私、近江遥は姉である近江彼方が大好きです。

私は産まれた時からお姉ちゃんの妹だった。

薄らと、記憶の片隅に残っている思い出。
赤ちゃんだった私の手を小さな手で握ってくれたお姉ちゃん。

そんな彼女の表情は笑顔だった。


『えへへ〜。はるかちゃん』

『かなたちゃんは、おねぇちゃんなんだって〜』

『おねぇちゃんはいもうとをまもるこなんだっておかーさんがいってたの! だから』

『はるかちゃんは、かなたちゃんがおおきくなるまでまもってあげるね〜』ニコッ

『だからあんしんしてね。はるかちゃんっ』






遥「う〜ん……むにゃむにゃ……」

遥「おねぇ……ちゃ……」ニコニコ

遥「……ん〜……?」

遥「ん?」パチリパチリ

遥「!!」ガタッ!