にほスイ八のSSを書いたり書かなかったりするスレ
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
色物から王道
短編から長編まで色々
イラストとかも偶に描きます
その他SSの練習も大歓迎
一行から長編まで大歓迎
ゆったりまったり、書いたり書かなかったりしましょう かりんさんとのえっちの内容でマウントを取り合うにほスイ 姫乃「ふわぁ〜」
姫乃「あらら、こんな時間。スクールアイドルの動画は見ていて飽きないですが、早く寝ないと」
姫乃「後一本見たら寝る事にしましょう」
姫乃「えーっと、面白そうなサムネイルは...」スワイプ
姫乃「ん?」
姫乃「こ、このおっぱいサムネイル...どこかで見覚えが...」誤タップ
姫乃「あっ!これは決してわざとではなくて!!ここにも書いてあるように誤タップで!」動画誤タップ
姫乃「あっ!もう!動画もタップしてしまいました!」
姫乃「見たくないけど、本当は見たくないけど仕方ないですね!」
動画「みんな〜こんにちは〜」
姫乃「!?!?!」
姫乃「あれ...この声、もしかして、スイ...ス?」 姫乃「って事が昨日あったんですよ」
果林「エマに限ってそんな事無いわよ。聞き間違いよきっと」
姫乃「果林さんも一度見てみてください。ほら!」
動画「みんな〜こんにちは」
果林「!?」
姫乃「エマさんの声ですよね!」
果林「まだよ。まだ、声が似てるだけよ!」
果林「胸だけ映ってるわね。このまま胸だけが映るアングルで、料理をしていくのね」
動画「今日は私の故郷の料理を作っちゃう」
果林「!!!!」
姫乃「果林さん、どうしたんですか!?」
果林「こ、これ、エマの部屋のケトル!」
姫乃「って事はやっぱり」
果林「エマなのよ!」 姫乃「でもどうしてエマさんがこんな際どい動画撮ってるんでしょうか?」
姫乃「エマさん、そういう話はいつもサラッと流してたから興味ないんだなぁって思ってたんですが...」
果林「一つだけ心当たりがあるわ」
姫乃「え?」
果林「このシーンとか見て。動くエマに合わせて、カメラがズームしていくでしょ?なのに画質がそのままなの」
果林「トリミングされてないって事は、誰か共犯者がいるわね」
果林「それのこの舐める様なカメラの回し方。多分侑ね」
姫乃「侑さんってあの侑さんですよね?」
果林「あの侑よ」
姫乃「スクールアイドルフェスティバルではものすごくいい人そうだったのに、こんな動画を撮るなんて...」ドン引き 果林「侑のお仕置きは置いといて...」
果林「さて、エマの方は困った物ねぇ」
姫乃「やっぱり辞めさせた方がいいんじゃ」
ピコン!
姫乃「あっ、チャンネルに新しく動画が上がってる」
姫乃「緊急配信....スク水でピアノの弾き語り...!?!?」
果林「!?!?」
姫乃「果林さん!」
果林「の、乗り込むわよ!」 姫乃「ここがエマさんの部屋の前...」
果林「...すっ」ドアに耳をつける
「♪〜」
果林「何か歌ってるわ。やっぱり緊急配信って...」
姫乃「このまま乗り込むと、放送事故になってしまいますね。事前に連絡を入れて、放送を終わらせる方向に誘導しましょう」
果林「ええ、わかったわ」スマホすっす
果林「今会えないかしらっと...連絡を入れて...」
果林「これでよし。姫乃、配信動画見せて」
姫乃「はい...あっ、エマさんが今、メッセージを見た様で、配信あと10分で辞めるそうです」
果林「じゃあ10分丁度、動画が切れた瞬間にインターホン連打で突撃よ!」
姫乃「後10分...短い様で長いです....」 動画「みんな〜またね〜」プツン
果林「今よっ!」
姫乃「はい!」
ピンポン!ピンポン!ピンポン!
「ちょ、ちょっとなに〜!?」
「今出るから辞めてぇ!!」
姫乃「辞めませんよ!」
ピンポン!ピンポン!ピンポン!ピンポン!
コート姿のエマ「もううるさい!」ガチャ
果林「ハァイエマ」
姫乃「こんにちは」
コート姿のエマ「な、なんだ2人かぁ...で、何の様?」
果林「ちょっと話したい事があってね」
姫乃「今すぐ話したい事なので、急いで来ました」
コート姿のエマ「ふ、ふーん、話したい事ね!今、ちょっと部屋汚いから待ってて欲しいな」
果林「いいわ。3分だけ待つわ」
コートのエマ「あ、ありがとう」 エマ「お茶とお菓子出しておくね...」コトリ
エマ「それで、話したい事ってなにかな?」椅子にストン
果林「ねえ、一つ聞いていい?」
エマ「なあに?」
果林「なぜ室内なのにコートを羽織ってるの?」
エマ「そ、それは...ほら、秋服にどんなのが似合うかなぁって」
姫乃「でも、そのコート厚いから冬用のですよね?ファーも付いてますよ?」
エマ「あ、あはははそうだったかも」
果林「それで、本題なのだけど...」
果林「ねえ、この動画見たことない?」
エマ「スイスのお歌チャンネルなんて見たことないよ!」
果林「ん?今何て?私、動画って言っただけなのに、なんでチャンネル名までわかったの?」
エマ「そ、それは....あのっ」
姫乃「その下、もしかしてスク水じゃ....」手を伸ばす
「え、エマさんを虐めるのは辞めてください!」
果林・姫乃「!?!?」 エマ「だ、だめだよ出てきちゃ!」
侑「だ、だって元はと言えば私が誘った事だから!」
果林「やっぱり侑が始まりだったのね」
エマ「初めは真面目な動画だったんだよ?でも、だんだん面白くなっちゃって」
侑「果林さん、お願いっ!この事は不問にして!」
果林「はぁ...仕方ないわねぇ、と言いたい所だけど」
果林「私からはなにも責任を問わないわ。でも一応歩夢に伝えておくから。侑がこういう事してましたって」
侑「ひぃい!歩夢に怒られる!!」
姫乃「初めからやらなければよかっただけでは?」
姫乃「エマさん、こういう事辞めた方がいいですよ」
エマ「それはわかってる...でもね」
エマ「私、今自信が無くて....だからこういうので気を惹こうとしてるのかな?」
果林「なら、エマが自信が持てる様に、私も頑張るわ」
姫乃「わ、私も良きライバルとしてエマさんにはいて欲しいので、なんでもしますよ!」
エマ「2人とも...」
侑「3人で際どい系動画撮るの?!是非私に撮らせて!」
果林「コラ!そういう流れじゃなかったでしょ!」
果林「全く侑ったら....」 あの後、侑は歩夢に処されて、腰を痛めてしまったそうよ。
一方のエマは、今までの動画を全部消して、新規一点今度は自作だったり、カバーソングを投稿する様になったわ。もちろん顔出しで。私達もたまーに登場してるわ。
エマ「ねえ、姫乃ちゃん、果林ちゃん」
姫乃「なんでしょう?」
エマ「最近ね、変なコメントが多くてさ...」
果林「変なコメント?」
エマ「これ...」
You T :関係ないですが、おっぱいおっきいですね!
果林・姫乃「....絶対侑(さん)だ」
この後歩夢への報告によって、侑は2、3日立てなくなってしまいましたとさ。
おしまい 次のお題は3人でピクニックですが、少し長めに、挿絵とか入れながら書いていきたいと思います
どんどんお題募集しています! ひめの「おかあさん!おにぎり!あきた!」
姫乃母「もー、しょうがないわねぇ...次のお弁当何にしましょうか?」
ひめの「サンドイッチがいい!」
ひめの「白雪ちゃんがね、昨日サンドイッチ食べてた!」
ひめの「サンドイッチ作って!!」
姫乃母「サンドイッチねぇ...そうだ!」
「これっくらいの お弁当に♪」
「サンドイッチ サンドイッチ ちょいっと詰めて♪」
「辛子バターに マヨネーズ塗って♪」
「いちごさん ハムさん きゅうりさん トマトさん♪」
「まるーい まるーい さくらんぼさん♪」
「筋の入った ベーコン♪」
姫乃母「はいどうぞ」
ひめの「やったぁ!」 姫乃「ん〜」ふわぁ
何か夢を見ていた気がします。
幼少期の、暖かい記憶の様な...
姫乃「えーっと、時間は...」
姫乃「まだ大丈夫」
姫乃母「姫乃〜起きてる?朝ごはんできてるわよ」
姫乃「はーい、今行く」
今日は3人でピクニックに行く日です。
場所は立川の昭和記念公園、10時にエマさんの部屋集合。
姫乃「さて、まずは顔を洗いましょう」
乙女にとって顔は命です。
今日は張り切ってお化粧なんかもしちゃいますよ。
お化粧は流行りのメイクで、合わせる服は何がいいかなぁ?
心を躍らせながら、部屋を抜けて廊下へ出ました。 母「今日はお出かけだったわよね?」
姫乃「うん、立川の方に」味噌汁ズズズ
母「あんたもしかして手ぶらで行く気じゃないでしょうね?」
姫乃「...そうだけど」ご飯パクパク
母「もー、そんなんじゃ綾小路家の恥よ恥!」
母「ちょうどさくらんぼあるから持ってきなさい」
姫乃「はーい」
母「そこは、ありがとうございます、でしょ?」
姫乃「...ありがとうございます」
母「照れてる?」
姫乃「照れてません!!」
姫乃「...それではお母様、行って参ります」
母「はぁ...素直じゃないわね。いってらっしゃい」 秋のルージュはほんのり黄色。
エマさんの部屋をノックする前に、ルージュをほんのり唇に乗せます。
コンコン
「はーい」
ガチャ
エマ「姫乃ちゃん、今日は来てくれてありがとう」
姫乃「こちらこそ、誘って頂きありがとうございます」
エマ「そんな大袈裟だよ。さぁ中に入って」
姫乃「失礼します」
エマさんの部屋は、コーヒーの匂いで満たされていました。どうやら保温ボトルにコーヒーを注いでいた様ですq
エマ「姫乃ちゃんも一杯飲む?」
姫乃「それじゃあお言葉に甘えて...」
エマ「果林ちゃんももうすぐ来るから」
そう言ってエマさんは、新しくカフェオレを一杯淹れてくれました。
私はその芳醇な香りを胸いっぱいに吸い込みます。
コクリと一口。
いい切れ味ですね。眠気が去っていくのが感じます。 エマ「美味しい?」
姫乃「もちろん!」
果林「今戻ったわ〜」ガチャリ
果林「あら、姫乃もう着いてたのね。おはよう」
姫乃「おはようございます」ズズズ
果林「エマ、早速お願いね」
エマ「うん!」
エマ「今日のピクニックのお供はパニーニだよ!」
エマ「その前に...手洗おっか!」 パニーニ...はてな?と思う方もいると思います。
パニーニというのは、イタリア風サンドイッチの事です。
エマ「それじゃあはじめにトマトを薄くスライスして...」
果林「これくらい...?」
エマ「うんうん、それぐらい」
姫乃「で、こっちは...」
エマ「何にでも合う万能ソースを作ろう。はじめに柔らかくしておいたバターに、すりおろしニンニクちょっとと、マヨネーズと、砂糖ちょっとにマスタード!」
姫乃「これを混ぜ混ぜして...」
姫乃「パンに塗っておけばいいのですね」
エマ「正解!今表面軽く焼いてるからちょっと待ってね」
エマ「その間に、私はチェトリオーロパニーニを...」
そう言ってエマさんはきゅうりを薄切りにし始めました。
チン!
大きな音とともにパンが焼き上がります。
表面はうっすら小麦色。
トースターを開けると、パンのふわっとしたいい香りが私たちを包み込みました。 パカリ、塗り塗り...
ソースを塗りながらエマさんの方を見つめます。
きゅうりを切るだけなのですが、エマさんは真剣そのものです。
エマ「えーっと、マヨネーズをパンに塗って」塗り塗り
エマ「最後にチェトリオーロを挟んで完成!」
姫乃「えっ?それだけ?」
エマ「これだけ」
エマ「日本人はこんな事思わないかもだけどね、チェトリオーロってスイスじゃ食卓に上がるのが稀な食材なの」
エマ「温室じゃないと育たないから、気候的にスイスじゃ向いてなくて」
エマ「もちろんピクルスとかもあるよ?でもやっぱり食べるなら生がいいよね」
姫乃「へぇ...きゅうりがスイスだと高級食材的な立ち位置になるなんて信じられませんね」
エマ「日本の夏は沢山の野菜を育ててくれるね。感謝感謝...って思ったけど、暑すぎるから逮捕!」
姫乃「あはは、気が変わるのが早いですね....」 エマ「よしっ、ベーコンパニーニとプロシュートパニーニも完成!」
姫乃「お昼が待ち遠しいですね...」
果林「ねえ二人とも」
エマ「なあに?」
果林「この前の撮影で、苺をいただいたのだけど、二人とも食べるかしら?」
エマ「苺!食べる食べる!」
姫乃「実は、私からも...母からさくらんぼをいただきまして」
エマ「さくらんぼも!?食べる食べる!」
果林「エマ、お昼も近いんだし、そんなに食べちゃダメよ?」
果林「今食べるのはちょっとだけ。後は公園行って食べましょ」
エマ「わかってますって」モグモグ お台場から立川までは1時間ぐらいです。
電車に揺られながら、ファッションの話とか、昨日テレビ何を見たとか、そんな話をしました。
エマ「あぁ〜働きたい」
果林「何よそれ」
エマ「就労ビザ取っておけばよかったなぁって」
姫乃「勝手に働いちゃいけないって事なのですか?」
エマ「そうなの。ビザがないと違法になっちゃうから、最悪本国に戻されちゃう」
姫乃「でもどうして働きたいのですか?」
エマ「だってさぁ、いつまでもみんなに頼ってられないから」
エマ「家族に少しだけでも楽になって欲しいから、私が自立しないと」
果林「しっかり者ね。私と大違いね」
エマ「そんな事ないよぉ。果林ちゃんだって、ある意味しっかり者なんだから!」
果林「ある意味、含みのある言い方ねぇ」 駅から昭和記念公園までは少し歩きます。
門扉を潜って、さらに奥へ、奥へ。
果林「今はコスモスが見頃なのよね」
エマ「みんなの原っぱって所目指してるんだよね?」
エマ「こっちかな」
姫乃「あっ、地図があそこに。今は私たちはここにいて...」
エマ「ねえねえ、日本庭園っていうのがあるんだって。後で寄っていい?」
果林「いいわよ。でも、その前にお昼ね」
エマ「わかってますって」
池を抜けて、木々を横目に。
奥へ奥へと歩いていきます。 エマ「わぁ...広場だ!」
エマ「わぁあああ!」
果林「こら、エマ!走り回らない!」
エマ「だって広いんだよ!」
姫乃「エマさんが走り回りたくなる気持ちもわかります。それで、どちらで食べましょうか?」
果林「じゃああの木の下とかどうかしら?」
エマ「あの木の下だね!二人とも早く!早く!」
姫乃「あはは、待って下さーい!」
果林「もう、二人とも....私はバスケット持ってるからそんなに走れないのに...」
果林「まあゆっくりいきましょう」 果林さんがゆっくり歩いてくる間、私たちはレジャーシートを広げます。
これはエマさんがスイスにいた頃に買った物だそうで、お花柄の少し小洒落た物です。
エマ「あーっ!」
姫乃「?」
エマ「姫乃ちゃん、ちょっとまってて」
姫乃「いいですけど...」
エマさんは何かを見つけたようで、遠くへ走り去ってしまいました。
不思議に思いながら、お茶を一杯飲んだり、アルコールシートを用意したり...そうしている内に果林さんがやって来ました。
果林「エマは?」
姫乃「何か見つけたみたいで、遠くに行っちゃいました」
果林「もう、仕方ないわね」
エマ「二人とも〜!」
果林「ちょっと!何よそれ!」 エマ「猫ちゃんも参加したいって」猫抱っこ
何とエマさんは猫を抱えて戻ってきました。
猫...どこの猫...? 耳の端が切れてるから、多分地域猫?
エマ「よしよし、じっとしててえらいねぇ」
エマ「ねえ、参加してもいいでしょ?」
果林「い、いいけど...ちゃんと手、消毒するのよ...」
姫乃「あっ、これアルコールシートです」
エマ「ありがとう。猫ちゃんにはここに座ってもらいます」
エマさんって時々とんでもない事をします。
猫はだいぶ人馴れしてる様で、抱っこされても何もその、太々しい顔つき体つきで、少し気だるそうにしていました。
猫はエマさんの腕から解放されると、そのままレジャーシートの上に、そこが当たり前のいつもの場所のように、ドテンと寝転んだのです。
姫乃「さ、早速パニーニ食べましょ」
果林「せびられたって、猫ちゃんには分けちゃダメよ」
エマ「わかってまーす」
そんな心配もなんのその。
猫ちゃんは、私達の食べ物に興味はなさげです。 果林「みんな、飲み物持った?」
果林「それじゃあかんぱーい」
姫乃「かんぱーい」
エマ「かんぱーい」
エマ「猫ちゃん、かんぱーい」
猫「にゃんにゃーん」
姫乃「!?」
姫乃「猫が喋った」
果林「気のせいよ、気のせい」
果林「姫乃はどのパニーニ食べる?」
姫乃「あっ、じゃあベーコンので」
果林「はいどうぞ」
姫乃「ありがとうございます」 エマ「味はどうかな?」
姫乃「とっても美味しいです!」
エマ「自信作だからね!姫乃ちゃんの持ってきてくれたさくらんぼも美味しいね」
姫乃「実はこれ、母が用意してくれたもので...評判だったと母にも伝えておきます」
天高く馬肥ゆる秋。
最後にセミの鳴き声を聞いたのは何日前でしょう?
敷地内をセミに代わって、多くのトンボがスイスイ飛んでいます。
夏の暑さはずーっと続いて、急に冷え込んで冬になる。
秋は短い。
秋は短し歩けよ乙女、なんて小説でも書いてみましょうか?題材は大学生のアイドル活動が...
そんなふうにぼんやりと考え事をしながら咀嚼をします。
猫もおおあくび。私とおんなじ気持ちなのかな? 【賛成多数】スイス、同性婚を合法化へ
同性婚合法化の是非を問う国民投票が実施され、地元メディアによると賛成が6割を超え、承認される見通しとなった。 一つ目を食べ終え、二つ目のパニーニをとります。
これはきゅうり味スイス風。
エマ「美味しいねぇ、美味しいねぇ...」
果林「あなた、さっきからそれしか言ってないじゃない」
エマ「美味しいからねぇ」
エマ「美味しいが享受できるのは平和だねぇ」
姫乃「なんだか哲学的ですね」
エマ「そうかなぁ...そうかも」
姫乃「果林さんもさくらんぼどうぞ」
果林「ありがとう。ねえ、ほら」
姫乃「?」
果林「あーんさせてよ」
姫乃「...あーん」
果林「あーん」パクっ
果林「美味しいわね」
姫乃「えへへ...」テレテレ エマ「美味しかった!外で食べるって言うのも最高だね」
姫乃「風が心地よいです」
果林「ゆっくり、誰かと一緒に食事するって、やっぱり楽しいわね」
姫乃「ん〜」ノビー
夏に比べて、風は少し肌寒くなりましたね。
小さい秋は風とともに。
私達が他愛ない会話を楽しんでいる中、先程エマさんの連れてきた猫は、まだスヤスヤと寝ていました。
エマ「あー、将来どうしよ」
果林「急に現実的な話やめて」
エマ「果林ちゃんは私よりも将来設計上手いでしょ?」
エマ「はぁ...ティーンエイジャーに悩みは付き物」
姫乃「ため息すると幸福が逃げちゃいますよ?」
エマ「それはダメダメ」
姫乃「お互い大変ですね」
果林「大変でもう困った、困った」
果林「ずーっと高校生が続けばいいのに...」
エマ「ほんとそれ」
姫乃「きっと明日は明るいですよ」
エマ「そう信じて置こう」ん〜 エマさんが伸びをすると同時に、猫が急に立ち上がり、そのまま、のそのそと薮の中に帰って行きました。
姫乃「行っちゃった...」
果林「猫ちゃんもおかえりの時間ね」
果林「食べ終わった事だし、そろそろ動きましょうか」
エマ「だね。日本庭園にも行きたいし、ちょっと早めにね」
みんなでピクニックセットを片付けました。
それから御目当ての日本庭園へ向かいます。
木々を抜け、花畑を抜け...
所々コスモスの花が咲いています。
やっぱり、もう秋なのですね。
そんな秋の象徴を横切れば、日本庭園まであと少し。
果林「わぁ...日本庭園ってこんな豪勢なのね...」
エマ「姫乃ちゃんのお家ってこれ以上なんでしょ?知ってるよ」
姫乃「ん〜、これよりは少し狭いですけど...まあ大体こんな感じですかね」
果林「お嬢様って意味では姫乃は弩級よね」
姫乃「?」
果林「自覚ないのね...」
エマ「ねえねえ、奥でお茶飲めるんだって。一息ついていこ」
姫乃「いいですね、いきましょ、行きましょ」 池を眺めながらお茶を啜ります。
はぁ...お茶が体に染み渡りますね。
エマ「ねえねえ、さっきお茶配ってた人にね、和菓子もらっちゃった!」
エマ「しかも三つも!」
エマ「食べる〜?」
果林「私はいいわ。今日はもお腹いっぱい」
エマ「そっか」
エマ「じゃあ姫乃ちゃんは?」
姫乃「食べたいです!」
エマ「果林ちゃんの分どうする?」
姫乃「ジャンケンしましょ」
最初はぐー、じゃんけんぽん。あいこでしょ。
あー、負けてしまいました。
エマさんはガッツポーズで、一口で和菓子を頬張ります。
エマ「ん〜、おいしい、おいしい」
姫乃「じゃあ、私も。いただきます」パクり
姫乃「甘くておいしいですね」
口の中の甘さをサラサラとお茶で流します。
美味しかったぁ。今日のピクニックはこれで満足です。 それから園内の色々な所を周りました。
コスモスの花畑、金木犀の並木、百日紅の大木...
その間をはしゃぎ回ったり、写真を撮ったり...
そうすると、あっという間に火が落ちて、今はもう5時。
夕焼けチャイムのなる時間ですね。
烏が鳴く前に私たちも帰りましょ。
果林「疲れたわぁ...」
姫乃「楽しかったですね、鬼ごっこ」
果林「二人とも逃げるの早すぎなのよ!!」
エマ「まぁ、伊達にスクールアイドルやってませんから」
果林「はぁ....この電車に乗ればいいのよね」
エマ「うん、そう見たい」
姫乃「また来ましょうね、ピクニック。もっと人を誘って、沢山の人と」
果林「ええ」 次は、〇〇〜〇〇〜
姫乃「降りなきゃ」
姫乃「果林さん、エマさん、今日ありがとうございました。また次の週末にでもお会いしましょう」
果林「じゃあね」
エマ「バイバイ」
ピンポン ピンポン プシュ〜
ゆりかもめから降りたら一息ついて二人を見送ります。
二人も気づいてくれたようで、手を振り返してくれました。そのままゆりかもめは発信して、遠くへ、遠くへ行ってしまいます。
姫乃「一人になちゃった...」
そう言ってトボトボ改札口へ向かいます。
一人になった時にセンチな気持ちになっちゃうのは、これもきっと秋のせい。
そう思いながら改札を抜けました。
おしまい 長くなってしまってすみません
保守してくださった方々ありがとうございます
これからも不定期でにほスイ八のSS書きます パチパチ🔥
トントン スコン🪓
エマ「ふぅ〜夜は冷えるね」
エマ「えーっと、焚き火の威力を弱くしないと」
エマ「炭はこっちに寄せて、燃えてるのはこっち」
エマ「炭の上に網を載せて...じゃがいも〜おいも〜おじゃが〜♪」
エマ「こっちの火が強い方にはポット引っ掛けておこう」
エマ「コーヒーの準備もバッチリ」
エマ「ねえねえ二人とも、テントの中で何してるの〜?」ペロン
果林「寒いから出たくないわ」
姫乃「右に同じ」
エマ「テントの中にキャンプ用のストーブ置いてあるけどさぁ...」
エマ「ほら、二人ともこっちきて。星がきれいだよ」
果林「...星」
姫乃「...星、星」ゾロゾロ 果林「本当に綺麗だわ」
姫乃「あんなに小さな星まで見えます...」
エマ「ここは標高200mぐらいだし、信州の外れの方だから建物もあまりない。星見るのはうってつけの場所だよね」
果林「うん...八丈島で見た星と一緒」
エマ「私もスイスで見た星と一緒」
姫乃「綺麗です...」
3人「わぁ〜」 ー時は遡って1ヶ月ぐらい前ー
エマ「えーっとこれがスイスからの免除の書類で、こっちがファミリーカード」
果林「何してるの?」
エマ「家族と政府から手紙が送られてきたから読んでたの」
エマ「この手紙、夜空の写真だ!」
果林「綺麗ねぇ。こんなにクッキリ映るのね」
果林「私の地元もこれぐらい綺麗だったわ」
果林「エマに見せたいほど」
エマ「へーそうなんだ」 コンコン
エマ「はーい」
姫乃「こんにちは、果林さん、エマさん」
果林「あら姫乃、今日何かあったかしら?」
エマ「もー、果林ちゃんったら。今日はお茶会の日でしょ?」
果林「あっ、思い出したわ」
姫乃「ふふふっ、今日はクッキー焼いてきたんです。オカラクッキーだから果林さんも沢山食べれますよ」
果林「そうなのね。ありがとう」
エマ「じゃあ早速用意しよっか。ソーサーとテーブルクロス出して...」 果林「ズズズ....」
果林「エマが用意してくれる紅茶はいつも美味しいわね」
エマ「そう言ってくれるなんて嬉しいな」
エマ「ぱくっ...モグモグ」
エマ「オカラクッキーも美味しい!」
姫乃「まだまだ沢山あります。いっぱい食べてくださいね」
姫乃「ところで...」
姫乃「お二人は私が来た時、何か話し合っていましたけど、何について話していたのですか?」
エマ「あのね、私の家族から、星空の写真が届いて...」
姫乃「凛さんの?何故凛さんがスイスに?」
果林「あはは、星空違いね...ほら、夜に見える方の」
姫乃「あっ...お恥ずかしい...」
エマ「それでね、スイスじゃあ沢山の星が見えたよって言う話をしていて」
果林「八丈島でもいっぱい見えたのよ」
果林「都心はビルの光ばかりで少し寂しいわね...」
エマ「うんうん、たまには星を眺めたいよね...」 姫乃「お二人とも本物の星空を知ってるって事ですよね...」
姫乃「私は科学館のプラネタリウムぐらいしか見たことなくて...」
エマ「ねえねえ、本当思いつきなんだけどさ」
エマ「3人で、八丈島とスイスと同じぐらい綺麗な星空が見えるところ探しに行かない?」
果林「また唐突にに...でもエマのその姿勢嫌いじゃないわ」
果林「私も偶には乗ってあげる!」
姫乃「いいですね!でもどうやって探すんですか?」
エマ「そこらへんは、こう、ネットで...」
果林「現代っ子ね」 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています