せつ菜「おはようございま――――――歩夢(ギャル姿)「あ、せっつーおはー////」せつ菜「」
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しずく「うん。だからどちらにしろ、お二人は除外」
エマ「じゃあ、ラストターゲットは彼方ちゃんなんだね、彼方ちゃんの目が覚めるようなジャパニーズドッキリをしちゃおー」
かすみ・愛「「おー!」」
果林「で、作戦はどうするの? 今ならたぶんいつものベンチでミーティング開始時間までのつもりで寝てると思うけど」チラッ
エマ「もうミーティングの時間なんだね、気付かなかった―」
かすみ「それではぁ、遅刻の罰も兼ねて強烈なのを――――――」
果林「あ、彼方だけど、昨日の夜電話したら、22点を取っちゃって追試になったどこかの誰かさんの勉強を見てあげるためのノートを作っていたみたいよ?」
かすみ「ええ、遅刻はいけませんが彼方先輩はいつも色々頑張っていますし、マイルドに行きましょう」 璃奈ちゃんボード『ジト―』
愛「かすみん、追試、頑張りなよ? カナちゃん、科が違うのに勉強見てくれてるんだから」ヨシヨシ
かすみ「はい……」
しずく「うーん……じゃあ、彼方さんへはこんな作戦で行きませんか?」
ネテイルカナタサンヲーーーーーー
エーソレイケル?
カナタサンオキチャイソー
ソコハエママノチカラデ
ウン、マカセテ
カワイイカナタガミレルカシラ
6人目 近江彼方 訂正:五人目 近江彼方
「ぉきて―――――」
彼方「んー?」( ?ω?)スヤァ
「――――――姉、おきて――――――」
彼方「あとごふん……」( ?ω?)スヤァ
歩夢「彼方姉、起きて!」
彼方「あゆむちゃん、あと5分――――――ぇ?」トロン
歩夢「あ、やっと起きた」
彼方「え? あゆむちゃん?」トローンリ
歩夢「そうだよー可愛い可愛い歩夢ちゃんだよー? 彼方姉、目が覚めた?」
彼方「かなた……ねえ……?」トローン
歩夢「そうだよ? 彼方姉は彼方姉じゃない?」
彼方「んー?」ボーッ 彼方(いつものベンチで寝てたはずなのに、いつのまにか部室のソファーで寝ている。そして、腕の中には何故かギャルの格好の歩夢ちゃん。歩夢ちゃんがこんな格好と口調するわけないから……)
彼方「なんだ、夢かぁ……」トローン
歩夢「夢なの?」(汗)
彼方「夢でいいよ〜、歩夢ちゃん、ぬくくてきもちいいし〜」トローン
歩夢「そっかぁー」アタマナデナデ
彼方「あゆむちゃん、頭撫でるのじょうずだね〜。侑ちゃんにもやってあげてるの?」
歩夢「うーん、侑ちゃんは最近は撫でさせてくれないんだよねー。けど、かすみとしずくはよく撫でてあげてるよー」
彼方「ふふふ、二人ともあまえんぼさんだね〜。今の彼方ちゃんが言えないけど」
グハッ×2
フタリトモズルイ、ワタシモアユムサンニナデラレタイ 歩夢「彼方姉も、たまには甘えていいんだよー?」
彼方「えー、そうかなぁ」
歩夢「そうだよー」
彼方「そっか〜」
彼方「……」ギュッ
歩夢「ん////」
彼方「……歩夢ちゃん、今日なんだか軽いねー」
歩夢「えー、なにそれ彼方姉ひどくなーい?」
彼方「ちがうよ〜、いい意味でだよ〜。いつもより力が抜けてる」
歩夢「そうかなぁ?」
彼方「そうだよ〜。いつもはねー……うーん……」
彼方「無理矢理前に行かなきゃって身構えてる感じかなぁ」
歩夢「」ピクッ 彼方「気持ちはねー、なんとなくわかるよ〜?
彼方「けどね、そうやって進もうとすると、とっても疲れちゃうよ〜?
彼方「そんな構えなくても、歩夢ちゃんはちゃんと進めてるんだから。
彼方「けど、たまには進むのが一歩だけにも半歩も進まない日だってあるよ〜
彼方「そんな時はね、無理しないで一回寝ちゃえばいいんだよ? 寝たらそのあと頑張れるんだから
彼方「あと、だれかにあまえて元気貰えば、その寝た後の一歩は、大きな一歩になるんだよ
彼方「だから、私は実は家では妹の遥ちゃんにあまえまくりなのです」ドヤァ
彼方「あ、エマちゃんにもたくさんあまえちゃってるや〜、これ、遥ちゃんに内緒ね?」
歩夢「……私、そんなにわかりやすいですかね?」
彼方「うーん……彼方ちゃんはお姉さんだからね」 彼方「だから、私を姉と呼んでくれる子にはあまあまなのだ〜。だから、どんなことでもこの彼方姉に相談するがいい〜」
歩夢「ふふ、ありがとう。彼方姉」
彼方「うむうむ」
歩夢「えへへへ、ねえ彼方姉、もっとギュッてしていい?」
彼方「よいぞよいぞ〜、ちこ〜よれぇい〜」
歩夢「ありがとう、彼方姉」ギュッ
彼方「おぉ……//////」
彼方(冷静になってくると、少し恥ずかしくなってきちゃったなぁ//// 歩夢ちゃん、あたたかくて気持ちいいけど、ちょうど胸に埋まる形だし……)
歩夢「えへへ、私、一人っ子だからお姉ちゃんって憧れてたんだ」
彼方「そっかぁ。けどいいのかい? こんな彼方ちゃんみたいにトローンとしたのがお姉ちゃんで」
歩夢「ううん、彼方姉いつもしっかり者の頑張り屋さんだよ?」
歩夢「彼方姉こそ、こんな妹はイヤ?」胸の中から彼方を見上げて
彼方「ぅ……/////」
彼方(両手でこっちをぎゅっと掴んでの上目遣い//// 歩夢ちゃん、1年生の子たちの相手をしているときに姉力の方が高いと思ってたけど、もしかして妹適正もすごいある?////) 歩夢「……」
歩夢「……そうだよね、彼方姉には遥ちゃんがいるもんね……。ごめんね? 答えにくい質問して……」
彼方「え?」
歩夢「すぐ、退くから」
悲しげな表情で自らに回していた腕を抜き、歩夢は立ち上がろうとする。
彼方「歩夢ちゃん、待って!」
彼方はそんな歩夢の手をつかんだ。
彼方「え?」
すると、歩夢は自らの上に倒れこんできた。
――――――彼方は引く力を全く入れてないのに。 歩夢「……」
歩夢「……そうだよね、彼方姉には遥ちゃんがいるもんね……。ごめんね? 答えにくい質問して……」
彼方「え?」
歩夢「すぐ、退くから」
悲しげな表情で自らに回していた腕を抜き、歩夢は立ち上がろうとする。
その悲しげな表情に、彼方は自分の中の姉としての本能がくすぐられたのが分かった。
彼方はすごい勢いで起き上がり、立ち上がった歩夢を抱きしめ、頭を撫でながら宣言する。
彼方「歩夢ちゃん! 歩夢ちゃんなら大歓迎! 彼方ちゃんの妹になるのだー! 手始めにお姉ちゃんが膝枕を――――――」
唇に歩夢の人差し指が当てられた。
そして、それと同時に歩夢の顔を見た彼方は眼を見開いた。
歩夢「ごめんね、彼方姉――――――」
歩夢は、少し申し訳なさそうに微笑んだ。 果林「ほら、彼方起きて―」
横から果林の声がして横を見る。
そこには、スクールアイドル同好会のメンバーが全員そろっていた。
しずく「ドッキリ、だいせいこー」
彼方「……」
彼方「……」
彼方「……夢か……」
かすみ「(夢じゃ)ないです」 ラスト ?????
次でラストです。
本日もありがとうございました。 彼方「なるほどー、彼方ちゃんは歩夢ちゃんの妹力の犠牲となったのか―」
しずく「かっこよかったですよ。彼方さんを起こさないようにお姫様抱っこで運ぶエマさん」
エマ「彼方ちゃんは軽いから余裕だったよー。ちゃんと食べてる?」
彼方「エマちゃんが運んでくれたんだー。起きたら部室だったからびっくりしたよー」
果林「私は、写真を撮っておいたわ。グループラインに貼っておくわね」
彼方「おー、エマちゃんかっこ可愛い! 果林ちゃんも映ってるし、せっかくだし、これ待ち受けにしちゃおう」
侑「流石彼方さん、狼狽えないね!」
彼方「別に痛いことされたり、璃奈ちゃんや愛ちゃんみたいに恥ずかしいことされたわけじゃないしね〜。それに―――――」チラッ
歩夢「」ソファーデウツブセデチカラツキテイル
せつ菜「歩夢さああああああん! しっかりして下さいぃい!」ユサブリ
彼方「ああやって自分の演技を全て上映されて、演技に夢中で忘れていた羞恥心が全部跳ね返ってきた歩夢ちゃんに比べたらダメージは遥かに少ないからねぇ……」ムチャシヤガッテ 果林「あと、今回歩夢に完全攻略された三人もね?」
かすみ「カスミンハチョロクナイカスミンハチョロクナイカスミンハチョロクナイ//////」ブツブツブツブツ
璃奈『』璃奈ちゃんボード『プシュー///////』
愛「コンアノアイサンジャナイコンナノアイサンジャナイコンナノアイサンジャナイ///////」ブツブツブツブツ
しずく「ああ、歩夢さんの演技……ときめいちゃいます/////」ウットリ
彼方「歩夢ちゃんの演技に魅入ってるしずくちゃんもねー」
侑「けど、本当に歩夢の演技、上手だったなー。それにどれも可愛かったし、流石私の幼馴染! 果林さんも歩夢とエマさんの演技で少し慌ててたけど、どうでした?」
果林「あら、絶世の美女と、とっても可愛い後輩に迫られたのよ? それくらい許してほしいわ」
エマ「もう、果林ちゃんったら/////」
彼方「さらっと口説くあたり、果林ちゃんだよねー。そのうち刺されないでよ?」
果林「大丈夫よ。私、あなたやこの子たちみたいに本当にいいものにしか興味ないもの」
彼方(……だめだこりゃ) 侑「はは……じゃあ、上映会で少し遅くなったけど、ミーティング始めようか。今動けるのは……しずくちゃん、ミーティングの準備するから手伝って―」イソイソ
しずく「あ、はい。わかりました」ナニヲスレバヨロシイデスカ?
エマ「私は皆の飲み物用意するねー」イソイソ
彼方「……ねえ、果林ちゃん」コソッ
果林「なにかしら?」
彼方「歩夢ちゃんのことだけど……」
果林「ああ。映像では拾えてなかったけど、たぶん、同じようなことを言ったと思うわ。けど、それに関しては、私たちはもう何もできることはないわよ」
彼方「……大丈夫なの?」
果林「大丈夫よ、歩夢は強い子だもの。それに、あの子の背中を押すのは、私たちじゃないわ」チラッ
アユムサン、キヲタシカニ……
ゼツナチャン…… 〜ミーティング後〜
自販機「ピッ ガタン」
せつ菜「はい、歩夢さん」コウチャワタシ
歩夢「ありがとう、せつ菜ちゃん」ウケトリ
せつ菜「おや、まだ罰ゲームの期限内ですよ?」クスリ
歩夢「……せっつーの意地悪……」プクー
せつ菜「ふふ、すみません。ちょっとした茶目っ気です。今は二人だけですし、普通にしゃべってください」
歩夢「もう……//////」
せつ菜「じゃあ、戻りましょうか」
歩夢「はー……部室に戻ったらまたぎゃるむちゃん再開しないと……」
せつ菜「あはは……けど、今日この後はランニングなどの軽い練習のみですし、すぐ解散になります。あと数時間の我慢ですよ」 そういえばこれドッキリ受ける子じゃなくて歩夢の罰ゲームだったわ 歩夢「うぅ……自販機から部室までの廊下が長いことを今日ほど喜んだことはないよ……この姿見られるのは恥ずかしいけど……」
せつ菜「愛さんの練習着、よくお似合いですよ?」
歩夢「ありがとう。けど、やっぱりおへそ出すのは少し恥ずかしいかな/////」
せつ菜「しかし、愛さんとお揃いというのはうらやましいです。私は誰かとお揃いの服装などしたことはないので」
歩夢「そうなの?」
せつ菜「はい。なので……歩さんさえよろしければ、今度お揃いの服など買っていただければと////」キョウ、ショウジキウラヤマシカッタノデ゙
歩夢「なんだーそんなこと? うん、いいよ」
せつ菜「え? いいのですか?」
歩夢「うん」
せつ菜「ありがとうございます!」 歩夢「さっそく今日行く?」
せつ菜「はい! ぜひ! とても楽しみです、どんな服にしましょうか? あ、どうせなら侑さんと愛さんを誘って二年生でお揃いも――――――いえ、しずくさんを誘ってA・ZU・NAでお揃いも――――――」
歩夢「だめ」
せつ菜「え?」
歩夢「あっ……ううん、ごめん。たしか侑ちゃんは今日、音楽科の課題のために居残りしたいって言ってたから……。二年生でお揃いにするなら、また別の日にしよう?」
せつ菜「そうだったんですね。流石は侑さん、歩夢さんに負けず劣らずの努力家ですね!」ペカー
ではまた今度にしましょうと、部室に足を向けるせつ菜。
歩夢は見てしまった。せつ菜の少し寂しそうな横顔を。
気が付くと、歩夢は動き出していた。
歩夢「……ねぇ、せつ菜ちゃん」
はい、なんでしょう――――――せつ菜はそう答えるつもりだった。しかし、答えられなかった。 振り向いたら、目の前に歩夢の顔があった、至近距離で見た歩夢の瞳に見とれた。その一瞬で、先に、自分の唇に、歩夢のそれが触れた。
あたたかく柔らかいその感触に、せつ菜の思考は止まる。
どれくらいしてただろうか。
歩夢は唇を放すと、小悪魔めいた笑みを浮かべた。
歩夢「ドッキリ大成功?」
歩夢はそういうと、せつ菜から少し離れた。
歩夢「えへへ、油断しすぎ。果林さんも言ってたでしょ? ギャルの口は軽いんだって?」ワタシ、マダギャルムチャンダヨ?
呆然とするせつ菜。
そんなせつ菜を見て、歩夢は再び小さく微笑む。
歩夢「さっきの買い物の話、やっぱり今日二人で行こう! お台場でデートだよ」
まだ回復しないせつ菜にウインクを一つ残し、歩夢は廊下を駆けてゆく。
その後姿をみて、我に返るせつ菜
せつ菜「歩夢さん!//// 廊下を走ってはいけません!」 とっさに出てきた言葉はそんな言葉だけだった。
そして、触れた唇の感触と、歩夢の表情を思い出し、赤くなったせつ菜は頭を抱えて廊下にうずくまる。
ドッキリと歩夢はそう言った。けど、――――――
せつ菜「歩夢さん、私には、歩夢さんの演技、通じないんですよ?//////」
表情で、声で、歩夢の顔ははっきりと演技でないことをせつ菜に証明していた。
その証拠である、歩夢の表情も、声も、体温も、せつ菜の脳から一向に消えそうになかった。
問いただしたいが、そんな勇気は自分にはないし、ドッキリと言われたらそれまで、自分じゃ歩夢に口で勝てないことも100も承知していた。
どうして自分にキスをしたのか。知りたい、けど、きっと今は知ることができない――――――
せつ菜「ズルいです、歩夢さん――――――」
胸の高鳴りを感じながら、せつ菜はそうつぶやくのだった。 歩夢は暫く走り、空き教室に入って力なく座り込んだ。
この息切れは、鼓動は、走ったからだけではないだろう。
少し呼吸を整えて、改めて、自分のしたことを振り返る。
歩夢「ずるいなぁ――――――私」
せつ菜が自分の演技を見抜けることを知っていて、ドッキリと言い張ってキスをした。
逃げ道がある。
そう思ってしまったからこそ、とっさにしてしまった行動だった。
歩夢「なんでキスしちゃったんだろう……」
さっきまで、散々キスする演技をした。しかし、本当にしたいと思ったのはせつ菜が初めてだった。
かわいくて、かっこよくて、大切な仲間で、ライバルで、同時に、一番の憧れで――――――
歩夢「ごめんね、せつ菜ちゃん――――――」
歩夢(ごめんなさい、果林さん。私はまだまだ勇気が足りないようです。だから―――――まだ、友達のままでいさせてください。そして、次は“私”に想いを伝えさせてください)
祈るように歩夢は願った。そして、自分の頬を両手て一つ叩いて気合を入れる。
歩夢「よし、あと数時間。ぎゃるむちゃんの演技頑張るよ!」
自分を鼓舞し、歩夢は部室へと戻っていくのだった。 ラスト ????? → 優木せつ菜
これで私の投下は以上になります。
短いスレで、少し描写不足な部分もあったと思いますが、6日間、ありがとうございました。
次を書くことがあればエマさんや侑ちゃんも活躍させたい……。 ギャルのキャラやドッキリの内容がそれぞれ可愛くてすごくよかった。おつ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています