果林「いつも天然なエマ」【小ネタ・短編集】
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※アニメ時空です
●「伝わらない」
学園内廊下
侑「よっ、とっ……とっ……」フラフラ(段ボールを運んでいる)
果林「……!」タッタッタッ
果林「危ないわよ」スッ(段ボールを支える)
侑「あ、果林さん……ありがとうございます」
果林「もう、無理しちゃダメじゃない」
果林「一つ持つわ」スッ 侑「えっ!?いやいや大丈夫ですよ!」
果林「あら、私じゃ頼りないって言うの?」
侑「そういうわけじゃ無いですけど……」
果林「侑はいつも私達のために頑張ってくれてるんだから、これくらいさせて頂戴」
侑「果林さん……」キュン
果林「それに、先輩として可愛い後輩に頼られたいって思うのは当然でしょ?」
侑「か、可愛いだなんて///…………皆と比べたらそんなことないですって〜///」テレテレ
果林「本気でそう思ってるわよ?」
果林「そこまで言うなら……今度、侑の可愛いところをじっくり教え込まないといけないわね♪」ウィンク
侑「うっ!///」ドキーン♡
侑「……それは反則ですよ///」ドキドキ 果林「ふふ、そうやってすぐ真っ赤にしちゃうのも可愛いわよ」クスクス
侑「も、もうっ!///果林さんこそそうやってすぐ口説こうとするんですからっ!///」ドキドキ
果林「……いけなかったかしら?」
侑「いえっ!最高です!///ときめいちゃいますぅ〜!///♡」デレ〜
歩夢「侑ちゃん……なかなか戻らないと思ったら、何ニヤニヤしてるの?」ゴゴゴゴゴ
侑「あっ……歩夢っ!」ビクッ
歩夢「……」チラッ
果林「?」
歩夢「ふーん……」
歩夢「さっき私が運ぶの手伝うって言った時は『一人で持ってこれるから大丈夫だよ〜♪』って言ってたのに、果林さんには頼るんだ」
侑「いやっそのっ!……それは、えっと」ゴニョゴニョ 果林「…………」
果林「……」スッ(段ボールを床に置く)
果林「……」スタスタ(歩夢に接近する)
果林「ごめんなさい、歩夢」スッ アゴクイ
歩夢「……えっ!///」ドキッ
果林「私が、どうしても手伝わせてほしいってお願いしたの」グイッ
歩夢「そ、そうなんですか?///」
歩夢「というか……顔がどんどん近づいているような……///」タジタジ
果林「だから、侑のことは許してあげてもらえないかしら?」キリッ
歩夢「うっ!///」ドキーン 歩夢「か、果林さんがそう言うなら……///」ドキドキ
果林「ありがとう」ニコッ
侑「……」ジー
侑「……歩夢だって照れてるじゃん」
歩夢「だ、だって!///果林さんみたいな綺麗な人にあんなことされたら誰でも照れちゃうよ!///」
侑「でしょ?だから私がときめいちゃうのも仕方ないよね?」
歩夢「うっ……」
歩夢「…………」
歩夢「さっきは嫌な言い方してごめん……」
侑「……ううん」 侑「私の方こそ歩夢を頼れば良かったのに……」
果林「……二人とも、仲直りできたみたいね」
果林「私のせいでケンカになった、なんてことがあったら困るもの」
侑「……とか言って、ちょっと楽しんでましたよね?」
果林「あら、バレちゃってたかしら?♪」ニコッ
侑「バレバレですよ、もう……」ヤレヤレ
果林「あなた達の照れた反応が見たくて、ついやりたくなっちゃうのよね♪」クスクス
侑「はぁ……果林さんは罪作りなんですから」
果林「……でも、それが?」
侑「たまりませ〜ん!♡もっと翻弄してほしいです〜♡」
歩夢「侑ちゃん?」ゴゴゴゴゴ
侑「はいっ!!なんでもないですっ!!」ビシッ ――――
――
果林「(ふぅ……私ったらまた、いたいけな子達を虜にしちゃったわね)」カミノケファサー
果林「(侑はああ言ってたけど…………私が悪いんじゃないわ、この美貌が悪いのよ)」フッ
果林「……」スタスタ
果林「……あら?」
エマ「〜〜♪」(書類を運んでいる) 果林「……!」スタスタ(早歩き)
果林「随分とたくさん運んでるわね」
エマ「……あっ、果林ちゃん♪」
エマ「えっとね、これは次の授業で使う資料だよ」
エマ「先生から授業前に運ぶようにお願いされたんだ〜♪」
果林「そうだったの……」
果林「一人じゃ大変でしょ?私もエマの教室まで運ぶの手伝うわ」
エマ「えっ?平気だよ〜」
果林「いいから、私が手伝いたいのよ」
エマ「だって……果林ちゃんの教室もうすぐなのに、わざわざ来てもらうなんて悪いよ〜」 果林「(なかなか強情ね、それなら……)」
果林「……」フッ(集中)
果林「……エマ」
エマ「?」(首を傾げる)
果林「いつもあなたには助けられてるんだから、たまにはかっこつけさせてよ」ウィンク
エマ「大丈夫だよ〜果林ちゃんはいつもかっこいいから♪」ペカー
果林「…………」 数日後 放課後 果林の教室
果林「(エマ、迎えに来ないわね……)」(←エマと一緒に帰る約束をしている)
生徒A「あ、あのっ!」(ドアの入り口に立っている)
果林「……?」クルッ(ドアの方を見る)
果林「私に何か用かしら?」スタスタ
生徒A「えっと……私、果林さんのファンで……///」
生徒A「良かったら、サインを……///」スッ(色紙を出す)
果林「ええ、いいわよ」スッ(受け取る)
生徒A「!///」パァァァ 果林「……」スラスラ
果林「いつも応援してくれてありがとう」スッ(サインを渡す)
生徒A「わ、私の方こそありがとうございます!///」ペコッ
果林「…………」
果林「……」スッ (接近)
生徒A「っ!?!?///」ドキッ
果林「……あなたも悪い子ね」
生徒A「えっ!?///えっ!?///」
果林「教室に私しかいない時を狙ってくるなんて、そんなに二人きりになりたかったの?」
生徒A「い、いや///……そんなつもりじゃ///」モジモジ 果林「どうしたの?顔が真っ赤になってるわ」
果林「一体……私に、どんなことをされるのを期待したのかしら?」アゴクイ
生徒A「ひゃっ!?!?///そ、その///……私…………///」
生徒A「も、もう無理です〜!!///刺激が強すぎます〜!!///」ダダダダ
果林「……あら、行っちゃったわ」
果林「少しやりすぎちゃったかもしれないわね」フフッ ――――
――
帰宅後 果林の部屋
エマ「も〜……またこんなに散らかして〜」スッ(片付ける)
果林「別に、私は困ってないわよ?」パラッ(雑誌読み中)
エマ「放っておくと、後で探す時困ったりするんだよ?」
果林「はいはい」
エマ「はぁ、果林ちゃんったら……」ヤレヤレ(果林の隣に座る)
果林「(……ちょっと、機嫌損ねちゃったかしら?)」
果林「(こういう時は……)」 果林「……」フッ(集中)
果林「……エマ」アゴクイ
エマ「えっ?」
果林「私達……今、二人っきりね」キリッ
エマ「うん、そうだね」
果林「…………」
エマ「???」(←今更何言ってるんだろう、という顔)
エマ「あっ、ここにも雑誌置きっぱなしだよ」スッ(立ち上がる)
果林「…………」(←行き場のない手) 数日後 放課後 学園敷地内
果林「……」スタスタ
果林「……!」ハッ
エマ「〜♪」スタスタ
果林「(……あの後ろ姿はエマね)」
果林「……」フッ(集中)
果林「……」スタスタ(早歩き) 果林「……」ドンッ(エマの進路を塞ぐように壁ドン)
エマ「……えっ?」
果林「エマ……」スッ(接近)
エマ「果林ちゃん……」
エマ「もしかして、道に迷ったの?」
果林「…………」
果林「(……違うのよ)」
果林「(私が求めてるのはそういう反応じゃないのよーーー!!!)」ガクッ(膝をつく)
エマ「か、果林ちゃん!?いきなりどうしたの!?」 ●「二人だけの……」
昼 学生寮の調理場
果林「……」ガガガガ(ミキサーで調理中)
果林「……」トポトポ
エマ「果林ちゃん、さっきから何作ってるの?」
果林「スムージーよ」
果林「この前読んだ雑誌に、ダイエットにいいって書いてあったから最近よく作ってるの」
エマ「へぇ〜!そうなんだ!」
果林「良かったら飲んでみる?」スッ(コップを渡す)
エマ「いいの?わーい♪」スッ(受け取る)
エマ「それじゃあ、いただきま〜す♪」 エマ「……」ゴクゴク
エマ「…………」(しかめっ面)
果林「……どうかしら?」
エマ「飲めなくはないんだけど…………美味しくはないかなぁ〜……」スッ(果林に返す)
果林「あら、そう?」スッ(受け取る)
果林「確かにクセは強いけど、体にいいって思うと気にならないわよ?」ゴクゴク
エマ「そう言われても、さすがに苦すぎるよ〜……」
エマ「こういうのをたくさん飲まないといけないなんて、モデルのお仕事って大変だね〜……」
果林「…………」
――――
―― 夕方 果林の部屋
果林「……」パラッ(雑誌読み中)
果林「……」ジー
果林「……!」ハッ
果林「……」メモメモ
果林「……」パラッ(別の雑誌を開く)
果林「……」ジー メモメモ
――――
―― 数日後 学生寮の調理場
果林「……」ガガガガ(ミキサーで調理中)
果林「……」トポトポ
果林「……」ゴクゴク
果林「……」ムムム(しかめっ面)
果林「……」メモメモ
果林「……」ガガガガ(再び調理)
――――
―― 数日後 エマの部屋
果林「エマ、これ飲んでもらえるかしら」スッ(コップを渡す)
エマ「これって……スムージー?」スッ(受け取る)
果林「そうよ」
エマ「?……いただきま〜す」
エマ「……」ゴクゴク
エマ「……!」パァァァ
エマ「美味し〜い!!♪」
果林「それなら良かったわ」 エマ「これ果林ちゃんが作ったの?」
果林「ええ、もちろん♪」
果林「エマがこの前飲んだのを改良したの」
エマ「えっ、あのスムージーを?すご〜い!!♪」
エマ「こんなに美味しくなるなんて、果林ちゃんは天才だね〜!♪」
果林「もう、エマったら大げさよ」クスクス
エマ「〜♪」ゴクゴク
エマ「はぁ〜♪……全部飲んじゃうのがもったいないよ〜♪」ニコニコ
果林「簡単に作れるから、飲みたくなったらいつでも言っていいわよ」
エマ「本当?やったあ〜!♪」ゴクゴク
果林「……ふふっ」ニコニコ 数日後 スクールアイドル同好会部室
彼方「うんうん、それで〜?」
歩夢「もっとレパートリーを増やしたいって思ってて……」
かすみ「そういうことなら、かすみんも協力してあげてもいいですよ♪」フフン
エマ「皆、何の話してるの?」ヒョコッ
歩夢「あ、エマさん」
彼方「彼方ちゃん達は、料理談義をしているところなのだ〜」
エマ「料理……そっかぁ〜、三人とも得意だもんね♪」
エマ「あっ、そうそう!果林ちゃんも料理がとっても上手なんだよ♪」
かすみ「えっ、果林先輩がですか?」 彼方「あ〜……そういえば、ダイエット食とか作ったりしてるよね〜」
エマ「ううん!それだけじゃなくて、美味しいスムージーも作れるんだ〜♪」
果林「……えっ!?」(←離れたところから聞こえていた)
エマ「この前飲んだけど、すっごく美味しかったんだよ〜♪」
かすみ「それは気になりますね……」ムムム
歩夢「うん、飲んでみたいかも」
エマ「果林ちゃ〜ん♪皆の分も作ってもらっていい?」
果林「え、ええ…………わかったわ」
エマ「わーい!ありがとう!♪」ニコニコ
果林「…………」
果林「(……まぁ、別にいいけど)」 数日後 スクールアイドル同好会部室
エマ「〜〜♪」ウキウキ(PCで動画視聴中)
果林「随分楽しそうだけど……何を見ているの?」
エマ「これはね〜、最近推してるスクールアイドルのライブ映像だよ〜♪」
エマ「このセンターの子がね!ダンスがすごいの!」
エマ「迫力があってかっこよくて…………あっほら!今の見た!?アクロバットな動き!」(早口)
エマ「でねでね!こんなにキレがあるダンスするのに喋り方がのんびりしてて!」
エマ「そのギャップが可愛いからまたダンス見返して、またトーク聞いてその繰り返しが止まらないの!」
エマ「ホントエモエモで尊みが深くてすきピって感じで〜(以下略)」ペラペラ
果林「…………」
――――
―― 数日後 学園屋上
果林「……」フゥー
『 \\♪ ♪ ♪// 』(ライブ映像)
果林「……」スッ スッ クルクル
果林「……っ!」ダンッ(転倒)
果林「……」…スッ(立ち上がる)
果林「……」スッ スッ クルクル
――――
―― 数日後 放課後 学園敷地内
果林「……」フゥー
エマ「……」ドキドキ
『 \\♪ ♪ ♪// 』(ライブ映像)
果林「…………」
果林「……!」ピクッ
果林「っ!」スッ クルクル
果林「……」…タッ
『〜〜♪…………』(動画再生終了) 果林「……ふぅ」
果林「どうだったかしら?」クルッ(エマの方を向く)
エマ「〜〜っ」プルプル
エマ「……すごい!!かっこいいよ果林ちゃん!!」キラキラ
エマ「あのアクロバットダンスを再現しちゃうなんて!!」キラキラ
果林「まぁ……あの一瞬のシーンだけだから、本物にはまだまだ敵わないけど」フフッ(困ったように笑う)
エマ「そんなことないよ!本当にすごいよ!」キラキラ
果林「ちょっと練習してみたらできただけだから、そこまで褒めることないわよ」クスクス
エマ「あんなに難しそうなのに……やっぱり果林ちゃんはすごいなぁ〜!」キラキラ
果林「(これは……たまらないわね……)」プルプル(笑顔を堪えている) 次の日 放課後 スクールアイドル同好会部室
せつ菜「……果林さん」
果林「あら、どうかしたの?」
せつ菜「その……エマさんから聞いたのですが……」モジモジ
せつ菜「あのアクロバットダンスの完コピをしたというのは本当でしょうか!?!?」ガバッ(接近)
果林「……えっ!?」
せつ菜「もしよろしければ!!私にも見せてもらえませんか!!」グィッ
果林「ちょ、ちょっと!顔が近いわよ!」グッ(押し返す)
侑「何々〜?何の話〜?」 せつ菜「あ!実はですね、果林さんが……」
\\ナニー? スゴイダンスダッテ! ミタイミタイ!//
果林「…………」
果林「(どうして……)」
果林「(どうして周りに話したがるのよーーー!!)」
彼方「…………」
彼方「……!」キュピーン 数日後 放課後 スクールアイドル同好会部室
エマ「見て見て〜!果林ちゃんが載ってる雑誌、買ってきたよ〜!」
愛「おお〜!さすがエマっち、毎月買うのが早いな〜!」
果林「……私がもらってきたものがあるから買わなくていいって、いつも言ってるのに」パラッ(雑誌読み中)
エマ「ダメだよ〜!ちゃんとお金出して買わなきゃ」
エマ「それに私が自分で持ってたいからいいんだ〜♪」
彼方「エマちゃん、よく最新号を持ち歩いているもんね〜」
果林「……そうなの?」
エマ「うん♪」
エマ「だって、持っていると皆に果林ちゃんのことをお話できるもん♪」
果林「えっ?」 彼方「エマちゃんは、果林ちゃんの話をするのが好きだから〜」
愛「あはは!わかるわかる!めっちゃ自慢するよね〜!」
エマ「そうだよ〜♪」
エマ「こうやって雑誌に載っていることもすごいけど、それだけじゃなくて……」
エマ「料理が上手とか、ダンスがかっこいいとか…………他にも果林ちゃんの魅力をい〜っぱい皆に伝えたいからね〜♪」
果林「…………」
果林「……そう」パラッ
果林「それなら、仕方ないわね」ニコニコ
愛「……カリンも、結構わかりやすいとこあるよな〜♪」
彼方「まぁ…………それも果林ちゃんの魅力、ということで……」 今日はここまで
基本的には、夜に投稿する予定
>>1
代行いただき、改めてありがとうございました かわいいエマかりよきよき。
頑張る果林ちゃんの姿がほほえま〜 クールな果林さんめっちゃすき
ちょっとポンコツ果林さんもすき ●「うつった@」
彼方「でね〜遥ちゃんってば、『お姉ちゃんお姉ちゃん!!』って大声で騒いじゃって〜」
果林「それは、そう言いたくもなるわよね」クスクス
エマ「ふふっ……彼方お姉ちゃんって、本当に遥ちゃんと仲がいいんだね♪」
彼方・果林「…………」
エマ「…………」
彼方「おや〜?妹が、また一人増えてしまった〜♪」
エマ「えへへ///……間違えちゃった///」テレテレ
彼方「いいんだよ〜、いつでも『彼方お姉ちゃん』って呼んで」
彼方「良かったら、果林ちゃんも呼んでどうぞどうぞ〜♪」 果林「……呼ばないわよ」ハァ
果林「遥ちゃんからしたら立派なお姉ちゃんかもしれないけど……普段の様子からしてお姉ちゃんって柄じゃないでしょ」
彼方「ええ〜?つれないなぁ〜」
果林「エマお姉ちゃんやしずくちゃんにいつも甘えておいて、何言ってるんだか……」
エマ・彼方「…………」
果林「…………」
エマ「果林ちゃん……///」キューン
果林「ちがっ///……今のは違うのよ……///」カァァァ
彼方「……この流れは、私は『果林お姉ちゃん』って言った方がいいのかなぁ〜?♪」ニヤニヤ
果林「言わなくていいわよっ!///」 ●「うつったA」
しずく『オフィーリア!こっちだよ!』(動画)
オフィーリア『ワンワン!』ダッ
オフィーリア『ハッハッ……』スリスリ
しずく『よしよし♡』ナデナデ
エマ「はぁ〜かわいい〜♡」
しずく「そうなんですよ〜♡すっごく可愛いんですよ〜♡」デレ〜
オフィーリア『ワンワン!』ガバッ
しずく『ワンワン!ワンワン!』 オフィーリア『クゥ〜ン』ペロペロ
しずく『クゥ〜ン?ワンワン』ワシャワシャ
エマ「しずくちゃん、オフィーリアとお話ししてる〜♪」
しずく「ふふっ、そうですね♪」
エマ「私もスイスにいた頃はネーヴェちゃんの声真似をして、たくさんお話してたんだ〜♪」
しずく「あ、エマさんもやってましたか?」フフッ
しずく「鳴き声を真似をすると、気持ちが通じ合ったり会話できたりするんですよね♪」
エマ「うんうん!わかる〜♪」
果林「…………」
――――
―― 学園敷地内
果林「……」スタスタ
果林「あ……」ピタッ
はんぺん「ニャーン」ゴロゴロ
果林「…………」
果林「……」スッ(しゃがむ)
果林「……」キョロキョロ 果林「……」ナデナデ
はんぺん「ニャー……」ホワー
果林「…………」
果林「……にゃー」ボソッ
はんぺん「ニャーン」スリスリ
果林「っ」キューン
果林「……にゃーん、にゃーん」ナデナデ
はんぺん「ニャー」ゴロゴロ
果林「にゃー」ニコニコ 果林「にゃー、にゃーん」ナデナデ
エマ「あれ?果林ちゃん、こんなところで何してるの?」
果林「にゃーん?」クルッ(エマの方を向く)
エマ「…………」
果林「…………」
エマ「果林ちゃん……///」キュンキューン
果林「ちがっ///……ホントに違うのよっ!///」アセアセ
――――
―― エマ「しずくちゃんとの話、聞いてたんだね」
果林「……ええ///」
はんぺん「ニャー」(果林のそばに寄る)
エマ「ふふ、果林ちゃんもお話できたみたいで良かった♪」
果林「……///」
エマ「そうそう!日本では猫さんの鳴き声は『ニャー』だけど、スイスでは違うんだよ」
果林「……あら、そうなの?」
果林「どんな感じなのかしら」
エマ「えっと……『ミャーオ』って感じかな♪」
果林「…………」 果林「う〜ん…………日本との違いがわからなかったから、もう一度真似してもらえる?」
エマ「いいよ〜♪」
エマ「ミャ〜オ」
果林「…………」
エマ「……あ、あれ?またわからなかったかな?」
エマ「もう一回言うね」
果林「ええ」
エマ「えっと……みゃ、ミャーオ…………みゃお?……みゃ〜お♪」
果林「(可愛い……)」キュンキューン
――――
―― エマ「もう!果林ちゃんったら私のことからかって!」プンプン
果林「ふふ……ごめんなさい……」プルプル(笑いを堪える)
エマ「こうなったら、もう一回果林ちゃんも声真似して!」
果林「えっ!?///」
果林「……い、嫌よ///…………恥ずかしい///」
エマ「やってよ〜♪」ギュー(果林に抱き着く)
果林「ちょ、ちょっとエマ///」
エマ「果林ちゃんのかわいい声聞きたい〜♪」ギュー スリスリ
果林「だ、ダメよ///」
はんぺん「ニャー」スリスリ(←助太刀)
果林「ふ……二人(?)がかりなんてずるいわよっ!///」 ●「うつったB」
エマが編入してまだ間もない頃 学生寮の廊下
果林「……」スタスタ
エマ「あ、果林ちゃん!こんにちは!」
果林「あら、エマじゃない」
果林「もう寮生活には大分慣れたかしら?」
エマ「うん!皆優しくて、色々教えてくれるからすっごく楽しいよ♪」
果林「それは良かったわ」
果林「何か困ったことがあったらいつでも話して頂戴」
エマ「ありがとう♪」ニコニコ ――――
――
夜 学生寮の廊下
果林「(仕事ですっかり遅くなっちゃったわ……)」スタスタ
エマ「……あれ?」
果林「あ……今日はよく会うわね」フフッ
エマ「もしかして、モデルのお仕事に行ってたの?」
果林「ええ、そうよ」
エマ「こんな遅くまで大変だね……お疲れ様…………あっ!」
エマ「こ、こんばんは!」
果林「えっ?」 果林「……エマ、昼にも思ったけど」
果林「友達同士で『こんにちは』とか『こんばんは』はあまり使わないのよ?」クスクス
エマ「えっ、そうなの?」
果林「大人相手とか、先輩後輩の関係ならわかるけどね」
エマ「じゃあなんて言うの?」
果林「友達なら、そうね……『お疲れ』とか『元気?』って言うのが普通かしら」
エマ「ふ〜ん…………『こんにちは』っていう言葉、かわいいから好きなのになぁ〜……」ムー
果林「あ、『おはよう』って朝に言うのはいいのよ?」
果林「あと今みたいに夜会った時なんかは、別れ際に『おやすみ』って言ったりしてるわね」
エマ「え〜?……難しいよぉ〜……」
果林「そのうち慣れるわよ」フフッ 次の日 昼 学生寮の廊下
果林「……」スタスタ
果林「……」キョロキョロ
果林「(……今日は、会えないみたいね)」
果林「…………」(←昨日のことを思い出している)
果林「(ふふっ……エマったら、わざわざ『こんばんは』って言い直して)」
果林「(しっかりしてるのか、天然なのかわからないわね)」クスクス
寮生A「ん?……そこにいるのは…………」スタスタ 寮生A「……あ、やっぱり果林さんだ」
寮生B「やっほー」
果林「あら二人とも、こんにちは」
寮生A・B「…………」
果林「…………」
果林「……!///」ハッ
果林「ちがっ、その///…………今のは……///」アセアセ
寮生A「……!」ハッ
寮生A「もしかして……」
果林「っ///」 寮生A「さすが果林さん!業界人だね!」キラキラ
果林「……えっ?」
寮生A「私達にもちゃんとあいさつするなんて、これが厳しいモデル業界で生き残る術(すべ)か……」ウンウン
寮生B「あ、そういうことね〜」
寮生B「果林さんから意外な言葉が出てきてビックリしたけど、普段から意識してるってことなんだ…………偉いなぁ〜」
果林「……!」
果林「え、ええ……そうよ」フッ
寮生A「いやー!かっこいいね!」
寮生A「……そうだ!私も今度から果林さんを見習って、ちゃんとあいさつするように心がけよっと!」グッ
果林「えっ?」
寮生B「私も〜」
果林「えっ?えっ?」 寮生B「というか……よくよく考えたらあいさつなんて当たり前のことなんだから、皆にも意識付けさせなきゃダメだよね」
寮生A「そっか!よーし、じゃあ寮内で流行らせなきゃね!」
果林「えっ?えっ?えっ?」
――――
――
\\コンニチハー アッ!コンニチハー// \\オツー…ジャナクテコンニチハー//
果林「…………」
エマ「もう……寮の皆はちゃんと『こんにちは』って言ってるよ?」
エマ「私が言ったこと、間違ってなかったってことだよね?」プンプン
果林「……そうね…………私が悪かったわ」 ●「うつったC」
エマが編入して数日くらいの頃 朝 学園敷地内
果林「……」スタスタ
果林「(そういえばあの子…………エマ、卵かけごはんに憧れてたって言ってたわね)」
果林「(美味しいって言ってたみたいだし、他の日本食にも興味あるかしら?)」
果林「(それなら、今度島寿司をごちそうしてあげたら喜ぶかも……)」フフッ
果林「(って……どうしてあの子のこと気にしてるのよ)」
果林「(あれかしら…………私と同じで、家を離れて暮らしていることにシンパシーでも感じてるとか?)」
果林「…………」
果林「(……ううん、それだけじゃないわね)」 果林「(美味しい物を食べた時の顔が幸せそうで、もっと色々食べさせてあげたいって思うのと……)」
果林「(それに、いつもあの笑顔で……なんとなく安心するっていうか、こっちまでつられそうになるのよね)」クスクス
エマ「……あっ!」
エマ「果林ちゃ〜ん!♪おはよ〜!♪」ブンブン(手を振って駆け寄る)
果林「!(エマの声だわ!)」パァァァ
果林「エマ、おはよう!」クルッ(ものすっごい笑顔で振り向く)
果林「……あっ」ハッ
果林「……」スンッ(無表情に戻る) 果林「……」フィッ(ゆっくり正面を向く)
果林「…………」
果林「(や…………)」
果林「(やってしまったわ///……クールキャラで通ってるのに……///)」ダラダラ
果林「(ど、どうしたらいいの?///……絶対変に思われたわよね?///)」チラッ(エマの方を見る)
エマ「果林ちゃん……」キラキラ
果林「……あ、あれ?」
エマ「今の顔……すっごくかわいかった〜!!♪」キラキラ
果林「えっ………………!///」ハッ 果林「ちがっ///……今のは違うのよ……///」カァァァ
エマ「?」
果林「エマが来たからこうなっちゃっただけで……///」アセアセ
エマ「えっ!?」
エマ「っていうことは……私が来たから笑顔になったってこと!?」キラキラ
果林「そ、そう…………じゃなくて!///つられた!つられたって意味で!///」
エマ「そっかぁ〜!果林ちゃん、嬉しかったんだ〜///」テレテレ(←本当に煽る気は無い)
果林「だから違うのっ!///話を聞いて!///」
\\ギャー ギャー//
―――――――――
――――
―― エマ「っていうことがあってね〜♪」
エマ「それで果林ちゃんがかわいい人だってわかって、もっと仲良くなりたいって思ったんだ〜♪」
侑「へぇ〜!そうだったんですね〜!」
果林「っ///」グヌヌヌヌヌ(←エマが嬉しそうに話すので止められない)
彼方・愛「…………」
愛「もしかして……カリンがエマっちに何度もめげずにアプローチするのって、振り回されてばっかで悔しいからだったりする?」
彼方「いや……さすがにそれだけじゃない…………とは思うよ〜」 ●「逆!逆!」
休日 朝 果林の部屋
果林「……」スヤスヤ
…ガチャ
果林「(……ん?)」ウトウト
エマ「おはよう」ボソッ(超小声)
果林「(エマが来たのね……)」
果林「(でも…………疲れてるから……今日はもう少しだけこのままで…………)」ウトウト
エマ「……」キョロキョロ エマ「……」スッ(果林のスマホを手に取る)
果林「(……あれは…………私の?)」ウトウト
エマ「……」ムムム(険しい顔)
エマ「……」スッ(スマホを置く)
果林「……?」ウトウト
果林「(……よくわからないけど…………エマが起こさない……なら…………)」ウトウト
果林「……」…スヤァ ――――
――
果林「……」モグモグ(朝食中)
エマ「〜〜♪」モグモグ
果林「……」ゴクン
果林「エマ」
エマ「ん?」モグモグ
果林「さっき私のスマホに触ってたけど、何をしていたの?」
エマ「……えっ!?///」ギクッ
エマ「あ、あの時起きてたの?///」
果林「ええ」 果林「そもそも、エマが起こそうとしなかったことも不思議よね…………どういうことかしら?」
エマ「えっとぉ〜///……それは///」モジモジ
エマ「……///」
エマ「昨日はお仕事大変みたいだったから、寝かせてあげたいって思ったのと……」
果林「…………」
エマ「あと……昨日は元々お仕事が無かったのに、急に連絡が来て行くことになったから」
エマ「それで……『果林ちゃんを休ませてあげたいから、今日は連絡来ないでください』って、お祈りしてたの///」モジモジ
果林「天使ね(もう、仕事なんだから呼ばれたら仕方ないじゃない)」
エマ「えっ」
果林「えっ」 ●「好きなタイプ@」
昼休み エマの教室
同級生A「いやいや、こういう性格の方が大事でしょ」
同級生B「私はあんまり気にしないけどな〜」
エマ「二人とも、何話してるの?」ヒョコッ
同級生A「おっ、エマちゃんじゃん♪」
同級生B「えっと……付き合うならどんな人がいいかっていう話をしてたんだよ」
エマ「あ、そうなんだ〜♪」
同級生B「エマちゃんは、恋人に求める条件っていうのはなんかある?」
エマ「えっ?…………そう言われると、考えたことないかも」 同級生A「そもそもエマちゃんはスクールアイドル命って感じだし、恋愛話はピンと来ないかな〜」
同級生B「でも恋愛に絡めなくても、『こういう人ならいいな〜』とかは何かしらあるんじゃない?」
エマ「う〜ん……そうだね…………」ムムム
エマ「……私って、周りを甘やかしちゃってるってよく言われるから」
エマ「私の代わりに、はっきり厳しく言ってくれる人がいいかな〜」
同級生A「おお……なんていうか、子を持つ親の立場って感じだね」
同級生B「あはは、もっと自分本位でいいんだよ?」
エマ「自分本位…………え〜っと……」
同級生A「じゃあ性格じゃなくて見た目とかは?」
エマ「……あ!それならお喋りする時に目線が近い方が嬉しいから、身長は私と同じくらいな人がいいな〜♪」
同級生B「なるほどなるほど……」 エマ「あと性格で思いついたのが、優しくて努力家な人で……」
同級生A「おっ、次々出てくるじゃん♪」
同級生B「こういうのって、一回思いつくと出てくるよね」
エマ「料理ができて、動物が好きで……」
エマ「…………」
エマ「……!」ハッ
エマ「あれ…………もしかして私って……」
――――
――
エマ「っていうことがあって、私って果林ちゃんみたいな人がタイプだってわかったんだ〜♪」
果林「へぇ……そうなの」パラッ(エマの隣で雑誌読み中) 侑「エマさーん!ちょっと手伝ってもらっていい?」
エマ「あ、うん!」
エマ「ちょっと侑ちゃん達のところに行ってくるね」スッ スタスタ
果林「…………」
果林「(えっ!?『みたいな』って何よ!?そこは『果林ちゃんが好き』じゃなくて!?)」プルプル(震えている)
彼方「おお〜……混乱してるなぁ〜……」 ●「好きなタイプA」
エマ「そういえば、果林ちゃんはどんな人がタイプなの?」
果林「……えっ?」
エマ「♪」ワクワク
果林「…………」
果林「そうね……」フゥ
果林「優しくて、面倒見が良くて……」
エマ「うんうん!♪」 果林「笑顔が可愛くて、一緒にいると幸せな気持ちになれて……それから…………」
果林「……天然な人、かしらね」フフッ
エマ「…………」
エマ「それって……」
果林「…………」
エマ「果林ちゃんみたいな人だね〜♪」ニコニコ
果林「」ズルッ 果林「(……色々、言いたいことはあるけど)」
果林「私って……そんなに天然かしら?」
エマ「たまにだけど、うっかりさんになる時があるからね〜♪」
果林「そう……」ヤレヤレ
果林「…………」
果林「まぁ、そこがいいんだけど」ボソッ
エマ「ん?何が?」
果林「……なんでもないわよ」フフッ 今日はここまで
途中NGワード規制に引っかかり、ワードも特定できなくてものすごく焦ったけど
丸々書き直したら投稿できて良かった ●「スーツ」
1期OP撮影時
侑「うわ〜!!皆のスーツ姿かっこよすぎるよ〜〜!!ときめいちゃう!!」キラキラ
歩夢「ふふ、侑ちゃんもかっこいいよ♪」
璃奈「おお……」ジー
果林「?」
璃奈「皆かっこいいけど……やっぱり、立ち振る舞いとか着こなしは、果林さんが特にすごい気がする……」
しずく「うん、さすがモデルの仕事をしてるだけあって、頭一つ抜けてる感じだよね」
果林「ありがとう、璃奈ちゃんもしずくちゃんも良く似合ってるわよ♪」ナデナデ
しずく・璃奈「……///」テレテレ【//>▽<//】 果林「(さてと、エマはどんな反応をしてくれるかしら)」
果林「(……って、いけないわ…………こうやって気にしちゃうから撃沈した時のダメージが大きいのよね)」ハァ
果林「(あまり期待しないように、と……)」クルッ(エマの方を向く)
エマ「〜〜っ」プルプル
果林「…………」
果林「……エ、エマ?」
エマ「かっこいい!!すごくかっこいいよ果林ちゃん!!」キラキラキラキラ
果林「えっ!?///」
エマ「ステージの衣装もかっこいいけど!!これは『日常の中にあるかっこよさ』って感じですっごくいいよ〜!!」 エマ「はぁ〜♡♡こんなにかっこいいとメロメロになっちゃう〜♡♡」
果林「!(そうよ!!こういう反応が見たかったのよ!!)」
果林「(欲を言えばもうちょっと照れた感じがあっても良かったけど……これまでのことを考えたら十分だわ!!)」
エマ「果林ちゃ〜ん♡」ギュー
果林「っ!?///……ちょ、ちょっとエマ///」
エマ「ん♡」チュ
果林「」
エマ「えへへ〜♡」 果林「」
果林「……!」ハッ
エマ「果林ちゃんがかっこよすぎて、ほっぺにキスしちゃった〜♡」
果林「…………」
果林「(この子は……本当に…………もおおおおおお!!!!///////)」カァァァァァァ ●「即だった」
果林「彼方、いつまでしずくちゃんに膝枕してもらってるのよ」
彼方「だってぇ〜……エマちゃんと違ってぇ〜……しずくちゃんはしずくちゃんで気持ちいいんだも〜ん♪」ゴロゴロ
果林「はぁ……もうすぐミーティング始まるんだからしっかりしなさい」
彼方「は〜い♪」
果林「しずくちゃんも、彼方のことあんまり甘やかしちゃダメよ?」
しずく「う…………はい、気を付けます」
エマ「……」ジー
――――
―― 侑「〜〜♪」(PCで動画視聴中)
果林「…………」
果林「侑、この右側に積まれているものは何かしら?」
侑「えっ?」
侑「やだな〜果林さん、これは他校のスクールアイドルのDVDじゃないですか〜♪」
果林「……そうだったわね」
果林「じゃあ、こっちの左側に積まれているものは?」
侑「えっ!?」
侑「こ、これは…………同好会の活動に関する領収書と、明細等々でございます……」ゴニョゴニョ(だんだん小さくなる声) 果林「はぁ……『近いうちに整理しておきます〜♪』って、この前言ってたわよね?」
侑「……はい」
果林「動画見るのもいいけど、先にやっておくべきことがあるんじゃないかしら?」
侑「うう……その通りです……」シュン
果林「……」ヤレヤレ
果林「……ほら、私も手伝うからさっさと片付けるわよ」
侑「か、果林さん……ありがとうございます!」
エマ「……」ジー
――――
―― 果林「……」パラッ(雑誌読み中)
エマ「…………」
エマ「果林ちゃんって……」
果林「ん?」
エマ「私にはあんまり怒らないというか……叱ったり注意したりしないよね」
果林「えっ?」
果林「……だって、エマは怒られるようなことしてないんだから当然でしょ?」
エマ「う〜ん……そう言われると、怒られてみたくなっちゃうなぁ〜」
果林「ええ……?」
エマ「はい!それじゃあちょっと怒ってみて!」ワクワク
果林「……何も悪いことしてないのに、そんな理不尽なことできるわけないじゃない」 果林「エマが私に酷いこととか、困らせるようなことを言わない限り怒れないわよ」パラッ
エマ「そっかぁ〜…………困ること、困ること……」ムムム
エマ「……あっ!それじゃあ、朝に果林ちゃんを起こすのをやめるっていうのは」
果林「はあ!?」バンッ(食い気味)
エマ「えっ!?」ビクッ
果林「何言ってるの!?そんなのダメに決まってるじゃない!!」
エマ「えっと……今のは冗談で……」
果林「冗談でも言っていいことと悪いことがあるでしょ!?」
果林「はぁ……酷いこと言って私を困らせないで」パラッ
エマ「あ、うん…………ごめんね」シュン
彼方「果林ちゃん……秒で理不尽に怒るじゃ〜ん……」 ●「クイズ」
侑「問題です!『エマさんが最近ハマっているものはなーんだ!』」
果林「……」シュバババ(高速記入)
果林「っ!」ピンポーン
侑「はい果林さん!フリップ(ボード)を掲げてください!」
果林【駅前のパン屋にある『濃厚たまごのふわふわカスタードクリームパン』】ドンッ
侑「エマさん!判定は!?」
エマ「すごーい!大正解だよ〜!♪」パチパチ
侑「おめでとうございます!果林さんに10ポイントで〜す♪」 愛「ちょっと〜、回答するの早すぎじゃ〜ん?」
彼方「しかも、ただのクリームパンじゃなくて正式名称覚えてるとか……」
果林「なっ///……これくらい、親友なら当然でしょ?」フッ
彼方「親友……ねぇ〜?」ニヤニヤ
果林「腹立つわね///…………で、彼方と愛はなんて書いたの?」
彼方・愛「えっと〜」ゴソゴソ
愛【カリンと一緒にいること】ドンッ
彼方【果林ちゃん】ドンッ
果林「ちょっ///……なんてこと書いてるのよっ!///」
果林「しかも彼方に至ってはハマってるものの回答としておかしいわよ!!///」
彼方「いやいや〜、な〜んにも間違ってないと思うよ〜」 愛「っていうか、エマっち的にアタシ達の回答合ってるなら加点してほしいんだけど〜」
エマ「う〜ん……正解にしてあげたいけど、ちょっと間違ってるかな」
愛「えっ!?マジ!?」
エマ「だって最近じゃなくて、ず〜っと前から果林ちゃんのことは大好きだもん♪」
愛「あ!そっかぁ〜、なら仕方ないか〜」アハハ
彼方「良かったね、果林ちゃん…………って、あれ?」
果林「」チーン(満足げな表情)
エマ「か、果林ちゃん!?どうしちゃったの〜!?」ユサユサ
彼方「もう、一生やっててって感じだなぁ〜」ヤレヤレ
愛「それな〜」 ●「かわいい」
璃奈「……」カタカタ
エマ「……」ジー
璃奈「…………」
璃奈「ライブ映像の編集見るの、面白い?」
エマ「うん♪」
エマ「皆が歌ってるところとか、ダンスしてる時の表情がアップで見られてすっごく幸せだよ♪」
璃奈「さすがエマさん……スクールアイドルへの情熱が並じゃないね」
エマ「えへへ、皆がかわいいから見ていたくなっちゃうだけだよ〜♪」
果林「…………」 ――――
――
ガチャ
愛「おっはよ〜!」
エマ「愛ちゃん見て見て〜!♪」
愛「ん〜?」
エマ「さっき果林ちゃんと一緒に買ってきたんだけど〜」ゴソゴソ
エマ「このちぎりパン、パンダさんの顔がいっぱいですっごくかわいいの〜♡」ジャーン
愛「えっ?」
愛「……ぷっ……あはっ、あははははっ!!」
エマ「えっ?…………ええ?」 愛「この『パン』、『パン』ダさんの顔って…………ウケる〜!!ナイスダジャレ!!」
エマ「……あっ!」
愛「エマっちってば、それ言うために買ったの〜?♪」
エマ「そ、そんなつもりじゃなくて……ただ、かわいい顔だから買おうと思って」
愛「あはははっ!また『顔』だから『買お』うって、連続とか天才じゃん!!!」
エマ「えっ?……あっ、ああ!ホントだ!」
愛「あはっ…………もうむりっ!!あはははは!!」ゲラゲラ
エマ「もう……あははっ、愛ちゃん笑いすぎ…………あはははは!」
愛「エマっちも笑ってるじゃ〜ん!!あはははは!!」
果林「…………」 ――――
――
エマ「あっ、果林ちゃん!見て!」
エマ「こんなところに小さなお花が咲いてるよ!かわいい〜♡」
果林「…………」
――――
――
エマ「果林ちゃん!こっち来て〜!」
エマ「ほら!ここの壁に猫さんの足跡があるんだよ!かわいいよね〜♡」
エマ「やっぱり、はんぺんちゃんの足跡なのかなぁ〜♡」
果林「…………」 果林「……ふふっ」
エマ「?」
果林「エマって、なんでも可愛いって言うわよね」
エマ「え〜?……そんなに言ってるかな?」
果林「言ってるわよ」クスクス
果林「まぁ……私はエマが可愛いっていつも思ってるけど」ボソッ(俯き気味で呟く)
エマ「……えっ」
果林「…………」
果林「……///」カァァァ 果林「(いけない///……口が滑っちゃったわ……///)」ハァ
果林「エマ、今のは……///」フィッ(エマの方を見る)
エマ「……///」カァァァ
果林「…………」
果林「……えっ!?///」
エマ「そっかぁ///……そんなこと思ってくれてたんだ///」
エマ「えへへ///嬉しいなぁ///」テレテレ
果林「!?!?!?///」ドキーン 果林「(えっ!?どういうこと!?///今までそんな反応したことなかったじゃない!?///)」
果林「(何!?可愛い!?可愛いが正解だったの!?///)」ドキドキドキドキドキドキ
エマ「……あ、そろそろ休憩時間終わりだから、部室に戻ろっか」
果林「!……え、ええ…………そうね」
――――
――
帰宅後 果林の部屋
果林「…………」
果林「……」ハァ 果林「(……多分、そういうことよね)」
果林「(エマは天然なんだから、変にかっこつけないでストレートに本音を言えば良かっただけの話で……)」
果林「(まさか……あんなに照れて、喜んでくれるなんて思わなかったけど……)」
果林「…………」
果林「(……そうよ)」
果林「(私だって、エマがいつもまっすぐに想いを伝えてくれるから幸せな気持ちになるのに)」
果林「(はぁ…………私ったら何をしていたのかしら……)」 ●「伝える」
果林「……エマ」
エマ「?」
果林「…………」
果林「私、あなたのことが好きなの」
エマ「……えっ?」
エマ「…………」 エマ「……!」ピコーン💡
エマ「私も、果林ちゃんのこと好き」
果林「恋愛的な意味よ」(食い気味)
エマ「……えっ!?」
エマ「…………」
エマ「……///」カァァァ
エマ「そうなんだ……///」
エマ「……全然気付かなかった///」モジモジ
果林「ええ、知ってるわ」 エマ「……///」モジモジ
エマ「……ごめんね、ちょっとビックリしてて……///」
エマ「その……なんて言ったらいいのかな……///」
果林「別に、今すぐ返事が欲しいわけじゃ無いの」
エマ「……えっ?///」
果林「というか……エマのことだから、私が言う『好き』がどういうものかわからないんじゃないかしら?」クスクス
エマ「…………」
エマ「うん……」
エマ「果林ちゃんのことは大好きだけど……果林ちゃんと同じ『好き』なのかは、よくわからないかな……」
果林「ふふっ……そうよね」 エマ「……あっ、でも!嬉しかったのは本当だよ!」
エマ「それに……今まで感じたことが無い不思議な気持ちになってて……」
エマ「えっと…………うまく言えないけど……」
エマ「きっと……果林ちゃんが言ってくれたから、こんなに温かい気持ちになるんじゃないかなって、思ってるよ」
果林「…………」
果林「……そう」
果林「今はそれが聞けただけで十分だわ」フッ
エマ「…………」 果林「それじゃあ……エマの気持ちがはっきりした時に、私に話して頂戴」
果林「考えるのはゆっくりでいいから、答えが出るまでは今までみたいに仲良くしてもらえると嬉しいわ」ニコッ
エマ「……果林ちゃんは、それでいいの?」
果林「もちろんよ」
果林「私はエマのそういうところに惹かれたんだから、それでいいの」
エマ「…………」
エマ「……うん///」
――――――
――――
―― 次の日 学生寮の廊下
果林「……」スタスタ(←エマの部屋に向かっている)
果林「……」フゥ
果林「(想いを伝えたことだし、これで少しは私のことを意識してくれるようになったんじゃないかしら)」
果林「(エマには『考えるのはゆっくりでいい』とは言ったけど……私だって大人しく待つつもりはないわ)」
果林「(これからは今まで以上に攻めて、エマにアプローチをかけまくるわよ!)」グッ
果林「(……さてと、着いたわね)」
果林「(今日のデートもバッチリエスコートしてみせるわ!)」 コンコン
果林「エマ、入るわよ」ガチャ
エマ「果林ちゃん、おはよ〜」ニコニコ
エマ「昨日『朝エマを迎えに行くから待ってて』って言われてビックリしたけど、本当に来てくれたね」
果林「あら、そんなの当たり前じゃない」
果林「エマのことが好きなんだから、デートの時くらいちゃんとするわよ」
エマ「!///」
エマ「そ、そっかぁ……///」テレテレ
果林「(こういう反応が見られるようになっただけでも、告白して良かったわ)」
果林「(この様子だと、エマに好きになってもらえるのも時間の問題かしら?……なんてね♪)」フフッ 果林「今日の服、良く似合ってるわ」ニコニコ
エマ「本当?///」
果林「ええ、合わせ方もお洒落でとっても可愛いわよ♪」
エマ「えへへ……///」
エマ「……///」モジモジ
果林「?」
エマ「……果林ちゃんに褒められたくて頑張ったから、すっごく嬉しいな♪///」
果林「っ///」キューン 果林「(……そうよ、エマはこういうカウンターをしてくるんだったわ……///)」ドキドキ
果林「(もう///……私がこれ以上落とされそうになってどうするのよ///)」
エマ「今日はどこに連れてってもらえるんだろう♪楽しみ〜♪♡」ワクワク
果林「……///」フゥ
果林「(この天然さには、まだまだ敵いそうにないわね)」
果林「……まぁ、そこがいいんだけど♪」
エマ「ん?何が?」
果林「なんでもないわよ♪」ニコニコ おわり
アニメ2期でも、微笑ましい二人が見られるといいね
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