「微熱からMakichan」
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「やぁ〜やぁ〜」
希「今日はこっからやんねぇ」
凛「うん、伝説の豪邸からスタートだにゃ!」
希「今日こそは、真姫ちゃんとジェンガやらんとねぇ〜」
凛「真姫ちゃんのママとは、もう何回も遊んでるんだけどねぇ」
希「娘の方は、頑なに部屋へ入れようとしないんよねぇ」
凛「なんなんでしょうねぇ、あの子は」
「……ハイ……ハイ、そうですか」 海未「では、ホノ爆弾とエリ爆弾は無事処理して頂けたと。はい」
海未「ふむ、爆発前に無理やり口を……なるほど」
海未「変態ですね」
希「ワォ」
凛「スンゲェにゃ」
海未「ありがとうございます。お礼のカ○ムーチョは、後日そちらへ発送させて頂きm……はい?」
海未「ド○タコス?そんな話は聞いていませんが」 海未「契約違反ですよ。西木野家襲来の折に、放たれた刺客を其方で処理して頂く」
海未「そして、その報酬としてカ○ムーチョ一年分。そう書面にも記載されていた筈です」
海未「"どっちもコ○ケヤなんだから、別にいいでしょ?"」
海未「……ふざけてるんですか?」
凛「まぁ、確かにどっちもおんなj」海未「星空」
凛「処しちゃえ」
希「……」 海未「では、先日高坂家に不法侵入した旨を、統堂さんと優木さんにリークさせて頂きますが」
海未「それでもよろしいですか?」
『グスッ……シクシク……』
希「あ〜あ」
凛「まぁ〜た泣かせたよ」
『ウゥゥゥゥ……ッ』
海未「ハァ……」
海未「致し方ありません。では、ポ○ンキーで手を打ちましょう」 海未「いいですか。コレが最大限の譲歩です」
海未「それでもまだゴネるのであれば、三角形の秘密をバラします」
希(知ってるんだ)
凛(知ってるんだ)
『シリタ-イシリタ-イ』
海未「オコトワリシマス。それでは、後で配送致しますので」
海未「ダズビダーニャ」
ピッ 凛「──で、さ?」
海未「はい」
凛「今日の新曲って、本当にアレでいいの?」
海未「もちろんです」
海未「なにせ、今回は渾身の力作ですから」
凛「イミワカンナイ」
希「まぁ、聞かせる相手は微熱どころか、高熱でうなされてるけど」
凛「今日お邪魔したら、高熱からヒステリーだよね」 海未「貴方たち、それでもLily Whiteの一員なんですか?」
希・凛『は?』
海未「洒落臭い真姫の頭が、熱で朦朧としてる今だからこそ、フワッと聞かせて雰囲気で言質(ゲンチ)を取るチャンスなんです」
希(洒落臭いって)
凛「(明日、海未ちゃんのお母さんに言っちゃお)」ボソッ
海未「だから、こうして契約書とボイスレコーダーまで、わざわざ用意したと言う訳なんですよ」
海未「──星空?」
凛「!?」 海未「……」
凛「び、ピンポンしてくる!」
海未「ダッシュです」
希「ぴんぽんダーッシュ♪」
海未「……」
海未「──むっ!」
海未「凛、待って下さい!」
凛「にゃ?」
─
───
────── 「ハァーッヒョイ!!」
真姫「ッ」
真姫「……あ"〜っ、とうとう風邪引いちゃったわ」
真姫「38度台なんて、ホント久しぶりに出たわね」
真姫「薬で抑えてるとは言え、体調も精神も最低最悪の状態よ。しばらく底値更新する事はなさそうね」
真姫「景色は回るし悪寒はするし。オマケに、あの三バカの悪夢は見るし……」
真姫「……」
真姫「流石に、今日は来ないわよね?」 ピンポ-ン!
真姫「!?」
真姫「うっそ……」
……。
真姫「っ」
真姫「と、取り敢えずモニターで確認を……」
真姫「……」チラッ
『……』 真姫「……なんだ。ク○ネコの人だったわ」ホッ
真姫「もう!」
真姫「ママったら、またネットで変なパーティーグッズ買ったのね!」
真姫「コッチは風邪引いてるってゆーのに、なんで受け取り時間に居ないのよ!」
真姫「てゆーか、どうして宅配ボックスに指定しないわけ!?面倒臭いわねぇ」
真姫「よっ……とぉ」フラッ
真姫「ハイハイ〜、今行きますよ〜」フラフラ トコトコ……
真姫「ハァ……ふぅ……っ」ズリ...ズリ...
真姫「なんでこう……無駄に広いのよっ……この家はっ」ハァ ハァ
真姫「っ……っっ」ズリ...ズリ...
真姫「ガンダァ〜ラ……ガンダァ〜ラ……」
真姫「や、やっと玄関……っ」スッ
ガチャ
真姫「ゴホッ…お、お待たせしました〜」
真姫「……」
真姫「あれ?」 「は♪」「や♪」「く♪」
真姫「!?」ビクッ
『ふりむいてぇ〜♪』
真姫「ひいぃぃぃぃっ!!?!?」ズザッ
真姫「なっ……ぁ……っ!!」
「やぁやぁ」
凛「どうも」
希「君の心のペンパル」
海未「Lily Whiteです」 真姫「〜ッッッ」
凛「真姫ちゃんは今日も真姫ちゃん?」
希「三点リーダーが多めかも〜」
真姫「あ、アンタらぁ!!」
海未「おやおや、玄関先で叫ぶと近所迷惑ですよ?」
凛「ですわよ?」
希「寝巻きの真姫ちゃんの巻〜♪」
真姫「フ○ックフ○ックフ○ックフ○ックっ!!!!」 真姫「てゆーか!宅配の人はどこ行ったのよ!?居たでしょう!?」
凛「あー、それならホラ」
真姫「え?」
希「コレ置いて帰ってったで?」スッ
真姫「ウチのだからっ!!勝手にとんないで!」バッ
海未「あ、ご心配なく」
真姫「ぁあ!?」
海未「サインは何度も練習しましたので、今では西木野家の方々よりも、綺麗に西木野と書く自信があります」
真姫「ハイハイごくろーさまぁ!!!!」 真姫「言っとくけど!今日はママ居ないからねっ!!!」
凛「なんで〜?」
真姫「病院っ!!」
希「え、どっか悪いの?」
凛「心配だわん」
海未「違いますよ、真姫のくせっ毛を治しに行ったんです」
真姫「それ美容院っ!!!!」
真姫「私が行かなきゃ意味ないでしょ!!?」 真姫「だいたい──」
海未「待って下さいっ!!」
真姫「!」ビクッ
真姫「な、なにっ」
海未「真姫」
真姫「なんなのよ!」
海未「真姫」
真姫「だからなにっ!!」
海未「……」
海未「なんでもないです」
真姫「うぁああああっっ!!!!!!!」 真姫「あぅ……」ヨロッ
ドテッ!
海未「!」
希「!?」
凛「ま、真姫ちゃん!?」
真姫「う"ぅ〜……」
凛「海未ちゃん!」
凛「私と二人で真姫ちゃんをベッドに!」
海未「了解」 凛「希ちゃんは氷枕!無かったらタオル冷やして来て!」
希「ガッテン!」
真姫「〜っ」
海未「では凛、持ちますよ」
凛「うん」
『せーのっ!!』
モフッ
真姫「〜っ」
凛「さ。お布団掛けて、暖かくしてね?」 海未「もうすぐ、希が冷やす物を持ってきてくれますよ」
真姫「……う"ん」
凛「ごめんね。騒がせちゃったね」
海未「落ち着くまで、私達がそばに居ますから、安心して下さい」
海未「何があっても、真姫を救ってみせます」
真姫「……」
真姫「あ"ぃがとぉ……」 凛「真姫ちゃん」ギュッ
海未「真姫」スッ
真姫「っ」
真姫(……二人の手、暖かい)
「お待たせぇ〜」
希「氷枕とタオル、持ってきたよぉ」
真姫「……」
希「さぁさぁ、頭ちょちょ〜っと上げてなぁ〜」スッ
真姫(きもちいぃ……)ヒヤ~ 海未「そう言えば、お薬はもう飲みましたか?」
真姫「……お昼のまだぁ」
海未「そうですか。では、何か少しだけ食べて、それから飲みましょう」
海未「机の上にあるお薬でいいんですよね」
真姫「ん〜」
海未「希、凛」
海未「私は、下でお粥を作って来ますので、その間真姫を見ていて下さい」ガチャ
凛「うん」
希「オッケ〜」 海未「出来ました」バタンッ
希「は?」
凛「えっ、早すぎない!?」
海未「なに言ってるんですか。今のご時世、全てにおいて時短が当たり前なんですよ」
希(時短ってゆーか……)
海未「真姫。起きられますか?」
真姫「ん……」モゾ
海未「ほら、先ずは一口」
真姫「んぁ」 真姫「……」
海未「どうですか?」
真姫「……ん、美味しい」
海未「それは良かった。まだ食べられますか?」
真姫「んん、あと一口だけ」
海未「はい。どうぞ」
真姫「……」モムモム
希「お口ふきふき〜♪」
凛「真姫ちゃん、お薬飲もう?」
真姫「んぁ」 ゴクゴク
海未「──さて、あとはゆっくり眠ってください」
真姫「……」
凛「ごめんね真姫ちゃん。ぜんぶ凛たちのせいだよ」
海未「悪ふざけは、これでお終いにします」
希「ごめんな」ナデナデ
真姫「……」
真姫「……わ"たしたちはねぇ」
凛「え?」
真姫「わたしたちは、コレでちょうどいいのよぉ」
真姫「騒がしくはあったけど、それを不愉快に感じたことは……ただの一度もなかったわぁ……」 凛「まきちゃん……っ!」
希「真姫ちゃん……」
海未「グラッツェ……」
真姫「ママとぉ……あんなに仲良くしてくれたのはぁ……素なおにうえひはったひぃ……」
真姫「らによりぃ……あんあぃはーひーふっふあはいはあひいひぃ……」
凛「?」
希「んぇ?」
海未「……」
海未「真姫」 真姫「……」ボォ-
海未「真姫、聞こえていますか?」
真姫「ぅあ〜ぃ……まひひゃんへぇ〜ぅ……」
海未「ふむ」
海未「いい感じでフワッと焼き上がりましたね」
希「フワッと?」
凛「なに?ホットケーキ?」 海未「真姫、1+1は?」
真姫「ねこのこね〜」
海未「今日の日付は?」
真姫「りーちいっぱつちょんぼ〜」
海未「最近、μ'sではミナミンのチュンがウェヒヒと言う噂ですが」
真姫「ほんとぉ〜?……てらそましぃ〜……」
海未「完璧です」
希「……」
凛(犯罪者の顔してる) 海未「真姫」
真姫「あ〜ぃ……」
海未「今からある曲を流しますので、気に入って頂けたなら、μ'sの新曲として認めて下さい」
真姫「ふるざっしぃ〜……ふるしんぶんはけいかくてきにぃ〜……」
海未「ありがとうございます」
凛(なにが?)
希「〜っ」
海未「では、再生しますね」
ピッ! ──────
───
─
海未「如何でしたか?」
真姫「……」
海未「真姫?」
真姫「……z」
凛「あ」
真姫「zzZ」
希「あらぁ〜」
海未「……」
海未「……仕方ありませんね」 真姫「zzZ」
海未「どうか、ゆっくりと眠って下さい」ナデナデ
海未「大事な友人には、早く元気になって欲しいものですから」
真姫「z……んぅ」
凛「えへへ〜♪」
希「可愛い寝顔やんね♪」
海未「ふふっ」
海未「……」
スッ 希「ん?」
海未「……」ゴソゴソ
凛「なにしてるの?」
海未「決まってるじゃないですか」
海未「真姫の指紋で母印を押したんです」
希「……なぜ?」
海未「言質を取れなかった場合の作戦Bですよ」
海未「二の矢、三の矢を用意するのは、戦場では当たり前のことですから」
凛(あーあ) prrrrrr!
海未「おや、誰からでしょう」スッ
【UDXのDはデコのD】
海未「……チッ」prrrrピッ
海未「はい、絢瀬です。ただいま留守にしております。ご用件がありましたら、そのまま電源をお切り下さい」
『サンカッケイノヒミツオシエテ』
海未「……」
『サンカッケイノヒミツ!』
海未「……オシエマセン」
『モットシリタ-イ!シリタ-イ!』 海未「過剰なライブは身を滅ぼしますよ?」
『イミフメイ』
海未「ぐるぐるゲージが一杯になって爆発すると言っているんです」
『ウミミンハシッテル』
海未「貴方には言っていませんでしたが、私は常に鎮静剤を常飲しています」
海未「定刻に飲み忘れると、身体中の穴という穴から梨汁がブシャー!!なんです」
『!!?!?』
海未「それでもシリターイ?」
『……カラム-チョ』
海未「賢明な判断です。アリーヴェデルチ」
ピッ! 海未「……しかし、暇ですね」
海未「真姫が起きるまで、ジェンガでもしてますか」
凛「ダメだよ!崩れたら大っきい音しちゃうもん」
海未「その心配なら要りません」
希「なして?」
海未「何故なら、今日持ってきたジェンガは全て豆腐で出来ていますから」
希・凛『!!?』
海未「負けた方には、その場で全部食べて頂きますので悪しからず」
海未「因みに絹ごしです」 凛「どっちでもおんなじじゃん!!」
海未「馬鹿なことを……。木綿と絹ごしじゃあ、舌触りに雲泥の差が表れます」
希「て、てゆーかさ?豆腐じゃ柔らかすぎて、積み上げられないんやない?」
海未「なに言ってるんですか。豆腐だって500年叩き続けたら鉄になるんですよ」
凛「これもう別のゲームやった方が」海未「星空」
凛「お醤油持ってくる!」
希「……」
海未「では、楽しいジェンガをしましょうか」 浮動国境久しぶり
昭和って言われて怒る海未ちゃんシリーズ好き ─
───
──────
真姫「zzZ」
真姫「z……ン」
真姫「……」ムクッ
真姫「……」
真姫「……汗すご」
真姫「ん……怠さは消えた。頭もハッキリしてるし、大分良くなったみたい」
真姫「てゆーか、いま何時なの?」
真姫「──あっ!」
バッ 真姫「そ、そうよ!あの三バカ!」
真姫「ん?」
海未「zzZ」
凛「zz…ト-フイヤ-……ッ」
希「zzZ」
真姫「……」
真姫「氷枕にタオル。それに、お粥と薬。あと……豆腐?」
真姫「……」
真姫「まったく、こう言う時だけはマトモなんだから」 「う〜ん……」
真姫「!」
凛「まひひゃ〜ん……」
希「もいもいぃ……」
海未「そばにぃ……いまぁ〜ぅ……」
真姫「……」
真姫「……ふふっ」
真姫「まっ、今回は少しだけ心強かったわ」 真姫「手段はいつも通りおかしいけど、ちゃんと私の事は考えてくれてるみたいだったし」
真姫「コレからは、もう少しだけ優しくしてあげようかしら」
真姫「あんまり無碍にするのも、考えものだしね」
ポヨン
真姫「ん、LINE」スッ
真姫「……」
真姫「……」
真姫「は?」 エリチカ8:じゃあ、これで決まりね
エリチカ8:真姫。ありがとう
ほのクマ:珍しい感じだね!
ピヨどり:歌謡曲っぽさがあるかも
ハナハナ:落ち着いた感じがします
にこーる:てゆーかコレ
にこーる:リリホワでしょ 真姫「ぇ……え?」
真姫「ど、どう言うことなの?」カサッ
真姫「え、なに?この紙は……」
真姫「……」
───────────────────
【 誓 約 書 】
東京都まきちゃんち
園田 海未 総統閣下御大
私、西木野真姫は貴殿に対し、本日以下の通り誓約します。
1:園田海未 総統閣下御大の意思に従い、これに同意する。
2:本誓約書記入後は、如何なる理由があろうと、園田海未 総統閣下御大の言葉を拒否しません。
3:週の三回は園田海未 総統閣下御大とジェンガをします。
以上
本人氏名:西木野 真姫(印)
保証人氏名:絢瀬 絵里(印)
───────────────────
真姫「」 「はぁあぁああああぁあああああああああああああああああああっっっっ!!?!?!?」
ガシッ!
海未「んぁ!?」ガクッ
希「ぐぎっ!?」ヨロッ
真姫「ほわぁああぁああああああああいっっっ!!?!?!?」
凛「うわうわっ!!?」ゴロンッ
真姫「ホワッッ!!!ダズッッ!!!ディスッッ!!!ミーン!!?!?!?」
ビリビリビリビリッ!!!
海未「ぁああっ!!?」 真姫「今すぐ全員のとこ行って撤回してきなさいっ!!!!」
海未「オコトワリシマスッ!!!」
真姫「なぁああに畏まってんのよぉおおおおおおおっっっ!!!!」
海未「因みに、あの誓約書は真姫の可愛い寝言集と一緒に、音ノ木坂学院生全員へ配りましたので」
真姫「!!?!?」
ガチャ
真姫ママ「ただいま〜♪」
真姫ママ「ねぇ真姫ちゃ〜ん、ママのビックリ箱届いt」
「ぁああぁあああああぁああああああっっっっ!!!!!!!!!!」バッ
真姫ママ「!?」
バタンッ!!! 「あぁああぁああああああああああぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………………」ダダダダ...
真姫ママ「あらぁ〜」
凛「わぁ……」
希「真姫ちゃん……」
海未「……」
海未「ちょー元気ぃwww」
凛「!?」
希「!?」
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