侑「Persona」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
プロローグ。
体がまるで燃えているようだ。
目の前にいる、2メートルはある漆黒の化け物にさっきまで臆していたのに、今は怖くない。
全身の血液は燃えたぎるように勢よく循環しているのが分かる。
頭の中で誰かが語りかけている。
すぐ近くで倒れている歩夢を守るように化け物の目の前に立ち、私は着ている服を掴む。
額に汗が滲み出て、滴る。
だが、眼光は強く鋭く刺すように化け物へと向いている。
・・・汝は我、我は汝。
侑「歩夢、大丈夫!私が・・・なんとかする」
力いっぱい服を引っ張ると私のどこにそんな力があったのかと疑問に思うぐらい簡単に破け、避けた服を宙に投げる。
侑「・・・ペルソナ」
なぜこの言葉が自然と出たから分からない。
だが言わなければならない気がした。
それよりも。
普通ならば私は下着姿になるはず、アニメのヒーローの変身シーンのように光が私を包み、収まり。
私はスーツ姿に。
そして、宙を舞う服は人の形になり。
服から形成されたそれは完全に形をなし、胸に大きく描かれている旭日旗を輝かせていた。
・・・ヒューペリオン。
脳内で告げられた名前だ。 こちらの世界の侑ちゃんが好きだった物で我慢するしかないね そういう趣味や嗜好も変わってるのかな
食べ物の好みなんかも変わるほどだったら結構大変そう 歩夢「そう言えば・・・あんまり聞かないね。スクールアイドルの話」
侑「そうだよね!私もおかしいと思ってたんだよ!今ね。まだ会ってない同好会の人達、スクールアイドルやってる人いないかなと思って動画漁ってたんだけど、全然無かった」
歩夢「ラブライブも?」
侑「そう、ラブライブも無かったの。歴代の優勝者もぜーんぶ無かった事になってた!」
歩夢「なんか不思議だね。あれだけ身近にあったスクールアイドルがこの世界にないなんて・・・」
侑「本当だよね。でも、これってチャンスじゃない?」
歩夢「チャンス・・・?」
侑「まだ誰もやって無いって事はスキマ産業って事だよ!私達がスクールアイドルやれば、他の学校も始めるはず!」
歩夢「うーん。根付いてないなら難しいんじゃ無いかなぁ」
侑「私には見える。また歩夢たちがステージでキラキラ光る姿が!」 ビッグサイトの探索は夜だから一応時間的にも大丈夫なのかな こんな細切れになるくらいならもうちょっとまとめて出してほしい 自分は少しずつでも読めた方が嬉しいかな
どちらでも作者さんの書きやすいように書いてくれたらいいけど リアルの都合もあるだろうしちょっとずつでも更新あった方が安心かな 歩夢「キラキラした姿かぁ。みんなまた同好会やってくれるかな?」
侑「やってくれるよ!記憶を戻したら尚更協力してくれると思う!だから、みんなの記憶とこの地球の時間を戻したいと私は思ってる」
歩夢「・・・それって本当に正しい事なのかなぁ?」
侑「なんで?」
歩夢「・・・ううん。私の考えすぎだと思う。なんでもない」
侑「う、うん」
少し引っ掛かる言い方だっただけに、気になったが間髪入れずに歩夢がまた喋りだす。
歩夢「そう言えばどこの動画サイトでみんなの事探してたの?」
侑「あ、えーと。ほらここだよ」
歩夢に色々な動画が並んでいるスマホの画面を見せる。
歩夢「あー。そこ私もよくそこで蛇の動画とかよく見てる。つい見過ぎて夜更かししちゃうよね」
侑「だよねー」
歩夢に画面を見せながら、サイトを下にスクロールする。
歩夢「・・・えっ!?」
侑「ど、どうしたの?」 歩夢「ちょっと戻って!」
侑「う、うん。ここぐらい?」
歩夢「もうちょっとだけ!」
歩夢は私のスマホを人差し指でスワイプし始める。
歩夢「ほら、ここ!この動画!」
侑「うーん?この動画がどうかしたの?」
帽子を被った女の子二人がマイクを持って向かい合っているサムネイルだ。
他のおすすめで出ている動画はプロのアイドル達の動画ばかりなのでこの動画だけ少し異質な感じだ。
何が異質かと言うと、アイドルのようなキラキラした服装は着ていないと言う点だ。
向かい合ってる女の子二人共、なんだろう・・・ラッパーっぽい服と言うのだろうか?パーカーとジーンズを着ていて、一人は帽子の上にパーカーのフードを被っている。
もう一人の方はと言うと、履いてるジーンズが凄く特徴的で、ダメージジーンズなんだけど穴が空いてる箇所が膝だけじゃない。
太ももや至る所に虫に喰われたような穴が空いている。
歩夢「これ、エマさんだよ!」
歩夢はその帽子の上にフードを被ってる女の子を指差して言った。
侑「えー。違うよー」 どちらの世界が偽物とか間違ってるというのは違うだろうしね 歩夢「絶対そうだよ!ほら、胸も大きいよ?」
侑「確かに大きいけど・・・って言うかエマさんの事胸で判断してるの?」
歩夢「もう!違うよ!とにかく、動画再生してみて!」
侑「私は違うと思うんだけどなー。エマさんのイメージとかけ離れてるし」
動画の説明文には国立音ノ木坂学院代表エマヴェルデVS私立浦の星学院代表小原鞠莉と書いてある。
侑「わっ、本当にエマさんだった」
歩夢「ね、言ったでしょ?」
侑「それにしても代表の前の高校って出身校って事かなぁ?」
歩夢「多分、そうだと思う。エマさんはこの時間軸では虹ヶ咲に通っていないみたいだね」
侑「なんか悲しいね・・・」
歩夢「とにかく動画見てみようよ!」 司会『先行MCシャイニーマリー後攻MC卵かけご飯。ファイトッ!!!』
鞠莉『イェー!みんな手を上げてー!いいからみんな手を上げて!みんな手を上げてー!いいからみんな手を上げてー!見て見て!この人手を上げていない。つまりはこいつは仲間外れ!カナダから来た外国人?日本来てラップしてる。どこ言ったの愛国心?ステージの上で私があなたを殺しますそりゃもう酷いくらいに残酷に!』
エマ『はいはい、全く入ってこない。こいつの話。だから棒立ち。まるでカカシ。見てると何だか私の方まで悲しい。こいつはまだまだ剥けてない蛹。いい?形より中身、見据える高み。どう?この硬い韻?サンシャインつまりは太陽。私に勝つなんてまるでファンタジー。今日あなたはだいぶアンラッキー』
鞠莉『結局韻だけじゃん!それじゃ変わらない審査員の審査結果!あなたを倒して私は一攫千金にちっちゃく前進する。こいつのラップ全然ダメ!そんなんで勝つだなんて千年早ぇ。それじゃ減点だね!シャイニー!眩い光で掴む明るい未来!』
エマ『もうすぐ消える眩い光!そうだなまるで線香花火!優勝すると心に誓い。明るい未来は手の中に!みんな私の声を聞いてくれ!私はこの場所から独立直立で立って行くスタイル!すでに保ってるモチベーション!優勝候補にノミネート!エマon the microphone!バイバイ鞠莉さんごきげんよう!』 Aqoursはラップグループなのかな
スクールアイドルの代わりにラップバトルかw 二人のラップが終わる。
観客達は盛り上がっております、歓声が中々止まない。
侑「す、すごいね!」
歩夢「何だかよく分かんないけど二人共かっこよかったね!」
司会の人が勝敗を付けますと言っている。
どうやら、勝敗は観客が決めるようで声が大きかった方が勝ちみたいだ。
まずはエマさん。
観客の声がはかなり大きい。
そして対戦相手の鞠莉さん。
こちらもかなり大きい・・・がエマさんよりかは若干小さいように私は聞こえた。
司会の人は悩みもう一度聞く。
声の大きさは変わらない。
勝者はエマさんに決まり、なんと優勝したようだ。 スクールアイドルがない世界だしラップバトルに憧れて留学してきたのかな 歩夢「エマさん凄いね!」
侑「うん!何だか私まで熱くなって来ちゃったよ!会えないかなぁ?」
歩夢「うーん。音ノ木坂だから会えなくは無いと思うけど・・・あ、その動画っていつの?」
侑「えーと。去年のだ。去年の9月」
歩夢「去年かぁ。こんなに大勢の観客がいるしエマさん人気者になってそうだね」
侑「確かに、でも会ってみたいなぁ。こっちのかっこいいエマさんにも」
歩夢「私も!エマさんが他の学校に通ってるって事はまだ会ってない人も他の学校に通ってる可能性あるのかなぁ?」
侑「愛ちゃんはそうっぽいよね。あとは彼方さんとしずくちゃんだね」
歩夢「逆に同じなのは果林さんに璃奈ちゃんあとはかすみちゃん」 最悪エマさんは留学してきてない可能性もあったと考えると音乃木坂でよかったね しずくとかも地元の高校に通ってても不思議はなさそう 侑「あ、もしかしたらさ・・・嫌な事考えちゃったんだけどもしかしたらだよ?東京にいないって可能性もあるよね・・・」
歩夢「確かに・・・。学校も性格もみんな違うもんね・・・」
侑「・・・あれこれ考えると頭がパンクしそうだね。ただでさえ非現実な事ばかりだから・・・。何にしても今はかすみちゃんを助ける事が先だね」
歩夢「かすみちゃんを助けた後はどうするの?もし私達と同じようにペルソナ能力が覚醒したとしたら、ビックサイトを手伝ってくれるかなぁ?」
侑「そこは分かんない。危険だし強要は出来ないもんね」
歩夢「でも、かすみちゃんはきっと前の時間軸の方が良いって思うよね」
侑「まぁ・・・ね」
歩夢「・・・とりあえず何か食べに行かない?お腹が膨れればいい考えが浮かんで来ると思う」
侑「甘い物がいい!どうする?」
歩夢「パンケーキ食べたいかな?」
侑「お、いいねぇ〜。じゃ行こっか!」
歩夢「うん!」 そもそも生きてない可能性もありそうだけどかすみの自殺も止められたし
シャドウ絡み以外なら運命から外れる死は避けるように世界が動くのかな 情報収集も探索も仲間が増えないことにはなかなか捗らないね 4/16(土)
【夜】
今日も一日、璃奈ちゃんからの連絡はなさそうだと思った矢先、璃奈ちゃんから連絡が来た。
送られて来たライン。
それはかすみちゃんの住所だった。
それと、あとはあなた達に任せると一文も添えられていた。
歩夢とも連絡を取り、明日かすみちゃんの家へ伺う事が決定した。
対して面識がない私達ががいきなり家に押し掛けて困惑するだろうけど、かすみちゃんを救う為だ。
歩夢と協力してかすみちゃんの記憶を元に戻さなきゃならない。
まずは私達をかすみちゃんに受け入れさせる所から・・・。
果たして出来るだろうか?
この世界のかすみちゃんは色んな事に精神的に追い詰められていて、しかも私達は赤の他人だ。
赤の他人の私達がかすみちゃんに何か励ましの言葉を言っても余計嫌われるような気がする。
悪い方へ考えてしまうのはきっとこの世界の私の記憶をのせい。
だからこれ以上、考えるのはよそう。
・・・明日は出来る事をやるだけだ。 素人だと報道されてる以上のことは難しそうだしあとはもう出たとこ勝負だね 変に詳しすぎても警戒されそうだから勢い重視でもよさそう 1です。
更新が遅くなり申し訳ないです。
行き当たりばったりで書いており、この先の展開を考えながら書いてしまうとどうしても更新が今より遅くなってしまいます。
当初はかすみちゃんが自殺未遂したり、キャラの性格の大幅な変化は考えておらず、虹ヶ咲でペルソナを書きたいと勢いで立ててしまいました。
なので一度スレを落として話を練ってからまた書きたいと思っておりますので一度スレを落として下さい。
読んでいただいて支援して下さった方ありがたいです。
話を書くのはとても楽しいのでお待たせするかもしれませんが続きを書きたいのですみませんが時間を下さい。 面白く読んでたから残念だけどまた続き始まるのを楽しみにしてます ここまで面白かった
戻ってくるのを楽しみにしてます ペルソナの設定とかスーツ設定とかカッコよくて好きだから頑張ってくれー ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています