【SS】璃奈「天王寺璃奈です」浅希(可愛い…)
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【4月】
今日は虹ヶ咲学園の入学式の日
今日から新しい生活が始まるんだと思うとワクワクする♪
式も終わって、クラスも決まり、今は自己紹介の時間だ
先生「では次の人」
「はい」
「天王寺璃奈です、趣味はアプリの開発とゲームです、よろしくお願いします」
パチパチパチ
浅希「…///」ボーッ
か、可愛い…///
あんな可愛い子が私のクラスにいるんだ♪
もしかして、アイドルか何かかな?
仲良くなれたら嬉しいな♪ 璃奈が…私の…手当てって…///
ポワワーン
(璃奈『浅希ちゃん…///』ナースコス)
って…何、変な想像をしてるの私!!
愛「えっと…ほら!またあの人がこの辺をうろついてると危険だし…りなりーも誰かと一緒の方がいいでしょ?」
浅希「た、確かにそうですけど…」
色葉「うんっ!浅希も璃奈ちゃんも一人にしない方が安全だね」
今日子「じゃあ、浅希ちゃんのこと、よろしくね!璃奈ちゃん!」ニコッ
璃奈「う、うん…」
愛「じゃあそういうことで!」ポンッ
浅希「あ…」
そして、愛先輩は私に耳元で囁く
愛「りなりーのこと、お願いね、アサッギー」ニカッ
浅希「…え?」 突然のナースコス妄想で草
あと侑ちゃんにキレる歩夢で草 ・・・
色葉たち、先輩たちと別れて、私は、璃奈と二人きりになった
璃奈「…」ギュッ
浅希「…あ」
璃奈が無言で私の手を握ってくる
きっと、さっきの怖い思いが消えていないんだね
(愛「りなりーのこと、お願いね、アサッギー」)
多分、愛先輩は璃奈の心の傷がまだ癒えてないことを知ってて…
だったら璃奈にも元気になってもらわないと…!
浅希「璃奈、心配しなくても、もう大丈夫だよ」ニコッ
璃奈「え…」
浅希「あの人も、もう私達の所には来ないって!」
璃奈「………うん」
浅希「……」
璃奈、やっぱりまだ怖いのかな… 【璃奈宅】
璃奈「これで…大丈夫?」ペタペタ
浅希「あっ…うん…大丈夫///」
璃奈に手当して貰ってる時、すごく顔が近かったから、けっこう意識しちゃった…
間近で見たら、より可愛いくて、もっと近づきたくなる…///
って、また変なこと考えちゃダメダメ!
浅希「あ、ありがとう、璃奈///」
璃奈「ううん、お礼を言うのは、私の方だよ…
今日は助けてくれて、ありがとう」
浅希「えっ!?いやいや、私は何もできなくて……結局、助けてくれたのは愛先輩だし…」
璃奈「ううん、浅希ちゃんは、私の事を守ってくれたから」
浅希「…璃奈」
璃奈「…新聞部の時も、今日の事も、浅希ちゃんは、いつも私の事を守ってくれるね」
浅希「……そんな///」テレテレ
璃奈にそう言ってもらえるのが、嬉しくて、誇らしくて、ちょっとにやける
私も、少しは璃奈の役に立てたのかな…/// 璃奈「でも、すごく怖かった…」
浅希「!!…そ、それは仕方ないよ、あんな怖い目にあったんだもの…」
やっぱり、璃奈は、まだ…
璃奈「……違うの」
浅希「え…?」
璃奈「私のことじゃない……私のせいで、浅希ちゃんを傷つけちゃったことが、一番怖かった…」
浅希「…!」
璃奈「愛さんだけじゃなくて、浅希ちゃんまであんなことに巻き込まれることになるなんて、思ってなくてっ…」ジワッ
浅希「璃奈…?私は、全然平気だよ?」
璃奈「私のせいで、浅希ちゃんをこれ以上、傷つけたくない…だから、もう…」ギュッ
浅希「…っ!」
璃奈「もう、あんな無茶はしないで…!」
浅希「あ…」
(色葉「浅希のくせにカッコつけすぎなんだよ…マヌケ」)
(今日子「ほんと、すぐ周りが見えなくなるんだから、おたんこなす」)
璃奈「浅希ちゃんっ…」ギュッ
璃奈のためなら、いくらでも傷ついてもいいと思ってたけど
璃奈は、自分じゃなくて、周りが傷つくことが、怖かったんだ
璃奈はいつだって、みんなのことを想ってくれてるのに…
…私は、何もわかってなかった 璃奈の心の内を想像するとキュンキュンしたり胸が締め付けられるよ私 こんな良いSSあるんだったらお前らもっと早く教えろよー从[´・֊・]从 ギュッ
璃奈「あ…」
怯えている璃奈を、私は優しく抱き返した
浅希「璃奈、私の心配をしてくれてたんだね…ありがとう」ナデナデ
璃奈「だって……」
浅希「心配かけて、ごめんね」
璃奈「………うん」ギュッ
浅希「私は、よく周りが見えなくなっちゃうから」
璃奈「ほんとだよ…」
浅希「ごめん…でも…」
でも…私は…
浅希「璃奈のためだったら、これからもまた無茶しちゃうかも」
璃奈「………どうして」
浅希「ん?」
璃奈「どうして浅希ちゃんは、そこまで…私のために…」
浅希「……」
そんなの…当たり前だよ、だって私は…
浅希「璃奈の事が、好きだからだよ」 璃奈「え…///」
今の璃奈を前にして、私は、もう気持ちが抑えられなかった
浅希「愛先輩の言っていたように、璃奈がこの先、誰かと恋をして、誰かと一緒になる日が来るのは、わかってる」
璃奈「…!そ、それは…」
浅希「それでも私は、諦められなかった…!璃奈と離れたくなかった…!」
浅希「……!」
浅希「私はいつだって、璃奈のそばにいたい、璃奈を守り続けたい」
璃奈「浅希ちゃん…」
浅希「これからもずっと、一緒にいさせてほしいの!」
私は、照れたり、ごまかしたりせず、
璃奈から目を逸らさずに、見つめ続けた
璃奈「………」
璃奈も、私から目を背けないでいてくれている 璃奈「…」スッ
浅希「っ…!」
途端に璃奈の顔が近づいてきたので、私は思わず目を閉じてしまった
璃奈「ん…」チュッ
そして、唇に、柔らかいものが、触れた
浅希「……ん…」
一瞬、時が止まったようだった
璃奈「………私も、同じ気持ちだよ」
浅希「………璃奈///」
璃奈「浅希ちゃんと、ずっと一緒にいたい」ニコッ
浅希「…あっ///」
その時、初めて見た璃奈の笑顔を
私は一生忘れないと思う
璃奈「浅希ちゃん、大好き」
・・・ ・・・
色葉「そ、それじゃあ…!」パアァ
浅希「うん、私達…」モジモジ
璃奈「お付き合いを…始めました」モジモジ
今日子「…おめでとうっ!!浅希ちゃん!璃奈ちゃん!!」ギュッ
浅希「わわっ…今日子…!」
璃奈「あ、ありがとう…」
次の日、学校で色葉と今日子にだけ、すぐに私たちのことを報告した
私自身、夢みたいなフワフワした気持ちで、まだ全然実感ないんだけどね…
色葉「いやー!私たちからしたらやっとかーって感じだよ」
今日子「ほんとほんと!」
浅希「え…?」
色葉「まぁ、どう見ても両想いだったし」
今日子「ねー?」
璃奈「…ちょ、ちょっと///」
え…え…?
私の気持ちがバレてたのは、なんとなくわかってたけど…
も、もしかして、璃奈も…前から私を…!?
いや、そんなまさか…/// 璃奈「と、とりあえず、二人には、これまでと変わらずに接してほしいというか…」
浅希「今まで通り、あまり気にせずに、仲良くしてほしいです…」
色葉「えー、これからは二人でもっとイチャイチャしなよ」ニヤニヤ
今日子「そうそう!せっかく恋人同士になれたんだし♪」ニヤニヤ
璃奈「や、やめてよ///」
浅希「そうだよっ…///それに…」
色葉「ん?」
浅希「私にとっても、色葉と今日子と過ごす時間だって、特別なんだから…」
色葉「…!!…全く、浅希の癖に生意気だぞ」ゴシゴシ
浅希「あ、あはは…」
璃奈「うん!私も、色葉ちゃんと今日子ちゃんの事も、好き!璃奈ちゃんボード『はぁと』」
今日子「浅希ちゃん…璃奈ちゃん…」ウルッ 色葉「それはそうと…璃奈ちゃんは、これからどうするの?」
璃奈「えっ…」
今日子「恋人ができたこと、私達以外には、当然知られない方がいいよね?
ほら、新聞部の件や、昨日の揉め事もあったばっかりだし…」
浅希「それは…」
確かに、最近噂になったばかりなのに、また熱愛報道なんて出たら
璃奈たち同好会に影響が出るかも…
璃奈「私は、正直に話した方がいいのかな…と思ってる」
浅希「!!…で、でも」アセアセ
璃奈「だって、ファンに嘘は、吐きたくないし…」
色葉「…まぁ、璃奈ちゃんの気持ちもわかるけど」
今日子「プライベートを全部話す必要は、ないと思うよ?」
璃奈「え…?」
色葉「璃奈ちゃんはアイドルだとしても、スクールアイドルだしさ…」
今日子「プロのアイドルとかだと失格なのかもしれないけど、
別に恋しちゃいけない契約とか無いんだし、あまり深く考えなくてもいいんじゃない?」
璃奈「………そうだね、わかった」
浅希「…」
確かに二人の言う通りだ…
璃奈はスクールアイドルなのに、最近いろいろあったせいか、本当のアイドルのように考えすぎなところ、あったかも… 色葉「じゃあこれは、私達4人だけの秘密だね…」
今日子「うん!このことは誰にも言わないから安心して!」
浅希「あ、ありがとう……でも」
色葉・今日子「ん?」
浅希「このことを報告したい人が、もう一人だけいるんだ…」
璃奈「……私も」
色葉「……それって」
浅希「うん……」
私は、その人に交際を認められないと
璃奈とは付き合えない…そう思っている ・・・
愛「やっほー!来たよ、アサッギー」
浅希「愛先輩!…来ていただいて、ありがとうございます」
璃奈「………」
愛「あ!りなりーも、アサッギーに呼ばれたんだ」
璃奈「う、うん…」
愛「そうだアサッギー、怪我はどう?」
浅希「はい!もう全然平気ですよ」
愛「そっかー!良かった…」ホッ
浅希「…そんなことより、今日は、愛先輩に、大事な話があるんです」
愛「んー?どうしたの?」
…やっぱり、愛先輩と話すのは、まだ緊張する 浅希「愛先輩、昨日は改めて、助けていただいたこと、ありがとうございました」
愛「いいって!むしろ巻き込んじゃったのは愛さんだし…」
浅希「…私は、璃奈の事を守ることができなくて、そのことが情けなくて…悔しくて…」
愛「アサッギー…」
浅希「でもこれからは、守られてるだけの弱いままの私じゃなくて
璃奈の事を守っていけるように、強くなると誓います!!
…だって私は、璃奈の事が、大好きだから!!」
愛「…!!」
璃奈「浅希ちゃん…///」
浅希「だから愛先輩……いや、愛さん!!」
愛「え…?」
浅希「愛さんが今まで大事に守り続けてきた璃奈を…私にください!!」スッ
愛「………」
浅希「………」
い、言ってしまった… 愛「…ぷっ」ククク…
浅希「え?」
愛「ぷくく……あっはっはっはっは!!」
浅希「あ、愛さん…?私は真剣に…」アセアセ
愛「だ、だって…まるで両親への結婚の挨拶じゃん…ぷぷぷ…あっはっはっはっは!!」
璃奈「あ、愛さん…///」
浅希「…///」プシュー
愛さんの笑いは、しばらく止まらなかった…
私もなんか、急に恥ずかしくなってきた… ・・・
愛「…ご、ごめんごめん、アサッギー…あまりにも面白くてつい…」
浅希「いえ…冷静に考えてみたら変でした…」ズーン
相変わらず、私の暴走しやすいところは治らないままかも…
愛「それはそうと、二人はやっと付き合うことになったんだね!いやー、おめでとう!」ニカッ
浅希「え…?」
やっとって……!?
璃奈「えっと…愛さん、本当にいろいろありがとう」
愛「まぁ、いいってことよ!…てかさー」
璃奈「え…?」
愛「りなりーから告ったんだよね…?」ボソッ
璃奈「え、えっと…あ、浅希ちゃんから…」
愛「………りなりーのヘタレ」
璃奈「うっ…」ズキッ
浅希「え、えーっと…」アセアセ
璃奈「あっ…!!な…なんでもないからっ!!///」
やっぱり、璃奈も私の事を想ってくれてたんだ…///
まさか愛さんは、そのことを知って…!? 愛「あはは、実はアタシは最初から、りなりーとアサッギーのこと応援してたんだ」
浅希「そ…そうだったんですか…」ヘナヘナ
一気に緊張が解けて、肩の力が抜けた
愛「噂の事とか、いろいろとアサッギーには申し訳なくってさ…
だから、やっとりなりーの恋が実って、愛さんもほっとしたよ」ニカッ
ナデナデ
浅希「あっ…」
愛「アサッギーは、もう十分、りなりーのこと守っていけるくらい、強い子だと思うよ」
浅希「愛さん…」
愛「りなりーのこと、これからよろしく頼んだよ、アサッギー」
浅希「……はい!」 ・・・・・・
浅希「…璃奈も、私のこと、好きでいてくれてたんだね」
璃奈「……ずっと、好きだったよ」
浅希「え……?」
璃奈「スクールアイドルになる前から、浅希ちゃんと友達になる前から、愛さんと出会う前から、ずっと、ずっと…」
浅希「それって…」
璃奈「入学式の日…同じクラスになった、浅希ちゃんの事を、ずっと見つめていた」
浅希「!!」
璃奈「一目惚れで、初恋だった…だから、浅希ちゃんと今の関係に慣れてることが、夢のようなんだ」
浅希「……!!」
璃奈「だから、嬉しすぎて、まだ実感ないや…えへへ…」
浅希「……そっか」
璃奈「浅希ちゃん…?」
浅希「何もかも、同じだったんだ」
璃奈「え…?」
あの時から、私はもう…
浅希「私もね、入学式のあの日…初めて璃奈を見た日からずっと、好きだったよ」
璃奈「えっ…///」
浅希「私も遠くから、璃奈を見ているだけだった…でも」
ギュッ
璃奈「あっ…///」
浅希「これからは、ずっと隣にいるからね」
璃奈「……うん」ニコッ
おしまい 璃奈も私も一目惚れだったんだね
素晴らしいあさりなをありがとう 一目惚れしてた璃奈視点で読み返すと私かっこよすぎるよ私 おつおつ
いつも最高のあさりな供給してくれるのほんと感謝
今回は双方の視点から楽しめるのもあって始終良さで溢れていた…… 完結乙
過去作のあさりなもリアタイで読んでたわ…今回も素晴らしいあさりなをありがとう
私がちゃんと頑張っててとてもよかったよ私 乙!!
初めてギャルゲーでヒロインと両想いになれたトキメキを思い出しました!
りなりーすごく可愛かったです!
途中でやっぱり愛さんが好きなのではとハラハラしながら読んでて…二人が結ばれた時に熱い感情がこみ上げました
最高の大作をありがとうございます! 最高すぎて過去作も読み返してたんですけどこれまでの集大成という感じで堪りませんね
素晴らしいssに巡り会えて良かった ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています