歩夢「もうすぐクリスマスだね、せつ菜ちゃん」 せつ菜「そうですね」
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歩夢「もうすぐクリスマスだね、せつ菜ちゃん」
せつ菜「そうですね」
歩夢「それでさ、クリスマスイブに私の家に来ない?」
せつ菜「い、家ですか!?」
歩夢「お泊まり会だよ? ……えっちなこと考えたでしょ」
せつ菜「考えてないですよ!///」
歩夢「そういうのはまだ早いよ、むっつりせつ菜ちゃん」
せつ菜「あはは……そうですよね」 歩夢「……したいの?」
せつ菜「……したくないと言ったら嘘になりますが、今は、歩夢さんと一緒にいれるだけで幸せですから」
歩夢「……せつ菜ちゃんって、エスパーだったりするの?」
せつ菜「ええ? なんでですか?」
歩夢「だって、嬉しいことばかり言ってくれるから」
せつ菜「……たぶんそれは、歩夢さんも私といれて幸せなんだからだと思います」
せつ菜「幸せだから、私の言葉を嬉しく感じるんでしょう」
歩夢「ほらまた! そういうところだよ、せつ菜ちゃん」
せつ菜「むむ、そうでしょうか……歩夢さんが言うならそうなのかもしれませんね」 歩夢「じゃあさ、今私が一番欲しい言葉を当ててみてよ」
せつ菜「なかなかの無茶振りですね」
歩夢「エスパーならできるでしょ」
せつ菜「うむむ……今日の歩夢さんも可愛いですよ、とかですか?」
歩夢「うーん、それも嬉しいけど、一番って感じとはちょっと違うかも」
せつ菜「正解はなんですか?」
歩夢「……大好きって、言ってほしかったかな///」
せつ菜「あ、歩夢さん……!///」 歩夢「……もう! なんか言ってよ! 恥ずかしいじゃない!///」
せつ菜「すみません。あまりに可愛かったので……」
歩夢「もう、せつ菜ちゃんのせいでさっきからドキドキしっぱなしだよ」
歩夢「……そうだ! ついでだし、大好きって言って?」
せつ菜「ええ……ついでで済ませちゃっていいんですか?」
歩夢「いいの! せつ菜ちゃんの渾身の大好き、聞きたいなあ」
せつ菜「そこまで言うなら、言わせてもらいますね」
せつ菜「……」
歩夢「どうしたの?」
せつ菜「……改めて言うのはちょっと恥ずかしいです///」 歩夢「ええ〜!? 言ってよ!」
歩夢「それに、さっきの言葉とかの方が大好きよりよっぽど恥ずかしいと思うよ!」
せつ菜「私にとってはこっちの方が恥ずかしいんですよ!///」
歩夢「大好きを届けるスクールアイドルなのに?」
せつ菜「そ、それとこれとは話が別です!」
せつ菜「それを言うなら、歩夢さんだってまごころ系スクールアイドルなのに、私に対しては容赦なくからかってくるじゃないですか」
歩夢「あー、それは私なりのまごころだよ」
せつ菜「絶対噓ですよねそれ」
歩夢「うん」
せつ菜「もうっ」
歩夢「でも好きなんでしょ? からかわれるの」
せつ菜「イヤではないってだけです。それに、可愛くってお淑やかな歩夢さんの方が好きですよ」 歩夢「……ちょっと待って、私のことそんな風に思ってたの?」
せつ菜「? そうですけど?」
歩夢「私、せつ菜ちゃんが言うほど、素敵な人じゃないよ」
歩夢「侑ちゃんやせつ菜ちゃんは可愛いって言ってくれるけど、自分ではそう思えないときもあって……」
歩夢「だから、お淑やかなんてもっと違うと思うの」
せつ菜「……歩夢さんは、自分に自信がないんですか?」
歩夢「……少しだけ、そうかも。だって私、普通の女の子だから」
せつ菜「……」 せつ菜「私は好きですよ、普通の歩夢さん」
せつ菜「普通の女の子だから、コツコツ努力して、素敵な自分になろうとする」
せつ菜「そういうところが、歩夢さんの魅力の一つなんだと思います」
せつ菜「スクールアイドルだって、始めてからそんなに経っていないのに、色彩デザイン同好会のイベントでは見事なパフォーマンスをしましたよね」
せつ菜「それって、歩夢さんが目の前のことに対して努力できたからだって思うんです」
せつ菜「自身を持ってくださいとは言いませんが、私は、そんな歩夢さんが大好きです」
歩夢「……」
歩夢「……せつ菜ちゃんはずるいよ。さっきまで大好きって言えなかったのに、サラッと言っちゃうんだから」 せつ菜「あ、えと、それは……///」
歩夢「でも、ありがと。すっごく嬉しいよ」
せつ菜「それなら良かったです」
せつ菜「これからは、歩夢さんの自信がなくならないように、大好きって気持ちはたくさん伝えるようにしますから」
せつ菜「歩夢さんも、私にありったけの大好きをください」
歩夢「……うん!」 ——
せつ菜「……あれ、お泊まり会ってことは、侑さんや愛さんも呼ぶんですか?」
歩夢「ううん、呼ばないよ」
歩夢「せつ菜ちゃんと二人っきりがいいから」
歩夢「せつ菜ちゃん、こういうのは鈍いよね」
せつ菜「あはは……すみません」
歩夢「いいよ、せつ菜ちゃんのそういうところも可愛いから」
歩夢「……こういうの、おうちデートっていうのかな」
歩夢「お母さんたちも出かけてるから、完全に二人っきりだよ」
せつ菜「二人っきり……いいですね。すごく楽しみです」
せつ菜「あ、でも私歩夢さんの家の場所知りませんよ」
歩夢「学校が終わった後、待ち合わせして、一緒に帰ろ」
歩夢「ケーキはそのとき買ってこうね」
せつ菜「はい!」 ——
せつ菜「お邪魔します」
歩夢「ふふっ、おかえりなさい」
せつ菜「!」
歩夢「お風呂にする? ご飯にする? それとも……わたし?」
せつ菜「お決まりのやつですね!」
歩夢「えへへ、ちょっとやってみたかったの」
歩夢「で、どうするの?」
せつ菜「もちろん、歩夢さんにします!」
歩夢「じゃあ、手洗いうがいした後、私の部屋にいこっか」
せつ菜「え」 歩夢は自分に自信がない設定だからすぐ不安になるんだろうね こういうお約束にしっかり乗っていくせつ菜も新鮮でいい ——
せつ菜(誘われるままに、歩夢さんのお部屋に来てしまいました……)
せつ菜(歩夢さんのお部屋……私のとは違ってとても女の子らしいです)
せつ菜(こころなしか、いい匂いもしてますし)
歩夢「じゃあ、しよっか」
せつ菜(ベッドに腰掛けてそう囁く歩夢さんはひどく蠱惑的で)
歩夢「ふふっ、緊張してるの?」
せつ菜(ああ、巣に迷い込んだ私は美味しく食べられてしまうのでしょう)
せつ菜(でも、それも悪くないかも——) ぎゅっ
せつ菜(あ、あれ?)
せつ菜「するって、湯たんぽのことだったんですか?」
歩夢「そうだけど? 何だと思ったの?」
せつ菜「……///」
歩夢「えっちなこと考えてたんだ」
せつ菜「うう……/// そうですよ!///」
歩夢「せつ菜ちゃんって発情期なの?」
せつ菜「違いますよ! せめて思春期って言ってください!///」
せつ菜「あと、今回ばかりは歩夢さんも悪いですよ!」 歩夢「ええ?」
せつ菜「私を誘うようなことを言ったり、誘惑するような顔をしてました!」
歩夢「そんなことしてないよ!」
せつ菜「私はそう感じたんです!」
せつ菜「……はあ、他の人の前では、そんな顔しないでくださいね」
せつ菜「歩夢さんはただでさえ魅力的なんですから」
歩夢「……はあい」
歩夢(……そんなによかったんだ///) ——
せつ菜「湯たんぽ、学校だけじゃなくて、家でもするんですね」
歩夢「せつ菜ちゃんとくっつきたいからね」
せつ菜「しょうがないですね、歩夢さんは」
歩夢「えへへ」
歩夢「それに、外では抱きついたまま歩けないでしょ」
せつ菜「……それなら、今度からは手を繋ぎませんか?」
せつ菜「これなら、くっついたまま歩けますよ」
歩夢「せつ菜ちゃん、天才だよ」
せつ菜「そうですか? まあ、私がしたかっただけなんですけど」 歩夢「私もしてみたいよ」
歩夢「ねえ、今繋いでみてもいい?」
せつ菜「いいですよ」
歩夢「ありがとう! じゃあさっそく……」
ふにふに
歩夢「せつ菜ちゃんの手、柔らかくてすべすべだね」
せつ菜「歩夢さんの手もそうですよ。触られてて気持ちいいです」
ぱー
歩夢「こうして合わせてみると、せつ菜ちゃんの方がちょっと小さいね」
歩夢「おててって感じで可愛い」 せつ菜「……おててはちょっと恥ずかしいですね」
歩夢「私は好きだよ。せつ菜ちゃんのおてて」
せつ菜「……ありがとうございます」
にぎにぎ
歩夢「ふふ、恋人繋ぎだね」
せつ菜「がっちり掴まれていて、歩夢さんのものになったような気分です」
歩夢「実際そうだよね」
せつ菜「ええ、身も心も歩夢さんのものですよ」
ぎゅうう
せつ菜「そういう歩夢さんも、私のものですよね」
歩夢「うふふ、そうだね」
にぎにぎ 大好きは恥ずかしいのにこれはさらっと言えちゃうんだ 歩夢「あ、手、グーにしてもらっていい?」
せつ菜「? いいですけど」
歩夢「貫くのみです!」コツン
せつ菜「! あのときのやつですか」
歩夢「そうだよ」
歩夢「こんな可愛いおててで私にエールをくれたんだよね」
せつ菜「……可愛いおてて、関係あります?」
歩夢「あるよ」 歩夢「私ね、せつ菜ちゃんのステージを見て、スクールアイドルを始めたの」
歩夢「だから、同好会でせつ菜ちゃんを見たときはびっくりしちゃった」
歩夢「だって、あんなに熱いパフォーマンスをしてた子が、私より小さかったんだもん」
歩夢「おててだけじゃない、ちっちゃな体で、私にときめきをくれた」
歩夢「そんなせつ菜ちゃんは私の憧れなの」
せつ菜「……ありがとうございます」
せつ菜「私も歩夢さんのステージが好きなので、やってて良かったです。スクールアイドル」 歩夢「……」
せつ菜「……」
歩夢「……なんか、面と向かって言うとちょっと恥ずかしいね///」
せつ菜「そうですね///」
歩夢「恥ずかしいのがおさまるまで、くっついてよっか///」
せつ菜「そうしましょう///」 まだまだ実力ではせつ菜の方が上なんだろうけどお互い認め合ってる二人いいよね ——
歩夢「もうこんな時間なんだ」
せつ菜「くっついていただけで結構たちましたね」
歩夢「ごはんにしよっか。私、用意してくるね」
せつ菜「私も手伝いますよ!」
歩夢「え、せつ菜ちゃんは待ってていいよ」
せつ菜「いえ、私が手伝いたいんです」
歩夢「うーん、じゃあ一緒にやろっか」
せつ菜「はい!」 ——
歩夢「せつ菜ちゃんには、野菜を切ってもらおうかな」
歩夢「切り方は分かる?」
せつ菜「だいたいは分かりますよ」
歩夢「じゃあお願いしちゃおっかな」
せつ菜「了解です」
せつ菜「……」ザクザク
歩夢「切るの上手だね。普段自分で作ってたりするの?」
せつ菜「親がいないときとかには作ってますね。作るのは好きなので」
せつ菜「でも、あんまり美味しくないみたいなんです」
せつ菜「食べてもらった人に味の感想を聞いても、みんなはっきりと答えてくれないので」
歩夢「そうなんだ。私でよければ今度教えてあげるよ」
せつ菜「ほんとですか! ありがとうございます!」 ——
せつ菜・歩夢「ごちそうさまでした」
せつ菜「歩夢さんが作った料理、とっても美味しかったです」
歩夢「ありがと。せつ菜ちゃんが手伝ってくれたからだよ」
歩夢「少し休んだら、ケーキ食べよっか」
せつ菜「そうしましょう」
歩夢「せつ菜ちゃんは、毎年家族とクリスマスを過ごしてるんだよね」
せつ菜「そうですね。だから、今年はすごく新鮮です」
せつ菜「ちょっと前には同好会でクリスマスパーティーもしましたし」
歩夢「楽しかったよね、プレゼント交換」
せつ菜「はい。皆さんの個性が出てて面白かったです」 甘々なせつぽむSSが今年のクリスマスプレゼントか、GJ 歩夢「またしたいね」
せつ菜「はい、今度はテレビゲームをするのもいいんじゃないでしょうか」
歩夢「いいね。せつ菜ちゃんってゲーム好きなんだっけ」
せつ菜「好きですよ。親が厳しいのでたくさんは出来ませんが」
せつ菜「そういう歩夢さんは結構やってる感じですけど、好きなんですか?」
歩夢「うん、一人でこつこつやるタイプのが好きなの」
歩夢「でも、みんなでわいわいやるのも面白そうだよね」 歩夢「あと、せつ菜ちゃんおすすめのアニメの鑑賞会とかやってみたいかも」
せつ菜「え、いいんですか!」
歩夢「せつ菜ちゃんのプレゼン、その作品への大好きが伝わってくるし、聞いててすごく面白そうだなって思うの」
歩夢「せつ菜ちゃんさえよければ、私と二人のときでもお願いしたいかなって」
せつ菜「分かりました! 紹介したい作品を考えておきますね!」
歩夢「ふふっ、したいことだらけだね、私たち」
せつ菜「楽しいことですし、たくさんあってもいいと思いますよ」
歩夢「そうだね。全部やっちゃおっか!」 少しずつしていけばいいんだよ
続きもたくさん書けるし ——
歩夢「お風呂あがったよ」
せつ菜「お団子がないと、ちょっと大人っぽく見えますね」
歩夢「そう? せつ菜ちゃんは二つ結びだから、普段より子どもっぽいかも」
せつ菜「そうですかね」
歩夢「うん、どっちも可愛くて好きだよ」
歩夢「……ねえ、今日は早めに寝て、明日外でデートしない?」
せつ菜「いいですねそれ」
歩夢「じゃあ、寝る準備しちゃおっか」 ——
せつ菜「これ、二人で一緒にベッドで寝るんですか」
歩夢「そうだけど、床がよかった?」
せつ菜「そんなわけないじゃないですか。歩夢さんと寝させてください」
歩夢「ふふ、そうしようね」
歩夢「あ、そうだ」
歩夢「寝る前に、私からクリスマスプレゼントあげるよ」
せつ菜「え、何ですか?」
歩夢「今あげるから、ちょっと目を閉じててくれない?」
せつ菜「分かりました」
ちゅっ
せつ菜「!?」
歩夢「いい子のせつ菜ちゃんに、私からキスのプレゼントだよ」 歩夢「どうだった?」
せつ菜「……最高です」
せつ菜「けど、これ歩夢さんがキスしたかっただけなんじゃないですか?」
歩夢「……」
歩夢「……そこで鋭くなるのはずるくない?///」
せつ菜「本心を隠したまま、そういうことする方がずるいと思いますよ」
歩夢「分かったよ。じゃあ、せつ菜ちゃんからもプレゼントちょうだい?」
せつ菜「どうしましょうかね、ずるい子の歩夢さんにはあげられませんから」 歩夢「ええ〜!」
せつ菜「嘘です」
ちゅっ
歩夢「へ!?」
せつ菜「えへへ、ちょっとからかってみたくなったので」
せつ菜「歩夢さん、すごく可愛いですよ」
せつ菜「大好きです」
歩夢「……もうっ! せつ菜ちゃんのばかっ!///」
終わり お読みいただきありがとうございました。
クリスマスにかこつけていちゃいちゃしてるせつあゆSSが欲しかったので書きました。
こんな日なのに結構レスしていただけて嬉しかったです。 こんな日なのには草
でも推しが2人とも可愛くて癒された いいねえ
クリスマスだからか、昨日今日はいいSSが多いな ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています