せつ菜「おはようございま――――――歩夢(ギャル姿)「あ、せっつーおはー////」せつ菜「」
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
彼方「なるほどー、彼方ちゃんは歩夢ちゃんの妹力の犠牲となったのか―」
しずく「かっこよかったですよ。彼方さんを起こさないようにお姫様抱っこで運ぶエマさん」
エマ「彼方ちゃんは軽いから余裕だったよー。ちゃんと食べてる?」
彼方「エマちゃんが運んでくれたんだー。起きたら部室だったからびっくりしたよー」
果林「私は、写真を撮っておいたわ。グループラインに貼っておくわね」
彼方「おー、エマちゃんかっこ可愛い! 果林ちゃんも映ってるし、せっかくだし、これ待ち受けにしちゃおう」
侑「流石彼方さん、狼狽えないね!」
彼方「別に痛いことされたり、璃奈ちゃんや愛ちゃんみたいに恥ずかしいことされたわけじゃないしね〜。それに―――――」チラッ
歩夢「」ソファーデウツブセデチカラツキテイル
せつ菜「歩夢さああああああん! しっかりして下さいぃい!」ユサブリ
彼方「ああやって自分の演技を全て上映されて、演技に夢中で忘れていた羞恥心が全部跳ね返ってきた歩夢ちゃんに比べたらダメージは遥かに少ないからねぇ……」ムチャシヤガッテ 果林「あと、今回歩夢に完全攻略された三人もね?」
かすみ「カスミンハチョロクナイカスミンハチョロクナイカスミンハチョロクナイ//////」ブツブツブツブツ
璃奈『』璃奈ちゃんボード『プシュー///////』
愛「コンアノアイサンジャナイコンナノアイサンジャナイコンナノアイサンジャナイ///////」ブツブツブツブツ
しずく「ああ、歩夢さんの演技……ときめいちゃいます/////」ウットリ
彼方「歩夢ちゃんの演技に魅入ってるしずくちゃんもねー」
侑「けど、本当に歩夢の演技、上手だったなー。それにどれも可愛かったし、流石私の幼馴染! 果林さんも歩夢とエマさんの演技で少し慌ててたけど、どうでした?」
果林「あら、絶世の美女と、とっても可愛い後輩に迫られたのよ? それくらい許してほしいわ」
エマ「もう、果林ちゃんったら/////」
彼方「さらっと口説くあたり、果林ちゃんだよねー。そのうち刺されないでよ?」
果林「大丈夫よ。私、あなたやこの子たちみたいに本当にいいものにしか興味ないもの」
彼方(……だめだこりゃ) 侑「はは……じゃあ、上映会で少し遅くなったけど、ミーティング始めようか。今動けるのは……しずくちゃん、ミーティングの準備するから手伝って―」イソイソ
しずく「あ、はい。わかりました」ナニヲスレバヨロシイデスカ?
エマ「私は皆の飲み物用意するねー」イソイソ
彼方「……ねえ、果林ちゃん」コソッ
果林「なにかしら?」
彼方「歩夢ちゃんのことだけど……」
果林「ああ。映像では拾えてなかったけど、たぶん、同じようなことを言ったと思うわ。けど、それに関しては、私たちはもう何もできることはないわよ」
彼方「……大丈夫なの?」
果林「大丈夫よ、歩夢は強い子だもの。それに、あの子の背中を押すのは、私たちじゃないわ」チラッ
アユムサン、キヲタシカニ……
ゼツナチャン…… 〜ミーティング後〜
自販機「ピッ ガタン」
せつ菜「はい、歩夢さん」コウチャワタシ
歩夢「ありがとう、せつ菜ちゃん」ウケトリ
せつ菜「おや、まだ罰ゲームの期限内ですよ?」クスリ
歩夢「……せっつーの意地悪……」プクー
せつ菜「ふふ、すみません。ちょっとした茶目っ気です。今は二人だけですし、普通にしゃべってください」
歩夢「もう……//////」
せつ菜「じゃあ、戻りましょうか」
歩夢「はー……部室に戻ったらまたぎゃるむちゃん再開しないと……」
せつ菜「あはは……けど、今日この後はランニングなどの軽い練習のみですし、すぐ解散になります。あと数時間の我慢ですよ」 そういえばこれドッキリ受ける子じゃなくて歩夢の罰ゲームだったわ 歩夢「うぅ……自販機から部室までの廊下が長いことを今日ほど喜んだことはないよ……この姿見られるのは恥ずかしいけど……」
せつ菜「愛さんの練習着、よくお似合いですよ?」
歩夢「ありがとう。けど、やっぱりおへそ出すのは少し恥ずかしいかな/////」
せつ菜「しかし、愛さんとお揃いというのはうらやましいです。私は誰かとお揃いの服装などしたことはないので」
歩夢「そうなの?」
せつ菜「はい。なので……歩さんさえよろしければ、今度お揃いの服など買っていただければと////」キョウ、ショウジキウラヤマシカッタノデ゙
歩夢「なんだーそんなこと? うん、いいよ」
せつ菜「え? いいのですか?」
歩夢「うん」
せつ菜「ありがとうございます!」 歩夢「さっそく今日行く?」
せつ菜「はい! ぜひ! とても楽しみです、どんな服にしましょうか? あ、どうせなら侑さんと愛さんを誘って二年生でお揃いも――――――いえ、しずくさんを誘ってA・ZU・NAでお揃いも――――――」
歩夢「だめ」
せつ菜「え?」
歩夢「あっ……ううん、ごめん。たしか侑ちゃんは今日、音楽科の課題のために居残りしたいって言ってたから……。二年生でお揃いにするなら、また別の日にしよう?」
せつ菜「そうだったんですね。流石は侑さん、歩夢さんに負けず劣らずの努力家ですね!」ペカー
ではまた今度にしましょうと、部室に足を向けるせつ菜。
歩夢は見てしまった。せつ菜の少し寂しそうな横顔を。
気が付くと、歩夢は動き出していた。
歩夢「……ねぇ、せつ菜ちゃん」
はい、なんでしょう――――――せつ菜はそう答えるつもりだった。しかし、答えられなかった。 振り向いたら、目の前に歩夢の顔があった、至近距離で見た歩夢の瞳に見とれた。その一瞬で、先に、自分の唇に、歩夢のそれが触れた。
あたたかく柔らかいその感触に、せつ菜の思考は止まる。
どれくらいしてただろうか。
歩夢は唇を放すと、小悪魔めいた笑みを浮かべた。
歩夢「ドッキリ大成功?」
歩夢はそういうと、せつ菜から少し離れた。
歩夢「えへへ、油断しすぎ。果林さんも言ってたでしょ? ギャルの口は軽いんだって?」ワタシ、マダギャルムチャンダヨ?
呆然とするせつ菜。
そんなせつ菜を見て、歩夢は再び小さく微笑む。
歩夢「さっきの買い物の話、やっぱり今日二人で行こう! お台場でデートだよ」
まだ回復しないせつ菜にウインクを一つ残し、歩夢は廊下を駆けてゆく。
その後姿をみて、我に返るせつ菜
せつ菜「歩夢さん!//// 廊下を走ってはいけません!」 とっさに出てきた言葉はそんな言葉だけだった。
そして、触れた唇の感触と、歩夢の表情を思い出し、赤くなったせつ菜は頭を抱えて廊下にうずくまる。
ドッキリと歩夢はそう言った。けど、――――――
せつ菜「歩夢さん、私には、歩夢さんの演技、通じないんですよ?//////」
表情で、声で、歩夢の顔ははっきりと演技でないことをせつ菜に証明していた。
その証拠である、歩夢の表情も、声も、体温も、せつ菜の脳から一向に消えそうになかった。
問いただしたいが、そんな勇気は自分にはないし、ドッキリと言われたらそれまで、自分じゃ歩夢に口で勝てないことも100も承知していた。
どうして自分にキスをしたのか。知りたい、けど、きっと今は知ることができない――――――
せつ菜「ズルいです、歩夢さん――――――」
胸の高鳴りを感じながら、せつ菜はそうつぶやくのだった。 歩夢は暫く走り、空き教室に入って力なく座り込んだ。
この息切れは、鼓動は、走ったからだけではないだろう。
少し呼吸を整えて、改めて、自分のしたことを振り返る。
歩夢「ずるいなぁ――――――私」
せつ菜が自分の演技を見抜けることを知っていて、ドッキリと言い張ってキスをした。
逃げ道がある。
そう思ってしまったからこそ、とっさにしてしまった行動だった。
歩夢「なんでキスしちゃったんだろう……」
さっきまで、散々キスする演技をした。しかし、本当にしたいと思ったのはせつ菜が初めてだった。
かわいくて、かっこよくて、大切な仲間で、ライバルで、同時に、一番の憧れで――――――
歩夢「ごめんね、せつ菜ちゃん――――――」
歩夢(ごめんなさい、果林さん。私はまだまだ勇気が足りないようです。だから―――――まだ、友達のままでいさせてください。そして、次は“私”に想いを伝えさせてください)
祈るように歩夢は願った。そして、自分の頬を両手て一つ叩いて気合を入れる。
歩夢「よし、あと数時間。ぎゃるむちゃんの演技頑張るよ!」
自分を鼓舞し、歩夢は部室へと戻っていくのだった。 ラスト ????? → 優木せつ菜
これで私の投下は以上になります。
短いスレで、少し描写不足な部分もあったと思いますが、6日間、ありがとうございました。
次を書くことがあればエマさんや侑ちゃんも活躍させたい……。 ギャルのキャラやドッキリの内容がそれぞれ可愛くてすごくよかった。おつ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています