かすみ「もしかして、ヤギのお散歩ですかぁ？」 侑「うん、そんなところ」 「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
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〜ある日の昼休み〜
侑（はぁ、先日は酷い目に遭ったなぁ･･････）
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
侑「よしよし･･･ ペロペロちゃん、いま小屋から出すからね〜」
ｷﾞｨｯ･･･
侑「さて、天気も良いしお散歩行こうか」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
副会長「──あ、高咲さん！」
侑「ん？」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
侑「副会長！？」
副会長「先日は大変でしたね」
侑「私なんか夏服2着も無くなったから親に散々怒られたよ〜」 ｱﾊﾊ
副会長「私もです！ 制服を子ヤギに食べられたなんて信じて貰えませんからね〜」 ｱﾊﾊ
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
副会長「今日は飼育小屋から出してお散歩ですか？」
侑「うん、ペロペロちゃんも小屋の中にいるよりいいのかと思って」
副会長「ストレス発散になるでしょうしね」
・
・
・
ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ･･･
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
侑「ところで副会長、散歩付き合ってくれるの？」
副会長「高咲さん･･･ あれ以来、私もたまに餌やりに来てるんですよ」
侑「そうなの！？ 悪いね」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
副会長「高咲さんも飼ってるならもっとしっかり見てやって下さい」
侑「た、たしかに･･･ 完全に面倒見切れてるとは言いがたいね･･････」
侑「はっ！？」
侑「ま、まさか！？ 副会長･･･ 夜な夜な飼育小屋に来て･･････」
副会長「なっ！？」
副会長「た、たしかに･･･ あ、あれはなかなか良かったですが･･････ 私はそこまで変態ではありませんから･･････」 ﾀﾗﾀﾗ･･･
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
侑「私のペロペロちゃんに変なこと覚えさせないでよね･･････」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
副会長「そんなことしませんよ！ 大体にして、不純な動機でヤギ飼い始めたのは高咲さんでしょう！」 侑「ぎくっ･･･」
侑「ま、まぁね･･････」 ﾀﾗﾀﾗ･･･
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
エマ「────おーい！ 侑ちゃーん！」
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ･･････
侑「あ、エマさん！！」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
エマ「ペロペロちゃんのお散歩？」
侑「うん！ たまには気分転換でね」
エマ「よしよーし」 ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
侑「やっぱペロペロちゃんもヤギの扱いに慣れてるエマさんには心開いているような気がするね」 ﾆｺｯ
エマ「そう？ それなら嬉しいな」 ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
エマ「じゃ！ 私用事あるから〜」 ﾆｺｯ
侑「うん！ また部活で〜！」
副会長「まさか白昼堂々と襲わせるのかと思ってヒヤヒヤしましたが･･････」
侑「いやいや、ペロペロちゃんに舐めさせるのはもう制服2着食べられて懲りたから･･････」
副会長「そうですか･･････ それならエマ・ヴェルデさんも変な被害に遭わなくて済みますね」
侑「私は真っ当なヤギ飼いを目指すことにしたから･･････」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
副会長「なんか逆に不安になりますね･･････」
・
・
・
侑「あ、あそこにいるのは同好会の一年生達･･････」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」 ｼｭﾊﾞｯ
侑「あっ！ ペロペロちゃんどこ行くの！」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ･･････」
侑「待って〜！」
・
・
・
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
璃奈「あれ？ 子ヤギだ」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
しずく「な、なんでこんなところに子ヤギがいるのだろう･･････」 かすみ「あ！ これって、エマせんぱいと果林せんぱいが言ってた侑せんぱいが飼ってるという子ヤギじゃないかなぁ？」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
侑「────おーい！」
･･････ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ
璃奈「あ、侑さん」
侑「はぁ、はぁ･･････」
侑「ごめんごめん！ 3人共！ ペロペロちゃんが迷惑掛けてない？」
しずく「いえ、ただ近づいてきただけですよ」
侑「そっか、それなら良かった･･････」 ﾎｯ
かすみ「もしかして、ヤギのお散歩ですかぁ？」
侑「うん、そんなところ」 ﾆｺｯ
璃奈「ヤギさん、可愛い」
侑「あっちに飼育小屋があるから、良かったらたまに見に行ってあげてよ」
しずく「いいんですか？ ありがとうございます」 ﾆｺｯ
副会長「────高咲さーん！」
侑「あ、副会長！」 副会長「やはり放し飼いは無理があるのでリードくらい付けましょう」
侑「そうだね」
副会長「とりあえず犬同好会から貰って来たので、付けてみましょうか」
ｶﾁｬｶﾁｬ･･･
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ！！」 ｶﾞｯ
副会長「きゃっ！」 ﾄﾞｻｯ
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ･･････」
璃奈「ヤギさん、怒ってる」
侑「今まで付けたこと無かったから嫌なのかも」
副会長「いたたた･･････」
しずく「無理に付けないほうがよろしいのでは･･････」
副会長「急には無理ですかね」
侑「徐々に慣れさせて行くしかないだろうね」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
侑「じゃ、3人共また部活で！」
かすみ「はーい！」 ﾆｺｯ
────
── 〜飼育小屋〜
ｷﾞｨｯ
侑「はい、ペロペロちゃんお疲れさま」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
副会長「高咲さんも後でリード取り付けできるか試してみて下さい」
侑「うん、わかった」
侑「ペロペロちゃんまたね」 ﾆｺｯ
侑「副会長、行こ？」
副会長「はい」
────
── 〜放課後〜
かすみ「ねぇしず子ぉ〜」
しずく「どうしたの？ かすみさん」
かすみ「部活行く前に侑せんぱいの子ヤギ見に行かない？」
しずく「え？ 気に入ったの？」
かすみ「うん、なんだか近くで見てたらかわいくて〜」 ﾆｺﾆｺ
しずく「別にいいけど、侑さんに断らないとダメなんじゃないかな」
かすみ「侑せんぱい、たまに見に行って〜って言ってたからいいんじゃないかなぁ」
しずく「そういえばそうだったね」
かすみ「じゃあ行ってみよう〜！」 ﾆｺｯ
────
── 〜飼育小屋〜
かすみ「あっ！ ここだここだ〜」
しずく「ヤギさんいる？」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
かすみ「あ、鳴き声が聞こえるね」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
ｷﾞｨｯ･･･
副会長「おや？ あなたたちは･･････」
しずく「あ、生徒会副会長さん！」
副会長「お昼休みにもお会いしましたね」 ﾆｺｯ
かすみ「副会長さんも侑せんぱいの子ヤギの面倒見てるんですかぁ？」
副会長「はい、先日からたまに様子見と餌やりをしています」
しずく「そうなのですね」 かすみ「子ヤギ見てもいいですかぁ？」
副会長「ええ、どうぞ？」
ｷﾞｨｯ
しずく「失礼します･･････」
副会長「あ、慣れていないならあまり近づかないで下さいね･･････ あっ！」
しずく「きゃっ！」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」 ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ
しずく「び、びっくりした･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
副会長「少し離れて見た方がいいですよ」
かすみ「しず子舐められてたね」 ｱﾊﾊ
副会長「手を舐められた程度ならどうってことないですが･･････」
しずく「と、おっしゃいますと？」
副会長「いえ･･･ 何でもありません･･････」 副会長「ただ、夜は近寄らないようにした方がいいです」
かすみ「何かあるんですかぁ？」
副会長「ま、まぁ･･･ 飼われている動物とはいえ、ヤギはヤギですからね」
しずく「？？」
かすみ「とりあえず、危険な目に遭ってからでは遅いということですかねぇ」
副会長「そんな感じです」 ﾆｺｯ
────
──
〜部活動終了後〜
かすみ「ねぇねぇしず子ぉ〜♪」
しずく「どうしたの？ かすみさん」
かすみ「もう一度、侑せんぱいの子ヤギのところ行ってみようよ〜」 ﾆｺﾆｺ
しずく「え！？ 副会長からさっき注意受けたじゃん」
かすみ「大丈夫だよぉ〜 何だか気になるじゃん！」
しずく「え〜･･･ 私電車の時間もあるし帰るんだけどなぁ」
かすみ「ちょっとだけだからぁ！」
しずく「うーん･･････ じゃあ少し見るだけね？」
かすみ「おっけ〜！」 ﾆｺﾆｺ ────
──
しずく「さっきと違って薄暗いね･･････」
かすみ「子ヤギが凶暴化するとか！？」
しずく「それはさすがに怖いよ･･････」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
かすみ「あ！ 子ヤギの鳴き声だ！」 ﾀﾞｯ
しずく「かすみさん！？」
かすみ「近くまで行ってみよう♪」
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ･･･
かすみ「いるかなぁ？？」
しずく「そりゃいるでしょ･･････」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
ﾋｿﾋｿ･･････
しずく「あれ？ 小屋の中から声がしない？？」 かすみ「もしかして侑せんぱいが来てるとか？？」
しずく「副会長さんの可能性もあるね」
ﾋｿﾋｿ･･････
かすみ「何話してるんだろ･･････ 1人では無さそうだけど･･････」
ｷﾞｨｯ
しずく「かすみさん！？ 勝手に開けたらダメでしょ！」
かすみ「大丈夫大丈夫！ 中に人いるんだからぁ〜」 ・
・
・
副会長「ふぅ･･･ 今度は大人しくリードをつけることが出来ましたね」 ﾎｯ
侑「そうだね」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
侑「これだと小屋の外に出した時もどこかに繋いだり出来るし安心かも」
副会長「そうですね。あと、小屋の中にいるときも制服を食べられずに済みます」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
侑「ねぇ･･･ 副会長？」
副会長「どうしました？？」
ｷﾞｭｯ
副会長「だ、だめですよ･･････ こんなところでは･･････」
侑「こんなところだから誰にも見つからないんだよ」
副会長「あっ･･････」
侑「･････････んっ」
副会長「････････････」
侑「････････････」
副会長「･･････ はぁ、はぁ･･･」
・
・
・
ｶﾞﾀｯ
侑「！？」
副会長「！？」
副会長「だ、誰かいるのでは！？」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
侑「いや、ただの物音だよ」
侑「じゃ、続き･･････」
副会長「ま、まって･･････ こんなところじゃ･･････」 ・
・
・
かすみ「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ･･･
しずく「かすみさん･･･ どうしたの？ 固まって･･････」
かすみ「し、しず子･･････ なんで夜に近づくなって言ったのか･･････ そういうことだったんだ･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
しずく「え？？」
かすみ「見つからないように離脱しよう･･････」 ｿﾛｰﾘ ｿﾛｰﾘ
しずく「ど、どういうこと？？」
・
・
・
「────あっ･･･ ダメ･･･高咲さん･･････」
「────んっ･･･ はぁっ･･･」
・
・
・
しずく「え？ え？」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
しずく「中にいるのは侑さんと副会長さん？？」 かすみ「そ、そうみたい･･････」
しずく「なんであの2人が･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
かすみ「わからないよ･･･ でも昼休みも2人でいたし･･････ そういうことなのかも」
しずく「ええっ･･････」
かすみ「とりあえず、見つかる前に逃げよ？」
しずく「うんっ」
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ･･････
────
── かすみ「はぁ、はぁ、はぁ･･････」
しずく「はぁ･･･ はぁ･･･」
しずく「頭の整理が追いつかないよ･･････」
かすみ「飼育小屋の中をチラッと覗いた時は、間違いなくキスしてた･･････」
しずく「き、キス！？」
かすみ「うん･･･ あと、侑さんが副会長さんの制服脱がせようとしてた･･････」
しずく「ええ〜･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
かすみ「そ、そういうことなんだよ･･････」
しずく「･･････」
かすみ「しず子、付き合わせてごめんね」
しずく「うん、いいよ」
かすみ「とりあえず、駅まで送るよ」
しずく「ありがとう」
────
── 〜駅〜
しずく「かすみさん、ありがとう。また明日」 ﾆｺｯ
かすみ「うん、またね」
かすみ「･･････あ、今日見たことは内緒にしておこうよ」
しずく「そうだね･･････」
かすみ「････････････」
しずく「かすみさん、どうかした？」
かすみ「しず子、まだ時間大丈夫？？」
しずく「ま、まぁ･･･ 大丈夫といえば大丈夫かな」
かすみ「実は私も今頃になって気持ちが落ち着かなくなってきて･･････ その･･････ あんな現場初めて見たし･･････」
しずく「わかった、落ち着くまでもう少し一緒にいようか」 ﾆｺｯ
かすみ「ありがとう･･･ しず子」
────
── 〜カラオケ店〜
かすみ「思いっきり歌えばモヤモヤした気持ちも晴れるよね」 ﾆｺｯ
しずく「そうだね」
かすみ「しず子何歌う？」
しずく「うーん、かすみさん歌いなよ」
かすみ「うーん･･･ じゃあ･･････」
かすみ「････････････」
しずく「ん？ 歌わないの？」 かすみ「私達は1年生だし･･･ ああいうの全然分からないけど･･････ 上級生の先輩達は、ああいうこと普通にするのかな･･････」
しずく「え？ 突然どうしたの？」
かすみ「侑せんぱいと副会長さん･･････ 実は恋人なのかな･･････」
しずく「それは分からないけど･･････ そうなんじゃないかな･･････」
かすみ「だよね、昼休みもなんか自然と2人でいたし･･････」
かすみ「さっきも･･････」
しずく「いつからなのか、どういうきっかけでそうなったのか･･････ たしかに気になるかもね」
かすみ「でしょ？」
しずく「･･････うん」
かすみ「････････････」
しずく「････････････」 かすみ「し、しず子は･･･ 恋人とか･･････ 欲しいと思う？」
しずく「え！？」
しずく「･･････そ、そんなの分からないよ･･･」
かすみ「･･････もしだよ？ もしだからね？」
しずく「ん？」
かすみ「私がさ･･････ しず子に恋人になって欲しい〜って言ったらしず子はどう思う？？」
しずく「え！？」
しずく「そ、そんな･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
かすみ「････････････」
しずく「････････････」
かすみ「ご、ごめん･･････ 変なこと聞いて･･････」
しずく「う、うん･･････」
────
── かすみ「結局歌わなかったね」 ｱﾊﾊ
しずく「そういう時もあるよ」
かすみ「無駄な時間使わせたから私全部払うから」
しずく「わ、割り勘でいいよ！」
かすみ「いいのいいの」
・
・
・
しずく「もう夜だね」
かすみ「ごめんねしず子･･････」
しずく「気にしないで」 ﾆｺｯ
かすみ「また駅まで送るよ」 しずく「1日で2回も駅に送って貰えるなんて面白いね」 ﾆｺｯ
ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ･･･
かすみ「しず子？」
しずく「ん？」
しずく「！」
かすみ「････････････」 ｷﾞｭｯ
しずく「かすみさん･･････」
かすみ「手、繋ぐの嫌？」
しずく「そんなことないよ」 ﾆｺｯ 急用で出掛ける
ほぼほぼ終わりなんだけどコピペしてる時間がない どうしてssの作者はすぐ急用ができてしまうんですか！？
楽しみに待ってます！！ ────
──
〜翌日・昼休み〜
かすみ「──ごめ〜ん！ しず子！ 待った？？」
しずく「かすみさん！ 私も今来たところだよ」 ﾆｺｯ
しずく「今日はどこでお弁当食べようか」
かすみ「天気もいいし中庭でいいんじゃない？」
しずく「うん、賛成」
かすみ「ん？ りな子は？ 愛せんぱいのところかな？」
しずく「うん、そうみたい」
・
・
・
かすみ「よし！ この場所確保〜♪」
しずく「良い場所取れたね」
かすみ「食べよ食べよ〜」
かすみ「いただきまーす！」
かすみ「はむっ･･･ むぐっ･･････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞ
しずく「かすみさん･･･ そんなにがっつかなくても･･････」 ｱﾊﾊ
しずく「お腹空いてたんだね･･････」 かすみ「･･････」 ﾓｸﾞﾓｸﾞ
かすみ「････････････ん？」 ﾓｸﾞﾓｸﾞ
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ･･･」 ﾉｿﾉｿﾉｿ･･･
かすみ「あれ？ 侑せんぱいの子ヤギじゃない？？」
しずく「ホントだ･･･ リード引きずってるけど、逃げて来たの？？」
かすみ「ど、どうだろう･･････ てか、こっちに向かって来てるよね･･････」
しずく「うん･･････」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
かすみ「き、きた！？」 ﾋﾞｸｯ
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
かすみ「た、食べ物分けて欲しいのかな！？」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」 ﾍﾟﾛﾍﾟﾛ
しずく「きゃあああっ！」
かすみ「し、しず子！？ 逃げて！」
しずく「ああっ･･････ お尻舐められたよぉ･･････」
かすみ「だ、大丈夫？？」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
侑「────おーい！」
しずく「ん？ 侑さんだ」
ﾀｯﾀｯﾀｯﾀ･･････
侑「ごめん！ 2人共大丈夫？？」 ﾊｧ ﾊｧ 副会長「すみません･･･ せっかくリードを付けたのですが、高咲さんが手を離してしまったものですから･･････」
侑「ごめんごめん･･･ リード付けた意味がないよね･･････」 ｴﾍﾍ
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
しずく「そうだったんですね･･････」
侑「今度は副会長がペロペロちゃんのリード持ってよ」
副会長「別にいいですが、飼い主は高咲さんですよね」
侑「そ、そうだけどさ･･････」
副会長「仕方ないですね･･････ まったく･･････」
かすみ「････････････」
侑「ん？ かすみちゃん、どうかした？」
かすみ「侑せんぱいと副会長さんって、昨日も昼休みに一緒にいましたけど、どういう関係なんですか？」
侑「え･･･」 ﾋﾞｸｯ
副会長「あはは･･･ 子ヤギのお世話が大変なだけで、一緒にいるわけでは･･････」
かすみ「昨日、下校する前に実はまた飼育小屋に行ったんです･･････」
侑「そ、そうなの･･････！？」
かすみ「そ、その時･･････」
しずく「か、かすみさん！？」
副会長「あ、あ･･････」
かすみ「い、いえ･･････ 何でもありません！」 ﾆｺｯ
侑「そ、それならいいけど･･････」 ｱﾊﾊ
副会長「で、では･･･ 私達は子ヤギを飼育小屋に戻しますので失礼しますね･･････」
しずく「は、はい」
侑「じゃあね･･･ 2人共･･････」
侑「行くよ？ 副会長」
副会長「はい･･････」
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
かすみ「････････････」 ・
・
・
しずく「か、かすみさん！？ さっき凄く気まずかったよ！」
かすみ「ご、ごめん！ でも･･････なんか気になって･･････」
かすみ「あんなところ見ちゃったから･･････ 凄く意識してるのかも･･････」
────
──
〜同好会・部室〜
侑「ゴメン！ 今日は少し早いけど上がらせてもらうね」
せつ菜「あ、はい･･･ お疲れ様でした」
果林「侑が早く帰るなんて珍しいわね」
侑「それじゃ！」
ﾊﾞﾀﾝｯ
かすみ「････････････」
・
・
・
せつ菜「では、本日の練習はここまでにしましょう」
一同「お疲れさまでした」
しずく「かすみさん、練習終わったしどこか寄ってく？」
かすみ「････････････」
しずく「どうしたの？ 窓の外ばかり見て･･････」
かすみ「あっちの方に飼育小屋あるでしょ？」
しずく「う、うん」
かすみ「侑せんぱいと副会長らしき人影が見えたんだよね･･････」
しずく「そ、そうなんだ･･････」
かすみ「やっぱり、そんなに夢中になっちゃうのかな･･････」
しずく「え？」
かすみ「しず子、帰る前にちょっといい？」
しずく「うん」 ────
──
しずく「かすみさん、もうみんな帰られて部室にいるのは私達だけだけど･･････」
かすみ「いいの、2人きりになりたかったから」
しずく「そうなんだ」
かすみ「ねぇしず子･･････」
しずく「ん？」
かすみ「侑せんぱいと副会長さんのこと･･･ どう思う？」
しずく「ど、どうって･･････ とりあえず･･･ 何かあるのは間違いないよね･･････」
かすみ「私、恋愛なんて漫画の中でしか知らなかったから･･･ まさか現実で、目の前で･･･ あんな光景見かけるなんて思ってもみなかったから･･････ 凄く動揺してる」
しずく「そうなんだ･･････」
かすみ「昨日のカラオケ屋の帰りさ･･･ 手、繋いだでしょ？」
しずく「うん･･････」
かすみ「私ね、凄くドキドキしたんだ･･････」
しずく「そ、そうなんだ･･････」
かすみ「私、しず子のことは大好きだけど･･･ それは友達としての好きだと思ってたんだけど･･････」
しずく「え･･･？」
かすみ「･････････えーと･･･」 ﾓｼﾞﾓｼﾞ
かすみ「その･･････」 ｼｭﾝ
しずく「か、かすみさん･･････」
かすみ「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
しずく「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ かすみ「あのね･････････」
しずく「うん･･････」
かすみ「私･･･ しず子のこと･･････ 好き･･････」
しずく「か、かすみさん･･････」
かすみ「････････････ふぅ」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
かすみ「し、しず子は私のことどう思うの？」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
しずく「か、かすみさん･･･ 突然･･････ そんな･･････」
かすみ「い、嫌だったかな･･････」 ｳﾙｯ
しずく「そ、そうじゃなくて･･････！」
しずく「あの･･････ 私も･･･ す、好き･･････ だよ」
かすみ「ほ、ほんと？？」
しずく「うん･･････」
かすみ「よ、良かった･･････」 ﾎｯ
かすみ「はぁぁぁぁ･･････」 ｶﾞｸｯ
しずく「か、かすみさん！？」 ﾊﾞｯ
かすみ「ご、ごめん･･････ なんか一気に力抜けちゃった･･････」 ｱﾊﾊ
しずく「さ、掴まって･･････」 ｸﾞｲｯ
かすみ「ありがとう･･････ っと･･･」 ﾌﾗｯ
しずく「うわぁ！ あぶな！」 ｱﾀﾌﾀ
かすみ「ご、ごめん！ バランス崩しちゃった！」
しずく「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ しずく「か、かすみさん･･････ 顔･･･ 近いよ･･････」
かすみ「そ、そうだね･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
かすみ「･･････」
しずく「････････････」
かすみ「私･･･ キスしてみたい･･････」
しずく「え？」
かすみ「侑せんぱい達がしてたように･･････」
しずく「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
かすみ「い、いいよね･･････」
しずく「･･････」 ｺｸｯ
かすみ「！？」
かすみ「･･････い、いいの？」
しずく「うん･･････」
かすみ「････････････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
しずく「････････････ま、まだ？？」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ
かすみ「じゃあ･･････」
しずく「･････････んっ」
かすみ「････････････」
────
──
ﾃｸ ﾃｸ ﾃｸ･･････
かすみ「しず子、帰る前に子ヤギさん見に行ってもいい？」
しずく「いいけど、侑さん達いるんじゃ･･････」
かすみ「行くだけ行ってみよう」
・
・
・
〜飼育小屋〜
「ﾒ゛ｪｪｪｪｪ」
しずく「あ、ヤギさんいるみたい･･････ 鳴き声がするね･･････」
かすみ「中にはヤギさんしか居なそう･･････」 ｷｮﾛｷｮﾛ
しずく「なんでここに来ようと思ったの？」
かすみ「いや、ヤギさんがきっかけになったし、ヤギさんのおかげなのかなって･･････」 ｴﾍﾍ
しずく「そういうことね」 ﾆｺｯ
璃奈「────あ、かすみちゃんとしずくちゃんだ」
愛「────ホントだ〜」
かすみ「り、りなこ？」 ｸﾙｯ
璃奈「侑さんのヤギさんに会いにきたの？」
かすみ「う、うん･･････ そだね〜･･･ あはは」 愛「ん〜？ かすかすとしずく〜･･････」 ｼﾞｰｯ
しずく「な、なんですか！？」 ﾋﾞｸｯ
愛「ははーん･･････」 ﾆﾔｯ
かすみ「な、なんですかぁ！ それにかすかすじゃないですぅ！」
愛「りなりーの予想通りだったんじゃない？」 ﾆｺｯ
璃奈「うん」
愛「ま、ヤギさんに挨拶しておくといいよ！」
かすみ「い、意味がわからないですぅ！」
璃奈「ヤギは古代ヨーロッパで悪魔の象徴みたいなところあるでしょ？」
しずく「まぁ、ヤギの顔をした悪魔とかありますもんね」
璃奈「それと、ヤギは性的欲求の象徴のような意味合いもあるらしい」
かすみ「は、はえ〜！？」 ﾋﾞｸｯ
愛「御利益あるといいね！」 ﾆｺｯ
かすみ「え？ え？」
しずく「そ、そそそそそそれって･･････」 ﾋﾞｸｯ
〜おしまい〜 まさかのしずかすありがとう！
ペロペロちゃんナイス！ 乙
変態チックな題材だったけどしずかすの2人のやり取りは可愛くて癒やされた ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
