〜ある日の昼休み〜


侑(はぁ、先日は酷い目に遭ったなぁ・・・・・・)

 「メ゛ェェェェェ」


侑「よしよし・・・ ペロペロちゃん、いま小屋から出すからね〜」


 ギィッ・・・


侑「さて、天気も良いしお散歩行こうか」

 「メ゛ェェェェェ」


副会長「──あ、高咲さん!」


侑「ん?」

 「メ゛ェェェェェ」


侑「副会長!?」

副会長「先日は大変でしたね」

侑「私なんか夏服2着も無くなったから親に散々怒られたよ〜」 アハハ

副会長「私もです! 制服を子ヤギに食べられたなんて信じて貰えませんからね〜」 アハハ

 「メ゛ェェェェェ」


副会長「今日は飼育小屋から出してお散歩ですか?」

侑「うん、ペロペロちゃんも小屋の中にいるよりいいのかと思って」

副会長「ストレス発散になるでしょうしね」





 テク テク テク・・・

 「メ゛ェェェェェ」


侑「ところで副会長、散歩付き合ってくれるの?」

副会長「高咲さん・・・ あれ以来、私もたまに餌やりに来てるんですよ」

侑「そうなの!? 悪いね」

 「メ゛ェェェェェ」


副会長「高咲さんも飼ってるならもっとしっかり見てやって下さい」

侑「た、たしかに・・・ 完全に面倒見切れてるとは言いがたいね・・・・・・」


侑「はっ!?」

侑「ま、まさか!? 副会長・・・ 夜な夜な飼育小屋に来て・・・・・・」


副会長「なっ!?」

副会長「た、たしかに・・・ あ、あれはなかなか良かったですが・・・・・・ 私はそこまで変態ではありませんから・・・・・・」 タラタラ・・・

 「メ゛ェェェェェ」


侑「私のペロペロちゃんに変なこと覚えさせないでよね・・・・・・」

 「メ゛ェェェェェ」


副会長「そんなことしませんよ! 大体にして、不純な動機でヤギ飼い始めたのは高咲さんでしょう!」