せつ菜「歩夢さんと雪の日」
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歩夢「……んしょ、んしょ」ニギニギ
歩夢「……ここを、こうして」ペタペタ
歩夢「見て見て! せつ菜ちゃん!」
歩夢「ちっちゃいけど、雪だるまできたよ!」
せつ菜「わあ、かわいいですね!」
せつ菜「でも、素手で触って大丈夫なんですか?」
歩夢「ちょっとつめたいかも」
歩夢「……えいっ」ピトッ
せつ菜「ひゃっ! めちゃくちゃ冷えてるじゃないですか!」 せつ菜「手袋、持ってこなかったんですか?」
歩夢「うん、今日はね」
歩夢「ほら、東京だと、あんまり触る機会ないでしょ?」
歩夢「だから、素手で触ってみたら楽しいかなって」
せつ菜「その気持ちは分からなくもないですが……」
せつ菜「私の手袋、使ってください」ヌギヌギ
せつ菜「歩夢さん、きれいな手してるんですから」
歩夢「えへへ、ありがと」
歩夢「でも、せつ菜ちゃんにあっためて欲しい……かな?」
せつ菜「なっ///」 歩夢「ほーら、私の手が空いてるうちにはやくして?」
歩夢「雪だるまさんと手、繋いじゃおっかな〜」
ぐいっ
歩夢「きゃっ! せつ菜ちゃん大胆!」
せつ菜「歩夢さんが誘ったんでしょう?」
歩夢「えへへ、そうだね」
にぎ、にぎ……にぎにぎ
歩夢「……ちょ、ちょっと、触りすぎじゃない?///」
せつ菜「歩夢さんがあっためて欲しいって言ったんじゃないですか」
せつ菜「それに、歩夢さんは私の彼女なんですから、手を繋ぐくらい当然です」 歩夢「そうだけど……」
ふにふに、むにむに
せつ菜「イヤなんですか?」
歩夢「イヤじゃ、ないけど……」
つつー……すりすり
歩夢「その、触り方がいやらしいかなって///」
せつ菜「そんなことないですよ。念入りにあっためてるだけです」
せつ菜「いやらしいって思う歩夢さんがいやらしいのでは?」
さわさわ……ぎゅうう
歩夢「……そんなこと、ないもん///」 せつ菜「歩夢さん、いけない子ですねえ」フフッ
せつ菜「脳内までイメージカラーのピンク色じゃないですか」
せつ菜「本当に、えっちですねえ」ニヤニヤ
歩夢(付き合いたての頃は、えっちのえの字で真っ赤になるくらいだったのに……!)
歩夢「……!」ガバッ
せつ菜「ちょ、ちょっと! 服の上からまさぐらないでください!」
歩夢「いやでーす! 私、えっちでいけない子なんでしょ!」モミモミ
せつ菜「ごめんなさい! さっきの発言は取り消しますから!」
せつ菜「あっ♡ 服の中っ! 手をいれないで!」 ——
歩夢「ふぅ……」
せつ菜「うう……もうお嫁にいけません……」
せつ菜「責任取って、歩夢さんがもらってください」
歩夢「ふふっ、そうさせてもらうね」
歩夢「……あはは、動いてちょっと疲れちゃったかも」
せつ菜「では、少しベンチで休みましょうか」 ——
せつ菜「今日はびっくりしましたよ」
せつ菜「朝起きたら、 “今日、公園に来れる?”ってメッセージが入ってたんですもん」
歩夢「あはは、ごめんね」
歩夢「でも、せつ菜ちゃんと一緒に雪を見たかったの」
せつ菜「私も、一緒に過ごせて嬉しいです」
歩夢「えへへ、よかったあ」
せつ菜「……手、結局繋ぐんですね」
歩夢「恋人だったら、繋ぐのは当然なんでしょ」
せつ菜「ふふ、そうですね」 せつ菜「それにしても、服のポケットの中で繋ぐとは、よく思いつきましたね」
歩夢「んふふ〜、これなら、手袋も二人で使えるし、さらにあったかいよね」
歩夢「それに、またさっきみたいなこと言ったら、せつ菜ちゃんにお仕置きできるし」ゴソゴソ
せつ菜「言いませんから、やめてくださいよ」
歩夢「はーい」
歩夢「ん、なんか入ってるね」
せつ菜「ああ、のど飴です」
せつ菜「乾燥する季節ですし、のどのケアはしっかりしないといけませんから」
歩夢「えらいね」 歩夢「もも味なんだ。せつ菜ちゃん、もも味好きだったっけ」
せつ菜「はい、甘くて美味しいですし」
せつ菜「それに、ピンク色だから、歩夢さんみたいでかわいらしいなって」
歩夢「……///」モゾモゾ
せつ菜「ひぅ! なんですか! 私、変なこと言いましたか!?」
歩夢「……せつ菜ちゃんは、それなめるとき、私を想像しながらなめるの?」
せつ菜「え、えっと……」
せつ菜「そうかも……しれません///」
歩夢「あのさ、せつ菜ちゃんの方が、脳内ピンク色でえっちじゃない?」 せつ菜「……歩夢さんのせいです。歩夢さん色に染められたんですよ」
歩夢「……」サワサワ
せつ菜「ひゃぁ! それ、やめてください!」
歩夢「じゃあ、私の衣装着て、同好会のみんなの前で歌ってよ」
せつ菜「ええ!? イヤですよ!」
せつ菜「私のキャラじゃないですし、あの可愛さはやっぱり歩夢さんにしか出せませんよ」
歩夢「……わかったよ。じゃあ着るだけで許してあげる」
せつ菜「そこは譲れないんですね」
歩夢「私色に染まったかわいいせつ菜ちゃん、見たいからね」 せつ菜「うう……分かりましたよ」
せつ菜「今度、私のも着てください」
歩夢「え〜、どうしよっかな〜」
せつ菜「私色には染まってくれないんですか?」
歩夢「ふふっ、冗談だよ。着てあげる」
歩夢「その時はデュエットしようね」 ——
歩夢「せつ菜ちゃんはさ、雪遊びとかってしたことある?」
せつ菜「そうですね……あんまりないです」
せつ菜「雪合戦とかも、同好会の皆さんとしてみたいですね」
歩夢「だったら二人で今からしちゃう?」
せつ菜「うーん、やめておきます」
せつ菜「歩夢さんには勝てないでしょうし」
歩夢「ええ? どうして?」
せつ菜「歩夢さんに雪玉なんてぶつけられませんから」
歩夢「……せつ菜ちゃんって、私のこと大好きだよね」 歩夢「いっつも、私のこと大切にしてくれるし」
歩夢「なんだか、私を守ってくれる騎士さんみたい」
せつ菜「うふふ、私が騎士なら、歩夢さんはお姫様ですよ」
歩夢「えへへ、そうかな」
歩夢「じゃあ、騎士さん。私、さっきより大きな雪だるま、作りに行きたいの」
歩夢「今から一緒に作りに行きましょう?」
せつ菜「はい、お供します! 歩夢姫!」 ——
せつ菜「……頭を乗っけてっと」
せつ菜「うん、いい感じの形になりましたね!」
せつ菜「あとは、顔とかですけど、どうしますか?」
歩夢「うーん、ちょっと待ってね」
歩夢「落ちてた木の実と、木の枝で……」
歩夢「どう? いい感じじゃない?」
せつ菜「はい! とってもかわいいです!」
歩夢「ふふっ、じゃあ完成だね」 歩夢「写真にとって、みんなにも見せてあげよっか」
せつ菜「あ、ちょっと待ってください」
せつ菜「小さい雪玉をくっつけて……」ペタペタ
せつ菜「できました! 歩夢さんのお団子です!」
歩夢「私のこと好きすぎじゃない?」
せつ菜「あはは、そうですね」
せつ菜「でも、私たちの雪だるまらしくて、良いと思いませんか?」
歩夢「ふふっ、そうだね」 歩夢「じゃあ、せつ菜ちゃんのも作らなきゃね」
歩夢「私のより、ちょっとちっちゃいのにしてあげる」
せつ菜「んなっ! 私が歩夢さんより背が低いこと気にしてるの、知ってるでしょう!」
歩夢「私は好きだけどな〜、ちっちゃいせつ菜ちゃん。かわいいから」
せつ菜「……むぅ」
歩夢「あはは、ごめんね。ちょっと意地悪だったかな」
歩夢「機嫌直してください、騎士さん。私、もう一個雪だるま作りたいの」
せつ菜「気に入ったんですか、それ」フフッ
歩夢「けっこう面白かったからね」
せつ菜「……では、また作りましょうか、歩夢姫!」 ——
歩夢「お腹空いてきちゃったかも」
せつ菜「そろそろお昼ですからね」
歩夢「ご飯食べにいこっか」
せつ菜「そうしましょう」
歩夢「あ、そうだ」
歩夢「さっきの飴、もらっていい?」
せつ菜「いいですよ」
歩夢「ありがとう」パクッ
せつ菜「美味しいですか?」
歩夢「おいひいよ」
せつ菜「ふふっ、よかったです」 歩夢「んふふ〜♪」コロコロ
歩夢「……ん」クイクイ
せつ菜「……なんですか?」
ちゅうう〜〜〜 れろ れろ ちゅぷ ちゅううう〜〜〜〜〜
せつ菜「!?!?!?」
歩夢「ぷはっ」
歩夢「ごちそうさま。美味しかったよ、せつ菜ちゃんとのキス」ペロッ
歩夢「その飴、私を想像しながらなめるんでしょ?」
歩夢「今度からは、私とのキスを思い出してね♡」
せつ菜「は、はゆむさぁん……///」
せつ菜(歩夢さんには、やっぱりかないません……///)
おわり 乙
過去作も見てると少しずつ関係が進んでる感じがしていいね ⁄/*イ`^ᗜ^リ うおおおおお!!!歩夢さん!!雪です!!大きな雪だるま作りましょう!!!! ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています