かのん「可可ちゃんとお裾分け」
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かのん「せっかく買ったばかりなのに…もう、私ったら…!」
可可「あれ、かのん?」
かのん「ああ、可可ちゃん!」
可可「お急ぎのようですが、どうしたのデス?」 かのん「ちょうどいいところに!これあげる!」
可可「これは、カフェオレ、デスか?」
かのん「飲もうと思って買ったんだけど、これから部活の関係で集まりがあるのをすっかり忘れてて!」
可可「そういえば、レンレンも部活関連の会議があると言っていたような…」 かのん「一口飲んじゃったし、いらなければ部室に置いといてくれればいいから、とにかく預かって!」
可可「わ、わかりました」
かのん「助かるよ!わわっ、時間が〜!ごめん、また後で!」
可可「あ、かのん!そんなに慌てては…行ってしまいました。カフェオレ…」 ――――――――
部室
可可「〜♪」
すみれ「あら、可可がコーヒー系なんて珍しいわね」
可可「かのんに貰っちゃいマシタ!」 ……………………………………
かのん「おはよー、可可ちゃん」
可可「おはようございマス!」
かのん「今日はちょっと肌寒いね」
可可「はい。曇っているからでしょうか、なおさらそう感じマス」 かのん「ついこないだまで暑かったのに、秋が来るのってあっという間だね」
可可「こうなると、カフェオレもミルクティーも、ホットが美味しくなりマスね」
かのん「わかる、ふわっと香り立つのがいいんだよね。そっか、もうあったか〜いの季節なんだ」
可可「ココアやホットミルクも捨てがたいデス!」 かのん「いいね。ああ、話してたら飲みたくなってきちゃった。美味しいカフェオレで、体も心もぽかぽかに温まりたいよー」
可可「可可、もっとぽかぽかになる方法を知ってマスよ」
かのん「へぇ、どんなどんな?」
可可「それは…えいっ!」ハグッ かのん「わわっ、く、可可ちゃん!?」
可可「えへへっ。こうやってぎゅーってすれば、体も心もぽっかぽかデス!」
かのん「ち、近い、近いから!」
可可「くっつかないと、熱が逃げますので!」 かのん「いや、ちょ、ええっ」
可可「あ!だんだんと体があったかくなって来マシタよ!くっつき効果はてきめんデス!」
かのん「可可ちゃんが近すぎるからだよ〜!」 ……………………………………
可可「かのん、かのん、お昼ご飯にしましょう!」
かのん「うん!あれ、他のみんなは?」
可可「声をかけたのですが、みんな昼休みの間に用事があるとかで」
かのん「そっか。じゃあ、二人で食べよっか!」 可可「今日のお弁当は、ぜひかのんに見て欲しくて!」
かのん「なになに?わ、ハンバーグだ!」
可可「お弁当用のミニハンバーグデス!可可、頑張っちゃいマシタ!」
かのん「ってことは、可可ちゃんが作ったの?」 可可「ハイ!形や大きさが不揃いで、見栄えはいまひとつデスが、味には自信がありマス!」
かのん「すごいよ、美味しそう!」
可可「おひとついかがですか?」
かのん「いいの!?」 可可「そのために作ってきたので!はい、あーん」
かのん「あー…っていやいや、可可ちゃん。さすがにそれは…」
可可「ふふっ、なーんて。冗談デス!」
かのん「な、なんだぁ、急にびっくりしたよ」 可可「いくら可可でも、みんなの目がある中でそんなことしませんよ?」
かのん「あははっ、だよねー」
可可「かのんの気持ちはわかってマス。そういうのは二人きりのときじゃないと、デスよね」
かのん「んん?」 可可「さ、どうぞ!」
かのん「なんか意味深な話ぶりをされたような気がするけど…ま、いっか。いただきまーす」
可可「お味はいかが?」
かのん「…うん」 可可「えっ」
かのん「あの、うん」
可可「も、もしかしてお口に合いませんでしたか?」
かのん「…言ってもいい?」 可可「は、はい」
かのん「…めちゃくちゃ美味しい」
可可「かーのーんー!」
かのん「いや、だってさ、本当に美味しいから言葉が出なくて」 可可「そうならそうと言ってクダサイ!思わせぶりなことをして、心臓に悪すぎマス!」
かのん「ごめんって、味わってただけだから、本当に」
可可「むぅ〜!もうかのんには料理を作ってあげないデス!」
かのん「そんなこと言わずにまた作ってよー」
可可「作りませーん!」
次の週は和風ハンバーグだった。 ……………………………………
かのん「可可ちゃーん!」
可可「かのん!おはようございます!」
かのん「おはよう!さ、行こうか!」
可可「ハイ!…ん?」 かのん「どうかしたの?」
可可「くんくん…かのん、今日はいつもと違う匂いがします」
かのん「あ、気付いた?実はハンドクリームを使い始めたんだ」
可可「おおっ。確かに、かのんの手から匂いがします」 かのん「秋になって乾燥し始めたからね。保湿やケアは大事だし」
可可「デスね。可可も買いにいかねばーと思ってはいたのですが」
かのん「よければ使ってみる?」
可可「ぜひぜひ!」 かのん「じゃあ手を出して。はい、よくぬりぬりして」
可可「わ、いい香り。かのんとお揃いの…」
かのん「気に入ってくれた?香りが良いと、気分も上がるんだよねー」
可可「ハイ!今日は一日、素敵な気分で過ごせそうデス!」 ……………………………………
可可「むぅ…んー?むむむ…」
かのん「可可ちゃん、ミルクティー置いとくね」
可可「うーん…」
かのん「集中してるね。もう遅い時間だけど、まだ頑張るの?」 可可「あとちょっとでデザインが纏まりそうなので、一区切りがつくまでは」
かのん「わかった。でも、あまり根詰めすぎるのはダメだよ。夜更かしはほどほどに」
可可「はい…あ、ミルクティー、ありがとうございます」
かのん「いえいえ。カフェインレスだから眠気覚ましにはならないけど、その分リラックスできると思うよ」 可可「お心遣いに感謝デス!」
かのん「私ももう少し起きてるから、何かあれば声かけてね。くれぐれも、無理しちゃダメだよ」
可可「はいデス!かのんの方こそ、夜更かしは厳禁デスよ!」
かのん「ふふっ、お互いね」 ――――――――
可可「できた…!できたできた、ついに完成しました!見てください、かのん!」
かのん「…」
可可「かのん?」
かのん「すぅ…すぅ…」 可可「ソファに座ったまま眠って…疲れていたのデスね。それなのに、可可の夜更かしに付き合わせてしまいました」
かのん「zzz…」
可可「このままだと風邪をひいてしまいます。起こさないように、そっと持ち上げて…よいしょ、っと」
かのん「んん…」 かのん「あと、少し…ふぅ、無事ベッドに移すことができました。日々の練習のおかげで、可可も力がついてきたということでしょうか」
かのん「くー…くー…」
可可「いつもとは立場が逆になりましたね。安心して眠れるように、今日は可可が手を握っていてあげます」ナデナデ
かのん「んぅ…」 可可「さ、電気を消して…あっ」
マンマル「…」
可可「マンマル。あなたも可可の夜更かしを見守ってくれていたのデスね」
マンマル「?」 可可「ありがとう。ですが、かのんをお姫様抱っこしたことは、可可とマンマルだけの秘密。ないしょ、ないしょ、デスよ?」
マンマル「!」
可可「良い子良い子。千砂都流に言えば、二重丸の良い子デス」
マンマル「〜♪」 かのん「すぅ…すぅ…」
可可「もう一人の良い子は、ぐっすり夢の中みたいデスね」
かのん「ん、ん…」
可可「可愛い寝顔、特等席で独り占めデス。ふぁぁ…おやすみ、かのん」
終わり お裾分けする秋のかのくぅでした。
宣伝となり恐縮ですが、下記はかのくぅの過去作です。よろしければ併せてお願いします。
かのん「可可ちゃんの小春日和とコスプレ日和」
https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1637147849/
ありがとうございました。 乙、いつも新鮮なクーカー助かります
お前がクーカー推しナンバーワンだ スバラシイSSのヒト。いつもありがとうございますクーカー分を補給してくれて助かる ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています