0001名無しで叶える物語(もんじゃ)
2022/07/02(土) 22:27:06.40ID:522LKSlUだから、自分は大丈夫だろうなんて思っていたわけではなかったし、
友人や両親からも気を付けるようにと何度も言われていたから、特に、夜道では気を付けているはずだった。
後から聞こえてくる足音。
近付いてきたと感じれば振り返って、警戒を示して、それで……。
いつもそうしてきたし、今回だってそうして、通り過ぎて、いつも通り、それで終わりのはずだった。
なのに……。
突き飛ばされて、車に連れ込まれて、
必死に抵抗してもどうにもならなくて――。
気付いた時にはもう、どこかも分からない部屋の中で、寝かされていた。