かのん「可可ちゃんとみんなの賑やかクリスマス」
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かのんちゃんの部屋
可可「最後にツリーのてっぺんに星のつければ…よし、完成デス!」
かのん「可可ちゃん、ただいまー。わわっ、すごーい!」
可可「おかえりなさい、かのん!部屋の飾り付けが終わりましたよ、どうですか?」 かのんちゃんの部屋
可可「最後にツリーのてっぺんに星をつければ…よし、完成デス!」
かのん「可可ちゃん、ただいまー。わわっ、すごーい!」
可可「おかえりなさい、かのん!部屋の飾り付けが終わりましたよ、どうですか?」 かのん「見違えたよ!部屋中がクリスマス一色で、自分の部屋じゃないみたい!」
可可「ツリーにも手を加えてみたのです。みんなを迎える準備は万全デス!」
かのん「私が買い出しに出かけてる間に、ここまで一人で飾り付けちゃうなんて!」
可可「こういうのは可可にお任せあれ、デス!ちゃんと衣装も用意してあるのデスよ」 かのん「もしかしてサンタ服?」
可可「もちろんデス!この日のためにと、衣装マニアの可可がこだわってこだわってこだわり抜いた、クリスマスを彩るにふさわしい傑作サンタ服デス〜!」
かのん「わあ、どんなのか見せて見せて!」
可可「わかりました、試着も兼ねて一足先にご披露しましょう!」 かのん「やったぁ、楽しみだよ!」
可可「では、着替えますので少々お待ちください!」
かのん「その間に、私はあったかい飲み物を用意してくるね。何がいい?」
可可「心までとろけるような、とびっきり美味しいココアをお願いします!」 かのん「はーい、待っててね」
可可「♪〜」
かのん「ふふっ、鼻歌まじりで楽しそう。サンタ服かぁ。自信ありげな様子だったし、可可ちゃんのことだから、きっとすごく可愛い衣装なんだろうな」 ――――――――
かのん「もう着替え終わったかな。こほん、くーくーちゃーん」
可可「はーあーいー」
かのん「もーいいかーい」
可可「もーいいでーす」 かのん「入るよー」
可可「ホーホーホー!可可サンタが、かのんのところにやって来ましたー!」
かのん「おおー!…んん?」
可可「どうですか、この出来栄え、この着こなし!どこからどう見ても完璧にサンタクロースでしょう!」 かのん「そ、そうだね。どこから見てもサンタ、と言うより、あまりにもサンタすぎると言うか」
可可「あれれ、反応が薄くないデスか?」
かのん(まさかの正統派とは。仮装の域を超えた完成度で、白ひげまで忠実に再現してるのは凄いんだけど)
可可「クリスマスの映画や本を参考に、幾度となく調整を重ねて作り込んだのですが…」 かのん(リアル志向すぎて、期待してたのと違う。もりもりの白ひげと丸メガネで、顔が殆ど隠れちゃってるし…)
可可「もしかしてイマイチでしたか?似合いませんでしたか…?」
かのん「ああ、いや、とっても良くできてるよ。でも、そっちに行っちゃったかーって言うか」
可可「んー?」 かのん「その、もっとこう可愛い系とか、アイドルっぽいのが来るのかなーって思ってたから」
可可「ああ、それならご安心を!そういうのもちゃんと用意していますよ、ホラ!」
かのん「わ、すごく可愛い!これこれ、こういうのだよ!」
可可「スクールアイドルの衣装づくりを応用して、可愛らしさと動きやすさを両立しました!」 かのん「こだわってるんだ、さすがだね!」
可可「かのんに着てもらうのですから、尚更デス!」
かのん「えっ」
可可「えっ?」 かのん「私が着るの?可可ちゃんじゃなくて?」
可可「ハイ!」
かのん「…何故?」
可可「何故と言われましても、スクールアイドルもクリスマスも、衣装がなくては始まりません!」 かのん「いや、言いたいのはそういうことじゃなくて」
可可「ささ、早く試着してみるのです!」
かのん「いやいやいや、このデザインは、私が着るには可愛いがすぎるかなーって…」
可可「そんなことありません、かのんはとっても可愛いのですから!さあ、さあ!」 かのん「えっと、ええっと…お、お揃い!」
可可「お揃い?」
かのん「そう、お揃い!私も、可可ちゃんと同じ衣装でお揃いがいいなー、なんて!」
可可「ああ、残念ながら、この衣装は一着しかないのデス」 かのん「そ、そうなんだ。なら他の服を」
可可「それも無理デス」
かのん「ど、どうして!?衣装ならまだあるんでしょ!」
可可「ひとつひとつ、着る人の身長やイメージに合わせて作っていますので!可可のこだわりは伊達じゃないのデス!」 かのん「くっ、こ、これが衣装係のポテンシャル…!」
可可「とにかく着てみてください、かのんにきっとよく似合います!」
かのん「いや、これは私にはいくらなんでも…」
ガシッ かのん「…えっ?」
可可「着替えないというのなら、仕方がありませんね」
かのん「く、可可ちゃ」
可可「この可可自ら、かのんをサンタさんに変身させてあげマス!」
かのん「待って、笑顔が怖いから、あっ、ちょ、ダメ、やだっ、待」 ……………………………………
恋「お邪魔しました、賑やかでとても楽しかったです」
千砂都「クリスマスはこうでなくっちゃね!」
すみれ「長居した上にお土産までいただいて、悪いわね。ご家族のみなさんにもよろしく伝えてね」
かのん「うん!寒いから気を付けて帰ってね!」 可可「またデスー!」
チクレカス「ういっすー!」
バタン
かのん「ふふっ、楽しかったね」 可可「ハイ、すごく楽しかったデス!みんな嬉しそうで、最高の時間でした!」
かのん「可可ちゃんが色々と準備したり、盛り上げてくれたおかげだよ」
可可「いえいえ、美味しいお料理と、気の合う仲間が居てくれればこそデス!」
かのん「じゃあみんなのおかげってことで!」
可可「ですです!」 かのん「それにしても、恋ちゃんが未だにサンタを信じてるってのには驚いたね」
可可「サンタ姿の可可を見て『本物のサンタについに出会えました!』って、感動してマシタものね」
かのん「だから髭は外しておきなよって言ったのに」
可可「あははっ。でも、誰もサンタの真実を教えることはしませんでした」
かのん「恋ちゃんの夢を壊すわけにはいかないからね、なんとか切り抜けられてよかったよ」 可可「なんとか…ふふっ」
かのん「どうかした?」
可可「いえ、ただの思い出し笑いです。ふふふっ」
かのん「そっか。この後、どうする?」 可可「一休みしたら、可可もお暇しようかと思います。飾りは明日片付けに来ますので、そのままにしておいてください」
かのん「ん…」
可可「本当に楽しかったデス。可可、クリスマスをみんなと過ごせて幸せでした!」
かのん「そうだね。…ねぇ、可可ちゃん」 可可「なんですか?」
かのん「提案っていうか、お願いがあるんだけど。今日は泊まっていかない?」
可可「!」
かのん「みんなさ、家族と一緒に過ごすって言ってたでしょ。私たちも一緒に過ごそうよ」 可可「誘ってもらえたことは、素直に嬉しいデス。しかし、この上さらにご厄介になるわけには…」
かのん「それなら大丈夫、お母さんにはもう話してあるんだ。可可ちゃんさえよければぜひって」
可可「かのん、もしかして可可のために…?」
かのん「それもあるけど、なにより、私がもっと可可ちゃんと一緒にいたいんだ」 可可「…!」
かのん「だから、ね。どうかな」
可可「そんなの、答えは決まっていマス!」ハグ
かのん「わわっ」
可可「可可も同じ気持ちデス!もっとかのんの側にいたいです!」
かのん「…うんっ!」 ――――――――
恋「くしゅんっ」
千砂都「わ、恋ちゃん、大丈夫?寒いから、体冷えちゃった?」
恋「いえ、そういうわけではないのですが」
千砂都「なら、いいんだけど」 すみれ「あるいは、誰かさんが噂したのかもね」
恋「噂?」
千砂都「なるほど。クリスマスに誰かの話題にのぼるなんて、さすが恋ちゃん」
恋「ふふ、からかわないでください」 すみれ「からかってたのは恋の方でしょ」
千砂都「そうそう。サンタのこと信じてる、なんてさ。かのんちゃん、本気にしてたよ?」
すみれ「そりゃそうよ。恋がドッキリを仕掛けるだなんて、普通思わないもの」
恋「ですが、お二人は気付いていたのでしょう?」 千砂都「まあね」
すみれ「可可も察していた様子だったし、気付いてないのはかのんだけ。後でちゃんとネタバラシしておきなさいよ」
恋「まあまあ。かのんさんがご自分で気がつくまで、私たちは見守ろうではありませんか」
千砂都「あははっ。悪い子だねぇ、恋ちゃんも」 すみれ「そんなんじゃ、今年はサンタが来てくれないわよ?」
恋「それは困りましたね、なおのこと、かのんさんには早く気付いてもらいませんと」
すみれ「違いないわ、ふふっ。それじゃ、またね」
恋「今日は本当に楽しかったです。お二人とも、よいクリスマスを」
千砂都「またねー!」 ……………………………………
可可「くー…くー…」
かのん「ふふっ、寝ちゃった。誰よりも楽しんでたし、準備も人一倍頑張ってくれてたもんね。ありがとう」
可可「くー…すー」
かのん「さて、と。本当は直接手渡す予定だったんだけど」
スッ かのん「用意したメッセージカードとプレゼント。枕元に置いた方が、クリスマスらしいよね。朝起きたら、びっくりしてくれるかな」
可可「んぅ…か、のん…」
かのん「嬉しそうないい顔しちゃって。メリークリスマス、可可ちゃん。素敵な夢が見られますように」
終わり クリスマスかのくぅでした。
宣伝となり恐縮ですが、下記はかのくぅの過去作です。よろしければ併せてお願いします。
かのん「可可ちゃんとぽかぽか冬じかん」
https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1638787879/
ありがとうございました。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています