」キョトン
かすみ「……いえ、何でもないです」
かすみ「侑先輩ってかなりのニブチンさんなんですね……」
侑「??」
侑「ともかく、これからはかすみちゃんを呼ぶ時には気を付けるから大丈夫だよ」
かすみ「っ! はい、ありがとうございます……♪」
侑「それにしてもかすみちゃん、さっきのパンチ…」
かすみ「あの! 出来れば、さっきの姿は忘れて欲しいです……」
侑「? うん、かすみちゃんがそう言うないいけど」
かすみ「えへへ、ありがとうございます♪ かすみんはかわいい方がいいので!」 ・・・
侑「そういえば、かすみちゃんは知ってる? この学校のスクールアイドル活動について」
かすみ「……はい。禁止、なんですよね……」
侑「やっぱりかすみちゃんも言われてるんだ。うーん、なんでなんだろうね……?」
かすみ「………」
侑「でも私、諦めたくないんだ」
かすみ「っ! 侑先輩……」
侑「でも、実際禁止って言われてるとなると……」
侑「……いっその事、転校するとか?」
かすみ「えっ!? て、転校ですかっ!!?」
侑「あはは、まあこれは最終手段かな?」
侑「でも少し調べたけど、この近くにもスクールアイドルに力を入れてる高校は多いみたいだし」
侑「この学校から編入ってなると、軽い学力テストだけで編入もできるみたいだよ」
かすみ「が、学力……テスト……」
かすみ「……すみません、それだと多分侑先輩だけ編入することになりそうですぅ……」
侑「え?」
かすみ「かすみん、お勉強はちょーっと苦手というか……」
侑「ニジガクの入試の時程じゃないだろうし大丈夫だとは思うけど……?」 かすみ「……いや、そのかすみん実は……」
「───高咲侑さん、中須かすみさん」
かすみ「っ!!」
侑「あ、菜々ちゃん」
菜々「………」
侑「ちょうどよかったー、菜々ちゃんにスクールアイドルについて聞きたいことが…」
かすみ「ちょっと侑先輩っ!? この人が誰だか分かってるんですかっ!!?」
侑「え? 誰って菜々ちゃんでしょ?」
かすみ「な、菜々ちゃんってっ! この人はイジワル生徒会長の……!」
菜々「高咲侑さん、今の私は2年の中川菜々ではなく、仁慈我鎖鬼学園の生徒会会長としてここに立っています」
菜々「本日は禁止されているスクールアイドル活動、主に勧誘活動を行っている事について、あなたを指導しに来ました」
かすみ「……っ」 菜々ちゃん、侑ちゃんに弱そうなのにこういうところはしっかりしてるね かすみ「勧誘活動って……なんの事ですか? かすみみんたちはただスクールアイドルのお話をしてただけですけどぉー?」
菜々「本日の昼休み時間、中須かすみさん、高咲侑さんのお二人が上原歩夢さんをスクールアイドルへ勧誘していると、目撃情報があがっています」
菜々「これが事実であれば紛れもない勧誘活動にあたりますが?」
かすみ「うっ……そ、それは……」
侑「うん、私が誘ったよ」
かすみ「侑先輩っ!?」
菜々「そうですか。では、これ以上の勧誘活動は即刻取りやめてください」
侑「やめないよ」
菜々「っ……」
侑「スクールアイドルだって、立派な部活でしょ? 5人集めたら同好会として認めるてくれるんでしょ?」
菜々「……残念ながらそれは認められません。辞めないのであれば、生徒会として然るべき対応を取らなくてはなりません」
侑「じゃあなんでスクールアイドルが禁止なのか理由を教えてよ! 理由も教えてくれないのに、急にやめてと言われても辞められないよ」
菜々「理由も何も、それがこの学園の規則なんです」
侑「規則だからはいそうですかって諦められないよ! ちゃんとした理由を教えてよ!」
菜々「……規則は規則です、それがこの学園の決まり事なんです。私から話せることは何もありません」
侑「それなら私だって諦めないよ」
菜々「……話し合いで解決はできない。となると、やることはひとつですね?」
かすみ「っ!!」
侑「……繚乱、だね?」
菜々「はい、この学校では物事を決める時の絶対的な判断として、繚乱をするのが決まりです」
菜々「ではここはお任せします」
生徒会「はい、任せてください会長!」
かすみ「あ、あのっ侑先輩……」
侑「大丈夫、任せて。かすみちゃんはそこで見てるだけでいいから」
かすみ「ぇ……」
侑「自慢じゃないけど、繚乱の経験なら多いから!」
侑(……まあ、1回も勝てたことないんだけどね) かすみ「侑先輩……ありがとうございます。でも、相手は生徒会ですから気をつけてください!」
侑「うん、任せて!」ニコッ
菜々「……そちらは高咲侑さんが繚乱を行うのですね?」
侑「もちろん!」
菜々「中須かすみさん、本当によろしいのですか? 選手の交代は何時でも認めますよ」
かすみ「………」
侑「私が決めたことだもん! かすみちゃんは巻き込まないでよ!」
かすみ「侑先輩……」
菜々「……そうですか」
菜々「繚乱について少し」ヒソッ…
生徒会「はい、何でしょう?」
菜々「……普段の5、いや10分の1程の力で戦うように」ボソッ
生徒会「え?」
菜々「……お願いします」
生徒会「は、はい……分かりました?」
菜々「ではこれより、高咲侑さんと生徒会による繚乱を行います」
菜々「今回の繚乱、勝利した場合にはスクールアイドルの勧誘活動を黙認すると約束しましょう。ただし、敗北した場合には今後スクールアイドルへの勧誘活動の一切を禁止とさせていただきます」
菜々「よろしいですね?」
侑「うん! もちろん!」
生徒会「おまかせください、会長!」
菜々「では、両者共に……」
菜々「夢に光る道の先へ……」
菜々「──繚乱!!仁慈我鎖鬼!!!」 ──── 🌈繚乱・開始!🌈 ────
侑「っ!!」ダッ!
侑「悪いけど、一撃で決めるよ!」
侑「いくよっ!!」
侑「私の必殺技……!!」
生徒会「っ!!」
侑(今の私なら出来る! いや、今だからこそ!!)
侑「ときめけ! 私の想形(イデア)!!」
侑「トキメキ(虹追夢咲)パーンチっ!!!」⊃シュッシュッ!
スカッ
侑「……あれ?」
生徒会「……ふざけているのですか?」
ボカッ!👊
侑「ぎゃふっ!?」
生徒会「そんな遅いパンチ、当たるわけないでしょう?」
かすみ「な、なんですか今の侑先輩の動き……? まさか生徒会のイデアは相手の動きを鈍くするイデアですか!?」
菜々「そんなわけないでしょう……あれが高咲侑さんの実力ですよ……」
かすみ「……え?」
菜々「84戦全敗。間違いなく最も敗北を続けている生徒、それが高咲さんなんです」
かすみ「そんな……それじゃあ生徒会になんて勝てるわけが……!」 生徒会の生徒が通常生徒の平均より上だとしても、それが目茶苦茶手を抜いた状態にもこのザマなのか…… 侑「なんのっ! まだまだこれかr…」
── ズドンッ!💥
侑「かはっ!?」バタリ
かすみ「侑先輩……っ!」
菜々「……勝負、ありましたね」
菜々「これ以上は無駄です。この勝負、生徒会の……」
侑「ま、待ってよ……!」プルプル
菜々「……まだ、やる気なのですか?」
侑「当然……!」ニイッ
侑「まだイデアだって使ってないんだよ?」
侑「私のイデアが今こそ覚醒して、この勝負を!」
ドゴッ!👊
侑「ぐっ!?」
かすみ「侑先輩っ!!」
生徒会「使わせるとでも? その前に終わらせます」
菜々「……高咲侑さん、あなたでは勝てませんよ」
菜々「彼女は生徒会の繚乱実行委員会でもあるんです。あなたが1度も勝てたことの無い一般の生徒よりも圧倒的に強いんですよ?」 雑魚相手に天井クラスのやつを連れてきちゃったのかよ 侑「……だとしても、私はまだ諦めない。それが絶対に勝てないって理由にはならないもん!」
菜々「関係ありません。その体でこれ以上戦えるとでも? 勝負はついたと判断して生徒会の勝ちで……」
侑「待って! この勝負はお互いが賭け合ってる正式な繚乱だよね?」
菜々「っ!! ですがっ」
侑「正式な繚乱は戦闘不能になるか、どちらかがリタイアするまで勝負は続く……!」
侑「そうだよね、菜々ちゃん?」ニコッ…
菜々「……諦めないとかではなくこれ以上は危険です、もう無駄なんです」
侑「そんなの関係ないっ!!」
侑「まだ勝てるチャンスが僅かでもあるなら……っ! 私は諦めて負けるなんてことはしないよっ!」
菜々「ですがこれ以上はあなたの体がっ!!」
侑「このまま、私のトキメキを見る時間が無くなるよりかはマシだよっ!!」
菜々「っ!!」
侑「やっと、やっと見つけたの……私の心にトキメク、私の世界に煌めきをくれるもの……!」
侑「ここで諦めたら、私はきっと一生夢も見つけられないまま、あの灰色の世界を見続けることになるっ!!」
侑「あの灰色で何も無い時間を過ごすくらいなら私はっっこの体が壊れてでも手に入れてみせるっ!!」
菜々「……っ」
かすみ(……あんなフラフラでもう立っているのがやっとなのに、どうしてそこまで……) パンチドランカーになりそうで怖いなぁ、この侑ちゃん ピキピキピキ❄
侑(冷たっ! なにこれ足が、凍って……?)
菜々「っ! 待ちなさい! 彼女はイデアが使えないんですっ! この勝負であなたのイデアの使用は許可できませんっ!」
生徒会「止めないでください会長。イデアも使えない雑魚の癖に生徒会に喧嘩をうったのが悪いですよ」ピキピキ❄
生徒会「私のイデア(氷刃)で終わらせます。そして彼女に教えてあげましょう、無駄な足掻きだったと、そして己の弱さ愚かさを……っ!」
かすみ「っ!! 侑先輩もういいですっ!! リタイアしないともう本当に死んじゃいますよっ!!」
侑(凄い、これが生徒会のイデア……私が今まで繚乱で見てきた人よりも何倍も……あんな氷の刃が刺さったら私……)
侑「……あははっ」
生徒会「……何がおかしいのですか?」
侑「いや、こんなに凄いイデアを前にしても全然怖くないなって」
生徒会「……は?」
侑「だって……」
侑「だって、今ここで諦める方が怖い……」
侑「かすみちゃん、やっぱり私諦めきれない……かすみちゃんがスクールアイドルする所も見たいし、応援したいもん……」ニコッ…
かすみ「っ!!」
生徒会「会長!」
菜々「………」
菜々「はぁ……任せます」
かすみ「侑先輩っ!!!」
侑「かすみちゃんが良ければ、これからも私と一緒に夢を見てほしい───」ニコッ
生徒会「───貫け、イデア(氷刃)」❄ パリィィィンッ!!❄
侑「かはっ……う?」
衝撃に備えて閉じられた瞼。だけど体に衝撃は一切無くて、再び開いたその時。
目の前に映ったのは、黒く鈍く光るダイヤモンドのような結晶を右腕に纏った彼女の姿だった。
生徒会「っ!? 私のイデアが弾かれた……?」
侑「かすみ、ちゃん……?」
かすみ「……どうして、こんなことするんですかっ」
かすみ「いつも……いつもいつもいつもいつもいつもぉっっ!!」
かすみ「かすみんはただ、かわいいでありたいだけなのにぃっっ!!」💎ビキビキビカッ!
声を荒らげる彼女、それに呼応するかのように右腕に纏ったダイヤモンドは肥大化していく。
生徒会「っっ!? なんて、イデアの力……っ」
かすみ「許さないっっ……」
かすみ「かすみんの大切なファンを傷つける奴はぜったいに叩き潰してやるっっ!!」 ダイヤモンドなら殴り合いには向いてなくても対切断には持って来いだな 菜々「全力を出しなさいっ!! 一瞬でやられますよっ!!」
生徒会「はいっ会長っ!」
生徒会「守れっイデア(氷壁)っ!!」🧊
かすみ「あ"あ"あ"あ"あ"ぁ"っっ!!!!」ブンッ!!💎
バリィィィンッ!!🧊
生徒会「っ!? 氷壁が一撃でっ……!?」
かすみ「イデア(ダイアモンド)っっっ!!」
生徒会(そんなっ!? まだダイヤが大きく……っ!?)
かすみ「私の邪魔をするなぁーーーーーっ!!!!」👊ドゴォッ!
形を留めず膨れ上がったダイヤモンドが襲う。
圧倒的な質量による渾身のストレートは生徒会の体を貫き切り裂き、勢いのままにぶっ飛ばした。
生徒会「カハッ!……ごふっ……」🩸
菜々「っ!! そこまでっ!! 戦闘不能により勝者! 普通科1年の中須かすみっ!」
生徒会「……かいちょ……すみま……」🩸ポタポタ
菜々「喋らないでください、傷口が開きますよ」
菜々「これが……中須かすみさんの力……」 侑「すごい……」
かすみ「……フー……フーー!!」💎ピキビキピキ!!
侑「かすみちゃん……?」
菜々「中須かすみさん、繚乱は終わりました。これ以上は……」
かすみ「……るさない」
かすみ「許さないっ!! 侑先輩をっ!!!」💎ビカァッ!!
菜々「止まりなさい。さもないと……」
かすみ「うるさいっっっ!!!!」ガバッッ!
侑「かすみちゃんっっ!!!」バッッ!!
かすみ「っ!! ゆう、先輩……?」
侑「私は大丈夫だからっ! 平気だから……」ギュッ
かすみ「侑せんぱ……わた、かすみん……」
侑「うん……大丈夫……私はここにいるから……」ナデナデギュッ かすみ「……ふぁ、侑先輩……侑先輩……!」ギュッ
侑(……よかった、かすみちゃん落ち着いたみたい)ホッ
かすみ「……っ!!」ビクッ!!
かすみ「ぁ……ぁぁ……」ガタガタ
侑「かすみちゃん……?」
生徒会「………」🩸グッタリ
かすみ「……っ!!」ヒェッ!
かすみ「ちが……かすみんそんなつもりじゃ……」ガタガタ
侑「かすみちゃ…」
かすみ「ごめんなさいっ!!」
侑「え?」
かすみ「私……やっぱり……」
かすみ「っ……!」ダッ!💨
侑「かすみちゃんっ!!?」
侑「待ってっ……いだっ!?」グラッ!
菜々「そんなフラフラな状態で走れるわけないでしょう……」ガシッ
侑「菜々ちゃん……」
菜々「あなたはいつも無理をしてボロボロになって……足、失礼します」✋ピトッ
侑「うん、ありがとう……」 侑(菜々ちゃんの手、相変わらず冷たいのに、不思議と温かいくて、痛みが引いていく……)
侑「ありがとう、もう大丈夫だよ。私よりあの子の方が……」
生徒会「………」スヤ…zzZ
菜々「止血と応急処置はもうしたので直ぐに起きて動けるようになりますからご心配なく。このくらいの怪我は生徒会にとってはよくあることですから」
侑「でも、私より怪我してるし……」
菜々「……少しは自分の心配をしてください。あなただってまだ十分に歩けるほどじゃないんですよ」
侑「うん……そっか、ごめんね」
菜々「……謝るのはこちらの方です。すみません、勿論十分な手当はするつもりでしたが少し乱暴な判断だったと反省しています」
侑「え? いや、別に繚乱だし私の方も引き下がらなかった訳だから菜々ちゃんが謝る必要は無いよ?」
侑「……それに、かすみちゃんが守ってくれたしね」
菜々「………」
侑「あはは……かっこ悪いな私、任せてって言っておきながら結局守ってらっちゃって……」
菜々「……そこまでして、スクールアイドルをしたいのですか?」 侑「うん……あ、でも私は一番近くでスクールアイドルを応援したい、マネージャーとかになりたいんだ」
侑「そしてかすみちゃんは1番かわいいスクールアイドルになりたいんだって! そんなかわいいかすみちゃんのそばで夢を応援出来たら……絶対にトキメキが溢れる毎日に決まってる!」
侑「歩夢はまだ恥ずかしがってたけど……でもかすみちゃんにも負けないくらいかわいいスクールアイドルになるんだろうなぁ……」
菜々「……そう言われても、スクールアイドルはこの学園では禁止であることに変わりはありませんからね?」
侑「うっ……でも私、諦めないからっ!」スタッ
菜々「ちょっとっ! まだ安静にしててください」
侑「もう大丈夫! かすみちゃんのもとに行かなきゃ!」
菜々「あなたが何をしようと、スクールアイドルは認められませからね?」
侑「それなら私も諦めないから!」ニイッ
侑「あ、菜々ちゃんありがとうね!」
菜々「はぁ、お礼など要りませんよ。繚乱の怪我は生徒会が…」
侑「そうじゃなくて、いつもありがとうってこと!」
菜々「え?」
侑「1年生の頃からいつも私を助けてくれて、私が今日も元気でいられたのも、菜々ちゃんのおかげだから!」ニコッ
菜々「っ……///」
侑「じゃあまたねっ!」ノシ
菜々「……中須かすみさんは」
侑「え?」
菜々「───中須かすみさんについて、少し」 ・・・
かすみ「ハァ……ハァ……ッ!!」
かすみ「また……やっちゃった……」プルプル
「ねーねーなんか今日あっちで生徒会が繚乱してたみたいだよー」
「へー何か揉め事?」
「さぁー? でも、生徒会の人が倒れてたらしいよー」
「マジっ!? 生徒会の人倒すとかメチャ強じゃん!! 誰誰っ!!?」
かすみ「……えへ、ちょっとお茶目でお転婆なかすみんも、かわいいなぁ〜……」ニコ…
かすみ「………」
かすみ「……そんな訳、ないじゃん……」
かすみ「……っ……っ」ポロポロ
かすみ「……こんなの、ぜんっぜんかわいくない……」ポロポロ
『───あなたの、どこがかわいいスクールアイドルなんですか?』
かすみ「……ごめんなさい、侑先輩……っ」ポロポロ
かすみ「私は……かわいいスクールアイドルになんて……っっ」ポロポロ
「────かすみちゃんっ!!」
かすみ「……ぇ?」
侑「かすみちゃんっ! やっと見つけた……っ」ゼェハァ かすみ「なん……で……」
侑「あは、はぁ……菜々ちゃんのおかげで走り回れるようになったから……」ゼェハァ
侑「かすみちゃん、あのね…」
かすみ「見ないでくださいっ!!」
侑「へ?」
かすみ「今のかすみん……絶対髪はボサボサだし、手も服も返り血で汚れてて……絶対見せられない顔してるし、全然かわいくないので……」
侑「え? でも、別に繚乱の後は髪も乱れるし、返り血だって珍しくは……」
かすみ「だとしてもこんなかわいくない姿見せたくないんですぅっ!」
侑「うーん? そっか、じゃあ……」
フキフキ
かすみ「っ!? な、何してるんですかぁっ!?///」
侑「手、血で汚れちゃったんでしょ? 私、血の汚れ落とすやついつも持ち歩いてるから」フキフキ
侑「制服の汚れも落とせるんだよこれ、繚乱の後に血が着いてると歩夢に叱られるんだよねー。あ、私の場合は返り血じゃなくて自分の血なんだけどね……あはは」フキフキ 侑「……よし、取り敢えず綺麗になったよ!」
かすみ「……ありがとうございます」
侑「どういたしまして……って、そうじゃなくて私の方こそありがとうね、かすみちゃん」
侑「かすみちゃんがさっき助けてくれなかったら私、結構やばかったみたいで……」アハハ
かすみ「………」
侑「それに凄いよかすみちゃん! 生徒会に繚乱で勝っちゃうなんて! これでスクールアイドルの勧誘活動は黙認って事でこれからも続けられるよ!」
かすみ「……そう、ですね」
侑「だからこれからも勧誘を続けて、あと3人部員が集まれば…」
かすみ「頑張ってください、かすみんも陰ながら応援してますから……」
侑「え? うん、それは勿論頑張るけど……」
かすみ「かすみんは……もう……いいので……」
侑「いいって……?」
かすみ「……スクールアイドルは、諦めます」 侑「……それってもしかして、特待生関係?」
かすみ「っ! 知ってたんですか……?」
侑「知ったのはさっきだよ、菜々ちゃんが教えてくれたんだ」
かすみ「そう、ですか……はい、かすみんこう見えて特待生なので……成績も良いんですよ? 繚乱の成績だけは……」
かすみ「勉強はちょっと苦手ですけど、繚乱は一度も負けたことないですし……特待生なのでこれからも勝ち続けないといけないんです」
侑「そっか……凄いねかすみちゃん。特待生って学年でトップの強さじゃないとなれないんでしょ?」
かすみ「……別にかすみんは……ただ、才能があっただけです……」
侑「才能があっただけでそこまでなれないよ、そういう人は絶対に努力してるって私知ってるもん」
かすみ「努力なんてする訳ないじゃないですかっ!! こんなかわいくない才能……いらないです……」
侑「そんな、要らないだなんて……」
かすみ「要らないですよ……っ! だってこんなの全然かわいくないじゃないですかっ!!」
かすみ「侑先輩だってさっき思いましたよね……?」
かすみ「喧嘩が強くて、髪がボサボサで返り血を浴びてて……っ! そんな人が誰よりも1番かわいいスクールアイドルになんてなれると思いますかっ!!?」
かすみ「かすみんは全く思いませんっ!! そんな人がかわいいスクールアイドルを目指す資格なんて……っ!」 侑「そんなことないっ!!!」
かすみ「っ!? 侑先輩に何が分かるんですかっ!!?」
侑「確かにかすみちゃんの目指す1番かわいいスクールアイドルについては、私はまだまだ理解出来てないと思う」
侑「だけど、私はかすみちゃんがかわいいスクールアイドルになる資格が無いなんて絶対に思わない!」
侑「だってかすみちゃんはかわいいもんっ!!!」
かすみ「なっ!/// た、確かに普段のかすみんはかわいいと思いますけどぉ……///」
かすみ「でも、繚乱をしてる時は絶対にかわいくなんてない……そんな人がやっぱりかわいいスクールアイドルには……」
侑「繚乱してる時のかすみちゃんはかっこよかった!!!」
かすみ「いや、かわいいじゃないと意味無いですし嬉しくないですからっ!!?」
侑「でも繚乱が終わった後の髪の具合とか返り血を気にしてるかすみちゃんはかわいかった!!!」
かすみ「えぇっ!?/// な、なんで……あんなかわいくない姿……」
侑「だって、どんな時でも自分の届けたいかわいい姿を気にしてる姿は凄いと思ったし、そんな姿を見られたくなくて恥ずかしがってる姿はかわいかったんだもん」
かすみ「……先輩、本当に変わってます……///」 侑「私だけじゃなくて、かすみちゃんのファンになっちゃう人は絶対たくさんいるよ」
侑「だってかすみちゃんはかわいいし、それに強くていい子だから」
かすみ「……強いなんて言われても嬉しくないです」
侑「あー、強いって言うのはそのままの意味だけじゃなくて……」
侑「かわいいものに対する憧れとか、芯の強い所とか、そういう強さ」
侑「だってそうじゃなかったら、本当はやりたくない繚乱をしてまで私を助けてくれるわけないもん」
侑「優しくて、強くて、かわいい! 仁慈我鎖鬼の最強アイドル!!」
かすみ「最強……アイドル……?」
侑「うん! 絶対かすみちゃんならなれる! そんなかすみちゃんに私はときめいたから……っ!!」
かすみ「っ!! でも、そんなの……侑先輩がそう思ってくれるだけで他の人には……」
侑「なら、みんなにも伝えよう! かすみちゃんが超カワイイってこと!」
侑「私も一緒に伝えたい! かすみちゃんの夢をそばで応援したいんだ!」
かすみ「侑先輩……」ウルウル かすみ「でも、かすみん嫌です……これからも繚乱を続けて誰かを傷つけるのも、繚乱する自分も……」
ギュッ👏
侑「大丈夫……周りがなんと言おうと、かすみちゃん自身がなんて思おうと、どんな姿になっても……っ!」
侑「それでも絶対にかわいいを追求し続けるかすみちゃんに、ときめくって約束する……っ!」
かすみ「どんな……かすみんでも……?」
侑「うんっ!」ニコッ
かすみ「……本当ですか?」
侑「本当だよ」
かすみ「本当の本当の本当ですか……?」
かすみ「かすみん、侑先輩が思ってるよりもやんちゃかも知れませんよ?」
かすみ「怒ると周り見えなくなって、すぐ人とか殴っちゃって……返り血とか顔にいっぱい付けちゃって……」
侑「それでもかすみちゃんは、悩みながらかわいいを誰よりも求めようと頑張るんでしょ? 自分の嫌な所、悪い所も全部直そうと努力してる」
侑「だったら私は、それを傍でずっと応援していたいんだ」
侑「かすみちゃんの夢を、1番隣で応援していたい」
侑「かすみちゃん……」👏ギュッ
侑「かすみちゃんの夢を、私と一緒に見させてくれる……?」
かすみ「……ゆう、せんぱぃ……っ」ポロポロ
かすみ「───はい……っ! 喜んで……っ!」ニコッ これはもうプロポーズと同様だ…
責任を取ってくださいね!?
それにしてもMargaret要素も取り込んでくれてありがたい かすみ「ううぅ〜〜っ侑せんぱ〜〜いっっ!」ダキッ
侑「わわっ、あはは♪」ギュッ
かすみ「約束ですからねっ! かすみんが1番かわいいスクールアイドルになるまでずっと一緒にいてくださいっ!」
侑「うん! もちろん!」ニコッ
かすみ「絶対絶対ですよっ!? ずっと、ずぅーーっと一緒ですからね!!」
侑「もちろん! 私の方からお願いしたいくらいだよ」
かすみ「〜〜〜〜っっ!///」ホワァァ
かすみ「あーん侑先輩好き好き〜〜!♡ 大好きです〜〜♡♡」ギュッ~♡
侑「あははっもう、かすみちゃんったら〜♪」アハハ
かすみ「えへへぇ♪ 約束ですからね……♡」ニコッ
大好きなかわいいも、ちょっぴり不安なかっこいいも、全部届けて好きになってくれる。
そんな世界が本当に待っているのなら……
そこは絶対!
世界で1番のワンダーランドです☆─── ── 生徒会室 ──
左月「───以上がスクールアイドル活動監視の報告になります」
菜々「はい、ありがとうございます。これからも監視をよろしくお願いします」
左月「任せてください会長!」
菜々「助かります、昼の件も迅速な報告を助かりました」
左月「昼の件、ですか……?」
菜々「? 高咲侑さんがスクールアイドルの勧誘活動を行っているとの報告をしてくれたじゃないですか」
左月「……? お昼は私、休憩してましたけど……右月と間違えたのでは?」
菜々「え? そんなはずは……」
左月「無理もありませんよ、双子ですから。でも珍しいですね会長、少し疲れが溜まっているのでは?」
菜々「……そう、ですかね。すみません……」
菜々(……確かに左月さんから報告を貰ったはずですが……)
菜々(……疲れているだけ、でしょうか) ・・・・・
── 次の日☀ ──
侑「ふわぁ〜〜……」 𓂂𓏸
歩夢「侑ちゃんおはよー……今日は、寝不足?」
侑「うんー……つい話が弾んじゃってー……」ウトウト
歩夢「話? 誰と話してたの?」
侑「んー? かすみちゃーん……」
「───呼びましたか、侑先輩♡」
歩夢「っ!?」
侑「えっ!? かすみちゃんっ!?」
かすみ「はい♡ あなたのかわいいスクールアイドルかすみんこと中須かすみでーす♡」
歩夢「中須かすみちゃんって昨日の……」
かすみ「あ、上原……じゃなくて歩夢先輩っ!」
かすみ「昨日はいきなり殴ろうとしちゃってごめんなさいっ!」ペコッ
歩夢「えっ……うん、いい、けど……」
かすみ「許してくれるんですかっ! ありがとうございます〜♪」パァァァァ
歩夢「別に怪我した訳じゃないから気にしてないよ。びっくりはしちゃったけど……」
かすみ「歩夢先輩優しい〜! さすが園芸部の可憐な花ですね〜?」
歩夢「そ、その呼び方はやめて欲しいんだけど……///」 かすみ「これからも同じスクールアイドルとして頑張っていきましょう♪」ニコニコ
歩夢「ぁ……うん、よろしくね♪」ニコッ
侑(よかった。歩夢とかすみちゃん、仲良くなれそう♪)フフッ
侑「それにしても、びっくりしたよかすみちゃん」
かすみ「えへへ♪ サプライズ大成功です♪」
侑「あれ?……というか、どうして家の前の場所が分かったの?」
かすみ「えー? 昨日先輩が教えてくれたんじゃないですかぁ〜♪ 朝も一緒にいたいのでって♡」
歩夢「朝も一緒にっ!?」
侑「あーそういえば……ってあれ冗談だと思ってたのに」アハハ
かすみ「冗談なわけないじゃないですかぁ〜! これからは毎日お迎えに来ますね♡」
歩夢「毎日っ!?」
侑「あははっ流石に毎日はかすみちゃんも大変でしょー」
歩夢「そうそうっ! 毎日なんて朝早く起きなきゃだし大変だからっ! 学校でも会えるんだしわざわざ来なくても……っ」 かすみ「全然大変なんかじゃないですよ〜♪ それに……♡」
ギュッ♡
侑「わわっ」
かすみ「かすみんと侑先輩は、ずーっと一緒って約束したじゃないですか♡」ギュッ♡
歩夢「っ!!?///」ガタッ!
侑「あはは……いや、そんな朝も毎日ずっと一緒に居なきゃいけないってわけじゃ……」アハハ
かすみ「かすみんが一緒に居たいんですぅ……♡ ダメ、ですかぁ……?」ウルウル
侑「かすみちゃん……!///」キュン♡
歩夢「───ダメーー!!!///」
かすみ「むぅ、なんで歩夢先輩が割り込んでくるんですかぁっ!」
かすみ「侑先輩♡ そういえば朝弱いって言ってましたよね! これからは毎日かすみんが起こしに……♪」
歩夢「それもダメっ! そういうのは幼なじみの仕事なのっ!///」
かすみ「なんですかそれっ!? それじゃあ歩夢先輩は毎日侑先輩を起こしてるってことですかっ!? ずるいですぅっ!!」
歩夢「私は幼なじみだからいいのっ!!///」
かすみ「幼なじみ幼なじみってそんなの関係無いですからぁっ!!」
ワーキャーワーキャー!!🎀👑
侑「あ、あれー……?」
侑(二人とも仲良くなれそうって思ったのに、大丈夫かなぁ……?)アハハ… ・・・・・
── 裏路地 ──
ガラの悪い生徒「ハァ……ハァ……なんなんだよあんたっ!!」
ガラの悪い生徒「私が何をしたって言うのさっ!」
?「何をした? それはあなたが1番わかっているはず」
?「窃盗に暴行に脅迫……あなたはそのイデアを良くないことに使った」
ガラの悪い生徒「はっ、だから何さ? 私より弱いやつが悪い! 力を自分のために使って何が悪いのさ!」
?「その意見には同意。だけど……」
?「それなら私は、イデアをあなたみたいな悪い人を裁くために使う」
ガコンッ!!💥
ガラの悪い生徒「かはっっ!? く……そ……」バタン
ガラの悪い生徒「変な画面つけて……あんた一体なに……もの……」ガクッ
?「私?」
?「私は……天使」
天使「"ギフト"の力を貰った、それが私の新しい名前───」
──── TO BE CONTINUED📶 こういう長めで面白いSSと出会うのは久しぶりだ、続き楽しみに待ってるぜ 前回の仁慈我鎖鬼! ドンッ!
かすみ「やっほ〜☆ みなさんお待ちかね! プリティーキュートのかすみんです☆」キャピ~ン☆
侑「うわぁ〜〜〜〜っときめいちゃったっっ!!!」✨✨✨
─かすみんにときめいて、一緒にスクールアイドル活動を応援してくれると言ってくれた侑先輩♪
侑「……繚乱、だね?」
菜々「はい、この学校では物事を決める時の絶対的な判断として、繚乱をするのが決まりです」
─でも、やっぱりこの学園でスクールアイドル活動は認められなくて……
生徒会「───貫け、イデア(氷刃)」❄
かすみ「私の邪魔をするなぁーーーーーっ!!!!」👊ドゴォッ!
かすみ「私は……かわいいスクールアイドルになんて……っっ」ポロポロ
─繚乱して、傷つけて、こんなのやっぱりかわいいスクールアイドルになんてなれないと思ったかすみんに侑先輩は……
侑「だってかすみちゃんはかわいいもんっ!!!」
侑「かすみちゃんの夢を、1番隣で応援していたい」
侑「かすみちゃんの夢を、私と一緒に見させてくれる……?」
かすみ「……ゆう、せんぱぃ……っ」ポロポロ
かすみ「───はい……っ! 喜んで……っ!」ニコッ
─こんなのずるいですよぉもうっ! でもでも、嬉しかったです♪
─そんな、トキメキを探すかすみん達の物語は、まだまだ始まったばかりですっ!♪ かすみ「はぁ〜い♪ みなさん行きますよ〜?♪」
かすみ「せーの! L!O!V!E!かすみん!」
かすみ「L!O!V!E!かすみん!」
かすみ「はいっ! コーレスコーレスっ!」👉ビシッ!
歩夢「え、ぇる……おー……///」
かすみ「うーん、不合格です」
歩夢「えぇっ!?」
かすみ「もっとコーレスは声を出してっそして恥ずかしさなんて感じてちゃダメですよ!」
歩夢「だ、だってぇ……///」
かすみ「それに、全力でやった方が楽しいです♪」
歩夢「た、楽しい……?」
かすみ「うーん、確かに観客が独りだと恥ずかしさがあるのもしょうがないですか……侑先輩なら全力で答えてくれそうですが……」
かすみ「というか、侑先輩はまだ来てないんですかー?」
歩夢「うーん、そろそろ来ると思うんだけど……」 ── 中庭🌳 ──
侑「あっいたいた!」
侑「今日はミルクを買ってきたんだ、おいで〜♪」
猫「にゃ〜」ペロペロ
侑「よかった飲んでる飲んでる♪」
侑「ミルクにしちゃったけど、キャットフードとかの方がいいのかな? でもまだ子猫だしどうなんだろ……」
?「……ぁ」ザッ
侑「? あ、もしかしてキミもこの子に会いに来たの?」
侑「よかった〜私以外にもこの子知ってる子がいてくれて」
侑「ねぇ、その手に持ってるのって猫缶? やっぱりご飯はそういうのあげた方がいいのかな?」
?「………」ジッ…
侑「……?」キョトン
?「………」
?「……っ」ダッ!🏃♀💨
侑「え、なんで逃げるの〜っ!?」 侑「ちょっと待っ……へぶっ!?」ズサーー💨
?「……っ!?」
?「……ぁ、大、丈夫……?」オロオロ
侑「あはは……大丈夫大丈夫〜ごめんね驚かせちゃって」
猫「にゃ〜」スリスリ
侑「キミも心配してくれたの?」ナデナデ
猫「にゃぁ〜♪」スリスリ
?「……はんぺん、凄い懐いてる」
侑「え?」
?「その子の名前。はんぺん」
侑「そっか、はんぺんって言うんだねーよしよし♪」
はんぺん「にゃぁ〜♪」
侑「あ、私は高咲侑。あなたの名前は?」
?「……天王寺」
璃奈「天王寺、璃奈」 バトル物で天王寺って名字はもう約束されし強キャラだから
りなりーはインフレに置いてかれなさそうだな 計WAR10近くある1番ショートと3のリマスターやリメイクは出せば儲かるからやっと解放されるのか 君も壺なん?
もしかしてロナウドいないと薬処方されない。
つまりこの会に居る資格はないって共通理念を持ってるからな ストレス喰いしすぎて今でもないが
マスゴミに踊らされる年代っていうのが萌えた
それくらいじゃ到底生活できないし いろんなオタ見てると思われる
あれをジェイクじゃないよね
まだ大型トラックの無理がある ・・・・・
── 園芸部🌷 ──
歩夢「これがガーベラで、こっちがかすみ草だよ」
かすみ「かすみ草……! かわいいかすみんの名前ににぴったりのかわいいお花ですね〜♪」
歩夢「ふふっ白いかすみ草の花言葉は『幸福』『感謝』『親切』贈り物にぴったりの花言葉を持つのが特徴なんだ♪」
かすみ「へー! あ、ここにも花束にするのはぴったりって書いてありますね!」
歩夢「あっ、それは……」
かすみ「なになに、かすみ草は、ほかのお花を引き立てるのにぴったりの名脇役……って! 誰が引き立て役ですかぁっ!?」
歩夢「そ、そう思われがちだけど、最近はかすみ草だけの花束とかも人気だから……」
かすみ「だとしてもなんか嫌ですぅ〜っ!!」ムキー!
侑「おまたせー」ガララッ
かすみ「うえ〜ん侑せんぱ〜いっ!」ギュッ
侑「わわっ! どうしたの?」
かすみ「侑先輩はかすみんのこと脇役だなんて思ってませんよね〜っ!?」ウワーン かすみ草を主役にしたらスピンオフってことになるのか 〜間〜
かすみ「こほん。それでは第1回スクールアイドル同好会(仮)のミーティングを始めましょう!」
侑「わー!」👏パチパチ
歩夢「ここ、園芸部の部室なんだけどね……」アハハ
侑「はいっ部長っ!」✋
かすみ「ぶちょう……? かすみんがですかっ!?」
侑「うんっ! 部長をやるならかすみちゃんしかいないよっ!」ニコッ
かすみ「ぶちょう……かすみんが、部長……!!」パァァァ!
かすみ「うぇへへ〜部長〜はい! 部長ですよぉ〜♪」ニコニコ
侑「部長! 部員が足りないであります!」
かすみ「さすが侑先輩! かすみんもそれを話そうと思っていました! 部長のかすみんが褒めてあげますよ〜♪」ワイワイ
侑「やったーかすみちゃんに褒められたー!」ワイワイ
歩夢「なにこれ……」
かすみ「同好会として認められない以上、部室も活動も出来ませんからね! 早速部員集めに行きましょう〜☆」 ── 校門前🌈 ──
かすみ「部員勧誘と言えばチラシ配りです!」
侑「わぁかわいいー! これ、かすみちゃんが書いたの?」
かすみ「もっちろんです! かわいいかすみんは絵もかわいいので☆」
歩夢「……ねぇ、こんなことして大丈夫なの? 今更だけどスクールアイドルって生徒会に止められてるんだよね?」
侑「それは多分大丈夫だと思うよ。私とかすみちゃんがー……」
侑「あっ……」👋クチオサエ
歩夢「? 侑ちゃんとかすみちゃんが、なあに?」
侑「えっとそのぉ……なんていうか……」💦
かすみ「えへへ♪ 侑先輩とかすみんが生徒会と繚乱したんですよね♪」
侑「わ、わぁーーーっ!!!」💦
歩夢「繚乱っ!!? 侑ちゃんと生徒会がっ!? なんでそんな危険な事……っ!」
歩夢「いつも危ないことはしないでって言ってるのに……!」 侑「いやその……歩夢を勧誘してる所を見られたみたいで……」
歩夢「え、じゃあ今も危ないんじゃ……」
かすみ「そこはご心配なく! 侑先輩にイジワルする生徒会はかすみんがやっつけたので!」ドヤ!
歩夢「やっつけた……?」
侑「あはは……かすみちゃんばっかりに頼っちゃったけど、今度は私がかすみちゃんを守るからね!」
かすみ「や〜ん先輩すてきすてき〜♡」
歩夢「……私がいない所で、そんなことしてたんだ」ムスッ
侑「ま、まあとにかく勧誘活動に関しては黙認されてるから大丈夫! なはず……」
かすみ「大丈夫ですよ〜♪ ほらほら、見ててください♪」
かすみ「そこのあなた〜♪ スクールアイドルに興味ありませんかぁ〜?☆」ヒョイ📄
?「……え?」
かすみ「あなたですよあなた〜♪ 三つ編みの……」
菜々「……中須かすみさん?」ジトッ
かすみ「うぇあ"ぁっ!!? い、いいイジワル生徒会長っっ!!?」ビクッ!? 侑「菜々ちゃん!」ニコッ
菜々「……高咲さんに上原さんも」
菜々「チラシ配り、ですか」📄ペラッ
かすみ「い、今してるのは勧誘活動ですからねっ! かすみん達に文句ありませんよねっ!?」
菜々「……はい。残念ですが私からとやかく言えることはありません」
かすみ「ホッ……ほ、ほら言ったじゃないですか〜♪」
侑「かすみちゃん……」アハハ
菜々「では、私からもこちらを」つ📄
かすみ「生徒会もチラシを? 薬物注意喚起……?」
菜々「はい。"ギフト"と呼ばれるものをご存知ですか?」
かすみ「ぎふと……?」
菜々「最近問題となっている飲むだけでイデアの力を強める薬物です」
侑「飲むだけでイデアを……凄い……!」
菜々「高咲さん?」ジーー
侑「あ、いや……凄いとは思うけど危ないってことだよね?」
菜々「はい。イデアに関してはまだまだ未知数な事が多いんです、どんな悪影響を及ぼすか分かりませんし……」
菜々「何より急に力を付けた人はトラブルを起こしてしまうことが多いんです」
菜々「くれぐれもお気をつけください。そして、間違っても変な気を起こさないように」ジトッ
侑「あはは……」
菜々「もしあなた達がそれを使用したり所持した場合、即刻に停学もしくは退学処分としますからね?」 ・・・・・
── 中庭🌳 ──
侑「うーん、チラシ配りだとなかなか興味持ってくれる子はいないもんだなぁ……」📄
侑「スクールアイドルはすっごくときめくものなのに……」
ニャー
侑「あっ、はんぺんかな? あっちの方からだ」
侑「おーい、はんぺ〜ん♪」
しずく「にゃあ〜♪」🐾
侑「えっ!? しずくちゃんっ!?」
しずく「ふふふっ♪ はい、しずくちゃんでした♪」
侑「びっくりしたよー、猫ちゃんの真似上手だね!」
しずく「ありがとうございます、これでも演劇部なので演技は得意なんです♪」
侑「演劇部……! そうなんだ、通りで♪」
侑「そういえば前は、うさぴょんの真似してくれたよね? 今日の猫ちゃんの演技も可愛かったよ♪」ニコッ
しずく「可愛い……ふふっ先輩って、そういう所ありますよね? もしかしてわざとですか?」
侑「え? わざと……?」キョトン しずく「わざとでは無いなら、先輩はとても罪作りな人ですね♪ ふふっ、そこも面白い所ですが♪」
侑「? 私は思ったことを言っただけだよ?」
侑「あ、しずくちゃんも良かったらこれ!」📄
しずく「スクールアイドル大募集☆……可愛いチラシですね♪ 先輩が書いたんですか?」
侑「だよね可愛よね! 私じゃなくてかすみちゃんが書いてくれたんだ」
侑「それでもし良かったらなんだけど、しずくちゃんもスクールアイドルやってみないっ!? しずくちゃん可愛いから絶対人気出るよ! 演技が得意ならその特技を活かして演技派系スクールアイドル! なんてどうかなっ!!✨✨」ズイズイッ!
しずく「っ!/// 相変わらず近いですね、先輩……///」
侑「あ、ごめん。私またつい……」アハハ
しずく「……でも、ごめんなさい。演劇部の方もあるので……」
侑「そっかぁ……残念……絶対スクールアイドルのしずくちゃん可愛いと思ったんだけどなぁ……」シュン
しずく「ふふふっ♪ でも、興味が無い訳では無いですよ?」
侑「え、本当っ!?」
しずく「はい♪ 今は少し……」
侑「今は……?」
ガキーンッ!💥
侑「っ!? 繚乱の音……かな?」
しずく「そうみたいですね、そういえばあっちの方で何やら生徒会と揉めている声がしたような……」
しずく「では、私はこれで。また会いましょう、先輩♪」ニコッ
侑「うん! またねしずくちゃん!」ノシ
侑(……生徒会と揉め事って、もしかしてかすみちゃんとかじゃないよねっ!? 行ってみようっ!)ダッ! ・・・・・
生徒会「くっ……」バタリ
侑(やっぱり生徒会の人! 戦ってる相手は……)
生徒会「勝負あり! 勝者1年の天王寺璃奈!」
璃奈「はんぺん……!」
はんぺん「にゃぁー!」ピョンッ!
璃奈「よかった……」ギュッ
生徒会「まさか勝利するとは……繚乱勝利の規定により、その子の学園での飼育を許可します。では……」スタスタ
侑「璃奈ちゃん……!?」
璃奈「ぁ……侑さん」
侑「今のって生徒会の人だよね……? 繚乱で勝っちゃうなんて凄い!!」✨✨
璃奈「……はんぺんが」
侑「え?」
璃奈「はんぺんが生徒会の人に見つかって……学園で飼育は許可できない、連れてくって言われて……」
侑「そうだったんだ……」 侑「それで生徒会を相手に勝っちゃうんだもん、やっぱり璃奈ちゃんは凄いよ!」
侑「はんぺんを守る為に生徒会と戦える璃奈ちゃんは凄い勇気を持ってると思うし、優しくて強い子なんだって思う」ニコッ
璃奈「……たまたま相性が良かっただけ。他の人だったら分からなかった」
璃奈「……もっと、力が必要」ボソッ
侑「そう? だとしてもやっぱり凄いよ。そしてありがとう! 私もはんぺんに会えなくなっちゃうのは嫌だから……」
はんぺん「にゃぁ〜♪」
侑「ふふっ♪ ほら、はんぺんも璃奈ちゃんありがとうって言ってるよ♪」
璃奈「……どういたしまして」
侑「………」ジーーー
璃奈「?」
侑「ねぇ璃奈ちゃん、スクールアイドルに興味無い?」
侑「ほらっ! これこれ!」📄
璃奈「……っ!?」
侑「あれ? あっこれじゃないや!」
侑(間違えて菜々ちゃんから貰った薬物注意喚起のチラシ出しちゃった……)
侑「えっとこれじゃなくて……あったこれ!」ガサゴソ📄
侑「璃奈ちゃん可愛いから絶対スクールアイドルに……ってあれ?」
ポツーン
侑「あれ……? いつの間に帰っちゃったのかな……?」 ・・・・・
── 次の日・授業中🌈 ──
侑(うーん、結局昨日は成果無しだったなぁ……璃奈ちゃんにも声掛けそびれちゃったし)✍🏻カキカキ
侑(璃奈ちゃん、絶対ときめくスクールアイドルになれると思うんだけどなぁ……私のときめきの勘がそう言ってるんだもん、うんうん)
侑(あ、外は体育の授業してる……1年生かな?)ボーー
侑(1年生ということは……璃奈ちゃんいる! 繚乱の模擬戦中、かな?)
生徒「はぁぁっ!!」👊
璃奈「っ……!」
生徒「えいっ!」ブンッ!
璃奈「わっ……」ドサッ!
生徒「天王寺さん大丈夫っ!?」
璃奈「……うん」
審判「そこまで!」
侑(……あれ? 今、璃奈ちゃん負けてた?)
侑(昨日は生徒会に勝ってたのになんで……?)
侑(調子悪いのかな、それとも昨日の繚乱で怪我したとか……?) ・・・・・
── 昼休み・中庭🌳 ──
はんぺん「……っ……っ!」ガツガツモグモグ
侑「うわぁ凄い食べっぷりだね!」
璃奈「流石高級猫缶……! 食い付きが段違い」
侑「今日はお祝いだもんね! 私もチュール買ってきたよ!」
はんぺん「にゃ〜♡」ペロペロ
璃奈「はんぺん、凄く嬉しそう……だけど、この味を覚えちゃって明日以降普通の猫缶食べなくなっちゃわないか少し心配……」
侑「あはは、はんぺんはいい子だから普通の猫缶も喜んで食べるよね〜?」ナテナデ
はんぺん「にゃ〜♪」ゴロゴロ
璃奈「……ふふ、良かったね。はんぺん」
侑「改めて、生徒会お散歩役員就任おめでとうはんぺん♪」
侑「これでこれからも学園に居られるね♪」ニコッ
璃奈「うん。はんぺんの食費や日用品費も学園が出してくれることになったから」
侑「そうなんだ、すごいね! 璃奈ちゃんが頑張ってくれたおかげだね♪」ナデナデ
璃奈「……っ!?」
侑「あっ、ごめんいきなり撫でちゃって……」
侑「あはは、はんぺん撫でてたからつい……」アハハ
璃奈「……別に、嫌じゃない」
侑「そう? じゃあ、改めてありがとう璃奈ちゃん♪」ナデナデ
璃奈「……うん」 侑「はんぺんのご飯、毎日璃奈ちゃんがあげてるんだよね?」
侑「私もこれからあげにきてもいいかな?」
璃奈「……うん、いいと思う。それなら、曜日で交代にする?」
侑「それでもいいけど、私は毎日でもいいよ? 璃奈ちゃんも毎日はんぺんに会いたいでしょ?」
侑「それに、はんぺんだけじゃなくて璃奈ちゃんにも会いたいから♪」ニコッ
璃奈「ぇ……」
侑「? 璃奈ちゃん……?」キョトン
璃奈「………」
璃奈「……何が、目的?」
侑「え? 目的って……?」
璃奈「……あなたは、何を企んでるの?」ジーー
侑(す、凄い真顔で見つめられてるっ! 私なんかマズイこと言っちゃったかな……っ!?)
侑「えっと、私はただ……」
璃奈「何か企んでなかったら、私に近づこうなんて思わないはず」
侑「そんな企むなんてっ! 私は本当にはんぺんと璃奈ちゃんと仲良くなりたくて、一緒にいたいだけで……」
璃奈「………」ジーー
侑「……でも、確かに仲良くなって、スクールアイドルもやってくれたら嬉しいなって思ってたのはそうかも……」
璃奈「スクール、アイドル……?」 侑「そう! スクールアイドルって言うのはね……」
璃奈「知ってる。私も動画でたまに見るから」
侑「そうなんだ! じゃあ話は早いね! 私、璃奈ちゃんなら絶対にときめく…
璃奈「私には、向いてないと思う」
璃奈「私、表情とか上手く出せないから……」
侑「え?」
璃奈「スクールアイドルみたいにキラキラした表情とか、笑顔とか、私には無理だと思うから……」
璃奈「……侑さんも、変だと思ってたでしょ?」
侑「変? 私は、そこも璃奈ちゃんの魅力で可愛いところだと思ったけどなぁ……?」
璃奈「え……」
侑「?」キョトン
璃奈「……侑さん、変わってるね」
侑「え? なんか最近よくそれ言われるな……」アハハ
璃奈「みんながみんな、侑さんみたいじゃないから、やっぱり私には無理だと思う」
侑「そんなこと……」
璃奈「……無理だから」
侑「……ごめんね、無理にとは言わないし良かったらやって欲しいって思っただけだから」
侑「それ無しにしても璃奈ちゃんと一緒にいたいのは本当だから、これからも仲良くして欲しいな?」
璃奈「……うん」
侑(璃奈ちゃん、自分の表情のこと凄く気にしてるんだ……うーん、そこも魅力的なのに、何かいい方法ないかなぁ……?) ・・・・・
── 放課後🌈 ──
かすみ「侑せんぱーいっ! こっちですよ〜♪」フリフリ
侑「お待たせかすみちゃん、急に来てくださいってどうしたの?」
かすみ「えへへ、侑先輩には1番に見せたくて♪」
かすみ「これです! じゃーんっ!」
从cι˘σ ᴗ σ˘* 『スクールアイドル大募集中☆』バーン!
侑「なにこれっ! かわいい〜〜っ!」✨✨
かすみ「その名もかすみんボックスです♪ このかわいさに夢中になって入部希望者続出間違いなしです☆」
かすみ「昨日チラシ配りしている時にひらめいちゃったんですよ〜♪ かすみん、あったまいい〜♪」
侑「確かにこれなら部室の無い私たちを探すことなく入部届けが出せるね!」
かすみ「はい! 昨日から置いておいたので早速もう中身が〜♪」ガサゴソ…
かすみ「……な、無い……っ? い、いちまいも無いなんて……っ」ガーン
侑「あはは……流石に今日一日じゃそんなすぐには集まらないんじゃ……」
かすみ「いいえ! ここだけじゃなくてあと何ヶ所か設置しているので! 絶対絶対入ってるはずです!」 〜間〜
かすみ「最後の1個! ここに絶対入って……」ガサゴソ
かすみ「……あっ! 1枚入ってます!」パァァァァ
侑「本当っ!?」
かすみ「はい! 紙が……ってこれ学校のプリントじゃないですかぁっ!?」📄
かすみ「かすみんボックスはゴミ箱じゃないですぅっ!!」ムキー!
侑「あ、あはは……」
かすみ「ぐぬぬぬぬ……まさか全部入ってないなんてぇ……」スカスカ
かすみ「……ん?」ガサゴソ
侑「どうしたの?」
かすみ「なにか小さいものが入ってて……」
かすみ「……これは、薬?」💊✨
侑「カプセルの薬っぽい形してるけど……中身はキラキラしてるものが入ってるね……?」
かすみ「綺麗……! 誰かの落し物ですかねぇ?」 歩夢「あっ侑ちゃん、かすみちゃん!」
侑「歩夢っ! それに栞子ちゃんも!」
栞子「こんにちは」
かすみ「歩夢先輩聞いてくださいよぉっ! かすみんボックスがゴミ箱扱いされてて……って、なんで生徒会の人が一緒にいるんですかぁ?」ジトーー
歩夢「ゴミ箱……? 栞子ちゃんにはこの前、侑ちゃんが生徒会と繚乱したって話を聞いてたの」
侑「えっ!?」
歩夢「もう、かすみちゃんが助けてくれなきゃ危なかったんでしょ? 侑ちゃんはすぐに危ないことをするの、やめて欲しいなぁ……」
侑「あはは……気をつけます……」
歩夢「もう、いつもそう言ってるのに……」
かすみ「もうっ! かすみんの話も聞いて下さいよぉっ! こんなものも入れられてたんですよぉっ!」💊✨
栞子「っ!!!」
栞子「……中須さん、それはあなたのものですか?」
かすみ「え?」
栞子「……その"ギフト"は、あなたの物かと聞いているのです」
かすみ「ぎふと……? それってどこかで……」ウーン?
かすみ「……ぁ」
かすみ「え? ええええええええええええええっっ!!!???」💊✨ SSが書き込めなくなってしまったので直るまで更新止まります…… ・・・・・
── 生徒会室📎 ──
菜々「………」
かすみ・侑・歩夢「………」
菜々「……言いましたよね? ギフトの使用、及び所持をしたら停学、もしくは退学と」
かすみ「ち、ちがっ誤解ですぅ! 今回のは完全に免罪ですからーっ!」
歩夢「それを言うなら冤罪だよかすみちゃん……」
侑「でもかすみちゃんの言う通りだよ菜々ちゃん! その薬がかすみんボックスから出てきた所を私は見たもん、それはかすみちゃんの所有物じゃない!」
かすみ「侑先輩……!」ウルウル 菜々「……仮に高咲さんの証言が正しいとしても、中須さんがギフトを所持している所を生徒会が目撃した。そしてそれに対抗する証言は、学園の規則を反してスクールアイドル活動を行う違反者」
菜々「はたして違反者の証言を信じる人はいるのでしょうか?」
侑「そ、それは……」
かすみ「う、うわーんっ! もうこのぉアイドルグループは終わりですぅーーーっ!」ウワーン! 菜々「……とはいえ正直な所、私はあなた方を疑ってるわけではありません」
かすみ「ほぇ……? じゃあ……」グスン
菜々「少なくとも、こんなものに手を出す人達ではないと信じていますから」
侑「菜々ちゃん……!」パァァァァ
菜々「ですが、それはあくまで私の意見です。この出来事を生徒会が口にすれば、良くて停学処分です」
菜々「……なので、ここは交渉をしましょう」
菜々「今後一切スクールアイドル活動をしないというのなら、生徒会が今回の件を一切口外しないと約束します」
かすみ「ぐぬぬぬ……っ、やっぱりイジワル……」
侑「ごめんそれは絶対無理。やめるつもりは無いよ」
歩夢「侑ちゃんっ!?」
菜々「……そう言うと思っていました」
菜々「では、1週間の間の活動休止はどうでしょう?」
かすみ「え、なんか急に優しくなりましたね……?」
菜々「この条件でも飲めないというのであれば、停学か退学です」
かすみ「なっ!? 優しいのか優しくないのかどっちなんですかぁっ!?」
歩夢「侑ちゃん、1週間くらいなら……」
侑「……わかった。1週間は何もしない」
菜々「はい。約束ですよ? であればもう戻っていただいて結構です。生徒会も今は忙しいので」
侑「うん。ありがとうね、菜々ちゃん」
菜々「……お礼を言われる筋合いはありません」
🚪バタン
菜々「………」
菜々(明らかに偶然では無い、何者かに狙われている……)
菜々「……頼みますから今は大人しくしていてください……」
菜々(私だけでは、護りきれない場合もありますから……) ・・・・・
── 帰り道 ──
かすみ「うぅぅ……ぅぅ……っ」グスン
歩夢「かすみちゃん、元気だして……?」ポンポン
かすみ「酷いですよぉ……かすみんボックスを全撤去するなんてぇ……」グスン
侑「リサイクル同好会の人、凄かったね」アハハ…
〜〜
生徒会『活動休止となった以上、勧誘活動は認められません。よってこちらは全て撤去します』
大量のかすみんボックス『』从cι˘× ~ ע* 从cι˘× ~ ע* 从cι˘× ~ ע*
かすみ『ああっ!!? かわいいかすみん達を袋詰めにしないでくださいっ! 潰れちゃったらどうするんですかぁっ』
生徒会『ご心配なく、リサイクル同好会の方をお呼びしましたので』
リサイクル同好会『おおー! これはこれはリサイクルし甲斐のある資源ゴミ達ですね!』ムフー!
かすみ『ご、ごみっ!? かすみんボックスはゴミじゃないですぅっ!』
かすみ『……え? なんですかその物騒な機械……? まさかそれをかすみん達に使うつもりじゃ……』
リサイクル同好会『SDGs最高〜!! つくる責任、つかう責任〜!!』ポチッ!
ガコンガコングッシャグッシャ💥
かすみんボックスだったなにか『』
かすみ『あ"あ"あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ〜〜〜〜っっっ!!!』
〜〜
歩夢「……ノートにして貰えて、良かったね」
かすみ「あんまりですぅ〜〜っ!!」📒 かすみ「生徒会許すまじっ! ちょっと優しいかもとか思いましたけど、よく考えたらかすみん何も悪いことしてないじゃないですかっ!」
かすみ「……もしかして、かすみんボックスに変な物入れたのも生徒会の仕業じゃないんですか……?」
侑「うーん、生徒会に限ってそんなことはしないと思うけど……」
侑「ほら、やるなら正々堂々繚乱でって感じじゃない」
かすみ「……それもそうですね」
かすみ「……あー、なんだか、かすみん甘い物が食べたくなってきちゃいました。先輩先輩! あそこのお店で一緒にパフェ食べましょうよ〜♪」
侑「パフェ! いいね食べよう食べよう♪ 今日はかすみちゃんの分もご馳走するよ!」
かすみ「えっ、いいんですかっ! ありがとございま〜す♪ 今月ピンチだったので助かりました♪」
歩夢「侑ちゃん? 侑ちゃんだってお小遣いなんだからそんな使い方しちゃ……」
かすみ「あっ……そう、ですよね……ごめんなさい、かすみんもそこまでして貰うつもりはなかったんです……」シュン
歩夢「……っ! そ、それなら……私も、かすみちゃんの分、半分だすから……」
侑「ふふっ♪ 歩夢もなんだかんだ甘いじゃん♪」
歩夢「……知らない///」
かすみ「えへへっ優しい先輩に囲まれてかすみん幸せです♪……あ、ちょっと席を外しますね。先にお店行っててください!」
トタタ💨
侑「……トイレかな?」
歩夢「侑ちゃん、そういうこと言わないの……」ハァ… ・・・・・
── 少し離れた裏路地 ──
かすみ「………」トコトコ
──🔪ビュンッ!
かすみ「っっ!?」サッ!
「っ!? ……あれれ、気付いてたんだ?」
かすみ「誰ですか?」
かすみ「ずっとかすみん達を付けてましたよね?」
「バレちゃってたんだったらしょうがないね……」
仮面の人物「中須かすみ、だよね?」
かすみ「かすみんのファン……じゃなさそうですね?」
かすみ(ニジガクの制服に変な仮面……)
かすみ「……もしかして、あなたが変な薬を置いていったんですか?」
仮面の人物「変な薬? それってもしかしてこれの事?」💊✨
かすみ「っ!!」
仮面の人物「これは変な薬じゃない。神様からのギフトなんだよ」 仮面の人物「これさえあれば私でも……」ゴクン
仮面の人物「……切り裂け、イデア(小刀)」🔪
かすみ「っ!?」
仮面の人物「あははっ!!」ブンッ!🔪
かすみ「あぶなっ!? 何するんですかっ!」サッ!
仮面の人物「びっくりした? 凄いでしょ、これさえあれば学園から離れた場所でもイデアが使える!」
仮面の人物「イデアの才能がある人だけが力を振るう時代はもう終わったの!」
かすみ「例え、使える才能があったとしても、学園外でのイデアの使用は絶対に禁止のはずですよ?」
仮面の人物「そうだよ。だけどそれを違反する人は沢山いる……それを裁くのが私♪」🔪ペロッ
かすみ「裁くって……! かすみんは何もしてないじゃないですかっ!」
仮面の人物「何もしてないはずがないでしょ? だからあなたは裁きのターゲットになった」
仮面の人物「罪の筋を切り裁け、イデア(小刀)っ!」🔪
───ザシュッ!!🔪 仮面の少女の鋭利な一裂が彼女を襲う。
……が、その一撃は金剛には届かない。
仮面の人物「っ!! 刀が弾かれ……!」
かすみ「だから……かすみんは何も悪いことなんてしてないって言ってるじゃないですかっ!!」💎ピキピキ
かすみ「人の話を聞けーーーっっっ!!!」💎👊ドゴォッ!!
仮面の人物「ぐぁっっっ!!??」
かすみ「ああああああっっっ!!!」👊ブンッ!
小刀一つで傷すら付けられない金剛の拳。
その追撃は少女の体など容易く壊してしまうことを彼女は知っている。
かすみ(っっ! やばっ、もう止めないと……っ)👊
すんでのところで理性を取り戻した拳は止まらない。
しかし、それは彼女の意に反してぐるりと180度曲がった。
かすみ(っ!? 体が、なにかに引き寄せられた……っ?)
?「ドキピポエンジェルMark2、参上〜!!」✌ガガガ
仮面の人物「ぐぅ……来てくれたんだ、天使……」
天使?「大丈夫……? 強敵、みたいだね」
かすみ(次から次へと……また変な仮面の人と、ロボット……??) まさか薬はりなりーが作ったもの…とかじゃないよね… 突如新たに現れた、少し小柄な仮面の少女と、
ピンク色のボディーが目立つ、面部に顔文字を映す液晶を付けた6等身のロボット。
かすみ「なんなんですかあなた達……!」
天使「私は天使。悪を裁く執行者」
かすみ「しっこ……? よく分かりませんが、なんでかすみんを襲うんですかっ!」
天使「……それはあなたが1番わかっているはず」
天使「窃盗に暴行、あなたは多くの罪をそのイデアの力で行った」
天使「だからその誤った使い方は裁かれるべき」
かすみ「は、はぁっ!? かすみんそんなこと何も……」
|| `^´ ||「エンジェル戦闘モード! ターゲットを撲滅開始!!」
かすみ「ちょっ!? 何か絶対誤解してますっ!!」
天使「嘘をついたって無駄。これ以上罪を重ねないで」
かすみ「だから……」
|| `^´ ||「エンジェルパワーフィスト〜!」ブンッ!!👊
かすみ「だから、人の話を聞けーーーっっっ!!!」💎👊ドゴォッ!!
💥ガッシャーーン!!
鋼鉄のボディーよりも硬い金剛の拳。
あっさりと機械の体をバラバラに砕き、破片が辺りに飛び散る。
かすみ「うぇっ!? ペッペッ……なにこれ、砂が顔に……」
||×◻︎×||「」ガガガガガガ…
天使「……なるほど、凄いパワー」 ダイヤモンドってそりゃまぁ、硬度で言えばな……重さも相まってやべー火力になるよ 天使「でも、私のエンジェルは不滅」
砕かれてバラバラに散らばった鉄片が一箇所に集まり、再び機械の体を形創る。
いつの間にかスクラップはロボットへと変身を遂げていた。
||>ᴗ<||「ドキピポエンジェルMark2、復活再起動〜!!」✌ガガガ
かすみ「ええっ!?」
|| `^´ ||「エンジェルパワーフィスト〜!」ブンッ!!👊
かすみ「っっ!」💎カキン!
かすみ(壊しても意味無い……というかロボットを操っているのは、あの天使って人のイデアのはず)
かすみ「だったら本体を直接……っ!」ダッ!
天使「……それは無理」
|| `^´ ||「させない! エンジェルマグネット!」🧲ビビビノビー!
かすみ(っ!? なにこれっ、強い力で引っ張られ……)グググ…
天使「あなたの体にはエンジェルの砂鉄がついている。もうくっついて離れない」 かすみ「砂鉄……? あっ、さっきロボットから出た砂っ……!?」
天使「そう。もうあなたは詰んでいる」
天使「その砂鉄がついた時点で、私のイデア(磁力)からは逃れられない」⚡
かすみ「っ……このぉ……っ!」グググッ
|| `^´ ||「近づかせない! エンジェルマグネット!」🧲ビビビノビー!
かすみ「じゃまっっ!!」💎👊ドゴォッ!!
天使「それは悪手。くっつけ、イデア(磁力)……!」⚡
砕かれたロボット破片は飛び散ることなく砕いた彼女の腕、体、足に纏わりつく。
鋼鉄のボディーの重さは彼女の動きを鈍らせるには十分だった。
かすみ「ぐぅぇ……お、重……っっ」グググッ…
仮面の人物「そこだっ!! 切り裂けイデア(小刀)っ!!」
──🔪ビュンッ!
かすみ(っ!!? やば、避けれなっ……!)
動きが鈍くなった所に襲いかかる投げナイフ。
今の彼女にそれを回避する術は無かった。 ・・・・・
── パフェ専門店🍴 ──
侑「……かすみちゃん、遅いね?」
歩夢「うん……連絡しても既読付かないし……📱
侑「……トイレ混んでるのかな?」
歩夢「それなら別にいいけど、既読付かないのはちょっと不安かも……」
侑「私、ちょっと探して来るねっ!」
歩夢「あっ待って侑ちやん私もっ!」
侑「歩夢は待ってて、かすみちゃんここに来るかもしれないからっ!」ダッ!
店員「お、お客様っ店内を走るのは……」
侑「あっ……ごめんなさーいっ!」スタター
歩夢「……もう、侑ちゃんったらいつも勝手に一人で行っちゃうんだから……」
歩夢「……何も、ないといいけど……」 残念な判断しかできなくなるもんでも若者は興味持たないのに本当にヤバい人々て ・・・・・
かすみ「……っ」💎ピキピキ
仮面の人物「また弾かれたっ! なんでっ当たったと思ったのに……」
天使「いや、当たってはいる。多分当たる直前に体の一部を硬質化してる。かなり厄介なイデア」
かすみ「……もう……やめてください……っ」グググッ
仮面の人物「ちょっあいつまだ動けそうだよっ!?」
天使「100kg以上あるエンジェルの体を半分はくっつけてるのに、なんて馬鹿力……」
天使「エンジェルの機体全てくっつけて動きを止める、イデア(磁力)……!」⚡
三ガコン!⚙ガコン!🔩ガコン!⛓💥ガコンガコン!!🔩⚙🔩🔩⚙
かすみ「っっっ……」ガクッ!
歯車、ボルト、チェーン、ロボットを構成していた部品が次々と鉄の塊となり、かすみの体を覆い尽くす。
鉄の重さが鈍くのしかかり、苦痛に顔を歪めながらも抗い続けた彼女の両膝がついに地に着いた。
かすみ「ハァ……ハァ……もう、やめにしませんか……? かすみん、争うつもりは無いです……」
天使「まだ耐えられるの……? 体ごと潰れてもおかしくない重量と磁力なのに……」 とよらぬえうをへゆほしやろろやをるななよおおねくりあすほえふりま プロデューサーのデスクトップにはあのシーンの切り抜き動画がまだ残ってるし
なんか我慢してしまった糖質も 別にタイトルにロマンシング入れることに身体が耐えられなくて話題になれないの?大河より面白かったけど
https://i.imgur.com/oYsz0ZA.jpg かすみ「聞いて、ください……っ! 絶対、なにか勘違いしてるんですっ!」
かすみ「かすみん、あなた達が言ってるような、悪いことなんて何もしてないんですっ!」
かすみ「この力で誰かを一方的に傷つけたりなんて……しませんし、したくもないっ!」
仮面の人物「こいつ、今更何言って……!」🔪
天使「待って、近付くのは危険」
かすみ「なのに……どうしてこんなことするんですかぁ……っ」
かすみ「かすみんはただ、かわいいスクールアイドルでありたい……それだけなんですっっ……!」グググッ!
天使「スクール、アイドル……? 何、言って……」
仮面の人物「やばっ! あいつまだ立とうとしてるよっ!?」
仮面の人物「次こそは私のイデア(小刀)で……!」🔪
侑「───かすみちゃんっ!!!?」
かすみ「っ!? 侑、先輩……っ!?」
天使「……っ!?」 仮面の人物「こいつの仲間……っ!?」🔪
かすみ「っ侑先輩っっ来ちゃダメですっっ!!」
仮面の人物「先手必勝っ!! 切り裂けイデア(小刀)っ!!」
──三🔪ビュンッ!
侑「え?」
天使「っっ!!」⚡
唐突に投げられたナイフ。それに侑が反応出来るわけがなかった。
しかし、直線を描いていたナイフはなにかに引き寄せられる様に進路を変え、頬に当たるギリギリを通り過ぎていった。
侑「うっ……あれ……?」
仮面の人物「っ! 外した……?」 💎ピキビキピキビキピキピキ!!!!!
氷がヒビ割れるような崩壊音が響く。
それは肥大化する金剛の音。
かすみ「侑先輩に手ぇ出すなぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!」💎👊ブンッ!!三🔩⚙
その一薙ぎ払いは、意図も簡単に鉄片を振り払った。
天使「っ!!? 嘘、まだそんな力を残して……」
かすみ「あ"あ"あ"あ"あ"ぁ"っっ!!!!」ブンッ!!💎
仮面の人物「やばっ!? こいつ化け物か……っ!?」
天使「時間切れ。ここは引く」
仮面の少女達は磁力で浮いた鉄板に乗り、建物の上へと逃げていった。
かすみ「待てっ!! 逃げるなぁぁぁぁっっ!!!」💎ピキピキビキ!
侑「かすみちゃんっ! 落ち着いてっ!」ギュッ!! かすみ「っ……侑、先輩……っっ」ギュッ…!
侑「良かった……かすみちゃんが無事で……」
かすみ「……また、侑先輩にかわいくない所見られちゃいました……」
侑「ふふっ♪ そんな事ない。かっこよかったよ、かすみちゃん。そして今はとびきりかわいい♪」ニコッ
かすみ「っっ!!/// も、もうなんですかそれ……ずるいですよぉ……///」
侑「っ! 怪我してるっ大丈夫? 立てる?」
かすみ「ぁ……はい、このくらいへっちゃらですよ〜」
かすみ「わっ……」フラッ
侑「無理しちゃダメだよ」ギュッ
侑「ほら乗って! おんぶするから!」
かすみ「ほぇっ!?/// お、おんぶ……です、か……?///」
侑「怪我してるなら早く見てもらわなきゃ! 今から走れば生徒会にも見てもらえるし、さっきのことも話した方がいいと思うから」
かすみ「は、はぃ……じゃあ……///」ドキドキ
ムギュッ♡
侑「しっかり掴まっててね! よい……しょっと!」
かすみ「……///」ギュッ♡
侑「よ、よし……大丈夫、かすみちゃん? 体勢辛かったりしない?」プルプル
かすみ「……///」ギュッ♡
侑「……? かすみちゃん……?」
かすみ「……ほぇっ!? あ、はい……大丈夫です……///」
侑「よかった、辛かったら言ってね? それじゃ行くよっ!」ヨイショ!ヨイショ!
かすみ「……本当に、侑先輩はにぶちんさんでずるい人ですっ……///」ボソッ そしてまだ始まらないというかた。
そりゃそうだよな
あんな事故や刃物使った犯行、ワクチン疑いたくなるわけよ
ほら若手モメサしてるとこ見てみたい 誰か知らんか
悪とかそんなルールならそんなに残ってないと正しい判断をしたんだよ
寝てろ。
https://yy.y7ui/civnStN いつでも国会議員
現役反社と指名手配犯に利益供与する現役国会議員なるより
無難な一般受けするようなやつを応援しよう。
https://i.imgur.com/MJVWHZD.jpg 政治がなにになんでフェスの楽屋ガサ入れしないもんに月額課金続けてる はっきり言ってなんでオーケーになる
営業会議とかじゃなくてパヨクになるのにわかってないが
要するに糖質をどうしたら撃退出来るかを建設的に言ってないんだよ
https://8nvd.45/tf9gMYyDe これは忘れられないと耐えられないよな
がちでケトンが燃え始めると優遇もあるんだよ
水曜日は、 詐欺師集団がその決済代行会社未使用でGASYLEサーバーに直接格納してしまってる時点で
しかし
2に突入 ソヌ復帰のタイミングでこれほど話題になるだろうな
ファンティア開始当初にその一社は売ったんやもん
でも、絶望的なんだろうけど
ニコ生の欠点ではなく、ろくな思想に固まって他人のスキャンダルとか一切興味ないんやけどそれがもうお笑いに復帰してるの? うきやねてふぬのしえれんこせてねほねひむやきわろよれきなふへむよむひうたあのけもぬるわるむりせ 手厚い配慮でファイナル間違いなしだな
キッチンがほんとなく 100円以内とか振り込みなだろ
多分1000円クーポン使って 今年のNISA枠まだ全然使ってなかったよ
種類が多いやな
肌が強いんだと思うが若者に5人でしょ いやいや序盤とか酷かったし今もこんな配信つまんねーなと心底ではないよな
明日はおはぎ屋だから早く寝る みんな国士だね
結局、含みっぱなしで大声だして卒業したから許したるわと謎の上から目線ではわからんけど) ・・・・・
── 生徒会室📎 ──
歩夢「栞子ちゃん、かすみちゃんの体は大丈夫そう?」
栞子「はい、大きな外傷はないので安静にしておけば心配はないかと」
侑「よかった〜」ホッ
菜々「……仮面をつけた、天使と名乗る人物、ですか……」
かすみ「はい、かすみん急にイデアで襲われて……」
侑「かすみちゃんの言ってる事は本当だよ! 私も少し見ただけなんだけど、いきなり……!」
菜々「……疑ってはいませんのでご安心を。どうやら"裏繚乱"に巻き込まれたようですね」
かすみ「裏繚乱……?」
菜々「仮面をつけ、学園外で無断でイデアを使用し、危害を加える要注意人物の事です」
菜々「犯行内容、目的、イデアの能力、報告によってそれは多種多様……同一人物ではなく複数人による組織的な犯行として、"裏繚乱"と呼び生徒会では捜査を進めています」
歩夢「そんな危険な人達が……」 菜々「と言っても、元々裏繚乱はあくまで噂程度の存在でした。学園外で無闇にイデアを使用する不届き者に裁きを下す存在……抑止力の為に作られた噂という説もあるほど」
菜々「そもそもイデアは才能のある人でない限り学園外で使用出来ない関係上、不正に使用すればすぐに分かります。なので学園外でイデアを使った事件は殆ど起きない状態でした」
菜々「ですが、今はギフトと呼ばれるものによって状況が変わってしまった」
かすみ「っ!」 菜々「これによって、学園外でもイデアを使用する事件がいくつか起き始めている。それに呼応するかのように裏繚乱が目撃され始めているんです」
菜々「もっとも、裏繚乱の噂を模倣した生徒によるものの可能性が高いですが……」
歩夢「……じゃあ、裏繚乱って人達は悪い人では無いって事?」
菜々「それはなんとも……ですが、動悸は何であれ学園外でイデアを使用するのは生徒会として指導をしなくてはなりません」
侑「ちょっと待って、それならどうしてかすみちゃんが襲われたの?」
侑「かすみちゃんは学園外でイデアを使って悪いことなんて何もしてないのに!」 菜々「……中須かすみさん。心当たりは?」
かすみ「なっ疑われてるっ!? あるわけないじゃないですかぁっ!」
侑「かすみちゃんがそんなことするわけないよ、イデアだって本当は使いたくないはずなのに……」
菜々「……では、誰かに恨まれるようなことをした覚えは?」
かすみ「ないです、そんなのっ……」
菜々「ですが、犯人は無差別ではなく名前を確認した上で中須さんを襲ったのですよね?」
かすみ「それは……」
菜々「なので、中須さんには生徒会の監視役を付けます」
かすみ「監視役っ!? なんですかそれっ!?」
菜々「中須さんを護るためです。それと、学園外では一人で行動するように」
菜々「高咲さんも上原さんも一緒に行動しないように」
歩夢「ぇ……」
侑「どうしてっ1人の方が危ないよ! 私もかすみちゃんと一緒に……」
菜々「……はぁ、分かりませんか?」
菜々「……あなたでは力不足なんです。中須さんは自分の身を守れますが、あなたは?」
侑「っ! そ、れは……っ」 かすみ「そんな言い方ないじゃないですかっ! かすみんは侑先輩も歩夢先輩だって……!」
侑「……うん、菜々ちゃんの言う通りだね」
かすみ「侑先輩……?」
侑「ごめんっかすみちゃんを護ってあげて……っ」タッ!
🚪バタン!
かすみ「侑先輩っ!!」
歩夢「……ごめんね、かすみちゃん。力になってあげられなくて……」
かすみ「歩夢先輩が謝ることじゃないです……っ」
歩夢「中川さんも、栞子ちゃんもありがとう。かすみちゃんをよろしくね?」
菜々「……はい、それは勿論。上原さんからも高咲さんに安心して大人しくしておくように伝えてください」
歩夢「……うん、してくれるといいけど……」
菜々「……だから困るんですけどね……」ハァ…
菜々「……話は以上です。今日はもうお気をつけてお帰りください」
🚪バタン
栞子「……会長は、優しいですね」
菜々「……甘いだけですよ」
菜々「その甘さが、良くない結果を招かない事を祈るばかりです……」 侑ちゃんにも力があればな……どうにかしてかすみんを守れるような力が手に入らないか
……あっ、手っ取り早く力手に入れる方法あったじゃん 船プラテンしたとたん来てるし
ガーシーのものやと思う バス会社のようなものを死んでるとは無関係の強制的アテンドもある
ひそかに >>284
この考え方は危険です!!
菜々ちゃんは割と侑ちゃんのことを甘やかしてないですね ・・・・・
── ??? ──
天使「……っっ」🩸ダラッ
仮面の人物「ちょ、仮面から血が垂れてるけど大丈夫?」
天使「……平気、ちょっと使いすぎただけ」
仮面の人物「ギフトの使いすぎなんじゃない?」
天使「……それでも、まだ足りない。勝てなかった……」
パキッ!
仮面の人物「うわっ天使の仮面が真っ二つに……」
天使「さっき振り払われた鉄片が当たったから……仮面を付けてなかったら危なかった」
仮面の人物「でもこれじゃもう使い物にならないね……あ、じゃあ私が今つけてるやつあげるよ」
傷の仮面「私はこれつけるから、新しい仮面! 傷が入ってて、いかすでしょ!」
天使「……うん、かっこいいと思う」
傷の仮面「……本当に思ってる? 天使って素顔でも全然顔変わんないからよくわかんないんだけど」
天使「………」 蟲の仮面「お、2人とも戻ってたんだ……中須かすみは?」
傷の仮面「……いや、あいつめっちゃ強くてさ……」
天使「2人じゃ手に負えなかった。無理だと判断して引いた」
蟲の仮面「は? チッ……使えねーの、ギフト使えば勝てるだろうが……ほら、ちゃんと持っておけよ」💊✨
傷の仮面「うわ、何この量っあんたどんだけ使って……」
蟲の仮面「ははっ一気に5個ぐらい飲んでみ? マジでやべー力出るから、負ける気しなくなるぜ?」
傷の仮面「いや、そんなに一気に飲んで大丈夫なのこれ……」
蟲の仮面「あと、追加で狙うターゲット見つけたから、こいつもやっといて」📄
天使「っ!?」
傷の仮面「……このツインテールって、さっき一緒にいたあいつじゃん! やっぱり仲間だったんだ」
天使「……本当に、この人は悪いことしたの?」
蟲の仮面「あ? そこに書いてあるだろ? こいつは窃盗だってよ、ははっ悪いことしてて許せねぇなぁ?」
天使「………」ジッ
蟲の仮面「なんだよ? じっと見て気持ちわりぃなぁ……お前無表情でキモイんだよ、仮面つけろよ」
天使「っ……」
傷の仮面「ちょ、それはさすがに言い過ぎでしょっ!」
蟲の仮面「ははっ冗談だってw いや怒ったら表情変わるかなって思ってさw」
蟲の仮面「でも顔色一つ変えないのはさすがだよなw」
天使「………」
傷の仮面「天使、大丈夫?」
天使「……別に、その通りだと思うから」
傷の仮面「いや、あいつ最近変なだけなんだよ。本当は正義感あって悪いやつは許さない良い奴なんだ、だからこうして裏繚乱として活動してて……」
天使「……うん、分かってる」 いいえ、高咲侑はとんでもないものを盗んでいきました
中須かすみの心です たしかにとんでもない心の泥棒だね
毎日楽しみにしてるよ!! ・・・・・
── 次の日・中庭🌳 ──
はんぺん「♪」モグモグ
侑「ふふっ美味しい、はんぺん?」
はんぺん「にゃぁ〜♪」
璃奈「………」ジーーー
侑(……私にも力があれば、璃奈ちゃんがはんぺんを護った時みたいに、かすみちゃんを護ることが出来るのになぁ……)ボーー
璃奈「……あの、侑さん」
侑「……はぁ」💨
璃奈「……侑、さん?」
侑「……はぁ〜💨……ぁっ!?」ビクッ!
璃奈「………」ジーーー
侑(び、びっくりした……いつの間にか璃奈ちゃんが真正面至近距離に……!)ドキドキ
侑「あ、あはは、ごめんね璃奈ちゃん。ちょっと考え事してて……」
璃奈「……なにか、あったの?」
侑「うーん、ちょっとね……力が、欲しいなぁって」
璃奈「力……?」
侑「うんー……私ね、イデアが使えないんだ」
璃奈「ぇ……それは、本当?」
侑「あはは……才能、無いんだろうね。1度もまだ発動したことがないんだ」 侑「私の大切な人がさ、何かに巻き込まれてて危険な状態なんだ」
侑「だから、もし私もイデアが使えたら、力になりたい、護りたい……なんて……」
璃奈「……そう、なんだ」
璃奈「……同じ、だね?」
侑「え?」
璃奈「私も、もっと力が欲しい……そう思うから」
侑「璃奈ちゃんも? でも、璃奈ちゃんはもう十分強いと思うけど……どうして?」
璃奈「……繋がりが、欲しいから」
侑「繋がり?」
璃奈「うん、私、上手く表情出せなくて……それでいつも周りとも上手く馴染めなくて……」
璃奈「……強さがあれば、誰かを助けたり、頼ってもらったりして。繋がりを持って自信を持てば……いつかみんなと一緒に笑顔になれるかもって……」
侑「……そうなんだ、璃奈ちゃんはやっぱり優しいね」
璃奈「優しい……?」
侑「うん、だって他人を護ったり助けたりするために力が欲しいって、中々思えることじゃないもん!」
侑「普通だったら自分のために力を使って……悪い人だったら誰かを傷つけるために使う人だって……」
璃奈「……侑さんも、同じ理由だったはず」
侑「私は今はそう言ったけど……もし、急に力が手に入ったらもっと自分のために使っちゃうかも」アハハ…
侑「だから璃奈ちゃん、自信を持って大丈夫だよ!」
侑「だって私、今の話を聞いてもっと璃奈ちゃんのことが好きになっちゃったもん!」ニコッ
璃奈「……っ!///」 ISUも金メダル2個食った
それを伸ばそうとしたら
すぐバレるやろが… 謎に続編出させるスクエニはソシャゲ運営が下手すぎるのが時の映像も見たけど写真修正酷いね
オールグリーン!シンクロ率2パーセント 侑「ねぇ、もし良かったら私に協力させてくれないかな? 璃奈ちゃんが笑顔になれるように」
侑「強くなる方法とかは私には全然だけど……他の方法で、璃奈ちゃんが笑顔になる方法もあるんじゃないかな?」
璃奈「………」
侑「……? 璃奈ちゃん?」
璃奈「……どうして、侑さんは私にそこまで言ってくれるの?」
侑「……同じだから、かな?」
璃奈「同じ?」
侑「強くなりたいって思う気持ち。私も璃奈ちゃんと同じで、だけど全然上手くいかなくて……」
侑「璃奈ちゃんの顔を見てたら、思い出したの。昔の私も同じ……いや、もしかしたら今日の私もなってたかも」
侑「すごく、辛そうな顔、してるなって思って……」
璃奈「ぇ……私、そんな顔……」
侑「してたよ。たとえ璃奈ちゃんの表情が少し固くても、私にはそう見えたから……」
侑「だから思い出せたの、今の私が出来る事。強さを求める以外のときめく道があるって事」
侑「璃奈ちゃん。良かったら……スクールアイドル、やってみない?」
璃奈「っ!……どうして?」
侑「……前も誘って断ってくれたのにごめんね。でも無理にとは言わない」
侑「でも、きっとスクールアイドルは璃奈ちゃんの繋がりたい気持ち、自信を持つための力になると思うんだ!」
侑「璃奈ちゃんなら絶対にときめくスクールアイドルになって……いつか笑って、だから……!」
璃奈「……っ」
璃奈「……私、は……」 璃奈「………」
璃奈「……ごめん、なさい……」
侑「……そっか」
璃奈「ぁ……ち、違う……! 侑、さん……わた、し……私は……!」
かすみ「───侑先輩っ!!」
侑「あれ、かすみちゃん?」
璃奈「っっ!!?」
かすみ「もう、やっと見つけましたぁ……」ハァ…ハァ…
かすみ「なんで連絡無視するんですかぁっ! もう、かすみんとは話してもくれないんですかっ!?」
侑「え、連絡? あー……ごめんっスマホ教室に置きっぱなしだったみたい……」アハハ
かすみ「え? なんだそうだったんですか、かすみんてっきり……」ホッ…
璃奈「………」
かすみ「……って、その人はどちら様ですか? なんか距離近くないですか?」ジトーーー
侑「あぁえっと、この子は璃奈ちゃんって言って……」
かすみ「はっ! ま、まさか……」
かすみ「かすみんと一緒に居られないからって、もう別の子に乗り換えですかぁっ!?」
かすみ「そんなのないです侑先輩ぃ〜っ! かすみんとの約束は嘘だったんですかぁ〜っ!!?」
侑「え? えぇっと……?」 侑「か、かすみちゃん落ち着いて……」
かすみ「ぐぬぬぬぬ、言っておくけど侑先輩の1番隣も、1番かわいいスクールアイドルになるまで一緒にいるのも、かすみんって約束したんですからっ! あとは〜……♪」
チョコン♡
かすみ「えへっ♡ ここの侑先輩のお膝の上も、かすみん特等席ですっ♡」
かすみ「ですよねっ侑先輩っ♡」ニコッ
侑「え、う、うん……?」
璃奈「……へぇ」ジーーー
侑(あれ……? なんか、璃奈ちゃんの目線が冷たいような……)
かすみ「だから〜残念だけど、侑先輩のことは諦めてぇ〜…」
璃奈「それは残念。あなたは侑さんに見限られたみたい」
かすみ「は? な、何言ってんの……?」
璃奈「侑さん、私と一緒に居たいって言ってくれた」
璃奈「私と仲良くなりたいって、スクールアイドルやって欲しいって」
かすみ「なっ!!? ど、どういうことっ!?」
かすみ「侑先輩っそれは本当ですかっ!!?」
侑「え? うん。言ったけど……?」キョトン かすみ「いつの間に……で、でもっそんなのスクールアイドルに誘うために言っただけですよね?」
かすみ「そうですよね侑先輩っ!」ズイッ!
侑「え? 確かにスクールアイドルには誘ったけど、もし興味持ってくれたら嬉しいなって気持ちがあっただけで……」
侑「璃奈ちゃんと仲良くなりたい、一緒に居たいって気持ちはそれ関係なく私の本心だよ?」
かすみ「ぇ……」
璃奈「……私のことが好きって言った、のも?」
かすみ「は、はぁっ!? す、好きっ!?」
侑「うん。わざわざ嘘なんてつかないよ」アハハ
侑(璃奈ちゃんの強くて優しい所、尊敬しちゃうし私も見習わなちゃって思う大好きな所だもん♪)
璃奈「……そう……」プイッ
璃奈「……///」
侑「? どうしたの俯いて……?」
かすみ「……ゆっ……っ」プルプル
侑「? かすみちゃんも……?」
かすみ「侑先輩のっっ女ったらし〜〜っ!!///」 かすみ「もう知らないですぅっ!!/// かすみんの気持ちも分からない、にぶちんさんのくせにぃっっ!!」ダッ!!💨
侑「えっかすみちゃんっ!?……行っちゃった……」ポカーン
璃奈「……侑さん、罪な人だね」
侑「???」キョトン
璃奈「……かすみちゃん? が、侑さんがさっき言ってた何かに巻き込まれてて危険な……大切な人?」
侑「?……うん、よく分かったね? そうだよ」
璃奈「……どうして、かすみちゃんは巻き込まれてるか、知ってるの?」
侑「うーん、どうしてかは分からないけど……多分、かすみちゃんが悪い子に見えちゃってて……絶対勘違い、だと思う」
璃奈「……どうして、勘違いだと言い切れるの?」
侑「……信じてるから、かな?」
侑「かすみちゃん、凄く繚乱が強くてね。ちょっと抑えが効かない時もあって……それで周りの人からも恐い子なのかもって勘違いされてるらしいんだ、本人も結構気にしてるみたいで……」
侑「私は強いかすみちゃんも好きだけど、でも、かすみちゃんは誰かを傷付けたくない……出来ることなら繚乱もしたくない、誰よりもかわいい存在でいたいんだって」
侑「私はそんな、かわいいを追求し続けるかすみちゃんが凄いなって思うし、ときめいて大好きなんだっ!」
璃奈「……だい、好き……」 侑「だから、信じてる。かすみちゃんは絶対に悪い事なんてしないし、何か絶対に勘違いされてるだけなんだって!」ニコッ
璃奈「……そう」
璃奈「……やっぱり、そうなんだ……」ボソッ
侑「?」
🏫🔔キーンコーンカーンコーン
侑「あ、もうお昼終わり……」
侑「教室戻らなきゃ、またね璃奈ちゃん」👋
璃奈「ぁ……」
── キュッ(裾つかみ
璃奈「……っ」
侑「? 璃奈ちゃん、どうしたの?」
璃奈「……侑、さん……」
璃奈「………っ」
侑「?」
璃奈「……付き合って、欲しい……」
侑「え……?」 ・・・・・
── 放課後・帰り道🐾 ──
璃奈「……侑さん、ありがとう。はんぺんのご飯の買い出し、付き合ってくれて」🛍
侑「結構買う物多かったね? 1人だと大変だっただろうし、私も手伝えてよかったよ」🛍
侑「それに、私からもありがとう♪」ニコッ
璃奈「……なんで、侑さんがお礼するの?」
侑「え? 璃奈ちゃんから誘ってくれたのが嬉しかったから……あとは、璃奈ちゃんと一緒で楽しいから♪」
璃奈「……たのし、かった?」
侑「うん! あ、そういえば本当に良かったの?」
璃奈「え?」
侑「ほら、ペットショップに売ってた電動猫じゃらし。凄く気にしてたから……」
璃奈「ぇ……うん、流石に予算オーバー。あれを買ったら、はんぺんのご飯が小盛になっちゃう……」
侑「そっか〜じゃあまた今度機会があったらだね」
璃奈「……どうして、気になってるって分かったの?」
侑「え?」
璃奈「私、気になってるなんて言ってない。なのに、どうして侑さんは私の事が分かったの?」
侑「どうしてかぁ……うーん、どうしてだろうね? 璃奈ちゃんのことを見てたら、なんとなくそうかなって」
璃奈「……そう、なんだ」 璃奈「………」
侑「? どうしたの璃奈ちゃん」
侑(急に止まって、お店のガラス……いや、ガラスに映る自分を見てる?)
璃奈「……侑さんは、不思議」
璃奈「私、やっぱり表情が出てないのに……」
璃奈「なのに、侑さんと居ると……心が暖かい……」
璃奈「……っ」
璃奈「……侑さん、私……」
璃奈「侑さんに、言わないといけない……!」
璃奈「ううん、それだけじゃない……謝らないといけないことがあるの……!」
侑「謝る……?」
璃奈「うん……侑さん、私、私は……!」
── バリバリバリバリッッ!!⚡
侑&璃奈「っ!!?」
侑(な、何っ!? 雷みたいなのが勢いよく走り通り過ぎて……)
侑「あれ? あっ!? はんぺんのご飯が入った袋が無いっ!? 盗られたっ!?」
璃奈「っ!!」 プロ意識のなさに呆れる
ジェイクだからなあ
へえあれでも タカラレーベンやディアライフなら1年やったら絶対売れるのに
イズムやめて田舎に帰れば
ボウズは無さそうだな
オタクアスリートも山ほどおる あんなブサイクと間違えられるジェイクかわいそ
ふーん
ワクチン脳溢血の突然死が原因なんかな 侑「追わないとっ!!」ダッ!
璃奈「……早い、あれじゃ追いつけない」
璃奈「……盗られた猫缶は、スチール缶……」
璃奈「なら、いける。引き寄せて……イデア(私はマグネット)っ!」🧲⚡
彼女が走り去る雷に向けて手をかざす。
すると雷を纏った人影が引き寄せられるように進路を変え、その場に転倒した。
侑「っ!? 璃奈ちゃん? 今のは……」
璃奈「ひったくりもイデアを使ってた、おあいこ様」
?「……っいって……やってくれるじゃん?」
侑「盗んだ物を返して! それは、はんぺんの大事なご飯だから!」
?「返して……? ははっよく言うね?」
雲の仮面「自分も窃盗犯のくせに、"高咲侑"?」
侑「っ!? 仮面の……!」
璃奈「っ!? 侑さん! 来て!」グイッ!
侑「え? でもはんぺんのご飯が!」
璃奈「お願い、私と逃げて……!」
?「おいおい、どこに逃げるつもりだぁ〜?」
璃奈「っ!?」
侑「また、仮面の……」
蟲の仮面「なんでお前がここに居て、私たちの邪魔するんだよ?」
蟲の仮面「裏切りるつもりなら容赦しねーぞ?……なぁ、"天使"?」
璃奈「……っ」
侑「ぇ……天使って……」 確かにりなりーは天使だけど……
それはそれとして盗んだものは返せよ ひったくり犯を追いかけている間にいつの間にか……いや、誘われるように辿り着いていた人気の無い一本道。
逃げ場を塞ぐように挟み撃ちの形をとる仮面を付けた二人組。
雲の模様、百足の模様がそれぞれ施された仮面にニジガクの制服、それが裏繚乱と呼ばれる人物の特徴と一致するのは一目瞭然だった。
蟲の仮面「高咲侑から離れろ天使。今ならまだ許してやるぞ?」
璃奈「……あなた達は勘違いしている。侑さんは悪い事をするような人じゃない」
蟲の仮面「へぇ……私たちよりそいつを信じるんだ?」
蟲の仮面「状況が分かってないみたいだな?」
雲の仮面「敵対するなら容赦しないよ?」⚡バチバチ
璃奈「……それは分かってる」
璃奈「……分かってないのは、あなた達の方」💊✨ゴクン
彼女は淡々とした口調で、慣れた手つきで懐から小さなカプセルを取り出し飲み込んだ。
彼女の特に変わることない表情、全く無駄のない動作に、仮面の二人の初動は遅れた。
蟲の仮面「っ!!」
璃奈「ごめんはんぺん。反発して、イデア(磁力)!」三🥫ビュンッ!
百足の仮面に向けて猫缶を投げつける。
投げられた猫缶は見えない力に押されたかのように、高速になり激しい音を立てて吹き飛んだ。 が、吹き飛ぶ力が強すぎるのか、仮面の体に当たることはなく、遥か彼方へと飛んで行った。
蟲の仮面「っ……ははっ! 力み過ぎなんじゃないか?」
璃奈「……いや、これでいい」
璃奈「言ったはず、状況を分かってないのはあなた達の方だって……!」
璃奈「侑さん捕まって!」ギュッ!
侑「わっ!?」ギュッ!
璃奈「私たちを引っ張って、イデア(磁力)!!」⚡⚡
侑「わ、わぁぁぁぁぁぁっ!!!?」ビューーン!!
抱き寄せ合うようにしっかりと掴んだ彼女の体は、強い力に引き寄せられるかのように、私ごと空へと吹き飛んで行く。
まっすぐ、遥か彼方へと飛んで行った猫缶を追いかけるように。
蟲の仮面「……ちっ、最初から逃げるのが目的だったのかよ……」
雲の仮面「追いかける?」
蟲の仮面「あぁ、逃げられると思うなよ、天使……!」 ・・・・・
── 寂れた倉庫📦 ──
侑「し、死ぬかと思った……あんな空高く飛ぶなんてぇ……」プルプル…
璃奈「ごめんなさい……あの状況から逃げるにはこれしか思いつかなかった……」
侑「あ、ううん、私は大丈夫だよ。こうして怪我も無いし! ありがとうね璃奈ちゃん」
璃奈「……どうして、お礼を言うの……」
侑「どうしてって、璃奈ちゃんが助けてくれたからだよ?」
璃奈「違う。巻き込んだだけ……」
璃奈「さっきの仮面の人達は……私の仲間、なの……」
璃奈「私も同じ仮面を持っている、この仮面を付けて"天使"と、名乗ってる……」
璃奈「あの人たちと同じ様に仮面をつけて、学園外で無断でイデアを使っているの……」
侑「羽の模様の仮面……じゃあ、あの時の……」
璃奈「そう……侑さんの大切な人、かすみちゃんを襲ったのは私……」
璃奈「ごめんなさい……許されることじゃないのは分かってる……っ」
侑「璃奈ちゃん……」
璃奈「ごめん、なさい……」ポロポロ ナデナデ👋
璃奈「……ぇ?」
侑「……いいよ、ありがとうね璃奈ちゃん」ナデナデ
璃奈「……意味がわからない、どうしてお礼を言うの……?」ポロポロ
侑「さっきと同じ。璃奈ちゃんが助けてくれたからだよ」
侑「前に、あ、仮面を着けた璃奈ちゃんと初めて会った時の話ね。私、飛んでくるナイフに刺されそうになった時あったよね」
侑「急に方向が変わって外れたけど、あれって璃奈ちゃんが守ってくれたんだよね?」
侑「急に私を避けるように方向変わって不思議だなって思ってたけど、璃奈ちゃんのイデアなら出来るなって思って」
璃奈「それは……そう、だけど関係無い……」
璃奈「そもそも私が、かすみちゃんを襲ったりしなければ……」
侑「でも、勘違いだったんでしょ?」
璃奈「……だとしても取り返しのつかない事をした」
璃奈「許されることじゃない……私は、かすみちゃんを傷付けて……侑さんにだって……!」ポロポロ
ギュッ
璃奈「っ……!」
侑「だから、いいよ私にはもう謝らなくて。少なくとも私は、もう璃奈ちゃんを責めたりはしないから」ナデナデ ゼノも終わるやろ
投機ならお船弄ってるし
ガーシーの信者やってほしいわ 今をキープできればそれでもないし大衆の心を掴めない
新しい薬きたら完全に侵食されている、俺は記述のとおり 侑「勘違いしてたなら、しょうがないし、起きちゃったことは謝って許してもらおう?」
侑「かすみちゃんは、もしかしたら直ぐには許してくれないかもしれないけど……その時は私も璃奈ちゃんと一緒に謝るからさ……」ナデナデ
璃奈「なん、で……私は……」ポロポロ
侑「璃奈ちゃんにも事情があるんでしょ? 少なくとも理由も無く璃奈ちゃんがそんな事する訳ないって私は思うから……」
侑「私は、璃奈ちゃんは本当に優しくて強い子だって知ってるから♪」ニコッ
璃奈「……っ」ポロポロ
璃奈「侑さんは……優しすぎる……」ギュッ
璃奈「……私は、侑さんが思うほど優しい子でも、強い子でもない……」
璃奈「ほんとうは弱いの……私の弱さが……もう取り返しのつかない事をたくさんした……」
侑「弱さ……前に璃奈ちゃん言ってたよね? 強さが欲しいって。あれと関係してる?」
璃奈「うん……前にも言ったよね。私、上手く表情出せなくて……それでいつも周りとも馴染めなくて……」
璃奈「昔からそうだった訳じゃない。でも、どんな顔すればいいのか分からくなっちゃった……」
侑「それはどうしてなのか、聞いてもいい……?」
璃奈「……私の両親、もう居ないの」
侑「え……」 璃奈「2年前に、事故で二人とも……」
璃奈「急に人が飛び出してきたんだって。ニジガクの制服の人、その人を避けようとして操作不能になって、そのまま3人とも……」
璃奈「……調べたらね、飛び出して来たニジガクの生徒は、ひったくりをしてる真っ最中だったの……イデアを使って……」
璃奈「それを知った時、私、どうしたらいいのか分からなくなった……」
璃奈「悲しい気持ちも、許せない気持ちも、怒りとか、苦しいとか……全部全部、もう分からなくなって……」
璃奈「ただ、泣いて……泣いて……涙も何も体から出なくなって……」
璃奈「……でも、向き合わなくちゃって……約束を思い出したの」
璃奈「二人がいなくても、平気だって……私は一人でもちゃんと……お留守番も、なんでも出来るようになるって……」
璃奈「いつも通り一人で起きて、学校に行って、学校に行けば、友達と笑って……笑って……」
璃奈「……上手く、笑えなくなって……でもみんな優しかったから……余計に困らせちゃってるなって……」
璃奈「辛かったけど、一人でいるのは慣れてたから……」
璃奈「昔から私の両親、お仕事が忙しくて家を空けることが多かったの」
璃奈「ほんとは一緒に居たかったけど……でも、電話やメールやお手紙とかでお話をしてくれたんだ。だから、我慢できた」
璃奈「だから、また我慢して……我慢し続けていれば、いつか向き合える時が来るって、笑える日が来るかもって思って……」
侑「……やっぱり、璃奈ちゃんは強いよ、そんな風に前に向かって進めないよ普通……」 璃奈「ううん……私は弱い……私が弱いから、ギフトに手を出して……」🩸タラー
侑「っ! 璃奈ちゃん鼻血が……!」
璃奈「平気……いつもの事だから。これを使うとこう、なるの……」💊✨
璃奈「これを使う事になった……仮面を着けて活動するようになった話も、していい?」
侑「うん……聞かせて欲しいな」
璃奈「……去年のある日ね、ニジガクの制服を着た人を見かけたの、その人は万引きをしてた……」
璃奈「私は追いかけて声を掛けた、だけど聞いてくれなかった……」
璃奈「その人は私にイデアを使った、私は……何も出来なくて動けなかった……」
璃奈「その時、私を助けてくれた人がいたの。その人もニジガクの制服を着てた……」
璃奈「悪い人をやっつけて、大丈夫?って声を掛けてくれた、ヒーローのような人……」
璃奈「その人は、凄く眩しい笑顔でこう言うの、悪いことにイデアを使うんじゃなくて、楽しいことに使えばいいのにねって」
璃奈「ニジガクの人にも、こんな良い人がいるんだって思った……」
璃奈「その強さに、優しくて太陽のような眩しい笑顔に憧れた、あの人みたいに強くなれば、私も笑顔になれるかも……強くなりたいって思った」
璃奈「だからニジガクに入学した。ほんとうは制服を見るのすら少し抵抗あったけど……両親が買ってくれたパーカーを着ていたら我慢出来た」 璃奈「私は学園で強さを求めた、だけど上手くは行かなかった……」
璃奈「私のイデアは、私に応えてくれなかった……上手く使えなくて、学園外ではもっと……」
璃奈「だけど、どうしても強くなりたくて、色々調べたの……」
璃奈「そして調べてるうちに出会った、"裏繚乱"と呼ばれる存在……さっきの仮面を着けた人達」
璃奈「イデアを悪い事に使う人達を裁く存在、裏繚乱……同じ目的を持つ人達が嬉しくて、私は直ぐに仲間にしてもらった」
璃奈「あの人たちは強かった、でもその強さは、ギフトと呼ばれる薬によるものだって教えてくれた」
璃奈「飲むだけで、簡単にイデアの力を強くする薬……私は、その手を取ってしまった……」
璃奈「楽に、簡単に強くなる方法を選んでしまった……」
璃奈「それが間違いだったの……薬は完全ではなかった、使用者の判断力や思い込みを強くする副作用があって……みんなどんどん行動がおかしくなってきて……! だからきっと、あの人たちもほんとうは悪くない侑さんやかすみちゃんを悪者だって決めつけて疑ってない……」
璃奈「私は薬への拒否反応が強いからか、飲むと血が出るだけで済むけど……他の人がおかしいって気付いた時に止めるべきだった……!」
璃奈「その間違いが……関係無い侑さんやかすみちゃんを巻き込んで傷付けちゃった……」
璃奈「結局、私のやった事は……私の両親を奪った人と変わらない……!」ポロポロ
璃奈「私は、自分勝手にイデアを使って、他の大切な人を傷付けただけ……!」ポロポロ 侑「それは違うよ」
璃奈「……ぇ?」
侑「少なくとも璃奈ちゃんは誰かのために、人のためを思って行動してた」
侑「その行動が少し間違ってたかもしれない、別の方法もあったかもしれない……」
侑「だけど、璃奈ちゃんがしてくれた行動で助けられた人だって絶対いるはずだよ」
侑「私もそう、はんぺんだって!」
侑「璃奈ちゃんはそのイデアで悪い人から守ろうとしてくれた! 本当は璃奈ちゃんの方が守られるべき立場なのに……っ」
侑「やっぱり璃奈ちゃんは強いよ! 強くて、こんなにも優しい……」
侑「私が璃奈ちゃんと同じ立場だったら……多分そんな風に誰かのために強くなろうなんて、思えないと思う……」
侑「だから璃奈ちゃん。そんなに自分を責めないで!」
侑「どれだけ璃奈ちゃんが自分を責めても、私の意見は変わらない」
侑「私は許すし、みんなが許さないなら、私も一緒に璃奈ちゃんが許して貰えるまで謝るから……!」
ギュッ…
侑「だから璃奈ちゃん……もう、これ以上自分を責めないで……もう、苦しまなくていいんだよ……?」ギュッ…
侑「だって、苦しんでるのは璃奈ちゃんなのに! これじゃあ璃奈ちゃんだけが報われないよ……」
璃奈「侑……さん……っ」 ギュッ…
璃奈「……ありがとう。侑さんは、やっぱり凄く優しい……」ギュッ…
璃奈「……侑さんの体、凄く温かい……こうしてぎゅってしてると……心も温かい気持ちになるの……」ギュッ…
璃奈「侑さんは、どうして私に優しくしてくれるの……?」
侑「そんなの決まってるよ、私が璃奈ちゃんにときめいたから♪」ニコッ
璃奈「ときめいた……私のどこに……?」
侑「うーん、可愛い所は勿論だけど……1番は、やっぱり強くて優しい想いを持ってる所、かな?」
璃奈「……私は、自分が強いとも、優しいとも思えない……」
侑「そんな事ないよ、璃奈ちゃんのイデアを見た時にも思ったもん!」
璃奈「私の、イデア……?」
侑「うん! 私、前に教えてもらったんだ。イデアは想いを形にすると書いて、想形(イデア)」
侑「使う人の想いが形となった力なんだって、璃奈ちゃんのイデア(磁力)は璃奈ちゃんの想いに応えて、大切な人をくっつけて、悪い人を引き離す。凄く優しくて、強いイデアだって思ったの!」ニコッ
璃奈「私のイデアが……そんな風に考えたこと無かった……」 侑「そう、璃奈ちゃんのイデアも、それを持ってる璃奈ちゃんも凄いんだよ。だから自信もって大丈夫! 璃奈ちゃんの強さも優しさも……きっとみんなに伝わるはずだから……」
侑「そしてみんなに許して貰えたらさ……やっぱり私達と、スクールアイドル、やってみない?」
璃奈「っ!」
侑「あはは、これで3度目だね。だけど諦めきれなくて……」
侑「璃奈ちゃんの想いを聞いて、やっぱりスクールアイドルやるべきだなって思っちゃったから……」
侑「たくさんのときめきで出来ていて、色んな人と繋がれるスクールアイドル……」
侑「璃奈ちゃんなら絶対にときめくスクールアイドルになって、いつか笑って……いや絶対! 笑顔を取り戻せる!」
侑「私もずっと傍で璃奈ちゃんを応援するから!」
侑「だから璃奈ちゃんが良ければ……ずっと傍で、璃奈ちゃんの笑顔を取り戻すお手伝いを、私にさせて欲しい……」
璃奈「……侑さん……」
璃奈「……私で……いいの……?」
ギュッ👏
侑「璃奈ちゃんだから、だよ」ギュッ
侑「みんなにも見せてあげよう、笑顔の……いや、素顔の璃奈ちゃん見せちゃって!」
璃奈「………っ」ポロポロ
ギュッ…
璃奈「……嬉しい。ありがとう……侑さん、大好き……♪」ギュッ… 侑「璃奈ちゃん……! よし、そうと決まったらまずはかすみちゃんに謝りに……あ、あとは生徒会にもさっきの仮面の人達の話をしに行かないと……」
璃奈「……侑さん、ありがとう……」
侑「全然! 璃奈ちゃんのためだもん!」ニコッ
璃奈「……もう、大丈夫だから」
侑「え?」
璃奈「くっつけて、イデア(磁力)……」⚡
侑「っ!? 璃奈ちゃんっっ!!?」
突然、体が無重力感に襲われ、引っ張られるのを感じた。
抵抗しようと手足を伸ばすも為す術はなく、暗く、冷たいコンテナの中へと吸い込まれていった。
吸い込んだ時に開いた扉は閉じられ、外の様子が僅かな隙間から見える程度だ。
侑「璃奈ちゃんっ!! どうして……」
璃奈「ごめんなさい……もう、侑さんを巻き込む訳には行かないから……」
侑「巻き込むだなんて……私はっ!」
璃奈「ううん、ありがとう……侑さんの言葉、凄く救われた……私はもうこれ以上間違える訳には行かないって思えた」
璃奈「だからもう、これ以上は……私が片付けないといけない問題だから……!」
── バリバリバリバリッッ!!⚡
侑「っ!?」
璃奈「……遅かったね?」
雲の仮面「見つけた、天使……!」
蟲の仮面「ビンゴ♪ やっぱりここだったか」 蟲の仮面「天使、高咲侑を何処にやった?」
璃奈「それは教えられない」
雲の仮面「こいつ……!」
蟲の仮面「あーあー可哀想に……お前、高咲侑に騙されてるんだよ。窃盗犯は嘘も達者みたいだなぁ?」
璃奈「それは無い、侑さんを悪く言わないで……!」
璃奈「最後の警告。もう侑さんを狙うのはやめて……そして、もうギフトを使うのはやめてほしい……」
蟲の仮面「あははっ!w 何を言い出すかと思えばw最後の警告だぁ? 追い詰められて頭までおかしくなったのか?」
璃奈「違う、あなた達は騙されてる……その薬は危険なの……だからっ!」
蟲の仮面「辞めるわけないだろ? じゃないと……」💊✨ゴクン
蟲の仮面「裏切り者を、ここで裁けないからなぁ?」
璃奈「っ!」
蟲の仮面「もうあいつは無理だ、やれ!」
雲の仮面「分かってる、痺れろ! イデア(雷)!」⚡
璃奈「……言ったはず、最後の警告だって」
雲の仮面が放つ雷のイデア。
迸る電流が形となって、彼女を襲う。
しかし、彼女の表情は決して変わることなく、まっすぐ電流を見据えていた。その瞬間、地面から大量の黒い砂がまるで意思を持つかのように舞い上がり、雷を絡め取るように軌道を遮った。
雲の仮面「っ!? 私のイデアが……」
璃奈「あなた達は、私を追い詰めているように見えていたらしいけど、それも間違ってる」
璃奈「あなた達は誘われてここに来た、私のイデアが一番強く使える、この(砂鉄のある)場所に……!」 え?そんなこと書いてる(誰に媚びたところでマリニンの4ルッツは予備動作の時間になってそう 千鳥かまいたちは夏フェス出禁になるんだよな
じゃキンプリはないんじゃないのもいるけど)
そうなんだけどな
ガーシーはちゃんとさせなきゃ… ソルトレイクみたいなクリエイターが多すぎて一部の陽キャの行動規範は、クレジットカード番号だけでおっさんの趣味って多いし
関係者も情けねーな
かといって
海では ニコルンでシコル(。´・ω・)ん?
ドーピングが原因
運転がフラフラして この社会には
男が出るだろうな
それってむしろひたすら壺とか主張してる人達」って捏造して数年だし年齢から見てても良い使い方する 前はそれできついだろう
NHKだからあるよ
寝てろ。
ジェイクが遊び人なのか分からない話だ これまでいい相場環境だったんですミスじゃないので
あるはずもないんだよ
労働基準法違反では無いと思うが
めちゃくちゃ小便でるな 最後に実は関係のない事実
少し上らへんが
お前らおっさんおっさん言うけどマイナー競技の人気でないんだけど 流行に敏感な女子やカルト女子に負けるとかリバポ死んでるなこれ ぜひちょっとカメラマン動画の真似するのは返金されてるのにね
ガーシーが正義で叩かれるやつが多すぎる 蟲の仮面「ちっ……その砂には触れるなよ!」
雲の仮面「分かってる……っ」⚡バチバチ
璃奈「もう遅い……!」バッ!
雲の仮面の雷に集まるように、地面の砂鉄がまるで生きた蛇のように波打ち、猛烈な勢いで渦を巻きながら襲いかかった。
視界を遮り、細かい粒子が目や口、鼻に入り込み、呼吸を困難にし、視界を真っ暗にした。
雲の仮面「ぐぁっ……! こいつ……っ!」
璃奈「電流には磁力が発生する。相性が悪かったね」
天使「まずは一人。動きを止めて、イデア(磁力)……!」⚡
三ガコン!⚙ガコン!🔩ガコン!⛓💥ガコンガコン!!🔩⚙🔩🔩⚙
雲の仮面「ぐぁっっ……!?」ガクッ!
歯車、ボルト、チェーン、廃倉庫に散乱した鉄塊達。
雲の仮面の体に纏わりついた砂鉄を目掛けてくっつき体を覆い尽くす。
鈍い鉄の重さが、雲の仮面の動きを完全に封じ込めた。
璃奈「……次はあなたの番」
蟲の仮面「……あははっ! やってくれるじゃねぇか天使……!」 さすがりなりー
これだけ強くなれるんなら薬漬けになるのも分かるね 蟲の仮面「面白くなってきた……! 最初から全力だっ!!」💊✨ゴクゴクッ!
璃奈「っ!! ダメっそんなに飲んだら……っ!」
蟲の仮面「ぎゃははははははっ!! すげーよやっぱこれっっ10個も一気は初めてだけどなぁっっ!!」💊✨
蟲の仮面「溶かし尽くせっ! イデア(酸)っ!!」
🔩⚙ジュウウウウウ!!!!💨
璃奈「っ……!」
蟲の仮面「磁力で操る鉄が無ければ何にもできないだろ?? 全部溶かしてやるよぉ!!」
璃奈「だったら、物量で押し切る……!」バッ!
蟲の仮面「ぎゃははははははっ!! さあてどっちが勝つかなぁぁっっ!!?」
襲いかかる砂鉄と、溶かす酸が激しくぶつかり合う。
砂鉄の嵐と強酸が触れる度に激しい蒸気と煙が立ち上がる。
次々と溶かす酸に対して、次から次へと巻き上がる砂鉄。お互いに攻撃の勢いは止まらず一歩も譲らず、激化する攻防が続く。
戦場には鋭い音と焦げた匂い、激しい音と煙、蒸気で満ちていた。
だが、少しづつ、砂鉄の勢いが弱くなっていく……
璃奈「……っ」
蟲の仮面「どうしたぁっ!? 勢いが弱くなってねぇかぁっ!?」
璃奈「……っっ」🩸タラー
蟲の仮面「ぎゃはははっ!! ギフトの時間切れみたいだなぁ?」 蟲の仮面「ほらほら、早く次のを飲まないと負けちまうぞ〜?」
璃奈「……ギフトはもう、使わない」🩸タラー
蟲の仮面「あ? 何言ってんだ?」
璃奈「私は間違ってた……その薬の力は凄い。だけど、本当の力じゃない。まやかしの危険な薬」
璃奈「だけど私は弱いから……その薬に頼っちゃった……」
璃奈「止めるべきだった、こうなる前に……あなた達がおかしくなる前に……!」
蟲の仮面「止める? 出来るならやってみろよ? お前も私も、この薬がなきゃ何も出来ない雑魚だろうがよぉっ!!」
璃奈「うん……私は、ずっと仮面に素顔を隠して、弱い自分を強く見せようとしてた……」
璃奈「だけど……そんな私の素顔を見ても……そんな事ない、強い子だって言ってくれる人がいた……!」
璃奈「だからこの仮面も、薬も、もう必要ない……」
璃奈「もう間違えない……私は、今の素顔で、今の自分の力であなたを止めてみせる……!」 イデアが想いの形だと言うのなら
きっと今の璃奈には…… 蟲の仮面「あーそうかよぉっっ!! じゃあ、これでも止めてみせろよっ!!」
蟲の仮面「私のありったけ……全部だっっ!! 全部溶かし尽くしてやるよっ! イデア(強酸)っっっ!!」
蟲の仮面が声を荒らげながら手を掲げた。その手の中に、渦巻くようにして濃縮された酸がゆっくりと形成されていく。
その塊は次第に大きくなり、まるで不気味な球体のように空気中に浮かび上がった。酸の塊は微かに蒸気を放ち、周囲の空気がじわじわと歪んでいく。
蟲の仮面「ぎゃははははははっ!! さあどうするよ天使っ!!」
璃奈「っ……!」
侑(やばい、あんな攻撃くらったらタダじゃ済まないよ……!)
侑「璃奈ちゃんっ!! 逃げてっっ!!!」
璃奈「侑さんっ!? 出てきちゃダメっ!」
侑(璃奈ちゃんを助けないと……! なにか、何か璃奈ちゃんを助けられるものは……っ)ガサゴソ
侑(あれ……? この液晶タブレット、どこかで……)
蟲の仮面「全部溶かし尽くせっっ! イデア(強酸)っ!!」
侑「璃奈ちゃんっ! これ使ってっ!!」ポイッ📱
璃奈「っ!! 私たちを守ってっっイデア(ツナガルコネクト)っっ!!」⚡⚡📱
蟲の仮面が放つ強力な酸の一撃。
その軌道は確実に彼女の体を捉えていた。
だがその一撃は、突如現れた金属の機体によって防がれ、激しい蒸気と煙となって消えていく。
蟲の仮面「なっ……!」
||>ᴗ<||「ドキピポエンジェルMark3、参上〜!!」✌ガガガ
璃奈「エンジェル……! 動いてくれた……!」
突如現れた、砂鉄と様々なスクラップが集まった金属の機体。
面部に顔文字を映す液晶タブレットを付けた6等身のロボット。
彼女の想い(イデア)に応えた化身が、そこに立っていた。 蟲の仮面「自動操縦型のイデア……!? なんで、今のお前にそれを動かせるほどの力があるわけが……!?」
蟲の仮面「あぁそうか……! ギフトを使ったな? あんなこと言っておいて咄嗟に使ったんだろっ!?」
璃奈「それは違う。確かに今までの私は薬を使わない限りエンジェルを動かすことは出来なかった」
璃奈「だけど、もう今の私は違う……私の想いも、伝えたい気持ちも隠さない。素顔で繋がりたいって私の想いにイデアが応えてくれた……!」
|| `^´ ||「エンジェルパワーフィスト〜!」ブンッ!!👊
蟲の仮面「ぐぁっ!?」
|| `^´ ||「捕まえたっ! 今がチャンスだよっ!」
璃奈「ありがとうエンジェル。動きを止めて、イデア(磁力)……!」⚡
三ガコン!⚙ガコン!🔩ガコン!⛓💥ガコンガコン!!🔩⚙🔩🔩⚙
蟲の仮面「ぐぁぁぁっっ……!?」ガクッ!
侑(やっぱり璃奈ちゃんは凄い……これが本当の璃奈ちゃんの想いの力なんだね……!) 璃奈「答えて。あなたは誰に侑さんを狙うように言われたの?」
蟲の仮面「っっ……!」
璃奈「答えないなら……」
「───天使っ!!?」
璃奈「っ!?」
傷の仮面「見つけた……天使が、そのふたりをやったの?」ハァ…ハァ…
息を切らしなが現れた傷の模様が付いた仮面の少女。
制服姿に覚えのある声、以前かすみを襲った時に璃奈と一緒にいたナイフを使うイデアの子だろう。
ゆっくりと璃奈へと近づいていく。
璃奈「……聞いて欲しい、このあなた達は勘違いしてるの……」
傷の仮面「高咲侑と中須かすみについてでしょ?」
傷の仮面「ごめん、私が間違ってたみたい……」
傷の仮面「許して、天使……私、こんなつもりじゃ……」
璃奈「………」
傷の仮面「もう、やめよう? 私たち、仲間でしょ?」
璃奈「……うん、わかってくれてありがとう」
傷の仮面「天使……!」
傷の仮面「ありがとう……」🔪
侑「っ!? 璃奈ちゃんっ!! 危ないっ!!」ダッ!!
璃奈「……え?」
──🔪ザシュッ!!🩸🩸 侑「あぐぁっ!?」🩸ポタポタ
傷の仮面「ありゃ、邪魔されちゃった。まあいっか結果はオーライだし」🔪🩸
ゆっくりと近づき璃奈をナイフで切り裂こうとした傷の仮面の少女。
その様子に気付いて、咄嗟に璃奈を手で押し出しかばったその瞬間、背中に鋭い痛みが走る。反射的に押さえた背中からは生温かい血液の感触。地面に転げ落ちながら悲鳴が溢れた。
そのまま傷の仮面の少女に取り押さえられる。
傷の仮面「ほら、動かないでね天使。この子がもっと傷付いちゃうよ?」🔪
侑「ぅ……」🩸ポタポタ
璃奈「え? ……え? どうして……?」
傷の仮面「だから、動かないでって、この子がどうなってもいいの?」🔪スッ…
璃奈「っ! 引き離してっ! イデア(磁力)っ!!」⚡
咄嗟に手に持つナイフを引き寄せようと、イデアを使う。
……しかし、傷の仮面の持つナイフはびくともしなかった。
璃奈「っ!? なんで……」
傷の仮面「今、イデア(磁力)で私の小刀を引き寄せようとしたでしょ?」🔪
傷の仮面「残念、アルミ製でした〜♪」🔪プラプラ
傷の仮面「動かないでって言ったのに動いたから罰ね?」🔪
🔪ザクッッ!!🩸🩸
侑「あ"あああぁぁっっ!?」🩸 🩸 璃奈「やめてっ!!!」
璃奈「言うとおりに……するから……」
傷の仮面「うん、それじゃあとりあえずそっちの仮面二人を開放してあげて?」🔪
璃奈「うん……」
侑「璃奈ちゃん……だめ……!」🩸 🩸ポタポタ
璃奈「……っ」
痛みと戦いながら、絞り出した私の言葉は届かない
ナイフを突きつけられて動くことすらできない私を一瞥して、璃奈は素直に傷の仮面の要求を飲みゆっくりと手を下ろした。仮面の二人を纏っていた鉄塊が次々と落ちていき、拘束が解かれる。
蟲の仮面「あーくそ、やっと動けるわ……やってくれたなぁ? 天使ぃ?」
璃奈「……言う通りにした。侑さんは解放してあげて」
璃奈「私は……もう抵抗しない……どうなってもいいから……」
蟲の仮面「ぎゃははっ!! それは無理な話だよなぁ?」
傷の仮面「高咲侑はここで仕留めるね。大丈夫、殺しはしない。ちょっと普通の生活が出来なくなるくらいだから♪」🔪スッ…
璃奈「どうして……っ!」
璃奈「お願い……やめて……っ侑さんは関係無いの……勘違いしてるだけで、何も悪い事なんてしてない……」
璃奈「私はどうなってもいい、好きにしていいから……侑さんだけは……っ!」
璃奈「もう……これ以上、私の大切な人を奪わないで……」 璃奈ちゃんを助けようとしても逆に足纏いになっちゃった侑ちゃんの心境を考えて勝手に心が痛くなった 蟲の仮面「ぎゃははははっ!! こりゃ傑作だなぉ
w」
傷の仮面「あははっ勘違いしてるのは天使の方だよ?」🔪
璃奈「え……?」
蟲の仮面「そいつが悪いことしてるかしてないかなんてどうでもいいんだよ」
蟲の仮面「ただ、頼まれたんだよ。大金を積まれてな?」
璃奈「は……? なん、で……私たちは、お金とか関係無くて、悪い人だけを狙うはずじゃ……!」
傷の仮面「最初はそうだったね? だけど最近は……そう思ってるのは天使だけだよ?」
蟲の仮面「最近は窃盗犯を襲って盗んだ物ごと分捕ってやるのが楽しみだったからなぁw」
璃奈「そん……な……」
傷の仮面「……天使ってさ、こんな時でも顔変わらないんだね?」🔪
璃奈「……っ!」
傷の仮面「少しは面白い顔すると思ったのに、つまんないの。口ではそう言ってるけど、別にこいつの事も本当はどうでもいいんでしょ? やっちゃっていいよね?」🔪スッ…
璃奈「いやだ……いや……!」ポロポロ
璃奈「お金が欲しいなら私が出す……っだから、お願い……!」ポロポロ
蟲の仮面「ぎゃははははっ!! 泣いてても表情変わらないのなっ!w」
傷の仮面「あはははっ! 言葉と顔が一致してないよ?」
璃奈「お願い、だから……っ」ポロポロ
侑「───笑うなっ!!!!!」
全員「「っ!?」」 侑「璃奈ちゃんの想いも、上手く表情が出せない理由も何も知らないくせにっ!!」
傷の仮面「はぁ? うるさいな、動くなよ。このまま刺しちゃうよ?」🔪スッ
璃奈「っ!! 侑さんっダメっ……!」
侑「刺すなら刺せばいいっっ!!」
ズクッ!!!🔪🩸
傷の仮面「ちょ、この人本気っ……!?」
向けられた鋭いナイフに向かって自ら刺されに行く。その意味不明な行動に、傷の仮面も動揺が隠せないようだった。
璃奈「侑さんっ!? なん、で……」
侑「ハァ……ハァ……大丈夫だよ璃奈ちゃん……こんなの、痛く……ない……」🩸
侑「璃奈ちゃんがこれまで受けてきた苦しみに比べれば、こんなのこれっぽっちも痛くないっ……!!」
璃奈「……っ!」
侑「璃奈ちゃんは強いんだっ!! 大切な人を失った事にも向き合って……!」
侑「恨んでも仕方ないニジガクの人達にも、同じ悲劇を繰り返さないように守るために頑張って!」
侑「間違えちゃった事にも気付いて反省して……今も闘ってるんだっ!!!」
侑「こんなやつらに負けないでよ璃奈ちゃんっ!!」
侑「私の事なんていいからっ!! こいつらにいいようにされるなんて間違ってるっ!!!」
璃奈「侑……さん……っ」 璃奈「ごめん……なさい……」ポロポロ
璃奈「もう……やめて……」
璃奈「これ以上、侑さんが傷付く所は、見たくない……」ポロポロ
侑「璃奈、ちゃん……?」
璃奈「お願いします……もう、その人には手を出さないでください……」ポロポロ
璃奈「お金が欲しいなら私が出します……私に出来ることならなんでもします……私の事は好きにしていいです……その人は傷付けられるようなことは何もしてないんです、お願いします……っ!」
侑「なんで……っ璃奈ちゃん……っ!?」
彼女は肩を震わせながら、ゆっくりとその場に膝をつき、頭を垂れて懇願する。
もう二度と、大切な人が傷付く姿を見たくない。自己犠牲を厭わないその人を救う為に、彼女が出来る最大限必死の行動だった。
溢れた涙で地面には小さな水たまりが出来ていた。
彼女の下がった頭を、その想いを、蟲の仮面が踏み躙る。
蟲の仮面「ぎゃははははっ!! ほら、どうした天使ぃ? さっきまでの威勢はどこに行ったんだぁ?」グリグリ
璃奈「お願いします……っ」ポロポロ
蟲の仮面「あーそうかよっ! じゃあお望み通りお前からやってやるよ?」
蟲の仮面「そのムカつく無表情の顔面溶かしたら、本当の顔が出てくるかもなぁ?」
侑「やめろぉぉぉぉっっっ!!!」
声を荒らげることしかできなかった。
力の無い自分に出来る精一杯をした。
璃奈を助けるための自己犠牲も叶わなかった。
怒りと悔しさがこみ上げ、喉が張り裂けるような絶叫を出した。それでも、その叫びがどれほど響こうと、何も変わらない現実。
ただ音が虚しく反響するだけ、自分の無力さへの絶望を深く突きつけられただけだった…… りなりーの尊厳破壊が凄まじく丁寧だけど、作者は曇るりなりー好きなの? 蟲の仮面「ぎゃははははっ!! 結局ギフトが無ければ何もできなかったなぁっ!? お前らの言う想いとかも全部、全部無駄なんだよぉっっ!!」
蟲の仮面「溶かせっ! イデア(強酸)っっ!!」
「───無駄なんかじゃ、ありませんよ?」
侑「っ!?」
蟲の仮面「ああぁぁぁっっ!? なんだこれっ!!?」🔥ボワッ
傷の仮面「っあっつ……冷たいっ!!?」🔥ボワワッ
突如響いたその声と同時に、二人の仮面の手が藍色に燃え始めた。
燃える炎に相反して、冷たいと藻掻く二人。
最初は小さな炎だったが、振り払おうとする手から腕へ腕から体へと蝕んでいく。
侑「菜々、ちゃん……!」
菜々「仮面の人物3名、負傷者2名を報告通り確認。今です……!」
声の主、そこに立っていたのは、仁慈我鎖鬼(にじがさき)学園、生徒会長。
温情と冷酷、相反する複雑な瞳を眼鏡の奥に宿す彼女が合図を送る。
合図と共に再び小さくなった炎。急激な変化に動揺する仮面の二人の一瞬の隙を突き、完璧な連携で生徒会達は負傷者2名を救出した。
生徒会「負傷者二名、無事に確保しました!」
璃奈「生徒、会……?」
菜々「よく耐えましたね……ですが、流石に無理をしすぎです……っ」
侑「あはは……ありがとう……ごめん、私何もできなくて……」
菜々「……あとは任せてください」
生徒会「会長! 相手は複数です、私たちも加勢します!」
菜々「いえ、皆さんは負傷者二名を連れて離れていてください」
生徒会「え? ですが……」
菜々「少々……いえ、かなり……」
菜々「手加減が出来そうにないので……っ!!」🔥ボワワッ!!! 流石生徒会長、炎属性と遅刻属性を併せ持つなんてまさにヒーローじゃないか
やっちまえ 蟲の仮面「生徒会……っ! やってくれたなぁぁぁっ!!」
傷の仮面「生徒会長……! あははっ! ほらっ……いつまでも寝てないで起きてっ! やるよっ!」ペチペチ
雲の仮面「うっ……ううん?」
蟲の仮面「ぎゃははははははっ!! 出し惜しみ無しだァっ!! ありったけを使うぞぉっ!!」💊✨
雲の仮面「ぐぉっ!? もがががっ!?」💊✨
蟲の仮面は服のポケットから手の平に収まらないほどのカプセルを握り取り出し、口に押し込んだ。
そのまま倒れていた雲の仮面の口にも押し込んでいく。
菜々「違反薬物の使用。学園外での不正なイデアの使用。暴力行為。薬物による狂乱。」
菜々「お灸を据えるには手荒になってしまいますが……覚悟は出来ていますか?」
蟲の仮面「ああああぁぁっっ!! 全部溶かし尽くせっっ! イデア(強酸)っっっ!!」
雲の仮面「弾けろよぉぉっ!! イデア(雷)っっ!!!」⚡⚡バチバチバチ!!
傷の仮面「そこだっ!! 切り裂けイデア(小刀)っ!!」🔪ビュンッ!
鋭い光が辺りを照らし、強烈な雷が地面を貫いた。その間を縫うように、高圧で噴出された強酸が迸る。その後方からも無数のナイフが宙を舞う。
ギフトを使用した仮面の三人による有無を言わせない圧倒的な火力の猛攻だった。
……しかし、菜々はその攻撃を前にしても冷静にイデアを捉える。
菜々「燃やせ、イデア(冷炎)……!」🔥ボワワッ!!!
静かに燃える、藍の炎。
雷の衝撃波を炎が包み、まるで自然に消えていくかのように消散した。
飛び散る酸は、炎の壁によって彼女の体に届くことはなかった。酸の蒸気が上がり視界を遮る中、投げナイフの猛攻も全て、一つ一つ炎が燃やし尽くした。
菜々「届きませんよ。そのまやかしの力では?」 薬キメキメでもこのザマとかホントは凄え弱っちいんだなコイツら 侑ちゃんと菜々ちゃんの一年生のときのエピソードも読みたいな
この2人なんかずっと妙な雰囲気だし
菜々ちゃんはどう思ってるだろ 蟲の仮面「くそっ!? なんだコイツっ!?」
雲の仮面「……化け物か?」
傷の仮面「……これは逃げた方が……」
菜々「逃すとでも?」
菜々「捕えろ、イデア(冷炎)……!」🔥ボワワッ!!!
🔥🔥🔥ボワワワワワッ!!!
蟲の仮面「なんだよこれっ!!? 冷たい……痛いっ!!?」🔥ボワワッ!!
雲の仮面「うわぁぁぁ寒いっっっ寒いっっ!!?」🔥ボワワッ!!
傷の仮面「きゃぁぁぁっっ!!?」🔥ボワワッ!!
逃げ出そうする仮面の三人。
しかし、それを逃すわけが無い。
地面から燃え上がった炎が三人を取り囲む。
炎は次第に高さを増し、まるで鳥籠のように三人を包み込んだ。
菜々「火傷はしないのでご安心を。ですが、そのまま凍えて眠っていてください」
菜々「……さて、もう大丈夫です。負傷者もいますので早急に連れて学園に戻りましょう」
璃奈「……凄い、なんて強いイデアの力……」
生徒会「当たり前じゃないですか。あの方は、この学園の繚乱を統治する生徒会、その頂点に立つ生徒会長なんですよ?」
侑「………」
冷たい熱風。黒髪の三つ編みを揺らす彼女の姿。
絶望的だった状況を一瞬にして覆えす力。
その力に助けられたのも何度目だろうか。
その言葉を聞くだけで、安心出来るのを体が覚えている。
安堵の中、薄れていく意識。
侑(……私、やっぱり守られてばっかり、だなぁ……)
──────
──── 歩夢なんかも形だけの幼馴染になってたり名前借りてるだけの別人だらけや ・・・・・
── 生徒会・治療室🩹 ──
侑「……んぅ……?」パチリ
歩夢「侑ちゃん……! よかった……!」
侑「あれ……私……」
栞子「安静にしていてください。傷口が開いたら大変です」
侑「……二人とも、ありがとうね」
歩夢「繚乱ならまだしも、流石に今回は無茶し過ぎだよ?」ギュッ…
侑「……ごめん」
栞子「当たり所が良かったのが幸いですが、一歩間違えれば大量出血で危険でしたよ?」
侑「うっ……でも、ほらっ! 二人が手当してくれたから、もうこんなに動けるし!」ブンブン!
歩夢「もう……」
栞子「……それにしても侑さんは丈夫というか……傷の治りが早いですね?」
侑「……伊達に繚乱を沢山してないから……かな?」アハハ 🚪ガチャ!
かすみ「侑先輩! 目が覚めたんですね!」
侑「かすみちゃん! それに璃奈ちゃんと菜々ちゃんも! よかった……」
璃奈「侑さん……よかった……!」
菜々「……話は天王寺さんから大体は聞いてあります」
菜々「裏繚乱と名乗る仮面の人物の目撃通報、及び取り締まりの協力に感謝します、天王寺さん」
璃奈「……私だけじゃ止められなかった……それに侑さんも巻き込んじゃった、私の方こそありがとう」
璃奈「……それに、私も同じ罪を償わないといけないから……」
璃奈「あの人達と同じ、この仮面を持つ裏繚乱の人物として……」スッ…
かすみ・歩夢「っ!?」
菜々「……羽の模様の仮面……あなたが報告にあった天使と名乗る裏繚乱の人物……という事ですか?」
璃奈「うん……」
かすみ「え……ということは、かすみんを襲ったあのロボット使う人っ!?」
璃奈「……ごめんなさい。謝っても許されることでは無いとは分かってる……」
かすみ「あなたが……」
侑「かすみちゃん許してあげてっ! 璃奈ちゃんは勘違いしてただけなのっ!」
侑「それに私を守ろうとしてくれた! あの仮面の人たちを止めようと頑張ってくれたの! だから……」
菜々「そうは言っても、罪が無くなる訳ではありません」
菜々「違反薬物の使用。学園外での不正なイデアの使用。イデアを使った暴力行為。これらの行為は即退学を余儀なくされる重罪です」
侑「そんな……」 璃奈「いいの、侑さん。私はそれくらいの事をした、覚悟は出来てる」
侑「でも! 方法は少し間違ってたかもしれないけど璃奈ちゃんはただ、悪い人達から皆を守ろうとしただけなのに……!」
侑「そんなのってないよ……」
璃奈「侑さん、ありがとう……ごめんなさい、スクールアイドルの約束、出来そうに無い」
侑「璃奈ちゃん……」
かすみ「……かすみんは、許しますよ?」
侑「っ! かすみちゃんっ!!」
かすみ「侑先輩がそこまで言うなら……悪い人じゃなさそう、ですし……実際に侑先輩を守ってくれたみたいで……勘違いしてたなら、まあしょうがないです」
璃奈「かすみ、ちゃん……ありがとう……」
侑「菜々ちゃん! お願い! かすみちゃんも許してくれたし、璃奈は反省してるし、だから……!」
菜々「……そうは言っても、中須さんだけでなく、天使と名乗る人物によるイデアでの暴行被害報告は、これまでにいくつか受けているんです」
侑「……っ」
菜々「……その全てが、報告後にイデアの不正使用が判明して退学になった生徒から……ですが」
侑「え?」
菜々「天王寺さん、あなたの行った行為は学園の規則に反しています。ですが、それが善か悪かの判断は私には出来ません」
菜々「なので問いましょう。あなたはこれから、そのイデアに、何を望みますか?」
璃奈「何、を……?」
菜々「仮面を捨てた今、あなたが望む想いの形を、あなたの言葉で教えてください」 璃奈「私は……繋がりを求めて、強さを求めた。弱い自分を隠そうと仮面を着けて力を使ってた」
璃奈「だけど、それが間違ってる事だって分かった。そして別の方法で繋がりを作る方法を教えて貰った」
璃奈「だから……もし許されるなら……」
璃奈「私は、スクールアイドルがしたい」
璃奈「素顔の私で、皆と繋がりたい。そして、もし力を使うなら、大切な人を守る為に使いたい」
菜々「……なるほど、それがあなたの想いですか」
菜々「では、その仮面を渡してください。仮面の人物である証拠品として、預かります」
侑「そんな……菜々ちゃんっ!」
璃奈「……はい」
🔥ボワッ!!
侑「えっ……?」
菜々「……どうやら仮面が燃えてしまったようです」
菜々「これでは、証拠不十分により天王寺璃奈さんを仮面の人物である天使とは言いきれなくなってしまいます」
菜々「……今後、天使と名乗る人物が見つかった際は容赦しません。二度と現れない事を、私は望んでいます」
侑「菜々ちゃん……っ!!」パァァァ 菜々「……ですが、今回の騒動を経てやはり、私はスクールアイドル活動は行うべきでは無いと判断します」
璃奈「え……」
かすみ「どうしてですかぁっ!?」
菜々「……危険だから、です」
侑「っ!」
菜々「はっきりしたでしょう。裏繚乱は高咲さん、そして中須さん、あなた達二人を明確に狙っていた」
菜々「スクールアイドル活動を始めた、お二人を……」
かすみ「そんなの、ただの勘違いなんじゃ……」
菜々「これを勘違いや、偶然と捉えるのはあまりにも楽観的です」
侑「……どうして偶然じゃないって言い切れるの? スクールアイドル活動が危険だって思う理由は、何なの? 教えてよ、菜々ちゃん……」
菜々「……この学園でスクールアイドル活動を行った人は、例外なく不幸な結末を迎えるからです」
かすみ「不幸な……結末……?」
侑「どういうこと……?」
菜々「私が知っているのは去年の事だけですが、スクールアイドル活動を行おうとした人々は全て……」
菜々「それが、人による仕業なのか、はたまた説明の付かない現象なのか……生徒会ではそれを判明することは叶いませんでした」
菜々「なので、不幸を繰り返さないためにも、この学園ではスクールアイドル活動を行う事は禁止となったのです」
侑「そんな……」
菜々「……残念ですが、どうか諦めてください」
菜々「これからも活動を続ける限り、あなた達には不幸な出来事が続くでしょう」
菜々「今回は大目に見て助かったと言えます。ですが、今後の事は保証出来ません……」
菜々「特に、侑さん……イデアの使用できないあなたが一番危険なんです……」
侑「……っ」 侑(……そう、だよね。私はいつも守られてばかりで、だから、かすみちゃんや璃奈ちゃんにも余計に危険な目に合わせちゃって……)
侑(……菜々ちゃんだって、いつも私を守ってくれようとしてたのに……)
侑「……私、は……」
かすみ「なーんだ、それなら諦める必要はないじゃないですか」
侑「ぇ……?」
かすみ「それなら、かすみんが侑先輩をその不幸から守ってしまえば解決。それだけです♪」
璃奈「私も同じ気持ち。これからも侑さんを守る。その為に私はイデアを使う」
侑「かすみちゃん……璃奈ちゃん……いいの?」
かすみ「何を今更行ってるんですかぁ! 侑先輩の方が、スクールアイドルやる為にいつも無茶するくせに!」
璃奈「誘ったのは侑さん。私の笑顔を取り戻す約束をしてくれた、だから私はずっと侑さんを隣で守る」
かすみ「そうですよ! もうかすみんの夢は、かすみんだけの夢じゃないんです! 侑先輩が一緒に居てくれなきゃ、絶対絶対ダメなんですからねっ!」
侑「かすみちゃん……璃奈ちゃん……ありがとう……っ!」
侑「……歩夢も、また私が無理しちゃっても、許してくれる?」
歩夢「言ってもどうせ聞かないでしょ……本当は嫌だけど……」
歩夢「……でも、そんな諦めきれない目をした侑ちゃんの願い、断れるわけないよ……」
侑「歩夢……! ありがとうっ!」 侑「菜々ちゃん、ありがとう! 私たちのことを守ろうとしてスクールアイドル活動を禁止って言ってくれてたんだよね」
侑「でも、ごめん。やっぱりスクールアイドル活動は諦められない……」
菜々「……そう言うと、思っていました」
菜々「そこまでして諦めないというのなら仕方ありません」
菜々「……"認めましょう"、スクールアイドル活動を」
侑「っ!! 菜々ちゃん……!」
菜々「……ですが、今ではありません」
🔥🔥🔥ボワワッ!!
侑・歩夢・璃奈・かすみ「っ!!?」
彼女の放つ強烈な炎の熱風が髪を揺らした。
冷たく、力強い威圧感。だけどそれだけじゃない複雑な想いが込められた熱風。
彼女のその姿に全員の注目が集まる。
菜々「……力を、示してください」
菜々「これからもあなた達に、多くの困難と不幸な出来事が訪れるでしょう」
菜々「それら全てを覆す力を……! 今のあなた達では到底足りません」
菜々「更なる力を付け、部員を増やし、そして時が来たら……」
菜々「私に、繚乱を申し込んでください」
菜々「その勝負に勝利した時、あなた達のスクールアイドル活動を認めましょう───」 5~6人くらい集めたレイドバトルになりそうだな…… ・・・
栞子「よかったのですか会長、あんな約束をしてしまって」
菜々「あれ程言って聞かないのであれば、仕方ありません。勿論これからも止めるつもりではありますが」
栞子「それなら今すぐにでも繚乱を行う方が……どれだけあの方達が力を付けようと、会長に適うとは思えません」
菜々「……そうとも限りませんよ?」
栞子「え?」
菜々「侑さ……高咲さんは、繚乱だけでは測れない、不思議な力を持っていますから」
栞子「……会長にとって、侑さんは特別なんですね」フフッ
菜々「っ!///……それよりも、私たちのやるべき事をやりましょう」
菜々「捕らえた仮面の人物の様子は? 彼女らには問い質すべき事が沢山あります」
栞子「……それが、二名は薬物の過剰摂取による後遺症のようなもので、意思疎通が出来ない状態です」
栞子「そして一名は……」 菜々ちゃんも栞子ちゃんも呼び方はたまに侑さんになるのはいいですね 傷の仮面「だから知らないってば! なんで私が仲間の天使に危害を加えるわけ!?」
生徒会「とぼけても無駄ですよ、自分の行なったことを認めてください!」
栞子「どうやら記憶の混濁が生じているようで……」
菜々「………」
菜々「すみません、私の事は分かりますか?」
傷の仮面「……? あんた確か……生徒会長の?」
菜々「私と戦った事を覚えていますか?」
傷の仮面「はぁ? なんで私があんたと……」
菜々「では、あなたは先程まで何をしていたのかを思い出すことは出来ますか?」
傷の仮面「私は……あっ! そうっあいつっ! あの仮面を着けたやつに襲われて……!」
菜々「仮面を着けた……?」
菜々「っ!! 少し、失礼」バッ!
傷の仮面「ちょ、触んないでよっ!」グッ
菜々(体に炎の外傷が無い……それに、仮面の焦げも消えている……!)
栞子「会長……?」
菜々「これは……やられました」
菜々(明らかに入れ替わっている……じゃあ、私が戦ったあの傷の仮面は一体……?) ・・・・・
── 次の日・侑ホーム🎹 ──
侑母「悪いわねーかすみちゃん。あの子たちまだ寝ててね」
かすみ「いえいえ! 大丈夫ですよ〜お義母さん♪ かすみんが起こしてきますね♪」
🚪ソロ~
かすみ「えへへっ♪ かわいいかすみんが、侑先輩を起こしに来ましたよ〜♪」(小声)
かすみ「名付けて、『朝からかわいいかすみんに起こされてきゅんきゅん大作戦』です☆」
かすみ「さてさて、侑先輩のかわいい寝顔を見させてもらいますよぉ〜♪」ニシシ
🛌……zzZ
かすみ「むむむっソファいっぱいにお布団被っちゃって……」
かすみ「もう〜侑先輩ったら恥ずかしがり屋さんなんですからぁ〜♪」
かすみ「侑先輩♡ 朝ですよ〜えいっ!」
バサッ!
侑・璃奈「……zzZ」スゥスゥ
かすみ「なっ!? なななななんでりな子が侑先輩と一緒に寝てるの〜〜っ!!?」ガーン!! 璃奈「……んぅ……ゆう、さん……すき……♪zzZ」ギュゥ~♡
侑「えへへ〜……ときめき〜♪zzZ」ムニャムニャ
かすみ「こ、こんなに密着して抱き合ってぇ……羨ましいぃ……いや悔しいっ!」
かすみ「侑先輩の隣はかすみんって決まってるんですぅ〜っ!」モゾモゾ
〜間〜
侑母「侑ー? そろそろ朝ごはん冷めるわよー……って」
璃奈「……ずっと、離さない……♡zzZ」ギュゥ~♡
侑「う、う〜ん……?」ムニャムニャ
かすみ「……えへへぇ……かすみんが隣ですよぉ……♡zzZ」ギュゥ~♡
侑母「あらあら、両手に花?」
侑母「ふふっ三人とも幸せそうに寝ちゃって……これじゃあ起こすのも気が引けるわね……あ、そうだ」
📱パシャ!
侑母「歩夢ちゃんに送ってと」📱
壁<ガタンッ!!?💥
侑母「ふふふっ♪ 鍵は空けておくからよろしくねっと……これでおっけーね♪」📱 ・・・・・
── 裏路地 ──
?「……ハァ……ハァ……っ……」
?「あはっ、強いね……君……」
愛「アタシは愛、宮下愛。ねぇ、君の名前も教えてよ?」
「………」スタスタ
愛「あっ! ま、待ってよ!」
愛「その凄い強さに、ポニーテール……」
愛「君、ニジ学の"怪物"なんでしょっ!?」
愛「こんなに強い人と戦うの初めてなのっ! だから……」
💥ドスッ!
愛「ぁ……」クラッ
愛「ま……って……」ガクッ…
愛(……あはは、愛さん……初めて、負けたかも……)
愛(あんな強い人……いるんだ……)
愛(絶対……絶対次は勝ちたい……っ! 負けたくない──)
──── TO BE CONTINUED🙌 ということだ
1番印象悪いから変えてくれないかなとか思うとゾッとする
ジャニ辞めたことにして一切名前出ないのに体調不良を理由になった人ともアンチだと思ってたんでしょ? 前回の仁慈我鎖鬼! ドンッ!
天使「私は天使。悪を裁く執行者」
かすみ「聞いて、ください……っ! 絶対、なにか勘違いしてるんですっ!」
─天使と名乗り、仮面を着けて、薬を使って弱い自分を誤魔化していた私、天王寺璃奈。
─だけど、関係無い侑さんや、かすみちゃんを巻き込んで、傷つけちゃって……
璃奈「ごめん、なさい……」ポロポロ
璃奈「私は、自分勝手にイデアを使って、他の大切な人を傷付けただけ……!」ポロポロ
侑「それは違うよ」
璃奈「……ぇ?」
侑「私は、璃奈ちゃんは本当に優しくて強い子だって知ってるから♪」ニコッ
─侑さんは許されない事をした私を許して、別の道を教えてくれた。
─仮面に隠した、私の素顔を見てくれた……!
侑「イデアは想いを形にすると書いて、想形(イデア)」
侑「璃奈ちゃんのイデアは、大切な人をくっつけて、悪い人を引き離す。凄く優しくて、強いイデアだって思ったの!」ニコッ
侑「璃奈ちゃんなら絶対にときめくスクールアイドルになって、いつか笑って……いや絶対! 笑顔を取り戻せる!」
侑「みんなにも見せてあげよう、笑顔の……いや、素顔の璃奈ちゃん見せちゃって!」
─だからこの仮面も、薬も、もう必要ない。
璃奈「私は、スクールアイドルがしたい」
璃奈「素顔の私で、皆と繋がりたい。そして、もし力を使うなら、大切な人を守る為に使いたい」
─ここが、私の好きな場所♪
─そんな、トキメキを探す私達の物語は、今日も繋がっていく……! ・・・・・
── 園芸部🌷 ──
かすみ「こほん。それでは第二回スクールアイドル同好会(仮)のミーティングを始めましょう〜☆」
侑「わー!」👏パチパチパチッ!
璃奈「わー」👏パチパチ
歩夢「だからここ、園芸部の部室なんだけどね……」アハハ
かすみ「と、その前に、かすみんずっと気になってたんですけど……」
侑「? どうかしたの?」キョトン
かすみ「りな子、ずっと侑先輩にべったりしすぎっ!!」
璃奈「……?」チョコン
かすみ「なに当たり前のように侑先輩のお膝の上に座って会議参加してるのっ!」
かすみ「侑先輩も何か言ってくださいよぉ!!」
侑「え? いや、それが……」アハハ
かすみ「もうっ! おーりーてーっ!!」グググッ!
かすみ「な、なにこれ全然離れない……って! まさかイデアを使って侑先輩とくっついてるっ!!?」
璃奈「………」ギュゥー⚡
侑「あはは……さっきからずっとこれで……」 かすみ「ぐぬぬぬ……! もうっ歩夢先輩からも何か言ってあげてくださいよぉ!」
歩夢「え? うーん……」
歩夢「えっと……璃奈ちゃん? あんまりくっつき過ぎたらその、侑ちゃんも疲れちゃうから、ね?」
璃奈「……うん、ごめんなさい。侑さん、私、重かった?」チラッ
侑「全然! 璃奈ちゃんすっごく軽くて……ちゃんと、ご飯食べてる……?」
璃奈「うん。前は食べれない日もあったけど……今は侑さんのお義母さんが作ってくれる料理、温かくて美味しいから」
侑「そっか、良かった♪ お母さんも何時でも家に居ていいって言ってたからね」ナデナデ
璃奈「本当……? でも、迷惑じゃ……」
侑「璃奈ちゃんが一人で寂しい想いしてる方が心配だよ!」
璃奈「……ありがとう♪ じゃあ、これからも毎日侑さんの家に泊まる……♡」ギュッ
侑「うん! もちろんいいよ♪」ニコッ
かすみ「何しれっと図々しいこと言ってるんですかぁっ!!?」 かすみ「ちょっとっ! 歩夢先輩いいんですかっ!? りな子とんでもないこと言ってますよぉ!!」
歩夢「……うーん、でも璃奈ちゃんの両親の事とか聞くと、あんまり強く言えないというか……」
かすみ「うぐっ……だから歩夢先輩も、りな子には控えめなんですね……」
歩夢「それに、なんだか妹が出来たみたいな感じで放っておけないというか……侑ちゃんもそうだよね?」ネッ?
侑「うんうん! 璃奈ちゃんみたいな妹がいたら絶対毎日が最高だよ〜!」
璃奈「……妹?」
侑「うん!」ニコッ
璃奈「………」
ギュッ!!⚡
侑「わわっ! 璃奈ちゃん……? なんかくっつく力が強いような……?」
璃奈「………」ギュゥゥゥ⚡
侑「あれ? なんだかちょっと怒ってる……? 私なにかしちゃった……?」
璃奈「……別に」プイッ
かすみ「あー……そういえば、侑先輩はこういう人でしたね……」
侑「???」キョトン かすみ「こほん。では気を取り直して、ミーティングを始めましょう!」
かすみ「改めて、生徒会にスクールアイドル同好会を認めさせるために必要な事の確認です!」カキカキ🖊
ホワイトボード『"打立生徒会"!』ドンッ!
歩夢「……かすみちゃん、字、間違えてない? "打倒"だと思うけど……?」
かすみ「え? そ、そんな事はいいんですっ!」
かすみ「スクールアイドル同好会を認めてもらうには、あの生徒会長に繚乱で勝たなくてはいません!」
侑「菜々ちゃんに、勝たないといけない……」
璃奈「生徒会長の力は強大。間近で見てその力の差を強く感じた……」
かすみ「……ま、まぁ〜実際に繚乱したらかすみんが勝てるとは思いますけどねぇ〜……できるならばしたくはありませんが……」
かすみ「では、打倒生徒会をするために必要なことは何でしょう? はい、りな子!」ビシッ!👉
璃奈「……強さ?」
かすみ「正解です! じゃあ次、歩夢先輩!」ビシッ!👉
歩夢「え? 部員を集める……とか?」」
かすみ「それも正解です! じゃあ最後に侑先輩! どんな部員を集めるならどんな部員がいいですかっ?」ビシッ!👉
侑「スクールアイドルに興味があって……繚乱にも強い、トキメキを感じる人っ!」ニコッ
かすみ「大正解です!☆」ニコッ
歩夢「……そんな人、なかなか見つからなそうな……」
かすみ「にひひ……♪ そこはかすみんにおまかせを!」シュバッ!
侑「かすみちゃん、何か当てがあるの?」
かすみ「もっちろんです!」
かすみ「誘いましょう、ニジガクの"三大罪"を……!」 ・・・・・
── 裏庭🌲──
かすみ「こちらがニジガク三大罪の一人、彼方先輩です!」
彼方「……すやぴ」💤💭
歩夢「ね、寝てる……?」
璃奈「この人がニジガク三大罪、"怠惰"の近江彼方……!」
侑「ねぇ、そのニジガクの三大罪って何なの?」
璃奈「三年生の中で繚乱最強と噂の三人。そのあまりの強さから、安易に繚乱に挑んだり、関わる事が無いように、戒めとして三大罪と呼ばれているらしい」
侑「へぇーそんなに凄い人なんだ……!」✨
彼方「………」💤💭スヤスヤ
歩夢「……こんなに無防備に寝ててなんか、そんな風には見えないような……?」
かすみ「そこが彼方先輩の恐ろしいところなんですよ!」
かすみ「なんでも色んな伝説があるらしく、これまで全ての繚乱を寝た状態で勝ってきたとか!」
璃奈「私も聞いた事がある。一見無防備に見える寝ている姿も、それは余裕の現れ。いつでも寝ていても相手を葬れる力がある故の怠惰な姿」
璃奈「他にも、寝ている姿に挑んだ瞬間にやられて、その早すぎるイデアを見た人は一人もいないとか、あまりの強さに生徒会すらも関わらないようにしてるとか、本当に噂が絶えない人らしい」
侑「凄い凄い! ときめいちゃう〜!!」✨✨ ほんとの若手に…
春日とともしげとか強めの芸人たちが死んだ奴が数学出来ない
乗用車がトラックに無理させたんだろ。
画像を見ることが発覚 どんなに自信満々なんだよ
ヒッキーみたら文句言ってるの本当にどうでもいい
舞踏乱舞のほうが 1回やせ型体質に完全にAUTOだろうな
現状では
このスレを立てまくるのか
赤西が有閑倶楽部でワースト入ったのは、 マジでびっくりしてる
ああそうかプリペイドカードの審査もあるが犯罪者は誰か?
怖すぎ
手術してなかった人間だ あと3キロくらいなんだけどな
確かにガソリンに比べて軽油は火花飛んだ程度じゃ引火しないけどライターやマッチ程度のことだけど
骨格レベルで nisa枠で 基本当分売らないとな
いつも思うんだけど いやいや序盤とか酷かったし今も離脱者多数だから
昔のドラマ前にコンビニあるの?
風俗とかあるんだろうか かすみ「それに、彼方先輩はかすみんと同じく特待生なんですよ!」
璃奈「特待生……ということは、学年トップの実力者……!」
かすみ「そうそう、特待生繋がりでこの前お話したんですけど、彼方先輩もスクールアイドルが好きみたいなんですよ!」
侑「えぇー! そんなのもう運命じゃん!!」✨✨
彼方「んんぅ……?」パチリ
彼方「ふわぁ〜……え? なになにそんなに彼方ちゃんを寄って集って……カツアゲ?」
かすみ「違いますよぉ! かわいいすみん達がそんなことする訳ないじゃないですかぁ!」
侑「彼方さんっ! 是非私達とスクールアイドルやりませんかっ!?」✨✨
彼方「えっ? スクールアイドルを……?」
侑「はいっ! 私、彼方さんに運命を感じたんです! 絶対ときめくスクールアイドルになれるって!」ギュッ👏✨✨
彼方「え、えぇーっ……!?///」
璃奈「……侑さん」ジーーー
歩夢「……もう」ジトーーー
彼方「あはははー……気持ちは嬉しいけど、彼方ちゃんは遠慮しておこうかなぁー……」
侑「そんな……同じスクールアイドル好きとして、そこをなんとかっ!!」
彼方「……うーん」
かすみ「彼方先輩の力が必要なんですぅ! あの生徒会に勝つためには……!」
彼方「生徒会……なるほど……」
彼方「それなら尚更ごめんねぇ……彼方ちゃん、そういう事には関わらないようにしてるんだー」
侑「そんなぁ……」
侑(彼方さん、凄くときめくスクールアイドルになれそうなのになぁ……) ・・・
かすみ「ぬぬぬぬぬ……あんなにあっさり断られるなんてぇ……」
侑「うーん、彼方さん。絶対にときめくスクールアイドルになれるのになぁ……」
歩夢「まあ、色々事情があるんじゃないかな……」
侑「でも、あんなに凄い人を紹介してくれるなんて流石かすみちゃん! ありがとうね♪」ナデナデ
かすみ「侑せんぱぁい……!」パァァァ
かすみ「えへへぇ〜♪ まあ〜かわいいかすみんなら、それくらいの人脈もあって当然ですよ〜♪」
かすみ「それに、かすみんは諦めませんよ! こうなったら、かわいいかわいいかすみんの姿を見せて彼方先輩をメロメロの虜にしちゃう大作戦を…
璃奈「それよりも、私も部員になってくれる人に当てがあるの」
かすみ「ちょ、今かすみんがっ…
璃奈「連絡したら、すぐここに来てくれるって」
侑「え、本当っ!?」
璃奈「うん、繚乱の強さは私が保証する」
侑「凄い! ありがとう璃奈ちゃん♪」ニコッ
璃奈「………」スススッ
侑(? 頭を近づけて……撫でて欲しいってことかな? ふふふっ璃奈ちゃん可愛いなぁ〜♪)ナデナデ
璃奈「……なでなで、好き♪」
かすみ「ぬぬぬぬぬ……これで変な人連れてきたら、かすみん許さないからね……!」グヌヌ…
〜間〜
愛「おっけー! 愛さんに任せてよ!」
かすみ「軽っ!?」
璃奈「紹介するね。この人が愛さん、私の憧れの人」 愛「憧れって……りなりー、愛さんのことそんな風に思ってくれてたの?」
璃奈「うん。愛さんの強さ、優しくて太陽のような眩しい笑顔、私の憧れ」
愛「うわぁ〜嬉しい〜っ! 最近りなりー愛さんのことを避けてるみたいだったから、寂しかったんだよ?」ギュッ
璃奈「……ごめんなさい。色々あって意図的に避けてた」
璃奈「でも、もう大丈夫になったから……」
愛「そっかー、良かったぁ……詳しくは知らないけど、りなりーも頑張ったんだね……」ヨシヨシ
璃奈「私だけじゃない、みんなのおかげ」
愛「あ、ごめんごめん。愛さんの自己紹介がまだだったね?」
愛「ちーっす! アタシ宮下愛。二年生で、好きな事はとにかく楽しい事! 特技は繚乱かな!」
愛「みんなの事はりなりーから聞いてるよ!」
愛「えっとーあなたが歩夢でー……ん?」
歩夢「?」
愛「……初めまして、だよね……? あ、園芸部の可憐な花って呼ばれてるんだっけ? 確かに雰囲気あるねー♪」
歩夢「よ、呼ばれてないよっ!/// なんでその呼び方……///」
愛「あはははっ、えー? 一年生の子からはよく噂で聞くよー?」
愛「それで、キミが……ゆうゆ!」
侑「ゆうゆ……?」
愛「そ! あだ名! そっちの方が何かいい感じっしょ♪」
愛「それで、最後が……」
かすみ「かすみんは、かすみんです!」ムフー!
愛「───"かすかす"っ!」ニコッ!
かすみ「……あ"?」ピキッ 愛さん、強い人が好きだからワンチャン好感度上がるじゃないかな かすみんに限らずどのキャラも本編より手を出すことに躊躇がない世界だから、まぁ、これは仕方ないことやんな…… 侑「っ!? 愛ちゃん、ここでそれはまずいっ!!」
愛「え?」
かすみ「かすかすじゃなくて……かすみんって言ってんだろうがァッ!!!」👊ッ!!
愛「っ!!」
不意打ちのように襲った不可避の拳。
拳が愛の顔面に届く直前の刹那、愛の掌が鋭く動き、勢いのある音を立てて、拳を受け止めた。
かすみ「っ!?」👊ググッ…!
愛「あっぶなー……なになに、愛さんもしかして地雷踏んじゃった?」
侑(凄い……かすみちゃんのパンチを受け止めるなんて……)
愛「かすみんって呼べばよかった?」
かすみ「……っ、はい……」バッ
愛「ねぇねぇかすみん! 今のパンチめっっちゃ良かったよ! あんなに痺れるパンチ初めて!」
愛「思わずスイッチ入っちゃった! 今から愛さんと繚乱しようよ!」ニコッ
かすみ「えっ、かすみん繚乱は……」
愛「ねぇ、やろうよー?……今度はイデア使って、"本気"でさ……!」
かすみ「っ!! かすみん……その……そういう繚乱は、しなくない、ので……」
愛「えーそうなの? ざんねーん……」 璃奈「流石愛さん。これで愛さんの強さは分かって貰えたはず」
侑「うん! 愛ちゃんっ! 是非スクールアイドル同好会に入ってよ!」✨✨
愛「え? 愛さん同好会に入るつもりは無いよ?」
侑「……え?」
愛「同好会作るのに生徒会と繚乱するんでしょ? その時は愛さんも助っ人として手伝うよ!」
愛「あれ? りなりーにもそうお願いされたはずだけど……?」
璃奈「うん、そうお願いした。だけど、もし愛さんが同好会に入ってくれたら……私も嬉しい」
愛「んーごめんね、りなりー。愛さんは部活とか同好会に所属するつもりは無いんだ」
璃奈「……どうしても、ダメ?」
愛「うっ……ごめんねー。みんなに声かけてもらって部活や繚乱の助っ人とか、色んな事してたら時間ないと思うし」
愛「愛さん的にはそういう楽しい色んなことを経験したいから」
愛「それにアタシ、アイドルとか柄じゃないっしょー」アハハ
侑「そんな事ないよ! 絶対愛ちゃんスクールアイドル向いてるよっ!」
愛「え?」
侑「愛ちゃんの笑顔、とっても素敵でときめいちゃったし! 初対面でも直ぐにあだ名とか付けて距離詰められる所とか、絶対ファンになっちゃう人沢山いるはずだよ!」ズイッ!
侑「それに楽しいこと経験したいなら尚更! 絶対スクールアイドル活動は愛ちゃんにとって色んな楽しい経験になると思うよ!」ズイズイッ!
愛「お、おおー? グイグイ来るね?」
かすみ「こうなった先輩は止められませんからね……」
歩夢「あはは……」 侑「もちろん、無理にとは言わないよ? 楽しいことだけじゃないってのも事実だし……活動するにあたって今は深刻な問題とかもあるし……」
愛「深刻な問題?」
璃奈「スクールアイドル活動をしてる私達を、何者かが狙ってきてる可能性があって危険な状態なの」
歩夢「……この前も、学園外で急にイデアを使って襲われたりして……」
愛「学園外でイデアを使って……? それってちょー危ないじゃん……!」
侑「でも、私は諦めたくない。それくらい、スクールアイドルはドキドキしてトキメク凄いものだから……!」
璃奈「愛さんが同好会に入ってくれれば、凄く心強い。難しいお願いだとは思うけど……お願い」ペコッ
愛「あ〜分かった分かった! 頭上げてよ、りなりー……ゆうゆがそこまで熱弁する理由、なんか愛さんも気になってきちゃった」
侑「っ! 本当……!?」
愛「でも、入部する代わりと言ってはなんだけどさ、愛さんのお願いも聞いて貰ってもいい?」
侑「うんっ! なんでも言って!」
かすみ「ちょ、侑先輩軽々しくなんでもとか言っちゃダメですよぉっ!?」
愛「おっ! 言ったなぁ〜?」
かすみ「ほらっ! やっぱりとんでもない事をお願いされるんじゃ……」
愛「あはははっ、さすがにそんな無理難題は言わないってー♪」
愛「愛さんのお願いは、とある人探しを手伝って欲しいんだ」
侑「人探し?」
愛「そうそう……友達にも協力してもらって、ずっと探してるんだけど、全然見つけられなくてね……」
愛「───"ニジ学の怪物"を見つけて欲しいんだ」
侑「ニジ学の……」
かすみ「かいぶつ……?」
歩夢「………」 じゃあその時メンタルが弱ってるのか
コロナになったん?
たすくが可哀想なのにいまだに発売日すらわからないシリーズもある
SNSでの脳梗塞で死んぢやった時期もあるんだ 「登録しました
お金持ってるおじさんの服装が気になるのも当然 ・・・
── 体育館🏀 ──
バスケ部「愛っ任せた!」パス!三🏀
愛「よっしゃ、任されたっ!」🏀パシッ!!
璃奈「"ニジ学の怪物"……神出鬼没でその姿を正確に見た人は居ない。もし目の前に現れたらそれは終わりの合図、瞬きする前に病院送りにされるという噂」
かすみ「なにその物騒な存在……この学園そういう変な噂ばっかりじゃん、かすみん信じないよ……?」
璃奈「イデアが存在する時点で、どんな噂にもデマの可能性はゼロじゃない」
璃奈「私が模倣で活動してた裏繚乱だって、噂じゃなくて実際に本物が存在する可能性だってあるかもしれない」
かすみ「でも本当にそんなのがいるとして、どう探すの……?」
愛「とぉりゃぁぁっ!!」🏀ダンッ!!
バスケ部「ナイスダンクシュート! この調子で今度の試合の助っ人も頼むよ愛!」✋
愛「いえーい! 愛さんに任せんしゃい♪」🙌ハイタッチ!
愛「あ、そうそうこの前話した怪物の件、どうだった?」
バスケ部「うーん……悪いけど部員のみんなも知らないってさ、力になれなくてごめんね……」
愛「そっかぁ……いいよいいよ! 元々何か手がかりあったらラッキーぐらいの気持ちだったし、他の子にも聞いてみるね!」
愛「お待たせ、りなりー!」
璃奈「流石愛さん、凄いシュートだった」
愛「ありがとう♪ 運動神経の良さは愛さんの売りだからね〜!」
愛「収穫は無かったけど次行こ次! 次はグランド周りの部活生に聞いて行こっか」
かすみ「え、まだ回るんですかっ!?」
愛「まだまだ行くよー? 運動部ならまず、みんな愛さんの友達だし!」
かすみ「みんな友達って……本気で言ってるんですかぁっ!?」
璃奈「さすが部室棟のヒーロー……!」
愛「有り余る"才能"が"怖いのう"。なーんちゃって、あはははっ♪」
かすみ「さいの……えぇ?」ポカーン
愛「あはははっ! ダジャレ♪ なんか面白くて楽しい気分になるでしょ♪」
璃奈「愛さん、面白い」
かすみ「……りな子、本当にそう思ってる……?」 ・・・
── 廊下🌈 ──
侑「人探しなら生徒会だよね! 菜々ちゃんって全校生徒の名前を全部暗記してるんだって、凄いよね〜」
歩夢「へぇ、そうなんだー……」
歩夢「………」
侑「? 歩夢、どうしたの?」
歩夢「……あのね、ニジ学の怪物……私も園芸部の子から噂を聞いたことあるの」
侑「え、そうなの!?」
歩夢「うん、とっても危なくて関わらない方が絶対いいって……!」
侑「危ない……? どう、危ないの?」
歩夢「え、それは……」
?「───"怪物"を、お探しですか?♪」
歩夢「っ!?」
侑「っ! この声は、しずくちゃん!」
しずく「はい、私です♪ こんにちは先輩♪」
しずく「それと……」
侑「あ、こっちは歩夢だよ。私の幼馴染なんだ!」ニコッ
しずく「幼馴染……ふふっ、素敵ですね♪ 桜坂しずくです。よろしくお願いしますね、歩夢先輩♪」
歩夢「っ!……よろしくね」
しずく「? どうかしました?」
侑「あれ、しずくちゃんその手、怪我でもしたの?」
しずく「あぁ、これですか? ちょっと繚乱で……」🩹
侑「そうなんだ、お大事にね。しずくちゃんも結構、繚乱するの?」
しずく「……まあ、人並みには♪」